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JP2019001667A - ガラス転動体の製造方法 - Google Patents

ガラス転動体の製造方法 Download PDF

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JP2019001667A
JP2019001667A JP2017115009A JP2017115009A JP2019001667A JP 2019001667 A JP2019001667 A JP 2019001667A JP 2017115009 A JP2017115009 A JP 2017115009A JP 2017115009 A JP2017115009 A JP 2017115009A JP 2019001667 A JP2019001667 A JP 2019001667A
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田中  敦
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Abstract

【課題】機械的強度と寸法精度が高いガラス転動体を作製し得る方法を創案する。
【解決手段】本発明のガラス転動体の製造方法は、球状ガラスのガラス表面を研磨する研磨工程と、研磨工程後に、球状ガラスをイオン交換処理し、表面圧縮応力層を有するガラス転動体を得るイオン交換処理工程と、イオン交換処理工程後に、ガラス転動体のガラス表面を化学エッチングする化学エッチング工程と、を備えることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、ガラス転動体の製造方法に関し、特に機械的強度と寸法精度が高いガラス転動体の製造方法に関する。
絶縁性が要求される転動体には、窒化珪素が広く使用されている。窒化珪素製の転動体は、絶縁性が高く、高強度であるというメリットを有する。その一方で、窒化珪素製の転動体は、密度が高く、球状に加工し難いというデメリットを有する(特許文献1参照)。
一方、ガラスは、絶縁材料であり、更に球形状に成形、加工し易いという特長がある。しかし、ガラスは、脆性材料であるため、軸受装置等に組み込まれる転動体に使用する場合に、高速回転、高摩擦、高荷重等の過酷な条件で破損する虞がある。そこで、ガラスをイオン交換処理すると、表面圧縮応力層が形成されて、機械的強度を高めることができる(特許文献2参照)。
特開2009−190959号公報 特開2017−15147号公報
しかし、球状ガラスをイオン交換処理して転動体を作製する場合、高い寸法精度を得ることが難しいという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、機械的強度と寸法精度が高いガラス転動体を作製し得る方法を創案することである。
本発明者は、種々の検討を行った結果、球状ガラスのガラス表面を研磨すると共に、研磨後の球状ガラスのガラス表面をイオン交換処理した後に、化学エッチングすることにより、上記技術的課題を解決し得ることを見出し、本発明として提案するものである。すなわち、本発明のガラス転動体の製造方法は、球状ガラスのガラス表面を研磨する研磨工程と、研磨工程後に、球状ガラスをイオン交換処理し、表面圧縮応力層を有するガラス転動体を得るイオン交換処理工程と、イオン交換処理工程後に、ガラス転動体のガラス表面を化学エッチングする化学エッチング工程と、を備えることを特徴とする。
本発明のガラス転動体の製造方法は、球状ガラスのガラス表面を研磨する研磨工程を備えている。これにより、ガラス転動体の寸法精度を高めることができる。一方、球状ガラスのガラス表面を研磨すると、ガラス表面に研磨傷が残存するため、ガラス転動体が軸受装置等に組み込まれる場合に、高速回転、高摩擦、高荷重等の過酷な条件で使用した時に、研磨傷を起点として、ガラス転動体が破損する虞がある。更に、研磨工程後の球状ガラスをKNO溶融塩等のイオン交換溶液に浸漬して、イオン交換処理する場合、KNO溶融塩等に含まれるOH基により球状ガラス中のSi−O−Si結合が切断されて、ガラス転動体のガラス表面に潜傷が現出することがあり、この潜傷を起点として、ガラス転動体が破損する虞がある。
そこで、本発明のガラス転動体の製造方法は、研磨工程後に、球状ガラスをイオン交換処理してガラス転動体を得るイオン交換処理工程を備える。これにより、ガラス転動体に表面圧縮応力層が形成されるため、ガラス転動体の機械的強度を高めることができる。更に、本発明のガラス転動体の製造方法は、イオン交換処理工程後に、ガラス転動体のガラス表面を化学エッチングする化学エッチング工程を備える。これにより、研磨傷や潜傷が浅くなったり、消失したりするため、研磨傷や潜傷を起点とするガラス転動体の破損を防止することができる。
また、本発明のガラス転動体の製造方法において、化学エッチング工程は、ガラス転動体をハロゲン化水素酸水溶液に浸漬する工程であることが好ましい。
また、本発明のガラス転動体の製造方法において、直径の寸法公差が0.01%以内になるように、球状ガラスのガラス表面を研磨することが好ましい。ここで、「直径の寸法公差」は、少なくとも10か所で測定した直径の平均値に対する寸法公差であり、例えば、周知の接触式測長機により測定可能である。
また、本発明のガラス転動体の製造方法において、直径の寸法公差が0.01%以内になるように、ガラス転動体のガラス表面を化学エッチングすることが好ましい。
また、本発明のガラス転動体の製造方法において、表面圧縮応力層の応力深さDOLの2〜50%の化学エッチング深さになるように、ガラス転動体のガラス表面を化学エッチングすることが好ましい。
また、本発明のガラス転動体の製造方法において、ガラス表面の表面粗さRaが5nm以下になるように、ガラス転動体のガラス表面を化学エッチングすることが好ましい。ここで、「表面粗さRa」は、試料を治具等で固定した状態で、JIS B0601:2001年に準拠した方法で測定することができる。
また、本発明のガラス転動体の製造方法において、表面圧縮応力層の圧縮応力値CSが100MPa以上になるように、ガラス転動体のガラス表面を化学エッチングすることが好ましい。
また、本発明のガラス転動体の製造方法において、ガラス転動体は、ガラス組成として、質量%で、SiO 45〜75%、Al 10〜30%、NaO 5〜25%を含有するガラスからなることが好ましい。
また、本発明のガラス転動体の製造方法において、LiNO溶融塩、NaNO溶融塩、KNO溶融塩の一種又はそれらの混合溶融塩に浸漬することにより、球状ガラスをイオン交換処理することが好ましい。
また、本発明のガラス転動体の製造方法において、表面圧縮応力層の圧縮応力値CSが300MPa以上、且つ応力深さDOLが30μm以上になるように、球状ガラスをイオン交換処理することが好ましい。ここで、「圧縮応力値CS」と「応力深さDOL」は以下のように測定する。球状ガラスと同じ組成、同じ熱履歴を有するガラス板を用意する。次に、球状ガラスと同じ条件で、ガラス板をイオン交換処理して、球状ガラスと同じ表面組成プロファイルを有するガラス板を得る。表面組成プロファイルは、SEM−EDX(例えば日立ハイテクノロジーズ製S4300−SE、堀場製作所製EX−250)によるZAF法のスタンダードレス定量分析を用いることで測定することができる。なお、同じ組成であるガラス同士について、周知のアルキメデス法や重液法で測定した密度を同一とすることで熱履歴を揃えることができる。続いて、表面応力計(例えば、株式会社折原製作所製FSM−6000)によりガラス板の断面を観察し、観察される干渉縞の本数とその間隔から、ガラス板の表面応力層の圧縮応力値CSp、応力深さDOLpを算出する。最後に、得られたCSpを球状ガラスのCS、DOLpを球状ガラスのDOLとして評価する。なお、「圧縮応力値CS」は、複屈折イメージングシステムAbrioを用いて、表面圧縮応力層のレタデーションにより直接的に測定することもできる。
本発明のガラス転動体の製造方法は、上記の通り、球状ガラスのガラス表面を研磨する研磨工程と、研磨工程後に、球状ガラスをイオン交換処理し、表面圧縮応力層を有するガラス転動体を得るイオン交換処理工程と、イオン交換処理工程後に、ガラス転動体のガラス表面を化学エッチングする化学エッチング工程と、を備えることを特徴とする。以下、本発明のガラス転動体の製造方法について、各工程に沿って詳細を説明する。
本発明のガラス転動体の製造方法に用いる球状ガラスは、例えば、以下のようにして作製することができる。まず所望のガラス組成になるように調合したガラスバッチを連続溶融炉に投入し、1500〜1600℃で加熱溶融して、溶融ガラスを得た後、清澄容器、攪拌容器を経由して、成形装置に供給した上で球状に成形し、徐冷する。
成形方法として、種々の成形方法を採択することができる。特にマーブル成形法や液滴成形法を採択することが好ましい。このようにすれば、高寸法精度の球状ガラスを成形し易くなる。結果として、ガラス表面を少量の研磨で、直径の寸法公差を低減することができる。
本発明に係る球状ガラス(ガラス転動体)は、ガラス組成として、質量%で、SiO 45〜75%、Al 10〜30%、NaO 5〜25%を含有することが好ましい。上記のように各成分の含有範囲を限定した理由を以下に説明する。なお、各成分の含有範囲の説明において、以下の%表示は、特段の断りがない限り、質量%を指す。
SiOは、ガラスのネットワークを形成する成分であり、その含有量は、好ましくは45〜75%、45〜70%、45〜65%、45〜63%、特に48〜61%である。SiOの含有量が多過ぎると、溶融性、成形性、熱膨張係数が低下し易くなる。一方、SiOの含有量が少な過ぎると、ガラス化し難くなり、またハロゲン化水素酸水溶液による化学エッチングの効率が低下し易くなる。
Alは、イオン交換性能、歪点、ヤング率を高める成分である。しかし、Alの含有量が多過ぎると、ガラスに失透結晶が析出し易くなって、所望の形状に成形し難くなる。また溶融性、熱膨張係数が低下し易くなる。よって、Alの好適な上限範囲は30%以下、28%以下、24%以下、23%以下、22%以下、21.5%以下、特に21%以下であり、好適な下限範囲は10%以上、12%以上、13%以上、15%以上、17%以上、特に18%以上である。なお、Alの含有量が少な過ぎると、ハロゲン化水素酸水溶液による化学エッチングの効率が低下し易くなる。
NaOは、イオン交換成分であると共に、溶融性や成形性を高める成分である。また耐失透性を改善する成分でもある。しかし、NaOの含有量が多過ぎると、体積電気抵抗率が低くなったり、熱膨張係数が不当に高くなるため、耐熱衝撃性が低下し易くなる。またガラス組成のバランスが崩れて、耐失透性が低下する虞がある。よって、NaOの含有量は、好ましくは5〜25%、10〜25%、11〜22%、12〜20%、13〜19%、特に14〜18%である。
上記成分以外にも、例えば、以下の成分を導入してもよい。
は、イオン交換性能を高める成分であり、特に応力深さDOLを増大させる成分である。上記の通り、イオン交換性能を高めるためには、Alの増量が有効であるが、Alの含有量が多過ぎると、耐失透性が低下し易くなる。よって、Alの導入量には限界がある。しかし、Pを導入すると、Alを増量しても、ガラスが失透し難くなるため、Alの導入許容量を高めることができる。結果として、イオン交換性能を飛躍的に高めることができる。一方、Pの含有量が多く過ぎると、ガラスが分相したり、耐水性や耐失透性が低下し易くなる。以上の点を踏まえると、Pの好適な上限範囲は10%以下、9%以下、8%以下、7%以下、特に6%以下であり、好適な下限範囲は0%以上、0.1%以上、0.5%以上、1%以上、2%以上、3%以上、特に4%以上である。
は、液相温度、高温粘度、密度を低下させる成分であると共に、イオン交換性能、特に圧縮応力値CSを高める成分であるが、その含有量が多過ぎると、イオン交換によってガラス表面にヤケが発生したり、耐水性、液相粘度、応力深さDOLが低下する虞がある。よって、Bの含有量は、好ましくは0〜6%、0〜4%、0.1〜3%、0.1〜2%、特に0.5〜1%未満である。
LiOは、イオン交換成分であると共に、高温粘度を低下させて、溶融性や成形性を高める成分である。更にヤング率を高める成分である。しかし、LiOの含有量が多過ぎると、液相粘度が低下して、ガラスが失透し易くなる。また低温粘性が低下し過ぎて、イオン交換処理の際に応力緩和が生じ易くなり、かえって圧縮応力値CSが低下する虞がある。よって、LiOの含有量は、好ましくは0〜10%、0〜8%、0〜5%、0〜3%未満、0〜2%、0〜1%未満、0〜0.1%未満、特に0〜0.01%未満である。
Oは、イオン交換を促進する成分であり、特にアルカリ金属酸化物の中では応力深さDOLを増大させる効果が高い成分である。また高温粘度を低下させて、溶融性や成形性を高めたり、耐失透性を改善する成分である。しかし、KOの含有量が多過ぎると、熱膨張係数が不当に高くなり、耐熱衝撃性が低下したり、周辺材料と熱膨張係数が整合し難くなる。更に歪点が低下し過ぎたり、ガラス組成のバランスが崩れて、逆に耐失透性が低下する虞がある。KOの好適な上限範囲は10%以下、9%以下、8%以下、7%以下、特に6%以下であり、好適な下限範囲は0%以上、0.5%以上、1%以上、2%以上、3%以上、特に4%以上である。
LiO+NaO+KOの好適な上限範囲は30%以下、25%以下、特に22%以下であり、好適な下限範囲は8%以上、10%以上、13%以上、特に15%以上である。LiO+NaO+KOの含有量が多過ぎると、耐失透性が低下したり、熱膨張係数が不当に高くなって、耐熱衝撃性が低下したり、周辺材料と熱膨張係数が整合し難くなる。一方、LiO+NaO+KOの含有量が少な過ぎると、イオン交換性能と溶融性が低下し易くなる。なお、「LiO+NaO+KO」は、LiO、NaO及びKOの合量である。
モル%比KO/NaOは、好ましくは0〜1、0〜0.8、0.05〜0.7、0.1〜0.5、0.15〜0.4、0.15〜0.3、特に0.15〜0.25である。このようにすれば、短時間で圧縮応力値CSと応力深さDOLが大きくなり易い。また、周知の混合アルカリ効果により比較的高い電気抵抗率を得ることができる。なお、「KO/NaO」は、KOの含有量をNaOの含有量で割った値である。
MgO+CaO+SrO+BaOの含有量は、好ましくは0〜15%、0〜9%、0.5〜6%、特に1〜5%である。MgO+CaO+SrO+BaOの含有量が多過ぎると、密度や熱膨張係数が不当に高くなったり、耐失透性やイオン交換性能が低下し易くなる。なお、「MgO+CaO+SrO+BaO」は、MgO、CaO、SrO及びBaOの合量である。
MgOとCaOは、高温粘度を低下させて、溶融性や成形性を高めたり、歪点やヤング率を高める成分であり、アルカリ土類金属酸化物の中では、イオン交換性能を高める効果が大きい成分である。しかし、MgOとCaOの含有量が多くなると、密度や熱膨張係数が高くなったり、ガラスが失透し易くなる。よって、MgOの含有量は、好ましくは10%以下、8%以下、6%以下、0.5〜5%、特に1〜4%である。CaOの含有量は、好ましくは6%以下、4%以下、2%以下、1%未満、特に0.5%未満である。
SrOとBaOは、高温粘度を低下させて、溶融性や成形性を高めたり、歪点やヤング率を高める成分である。しかし、SrOとBaOの含有量が多くなると、密度や熱膨張係数が高くなったり、イオン交換性能が低下し易くなる。よって、SrOの含有量は、好ましくは3%以下、2%以下、1%以下、0.5%以下、特に0.1%未満である。BaOの含有量は、好ましくは3%以下、2%以下、1%以下、0.5%以下、特に0.1%未満である。
質量比(MgO+CaO+SrO+BaO)/(LiO+NaO+KO)は、耐失透性を高めるために、好ましくは0.5以下、0.4以下、特に0.3以下である。なお、「(MgO+CaO+SrO+BaO)/(LiO+NaO+KO)」は、MgO、CaO、SrO及びBaOの合量をLiO、NaO及びKOの合量で割った値である。
ZnOは、イオン交換性能を高める成分である。また低温粘性を低下させずに、高温粘性を低下させる成分である。しかし、Pの存在下でZnOを増量すると、ガラスが分相したり、失透し易くなる。よって、ZnOの含有量は、好ましくは8%以下、4%以下、1%以下、0.1%以下、特に0.01%以下である。
ZrOは、イオン交換性能、ヤング率、歪点を高める成分であり、高温粘性を低下させる成分である。しかし、ZrOの含有量が多くなると、耐失透性が低下し易くなる。よって、ZrOの含有量は、好ましくは0〜10%、0〜5%、0〜3%、0〜1%未満、0〜0.4%、特に0〜0.1%未満である。
TiOは、イオン交換性能を高める成分であり、高温粘性を低下させる成分である。しかし、TiOの含有量が多くなると、ガラスが着色したり、失透し易くなる。特に溶融雰囲気や原料不純物により、透過率が変動し易くなる。よって、TiOの含有量は、好ましくは0〜4%、0〜1%未満、0〜0.1%未満、特に0〜0.01%未満である。
SnOは、イオン交換性能、特に圧縮応力値CSを高める成分である。しかし、SnOの含有量が多くなると、SnOに起因する失透が発生したり、ガラスが着色し易くなる。よって、SnOの含有量は、好ましくは0〜3%、0.01〜2%、0.05〜1%、特に0.1〜0.5%である。
清澄剤として、As、Sb、CeO、F、SO、Clの群から選択された一種又は二種以上を含有させてもよい。但し、環境に対する配慮から、AsとSbを添加しないことが好ましく、AsとSbの含有量は、それぞれ0.1%未満、特に0.01%未満が好ましい。CeOの含有量は、透過率を高めるために、0.1%未満、特に0.01%未満が好ましい。Fの含有量は、低温粘性の低下による応力緩和を抑制するため、0.1%未満、特に0.01%未満が好ましい。
CoO、NiO等の遷移金属酸化物は、ガラスを着色させる成分である。よって遷移金属酸化物の含有量は、好ましくは0.5%以下、0.1%以下、特に0.05%以下である。
Nb、La等の希土類酸化物は、ヤング率を高める成分である。しかし、希土類酸化物の含有量が多くなると、原料コストが高騰し、耐失透性が低下し易くなる。よって、希土類酸化物の含有量は、好ましくは3%以下、2%以下、1%未満、0.5%以下、特に0.1%以下である。
PbOとBiの含有量は、環境に対する配慮から、それぞれ0.1%未満が好ましい。
本発明の球状ガラス(ガラス転動体)は、以下のガラス特性を有することが好ましい。
密度は、好ましくは2.60g/cm以下、2.55g/cm以下、2.50g/cm以下、2.49g/cm以下、特に2.48g/cm以下である。密度が低い程、ガラス転動体の軽量化を図ることができる。なお、「密度」とは、周知のアルキメデス法で測定した値を指す。
30〜380℃の温度範囲における熱膨張係数は、好ましくは70×10−7〜110×10−7/℃、75×10−7〜110×10−7/℃、80×10−7〜110×10−7/℃、特に85×10−7〜110×10−7/℃である。上記のように熱膨張係数を規制すれば、高速回転時に発生する熱により周辺の金属部材が膨張したとしても、適正に駆動させることができる。なお、「熱膨張係数」とは、30〜380℃の温度範囲において、ディラトメーターで測定した平均値である。
歪点は、好ましくは520℃以上、550℃以上、560℃以上、特に570〜750℃である。歪点が高い程、耐熱性が向上する。また歪点が高いと、イオン交換処理時に応力緩和が生じ難くなるため、高い圧縮応力値CSを確保し易くなる。なお、「歪点」は、ASTM C336の方法により測定可能である。
高温粘度102.5dPa・sに相当する温度は、好ましくは1650℃以下、1600℃以下、1580℃以下、1550℃以下、1540℃以下、特に1530℃以下である。高温粘度102.5dPa・sに相当する温度が低い程、低温でガラスを溶融することができる。よって、高温粘度102.5dPa・sに相当する温度が低い程、溶融窯等のガラス製造設備への負担が小さくなると共に、球状ガラスの泡品位を高めることができる。なお、「高温粘度102.5dPa・sに相当する温度」は、白金球引き上げ法で測定可能である。
液相温度は、好ましくは1200℃以下、1150℃以下、1130℃以下、1110℃以下、1090℃以下、特に1070℃以下である。液相温度が高過ぎると、球状に成形し難くなる。なお、「液相温度」は、標準篩30メッシュ(篩目開き500μm)を通過し、50メッシュ(篩目開き300μm)に残るガラス粉末を白金ボートに入れ、温度勾配炉中に24時間保持して、結晶の析出する温度を測定した値を指す。
液相粘度は、好ましくは104.0dPa・s以上、104.3dPa・s以上、104.5dPa・s以上、105.0dPa・s以上、特に105.4dPa・s以上である。液相粘度が低過ぎると、球状に成形し難くなる。なお、「液相粘度」は、液相温度におけるガラスの粘度を白金球引き上げ法で測定した値を指す。
液相温度が1200℃以下であり、且つ液相粘度が104.0dPa・s以上であれば、マーブル成形法等で球状に成形可能である。
本発明のガラス転動体の製造方法は、球状ガラスのガラス表面を研磨する研磨工程を備える。球状ガラスのガラス表面を研磨する方法として、種々の方法を採択することができるが、球状ガラスを回動させながら研磨する方法が、直径の寸法公差を低減する上で好ましい。
研磨工程において、直径の寸法公差が0.01%以内、0.005%以内、0.003%以内、0.002%以内、0.0015%以内、特に0.001%以内になるように、球状ガラスのガラス表面を研磨することが好ましい。球状ガラスの直径の寸法公差が大き過ぎると、イオン交換処理後にガラス転動体の寸法精度が低下し難くなる。
研磨工程において、直径が100mm以下、80mm以下、50mm以下、30mm以下、20mm以下、特に10mm以下になるように、球状ガラスのガラス表面を研磨することが好ましく、1mm以上、2mm以上、4mm以上、特に5mm以上になるように、球状ガラスのガラス表面を研磨することが好ましい。このようにすれば、軸受装置等に組み込まれる転動体に好適になる。
本発明のガラス転動体の製造方法は、研磨工程後に、球状ガラスをイオン交換処理し、表面圧縮応力層を有するガラス転動体を得るイオン交換処理工程を有する。
イオン交換処理に用いるイオン交換溶液は、LiNO溶融塩、NaNO溶融塩、KNO溶融塩の一種又はそれらの混合溶融塩が好ましく、特にKNO溶融塩は、表面圧縮応力層を効率良く形成し得るため好ましい。
表面圧縮応力層の圧縮応力値CSが100MPa以上、300MPa以上、500MPa以上、特に700MPa以上になるように、球状ガラスをイオン交換処理することが好ましい。圧縮応力値CSが大きい程、ガラス転動体の機械的強度が高くなる。しかし、圧縮応力値CSが大き過ぎると、イオン交換処理工程後にガラス表面に潜傷が発生し易くなる。またガラス転動体に内在する引っ張り応力値CTが極端に高くなる虞がある。よって、表面圧縮応力層の圧縮応力値CSは、好ましくは2500MPa以下である。なお、イオン交換時間を短くする、或いはイオン交換温度(イオン交換溶液の温度)を下げると、圧縮応力値CSを大きくすることができる。
表面圧縮応力層の応力深さDOLが10μm以上、30μm以上、50μm以上、特に70μm以上になるように、球状ガラスをイオン交換処理することが好ましい。応力深さDOLが大きい程、高回転時の摩耗や異物により、ガラス転動体のガラス表面に深い傷が付いても、ガラス転動体が割れ難くなる。一方、応力深さDOLが大き過ぎると、ガラス転動体に内在する引っ張り応力値CTが極端に高くなる虞がある。よって、応力深さDOLは、好ましくは500μm以下、300μm以下、特に200μm以下である。なお、イオン交換時間を長くする、或いはイオン交換温度を上げると、応力深さDOLを大きくすることができる。
内部の引っ張り応力値CTが200MPa以下、150MPa以下、100MPa以下、特に50MPa以下になるように、球状ガラスをイオン交換処理することが好ましい。内部の引っ張り応力値CTが小さい程、内部の欠陥によってガラス転動体が破損し難くなるが、内部の引っ張り応力値CTが極端に小さくなると、圧縮応力値CSや応力深さDOLが低下して、ガラス転動体の機械的強度が低下してしまう。よって、ガラス転動体の内部の引っ張り応力値CTが1MPa以上、10MPa以上、特に15MPa以上になるように、イオン交換処理することが好ましい。なお、「内部の引っ張り応力値CT」は、下記の数式1により算出した値を指す。ここでt:ガラス転動体の直径とは、ガラス転動体の直径の内、最も短い測定距離を指す。
[数1]
CT = CS×DOL/(t×1000−2×DOL)
CT:内部の引っ張り応力値(MPa)
t:ガラス転動体の直径(mm)
CS:圧縮応力値(MPa)
DOL:応力深さ(μm)
イオン交換処理は、360〜500℃(好ましくは370〜430℃)のイオン交換溶液中に球状ガラスを4〜120時間(好ましくは24〜100時間)浸漬することで行うことができる。ガラス転動体の生産効率の観点から、複数の球状ガラスを同時にイオン交換処理することが好ましく、その場合、球状ガラス同士が接触しないように、球状ガラスの直径よりもメッシュ幅が小さい金属製治具等に複数の球状ガラスを等間隔に配列し、この治具を積層した状態でイオン交換処理することがより好ましい。また、球状ガラスを回動又は振動させながら、イオン交換処理を行うことが好ましい。このようにすれば、ガラス表面における表面圧縮応力層の特性ばらつきが低減されるため、ガラス転動体の寸法精度を高めることができる。
本発明のガラス転動体の製造方法において、ガラス転動体のガラス表面のKO含有量が内部のKOの含有量よりも多くなるように、イオン交換処理することが好ましい。このようにすれば、ガラス転動体の機械的強度を高めることができる。ガラス表面のKOの含有量と内部のKOの含有量の差は、好ましくは1モル%以上、3モル%以上、5モル%以上、7モル%以上、8モル%以上、9モル%以上、特に10モル%以上である。ここで、ガラス表面と内部のKOの含有量は、SEM−EDX(例えば日立ハイテクノロジーズ製S4300−SE、堀場製作所製EX−250)によるZAF法によるスタンダードレス定量分析を用いることで測定することができる。「ガラス表面のKOの含有量」とは、ガラス表面から2.5μmの深さを前述の方法で分析した値を指す。「内部のKOの含有量」とは、イオン交換されていない領域を前述の方法で分析した値を指す。なお、イオン交換溶液として高純度のKNO溶融塩を用いたり、球状ガラスのガラス組成中のNaOの含有量を増加させると、ガラス転動体のガラス表面のKO含有量が内部のKOの含有量よりも多くなり易い。
本発明のガラス転動体の製造方法において、イオン交換処理の前後で150℃における体積電気抵抗率の比Rが10以上、50以上、100以上、200以上、特に300以上になるように、球状ガラスをイオン交換処理することが好ましい。Rの値が大きい程、イオン交換処理により、ガラス転動体の絶縁性が向上し易くなる。
ガラス転動体の150℃における体積電気抵抗率ρは、好ましくは105.0Ω・cm以上、105.5Ω・cm以上、106.0Ω・cm以上、106.5Ω・cm以上、107.0Ω・cm以上、107.5Ω・cm以上、108.0Ω・cm以上、108.5Ω・cm以上、108.7Ω・cm以上、109.0Ω・cm以上、特に109.5Ω・cm以上である。体積電気抵抗率が低いと、ガラス転動体の絶縁性が低下し易くなる。
イオン交換処理は、複数回行ってもよい。イオン交換処理を複数回行うと、深さ方向のKイオン濃度の分布曲線を屈曲させることができ、表面圧縮応力層の圧縮応力値CSと応力深さDOLを増大させつつ、内部に蓄積される引っ張り応力の総量を低減することができる。
イオン交換処理を二回行う場合、イオン交換処理の間に熱処理工程を設けてもよい。このようにすれば、同一の硝酸カリウム溶融塩により、深さ方向のKイオン濃度の分布曲線を屈曲させることができる。更に一回目のイオン交換処理の時間を短縮することができる。
本発明のガラス転動体の製造方法は、ガラス転動体のガラス表面を化学エッチングする化学エッチング工程を有する。ガラス転動体のガラス表面を化学エッチングする方法として、種々の方法を採択することができるが、化学エッチング溶液に浸漬することによりガラス転動体のガラス表面を化学エッチングすることが好ましい。またガラス転動体の直径の寸法公差を低減するために、ガラス転動体を回動又は揺動させながら、化学エッチングすることが好ましい。
化学エッチング溶液として、種々の薬液が使用可能であり、例えば塩酸水溶液、ハロゲン化水素酸水溶液等を使用することができる。その中でも、ハロゲン化水素酸水溶液、特にフッ酸水溶液が、化学エッチングの効率の点で好ましい。なお、フッ酸水溶液中のフッ酸濃度は、好ましくは0.1〜10質量%、特に0.5〜3質量%である。
化学エッチング工程において、直径の寸法公差が0.01%以内、0.005%以内、0.003%以内、特に0.001%以内になるように、ガラス転動体のガラス表面を化学エッチングすることが好ましい。ガラス転動体の直径の寸法公差が大き過ぎると、駆動動作等が不安定になり、転動体として使用困難になる。なお、化学エッチング工程において、エッチング温度やエッチング液の濃度を高過ぎると、ガラス転動体の直径の寸法公差が低下する虞がある。
化学エッチング深さが表面圧縮応力層の応力深さDOLの2〜50%、5〜40%、特に8〜25%になるように、ガラス転動体のガラス表面を化学エッチングすることが好ましい。化学エッチング深さが小さ過ぎると、ガラス転動体の機械的強度が低下してしまう。一方、化学エッチング深さが大き過ぎると、ガラス転動体の寸法精度が低下し易くなるため、駆動動作等が不安定になる。
化学エッチング工程において、ガラス表面の表面粗さRaが5nm以下、4nm以下、特に3nm以下になるように、ガラス転動体のガラス表面を化学エッチングすることが好ましい。ガラス表面の表面粗さRaが大き過ぎると、高速の回転、高摩擦、高荷重等の過酷な条件で、ガラス転動体が破損し易くなる。
表面圧縮応力層の圧縮応力値CSが100MPa以上、200MPa以上、特に500MPa以上になるように、ガラス転動体のガラス表面を化学エッチングすることが好ましい。化学エッチング工程後の表面圧縮応力層の圧縮応力値CSが小さ過ぎると、ガラス転動体の機械的強度が低下するため、高速の回転、高摩擦、高荷重等の過酷な条件で、ガラス転動体が破損し易くなる。
本発明のガラス転動体の製造方法において、寸法精度を高めるために、イオン交換処理工程後、且つ化学エッチング工程前に、研磨工程を設けてもよい。また化学エッチング工程後に、化学エッチング溶液を除去するための洗浄工程を設けてもよい。
実施例に基づいて、本発明を説明する。但し、本発明は、以下の実施例に何ら限定されない。以下の実施例は、単なる例示である。
表1は、球状ガラスのガラス組成とガラス特性を示している。
表1に記載の各試料は次のようにして作製したものである。まず、表中のガラス組成となるように、ガラス原料を調合し、白金容器を用いて1580℃で8時間溶融した。その後、溶融ガラスをカーボン板の上に流し出して板状に成形して、ガラス板を得た。
次に、球状ガラスに使用したガラスの各種特性を評価した。
密度ρは、周知のアルキメデス法によって測定した値である。
熱膨張係数αは、30〜380℃の温度範囲において、ディラトメーターで測定した平均値である。
ヤング率Eは、周知の共振法によって測定した値である。
歪点Ps、徐冷点Taは、ASTM C336の方法によって測定した値である。
軟化点Tsは、ASTM C338の方法によって測定した値である。
高温粘度104.0dPa・s、103.0dPa・s、102.5dPa・sに相当する温度は、白金球引き上げ法によって測定した値である。
液相温度TLは、標準篩30メッシュ(篩目開き500μm)を通過し、50メッシュ(篩目開き300μm)に残るガラス粉末を白金ボートに入れ、温度勾配炉中に24時間保持して、結晶の析出する温度を測定した値である。
イオン交換処理前の体積電気抵抗率ρbは、0.7mm厚の板状試料を測定試料とし、ASTM C657−78に基づいて150℃における値を測定したものである。
続いて、各ガラス板の両ガラス表面に光学研磨を施した後、イオン交換処理を行った。イオン交換処理は430℃のKNO溶融塩中に4時間浸漬することで行った。イオン交換処理後、各ガラス板のガラス表面を洗浄し、表面応力計(折原製作所製FSM−6000)を用いて観察される干渉縞の本数とその間隔から表面圧縮応力層の圧縮応力値CSと応力深さDOLを算出した。算出に当たり、各ガラス板の屈折率を1.50、光学弾性定数を30[(nm/cm)/MPa]とした。
イオン交換処理後の体積電気抵抗率ρaは、0.7mm厚の板状試料を測定試料とし、ASTM C657−78に基づいて150℃における値を測定したものである。
イオン交換処理前後の体積抵抗率の比Rは、ρa/ρbの数式により算出したものである。
なお、ガラス表層のガラス組成は、イオン交換処理の前後で微視的に変動するものの、ガラス全体として見た場合、ガラス組成は、実質的に同じであると考えてよい。
表2は、本発明の実施例(試料No.1〜4)と比較例(試料No.5)を示している。

試料Aのガラス組成を有するガラスをサイコロ状に成形し、更にそのガラスを再溶融し、球状に再成形した後、ガラス表面を各種条件で研磨して、表2に示す球状ガラス(試料No.1〜5)を得た。得られた球状ガラスの直径とその寸法公差を表2に示す。なお、試料Aのガラス組成を有する上記ガラス板と球状ガラスは、熱履歴が同一であり、同一のイオン交換条件でイオン交換処理を行った場合、両者の表面組成プロファイルと表面圧縮応力層の状態も同一になる。
球状ガラスの直径及びその寸法公差は、接触式測長機によって測定した値である。具体的には、球状ガラスの直径は、ガラスを回転させながら、少なくとも10箇所の直径を測定し、その平均値を測定値としたものであり、平均値の計算はJIS B1563:2009に準拠している。そして、この時の測定値から直径の寸法公差を算出した。なお、測定時の圧子の測定力は3N未満である。
続いて、球状ガラスを金網製の治具に固定した後、KNO溶融塩に浸漬し、球状ガラスを回動させながらイオン交換処理し、ガラス転動体を得た。なお、KNO溶融塩の温度を380℃、イオン交換処理の時間を72時間とした。
KNO溶融塩からガラス転動体を取り出し、室温雰囲気中で冷却した後、アルカリ性洗剤、純水、アルコール等によってガラス表面を洗浄し、ガラス表面に付着したKNO溶融塩を除去した。
続いて、イオン交換処理後の試料No.1〜4について、25℃、1質量%フッ酸水溶液に浸漬することにより、ガラス表面を化学エッチングした。表中の化学エッチング深さになるように、フッ酸水溶液中の浸漬時間を調整した。なお、イオン交換処理後の試料No.5については、ガラス表面を化学エッチングしていない。
ガラス転動体の表面粗さRaは、JIS B0601:2001年に準拠した方法で測定したものである。
表2から分かるように、試料No.1〜4は、イオン交換処理後に化学エッチング工程を経ているため、研磨傷や潜傷が浅くなっているか、又は消失していた。よって、試料No.1〜4は、高速回転、高摩擦、高荷重等の過酷な条件で使用した時でも破損し難いと考えられる。一方、試料No.5は、イオン交換処理後に化学エッチング工程を経ていないため、多数の研磨傷や潜傷が残存しており、高速回転、高摩擦、高荷重等の過酷な条件で使用した時に、研磨傷や潜傷を起点として破損し易いと考えられる。
なお、表2に係る実験は、試料Aを用いて行ったが、試料B〜Dを用いた場合でも、同様の傾向が認められると考えられる。
本発明により作製されたガラス転動体は、ベアリング等の軸受装置の内輪と外輪の間に位置する部材に特に好適であり、それ以外にも、レンズ球、遊戯球にも適用可能である。

Claims (10)

  1. 球状ガラスのガラス表面を研磨する研磨工程と、研磨工程後に、球状ガラスをイオン交換処理し、表面圧縮応力層を有するガラス転動体を得るイオン交換処理工程と、イオン交換処理工程後に、ガラス転動体のガラス表面を化学エッチングする化学エッチング工程と、を備えることを特徴とするガラス転動体の製造方法。
  2. 化学エッチング工程が、ガラス転動体をハロゲン化水素酸水溶液に浸漬する工程であることを特徴とする請求項1に記載のガラス転動体の製造方法。
  3. 直径の寸法公差が0.01%以内になるように、球状ガラスのガラス表面を研磨することを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス転動体の製造方法。
  4. 直径の寸法公差が0.01%以内になるように、ガラス転動体のガラス表面を化学エッチングすることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のガラス転動体の製造方法。
  5. 化学エッチング深さが表面圧縮応力層の応力深さDOLの2〜50%になるように、ガラス転動体のガラス表面を化学エッチングすることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のガラス転動体の製造方法。
  6. ガラス表面の表面粗さRaが5nm以下になるように、ガラス転動体のガラス表面を化学エッチングすることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のガラス転動体の製造方法。
  7. 表面圧縮応力層の圧縮応力値CSが100MPa以上になるように、ガラス転動体のガラス表面を化学エッチングすることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のガラス転動体の製造方法。
  8. ガラス転動体が、ガラス組成として、質量%で、SiO 45〜75%、Al 10〜30%、NaO 5〜25%を含有するガラスからなることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のガラス転動体の製造方法。
  9. LiNO溶融塩、NaNO溶融塩、KNO溶融塩の一種又はそれらの混合溶融塩に浸漬することにより、球状ガラスをイオン交換処理することを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のガラス転動体の製造方法。
  10. 表面圧縮応力層の圧縮応力値CSが300MPa以上、且つ応力深さDOLが30μm以上になるように、球状ガラスをイオン交換処理することを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載のガラス転動体の製造方法。
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