JP2019093000A - 消臭液、該消臭液が付着した消臭布帛、該消臭布帛を一部に用いた繊維製品、及び消臭布帛の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】代表的な塩基性ガス、硫黄系ガス、酸性ガスや中性ガスの悪臭を効率よく吸着除去することができるとともに、布帛に処理しても消臭性能の低下が抑制された消臭液、該消臭液が付着した消臭布帛、該消臭布帛を一部に用いた繊維製品、及び消臭布帛の製造方法を提供する。【解決手段】消臭液は、アミン化合物と、無機多孔質物質と、金属酸化物と、水酸化金属とを含む消臭組成物と、熱膨張性マイクロカプセルと、バインダー樹脂と、を含有することを特徴とする。さらに、前記熱膨張性マイクロカプセルの濃度が、1〜8質量%の範囲が好ましい。また、前記消臭液に含まれる消臭組成物と熱膨張性マイクロカプセルとが、バインダー樹脂によって布帛の少なくとも一部に付着してなる消臭布帛。また、前記消臭布帛を少なくとも一部に備えてなる繊維製品。【選択図】なし
Description
本発明は、室内における空気中の悪臭を効率よく吸着除去することができる消臭液、消臭液が付着した消臭布帛、繊維製品、及び消臭布帛の製造方法に関するものである。
現代人にとって生活臭の問題は大きな関心事となってきている。また、住宅に限らず、自動車の室内や、電車、旅客機等の室内空間の様々ないやな臭いに対する消臭の要求も大きくなってきており、様々な悪臭に有効な消臭組成物を用いて消臭する方法が開示されている。
出願人は、このような要求に答えるべく、特許文献1のような提案を行ってきた。しかしながら、これらの技術の消臭液は優れた消臭性能を発揮するものの、布帛に付着させるためにバインダー樹脂を配合すると、消臭性能は消臭組成物本来のレベルとは言い難く低下する傾向があるので、改善が望まれていた。
本発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、代表的な塩基性ガス、硫黄系ガス、酸性ガスや中性ガスの悪臭を効率よく吸着除去することができるとともに、布帛に処理しても消臭性能の低下が抑制された消臭液、該消臭液に含まれる消臭組成物が付着した消臭布帛、該消臭布帛を一部に用いた繊維製品、及び消臭布帛の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]アミン化合物と、無機多孔質物質と、金属酸化物と、水酸化金属とを含む消臭組成物と、
熱膨張性マイクロカプセルと、
バインダー樹脂と、
を含有することを特徴とする消臭液。
熱膨張性マイクロカプセルと、
バインダー樹脂と、
を含有することを特徴とする消臭液。
[2]前記熱膨張性マイクロカプセルの濃度が、1〜8質量%である前項1に記載の消臭液。
[3]前記バインダー樹脂の固形分濃度が、20〜40質量%である前項1または2に記載の消臭液。
[4]前項1〜3のいずれか1項に記載の消臭液に含まれる消臭組成物と熱膨張性マイクロカプセルとが、バインダー樹脂によって布帛の少なくとも一部に付着してなる消臭布帛。
[5]前項4に記載の消臭布帛を少なくとも一部に備えてなる繊維製品。
[6]前項1〜3のいずれか1項に記載の消臭液を塗布する工程と、
塗布後の布帛を、前記熱膨張性マイクロカプセルの最大膨張温度の±30℃の範囲の温度で熱処理する工程と、
を含むことを特徴とする消臭布帛の製造方法。
塗布後の布帛を、前記熱膨張性マイクロカプセルの最大膨張温度の±30℃の範囲の温度で熱処理する工程と、
を含むことを特徴とする消臭布帛の製造方法。
[7]前項1〜3のいずれか1項に記載の消臭液を塗布する工程と、
塗布後の布帛を、前記熱膨張性マイクロカプセルの最大膨張温度よりも30℃以上高い温度で熱処理する工程と、
を含むことを特徴とする消臭布帛の製造方法。
塗布後の布帛を、前記熱膨張性マイクロカプセルの最大膨張温度よりも30℃以上高い温度で熱処理する工程と、
を含むことを特徴とする消臭布帛の製造方法。
[1]の発明では、布帛に適用した際には消臭組成物は布帛に強固に付着することができるので、耐久性に優れた消臭性能を発揮するとともに、バインダー樹脂による消臭性能の低下を抑制することができる。
[2]の発明では、布帛に適用しても消臭性能の低下が十分に抑制され、優れた消臭性能を発揮することができる。
[3]の発明では、バインダー樹脂を介して強固に布帛に付着させることができるので、消臭組成物の布帛からの脱落を抑制することができ、そのため耐洗濯性や耐摩耗性にも優れる。
[4]の発明では、消臭液に含まれる消臭組成物と熱膨張性マイクロカプセルとが、バインダー樹脂によって布帛の少なくとも一部に付着してなるので、消臭性能の低下が十分に抑制されるとともに、優れた消臭効果を発揮する消臭布帛を提供することができる。具体的には、アンモニア、トリメチルアミン等の塩基性ガスや、硫化水素、メルカプタン類等の硫黄系ガス、酢酸、イソ吉草酸等の酸性ガスの悪臭を効率よく吸着除去することができるとともに、アセトアルデヒド等の中性ガスの悪臭も効率よく効果的に消臭する消臭布帛とすることができる。また、繰返し洗濯後にも優れた消臭性能を発揮する洗濯耐久性に優れた消臭布帛とすることができる。
[5]の発明では、消臭布帛を少なくとも一部に備えてなるので、優れた消臭性能を発揮する繊維製品を提供することができる。
[6]の発明では、布帛に塗布された消臭液中の液体が蒸発しつつ、熱膨張性マイクロカプセルが最大膨張倍率程に膨張し、消臭液中の消臭組成物は、熱膨張性マイクロカプセルとともにバインダー樹脂を介して布帛に付着する。消臭液中の液体の蒸発と熱膨張性マイクロカプセルの膨張によって、消臭組成物の近くに無数の空間が生じることで、悪臭と消臭組成物との接触確率が高まり、消臭性能の低下が抑制される。こうして、消臭性能の低下が抑制され消臭布帛を製造することができる。
[7]の発明では、布帛に塗布された消臭液中の液体が蒸発しつつ熱膨張性マイクロカプセルが最大膨張倍率に膨張したのちに収縮に至り、また消臭液中の消臭組成物は、収縮した熱膨張性マイクロカプセルとともにバインダー樹脂を介して布帛に付着する。消臭液中の液体の蒸発と熱膨張性マイクロカプセルの膨張後の収縮によって、消臭組成物の近くに無数の空間が生じることで、悪臭と消臭組成物との接触確率が高まり、消臭性能の低下が抑制される。こうして、消臭性能の低下が抑制された消臭布帛を製造することができる。
本発明に係る消臭液は、アミン化合物と、無機多孔質物質と、金属酸化物と、水酸化金属とを含む消臭組成物と、熱膨張性マイクロカプセルと、バインダー樹脂と、を含有することを特徴とする。この構成を採用することで、布帛に適用した際には消臭組成物は布帛に強固に付着することができるので、耐久性に優れた消臭性能を発揮するとともに、バインダー樹脂による消臭性能の低下を抑制することができる。
前記熱膨張性マイクロカプセルの濃度が、1〜8質量%であるのが好ましい。この場合には、布帛に適用しても消臭性能の低下が十分に抑制され、優れた消臭性能を発揮することができる。さらに好ましくは、1.5〜6.5質量%である。
前記バインダー樹脂の固形分濃度が、20〜40質量%であるのが好ましい。この場合には、布帛からの脱落を抑制することができ、耐洗濯性や耐摩耗性にも優れ長期間にわたって消臭性能を持続することができる。
本発明に係る消臭布帛は、消臭液に含まれる消臭組成物と熱膨張性マイクロカプセルとが、バインダー樹脂によって布帛の少なくとも一部に付着してなる。こうして、消臭性能の低下が抑制されるとともに、十分な消臭効果を発揮する消臭布帛を提供することができる。
本発明に係る繊維製品は、消臭布帛を少なくとも一部に備えてなることを特徴とする。この繊維製品は、優れた消臭性能を発揮することができる。
本発明において、消臭組成物を構成するアミン化合物としては、ヒドラジン誘導体あるいは、ポリアミン化合物を担持した無機ケイ素化合物が挙げられる。ヒドラジン誘導体は、例えば、ヒドラジン系化合物と長鎖の脂肪族系化合物とを反応させたもの、あるいはヒドラジン系化合物と芳香族系化合物とを反応させたもの等が挙げられる。なかでも、ヒドラジン及びセミカルバジドからなる群より選ばれる1種または2種の化合物と、炭素数8〜16のモノカルボン酸、ジカルボン酸、芳香族モノカルボン酸、および芳香族ジカルボン酸からなる群より選ばれる1種または2種以上の化合物との反応生成物や、ヒドラジン及びセミカルバジドからなる群より選ばれる1種または2種の化合物と炭素数8〜16のモノグリシジル誘導体及びジグリシジル誘導体からなる群より選ばれる1種または2種以上の化合物との反応生成物が好適である。
このようなヒドラジン誘導体を用いることによりアルデヒド類に対して化学反応を起こし優れた吸着作用を発揮し悪臭除去性能を確保することができる。反応生成物としては、具体的には、セバシン酸ジヒドラジド、ドデカンニ酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド等を挙げられる。なお、このようなヒドラジン誘導体の水に対する溶解度は25℃において5g/L以下であるのが望ましい。水に対する溶解度がこの範囲内であれば、洗濯等によって水と接触することがあっても、ヒドラジン誘導体がこの水に溶解して流出してしまうことが防止される。
また、ポリアミン化合物を担持した無機ケイ素化合物としては、特に限定されるものではないが、例えばポリアミン化合物を担持した多孔質二酸化ケイ素、ポリアミン化合物を担持したケイ酸アルミニウム等が挙げられる。
前記ポリアミン化合物としては、特に限定されるものではないが、例えば脂肪族ポリアミン、芳香族ポリアミン、脂環式ポリアミン等が挙げられる。具体的には、例えば、ジエチレントリアミン、テトラエチレンペンタミン等が挙げられる。
前記ポリアミン化合物は、特にアルデヒドガスの消臭に有効で、また無機ケイ素化合物は塩基性ガスの消臭に有効であって、さらに無機多孔質物質と、金属酸化物と、水酸化金属を併用することにより、様々な臭気を効果的に消臭することができる。
次に、本発明の消臭組成物を構成する無機多孔質物質は、多孔質故に表面積が大きく、悪臭の吸着能力の優れたものとなる。例えばこのような無機多孔質物質としては、多孔質シリカ、活性炭、ゼオライト、シリカゲル、麦飯石等が挙げられる。なかでも、酢酸やアンモニアガス等に対して優れた吸着能を有するゼオライトを用いるのが好ましい。また、ゼオライトは、白色であり繊維に担持させた場合に活性炭よりも布帛の色彩に影響が少ないので良好である。ゼオライトは、ケイ素とアルミニウムが酸素を介して三次元的に結合した骨格構造をしている。この骨格中には分子レベルの穴(細孔)が開き、水や有機分子など様々な分子を骨格中に取り込むことから、吸着剤として非常に有用なものである。
ゼオライトには、種々のものが存在し、なかでも人工ゼオライトのMFI型ゼオライトは、結晶構造に由来する2種類の細孔が三次元的につながっていることから、吸着剤として非常に効果のあるものとして認められている。本発明では、MFI型ゼオライトを、吸着剤として使用すれば、アンモニア、トリメチルアミン等の塩基性ガスに優れた吸着能を発揮し、アルデヒド類や1−ノネン等の微量な中性ガスの吸着にも優れた効果を発揮する。
本発明において、消臭組成物を構成する金属酸化物としては、例えば酸化銅、アルミナ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化ジルコニウムなどの金属酸化物を挙げられるが、これら例示のものに特に限定されるものではない。
本発明において、消臭組成物を構成する水酸化金属としては、例えば水酸化ジルコニウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化第一鉄、水酸化銅などの水酸化金属を挙げられるが、これら例示のものに特に限定されるものではない。
本発明において、消臭液に配合する熱膨張性マイクロカプセルとしては、熱可塑性樹脂の殻内に液状の炭化水素を内包したカプセルを挙げることができる。前記熱膨張性マイクロカプセルの平均粒子径は5μm〜50μmであり、特に好ましくは8μm〜18μmである。前記炭化水素は、殻を構成する熱可塑性樹脂の軟化点以下の温度で気体に変化するものであり、熱膨張性マイクロカプセルは、温度を上げることで膨張開始温度から膨張を始め、バルーンを形成しつつ最大膨張温度に達してから膨張倍率が最大になる。
本発明において、熱膨張性マイクロカプセルの最大膨張温度は105℃〜165℃の範囲が好ましく、105℃〜145℃がより好ましい。この範囲にすることで、公知の乾燥機または熱処理装置で加熱することで、熱膨張性マイクロカプセルを比較的容易に最大膨張倍率に至らしめることができる。また、前記熱膨張性マイクロカプセルの膨張倍率は、2倍〜12倍であり、2.5倍〜5.5倍がより好ましい。
前記熱膨張性マイクロカプセルの殻としての熱可塑性樹脂の軟化温度は100℃〜150℃であり、この温度範囲の軟化点をもつ熱可塑性樹脂として、例えば、アクリロニトリル、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、スチレン、メチルメタクリレート等を挙げることができる。
前記熱膨張性マイクロカプセルの殻内の液状の炭化水素としては、ノルマルブタン、プロパン、プロピレン、ブテン、イソブタン、イソペンタン、ネオペンタン、ノルマルペンタン、ヘキサン、ヘプタン、石油エーテル等を挙げることができる。
本発明において、消臭液に配合するバインダー樹脂としては、どのような樹脂でも使用することができる。例えば、自己架橋型アクリル樹脂、メタアクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、グリオキザ−ル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ブタジエン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル−シリコン共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、イソブチレン無水マレイン酸共重合体樹脂、エチレン−スチレン−アクリレート−メタアクリレ−ト共重合体樹脂などが挙げられる。また、これらの樹脂を2種類以上混合してバインダー樹脂としてもよい。バインダー樹脂の消臭液中の固形分濃度は、20〜35質量%が好ましく、この範囲にすることで、バインダー樹脂を介して消臭組成物及び熱膨張性マイクロカプセルを強固に布帛に付着させることができる。こうして、布帛からの脱落を抑制することができ、耐洗濯性や耐摩耗性にも優れ長期間にわたって消臭性能を持続することができる。
本発明において、消臭組成物に含まれるアミン化合物と、無機多孔質物質と、金属酸化物と、水酸化金属の配合比率は特に限定しないが、酸化チタン等の金属酸化物の配合量が増えると、金属酸化物の繊維布帛に結合する確率が増え、繊維布帛を劣化させる原因となる。また、ゼオライト等の無機多孔質物質の配合量が増えると、布帛が白化して好ましくない。
また、従来技術では、バインダー樹脂の配合量が増えた場合は、多孔質物質や金属酸化物の表面をバインダー樹脂が覆ってしまうことになり、消臭性能の低下がみられた。本発明では、消臭組成物並びに熱膨張性マイクロカプセル及びバインダー樹脂を配合した消臭液では、布帛に適用しても消臭性能の低下が抑制され、消臭性能を発揮することができる。
前記消臭組成物の粒径としては、平均粒径が10nm〜100μmである消臭組成物が好ましい。平均粒径が10nm〜100μmであるので、布帛に担持したとき、ざらつき感を受けることなく、風合も良好な消臭布帛を得ることができる。
前記消臭液の塗布量が、10〜1000g/m2が好ましい。この範囲にすることで、消臭性能の低下が十分に抑制され、格段に優れた消臭性能を発揮する消臭布帛を製造することができる。10g/m2未満では十分な性能が得られなくなるので好ましくない。また、1000g/m2を超えても大きな向上はなく、徒にコストを増大することになり好ましくない。
本発明に係る消臭液の作成方法は、まず、アミン化合物と、無機多孔質物質と、金属酸化物と、水酸化金属とを含む消臭組成物と、熱膨張性マイクロカプセルと、バインダー樹脂と、を水に均一に分散させた消臭液を調合する。この時、これらの消臭組成物と熱膨張性マイクロカプセルとバインダー樹脂を可能な限りよく分散させることが好ましく、バインダー樹脂については、水との間でエマルジョン状態を形成することがより好ましい。また、調合の際には、あらかじめ消臭組成物を水に分散させておいてから、バインダー樹脂を分散するのが、消臭組成物とバインダー樹脂をより均一に分散させることができるので好ましい。
前記消臭液には、適宜界面活性剤や分散剤、増粘剤などの各種添加剤を、各種特性向上のため配合してもよい。また、難燃性や防炎性が必要な場合は、適宜難燃剤や防炎剤による加工が施される。
前記界面活性剤としては、例えばアニオン系界面活性剤としては、ヒドロキシエチリデンホスホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルスルホン酸塩、又はモノアルキルホスフェート等を挙げることができる。アニオン系界面活性剤は、分散粒子に吸着して負の電荷を与え、負電荷間の斥力により液を安定化する。前記アニオン系界面活性剤の配合量は、100質量部に対して0.1質量部〜5質量部が好ましい。0.1質量部未満では分散液の安定性に効果がなく好ましくない。また、5質量部を超えても分散液の安定性に対し投入量にみあう大きな向上がなく、消臭組成物の粘度が上昇するので好ましくない。
前記分散剤としては、特に限定されないが、消臭液の液安定性をはかるために、消臭組成物100重量部に対し、アニオン系分散剤を0.1〜5重量部含むのが好ましい。アニオン系分散剤以外の分散剤では、条件(pH値、温度等)によっては凝集が発現することがあり好ましくないが、pHを調整することで発生を抑制することができる。また、アニオン系分散剤が0.1重量部を下回る添加量では、その効果は少なく、5重量部を超えて添加しても添加量に見合った効果は得られなかった。
前記増粘剤としては、ダイユータンガム、グアガム、キサンタンガム、ウエラガム、ゼータシーガム、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウムを挙げることができる。
前記難燃剤としては、特に限定されずに、リン系難燃剤(ポリリン酸メラミン、リン酸エステル、ポリリン酸アンモニウム等)、無機系難燃剤(熱膨張性黒鉛、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化鉄、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等)、窒素系難燃剤(メラミンシアヌレート、メラミンオリゴマ縮合等)を用いることができる。
本発明では消臭液を塗布する手段としては、特に限定されるものではないが、例えばスプレー法、浸漬法、コーティング法、パディング法等が挙げられる。塗布するには、例えばカーペットの場合、パイル糸、基布、バッキング層それぞれ単体の状態で塗布してもよいし、基布にパイル糸を植設した表皮層の形態で消臭液を塗布してもよいし、接着層を介して表皮層とバッキング層と接着一体化した形態で塗布してもよい。また、消臭液を目止め層の処理液に混入し、スプレーやロールコーティングで塗布して消臭機能のある目止め層としてもよい。また、カーテンの場合は、縫製したあとスプレー法等で塗布しても良いし、生地の状態で浸漬法、コーティング法、パディング法等で塗布し乾燥してもよい。
上述のように、消臭液を塗布した後に乾燥させるが、乾燥手段としては、加熱処理する方法が乾燥効率から好ましい。
本発明の消臭布帛の製造方法では、塗布後の布帛を、熱膨張性マイクロカプセルの最大膨張温度の±30℃の範囲の温度で熱処理する。この範囲で熱処理することで、布帛に塗布された消臭液中の液体が蒸発しつつ、熱膨張性マイクロカプセルが最大膨張倍率程に膨張し、消臭液中の消臭組成物は、熱膨張性マイクロカプセルとともにバインダー樹脂を介して布帛に付着する。例えば、熱膨張性マイクロカプセルの最大膨張温度が130℃であれば、100℃〜160℃の範囲で熱処理すればよい。熱処理が進むにつれ、消臭液中の液体の蒸発と熱膨張性マイクロカプセルの膨張によって、消臭組成物の近くに無数の空間が生じることで、悪臭と消臭組成物との接触確率が高まり、消臭性能の低下が抑制される。こうして、消臭性能の低下が抑制され消臭布帛を製造することができる。
また、本発明の消臭布帛の他の製造方法では、塗布後の布帛を、前記熱膨張性マイクロカプセルの最大膨張温度よりも30℃以上高い温度で熱処理する。この範囲で熱処理することで、布帛に塗布された消臭液中の液体が蒸発しつつ熱膨張性マイクロカプセルが最大膨張倍率に膨張したのちに収縮に至り、また消臭液中の消臭組成物は、収縮した熱膨張性マイクロカプセルとともにバインダー樹脂を介して布帛に付着する。例えば、熱膨張性マイクロカプセルの最大膨張温度が130℃であれば、160℃以上の温度で熱処理すればよい。熱処理が進むにつれ、消臭液中の液体の蒸発と熱膨張性マイクロカプセルの膨張後の収縮によって、消臭組成物の近くに無数の空間が生じることで、悪臭と消臭組成物との接触確率が高まり、消臭性能の低下が抑制される。こうして、消臭性能の低下が抑制された消臭布帛を製造することができる。
また、一般に布帛には、消臭性能以外に、難燃、防虫、防汚等の各種機能性を付与すべく加工が施されることが多く、その加工を加えることにより、消臭布帛表面のpH値が酸性側に振れたり、塩基性に振れたりして消臭効果の低下を招くことがある。消臭布帛表面のpH値が酸性側に振れた場合は、酸性ガスの悪臭除去率の低下がみられ、消臭布帛表面のpH値が塩基性に振れた場合は、塩基性ガスの悪臭除去率の低下となってしまう。本発明においては、消臭加工を施す前の布帛表面のpH値を6〜8に保つことが大切で、各種機能性を付与する加工によって布帛表面のpH値が酸性側に振れたり、塩基性に振れた場合には、中和処理をしたほうがよく、布帛表面のpH値を6〜8に調整した後で消臭液を塗布することにより、酸性ガスや塩基性ガスに効果的に作用し、消臭効率のよい消臭布帛とすることができる。
この実施形態の布帛としては、特に限定されず、例えば織物、編物、不織布を挙げることができる。なお、布帛を形成する繊維についても特に限定されず、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリプロピレン繊維、アクリル繊維、レ−ヨン繊維等の繊維からなるもの等を好適に使用でき、その他麻、綿、羊毛等の天然繊維からなるもの等も使用できる。また、繊維製品として、例えば、肌着用生地、服地、壁紙、靴用インソール、椅子張り地、車両内装材、自動車内装材、車両用天井材、カーテンまたはカーペットを挙げることができる。このような繊維製品が使用される場所等は、身に着けるものから住宅や自動車の室内、電車、旅客機等である。こうして、繊維製品の周りでは空気中の悪臭を消臭することができる。
次に、本発明の具体的実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例のものに特に限定されるものではない。なお、使用材料を次に示すが、実施例の消臭液の一覧を表1に示した。また、布帛に対する消臭組成物、熱膨張性マイクロカプセル、バインダー樹脂の付着量及び熱処理条件は、表2の通りであった。各種ガスの消臭試験を行った結果、すなわち悪臭の減少率と評価結果を表3に示した。
<使用材料>
消臭液組成物配合A…平均粒径1μmのセバシン酸ジヒドラジドを1.5質量部と、
平均粒径5μmのゼオライトを2.5質量部と、
平均粒径10μmの酸化亜鉛を2.5質量部と、
平均粒径2μmの水酸化ジルコニウムを1.5質量部
消臭液組成物配合B…ポリアリルアミン3.0質量部と、
平均粒径100μmのシリカを5質量部と、
平均粒径5μmのアルミナを5質量部と、
平均粒径3μmの水酸化マグネシウムを3質量部
消臭液組成物配合C…平均粒径1μmのセバシン酸ジヒドラジドを1.5質量部と、
平均粒径10μmのモンモリロナイトを5質量部と、
平均粒径10μmの酸化亜鉛を2.5質量部と、
平均粒径2μmの水酸化ジルコニウムを3質量部
消臭液組成物配合D…平均粒径3μmのアジピン酸ジヒドラジドを3質量部と、
平均粒径10μmのゼオライトを2.5質量部と、
平均粒径100μmの酸化チタンを2質量部と、
平均粒径3μmの水酸化マグネシウムを3質量部
消臭液組成物配合E…平均粒径1μmのセバシン酸ジヒドラジドを1.5質量部と、
平均粒径5μmのゼオライトを2.5質量部と、
平均粒径10μmの酸化亜鉛を2.5質量部と、
平均粒径2μmの水酸化カルシウムを1.5質量部
熱膨張性マイクロカプセルA…平均粒径10μm、最大膨張温度130℃、殻:アクリルニトリル樹脂、殻内:ブタン
熱膨張性マイクロカプセルB…平均粒径15μm、最大膨張温度130℃、殻:アクリルニトリル樹脂、殻内:ブタン
熱膨張性マイクロカプセルC…平均粒径15μm、最大膨張温度110℃、殻:塩化ビニリデン樹脂、殻内:ブタン
バインダー樹脂A…アクリル樹脂エマルジョン(固形分50%)
バインダー樹脂B…ウレタン樹脂エマルジョン(固形分40%)
バインダー樹脂C…SBR(スチレン−ブタジエンゴム)樹脂エマルジョン(固形分50%)
界面活性剤…ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(固形分25%)
難燃剤…ポリリン酸メラミン(固形分100%)
布帛A…ポリエステル繊維製織物(目付450g/m2)
布帛B…カーペット(パイル:ポリプロピレン繊維、パイル目付600g/m2)
消臭液組成物配合A…平均粒径1μmのセバシン酸ジヒドラジドを1.5質量部と、
平均粒径5μmのゼオライトを2.5質量部と、
平均粒径10μmの酸化亜鉛を2.5質量部と、
平均粒径2μmの水酸化ジルコニウムを1.5質量部
消臭液組成物配合B…ポリアリルアミン3.0質量部と、
平均粒径100μmのシリカを5質量部と、
平均粒径5μmのアルミナを5質量部と、
平均粒径3μmの水酸化マグネシウムを3質量部
消臭液組成物配合C…平均粒径1μmのセバシン酸ジヒドラジドを1.5質量部と、
平均粒径10μmのモンモリロナイトを5質量部と、
平均粒径10μmの酸化亜鉛を2.5質量部と、
平均粒径2μmの水酸化ジルコニウムを3質量部
消臭液組成物配合D…平均粒径3μmのアジピン酸ジヒドラジドを3質量部と、
平均粒径10μmのゼオライトを2.5質量部と、
平均粒径100μmの酸化チタンを2質量部と、
平均粒径3μmの水酸化マグネシウムを3質量部
消臭液組成物配合E…平均粒径1μmのセバシン酸ジヒドラジドを1.5質量部と、
平均粒径5μmのゼオライトを2.5質量部と、
平均粒径10μmの酸化亜鉛を2.5質量部と、
平均粒径2μmの水酸化カルシウムを1.5質量部
熱膨張性マイクロカプセルA…平均粒径10μm、最大膨張温度130℃、殻:アクリルニトリル樹脂、殻内:ブタン
熱膨張性マイクロカプセルB…平均粒径15μm、最大膨張温度130℃、殻:アクリルニトリル樹脂、殻内:ブタン
熱膨張性マイクロカプセルC…平均粒径15μm、最大膨張温度110℃、殻:塩化ビニリデン樹脂、殻内:ブタン
バインダー樹脂A…アクリル樹脂エマルジョン(固形分50%)
バインダー樹脂B…ウレタン樹脂エマルジョン(固形分40%)
バインダー樹脂C…SBR(スチレン−ブタジエンゴム)樹脂エマルジョン(固形分50%)
界面活性剤…ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(固形分25%)
難燃剤…ポリリン酸メラミン(固形分100%)
布帛A…ポリエステル繊維製織物(目付450g/m2)
布帛B…カーペット(パイル:ポリプロピレン繊維、パイル目付600g/m2)
<実施例1>
この発明の一例として、リン酸グアニジンによって難燃処理を施した布帛A(pH5)を、リン酸ナトリウム水溶液で中和処理し乾燥した。pHは7であった。次ぎに消臭液組成物配合Aに界面活性剤として、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルを2質量部加え、30質量部の水に加えた後、攪拌機により攪拌を行ない消臭組成物の分散液を得た。この分散液に、さらに熱膨張性マイクロカプセルAを5質量部とバインダー樹脂Aを80質量部加え、良く攪拌し均一な消臭液を得た。次に、この消臭液中に、上述の難燃処理後の中和済みの布帛A(PH7)を浸漬し、マングルで絞った後130℃で、10分間乾燥させ消臭布帛を得た。
この発明の一例として、リン酸グアニジンによって難燃処理を施した布帛A(pH5)を、リン酸ナトリウム水溶液で中和処理し乾燥した。pHは7であった。次ぎに消臭液組成物配合Aに界面活性剤として、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルを2質量部加え、30質量部の水に加えた後、攪拌機により攪拌を行ない消臭組成物の分散液を得た。この分散液に、さらに熱膨張性マイクロカプセルAを5質量部とバインダー樹脂Aを80質量部加え、良く攪拌し均一な消臭液を得た。次に、この消臭液中に、上述の難燃処理後の中和済みの布帛A(PH7)を浸漬し、マングルで絞った後130℃で、10分間乾燥させ消臭布帛を得た。
<実施例2>
実施例1において、消臭組成物の配合Aを配合Bに替え、熱膨張性マイクロカプセルの濃度だけ4.0質量%を6.3質量%に替え、バインダー樹脂Aの濃度だけ32.0質量%を37.7質量%に替え、界面活性剤の部数を2質量部から3質量部に替え、水30質量部に替え10質量部とした以外は実施例1同様にして、均一に攪拌された消臭液を得た。そして、この消臭液を用い、乾燥温度を130℃から105℃に替えた以外は実施例1と同様にして消臭布帛を得た。
実施例1において、消臭組成物の配合Aを配合Bに替え、熱膨張性マイクロカプセルの濃度だけ4.0質量%を6.3質量%に替え、バインダー樹脂Aの濃度だけ32.0質量%を37.7質量%に替え、界面活性剤の部数を2質量部から3質量部に替え、水30質量部に替え10質量部とした以外は実施例1同様にして、均一に攪拌された消臭液を得た。そして、この消臭液を用い、乾燥温度を130℃から105℃に替えた以外は実施例1と同様にして消臭布帛を得た。
<実施例3>
実施例1において、消臭組成物の配合Aを配合Cに替え、熱膨張性マイクロカプセルの濃度だけ4.0質量%を2.1質量%に替え、バインダー樹脂Aの濃度だけ32.0質量%を21.1質量%に替え、界面活性剤の部数を2質量部から1質量部に替え、水30質量部に替え40質量部とした以外は実施例1同様にして、均一に攪拌された消臭液を得た。そして、この消臭液を用い、乾燥処理を130℃×10分を155℃×5分に替えた以外は実施例1と同様にして消臭布帛を得た。
実施例1において、消臭組成物の配合Aを配合Cに替え、熱膨張性マイクロカプセルの濃度だけ4.0質量%を2.1質量%に替え、バインダー樹脂Aの濃度だけ32.0質量%を21.1質量%に替え、界面活性剤の部数を2質量部から1質量部に替え、水30質量部に替え40質量部とした以外は実施例1同様にして、均一に攪拌された消臭液を得た。そして、この消臭液を用い、乾燥処理を130℃×10分を155℃×5分に替えた以外は実施例1と同様にして消臭布帛を得た。
<実施例4>
実施例1において、消臭組成物の配合Aを配合Dに替えて、熱膨張性マイクロカプセルAの濃度4.0質量%を、熱膨張性マイクロカプセルBの濃度3.9質量%に替え、バインダー樹脂A濃度32.0質量%を、バインダー樹脂B濃度を25.1質量%に替えた以外は実施例1同様にして、均一に攪拌された消臭液を得た。そして、この消臭液を用い実施例1と同様にして消臭布帛を得た。
実施例1において、消臭組成物の配合Aを配合Dに替えて、熱膨張性マイクロカプセルAの濃度4.0質量%を、熱膨張性マイクロカプセルBの濃度3.9質量%に替え、バインダー樹脂A濃度32.0質量%を、バインダー樹脂B濃度を25.1質量%に替えた以外は実施例1同様にして、均一に攪拌された消臭液を得た。そして、この消臭液を用い実施例1と同様にして消臭布帛を得た。
<実施例5>
実施例1において、消臭組成物の配合Aを配合Eに替えて、熱膨張性マイクロカプセルの濃度4.0質量%を3.4質量%に替え、バインダー樹脂A濃度32.0質量%を、バインダー樹脂C濃度を27.6質量%に替え、さらに難燃剤(ポリリン酸メラミン(固形分100%))20質量部を加えた以外は実施例1と同様にして、均一に攪拌された消臭液を得た。そして、布帛Aを布帛Bに替えた以外は、実施例1と同様にして消臭布帛を得た。
実施例1において、消臭組成物の配合Aを配合Eに替えて、熱膨張性マイクロカプセルの濃度4.0質量%を3.4質量%に替え、バインダー樹脂A濃度32.0質量%を、バインダー樹脂C濃度を27.6質量%に替え、さらに難燃剤(ポリリン酸メラミン(固形分100%))20質量部を加えた以外は実施例1と同様にして、均一に攪拌された消臭液を得た。そして、布帛Aを布帛Bに替えた以外は、実施例1と同様にして消臭布帛を得た。
<実施例6>
実施例1において、熱膨張性マイクロカプセルの濃度4.0質量%を3.4質量%に替え、バインダー樹脂Aの濃度だけ32.0質量%を27.6質量%に替え、さらに難燃剤(ポリリン酸メラミン(固形分100%))20質量部を加えた以外は実施例1と同様にして、均一に攪拌された消臭液を得た。そして、布帛として布帛Aを布帛Bに替え、乾燥処理130℃×10分を162℃×10分に替えた以外は実施例1と同様にして消臭布帛を得た。
実施例1において、熱膨張性マイクロカプセルの濃度4.0質量%を3.4質量%に替え、バインダー樹脂Aの濃度だけ32.0質量%を27.6質量%に替え、さらに難燃剤(ポリリン酸メラミン(固形分100%))20質量部を加えた以外は実施例1と同様にして、均一に攪拌された消臭液を得た。そして、布帛として布帛Aを布帛Bに替え、乾燥処理130℃×10分を162℃×10分に替えた以外は実施例1と同様にして消臭布帛を得た。
<実施例7>
実施例1において、熱膨張性マイクロカプセルAを熱膨張性マイクロカプセルCに替えた以外は実施例1同様にして、均一に攪拌された消臭液を得た。そして、この消臭液を用い、乾燥処理130℃×10分を110℃×10分に替えた以外は実施例1と同様にして消臭布帛を得た。
実施例1において、熱膨張性マイクロカプセルAを熱膨張性マイクロカプセルCに替えた以外は実施例1同様にして、均一に攪拌された消臭液を得た。そして、この消臭液を用い、乾燥処理130℃×10分を110℃×10分に替えた以外は実施例1と同様にして消臭布帛を得た。
<実施例8>
実施例1において、熱膨張性マイクロカプセルAを熱膨張性マイクロカプセルCに替えた以外は実施例1同様にして、均一に攪拌された消臭液を得た。そして、この消臭液を用い、乾燥処理130℃×10分を90℃×20分に替えた以外は実施例1と同様にして消臭布帛を得た。
実施例1において、熱膨張性マイクロカプセルAを熱膨張性マイクロカプセルCに替えた以外は実施例1同様にして、均一に攪拌された消臭液を得た。そして、この消臭液を用い、乾燥処理130℃×10分を90℃×20分に替えた以外は実施例1と同様にして消臭布帛を得た。
<比較例1>
実施例1において、消臭組成物の配合Aからアミン化合物を除き、バインダー樹脂Aの濃度だけ32.0質量%を32.4質量%に替えた以外は実施例1と同様にして、均一に攪拌された消臭液を得た。そして、この消臭液を用い、実施例1と同様にして布帛を得た。
実施例1において、消臭組成物の配合Aからアミン化合物を除き、バインダー樹脂Aの濃度だけ32.0質量%を32.4質量%に替えた以外は実施例1と同様にして、均一に攪拌された消臭液を得た。そして、この消臭液を用い、実施例1と同様にして布帛を得た。
<比較例2>
実施例1において、消臭組成物の配合Aから多孔質無機物質と、金属酸化物を除き、バインダー樹脂Aの濃度だけ32.0質量%を33.3質量%に替えた以外は実施例1と同様にして、均一に攪拌された消臭液を得た。そして、この消臭液を用い、実施例1と同様にして布帛を得た。
実施例1において、消臭組成物の配合Aから多孔質無機物質と、金属酸化物を除き、バインダー樹脂Aの濃度だけ32.0質量%を33.3質量%に替えた以外は実施例1と同様にして、均一に攪拌された消臭液を得た。そして、この消臭液を用い、実施例1と同様にして布帛を得た。
<比較例3>
実施例1において、熱膨張性マイクロカプセルを含有せず、バインダー樹脂Aの濃度だけ32.0質量%を33.3質量%に替えた以外は実施例1と同様にして、均一に攪拌された消臭液を得た。そして、この消臭液を用い、実施例1と同様にして布帛を得た。
実施例1において、熱膨張性マイクロカプセルを含有せず、バインダー樹脂Aの濃度だけ32.0質量%を33.3質量%に替えた以外は実施例1と同様にして、均一に攪拌された消臭液を得た。そして、この消臭液を用い、実施例1と同様にして布帛を得た。
実施例1〜8の消臭液は、代表的な塩基性ガス、硫黄系ガス、酸性ガスや中性ガスの悪臭を効率よく吸着除去することができるとともに、いずれも布帛に処理しても消臭性能の低下が抑制された消臭液であった。すなわち、これらの消臭液に含まれる消臭組成物が付着した消臭布帛は、消臭組成物本来の消臭性能の低下が抑制され、優れた消臭性能を発揮した。
一方、比較例1と2の消臭液においては、代表的な塩基性ガス、硫黄系ガス、酸性ガスや中性ガスの悪臭を万遍なく消臭できるものではなかったし、熱膨張性マイクロカプセルを含有しない比較例3においては、消臭組成物本来の性能に比べ消臭性能が著しく劣り、満足できる性能を発揮しなかった。
<消臭試験>
なお上記例における各種消臭性能の測定は次のように行った。
(アンモニア消臭性能)
試験片(10cm×10cm)を内容量500ミリリットルの袋内に入れた後、袋内において濃度が200ppmとなるようにアンモニアガスを注入し、1時間経過後にアンモニアガスの残存濃度を測定し、この測定値よりアンモニアガスを除去した総量を算出し、これよりアンモニアガスの減少率(%)を算出した。
なお上記例における各種消臭性能の測定は次のように行った。
(アンモニア消臭性能)
試験片(10cm×10cm)を内容量500ミリリットルの袋内に入れた後、袋内において濃度が200ppmとなるようにアンモニアガスを注入し、1時間経過後にアンモニアガスの残存濃度を測定し、この測定値よりアンモニアガスを除去した総量を算出し、これよりアンモニアガスの減少率(%)を算出した。
(硫化水素消臭性能)
アンモニアガスに代えて硫化水素ガスを用いて袋内において濃度が20ppmとなるように注入した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にして硫化水素ガスの減少率(%)を算出した。
アンモニアガスに代えて硫化水素ガスを用いて袋内において濃度が20ppmとなるように注入した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にして硫化水素ガスの減少率(%)を算出した。
(アセトアルデヒド消臭性能)
アンモニアガスに代えてアセトアルデヒドガスを用いて袋内において濃度が80ppmとなるように注入した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にしてアセトアルデヒドガスの減少率(%)を算出した。
アンモニアガスに代えてアセトアルデヒドガスを用いて袋内において濃度が80ppmとなるように注入した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にしてアセトアルデヒドガスの減少率(%)を算出した。
(酢酸消臭性能)
アンモニアガスに代えて酢酸ガスを用いて袋内において濃度が100ppmとなるように注入した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にして酢酸ガスの減少率(%)を算出した。
アンモニアガスに代えて酢酸ガスを用いて袋内において濃度が100ppmとなるように注入した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にして酢酸ガスの減少率(%)を算出した。
(ホルムアルデヒド消臭性能)
アンモニアガスに代えてホルムアルデヒドガスを用いて袋内において濃度が80ppmとなるように注入した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にしてホルムアルデヒドガスの減少率(%)を算出した。
アンモニアガスに代えてホルムアルデヒドガスを用いて袋内において濃度が80ppmとなるように注入した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にしてホルムアルデヒドガスの減少率(%)を算出した。
(トリメチルアミン消臭性能)
アンモニアガスに代えてトリメチルアミンガスを用いて袋内において濃度が60ppmとなるように注入した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にしてホルムアルデヒドガスの減少率(%)を算出した。
アンモニアガスに代えてトリメチルアミンガスを用いて袋内において濃度が60ppmとなるように注入した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にしてホルムアルデヒドガスの減少率(%)を算出した。
(メチルメルカプタン消臭性能)
アンモニアガスに代えてメチルメルカプタンガスを用いて袋内において濃度が40ppmとなるように注入した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にしてホルムアルデヒドガスの減少率(%)を算出した。
アンモニアガスに代えてメチルメルカプタンガスを用いて袋内において濃度が40ppmとなるように注入した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にしてホルムアルデヒドガスの減少率(%)を算出した。
なお、除去率が95%以上であるものを「◎」、除去率が90%以上95%未満であるものを「○」、除去率が80%以上90%未満であるものを「△」、除去率が80%未満であるものを「×」と評価した。「○」以上を合格とした。
本発明の消臭液、該消臭液が付着した消臭布帛、該消臭布帛を一部に用いた繊維製品は、居住空間の悪臭を消臭するのに好適である。
Claims (7)
- アミン化合物と、無機多孔質物質と、金属酸化物と、水酸化金属とを含む消臭組成物と、
熱膨張性マイクロカプセルと、
バインダー樹脂と、
を含有することを特徴とする消臭液。 - 前記熱膨張性マイクロカプセルの濃度が、1〜8質量%である請求項1に記載の消臭液。
- 前記バインダー樹脂の固形分濃度が、20〜40質量%である請求項1または2に記載の消臭液。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の消臭液に含まれる消臭組成物と熱膨張性マイクロカプセルとが、バインダー樹脂によって布帛の少なくとも一部に付着してなる消臭布帛。
- 請求項4に記載の消臭布帛を少なくとも一部に備えてなる繊維製品。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の消臭液を塗布する工程と、
塗布後の布帛を、前記熱膨張性マイクロカプセルの最大膨張温度の±30℃の範囲の温度で熱処理する工程と、
を含むことを特徴とする消臭布帛の製造方法。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の消臭液を塗布する工程と、
塗布後の布帛を、前記熱膨張性マイクロカプセルの最大膨張温度よりも30℃以上高い温度で熱処理する工程と、
を含むことを特徴とする消臭布帛の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017226863A JP2019093000A (ja) | 2017-11-27 | 2017-11-27 | 消臭液、該消臭液が付着した消臭布帛、該消臭布帛を一部に用いた繊維製品、及び消臭布帛の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017226863A JP2019093000A (ja) | 2017-11-27 | 2017-11-27 | 消臭液、該消臭液が付着した消臭布帛、該消臭布帛を一部に用いた繊維製品、及び消臭布帛の製造方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2019093000A true JP2019093000A (ja) | 2019-06-20 |
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ID=66970329
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017226863A Pending JP2019093000A (ja) | 2017-11-27 | 2017-11-27 | 消臭液、該消臭液が付着した消臭布帛、該消臭布帛を一部に用いた繊維製品、及び消臭布帛の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2019093000A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021014650A (ja) * | 2019-07-12 | 2021-02-12 | 住江織物株式会社 | 消臭、抗菌、抗アレルゲン、抗ウイルス、防ダニ性能を有する繊維布帛 |
-
2017
- 2017-11-27 JP JP2017226863A patent/JP2019093000A/ja active Pending
Cited By (2)
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|---|---|---|---|---|
| JP2021014650A (ja) * | 2019-07-12 | 2021-02-12 | 住江織物株式会社 | 消臭、抗菌、抗アレルゲン、抗ウイルス、防ダニ性能を有する繊維布帛 |
| JP7442770B2 (ja) | 2019-07-12 | 2024-03-05 | 住江織物株式会社 | 消臭、抗菌、抗アレルゲン、抗ウイルス、防ダニ性能を有する繊維布帛 |
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