本発明者らは、テレビの視聴履歴を自動的に収集することによってテレビ広告の視聴状況を取得することを着想した。また、本発明者らは、ウェブ広告を視聴するデバイスとテレビとが同じネットワーク内において用いられるケースに着目し、テレビ及びデバイスを紐付けることを着想した。また、本発明者らは、テレビ視聴ログに複数人の視聴履歴が混じるケースの対処方法も見出した。
本開示の一態様によれば、世帯のテレビの視聴履歴から、誰がコンテンツを視聴していたかを特定し、個人へのターゲティング広告を適切に提供できる。
以下、本開示の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。以下の説明では、同一の部には同一の符号が付される。同一の部は名称、機能などが同じであるため、詳細な説明は繰り返さない。
(情報処理システム)
図1は、本開示の一実施形態に係る情報処理システムの概略構成の一例を示す図である。図1に示す情報処理システム1は、テレビ10と、デバイス20と、ルータ30と、マッチングサーバ40と、視聴ログ管理サーバ50と、広告配信サーバ60と、を含む。
本開示の一実施形態では、図1に示した情報処理システムの構成において、マッチングサーバ40が、テレビ10から送信された情報及びデバイス20から送信された情報に基づいて、同一のユーザによって利用されるテレビ10及びデバイス20を特定する。
広告配信サーバ60は、マッチングサーバ40と連携し、マッチング処理に成功したユーザ(デバイス20)に対して、テレビ10の視聴履歴が考慮されたインターネット広告(以下、単に広告とも呼ぶ)を配信する。これにより、所定のテレビ番組を視聴するユーザに対して、好適な広告を配信し、高い広告効果を達成することができる。
テレビ(テレビ受像機)10は、地上波放送、放送衛星(BS:Broadcasting Satellite)/通信衛星(CS:Communications Satellite)による放送などの少なくとも1つを受信する機能を有する装置である。なお、テレビ10は、インターネット放送(インターネットテレビ)を受信する機能を有してもよい。テレビ10は、受信した放送を表示(描画)してもよい。
テレビ10は、ユーザの同意に基づいて、テレビ10に関する視聴ログ(テレビ視聴ログ、放送視聴ログ、視聴履歴、パネルデータなどと呼ばれてもよい)を収集し、視聴ログ管理サーバ50に送信することができる。
ここで、視聴ログは、テレビ10で視聴されるコンテンツを時間情報に紐付けて記録した情報のことをいう。また、例えば、視聴ログは、視聴された番組情報、視聴されたコマーシャル(CM:Commercial Message)などに関する情報を含んでもよい。視聴ログは、テレビ10を介した地上波放送などの視聴行動、タイムシフト再生、ブラウザ起動、ネットサービスの実行などの少なくとも1つを特定することができる情報を含んでもよい。視聴ログには、視聴番組、視聴行動などに対応してタイムスタンプが付されることが好ましい。
デバイス20は、ユーザの操作によりブラウザなどのアプリケーションを実行する装置である。また、デバイス20は、アプリケーションの動作に伴い、広告配信サーバ60から広告を受信する。
テレビ10及びデバイス20はそれぞれ、携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末などの携帯端末(移動通信端末)であってもよいし、パソコン(PC:Personal Computer)、テレビ(TV)、多機能テレビ、スマートTV、IP(Internet Protocol)TV、セットトップボックスなどの固定通信端末であってもよい。つまり、本明細書におけるテレビ10は、テレビ以外の装置に読み替えることができる。
ルータ30は、インターネットプロバイダからIPアドレスを割り当てられ、LAN(Local Area Network)内の装置とWAN(Wide Area Network)側の装置との通信を中継する。テレビ10及びデバイス20は、有線及び/又は無線(例えば、Wi−Fi(登録商標))でルータ30に接続される。同じLAN内に含まれるテレビ10及びデバイス20は、ルータ30を介して外部のネットワーク(インターネットなど)と通信する。
図1の構成では、テレビ10及びデバイス20の通信において、通信相手から見えるIPアドレスは、ルータ30のIPアドレス(同一のIPアドレス)となる。これは、ルータ30のIPマスカレード(NAPT:Network Address Port Translation)機能などにより実現される。
なお、IPアドレスはIPv4及びIPv6のいずれでもよいし、これらを拡張/変形したアドレスであってもよい。本明細書において、IPアドレスは、その他の情報(機器を特定するための所定のアドレス、識別情報など)で読み替えらえてもよい。
マッチングサーバ40は、同一のユーザが利用するテレビ10及びデバイス20を関連付ける(マッチングする)機能を有する装置である。具体的には、マッチングサーバ40は、テレビ10を特定するテレビ特定情報(テレビ視聴ログ特定情報)と、デバイス20を特定するデバイス特定情報(広告識別子(ID:Identifier)特定情報)と、に基づいて、テレビ10とデバイス20との組み合わせを特定する。テレビ10(テレビ10の視聴ログ)とデバイス20との組み合わせは、所定のユーザに関する情報であるため、ユーザ情報と呼ばれてもよい。
ここで、広告IDは、例えば、ユーザによってオプトアウト可能な、匿名かつ一意な広告配信用の識別子(広告に関する識別子)である。広告IDは、デバイス20のブラウザに保存される小さなファイル(クッキー(Cookie))に関する固有のクッキーID(Cookie ID)であってもよい。なお、クッキーIDは、ブラウザごとにそれぞれ異なるIDであってもよい。広告IDは、クッキー情報などと呼ばれてもよい。
また、広告IDは、デバイス20にインストールされるアプリケーションから取得される識別子であってもよく、例えば、IDFA(Identification For Advertisers)、ADID(Advertising ID)などであってもよい。
なお、テレビ特定情報は、TVIDなどと呼ばれてもよいし、デバイス特定情報は、WebIDなどと呼ばれてもよい。また、デバイス特定情報は、例えば所定のサービスに利用する識別子(ログインIDなど)を用いてもよい。
視聴ログ管理サーバ50は、テレビ10に関する視聴ログを管理(収集、分析など)する機能を有する装置である。視聴ログ管理サーバ50は、テレビ10のメーカーによって保有されてもよいし、テレビ10に放送を行う放送局(テレビ局)によって保有されてもよい。
広告配信サーバ60は、少なくともデバイス20に対して、インターネット広告を配信する機能を有する装置である。広告は、例えば、テキスト、画像(静止画像、動画像)、音声、その他のメディア又はこれらの組み合わせにより構成されてもよい。なお、広告配信サーバ60は、広告以外のコンテンツをデバイス20に送信することができてもよい。
広告配信サーバ60は、DMP(Data Management Platform)を含んで構成されてもよく、DMPを用いて配信する広告を決定してもよい。また、広告配信サーバ60は、DSP(Demand Side Platform)を利用する配信サーバであってもよいし、DSP以外の広告配信サーバ(アドサーバ)又はアドサーバを利用する配信サーバであってもよい。
アドサーバは、特定の企業(例えば、Twitter(登録商標)社、Facebook(登録商標)社など)が提供するAPI(Application Programming Interface)(Ads-API)を利用する配信サーバであってもよい。また、アドサーバは、オンライン動画広告を配信する動画広告配信サーバであってもよいし、テレビ受像機向けに広告を配信するCMS(Content Management System)であってもよい。また、広告配信サーバ60は、DSP、API、動画広告配信及びCMSなどのアドサーバとの連携を、DMP(例えば、パブリックDMP)を介して行ってもよい。
テレビ10、デバイス20など、各装置の機能構成及びハードウェア構成の一例については、後述する。
なお、当該システム構成は一例であり、これに限られない。例えば、各装置は、図1ではそれぞれ1つずつ含まれる構成としたが、各機器の数はこれに限られず、複数存在してもよい。また、情報処理システム1は、一部の装置を含まない構成としてもよいし、所定の装置の機能が複数の装置により実現される構成としてもよい。
また、複数の装置の機能が1つの装置により実現される構成としてもよい。例えば、マッチングサーバ40、視聴ログ管理サーバ50及び広告配信サーバ60は、1つのサーバ上で実装されてもよい。
(情報処理方法)
本開示の一実施形態に係る情報処理方法について、以下で説明する。各情報処理方法は、上述の情報処理システムに適用されてもよい。
<テレビとWebとの関連付け>
まず、テレビ10の視聴ログ及びデバイス20の広告ID(例えば、クッキーID)の関連付けについて説明する。当該関連付けは、図2を用いて説明されるように、テレビ特定情報及びデバイス特定情報に基づいて行われてもよいし、その他の方法によって行われてもよい。
テレビ特定情報(第1の特定情報)は、テレビ10のIPアドレス、テレビ10の視聴ログに関する情報などを含んでもよい。また、デバイス特定情報(第2の特定情報)は、デバイス20のIPアドレス、デバイス20に配信される広告IDに関する情報、デバイス20のWeb閲覧ログ(ウェブアクセスログ)などを含んでもよい。
図2は、本開示の一実施形態に係る広告配信処理のシーケンスの一例を示す図である。当該シーケンスによれば、同一のIPアドレスに対応する視聴ログ及び広告IDの組み合わせを、同一のユーザに関する情報と判断(特定)して、例えばテレビ視聴ログを考慮したインターネット広告配信を実施できる。
テレビ10は、視聴ログを視聴ログ管理サーバ50に送信することができる(ステップST101)。視聴ログの送信のタイミングは、周期的(例えば、1時間ごと、1日ごとなど)であってもよいし、任意のタイミングであってもよい。視聴ログ管理サーバ50は、テレビ10のIPアドレス(つまりルータ30のIPアドレス)と、テレビ10の視聴ログに関する情報と、を取得し、これらの組をテレビ特定情報として蓄積してもよい(ステップST102)。
デバイス20は、Webブラウジング及び/又はアプリケーションの利用中に、広告配信サーバ60から広告を配信される(ステップST103)。この際、広告配信サーバ60は、デバイス20のIPアドレス(つまりルータ30のIPアドレス)を取得し、当該IPアドレスと広告ID(例えば、クッキーID)との組をデバイス特定情報として蓄積してもよい(ステップST104)。また、広告IDを蓄積する際、広告が配信された時刻及び広告IDが取得された時刻の少なくとも1つを示すタイムスタンプが広告IDに付されることが好ましい。
マッチングサーバ40は、テレビ10及び/又は視聴ログ管理サーバ50から、テレビ特定情報を受信する(ステップST105)。また、マッチングサーバ40は、デバイス20及び/又は広告配信サーバ60から、デバイス特定情報を受信する。マッチングサーバ40は、デバイス20におけるウェブアクセスログを、デバイス20及び/又は広告配信サーバ60から取得してもよい(同ステップ)。
マッチングサーバ40は、IPアドレスに基づいて、テレビ10の視聴ログと、デバイス20に関する広告IDと、を関連付ける(ステップST106)。具体的には、マッチングサーバ40は、テレビ10のIPアドレスとデバイス20のIPアドレスが、同一か否かを判断(マッチング)し、同一の場合には、当該IPアドレスと、対応する視聴ログと、対応する広告IDとの組み合わせ(ユーザ情報と呼ばれてもよい)を保存する。
マッチングサーバ40は、テレビ10の視聴ログに付されるタイムスタンプと、広告IDに付されるタイムスタンプと、に基づいて、マッチング処理の実施を行う対象か否かを判断してもよい。例えば、マッチングサーバ40は、両タイムスタンプで求められる時間差が所定の値以下の場合、視聴ログ及び広告IDが同一の時間に取得されたと判断して、マッチング処理を行うように制御してもよい。
なお、各装置(例えば、マッチングサーバ40、テレビ10、視聴ログ管理サーバ50など)は、テレビ10のIPアドレスと、テレビ10の視聴ログに関する情報と、テレビ10の視聴ログに付されるタイムスタンプと、の組をTVIDとして、1つ以上のTVIDから、TVIDに関するテーブルを構築及び保持してもよい。TVIDからはいずれかの情報を除いてもよい。
また、各装置(例えば、マッチングサーバ40、デバイス20、広告配信サーバ60など)は、デバイス20のIPアドレスと、デバイス20に配信される広告IDに関する情報と、当該広告IDに関するタイムスタンプと、の組をWebIDとして、1つ以上のWebIDから、WebIDに関するテーブルを構築及び保持してもよい。WebIDからはいずれかの情報を除いてもよい。
当該関連付けの実施のタイミングは、周期的(例えば、1時間ごと、1日ごとなど)であってもよいし、任意のタイミングであってもよい。IPアドレスによって関連付けられるテレビ10及びデバイス20の個数は、1対1に限られず、1対多、多対1、及び多対多であってもよい。なお、IPアドレスには、ウェブアクセスログも関連付けられてもよい。
マッチングサーバ40は、例えば、所定のユーザのテレビ10の視聴ログに基づいて、広告配信対象の広告ID(クッキーIDなど)を決定し、広告配信サーバ60に送信する(ステップST107)。この際、マッチングサーバ40は、複数のユーザの視聴ログを解析し、同じ又は類似する視聴傾向を有する複数のユーザの広告IDをまとめて(グループ化して)広告配信サーバ60に送信してもよい。
例えば、マッチングサーバ40は、よく視聴する番組が同じ/類似する(例えば、番組名、番組のジャンル、番組の出演者などが同じ/類似する)ユーザ、よく視聴する放送局(チャンネル)が同じユーザ、所定の広告(例えば、車の広告など)に触れる機会の多いユーザなどを、グループ化してもよい。
ここで、広告配信サーバ60に送信される広告IDは、WebIDとして保存された情報に限られない。例えば広告配信サーバ60がパブリックDMPを利用し、当該パブリックDMPではデバイス特定情報(例えば、IPアドレス+クッキーID+ウェブアクセスログ)が保持される場合を考える。この場合、マッチングサーバ40は、広告配信サーバ60から、IPアドレスとパブリックDMPの広告ID(例えば、クッキーID)との対応関係に関する情報を取得してもよい。
マッチングサーバ40は、自身が保持するTVIDなどのテーブルに基づいて、所定のIPアドレスに対応するユーザへの広告配信を決定すると、上述の対応関係に基づいて当該ユーザに関連するパブリックDMPの広告IDを特定し、広告配信サーバ60に対して、特定したパブリックDMPの広告IDを送信することができる。このようにすることで、マッチングサーバ40の運用者は、パブリックDMPを用いる場合であっても、重要な情報である視聴ログ(視聴履歴)をDMP事業者に公開することなく、視聴ログをセグメントデータ(オーディエンスデータと呼ばれてもよい)と関連付けることができる。
広告配信サーバ60は、ステップST107で通知された広告IDに基づいて、配信対象の広告を決定する(ステップST108)。例えば、広告配信サーバ60は、通知された広告IDを、DSPの広告ID(例えば、クッキーID)に変換してもよい。この際、DSPの広告IDは、必要に応じてパブリックDMP内にあるウェブアクセスログを基に拡張/変形されてもよい。広告配信サーバ60は、所定のユーザのデバイス20に広告を配信する際に、当該ユーザが興味/関心を持つ可能性の高い広告を配信してもよい(ステップST109)。
広告配信サーバ60は、所定のアドサーバとの連携を行う場合、DSPを用いる場合と同様に、通知された広告IDを、当該アドサーバで利用される広告IDに変換してもよい。例えば、広告配信サーバ60のパブリックDMPは、通知された広告IDに対して所定のセグメントIDを関連付けて生成してもよい。アドサーバでは、セグメントIDに応じて広告の配信設定が行われると想定してもよい。ここで、アドサーバにおけるセグメントIDと広告との関連付けは、マッチングサーバ40に保持される視聴ログの解析結果(視聴傾向など)に基づいて設定されてもよい。
そして、セグメントIDがDMP上で配信対象として設定されると、上述の広告IDに関連するユーザのデバイス20が広告を含むWebベージにアクセスする際、DMPから当該デバイス20にセグメントIDが送信され、保存される。また、デバイス20がセグメントIDを保持する場合には、DMPはアドサーバに対して当該セグメントIDの情報を通知することで、アドサーバは当該デバイス20に対して広告を送信することができる。
広告配信サーバ60は、マッチングサーバ40と、より密に連携してもよい。例えば、マッチングサーバ40は、例えば、所定のユーザのテレビ10の視聴ログに基づいて、DMPのセグメントデータを制御(例えば、作成、拡張、絞込など)してもよい。
なお、DMPのセグメントデータは、ユーザがよく視聴する番組に関する情報(例えば、番組名、番組のジャンル、番組の出演者など)、よく視聴する放送局(チャンネル)などのユーザの関心事項に関わるデータを含むように制御されてもよい。また、DMPのセグメントデータは、マッチングサーバ40及び/又はパブリックDMPの過去の広告出稿情報に基づいて、広告に反応(例えば、広告のクリック、登録など)しやすいユーザを含むように制御されてもよい。
マッチングサーバ40は、DMPを含んで構成されてもよいし、DMPの機能を実現するように構成されてもよい。この場合、上記説明におけるDMPは、マッチングサーバ40に読み替えることができる。
<テレビ視聴ログの分離>
上述のように、情報処理システム1においては、IPアドレスごとに(IPアドレスに関連付けられて)テレビ視聴ログ及びクッキー情報が保持される。このため、例えば、ルータ30が設置された住居に複数の居住者がいる場合には、同じIPアドレスを用いて複数人がテレビを視聴したり、複数のデバイス20によってWebアクセスしたりすることが想定される。
この場合、テレビ視聴ログに複数の居住者の視聴履歴が混じることになり、また、複数のクッキー情報が保持されるため、テレビ視聴ログに基づいて特定の居住者向けのインターネット広告をデバイス20に効果的に配信することが難しいという問題が生じる。なお、同じIPアドレスに対応するテレビ視聴ログは、世帯視聴ログ(世帯あたり視聴ログ)と呼ばれてもよい。また、同じIPアドレスに対応する1つ以上のクッキー情報は、世帯クッキー情報と呼ばれてもよい。
そこで、本発明者らは、視聴ログ(世帯視聴ログ)を個人視聴ログ(個人あたり視聴ログ、サブテレビ視聴ログなどと呼ばれてもよい)に分離し、複数のクッキー情報のそれぞれを別々の個人視聴ログに関連付ける方法を着想した。
以下の例では、各個人(居住者)の属性に基づいて関連付けを行うケースを説明するが、他の情報に基づいて関連付けが行われてもよい。また、個人属性は、マーケティングの分野で用いられる性・年齢別区分(M1−M3層、F1−F3層、C層、T層)であると想定するが、これに限られない。
図3は、本開示の一実施形態に係る個人視聴ログとクッキー情報との対応付けのシーケンスの一例を示す図である。まず、マッチングサーバ40は、当該世帯における世帯内人数(居住者数)を確定する(ステップST201)。視聴ログに基づいて判断される第1の世帯内人数と、クッキー情報に基づいて判断される第2の世帯内人数と、が矛盾する場合には、いずれかの世帯内人数を用いてもよく、例えば、第2の世帯内人数が正しいと想定してもよい。
なお、来訪者が自身のデバイス20を用いて住宅のルータ30に接続し、Web閲覧する場合には、上記第2の世帯内人数が多めに算出されることがある。来訪者のクッキーIDに紐づくWebアクセスログは、居住者のクッキーIDに紐づくWebアクセスログより圧倒的に少ないと想定されるため、各クッキーIDについてのWebアクセスの発生頻度が比較されることによって、来訪者のクッキーIDを除外して上記第2の世帯内人数が算出されてもよい。
なお、第1の世帯内人数は、暫定的な個人視聴ログ分離の試行によって取得されてもよい。なお、当該分離処理は、視聴ログ管理サーバ50において行われてもよいし、マッチングサーバ40において行われてもよい。例えば、マッチングサーバ40は、事前に準備した推定モデルを用いて、世帯視聴ログに基づいて(世帯視聴ログを上記推定モデルの入力として)各個人視聴ログの生成を行ってもよい。マッチングサーバ40は、各個人視聴ログが対応する個人属性を推計(推定)してもよい。
推定モデルの作成に用いる対象データは、世帯主情報、世帯内人数、世帯構成などの情報と関連付けられた視聴ログ、いずれの情報も有しない視聴ログなどから構成することができる。学習対象データは、例えば視聴ログを所定の時間(例えば、30分)刻みに分離し、番組情報などに基づいていくつかの情報を説明変数として保持したデータであってもよい。推定モデルは、例えばニューラルネットワーク、機械学習、ディープラーニングなどに基づいて生成されてもよい。
具体的には、モデル作成の前処理として、局×曜日×所定の時間(例えば、30分)刻みのデータに対して、まず、パラメータデータと個人属性データを付与する。
パラメータデータとしては、該当番組の世帯視聴の有無などの世帯視聴に関するパラメータ、該当番組の放送時間帯などの放送枠属性に関するパラメータ、並びに該当番組の世帯視聴率などの番組の人気に関するパラメータなどの説明変数を作成してもよい。
世帯視聴に関するパラメータとしては、例えば、該当番組の世帯視聴の有無、該当番組の前n週世帯視聴の有無、該当番組の前後n枠世帯視聴の有無、該当時間の前n週裏番組視聴の有無、該当時間の前後n枠裏番組視聴の有無、該当時間の前n週の所定局の番組視聴の有無、該当時間の前後n枠の所定局の番組視聴の有無、曜日時間別総視聴確率、曜日時間局別総視聴確率、ジャンル別総視聴確率、世帯主の属性などを用いてもよい。これらの説明変数は、世帯視聴に関するカテゴリーを構成することができる。
放送枠属性に関するパラメータとしては、例えば、曜日、時間、局、ジャンル、前後n枠ジャンル、レギュラーか否か、特番か否か、超大型特番か否か、該当曜日・時間・局・52週の世帯視聴率、該当曜日・時間・52週の世帯視聴率、該当ジャンルの世帯視聴率、該当曜日・時間・局・52週の個人視聴率、該当曜日・時間・52週の個人視聴率、該当ジャンルの個人視聴率などを用いてもよい。これらの説明変数は、放送枠属性に関するカテゴリーを構成することができる。
番組の人気に関するパラメータとしては、例えば、該当番組の世帯視聴率、該当番組の前n週世帯視聴率、該当番組の前後n枠世帯視聴率、該当番組の個人視聴率、該当番組の前n週個人視聴率、該当番組の前後n枠個人視聴率、電子番組表詳細の総閲覧数、電子番組表詳細の年齢別閲覧数、番宣出稿量(金額換算)、番組単位の検索ウェブサイトの検索数、番組単位のツイートの話題数、出演者の人気度(検索数)などを用いてもよい。これらの説明変数は、番組の人気に関するカテゴリーを構成することができる。
なお、パラメータデータについては、全てのパラメータを用いてもよいし、用途に合わせて一部を用いてもよい。
個人属性データとしては、所定のターゲット(所定の属性に該当する人)が実際にその枠を視聴していたか否かに関する情報(例えば、1又は0のフラグデータ)を作成する。また、所定の時間のうち一定以上の割合(例えば、3分の2以上)の時間視聴されていた場合、フラグは1に該当すると想定してもよい。
パラメータデータ及び個人属性データをデータセットとし、例えばディープラーニングにおいて、隠れ層(中間層)の数の構成をF値(予測結果の評価尺度の1つ)が高まるようにチューニングし、活性化関数として正規化線形関数を用いて学習器を構成することによって、推定モデルが生成されてもよい。
次に、マッチングサーバ40は、ステップST201において確定した世帯内人数の情報に基づいて、世帯視聴ログを、当該世帯内人数分の個人視聴ログに分離する(ステップST202)。なお、当該分離処理は、世帯内人数の情報を視聴ログ管理サーバ50に通知して行われてもよい。マッチングサーバ40は、事前に準備した推定モデルを用いて、世帯視聴ログに基づいて各個人視聴ログの生成を行ってもよい。
ステップST202において用いられる推定モデルは、上述した推定モデルと同様の作成方法に基づいて作成されてもよいが、当該推定モデルは、少なくとも世帯内人数を入力(説明変数)として利用することが好ましい。マッチングサーバ40は、各個人視聴ログが対応する個人属性を推定してもよい。
また、マッチングサーバ40は、世帯視聴ログが、特定の個人属性に対応する個人視聴ログを含むと想定して各個人視聴ログの生成を行ってもよい。例えば、マッチングサーバ40は、世帯視聴ログが、個人属性M1に対応する個人視聴ログ及び個人属性F2に対応する個人視聴ログを含むと想定して、少なくともこれらの属性に対応する個人視聴ログを生成するように、各個人視聴ログの生成を行ってもよい。
例えば、マッチングサーバ40は、事前に少なくとも一部の世帯クッキー情報と個人(個人属性)との対応関係を取得してもよい(少なくとも一部のクッキー情報と個人情報との紐付けを確定してもよい)。この場合、マッチングサーバ40は、世帯視聴ログが、クッキー情報に関連する個人属性に対応する個人視聴ログを含むと想定してもよい。
マッチングサーバ40は、居住者の1つ又は複数のデバイス20に対して個人属性に関する情報(性別、年齢など)を回答させるWebページを送信して回答させる(アンケート)ことによって、デバイス20から個人属性の情報を取得してもよい。なお、アンケート以外の方法によってクッキー情報と個人属性との対応関係が取得されてもよい。例えば、所定のサービスに関して登録される個人属性に関する情報と、当該サービスを利用するユーザのクッキー情報、IPアドレスなどから上記対応関係が取得されてもよい。
なお、マッチングサーバ40以外の他のサーバがアンケートを収集してもよく、この場合マッチングサーバ40は、アンケート結果に基づく個人属性の情報とクッキー情報との関係に関する情報を、当該他のサーバなどから取得すればよい。
また、マッチングサーバ40は、個人属性との対応関係が判断されていないクッキー情報について、個人(個人属性)との対応関係を推計(推定)してもよい。当該推定は、クッキー情報から判断できるWebアクセスログに基づいて行われてもよい。
次に、マッチングサーバ40は、アンケートなどに基づいて個人属性との紐付けが確定したクッキー情報について、個人視聴ログとの紐づけを行う(ステップST203)。ここで、アンケート結果は正しいと想定してもよい(アンケートに嘘の個人属性は記入されないと想定してもよい)。
マッチングサーバ40は、各個人視聴ログに対応する個人属性を推計(推定)してもよい。
ある属性が1つのクッキー情報のみに対応する場合、個人視聴ログの推計に同じ属性があれば、当該個人視聴ログは当該クッキー情報に紐付けられてよい。
ある属性が1つのクッキー情報のみに対応する場合、個人視聴ログの推計に同じ属性がない(いずれの個人視聴ログについても、最も可能性が高いと推定された属性に該当しない)ときは、複数の個人視聴ログのなかで当該属性の可能性が最も高い個人視聴ログが当該クッキー情報に紐付けられてよい。
ある属性が複数(例えば、2つ)のクッキー情報に対応する場合、他の情報も考慮して複数の個人視聴ログのそれぞれにこれらのクッキー情報が紐付けられてもよい。例えば、個人視聴ログに基づいて判断される個人の視聴時間に関する情報(例えば、視聴分数)が、クッキー情報に関連してマッチングサーバ40において(例えば、DMP上で)特定されるテレビ視聴量のスコアに矛盾しない組み合わせになるように、紐付けが行われてもよい。
ここで、テレビ視聴量のスコアは、テレビによく触れることを示す評価尺度(例えば、テレビを視聴する時間、頻度など)であってもよく、以下単に「スコア」とも呼ぶ。
スコアは、例えばマッチングサーバ40が、DMPのデータに基づいて各クッキー情報について算出してもよい。スコアは、世帯構成、居住エリア、性年代、職業、趣味嗜好などのアフィニティカテゴリーとテレビ視聴量との対応関係に基づいて算出されてもよい。
スコアに関連して視聴者層が判断されてもよく、例えばスコアの高い方から順に、一定の範囲ごとのスコアのグループを「HH」、「H」、「M」、「L」、「N」などと呼称してもよい。例えば、視聴時間及び視聴頻度の両方が最低値(例えば、0)に該当するユーザは「N」に分類されてもよく、視聴時間及び視聴頻度の両方が所定の閾値以上(例えば、上位10%)に該当するユーザが「HH」に分類されてもよい。
図4A及び4Bは、クッキーIDに関連付けられた個人属性を考慮して、個人視聴ログを生成する一例を示す図である。本例では、ステップST201において確定した世帯内人数は7であると想定するが、これに限られない。
図4Aは、Webアクセスログを考慮せず世帯視聴ログ(世帯内視聴履歴)のみを用いて個人視聴ログを分離した場合の個人と推計との対応関係を示す。個人a1−a7の属性が、それぞれF1、M1、F3、M2、F1、M1、F2であると推定されている。
なお、この推定結果は、最も可能性の高い属性が示されている。a1については「F1」が推定されているが、これは例えば、Cが10%、Tが20%、M1が30%、M2が30%、M3が50%、F1が70%、F2が40%、F3が50%という確率を持っているに過ぎない。
抽出された個人視聴ログの視聴分数も記載されている。a1及びa5の視聴分数はそれぞれ300分、200分であり、この2者はテレビをよく見る人間であることがわかる。一方、図における視聴分数「−」は、本例では特に考慮する必要がないため表示していないが、他の個人についても視聴分数の情報が利用できてもよい。
一方、図4Bは、DMPに記憶されるクッキー情報を個人に関連付けるための情報の一例を示す。クッキーX1、X3、X5及びX6は、アンケートによって、それぞれF1、T、M2及びF1に対応することが判明している。クッキーX2、X5及びX7は、アンケート結果が利用できないため、属性が確定していない。また、X1のスコアはH(5.2)、X6はM(3.8)であり、この2者はテレビをよく見る人間であることがわかる。
さて、ある世帯について図4A及び4Bの情報が分かっているケースについて説明する。まず、クッキーX5に対応するM2は、他のクッキーに対応していない属性であり、またa4のみがM2であると推定されていることから、a4はクッキーX5に関連付けられると確定してもよい。
また、クッキーX1及びX6の2つがF1に対応している一方で、a1及びa5の2つがF1であると推定されていることから、X1及びX6は、それぞれa1又はa5に関連付けられると想定される。ここで、DMPの視聴量のスコアはX1の方がX6より高く、a1はa5より視聴分数が長いことから、a1はX1に、そしてa5はX6に関連付けられると確定してもよい。
また、クッキーX3がTに対応している一方で、a1−a7のいずれもTに対応していない。この場合、a1−a7のうちで最もTの確率が高い個人の属性を、推定結果に関わらずTと判断してもよい。例えば、a6が最もTの確率が高いと仮定すると、a6の推定結果はM1であるがTとして、a6はX3に関連付けられると確定してもよい。
なお、ステップST203においてクッキー情報への紐付けが確定した個人属性がある場合は、上記ステップST202において、説明変数に世帯内人数及び判明した属性の情報を加え、再度モデルで推計を行って、個人視聴ログの属性の推計の精度を改善してもよい。
また、アンケートなどの結果が利用できず、世帯クッキー情報と個人属性との対応関係が取得できない場合には、ステップST203は省略されてもよい。
次に、マッチングサーバ40は、個人属性との紐付けが確定していないクッキー情報について、個人視聴ログとの紐づけを行う(ステップST204)。この場合、クッキー情報に関する推定結果と、個人視聴ログに関する推定結果と、を両方考慮して、紐付けを行うことができる。
マッチングサーバ40は、クッキー情報に関連付けられていない各個人視聴ログに対応する個人属性を推定してもよい。マッチングサーバ40は、個人視聴ログに関連付けられていないクッキー情報に対応する個人属性を推定してもよい。
推定結果に基づく場合であってもクッキーと個人視聴ログとを一意に関連付けるためには、以下の方法を利用することが考えられる:
(1)視聴ログの個人属性推定を正しいと仮定する方法(「個人視聴ログ優先決定方法」などと呼ばれてもよい)、
(2)クッキーの個人属性推定を正しいと仮定する方法(「クッキー優先決定方法」などと呼ばれてもよい)、
(3)各推定の類似度を考慮した方法(「類似度考慮決定方法」などと呼ばれてもよい)。
[個人視聴ログ優先決定方法]
本方法においては、所定の個人視聴ログの属性は、各属性のうち最も確率の高い属性であると決定する。この場合、属性が決定された個人視聴ログに関連付けられるクッキー情報は、各クッキー情報の当該属性の確率を比較し、最も確率が高い(最大の確率を有する)クッキーIDであると判断してもよい。テレビの視聴分析の結果が重要である場合には、本方法が好ましい。なお、「最も確率の高い属性」は、「確率が所定の閾値以上の属性」、「n(n>0)番目に確率の高い属性」などで読み替えられてもよい。
上述の図1A及び1Bのケースを用いて説明する。ステップST202の紐付けが完了した時点で、個人視聴ログa2、a3及びa7と、クッキーX2、X4及びX7と、がまだ紐付けられていない。
a2について、Cが10%、Tが20%、M1が70%、M2が30%、M3が50%、F1が0%、F2が40%、F3が50%と推定され、a3について、Cが30%、Tが70%、M1が70%、M2が40%、M3が50%、F1が30%、F2が40%、F3が50%と推定され、a7について、Cが20%、Tが20%、M1が50%、M2が70%、M3が70%、F1が30%、F2が40%、F3が50%と推定されたケースを考える。
この場合、それぞれ最も確率の高い属性を鑑みると、a2の属性はM1、a3の属性はT、a4の属性はM2であると決定できる。具体的には、複数の個人視聴ログについて同じ属性が最も確率が高い(例えば、上の例だとa2及びa3についてM1が最も確率が高い)場合、いずれかの個人視聴ログの属性は、最も確率が高い別の属性又は2番目に確率が高い属性であると決定してもよい(例えば、上の例だとa3についてTはM1と同じ確率である)。
また、1つの個人視聴ログについて複数の属性が最も確率が高い(例えば、上の例だとa7についてM2及びM3が最も確率が高い)場合、当該個人視聴ログの属性は、最も確率が高い属性のいずれかであると決定してもよい。
個人視聴ログの属性の決定後、各個人視聴ログに対して、属性が未決定のクッキーX2、X4及びX7から最も対応する属性の確率が高いクッキーを関連付ける。例えば、a2に対しては、M1の確率が最も高いクッキーを関連付け、a3に対しては、Tの確率が最も高いクッキーを関連付け、などのように関連付けが行われてもよい。
[クッキー優先決定方法]
個人視聴ログ優先決定方法とは対照的に、本方法においては、所定のクッキー情報の属性は、各属性のうち最も確率の高い属性であると決定する。この場合、属性が決定されたクッキーIDに関連付けられる個人視聴ログは、各個人視聴ログの当該属性の確率を比較し、最も確率が高い個人視聴ログであると判断してもよい。Web上の行動特性が重要である場合には、本方法が好ましい。なお、「最も確率の高い属性」は、「確率が所定の閾値以上の属性」、「n(n>0)番目に確率の高い属性」などで読み替えられてもよい。
[類似度考慮決定方法]
本方法においては、クッキー情報に関する各属性の確率の分布(傾向)及び個人視聴ログに関する各属性の確率の分布(傾向)が最も類似するクッキー情報及び個人視聴ログの組み合わせが紐付けられてもよい。テレビの視聴分析及びWeb上の行動特性の両方を考慮したい場合には、本方法が好ましい。
これらの確率の分布の類似度は、例えば、全属性に関してクッキー情報及び個人視聴ログの同じ属性の確率を乗算した値の総和などによって求められてもよい。組み合わせが紐づいていないクッキー情報及び個人視聴ログのうち、類似度が高い組み合わせから順に紐付けが行われてもよい。
上述の図1A及び1Bのケースを用いて説明する。ステップST202の紐付けが完了した時点で、個人視聴ログa2、a3及びa7と、クッキーX2、X4及びX7と、がまだ紐付けられていない。
属性が確定していない個人視聴ログ及びクッキーの各属性の確率を示す行列を利用することができる。例えば、個人視聴ログに関する行列は、行方向に個人(例えば、a2、a3、a7の順とする)を対応させ、列方向に各属性(例えば、C、T、M1、M2、M3、F1、F2、F3の順とする)を対応させて要素を個人視聴ログの属性の確率とした行列(ここでは、行列Aと呼ぶ)として構成してもよい。
また、クッキーに関する行列は、行方向にクッキー(例えば、X2、X4、X7の順とする)を対応させ、列方向に各属性(例えば、C、T、M1、M2、M3、F1、F2、F3の順とする)を対応させて要素をクッキーの属性の確率とした行列(ここでは、行列Bと呼ぶ)として構成してもよい。なお、これらの行列を構成する要素の順番などは、この例で示す内容に限定されない。
行列A及びBから、個人視聴ログ及びクッキー情報に対応する属性の類似度を算出してもよい。例えば、A*BT(Tは転置行列を示す)が、類似度を示す類似度行列として利用されてもよい。なお、他の計算式によって、当該類似度が算出されてもよい。
一例として、
とすると、
となる。この場合、例えば、a2及びX2、a2及びX4、a2及びX7の類似度は、それぞれ1.165、1.215、1.493となる。
類似度が高い個人視聴ログ及びクッキーの組み合わせを優先して(例えば、類似度の総和が最も高くなるように)組み合わせを決定すると、a2及びX7(類似度1.493)、a3及びX4(類似度1.398)、a7及びX2(類似度1.285)がそれぞれ関連付けられる。
なお、上述の方法(1)−(3)は、切り替えて用いられてもよい。マッチングサーバ40は、いずれの方法を用いるかを、クッキー情報とまだ関連付けられていない個人視聴ログの数、個人視聴ログとまだ関連付けられていないクッキー情報の数、個人視聴ログ(及び/又はクッキー情報)が対応するIPアドレスなどに基づいて判断してもよい。
以上説明した実施形態によれば、世帯内の誰が何のテレビ広告を視聴したかを好適に判断し、広告配信をより精緻化できる。
(機器の構成)
図4は、本開示の一実施形態に係るテレビの機能構成の一例を示す図である。図4に示すように、テレビ10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、入力部14と、出力部15と、を有する。なお、図4では、本実施形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、テレビ10は、他の処理に必要な他の機能ブロックも有してもよい。また、一部の機能ブロックを含まない構成としてもよい。
制御部11は、テレビ10の制御を実施する。例えば、制御部11は、ユーザの操作に基づいて映像の表示を行ったり、視聴ログの送信を制御したりする。制御部11は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置により構成することができる。
記憶部12は、テレビ10で利用する情報を記憶(保持)する。例えば、記憶部12は、視聴ログを逐次記憶する。記憶部12は、例えば、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるメモリ、ストレージ、記憶装置などにより構成することができる。
通信部13は、マッチングサーバ40及び/又は視聴ログ管理サーバ50に対して、視聴ログを送信する。また、通信部13は、デバイス20及び/又はルータ30(マッチングサーバ40なども含む)から受信した種々の情報を制御部11に出力する。
通信部13は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置により構成することができる。なお、通信部13は、送信部及び受信部から構成されてもよい。
入力部14は、ユーザからの操作により入力を受け付ける。また、入力部14は、所定の機器、記憶媒体などと接続され、データの入力を受け付けてもよい。入力部14は、入力結果を例えば制御部11に出力してもよい。
入力部14は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるキーボード、マウス、ボタンなどの入力装置、入出力端子、入出力回路などにより構成することができる。また、入力部14は、表示部と一体となった構成(例えば、タッチパネル)としてもよい。
出力部15は、所定のコンテンツの再生を行って、出力する。例えば、出力部15は、画像を表示する表示部、音声を出力する音声出力部などを含んで構成されてもよい。表示部は、例えば、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるディスプレイ、モニタなどの表示装置により構成することができる。また、音声出力部は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるスピーカーなどの出力装置により構成することができる。
出力部15は、例えば、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される演算器、演算回路、演算装置、プレイヤー、画像/映像/音声処理回路、画像/映像/音声処理装置、アンプなどを含んで構成することができる。
デバイス20、ルータ30、マッチングサーバ40、視聴ログ管理サーバ50、広告配信サーバ60などについても、図4と同様の構成を有してもよい。以下、いくつかの部について詳しく説明する。なお、各装置の図4の各機能ブロックに対応する構成は、各装置を示す符号の下一桁を図4と同様に変更して表す。
デバイス20の制御部21は、ユーザの操作に従って、ブラウザなどのアプリケーションを実行する制御を行ってもよい。通信部23は、アプリケーションの動作に伴い、広告配信サーバ60に広告リクエストを送信し、広告又は広告ID(例えば、キャンペーンIDなど)を受信してもよい。
マッチングサーバ40の通信部43は、IPアドレス及びテレビの視聴ログに関する情報を少なくとも含む第1の特定情報と、IPアドレス及び広告IDを少なくとも含む第2の特定情報と、を取得してもよい。つまり、マッチングサーバ40の通信部43は、所定のIPアドレスに紐づく1つ以上のクッキー情報と、当該所定のIPアドレスに紐づくテレビ視聴ログと、を取得してもよい。この場合、通信部43は、取得部と呼ばれてもよい。
制御部41は、第1の特定情報及び第2の特定情報に基づいて、同一のIPアドレスに対応する視聴ログ及び広告IDの組み合わせを特定する制御を行ってもよい。
制御部41は、上記テレビ視聴ログから、上記テレビ視聴ログに紐づく上記所定のIPアドレスと同じIPアドレスに対応するクッキー情報の数のサブテレビ視聴ログ(個人視聴ログ)への分離を実施してもよい。制御部41は、後述の属性情報に基づいて各サブテレビ視聴ログを別々のクッキー情報に関連付けてもよい。なお、サブテレビ視聴ログは、個人あたりの視聴ログに限られず、2人以上の視聴ログを統合した視聴ログなどであってもよい。
制御部41は、各テレビ視聴ログ及び各クッキー情報に対応する属性情報を判断してもよい。この場合、制御部41は、属性判断部と呼ばれてもよい。
属性判断部は、所定の情報に基づいて、1つ以上の上記クッキー情報に対応する属性情報を確定してもよい。当該所定の情報は、例えばアンケート結果などであってもよい。マッチングサーバ40は、デバイス20に対して個人属性に関する情報(性別、年齢など)を回答させるWebページを送信して回答させることによって、アンケート結果を取得してもよい。
制御部41は、上記テレビ視聴ログが特定の属性情報に対応するサブテレビ視聴ログを含むと想定して、上記分離を実施してもよい。ここで、当該特定の属性情報は、属性判断部によって確定された1つ以上の上記クッキー情報に対応する属性情報であってもよい。
制御部41は、同一のIPアドレスについて複数のクッキー情報に対応する属性情報が同一の場合、これらのクッキー情報に関連して特定されるテレビ視聴量のスコアの大小が、サブテレビ視聴ログに基づいて判断される視聴時間に関する情報の大小に矛盾しない(大小関係が同じになる)組み合わせになるように、これらのクッキー情報を別々のサブテレビ視聴ログに関連付けてもよい。
属性判断部は、クッキー情報に関連付けられていない各サブテレビ視聴ログの属性情報が、それぞれ推定される最大の確率を有する属性情報であると確定してもよい。属性判断部は、サブテレビ視聴ログに関連付けられていない各クッキー情報に対応する属性情報を推定してもよい。
この場合、制御部41は、サブテレビ視聴ログに関連付けられていないクッキー情報であって、確定された所定のサブテレビ視聴ログに対応する属性情報が最大の確率を有するクッキー情報を、当該所定のサブテレビ視聴ログに関連付けてもよい。
属性判断部は、クッキー情報に関連付けられていない各サブテレビ視聴ログに対応する属性情報を推定してもよい。属性判断部は、サブテレビ視聴ログに関連付けられていない各クッキー情報の属性情報が、それぞれ推定される最大の確率を有する属性情報であると確定してもよい。
この場合、制御部41は、クッキー情報に関連付けられていないサブテレビ視聴ログであって、確定された所定のクッキー情報に対応する属性情報が最大の確率を有するサブテレビ視聴ログを、当該所定のクッキー情報に関連付けてもよい。
属性判断部は、クッキー情報に関連付けられていない各サブテレビ視聴ログに対応する属性情報を推定してもよい。属性判断部は、サブテレビ視聴ログに関連付けられていないクッキー情報に対応する属性情報を推定してもよい。
この場合、クッキー情報に関連付けられていない各サブテレビ視聴ログに対応する属性情報の推定結果及びサブテレビ視聴ログに関連付けられていないクッキー情報に対応する属性情報の推定結果の類似度に基づいて、クッキー情報に関連付けられていない各サブテレビ視聴ログを別々のクッキー情報に関連付けてもよい。
(ハードウェア構成)
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的に分離した2つ以上の装置を有線又は無線で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、本発明の一実施形態における無線基地局、ユーザ端末などは、本発明の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図6は、本開示の一実施形態に係るテレビ、デバイス、ルータ及びサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。上述のテレビ10、デバイス20、マッチングサーバ40などは、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。テレビ10、デバイス20、マッチングサーバ40などのハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
例えば、プロセッサ1001は1つだけ図示されているが、複数のプロセッサがあってもよい。また、処理は、1のプロセッサで実行されてもよいし、処理が同時に、逐次に、又はその他の手法で、1以上のプロセッサで実行されてもよい。
テレビ10、デバイス20、マッチングサーバ40などにおける各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みなどを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。なお、上述の制御部11などの各部は、プロセッサ1001で実現されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、制御部11は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、RAM(Random Access Memory)、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、フレキシブルディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD−ROM(Compact Disc ROM)など)、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、リムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、磁気ストライプ、データベース、サーバ、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。なお、上述の記憶部12は、メモリ1002及び/又はストレージ1003で実現されてもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。なお、上述の通信部13は、通信装置1004で実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウスなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカーなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。なお、上述の入力部14及び出力部15は、それぞれ入力装置1005及び出力装置1006で実現されてもよい。
また、プロセッサ1001やメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、テレビ10、デバイス20、マッチングサーバ40などは、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
(変形例)
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。また、本明細書においてパラメータなどに使用する名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本明細書において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
情報、信号などは、複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報、信号などは、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報、信号などは、上書き、更新又は追記をされ得る。出力された情報、信号などは、削除されてもよい。入力された情報、信号などは、他の装置へ送信されてもよい。
また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的な通知に限られず、暗示的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことによって又は別の情報の通知によって)行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び/又は無線技術(赤外線、マイクロ波など)を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本明細書において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
本明細書において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本明細書において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本明細書において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素の参照は、2つの要素のみが採用され得ること又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
本明細書において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も同様に解釈されてもよい。
以上、本開示に係る発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示に係る発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されないということは明らかである。本開示に係る発明は、請求の範囲の記載に基づいて定まる発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とし、本開示に係る発明に対して何ら制限的な意味をもたらさない。
本開示の一態様にかかる情報処理装置は、所定のIP(Internet Protocol)アドレスに紐づく1つ以上のクッキー情報と、当該所定のIPアドレスに紐づくテレビ視聴ログと、を取得する取得部と、前記テレビ視聴ログから前記クッキー情報の数のサブテレビ視聴ログへの分離を実施する制御部と、各テレビ視聴ログ及び各クッキー情報に対応する属性情報を判断する属性判断部と、を有し、前記制御部は、属性情報に基づいて各サブテレビ視聴ログを別々の前記クッキー情報に関連付け、前記制御部は、複数の前記クッキー情報に対応する属性情報が同一の場合、クッキー情報に関連して特定されるテレビ視聴量のスコアの大小が、サブテレビ視聴ログに基づいて判断される視聴時間に関する情報の大小に矛盾しない組み合わせになるように、これらのクッキー情報を別々のサブテレビ視聴ログに関連付けることを特徴とする。