JP2019091324A - 医療情報処理装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に記載の診断支援装置は、医用画像を解析して特性値を算出し、その特性値から診断名の推論と該推論の信頼度を求め、特性値が既定の基準を満たさない場合において、あらかじめ保持している、次に行うべき医療行為を提示する、というものである。
また、特許文献2に記載の健康管理システムは、個人のバイタルデータ及びライフスタイルデータから疾病あるいはリスクの予測、適正運動処方、適正食事処方のいずれかを推論するものである。
また、特許文献3に記載の健康指導システムは、問診データ、食生活データ、運動活動データから食事の摂取カロリー、栄養素の摂取量、各種運動の消費カロリーを求め(生活状況データと呼ぶ)、蓄積された生活状況データをもとに食生活と運動生活における最適な生活習慣改善メニューを作成するものである。
しかし、上記特許文献1〜3に記載されたような技術は、蓄積データと処方とを対応付けた学習を行うものではなく、データの解析結果をガイドライン等予め決められた指標に照らし合わせて処方を決定するものとなっている。このため、解析の結果、同じような状態と判断した対象者には、処方の時期と種類を一律に設定することとなってしまう。しかし、対象者の詳細な状態は様々であるため、その処方が過剰になる者と不十分な者とが出てきてしまう。過剰な処方を行えばその分だけ医療費が無駄にかかってしまうことになるし、処方が足りなければ医療の質が足りていないということになる。
つまり、従来の処方決定を支援する技術では、処方の個別最適化が十分ではなかったため、医療費増大と医療の質低下とのトレードオフが生じてしまっていた。
人体に関するデータを取得するデータ取得手段と、
前記データ取得手段が取得した取得データを蓄積するデータ蓄積手段と、
前記データ蓄積手段が蓄積している蓄積データを解析し、当該蓄積データの中から当該蓄積データと少なくとも処方を行う時期及び内容との対応パターンを自律的に見つけ出し、推論に用いる識別器を生成する処方学習手段と、
前記処方学習手段が生成した前記識別器と前記取得データを用いて、少なくとも処方を行うべき時期を含む処方内容を推論する処方推論手段と、
前記処方推論手段が推論した処方内容を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
まず、本実施形態に係る医療情報処理装置1の構成について説明する。図1は、医療情報処理装置1の構成を表すブロック図である。
医療情報処理装置1は、入力された又は発生させたデータとその取得方法、及び発生イベントを取得・蓄積し、取得データ群と、次の処方を行う時期とその種類の対応を学習し、その学習結果に基づいて、将来イベントを防ぐための次の処方を行う時期とその種類を推論するものである。
また、医療情報処理装置1は、健診/検診、外来診療、救急、入院(病棟)、リハビリテーション、介護、在宅診療等、様々な場面で用いることが可能であるが、特に健診/検診において有用なものとなっている。
また、本実施形態における医療情報処理装置1は、これらの他に、操作部16を備えている。
入力部12は、ネットワークインターフェース等で構成され、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等の通信ネットワークを介して有線又は無線で接続された外部からデータを受信するように構成するのが好ましいが、USBメモリーやSDカード等を差し込むことが可能なポート等で構成することもできる。
また、記憶部13には、外部から取得したデータや、自身が推論することにより生成したデータを記憶しておくためのデータベースが構築されている。
データベースに蓄積可能なデータの具体例としては、例えば、医用画像(単純X線/US/CT/MRI/PET/RI/内視鏡/IVR/病理等)、写真(体表(顔、皮膚等)、排出物(排泄物、おう吐物)、食事、部屋の様子等)、バイタルデータ(パルスオキシ、心電図)、血液検査、尿検査、問診、記録(看護記録、日記等)等が挙げられる。
なお、データベースは、記憶部13とは別の記憶手段に設けるようにしてもよい。
その後、医療情報処理装置1が稼働し、データベースへのデータの蓄積が進み、後述する学習処理が実行される度にパラメーターが更新されるようになっている。
なお、初期のパラメーターは、他の装置に予め学習させておいたものを用いるようにしてもよい。
また、出力部14は、例えば、処理結果を表示するための表示装置や、処理結果を印刷するためのプリンターそのものとしてもよいし、これらと接続するためのコネクターとしてもよい。また、他のシステム等と通信するためのネットワークインターフェースや、USBメモリー等の各種メディアのポートとしてもよい。
なお、入力部12が出力部14を兼ねるようにしてもよい。
なお、携帯端末を有線又は無線で接続し、この携帯端末の液晶表示パネルを上記出力部14、タッチパネルやボタンを操作部16として用いてもよい。
この学習処理は、医療情報処理装置1の開発・製造時や、後述する処方提示処理の合間等に行われる処理である。
ここで、「イベント」とは、対象者の状態が現状の状態から逸脱することを指す。具体的には、未病の状態から発病することや、完治あるいは寛解した状態から病気が再発すること、救急搬送されている状態から重篤状態に陥ること等である。
なお、改善への変化する場合、すなわち、発病している状態から完治あるいは寛解する場合や、何らかの不良状態から安静にする場合等も「イベント」に含まれる。
この処理を実行することにより、制御部11及び入力部12は、本発明におけるデータ取得手段をなすとともに、制御部11及び記憶部13は、本発明におけるデータ蓄積手段をなす。
画像データには、単純X線画像、US画像、CT画像,MRI画像、病理画像等が含まれる。
一方、テキストデータには、測定値データと主観データ等が含まれる。
測定値データには、例えば、身長や体重、血液検査、尿検査、歩数計、パルスオキシ、心電図等が含まれる。
主観データには、例えば、問診票の記載内容、医療従事者がつけた記録内容、患者がつけた日記等が含まれる。
また、二回目以降に実行される学習処理では、当該処理の前に後述する処方提示処理が行われることとなり、この処方提示処理において、データの取得・蓄積が行われるため、ステップS11,12の処理は行わなくてもよい。
この場合には、電子カルテ装置の表示画面に出力されている映像情報を本医療情報処理装置1へ直接入力(映像キャプチャ)し、入力された映像からユーザーの操作パターンを学習することで、電子カルテ装置に記録されているテキストや画像を取得する機構を設けてもよい。
このようにすれば、直接デジタルデータを授受できない場合であっても、学習データ取得が可能となる上、電子カルテ装置等の他システムで一度入力したデータを本情報処理装置1に再度入力して推論処理を実行するという入力の手間を省くこともできる。
なお、様々な組み合わせのデータ群を用いて機械学習を行い、複数種類のパラメーターを生成しておくのが好ましい。
従来型の機械学習では、開発者が識別する特徴を定義・設計する必要があったが、深層学習は特徴抽出機能も備えると言われており、人間の観点に依存しない特徴の生成による精度向上が期待される。
選択の仕方としては、例えば、範囲、種別、蓄積期間等でデータを絞る方法が挙げられる。
範囲は、例えば、蓄積されている全ての人のデータ、同一人のみのデータ、同一の属性を持つ人のデータ等である。ここで、「同一の属性」とは、例えば、同一年代(40代、50代、45歳〜65歳、等)、同一性別、同一の検査結果範囲(例えばBMI≧25)等が挙げられる。
種別は、例えば、診療科、画像データ、測定値データ、主観データ等である。
蓄積期間は、例えば、蓄積開始からの全期間のデータ、直近数年(例えば5年、10年等)のデータ等である。
なお、期間については、数値の入力欄Eを設けて、任意の指定期間(例えば2012年〜2016年等)を指定できるようにしてもよい。
また、各項目から特定の指向性を持つようにデータを選び出した複数の組み合わせをそれぞれプリセットP(例えば、全データ、病院外、健康診断、精密検査等)にしておき、そのプリセットを選択するようにすれば、項目ごとに選択肢を選ぶ作業が不要になる。
特に、操作部16をタッチパネルとして表示装置の表示部17に取り付けておけば、表示部17に表示された選択肢やプリセットの表示に触れるだけで設定できるので、推論処理条件の設定がより容易になる。
なお、画像データには、異なるモダリティから得られた少なくとも二種類の画像データを含めるのが好ましい。
また、注目領域は、別の装置で既に設定済みの領域情報を適用するようにしてもよい。例えば、複数の図形Sが初期状態で表示され、そのうちユーザーによって選択され任意の図形Sを注目領域としてもよい。
欠損データの代わりとして入力するデータとしては、標準値(正常値)、統計値等を選択することができる。統計値は、例えば、特定の年代や性別で集計された値から算出した値である。
なお、処方内容として、処方の種類(検査条件を含む。例えば単純X線検査であれば撮影条件のことである。)を併せて推論するようにしてもよい。
また、複数種類のパラメーターを格納している場合には、複数種類のパラメーターと取得データを用いて、複数種類の処方内容を推論するようにしてもよい。
そこで、問診、過去検査、BMI、医師の好み等から撮影条件を推論するようにしてもよい。
このようにすれば、こうしたトレードオフを解決する個別最適を実現することができる。
例えば図7に示したように、次回の検査日や訪問日(例えば6カ月後等)、次回の検査項目(例えばマンモグラフィー、超音波等)等を提示する。 なお、図7には患者や健康診断の受診者に対する処方の提示例を示したが、医療従事者等を対象とする処方を提示するようにしてもよい。
この処理を行うことにより、制御部11及び出力部14(表示装置)は、本発明における出力手段として機能する。
・放射線画像、問診結果、血液検査結果の入力に対して、次の検査までの期間と検査の種類を提示する(投薬期間、健診間隔)。なお、放射線画像を入力する場合、次の検査までの期間と検査の種類に加え、検査条件も提示するようにしてもよい。
・マンモグラフィ及び/又は超音波及び又は問診の入力に対して、次の検査までの期間と検査の種類を提示する。
・介護レポートや各種センサーの入力に対して、巡回タイミングと予定行動(検査、処置、等)を提示する。
・各種バイタル及び検査結果の入力に対し、巡回タイミングを提示する(ICU内で用いる場合等)。
・病理画像の入力に対し、断端追加切除を提示する(既にイベントが起こってしまっている場合)。
・健康診断結果の入力に対し、次回の追加検査のタイミングを提示する。
そこで、上述したような後日行う処方の内容を提示する以外に、この後すぐ(同日)に行う処方の内容(例えば、細胞診の要否や組織診の要否等)を提示するケースがあってもよい。
結果が良かったと入力された場合には、一連の処置がうまくいったケースのデータとして蓄積し、結果が悪かったと入力された場合には、一連の処置が失敗したケースのデータとしてデータベースに蓄積する。こうすることで、適切に処置できたパターンを学習していくことが可能となる。
なお、これまでの処方が良くなかった旨の内容を入力した場合には、改善点(いつ、どのような処置を実施すべきであった等)を入力・蓄積できるようにし、それを学習に反映させるようにしてもよい。
そこで、上記実施形態に係る医療情報処理装置1においては、学習や推論を医師が持つ属性ごとに分けて実施するようにしてもよい。
その場合には、ステップS26において推論に使用した学習済みデータの属性(例えば△△大学病院系等)を合わせて提示するようにしてもよいし、更に、複数の学習データから推論された複数の推論結果(△△大学病院系の結果と○○病院系の結果の両面提示等)を提示するようにしてもよい。
このようにすれば、ユーザーの納得度が増すことが期待できる。
そこで、ユーザーから入力された画像や情報を入力として、蓄積済みデータとの類似度を算出し、その類似性が乏しい入力データは別属性をもつデータとして蓄積するようにしてもよい。
このようにすれば、精度の高い推論処理を実現するための高品質な学習データ蓄積が可能となる。
例えば、正確なアノテーションを画像に記録した場合、確定診断を入力した場合、等に応じてポイントを加算し、そのポイントに応じてインセンティブを設定する。インセンティブは例えば、次回の装置購入時の値引きや、新製品の試行期間や回数の延長である。
正確なアノテーションかどうかの判定は、すでに蓄積された、正確なアノテーションであると確定しているデータ群と、今回入力されたデータの類似度を計算し、その類似度が高い場合に正確なアノテーションであると判断してもよいし、アノテーション記録時間(開始から終了まで)を計測し、その時間が長い場合は正確なアノテーションとしてもよい。
これにより、医師のモチベーションが向上し、正確なデジタルデータとしての学習データを収集することができる。
そうなると、たとえユーザーに有用な取り計らいをする機能を持たせ、ユーザーの入力に対するモチベーションを高めたとしても、それがうまく機能しなくなってしまうことになる。
所定の処置は、カスタマーサポートへ自動的に連絡するようにしてもよいし、イラつき度合いが良好な(イライラしなかった)別のユーザーが使用している画面レイアウトへの変更を推薦してもよいし、ユーザーへ休憩を促してもよい。
これにより、ユーザーのイラつきを抑止し、ユーザーに本医療情報処理装置1を正しく使用してもらうことができる。
その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリー、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。
また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)も本発明に適用される。
11 制御部
12 入力部
13 記憶部
14 出力部
15 バス
16 操作部
17 表示部
E 入力欄
P プリセット
S 図形
Claims (11)
- 人体に関するデータを取得するデータ取得手段と、
前記データ取得手段が取得した取得データを蓄積するデータ蓄積手段と、
前記データ蓄積手段が蓄積している蓄積データを解析し、当該蓄積データの中から当該蓄積データと少なくとも処方を行う時期及び内容との対応パターンを自律的に見つけ出し、推論に用いる識別器を生成する処方学習手段と、
前記処方学習手段が生成した前記識別器と前記取得データを用いて、少なくとも処方を行うべき時期を含む処方内容を推論する処方推論手段と、
前記処方推論手段が推論した処方内容を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする医療情報処理装置。 - 前記処方推論手段は、前記処方内容として、処方の種類を併せて推論することを特徴とする請求項1に記載の医療情報処理装置。
- 前記出力手段は、前記処方推論手段が推論した処方内容を表示可能な表示装置であることを特徴とする請求項1又は2に記載の医療情報処理装置。
- 前記出力手段が出力した推論内容を前記処方推論手段が推論するに至った理由を提示する理由提示手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の医療情報処理装置。
- ユーザーが操作可能な操作部を備え、
前記データ取得手段は、前記操作部になされた操作に基づく入力を、前記取得データとすることが可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の医療情報処理装置。 - 前記処方学習手段は、機械学習に用いる前記蓄積データを異ならせることにより、複数種類の識別機を生成可能であり、
前記処方推論手段は、複数種類の前記識別器と前記取得データを用いて、複数種類の前記処方内容を推論可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の医療情報処理装置。 - 前記取得データには、少なくとも画像データとテキストデータが含まれることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の医療情報処理装置。
- 前記画像データには、異なるモダリティから得られた少なくとも二種類の画像データが含まれることを特徴とする請求項7に記載の医療情報処理装置。
- 前記処方の種類には、検査条件が含まれることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の医療情報処理装置。
- 前記処方学習手段は、前記機械学習として、深層学習を行うことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の医療情報処理装置。
- コンピューターに、
人体に関するデータを取得する処理と、
前記データ取得手段が取得した取得データを蓄積する処理と、
前記データ蓄積手段が蓄積している蓄積データに基づいて、当該蓄積データと少なくとも処方を行う時期および内容との対応パターンを学習することで推論に用いる識別器を生成する機械学習を行う処理と、
前記処方学習手段が生成した識別器と前記取得データを用いて、少なくとも処方を行うべき時期を含む処方内容を推論する処理と、を実行させることを特徴とするプログラム。
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