以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。以下の各実施形態では、エンジンの動力及び車両の運動エネルギーの少なくとも一方を駆動源として走行する車両に搭載される電源システムを開示している。
図1に示すように、電源システムは、発電機10、第1蓄電池である鉛蓄電池11、第2蓄電池であるリチウムイオン蓄電池12、スタータ13、負荷20(第1負荷)、負荷30(第2負荷)、スイッチ41〜44、制御部100を備えている。
鉛蓄電池11及びリチウムイオン蓄電池12は発電機10に対して電気的に並列接続されている。そのため、発電機10の発電で発生する電力(発電電力W)は、両蓄電池11,12に供給することができる。また、両蓄電池11,12からの給電で発電機10を駆動することもできる。
鉛蓄電池11は周知の汎用蓄電池である。これに対して、リチウムイオン蓄電池12は、鉛蓄電池11に比べて、充放電における電力損失が少なく、出力密度及びエネルギー密度が高い高密度蓄電池である。すなわち鉛蓄電池11は、充電状態(SOC:State of Charge)の変動に対する電圧変動が小さい特性を有している。なおSOCとは、満充電時の充電量に対する実際の充電量の割合を言う。これに対して、リチウムイオン蓄電池12は、SOCの変動に対する電圧変動範囲が大きく、内部抵抗が小さい特性を有している。また、鉛蓄電池11に比べると、リチウムイオン蓄電池12は、サイクル特性に優れており、充放電による劣化が比較的に穏やかな特性を有している。なお両蓄電池11,12には、図示を略す電圧センサ、電流センサ及び温度センサが設けられている。
図1では、上記構成のうち、リチウムイオン蓄電池12、スイッチ41〜44及び制御部100を筐体(収容ケース)に収容することで一体化し、電池ユニットUを構成している。なおこれらのうち、各スイッチ41〜44及び制御部100は同一基板に実装されている(図示略)。
電池ユニットUには、外部端子として第1端子P1、第2端子P2及び第3端子P3が設けられている。これらのうち第1端子P1には、鉛蓄電池11、スタータ13及び負荷20が接続されている。第2端子P2には発電機10が接続されている。第3端子P3には負荷30が接続されている。
電池ユニットU内には、ユニット内電気経路として、各端子P1〜P3及びリチウムイオン蓄電池12を相互に接続する複数の電気経路L1〜L4が設けられている。そして各電気経路L1〜L4上にはスイッチ41〜44が設けられている。
詳しく説明すると、電気経路L1は、第1端子P1及び第2端子P2を接続する経路であり、その経路上にはスイッチ41が設けられている。スイッチ41と第1端子P1との間には接続点N1が形成されており、スイッチ41と第2端子P2との間には接続点N2が形成されている。電気経路L2は、電気経路L1の接続点N2及びリチウムイオン蓄電池12を接続する経路であり、その経路上にはスイッチ42が設けられている。スイッチ42とリチウムイオン蓄電池12との間には接続点N3が形成されている。電気経路L3は、電気経路L2の接続点N3及び第3端子P3を接続する経路であり、その経路上にはスイッチ43が設けられている。スイッチ43と第3端子P3との間には接続点N4が形成されている。電気経路L4は、電気経路L1の接続点N1及び電気経路L3の接続点N4を接続する経路であり、その経路上にはスイッチ44が設けられている。
従って、電気経路L1を介して、発電機10と、鉛蓄電池11、スタータ13及び負荷20とが互いに電気的に接続されることとなる。または、電気経路L2〜L4を介して、発電機10と、鉛蓄電池11、スタータ13及び負荷20とを互いに電気的に接続することもできる。
また電気経路L2を介して、発電機10とリチウムイオン蓄電池12とが互いに電気的に接続されることとなる。または、電気経路L1,L4,L3を介して、発電機10とリチウムイオン蓄電池12とを互いに電気的に接続することもできる。
また電池ユニットU内において、各電気経路L1〜L4上には、各電気経路L1〜L4を流れる電流を検出するための電流センサI1〜I4が個別に設けられている。これらのうち、例えば電気経路L1に設けられた電流センサI1によって、発電機10と鉛蓄電池11との間の電流を検出することができる。また電気経路L2に設けられた電流センサI2によって、発電機10とリチウムイオン蓄電池12との間の電流を検出することができる。なお各スイッチ41〜44に個別に電流センサが設けられている場合には、その電流センサを用いて各電気経路L1〜L4の電流を検出することができる。
スイッチ41〜44は、いずれも2×n個の半導体スイッチ(MOSFET)を用いて構成されている。詳しく説明すると、まず2個の半導体スイッチを直列接続して直列接続体を構成する。この際、互いの寄生ダイオードが逆向きとなるように接続する。このような構成とすることで、スイッチ41〜44をオフとした際には、MOSFETの寄生ダイオードを介して流れる電気経路についても遮断することができる。そして、2つの直列接続体を並列接続することで各スイッチ41〜44を構成している。このように半導体スイッチを並列接続して各スイッチ41〜44を構成することで、電気経路L1〜L4に供給可能な許容電流量を大きくすることができる。
各スイッチ41〜44のオン(導通状態、閉状態)とオフ(非導通状態、開状態)とは制御部100によって切り替えられる。制御部100が行う処理の詳細は後述する。なお、スイッチ41〜44は、少なくとも一つの半導体スイッチを用いて構成されていればよく、各スイッチ41〜44は、機械スイッチで構成することもできる。
負荷20は、スタータ13以外の一般的な負荷である。これに対して、負荷30は、供給電力の電圧が概ね一定であるか、電圧変動が所定範囲内であり安定していることが要求される定電圧要求負荷である。よって負荷20は、負荷30に比べると入力電圧の変動がある程度許容される非保護負荷であるともいえる。
負荷20は、電気経路L1において、スイッチ41を介して発電機10とは反対の側に接続されている。また負荷20は、電気経路L2〜L4において、スイッチ42〜44を介して発電機10とは反対の側に設けられているということもできる。
負荷30は、電気経路L2,L3において、スイッチ42,43を介して発電機10とは反対の側に設けられている。また負荷30は、電気経路L1,L4において、スイッチ41,44を介して発電機10とは反対の側に設けられているということもできる。
これらの負荷20,30に対しては、両蓄電池11,12からの給電が可能である。すなわち鉛蓄電池11と接続される負荷20は、鉛蓄電池11から給電されるだけでなく、電気経路L3,L4を介してリチウムイオン蓄電池12と電気的に接続されることで、リチウムイオン蓄電池12からの給電が可能となる。ただし本実施形態では、負荷20への電力供給は、主に鉛蓄電池11が分担することとしている。
一方、負荷30は、電気経路L3を介してリチウムイオン蓄電池12と電気的に接続されることにより、リチウムイオン蓄電池12から給電される。また、電気経路L4を介して鉛蓄電池11と電気的に接続されることにより、鉛蓄電池11から給電される。ただし本実施形態では、定電圧要求負荷である負荷30への電力供給は、主にリチウムイオン蓄電池12が分担することとしている。
各負荷20,30は、制御部100と通信可能に接続されている。制御部100は、電池ユニットU外のECU200(上位制御装置)と通信可能に接続されており、ECU200からの指令信号(作動指令)を入力し、その作動指令に基づいて各負荷20,30に対する通電を行わせたり、出力レベルを調整したりする。なお負荷の出力レベルは、負荷の種類ごとに、段階的に切り替えたり、リニアに変更したりすることができる。
なお図1において、各負荷20,30は、少なくとも一つの負荷から構成されていればよく、各負荷20,30は、異なる種類の複数個の負荷から構成されていてもよい。
負荷20に含まれるものとしては、例えばヘッドライト、ストップランプ、フォグランプ、ウィンカ、フロントウィンドシールド等のワイパ、空調装置の送風ファン、車室の照明装置、座席暖房装置(シートヒータ)、エンジン冷却装置(ラジエータ)、デフォッガー等が挙げられる。なおデフォッガーには、空調装置の除湿・温風機能を利用して結露を取り除くもの(主にフロントウィンドウやサイドウィンドウに使用)、電熱線を用いて結露を取り除くもの(主にリアウィンドウやサイドミラーに使用)がある。
これ以外にも、負荷20には、所定の駆動条件が成立することで停止状態から駆動状態に移行し、その条件が成立しなくなると停止状態に戻る駆動負荷が含まれていてもよい。なお駆動負荷は、パワーステアリング、パワーウィンドウ等である。これ以外にも負荷20には、電源システム及び当該電源システムに付随するシステムにおいて制御を実施する各種制御装置以外の負荷が含まれることとなる。
これに対して、負荷30に含まれるものとしては、例えば車載ナビゲーション装置、車載オーディオ装置やメータ装置が挙げられる。これ以外にも負荷30には、電源システム及び当該電源システムに付随するシステムにおいて制御を実施する各種制御装置が含まれることとなる。
ところで、図1に示す負荷20が、異なる種類の複数個の負荷から構成されている場合には、それらの各負荷は様々な観点から分類することができる。例えば図2(a)に示すように、負荷20を車両の走行状態を変えるための走行系負荷21と、それ以外の負荷であって、車両の走行状態を変えることに関与しない非走行系負荷22とに分類することができる。例えば走行系負荷21には、ヘッドライト、ストップランプ、フォグランプ、ウィンカ、ワイパ、エンジン冷却装置(ラジエータ)、駆動装置等が該当する。非走行系負荷22には、車室の照明装置、座席暖房装置、デフォッガー、空調装置等が該当する。
また図2(b)に示すように、負荷20は通電により加熱動作する熱負荷23と、それ以外の非熱負荷24とに分類することもできる。すなわち熱負荷23は、主に発熱を目的として用いられる負荷であり、非熱負荷24は、発熱以外を目的として用いられる負荷であるとも言える。例えば非走行系負荷22のうち、熱負荷23としては、車室内を暖房する空調装置、座席暖房装置等が該当する。非熱負荷24としては、ヘッドライト、車室の照明装置、駆動負荷、空調装置(ラジエータ)、デフォッガー等が該当する。
また図2(c)に示すように、負荷20はその運転状態を乗員が認識することができる認識負荷25と、それ以外の非認識負荷26とに分類することもできる。例えば非走行系負荷22において、認識負荷25としては、座席暖房装置、車室の照明装置、空調装置等が該当する。非認識負荷26としては、ヘッドライト、デフォッガー、駆動負荷、エンジン冷却装置(ラジエータ)等が該当する。
なお負荷30についても、異なる種類の複数個の負荷から構成される場合には、負荷20の場合と同様に、それらの各負荷は様々な観点で分類することができる。
図1の説明に戻り、発電機10は、図示しないエンジンのクランク軸とベルト等を介して連結されており、発電機10の運転状態を検出するための各種センサ(電圧、電流、温度センサ等)が設けられている。発電機10は、車両の走行時及び減速時には発電機として機能する。具体的には、車両の走行時にはエンジンの動力を利用して発電する。車両の減速時は車両の運動エネルギー(駆動輪の回転により生じるエネルギー)を利用して発電する。発電機10が発電した電力は、図示を略す整流器でA/D変換された後、負荷20,30、蓄電池11,12へと供給されることとなる。なお発電機10による発電は、ECU200からの指令信号に基づき、発電機10の制御部(図示略)によって制御される。
また発電機10は、アイドリングストップ制御によるエンジンの停止状態から再始動する際には、電動機として機能する。すなわち発電機10は、アイドリングストップ制御によるエンジンの停止状態において、各蓄電池11、12から供給される電力で回転され、これによりエンジンが再始動する。このような発電機10としては、スタータ及びオルタネータの機能を統合したISG(Integrated Starter Generator)、モータジェネレータ等、発電機能及び電動機能を備える周知の回転機を用いることができる。
電池ユニットU内に設けられる制御部100は、CPU、ROM、RAM,I/Oインタフェース等を備えるマイコンを用いて構成されており、電源システムに搭載された各種センサからの信号が入力されるようになっている。図1の例では、電気経路L1〜L4に設けられた電流センサI1〜I4、両蓄電池11,12に設けられた電圧,電流,温度センサからの信号が入力されるようになっている。
電池ユニットU外に設けられるECU200は、CPU、ROM、RAM、I/Oインタフェース等を備えるマイコンを用いて構成されており、電源システムや電源システムに付随するシステムが有する各種センサからの信号が入力されるようになっている。
なお上述したように、制御部100及びECU200は、CAN等の通信ネットワークを介して相互に通信可能に接続されている。よって制御部100及びECU200に記憶される各種データは互いに共有できるものとなっている。なお制御部100は、主に電源システムの制御を行う。これに対してECU200は、電源システム及び電源システムに付随するシステムを含む各種車載機器を制御する。
まず、ECU200が行う各種制御の具体例を説明すると、ECU200は、発電機10による発電を制御する。詳しく説明すると、ECU200は、各蓄電池11,12の電圧センサによる端子間電圧の検出結果を用いて、発電機10の出力電圧を目標電圧とするための指令信号を生成する。
ところで、発電機10の発電電力による蓄電池の充電や、発電電力による負荷への電力供給は、発電機10の出力電圧が蓄電池の端子間電圧よりも大きいときに行われる。そして、この際の発電機10による発電電力は、発電機10の出力電圧と蓄電池の端子間電圧との電位差に依存する。そこでECU200は、蓄電池の端子間電圧と発電機10の出力電圧との電位差に基づき目標電圧を設定する。
一方、発電機10側においては、ECU200からの指令信号を受信すると、発電機10の制御部(図示略)が、発電機10が備える半導体スイッチング素子(図示略)のPWM(Pulse Width Modulation)制御を行う。これにより、発電機10の出力電圧が目標電圧となるように発電電力の供給量を制御する。なお発電機10による発電電力の供給量、すなわち蓄電池の充電量、負荷への電力の供給量は、PWM制御のデューティ比が高いほど増加し、デューティ比が低いほど減少することとなる。
またECU200は、各負荷20,30の出力レベル(消費電力量CP)を調整したり、各負荷20,30のオンオフを切り替えるための指令信号(作動指令)を出力したりする。更にECU200は、イグニッションスイッチがオンの状態で、所定の自動停止条件が成立した際にはエンジンを自動停止させたり、自動停止状態下で所定の再始動条件が成立した場合には、エンジンを再始動させたりするための指令信号を出力する。
図3に示すように、制御部100は、スイッチ制御部101、電池状態認識部102、異常判定部103、負荷制御部104の各機能を備えている。なお、これらの各機能はCPUがROMに格納されているプログラムを実行することで実現される。
スイッチ制御部101は、電池状態認識部102が認識する蓄電池の状態、異常判定部103による異常状態の判定結果に基づいて、各スイッチ41〜44のオンとオフを制御する。
詳しく説明すると、電池状態認識部102は、充電認識部102a、温度認識部102b、充電可能量算出部102c、放電可能量算出部102dを備えている。充電認識部102aは、各蓄電池11,12の蓄電量としてのSOCを認識するものである。具体的には、各蓄電池11,12に設けられた電圧センサを用いて認識される蓄電池の端子間電圧、電流センサを用いて認識される電流積算値に基づいて、SOCを算出し認識する。なおSOCの算出方法は周知であるため詳述は省略する。温度認識部102bは、温度センサの検出結果に基づき電池温度を認識する。
充電可能量算出部102cは、充電認識部102aが認識したSOCと、蓄電池が上限電圧VHの際のSOCとの差から、蓄電池の充電可能量を算出する。放電可能量算出部102dは、充電認識部102aが認識したSOCと、蓄電池が下限電圧VLの際のSOCとの差から、蓄電池の放電可能量を算出する。
そしてスイッチ制御部101は、蓄電池の充電をする際には、各蓄電池11,12の電池温度が所定の上限温度以下であることを条件に、算出した充電可能量に基づいて、各蓄電池11,12のSOCが所定の上限電圧VHを超えないように、各スイッチ41〜44のオンオフを切り替えるスイッチ制御をする。同様に蓄電池の放電を行う際には、算出した放電可能量に基づいて、各蓄電池11,12のSOCが所定の下限電圧VLよりも低下しないように、各スイッチ41〜44のオンオフを切り替えるスイッチ制御をする。以上により、各蓄電池11,12のSOCが過充放電とならない範囲(SOC許容範囲)となるように調整する。
詳しく説明すると、スイッチ制御部101は、発電機10の発電電力Wを鉛蓄電池11に供給する場合には、発電機10と鉛蓄電池11とを電気的に接続すべく、その経路上のスイッチ(例えばスイッチ41)をオンにする。一方、鉛蓄電池11への発電電力Wの供給を遮断する場合には、発電機10と鉛蓄電池11とを電気的に非接続にすべく、その経路上のスイッチ(例えばスイッチ41)をオフにする。
同様に、発電機10の発電電力Wでリチウムイオン蓄電池12を充電する場合には、発電機10とリチウムイオン蓄電池12とを電気的に接続すべく、その電気経路上のスイッチ(例えばスイッチ42)をオンにする。一方、リチウムイオン蓄電池12への発電電力Wの供給を遮断する場合には、発電機10とリチウムイオン蓄電池12とを電気的に非接続にすべく、その電気経路上のスイッチ(例えばスイッチ42)をオフにする。
またスイッチ制御部101は、両蓄電池11,12の間で充放電を行う場合には、各蓄電池11,12を互いに電気的に接続すべく、その電気経路上のスイッチ(例えばスイッチ43及びスイッチ44)をオンにする。
更にスイッチ制御部101は、各蓄電池11,12を放電する際には、基本的には鉛蓄電池11及びリチウムイオン蓄電池12の接続を遮断するように各スイッチ41〜44のオンオフを制御する。この場合、鉛蓄電池11からリチウムイオン蓄電池12への電流、及びリチウムイオン蓄電池12から鉛蓄電池11に対する電流が抑制されるため、両蓄電池間で電流が流れることに伴う電力損失を抑制できる。
ところで、電源システムにおいては、蓄電池に対して過剰に発電電力が供給されてしまう異常状態となることがある。例えば発電機において、半導体スイッチング素子のスイッチング動作が正しく行われなかったり、発電機による発電を正しく停止できなかったりする等の異常が生じた場合に、異常状態となるおそれがある。また、発電機と各蓄電池とを接続する電気経路上のスイッチにオン故障等が生じ、発電機から蓄電池への発電電力の供給経路を遮断できなくなる場合にも、異常状態となるおそれがある。そして各蓄電池に対して、SOC許容範囲を超えて過剰に発電電力が供給され続けることは、蓄電池における劣化や損傷の進行に繋がる。
そこで、発電機から蓄電池に対して過剰に発電電力が供給される状況となった場合に、発電機の発電を停止したり、発電機及び蓄電池を接続する電気経路(電力供給経路)のスイッチをオフにしたりする停止処理を行うことが考えられる。しかし、そもそも発電機やスイッチに異常がある場合には、このような停止処理を正しく実行できない可能性がある。また仮に停止処理を正しく実行できたとしても、異常状態が発生してから停止処理が実施されるまでの間に、蓄電池に対して過剰な発電電力が供給されるおそれがある。更には、一旦停止処理を正しく実行できたとしても、発電機やスイッチの異常に起因して、その後に停止処理を実行できなくなるおそれがある。
すなわち、発電機に異常が生じているが、発電機と蓄電池とを接続する電気経路上のスイッチが正常であれば、停止処理によって、そのスイッチをオフにすれば、発電機から蓄電池への発電電力の供給を一旦は遮断することができる。しかしスイッチをオフにしたとしても、そのスイッチに対して発電機からの過剰な発電電力(耐圧以上の発電電力)が供給され続けることにより、その後にスイッチが故障に至るおそれがある。なお、発電機の異常に付随してスイッチが故障することを回避するために、高耐圧のスイッチを採用することも考えられるが、電源システムを構築するためのコストの増加や、システムの大型化を招いてしまう。
そこで異常判定部103は、発電機10が発電している発電状態下で、発電機10と各蓄電池11,12とを接続する電気経路である電力供給経路PLに所定以上の発電電力Wが供給される異常経路となる異常状態であるかを判定する。例えば異常判定部103は、各電気経路L1〜L4に設けられた電流センサI1〜I4の検出結果に基づき、電力供給経路PLにおける電流の積算値(蓄電池へ供給される電流の積算値)を求める。そして、その電流の積算値が、所定の制御上限値を超える場合に、電力供給経路PLが異常経路となる異常状態であると判定する。なお制御上限値は、各電気経路L1〜L4に供給できる発電電力Wの最大値として予め設定することができる。
そしてスイッチ制御部101は、異常判定部103によって異常状態であると判定された場合には、スイッチ制御として、異常経路のスイッチをオフ、その異常経路と負荷20とを接続する電気経路(異常状態であることが判定されていない電気経路)のスイッチをオンにする。
例えば、発電機10とリチウムイオン蓄電池12とを接続する電気経路L2(電力供給経路PL)が異常経路であると判定された場合には、その電気経路L2(接続点N3)と負荷20とを接続する電気経路L3,L4のスイッチ43,44をそれぞれオンにする。以上により、電気経路L2の発電電力Wが負荷20に供給されるようにする。
一方、負荷制御部104は、異常判定部103によって異常状態であると判定された場合には、ECU200からの作動指令に関わらず、負荷20の消費電力量CPを増加させるように負荷の運転状態を制御するフェール制御を行う。例えばフェール制御では、異常状態であると判定される前に負荷20が停止状態であれば、負荷20の運転(通電)を開始させるための指令信号を出力する。また異常状態であると判定される前に負荷20が運転(通電)されていれば、その出力レベルを高めるための指令信号を出力する。
このようなフェール制御の実施により、負荷20の消費電力量CPを増加させることで、発電機10と蓄電池とを接続する電力供給経路PLに供給される発電電力Wのうち、蓄電池への供給量を減少させることができる。
なお、スイッチ制御部101によって、異常経路のスイッチをオフ、負荷20と異常経路とを接続する電気経路のスイッチをオンにするスイッチ制御を行う場合には、既存のシステムを利用して、蓄電池の保護の多重化が図られることとなる。すなわち異常経路のスイッチが正常であれば、スイッチが正しくオフに切り替えられるため、これにより蓄電池への過剰な発電電力Wの供給経路が遮断される。一方、異常経路のスイッチが故障していたり、異常経路のスイッチが当初正常であったが過剰な発電電力の供給が継続されていたりすることで、その後に故障に至ったとしても、負荷20と異常経路とを接続する電気経路を介して、負荷20の消費電力量が増加された状態となっていることで、蓄電池に対して過剰な発電電力が供給されることを回避できる。
ところで、スイッチのオン故障に起因して異常状態であると判定された場合には、上述のように、停止処理として異常経路上のスイッチをオフにする処理を行ったとしても、この処理が正しく行われないこととなる。このような状況下で、ECU200を経由して負荷20にフェール制御の指令信号を出力することを想定すると、異常発生から停止処理が実行されるまでの間に、発電機10から蓄電池に対して過剰な発電電力が供給されるおそれがある。
これに対して、制御部100(負荷制御部104)から負荷20に対してフェール制御のための指令信号を直接出力する場合には、ECU200を経由してフェール制御のための指令信号を間接的に出力する場合と比べると、負荷20の消費電力量CPをより迅速に増加することができる。よって異常発生から停止処理が実行されるまでの間においても、過剰な発電電力から蓄電池を保護することができる。
なお本実施形態では、フェール制御として、負荷20(一般負荷)及び負荷30(定電圧要求負荷)のうち、負荷20の消費電力量CPを増加させることで、負荷30への影響を回避しつつ、消費電力量CPを増加させるようにしている。
ところで、異常箇所に応じて、異常発生時における電気経路の発電電力Wの増加の仕方が異なることが考えられる。すなわち、異常箇所がスイッチの場合は、発電機10側で発電電力が調整できる可能性がある。これに対して、異常箇所が発電機10の場合には、発電電力の調整自体が困難となる可能性が高い。よって異常箇所が発電機10の場合には、異常箇所がスイッチの場合と比べると、異常発生時における発電電力が瞬時に大きくなるおそれがある。また、エンジンの動力を利用して発電を行う際にフェール制御を行うことは、エンジン駆動のための燃料の消費量を増加させていることに繋がる。
そこで図3に示すように、本実施形態の異常判定部103は、異常箇所が発電機10であるかスイッチであるかを特定する特定部103aを備えている。例えば特定部103aは、制御部100が各スイッチ41〜44に対して指令信号を出力した際に、その指令信号に対して適切な処理がなされたか否かの検出結果に基づいて、異常箇所を特定する。具体的には、特定部103aは、スイッチ制御部101が各スイッチ41〜44のオンオフを切り替えるスイッチ制御を行った際に、そのスイッチ制御の実行結果として、各スイッチを介して流れる電流の大きさの整合が取れているか否かに基づいて異常箇所を特定する。すなわち、スイッチ制御の実行結果として、スイッチを介して流れる電流の大きさの整合が取れていれば、スイッチは正常であるため、異常箇所は発電機10であることを特定することができる。一方、スイッチ制御の実行結果として、スイッチを介して流れる電流の整合が取れていなければ、異常箇所はスイッチであると特定することができる。
別の例としては、特定部103aは、ECU200が発電機10に対して指令信号を出力した際、その指令信号に対して適切な処理がなされたか否かの結果がECU200から入力されることで、異常箇所を特定することができる。すなわち特定部103aは、発電機10の発電電力を増減させる旨の指令信号が出力された場合に、その指令信号に従って発電機10の発電電力が正しく調整されていれば、発電機10は正常であるため、異常箇所はスイッチであると特定することができる。一方、指令信号に従って発電機10の発電電力が正しく調整されていなければ、異常箇所は発電機10であることを特定することができる。なお異常箇所を特定するための各種検出値は、発電機10、各スイッチ41〜44や各電気経路L1〜L4に設けられた各種センサの検出結果から取得できる。
そして負荷制御部104は、異常発生時には、特定部103aが特定した異常箇所に応じて、負荷の消費電力量CPの増加量を個別に初期設定する。例えば、異常箇所が発電機10の場合には、負荷20の消費電力量CPが最大値(MAX)となるように初期設定する。一方、異常箇所がスイッチの場合には、負荷の消費電力量CPを所定量ΔCP増加させるように初期設定する。すなわち異常箇所がスイッチの場合には、異常箇所が発電機10の場合と比べて、異常発生時における負荷20の消費電力量CPの増加量が抑えられるようにする。このように、異常箇所に応じて、負荷20の消費電力量CPの増加の仕方を個別に設定することで、異常箇所に応じて蓄電池を保護しつつ、フェール制御に伴う燃料消費量の増加を必要最小限に抑えることができる。
また負荷制御部104は、フェール制御の実施中は、蓄電池に対して供給される発電電力Wのうちの余剰分(余剰電力ΔW)に応じて、消費電力量CPの増加量を調整する。すなわち負荷制御部104は、異常経路の発電電力Wから、充電可能量算出部102cが算出した充電可能量を控除することで余剰電力ΔWを算出する。そしてこの余剰電力ΔWに応じて、負荷における消費電力量CPの増加量が調整されるように、負荷の運転状態を制御する。すなわち、余剰電力ΔWが大きくなるほど負荷の消費電力量CPの増加量が大きくなるように負荷の運転状態を制御する。また、余剰電力ΔWが小さくなるほど負荷の消費電力量CPの増加量が小さくなるように負荷の運転状態を制御する。
このような処理を行うことで、フェール制御の実施に伴う燃料消費量の増加を抑えつつ、過剰な発電電力から蓄電池を保護することができるだけでなく、蓄電池の充電が可能である場合には、発電電力を蓄電池の充電に有効に活用することができる。
また、負荷20として複数種類のものが設けられている場合には、各種条件に応じて、消費電力量CPを増加させる負荷と、消費電力量CPを増加させない負荷とが選択されるとよい。また負荷20として複数種類のものが用意されている場合には、消費電力量CPを増加させる負荷の優先順位付けがされていてもよい。
そこで本実施形態では、車両走行への影響に配慮して、走行系負荷21及び非走行系負荷22のうち、非走行系負荷22の消費電力量CPを優先的に増加させるように負荷20の運転状態を制御する。
またこの際、認識負荷25及び非認識負荷26のうち、非認識負荷26の消費電力量CPを優先的に増加させるように負荷の運転状態を制御する。すなわち、非認識負荷26の消費電力量CPを増加させることが可能であれば、非認識負荷26の消費電力量CPを増加させるようにする。そして非認識負荷26の消費電力量CPが最大値となっても、更に消費電力量CPが増加されることが求められる場合には、認識負荷25の消費電力量CPについても増加させるようにする。
この際、認識負荷25や非認識負荷26として、それぞれ複数種類のものが用意されており、それらのうちで消費電力量CPを増加させるものの優先順位付けがされているとよい。本実施形態では、複数種類の負荷が用意されている場合には、消費電力量CPの最大値の大きいものから順次、消費電力量CPが増加されるように設定されているとする。なおこの優先順位付けは、各種条件に応じて変更することができる。
次に上記処理の詳細を図4〜図6のフローチャートを用いて説明する。なお図4〜図6の各処理は、電源システムの運転状態において制御部100が所定周期で繰り返し実施する。
図4の異常判定処理のフローチャートが開始されると、まず発電機10の発電中であるか否かを判定する(S11)。例えば、車両の走行時及び減速時のいずれかにおいて、発電機10の出力電圧が各蓄電池11,12の端子間電圧よりも高くなる場合に発電中であると判定する。発電中でないと判定した場合には処理を終了する(S11:NO)。発電中であると判定した場合には(S11:YES)、異常状態であるか否かを判定する(S12)。例えば、各電気経路L1〜L4に設けられた電流センサI1〜I4によって検出される電流の積算値が、所定の制御上限値を超える場合に異常状態であると判定する。または、各蓄電池11,12に設けた電流,電圧センサの検出結果に基づいて、各蓄電池11,12においてSOC許容範囲の上限値を超えて更に発電電力Wが供給されるおそれがある場合に、異常状態であると判定することができる。
異常状態でないと判定した場合には(S12:NO)、処理を終了する。この場合には、フェール制御は行われないこととなる。一方、異常状態であると判定した場合には(S12:YES)、フェール制御を行う(S13)。
すなわち図5のフェール制御のサブルーチンにおいて、まずスイッチ制御を行う(S20)。すなわち、異常状態であることが判定された電気経路(異常経路)上のスイッチをオフにするとともに、異常経路と負荷20とを接続する電気経路上のスイッチをオンにする。そして、消費電力量CPを増加させる負荷を選択する負荷選択処理を行う(S21)。
すなわち図6の負荷選択処理のサブルーチンにおいて、負荷20のうち、非走行系負荷22の消費電力量CPが最大値MAXであるか否かを判定する(S31)。本処理では、非走行系負荷22として設けられている全ての負荷の消費電力量CPの総和が最大値である場合に肯定する。例えば非走行系負荷22として、座席暖房装置、車室の照明装置、空調装置、ヘッドライト、デフォッガー、駆動負荷、エンジン冷却装置が設けられている場合には、これらの全ての負荷の消費電力量CPの総和が最大値である場合に肯定する。
非走行系負荷22の消費電力量CPが最大値MAXでなければ(S31:NO)、非走行系負荷22のうち、非認識負荷26の消費電力量CPが最大値MAXであるか否かを判定する(S32)。例えば非認識負荷26として、ヘッドライト、デフォッガー、駆動負荷、エンジン冷却装置が設けられている場合には、これらの全ての負荷の消費電力量CPの総和が最大値である場合に肯定する。
非認識負荷26の消費電力量CPが最大値MAXでなければ(S32:NO)、フェール制御で消費電力量CPを増加させる負荷として、非認識負荷26を選択する(S33)。一方、非認識負荷26の消費電力量CPが最大値MAXの場合には(S32:YES)、認識負荷25の消費電力量CPが最大値MAXではないことが判定される(S34)。この場合には、フェール制御で消費電力量CPを増加させる負荷として認識負荷25を選択する(S35)。
以上の負荷選択処理によって、消費電力量CPを増加させる負荷が選択されると、図5のサブルーチンに戻り、異常発生時であるか否かを判定する(S22)。異常発生時であれば(S22:YES)、異常箇所を判定する(S23)。ここで異常箇所が発電機10であると判定した場合には、負荷選択処理で選択した負荷の消費電力量CPが最大値(MAX)となるように初期設定する(S24)。異常箇所がスイッチであると判定した場合には、負荷選択処理で選択した負荷の消費電力量CPを所定量ΔCP増加させるように初期設定する(S25)。
一方、異常発生時でなければ(S22:NO)、蓄電池の充電状態を認識する(S26)。本処理では蓄電池のSOC,充電可能量、温度等を認識する。そして認識した充電状態に基づき、余剰電力ΔWを算出する(S27)。なお余剰電力ΔWは、異常経路の発電電力Wから充電可能量を控除することで算出できる。
そして余剰電力ΔWが閾値Th1よりも大きければ(S28:YES)、余剰電力ΔWに応じて、負荷20の消費電力量CPの増加量を設定(調整)する(S29)。なお閾値Th1は予め実験などに基づきゼロ以上の値に設定することができる。一方、余剰電力ΔWが閾値Th1よりも小さければ(S28:NO)、処理を終了する。なおこの場合には、異常状態であることが判定されているが、負荷20の消費電力量CPを増加させる処理は行われないこととなる。
次に上記処理の実行例について図7を用いて説明する。なお以下の各処理においてフェール制御の実行前に、非認識負荷26の消費電力量CPは最大値ではないとしている。
(A)発電機10によるリチウムイオン蓄電池12の充電時に、発電機10に異常が生じた場合。
発電機10によるリチウムイオン蓄電池12の充電時に、発電機10に異常が生じ、発電電力Wを調整できなくなると、電気経路L2(電力供給経路PL)に供給される発電電力Wが大きくなりフェール制御が実施される。この場合、スイッチ制御として、電気経路L2のスイッチ42がオフ、電気経路L3,L4のスイッチ43,44がそれぞれオンに切り替えられることで、発電機10(リチウムイオン蓄電池12)と負荷20とが電気的に接続される。
また負荷選択処理において、負荷20のうち、非認識負荷26の消費電力量CPが最大値MAXに引き上げるように初期設定される。例えば非認識負荷26として、ヘッドライト、デフォッガー、駆動負荷、エンジン冷却装置が設けられているとする。この場合に、これらの全ての負荷の消費電力量CPを最大値に引き上げられる。これにより図示の矢印Aで示される発電電力Wのうち負荷20への供給量が増加する。これに伴って図示の矢印Bで示される発電電力Wのうちリチウムイオン蓄電池12への供給量が減少することとなる。
そして初期設定後は、発電電力Wの余剰電力ΔWに応じて、非認識負荷26の消費電力量CPが調整されることとなる。すなわち余剰電力ΔWに比べて消費電力量CPの増加量が多い場合には、消費電力量CPの上乗せ量を減少させる。一方、余剰電力ΔWに比べて消費電力量CPの増加量に不足がある場合には、消費電力量CPを更に増加させるように負荷の運転状態を制御する。そして、非認識負荷26の消費電力量CPが最大値となっても、余剰電力ΔWに不足がある場合には、認識負荷25の消費電力量CPについても増加させるようにする。
(B)発電機10によるリチウムイオン蓄電池12の充電時にスイッチ43が故障した場合。
発電機10によるリチウムイオン蓄電池12の充電時において、スイッチ42に異常が生じると、リチウムイオン蓄電池12の充電が不要であり、スイッチ42がオフに切り替えられるべき状況で、スイッチ42がオンの状態が継続されることとなる。そしてこの状況において、電気経路L2(電力供給経路PL)の発電電力Wが所定以上となるとフェール制御が実施される。この場合、スイッチ制御として、電気経路L2のスイッチ42がオフ、電気経路L3,L4のスイッチ43,44がそれぞれオンに切り替えられることで、発電機10(リチウムイオン蓄電池12)と負荷20とが電気的に接続される。
また負荷選択処理において、負荷20のうち、非認識負荷26の消費電力量CPが所定量ΔCP増加させるように初期設定される。例えば非認識負荷26として、ヘッドライト、デフォッガー、駆動負荷、エンジン冷却装置が設けられているとする。この場合に、いずれかの負荷の消費電力量CPを所定量増加させる。または、これらの複数個の負荷の消費電力量CPの増加量の総和が所定量ΔCPとなるように、各負荷の消費電力量CPが一様に増加されてもよい。これにより図示の矢印Aで示される発電電力Wのうち負荷20への供給量が増加する。これに伴って図示の矢印Bに示される発電電力Wのうちリチウムイオン蓄電池12への供給量が減少することとなる。
そして初期設定後は、発電電力Wの余剰電力ΔWに応じて、非認識負荷26の消費電力量CPが調整されることとなる。すなわち、余剰電力ΔWに比べて消費電力量CPの増加量が多い場合には、消費電力量CPの上乗せ量を減少させる。一方、余剰電力ΔWに比べて消費電力量CPの増加量に不足がある場合には、消費電力量CPを更に増加させるように負荷の運転状態を制御する。そして、非認識負荷26の消費電力量CPが最大値となっても、余剰電力ΔWに不足がある場合には、認識負荷25の消費電力量CPについても増加させるようにする。
上記によれば以下の優れた作用効果を奏することができる。
・エンジンの動力で発電する発電機10と、発電機10の発電電力Wが供給される蓄電池(鉛蓄電池11、リチウムイオン蓄電池12)と、発電機10及び蓄電池から電力が供給される負荷20,30と、これらを互いに接続する電気経路L1〜L4に設けられ、発電機10、蓄電池及び負荷20,30の互いの電気的な接続状態を切り替えるスイッチ41〜44と、を備える電源システムにおいて、発電機10に異常が生じたり、発電機10及び蓄電池の電気的な接続状態を切り替えるスイッチ41〜44に異常が生じたりすると、発電機10から蓄電池へと過剰に発電電力Wが供給されてしまい、蓄電池に何等かの不具合を生じさせてしまうおそれがある。
そこで発電機10が発電している発電状態下で、発電機10及び蓄電池を接続する電気経路である電力供給経路PLが、所定以上の発電電力Wが供給される異常経路となる異常状態となっているかを判定する。そして異常状態であると判定した場合には、負荷20,30での消費電力量CPを増加させるように負荷の運転状態を制御するようにした。
この処理を行うことで、異常経路の発電電力Wのうち、負荷20,30への供給量が増加され、蓄電池への供給量が減少することとなる。よって過剰な電力供給から蓄電池を保護することができる。
なお、発電機10から蓄電池に対して過剰に発電電力Wが供給される状況となった場合に、発電機10の発電を停止したり、発電機10及び蓄電池を接続する電気経路(電力供給経路PL)のスイッチをオフにしたりする停止処理を行うことが考えられる。しかし、そもそも発電機10やスイッチに異常がある場合には、このような停止処理を正しく実行できない可能性がある。また仮に停止処理が正しく実行できたとしても、異常状態が発生してから停止処理が実行されるまでの間に、蓄電池に対して過剰な発電電力Wが供給されるおそれがある。更には、一旦停止処理を正しく実行できたとしても、発電機10やスイッチの異常に起因して、その後に停止処理を正しく実行できなくなるおそれもある。
この場合においても、停止処理と共に、負荷20,30での消費電力量CPを増加させるように負荷20,30の運転状態が制御されていれば、異常状態が発生してから停止処理が実行されるまでの間においても、過剰な発電電力Wから蓄電池を保護することができる。また停止処理が正しく実行されなかったとしても、負荷20,30の消費電力量CPを増加されることに伴って、蓄電池への発電電力Wの供給量が減らされているため、この場合にも過剰な発電電力Wから蓄電池を保護することができる。
・負荷として、電源システム及び当該電源システムに付随するシステムにおいて制御を実施する制御装置である負荷30と、その制御装置以外の負荷20とのうち、負荷20について消費電力量CPを増加させるように負荷20の運転状態を制御することとしたため、電源システムの動作に対する影響を回避しつつ、過剰な電力供給から蓄電池11,12を保護することができる。
・エンジンが搭載された車両の走行状態を変えるための走行系負荷21と、それ以外の非走行系負荷22とのうち、非走行系負荷22について消費電力量CPを増加させるようにしたため、車両の走行状態への影響を回避しつつ、電力供給経路PLに供給される発電電力Wのうち負荷20へ供給される発電電力Wを増加させることができる。よって車両走行への影響を回避しつつ、過剰な電力供給から蓄電池11、12を保護することができる。
・過剰な発電電力Wから蓄電池を保護するために負荷の消費電力量CPを増加させることは、エンジンにおいては燃料の消費量の増加に繋がる。そこで、異常経路の発電電力Wに応じて、負荷による消費電力量CPの増加量を調整するようにした。以上により、負荷の消費電力量CPの増加量を必要分に抑えつつ、過剰な発電電力Wから蓄電池を保護することができる。
・発電機10に異常が生じた場合には、スイッチに異常が生じた場合と比べると、異常発生時に電気経路に供給される発電電力Wが急増する可能性が高くなることが考えられる。そこで、異常箇所が発電機及びスイッチのいずれであるかを特定し、異常箇所が発電機10である場合には、異常箇所がスイッチである場合に比べて、異常発生時における負荷の消費電力量CPの増加量が大きくなるように、負荷の運転状態を制御するようにした。このような処理によって、異常箇所に応じて、過剰な発電電力Wから蓄電池をより適切に保護することができる。
・蓄電池の充電が可能である場合には、その充電に必要となる電力量を確保した上で、負荷の消費電力量CPの増加量を調整するようにした。このような処理によって、発電電力Wを有効に活用しつつ、過剰な発電電力Wから蓄電池を保護することができる。
・異常判定部103によって異常状態であると判定されたとしても、異常経路の発電電力Wよりも、異常経路に接続される蓄電池の充電可能量が大きければ、負荷の消費電力量CPを増加させる処理を行わないようにしたため、蓄電池の保護のための燃料消費量の増加量を抑えつつ、過剰な発電電力Wから蓄電池を保護することができる。
・蓄電池の電池温度が高くなる程、蓄電池の劣化が加速する等の影響が大きくなる。そこで、異常状態であると判定され、かつ異常箇所が特定された後は、蓄電池の電池温度が高くなるほど、負荷の消費電力量CPの増加量が大きくなるように負荷の運転状態を制御するようにした。以上により、蓄電池の電池温度を考慮しない場合と比べて、蓄電池を保護する効果を高めることができる。
・異常経路の発電電力Wに応じて、消費電力量CPを増加させる負荷を選択するようにしたため、負荷の消費電力量CPの増加量に過不足が生じること等を抑えることができる。
・負荷として、負荷の運転状態を乗員が認識することができる認識負荷25と、それ以外の非認識負荷26とがある場合に、それらのうち非認識負荷26について優先的に消費電力量CPを増加させることとしたため、乗員への影響を配慮しつつ、負荷の消費電力量CPを増加させることができる。
・負荷として、通電により加熱作動する熱負荷23と、それ以外の非熱負荷24とがある場合において、熱負荷23は、非熱負荷24に比べると消費電力量CPの最大値が大きい傾向がある。そこで熱負荷23及び非熱負荷24のうち熱負荷23の消費電力量CPを優先的に増加させるようにしたため、より効率よく負荷の消費電力量CPを増加させることができる。
・異常状態であることが判定された場合に、発電機10及び蓄電池を接続する電力供給経路PL(異常経路)のスイッチ(第1スイッチ)をオフ、異常経路及び負荷を接続する電気経路上のスイッチ(第2スイッチ)をオンにする。その上で、負荷での消費電力量CPを増加させるように負荷の運転状態を制御するようにしたため、過剰な発電電力Wから蓄電池11,12を保護するための構成を二重化することができる。
すなわち、異常状態となった場合において、スイッチ制御を行った際に、異常経路上の第1スイッチが正常であれば、第1スイッチがオフに切り替えられることで、蓄電池に対する発電電力Wの供給経路を遮断できる。また、第1スイッチの異常に起因して、スイッチ制御によって第1スイッチの状態が正しく切り替えられなかったとしても、発電電力Wのうち負荷への供給量の増加に伴い、蓄電池への供給量が減少しているため、過剰な発電電力Wから蓄電池が保護されることとなる。
・蓄電池として、発電機10に対して並列接続される鉛蓄電池11及びリチウムイオン蓄電池12といった2つの電源が設けられた電源システムでは、異常判定部103は、発電機10及び鉛蓄電池を接続する電力供給経路PL(第1電力供給経路)、発電機10及びリチウムイオン蓄電池12を接続する電力供給経路PL(第2電力供給経路)のそれぞれにおいて異常状態であるかを判定する。そして負荷制御部104は、いずれかの電力供給経路PLにおいて、異常状態であることが判定された場合に、負荷での消費電力量CPを増加させるように負荷の運転状態を制御するようにした。
以上により、発電機10に対して複数の蓄電池が並列接続されている構成において、各蓄電池を過剰な発電電力Wから個別に保護することができる。
・発電機10に対して複数個の蓄電池(鉛蓄電池11,リチウムイオン蓄電池12)が並列接続される構成において、一方の蓄電池と発電機10とを接続する電力供給経路PLが異常状態であるが、他方の蓄電池と発電機10とを接続する電力供給経路PLが異常状態でなければ、その異常状態ではない電力供給経路PLに接続する蓄電池に対して発電電力Wを供給すれば、異常経路に接続される蓄電池への発電電力Wの供給量を減らすことができる。またこの場合には、発電電力Wを蓄電池の充電に利用できる。以上により、異常状態であると判定された電力供給経路PLの発電電力Wを有効活用しつつ、過剰な発電電力Wから蓄電池を保護することができる。
・電源制御装置は、上位制御装置であるECU200からの作動指令を入力し、その作動指令に基づいて負荷に対する通電を行わせるものである場合において、負荷制御部104は、異常状態であると判定された場合には、ECU200からの作動指令に関わらず、負荷の消費電力量CPを増加させるための指令信号を出力させるようにしたため、負荷の消費電力量CPをより迅速に増加させることができる。
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、次のように実施されてもよい。なお以下の説明において上記と同様の構成には同じ図番号を付し詳述は省略する。また各実施形態は相互に組み合わせたり、択一的に選択して用いたりすることができる。
・上記では、フェール制御として負荷20,30のうち、負荷20の消費電力量CPを増加させるとしたが、フェール制御として負荷30の消費電力量CPを増加させてもよい。図1を参照しつつ具体例を説明すると、発電機10によるリチウムイオン蓄電池12の充電時に電気経路L2が異常状態であることが判定された場合には、電気経路L2と負荷30とを接続する電気経路L3上のスイッチ43をオンにする。これにより、発電機10(リチウムイオン蓄電池12)及び負荷30を電気的に接続した状態で、負荷30の消費電力量CPを増加させるように負荷の運転状態を制御してもよい。
・上記において、フェール制御として、負荷20及び負荷30の両方の消費電力量CPを増加させてもよい。図1を参照しつつ具体例を説明すると、発電機10によるリチウムイオン蓄電池12の充電時に電気経路L2が異常状態であることが判定された場合には、電気経路L2と負荷30とを接続する電気経路L3上のスイッチ43をオンにして、負荷30と発電機10(リチウムイオン蓄電池12)とを電気的に接続する。これに加えて、電気経路L2と負荷20とを接続する電気経路L1上のスイッチ41をオンにして、負荷20と発電機10とを電気的に接続する。そして負荷20及び負荷30の両方の消費電力量CPを増加させるようにしてもよい。
・上記では、発電機10とリチウムイオン蓄電池12とを接続する電気経路が異常状態となる例を説明したが、発電機10と鉛蓄電池11とを接続する電気経路が異常状態となった場合においても同様のフェール制御を行えば、過剰な発電電力から鉛蓄電池11を保護することができる。具体例を説明すると、発電機10による鉛蓄電池11の充電時に、発電機10及び鉛蓄電池11を接続する電気経路L1が異常状態であると判定されたとする。この場合には、電気経路L2,L3のスイッチ42,43をそれぞれオンにして、負荷30と発電機10とを電気的に接続する。この状態で、負荷30の消費電力量CPを増加させることにより、鉛蓄電池11への発電電力Wの供給量を低減することができる。よって過剰な発電電力Wから鉛蓄電池11を保護することができる。
・上記の図5では、電気経路において異常状態であることが判定された場合には、フェール制御として、その異常経路上のスイッチをオフに切り替えるスイッチ制御を行うこととしたが、この処理を任意としてもよい。すなわち図5においてS20の処理を省略してもよい。この場合、例えば電気経路L2が異常状態であることが判定された場合には、電気経路L2上のスイッチの状態に関わらず、電気経路L3,L4上のスイッチ43,44をオンに切り替えるようにしてもよい。この場合にも、負荷20の消費電力量CPが増加されることで、リチウムイオン蓄電池12への発電電力の供給量を減少させることができる。
・上記の図5では、異常発生時におけるフェール制御の初期設定を、異常箇所に応じて個別に行っているが、異常発生時におけるフェール制御の初期設定は、異常箇所に関わらず一様に行われてもよい。すなわち図5において、S23〜S25の各処理を省略してもよい。なお、この場合には異常発生時であることが判定された場合(S22:YES)には、異常箇所に関わらず、負荷の消費電力量CPを所定量増加させたり、負荷の消費電力量CPが最大値となるように設定したりすればよい。
・上記の図5では、S26〜S29では、発電電力Wの余剰電力ΔWに応じて負荷20の消費電力量CPを調整しているが、これらの各処理を省略してもよい。すなわち、異常発生時には、一様に負荷の消費電力量CPが増加するように負荷の運転状態が制御されるようにしてもよい。
・上記の図5において、蓄電池の電池温度を加味してフェール制御が実施されるとよい。すなわち図5のS26で蓄電池の電池温度を認識した場合に、その電池温度に応じて負荷の消費電力量CPの増加量が可変設定されてもよい。例えば、蓄電池の電池温度が高くなるほど、負荷の消費電力量CPの増加量が大きくなるようにする。このような処理を行うことで、過剰な発電電力Wから蓄電池を保護しつつ、電池温度の上昇に伴う電池の劣化からも蓄電池を保護することができる。
・上記の図5のS29の処理では、特定の負荷20の消費電力量CPを増減させる他、電源システムが備える複数個の負荷における消費電力量CPの増加量の総和が余剰電力ΔWに対応するように制御してもよい。この場合には、フェール制御に伴う個々の負荷の消費電力量CPの変化量を抑えることができる。
・上記の図6において、非走行系負荷22の消費電力量CPが最大値であると判定した場合には(S31:YES)、走行系負荷21の消費電力量CPを増加してもよい。この場合には、特定の負荷における影響が大きくなることを避けるために、走行系負荷21に属する複数種類の負荷において、消費電力量CPの増加量が分散されるとよい。または走行系負荷21のうち、車両走行への影響の少ない種類の負荷の消費電力量CPが優先的に増加されてもよい。
・上記の図6では、非走行系負荷22を認識負荷25及び非認識負荷26に分類した場合に、非認識負荷26の消費電力量CPを優先的に増加する例を示した。これ以外にも、非走行系負荷22を熱負荷23及び非熱負荷24に分類した場合に、熱負荷23の消費電力量CPを優先的に増加させてもよい。そして、熱負荷23の消費電力量CPを増加させたとしても、電気経路の発電電力Wを低減することに不足がある場合には、更に非熱負荷24の消費電力量CPを増加させるようにしてもよい。すなわち、図6において、「非認識負荷」を「熱負荷」、「認識負荷」を「非熱負荷」に置換してもよい。
・上記の図6において、非走行系負荷22を認識負荷25及び非認識負荷26に分類するとともに、熱負荷23及び非熱負荷24にそれぞれ分類する。そしてこれらを組わせて、異常状態であることが判定された際に消費電力量CPを増加させる負荷の優先順位付けがされてもよい。例えば、非認識負荷26であり且つ熱負荷23に分類される負荷については、消費電力量CPを優先増加させる際の順位を高くする。一方、認識負荷25であり且つ非熱負荷24である負荷については、消費電力量CPを増加させる際の優先順位を低くする。
・上記の図6において、異常箇所に応じて消費電力量CPを増加させる負荷の優先順位づけがされるとよい。すなわち、異常箇所が発電機10の場合には、消費電力量CPの最大値が大きい負荷の消費電力量CPを優先的に増加する。一方、異常箇所がスイッチの場合には、消費電力量CPの最大値が小さい負荷の消費電力量CPを優先的に増加させるようにする。このようにすることで、異常の発生箇所に応じて、より適切に負荷の消費電力量CPを増加させることができる。
・これ以外も各種条件に応じて、消費電力量CPを増加させる負荷の優先順位を設定することができる。例えば、車室環境に応じて負荷20のうち優先順位が設定されてもよい。例えば車室内で暖房が使用されている状況においては、負荷20のうち熱負荷23の消費電力量CPを優先的に増加させる。一方、車室内で冷房が使用されている場合には、負荷20のうち非熱負荷24の消費電力量CPを優先的に増加させる。
・上記の図4において、蓄電池のSOCを加味して異常状態が判定されてもよい。すなわち図4のS12では、電力供給経路PLの発電電力が所定以上であり、かつ蓄電池のSOCがSOC許容範囲の上限を超える場合に、異常状態であると判定してもよい。
・上記の図1に示すように、発電機10に対して複数個の蓄電池が並列接続されており、各蓄電池間で充放電が可能な構成である場合において、一方の蓄電池に接続される電気経路が異常状態であると判定された際に、他方の蓄電池が充電可能な状態であれば、フェール制御を行う前に、その他方の負荷の充電を行うようにしてもよい。この場合には、発電電力Wを有効に活用しつつ、過剰な発電電力から蓄電池を保護することができる。
・上記の図1において、電源オフ時に要求される各負荷20,30への暗電流を確保するためのバイパス経路が設けられてもよい。具体的には図1において、スイッチ41に対して並列接続されるように第1バイパス経路を設ける。またスイッチ41及びスイッチ44、並びにスイッチ43及びスイッチ43に対して並列接続されるように、第2バイパス経路を設ける。なお各バイパス経路には、コイルの通電により導通と非導通が切り替えられるバイパスリレーが設けられる。このように各バイパス経路を設けることで、各スイッチ41〜44がオフであったとしても、各蓄電池11,12から各負荷20,30に対して暗電流が供給されることで、各負荷20,30を待機状態とすることができる。
・上記の図1では、発電機10に対して2つの蓄電池が並列接続された構成の電源システムの例を示した。これ以外にも上記の各実施形態は、発電機10と少なくとも一つの蓄電池とが電気経路で接続されている構成を備える電源システムに適用することができる。
図8に変容例の電源システムを示す。電源システムは、発電機10、鉛蓄電池11、リチウムイオン蓄電池12、スタータ13、負荷20,30、スイッチ45,46、制御部100を備えている。そしてこれらのうち、リチウムイオン蓄電池12、スイッチ45,46、制御部100は筐体に収容されて一体化し、電池ユニットUを構成している。なおこれらのうち、スイッチ45,46及び制御部100は同一基板に実装されている(図示略)。電池ユニットUは、外部端子として第1端子P1,第2端子P2が設けられている。これらのうち第1端子P1には、鉛蓄電池11、スタータ13及び負荷20,30が接続されている。第2端子P2には発電機10が接続されている。また電池ユニットU内には、ユニット内電気経路として、各端子P1,P2及びリチウムイオン蓄電池12を相互に接続する複数の電気経路L5,L6が設けられている。そして各電気経路L5,L6にはスイッチ45,46が設けられている。
詳しく説明すると、電気経路L5は、第1端子P1及び第2端子P2を接続する経路であり、その経路上にはスイッチ45が設けられている。スイッチ45と第2端子P2との間には接続点N5が形成されている。電気経路L6は、電気経路L5の接続点N5及び蓄電池16を接続する経路であり、その経路上にはスイッチ46が設けられている。従って、電気経路L5を介して発電機10と、鉛蓄電池11及び各負荷20,30等が接続される。また電気経路L6を介して発電機10及びリチウムイオン蓄電池12が接続されることとなる。
以上の構成において、発電機10の発電電力でリチウムイオン蓄電池12の充電を行う際に、制御部100の異常判定部103により、電力供給経路PLである電気経路L6に所定以上の発電電力Wが供給される異常状態であることが判定されると、スイッチ制御部101は、スイッチ45をオンにして、発電機10及び各負荷20,30を接続する。この状態で、負荷制御部104は、負荷20,30のうち、少なくともいずれかの消費電力量CPを増加させる。このような処理によって、異常状態であると判定された電気経路L6に供給される発電電力Wのうち、負荷20,30への供給量が増加され、これに伴って、リチウムイオン蓄電池12への供給量を減少させることができる。よって、図8の構成においても、過剰な発電電力Wからリチウムイオン蓄電池12を保護することができる。
・上記では、発電機と蓄電池とを接続する電気経路が異常状態となった場合に、その異常経路上のスイッチ及び蓄電池の間と、負荷との間に設けられる電気経路のスイッチをオンにすることで、負荷と蓄電池とを電気的に接続する例を示した。具体的には図1において、リチウムイオン蓄電池12の充電を行う際に、電力供給経路PLである電気経路L2が異常経路となった場合には、スイッチ42とリチウムイオン蓄電池12との間の接続点N3と、負荷20との間の電気経路L3,L4に設けられるスイッチ43,44をそれぞれオンにすることで、負荷20とリチウムイオン蓄電池12とを電気的に接続している。これ以外にも、発電機と蓄電池とを接続する電気経路が異常状態となった場合に、発電機及び異常経路のスイッチの間と、負荷との間に設けられる電気経路上のスイッチをオンにして、発電機10と負荷とが電気的に接続されるようにしてもよい。具体的には図1において、リチウムイオン蓄電池12の充電を行う際に、電力供給経路PLである電気経路L2が異常経路となった場合には、発電機10とスイッチ42との間の接続点N2と、負荷20とに接続される電気経路L1のスイッチ41をオンにすることで、電気経路L1を介して発電機10及び負荷20とが直接接続されるようにする。この場合にも負荷20の消費電力量CPが増加するように負荷20の運転状態を制御すれば、リチウムイオン蓄電池12への発電電力Wの供給量を減らすことができる。