以下、発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る表示装置の構成を説明するためのブロック図である。表示システム100は、近接検出機能付き表示装置1と、制御部11と、ゲートドライバ12と、ソースドライバ13と、ソースセレクタ部13Sと、第1電極ドライバ14と、第2電極ドライバ15と、近接検出処理部40とを備えている。近接検出機能付き表示装置1において、後述するように、反射型の表示部9と、入力装置2とが平面視で重ねあわされている。表示部9が反射型液晶表示部であり、入力装置が静電容量型のタッチパネルである。
表示部9は、後述するように、ゲートドライバ12から供給される走査信号Vscanに従って、1水平ラインずつ順次走査して表示を行う装置である。制御部11は、外部より供給された映像信号Vdispに基づいて、ゲートドライバ12、ソースドライバ13、第1電極ドライバ14、第2電極ドライバ15及び近接検出処理部40に対してそれぞれ制御信号を供給し、これらが互いに同期して動作するように制御する回路である。本発明における制御装置は、制御部11、ゲートドライバ12、ソースドライバ13、第1電極ドライバ14、第2電極ドライバ15、近接検出処理部40を含む。
ゲートドライバ12は、制御部11から供給される制御信号に基づいて、表示部9の表示駆動の対象となる1水平ラインを順次選択する機能を有している。
ソースドライバ13は、制御部11から供給される制御信号に基づいて、表示部9の、表示面にマトリクス状に配置された各画素(各副画素)に画素信号Vpixを供給する回路である。ソースドライバ13は、1水平ライン分の制御信号から、表示部9の複数の副画素の画素信号Vpixを時分割多重化した画像信号Vsigを生成し、ソースセレクタ部13Sに供給する。また、ソースドライバ13は、画像信号Vsigに多重化された画素信号Vpixを分離するために必要なスイッチ制御信号Vselを生成し、画像信号Vsigとともにソースセレクタ部13Sに供給する。ソースセレクタ部13Sは、ソースドライバ13とソースセレクタ部13Sとの間の配線数を少なくすることができる。
第1電極ドライバ14は、制御部11から供給される制御信号に基づいて、入力装置2の、後述する第1電極部に駆動信号に基づく駆動信号パルスを供給する回路である。
第2電極ドライバ15は、制御部11から供給される制御信号に基づいて、入力装置2の、後述する第2電極部に駆動信号Velを供給する回路である。
近接検出処理部40は、制御部11から供給される制御信号と、入力装置2から供給された近接検出信号Vdetに基づいて、入力装置2に対する近接状態の有無を検出し、近接状態がある場合において近接検出領域におけるその座標等を求める回路である。この近接検出処理部40は近接検出信号増幅部42と、A/D変換部43と、信号処理部44と、座標抽出部45と、検出タイミング制御部46とを備えている。
近接検出信号増幅部42は、入力装置2から供給される近接検出信号Vdetを増幅する。近接検出信号増幅部42は、近接検出信号Vdetに含まれる高い周波数成分(ノイズ成分)を除去し、近接検出信号の成分を取り出してそれぞれ出力する低域通過アナログフィルタを備えていてもよい。
(静電容量型近接検出の基本原理)
入力装置2は、静電容量型近接検出の基本原理に基づいて動作し、近接検出信号Vdetを出力する。図1〜図6を参照して、入力装置2における近接検出の基本原理について説明する。図2は、静電容量型近接検出方式の基本原理を説明するため、外部近接物体が接触又は近接していない状態を表す説明図である。図3は、図2に示す外部近接物体が接触又は近接していない状態の等価回路の例を示す説明図である。図4は、静電容量型近接検出方式の基本原理を説明するため、外部近接物体が接触又は近接した状態を表す説明図である。図5は、図4に示す外部近接物体が接触又は近接した状態の等価回路の例を示す説明図である。図6は、駆動信号及び近接検出信号の波形の一例を表す図である。
例えば、図2に示すように、容量素子C1は、誘電体Dを挟んで互いに対向配置された一対の電極、駆動電極E1及び近接検出電極E2を備えている。図3に示すように、容量素子C1は、その一端が交流信号源(駆動信号源)Sに接続され、他端は電圧検出器(近接検出部)DETに接続される。電圧検出器DETは、例えば図1に示す近接検出信号増幅部42に含まれる積分回路である。
交流信号源Sから駆動電極E1(容量素子C1の一端)に所定の周波数(例えば数kHz〜数百kHz程度)の交流矩形波である駆動信号パルスSgを印加すると、近接検出電極E2(容量素子C1の他端)側に接続された電圧検出器DETを介して、出力波形(近接検出信号Vdet)が現れる。
外部近接物体(例えば、指又はスタイラスペン)が近接(又は接触)していない非近接状態(非接触状態を含む)では、図2及び図3に示すように、容量素子C1に対する充放電に伴って、容量素子C1の容量値に応じた電流I0が流れる。図6に示すように、電圧検出器DETは、駆動信号パルスSgに応じた電流I0の変動を電圧の変動(実線の波形V0)に変換する。
一方、外部近接物体が近接(又は接触)した近接状態(接触状態を含む)では、図4に示すように、外部近接物体によって形成される静電容量C2が近接検出電極E2と接している又は近傍にあることにより、駆動電極E1及び近接検出電極E2の間にあるフリンジ分の静電容量が遮られ、容量素子C1の容量値よりも容量値の小さい容量素子C1’として作用する。そして、図5に示す等価回路でみると、容量素子C1’に電流I1が流れる。図6に示すように、電圧検出器DETは、駆動信号パルスSgに応じた電流I1の変動を電圧の変動(点線の波形V1)に変換する。この場合、波形V1は、上述した波形V0と比べて振幅が小さくなる。これにより、波形V0と波形V1との電圧差分の絶対値|ΔV|は、外部近接物体等の外部からの近接する物体の影響に応じて変化することになる。なお、電圧検出器DETは、波形V0と波形V1との電圧差分の絶対値|ΔV|を精度よく検出するため、回路内のスイッチングにより、駆動信号パルスSgの周波数に合わせて、コンデンサの充放電をリセットする期間Resetを設けた動作とすることがより好ましい。
図1に示す入力装置2は、第1電極ドライバ14から供給される駆動信号に従って、1検出ブロックずつ順次走査して近接検出を行うようになっている。
入力装置2は、複数の後述する近接検出電極から、図3又は図5に示す電圧検出器DETを介して、検出ブロック毎に近接検出信号Vdetを出力し、近接検出処理部40の近接信号増幅部42に供給するようになっている。近接信号増幅部42は、近接検出信号Vdetを増幅した上で、近接検出信号VdetをA/D変換部43へ供給する。
A/D変換部43は、駆動信号に同期したタイミングで、近接検出信号増幅部42から出力されるアナログ信号をそれぞれサンプリングしてデジタル信号に変換する回路である。
信号処理部44は、A/D変換部43の出力信号に含まれる、駆動信号をサンプリングした周波数以外の周波数成分(ノイズ成分)を低減するデジタルフィルタを備えている。信号処理部44は、A/D変換部43の出力信号に基づいて、入力装置2に対するタッチの有無を検出する論理回路である。信号処理部44は、外部近接物体による電圧の差分のみ取り出す処理を行う。この外部近接物体による電圧の差分の信号は、上述した波形V0と波形V1との差分の絶対値|ΔV|である。信号処理部44は、1検出ブロック当たりの絶対値|ΔV|を平均化する演算を行い、絶対値|ΔV|の平均値を求めてもよい。これにより、信号処理部44は、ノイズによる影響を低減できる。信号処理部44は、検出した外部近接物体による電圧の差分の信号を所定のしきい値電圧と比較し、電圧の差分がこのしきい値電圧以上であれば、外部近接物体の近接状態であると判断する。一方、信号処理部44は、検出したデジタル電圧を所定のしきい値電圧と比較し、電圧の差分がしきい値電圧未満であれば、外部近接物体の非近接状態であると判断する。このようにして、近接検出処理部40は近接検出が可能となる。
座標抽出部45は、信号処理部44において近接状態が検出されたときに、検出領域の面内における近接状態が生じた座標位置を求める論理回路である。検出タイミング制御部46は、A/D変換部43と、信号処理部44と、座標抽出部45とが同期して動作するように制御する。座標抽出部45は、近接物体の座標を出力信号Voutとして出力する。
図7は、実施形態1に係る入力装置の駆動電極及び近接検出電極の一例を表す斜視図である。入力装置2は、第1電極部31と、第2電極部32と、第1電極部31及び第2電極部32と絶縁された状態の第3電極部33とを備える。第1電極部31は、駆動信号パルスSgを印加する送信側の駆動電極Tx1、Tx2、Tx3…Txn(以下、駆動電極Txということもある。)として、導電体パターンの所定の延在方向に延びるストライプ状の複数の電極パターンを有している。
第2電極部32は、駆動信号パルスSgを印加する送信側の駆動電極Tz1、Tz2、Tz3…Tzn(以下、駆動電極Tzということもある。)として、導電体パターンの所定の延在方向に延びるストライプ状の複数の電極パターンを有している。駆動電極Tzは、対向する駆動電極Txと1対1に対応しており、駆動信号パルスSgを印加された駆動電極Txに対向する駆動電極Tzには、同期して同じ駆動信号パルスSgが印加されている。
第3電極部33は、近接検出信号Vdetを出力する近接検出電極Rx1、Rx2、Rx3…Rxm(以下、近接検出電極Rxということもある。)として、第1電極部31の延在方向と交差する方向に延びるストライプ状の複数の電極パターンを有している。近接検出電極Rxの各電極パターンは、近接検出処理部40の近接検出信号増幅部42の入力にそれぞれ接続されている。
図7に示すように実施形態1に係る入力装置2において、近接検出電極Rxは、駆動電極Txと対向している。近接検出電極Rxは、駆動電極Txと対向せず、駆動電極Txと同層に形成されていてもよい。また、近接検出電極Rx又は駆動電極Txは、ストライプ状に複数に分割される形状に限られない。例えば、近接検出電極Rx又は駆動電極Txは、櫛歯形状であってもよい。あるいは近接検出電極Rx又は第1電極部31(駆動電極ブロック)は、複数に分割されていればよく、第1電極部31を分割するスリットの形状は直線であっても、曲線であってもよい。
また、図2に示す駆動電極E1は、図7に示す駆動電極Txのそれぞれに相当し、図2に示す近接検出電極E2は、近接検出電極Rxのそれぞれに相当する。このため、図7に示す駆動電極Txと近接検出電極Rxとが平面視で互いに交差した交差部分には、図2に示す容量素子C1の容量値に相当する静電容量が生じる。
次に、近接検出機能付き表示装置1の構造について説明する。図8は、実施形態1における近接検出機能付き表示装置の構造を模式的に示す断面図である。実施形態1において、表示部9は、反射型の画像表示パネルである。表示部9は、半透過型の画像表示パネルであってもよく、観察者200側から入射する入射光を反射して、画像を表示する表示装置であればよい。図8に示すように、表示部9は、互いに対向するアレイ基板91と対向基板92とを有している。アレイ基板91と対向基板92との間においては、液晶素子が封入された液晶層93が設けられている。
アレイ基板91は、例えばガラス等の透明性を有する透光性基板である。アレイ基板91は、液晶層93側の絶縁層98の面に、複数の画素電極94を有する。画素電極94は、スイッチング素子99を介して信号線に接続されている。画素電極94には、上述した画素信号Vpixが印加される。画素電極94は、例えばアルミニウム又は銀のような金属光沢を有する材料で形成され、光の反射性を有する。このため、画素電極94は、外光又は入力装置2からの光を反射する。
対向基板92は、例えばガラス等の透明性を有する透光性基板である。対向基板92は、液晶層93側の面に、対向電極95及びカラーフィルタ96を有する。より詳しくは、対向電極95は、カラーフィルタ96の液晶層93側の面に設けられている。
対向電極95は、例えばITO(Indium Tin Oxide)、又はIZO(Indium Zinc Oxide)等の透明性を有する透光性導電性材料で形成されている。対向電極95には、画素毎に共通の共通電位が与えられている。画素電極94と対向電極95とは対向して設けられているため、画素電極94と対向電極95との間に画像出力信号による電圧が印加されると、画素電極94と対向電極95とは、液晶層93内に電界を生じさせる。液晶層93内に生じた電界により液晶素子がツイストして複屈折率が変化し、表示部9からの光量が副画素97毎に調整される。表示部9は、いわゆる縦電界方式であるが、表示面に平行な方向に電界を発生させる横電界方式であってもよい。
第1の色(例えば赤色R)、第2の色(例えば緑色G)及び第3の色(例えば青色B)のいずれかのカラーフィルタ96は、画素電極94に対応して副画素97毎に設けられる。このように、画素電極94と、対向電極95と、各色のカラーフィルタ96とは、それぞれ副画素97を構成する。
入力装置2は、表示部9側のLF1方向に向かって光を照射することができる。対向基板92の液晶層93と反対側の面には、入力装置2が設けられている。表示部9は、入力装置2を後述するようにフロントライトとして、LF1方向に入射された光をLF2方向に反射して、画像を表示させる。例えば、画素電極94が観察者200側の面(画像を表示する側の面)からLF1方向に入射された光をLF2方向に反射する。また、入力装置2と対向基板92とは、光学接着層8で接合されている。光学接着層8は、光の散乱機能のある材料を選ぶことが望ましい。光学接着層8において、入力装置2からLF1方向側に照射された光が散乱する。これにより、画素電極94には、入力装置2からの光が均一に照射されやすくなる。また、光学接着層8の位置には、さらに偏光板を形成することもできる。
図9は、実施形態1に係る入力装置の構造を模式的に示す断面図である。図10は、実施形態1に係る入力装置の構造を模式的に示す断面図である。図11は、実施形態1に係る入力装置の第1電極部、第2電極部及び第3電極部の平面視の位置関係を説明するための説明図である。図9に示す断面は、図11のB−B断面であり、図10に示す断面は、図11のA−A断面である。図9及び図10に示すように、入力装置2は、第1基板21と、第1電極部31と、第2電極部32と、発光層22と、第3電極部33と、第1遮光部24とを有する。第2電極部32は、絶縁性の保護層23で覆われている。絶縁性の保護層23は、形成しなくてもよい。第1基板21は、第1面201及び第2面202を備える、ガラス等の透光性基板である。入力装置2は、図9及び図10の第1面201が図8に示す観察者200側となり、第2面202が表示部9側になる。
第1電極部31は、第1基板21の第2面202側の1つの層に形成される導電性の第1導電層である。複数の第1導電層は、平面視で一方向に連続して延びる形状を備え、発光層22に第1導電層の形状に沿って接している。第1電極部31の第1導電層は、例えばITO、又はIZO等の透明性を有する透光性導電性材料又は導電性の金属材料で形成されている。第1電極部31の第1導電層の材料としては、金属光沢を有する金属材料、例えばアルミニウム(Al)、銀(Ag)、クロム(Cr)、及び、それらを含む合金等で形成されていると、発光層22の発光を反射できる。
第1遮光部24は、第1基板21と、第1電極部31との間に配置されている。第1遮光部24は、第1電極部31の第1導電層の形状に沿って形成される。第1遮光部24は、第1電極部31の第1導電層よりも面積が大きい。第1遮光部24は、第1基板21の第1面201に垂直な方向でみると、第1電極部31の第1導電層の全体を覆うことができる。
第1遮光部24は、遮光性を有していれば、材料は問わない。第1遮光部24の材料としては、金属光沢を有する金属材料、例えばアルミニウム(Al)、銀(Ag)、クロム(Cr)、及び、それらを含む合金等が発光層22の発光を反射できるため、好ましい。これにより、第1発光素子部DELは、発光層22よりも第1基板21の第1面201寄りに第1遮光部24を備えることで、第1基板21の第1面201側に光漏れすることを抑制することができる。
発光層22は、平面視で、1つの上記第1導電層と重なり合う大きさを有している。発光層22は、図9及び図10に示すように、第1電極部31と第2電極部32との間に形成されている。このため、発光層22は、第1電極部31の第1導電層に電気的に接している。発光層22は、有機発光層であって、有機材料を含み、不図示のホール注入層、ホール輸送層、有機層、電子輸送層、電子注入層を含む。
第2電極部32は、第1電極部31と異なる層に形成される導電性の第2導電層である。第2導電層は、平面視で、1つの上記第1導電層と重なり合う大きさを有している。第2電極部32の第2導電層は、発光層22の全面と電気的に接している。第2電極部32の第2導電層の材料としては、例えばITO、又はIZO等の透明性を有する透光性導電性材料で形成されている。
第1発光素子部DELは、第1電極部31と、発光層22と、第2電極部32とを有し、第1電極部31と第2電極部32とに順バイアス方向の電圧を印加されることで発光層22が発光する。第1発光素子部DELは、電圧が印加されると、発光層22が第1電極部31の第1導電層の形状に沿った発光をすることができる。これにより、平面視で一方向に連続して延びる発光帯が生じ、入力装置2は、図8に示す表示部9に対して、光を照射することのできるフロントライトとして、機能する。
例えば、第1電極部31がカソードで、第2電極部32がアノードである場合、第1電極部31の第1導電層がアルミニウム(Al)、銀(Ag)等の金属のみで形成され、第2電極部32の第2導電層がITOで形成されていてもよい。第1電極部31がアノードである場合、第1電極部31の第1導電層としてアルミニウム(Al)を成膜した上に、ITOをアルミニウム(Al)の上にスパッタリングしてもよい。第2電極部32がカソードである場合、第2電極部32の第2導電層がIZOで形成されていてもよい。
第3電極部33は、第1基板21の第1面201側に形成され、第1電極部31の第1導電層と絶縁されている。第3電極部33は、第1電極部31の第1導電層とは異なる層であって、かつ1つの層に形成される複数の第3導電層を有している。第3電極部33が形成される第1面201は、近接物体の入力座標の基準となる基準平面(座標入力基準面)である。
上述したように、第1電極部31及び第2電極部32は、駆動信号パルスSgを印加する送信側の駆動電極Txであり、第3電極部33は、上述した近接検出電極Rxである(図7参照)。このため、入力装置2が近接検出動作を行う際、第3電極部33は、第1基板21の第1面201に平面視で重なり合う位置の近接物体の座標に応じて変化する第1電極部31との間の電界の変化を近接検出処理部40(図1参照)へ出力できる。
まず、入力装置2の製造方法としては、第1基板21が用意され、第1基板21の第2面202には、第1遮光部24がパターニングされる。隣合う第1遮光部24の間の隙間は、絶縁層23aで平坦化される。次に、第1遮光部24には、第1電極部31の第1導電層がパターニングされる。第1電極部31の隣合う第1導電層間の隙間は、絶縁層23bで平坦化される。次に、入力装置2の製造方法として、第1電極部31の第1導電層及び絶縁層23bの上に、発光層22及び第2電極部32の隣合う第2導電層が形成される。隣合う発光層22及び隣合う第2電極部32の隣合う第2導電層の間の隙間は、絶縁層23cで平坦化される。次に、入力装置2は、絶縁体で絶縁層23dが形成される。以上により、保護層23は、絶縁層23a、絶縁層23b、絶縁層23c及び絶縁層23dで形成される。絶縁層23a、絶縁層23b、絶縁層23c及び絶縁層23dは、例えば、透光性の絶縁体、例えばアルミナ(Al2O3)等の透光性の絶縁体である。絶縁層23a、絶縁層23b、絶縁層23c及び絶縁層23dは、絶縁体であれば、異なる材料で形成されていてもよい。次に、入力装置2は、第1基板21の第1面201に第3電極部33が形成される。以上説明したように、実施形態1に係る入力装置2は、エッチング処理の工数が少なく、製造コストが低減できる。
(実施形態1の変形例1)
次に、実施形態1の変形例1に係る入力装置2について説明する。図12は、実施形態1の変形例1に係る入力装置の第1電極部、第2電極部及び第3電極部の平面視の位置関係を説明するための説明図である。なお、上述した実施形態1で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図12に示すように、実施形態1の変形例1の入力装置2は、実施形態1の入力装置2とは異なり、第1遮光部24を備えていない。
(実施形態1の変形例2)
次に、実施形態1の変形例2に係る入力装置2について説明する。図13は、実施形態1の変形例2に係る入力装置の構造を模式的に示す断面図である。図13に示す断面は、図11に示すA−A断面である。図13に示す実施形態1の変形例2に係る入力装置において、第1電極部、第2電極部及び第3電極部の平面視の位置関係は、図12の平面視の位置関係と同じである。なお、上述した実施形態1で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施形態1の変形例2に係る入力装置2は、第1基板21と、絶縁層25と、第1電極部31と、第2電極部32と、発光層22と、第3電極部33と、第1遮光部24とを有する。実施形態1の変形例2に係る第3電極部33は、第1基板21の第2面202側に形成され、第1電極部31の第1導電層と絶縁層25を介して絶縁されている。第3電極部33が形成される第2面202の反対側の第1基板21の第1面201は、近接物体の入力座標の基準となる基準平面(座標入力基準面)である。図13に示すように、第1電極部31、第2電極部32及び第3電極部33が、第1基板21の第2面側にある。
上述したように、第1電極部31及び第2電極部32は、駆動信号パルスSgを印加する送信側の駆動電極Txであり、第3電極部33は、上述した近接検出電極Rxである(図7参照)。このため、入力装置2が近接検出動作を行う際、第3電極部33は、第1基板21の第1面201に平面視で重なり合う位置の近接物体の座標に応じて変化する第1電極部31との間の電界の変化を近接検出処理部40(図1参照)へ出力できる。
(実施形態1の変形例3)
次に、実施形態1の変形例3に係る入力装置2について説明する。図14は、実施形態1の変形例3に係る入力装置の構造を模式的に示す断面図である。図14に示す実施形態1の変形例3に係る入力装置において、第1電極部、第2電極部及び第3電極部の平面視の位置関係は、図11の平面視の位置関係と同じである。なお、上述した実施形態1及び実施形態1の変形例1で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
入力装置2は、カバー基板26と、絶縁層25と、第1基板21と、第1電極部31と、第2電極部32と、発光層22と、第3電極部33と、第1遮光部24とを有する。カバー基板26は、ガラス等の透光性基板である。実施形態1の変形例3に係る第3電極部33は、カバー基板26の第1基板21に対向する面に形成され、第1基板21の第1面201側にある。カバー基板26と、第1基板21とは絶縁層25を介して積層され、かつ絶縁されている。実施形態1の変形例3において、第1基板21の第1面201は、近接物体の入力座標の基準となる基準平面(座標入力基準面)である。第3電極部33のあるカバー基板26の面と反対側の面は、第1基板21の第1面201と略平行な面となる。
上述したように、第1電極部31は、駆動信号パルスSgを印加する送信側の駆動電極Txであり、第3電極部33は、上述した近接検出電極Rxである(図7参照)。このため、入力装置2が近接検出動作を行う際、第3電極部33は、第1基板21の第1面201に平面視で重なり合う位置の近接物体の座標に応じて変化する第1電極部31との間の電界の変化を近接検出処理部40(図1参照)へ出力できる。
以上説明したように、実施形態1及び実施形態1の各変形例に係る第1電極部31及び第2電極部32は、第1発光素子部DELの電極として機能するとともに、入力装置2の駆動電極Txとしても機能する。このため、入力装置2は、薄型となる。
(駆動制御)
図1、図7、図15から図19を用いて、実施形態1及び実施形態の各変形例に係る入力装置2の駆動制御について説明する。入力装置2は、近接検出動作を行う際、図1に示す第1電極ドライバ14が、図7に示す駆動電極Tx及び駆動電極Tzを時分割的に線順次走査するように駆動する。これにより、スキャン方向Scanに第1電極部31の駆動電極Txは、順次選択される。そして、入力装置2は、近接検出電極Rxから近接検出信号Vdetを出力する。なお、入力装置2は、第1電極ドライバ14が、図7に示す駆動電極Txを複数まとめて1検出ブロックとして時分割的に線順次走査するように駆動してもよい。
ここで、第1電極部31は、第1発光素子部DELの電極として機能するとともに、入力装置2の駆動電極Txとしても機能するので、第1発光素子部DELが発光する必要がない場合でも、第1電極部31の駆動電極Txに駆動信号パルスSgが印加されることで、第1発光素子部DELが発光してしまう可能性がある。そこで、実施形態1及び実施形態1の各変形例に係る入力装置2は、第1電極部31の駆動電極Txに駆動信号パルスSgが印加されても、意図しない第1発光素子部DELの発光を抑制する駆動方法を提供する。
図15は、実施形態1に係る第1駆動電極ドライバ及び第2駆動電極ドライバを説明するための説明図である。第1電極ドライバ14は、第1電極制御部141と、Txバッファー16とを備える。第1電極制御部141は、制御部11から供給される制御信号に基づいて、駆動信号Vtxを生成し、Txバッファー16へ供給する。Txバッファー16は、駆動信号Vtxに基づいて、増幅された駆動信号パルスSgをスキャン方向Scanに順次選択された駆動電極Txn(第1電極部31の一部)に供給する。
第2電極ドライバ15は、第2電極制御部151と、電圧制御回路17とを備える。第2電極制御部151は、一定の電圧の電力を供給する制御信号ELbevを、電圧制御回路17へ供給する。電圧制御回路17は、制御部11から供給される制御信号に基づいて、入力装置2の第2電極部32へ供給する電圧を制御する。電圧制御回路17は、駆動信号Vtxに基づいて、Txバッファー16と同様に、増幅された駆動信号パルスSgをスキャン方向Scanに順次選択された駆動電極Tzn(第2電極部32の一部)に供給する。
図16は、第1発光素子が非点灯の状態において、駆動電極選択期間の第1電極部及び第2電極部の電圧を説明するための説明図である。図17は、第1発光素子が点灯の状態において、駆動電極選択期間の第1電極部及び第2電極部の電圧を説明するための説明図である。図16及び図17において、第1電極部31は、第1発光素子部DELのカソードであり、第2電極部32は、第1発光素子部DELのアノードである。
電圧制御回路17は、第1発光素子部DELが非点灯の状態とするために、第1電極部31の電圧Vkに対して第2電極部32の電圧Vaを近づけるようにして、第1電極部31の電圧Vkと第2電極部32の電圧Vaとの電圧が順方向の発光駆動電圧に達しないようにしている。この状態で、図16に示すように、第1電極ドライバ14は、第1電極部31に、駆動信号パルスSgを印加する。第2電極ドライバ15は、第1電極ドライバ14が駆動信号パルスSgを印加した第1電極部31の一部と平面視で重なり合う第2電極部32の一部に、駆動信号パルスSgを印加する。第1電極ドライバ14及び第2電極ドライバ15が加える駆動信号パルスSgのパルスの立ち上がり方向は、同方向である。これにより、駆動選択期間Htxに、駆動信号パルスSgが印加されても、第1電極部31と第2電極部32との間にかかる電位差は、第1発光素子部DELが点灯する発光駆動電圧ΔVFLを越えず、第1発光素子部DELの発光が抑制される。その結果、第1電極ドライバ14及び第2電極ドライバ15が、駆動電極Tx及び駆動電極Tzを時分割的に線順次走査するように駆動して、いずれの駆動信号パルスSgによっても第1発光素子部DELの発光が抑制される。
電圧制御回路17は、第1発光素子部DELが点灯の状態とするために、第1電極部31の電圧Vkに対して第2電極部32の電圧Vaの差を順バイアス方向の発光駆動電圧ΔVFLに近づけるよう制御して、図17に示すように、第1電極部31と第2電極部32との間に発光駆動電圧ΔVFL以上の順バイアス方向の電圧を印加する。
図17に示すように、第1電極ドライバ14は、第1電極部31に、駆動信号パルスSgを印加する。第2電極ドライバ15は、第1電極ドライバ14が駆動信号パルスSgを印加した第1電極部31の一部と平面視で重なり合う第2電極部32の一部に、駆動信号パルスSgを印加する。これにより、駆動選択期間Htxに、駆動信号パルスSgが印加されても、第1電極部31と第2電極部32との間にかかる電位差が発光駆動電圧ΔVFL以上となる。そして、駆動信号パルスSgが印加されても、第1発光素子部DELの発光が継続する。第1発光素子部DELの点灯量は、制御部11の指令に基づき電圧制御回路17が制御した第2電極部32の電圧Vaに応じて変化する。
第1電極部31は、第1発光素子部DELのアノードであり、第2電極部32は、第1発光素子部DELのカソードであってもよい。図18は、第1発光素子が非点灯の状態において、駆動電極選択期間の第1電極部及び第2電極部の電圧を説明するための説明図である。図19は、第1発光素子が点灯の状態において、駆動電極選択期間の第1電極部及び第2電極部の電圧を説明するための説明図である。図18及び図19において、第1電極部31は、第1発光素子部DELのアノードであり、第2電極部32は、第1発光素子部DELのカソードである。
電圧制御回路17は、第1発光素子部DELが非点灯の状態とするために、第1電極部31の電圧Vaに対して第2電極部32の電圧Vkを近づけるようにして、第1電極部31の電圧Vaと第2電極部32の電圧Vkとの電圧が順方向の発光駆動電圧に達しないようにしている。この状態で、図18に示すように、第1電極ドライバ14は、第1電極部31と第2電極部32との間に、駆動信号パルスSgを印加する。第2電極ドライバ15は、第1電極ドライバ14が駆動信号パルスSgを印加した第1電極部31の一部と平面視で重なり合う第2電極部32の一部に、駆動信号パルスSgを印加する。これにより、駆動選択期間Htxに、駆動信号パルスSgが印加されても、第1電極部31と第2電極部32との間にかかる電位差は、第1発光素子部DELが点灯する発光駆動電圧ΔVFLを越えず、第1発光素子部DELの発光が抑制される。その結果、第1電極ドライバ14及び第2電極ドライバ15が、駆動電極Tx及び駆動電極Tzを時分割的に線順次走査するように駆動して、いずれの駆動信号パルスSgによっても第1発光素子部DELの発光が抑制される。
電圧制御回路17は、第1発光素子部DELが点灯の状態とするために、第1電極部31の電圧Vaに対して第2電極部32の電圧Vkの差を順バイアス方向の発光駆動電圧ΔVFLに近づけるよう制御して、図19に示すように、第1電極部31と第2電極部32との間に発光駆動電圧ΔVFL以上の順バイアス方向の電圧を印加する。
図19に示すように、第1電極ドライバ14は、第1電極部31に、駆動信号パルスSgを印加する。第2電極ドライバ15は、第1電極ドライバ14が駆動信号パルスSgを印加した第1電極部31の一部と平面視で重なり合う第2電極部32の一部に、駆動信号パルスSgを印加する。これにより、駆動選択期間Htxに、駆動信号パルスSgが印加されても、第1電極部31と第2電極部32との間にかかる電位差が発光駆動電圧ΔVFL以上となる。そして、駆動信号パルスSgが印加されても、第1発光素子部DEL第1発光素子部DELの発光が継続する。第1発光素子部DELの点灯量は、制御部11の指令に基づき電圧制御回路17が制御した第2電極部32の電圧Vkに応じて変化する。
以上説明したように、実施形態1及び実施形態1の各変形例に係る入力装置2は、第1電極部31が1つの層に形成される複数の第1導電層を備え、第2電極部32は、平面視で、第1電極部31の1つの第1導電層と重なり合う大きさを有する第2導電層を複数備える。平面視で重なり合う第1電極部31の1つの第1導電層及び第2電極部32の1つの第2導電層に対して同方向にパルスが立ち上がる駆動信号パルスSgが印加される。
具体的には、実施形態1及び実施形態1の各変形例に係る入力装置2は、第1電極部31に電圧を供給する第1電極ドライバ14と、第2電極部32に電圧を供給する第2電極ドライバ15と、第1基板21の第1面201に平面視で重なり合う位置の近接物体の座標に応じて変化する第1電極部と第3電極部33との間の電界の変化を駆動信号パルスSgに応答する検出信号Vdetとして検出する近接検出処理部40とを備える。そして、上述したように、第1電極ドライバ14及び第2電極ドライバ15は、平面視で重なり合う第1電極部31及び第2電極部32の一部を駆動電極Tx及び駆動電極Tzとして時分割で走査し、駆動信号パルスSgを供給する。
実施形態1及び実施形態1の各変形例に係る入力装置2は、フロントライトとして機能しない場合、第2電極ドライバ15が、第1電極部31と第2電極部32との間に順バイアス方向の印加電圧を加えず、発光駆動電圧ΔVFLを印加していない。この場合、入力装置2は、第1電極部31及び第2電極部32に駆動信号パルスSgが印加されても、第1発光素子部DELの発光が抑制される。
実施形態1及び実施形態1の各変形例に係る入力装置2は、フロントライトとして機能する場合、第2電極ドライバ15が、第1電極部31と第2電極部32との間に順バイアス方向の印加電圧を加え、発光駆動電圧ΔVFLを印加すると、第1発光素子部DELを発光する。第2電極ドライバ15は、発光駆動電圧ΔVFL以上の電圧値を制御することにより、第1発光素子部DELの発光量を制御する。この場合、入力装置2は、第1電極部31及び第2電極部32に駆動信号パルスSgが印加されても、第1発光素子部DELの発光が継続する。
(実施形態2)
次に、図1、図6、図7、図20及び図21を用いて、実施形態2に係る入力装置2の駆動制御について説明する。実施形態2に係る入力装置2は、実施形態1の入力装置2を例示して説明するが、上述した実施形態1の各変形例で説明したいずれの入力装置にも適用することができる。図20は、実施形態2に係る第1駆動電極ドライバ及び第2駆動電極ドライバを説明するための説明図である。第1電極部31は、第1発光素子部DELのカソードであり、第2電極部32は、第1発光素子部DELのアノードである。なお、上述した実施形態1と、実施形態1の各変形例とで説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図20に示すように、実施形態2に係る第1電極ドライバ14は、第1電極制御部141と、Txタイミング合成回路19と、Txバッファー16とを備える。第1電極制御部141は、制御部11から供給される制御信号に基づいて、駆動信号Vtxを生成し、Txタイミング合成回路19及びEL点灯タイミング生成回路18へ供給する。制御部11は、EL点灯タイミング生成回路18へ、表示部9を点灯させる表示同期信号Vpと点灯量信号Vgを与える。表示同期信号Vpは、表示の書き換えに同期させて第1発光素子部DELを発光させる要求信号であり、EL点灯タイミング生成回路18は、表示同期信号Vpに基づいて、点灯量信号Vgに応じた点灯期間のパルス信号ELreqを生成する。EL点灯タイミング生成回路18は、Txタイミング合成回路19へ、例えば点灯期間をハイレベル(H)とし、非点灯期間をローレベル(L)として第1発光素子部DELの点灯量に応じたパルス幅の点灯期間のパルス信号ELreqを生成し、供給する。駆動信号VtxがEL点灯タイミング生成回路18へ供給された場合は、点灯期間のパルス信号ELreqに駆動信号Vtxのパルスが重畳される。
第2電極ドライバ15は、第2電極制御部151と、電圧制御回路17とを備える。第2電極制御部151は、一定の電圧の電力を、電圧制御回路17へ供給する。電圧制御回路17は、制御部11から供給される制御信号に基づいて、入力装置2の第2電極部32へ供給する電圧を制御する。
実施形態2に係る電圧制御回路17は、第1発光素子部DELが非点灯の状態とするために、第1電極部31の電圧Vkに対して第2電極部32の電圧Vaを近づけるようにしておき(図16参照)、第1発光素子部DELが点灯の状態であってもこのまま電圧を維持しておく。
図21は、実施形態2に係る駆動制御のタイミングチャートである。図21に示すように、第1期間H1において、第1電極制御部141が送出する駆動信号Vtxと、点灯期間のパルス信号ELreqとが重ならない。第1期間H1において、第1電極ドライバ14は、駆動信号Vtxに応じて第1電極部31の一部の第1導電層(駆動電極Txn)に、駆動信号パルスSgを印加する。第2電極ドライバ15は、駆動信号Vtxに応じて駆動電極Txnと平面視で重なり合う第2電極部32の第2導電層(駆動電極Tzn)に、駆動信号パルスSgを印加する。これにより、駆動選択期間Htxに、駆動信号パルスSgが印加されても、第1電極部31と第2電極部32との間にかかる電位差は、第1発光素子部DELが点灯する発光駆動電圧ΔVFLを越えず、第1発光素子部DELの発光が抑制される。その結果、第1電極ドライバ14及び第2電極ドライバ15が、駆動電極Tx及び駆動電極Tzを時分割的に線順次走査するように駆動して、いずれの駆動信号パルスSgによっても第1発光素子部DELの発光が抑制される。
第1期間H1において、点灯期間のパルス信号ELreqに基づいて、入力装置2の駆動電極Tzn(第1電極部31の一部)に、点灯パルスSelが供給される。第1電極部31と第2電極部32との間には、点灯パルスSelによる電圧差が生じる。この電圧差が順バイアス方向の発光駆動電圧ΔVFLとなると、第1発光素子部DELが発光する。点灯パルスSelは、複数のパルスからなり、パルス幅変調により第1発光素子部DELの発光量が制御されてもよい。
上述したように、EL点灯タイミング生成回路18において、表示同期信号Vpが供給されると、点灯期間のパルス信号ELreqが生成される。このため、駆動信号Vtxと、点灯パルスSelの要求信号(表示同期信号Vp)が重なると、図21に示す第2期間H2において、第1電極制御部141が送出する駆動信号Vtxの立ち上がりと、点灯期間のパルス信号ELreqの立ち上がりとが重なる。第2期間H2において、点灯期間のパルス信号ELreqと駆動信号Vtxとが重畳された信号に基づいて、駆動信号パルスSgが重畳した点灯パルスSelが第2電極部32の一部の第2導電層(駆動電極Tzn)に印加される。つまり、駆動信号パルスSgが重畳していても、点灯パルスSelにより、順バイアス方向の発光駆動電圧ΔVFLが第1電極部31と第2電極部32との間に印加され、第1発光素子部DELが発光する。
第2期間H2において、第1電極ドライバ14は、駆動信号Vtxに応じて第1電極部31の一部の第1導電層(駆動電極Txn)に、駆動信号パルスSgを印加する。第2電極ドライバ15は、駆動信号Vtxに応じて駆動電極Txnと平面視で重なり合う第2電極部32の第2導電層(駆動電極Tzn)に、駆動信号パルスSgを印加する。これにより、駆動選択期間Htxに、駆動信号パルスSgが印加されても、第1電極部31と第2電極部32との間にかかる電位差が発光駆動電圧ΔVFLとなれば、第1発光素子部DELが発光できる。
図21に示すように、第3期間H3において、第1電極制御部141が送出する駆動信号Vtxと、点灯期間のパルス信号ELreqとが重なる。第3期間H3では、駆動選択期間Htxと、要求されている点灯期間とが重なっている。第3期間H3において、点灯期間のパルス信号ELreqと駆動信号Vtxとが重畳された信号に基づいて、駆動信号パルスSgが重畳した点灯パルスSelが第2電極部32の一部の第2導電層(駆動電極Tzn)に印加される。駆動信号パルスSgが重畳していても、点灯パルスSelにより、順バイアス方向の発光駆動電圧ΔVFLが第1電極部31と第2電極部32との間に印加され、第1発光素子部DELが発光する。
第3期間H3において、第1電極ドライバ14は、駆動信号Vtxに応じて第1電極部31の一部の第1導電層(駆動電極Txn)に、駆動信号パルスSgを印加する。第2電極ドライバ15は、駆動信号Vtxに応じて駆動電極Txnと平面視で重なり合う第2電極部32の第2導電層(駆動電極Tzn)に、駆動信号パルスSgを印加する。これにより、駆動選択期間Htxに、駆動信号パルスSgが印加されても、第1電極部31と第2電極部32との間にかかる電位差が発光駆動電圧ΔVFLとなれば、第1発光素子部DELが発光できる。
図21に示すように、第4期間H4において、第1電極制御部141が送出する駆動信号Vtxの立ち上がりと、点灯期間のパルス信号ELreqの立ち下がりとが重なる。点灯期間のパルス信号ELreqと駆動信号Vtxとを重畳しても点灯期間のパルス信号ELreqと駆動信号Vtxとは重なり合わない。点灯期間のパルス信号ELreqから増幅生成された点灯パルスSelが入力装置2の第2電極部32の一部の第2導電層(駆動電極Tzn)に印加されると、第1発光素子部DELが発光する。つまり、点灯パルスSelにより、順バイアス方向の発光駆動電圧ΔVFLが第1電極部31と第2電極部32との間に印加され、第1発光素子部DELが発光する。
第4期間H4において、第1電極ドライバ14は、駆動信号Vtxに応じて第1電極部31の一部の第1導電層(駆動電極Txn)に、駆動信号パルスSgを印加する。第2電極ドライバ15は、駆動信号Vtxに応じて駆動電極Txnと平面視で重なり合う第2電極部32の第2導電層(駆動電極Tzn)に、駆動信号パルスSgを印加する。これにより、駆動選択期間Htxに、駆動信号パルスSgが印加されても、第1電極部31と第2電極部32との間にかかる電位差は、第1発光素子部DELが点灯する発光駆動電圧ΔVFLより小さくなり、第1発光素子部DELの発光が抑制される。
(実施形態2の変形例)
次に、図1、図6、図7、図20から図22を用いて、実施形態2の変形例に係る入力装置2の駆動制御について説明する。実施形態2の変形例2に係る入力装置2は、実施形態1の入力装置2を例示して説明するが、上述した実施形態1の各変形例とで説明したいずれの入力装置にも適用することができる。図22は、実施形態2の変形例に係る駆動制御のタイミングチャートである。なお、上述した実施形態1、実施形態2及び実施形態1の各変形例とで説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図22に示すように、実施形態2で説明した第1期間H1と同じ駆動をすれば、第1期間H1の点灯駆動と、近接検出駆動とを両立することができるため、実施形態2の変形例に係る入力装置2の第1期間H1における駆動制御の詳細は、省略する。
第2期間H2において、EL点灯タイミング生成回路18は、点灯期間のパルス信号ELreqを駆動信号Vtxと重ならない期間分(例えば、駆動選択期間Htxの2倍の期間)だけ遅らせた点灯期間のパルス信号ELonに置き換えた上で、電圧制御回路17へ与える。電圧制御回路17は、駆動信号Vtxに基づいて、増幅された駆動信号パルスSgをスキャン方向Scanに順次選択された駆動電極Tzn(第2電極部32の一部)に供給する。その後、電圧制御回路17は、点灯期間のパルス信号ELonに基づいて点灯パルスSelを生成する。電圧制御回路17は、点灯パルスSelを入力装置2の第2電極部32の一部の第2導電層(駆動電極Tzn)に印加すると、第1発光素子部DELが発光する。つまり、点灯パルスSelにより、順バイアス方向の発光駆動電圧ΔVFLが第1電極部31と第2電極部32との間に印加され、第1発光素子部DELが発光する。
第2期間H2において、第1電極ドライバ14は、駆動信号Vtxに応じて第1電極部31の一部の第1導電層(駆動電極Txn)に、駆動信号パルスSgを印加する。上述したように、第2電極ドライバ15は、駆動信号Vtxに応じて駆動電極Txnと平面視で重なり合う第2電極部32の第2導電層(駆動電極Tzn)に、駆動信号パルスSgを印加している。このため、駆動選択期間Htxに、駆動信号パルスSgが印加されても、第1電極部31と第2電極部32との間にかかる電位差は、第1発光素子部DELが点灯する発光駆動電圧ΔVFLより小さくなり、第1発光素子部DELの発光が抑制される。
第3期間H3において、点灯期間のパルス信号ELreqを分割し、点灯期間の第1パルス信号ELon1と、駆動信号Vtxと重ならない期間分(例えば、駆動選択期間Htxの2倍の期間)だけ遅らせた点灯期間の第2パルス信号ELon2とを生成し、点灯期間のパルス信号ELreqを点灯期間の第1パルス信号ELon1及び点灯期間の第2パルス信号ELon2に置き換える。電圧制御回路17は、点灯期間の第1パルス信号ELon1に相当する点灯パルスSel1を生成する。電圧制御回路17は、駆動信号Vtxに基づいて、増幅された駆動信号パルスSgをスキャン方向Scanに順次選択された駆動電極Tzn(第2電極部32の一部)に供給する。その後、電圧制御回路17は、点灯期間の第2パルス信号ELon2に相当する第2点灯パルスSel2を生成する。電圧制御回路17は、第1点灯パルスSel1及び第2点灯パルスSel2を入力装置2の第2電極部32の一部の第2導電層(駆動電極Tzn)に印加すると、第1発光素子部DELが発光する。つまり、第1点灯パルスSel1及び第2点灯パルスSel2により、順バイアス方向の発光駆動電圧ΔVFLが第1電極部31と第2電極部32との間に印加され、第1発光素子部DELが発光する。
第3期間H3において、第1電極ドライバ14は、駆動信号Vtxに応じて第1電極部31の一部の第1導電層(駆動電極Txn)に、駆動信号パルスSgを印加する。上述したように、第2電極ドライバ15は、駆動信号Vtxに応じて駆動電極Txnと平面視で重なり合う第2電極部32の第2導電層(駆動電極Tzn)に、駆動信号パルスSgを印加している。このため、駆動選択期間Htxに、駆動信号パルスSgが印加されても、第1電極部31と第2電極部32との間にかかる電位差は、第1発光素子部DELが点灯する発光駆動電圧ΔVFLより小さくなり、第1発光素子部DELの発光が抑制される。
図22に示すように、実施形態2で説明した第4期間H4と同じ駆動をすれば、第4期間H4の点灯駆動と、近接検出駆動とを両立することができるため、実施形態2の変形例に係る入力装置2の第4期間H4における駆動制御の詳細は、省略する。
以上説明したように、第2電極ドライバ15は、駆動信号パルスSgを生成する駆動信号Vtxと、点灯パルスSelの要求信号(表示同期信号Vp)が重なった場合は、点灯パルスを前後に分割した上で、分割された第1点灯パルスSel1、駆動信号パルスSg、分割された第2点灯パルスSel2の順に第2電極部32へ印加する。第2電極ドライバ15は、点灯が要求されている期間に、駆動電極Tzを時分割で走査する場合は、駆動信号パルスSgの印加を優先し、点灯パルスSelを駆動信号の印加よりも遅らせる。これにより、駆動信号パルスSgと、点灯パルスSelとが実質的に重ならず、駆動電極Txの駆動と、第1発光素子部DELの発光とを両立することができる。
第1期間H1、第2期間H2、第3期間H3、第4期間H4のいずれの期間においても、第1電極ドライバ14及び第2電極ドライバ1は、第1発光素子部DELの点灯、非点灯によらず駆動信号パルスSgを一定のタイミングで供給できる。これにより、第1発光素子部DELが点灯又は非点灯のいずれの状態であっても、入力装置2の近接検出の精度が変化しない。
駆動信号Vtxが各駆動電極Tx及び駆動電極Tzに1つのパルスで印加される場合について説明したが、複数のパルスで印加されても、実施形態2の変形例で説明したように、第1期間H1、第2期間H2、第4期間H4において同じ駆動をすれば、第1期間H1、第2期間H2、第4期間H4において、点灯駆動と、近接検出駆動とを両立することができる。
なお、第1電極部31が第1発光素子部DELのカソードであり、第2電極部32が第1発光素子部DELのアノードである、実施形態2及び実施形態2の変形例は、第1電極部31が第1発光素子部DELのアノードであり、第2電極部32が第1発光素子部DELのカソードであってもよい。
以上、本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明はこのような実施の形態に限定されるものではない。実施の形態で開示された内容はあくまで一例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で行われた適宜の変更についても、当然に本発明の技術的範囲に属する。
例えば、発光層22は、有機層に限られず、無機層であってもよい。また発光層は、発光ダイオードであってもよい。発光層22は、複数層を蒸着することで白色発光をするものでも、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各発光層が別々に形成されたものであってもよい。赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のように複数色を同一平面上に並べて白表示を得る発光層22の場合、各色の発光素子部によって最適な電流値が異なる。入力装置2は、各色の発光素子部によって電流値を最適化する場合、第1電極部31の同じ導電層上には同じ色の発光素子部を配置すると、電流値を最適化しやすい。
また、上述した、第1電極部31の第1導電層、第2電極部32の第2導電層、第3電極部の第3導電層は、それぞれ単層であっても複数の層が積層されていてもよい。
例えば、実施形態1、2及び各変形例に係る入力装置2は、テレビジョン装置、デジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯端末装置あるいはビデオカメラ等のあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。言い換えると、実施形態1、2、3、4及び各変形例に係る入力装置2と、表示部9とを備える近接検出機能付き表示装置1は、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、画像あるいは映像として表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。