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JP2019074678A - 接眼光学系及び画像表示装置 - Google Patents

接眼光学系及び画像表示装置 Download PDF

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JP2019074678A JP2017201614A JP2017201614A JP2019074678A JP 2019074678 A JP2019074678 A JP 2019074678A JP 2017201614 A JP2017201614 A JP 2017201614A JP 2017201614 A JP2017201614 A JP 2017201614A JP 2019074678 A JP2019074678 A JP 2019074678A
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将行 ▲高▼木
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Toshiaki Miyao
敏明 宮尾
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朗 小松
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Takashi Takeda
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Abstract

【課題】映像品質の低下や映像の欠けが生じることを防止した接眼光学系及び画像表示装置を提供すること。【解決手段】接眼光学系100は、複数の表示素子2a,2bから射出され分割された複数の領域に対応する画像光を観察者の眼に対応する位置に射出する接眼光学系100であって、複数の領域のうち少なくとも2つの領域に対応して最も射出側に配置される複合型の第1光学部材11のうち射出側の第1光学面11fが1つの曲率で表される曲面である。【選択図】図1

Description

本発明は、映像を観察者に提示するための接眼光学系及びこれを組み込んだ画像表示装置に関する。
例えば下記特許文献1には、広画角ながら小型で軽量で安価なヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDとも言う)として、複数の表示素子に異なる画像を表示させるとともに、複数の表示素子からの映像光を複数の接眼光学系により観察者の眼に入射させるものが開示されている。このHMDでは、複数の接眼光学系間のつなぎ目を見えなくするため、各接眼光学系の視軸方向を一致させるとともに射出瞳を一致させ、一対の接眼光学系間の接続部において両接眼光学系に設けた半透過面が連続になるようにすることが開示されている。
しかしながら、複数の接眼光学系の接続部近傍は、製造上曲率が大きく変化してしまう部分が生じるため、接続部を通過する光が拡散してしまい、その拡散光が観察者の眼に入ってしまい、映像品質(特にコントラスト)を低下させてしまったり、接続部近傍に汚れが付着することにより映像が欠けてしまったりしていた。
特開平7−333549号公報
本発明は、複数の領域に対応する画像光を繋ぎ合せる接続部での光拡散によって、映像品質の低下や映像の欠けが生じることを防止した接眼光学系及び画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る接眼光学系は、複数の表示素子から射出され分割された複数の領域に対応する画像光を観察者の眼に対応する位置に射出する接眼光学系であって、上記複数の領域のうち少なくとも2つの領域に対応して最も射出側に配置される複合型の第1光学部材のうち射出側の第1光学面が1つの曲率で表される曲面である。
上記接眼光学系では、上述した少なくとも2つの領域に対応して最も射出側に配置される複合型の第1光学部材のうち射出側の第1光学面が1つの曲率で表される曲面であるので、第1光学部材の射出側で画像光を繋ぎ合せるために画像光を重畳させ又は近接させても、画像光の繋ぎ目で光拡散が生じにくく映像の欠けも生じにくい。
本発明の具体的な側面では、第1光学面は、アイレリーフ長に対応する曲率に設定される。この場合、画像光の繋ぎ目で第1光学面から瞳に集めるように画像光を射出させることができ、画像の滲みや乱れを少なくできる。
本発明の別の側面では、正面を見ているときの視軸が通る中央側の第1領域をカバーするように配置される第1光学系部分と、第1光学系部分によってカバーされる第1領域よりも視軸から離れた外側の第2領域に配置される第2光学系部分とを有し、接合部は、第1光学系部分と第2光学系部分との間に設けられる。この場合、第1光学系部分が中心視野に対応する画像を主に担い、第2光学系部分が周辺視野に対応する画像を主に担うことになる。
本発明の別の側面では、接合部は、第1光学系部分の射出レンズ部と、第2光学系部分の射出レンズ部とを一体的に連結する部分である。この場合、第1光学系部分の射出レンズ部と、第2光学系部分の射出レンズ部とが一体のレンズ部品となる。
本発明の別の側面では、中央側の第1光学系部分の解像度が、周辺側の第2光学系部分の解像度よりも高い。この場合、中心視野側に高精細の画像を表示しつつ周辺視野側に比較的低精細の画像を表示することができ、視覚特性を考慮して見え方を調整した無駄のない表示が可能になる。
本発明の別の側面では、中央側の第1光学系部分の画角が、周辺側の第2光学系部分の画角よりも狭い。この場合、解像度的に負担が大きい第1光学系部分の設計が比較的容易となる。
本発明の別の側面では、接合部には、光吸収部が設けられる。この場合、接合部に残る窪みやエッジを通過する光を低減でき、光拡散の発生を抑えることができる。
本発明の別の側面では、接合部のうち第1光学面に対向する第2光学面上に光吸収部が設けられている。この場合、第2光学面に形成されやすい窪みによって拡散光が形成されることを防止できる。
本発明の別の側面では、光吸収部の境界に直交する方向の幅は、30μm以下である。この程度の幅であれば、映像の欠けを生じさせる可能性を低くできる。
本発明に係る画像表示装置は、上述した接眼光学系と、接眼光学系に画像光を射出する複数の表示素子と、複数の表示素子の表示動作を制御する制御部とを備える。
第1実施形態の接眼光学系を示す側方断面図である。 図1に示す接眼光学系の部分拡大図である。 第1光学部材を眼側から見た様子を説明する図である。 接眼光学系によって観察される画像の一部を説明する図である。 接眼光学系によって観察される画像の一部を説明する図である。 接眼光学系によって観察される画像の全体を説明する図である。 図1に示す接眼光学系を組み込んだ画像表示装置を説明する概念的な平面図である。 第2実施形態の接眼光学系を説明する側方断面図である。 第3実施形態の接眼光学系を説明する平面断面図である。 水平方向に関する中心視野及び周辺視野を説明する図である。 第4実施形態の接眼光学系を説明する平面断面図である。 第5施形態の接眼光学系を説明する側方断面図である。 鉛直方向に関する中心視野及び周辺視野を説明する図である。
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る第1実施形態の接眼光学系及び画像表示装置について説明する。
図1に示す接眼光学系100は、眼鏡型の画像表示装置又はヘッドマウントディスプレイを構成する一対の画像表示部のうち一方の画像表示部に組み込まれる片眼用の光学系である。なお、図1等おいて、X、Y、及びZは、直交座標系の3軸を意味し、X軸は、眼EYにとっての正面方向であって視軸EXの延びる方向に対応し、Y軸は、直立した観察者の一対の眼の並ぶ横方向又は水平方向に対応し、Z軸は、眼の並ぶ横方向や正面視の視軸に垂直な鉛直方向に対応する。
接眼光学系100は、正面を見ている眼EYの視軸EXが通る中央から上をカバーするように配置される第1光学系部分10aと、正面を見ている眼EYの視軸EXが通る中央から下をカバーするように配置される第2光学系部分10bとを有する。つまり、第1光学系部分10aが上下に分割された視界の上半分に対応する画像を主に担い、第2光学系部分10bが上下に分割された視界の下半分に対応する画像を主に担うことになる。
第1光学系部分10aは、複数のレンズで構成され、具体的には、眼EYの瞳EYaが配置される位置PEに近い射出側からの順で、射出レンズ部11aと、中間レンズ12a,13aと、入射レンズ14aとを有する。また、第2光学系部分10bは、複数のレンズで構成され、具体的には、瞳EYaに対応する位置PEに近い射出側からの順で、射出レンズ部11bと、中間レンズ12b,13bと、入射レンズ14bとを有する。第1光学系部分10aと第2光学系部分10bとは、視軸EXが通る水平面又はXY面を挟んで対称的な形状及び配置とされているが、これに限らず、第1及び第2光学系部分10a,10bの構成要素に差を設けることができる。なお、第1光学系部分10aと第2光学系部分10bとに対称性を持たせた場合、第1光学系部分10aと第2光学系部分10bとを同一の光学系とすることができ、製造時のコスト削減の効果がある。
第1光学系部分10aの射出レンズ部11aと、第2光学系部分10bの射出レンズ部11bとは、一体化されたレンズ部品からなる複合型の第1光学部材11であり、射出レンズ部11aと射出レンズ部11bとを一体的に連結する接合部11jは、全体して湾曲しつつ横のY方向に延びる。この複合型の第1光学部材11は、視野を構成する2つの領域AR1,AR2(後述する図3C参照)に対応して両領域AR1,AR2をカバーするように最も射出側に配置されている。第1光学部材11の射出側面である第1光学面11fは、射出レンズ部11aと射出レンズ部11bとに共通の面であり、1つの曲面であって1つの曲率で表される曲面となっている。第1光学面11fは、連続的な湾曲面であって凹の球状面であり、第1光学面11f又はその近似球面の曲率半径は、瞳EYaの位置PEから第1光学面11fまでの設計上の距離dと等しいかこの設計上の距離dに近い値となっている。つまり、第1光学面11fは、アイレリーフ長に対応する曲率に設定され、第1光学面11f側では、恰も接合部11jが存在しないかのような状態となる。ここで、瞳EYaの位置PEから第1光学面11fまでの設計上の距離dは、アイレリーフ長と呼ばれ、5〜20mmといった範囲に設定される。このように、第1光学面11fの曲率半径を瞳EYaの位置PEから第1光学面11fまでの距離dに近くすることで、第1光学系部分10aの射出側と第2光学系部分10bの射出側との繋ぎ目を目立たないものとでき、第1光学系部分10aを通過する画像光L1と、第2光学系部分10bを通過する画像光L2との繋ぎ合わせが容易になり、切れ目のない画像の表示が比較的容易になる。なお、第1光学面11fには、若干の非球面成分を持たせることができる。第1光学部材11の入射側面である第2光学面11sは、射出レンズ部11aに対応する第1面S1と射出レンズ部11bに対応する第2面S2とに分離しており、これらの境界に断面V字の窪み11rが形成されている。第1面S1及び第2面S2は、例えば非球面や自由曲面とできる。
第1光学系部分10aの中間レンズ12a,13a及び入射レンズ14aは、球面レンズ、非球面レンズ、自由曲面レンズ等のいずれかとすることができる。また、中間レンズ12a,13aは、2枚に限らず、1枚又は3枚以上とでき、省略することもできる。第2光学系部分10bの中間レンズ12b,13b及び入射レンズ14bは、球面レンズ、非球面レンズ、自由曲面レンズ等のいずれかとすることができる。また、中間レンズ12b,13bは、2枚構成に限らず、1枚又は3枚以上とでき、省略することもできる。
一対の射出レンズ部11a,11bの光入射側には、絞りSTPを配置することができる。このような絞りSTPにより、瞳EYaの位置PEに不要な光が入射してゴースト像を形成することを防止できる。同様の絞りは、中間レンズ12a,13a,12b,13b、入射レンズ14a,14b等の周辺にも配置することができる。
一対の射出レンズ部11a,11bを含む複合型の第1光学部材11は、例えばプラスチックを材料として射出成形によって形成することができるが、ガラス材料からガラスモールド法によって形成することもできる。第1光学系部分10aの中間レンズ12a,13a及び入射レンズ14aは、プラスチック材料やガラス材料から形成することができ、同様に、第2光学系部分10bの中間レンズ12b,13b及び入射レンズ14bも、プラスチック材料やガラス材料から形成することができる。
第1光学系部分10aの入射レンズ14aは、上側用の表示デバイス又は表示素子の表示面21aに対向して配置され、この表示面21aからの画像光L1は、入射レンズ14a、中間レンズ12a,13a、及び射出レンズ部11aを順次通過して瞳EYaの位置PEに入射する。同様に、第2光学系部分10bの入射レンズ14bは、下側用の表示デバイス又は表示素子の表示面21bに対向して配置され、この表示面21bからの画像光L2は、入射レンズ14b、中間レンズ12b,13b、及び射出レンズ部11bを順次通過して瞳EYaの位置PEに入射する。この際、接合部11jにおいて窪み11rに近接して上側を通過する画像光L1と、接合部11jにおいて窪み11rに近接して下側を通過する画像光L2とは、視軸EXの周辺で略平行に瞳EYa又はその位置PEに入射し、画像光L1,L2の繋ぎ合わせが達成される。
図2Aに示すように、一レンズ部品としての第1光学部材11の上下方向又はZ方向に沿った断面において、第1光学面11fの曲線は、視軸EXを挟んだ上下の境界11fjで連続しており、傾きも連続的に変化している。一方、第1光学部材11の上下方向又はZ方向に沿った断面において、第2光学面11sの曲線は、視軸EXを挟んだ上下の境界11sjで連続しているが、傾きが非連続的に変化している。
図2Bは、第1光学部材11を眼EY側から見た様子を説明する図である。射出レンズ部11a,11bの背後に存在する境界11sjは、水平なY方向に延びている。なお、第1光学部材11の輪郭形状は、図示のものに限らない。すなわち、第1光学部材11の光学的な有効領域は、図2Bに例示するようなものとなるが、第1光学部材11の輪郭形状又は外形は、上記有効領域の外側に広がり得るとともにレンズの支持枠や付属部品の配置に応じて適宜調整されるものであり、全体として円形、四角形等の任意の形にすることができる。このように第1光学部材11が周囲に光学的な有効領域外の拡張部分を含む場合、第1光学面11fは、有効領域内の部分において、1つの曲面であって1つの曲率で表される曲面となっているが、有効領域外の拡張部分において、任意の曲率を有するものとでき、1つの曲率で表される曲面である必要はない。この観点で、見かけ上第1光学面11fの外側に延びる表面であっても、有効領域外の拡張部分における表面は、実質的に第1光学面11fでないと考えることができる。ただし、有効領域外の拡張部分についても、有効領域内から延長されて1つの曲率で表される曲面とすることができる。
図3Aは、第1光学系部分10aによって眼EYで観察される領域AR1又は虚像IM1であり、上側用の表示素子の表示面21aに形成される像に対応し、図3Bは、第2光学系部分10bによって眼EYで観察される領域AR2又は虚像IM2であり、下側用の表示素子の表示面21bに形成される像に対応する。図3Cは、全体の接眼光学系100によって眼EYで観察される虚像IM0を示し、図3Aに示す上側の画像と、図3Bに示す下側の画像とを合成したものに相当する。なお、第1及び第2光学系部分10a,10bは、歪曲収差を有するものであってもよく、表示面21a,21bに形成される像は、図3A及び3Bに示すものと相似である必要はない。
図4は、図1に示す接眼光学系100を組み込んだ画像表示装置を説明する平面図である。画像表示装置200は、眼鏡型のヘッドマウントディスプレイであり、左右一対の画像表示部200A,200Bと、両画像表示部200A,200Bの表示動作等を制御する制御部90とを備える。画像表示装置200は、装着者である観察者HOの両眼EYの位置に虚像を形成する合成光LIを入射させることで観察者HOに動画、静止画等の各種画像を認識させる。ここで、合成光LIは、図1に示す上側の第1光学系部分10aによって形成される画像光L1と、下側の第2光学系部分10bによって形成される画像光L2とを上下に繋ぎ合わせたものに相当する。両画像表示部200A,200Bは、共通する保持部であるケース71内に支持されており、このケース71によって、両画像表示部200A,200B相互の配置関係が維持されるとともに、各画像表示部200A,200Bを構成する複数の光学部品の相対的な配置関係が維持される。ケース71は、バンド72を介して観察者HOの頭部に着脱自在に固定されている。
右側の画像表示部200Aは、接眼光学系100Aと、表示部20Aと、表示駆動回路61Aとを備える。左側の画像表示部200Bは、接眼光学系100Bと、表示部20Bと、表示駆動回路61Bとを備える。
右側の画像表示部200Aのうち、接眼光学系100Aは、図1に示す接眼光学系100と同様のものであり、詳細な説明を省略するが、第1光学系部分10aと第2光学系部分10bとを備え、射出側において光路を合成するための一体的な第1光学部材11を配置している。
表示部20Aは、画像光L1,L2を接眼光学系100Aに向けて射出する画像形成部であり、第1光学系部分10aの入射レンズ14aに対向して配置される第1表示素子2aと、第2光学系部分10bの入射レンズ14bに対向して配置される第2表示素子2bとを有する(図1参照)。第1及び第2表示素子2a,2bは、制御部90の制御下で動作する表示駆動回路61Aに駆動されて表示動作を行う。第1表示素子2aに表示させる画像は、統一的な全体画像のうち上側に対応する分割部分であり、第2表示素子2bに表示させる画像は、統一的な全体画像のうち下側に対応する分割部分である(図3A〜3C参照)。
左側の画像表示部200Bを構成する接眼光学系100B、表示部20B、及び表示駆動回路61Bは、右側の画像表示部200Aを構成する接眼光学系100A、表示部20A、及び表示駆動回路61Aと同じ構造を有するので説明を省略する。なお、左側の画像表示部200Bによって形成される虚像は、右側の画像表示部200Aによって形成される虚像と同じものである必要はなく、例えば両者に視差を持たせた画像を形成させることができる。
以上で説明した第1実施形態の接眼光学系100(100A,100B)では、最も射出側に配置される第1光学部材11のうち射出側の第1光学面11fが1つの曲率で表される曲面であるので、第1光学部材11の射出側で画像光L1,L2を繋ぎ合せるために画像光L1,L2を重畳させ又は近接させても、画像光L1,L2の繋ぎ目で光拡散が生じにくく映像の欠けも生じにくい。
以上の例では、第1光学系部分10aと第2光学系部分10bとを鉛直方向に配列しているが、縦横を入れ替えて、これらを眼EYの並ぶ水平方向に配列することもできる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態の接眼光学系等ついて説明する。本実施形態に係る接眼光学系は、第1実施形態の接眼光学系を変形したものであり、第1実施形態と共通する部分については説明を省略する。
図5は、第2実施形態の接眼光学系の要部を説明する拡大断面図であり、図2Aに対応する。第2実施形態の接眼光学系100の場合、2つの領域AR1,AR2に対応する複合型の第1光学部材11に設けた接合部11jのうち第1光学面11fに対向する第2光学面11s上に光吸収部18が設けられている。接合部11jの窪み11rに画像光L1,L2や意図しない光が入射すると、窪み11rの周辺の大きな傾斜面で光が意図しない方向に拡散し、ゴースト光が発生し、コントラストが低下する。このため、この窪み11rを充填するように光吸収部18を取り付けることで、拡散光の発生を防止し、接眼光学系100によって表示される映像の品質を高めることができる。ここで、光吸収部18としては、可視域で光吸収性等を示すものであればよく、例えば光吸収性を有するシート、吸光性塗料等を用いることができる。光吸収部18は、例えば光吸収性を有するシートを用いる場合、粘着性を有する部材を利用してシートを窪み11rに固定することができ、或いは吸光性塗料を用いる場合、黒色のマーキングペン又はマーカーで着色したり、吸光性塗料を液状で対象箇所に塗布した後に乾燥させたりするものであってもよい。光吸収部18の適用方法としては、上記に限らず、例えば窪み11rにルーバーフィルムを固定するようなものであってもよく、窪みに吸光性を有する材料を充填し固化させるものであってもよい。
光吸収部18の境界11sjに直交する方向の幅Wは、30μm以下である。幅Wは、横のY方向に一定である必要はなく、Y方向に沿って変化させることもできる。
図示の例では、絞りSTPを省略しているが、光吸収部18を設けつつ適所に絞りSTPを配置することができる。
第2実施形態の接眼光学系100では、接合部11jのうち第2光学面11s上に光吸収部18が設けられているので、第2光学面11sに形成されやすい窪み11rによって拡散光が形成されることを防止でき、画質を高めることができる。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態の接眼光学系等ついて説明する。本実施形態に係る接眼光学系は、第1実施形態の接眼光学系を変形したものであり、第1実施形態と共通する部分については説明を省略する。
図6は、第3実施形態の接眼光学系を説明する平面断面図であり、右眼用の接眼光学系100Aは、正面を見ている眼EYの視軸EXが通る中心視野側をカバーするように配置される第1光学系部分110aと、正面を見ている眼EYの視軸EXが通る中心視野から外れた周辺視野側をカバーするように配置される第2光学系部分110bとを有する。ここで、第1光学系部分110aは、第1実施形態の接眼光学系100Aにおける第1光学系部分10aと同様の形状及び構造を有するが、観察者HOの眼EYで観察される虚像のうち内側(つまり反対の眼寄り)の前方である第1領域AR1に投影される虚像を形成するものとなっている。一方、第2光学系部分110bは、第1実施形態の接眼光学系100Aにおける第2光学系部分10bと同様の形状及び構造を有するが、観察者HOの眼EYで観察される虚像のうち外側(つまり反対の眼から離れる側)の前方である第2領域AR2に投影される虚像を形成するものとなっている。つまり、第1光学系部分110aは、視軸EXが通る中央側の第1領域AR1をカバーするように配置され、第2光学系部分110bは、視軸EXから離れた外側の第2領域AR2をカバーするように配置される。第1及び第2光学系部分110a,110bに共通する第1光学部材11は、横に分割された2つの領域AR1,AR2に対応する複合型の光学素子である。
図6に示す右眼用の接眼光学系100Aの場合、正面を見ている眼EYの視軸EXが第1光学系部分110aの光軸に近い位置を通り、接合部11jが中心視野から外れた位置に配置されている。また、右眼用の接眼光学系100Aの内側の視野角α1は、視軸EXを基準として例えば60°程度とでき、右眼用の接眼光学系100Aの外側の視野角α2は、視軸EXを基準として例えば100°程度とできる。このように、内側の視野角α1を外側の視野角α2よりも狭くすることで、解像度的に負担が大きい第1光学系部分110aの設計が比較的容易となる。
図7は、人の中心視野や周辺視野を水平方向に関して説明する図である。人が対象を注視する場合、数°の範囲内を高い解像度で観察するが、その他の周辺は、低い解像度でしか観察できない。人の眼EYが対象に応じて回転又は移動しても、見にくくなるので頭部を回転させて正面視を維持しようとする。このため、中心視野F1として、正面を見ている眼EYの視軸EXを基準として左右又は内外に±15°程度を想定し、この中心視野F1内で解像度を高めれば、接眼光学系100A又は画像表示装置200として実用的と言える。また、右眼の場合、中心視野F1の外側であって、視軸EXを基準として内側に60°及び外側に100°程度を周辺視野F2として確保すれば、接眼光学系100A又は画像表示装置200として実用的と言える。なお、周辺視野F2は、両眼が並ぶ水平軸HXに対して全体として外側に傾斜したものとなっている。
このような観点で、右眼用の接眼光学系100Aの内側の視野角α1を60°程度とし、右眼用の接眼光学系100Aの外側の視野角α2を100°程度としている。ここで、内側又は正面側の第1光学系部分110aは、中心視野F1をカバーしており、比較的高解像度で比較的高精度の画像投影が行われる。また、外側の第2光学系部分110bは、周辺視野F2の一部をカバーしており、比較的低解像度又は比較的低精度の画像投影で足る。
本実施形態では、一体化された複合型の第1光学部材11に設けた接合部11jのうち第1光学面11fに対向する第2光学面11s上であって、窪み11rの位置に光吸収部18が設けられているが、光吸収部18を省略することもできる。
〔第4実施形態〕
以下、第4実施形態の接眼光学系等ついて説明する。本実施形態に係る接眼光学系は、第3実施形態の接眼光学系を変形したものであり、第3実施形態と共通する部分については説明を省略する。
図8は、第4実施形態の接眼光学系を説明する平面断面図であり、右眼用の接眼光学系を示している。右眼用の接眼光学系100Aは、正面を見ている眼EYの視軸EXが通る中心視野側をカバーするように配置される第1光学系部分110aと、同視軸EXが通る中心視野側をカバーするように配置される第2光学系部分110bと、同視軸EXが通る中心視野から外れた周辺視野側をカバーするように配置される第3光学系部分110cとを有する。第3光学系部分110cは、第2光学系部分110bから分離した光学系となっており、射出レンズ部11cと、中間レンズ12c,13cと、入射レンズ14cとを有する。表示素子の表示面21cからの画像光L3は、入射レンズ14c、中間レンズ12c,13c、及び射出レンズ部11cを順次通過して瞳EYaの位置PEに入射する。
この場合、第1光学系部分10aの射出レンズ部11aと、第2光学系部分10bの射出レンズ部11bとは、一体化された複合型の第1光学部材11となっているが、第3光学系部分110cの射出レンズ部11cは、第1光学部材11に隣接するものの第1光学部材11とは別体となっており、第1光学部材11から独立したものとなっている。
図8に示す右眼用の接眼光学系100Aの場合、正面を見ている眼EYの視軸EXが第1光学系部分110aと第2光学系部分110bとの境界付近を通っている。この結果、第1光学系部分110aと第2光学系部分110bとによって、中心視野F1をカバーしており、比較的高精度の画像投影が行われる。また、外側の第3光学系部分110cによって、周辺視野F2の一部をカバーしており、比較的低精度の画像投影が行われる。第1光学系部分110aと第2光学系部分110bとの間については、射出レンズ部11aと射出レンズ部11bとに共通の第1光学面11fによって画像光L1,L2の繋ぎ目で光拡散が生じにくくなっている。一方、第3光学系部分110cからの画像光L3は、第2光学系部分110bとの境界の継ぎ目で散乱が生じたり欠けが生じるが、周辺視野F2での散乱や欠損であり、画質の劣化として決定的なものとはならない。ここで、第1光学系部分110aと第2光学系部分110bとに関して、中心視野F1と内側の周辺視野F2とを2分割する構成とし、第1光学系部分110aと第2光学系部分110bとを対称的な形状とするならば、第1光学系部分10aと第2光学系部分10bとを同一の光学系とすることができ、製造時のコスト削減の効果がある。
なお、第1光学系部分110aと第2光学系部分110bとの接合部11jの第2光学面11sの間の窪み11rの位置に光吸収部18を設けてもよい。また、図示を省略するが、第1光学部材11に対して射出レンズ部11cを一体化させて3領域をカバーする複合型の第1光学部材とすることもできる。
〔第5実施形態〕
以下、第5実施形態の接眼光学系等ついて説明する。本実施形態に係る接眼光学系は、第1実施形態の接眼光学系を変形したものであり、第1実施形態と共通する部分については説明を省略する。なお、第5実施形態は、横分割型の光学系である第1〜4実施形態と異なり、横分割型の光学系となっている。
図9は、第5実施形態の接眼光学系を説明する側方断面図であり、紙面の上下方向が鉛直のZ方向となっている。右眼用の接眼光学系100Aは、正面を見ている眼EYの視軸EXが通る中心視野側をカバーするように配置される第1光学系部分110aと、正面を見ている眼EYの視軸EXが通る中心視野から外れた周辺視野側をカバーするように配置される第2光学系部分110bとを有する。ここで、第1光学系部分110aは、第1実施形態の接眼光学系100Aにおける第1光学系部分10aと同様の形状及び構造を有するが、観察者HOの眼EYで観察される虚像のうち前方又は上側の前方である第1領域AR1に投影される虚像を形成するものとなっている。一方、第2光学系部分110bは、第1実施形態の接眼光学系100Aにおける第2光学系部分10bと同様の形状及び構造を有するが、観察者HOの眼EYで観察される虚像のうち下側の前方である第2領域AR2に投影される虚像を形成するものとなっている。つまり、第1光学系部分110aは、視軸EXが通る中央側の第1領域AR1をカバーするように配置され、第2光学系部分110bは、視軸EXから離れた外側の第2領域AR2をカバーするように配置される。
図9に示す右眼用の接眼光学系100Aの場合、正面を見ている眼EYの視軸EXが第1光学系部分110aの光軸に近い位置を通り、接合部11jが中心視野から外れた位置に配置されている。また、右眼用の接眼光学系100Aの上側の視野角β1は、視軸EXを基準として例えば60°程度とでき、右眼用の接眼光学系100Aの下側の視野角β2は、視軸EXを基準として例えば80°程度とできる。このように、上側の視野角β1を下側の視野角β2よりも狭くすることで、解像度的に負担が大きい第1光学系部分110aの設計が比較的容易となる。
図10は、人の中心視野や周辺視野を鉛直方向に関して説明する図である。中心視野F1としては、正面を見ている眼EYの視軸EXを基準として上下に±15°程度が想定され、この中心視野F1内で解像度を高めれば、接眼光学系100A又は画像表示装置200として実用的と言える。また、中心視野F1の外側であって、視軸EXを基準として上側に60°及び下側に80°程度を周辺視野F2として確保すれば、接眼光学系100A又は画像表示装置200として実用的と言える。なお、周辺視野F2は、鉛直軸VXに対して全体として下側に傾斜したものとなっている。
このような観点で、右眼用の接眼光学系100Aの上側の視野角β1を60°程度とし、右眼用の接眼光学系100Aの下側の視野角β2を80°程度としている。ここで、上側又は正面側の第1光学系部分110aは、中心視野F1をカバーしており、比較的高解像度で比較的高精度の画像投影が行われる。また、下側の第2光学系部分110bは、周辺視野F2の一部をカバーしており、比較的低解像度又は比較的低精度の画像投影で足る。
〔その他の変形例等〕
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
縦方向又は鉛直方向に第1光学系部分10aと第2光学系部分10bとを組み合わせつつ、横方向又は水平方向に第1光学系部分110aと第2光学系部分110bとを組み合わせることも可能である。
光学系部分10a,10b,110a,110bは、鉛直方向や水平方向に4つ以上並べることができる。
上記の説明では、画像表示装置200は、右眼及び左眼の双方に対応して、一対の画像表示部200A,200Bを備えるとしているが、右眼又は左眼のいずれか一方に対してのみ画像表示部を設け画像を片眼視する構成にしてもよい。
上記の説明では、接眼光学系100が眼鏡型の画像表示装置又はヘッドマウントディスプレイを構成するとしたが、接眼光学系100は、ゴーグル型の画像表示装置やハンドヘルドディスプレイといった他のタイプの装置を構成するものとできる。
上記の説明では、光学系部分10a,10bの入射レンズ14a,14bに表示素子2a,2bが対向するとしているが、入射レンズ14a,14bと表示素子2a,2bとの間に平面ミラー等を配置して光路を折り曲げることもできる。この場合、表示素子2a,2bの配置の自由度を高めることができる。
上記の説明では、第1光学系部分10a,110aと、第2光学系部分10b,110bとを縦のZ方向や横のY方向に配列する場合を説明したが、第1光学系部分と第2光学系部分とをZ方向とY方向との間の斜め方向に配置することもできる。なお、光学系部分をZ方向とY方向とに3×3個並べる配置とした場合、例えば中央と右上とは斜めの方向配列された状態となる。なお、光学系部分を3×3個並べる配置とする場合、中央の光学系部分の輪郭を4角形とせず8角形等として斜めに延びる境界を設けることもできる。
2a,2b…表示素子、10a,110a…第1光学系部分、10b,110b…第2光学系部分、11…第1光学部材、11f…第1光学面、11fj…境界、11j…接合部、11s…第2光学面、18…光吸収部、20A,20B…表示部、61A,61B…表示駆動回路、90…制御部、100…接眼光学系、100A,100B…接眼光学系、200…画像表示装置、200A,200B…画像表示部、AR1,AR2…領域、EX…視軸、EY…眼、EYa…瞳、F1…中心視野、F2…周辺視野、HO…観察者、HX…水平軸、IM0,IM1,IM2…虚像、L1,L2…画像光、LI…合成光、PE…位置、VX…鉛直軸

Claims (10)

  1. 複数の表示素子から射出され分割された複数の領域に対応する画像光を観察者の眼に対応する位置に射出する接眼光学系であって、
    前記複数の領域のうち少なくとも2つの領域に対応して最も射出側に配置される複合型の第1光学部材のうち射出側の第1光学面が1つの曲率で表される曲面である、接眼光学系。
  2. 前記第1光学面は、アイレリーフ長に対応する曲率に設定される、請求項1に記載の接眼光学系。
  3. 正面を見ているときの視軸が通る中央側の第1領域をカバーするように配置される第1光学系部分と、前記第1光学系部分によってカバーされる前記第1領域よりも前記視軸から離れた外側の第2領域をカバーするように配置される第2光学系部分とを有し、
    前記接合部は、前記第1光学系部分と前記第2光学系部分との間に設けられる、請求項2に記載の接眼光学系。
  4. 前記接合部は、前記第1光学系部分の射出レンズ部と、前記第2光学系部分の射出レンズ部とを一体的に連結する部分である、請求項3に記載の接眼光学系。
  5. 中央側の前記第1光学系部分の解像度が、周辺側の前記第2光学系部分の解像度よりも高い、請求項3及び4のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  6. 中央側の前記第1光学系部分の画角が、周辺側の前記第2光学系部分の画角よりも狭い、請求項3〜5のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  7. 前記接合部には、光吸収部が設けられる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  8. 前記接合部のうち前記第1光学面に対向する第2光学面上に光吸収部が設けられている、請求項7に記載の接眼光学系。
  9. 前記光吸収部の境界に直交する方向の幅は、30μm以下である、請求項7及び8のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の接眼光学系と、
    前記接眼光学系に画像光を射出する複数の表示素子と、
    前記複数の表示素子の表示動作を制御する制御部とを備える画像表示装置。
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