以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。また、図面を参照して、実施形態について説明するが、図面の記載において、同一又は類似の部分には同一の参照番号を付して重複する説明を省く場合がある。
図1は、蓄電パック110を備える装置100の一例を概略的に示す。図1を用いて、装置100及び蓄電パック110の構成及び動作について説明する。本実施形態において、装置100は、モータ102と、蓄電パック110とを備える。モータ102は、蓄電パック110に電気的に接続され、蓄電パック110から供給された電力を消費する。モータ102は、回生ブレーキとして使用されてもよい。モータ102は、負荷の一例であってよい。
一実施形態において、蓄電パック110は、モータ102と電気的に接続され、モータ102に電力を供給する(蓄電システムの放電という場合がある)。他の実施形態において、蓄電パック110は、図示されない充電装置と電気的に接続され、当該充電装置から供給される電気エネルギーを蓄える(蓄電システムの充電という場合がある)。
なお、装置100は、本実施形態に限定されるものではない。装置100は、例えば、(i)蓄電パック110から供給された電力を消費する負荷、及び、(ii)蓄電パック110から他の機器に電力を供給するための充電設備の少なくとも一方を備える。装置100は、電気自動車、ハイブリッド自動車、電気二輪車、鉄道車両、昇降機などの輸送装置であってもよく、装置100は、PC、携帯電話などの電気機器であってもよく、装置100は、充電装置であってもよい。
図1に示されるとおり、本実施形態において、蓄電パック110は、端子112と、端子114と、保護回路116と、蓄電モジュール120とを備える。蓄電モジュール120は、直列に接続された複数の蓄電セルを含んでもよい。なお、蓄電パック110は、複数の蓄電モジュール120を備えてよい。複数の蓄電モジュール120は、直列に配されてもよく、並列に配されてもよい。蓄電パック110及び蓄電モジュール120は、蓄電システムの一例であってよい。
ここで、「電気的に接続される」とは、ある要素と他の要素とが、直接接続される場合に限定されない。ある要素と他の要素との間に、第三の要素が介在していてもよい。また、「電気的に接続される」とは、ある要素と他の要素とが物理的に接続されている場合に限定されない。例えば、変圧器の入力巻線と出力巻線とは物理的には接続されていないが、電気的には接続されている。さらに、「電気的に接続される」とは、ある要素と他の要素とが現実に電気的に接続されている場合だけでなく、蓄電セルとバランス補正回路とが電気的に接続されたときに、ある要素と他の要素とが電気的に接続される場合をも含む。
なお、「直列に接続される」とは、ある要素と他の要素とが直列に電気的に接続されることを示す。また、特に断らない限り、蓄電セル間の「電圧差」は、2つの蓄電セルの電圧(端子間電圧と称される場合がある。)を比較して、電圧が高い方の蓄電セルの電圧から、電圧が低い方の蓄電セルの電圧を引いた値を意味する。
端子112及び端子114は、モータ102、充電装置などのシステムの外部の機器又は装置と、蓄電パック110とを電気的に接続する。保護回路116は、過電流、過電圧及び過放電の少なくとも一つから、蓄電モジュール120を保護する。保護回路116としては、例えば、特開2009−183141号に開示されているような、公知の過電流・過電圧保護回路を利用することができる。
本実施形態において、装置100がモータ102を備え、モータ102が蓄電パック110から供給された電力を消費する場合について説明した。しかしながら、装置100は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、装置100は、モータ102の代わりに、又は、モータ102に加えて、蓄電パック110から他の機器に電力を供給するための充電設備を備えてよい。
図2は、蓄電モジュール120の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、蓄電モジュール120は、端子202と、端子204と、組電池210とを備える。本実施形態において、組電池210は、蓄電セル212、蓄電セル214、蓄電セル216及び蓄電セル218を含む、直列に接続された複数の蓄電セルから構成される。本実施形態において、蓄電モジュール120は、バランス補正部232、バランス補正部234及びバランス補正部236を含む複数のバランス補正部を備える。バランス補正部232、バランス補正部234及びバランス補正部236のそれぞれは、バランス補正装置及びバランス補正システムの一例であってよい。
本実施形態において、バランス補正部232は、蓄電セル212及び蓄電セル214の電圧を均等化させる。本実施形態において、バランス補正部232は、蓄電セル214の端子204側の一端(正極側という場合がある。)に電気的に接続される。バランス補正部232は、蓄電セル214の端子202側の一端(負極側という場合がある。)と、蓄電セル212の正極側との接続点243に電気的に接続される。バランス補正部232は、蓄電セル212の負極側に電気的に接続される。
本実施形態において、バランス補正部232が、隣接する2つの蓄電セルの電圧を均等化させる場合について説明する。しかしながら、バランス補正部232は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、バランス補正部232は、直列に接続された3以上の蓄電セルのうち、任意の2つの蓄電セルの電圧を均等化させてもよい。
本実施形態において、バランス補正部234は、蓄電セル214及び蓄電セル216の電圧を均等化させる。バランス補正部234は、接続点243と、蓄電セル214の正極側及び蓄電セル216の負極側の接続点245と、蓄電セル216の正極側及び蓄電セル218の負極側の接続点247とに、電気的に接続される。バランス補正部234は、バランス補正部232と同様の構成を有してよい。
本実施形態において、バランス補正部236は、蓄電セル216及び蓄電セル218の電圧を均等化させる。バランス補正部236は、接続点245と、接続点247と、蓄電セル218の正極側とに、電気的に接続される。バランス補正部236は、バランス補正部232と同様の構成を有してよい。
[バランス補正部232の概要]
図3は、バランス補正部232の内部構成の一例を概略的に示す。図3は、バランス補正部232の内部構成の一例を、蓄電セル212及び蓄電セル214とともに示す。本実施形態において、バランス補正部232は、動作回路330と、均等化制御部370とを備える。本実施形態において、動作回路330は、ヒューズ340と、ヒューズ342と、ヒューズ344と、インダクタ350と、スイッチング素子352と、スイッチング素子354とを備える。動作回路330は、ダイオード362と、ダイオード364とを備えてもよい。バランス補正部232は、電圧監視部380を備えてもよい。電圧監視部380は、例えば、電圧検出部382と、電圧検出部384と、差分検出部386とを有する。バランス補正部232は、モジュール制御部390を備えてもよい。
動作回路330は、バランス補正装置の一例であってよい。ヒューズ340、ヒューズ342及びヒューズ344は、輸送デバイスに流れる電流の大きさが予め定められた値を超えると、輸送デバイスに流れる電流を制限する電流制限素子の一例であってよい。インダクタ350は、輸送デバイスの一例であってよい。均等化制御部370は、制御装置の一例であってよい。モジュール制御部390は、異常検出部の一例であってよい。
均等化制御部370、並びに、スイッチング素子354及びスイッチング素子352は、物理的に同一の基板に配置されてもよく、物理的に異なる基板に配置されてもよい。均等化制御部370及びモジュール制御部390は、物理的に同一の基板に形成されてもよく、物理的に異なる基板に形成されてもよい。
本実施形態において、バランス補正部232が、ヒューズ340、ヒューズ342及びヒューズ344を備える場合について説明する。しかしながら、バランス補正部232は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、バランス補正部232は、ヒューズ340、ヒューズ342及びヒューズ344の一部又は全部をそなえなくてもよい。
本実施形態において、バランス補正部232が、均等化制御部370及びモジュール制御部390を有する場合について説明する。しかしながら、バランス補正部232は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、均等化制御部370がモジュール制御部390の機能の少なくとも一部を有し、バランス補正部232がモジュール制御部390を有しなくてもよい。さらに他の実施形態において、モジュール制御部390が均等化制御部370の機能の少なくとも一部を有し、バランス補正部232が均等化制御部370を有しなくてもよい。
本実施形態において、バランス補正部232が、インダクタ350、スイッチング素子352及びスイッチング素子354を利用して、蓄電セル212及び蓄電セル214の電圧を均等化させる場合について説明する。しかしながら、バランス補正部232は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、バランス補正部232は、公知の均等化方式、又は、将来開発された均等化方式により、蓄電セル212及び蓄電セル214の電圧を均等化させてよい。例えば、バランス補正部232として、トランス又はキャパシタを利用して電荷を移動させるバランス補正回路が利用され得る。
[バランス補正部232の各部の概要]
本実施形態において、バランス補正部232は、(i)蓄電セル214の正極側と、(ii)蓄電セル214の負極側及び蓄電セル212の正極側の接続点243と、(iii)蓄電セル212の負極側とに電気的に接続される。これにより、蓄電セル214と、ヒューズ344と、スイッチング素子354と、インダクタ350と、ヒューズ340とを含む第1の開閉回路が形成される。また、蓄電セル212と、ヒューズ340と、インダクタ350と、スイッチング素子352と、ヒューズ342とを含む第2の開閉回路が形成される。接続点243は、第1蓄電セルの一端と第2蓄電セルの一端との接続点の一例であってよい。
本実施形態において、ヒューズ340は、第1の開閉回路又は第2の開閉回路において、インダクタ350に直列に接続される。ヒューズ340の一端は、インダクタ350の一端に電気的に接続される。ヒューズ340の他端は、接続点243に電気的に接続される。本実施形態において、ヒューズ342は、第2の開閉回路において、インダクタ350に直列に接続される。ヒューズ342の一端は、インダクタ350の他端に電気的に接続される。ヒューズ342の他端は、蓄電セル212の負極側に電気的に接続される。本実施形態において、ヒューズ344は、第1の開閉回路において、インダクタ350に直列に接続される。ヒューズ344の一端は、インダクタ350の他端に電気的に接続される。ヒューズ344の他端は、蓄電セル214の正極側に電気的に接続される。
本実施形態において、ヒューズ340、ヒューズ342及びヒューズ344のそれぞれは、インダクタ350に流れる電流の絶対値の大きさが予め定められた値(ヒューズの設定値と称する場合がある。)を超えると、インダクタ350に流れる電流を制限する。ヒューズ340の設定値は、ヒューズ342及びヒューズ344の少なくとも一方の設定値より大きくてもよい。ヒューズ340、ヒューズ342及びヒューズ344のそれぞれは、過電流遮断型ヒューズ又は温度ヒューズであってよい。
スイッチング素子352、スイッチング素子354及び均等化制御部370の少なくとも1つが故障すると、スイッチング素子352及びスイッチング素子354の少なくとも一方が閉じたままになり得る。スイッチング素子352及びスイッチング素子354の少なくとも一方が閉じたままの状態が続けば、蓄電セル212及び蓄電セル214の少なくとも一方に過電流が流れる可能性がある。
この点に関し、本実施形態によれば、第1の開閉回路には、ヒューズ340及びヒューズ344の少なくとも一方が配される。また、第2の開閉回路には、ヒューズ340及びヒューズ342の少なくとも一方が配される。そして、第1の開閉回路又は第2の開閉回路に流れる電流が予め定められた値を超えると、ヒューズ340、ヒューズ342又はヒューズ344の何れかが切断される。これにより、蓄電セル212及び蓄電セル214の少なくとも一方に過電流が流れることが防止される。
より具体的には、例えば、均等化制御部370がバランス補正部232を停止させるべく、スイッチング素子352及びスイッチング素子354をオフ動作させる場合において、スイッチング素子352、スイッチング素子354及び均等化制御部370の少なくとも1つが故障して、スイッチング素子352及びスイッチング素子354の少なくとも一方をオフ動作させることができなくなることが生じ得る。このような場合であっても、本実施形態によれば、バランス補正部232は、インダクタ350に直列に接続された、ヒューズ340、ヒューズ342及びヒューズ344を備える。これにより、蓄電セル212及び蓄電セル214の少なくとも一方に過電流が流れることを防止することができる。
また、スイッチング素子352、スイッチング素子354又は均等化制御部370が故障して、スイッチング素子352及びスイッチング素子354の一方の動作が不安定になる可能性もある。このような場合であっても、本実施形態によれば、スイッチング素子352及びスイッチング素子354の何れか一方であって、操作することのできるスイッチング素子をオン動作させることで、ヒューズ340、ヒューズ342及びヒューズ344の少なくとも1つを切断することができる。これにより、バランス補正部232を強制的に停止させることができる。その結果、蓄電セル212および蓄電セル214を過電圧から保護することができる。
本実施形態において、インダクタ350は、蓄電セル212及び蓄電セル214の間でエネルギーを輸送する。本実施形態において、インダクタ350は、蓄電セル214及びスイッチング素子354の間に配され、蓄電セル214及びスイッチング素子354に直列に接続される。これにより、インダクタ350及びスイッチング素子354が協働して、蓄電セル212及び蓄電セル214の少なくとも一方の電圧を調整する。本実施形態において、インダクタ350の一端は、接続点243に電気的に接続される。インダクタ350の他端は、スイッチング素子352及びスイッチング素子354の接続点345に電気的に接続される。
本実施形態によれば、スイッチング素子352及びスイッチング素子354が、交互にオン動作及びオフ動作(オン・オフ動作という場合がある。)を繰り返すことで、インダクタ350にインダクタ電流ILが生じる。これにより、蓄電セル212と蓄電セル214との間でインダクタ350を介して電気エネルギーを授受することができる。その結果、蓄電セル212及び蓄電セル214の電圧を均等化させることができる。
本実施形態において、スイッチング素子352は、蓄電セル212と、インダクタ350との電気的な接続関係を切り替える。本実施形態において、スイッチング素子352は、インダクタ350の他端と蓄電セル212の負極側との間に電気的に接続される。スイッチング素子352は、均等化制御部370から駆動信号φ32を受信して、駆動信号φ32に基づきオン動作又はオフ動作を行う。スイッチング素子352の動作に伴い、第2の開閉回路が開閉する。スイッチング素子352は、FETなどの半導体トランジスタであってよい。スイッチング素子352は、MOSFETであってもよい。スイッチング素子352がFETである場合、FETのゲートは、駆動信号φ32を受信する受信部の一例であってよい。
本実施形態において、スイッチング素子354は、蓄電セル214と、インダクタ350との電気的な接続関係を切り替える。本実施形態において、スイッチング素子354は、インダクタ350の他端と蓄電セル214の正極側との間に電気的に接続される。スイッチング素子354は、均等化制御部370から駆動信号φ34を受信して、駆動信号φ34に基づきオン動作又はオフ動作を行う。スイッチング素子354の動作に伴い、第1の開閉回路が開閉する。スイッチング素子354は、FETなどの半導体トランジスタであってよい。スイッチング素子354は、MOSFETであってもよい。スイッチング素子354がFETである場合、FETのゲートは、駆動信号φ34を受信する受信部の一例であってよい。
本実施形態において、ダイオード362は、インダクタ350の他端と蓄電セル212の負極側との間に電気的に接続される。ダイオード362は、スイッチング素子352と並列に配される。スイッチング素子352がMOSFETなどの半導体素子である場合、ダイオード362は、スイッチング素子352のソース・ドレイン間に等価的に形成される寄生ダイオードであってもよい。
本実施形態において、ダイオード362は、蓄電セル212の負極側からインダクタ350の他端への方向に電流を流す。一方、ダイオード362は、インダクタ350の他端から蓄電セル212の負極側への方向には電流を流さない。つまり、蓄電セル212の負極側から蓄電セル212の正極側の向きに流れる電流は、ダイオード362を通過することができるが、蓄電セル212の正極側から蓄電セル212の負極側の向きに流れる電流は、ダイオード362を通過することができない。
本実施形態において、ダイオード364は、インダクタ350の他端と蓄電セル214の正極側との間に電気的に接続される。ダイオード364は、スイッチング素子354と並列に配される。スイッチング素子354がMOSFETなどの半導体素子である場合、ダイオード364は、スイッチング素子354のソース・ドレイン間に等価的に形成される寄生ダイオードであってもよい。
本実施形態において、ダイオード364は、インダクタ350の他端から蓄電セル214の正極側への方向に電流を流す。一方、ダイオード364は、蓄電セル214の正極側からインダクタ350の他端への方向には電流を流さない。つまり、蓄電セル214の負極側から蓄電セル214の正極側の向きに流れる電流は、ダイオード364を通過することができるが、蓄電セル214の正極側から蓄電セル214の負極側の向きに流れる電流は、ダイオード364を通過することができない。
バランス補正部232がダイオード362及びダイオード364を有することで、スイッチング素子352及びスイッチング素子354が共にオフ状態となっている期間に、第1の開閉回路又は第2の開閉回路にインダクタ電流ILが残留した場合であっても、当該インダクタ電流ILがダイオード362又はダイオード364を通して回路内を流れ続けることができる。これにより、バランス補正部232は、インダクタ350に一旦生じたインダクタ電流ILを無駄なく利用することができる。また、バランス補正部232は、インダクタ電流ILを遮断した場合に生じるサージ電圧の発生を抑制することができる。
本実施形態において、均等化制御部370は、動作回路330を制御する。本実施形態において、均等化制御部370は、スイッチング素子352及びスイッチング素子354の少なくとも一方を制御して、バランス補正部232を制御する。例えば、均等化制御部370は、モジュール制御部390からの動作制御信号φ38に基づいて、スイッチング素子352及びスイッチング素子354の少なくとも一方を制御する。
本実施形態において、均等化制御部370は、スイッチング素子352のオン・オフ動作を制御するための駆動信号φ32をスイッチング素子352に供給する。また、均等化制御部370は、スイッチング素子354のオン・オフ動作を制御するための駆動信号φ34をスイッチング素子354に供給する。
一実施形態において、均等化制御部370は、スイッチング素子352及びスイッチング素子354が交互に(又は相補的に)オン・オフ動作を繰り返すように、駆動信号φ32及び駆動信号φ34を供給して、バランス補正部232を作動させる。これにより、バランス補正部232が作動している間、第1の開閉回路に電流が流れている状態と、第2の開閉回路に電流が流れている状態とが交互に切り替わるスイッチング動作が繰り返される。
他の実施形態において、均等化制御部370は、スイッチング素子352及びスイッチング素子354の一方がオン・オフ動作を繰り返し、スイッチング素子352及びスイッチング素子354の他方がオフ状態を維持するように、駆動信号φ32及び駆動信号φ34を供給して、バランス補正部232を作動させる。これにより、バランス補正部232が作動している間、第1の開閉回路に電流が流れている状態と、第2の開閉回路に電流が流れている状態とが交互に切り替わるスイッチング動作が繰り返される。
例えば、動作制御信号φ38が、蓄電セル214から蓄電セル212に電荷を移動させることを示している場合、均等化制御部370は、スイッチング素子354がオン・オフ動作を繰り返し、スイッチング素子352がオフ状態を維持するように、駆動信号φ32及び駆動信号φ34を供給する。この場合、第2の開閉回路には、ダイオード362を介して、インダクタ電流が流れる。一方、動作制御信号φ38が、蓄電セル212から蓄電セル214に電荷を移動させることを示している場合、均等化制御部370は、スイッチング素子352がオン・オフ動作を繰り返し、スイッチング素子354がオフ状態を維持するように、駆動信号φ32及び駆動信号φ34を供給する。この場合、第1の開閉回路には、ダイオード364を介して、インダクタ電流が流れる。
均等化制御部370は、駆動信号φ32及び駆動信号φ34を組み合わせて、バランス補正部232を制御するために用いられる様々な制御信号を生成してよい。一実施形態において、均等化制御部370は、スイッチング素子354をオン動作させ、スイッチング素子352をオフ動作させるための第1制御信号を生成する。他の実施形態において、均等化制御部370は、スイッチング素子354をオフ動作させ、スイッチング素子352をオン動作させるための第2制御信号を生成する。さらに他の実施形態において、均等化制御部370は、スイッチング素子354をオフ動作させ、スイッチング素子352をオフ動作させるための第3制御信号を生成する。第1制御信号、第2制御信号及び第3制御信号のそれぞれは、駆動信号φ32及び駆動信号φ34により構成されてよい。
均等化制御部370は、例えば、バランス補正部232の作動状態において、バランス補正部232が下記のスイッチング動作を繰り返すようにバランス補正部232を制御する。また、均等化制御部370は、例えば、バランス補正部232の停止状態において、バランス補正部232がスイッチング動作を停止するようにバランス補正部232を制御する。
例えば、均等化制御部370は、バランス補正部232の作動期間中、バランス補正部232が、スイッチング動作を予め定められた周期で繰り返すように、駆動信号φ32及び駆動信号φ34を、スイッチング素子352及びスイッチング素子354に供給する。ここで、「予め定められた周期」とは、スイッチング動作の繰り返しの周期が予め設定されている場合だけなく、予め定められた任意のアルゴリズム当該周期が変動する場合、又は、予め配された任意のアナログ回路によって当該周期が変動する場合をも含む。
例えば、次のサイクルにおける周期が、現在のサイクルにおける何らかの情報と、予め定められた特定のアルゴリズム又は特定のアナログ回路とにより決定される場合であっても、当該周期は、「予め定められた周期」の一例であってよい。また、スイッチング動作に含まれる第1の動作、第2の動作及び第3の動作の少なくとも1つを他の動作に切り替えるタイミングが、特定のアルゴリズム又は特定のアナログ回路により決定される場合であっても、当該スイッチング動作の周期は、「予め定められた周期」の一例であってよい。上記の周期は、例えば、(i)蓄電セル212及び蓄電セル214の少なくとも一方の電圧又はSOC、(ii)インダクタ350を流れる電流の電流値、並びに、(iii)これらの組み合わせに基づいて、決定される。
スイッチング動作は、(i)スイッチング素子354がオン動作し、スイッチング素子352がオフ動作する第1の動作と、(ii)スイッチング素子354がオフ動作し、スイッチング素子352がオン動作する第2の動作とを含んでよい。スイッチング動作は、第1の動作及び第2の動作に加えて、スイッチング素子354及びスイッチング素子352の両方がオフ動作する第3の動作を含んでもよい。第1の動作、第2の動作及び第3の動作の順序は、任意に決定されてよいが、第1の動作に引き続いて第2の動作が実施されることが好ましい。スイッチング動作は、上記の第1の動作、第2の動作及び第3の動作とは異なる他の動作を含んでもよい。
本実施形態において、電圧監視部380は、蓄電セル212及び蓄電セル214の少なくとも一方の電圧を監視する。本実施形態において、電圧監視部380は、電圧検出部382及び電圧検出部384により、蓄電セル212の電圧及び蓄電セル214の電圧を検出する。電圧監視部380は、蓄電セル212の電圧及び蓄電セル214の電圧を差分検出部386に入力して、蓄電セル212及び蓄電セル214の電圧差を検出する。電圧監視部380は、検出された電圧差を示す信号φ36を生成して、モジュール制御部390に送信する。信号φ36は、蓄電セル212の電圧及び蓄電セル214の電圧のどちらが大きいかを示す情報を含んでもよい。信号φ36は、蓄電セル212の電圧及び蓄電セル214の電圧を示す情報を含んでもよい。
本実施形態において、モジュール制御部390は、バランス補正部232を制御する。モジュール制御部390は、バランス補正部232を含む複数のバランス補正部を制御してもよい。例えば、モジュール制御部390は、均等化制御部370を介して、バランス補正部232を制御する。より具体的には、モジュール制御部390は、均等化制御部370を制御するための動作制御信号φ38を生成して、動作制御信号φ38を均等化制御部370に送信する。
一実施形態において、モジュール制御部390は、電荷を移動させる方向を決定する。例えば、モジュール制御部390は、蓄電セル212及び蓄電セル214の電圧又はSOCに基づいて、(i)蓄電セル214から蓄電セル212に電荷を移動させるか、又は、(ii)蓄電セル212から蓄電セル214に電荷を移動させるかを決定する。モジュール制御部390は、電荷を移動させる方向を示す情報を含む動作制御信号φ38を、均等化制御部370に送信してよい。
他の実施形態において、モジュール制御部390は、蓄電セル212及び蓄電セル214の間を移動した正味の電荷量(電荷の移動量と称する場合がある。)を推定する。例えば、モジュール制御部390は、(i)バランス補正部232の作動時間と、(ii)インダクタ350を流れた電流値の実測値又は推定値とに基づいて、電荷の移動量を推定する。モジュール制御部390は、電荷の移動量の推定値に基づいて、バランス補正部232を制御してもよい。モジュール制御部390は、電荷の移動量の推定値を示す情報を含む動作制御信号φ38を、均等化制御部370に送信してよい。
モジュール制御部390は、バランス補正部232が作動してから停止するまでの時間を推定してもよい。例えば、モジュール制御部390は、バランス補正部232が作動する直前又は直後の蓄電セル214及び蓄電セル212の電圧差と、電荷の移動量の推定値とに基づいて、バランス補正部232が作動してから停止するまでの時間を推定する。モジュール制御部390は、バランス補正部232が作動してから停止するまでの時間の推定値を示す情報を含む動作制御信号φ38を、均等化制御部370に送信してよい。
他の実施形態において、モジュール制御部390は、バランス補正部232を作動させるか否か、及び、バランス補正部232を停止させるか否かの少なくとも一方を決定する。モジュール制御部390は、バランス補正部232を作動させるか否か、及び、バランス補正部232を停止させるか否かの少なくとも一方を示す情報を含む動作制御信号φ38を、均等化制御部370に送信してよい。
一実施形態において、モジュール制御部390は、蓄電セル212及び蓄電セル214の少なくとも一方の電圧又はSOCが予め定められた条件を満足する場合、又は、ユーザ若しくは蓄電モジュール120の外部の機器からの指示を受信した場合に、バランス補正部232を作動させるか否か、又は、バランス補正部232を停止させるか否かを決定する。他の実施形態において、モジュール制御部390は、バランス補正部232に異常が生じた場合に、バランス補正部232を停止させることを決定する。
本実施形態において、モジュール制御部390は、バランス補正部232に異常が生じたことを検出する。モジュール制御部390は、蓄電モジュール120に含まれる複数のバランス補正部の少なくとも1つに異常が生じたことを検出してもよい。モジュール制御部390は、バランス補正部232に配された各種のセンサの測定値に基づいて、バランス補正部232に生じた異常を検出してよい。モジュール制御部390は、異常が検出されたことを示す情報を含む動作制御信号φ38を、均等化制御部370に送信してよい。
一実施形態において、モジュール制御部390は、バランス補正部232の内部又は近傍に配された温度センサから、当該温度センサの測定データを取得する。モジュール制御部390は、温度センサの測定値が予め定められた値よりも大きい場合に、バランス補正部232において異常な発熱が生じていることを検出する。バランス補正部232において、短絡、スイッチング素子の故障などの異常が発生した場合、バランス補正部232が発熱する可能性が高い。そのため、モジュール制御部390は、温度センサの測定データを監視することで、バランス補正部232に生じた、短絡、スイッチング素子の故障などの異常を検出することができる。
他の実施形態において、モジュール制御部390は、電圧監視部380から、蓄電セル212及び蓄電セル214の少なくとも一方の電圧又はSOCに関する情報を取得する。モジュール制御部390は、蓄電セル212及び蓄電セル214の少なくとも一方の電圧又はSOCの時系列データを解析して、当該電圧又はSOCの値が正常に推移しているか否かを判定する。バランス補正部232において、短絡、スイッチング素子の故障などの異常が発生した場合、蓄電セル212及び蓄電セル214の少なくとも一方の電圧又はSOCの時系列データが異常を示す可能性が高い。そのため、モジュール制御部390は、蓄電セル212及び蓄電セル214の少なくとも一方の電圧又はSOCを監視することで、バランス補正部232に生じた、短絡、スイッチング素子の故障などの異常を検出することができる。
他の実施形態において、モジュール制御部390は、インダクタ350を流れるインダクタ電流を検出するための電流検出部から、インダクタ電流の向き及び大きさの少なくとも一方に関する情報を取得する。モジュール制御部390は、インダクタ電流の向き及び大きさの少なくとも一方を解析して、バランス補正部232に異常が生じているか否かを判定する。バランス補正部232において、短絡、スイッチング素子の故障などの異常が発生した場合、インダクタ電流の絶対値が予め定められた値よりも大きくなったり、インダクタ電流が一方向に流れる時間が予め定められた値よりも大きくなったりする可能性が高い。そのため、モジュール制御部390は、インダクタ電流の向き及び大きさの少なくとも一方を監視することで、バランス補正部232に生じた、短絡、スイッチング素子の故障などの異常を検出することができる。
インダクタ350を流れるインダクタ電流を検出するための電流検出部としては、(i)蓄電セル214と、インダクタ350と、スイッチング素子354又はダイオード364とを含む第1の開閉回路の適切な位置に設けられた抵抗器、(ii)蓄電セル212と、インダクタ350と、スイッチング素子352又はダイオード362とを含む第2の開閉回路の適切な位置に設けられた抵抗器などを利用することができる。上記の抵抗器は、シャント抵抗器であってよい。スイッチング素子352の内部抵抗及び、スイッチング素子354の内部抵抗の少なくとも一方が、電流検出部として利用されてもよい。
図4は、蓄電セル212、蓄電セル214及び動作回路330とともに、均等化制御部370の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、均等化制御部370は、VSS端子402と、駆動信号端子404と、駆動信号端子406と、VDD端子408とを備える。本実施形態において、均等化制御部370は、駆動信号供給部420と、駆動信号供給部440と、駆動制御部460とを備える。本実施形態において、駆動信号供給部420は、トランジスタ422と、トランジスタ424と、トランジスタ426と、抵抗428とを有する。駆動信号供給部420は、トランジスタ426及び抵抗428の一方を有しなくてもよい。本実施形態において、駆動信号供給部440は、トランジスタ442と、トランジスタ444と、トランジスタ446と、抵抗448とを有する。駆動信号供給部440は、トランジスタ446及び抵抗448の一方を有しなくてもよい。
VSS端子402は、電源部の一例であってよい。VDD端子408は、電源部の一例であってよい。駆動信号供給部420は、制御装置の一例であってよい。駆動信号供給部440は、制御装置の一例であってよい。駆動制御部460は、制御信号生成部の一例であってよい。トランジスタ422は、第1切替部の一例であってよい。トランジスタ442は、第1切替部の一例であってよい。トランジスタ426は、第2切替部の一例であってよい。トランジスタ446は、第2切替部の一例であってよい。なお、第1切替部及び第2切替部の他の例としては、スイッチング機能を有する任意の素子を例示することができる。
本実施形態において、VSS端子402は、蓄電セル212の負極側に電気的に接続される。本実施形態において、VSS端子402は、ヒューズ342を介して、蓄電セル212の負極側に電気的に接続される。本実施形態において、VSS端子402は、蓄電セル212の負極側の電位又は電圧を、基準電位又は基準電圧として入力する。VSS端子402は、駆動信号供給部420に、駆動信号φ32を生成するための電位、電圧又は電流を提供する。VSS端子402は、駆動信号供給部440に、駆動信号φ34を生成するための電位、電圧又は電流を提供する。
本実施形態において、駆動信号端子404は、スイッチング素子352のゲートに電気的に接続される。本実施形態において、駆動信号端子404は、駆動信号φ32を出力する。スイッチング素子352のゲートは、駆動信号供給部420が生成する駆動信号φ32を受信する受信部の一例であってよい。
本実施形態において、駆動信号端子406は、スイッチング素子354のゲートに電気的に接続される。本実施形態において、駆動信号端子406は、駆動信号供給部440が生成する駆動信号φ34を出力する。スイッチング素子354のゲートは、駆動信号φ34を受信する受信部の一例であってよい。
本実施形態において、VDD端子408は、蓄電セル214の正極側に電気的に接続される。本実施形態において、VDD端子408は、ヒューズ344を介して、蓄電セル214の正極側に電気的に接続される。本実施形態において、VDD端子408は、蓄電セル214の正極側の電位又は電圧を、電源電位又は電源電圧として入力する。VDD端子408は、駆動信号供給部420に、駆動信号φ32を生成するための電位、電圧又は電流を提供する。VDD端子408は、駆動信号供給部440に、駆動信号φ34を生成するための電位、電圧又は電流を提供する。
本実施形態において、駆動信号供給部420は、駆動信号φ32を生成し、駆動信号φ32をスイッチング素子352に供給する。本実施形態において、駆動信号供給部420は、駆動制御部460から供給される制御信号φ42、制御信号φ44及び制御信号φ46に基づいて動作する。制御信号φ42及び制御信号φ44の少なくとも一方は、第1制御信号の一例であってよい。制御信号φ46は、第2制御信号の一例であってよい。
本実施形態において、駆動信号供給部420は、(i)VSS端子402又は基準電位VSSに電気的に接続される配線と、(ii)トランジスタ422と、(iii)トランジスタ422及びトランジスタ424の接続点423と、(iv)駆動信号端子404に電気的に接続される配線とを含む作動信号供給経路を有する。本実施形態によれば、トランジスタ422の動作により、VSS端子402又は基準電位VSSと、スイッチング素子352のゲートとが電気的に接続される。これにより、作動信号供給経路を介して、駆動信号φ32がスイッチング素子352に供給される。また、トランジスタ422の動作により、VSS端子402又は基準電位VSSと、スイッチング素子352のゲートとの電気的な接続が切断される。これにより、作動信号供給経路を介した駆動信号φ32の供給が停止される。作動信号供給経路は、第1経路の一例であってよい。
本実施形態において、駆動信号供給部420は、(i)VSS端子402又は基準電位VSSに電気的に接続される配線と、(ii)トランジスタ426と、(iii)抵抗428と、(iv)駆動信号端子404に電気的に接続される配線とを含む保護信号供給経路を有する。本実施形態によれば、トランジスタ426の動作により、VSS端子402又は基準電位VSSと、スイッチング素子352のゲートとが電気的に接続される。これにより、保護信号供給経路を介して、駆動信号φ32がスイッチング素子352に供給される。また、トランジスタ426の動作により、VSS端子402又は基準電位VSSと、スイッチング素子352のゲートとの電気的な接続が切断される。これにより、保護信号供給経路を介した駆動信号φ32の供給が停止される。保護信号供給経路は、第2経路の一例であってよい。
本実施形態において、「保護信号供給経路の配線と、保護信号供給経路に配された1以上の素子との合成抵抗の値」は、「作動信号供給経路の配線と、作動信号供給経路に配された1以上の素子との合成抵抗の値」よりも大きくなるように設定される。「保護信号供給経路に配された1以上の素子の合成抵抗の値」が、「作動信号供給経路に配された1以上の素子の合成抵抗の値」よりも大きくなるように設定されてもよい。上記の素子は、スイッチング素子であってよい。上記のスイッチング素子は、トランジスタであってよい。
本実施形態において、トランジスタ422は、作動信号供給経路に配される。本実施形態において、トランジスタ422は、作動信号供給経路において、VSS端子402又は基準電位VSSと、駆動信号端子404又はスイッチング素子352のゲートとの電気的な接続関係を切り替える。例えば、トランジスタ422がオン動作すると、VSS端子402又は基準電位VSSと、駆動信号端子404又はスイッチング素子352のゲートとが電気的に接続される。トランジスタ422がオフ動作すると、トランジスタ422による、VSS端子402又は基準電位VSSと、駆動信号端子404又はスイッチング素子352のゲートとの電気的な接続が切断される。
トランジスタ422は、FETなどの半導体トランジスタであってよい。トランジスタ422は、MOSFETであってもよい。トランジスタ422は、「保護信号供給経路の配線と、保護信号供給経路に配された1以上の素子との合成抵抗の値」が、「作動信号供給経路の配線と、作動信号供給経路に配された1以上の素子との合成抵抗の値」よりも大きくなるように選定されてよい。
トランジスタ422としては、スイッチング素子352を高速にスイッチングさせるために、オン抵抗の比較的小さなトランジスタが使用される。トランジスタ422のオン抵抗は、1Ω未満であってもよく、800mΩ以下であってもよく、500mΩ以下であってもよく、300mΩ以下であってもよく、200mΩ以下であってもよく、100mΩ以下であってもよい。トランジスタ422のオン抵抗は、80mΩ以下であってもよく、50mΩ以下であってもよく、30mΩ以下であってもよく、20mΩ以下であってもよく、10mΩ以下であってもよい。
本実施形態において、トランジスタ424の一端は、トランジスタ422と電気的に接続され、トランジスタ424の他端は、VDD端子408又は電源電圧VDDと電気的に接続される。トランジスタ424及びトランジスタ422が相補的に動作することで、駆動信号φ32が生成される。トランジスタ424の特性は、トランジスタ422の特性と同一又は類似することが好ましい。上記の特性は、種類、型番、オン抵抗、応答速度及び寄生容量の少なくとも1つであってよい。
本実施形態において、トランジスタ426は、保護信号供給経路に配される。また、本実施形態において、トランジスタ426及び駆動信号端子404の間に抵抗428が配される。抵抗428の配置は特に限定されるものではない。他の実施形態において、抵抗428は、トランジスタ426と、VSS端子402又は基準電位VSSとの間に配されてよい。また、保護信号供給経路に抵抗428が配置されなくてもよい。本実施形態において、トランジスタ426及び抵抗428は、例えば、トランジスタ426がオンの状態でスイッチング素子352を定常的にオフ状態にすることができるように選定される。
本実施形態において、トランジスタ426は、VSS端子402又は基準電位VSSと、駆動信号端子404又はスイッチング素子352のゲートとの電気的な接続関係を切り替える。例えば、トランジスタ426がオン動作すると、VSS端子402又は基準電位VSSと、駆動信号端子404又はスイッチング素子352のゲートとが電気的に接続される。トランジスタ426がオフ動作すると、トランジスタ422による、VSS端子402又は基準電位VSSと、駆動信号端子404又はスイッチング素子352のゲートとの電気的な接続が切断される。
トランジスタ426は、FETなどの半導体トランジスタであってよい。トランジスタ426は、MOSFETであってもよい。トランジスタ426は、「保護信号供給経路の配線と、保護信号供給経路に配された1以上の素子との合成抵抗の値」が、「作動信号供給経路の配線と、作動信号供給経路に配された1以上の素子との合成抵抗の値」よりも大きくなるように選定されてよい。
トランジスタ426としては、例えば、駆動信号端子404と、例えばVDD端子408又は電源電圧VDDとが短絡して、トランジスタ426に大きな電流が流れた場合であっても、トランジスタ426が破損しないように、オン抵抗の比較的大きなトランジスタが使用される。トランジスタ426のオン抵抗は、1Ω以上であってもよく、1Ω超であってもよく、5Ω以上であってもよく、10Ω以上であってもよく、20Ω以上であってもよく、30Ω以上であってもよく、50Ω以上であってもよく、80Ω以上であってもよく、100Ω以上であってもよい。トランジスタ426のオン抵抗は、1kΩ以上であってもよく、2kΩ以上であってもよく、3kΩ以上であってもよく、5kΩ以上であってもよい。
一実施形態において、トランジスタ426は、トランジスタ422とは異なる特性を有する。例えば、トランジスタ426のオン抵抗は、トランジスタ422のオン抵抗よりも大きい。トランジスタ426のオン抵抗値と、抵抗428の抵抗値との合計が、トランジスタ422のオン抵抗値よりも大きくなるように設定されてもよい。
他の実施形態において、トランジスタ426の特性は、トランジスタ422の特性と同一又は類似であってよい。この場合であっても、保護信号供給経路には抵抗428が配されているので、「保護信号供給経路の配線、及び、保護信号供給経路に配された1以上の素子の合成抵抗の値」が、「作動信号供給経路の配線、及び、作動信号供給経路に配された1以上の素子の合成抵抗の値」よりも大きくなるように設定され得る。
本実施形態において、駆動信号供給部440は、駆動信号φ34を生成し、駆動信号φ34をスイッチング素子354に供給する。本実施形態において、駆動信号供給部440は、駆動制御部460から供給される制御信号φ52、制御信号φ54及び制御信号φ56に基づいて動作する。制御信号φ52及び制御信号φ54の少なくとも一方は、第1制御信号の一例であってよい。制御信号φ56は、第2制御信号の一例であってよい。
本実施形態において、駆動信号供給部440は、(i)VDD端子408又は電源電圧VDDに電気的に接続される配線と、(ii)トランジスタ442と、(iii)トランジスタ442及びトランジスタ444の接続点443と、(iv)駆動信号端子406に電気的に接続される配線とを含む作動信号供給経路を有する。本実施形態によれば、トランジスタ442の動作により、VDD端子408又は電源電圧VDDと、スイッチング素子354のゲートとが電気的に接続される。これにより、作動信号供給経路を介して、駆動信号φ34がスイッチング素子354に供給される。また、トランジスタ442の動作により、VDD端子408又は電源電圧VDDと、スイッチング素子354のゲートとの電気的な接続が切断される。これにより、作動信号供給経路を介した駆動信号φ34の供給が停止される。作動信号供給経路は、第1経路の一例であってよい。
本実施形態において、駆動信号供給部440は、(i)VDD端子408又は電源電圧VDDに電気的に接続される配線と、(ii)トランジスタ446と、(iii)抵抗448と、(iv)駆動信号端子406に電気的に接続される配線とを含む保護信号供給経路を有する。本実施形態によれば、トランジスタ446の動作により、VDD端子408又は電源電圧VDDと、スイッチング素子354のゲートとが電気的に接続される。これにより、保護信号供給経路を介して、駆動信号φ34がスイッチング素子354に供給される。また、トランジスタ446の動作により、VDD端子408又は電源電圧VDDと、スイッチング素子354のゲートとの電気的な接続が切断される。これにより、作動信号供給経路を介した駆動信号φ34の供給が停止される。保護信号供給経路は、第2経路の一例であってよい。
本実施形態において、「保護信号供給経路の配線、及び、保護信号供給経路に配された1以上の素子の合成抵抗の値」は、「作動信号供給経路の配線、及び、作動信号供給経路に配された1以上の素子の合成抵抗の値」よりも大きくなるように設定される。「保護信号供給経路に配された1以上の素子の合成抵抗の値」が、「作動信号供給経路に配された1以上の素子の合成抵抗の値」よりも大きくなるように設定されてもよい。上記の素子は、スイッチング素子であってよい。上記のスイッチング素子は、トランジスタであってよい。
本実施形態において、トランジスタ442は、作動信号供給経路に配される。本実施形態において、トランジスタ442は、作動信号供給経路において、VDD端子408又は電源電圧VDDと、駆動信号端子406又はスイッチング素子354のゲートとの電気的な接続関係を切り替える。例えば、トランジスタ442がオン動作すると、VDD端子408又は電源電圧VDDと、駆動信号端子406又はスイッチング素子354のゲートとが電気的に接続される。トランジスタ442がオフ動作すると、トランジスタ442による、VDD端子408又は電源電圧VDDと、駆動信号端子406又はスイッチング素子354のゲートとの電気的な接続が切断される。
トランジスタ442は、FETなどの半導体トランジスタであってよい。トランジスタ442は、MOSFETであってもよい。トランジスタ442は、「保護信号供給経路の配線と、保護信号供給経路に配された1以上の素子との合成抵抗の値」が、「作動信号供給経路の配線と、作動信号供給経路に配された1以上の素子との合成抵抗の値」よりも大きくなるように選定されてよい。
トランジスタ442としては、スイッチング素子354を高速にスイッチングさせるために、オン抵抗の比較的小さなトランジスタが使用される。トランジスタ442のオン抵抗は、1Ω未満であってもよく、800mΩ以下であってもよく、500mΩ以下であってもよく、300mΩ以下であってもよく、200mΩ以下であってもよく、100mΩ以下であってもよい。トランジスタ442のオン抵抗は、80mΩ以下であってもよく、50mΩ以下であってもよく、30mΩ以下であってもよく、20mΩ以下であってもよく、10mΩ以下であってもよい。
本実施形態において、トランジスタ444の一端は、トランジスタ442と電気的に接続され、トランジスタ444の他端は、VSS端子402又は基準電位VSSと電気的に接続される。トランジスタ444及びトランジスタ442が相補的に動作することで、駆動信号φ34が生成される。トランジスタ444の特性は、トランジスタ442の特性と同一又は類似することが好ましい。上記の特性は、種類、型番、オン抵抗、応答速度及び寄生容量の少なくとも1つであってよい。
本実施形態において、トランジスタ446は、保護信号供給経路に配される。また、本実施形態において、トランジスタ446及び駆動信号端子406の間に抵抗448が配される。抵抗448の配置は特に限定されるものではない。他の実施形態において、抵抗448は、トランジスタ446と、VDD端子408又は電源電圧VDDとの間に配されてよい。また、保護信号供給経路に抵抗448が配置されなくてもよい。本実施形態において、トランジスタ446及び抵抗448は、例えば、トランジスタ446がオンの状態でスイッチング素子354を定常的にオフ状態にすることができるように選定される。
本実施形態において、トランジスタ446は、VDD端子408又は電源電圧VDDと、駆動信号端子406又はスイッチング素子354のゲートとの電気的な接続関係を切り替える。例えば、トランジスタ446がオン動作すると、VDD端子408又は電源電圧VDDと、駆動信号端子406又はスイッチング素子354のゲートとが電気的に接続される。トランジスタ446がオフ動作すると、トランジスタ446による、VDD端子408又は電源電圧VDDと、駆動信号端子406又はスイッチング素子354のゲートとの電気的な接続が切断される。
トランジスタ446は、FETなどの半導体トランジスタであってよい。トランジスタ446は、MOSFETであってもよい。トランジスタ446は、「保護信号供給経路の配線と、保護信号供給経路に配された1以上の素子との合成抵抗の値」が、「作動信号供給経路の配線と、作動信号供給経路に配された1以上の素子との合成抵抗の値」よりも大きくなるように選定されてよい。
トランジスタ446としては、例えば、駆動信号端子406と、VSS端子402又は基準電位VSSとが短絡して、トランジスタ446に大きな電流が流れた場合であっても、トランジスタ446が破損しないように、オン抵抗の比較的大きなトランジスタが使用される。トランジスタ446のオン抵抗は、1Ω以上であってもよく、1Ω超であってもよく、5Ω以上であってもよく、10Ω以上であってもよく、20Ω以上であってもよく、30Ω以上であってもよく、50Ω以上であってもよく、80Ω以上であってもよく、100Ω以上であってもよい。トランジスタ446のオン抵抗は、1kΩ以上であってもよく、2kΩ以上であってもよく、3kΩ以上であってもよく、5kΩ以上であってもよい。
一実施形態において、トランジスタ446は、トランジスタ442とは異なる特性を有する。例えば、トランジスタ446のオン抵抗は、トランジスタ442のオン抵抗よりも大きい。トランジスタ446のオン抵抗値と、抵抗448の抵抗値との合計が、トランジスタ442のオン抵抗値よりも大きくなるように設定されてもよい。
他の実施形態において、トランジスタ446の特性は、トランジスタ442の特性と同一又は類似であってよい。この場合であっても、保護信号供給経路には抵抗448が配されているので、「保護信号供給経路の配線、及び、保護信号供給経路に配された1以上の素子の合成抵抗の値」が、「作動信号供給経路の配線、及び、作動信号供給経路に配された1以上の素子の合成抵抗の値」よりも大きくなるように設定され得る。
本実施形態において、駆動制御部460は、駆動信号供給部420の動作を制御して、駆動信号φ32をスイッチング素子352に供給する。駆動制御部460は、トランジスタ422の動作を制御するための制御信号φ42を生成してよい。駆動制御部460は、トランジスタ424の動作を制御するための制御信号φ44を生成してよい。駆動制御部460は、トランジスタ426の動作を制御するための制御信号φ46を生成してよい。
本実施形態において、駆動制御部460は、駆動信号供給部440の動作を制御して、駆動信号φ34をスイッチング素子354に供給する。駆動制御部460は、トランジスタ442の動作を制御するための制御信号φ52を生成してよい。駆動制御部460は、トランジスタ444の動作を制御するための制御信号φ54を生成してよい。駆動制御部460は、トランジスタ446の動作を制御するための制御信号φ56を生成してよい。
[駆動制御部460の第1動作例]
一実施形態において、駆動制御部460は、バランス補正部232が均等化動作を実行する場合において、トランジスタ422の動作により駆動信号φ32が生成されるように、制御信号φ42を生成する。駆動信号φ32は、スイッチング素子352のオン状態及びオフ状態を切り替えるための信号であってよい。より具体的には、本実施形態において、駆動制御部460は、トランジスタ422及びトランジスタ424の動作により、スイッチング素子352にオン動作及びオフ動作を交互に繰り返させるための駆動信号φ32が生成されるように、制御信号φ42及び制御信号φ44を生成する。
上述のとおり、駆動制御部460は、スイッチング素子352及びスイッチング素子354が、交互にオン動作を繰り返すように、制御信号φ42及び制御信号φ44を生成してよい。駆動制御部460は、スイッチング素子352及びスイッチング素子354の一方がオン・オフ動作を繰り返し、スイッチング素子352及びスイッチング素子354の他方がオフ状態を維持するように、制御信号φ42及び制御信号φ44を生成してよい。
本実施形態において、駆動制御部460は、バランス補正部232が均等化動作を実行する場合において、バランス補正部232の異常が検出されていないときに、上記のように、制御信号φ42及び制御信号φ44を生成する。この場合において、駆動制御部460は、トランジスタ426がオフ状態を維持するように、制御信号φ46を生成してよい。これにより、バランス補正部232による均等化動作が正常に実行されている場合、駆動信号供給部420は、作動信号供給経路を介して、駆動信号φ32をスイッチング素子352に供給する。
同様にして、駆動制御部460は、バランス補正部232が均等化動作を実行する場合において、トランジスタ442の動作により駆動信号φ34が生成されるように、制御信号φ52を生成する。制御信号φ52は、スイッチング素子354のオン状態及びオフ状態を切り替えるための信号であってよい。より具体的には、本実施形態において、駆動制御部460は、トランジスタ442及びトランジスタ444の動作により、スイッチング素子354にオン動作及びオフ動作を交互に繰り返させるための駆動信号φ34が生成されるように、制御信号φ52及び制御信号φ54を生成する。
上述のとおり、駆動制御部460は、スイッチング素子352及びスイッチング素子354が、交互にオン動作を繰り返すように、制御信号φ52及び制御信号φ54を生成してよい。駆動制御部460は、スイッチング素子352及びスイッチング素子354の一方がオン・オフ動作を繰り返し、スイッチング素子352及びスイッチング素子354の他方がオフ状態を維持するように、制御信号φ52及び制御信号φ54を生成してよい。
本実施形態において、駆動制御部460は、バランス補正部232が均等化動作を実行する場合において、バランス補正部232の異常が検出されていないときに、上記のように、制御信号φ52及び制御信号φ54を生成する。この場合において、駆動制御部460は、トランジスタ446がオフ状態を維持するように、制御信号φ56を生成してよい。これにより、バランス補正部232による均等化動作が正常に実行されている場合、駆動信号供給部440は、作動信号供給経路を介して、駆動信号φ34をスイッチング素子354に供給する。
[駆動制御部460の第2動作例]
他の実施形態において、駆動制御部460は、バランス補正部232が均等化動作を停止する場合、まず、作動信号供給経路及び保護信号供給経路の両方を介して、スイッチング素子352をオフ状態にするための駆動信号φ32を、スイッチング素子352に供給する。駆動制御部460は、(i)トランジスタ422の動作により、スイッチング素子352をオフ状態にするための駆動信号φ32が、作動信号供給経路を介してスイッチング素子352に供給された後、(ii)トランジスタ426の動作により、スイッチング素子352をオフ状態にするための駆動信号φ32が、保護信号供給経路を介してスイッチング素子352に供給されるように、トランジスタ422及びトランジスタ426を制御してよい。
具体的には、駆動制御部460は、トランジスタ422の動作により、スイッチング素子352をオフ状態にするための駆動信号φ32が生成されるように、制御信号φ42及び制御信号φ44を生成する。例えば、駆動制御部460は、トランジスタ422をオン動作させるための制御信号φ42を生成し、トランジスタ424をオフ動作させるための制御信号φ44を生成する。また、駆動制御部460は、トランジスタ426の動作により、スイッチング素子352をオフ動作させるための駆動信号φ32が生成されるように、制御信号φ46を生成する。例えば、駆動制御部460は、トランジスタ426をオン動作させるための制御信号φ46を生成する。
スイッチング素子352をオフ状態にするための駆動信号φ32がスイッチング素子352に供給された後、リンギングなどにより、しばらくの間、バランス補正部232の状態が不安定になる場合がある。そこで、スイッチング素子352をオフ状態にするための駆動信号φ32が作動信号供給経路を介してスイッチング素子352に供給された後、上記の駆動信号φ32が保護信号供給経路を介してスイッチング素子352に供給されるまでの期間は、バランス補正部232の状態が安定化するまでの期間に基づいて設定されることが好ましい。バランス補正部232の状態が安定化するまでの期間は、事前の試験結果、シミュレーション結果、実績値などに基づいて決定することができる。これにより、スイッチング素子352及びスイッチング素子354の少なくとも一方を停止したことにより生じたリンギングの影響により、スイッチング素子352及びスイッチング素子354の少なくとも一方が誤動作することを抑制できる。
次に、駆動制御部460は、作動信号供給経路を介した駆動信号φ32の供給を停止する。具体的には、駆動制御部460は、トランジスタ422をオフ動作させるための制御信号φ42を生成する。このとき、駆動制御部460は、トランジスタ426をオン状態に維持する。これにより、スイッチング素子352をオフ状態にするための駆動信号φ32が、保護信号供給経路を介してスイッチング素子352に供給されている状態で、トランジスタ422による、VSS端子402又は基準電位VSSと、駆動信号端子404又はスイッチング素子352のゲートとの電気的な接続が切断される。
なお、他の例によれば、駆動制御部460は、(i)トランジスタ426の動作により、スイッチング素子352をオフ状態にするための駆動信号φ32が、保護信号供給経路を介してスイッチング素子352に供給された後、(ii)トランジスタ422がオフ動作するように、制御信号φ42、制御信号φ44及び制御信号φ46の少なくとも1つを生成してもよい。なお、駆動制御部460は、この間、トランジスタ424がオフ状態を維持するような制御信号φ44を、トランジスタ424に供給してもよい。また、スイッチング素子352をオフ状態にするための駆動信号φ32が、保護信号供給経路を介してスイッチング素子352に供給された後、トランジスタ422をオフ動作させるための制御信号φ42がトランジスタ422に供給されるまでの期間は、バランス補正部232の状態が安定化するまでの期間に基づいて設定されてよい。
例えば、バランス補正部232が均等化動作を停止している状態において、何らかの原因により、駆動信号端子404と、例えばVDD端子408又は電源電圧VDDとが短絡すると、スイッチング素子352がオン動作して、第2の開閉回路に電流が流れる。本実施形態によれば、第2の開閉回路に比較的大きな電流が流れたとしても、ヒューズ340又はヒューズ342が切断されることで、蓄電セル212及び蓄電セル214の破損を防止することができる。しかしながら、本実施形態によれば、蓄電セル212の負極側と、VSS端子402とが電気的に接続されており、蓄電セル214の正極側と、VDD端子408とが電気的に接続されている。そのため、トランジスタ422に比較的大きな電流が流れる可能性がある。
本実施形態によれば、バランス補正部232が均等化動作を停止するときに、トランジスタ422がオフ状態になるので、トランジスタ422の破損を防止することができる。また、「保護信号供給経路の配線、及び、保護信号供給経路に配された1以上の素子の合成抵抗の値」が、「作動信号供給経路の配線、及び、作動信号供給経路に配された1以上の素子の合成抵抗の値」よりも大きい場合には、保護信号供給経路に配されたトランジスタ426の破損をも防止することができる。
同様に、駆動制御部460は、バランス補正部232が均等化動作を停止する場合、まず、作動信号供給経路及び保護信号供給経路の両方を介して、スイッチング素子354をオフ状態にするための駆動信号φ34を、スイッチング素子354に供給する。駆動制御部460は、(i)トランジスタ442の動作により、スイッチング素子354をオフ状態にするための駆動信号φ32が、作動信号供給経路を介してスイッチング素子354に供給された後、(ii)トランジスタ446の動作により、スイッチング素子354をオフ状態にするための駆動信号φ34が、保護信号供給経路を介してスイッチング素子354に供給されるように、トランジスタ442及びトランジスタ446を制御してよい。
具体的には、駆動制御部460は、トランジスタ442の動作により、スイッチング素子354をオフ状態にするための駆動信号φ34が生成されるように、制御信号φ52及び制御信号φ54を生成する。例えば、駆動制御部460は、トランジスタ442をオン動作させるための制御信号φ52を生成し、トランジスタ444をオフ動作させるための制御信号φ54を生成する。また、駆動制御部460は、トランジスタ446の動作により、スイッチング素子354をオフ動作させるための駆動信号φ34が生成されるように、制御信号φ56を生成する。例えば、駆動制御部460は、トランジスタ446をオン動作させるための制御信号φ56を生成する。
スイッチング素子354をオフ状態にするための駆動信号φ34がスイッチング素子354に供給された後、リンギングなどにより、しばらくの間、バランス補正部232の状態が不安定になる場合がある。そこで、スイッチング素子354をオフ状態にするための駆動信号φ34が作動信号供給経路を介してスイッチング素子354に供給された後、上記の駆動信号φ34が保護信号供給経路を介してスイッチング素子354に供給されるまでの期間は、バランス補正部232の状態が安定化するまでの期間に基づいて設定されることが好ましい。バランス補正部232の状態が安定化するまでの期間は、事前の試験結果、シミュレーション結果、実績値などに基づいて決定することができる。これにより、スイッチング素子352及びスイッチング素子354の少なくとも一方を停止したことにより生じたリンギングの影響により、スイッチング素子352及びスイッチング素子354の少なくとも一方が誤動作することを抑制できる。
次に、駆動制御部460は、作動信号供給経路を介した駆動信号φ34の供給を停止する。具体的には、駆動制御部460は、トランジスタ442をオフ動作させるための制御信号φ52を生成する。このとき、駆動制御部460は、トランジスタ446をオン状態に維持する。これにより、スイッチング素子354をオフ状態にするための駆動信号φ34が、保護信号供給経路を介してスイッチング素子354に供給されている状態で、トランジスタ442による、VDD端子408又は電源電圧VDDと、駆動信号端子406又はスイッチング素子354のゲートとの電気的な接続が切断される。
なお、他の例によれば、駆動制御部460は、(i)トランジスタ446の動作により、スイッチング素子354をオフ状態にするための駆動信号φ34が、保護信号供給経路を介してスイッチング素子354に供給された後、(ii)トランジスタ442がオフ動作するように、制御信号φ52、制御信号φ54及び制御信号φ56の少なくとも1つを生成してもよい。なお、駆動制御部460は、この間、トランジスタ444がオフ状態を維持するような制御信号φ54を、トランジスタ444に供給してもよい。また、スイッチング素子354をオフ状態にするための駆動信号φ34が、保護信号供給経路を介してスイッチング素子354に供給された後、トランジスタ442をオフ動作させるための制御信号φ52がトランジスタ442に供給されるまでの期間は、バランス補正部232の状態が安定化するまでの期間に基づいて設定されてよい。
例えば、バランス補正部232が均等化動作を停止している状態において、何らかの原因により、駆動信号端子406と、VSS端子402又は基準電位VSSとが短絡すると、スイッチング素子354がオン動作して、第1の開閉回路に電流が流れる。本実施形態によれば、第1の開閉回路に比較的大きな電流が流れたとしても、ヒューズ340又はヒューズ344が切断されることで、蓄電セル212及び蓄電セル214の破損を防止することができる。しかしながら、本実施形態によれば、蓄電セル212の負極側と、VSS端子402とが電気的に接続されており、蓄電セル214の正極側と、VDD端子408とが電気的に接続されている。そのため、トランジスタ442に比較的大きな電流が流れる可能性がある。
本実施形態によれば、バランス補正部232が均等化動作を停止するときに、トランジスタ442がオフ状態になるので、トランジスタ442の破損を防止することができる。また、保護信号供給経路の配線、及び、保護信号供給経路に配された1以上の素子の合成抵抗の値」が、「作動信号供給経路の配線、及び、作動信号供給経路に配された1以上の素子の合成抵抗の値」よりも大きい場合には、保護信号供給経路に配されたトランジスタ446の破損をも防止することができる。
[駆動制御部460の第3動作例]
他の実施形態において、駆動制御部460は、モジュール制御部390から、バランス補正部232に関連する何らかの異常が検出されたことを示す情報を含む動作制御信号φ38を受信する。本実施形態において、駆動制御部460は、動作制御信号φ38を受信した場合、スイッチング素子352をオフ状態にするための駆動信号φ32を、保護信号供給経路を介してスイッチング素子352に供給する。また、駆動制御部460は、作動信号供給経路を介した駆動信号φ32の供給を停止する。駆動制御部460は、(i)スイッチング素子352をオフ状態にするための駆動信号φ32を、保護信号供給経路を介してスイッチング素子352に供給した後、(ii)作動信号供給経路を介した駆動信号φ32の供給を停止してもよい。
具体的には、駆動制御部460は、トランジスタ422をオフ動作させるための制御信号φ42を生成する。駆動制御部460は、トランジスタ424をオフ動作させるための制御信号φ44を生成してもよい。また、駆動制御部460は、トランジスタ426の動作により、スイッチング素子352をオフ動作させるための駆動信号φ32が生成されるように、制御信号φ46を生成する。これにより、第2動作例と同様の効果が得られる。加えて、バランス補正部232に何らかの異常が生じているときに、トランジスタ422を迅速に保護することができる。
同様にして、駆動制御部460は、動作制御信号φ38を受信した場合、スイッチング素子354をオフ状態にするための駆動信号φ34を、保護信号供給経路を介してスイッチング素子354に供給する。また、駆動制御部460は、作動信号供給経路を介した駆動信号φ34の供給を停止する。駆動制御部460は、(i)スイッチング素子354をオフ状態にするための駆動信号φ34を、保護信号供給経路を介してスイッチング素子354に供給した後、(ii)作動信号供給経路を介した駆動信号φ34の供給を停止してもよい。
具体的には、駆動制御部460は、トランジスタ442をオフ動作させるための制御信号φ52を生成する。駆動制御部460は、トランジスタ444をオフ動作させるための制御信号φ54を生成してもよい。また、駆動制御部460は、トランジスタ446の動作により、スイッチング素子354をオフ動作させるための駆動信号φ34が生成されるように、制御信号φ56を生成する。これにより、第2動作例と同様の効果が得られる。加えて、バランス補正部232に何らかの異常が生じているときに、トランジスタ442を迅速に保護することができる。
なお、他の例によれば、駆動制御部460は、動作制御信号φ38を受信した場合に、バランス補正部232の均等化動作を停止することを決定する。その後、駆動制御部460は、上記の第2動作例に従って、駆動信号供給部420及び駆動信号供給部440を制御する。
図5は、駆動信号供給部540の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態によれば、駆動信号供給部540は、作動信号供給経路に並列に配された複数のトランジスタ442を有する点で、駆動信号供給部440と相違する。その他の点については、駆動信号供給部440と同様の構成を有してよい。これにより、トランジスタ442のオン抵抗と、トランジスタ446のオン抵抗が等しい場合であっても、「保護信号供給経路の配線、及び、保護信号供給経路に配された1以上の素子の合成抵抗の値」を、「作動信号供給経路の配線、及び、作動信号供給経路に配された1以上の素子の合成抵抗の値」よりも大きくすることができる。なお、本実施形態と同様にして、駆動信号供給部420も、作動信号供給経路に並列に配された複数のトランジスタ422を有してよい。
図6、図7及び図8を用いて、均等化制御部の他の例について説明する。図6は、均等化制御部670の内部構成の一例を概略的に示す。図7は、電源部602の内部構成の一例を概略的に示す。図8は、電源部604の内部構成の一例を概略的に示す。
本実施形態によれば、電源部602及び電源部604を有する点で、均等化制御部370と相違する。その他の点については、均等化制御部370と同様の構成を有してよい。なお、電源部の構成は、電源部602及び電源部604に限定されない。他の実施形態において、電源部は可変電源であってもよい。
本実施形態において、電源部602は、VSS端子402に入力された電圧又は電位が、並列に配されたトランジスタ722及びトランジスタ724を介して、基準電位VSSを提供する。VSS端子402からトランジスタ724を介して基準電位VSSに至る経路には、当該経路の抵抗値を、VSS端子402からトランジスタ722を介して基準電位VSSに至る経路の抵抗値よりも大きくするための抵抗728が配される。トランジスタ722は、駆動制御部460からの制御信号φ72に基づいて動作してよい。トランジスタ724は、駆動制御部460からの制御信号φ74に基づいて動作してよい。
本実施形態において、駆動制御部460は、バランス補正部232が均等化動作を実行する場合において、バランス補正部232の異常が検出されていない場合には、トランジスタ722をオン状態にして、トランジスタ724をオフ状態にするように、制御信号φ72及び制御信号φ74を生成する。一方、(i)バランス補正部232が均等化動作を停止している場合、又は、(ii)駆動制御部460が、モジュール制御部390から、バランス補正部232に関連する何らかの異常が検出されたことを示す情報を含む動作制御信号φ38を受信した場合には、トランジスタ722をオフ状態にして、トランジスタ724をオン状態にするように、制御信号φ72及び制御信号φ74を生成する。これにより、駆動信号φ32及び駆動信号φ34を生成するための電位、電圧又は電流を小さくすることができる。
本実施形態において、電源部604は、VDD端子408に入力された電圧又は電位が、並列に配されたトランジスタ842及びトランジスタ844を介して、電源電圧VDDを提供する。VDD端子408からトランジスタ844を介して電源電圧VDDに至る経路には、当該経路の抵抗値を、VDD端子408からトランジスタ842を介して電源電圧VDDに至る経路の抵抗値よりも大きくするための抵抗848が配される。トランジスタ842は、駆動制御部460からの制御信号φ82に基づいて動作してよい。トランジスタ844は、駆動制御部460からの制御信号φ84に基づいて動作してよい。
本実施形態において、駆動制御部460は、バランス補正部232が均等化動作を実行する場合において、バランス補正部232の異常が検出されていない場合には、トランジスタ842をオンにして、トランジスタ844をオフ状態にするように、制御信号φ82及び制御信号φ84を生成する。一方、(i)バランス補正部232が均等化動作を停止している場合、又は、(ii)駆動制御部460が、モジュール制御部390から、バランス補正部232に関連する何らかの異常が検出されたことを示す情報を含む動作制御信号φ38を受信した場合には、トランジスタ842をオフ状態にして、トランジスタ844をオン状態にするように、制御信号φ82及び制御信号φ84を生成する。これにより、駆動信号φ32及び駆動信号φ34を生成するための電位、電圧又は電流を小さくすることができる。
この場合において、駆動信号供給部420は、トランジスタ426及び抵抗428の一方又は両方をそなえなくてもよい。また、駆動信号供給部440は、トランジスタ446及び抵抗448の一方又は両方をそなえなくてもよい。つまり、本願明細書には、下記の項目Aが開示されている。
[項目A]
直列に接続された第1蓄電セル及び第2蓄電セルの電圧を均等化させるバランス補正装置を制御する制御装置であって、
上記バランス補正装置は、
上記第1蓄電セル及び上記第2蓄電セルの間でエネルギーを輸送するための輸送デバイスと、
(i)上記第1蓄電セル及び上記第2蓄電セルの少なくとも一方と、(ii)上記輸送デバイスとの電気的な接続関係を切り替えるスイッチング素子と、
を備え、
上記制御装置は、
上記スイッチング素子の駆動信号を生成するための電位、電圧若しくは電流を提供する電源部と、
(i)上記電源部と、(ii)上記スイッチング素子において上記駆動信号を受信する受信部とを電気的に接続し、上記スイッチング素子に上記駆動信号を供給するための第1経路と、
を備え、
上記電源部は、上記バランス補正装置に異常が生じたことを検出する異常検出部から、異常が検出されたことを示す信号を受信した場合に、上記駆動信号を生成するための電圧若しくは電流を小さくする、
制御装置。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項を、他の実施形態に適用することができる。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。