JP2019065640A - 治工具及び積層梁構造体と、積層梁構造体の施工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】治工具14は、上部勾配梁と、その下方の下部勾配梁とを、間に面材を挟んだ状態で固定するために用いる治工具である。治工具14は、筒状部140と、板状部141と、掛部142,143と、を有する。板状部141は、筒状部140の中空部140aに挿入された筒内挿入部141aを有する。筒内挿入部141aの先端近傍の部分には、孔部141bが設けられている。また、板状部141における筒内挿入部141aとは反対側の部分には、孔部141cが設けられている。孔部141bは上部勾配梁との固定に用いられ、孔部141cは下部勾配梁との固定に用いられる。掛部142,143は、上部勾配梁に対して治工具14を固定した状態で、面材を仮受けするための部分である。
【選択図】図4
Description
1.小屋部1の概略構造
本実施形態に係る木造建築物の小屋部1の概略構造について、図1及び図2を用い説明する。
積層梁構造体6における上部勾配梁7と下部勾配梁11との固定構造について、図3を用い説明する。図3は、図2のIII−III断面を示す模式断面図である。
治工具14の構造について、図4を用い説明する。図4は、(a)が模式正面図であり、(b)が模式平面図であり、(c)が模式側面図である。なお、図4(a)、(c)において、図の上方が積層梁構造体6の上方(上部勾配梁7が配された側)に相当し、図の下方が積層梁構造体6の下方(下部勾配梁11が配された側)に相当する。図4(b)において、紙面手前側が積層梁構造体6の上方(上部勾配梁7が配された側)に相当する。
上部勾配梁7及び下部勾配梁11と治工具14との具体的な固定構造について、図5を用い説明する。図5は、積層梁構造体6における上部勾配梁7及び下部勾配梁11と治工具14との具体的な固定構造を示す模式断面図である。
積層梁構造体6の施工方法について、図6から図10を用い説明する。図6、図8、及び図10は、積層梁構造6の施工方法について、工程順に示す模式断面図である。また、図7は、面材9の構成の一部を示す平面図であり、図9は、積層梁構造体6の施工における工程の一部を示す模式平面図である。
図4に示す構成を有する治工具14を少なくとも2つ準備する。
図6に示すように、傾斜方向に間隔を空けて複数の治工具14を固定した上部勾配梁7を棟木4と軒桁5(図1を参照。)との間に架け渡した状態で設置する。棟木4及び軒桁5への上部勾配梁7の設置は、例えば、棟木4及び軒桁5に予め固定された金具を用い行われる。
図7に示すように、面材9の隅部には、予め切欠き部9b,9cが設けられている。傾斜方向の上方に配置される予定の上側切欠き部9bは、X方向の切欠き長さL9bが、下方に配置される予定の下側切欠き部9cの切欠き長さL9cよりも長く設定されている。
(i)面材9の上側端面部9を治工具14の掛部142,143に引っ掛けるサブ工程
図8に示すように、上部勾配梁7に対して斜め下方から面材9の上側端面部9を持ち上げて行き、傾斜方向の上側に位置する治工具14の傾斜部142bに面材9の上側切欠き部9bの縁部を引っ掛ける。なお、図8では、治工具14の傾斜部142bに対して面材9を引っ掛ける状態だけを図示しているが、Y方向(図8の紙面に垂直な方向)に隣接して設置される治工具14の傾斜部143bに対して面材9を引っ掛けるのも同様の方法で実施される。
図8に示す状態から、作業者は、面材9の下側端面部9fを上方に持ち上げて行く。これにより、面材9は、上側端面部9eあるいはその近傍を支点として回動する。図9(a)に示すように、本実施形態に係る施工方法では、面材9の隅部に切欠き部9b,9cが設けられているので、面材9の下側端面部9fが傾斜方向下側に位置する治工具14の水平部142aなどに干渉することなく、面材9の下側端面部9fを上部勾配梁7に当接するまで持ち上げることができる。
図9(b)に示すように、面材9を上部勾配梁7の長手に沿って傾斜方向下側にスライド移動させる。これにより、面材9における上側切欠き部9bの縁部と、下側切欠き部の縁部と、がそれぞれ治工具14の水平部142aの上面に引っ掛かった状態となる。
図9(b)を用い説明した状態から、作業者により上部勾配梁7に対して面材8,9,10を固定する。面材8,9,10の固定は、例えば、ねじ止めによりなされる。
図10に示すように、予め凹部11aが設けられた下部勾配梁11を持ち上げ、面材8,9,10と略隙間がない状態とする。そして、図5を用い説明したように、掛止ピン16を孔部11bに差し込み、孔部141cを挿通するようにする。これにより、治工具14に対する下部勾配梁11の固定、換言すると、上部勾配梁7及び面材8,9,10に対する下部勾配梁11の固定がなされる。
本実施形態に係る積層梁構造体6が具備する治工具14では、孔部(第1梁固定部)141bと孔部(第2梁固定部)141cとが板状部(延設部)141に設けられているので、面材9を挟んだ状態で上部勾配梁(第1梁)7と下部勾配梁(第2梁)11との固定に用いることができる。
第2実施形態に係る積層梁構造体の構成について、図11及び図12を用い説明する。図11は、(a)が第2実施形態に係る積層梁構造体26が具備する治工具34の模式正面図であり、(b)がその模式平面図であり、(c)がその模式側面図である。また、図12は、積層梁構造体26の構造を示す模式断面図である。
図11(a)、(b)、(c)に示すように、本実施形態に係る治工具34は、柱状部(延設部)340と掛部341とから構成されている。柱状部340は、略円柱形状を有し、上部において、径方向に貫通する孔部(第1梁固定部)340aが設けられている。
図12に示すように、本実施形態に係る積層梁構造体26は、上部勾配梁7と、面材8,9,10と(図12では、面材9のみを図示。)、下部勾配梁31と、治工具34と、を備える。また、積層梁構造体26は、掛止ピン15と、ボルト36と、ワッシャ38と、栓部材37と、を備える。
上記第1実施形態及び上記第2実施形態では、小屋部1に適用する積層梁構造体6,26を一例としたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、梁が水平に架け渡される天井部に本発明の積層梁構造体を適用することも可能である。
6,26 積層梁構造体
7 上部勾配梁(第1梁)
8〜10 面材
11,31 下部勾配梁(第2梁)
14,34 治工具
141 板状部(延設部)
141b 孔部(第1梁固定部)
141c 孔部(第2梁固定部)
142,143 掛部
142a,143a 水平部(本掛部)
142b,143b 傾斜部
340 柱状部(延設部)
340a 孔部(第1梁固定部)
340b ねじ孔(第2梁固定部)
Claims (8)
- 第1梁と、当該第1梁の下方の第2梁とを、前記第1梁と前記第2梁との間に面材を挟んだ状態で固定するために用いる治工具において、
所定の延設方向に延びる延設部と、
前記延設部における所定の部分に設けられ、前記第1梁との固定に用いられる第1梁固定部と、
前記延設部における前記第1梁固定部が設けられた部分よりも下方の部分に設けられ、前記第2梁との固定に用いられる第2梁固定部と、
前記延設部における前記第1梁固定部が設けられた部分から下方に所定間隔だけ離間した位置から、前記延設部が延びる延設方向と交差する方向に延びる掛部と、
を備え、
前記所定間隔は、前記第1梁固定部に前記第1梁が固定された場合に、前記第1梁固定部から前記第1梁の下面までの間隔と、前記面材の厚み寸法とを足し合わせた値よりも大きい間隔となっている、
治工具。 - 請求項1に記載の治工具であって、
前記第2梁固定部は、前記第1梁固定部に前記第1梁が固定され、前記第2梁固定部に前記第2梁が固定された場合に、前記第1梁の下面と前記第2梁の上面との間隔が前記面材の厚み寸法に合致する部分に設けられている、
治工具。 - 請求項1又は請求項2に記載の治工具であって、
前記掛部は、前記延設方向と直交する方向に延びる本掛部と、当該本掛部に連続するとともに、前記本掛部から離れるに従って、前記第1梁固定部から漸次離れるように傾斜する傾斜部と、を有する、
治工具。 - 請求項1から請求項3の何れかの治工具と、
前記治工具における前記第1梁固定部に固定される第1梁と、
前記治工具における前記第2梁固定部に固定される第2梁と、
前記第1梁と前記第2梁との間に配設された状態で、前記第1梁に固定されてなる面材と、
を備える、
積層梁構造体。 - 請求項4に記載の積層梁構造体であって、
前記面材は、前記治工具の前記延設部における前記第1梁の下面と前記第2梁の上面との間の領域をかわすように配設されている、
積層梁構造体。 - 請求項4又は請求項5に記載の積層梁構造体であって、
前記第1梁には、前記治工具の前記延設部における前記面材の上面よりも上部の侵入を許す凹部が設けられており、
前記第2梁には、前記治工具の前記延設部における前記面材の下面よりも下部の侵入を許す凹部が設けられている、
積層梁構造体。 - 請求項1から請求項3の何れかの治工具を2つ準備する工程と、
第1梁を設置する工程と、
前記第1梁に対して、当該第1梁の長手方向に沿って、所定ピッチで前記2つの治工具を固定する工程と、
前記第1梁の下面に面材を固定する工程と、
前記面材の下面に第2梁を設置し、当該第2梁を前記2つの治工具に固定する工程と、
を備え、
前記治工具を固定する工程では、前記所定間隔として、前記第1梁の長手方向における前記面材の長さを採用し、
前記面材を固定する工程は、
前記第1梁の長手方向における前記面材の一方の側の端面部を、前記2つの治工具の内の一方の治工具における前記掛部の上面に引っ掛ける第1サブ工程と、
前記一方の側の端面部を前記掛部の上面に引っ掛けた後、前記第1梁の長手方向における前記面材の他方の側の端面部を前記第1梁の下面に向けて回動させる第2サブ工程と、
前記面材の前記他方の側の端面部を回動させた後、前記面材を前記第1梁の長手方向に沿ってスライド移動させ、前記他方の側の端面部を、前記2つの治工具の内の他方の治工具における前記掛部の上面に引っ掛ける第3サブ工程と、
前記面材における両端面部をそれぞれ引っ掛けた状態で、前記第1梁に対して前記面材を固定する第4サブ工程と、
を有する、
積層梁構造体の施工方法。 - 請求項7に記載の積層梁構造体の施工方法であって、
前記面材の隅部には、前記掛部に対応して、平面視矩形の切欠き部が設けられており、
前記隅部に前記切欠き部を設けることにより、前記第1サブ工程から前記第2サブ工程までの間で、前記治工具における前記延設部に対する前記面材の干渉を避ける、
積層梁構造体の施工方法。
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