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JP2019056141A - 浸炭窒化用鋼材および浸炭窒化軸受部品 - Google Patents

浸炭窒化用鋼材および浸炭窒化軸受部品 Download PDF

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JP2019056141A
JP2019056141A JP2017180951A JP2017180951A JP2019056141A JP 2019056141 A JP2019056141 A JP 2019056141A JP 2017180951 A JP2017180951 A JP 2017180951A JP 2017180951 A JP2017180951 A JP 2017180951A JP 2019056141 A JP2019056141 A JP 2019056141A
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JP2017180951A
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木南 俊哉
Toshiya Kinami
俊哉 木南
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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Abstract

【課題】製造コストが低く(特に浸炭窒化時間が短く、かつ、ショットピーニングを省略できる)、水素脆性剥離が生じ難いため寿命が長い浸炭窒化用鋼材の提供。【解決手段】C、Si、Mn、P、S、Cr、Al、O、N、Tiを特定範囲で含有し、Mn+Crが特定範囲内にであり、残部がFeおよび不可避的不純物の組成からなり、Mn/CrおよびSi/Crが特定範囲内となり、表面C濃度および表面N濃度が特定範囲内であり、表面硬さがHRC58以上64未満であり、表面部分に分散析出した窒化物のうち粒径300nm未満のCr窒化物であるCrNおよびSiMn窒化物であるMnSiN2の窒化物個数が105個/mm2以上であり、かつ、粒径400nm以上の窒化物個数が104個/mm2以下であることを特徴とする水素脆性型の面疲労強度に優れた浸炭窒化軸受部品。【選択図】なし

Description

本発明は浸炭窒化用鋼材および浸炭窒化軸受部品に関する。
近年、自動車や産業機器に用いられる歯車、CVT、軸受部品等の面疲労負荷を受ける部品は高性能化、高速化に伴い使用条件が過酷化している。さらに、新しい変速機構であるCVTをはじめ潤滑油の種類も多様化しており、従来とは異なる剥離形態による早期剥離を生じる問題がある。
例えば、自動車のオルタネータ用軸受で、従来型の組織変化であるヘルツ応力場に起因した、傾きを有するホワイトバンド(30°バンド、80°バンド)とは異なる粒界に沿った樹木状の白色層の組織変化を伴う早期剥離が生じる場合がある。これは、高振動、高荷重、急加減速等の厳しい負荷条件下で、油膜厚さが不十分となり、一部で金属接触が生じ、潤滑油が分解し、転動面に水素が発生し、内部に侵入することにより水素脆性剥離が生じたためと考えられている。オルタネータ用軸受では潤滑油を変えることにより、この早期剥離防止してきた。
しかし、単に潤滑油を変えるだけでは水素起因の早期剥離を抑制できなくなりつつあり、水素脆性に優れた材料開発が求められていた。
すでに、特許文献1で開示したように、バナジウム(以下V)を添加することによりV系炭化物による水素トラップ技術を用いて水素脆性型の面疲労強度を改善した高炭素高クロム軸受鋼を開発した。
さらに、特許文献2で開示したように、鋼材の初期炭素量を下げ、Vとモリブデン(以下Mo)を複合添加することにより、水素脆性型の面疲労強度に優れ、かつ歯車、CVT部品等の幅広い部品に適用可能な肌焼鋼を開発した。
さらに、特許文献3で開示したように、Cr,Mn量を適正化することで浸炭窒化後に表層に析出する主としてCr系微細窒化物による水素トラップの効果で耐水素脆性を改善する技術を開発した。
しかしながら、SCM440等の肌焼鋼を浸炭窒化処理する場合は、所定の表層C濃度およびC濃度深さ分布を得るために長時間の浸炭処理が必要となり生産性が低下する。浸炭時間を短時間化し生産性を高めるためには初期C濃度の高いSUJ2に代表される軸受鋼に浸炭窒化することが求められていた。
しかし、軸受鋼に浸炭窒化する場合には肌焼鋼で得られる表層圧縮残留応力が小さくなるため、特許文献4に開示したようにショットピーニング等により600MPa以上の表層圧縮残留応力を付与する必要があった。
このため、軸受鋼でショットピーング処理を省略できる耐水素脆性とコスト共に優れた浸炭窒化軸受鋼が求められていた。
特開2006−213981号公報 特開2008−280583号公報 特開2011−225936号公報 特開2014−12870号公報
また、浸炭窒化では通常表層に粒径300nm以下の微細なCrNとMnSiN2の2種類の窒化物が生成する。このため、水素トラップサイトとなる窒化物を形成するCrおよびMn量を高めることが寿命向上に有効であるが、Cr+Mn量が4.00質量%超では、粒径400nm以上の粗大窒化物が生成することで水素トラップ効果を失い、条件によって寿命を低下させる問題があった。
本発明は上記のような課題を解決することを目的とする。
すなわち、本発明の目的は、製造コストが低く(特に浸炭窒化時間が短く、かつ、ショットピーニングを省略できる)、水素脆性剥離が生じ難いため寿命が長い浸炭窒化軸受部品および浸炭窒化処理を施すことでそれを得ることができる浸炭窒化用鋼材を提供することである。
本発明者は上記課題を解決するため鋭意検討し、本発明を完成させた。
本発明は、
質量%表示で、
C:0.80〜1.20%、
Si:0.10〜0.50%、
Mn:1.20〜2.50%、
P:0.03%以下、
S:0.03%以下、
Cr:1.60〜2.80%、
Al:0.050%以下、
O:0.0015%以下、
N:0.025%以下、
Ti:0.003%以下、
Mn+Cr:4.00%超、
残部:Feおよび不可避的不純物
の組成からなり、
Mn/Cr:0.40〜1.50、
Si/Cr:0.05〜0.30
を満たし、
RXガスにアンモニアを1〜5%添加した浸炭窒化ガスを用い、浸炭窒化温度を800〜900℃、浸炭窒化時間を1〜5h、CPを0.8〜1.3%、OQを110℃とする浸炭窒化処理を施した場合に、
最表面から深さ10μmの位置までのC濃度の最大値である表面C濃度が0.80〜1.50質量%、
最表面から深さ10μmの位置までのN濃度の最大値である表面N濃度が0.05〜0.80質量%、
表面硬さがHRC58以上64未満であり、
最表面から深さ10〜20μmの領域に分散析出した窒化物のうち粒径300nm未満のCr窒化物であるCrNおよびSiMn窒化物であるMnSiN2の窒化物個数が105個/mm2以上であり、かつ、粒径400nm以上の窒化物個数が104個/mm2以下である水素脆性型の面疲労強度に優れる浸炭窒化軸受部品が得られる、浸炭窒化用鋼材である。
このような浸炭窒化用鋼材を、以下では「本発明の鋼材」ともいう。
本発明の鋼材は、上記のように、特定範囲で、C、Si、Mn、P、S、Cr、Al、O、N、Tiを含み、
さらに、質量%表示で、
Mo:1.00%以下、
Ni:1.00%以下、
V:1.00%以下
で含有し、Mn+Cr:4.00%超、
残部:Feおよび不可避的不純物
の組成からなることが好ましい。
また、本発明は、
質量%表示で、
C:0.80〜1.20%、
Si:0.10〜0.50%、
Mn:1.20〜2.50%、
P:0.03%以下、
S:0.03%以下、
Cr:1.60〜2.80%、
Al:0.050%以下、
O:0.0015%以下、
N:0.025%以下、
Ti:0.003%以下、
Mn+Cr:4.00%超、
残部:Feおよび不可避的不純物
の組成からなり、
Mn/Cr:0.40〜1.50、
Si/Cr:0.05〜0.30
を満たし、
最表面から深さ10μmの位置までのC濃度の最大値である表面C濃度が0.80〜1.50質量%、
最表面から深さ10μmの位置までのN濃度の最大値である表面N濃度が0.05〜0.80質量%、
表面硬さがHRC58以上64未満であり、
最表面から深さ10〜20μmの領域に分散析出した窒化物のうち粒径300nm未満のCr窒化物であるCrNおよびSiMn窒化物であるMnSiN2の窒化物個数が105個/mm2以上であり、かつ、粒径400nm以上の窒化物個数が104個/mm2以下であることを特徴とする水素脆性型の面疲労強度に優れた浸炭窒化軸受部品である。
このような浸炭窒化軸受部品を、以下では「本発明の軸受部品」ともいう。
本発明の軸受部品は、上記のように、特定範囲で、C、Si、Mn、P、S、Cr、Al、O、N、Tiを含み、
さらに、質量%表示で、
Mo:1.00%以下、
Ni:1.00%以下、
V:1.00%以下
で含有し、Mn+Cr:4.00%超、
残部:Feおよび不可避的不純物
の組成からなることが好ましい。
上記の本発明の鋼材を浸炭窒化処理することで、上記の本発明の軸受部品を得ることができる。
以下において、単に「本発明」と記した場合、本発明の鋼材および本発明の軸受部品の両方を意味するものとする。
本発明によれば、製造コストが低く(特に浸炭窒化時間が短く、かつ、ショットピーニングを省略できる)、水素脆性剥離が生じ難いため寿命が長い浸炭窒化軸受部品および浸炭窒化処理を施すことでそれを得ることができる浸炭窒化用鋼材を提供することができる。
浸炭窒化条件の一例を示す概略図である。 ローラーピッチング試験機の概略図である。
本発明について説明する。
以下において単に「%」と記した場合、「質量%」を意味するものとする。
発明者は、浸炭時間の短時間化のため0.8%Cを超える軸受鋼を用いて種々の合金成分を用いて浸炭窒化処理を行い、水素脆性を評価した。浸炭窒化による水素脆性寿命の改善には表層に析出する微細窒化物の水素トラップによる。微細窒化物はCrNとMnSiN2が生成しており、水素脆性の改善にはCrとMn量を増加することでCrNとMnSiN2の数を増加することが有効であることを明らかにした。具体的にはMn量1.20%以上、Cr量1.60%以上の添加が必要であることを明らかとした。
また、発明者は、水素脆性型の転動疲労において長寿命を得るための表面N濃度とC濃度の適正条件を見出した。具体的には表面C濃度は窒化により最表層のC濃度が低下してしまうので、通常の浸炭より高めの0.80%から1.50%が適している。一方、表層N濃度は高すぎると粗大な窒化物を形成してしまうため0.05〜0.80%が適していることを明らかにした。これは寿命改善メカニズムが粒径100〜200nmの微細窒化物による水素トラップであるためと考えられた。具体的には表層に生成する窒化物のうち粒径300nm未満の微細な窒化物を105個/mm2以上含有することが水素脆性型の面疲労寿命を改善するために必要であることを見出した。
一方、軸受鋼でショットピーニングによる圧縮残留応力付与を省略するためには窒化物水素トラップによる耐水素脆性を向上するため、窒化物の生成個数を増加する必要がある。このためには窒化物を形成するMnおよびCr量を高めてCr+Mn量を4.00%超とすることが有効である。しかし、Cr+Mn量が4.00%超になるとSi、MnとCr量の成分バランスが悪い場合には、CrNあるいはMnSiN2の一方のみが優先して生成し、粒径400nmを超える粗大窒化物となることを見出した。具体的にはMn/Cr:0.40〜1.50、Si/Cr:0.05〜0.30とすることでCrNあるいはMnSiN2がバランス良く生成し、粗大な窒化物生成を抑制できCr+Mn量が4.00%超であっても微細窒化物を多数分散することで水素脆性寿命をさらに向上することを見出した。このような軸受鋼に浸炭窒化処理することによってショットピーニング等による表層圧縮残留応力を付与することなく、優れた耐水素脆性鋼を得ることができる。
以下に本発明の軸受部品の組成を説明する。
また、本発明の鋼材を浸炭窒化処理したものが本発明の軸受部品であるので、本発明の軸受部品における浸炭窒化された表層部分以外の部分は、本発明の鋼材と同一の組成を有する。さらに、本発明の軸受部品における当該表層部分の質量は全体に占める比率が大きくないため、本発明の軸受部品の全体組成(全体の平均値)は、ほぼ本発明の鋼材の組成と同じである。したがって、以下に説明する本発明の軸受部品の組成は、本発明の鋼材の組成と考えることもできる。
Cの含有量(0.80%〜1.20%)について、転がり軸受として必要な表層硬さを得るために0.8%以上の表層C量が必要である。長時間の浸炭処理を省略して表層C量0.8%以上を得るためには、Cの含有量は0.80%が必要なため、C含有量の下限を0.80%に限定した。しかし、C量が1.20%を超えて含有された場合、鍛造や旋削加工等の製造性を低下させるため、C量の上限値は1.20%とした。
Siの含有量(0.10%〜0.50%)について、Siは鋼を製造する際に脱酸剤として用いられ、鋼の強度、転動疲労寿命を向上するため添加する。そのために必要な0.10%を下限値とした。しかし、Si添加は鋼の靭性を低下し、熱間加工性を低下し水素脆性感受性を高める。0.50%を超えて添加すると水素脆性型の転動疲労寿命が低下するため、上限値を0.50%とした。
Mnの含有量(1.20%〜2.50%)について、Mnは浸炭窒化により窒化物を形成し、水素トラップサイトとして働き、水素脆性型面疲労強度を改善することができる。このためにはMn量が1.20%は必要であるため、1.20%を下限とした。また、Mnは鋼を製造する際に脱酸に用いられる元素であるとともに、焼入れ性を改善する元素である。しかし、2.50%を超えて多量にMnを含有すると鍛造や旋削加工等の製造性を低下させるため、Mn含有量の上限を2.50%に限定した。
Pの含有量(0.03%以下)について、Pは鋼のオーステナイト粒界に偏析し、靭性や転動疲労寿命の低下を招き、特に水素脆性型転動疲労の特徴である粒界強度を大きく低下させるため、0.03%をP含有量の上限とした。
なお、Pの含有率は0%でもよい。すなわち、Pは含有しなくてもよい。
Sの含有量(0.03%以下)について、Sは鋼の熱間加工性を害し、鋼中での非金属介在物を形成して靭性や転動寿命を低下させ、水素脆性型転動疲労強度を低下させるため、可及的に少なくすることが望ましいが、Sは切削加工性を向上する効果も有しているため、0.03%をSの上限値とした。
Sの含有率は0.001%以上であることが好ましい。
Crの含有量(1.60%〜2.80%)について、Crは本発明において重要な添加元素である。Crは浸炭窒化により窒化物を形成し、水素トラップサイトとして働き、水素脆性型面疲労強度を改善することができる。また、Crは焼入れ性の改善と炭化物による硬さの確保と寿命改善とのために添加される。所定の炭窒化物を得るためには1.60%以上の添加が必要であるため、Cr含有量の下限値を1.60%に限定した。しかし、2.80%を超えて含有すると、浸炭性を劣化させ、大型の炭窒化物が生成し、転動疲労寿命の低下が生じるため、Cr含有量の上限を2.80%とした。
Alの含有量(0.050%以下)について、Alは鋼の製造時の脱酸剤として使用されるが、硬質の非金属介在物を生成し、転動疲労寿命を低下させるため低減することが望ましい。0.050%を超えてAlが多量に含有されると顕著な転動疲労寿命の低下が認められるため、Al含有量の上限を0.050%とした。なお、Al含有量を0.005%未満とするためには鋼製造コストの上昇が生じるため、Alの含有量の下限を0.005%にすることが好ましい。
Alの含有率は0.01%以上であることがさらに好ましい。
O(酸素)の含有量(0.0015%以下)、Nの含有量(0.025%以下)について、OおよびNは鋼中に酸化物、窒化物を形成し非金属介在物として疲労破壊の起点となり、転動疲労寿命を低下させるため、Oは0.0015%、Nは0.025%を各元素の上限とした。
なお、Oの含有率は0%でもよい。すなわち、Oは含有しなくてもよい。
Nの含有率は0.01%以上であることが好ましい。
Tiの含有量(0.003%)以下について、Tiは鋼中に窒化物を形成し非金属介在物として疲労破壊の起点となり、転動疲労寿命を低下させるため、Tiは0.003%を元素の上限とした。
Tiの含有率は0.001%以上であることが好ましい。
Mn+Crの含有量(4.00%超)について、MnとCrは単独添加でも水素脆性型の面疲労強度を改善するが、十分な効果を得るためには両者を適正に複合添加することが必要である。軸受鋼において窒化物水素トラップを活用し、優れた水素脆性に対する改善効果を十分に得るためにはMn+Crの含有量が4.00%を超える添加が必要であるため、4.00%超に限定した。
Mn+Crの上限値は、5.0%であることが好ましく、4.5%であることがより好ましい。
Moの含有量(1.00%以下)について、Moは粒界破壊を抑制することにより水素脆性型の面疲労強度を向上する。また、Moは鋼の焼入れ性を改善するとともに、炭化物中に固溶することにより焼戻し時の硬さの低下を抑制する効果がある。しかし、1.00%を超えて多量に含有すると鋼材のコストが上昇し、熱間加工性や切削性が低下するため、Moの上限値を1.00%とした。
なお、Moの含有率は0%でもよい。すなわち、Moは含有しなくてもよい。
Niの含有量(1.00%以下)について、Niは転動疲労過程での組織変化を抑制、転動疲労寿命を向上する。また、Niの添加は靭性および耐食性の改善にも効果がある。しかし、1.00%を超えて多量に含有すると鋼の焼入れ時に多量の残留オーステナイトを生成し、所定の硬さが得られなくなるとともに、鋼材のコストが上昇するため、Ni含有量の上限値を1.00%以下とした。
なお、Niの含有率は0%でもよい。すなわち、Niは含有しなくてもよい。
Vの含有量(1.00%以下)について、Vの炭化物も微細であり水素トラップサイトとして有効に働くことにより、水素脆性型の面疲労強度を改善する。しかし、1.00%を超えて多量に含有すると鋼材のコストが上昇し、熱間加工性や切削性が低下するため、Vの上限値を1.00%とした。
なお、Vの含有率は0%でもよい。すなわち、Vは含有しなくてもよい。
本発明の軸受部品(本発明の鋼材)は、上記のように、特定範囲内でC、Si、Mn、P、S、Cr、Al、O、N、Tiを含み、Mn+Crが4%超であり、さらに、特定範囲内でMo、Ni、Vを含むことが好ましく、残部はFeおよび不可避的不純物である。
ここで不可避的不純物とは、意図的に添加しなくても原料や製造工程等から混入する可能性がある成分を意味する。不可避的不純物として、具体的にはCuが挙げられる。
本発明の軸受部品(本発明の鋼材)は、上記のような組成を備え、さらにMn含有率とCr含有率との比であるMn/Crが0.40〜1.50を満たし、Si含有率とCr含有率との比であるSi/Crが0.05〜0.30を満たす。
Mn/Cr(0.40〜1.50)について、浸炭窒化時に生成する窒化物はCrNとMnSiN2である。どちらの窒化物が優先的に生成するかはMn/Crで決まる。即ち、Mn/Cr値が大きければMnSiN2、Mn/Cr値が小さければCrNが生成する。一方だけの窒化物に生成が偏ると粒径400nmを超える粗大な窒化物が生成する。MnSiN2とCrNの生成がバランスすることで粗大な窒化物生成を抑制できる下限値0.40および上限1.50の範囲とした。
Si/Cr(0.05〜0.30)について、浸炭窒化時に生成する窒化物はCrNとMnSiN2である。どちらの窒化物が優先的に生成するかはSi/Crでも決まる。即ち、Si/Cr値が大きければMnSiN2、Si/Cr値が小さければCrNが生成する。一方だけの窒化物に生成が偏ると粒径400nmを超える粗大な窒化物が生成する。MnSiN2とCrNの生成がバランスすることで粗大な窒化物生成を抑制できる下限値0.05および上限0.30の範囲とした。
本発明の軸受部品は上記のように、特定範囲内でC、Si、Mn、P、S、Cr、Al、O、N、Tiを含み、Mn+Crが4%超であり、特定範囲内でMo、Ni、Vを含むことが好ましく、残部はFeおよび不可避的不純物であり、さらに、Mn/CrおよびSi/Crは各々特定範囲内となる。そして、本発明の軸受部品は、本発明の鋼材を浸炭窒化処理して得られるものであるので、本発明の軸受部品の表層部分は浸炭窒化されている。
したがって、本発明の軸受部品は、最表面から深さ10μmの位置までのC濃度の最大値である表面C濃度が0.80〜1.50質量%、最表面から深さ10μmの位置までのN濃度の最大値である表面N濃度が0.05〜0.80質量%、表面硬さがHRC58以上64未満であり、最表面から深さ10〜20μmの領域に分散析出した窒化物のうち粒径300nm未満のCr窒化物であるCrNおよびSiMn窒化物であるMnSiN2の窒化物個数が105個/mm2以上であり、かつ、粒径400nm以上の窒化物個数が104個/mm2以下である。
表層C濃度(0.80〜1.50%)について、Cは転がり軸受として強度を確保するために必須の元素であり、所定の熱処理後硬さを維持するためには0.80%以上含有する必要があるため、C含有量の下限を0.80%に限定した。しかし、C量が1.50%を超えて含有された場合、大型の炭化物が生成し、転動疲労寿命の低下が生じることが判明したため、C量の上限値は1.50%とした。
なお、本発明において表層C濃度とは、最表面から深さ10μmの位置までのC濃度の最大値を意味する。具体的には、横断面(円状部)が露出するように樹脂内に埋め込み、研磨した後、本発明の軸受部品の表層のC濃度をEPMAで分析して得られる値を意味するものとする。
表層N濃度(0.05%〜0.80%)について、Nは鋼の軟化抵抗性を改善することにより転動寿命を向上する。また、微細な窒化物を表層に生成することにより水素トラップサイトとして働き、耐水素脆性を改善する。これらの効果を得るためにはNを0.05%以上含有する必要があるため下限を0.05%とした。しかし、N量が0.80%を超えると残留γの生成により、表面硬さを低下させ所定の表面硬さが得られなくなるため、N量の上限値を0.80%とした。
なお、本発明において表層N濃度とは、最表面から深さ10μmの位置までのN濃度の最大値を意味する。具体的には、横断面(円状部)が露出するように樹脂内に埋め込み、研磨した後、本発明の軸受部品の表層のN濃度をEPMAで分析して得られる値を意味するものとする。
上記の表層C濃度および表層N濃度の測定方法は、実施例の欄に記す方法と同様であるが、実施例では、初めに各試験片の直径25mmの外周を表層から0.1mm分研磨し、その後に、横断面(円状部)が露出するように樹脂内に埋め込み、研磨した後、本発明の軸受部品の表層のC濃度およびN濃度をEPMAで分析している点で異なる。実施例において初めに外周を研磨する理由は、通常、浸炭窒化したものは、その最表面を0.1mm分程度研磨した後に利用するからである。本発明の軸受部品は、すでにその最表面を0.1mm分程度研磨された後のものを意味する。
表面硬さ(HRC58以上64未満)について、焼戻し後の表面硬さと転動疲労寿命には相関が認められ、表面硬さが高いほど転動疲労寿命は長くなる傾向がある。特に、焼戻し処理後の表面硬さがHRC58以下になると急激に転動疲労寿命が低下し、寿命のばらつきも大きくなるため、焼戻し処理後の表面硬さをHRC58以上とした。一方、表面硬さが高くなると水素脆性に対する感受性が高くなり、表面硬さがHRC64以上になると水素脆性型の面疲労強度が著しく低下するため、上限をHRC64未満とした。なお、Hv硬さに換算すると約650Hv以上800Hv未満に相当する。
なお、本発明において表面硬さとは、最表面のロックウェル(HRC)は、JIS Z2245に準拠して5点測定し、それらの平均値として得られる値を意味するものとする。
この方法は実施例の欄に記す方法と同様であるが、実施例では、初めに各試験片の直径25mmの外周を表層から0.1mm分研磨し、その後に、得られた研磨面にてロックウェル硬さを測定している点で異なる。実施例において初めに外周を研磨する理由は、通常、浸炭窒化したものは、その最表面を0.1mm分程度研磨した後に利用するからである。本発明の軸受部品は、すでにその最表面を0.1mm分程度研磨された後のものを意味する。
粒径300nm未満のCr窒化物であるCrNおよびMn窒化物であるMnSiN2の窒化物個数(105個/mm2以上)について、窒化物のうち水素トラップに有効な窒化物はCr窒化物であるCrNとMn窒化物であるMnSiN2である。窒化物は水素をトラップすることにより、水素脆性型の面疲労剥離を抑制する効果がある。その効果を得るためには、微細な窒化物CrNとMnSiN2を多数析出させる必要がある。窒化物生成数が少ない場合や粒径300nm以上の窒化物が多数生成し、粒径300nm未満の微細な窒化物が105個/mm2未満となると、水素トラップによる水素脆性型面疲労強度の改善効果が十分には得られない。このため、粒径300nm未満の窒化物個数(CrNとMnSiN2との合計個数)を105個/mm2以上含有するとした。
なお、この窒化物個数の上限値は106個/mm2であることが好ましく、5×105個/mm2であることがより好ましい。
なお、本発明において最表面から深さ10〜20μmの領域に分散析出した窒化物のうち粒径300nm未満のCr窒化物であるCrNおよびSiMn窒化物であるMnSiN2の窒化物個数(CrNとMnSiN2との合計個数)は、表層C濃度およびN濃度を分析したものと同じ埋込研磨試料を用い、FE−EPMA(電界放出型電子線マイクロアナライザ)を用いて測定倍率10,000倍で窒化物のマッピングを行い、約500μm2の領域に存在する粒径10nm以上300nm未満の窒化物を全て同定し、観察領域の面積(500μm2)で除して、粒径300nm未満の微細なCr窒化物およびSi窒化物の個数密度(個/mm2)の合計値を求める。
粒径400nm以上の窒化物個数(104個/mm2以下)について、水素トラップによる水素脆性向上効果を得るためには微細窒化物を必要である。粒径400nm以上では効果が得られないだけでなく、微細な窒化物個数を減らすことおよび粗大な窒化物が破壊起点となって転動寿命を低下する。400nm以上の窒化物個数は出来るだけ少ないほうが望ましいが、転動寿命への影響する104個/mm2を上限値とした。
なお、本発明において最表面から深さ10〜20μmの領域に分散析出した窒化物のうち粒径400nm以上のCr窒化物であるCrNおよびSiMn窒化物であるMnSiN2の窒化物個数(CrNとMnSiN2との合計個数)は、表層C濃度およびN濃度を分析したものと同じ埋込研磨試料を用い、FE−EPMA(電界放出型電子線マイクロアナライザ)を用いて測定倍率10,000倍で窒化物のマッピングを行い、約500μm2の領域に存在する粒径40nm以上の窒化物を全て同定した後、観察領域の面積(500μm2)で除して、粒径400nm以上の粗大なCr窒化物およびSi窒化物の個数密度(個/mm2)の合計値を求める。
上記の最表面から深さ10〜20μmの領域に分散析出した窒化物のうち粒径300nm未満のCr窒化物であるCrNおよびSiMn窒化物であるMnSiN2の窒化物個数(CrNとMnSiN2との合計個数)および粒径400nm以上の窒化物個数の測定方法は、実施例の欄に記す方法と同様である。初めに各試験片の直径25mmの外周を表層から0.1mm分研磨する。実施例において初めに外周を研磨する理由は、通常、浸炭窒化したものは、その最表面を0.1mm分程度研磨した後に利用するからである。本発明の軸受部品は、すでにその最表面を0.1mm分程度研磨された後のものを意味する。
以下、本発明の実施例について説明する。
第1表に示す化学成分の材料を、各々、50kg用意し、真空溶解で溶製し、熱間鍛造により直径28mmの棒鋼を製造した。その後、焼ならし処理として920℃に加熱し、2時間保持した後空冷し、さらに球状化焼なまし処理として760℃に加熱し、3時間保持した後、−15℃/時間で650℃まで冷却し、その後空冷して、鋼材を得た。
そして、得られた鋼材から、断面直径25mm、高さ100mmの円筒状の部材を削り出し、その部材について種々の浸炭窒化条件で浸炭窒化処理を行って試験片を得た。
ここで、浸炭窒化処理は浸炭ガス(ここではRXガスを使用)にアンモニアガスを加えた混合雰囲気中で、種々の浸炭窒化条件(浸炭窒化温度、浸炭窒化時間、カーボンポテンシャル、アンモニア濃度)にて焼入れ焼戻しを行う処理である。図1は浸炭窒化条件の一例を示している。図1中CPはカーボンポテンシャルを、OQは油焼入れを、ACは空冷をそれぞれ表している。なお、本発明鋼および比較鋼の全ておいて、浸炭窒化温度は800〜900℃の範囲内、浸炭窒化時間は1〜5h、CPは0.8〜1.3%、アンモニア濃度は1.0〜5.0体積%とした。また、油焼入れ(OQ)は110℃の油に浸漬して急冷する処理とした。
このような浸炭窒化処理を行って得られた試験片について、表層硬さ(HRC)、表層C濃度、表層N濃度、粒径300nm未満のCrおよびSi窒化物個数、粒径400nm以上のCrおよびSi窒化物個数、2円筒試験平均寿命を測定した。各試験の方法を以下に説明する。
<表層硬さ(HRC)>
各試験片の直径25mmの外周を表層から0.1mm分研磨し、得られた研磨面にてロックウェル硬さ(JIS Z2245に準拠)を5点測定し、それらの平均を求め、表層硬さ(HRC)とした。
結果を第2表に示す。
<表層C濃度、表層N濃度>
各試験片の直径25mmの外周を表層から0.1mm分研磨し、横断面(円状部)が露出するように樹脂内に埋め込み、各試験片の横断面を研磨し、表層のC、N濃度をEPMAで分析した。ここで表層C濃度および表層N濃度は、最表面から深さ10μm位置までのC、N濃度の最大値(ピーク値)とした。
結果を第2表に示す。
<粒径300nm未満のCrおよびSi窒化物個数>
各試験片の直径25mmの外周を表層から0.1mm分研磨した後、表層C濃度およびN濃度を分析したものと同じ埋込研磨試料を用いて最表層から10〜20μmの領域をFE−EPMA(電界放出型電子線マイクロアナライザ)を用いて測定倍率10,000倍で窒化物のマッピングを行い、約500μm2の領域に存在する粒径10nm以上300nm未満の窒化物を全て同定した。そして、観察領域の面積(500μm2)で除して、粒径300nm未満の微細なCr窒化物およびSi窒化物の個数密度(個/mm2)の合計値を求めた。
結果を第2表に示す。
<粒径400nm以上のCrおよびSi窒化物個数>
各試験片の直径25mmの外周を表層から0.1mm分研磨した後、表層C濃度およびN濃度を分析したものと同じ埋込研磨試料を用いて最表層から10〜20μmの領域をFE−EPMA(電界放出型電子線マイクロアナライザ)を用いて測定倍率10,000倍で窒化物のマッピングを行い、約500μm2の領域に存在する粒径400nm以上の窒化物を全て同定した。そして、観察領域の面積(500μm2)で除して、粒径400nm以上の粗大なCr窒化物およびSi窒化物の個数密度(個/mm2)の合計値を求めた。
結果を第2表に示す。
<2円筒試験平均寿命>
各試験片について、図2に示すローラーピッチング試験機(ニッコークリエイト社製)を用いて2円筒ころがり疲労試験を行った。図2において8は円筒の試験片で、この図2に示す方法では、試験片8に対してJIS SUJ2の焼入れ焼戻し材から成る相手円筒10を所定面圧で押し付け、その状態でモータ12により軸14を介して試験片8を回転させるとともに、モータ12の回転をギア16,18を介して軸20に伝達して、相手円筒10を回転させることにより行った。
ここで相手円筒はSUJ2の焼入れ焼戻し材で、形状は軸方向に曲率半径150mmのクラウニングを有する直径130mmの円筒である。試験条件は水素脆性型の面疲労剥離を再現する条件で行った。水素脆性を生じる潤滑油を用い、水素脆性型の早期転動疲労破壊が生じる試験条件(油温90℃、すべり率−60%、面圧3Gpa、回転数1500rpm)で試験を行なった。ここで、すべり率とは試験円筒と相手円筒の周速の差と試験円筒の周速の比率である。試験は同一条件で4点行い、平均寿命を求めた。
表2に試験結果を示す。
本発明鋼である鋼材No.1〜12は、いずれも表面硬さHRC58以上64未満であり、表層C量は0.8〜1.5%の範囲、表層N量は0.05〜0.8%の範囲であり、表面に分散析出した窒化物のうち粒径300nm未満のCr窒化物であるCrN及びSiMn窒化物であるMnSiN2の窒化物個数が105個/mm2以上でありかつ、粒径400nm以上の窒化物個数が104個/mm2以下である。
発明例の2円筒試験平均寿命は19.7〜31.5×106回と優れる。一方、比較例では同平均寿命は1.7〜9.2×106回と、いずれも水素脆性により低寿命である。
第2表の比較例のうち鋼種No.13は化学成分の内Mn量が低いため、Mn+Cr量、Mn/Cr値も低めに外れ、低寿命になった例である。
鋼種No.14はCr量が低いためMn/Cr値も高めに外れ、粗大な窒化物が生成することにより低寿命となった例である。
鋼種No.15は化学成分は請求範囲内にあるがMn+Cr値が低く、300nm未満の窒化物数が少なく低寿命となった例である。
8 円筒の試験片
10 相手円筒
12 モータ
14、20 軸
16、18 ギア

Claims (4)

  1. 質量%表示で、
    C:0.80〜1.20%、
    Si:0.10〜0.50%、
    Mn:1.20〜2.50%、
    P:0.03%以下、
    S:0.03%以下、
    Cr:1.60〜2.80%、
    Al:0.050%以下、
    O:0.0015%以下、
    N:0.025%以下、
    Ti:0.003%以下、
    Mn+Cr:4.00%超、
    残部:Feおよび不可避的不純物
    の組成からなり、
    Mn/Cr:0.40〜1.50、
    Si/Cr:0.05〜0.30
    を満たし、
    RXガスにアンモニアを1〜5%添加した浸炭窒化ガスを用い、浸炭窒化温度を800〜900℃、浸炭窒化時間を1〜5h、CPを0.8〜1.3%、OQを110℃とする浸炭窒化処理を施した場合に、
    最表面から深さ10μmの位置までのC濃度の最大値である表面C濃度が0.80〜1.50質量%、
    最表面から深さ10μmの位置までのN濃度の最大値である表面N濃度が0.05〜0.80質量%、
    表面硬さがHRC58以上64未満であり、
    最表面から深さ10〜20μmの領域に分散析出した窒化物のうち粒径300nm未満のCr窒化物であるCrNおよびSiMn窒化物であるMnSiN2の窒化物個数(CrNとMnSiN2との合計個数)が105個/mm2以上であり、かつ、粒径400nm以上の窒化物個数が104個/mm2以下である水素脆性型の面疲労強度に優れる浸炭窒化軸受部品が得られる、浸炭窒化用鋼材。
  2. さらに、質量%表示で、
    Mo:1.00%以下、
    Ni:1.00%以下、
    V:1.00%以下
    で含有する、請求項1に記載の浸炭窒化用鋼材。
  3. 質量%表示で、
    C:0.80〜1.20%、
    Si:0.10〜0.50%、
    Mn:1.20〜2.50%、
    P:0.03%以下、
    S:0.03%以下、
    Cr:1.60〜2.80%、
    Al:0.050%以下、
    O:0.0015%以下、
    N:0.025%以下、
    Ti:0.003%以下、
    Mn+Cr:4.00%超、
    残部:Feおよび不可避的不純物
    の組成からなり、
    Mn/Cr:0.40〜1.50、
    Si/Cr:0.05〜0.30
    を満たし、
    最表面から深さ10μmの位置までのC濃度の最大値である表面C濃度が0.80〜1.50質量%、
    最表面から深さ10μmの位置までのN濃度の最大値である表面N濃度が0.05〜0.80質量%、
    表面硬さがHRC58以上64未満であり、
    最表面から深さ10〜20μmの領域に分散析出した窒化物のうち粒径300nm未満のCr窒化物であるCrNおよびSiMn窒化物であるMnSiN2の窒化物個数(CrNとMnSiN2との合計個数)が105個/mm2以上であり、かつ、粒径400nm以上の窒化物個数が104個/mm2以下であることを特徴とする水素脆性型の面疲労強度に優れた浸炭窒化軸受部品。
  4. 前記鋼材が、さらに
    質量%表示で、
    Mo:1.00%以下、
    Ni:1.00%以下、
    V:1.00%以下
    で含有する、請求項3に記載の浸炭窒化軸受部品。
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