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JP2019052694A - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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JP2019052694A
JP2019052694A JP2017177144A JP2017177144A JP2019052694A JP 2019052694 A JP2019052694 A JP 2019052694A JP 2017177144 A JP2017177144 A JP 2017177144A JP 2017177144 A JP2017177144 A JP 2017177144A JP 2019052694 A JP2019052694 A JP 2019052694A
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air hole
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cap
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寿範 小林
Hisanori Kobayashi
寿範 小林
功雄 中橋
Isao Nakahashi
功雄 中橋
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

【課題】キャップ部材の装着に起因して内部空間の圧力が上昇しない車輪用軸受装置を提供する。ひいては、内方部材の回転抵抗が増加したりシールリップが捲れたりしない車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】車輪用軸受装置1において、キャップ部材7は、外方部材2のインナー側端部に内嵌する嵌合部71aを有し、かつ外方部材2と嵌合部71aの間に圧縮された状態で配置される弾性部材72を備え、更に嵌合部71aに内周面から外周面まで貫通する空気穴71hが設けられたものであり、弾性部材72は、空気穴71hよりもアウター側で全周にわたって接着され、かつ空気穴71hよりもインナー側で非接着となっている、としたものである。
【選択図】図6

Description

本発明は、車輪用軸受装置に関する。
従来より、車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置が知られている(例えば特許文献1参照)。かかる車輪用軸受装置は、車体に外方部材が固定される。また、外方部材の内側に内方部材が配置され、外方部材と内方部材の各転走面間に複数の転動体が介装されている。こうして、車輪用軸受装置は、転がり軸受構造を構成し、内方部材に取り付けられた車輪を回転自在としているのである。
ところで、このような車輪用軸受装置は、外方部材の内部空間に泥水や砂塵が侵入すると、転動体等が損傷して軸受寿命が短くなる。また、内部空間に封入されているグリースが漏出しても、転動体等が損傷して軸受寿命が短くなる。そのため、車輪用軸受装置は、泥水や砂塵の侵入を防止するとともにグリースの漏出を防止すべく、外方部材のアウター側端部にシール部材を装着し、外方部材のインナー側端部にキャップ部材を装着したものが存在している。例えば特許文献2に記載の如くである。
特許文献2に記載の車輪用軸受装置は、外方部材と、内方部材と、外方部材と内方部材の各転走面間に介装される複数の転動体と、外方部材のアウター側端部に装着されるシール部材と、外方部材のインナー側端部に装着されるキャップ部材と、を備えている。しかし、かかる車輪用軸受装置は、キャップ部材の装着に起因して内部空間の圧力が上昇するという問題があった。具体的に説明すると、キャップ部材は、外方部材のインナー側端部に内嵌する嵌合部を有しており、この嵌合部の先端側から圧入される。従って、嵌合部がインナー側端部の嵌合面に沿うように押し込まれると、その押込距離と断面積から算出される容積分の空気が圧縮されることとなり、内部空間の圧力が上昇してしまうのである。その結果、シール部材に形成されたシールリップの内側面に荷重がかかり、内方部材の回転抵抗が増加してしまう場合があった(図9参照)。即ち、シール部材は、グリースを封止するためのシールリップが形成されており、このシールリップが内方部材に対して所定の角度で接触している。従って、キャップ部材の装着に起因して内部空間の圧力が上昇すると、シールリップの内側面に荷重がかかって内方部材に押し付けられるので、内方部材の回転抵抗が増加してしまう場合があったのである。更には、シールリップが捲れてしまう場合もあったのである。
特開2016−168860号公報 特開2017−72217号公報
キャップ部材の装着に起因して内部空間の圧力が上昇しない車輪用軸受装置を提供する。ひいては、内方部材の回転抵抗が増加したりシールリップが捲れたりしない車輪用軸受装置を提供する。
第一の発明は、
内周に外側転走面が形成された外方部材と、
小径段部が設けられたハブ輪および前記小径段部に外嵌される少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記外側転走面に対向する内側転走面が形成された内方部材と、
前記外方部材と前記内方部材の各転走面間に転動自在に介装される複数の転動体と、
前記外方部材のアウター側端部に装着されるシール部材と、
前記外方部材のインナー側端部に装着されるキャップ部材と、を備えた車輪用軸受装置において、
前記キャップ部材は、前記外方部材のインナー側端部に内嵌する嵌合部を有し、かつ前記外方部材と前記嵌合部の間に圧縮された状態で配置される弾性部材を備え、更に前記嵌合部に内周面から外周面まで貫通する空気穴が設けられたものであり、
前記弾性部材は、前記空気穴よりもアウター側で全周にわたって接着され、かつ前記空気穴よりもインナー側で非接着となっている、ものである。
第二の発明は、第一の発明に係る車輪用軸受装置において、
前記嵌合部は、インナー側へ向かうにつれて外径が小さくなる傾斜部分を有しており、前記弾性部材が前記傾斜部分に全周にわたって接着されている、ものである。
第三の発明は、第一又は第二の発明に係る車輪用軸受装置において、
前記弾性部材は、径方向外側へ突出した凸部が全周にわたって形成されており、前記凸部が前記空気穴の中心軸に交わる位置あるいは前記空気穴の中心軸よりもインナー側の位置で押圧される、ものである。
第四の発明は、第一から第三のいずれかの発明に係る車輪用軸受装置において、
前記空気穴は、前記内方部材の回転軸を中心とする同心円上に周方向等配置に設けられている、ものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
第一の発明に係る車輪用軸受装置においては、キャップ部材は、外方部材のインナー側端部に内嵌する嵌合部を有し、かつ外方部材と嵌合部の間に圧縮された状態で配置される弾性部材を備え、更に嵌合部に内周面から外周面まで貫通する空気穴が設けられたものであり、弾性部材は、空気穴よりもアウター側で全周にわたって接着され、かつ前記空気穴よりもインナー側で非接着となっている。かかる車輪用軸受装置によれば、キャップ部材を装着する過程で内部空間の空気が空気穴を通って排出される。従って、キャップ部材の装着に起因して内部空間の圧力が上昇するのを防ぐことができる。ひいては、内方部材の回転抵抗が増加したりシールリップが捲れたりするのを防ぐことができる。
第二の発明に係る車輪用軸受装置においては、嵌合部は、インナー側へ向かうにつれて外径が小さくなる傾斜部分を有しており、弾性部材が傾斜部分に全周にわたって接着されている。かかる車輪用軸受装置によれば、弾性部材の接着面積を大きく確保できる。従って、キャップ部材を装着する過程で弾性部材が剥がれるのを防ぐことができる。
第三の発明に係る車輪用軸受装置においては、弾性部材は、径方向外側へ突出した凸部が全周にわたって形成されており、凸部が空気穴の中心軸に交わる位置あるいは空気穴の中心軸よりもインナー側の位置で押圧される。かかる車輪用軸受装置によれば、キャップ部材を装着すると凸部の押圧によって空気穴が完全に塞がれる。従って、空気穴を通って泥水や砂塵が侵入したりグリースが漏出したりするのを防ぐことができる。
第四の発明に係る車輪用軸受装置においては、空気穴は、内方部材の回転軸を中心とする同心円上に周方向等配置に設けられている。かかる車輪用軸受装置によれば、空気穴の穴径が小さくとも内部空間の空気を円滑に排出できる。また、空気穴の穴径が小さくてすむのでキャップ部材を装着すると空気穴を完全かつ確実に塞ぐことができる。
車輪用軸受装置を示す図。 車輪用軸受装置の構成を示す図。 車輪用軸受装置の一部構造を示す図。 車輪用軸受装置の一部構造を示す図。 第一実施形態に係るキャップ部材を示す図。 第一実施形態に係るキャップ部材を装着している状況を示す図。 第二実施形態に係るキャップ部材を示す図。 第三実施形態に係るキャップ部材を示す図。 キャップ部材の装着に起因して内方部材の回転抵抗が増加したりシールリップが捲れたりすることの関係を示す図。
まず、本発明に係る車輪用軸受装置1について説明する。図1は、車輪用軸受装置1を示す図である。図2は、車輪用軸受装置1の構造を示す図である。図3および図4は、車輪用軸受装置1の一部構造を示す図である。
車輪用軸受装置1は、車輪を回転自在に支持するものである。車輪用軸受装置1は、外方部材2と、内方部材3と、転動体列4と、を備えている。なお、本明細書において、「インナー側」とは、車体に取り付けた際の車輪用軸受装置1の車体側を表し、「アウター側」とは、車体に取り付けた際の車輪用軸受装置1の車輪側を表す。また、「径方向外側」とは、内方部材3の回転軸Aから遠ざかる方向を表し、「径方向内側」とは、内方部材3の回転軸Aに近づく方向を表す。
外方部材2は、転がり軸受構造の外輪部分を構成するものである。外方部材2のインナー側端部における内周には、嵌合面2aが形成されている。また、外方部材2のアウター側端部における内周には、嵌合面2bが形成されている。更に、嵌合面2aと嵌合面2bに隣接する内周には、二つの外側転走面2c・2dが形成されている。外側転走面2cは、後述する内側転走面3cに対向する。外側転走面2dは、後述する内側転走面3dに対向する。加えて、外方部材2には、径方向外側へ広がるナックルフランジ2eが形成されている。ナックルフランジ2eには、複数のボルト穴2fが設けられている。
内方部材3は、転がり軸受構造の内輪部分を構成するものである。内方部材3は、ハブ輪31と内輪32で構成されている。
ハブ輪31には、そのインナー側端部から軸方向中央部まで小径段部3aが形成されている。小径段部3aは、ハブ輪31の外径が小さくなった部分を指し、その外周面が回転軸Aを中心とする円筒形状となっている。また、ハブ輪31の外周には、内側転走面3dが形成されている。内側転走面3dは、ハブ輪31が外方部材2の内側に配置された状態で、前述した外側転走面2dに対向する。加えて、ハブ輪31には、径方向外側へ広がるハブフランジ3eが形成されている。ハブフランジ3eには、複数のボルト穴3fが設けられており、それぞれのボルト穴3fにはハブボルト33が圧入されている。
内輪32には、そのインナー側端部における外周に嵌合面3gが形成されている。また、嵌合面3gに隣接する外周には、内側転走面3cが形成されている。内輪32は、ハブ輪31の小径段部3aに外嵌されることにより、ハブ輪31の外周に内側転走面3cを構成する。内側転走面3cは、ハブ輪31と一体化した内輪32が外方部材2の内側に配置された状態で、前述した外側転走面2cに対向する。なお、内輪32は、小径段部3aに外嵌された状態で、この小径段部3aの先端を径方向外側へ押し広げて形成された加締部3hによって固定されている。
転動体列4は、転がり軸受構造の転動部分を構成するものである。インナー側の転動体列4は、複数の転動体41と一つの保持器42で構成されている。同様に、アウター側の転動体列4も、複数の転動体41と一つの保持器42で構成されている。
転動体41は、それぞれが保持器42によって円形にかつ等間隔にならべられている。そして、インナー側の転動体列4を構成している転動体41は、外方部材2の外側転走面2cと内方部材3(内輪32)の内側転走面3cの間に転動自在に介装されている。また、アウター側の転動体列4を構成している転動体41は、外方部材2の外側転走面2dと内方部材3(ハブ輪31)の内側転走面3dの間に転動自在に介装されている。
保持器42は、転動体41を収めるための空洞が等間隔に形成された円環体となっている。保持器42は、互いに隣り合う転動体41と転動体41の間に球面壁が延びており、二つの球面壁によって一つの転動体41を挟み込むように保持している。このため、保持器42は、転動体41の周方向および径方向の偏動(ズレ)を制限する。
更に、本車輪用軸受装置1は、エンコーダ部材5を備えている。また、本車輪用軸受装置1は、外方部材2の内部空間Sを密封するためにシール部材6とキャップ部材7を備えている。
エンコーダ部材5は、内方部材3(ハブ輪31および内輪32)のインナー側端部に装着されるものである。エンコーダ部材5は、芯金51と磁性部材52で構成されている。
芯金51は、鋼板をプレス加工によって切り出し、かつ折り曲げることによって円筒状の嵌合部51aと、この嵌合部51aのインナー側端部から径方向内側へ延びる円板状の側板部51bと、が形成されている。そして、この嵌合部51aが内方部材3(ハブ輪31および内輪32)のインナー側端部に外嵌される。つまり、この嵌合部51aが内方部材3(ハブ輪31および内輪32)の嵌合面3gに沿うように押し込まれる。そのため、芯金51は、内方部材3(ハブ輪31および内輪32)と一体化し、側板部51bが回転軸Aを中心に回転することとなる。
磁性部材52は、側板部51bのインナー側端面を覆うように加硫接着されている。磁性部材52は、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)等に磁性粉を添加して構成されており、周方向に交互に磁極(N極・S極)が配列されている。そのため、図示しない磁気センサは、単位時間あたりの磁極の変化を検出することが可能となる。つまり、内方部材3の回転速度を検出し、ひいては車輪の回転速度を検出することが可能となる。
シール部材6は、外方部材2のアウター側端部に装着されるものである。シール部材6は、芯金61と弾性部材62で構成されている。
芯金61は、鋼板をプレス加工によって切り出し、かつ折り曲げることによって円筒状の嵌合部61aと、この嵌合部61aのアウター側端部から径方向内側へ延びる円板状の側板部61bと、が形成されている。そして、この嵌合部61aが外方部材2のアウター側端部に内嵌される。つまり、この嵌合部61aが外方部材2の嵌合面2bに沿うように押し込まれる。そのため、芯金61は、外方部材2と一体化し、側板部61bが内方部材3(ハブ輪31および内輪32)に近接することとなる。
弾性部材62は、側板部61bのアウター側端面を覆うように加硫接着されている。弾性部材62は、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)等で構成されており、三つのシールリップ62a・62b・62cが形成されている。シールリップ62aは、その先端縁がハブフランジ3eの基端部に設けられた平端面3iに接触している。また、シールリップ62bは、その先端縁が平端面3iにつながる円弧面3jに接触している。そして、シールリップ62cは、その先端縁が円弧面3jにつながる軸周面3kに接触又は近接している。なお、弾性部材62は、径方向外側へ突出した凸部62dが全周にわたって形成されており、外方部材2と芯金61の嵌合部分に水が浸入して腐食しないよう考慮されている。
以下に、第一実施形態に係るキャップ部材7について詳しく説明する。図5の(A)は、キャップ部材7の正面図である。図5の(B)は、キャップ部材7の側面図である。そして、図5の(C)は、(A)におけるX−X断面図であり、図5の(D)は、(C)における矢印Vから見た上面図である。
キャップ部材7は、外方部材2のインナー側端部に装着されるものである(図1から図3参照)。キャップ部材7は、キャップ71と弾性部材72で構成されている。
キャップ71は、鋼板をプレス加工によって切り出し、かつ折り曲げることによって円筒状の嵌合部71aと、この嵌合部71aのインナー側端部から径方向内側へ延びて開口端を塞ぐ円板状の蓋板部71bと、が形成されている。そして、この嵌合部71aが外方部材2のインナー側端部に内嵌される。つまり、この嵌合部71aが外方部材2の嵌合面2aに沿うように押し込まれる。そのため、キャップ71は、外方部材2と一体化し、蓋板部71bが外方部材2のインナー側開口端を塞ぐことができる。なお、キャップ71は、非磁性体材料であるオーステナイト系ステンレス鋼板で構成されている。但し、同じく非磁性体材料であるアルミニウム合金板(JIS規格のA5154等)や合成樹脂板(JIS規格のPPS等)で構成されていてもよい。
ところで、キャップ71は、嵌合部71aの軸方向断面が所定の形状となるように折り曲げられている。具体的に説明すると、嵌合部71aには、アウター側の大径部分71xとインナー側の小径部分71yのほか、大径部分71xと小径部分71yをつなぐ傾斜部分71zが形成されている。即ち、嵌合部71aは、インナー側へ向かうにつれて外径が小さくなる傾斜部分71zを有している。なお、小径部分71yには、複数の空気穴71hが設けられている。そして、それぞれの空気穴71hは、周方向等配置であることが好ましい。これは、空気穴71hの穴径が小さくとも内部空間Sの空気を円滑に排出するためである。
弾性部材72は、嵌合部71aの小径部分71yと傾斜部分71zを覆うように外嵌されている。ここで、小径部分71yに空気穴71hが設けられていることを考慮すると、弾性部材72は、空気穴71hを覆うように外嵌されているといえる。そして、弾性部材72は、傾斜部分71zにのみ加硫接着されている(図5の(C)および(D)における※印部参照)。このため、弾性部材72は、少なくとも空気穴71hよりもアウター側で全周にわたって接着されているといえる。このようにすることで、弾性部材72は、径方向内側へ押圧されないかぎり小径部分71yに押し付けられず、径方向内側へ押圧されたときに小径部分71yに押し付けられて空気穴71hを塞ぐのである。但し、図5の(D)に示す二点鎖線のように空気穴71hの周囲とそのインナー側を除いて接着するとしてもよい。なお、嵌合部71aに傾斜部分71zを設け、この傾斜部分71zに弾性部材72を接着するとしたのは、弾性部材72の接着面積を大きく確保するためである。
加えて、弾性部材72は、径方向外側へ突出した凸部72a・72bが全周にわたって形成されている。これは、外方部材2とキャップ71の嵌合部分に水が浸入して腐食しないよう考慮したものである。凸部72aは、空気穴71hの中心軸Cに交わる位置に形成されている。また、凸部72bは、空気穴71hの中心軸Cよりもインナー側に形成されている。このようにすることで、凸部72a・72bが押圧されたときに空気穴71hを完全に塞ぐことが可能となる。
次に、第一実施形態に係るキャップ部材7を装着する工程について説明する。図6の(A)は、キャップ部材7を装着している状況を示す断面図であり、図6の(B)は、キャップ部材7の装着が完了した状況を示す断面図である。
図6の(A)に示すように、キャップ部材7は、嵌合部71aの先端側から圧入される(図中の矢印P参照)。具体的に説明すると、キャップ部材71は、嵌合部71aを構成する大径部分71xの先端側から圧入される。そして、この過程においては、弾性部材72が小径部分71yに押し付けられないので、内部空間Sの空気が空気穴71hを通って排出されることとなる(詳細には空気穴71hを通った後に小径部分71yと弾性部材72の隙間を抜けて排出されることとなる:図中の矢印F参照)。
その後、図6の(B)に示すように、キャップ部材7は、押込距離が所定の値となるまで圧入される。このとき、キャップ部材7は、大径部分71xと弾性部材72が外方部材2の嵌合面2aに隙間なく接し、弾性部材72が小径部分71yに押し付けられて空気穴71hを塞ぐので、内部空間Sを密封することができる。なお、キャップ部材7を装着する過程で内部空間Sの空気が空気穴71hを通って排出されることから、内部空間Sの圧力の上昇は、従来の車輪用軸受装置と比べても僅かな値である。また、空気穴71hの穴径が小さいことから、嵌合部71aの剛性の低下は、従来のキャップ部材と比べても僅かな値である。従って、キャップ部材7の装着を完了したときの密封性は、従来と同じ程度となる。
以上のように、本車輪用軸受装置1においては、キャップ部材7は、外方部材2のインナー側端部に内嵌する嵌合部71aを有し、かつ外方部材2と嵌合部71aの間に圧縮された状態で配置される弾性部材72を備え、更に嵌合部71aに内周面から外周面まで貫通する空気穴71hが設けられたものであり、弾性部材72は、空気穴71hよりもアウター側で全周にわたって接着され、かつ空気穴71hよりもインナー側で非接着となっている。かかる車輪用軸受装置1によれば、キャップ部材7を装着する過程で内部空間Sの空気が空気穴71hを通って排出される。従って、キャップ部材7の装着に起因して内部空間Sの圧力が上昇するのを防ぐことができる。ひいては、内方部材3(ハブ輪31および内輪32)の回転抵抗が増加したりシールリップ62cが捲れたりするのを防ぐことができる。
また、本車輪用軸受装置1においては、嵌合部71aは、インナー側へ向かうにつれて外径が小さくなる傾斜部分71zを有しており、弾性部材72が傾斜部分71zに全周にわたって接着されている。かかる車輪用軸受装置1によれば、弾性部材72の接着面積を大きく確保できる。従って、キャップ部材7を装着する過程で弾性部材72が剥がれるのを防ぐことができる。
更に、本車輪用軸受装置1においては、弾性部材72は、径方向外側へ突出した凸部72a・72bが全周にわたって形成されており、凸部72a・72bが空気穴71hの中心軸Cに交わる位置あるいは空気穴71hの中心軸Cよりもインナー側の位置で押圧される。かかる車輪用軸受装置1によれば、キャップ部材7を装着すると凸部72a・72bの押圧によって空気穴71hが完全に塞がれる。従って、空気穴71hを通って泥水や砂塵が侵入したりグリースが漏出したりするのを防ぐことができる。
更に、本車輪用軸受装置1においては、空気穴71hは、内方部材3の回転軸Aを中心とする同心円上に周方向等配置に設けられている。かかる車輪用軸受装置1によれば、空気穴71hの穴径が小さくとも内部空間Sの空気を円滑に排出できる。また、空気穴71hの穴径が小さくてすむのでキャップ部材7を装着すると空気穴71hを完全かつ確実に塞ぐことができる。
以下に、第二実施形態に係るキャップ部材8について詳しく説明する。図7の(A)は、キャップ部材8の正面図である。図7の(B)は、キャップ部材8の側面図である。そして、図7の(C)は、(A)におけるX−X断面図であり、図7の(D)は、(C)における矢印Vから見た上面図である。
第二実施形態に係るキャップ部材8も、キャップ81と弾性部材82で構成されている。
キャップ81は、鋼板をプレス加工によって切り出し、かつ折り曲げることによって円筒状の嵌合部81aと、この嵌合部81aのインナー側端部から径方向内側へ延びて開口端を塞ぐ円板状の蓋板部81bと、が形成されている。そして、この嵌合部81aが外方部材2の嵌合面2aに内嵌される。つまり、この嵌合部81aが外方部材2の嵌合面2aに沿うように押し込まれる。そのため、キャップ81は、外方部材2と一体化し、蓋板部81bが外方部材2のインナー側開口端を塞ぐことができる。なお、キャップ81は、非磁性体材料であるオーステナイト系ステンレス鋼板で構成されている。但し、同じく非磁性体材料であるアルミニウム合金板(JIS規格のA5154等)や合成樹脂板(JIS規格のPPS等)で構成されていてもよい。
ところで、キャップ81は、嵌合部81aの軸方向断面が所定の形状となるように折り曲げられている。具体的に説明すると、嵌合部81aには、アウター側の大径部分81xとインナー側の小径部分81yのほか、大径部分81xと小径部分81yをつなぐ傾斜部分81zが形成されている。即ち、嵌合部81aは、インナー側へ向かうにつれて外径が小さくなる傾斜部分81zを有している。なお、小径部分81yには、複数の空気穴81hが設けられている。そして、それぞれの空気穴81hは、周方向等配置であることが好ましい。これは、空気穴81hの穴径が小さくとも内部空間Sの空気を円滑に排出するためである。
弾性部材82は、嵌合部81aの小径部分81yと傾斜部分81zを覆うように外嵌されている。ここで、小径部分81yに空気穴81hが設けられていることを考慮すると、弾性部材82は、空気穴81hを覆うように外嵌されているといえる。そして、弾性部材82は、傾斜部分81zにのみ加硫接着されている(図7の(C)および(D)における※印部参照)。このため、弾性部材82は、少なくとも空気穴81hよりもアウター側で全周にわたって接着されているといえる。このようにすることで、弾性部材82は、径方向内側へ押圧されないかぎり小径部分81yに押し付けられず、径方向内側へ押圧されたときに小径部分81yに押し付けられて空気穴81hを塞ぐのである。但し、図7の(D)に示す二点鎖線のように空気穴81hの周囲とそのインナー側を除いて接着するとしてもよい。なお、嵌合部81aに傾斜部分81zを設け、この傾斜部分81zに弾性部材82を接着するとしたのは、弾性部材82の接着面積を大きく確保するためである。
加えて、弾性部材82は、径方向外側へ突出した凸部82aが全周にわたって形成されている。これは、外方部材2とキャップ81の嵌合部分に水が浸入して腐食しないよう考慮したものである。凸部82aは、空気穴81hの中心軸Cに交わる位置であってややインナー側よりに形成されている。このようにすることで、凸部82aが押圧されたときに空気穴81hを完全に塞ぐことが可能となる。
本車輪用軸受装置1においては、かかるキャップ部材8を用いた場合であっても、第一実施形態に係るキャップ部材7を用いた場合と同等の効果を奏するものと考えられる。
以下に、第三実施形態に係るキャップ部材9について詳しく説明する。図8の(A)は、キャップ部材9の正面図である。図8の(B)は、キャップ部材9の側面図である。そして、図8の(C)は、(A)におけるX−X断面図であり、図8の(D)は、(C)における矢印Vから見た上面図である。
第三実施形態に係るキャップ部材9も、キャップ91と弾性部材92で構成されている。
キャップ91は、鋼板をプレス加工によって切り出し、かつ折り曲げることによって円筒状の嵌合部91aと、この嵌合部91aのインナー側端部から径方向内側へ延びて開口端を塞ぐ円板状の蓋板部91bと、が形成されている。つまり、この嵌合部91aが外方部材2の嵌合面2aに沿うように押し込まれる。そして、この嵌合部91aが外方部材2の嵌合面2aに内嵌される。そのため、キャップ91は、外方部材2と一体化し、蓋板部91bが外方部材2のインナー側開口端を塞ぐことができる。なお、キャップ91は、非磁性体材料であるオーステナイト系ステンレス鋼板で構成されている。但し、同じく非磁性体材料であるアルミニウム合金板(JIS規格のA5154等)や合成樹脂板(JIS規格のPPS等)で構成されていてもよい。
ところで、キャップ91は、嵌合部91aの軸方向断面が所定の形状となるように折り曲げられている。具体的に説明すると、嵌合部91aには、アウター側の大径部分91xのほか、大径部分91xと蓋板部91bをつなぐ傾斜部分91zが形成されている。即ち、嵌合部91aは、インナー側へ向かうにつれて外径が小さくなる傾斜部分91zを有している。なお、傾斜部分91zには、複数の空気穴91hが設けられている。そして、それぞれの空気穴91hは、周方向等配置であることが好ましい。これは、空気穴91hの穴径が小さくとも内部空間Sの空気を円滑に排出するためである。
弾性部材92は、嵌合部91aの傾斜部分91zを覆うように外嵌されている。ここで、傾斜部分91zに空気穴91hが設けられていることを考慮すると、弾性部材92は、空気穴91hを覆うように外嵌されているといえる。そして、弾性部材92は、傾斜部分91zのインナー側の一部にのみ加硫接着されている(図8の(C)および(D)における※印部参照)。このため、弾性部材92は、少なくとも空気穴91hよりもアウター側で全周にわたって接着されているといえる。このようにすることで、弾性部材92は、径方向内側へ押圧されないかぎり傾斜部分91zの全体に押し付けられず、径方向内側へ押圧されたときに傾斜部分91zの全体に押し付けられて空気穴91hを塞ぐのである。但し、図8の(D)に示す二点鎖線のように空気穴91hの周囲とそのインナー側を除いて接着するとしてもよい。なお、嵌合部91aに傾斜部分91zを設け、この傾斜部分91zに弾性部材92を接着するとしたのは、弾性部材92の接着面積を大きく確保するためである。
加えて、弾性部材92は、径方向外側へ突出した凸部92aが全周にわたって形成されている。これは、外方部材2とキャップ71の嵌合部分に水が浸入して腐食しないよう考慮したものである。凸部92aは、空気穴91hの径方向外側の位置であってややインナー側よりに形成されている。このようにすることで、凸部92aが押圧されたときに空気穴91hを完全に塞ぐことが可能となる。
本車輪用軸受装置1においては、かかるキャップ部材9を用いた場合であっても、第一実施形態に係るキャップ部材7および第二実施形態に係るキャップ部材8を用いた場合と同等の効果を奏するものと考えられる。
1 車輪用軸受装置
2 外方部材
2c 外側転走面
2d 外側転走面
3 内方部材
31 ハブ輪
32 内輪
3a 小径段部
3c 内側転走面
3d 内側転走面
4 転動体列
41 転動体
42 保持器
5 エンコーダ部材
6 シール部材
7 キャップ部材
71 キャップ
71a 嵌合部
71b 蓋板部
71h 空気穴
71x 大径部分
71y 小径部分
71z 傾斜部分
72 弾性部材
72a 凸部
72b 凸部
A 内方部材の回転軸
C 空気穴の中心軸

Claims (4)

  1. 内周に外側転走面が形成された外方部材と、
    小径段部が設けられたハブ輪および前記小径段部に外嵌される少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記外側転走面に対向する内側転走面が形成された内方部材と、
    前記外方部材と前記内方部材の各転走面間に転動自在に介装される複数の転動体と、
    前記外方部材のアウター側端部に装着されるシール部材と、
    前記外方部材のインナー側端部に装着されるキャップ部材と、を備えた車輪用軸受装置において、
    前記キャップ部材は、前記外方部材のインナー側端部に内嵌する嵌合部を有し、かつ前記外方部材と前記嵌合部の間に圧縮された状態で配置される弾性部材を備え、更に前記嵌合部に内周面から外周面まで貫通する空気穴が設けられたものであり、
    前記弾性部材は、前記空気穴よりもアウター側で全周にわたって接着され、かつ前記空気穴よりもインナー側で非接着となっている、ことを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前記嵌合部は、インナー側へ向かうにつれて外径が小さくなる傾斜部分を有しており、前記弾性部材が前記傾斜部分に全周にわたって接着されている、ことを特徴とする請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 前記弾性部材は、径方向外側へ突出した凸部が全周にわたって形成されており、前記凸部が前記空気穴の中心軸に交わる位置あるいは前記空気穴の中心軸よりもインナー側の位置で押圧される、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車輪用軸受装置。
  4. 前記空気穴は、前記内方部材の回転軸を中心とする同心円上に周方向等配置に設けられている、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車輪用軸受装置。
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