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JP2019047058A - 結晶化モニタ方法、レーザアニール装置、およびレーザアニール方法 - Google Patents

結晶化モニタ方法、レーザアニール装置、およびレーザアニール方法 Download PDF

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JP2019047058A JP2017171138A JP2017171138A JP2019047058A JP 2019047058 A JP2019047058 A JP 2019047058A JP 2017171138 A JP2017171138 A JP 2017171138A JP 2017171138 A JP2017171138 A JP 2017171138A JP 2019047058 A JP2019047058 A JP 2019047058A
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Michinobu Mizumura
通伸 水村
畑中 誠
Makoto Hatanaka
誠 畑中
政美 滝本
Masami Takimoto
政美 滝本
香織 齋藤
Kaori Saito
香織 齋藤
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Abstract

【課題】半導体薄膜の電気的特性を把握することを可能にし、レーザアニール処理の不具合を短時間で解消可能とするレーザアニール装置を提供すること。【解決手段】アニールを行う処理領域に近接するレーザ光が照射されない非処理領域の積層構造の各構成膜の膜厚計算値を算出し、処理領域の第2分光スペクトル測定値と、膜厚計算値から計算される第2分光スペクトル計算値と、のフィッティングにより、処理領域の結晶化レベルを算出して、次回にレーザアニール処理を行うTFT基板に対して照射するレーザ光のレーザエネルギーを調整する。【選択図】図1

Description

本発明は、レーザアニール処理を施した半導体薄膜の電気的特性を把握することを可能とする結晶化モニタ方法、この結晶化モニタ方法を用いたレーザアニール装置ならびにレーザアニール方法に関する。
近年、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどの表示装置では、基板の大型化が進み、駆動素子としての薄膜トランジスタ(以下、TFTという)の高性能化が求められている。TFTのチャネル層としては、アモルファスシリコンよりも電子移動度の高いポリシリコンが用いられている。このポリシリコンの作製には、レーザアニール法が用いられる。このレーザアニール法は、アモルファスシリコンにレーザ光を照射し、レーザ光を吸収して溶融したシリコンが急速に冷却されて再結晶化することにより、アモルファスシリコンをポリシリコンに変化させる方法である。
このレーザアニール法によって作製されたポリシリコンは、照射するレーザ光のエネルギー量やアモルファスシリコン膜の膜厚などによって結晶化の度合いが大きく左右される。ポリシリコンは、結晶化の度合いに応じて電気特性が変わる。したがって、基板上に成膜したアモルファスシリコンが適正にポリシリコンに再結晶化しているか否かを知るために、ポリシリコンの結晶状態を観察する必要がある。また、基板面内のアモルファスシリコン膜に膜厚分布が存在していても、基板面内で均一な電気特性を有するポリシリコン膜を得ることが望まれている。
現在、レーザアニール処理されて作製されたポリシリコンの状態を観察する方法としては、以下の3つがある。まず第1の方法は、レーザアニール処理を施した膜表面全体の状態を目視により観察する、所謂マクロ観察と称される方法である。第2の方法は、電子顕微鏡などの分析装置にて観察する方法である。第3の方法は、TFTの作製が完了した時点で、TFTの電気的特性を測定することにより、ポリシリコンの電子移動度を測る方法である。
上記の第1の方法では、定量的な観察結果を得ることができず、明らかな構造欠陥の有無や、膜表面の色の差異や色ムラを把握する程度のことしかできない。第2の方法は、被観察物である試料の作製などに長い時間がかかってしまう。第3の方法は、レーザアニール処理の後にTFTが構築されるまでに多くの製造工程を施す必要があるため、レーザアニール処理から測定までに長い時間がかかってしまう。このように、第2の方法および第3の方法では、レーザアニール処理時には結晶の状態を確認できない。このため、表示装置の製造工程では、ポリシリコンの電子移動度に不具合があったとしても、不具合が確認されるまでに長時間を要してしまう。このため、測定結果を得るまでの間に、電子移動度に不具合を備えた製品(基板)が大量に発生してしまう。
近年、測定結果を得るまでに長時間を要せずにレーザアニール処理後の結晶状態を確認する評価方法が提案されている(特許文献1参照)。この評価方法では、ポリシリコン膜の光の透過率を測定してその透過率から結晶化した薄膜の評価を行う。他の方法として、レーザアニール処理が施された領域からの反射光の分光特性によってレーザアニール処理が適正になされたか否かを確認する方法が提案されている(特許文献2参照)。
特開平10−214869号公報 特開2016−46330号公報
しかしながら、ポリシリコン膜を透過した光の透過率や、ポリシリコン膜の表面で反射した光の分光特性などを観察することによって、レーザアニール処理が適正に行われたか否かを精度良く判定することは困難であった。例えば、液晶ディスプレイの製造工程では、ガラス基板上にゲートラインを形成し、その上にゲート絶縁膜、アモルファスシリコン膜を順次積層する。レーザアニール処理を施すときには、アモルファスシリコン膜の下に複数の膜が存在する。したがって、ポリシリコン膜を透過した光や、ポリシリコン膜からの反射光は、ポリシリコン膜直下の複数の膜やそれぞれの界面からの影響を受けるため、レーザアニール処理が適正に行われたか否かを精度良く判定することは困難であった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、レーザアニール処理直後の半導体薄膜の結晶化状態を即時に算出可能にし、半導体薄膜の電気的特性を把握することを可能にし、レーザアニール処理の不具合を短時間で解消可能とする、結晶化モニタ方法、レーザアニール装置、およびレーザアニール方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の態様は、アニール用エネルギービームを、基板上に形成された積層構造の最上層に配置された半導体薄膜の処理領域に照射して、当該処理領域を結晶化させるアニール処理に伴い、観察用照明光を前記半導体薄膜に照射して当該半導体薄膜から出る出射光を測定することより、前記処理領域の結晶化レベルを観察する結晶化モニタ方法であって、前記処理領域に近接する、アニール用エネルギービームが照射されない非処理領域に、観察用照明光を照射して当該非処理領域から出る出射光を計測して検出した第1分光スペクトル測定値と、前記積層構造の膜構造データから計算される第1分光スペクトル計算値と、のフィッティングにより、前記積層構造の各構成膜の膜厚計算値を算出し、アニール用エネルギービームが照射された前記処理領域に、観察用照明光を照射して当該処理領域から出る出射光を計測して検出した第2分光スペクトル測定値と、上記膜構造データおよび前記膜厚計算値から計算される第2分光スペクトル計算値と、のフィッティングにより、前記処理領域の結晶化レベルを算出することを特徴とする。
上記態様としては、前記膜構造データは、膜数、材料、設計膜厚、構成膜の屈折率、および消衰係数であることが好ましい。
上記態様としては、前記処理領域と前記非処理領域とに同時に観察用照明光を照射して、前記第1分光スペクトル測定値および前記第2分光スペクトル測定値を、それぞれを測定した前記非処理領域および前記処理領域の基板位置座標と対応するように2次元平面的なデータとして検出することが好ましい。
本発明の他の態様は、レーザアニール装置であって、アニール用のレーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を、基板上に形成された積層構造の最上層に配置された半導体薄膜の処理領域に照射する照明光学系と、を備えるレーザアニール処理部と、観察用照明光を前記半導体薄膜に照射し、当該半導体薄膜から出る出射光を測定して分光スペクトルデータとして検出する観察部と、前記分光スペクトルデータに基づいて前記レーザアニール処理部および前記観察部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記処理領域に近接するレーザ光が照射されない非処理領域に、観察用照明光を照射して該非処理領域から出る出射光を測定して検出した第1分光スペクトル測定値と、前記積層構造の膜構造データから計算される第1分光スペクトル計算値と、のフィッティングにより、前記積層構造の各構成膜の膜厚計算値を算出し、レーザ光が照射された前記処理領域に、観察用照明光を照射して当該処理領域から出る出射光を測定して検出した第2分光スペクトル測定値と、前記膜構造データおよび前記膜厚計算値から計算される第2分光スペクトル計算値と、のフィッティングにより、前記処理領域の結晶化レベルを算出し、前記レーザアニール処理部へ、次回にレーザアニール処理を行う基板に対して、前記結晶化レベルに基づいて当該レーザアニール処理部から照射するレーザ光のレーザエネルギーを調整する制御を行うことを特徴とする。
上記態様としては、前記膜構造データは、膜数、材料、設計膜厚、構成膜の屈折率、および消衰係数であることが好ましい。
上記態様としては、前記出射光は、観察用照明光が前記半導体薄膜で反射した反射光であることが好ましい。
上記態様としては、前記観察部は、前記処理領域と前記非処理領域とに同時に観察用照明光を照射して、前記第1分光スペクトル測定値および前記第2分光スペクトル測定値を、それぞれを測定した前記非処理領域および前記処理領域の基板位置座標と対応するように2次元平面的なデータとして検出し、前記制御部は、前記レーザアニール処理部に対して、前記処理領域の基板位置座標と対応する、次回にレーザアニール処理を行う基板の処理領域へ、前記結晶化レベルと目標結晶化レベルとの差に応じて前記レーザアニール処理部から出射するレーザ光のレーザエネルギーを調整する制御を行うことが好ましい。
本発明の他の態様は、レーザアニール方法であって、アニール用のレーザ光源から出射されたレーザ光を、基板上に形成された積層構造の最上層に配置された半導体薄膜の処理領域に照射して前記処理領域を結晶化させるレーザアニール処理工程と、観察用照明光を、前記処理領域と前記処理領域に近接する前記レーザ光が照射されない非処理領域と、に照射して前記基板表面から出る出射光を測定して検出したそれぞれの分光スペクトルデータを検出する工程と、前記分光スペクトルデータのうち前記非処理領域で得られた第1分光スペクトル測定値と、前記積層構造の膜構造データから計算される第1分光スペクトル計算値と、のフィッティングにより、前記積層構造の各構成膜の膜厚計算値を算出する工程と、前記分光スペクトルデータのうち前記処理領域で得られた第2分光スペクトル測定値と、前記膜構造データおよび前記膜厚計算値から計算される第2分光スペクトル計算値と、のフィッティングにより、前記処理領域の結晶化レベルを算出する工程と、次回のレーザアニール処理を行う基板に対して、前記結晶化レベルに基づいて前記レーザアニール処理部から照射するレーザ光のレーザエネルギーを調整する調整工程と、を備えることを特徴とする。
上記態様としては、前記調整工程は、前記結晶化レベルと目標結晶化レベルとの差に応じて前記レーザ光源から照射するレーザ光のレーザエネルギーを調整することが好ましい。
上記態様としては、前記非処理領域と前記処理領域とに同時に観察用照明光を照射して、前記第1分光スペクトル測定値および前記第2分光スペクトル測定値を、それぞれを測定した前記非処理領域および前記処理領域の基板位置座標と対応するように2次元平面的なデータとして検出し、前記調整工程は、次回のレーザアニール処理を行う基板に対して、前記結晶化レベルの算出に用いられる第2分光スペクトル測定値を得た前記処理領域と基板位置座標が対応する処理領域へ、前記レーザ光源から照射するレーザ光のレーザエネルギーを調整することが好ましい。
本発明に係る結晶化モニタ方法、レーザアニール装置、およびレーザアニール方法によれば、レーザアニール(アニール)処理直後の半導体薄膜の結晶化状態を即時に算出可能にし、半導体薄膜の電気的特性を把握することを可能にする。本発明に係るレーザアニール装置およびレーザアニール方法によれば、レーザアニール処理の不具合を短時間で解消することができ、歩留まりを向上させる効果がある。また、本発明によれば、基板面内のアモルファスシリコン膜の膜厚分布が存在した場合でも、基板面内で均一な電気特性を有するポリシリコン膜を得ることを可能にする効果がある。
図1は、本発明の実施の形態に係るレーザアニール装置で処理を行うTFT基板の概略構成を示す平面説明図である。 図2は、TFT基板においてゲート線が形成された基板領域の部分断面図である。 図3は、本発明の実施の形態に係るレーザアニール装置の概略構成図である。 図4は、本発明の実施の形態に係るレーザアニール装置のレーザアニール処理の原理を示す説明図である。 図5は、本発明の実施の形態に係るレーザアニール装置のハードウエア構成図である。 図6は、基板に照射された観察用照明光の膜構造に応じた挙動を示す説明図である。 図7は、本発明の実施の形態に係るレーザアニール装置を用いて測定された反射分光スペクトル測定値にフィッティングを行って求めた第1反射分光スペクトル計算値を示す図である。 図8は、任意の膜数の積層構造のシミュレーションモデルを示す説明図である。 図9は、本発明のレーザアニール装置を用いて複数のレーザエネルギーでレーザアニール処理を行って得られた複数の反射分光スペクトル測定値を示す図である。 図10は、レーザエネルギー600mJ/cmでレーザアニール処理を行って得られた反射分光スペクトル測定値にフィッティングを行って求めた第2反射分光スペクトル計算値を示す図である。 図11は、アモルファスシリコンにレーザアニール処理を行って得られたポリシリコンにおける、結晶化レベルと電子移動度との関係を示す図である。 図12は、レーザアニール処理方法の手順を示すフローチャートである。 図13は、アモルファスシリコン膜の膜厚と、照射レーザエネルギー密度と、結晶化レベル(%)と、の関係を示すテーブルである。
以下に、本発明の実施の形態に係る結晶化モニタ方法、レーザアニール装置、およびレーザアニール方法の詳細を図面に基づいて説明する。但し、図面は模式的なものであり、各部材の寸法や寸法の比率や形状などは現実のものとは異なり、図面相互間においても構成部の配置位置が異なる部分が含まれている。また、本実施の形態においては、観察用照明光を照射した半導体薄膜からの出射光が、基板面で反射した反射光であるため、計測される分光スペクトルとして反射分光スペクトルという表現を用いる。
本実施の形態に係るレーザアニール装置は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの製造に用いられる。このレーザアニール装置は、半導体薄膜としてのアモルファスシリコン膜に対して、アニール用エネルギービームとしてのレーザ光を照射して溶融・再結晶化させることでポリシリコン膜を形成する処理装置である。本実施の形態に係るレーザアニール装置は、アモルファスシリコン膜に対して、レーザ光を選択的に照射することができるという特徴がある。
このレーザアニール装置がレーザアニール処理を施す領域は、TFT基板の画素毎に設けられるTFTのチャネル層となる半導体領域である。TFT基板とは、液晶ディスプレイにおける画素電極やTFTなどを形成する基板である。TFT基板は、本実施の形態に係る結晶化モニタ方法、レーザアニール装置、およびレーザアニール方法の処理対象もしくは加工対象となる。
[TFT基板]
ここで、本実施の形態の説明に先駆けて、図1および図2を用いてTFT基板について簡単に説明する。図1はTFT基板の平面図、図2はゲート線が形成された基板領域の部分断面図である。
図1に示すように、TFT基板100は、ガラス基板101上に、複数のゲート線(ゲート電極パターン部分を含む)102と、複数のデータ線103と、が互いに交差して格子状に形成されている。ゲート線102とデータ線103との交差部の近傍には、スイッチング素子(駆動素子)としてのTFTを形成するTFT形成領域104がある。なお、本実施の形態のレーザアニール装置で処理を行うTFT基板100は、データ線103や図示しないソース電極およびドレイン電極などが形成される前の状態であり、最上層がアモルファスシリコン膜106である。
このようなTFT基板100に行われるレーザアニール処理は、積層構造の最上膜であるアモルファスシリコン膜106に対して行われる。図1に示すように、ガラス基板101上には、互いに平行をなす複数のゲート線102が形成されている。図2に示すように、ゲート線102が形成されたガラス基板101上には、ゲート絶縁膜105が成膜され、その上にアモルファスシリコン膜106が成膜されている。
図1に示すように、アモルファスシリコン膜106の平面内において、TFT形成領域104のチャネル層となる半導体領域が形成されるように設計された処理領域104Aに対してレーザ光を選択的に照射してアニール処理を行う。
[レーザアニール装置]
次に、本実施の形態に係るレーザアニール装置の構成を説明する。図3に示すように、本発明の実施の形態に係るレーザアニール装置1は、基板ステージ2と、マイクロレンズアレイステージ3と、レーザアニール処理部4と、観察部としての結晶化モニタ5と、制御部6と、を備える。
(基板ステージ)
図3に示すように、基板ステージ2は、TFT基板100を載せてスキャン方向S(矢印で示す)に沿って所定のピッチで移動させる、図示しない搬送装置を備えている。この基板ステージ2の下方には、TFT基板100の位置検出を行う基板位置観察カメラ35が配置されている。
なお、本実施の形態において処理を行うTFT基板100は、最上層がアモルファスシリコン膜106であり、データ線103(図1参照)や図示しないソース電極およびドレイン電極などが形成される前の状態の基板である。また、図1に示すように、本実施の形態では、TFT基板100のスキャン方向Sと、データ線103と、が直交するように設定されている。
(レーザアニール処理部)
レーザアニール処理部4は、レーザ照射部7と、アッテネータ8と、照明光学系9と、マスク10と、マイクロレンズアレイ11と、を備えている。このレーザアニール処理部4は、基板ステージ2の上方に固定されたマイクロレンズアレイステージ3に設けられている。
本実施の形態では、レーザアニール処理部4は、基板ステージ2上に配置したTFT基板100に対して、スキャン方向Sに対して直角をなす方向に沿って複数本のレーザ光La(図4参照)を照射するように構成されている。なお、複数本のレーザ光Laのピッチは、TFT基板100のスキャン方向Sに直角をなす方向に沿って配置される処理領域104Aのピッチと同じである。なお、レーザ光Laの上記ピッチは、TFT基板100のスキャン方向Sに直角をなす方向に沿って列をなす処理領域104Aのピッチの2以上の整数倍のピッチに設定してもよい。なお、最終的にTFT基板100に照射するレーザ光Lの本数ならびに上記ピッチは、レーザ光源12、照明光学系9、マスク10およびマイクロレンズアレイ11などの構成を変更することにより設定することができる。
図3に示すレーザ照射部7は、最終的に上記複数本のレーザ光Laを得る数のレーザ光源12を備えている。レーザ光源12は、設定されたパルス周波数でレーザ光Lを出射する。アッテネータ8は、レーザ光源12から出射されたレーザ光Lを適切に減衰して調整する機能を備える。照明光学系9は、ビームホモジナイザ13やミラー14,15,16などを備えている。
ここで、マスク10とマイクロレンズアレイ11について簡単に説明する。マスク10とマイクロレンズアレイ11は、マイクロレンズアレイステージ3に設けられている。マスク10は、基板ステージ2に対して、TFT基板100のスキャン方向Sに直角をなす方向に沿って複数の開口部10Aが形成されている。
マイクロレンズアレイ11は、複数のマイクロレンズ11Aを備える。それぞれのマイクロレンズ11Aは、マスク10のそれぞれの開口部10Aに対応して配置されている。すなわち、マスク10およびマイクロレンズアレイ11は、基板ステージ2におけるTFT基板100のスキャン方向Sに対して直角をなす方向に沿って細長く延びるように配置されている。なお、図4では、開口部10Aとマイクロレンズ11Aをスキャン方向Sに沿ってそれぞれ1つずつ描いているが、周知のように、開口部10Aおよびマイクロレンズ11Aはスキャン方向Sに沿って複数が配置されている。すなわち、マスク10の開口部10Aは、2次元的にマトリクス状に配置されている。これに対応して、マイクロレンズアレイ11のマイクロレンズ11Aも2次元的にマトリクス状に配置されている。
図4に示すように、マイクロレンズアレイ11の各マイクロレンズ11Aは、それぞれがTFT基板100におけるTFT形成領域104内の処理領域104Aに向けてレーザ光Laを集光し得るように設定されている。マイクロレンズアレイ11によって、集光されたレーザ光Laは、TFT基板100上に複数配列される処理領域104Aに選択的に照射される。本実施の形態のような構成により、レーザアニール処理を必要としない領域を無駄に結晶化させることを回避できる。
レーザアニール処理部4により、TFT基板100上のTFT104の処理領域104Aに対してレーザ光Laを照射してレーザアニール処理を行うことができる。具体的には、基板ステージ2上のTFT基板100を、TFT基板100におけるスキャン方向Sに沿って配置される処理領域104Aのピッチで、スキャン方向Sに移動させてレーザアニール処理を逐次行えばよい。
(結晶化モニタ)
次に、結晶化モニタ5の構成について説明する。図3に示すように、結晶化モニタ5は、マイクロレンズアレイステージ2に設けられている。
結晶化モニタ5は、TFT基板100上の、レーザ光Laが照射される処理領域104Aと、この処理領域104Aに近接してレーザ光Laの照射を受けない非処理領域(アモルファスシリコン膜の領域)104Bも観察可能に設けられている。
図1において、スキャン方向Sに直角をなす方向に沿って描いた一点鎖線で示す領域は、結晶化モニタ5によって観察される観察領域Mを示している。この観察領域Mは、TFT基板100のスキャン方向Sに直角をなす方向に沿って細長い領域である。この観察領域Mにおいて、実際に反射光Lmの測定は、非処理領域104Bに配置された第1測定位置104Bmおよび処理領域104A内の第2測定位置104Amで反射した反射光Lmの測定を行う。第1測定位置104Bmは、非処理領域104Bにおいて、それぞれの処理領域104Aに近接する(図中縦方向:スキャン方向Sに直角をなす方向に近接する)位置である。第2測定位置104Amは、レーザ光Laが照射されたそれぞれの処理領域104Aの内部の位置である。
図5に示すように、結晶化モニタ5は、観察用光源17と、顕微鏡18と、対物レンズ19と、分光カメラ20と、観察カメラ21と、Z軸方向駆動部22と、コントローラ23と、を備えている。
観察用光源17は、上記の観察領域Mに対して、可視光域の観察用照明光Lsを出射する光源である。観察用照明光Lsは、顕微鏡19の鏡筒内に導入されて、光軸に沿って対物レンズ20を通って、TFT基板100の表面(処理領域104Aと非処理領域104B)に照射される。なお、TFT基板100の表面に照射される観察用照明光Lsは、観察領域Mに沿ってライン照明をなすように設計されている。そして、TFT基板100の表面で反射した反射光Lmは、対物レンズ19から顕微鏡18に入射して分光カメラ20で計測される。
なお、TFT基板100の表面からの反射光Lmは、観察用照明光Lsと同様に、ライン状の反射光である。分光カメラ20は、このようなライン上の反射光Lmから、それぞれの処理領域104の第2測定位置104Amと、それぞれの処理領域104Aに近接する非処理領域104Bの第1測定位置104Bmからの反射光Lmを測定し得るようにラインカメラ状に構成されている。分光カメラ20は、反射光Lmを分光して計測し、反射分光スペクトルを2次元平面的なデータで検出する。観察カメラ21は、分光カメラ20で検出した2次元平面的な反射分光スペクトルデータを取得して、制御部6側に出力するようになっている。
(制御部)
次に、図3を用いて、制御部6の概略構成について説明する。本実施の形態においては、制御部6は、演算装置としてのパーソナルコンピュータ(以下、PCという)24と、トリガ基板25と、画像処理基板26と、ステージ制御部27と、シーケンサ28と、を備えている。なお、本実施の形態では、PC24を用いるが、これに限定されるものではなく、他の演算装置を用いてもよい。
図5に示すように、PC24は、画像ボード29を備える。このPC24は、観察用光源17と、分光カメラ20と、観察カメラ21と、コントローラ23と、トリガ基板25と、シーケンサ28(図3参照)と、に接続されている。
シーケンサ28は、非処理領域104Bにおける各構成膜の膜厚演算処理プログラム、および処理領域104Aにおける結晶化レベル演算処理プログラムが格納されている。なお、結晶化レベル(A)とは、膜中にアモルファスシリコンとポリシリコンが混在するときのポリシリコンの含有比率(%)と定義する。なお、本実施の形態では、膜厚演算処理プログラムおよび結晶化レベル演算処理プログラムをシーケンサ28に格納したが、PC24に格納する構成としてもよい。
図5に示すように、トリガ基板25は、分岐回路32と、タイミング制御回路33と、を備えている。図3に示すように、トリガ基板25は、レーザ照射部7と、PC24と、画像処理基板26と、シーケンサ28と、に接続されている。
図5に示すように、画像処理基板26は、アニール制御装置34に内蔵されている。図3に示すように、この画像処理基板26は、基板位置観察カメラ35と、レーザ照射部7と、トリガ基板25と、に接続されている。画像処理基板26は、基板位置観察カメラ35から、TFT基板100の位置情報を取得する。画像処理基板26は、トリガ基板25にショットトリガ信号を出力する。
図5に示すように、トリガ基板25の分岐回路32は、画像処理基板26から出力されたショットトリガ信号をレーザ照射部7に出力する。レーザ照射部7は、ショットトリガ信号に基づいてレーザ光源12を駆動して所定の照射レーザエネルギーでレーザ光Lを出射させる。
トリガ基板25のタイミング制御回路33は、画像処理基板26からのトリガショット信号が分岐回路32を介して入力されることにより、トリガ信号をPCの画像ボード29に出力する。
PC24は、画像ボード29にトリガ信号が入力されると観察用光源17、分光カメラ20、観察カメラ21、コントローラ23などに駆動信号を出力する。コントローラ23では、Z軸方向駆動部22の駆動制御を行う。PC24は、トリガ信号が出力されたタイミングで、分光カメラ20で得られた、反射分光スペクトルの2次元平面なデータを観察カメラ21から画像ボード29に取り込む。
ステージ制御部27は、シーケンサ28と基板ステージ2の図示しない搬送装置に接続されている。ステージ制御部27は、図示しない搬送装置を駆動してTFT基板100をスキャン方向Sに移動させる制御を行う。
膜厚演算処理プログラムは、積層構造の膜数、材料、各構成膜の設定膜厚および屈折率、消衰係数を含む膜構造データをシーケンサ28に入力することにより、これらの膜構造データから計算された第1反射分光スペクトル計算値を算出する。そして、膜厚演算処理プログラムは、観察カメラ21から画像ボード29に入力された非処理領域104Bの第1測定位置104Bmから得られた第1反射分光スペクトル測定値と、この第1測定位置104Bmにおける第1反射分光スペクトル計算値と、のフィッティングを行って、所定の処理領域104Aに近接した第1測定位置104Bmの各構成膜の膜厚計算値を算出する。
結晶化レベル演算処理プログラムは、上記膜構造データおよび上記膜厚演算処理プログラムで算出された各構成膜の膜厚計算値から第2反射分光スペクトル計算値を算出する。そして、結晶化レベル演算処理プログラムは、観察カメラ21から画像ボード29に入力された当該処理領域104A(第2測定位置104Am)から得られた第2反射分光スペクトル測定値と、第2反射分光スペクトル計算値と、のフィッティングを行って、この処理領域104Aにおける結晶化レベル(A)を算出する。なお、膜厚演算処理プログラムおよび結晶化レベル演算処理プログラムには、後述する結晶化モニタ方法で行う演算方法がソフトウエアとして書き込まれている。
[結晶化モニタ方法]
ここで、レーザアニール装置の動作の説明に先駆けて、レーザアニール装置1に適用する結晶化モニタ方法について説明する。
本実施の形態に係る結晶化モニタ方法では、アモルファスシリコン膜106における複数の処理領域104Aを溶融して再結晶化した後、この複数の処理領域104Aおよびこの複数の処理領域104Aのそれぞれに近接する非処理領域104Bに観察用照明光Lsを照射し、その反射光Lmを分光カメラ20にて計測し、反射分光スペクトル測定値を2次元平面的に取得する。
この結晶化モニタ方法では、TFT基板100の膜構造(積層構造の膜数、材料、設計膜厚、各構成層の屈折率、および消衰係数)の情報を用いて第1反射分光スペクトル計算値(第1分光スペクトル計算値)を算出する。そして、2次元平面的なデータとして検出された上記反射分光スペクトル測定値のうち特定の上記処理領域104Aに近接する非処理領域104Bで取得した実測値である第1反射分光スペクトル測定値(第1分光スペクトル測定値)と、上記第1反射分光スペクトル計算値と、のフィッティングにより、この非処理領域104Bにおける膜厚計算値を算出する。
2次元平面的なデータとして検出された上記反射分光スペクトル測定値のうち、レーザ光Lが照射された上記処理領域104Aに観察用照明光Lsを照射してこの処理領域104Aで反射した反射光を測定して得られた第2反射分光スペクトル測定値(第2分光スペクトル測定値)と、膜構造データおよび得られた膜厚計算値から計算される第2反射分光スペクトル計算値(第2分光スペクトル計算値)と、のフィッティングにより、この位置の処理領域104Aの結晶化レベル(A)を算出する。
結晶化レベル(A)とは、上述したように、膜中にアモルファスシリコンとポリシリコンが混在するときのポリシリコンの含有比率(%)である。この結晶化レベル(A)は、TFT104の電気的性能である電子移動度に比例している。レーザアニール処理後の処理領域104Aの結晶化レベル(A)を把握することにより、レーザアニール処理の状態を数値的に把握することが可能となる。
本実施の形態に係るレーザアニール装置1は、以上のような結晶化モニタ方法を用いた装置であるため、レーザアニール処理直後の結晶化レベル(A)をリアルタイムに算出することができる。このため、このレーザアニール装置1では、算出された結晶化レベル(A)に基づいてフィードバック制御を行うことができる。
このため、このレーザアニール装置1によれば、次にレーザアニール処理を行うTFT基板100に対して、前回のレーザアニール処理後の結晶化レベル(A)に基づいてレーザアニール処理部4から出射するレーザ光Lのレーザエネルギーを調整してレーザアニール処理を行うことができる。レーザエネルギーを調整するには、レーザ照射密度やパルス数などを調整すればよい。
以下、この結晶化モニタ方法をより詳細に説明する。このような結晶化モニタ方法では、第1反射分光スペクトル測定値を得るために、処理領域104Aに近接する非処理領域104Bのアモルファスシリコン膜106からの反射光Lmを結晶化モニタ5で測定する。また、この結晶化モニタ方法では、第2反射分光スペクトル測定値を得るために、処理領域104Aのポリシリコン膜107(図6参照)からの反射光Lmを結晶化モニタ5で測定する。そして、測定された第1反射分光スペクトル測定値や第2反射分光スペクトル測定値を含む、反射分光スペクトル測定値は、2次元平面的なデータとして検出する。
図6は、ガラス基板(図1参照)101の上に順次形成された、ゲート線(ゲート電極)102、ゲート絶縁膜105、およびポリシリコン膜107でなる積層構造を示す。図6は、ポリシリコン膜107の表面に向けて入射する観察用照明光Lsと、その反射光Lmを示す。観察用照明光Lsは、ポリシリコン膜107の表面に垂直をなすように入射させる。
ポリシリコン膜107に入射した光は、ポリシリコン膜107の表面、ポリシリコン膜107とゲート絶縁膜105の界面、およびゲート線102とゲート絶縁膜105の界面などで反射して反射光(出射光)Lmとして結晶化モニタ5に入射するように設定されている。この方法では、結晶化モニタ5に入射した反射光Lmを、分光カメラ20で計測して、上述のように、反射分光スペクトル測定値を2次元平面的に取得する。
図6に示すように、ゲート線(ゲート電極)102が光反射率の高い例えば窒化チタン(TiN)などの光反射率の高い材料であるため、観察用照明光Lsが反射されて得られる反射光Lmは、主にゲート絶縁膜105とポリシリコン膜107の積層構造に特有の反射光となる。
図7は、レーザアニール処理後に再結晶化されて得られたポリシリコン膜107の反射分光スペクトル測定値に対して、例えば、430nmから700nmのフィッティング波長範囲においてフィッティングを行って得られたシミュレーションの波形を示す。
図8は、積層構造のシミュレーションモデルであり、材料膜の積層構造において、最下層から順次、構成膜1L,2L,3L...,aL,bL...,oLを積層することを表している。図8に示すように、互いに上下に接合する構成膜同士の界面での反射率は、r21,r32,rbaとする。
図8に示す各構成膜oL〜1Lのそれぞれの、屈折率、消衰係数、膜厚は、以下のように表すことができる。
構成膜−oL(屈折率,消衰係数,膜厚)=(no,ko,do)
構成膜−bL(屈折率,消衰係数,膜厚)=(nb,kb,db)
構成膜−aL(屈折率,消衰係数,膜厚)=(na,ka,da)
構成膜−3L(屈折率,消衰係数,膜厚)=(n3,k3,d3)
構成膜−2L(屈折率,消衰係数,膜厚)=(n2,k2,d2)
構成膜−1L(屈折率,消衰係数,膜厚)=(n1,k1,d1)
各構成膜bL〜1Lのそれぞれの複素屈折率は、以下のように表すことができる。なお、下記のiは、虚数単位である。
構成膜−bLの複素屈折率Nb=nb−kb*i
構成膜−aLの複素屈折率Na=na−ka*i
構成膜−3Lの複素屈折率N3=n3−k3*i
構成膜−2Lの複素屈折率N2=n2−k2*i
構成膜−1Lの複素屈折率N1=n1−k1*i
そして、各構成膜を各測定波長λに対してそれぞれ構成膜でのφ算出を行う。以下のφ算出式は、構成膜aLの場合の算出式である。
φa=2π*Na*da/λ (λ:波長)
各測定波長に対して各界面のr(反復反射)の算出を行う。r算出式は、以下の通りである。
rba=(Nb-Na)/(Nb+Na)
下層より順次、以下の式に示すように、複数層のrの算出を行う。
r(cba)={rcb+rba*exp(-2i*φb)}/{1+rcb*rba*exp(-2*φb)}
r(dcba)={rdc+rcba*exp(-2i*φc)}/{1+rdc*rcba*exp(-2i*φc)}
そして、全構成膜の複数層rに対して強度計算を行う。シミュレーション反射率Rsim算出式は、以下の通りである。
Rsim=r*r
上述の計算方法を適用して、膜構成(膜数、材料、設計膜厚)、構成膜の屈折率n、消衰係数kを設定することより、各構成膜の膜厚計算値が計算できる。
図9は、レーザエネルギーとしての各照射エネルギー密度に対するレーザアニール処理後のポリシリコン膜107の反射分光スペクトルを示す。レーザは、KrFエキシマレーザを用いている。図10は、図9に示す反射分光スペクトル測定値のうち例えば照射エネルギー密度が600mJ/cm2でレーザアニール処理したときに反射分光スペクトル測定値(第2反射分光スペクトル測定値)に、フィッティングを行った例を示す。このフィッティングとは、照射エネルギー密度が600mJ/cmのときの反射分光スペクトル測定値と、上記の計算で得られた非処理領域104B(第1測定位置104Bm)における各構成膜の膜厚計算値および膜構造データから計算される反射分光スペクトル計算値(第2反射分光スペクトル計算値)と、のフィッティングである。このフィッティングにより結晶化レベル(A)を一義的に計算できる。
結晶化レベル(A)の計算方法は、以下の通りである。反射分光スペクトル測定値(積算スペクトル)に対して、各測定波長λにて、以下の計算を行う。なお、最上層のポリシリコン膜の結晶化レベル(A)のパラメータは、a-Si屈折率na、消衰係数ka、複素屈折率Na=na−ka*i、単結晶シリコンの屈折率nc、消衰係数kc、複素屈折率Nc=nc−kc*iを用いる。
アモルファスシリコンおよび単結晶シリコンの複素誘電率を以下の式で算出する。
εa=Na、εc=Nc
構成膜のポリシリコンの複素誘電率εを算出する。
ε2+(-1.5*x*εa+1.5*x*εb-εb+0.5*εa)*εa*εb/2=0
0=fa(εa−ε)/(εa+2ε)+fb(εb−ε)/(εb+2ε)
解の公式よりεを算出する。
構成膜の複素屈折率NSiを複素誘電率εより算出する。
NSi=ε0.5
上述の膜厚フィッティングの際の計算と同様に、反射率を算出する。このとき、各構成膜の膜厚は、上述の膜厚フィッティングの結果得られた膜厚計算値を代入する。
このようなフィッティングの結果、図10示すような、シミュレーションの反射分光スペクトル計算値(第2反射分光スペクトル計算値)が得られる。ポリシリコン膜107の屈折率npoly-Siと消衰係数kpoly-Siは、以下の(1)式と(2)式とで表される。
npoly-Si=na-Si×A+nc-Si×(1−A)......(1)
kpoly-Si=ka-Si×A+kc-Si×(1−A)......(2)
上記na-Siはアモルファスシリコンの屈折率、nc-Siは単結晶シリコンの屈折率、ka-Siはアモルファスシリコンの消衰係数、kc-Siは単結晶シリコンの消衰係数、Aはa-Si/poly-Si比率で表される上記した結晶化レベルである。したがって、上記式(1)、(2)からの各式中の結晶化レベル(A)を算出できる。
図10に示したフィッティングを行った結果、600mJ/cm2のエネルギー密度でレーザアニール処理を行った場合、このポリシリコン膜107の結晶化レベル(A)は、例えば、96.9%と算出された。図11は、この結晶化レベル(A)と、ポリシリコンの電子移動度との関係を示す。図11において、上記計算により得られた結晶化レベル(A)96.9%に対応する電子移動度は、163cm/Vsであった。このように、結晶化レベル(A)を求めることにより、レーザアニール処理後のポリシリコンの電子移動度を数値的に把握することができる。
以上、結晶化モニタ方法について説明したが、本実施の形態に係るレーザアニール装置1およびレーザアニール方法も同様の方法を用いて結晶化レベルを求めることができる。また、本実施の形態に係るレーザアニール装置1およびレーザアニール方法では、この結晶化レベル(A)の値に基づいて、照射レーザエネルギー密度を調整するなどのレーザエネルギーの制御を行う。
[レーザアニール装置の作用・動作]
次に、レーザアニール装置1の動作の概略を説明する。まず、本実施の形態に係るレーザアニール装置1では、基板ステージ2上にTFT基板100を配置して、レーザアニール処理部4により所定の照射レーザエネルギー密度にて、レーザアニール処理を行う。このとき、レーザ光Laは、TFT基板100のスキャン方向Sに直角をなす方向に一列に並ぶ複数の処理領域104Aに選択的に照射される。このレーザアニール処理により、TFT基板100の積層構造の最上層のアモルファスシリコンは、選択的にポリシリコンに再結晶化される。
このレーザアニール処理と同時に、結晶化モニタ5を駆動して、TFT基板100のスキャン方向Sに直角をなす方向に沿って設定される、画素領域毎に配置される第2測定位置104Amと第1測定位置104Bmとからの反射光Lmを分光カメラ20で計測する。分光カメラ20で検出された反射分光スペクトルは、2次元平面的なデータとして観察カメラ21により検出される。観察カメラ21で検出された2次元平面的なデータは、PC24の画像ボード29に取り込まれる。
シーケンサ28では、上記の2次元平面な反射分光スペクトルデータをPC24から取り込んで、膜厚演算処理プログラムおよび結晶化レベル演算処理プログラムにより、基板位置座標上のそれぞれの位置に配置された処理領域104Aの結晶化レベル(A)が算出される。
本実施の形態のレーザアニール装置1では、シーケンサ28が図13に示すようなテーブルを備え、目標結晶化レベルと、演算で得られた結晶化レベル(A)と、の比較により、このテーブルを参照することにより、次回のTFT基板100のレーザエネルギーを変更する制御を行う。
例えば、膜厚演算処理プログラムで得られた膜厚が600nmで、結晶化レベル演算処理プログラムで算出された結晶化レベル(A)が90.5%で、目標結晶化レベルが94%であった場合、テーブルを参照することにより、照射レーザエネルギー密度が600mJ/cm2となるようにシーケンサ28のレシピ上で変更する。このように変更した照射レーザエネルギー密度は、次のTFT基板100のレーザアニール処理の際に、反映される。
[レーザアニール方法]
図12は、本発明の実施の形態に係るレーザアニール方法の要部を示すフローチャートである。以下、本実施の形態に係るレーザアニール方法を、上述したレーザアニール装置1に適用して説明する。
まず、このレーザアニール方法においては、アニール処理基板であるTFT基板100の膜構造のデータを入力する(ステップS1)。
次に、TFT基板100上の処理領域104Aにレーザアニール処理を行うと同時に、図1に示すように、観察領域M内にある、全ての第1測定位置104Bmと第2測定位置104Amでの反射分光スペクトルデータを取得する(ステップS2)。
次に、取得した反射分光スペクトルのうちレーザアニール処理される処理領域104Aに近接するレーザアニール処理されない非処理領域104B(第1測定位置104Bm)の第1反射分光スペクトル測定値と、膜構造データから計算される第1反射分光スペクトル計算値と、のフィッティングにより各構成膜の膜厚を算出する(ステップS3)。上記膜構造データとしては、積層構造の膜数、材料、設計膜厚、各構成膜の屈折率および消衰係数である。
次に、レーザアニール処理された処理領域104Aの第2測定位置104Amの第2反射分光スペクトル測定値と、上記膜構造データおよびステップS3で得られた各構成膜の膜厚から計算される第2反射分光スペクトル計算値と、のフィッティングにより結晶化レベルを算出する(ステップS4)。
次に、上記ステップS4で得られた結晶化レベルと目標結晶化レベルと比較して得られた結晶化レベルと目標結晶化レベルとの差が誤差範囲以内か否かを判定する(ステップS5)。
上記ステップS5において、得られた結晶化レベルと目標結晶化レベルとの差が誤差範囲内(以下)であるときは、この結晶化レベルを算出した基板位置座標のレーザアニール条件は変更なしと決定する(ステップS6)。
一方、上記ステップS5において、得られた結晶化レベルと目標結晶化レベルとの差が誤差範囲以上であるときは、以下のような調整工程を行う。すなわち、結晶化レベルと目標結晶化レベルとの差が誤差範囲以上であるときは、照射レーザエネルギー密度あるいはパルス回数と結晶化レベルのルックアップテーブルにより、測定された基板位置座標の照射レーザエネルギー密度あるいは照射回数をシーケンサ28のレシピ上で変更して記録する(ステップS7)。このように記録された照射レーザエネルギー密度あるいは照射回数は、次回のレーザアニール処理の際に反映させる。
本実施の形態に係るレーザアニール方法では、非処理領域104Bと処理領域104Aとに同時に観察用照明光Lsを照射して、第1反射分光スペクトル測定値および第2反射分光スペクトル測定値を、それぞれを測定した非処理領域104Bおよび処理領域104Aの基板位置座標と対応するように2次元平面的なデータとして検出する。
そして、調整工程であるステップS7では、次回のレーザアニール処理を行うTFT基板100において、前回の処理で結晶化レベルを求めた処理領域104Aと基板位置座標と同じ座標にある処理領域104Aに対して、レーザエネルギーを調整する。なお、照射レーザエネルギー密度の調整方法としては、アッテネータ8をシーケンサ28で制御することを加えてもよい。
[レーザアニール装置の効果]
本実施の形態のレーザアニール装置1によれば、アモルファスシリコンに対するレーザアニール処理直後に結晶化したポリシリコンの結晶化状態を即時に算出することができる。この結晶化レベルを把握することにより、作製されたポリシリコンの電気的特性を把握できる。このため、次回のレーザアニール処理結果に不具合が発生することを防止できる。したがって、本実施の形態に係るレーザアニール装置1によれば、TFT基板100の製造工程における歩留まりを大幅に向上できる。
また、本実施の形態に係るレーザアニール装置1では、第1反射分光スペクトル測定値および第2反射分光スペクトル測定値を、それぞれを測定した非処理領域104Bおよび処理領域104Aの基板位置座標と対応するように2次元平面的なデータとして検出している。
このため、同一ロット内の同様の膜構造を有する複数のTFT基板100に対してレーザアニール処理を行う場合には、次回のTFT基板100において、処理領域104Aの電子移動度を基板面内で均一にすることが可能となる。すなわち、画面の大型化に伴い、基板面内の膜構造に分布がある場合にも、同一ロット内のTFT基板100の電子移動度の均一化を図ることができる。したがって、このレーザアニール装置1で製造されたTFT基板100を備える液晶ディスプレイの表示性能を向上する効果がある。
[その他の実施の形態]
以上、本発明の実施の形態に係る結晶化モニタ方法、レーザアニール装置、およびレーザアニール方法について説明したが、この実施の形態の開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者に様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
例えば、上記実施の形態では、TFT基板100のスキャン方向Sに直角な方向に列をなす複数の処理領域104Aを同時にレーザアニール処理する構成であるが、スキャン方向Sに直角をなす方向に沿った処理領域104Aのピッチの2倍以上の整数倍のピッチで間欠的にレーザアニール処理を行う構成としてもよい。
上記の実施の形態では、TFT基板100のスキャン方向Sに直角をなす方向の処理領域104Aの列に対して、処理領域104Aおよびそれぞれの処理領域104Aの近傍の非処理領域104Bの全てについて、反射光Lmの測定を行う構成である。しかし、本発明は、全ての処理領域104Aやその近傍の非処理領域104Bで反射光Lmの測定を行わずに要所だけ反射光Lmの測定を行う構成としてよい。
上記の実施の形態では、結晶化モニタ方法をレーザアニール装置1およびレーザアニール方法に適用して説明したが、アニール用エネルギービームとレーザ光を用いないランプアニールなどのアニール装置、アニール方法に対して、本結晶化モニタ方法を適用しても勿論よい。
上記実施の形態では、半導体薄膜として、アモルファスシリコン膜を適用してポリシリコン膜を作製したが、材料膜はこれらに限定されない。
上記実施の形態に係るレーザアニール装置1では、レーザアニール処理部4と結晶化モニタ5とを同時に駆動して、レーザ光Laの照射と、観察照明光Lsの照射と、を同時に行うように設定したが、レーザ光Laの照射よりも観察照明光Lsの照射が遅いタイミングであってもよい。
上記実施の形態に係るレーザアニール装置1では、半導体薄膜から出射する出射光として反射光Lmを測定したが、基板ステージ2の下方から観察照明光Lsを照射してTFT基板100を透過した透過光を結晶化モニタ5で測定する構成としてもよい。例えば、TFTとして、トップゲート構造(スタガ型)を作製する場合には、ガラス基板上にアモルファスシリコン膜を成膜する場合があるため、ガラス基板の下方から観察用照明光を照射してその透過光を結晶化モニタ5で測定する構成としてもよい。
上記実施の形態に係るレーザアニール装置1では、マスク10の開口部10Aが、TFT基板100のスキャン方向Sに直角をなす方向に1列配置された構成であるが、複数列を備えていてもよい。それに対応して、マイクロレンズアレイ11のマイクロレンズ11Aの列も複数であってもよい。
上記実施の形態に係るレーザアニール装置1では、得られた結晶化レベル(A)と目標結晶化レベルとを比較して、次回のレーザエネルギーの設定値を求めてもよいし、次回のレーザエネルギーの設定値を求めずに増減を調整する程度の制御を行ってもよい。
L,La レーザ光(アニール用エネルギービーム)
Ls 観察用照明光
Lm 反射光(出射光)
M 観察領域
1 レーザアニール装置
2 基板ステージ
4 レーザアニール処理部
5 結晶化モニタ(観察部)
6 制御部
7 レーザ照射部
12 レーザ光源
17 観察用光源
20 分光カメラ
21 観察カメラ
23 コントローラ
24 PC
25 トリガ基板
26 画像処理基板
27 ステージ制御部
28 シーケンサ
29 画像ボード
100 TFT基板
104 TFT形成領域
104A 処理領域
104Am 第2測定位置
104B 非処理領域
104Bm 第1測定位置
105 ゲート絶縁膜
106 アモルファスシリコン膜(半導体薄膜)
107 ポリシリコン膜

Claims (10)

  1. アニール用エネルギービームを、基板上に形成された積層構造の最上層に配置された半導体薄膜の処理領域に照射して、当該処理領域を結晶化させるアニール処理に伴い、観察用照明光を前記半導体薄膜に照射して当該半導体薄膜から出る出射光を測定することより、前記処理領域の結晶化レベルを観察する結晶化モニタ方法であって、
    前記処理領域に近接する、アニール用エネルギービームが照射されない非処理領域に、観察用照明光を照射して当該非処理領域から出る出射光を計測して検出した第1分光スペクトル測定値と、前記積層構造の膜構造データから計算される第1分光スペクトル計算値と、のフィッティングにより、前記積層構造の各構成膜の膜厚計算値を算出し、
    アニール用エネルギービームが照射された前記処理領域に、観察用照明光を照射して当該処理領域から出る出射光を計測して検出した第2分光スペクトル測定値と、上記膜構造データおよび前記膜厚計算値から計算される第2分光スペクトル計算値と、のフィッティングにより、前記処理領域の結晶化レベルを算出する、
    結晶化モニタ方法。
  2. 前記膜構造データは、膜数、材料、設計膜厚、構成膜の屈折率、および消衰係数である
    請求項1に記載の結晶化モニタ方法。
  3. 前記処理領域と前記非処理領域とに同時に観察用照明光を照射して、前記第1分光スペクトル測定値および前記第2分光スペクトル測定値を、それぞれを測定した前記非処理領域および前記処理領域の基板位置座標と対応するように2次元平面的なデータとして検出する
    請求項1または請求項2に記載の結晶化モニタ方法。
  4. アニール用のレーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を、基板上に形成された積層構造の最上層に配置された半導体薄膜の処理領域に照射する照明光学系と、を備えるレーザアニール処理部と、
    観察用照明光を前記半導体薄膜に照射し、当該半導体薄膜から出る出射光を測定して分光スペクトルデータとして検出する観察部と、
    前記分光スペクトルデータに基づいて前記レーザアニール処理部および前記観察部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記処理領域に近接するレーザ光が照射されない非処理領域に、観察用照明光を照射して該非処理領域から出る出射光を測定して検出した第1分光スペクトル測定値と、前記積層構造の膜構造データから計算される第1分光スペクトル計算値と、のフィッティングにより、前記積層構造の各構成膜の膜厚計算値を算出し、
    レーザ光が照射された前記処理領域に、観察用照明光を照射して当該処理領域から出る出射光を測定して検出した第2分光スペクトル測定値と、前記膜構造データおよび前記膜厚計算値から計算される第2分光スペクトル計算値と、のフィッティングにより、前記処理領域の結晶化レベルを算出し、
    前記レーザアニール処理部へ、次回にレーザアニール処理を行う基板に対して、前記結晶化レベルに基づいて当該レーザアニール処理部から照射するレーザ光のレーザエネルギーを調整する制御を行う
    レーザアニール装置。
  5. 前記膜構造データは、膜数、材料、設計膜厚、構成膜の屈折率、および消衰係数である
    請求項4に記載のレーザアニール装置。
  6. 前記出射光は、観察用照明光が前記半導体薄膜で反射した反射光である
    請求項4または請求項5に記載のレーザアニール装置。
  7. 前記観察部は、
    前記処理領域と前記非処理領域とに同時に観察用照明光を照射して、前記第1分光スペクトル測定値および前記第2分光スペクトル測定値を、それぞれを測定した前記非処理領域および前記処理領域の基板位置座標と対応するように2次元平面的なデータとして検出し、
    前記制御部は、
    前記レーザアニール処理部に対して、前記処理領域の基板位置座標と対応する、次回にレーザアニール処理を行う基板の処理領域へ、前記結晶化レベルと目標結晶化レベルとの差に応じて前記レーザアニール処理部から出射するレーザ光のレーザエネルギーを調整する制御を行う
    請求項4から請求項6のいずれか一項に記載のレーザアニール装置。
  8. アニール用のレーザ光源から出射されたレーザ光を、基板上に形成された積層構造の最上層に配置された半導体薄膜の処理領域に照射して前記処理領域を結晶化させるレーザアニール処理工程と、
    観察用照明光を、前記処理領域と前記処理領域に近接する前記レーザ光が照射されない非処理領域と、に照射して前記基板表面から出る出射光を測定して検出したそれぞれの分光スペクトルデータを検出する工程と、
    前記分光スペクトルデータのうち前記非処理領域で得られた第1分光スペクトル測定値と、前記積層構造の膜構造データから計算される第1分光スペクトル計算値と、のフィッティングにより、前記積層構造の各構成膜の膜厚計算値を算出する工程と、
    前記分光スペクトルデータのうち前記処理領域で得られた第2分光スペクトル測定値と、前記膜構造データおよび前記膜厚計算値から計算される第2分光スペクトル計算値と、のフィッティングにより、前記処理領域の結晶化レベルを算出する工程と、
    次回のレーザアニール処理を行う基板に対して、前記結晶化レベルに基づいて前記レーザアニール処理部から照射するレーザ光のレーザエネルギーを調整する調整工程と、
    を備えるレーザアニール方法。
  9. 前記調整工程は、前記結晶化レベルと目標結晶化レベルとの差に応じて前記レーザ光源から照射するレーザ光のレーザエネルギーを調整する
    請求項8に記載のレーザアニール方法。
  10. 前記非処理領域と前記処理領域とに同時に観察用照明光を照射して、前記第1分光スペクトル測定値および前記第2射分光スペクトル測定値を、それぞれを測定した前記非処理領域および前記処理領域の基板位置座標と対応するように2次元平面的なデータとして検出し、
    前記調整工程は、次回のレーザアニール処理を行う基板に対して、前記結晶化レベルの算出に用いられる第2分光スペクトル測定値を得た前記処理領域と基板位置座標が対応する処理領域へ、前記レーザ光源から照射するレーザ光のレーザエネルギーを調整する
    請求項8または請求項9に記載のレーザアニール方法。
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