JP2019040060A - 外装部材及び画像形成装置及び画像投射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外装カバーに設けた消音構造体(中空管)の中空管長及び外装カバー外側への突出長の設定により、画像形成装置等からの複数の周波数成分のピークを持つ騒音(漏れ音)の低減を画像形成装置等の内部の排熱を妨げることなく図ることが可能な外装部材を提供すること。【解決手段】外装カバー100は、外側面100aから突出した複数の中空管101乃至103を有しており、該中空管101乃至103が消音構造体を形成している。中空管102の突出長L2は中空管101の突出長L1の約半分の長さに、中空管103の突出長L3は中空管102の突出長L2の約半分の長さに設定されている。【選択図】図1
Description
本発明は、外装部材及び画像形成装置及び画像投射装置に関し、特に消音構造体を備える外装部材における消音構成に関する。
従来、複写機やプリンタ等の画像形成装置や液晶プロジェクタ等の画像投射装置においては、これらの装置の正常な動作を維持するために装置内の発熱源で発生した熱を装置外へ排熱するための開口部が装置の外装部材に設けられている。多くの場合、装置内の熱を効果的に排熱するためにファンなどによる送風を利用し、昇温した気流を前記開口部から装置外へ排気する構成がとられている。しかしながら、このような構成の装置では前記開口部からファンの動作音や作像に伴う装置内の各部の動作音が漏れてしまい、装置が設置された周囲の環境を低下させてしまうという課題が生じる。
このような課題に対して、特許文献1及び2には、前記開口部を中空管により構成することで、動作音の漏れを低減させる提案がなされている。特許文献1及び2によれば、外装部材から装置内或いは装置外に突出した同一突出長を有する中空円管を複数配置している。
図17:気流を阻害しない防音板(防音板420は、複数の円筒部材412を備える)。
特許文献3には、換気扇を通じて室内に伝播される屋外の騒音を減少させるために複数の中空管から成る消音要素を用いると共に、中空管の材質・形状を変更することで該中空管の共振周波数を変更することにより、騒音の周波数スペクトルにおける複数の周波数成分のピークの低減に対応させることができる、との記述がなされている。
図18:換気扇吸い込み口の騒音低減効果を有する通気性カバー(通気性カバー500は、保持パネル502間に弾性材料から成る消音要素501を備える)。
しかしながら、上述した従来の中空管により構成された開口部においては、以下に示すような課題がそれぞれにある。
特許文献1及び2に対する課題:本先行技術文献における提案では、パネル部からの中空管の突出長が一定であることから、取り付け壁からの反射音の干渉により静音化する漏れ音の周波数帯域が限定され、また、騒音化する周波数帯域も生じてしまうため、一般的に画像形成装置等の騒音(漏れ音)は複数の周波数成分のピークを持つ騒音であるから、本先行技術文献で提案される防音板では画像形成装置等からの漏れ音の低減には不十分であると言える。
特許文献3に対する課題:本先行技術文献における提案では、複数の周波数成分のピークを持つ騒音に対応できるという記述があり、中空管の弾性材料や内径を変更し、消音すべき周波数に対応させることができるとされている。しかしながら、本先行技術文献で提案される方法では通気性カバーの構成が複雑になってしまう。即ち、一般に樹脂材料により一体的に成形される画像形成装置等の外装カバーにおいては弾性材料の使用が必須な本提案の構成は製造上好ましくなく、コストの増加にも繋がるといえる。また、対応する周波数を変更するには弾性材料の選定が必要となり、このために対応できる周波数の数に制限が生じる可能性がある、という課題もある。特にこの点は、一般的に複数の周波数成分のピークを持つ画像形成装置等からの騒音(漏れ音)においては、一層の課題となる。
そこで、本発明は、このような事実に鑑みてなされたものであり、一般的に複数の周波数成分のピークを持つ画像形成装置等からの騒音(漏れ音)を低減すると共に、中空管の外装表面からの突出による外装表面からの反射音の干渉により発生する騒音を抑制でき、また、樹脂材料により一体的に成形可能である消音構造体を備える外装部材及び該外装部材を備える画像形成装置或いは画像投射装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る外装部材は、
画像形成装置及び画像投射装置の外装部材に設けられた開口部に消音器を備える外装部材において、
前記消音器は、前記外装部材から前記画像形成装置及び前記画像投射装置の外側に突出した少なくとも2つの中空管から成り、
前記中空管は、少なくとも2つの突出長を有している、と共に、前記突出長の内の少なくとも1つが前記突出長の内のいずれかの1/4倍から3/4倍の長さの突出長であることを特徴とする。
画像形成装置及び画像投射装置の外装部材に設けられた開口部に消音器を備える外装部材において、
前記消音器は、前記外装部材から前記画像形成装置及び前記画像投射装置の外側に突出した少なくとも2つの中空管から成り、
前記中空管は、少なくとも2つの突出長を有している、と共に、前記突出長の内の少なくとも1つが前記突出長の内のいずれかの1/4倍から3/4倍の長さの突出長であることを特徴とする。
本発明に係る外装部材は、少なくとも1つの長さの中空管を外装部材外側への突出長を変えて複数配設したものである。ここで、外装部材内側への突出長は中空管長と外側への突出長により一義的に決まる。このような構成により、一般に複数の周波数成分のピークを持つ画像形成装置等からの騒音(漏れ音)において、これら複数の周波数成分のピーク音を低減することができるようになる。また、中空管の複数の異なる突出長の設定の工夫で、騒音(漏れ音)と中空管の突出により発生する騒音の増加も抑制することができる。また、外装部材は、樹脂材料による一体成形が可能であり、製造工数低減或いはコストダウン上も好都合である。
このように本発明では、外装部材に設けた中空管の外装部材外側への突出長の設定により、画像形成装置等からの複数の周波数成分のピークを持つ騒音(漏れ音)の低減を、画像形成装置等の内部の排熱を妨げることなく図ることが可能な外装部材を提供できる。また、このような外装部材を備える画像形成装置或いは画像投射装置を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳しく説明する。尚、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、後述する画像形成装置においても一例として電子写真式プロセスを有するものを説明しているにすぎない。また、後述する画像投射装置に関しても同様である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る消音構造体を備える機械装置の一例である画像形成装置の外装カバーを示す斜視図であり、図2は、このような外装カバーを備える画像形成装置の内、中間転写ベルトを用いた4ドラムフルカラーの画像形成装置の概略構成図(断面図)である。また、図3から図5は、本外装カバーを説明するための斜視図、側面図、断面図及び要部拡大断面図である。図6は、本発明における騒音低減効果を示す図である。
[画像形成装置の構成・動作]
先ず、図2に基づき画像形成装置の全体構成について説明する。
先ず、図2に基づき画像形成装置の全体構成について説明する。
図2において、符号1は、4ドラムフルカラーの画像形成装置を示している。画像形成装置1は、画像形成装置本体2を有している。各符号PY、PM、PC、PBkは、画像形成装置本体2に着脱自在に設けられたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のプロセスカートリッジである。画像形成装置1には、中間転写ベルトユニット31及び定着器25を有している。中間転写ベルトユニット31は、中間転写体である中間転写ベルト30を有している。
各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PBkは、中間転写ベルト30に沿って並列配置されている。また、各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PBkは、それぞれ像担持体である感光体ドラム26Y、26M、26C、26Bkを有している。尚、これらの感光体ドラム26Y、26M、26C、26Bkを総称して感光体ドラム26と記載する。
各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PBkは、感光体ドラム26の外周表面上に配置され、それぞれ感光体ドラム26の表面を一様に帯電する一次帯電器50を有している。さらに、各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PBkは、レーザ露光器28Y、28M、28C、28Bkによる露光によって形成された感光体ドラム26の表面上の各色の静電潜像を、対応する色のイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを用いて現像する現像器51を有する。尚、現像器51内の現像ローラ54は、現像器51ごと感光体ドラム26から離間し、回転を停止させることで、現像剤の劣化を防止できるように構成されている。感光体ドラム26と共に中間転写ベルト30を挟持する位置には、感光体ドラム26と共に一次転写部を形成する一次転写ローラ52が対向設置されている。
一方、中間転写ベルトユニット31は、中間転写ベルト30、中間転写ベルト30を張架する駆動ローラ80、テンションローラ85、二次転写対向ローラ88を備えている。そして、不図示のベルト駆動モータにより駆動ローラ80を回転駆動させることで中間転写ベルト30を回転搬送している。
テンションローラ85は、中間転写ベルト30の長さに応じて図2の水平方向に移動可能に構成されている。さらに、テンションローラ85の近傍には、中間転写ベルト30上のトナーパッチを検出するためのレジ検知センサ90がローラ長手方向(スラスト方向)の両端に2個設置されている。二次転写対向ローラ88の中間転写ベルト30を挟んだ位置には、二次転写ローラ27が設けられている。そして、二次転写ローラ27を保持している転写搬送ユニット33が二次転写ローラ27の下部に設けられている。
画像形成装置1の下部には、二次転写ローラ27と、中間転写ベルト30を挟んだ二次転写対向ローラ88との当接部により構成される二次転写部(転写部)へ被記録材Pを給送する給送部3が設けられている。この給送部3は複数枚の被記録材Pを収納したカセット20、給送ローラ21、重送防止のリタードローラ対22、搬送ローラ対23a、23b、レジストローラ対24等を備えている。定着器25の下流側搬送路には、排出ローラ対61、62、63が設けられている。
尚、不図示のベルト駆動モータは、不図示の画像形成制御部からの指示により、中間転写ベルト30を所定の速度で回転駆動するための駆動手段である。また、不図示のドラム駆動モータは、不図示の画像形成制御部からの指示により、全ての感光体ドラム26を所定の速度で回転駆動するための駆動手段である。
続いて、以上のように構成された画像形成装置1の画像形成動作について再び図2を用いて説明する。
画像形成動作が開始されると、先ずカセット20内の被記録材Pは、給送ローラ21により給送された後、リタードローラ対22により一枚ずつに分離され、ついで搬送ローラ対23a、23b等を経てレジストローラ対24に搬送される。このとき、レジストローラ対24は、回転を停止しており、このレジストローラ対24のニップに被記録材Pが突き当てられることにより、被記録材Pの斜行が矯正される。
一方、この被記録材Pの搬送動作に並行して、例えば、イエローのプロセスカートリッジPYにおいては、まず感光体ドラム26Yの表面が一次帯電器50によって一様にマイナス帯電され、次にレーザ露光器28Yにより画像露光が行われる。これにより、感光体ドラム26Yの表面には画像信号のイエロー画像成分と対応した静電潜像が形成される。現像器51内の現像ローラ54が回転駆動されながら、感光体ドラム26Yに当接し、上記静電潜像が、現像器51によりマイナス帯電したイエロートナーを用いて現像され、イエロートナー画像として可視化される。そして、このようにして得られたイエロートナー画像は、一次転写バイアスが供給された一次転写ローラ52により、中間転写ベルト30上に一次転写される。尚、トナー画像が転写された後、感光体ドラム26Yは、表面に付着している転写残りトナーがクリーナ53によって除去される。
このような一連のトナー画像形成動作を、他のプロセスカートリッジPM、PC、PBkにおいても所定のタイミングで順次行い、各感光体ドラム26上に形成された各色トナー画像をそれぞれの一次転写部で中間転写ベルト30上に順次重ねて一次転写する。尚、現像ローラ54は、現像動作を終えると、下流側のプロセスカートリッジが一次転写中であっても、現像剤の劣化を防止するために順次感光体ドラムから離間し回転を停止する。
次に、このように中間転写ベルト30上に重畳して転写された4色のトナー画像は、中間転写ベルト30の回転に伴い、二次転写部に移動される。さらに、レジストローラ対24で斜行を矯正された被記録材Pは、中間転写ベルト30上の画像とタイミングをとって二次転写部に送り出される。この後、被記録材Pを挟んで中間転写ベルト30に当接した二次転写ローラ27により、中間転写ベルト30上の4色のトナー画像が被記録材P上へ二次転写される。そして、このようにしてトナー画像が転写された被記録材Pは、定着器25に搬送されて、加熱、加圧されることによりトナー画像が定着された後、排出ローラ対61、62、63により、装置本体上面に排出、積載される。尚、二次転写を終了した中間転写ベルト30は、駆動ローラ80近傍に設置された不図示のベルトクリーナによって表面に残留した転写残りトナーが除去される。
[消音構造体]
次に、図1及び図3乃至図6を参照して、本発明の要部である消音構造体の第1の実施形態について説明する。
次に、図1及び図3乃至図6を参照して、本発明の要部である消音構造体の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の消音構造体を有する画像形成装置1の外面に備えられた外装カバー100を示す斜視図(装置外側面視)である。ここで、外装カバー100は、複数取り付けられている画像形成装置1の外装カバーの内の1つを示したものである。
本発明は、画像形成装置1が備える外装カバーの内、特定の外装カバーに限定されるものではなく、本図の外装カバー100における説明は、同様の消音構造体を有する他の外装カバーにおいても成り立つ。従って、以下では外装カバー100における説明のみを行う。
本図に示すように、外装カバー100には該外装カバー100の外側面100aから突出した複数の中空管101乃至103が設けられており、該中空管101乃至103が消音構造体を形成している(ここで、符号101乃至103は、図示のように複数設けられている中空管の内の特定の1つを指すものではなく、代表として夫々1つの中空管に付している)。中空管101乃至103により画像形成装置1の内部と外部とが連通しており、作像の際に発生した発熱を排熱するための排熱路と機能している。ここで、中空管101乃至103は、外側面100aからの突出長が異なっている。本実施の形態では突出長を中空管101>中空管102>中空管103に設定している。
図3は、図1に示した外装カバー100の反対面(画像形成装置1の機内側の面)を示している。
本実施の形態では中空管101乃至103自体の長さはどれも同じに設定されており、前述のように外側面100aからの突出長のみが異なっている。よって、本図に示すように、装置内側への中空管101乃至103の突出長は、中空管101<中空管102<中空管103となる。中空管101乃至103は、本図に示す側が排熱路としての入口であり、図1に示す側が出口である。画像形成装置1内で作像の際に発生した騒音は、前記入口における伝播領域断面の急激な変化により反射・減衰が生じ、中空管101乃至103内に伝播する騒音を低減させる。また、前記出口においても同様の現象が起こり、画像形成装置1の外部に伝播する騒音が低減する。また、中空管101乃至103の内周面における流体的な抵抗による騒音低減も起こる。即ち、中空管による消音構造体を外装カバーに設けたので、画像形成装置内の排熱を維持しつつ、騒音(漏れ音)を低減することができる。
図4(a)は、外装カバー100の外側面100a視の側面図である(補足図)。図4(b)は、図4(a)中の断面A−Aを示す断面図である(補足図)。図5は、図中4(b)中の囲みB内を示す要部拡大断面図である。本図を用いて中空管101乃至103の詳細を説明する。
符号Lは、中空管101乃至103自体の長さを示している。本実施の形態では中空管長Lは固定であり、中空管101乃至103で共通の長さとなっている。符号L1は、中空管101の外側面100aからの突出長である。符号L2は、中空管102の外側面100aからの突出長である。符号L3は、中空管103の外側面100aからの突出長である。図示の様に、また、前述の様に、各突出長は、L1>L2>L3となるように形成されている。ここで、中空管長L、突出長L1は、画像形成装置1の作像の際に発生する騒音(漏れ音)の周波数スペクトルにおいてピークとなる周波数成分などの騒音の低減に対応させるように設定している(突出長L2、L3が対応する周波数については後述する)。
前述の各突出長は、本実施例では外装の同一平面部の垂直な方向に中空管の位置をずらすことにより定めている。しかし、外装が平面である構成に限ったものでなく、例えば図6で示すように外装の中空管取付け面が中空管毎に異なり、100a、100b、100cのように段差のある形状であっても構わない。
中空管長Lの設定により低減する騒音の周波数FLの算出式を示す。中空管の入口及び出口断面の急激な変化を利用した膨張型消音器の理論から、周波数FLは、
FL=((2n−1)・c)/(4・L)
により算出される。ここで、c:音速[m/s]、L:中空管長[m]、n:正の整数(1,2,3,・・・)である。
FL=((2n−1)・c)/(4・L)
により算出される。ここで、c:音速[m/s]、L:中空管長[m]、n:正の整数(1,2,3,・・・)である。
突出長L1の設定により最も騒音が低減する周波数FL1と最も騒音が増幅する周波数FL1’の算出式を示す。尚、対応する低減周波数が、FL1と異なり画像形成装置1が作像に伴い発生する騒音(漏れ音)の周波数ではないだけで、FL2、FL3の算出式も同じである。また、FL2’、FL3’の算出式もFL1’と同じである。
中空管101乃至103から騒音(漏れ音)の観測点へ直接伝播する音波(直接波)と、外側面100aで反射して伝播する音波(反射波)と、の伝播経路長の差ΔLは、2Li(ここでは、i=1,2,3)と近似できる。直接波と反射波はその位相が半波長分ずれた状態で出会うと、波の重なり合いの原理から振幅が0になる(或いは大きく低減する)。即ち、伝播経路長の差ΔL=2Liが半波長の奇数倍となるような周波数で騒音(漏れ音)が最も低減することになる。一方、直接波と反射波はその位相が整数波長分ずれた状態で出会うと、振幅が最も増幅する。即ち、ΔL=2Liが整数波長となるような周波数で騒音(漏れ音)が増幅することになる。
このことから、低減周波数FLi、増幅周波数FLi’(本実施の形態では、i=1,2,3)は、
FLi=((2n−1)・c)/(4・Li)
FLi’=(2m・c)/(4・Li)
により算出される。ここで、c:音速[m/s]、Li:突出長[m]、n:正の整数(1,2,3,・・・)、m:正の整数(1,2,3,・・・)である。
FLi=((2n−1)・c)/(4・Li)
FLi’=(2m・c)/(4・Li)
により算出される。ここで、c:音速[m/s]、Li:突出長[m]、n:正の整数(1,2,3,・・・)、m:正の整数(1,2,3,・・・)である。
続いて、突出長L2、L3が対応する周波数FL2、FL3について説明する。
突出長L2は中空管101の突出長L1により増幅された騒音(周波数FL1’)を低減するように設定される。また、突出長L3は中空管101の突出長L1及び中空管102の突出長L2により増幅された騒音(周波数FL1’、FL2’)を低減するように設定される。具体的には、周波数FL2=FL1’、FL3=FL2’となるように突出長L2=L1/2、突出長L3=L2/2となるように設定する。このように設定することで、前述のFLi、FLi’の式から、中空管101の増幅周波数FL1’(m:奇数)と中空管102の低減周波数FL2が一致する。これにより中空管101の増幅周波数FL1’(m:奇数)の騒音が抑制できる。
また、中空管101の増幅周波数FL1’(m:偶数)と中空管102の増幅周波数FL2’(m:奇数)と中空管103の低減周波数FL3が一致する。これにより中空管101の増幅周波数FL1’(m:偶数)及び中空管102の増幅周波数FL2’(m:奇数)の騒音が抑制できる。一般に画像形成装置1の外部に伝播する騒音(漏れ音)は広い周波数帯域から成る騒音であり、中空管からの直接波と反射波の干渉による騒音増幅が問題になる可能性があるが、このような突出長、L2、L3の設定により、前述の増幅を低減させることができるようになる。
尚、本実施例では中空管102の突出長L2を中空管101の突出長L1の半分となるように設定している。しかし、中空管102の突出長L2はこれに限ったものでなく、前述の約半分時が最大であり、半分の値から離れるほど騒音低減効果は落ちるものの、中空管101の突出長L1の1/4倍より大きく3/4倍より小さい範囲内の任意の長さに設定しても構わない。中空管103についても同様に中空管102の突出長L2の1/4倍より大きく3/4倍より小さい範囲内の任意の長さで構わない。また、本実施例では周波数FL2’での騒音増幅が問題になるものとして突出長L3の設定を行っているが、周波数FL2’での騒音増幅が問題にならない場合には、突出長L3を画像形成装置1の作像の際に発生する騒音(漏れ音)の周波数スペクトル等に合わせて任意の長さに設定しても構わない。
続いて、中空管101乃至103の配設数について説明する。
上述のように、本実施の形態では、低減できる騒音の周波数は、FL、FL1、FL2、FL3の4つになる(画像形成装置1の作像の際に発生する騒音(漏れ音)の低減のための周波数はFL、FL1の2つである)。周波数FLでの騒音低減が中空管101乃至103の全てで効果を発揮することから、騒音(漏れ音)の最大ピーク周波数成分(或いは聴感等を考慮した最も低減したい周波数成分)の騒音の低減に対応させ、中空管101乃至103の配設数は排熱能力を鑑みて設定すればよい。周波数FL1乃至及びFL3での騒音低減は、外側面100aでの反射波を利用している。一般に反射波は、その音圧が低下し(直接波に対する距離減衰及び反射壁での反射時の減衰)、直接波との重ね合わせ時に直接波の音圧を0にはできない。このことから、中空管101(騒音低減可能な周波数FL1)の配設数は、2番目以降のピークとなる騒音(漏れ音)の周波数成分(或いは聴感等を考慮した低減したい周波数成分)の低減が図れるように、夫々の騒音周波数成分に応じて適当な配設数を設定すればよい。
また、中空管102(騒音低減可能な周波数FL2)の配設数は、中空管101の外装面からの反射波による増幅騒音(周波数FL1’)の低減が図れるように、夫々の騒音周波数成分に応じて適当な配設数を設定すればよい。さらに、中空管103(騒音低減可能な周波数FL3)の配設数も中空管102と同様に、中空管101及び中空管102の外装面からの反射波による増幅騒音(周波数FL1’、FL2’)の低減が図れるように、夫々の騒音周波数成分に応じて適当な配設数を設定すればよい。尚、一般に画像形成装置の外装部材は樹脂材料による一体成形により製造されている。本実施の形態では、突出長L1乃至L3が異なる中空管101乃至103であっても外装カバー100にこれらを一体的に形成することは容易であるから、製造工数或いはコスト上昇を抑えるという観点からも好都合な形態と言える。
以上説明したように本実施の形態の外装カバー100では、該外装カバー100に設けた中空管101乃至103の中空管長L及び外装カバー外側への突出長L1乃至L3の設定により、画像形成装置1内部の排熱を妨げることなく画像形成装置1から発生する騒音(漏れ音)の複数の周波数成分の低減を図ることができる。従って、このような外装カバー100を備えることで、作像時の画像形成装置1内部の排熱と騒音(漏れ音)の低減とを両立した画像形成装置の提供が可能となる。
尚、本実施の形態では、中空管の突出長を突出長L1〜L3の3種類としているが、これはあくまでも一例として設定したものであり、本発明はこの形態に限定されるものではなく、低減したい騒音(漏れ音)のピーク周波数成分の数或いは低減したい周波数帯域の数に応じて必要な突出長数を任意に設定することができる。例えば、前述の中空管102、中空管103で低減させられない増幅周波数FL2’(m:偶数)、FL3’に関して増幅が問題となる場合には、さらに突出長がL3の半分となる中空管を配設することで問題となる増幅を抑制するとよい。このように突出長の短い中空管を追加していくことにより、追加中空管の突出長による騒音増幅周波数は耳の感度の低い高周波数帯域に移行し問題にならなくなる。
図7(a)、(b)は、境界要素法による音響解析により検証された本実施形態の基本構成における騒音低減効果を表わす図である。
本実験では、一例として中空管101乃至103を以下のように設定している。これは、人間の聴力感度の高い3KHz付近の騒音(漏れ音)を低減するように設定した場合を想定したからである。
中空管101乃至103共通:
中空管長L 0.03(m)
周波数FL 2833(Hz)、8500(Hz):中空管による騒音低減周波数
中空管101:
突出長L1 0.03(m)
周波数FL1 2833(Hz)、8500(Hz):反射波による打ち消し合い周波数
周波数FL1’ 5667(Hz)、11333(Hz) :反射波による増幅周波数
中空管102:
突出長L2 0.015(m)
周波数FL2 5667(Hz):反射波による打ち消し合い周波数
周波数FL2’ 11333(Hz):反射波による増幅周波数
中空管103:
突出長L3 0.0075(m)
周波数FL3 11333(Hz):反射波による打ち消し合い周波数
本図では、特に周波数FL2及び周波数FL3の効果を示す。図7(a)は、周波数FL2(5667(Hz))における騒音低減効果を比較した図である。
中空管101乃至103共通:
中空管長L 0.03(m)
周波数FL 2833(Hz)、8500(Hz):中空管による騒音低減周波数
中空管101:
突出長L1 0.03(m)
周波数FL1 2833(Hz)、8500(Hz):反射波による打ち消し合い周波数
周波数FL1’ 5667(Hz)、11333(Hz) :反射波による増幅周波数
中空管102:
突出長L2 0.015(m)
周波数FL2 5667(Hz):反射波による打ち消し合い周波数
周波数FL2’ 11333(Hz):反射波による増幅周波数
中空管103:
突出長L3 0.0075(m)
周波数FL3 11333(Hz):反射波による打ち消し合い周波数
本図では、特に周波数FL2及び周波数FL3の効果を示す。図7(a)は、周波数FL2(5667(Hz))における騒音低減効果を比較した図である。
図中の構成1は、比較対象1である3つの丸穴形状(同内径、内径10mm)の開口部である。図中の構成2は、比較対象(その2)であり、中空管101を3本用いて全て外装カバー外側へ突出させた開口部である。図中の構成3は、本発明の構成であり、中空管101乃至103を用いて全て外装カバー外側へ突出させた開口部である。すなわち、構成2と構成3とでは、中空管は同じ長さであり、外装カバーからの突出長が3本とも異なっており、中空管102の突出長は中空管101の突出長の半分、中空管103の突出長は中空管102の突出長の半分になっている。
本図に示すように、構成2では、構成1に比べて観測点音圧が0.9(dB)増加しており、中空管101の突出長L1による直接波と反射波の騒音増幅効果が確認できる。また、構成3では、構成2に比べて観測点音圧が5(dB)低減しており、構成3の中空管102の突出長L2による反射波を利用した音波の打ち消しあいにより前述の騒音増幅効果が低減していることが確認できる。
図7(b)は、周波数FL3(11333(Hz))における騒音低減効果を比較した図である。
図中の構成1乃至3は前述と同様である。構成2では、構成1に比べて観測点音圧が0.6(dB)増加しており、中空管101の突出長L1による直接波と反射波の騒音増幅効果が確認できる。また、構成3では、構成2に比べて観測点音圧が3.5(dB)低減しており、構成3の中空管103の突出長L3による反射波を利用した音波の打ち消しあいにより前述の騒音増幅効果が低減していることが確認できる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。尚、本第2の実施の形態の説明にあたっては、前述の第1の実施の形態との差異部分のみを説明し、同一要素には同一符号を付すと共にその説明を省略する。ここで、本実施の形態における外装カバー200と前述の第1の実施の形態における外装カバー100との差異は、外装カバー200には中空管長Lと中空管長L’の中空管が設けられている点である。
図8及び図9に基づいて本実施の形態の説明を行う。
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る消音構造体を備える画像形成装置の外装カバーを示す斜視図である。
図示のように中空管201及び中空管202は、外装カバー200の外側面200aから突出するように形成されている(ここで、符号201及び202は、図示のように複数設けられている中空管の内の特定の1つを指すものではなく、代表として夫々1つの中空管に付している)。ここで、中空管201は、中空管長Lに形成されている。また、中空管202、中空管203は、中空管長L’に形成されている。
図9は、中空管201乃至203の中心を通る要部拡大断面図である(第1の実施の形態の説明における図5に相当)。ここで、本実施の形態における中空管201及至203は以下のように設定されている。
中空管201:
中空管長L 0.0325(m)
周波数FL 2615(Hz)、7845(Hz):中空管による騒音低減周波数
突出長L1 0.03(m)
周波数FL1 2833(Hz)、8500(Hz):反射波による打ち消し合い周波数
周波数FL1’ 5667(Hz)、11333(Hz):反射波による増幅周波数
中空管202:
中空管長L’ 0.0295(m)
周波数FL’ 2786(Hz):中空管による騒音低減周波数
突出長L2 0.015(m)
周波数FL2 5667(Hz):反射波による打ち消し合い周波数
周波数FL2’ 11333(Hz):反射波による増幅周波数
中空管203:
中空管長L’ 0.0295(m)
周波数FL’ 2786(Hz):中空管による騒音低減周波数
突出長L3 0.0075(m)
周波数FL3 11333(Hz):反射波による打ち消し合い周波数
ここで、一般に、騒音は、単一の周波数成分(ここではFL、FL’)だけが低減されるのではなく、実際には周波数FL及びFL’の周辺帯域も低減する。即ち、周波数FL及びFL’は、騒音が低減する中心周波数であり、その前後の周波数帯域においても騒音が低減し、中心周波数である周波数FL及びFL’から周波数が離れるに従い騒音の低下量が減少する、という現象が起こるのが一般的である。このことから、上記のような中空管201及び202の設定により約2600(Hz)から約2800(Hz)の周波数帯域における騒音の低減が図れることになる。
中空管201:
中空管長L 0.0325(m)
周波数FL 2615(Hz)、7845(Hz):中空管による騒音低減周波数
突出長L1 0.03(m)
周波数FL1 2833(Hz)、8500(Hz):反射波による打ち消し合い周波数
周波数FL1’ 5667(Hz)、11333(Hz):反射波による増幅周波数
中空管202:
中空管長L’ 0.0295(m)
周波数FL’ 2786(Hz):中空管による騒音低減周波数
突出長L2 0.015(m)
周波数FL2 5667(Hz):反射波による打ち消し合い周波数
周波数FL2’ 11333(Hz):反射波による増幅周波数
中空管203:
中空管長L’ 0.0295(m)
周波数FL’ 2786(Hz):中空管による騒音低減周波数
突出長L3 0.0075(m)
周波数FL3 11333(Hz):反射波による打ち消し合い周波数
ここで、一般に、騒音は、単一の周波数成分(ここではFL、FL’)だけが低減されるのではなく、実際には周波数FL及びFL’の周辺帯域も低減する。即ち、周波数FL及びFL’は、騒音が低減する中心周波数であり、その前後の周波数帯域においても騒音が低減し、中心周波数である周波数FL及びFL’から周波数が離れるに従い騒音の低下量が減少する、という現象が起こるのが一般的である。このことから、上記のような中空管201及び202の設定により約2600(Hz)から約2800(Hz)の周波数帯域における騒音の低減が図れることになる。
本実施の形態では、中空管長を異なるように設定し、これらの中空管を通過する際に生じる騒音低減効果を得ているから、外装カバー外側面での反射波を利用した消音よりも効果が大きい。従って、本実施の形態は、ある周波数帯域(上述した設定例では約2600(Hz)から約2800(Hz)の周波数帯域)に大きなピークをもつ騒音の低減を図る際に有効な構成になってくる。また、騒音(漏れ音)の周波数スペクトルが、例えば2大ピークとなる周波数成分を有するような場合には、夫々を低減させる為の構成としても本実施の形態を選択することができる。
本実施例では、中空管の異なる長さを2つ設定しているがこれに限ったものでなく、騒音(漏れ音)の周波数スペクトルの低減させたい数により、さらに多くの異なる長さを設定しても構わない。尚、中空管202の突出長L2は中空管201の突出長L1の半分、また、中空管203の突出長L3は中空管202の突出長L2の半分と設定されているため、中空管201及び202の各突出長による外装面からの反射波による増幅騒音を低減する効果を有する点は第1の実施の形態と同様である。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。尚、本第3の実施の形態の説明にあたっては、前述の第1及び第2の実施の形態との差異部分のみを説明し、同一要素には同一符号を付すと共にその説明を省略する。ここで、本実施の形態における外装カバー300と前述の第1及び第2の実施の形態における外装カバー100及び200との差異は、外装カバー300の外側面300aには湾曲面が形成されており、該湾曲面領域内に消音構造体が設けられている点である。
図10に基づいて本実施の形態の説明を行う。図10は、本実施の形態における外装カバー300の斜視図である。図示のように外側面300aには、該外側面300aより凸状に成形された湾曲面300bが形成されている。湾曲面300bの領域内端部付近には消音構造体である中空管301、湾曲面300bの領域内中央付近には中空管302が設けられている(ここで、符号301、302は、図示のように複数設けられている中空管の内の特定の1つを指すものではなく、代表として1つの中空管に付している)。
図11は、図10中の符号cよりみた外装カバー300を示す要部拡大断面図である。本図に示すように、本実施の形態では中空管301及び中空管302の中空管長Lは全て同じである。しかしながら、中空管301は、湾曲面300bの領域内端部付近に設けられているので、中空管301の湾曲面300bからの突出長L1は湾曲面300bの領域内中央付近に設けられている中空管302の湾曲面300bからの突出長L2やその他夫々の中空管で異なる。
図12は、図11から中空管301を不図示にした図である。符号eは、外側面300aと湾曲面300bの頂点300cとの距離(湾曲面高さ)を示している。ここで、中空管301の突出長L1による外装面からの反射波による増幅騒音を抑えるために、中空管302の湾曲面300bに対する突出長L2は中空管301の湾曲面300bに対する突出長L1に比べて約半分になるように湾曲面高さeを設定している。
以上説明したように本実施の形態では中空管301の湾曲面300bからの突出長が領域内端部付近から領域内中央付近に向けて連続的に短くなっているから、湾曲面300bからの反射波により低減する騒音の周波数成分(第1の実施の形態のおける周波数FLiに相当)も連続的になる。従って、低減すべき騒音(漏れ音)が、特定の周波数成分がピークとなるような騒音(漏れ音)というよりは、ある程度の周波数帯域でピーク状となる騒音(漏れ音)であるような場合に、本実施の形態を取ることが好適となり、騒音(漏れ音)の周波数帯域での低減が図れることになる。
尚、中空管長L、突出長及び湾曲面高さeは、低減すべき騒音の周波数帯域を鑑みて適宜設定すればよい。例えば、本実施例では領域内中央付近の中空管の突出長を領域内端部付近の中空管の突出長の半分にしているが、これに限らず、領域内中央付近の中空管の突出長を領域内端部付近の中空管の突出長の4分の1になるように設定しても構わない。また、本実施の形態では湾曲面300bを外側面300aより凸状に成形しているが、本実施の形態はこの形態に限定されるものではなく、湾曲面は外側面300aより凹状(=装置内側に凸状)に形成されていてもよく、同様の効果を奏する。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。尚、本第4の実施の形態の説明にあたっては、前述の第1乃至第3の実施の形態との差異部分のみを説明し、同一要素には同一符号を付すと共にその説明を省略する。ここで、本実施の形態における外装カバー400と前述の第1乃至第3の実施の形態における外装カバー100及び200及び300との差異は、外装カバー400に形成された凹部領域内に消音構造体を先端が外装カバー400の外側面400aよりも装置内側になるように設けられている点である。
図13に基づいて本実施の形態の説明を行う。図13は、本実施の形態における外装カバー400の斜視図である。図示のように外装カバー400には、該外側面400aより凹部が形成されている。凹部面400bの領域内には消音構造体である中空管401乃至403が設けられている(ここで、符号401、402、403は、図示のように複数設けられている中空管の内の1つを指すものではなく、代表として1つの中空管に付している。)。
図14は、図13中の符号cよりみた外装カバー400を示す要部拡大断面図である。本図に示すように、本実施の形態では中空管401乃至403の中空管長Lは全て同じである。また中空管401の凹部面400bから装置外側に向けた突出長はL1であり、中空管402の該突出長L2及び中空管403の該突出長L3は各々L2=L1/2、L3=L2/2である。さらに、凹部面400bの該外側面400aからの深さである凹部面深さfを中空管の凹部面400bからの最大突出長L1よりも大きくなるように設定している。
以上説明したように本実施の形態では凹部面深さfが中空管の最大突出長L1よりも大きいため、中空管の先端が該外側面400aよりも装置外側に突出しない。そのため、中空管に物や人がぶつかり破損する可能性が弱まり耐久力が向上する。
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。本実施の形態は、上述の実施の形態で説明した消音構造体を画像投射装置(以下、液晶プロジェクタ)に適用したものである。従って、要部である消音構造体に関しては、上述の実施の形態における消音構造体と同様であり、同様の効果を有する為、本実施の形態ではその詳細説明は省略し、消音構造体を備える液晶プロジェクタの本体構成及び本実施の形態における消音構造体の概略について図面に基づいて説明する。
図15は、本実施の形態における液晶プロジェクタ600の全体概略構成である。ここでは本提案に直接関係する構成部品に関してのみ符号を付している。符号順に各部の説明を行う。
符号601は、光源ランプであり、符号602は、商用100V電源から各基板へのDC電源を作り出すPFC電源基板であり、符号603は、PFC電源基板602と共に動作して光源ランプ601を点灯駆動するバラスト電源基板である。符号604は、光源ランプ601に対して吹き付け風を送り、該光源ランプ601を冷却するランプ冷却ファンである。符号605は、下部外装ケースであり、光源ランプ601、電源系基板602および603等を収納する。
符号606は、電源冷却ファンであり、下部外装ケース605に設けられた吸気口605a及び605bから空気を吸い込み、PFC電源基板602とバラスト電源基板603内に冷却風を流通させることで、これらを冷却する。符号607は、排気ファンであり、ランプ冷却ファン604から光源ランプ601に送られて、該光源ランプ601を冷却した後の熱風を、後述する右カバー608に形成された排気口から排出する。符号608は、右カバーであり、該右カバー608にこれまで説明してきた消音構造体であるが中空管609及び610が設けられており、前述のように排気ファン607からの熱風の排気路として機能する。ここでは消音構造体は、図示のように1つの中空管長からなり、右カバー608外側への突出長が2種類であるように構成している。
図16は、右カバー608に設けられた中空管609及び610の概要を説明する要部拡大断面図である。
中空管609及び610は、共に中空管長L51に形成されており、該中空管長L51を使って第1の実施の形態内で説明した周波数FLで計算される周波数成分の騒音(漏れ音)を低減する(中空管による騒音低減)。また、中空管609は、右カバー608の外側面608aから突出長L52だけ突出しており、該突出長L52を使って第1の実施の形態内で説明した周波数FLiで計算される周波数成分の騒音(漏れ音)を低減する(反射波を利用した音波の打ち消し合いによる騒音低減)。また、中空管610は、右カバー608の外側面608aから突出長L53だけ突出している。中空管610の突出長L53は、中空管609の突出長L52の約半分の長さになっており、第1の実施の形態内で説明した周波数FLi’で計算される周波数成分の騒音の増幅を抑制する(反射波を利用した音波の打ち消し合いによる騒音低減)。
[実施の形態における補足事項]
本発明は、上述の第1乃至第5の実施の形態内で説明した消音構造体構成(中空管長や突出長及び各中空管の配設数など)に限定されるものではない。消音構造体構成は、画像形成装置及び画像投射装置において生じる騒音(漏れ音)の周波数的な課題、即ち、低減したい周波数成分或いは乃至は周波数帯域を鑑みて個々に設定することができる。また、以上の第1乃至第5の実施の形態説明した消音構造体(中空管)は、円筒状の中空管を用いた場合の説明を行っているが、本発明は円筒状中空管に限定されるものではなく、他の断面形状を有する中空管であってもよく、同様の効果を奏する。更に、以上の第1乃至第5の実施の形態で説明した消音構造体(中空管)は、夫々の実施の形態おける外装カバーと一体的に成形されている状態で図示されているが、外装カバーの製造上の都合や装置の組み立て上に都合等により消音構造体部を別体構成としてもよく、同様の効果を奏する。
本発明は、上述の第1乃至第5の実施の形態内で説明した消音構造体構成(中空管長や突出長及び各中空管の配設数など)に限定されるものではない。消音構造体構成は、画像形成装置及び画像投射装置において生じる騒音(漏れ音)の周波数的な課題、即ち、低減したい周波数成分或いは乃至は周波数帯域を鑑みて個々に設定することができる。また、以上の第1乃至第5の実施の形態説明した消音構造体(中空管)は、円筒状の中空管を用いた場合の説明を行っているが、本発明は円筒状中空管に限定されるものではなく、他の断面形状を有する中空管であってもよく、同様の効果を奏する。更に、以上の第1乃至第5の実施の形態で説明した消音構造体(中空管)は、夫々の実施の形態おける外装カバーと一体的に成形されている状態で図示されているが、外装カバーの製造上の都合や装置の組み立て上に都合等により消音構造体部を別体構成としてもよく、同様の効果を奏する。
1 画像形成装置、100 外装カバー(第1の実施の形態)、
101 中空管1(第1の実施の形態)、102 中空管2(第1の実施の形態)、
103 中空管3(第1の実施の形態)、L 中空管長、L’ 中空管長、
L1 突出長1、L2 突出長2、L3 突出長3、
200 外装カバー(第2の実施の形態)、201 中空管1(第2の実施の形態)、
202 中空管2(第2の実施の形態)、203 中空管3(第2の実施の形態)、
300 外装カバー(第3の実施の形態)、301 中空管1(第3の実施の形態)、
302 中空管2(第3の実施の形態)、303 中空管3(第3の実施の形態)、
400 外装カバー(第4の実施の形態)、401 中空管1(第4の実施の形態)、
402 中空管2(第4の実施の形態)、403 中空管3(第4の実施の形態)、
600 画像投射装置、608 右カバー(第5の実施の形態)、
420 防音板(従来の形態)、500 通気性カバー(従来の形態)
101 中空管1(第1の実施の形態)、102 中空管2(第1の実施の形態)、
103 中空管3(第1の実施の形態)、L 中空管長、L’ 中空管長、
L1 突出長1、L2 突出長2、L3 突出長3、
200 外装カバー(第2の実施の形態)、201 中空管1(第2の実施の形態)、
202 中空管2(第2の実施の形態)、203 中空管3(第2の実施の形態)、
300 外装カバー(第3の実施の形態)、301 中空管1(第3の実施の形態)、
302 中空管2(第3の実施の形態)、303 中空管3(第3の実施の形態)、
400 外装カバー(第4の実施の形態)、401 中空管1(第4の実施の形態)、
402 中空管2(第4の実施の形態)、403 中空管3(第4の実施の形態)、
600 画像投射装置、608 右カバー(第5の実施の形態)、
420 防音板(従来の形態)、500 通気性カバー(従来の形態)
Claims (10)
- 画像形成装置及び画像投射装置の外装部材に設けられた開口部に消音器を備える外装部材において、
前記消音器は、前記外装部材から前記画像形成装置及び前記画像投射装置の外側に突出した少なくとも2つの中空管から成り、
前記中空管は、少なくとも2つの突出長を有している、と共に、前記突出長の内の少なくとも1つが前記突出長の内のいずれかの1/4倍から3/4倍の長さの突出長であることを特徴とする外装部材。 - 前記突出長の内のいずれかの1/4倍から3/4倍の長さである突出長を2つ以上有していることを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の外装部材。
- 前記突出長の内の少なくとも1つが前記突出長の内のいずれかの半分であることを特徴とする請求項2に記載の外装部材。
- 前記中空管は、該中空管の長さである中空管長が、前記開口部を通過する騒音の最大周波数ピークとなる周波数成分に対応するように設定されていることを特徴とする請求項3に記載の外装部材。
- 前記突出長は、前記開口部を通過する騒音の2番目以降の周波数ピークとなる周波数成分に対応するように前記突出長が設定されていることを特徴とする請求項4に記載の外装部材。
- 前記中空管長及び前記突出長の夫々の配設数は、該中空管長及び該突出長を設定した周波数成分のピークの大きさに応じて、設定されていることを特徴とする請求項5に記載の外装部材。
- 前記中空管長は、該中空管長が複数あることを特徴とする請求項6に記載の外装部材。
- 前記中空管が前記外装部材に設けられた湾曲状領域内に配設されていることを特徴する請求項6に記載の外装部材。
- 前記外装部材に凹部が設けられており、前記中空管が前記凹部に配設されており、該凹部深さが前記中空管の突出長以上であることを特徴とする請求項7に記載の外装部材。
- 請求項1乃至請求項9の何れか一項に記載の外装部材を備える画像形成装置及び画像投射装置。
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-
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