JP2018531022A6 - 改変ヒト初代血液樹状細胞株を生成するための方法 - Google Patents
改変ヒト初代血液樹状細胞株を生成するための方法 Download PDFInfo
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Abstract
改変初代血液及び単球由来樹状細胞であって、T細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現する、上記樹状細胞、ならびにこれを作製及び使用する方法を提供する。
【選択図】図1A
【選択図】図1A
Description
関連出願に対するクロスリファレンス
この出願は、2015年10月19日に提出された米国仮特許出願第62/243,177号の利益を主張し、その内容は、全体が参照により本明細書に組み込まれる。
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電子的に提出された材料の参照による組み込み
同時に提出されたコンピュータ読み取り可能な配列リストは、全体が参照により本明細書に組み込まれ、以下のように同定される:2016年10月19日に作成された名称「sequence_listing_ST25.txt」、の1つの60,990Byte ASCII(テキスト)ファイル。
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本発明の分野は、生物学及び医薬の分野に概して関する。上記分野はまた、がんなどの疾患の処置において有用である、樹状細胞の産生のための方法及び関連組成物にも関する。
プロフェッショナル抗原提示細胞(APC)の中でも、樹状細胞(DC)は、抗原特異的な適応免疫応答を媒介する際にナイーブTリンパ球をプライミングする独特の能力を保持する。Palucka,K.& Banchereau,J.Cancer immunotherapy via dendritic cells.Nature Reviews Cancer 12,265−277(2012)。DCはまた、γσT細胞及びナチュラルキラー(NK)細胞の活性化及び増殖を誘導して、先天免疫を適応免疫応答にブリッジングする能力も保有する。Tyler,C.J.,Doherty,D.G.,Moser,B.& Eberl,M.human Vγ9/Vδ2 T cells:Innate adaptors of the immune system.Cellular immunology 296,10−21(2015);van Beek,J.J.,Wimmers,F.,Hato,S.V.,de Vries,I.J.M.& Skold,A.E.Dendritic cell cross talk with innate and innate−like effector cells in antitumor immunity:implications for DC vaccination.Critical Reviews(商標)in Immunology 34:517−536(2014)。DCは、骨髄から進化し、血液循環を介してリンパ及び非リンパ組織に移動する。血液中では、DCの大部分が未成熟であり、また、侵入する病原体から外来抗原を取り込む可能性がある。外来抗原の取り込みの際、未成熟DCは、多くの病原体認識受容体(PRR)、例えばToll様受容体(TLR)、及びサイトカイン受容体の活性化を通した複合体成熟及び活性化プロセスを経る。Pradere,J.−P.,Dapito,D.H.& Schwabe,R.F.The Yin and Yang of Toll−like receptors in cancer.Oncogene 33,3485−3495(2014);Dzopalic,T.,Rajkovic,I.,Dragicevic,A.& Colic,M.The response of human dendritic cells to co−ligation of pattern−recognition receptors.Immunologic Research 52,20−33(2012);Hammer,G.E.& Ma,A.Molecular control of steady−state dendritic cell maturation and immune homeostasis.Annual Review of Immunology 31,743−791(2013)。成熟しかつ活性化されたDCは、細胞表面共刺激分子、例えばCD80、CD83及びCD86を特徴的に発現し、抗原ペプチド−MHC複合体をアセンブルし、二次リンパ組織に移動して抗原特異的なT細胞増加を促進する。
DCは、血液中、1%の免疫細胞を構成する。CD11c+骨髄DC(mDC)及びCD303+形質細胞様DC(pDC)を含めた2つの主なタイプの血液DCが特徴付けられている。Mildner,A.& Jung,S.Development and function of dendritic cell subsets.Immunity 40,642−656(2014)。pDCは、病原体に遭遇する際に多量のインターフェロンアルファ(IFNα)を分泌することによって抗炎症性応答を媒介するのに重要であるが、mDCは、ナイーブT細胞をプランミングするように抗原提示において重要な役割をする。Osugi,Y.,Vuckovic,S.& Hart,D.N.Myeloid blood CD11c+ dendritic cells and monocyte−derived dendritic cells differ in their ability to stimulate T lymphocytes.Blood 100,2858−2866(2002);Kassianos,A.J.,Jongbloed,S.L.,Hart,D.N.& Radford,K.J.Isolation of human blood DC subtypes.Dendritic Cell Protocols,45−54(2010)。mDCのCD11c+サブセットは比較的豊富であり、主要でないサブセットまたはCD141+mDCは、CD8T細胞に対してMHC−Iにおいて細胞外抗原を交差提示して、細胞毒性Tリンパ球(CTL)に分裂する潜在能力を示す。Jongbloed,S.L.et al.Human CD141+ (BDCA−3)+ dendritic cells(DCs) represent a unique myeloid DC subset that cross−presents necrotic cell antigens.The Journal of Experimental Medicine 207,1247−1260(2010);Bachem,A.et al.Superior antigen cross−presentation and XCR1 expression define human CD11c+ CD141+ cells as homologues of mouse CD8+ dendritic cells.The Journal of Experimental Medicine 207,1273−1281(2010)。ヒト及びマウスのDCサブセットの比較評価によって転写プロファイリングを分析することにより、ヒトCD141+DCが、抗原交差提示を媒介する際のDCの主なサブセットの、マウスCD8+DCの対応部分に密に関係することが提案されている。DCは、侵入する病原体によってほとんど感染されないため、最終分化した細胞毒性エフェクタT細胞のDC−媒介交差提示及び誘導は、そのため、病原性ウイルス及びがん細胞に対する適応免疫を発達させるのに必須のステップである。
少量の血液DCのため、現在のDC法においては、サイトカイン及びPRR刺激因子の混合物による複合体成熟及び活性化プロセスを通して抗原負荷単球由来DC(MoDC)が頻繁に利用されている。Kvistborg,P.,Bogh,M.,Pedersen,A.,Claesson,M.& Zocca,M.Fast generation of dendritic cells.Cellular immunology 260,56−62(2009);Jolanda,I.,de Vries,M.,Adema,G.J.,Punt,C.J.& Figdor,C.G.Phenotypical and functional characterization of clinical−grade dendritic cells.Adoptive Immunotherapy:Methods and Protocols,113−125(2005)。この方法は、臨床がんワクチン試験において広く利用されてきたが、かかるアプローチの臨床的有益性はむしろ限定されている。このアプローチには、見たところいくつかの欠点があるようである。初代血液DCと比較して、MoDCは、インビトロ由来マクロファージに、より密接に関係している。Robbins,S.H.et al.Novel insights into the relationships between dendritic cell subsets in human and mouse revealed by genome−wide expression profiling.Genome Biology 9,R17(2008)。加えて、インビトロ発達MoDCは、制限された成長可能性を有しており、また、培養において長時間ほとんど維持され得ないため、いくつかの一連のワクチン供給には繰り返しのMoDC調製が必要である。これらの制限に対処するために、いくつかのヒトDCモデルが、DC生物学を理解し、かつ、がんワクチンとしての潜在的用途を評価するために開発されている。van Helden,S.F.,van Leeuwen,F.N.& Figdor,C.G.Human and murine model cell lines for dendritic cell biology evaluated.Immunology Letters 117,191−197(2008)。例えば、MUTZ−3骨髄性白血病細胞株は、インビトロで成熟してDC様細胞に分化することができる。Masterson,A.J.et al.MUTZ−3,a human cell line model for the cytokine−induced differentiation of dendritic cells from CD34+precursors.Blood 100,701−703(2002)。MUTZ−3細胞は、培養において前DC段階で安定して維持されて、がんワクチンの開発のための適量の誘導性DC様細胞を付与することができる。Santegoets,S.J.,van den Eertwegh,A.J.,van de Loosdrecht,A.A.,Scheper,R.J.& de Gruijl,T.D.Human dendritic cell line models for DC differentiation and clinical DC vaccination studies.Journal of Leukocyte Biology 84,1364−1373(2008);Santegoets,S.J.et al.In vitro priming of tumor−specific cytotoxic T lymphocytes using allogeneic dendritic cells derived from the human MUTZ−3 cell line.Cancer Immunology,Immunotherapy 55,1480−1490(2006)。
ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV−1)は、CD4+T細胞を一次感染させて、感染個体の3〜5%の間でT細胞の悪性転換及び成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)の発症を引き起こす。Ishitsuka,K.& Tamura,K.Human T−cell leukaemia virus type I and adult T−cell leukaemia−lymphoma.The Lancet Oncology 15,e517−e526(2014)。他のHTLVウイルスも知られている。例えば、HTLV−2は、その病原性の対応部分、HTLV−1に関係するが、HTLV−2は、ヒトにおける白血病の発症と関連していなかった。Ciminale,V.,Rende,F.,Bertazzoni,U.& Romanelli,M.G.HTLV−1 and HTLV−2:highly similar viruses with distinct oncogenic properties.Front.Microbiol.5(398):1−9(2014)。HTLV−1のウイルスTaxタンパク質は、プロセスにおいて中心的な役割をして、成人T細胞白血病をもたらすと考えられている。Azran et al.,Role of Tax protein in human T−cell leukemia virus type−I leukemogenicity,Retrovirology 20041:20(2004)。HTLV−1もまた、樹状細胞を感染させて、細胞フリーウイルスをCD4+T細胞に伝染性にさせる。Jones,K.S.,Petrow−Sadowski,C.,Huang,Y.K.,Bertolette,D.C.& Ruscetti,F.W.Cell−free HTLV−1 infects dendritic cells leading to transmission and transformation of CD4+ T cells.Nature medicine 14,429−436(2008);Jain,P.et al.DC−SIGN mediates cell−free infection and transmission of human T−cell lymphotropic virus type 1 by dendritic cells.Journal of Virology 83,10908−10921(2009)。HTLV−1感染患者の非常に低い割合で、HTLV−1関連脊髄症及び熱帯性痙性不全対まひ(HAM/TSP)と呼ばれる神経炎症性障害が生じる。Yamano,Y.& Sato,T.Clinical pathophysiology of human T−lymphotropic virus−type 1−associated myelopathy/tropical spastic paraparesis.Frontiers in Microbiology 3,389(2012)。Tax−反応性CD8+CTLの発生はHAM/TSPの病因において役割を果たすが、Tax特異的なCTLは、ATLに対して防御免疫を発揮することが認識されている。
特に血液から樹状細胞を生成するための、樹状細胞ワクチンとしての使用のための、及び対象において治療的に使用され得る細胞毒性Tリンパ球を活性化するための新規の方法を開発する必要性がある。本発明は、この必要性を満たし、また、さらなる利益も提供する。
この背景情報は、情報目的のみで提供されている。必ずしも承認を意図するものではなく、また、前述の情報のいずれも、本発明に対する先行技術を構成するものであると解釈されるべきでない。
実施形態の上記の概要及び以下の詳細な説明の両方が例示的であること、そのため、実施形態の範囲を制限するものではないことが理解されるべきである。
本明細書において、白血病を引き起こさないレトロウイルス、ヒトT細胞白血病ウイルスII型(HTLV−2)、その病原性の対応部分HTLV−1に関係するウイルスからのウイルスタンパク質Taxによって初代樹状細胞を開発するための方法を提供する。
Taxは樹状細胞を活かして、その成熟/活性化、及び、その後の、分裂した細胞毒性Tリンパ球の応答の誘導をもたらすことができることが本明細書において示されている。本開示において、HTLV−2Taxは、初代血液樹状細胞株及び単球由来樹状細胞を確立する分子ツールとして利用されている。かなり強力な抗がん細胞毒性リンパ球の生成を可能にするヒト初代血液樹状細胞及び単球由来樹状細胞を、これを作製及び使用する方法と併せて提供する。
一態様において、本発明は、改変初代血液樹状細胞であって、T細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現する、上記樹状細胞を提供する。いくつかの実施形態において、Taxタンパク質は、HTLV−1、HTLV−2、HTLV−3及びHTLV−4からなる群から選択されるヒトT細胞白血病ウイルスからのものである。
いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、構成的な成熟及び活性化表現型を有する。改変初代血液樹状細胞はCD205+及びCD11c+である。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、CD83、CD80、CD86、CD70、CCR7及びHLA−DRからなる群から選択される1以上の樹状細胞成熟及び活性化マーカーを発現する。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、TLR3+及びTLR4+である。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、TLR7の切断型を発現する。いくつかの実施形態において、樹状細胞は、TLR9を発現する。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、IL−1A及びTNFαを産生する。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、IL−15を産生する。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、無視できるレベルのIL−10及びTGFβを産生する。
いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、c−Myc、Mcl−1、Bcl−xL、Bcl−2、リン酸化pRb、リン酸化cdc、リン酸化Stat1、リン酸化Stat3、及びリン酸化Stat5の1以上を発現する。いくつかの実施形態において、転写因子NF−κB、Stat3及びAP−1は、改変初代血液樹状細胞において活性である。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、外生的に添加されたIL−2の非存在下でナイーブリンパ球の増殖を誘導することが可能である。
いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、1以上のHLAタンパク質を発現するように遺伝子操作されている。いくつかの実施形態において、HLAタンパク質は、HLA−A2.1である。
いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、1以上の外生的に添加された抗原もしくは抗原フラグメントまたはその変異体を収容する。いくつかの実施形態において、抗原は、がん抗原である。いくつかの実施形態において、細胞は、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素またはその抗原フラグメントもしくは変異体を発現する。いくつかの実施形態において、抗原は、IκBαのプロテアソーム標的配列及びヒトテロメラーゼ逆転写酵素のフラグメントを含む融合タンパク質を含む。いくつかの実施形態において、融合タンパク質は、配列番号13を含む。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、HLA−制限方式でがん抗原を提示する。いくつかの実施形態において、がん抗原が、ウイルス形質転換によって導入される。いくつかの実施形態において、ウイルスは、レンチウイルスである。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、抗原を認識する細胞毒性リンパ球を生成するようにナイーブPBMCをプライミングすることが可能である。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、非HLA制限方式で細胞を殺傷することが可能である細胞毒性リンパ球を生成するようにナイーブPBMCをプライミングすることが可能である。
別の態様において、本発明は、改変初代血液樹状細胞を生成する方法であって:
i)未成熟樹状細胞を含む細胞のサンプルを付与することと;
ii)上記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと
を含む、上記方法を提供する。
i)未成熟樹状細胞を含む細胞のサンプルを付与することと;
ii)上記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと
を含む、上記方法を提供する。
いくつかの実施形態において、上記方法は、iii)上記細胞を培養してその成熟及び活性化を誘導することをさらに含む。改変初代血液樹状細胞の成熟及び活性化を誘導する培養ステップは、限定的でない。いくつかの実施形態において、細胞は、1以上のサイトカインの存在下で培養される。いくつかの実施形態において、細胞は、有効量のIL−2を含む培地において培養される。いくつかの実施形態において、上記方法は、培養細胞からT細胞を枯渇させることをさらに含む。
別の態様において、本発明は、改変初代血液樹状細胞を生成する方法であって:
i)未成熟樹状細胞を含む細胞のサンプルを付与することと;
ii)上記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現し、上記細胞を培養することと;
iii)上記細胞を培養して、成熟樹状細胞への分化を誘導することと;
iv)培養細胞からT細胞を枯渇させることと
を含む、上記方法を提供する。
i)未成熟樹状細胞を含む細胞のサンプルを付与することと;
ii)上記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現し、上記細胞を培養することと;
iii)上記細胞を培養して、成熟樹状細胞への分化を誘導することと;
iv)培養細胞からT細胞を枯渇させることと
を含む、上記方法を提供する。
別の態様において、本発明は、改変初代血液樹状細胞を生成する方法であって:
i)未成熟樹状細胞を含む細胞のサンプル、例えばPBMCのサンプルを付与することと;
ii)培養下の上記細胞を有効量のフィトヘムアグルチニン(PHA)によって処理することと;
iii)培養下の上記細胞を有効量のIL−2によって処理することと;
iv)上記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現し、上記細胞を培養することと;
v)培養細胞からT細胞を枯渇させることと
を含む、上記方法を提供する。
i)未成熟樹状細胞を含む細胞のサンプル、例えばPBMCのサンプルを付与することと;
ii)培養下の上記細胞を有効量のフィトヘムアグルチニン(PHA)によって処理することと;
iii)培養下の上記細胞を有効量のIL−2によって処理することと;
iv)上記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現し、上記細胞を培養することと;
v)培養細胞からT細胞を枯渇させることと
を含む、上記方法を提供する。
いくつかの実施形態において、PBMCは、ロイコパックから単離されている。いくつかの実施形態において、PHAの濃度は、約1〜5μg/mlの範囲である。いくつかの実施形態において、細胞は、約12時間〜約36時間、PHAで処理される。いくつかの実施形態において、細胞は、約100〜200ユニット/mlのIL−2によって処理されて、IL−2を含む培地において、ある期間培養される。いくつかの実施形態において、細胞は、IL−2を含む培地において約4〜5日間の期間培養される。いくつかの実施形態において、細胞は、ステップiii)の後、機能性Taxタンパク質を発現するようにマニピュレートされる。
いくつかの実施形態において、細胞は、機能性Taxタンパク質をコードするウイルスによって形質導入される。いくつかの実施形態において、ウイルスは、レンチウイルスである。いくつかの実施形態において、細胞は、約10μg/mlのポリブレンの存在下で形質導入される。
いくつかの実施形態において、形質導入細胞は、約100〜200ユニット/mlのIL−2を含む培地においてさらに培養される。いくつかの実施形態において、形質導入細胞は、IL−2を含む培地において約2〜3ヶ月間さらに培養される。いくつかの実施形態において、形質導入細胞は、ヒト血清及び約100〜200ユニット/mlのIL−2を含む培地において培養される。いくつかの実施形態において、形質導入細胞は、ヒト血清及び約100〜200ユニット/mlのIL−2を含む培地において約2〜3ヶ月間培養される。いくつかの実施形態において、細胞は、5%熱不活化ヒトAB血清及び約100〜200ユニット/mlのIL−2を含む完全RPMI1640培地において培養される。いくつかの実施形態において、細胞は、10%ウシ胎児血清及び約100〜200ユニット/mlのIL−2を含む完全RPMI1640培地を含む培地において培養される。
いくつかの実施形態において、T細胞は、T細胞に結合する分子を含む組成物によって枯渇される。いくつかの実施形態において、T細胞は、抗体によって枯渇される。いくつかの実施形態において、抗体は、抗CD3抗体である。いくつかの実施形態において、抗体は、電磁ビーズにコンジュゲートされている。
別の態様において、本発明は、改変単球由来樹状細胞であって、T細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現する、上記樹状細胞を提供する。いくつかの実施形態において、Taxタンパク質は、HTLV−1、HTLV−2、HTLV−3及びHTLV−4からなる群から選択されるヒトT細胞白血病ウイルスからのものである。改変単球由来樹状細胞は、CD205+である。
いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、構成的な成熟及び活性化表現型を有する。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、CD83、CD80、CD86、及びCD70からなる群から選択される1以上の樹状細胞成熟及び活性化マーカーを発現する。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、4−1BBL及び/またはCD4をさらに発現する。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、培養で最大3ヶ月間増殖することが可能である。いくつかの実施形態において、細胞は、TLR3+及びTLR4−である。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、TLR7の切断型を発現する。いくつかの実施形態において、細胞は、IL−1A及びTNFαを産生する。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、TGFβを産生する。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、IL−15を産生する。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、以下:c−Myc、Mcl−1、Bcl−xL、Bcl−2、リン酸化pRb、リン酸化cdc2、リン酸化Stat1、リン酸化Stat3、及びリン酸化Stat5;の1以上を発現する。
いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、外生的に添加されたIL−2の非存在下でナイーブリンパ球の増殖を誘導することが可能である。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、1以上のHLAタンパク質を発現するように遺伝子操作されている。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、HLA−A2.1を発現するように遺伝子操作されている。
いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、1以上の抗原もしくは抗原フラグメントまたはその変異体を発現する。いくつかの実施形態において、抗原は、がん抗原である。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素またはその抗原フラグメントもしくは変異体を発現する。いくつかの実施形態において、抗原は、IκBαのプロテアソーム標的配列及びヒトテロメラーゼ逆転写酵素のフラグメントを含む融合タンパク質を含む。いくつかの実施形態において、融合タンパク質は、配列番号13を含む。いくつかの実施形態において、細胞は、HLA−制限方式でがん抗原を提示する。
いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、抗原を認識する細胞毒性リンパ球を生成するようにナイーブリンパ球、例えばPBMCの集団をプライミングすることが可能である。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、非HLA制限方式で細胞を殺傷することが可能である細胞毒性リンパ球を生成するようにナイーブリンパ球、例えばPBMCの集団をプライミングすることが可能である。
別の態様において、本発明は、単球由来樹状細胞を生成する方法であって:
i)単球由来の未成熟樹状細胞を含む細胞のサンプルを付与することと;
ii)上記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと
を含む、上記方法を提供する。
i)単球由来の未成熟樹状細胞を含む細胞のサンプルを付与することと;
ii)上記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと
を含む、上記方法を提供する。
いくつかの実施形態において、上記方法は、パートi)の前に、単球細胞を培養して未成熟樹状細胞へのその分化を誘導することをさらに含む。いくつかの実施形態において、分化は、単球を、限定されないが、GM−CSF;GM−CSF及びIL−4:GM−CSF及びIL−13;GM−CSF及びIL−15;ならびにIFNαを含む、未成熟樹状細胞への単球の分化を誘導する有効量の組成物を含む培養培地と接触させることによって誘導される。いくつかの実施形態において、単球は、未成熟樹状細胞への分化を誘導するための有効量のGM−CSF及びIL−4を含む培地において培養される。
いくつかの実施形態において、上記方法は、上記細胞を培養してその成熟及び活性化を誘導することを含む、パートii)後のステップをさらに含む。単球由来樹状細胞の成熟及び活性化を誘導するための培養ステップは、限定的でない。いくつかの実施形態において、細胞は、1以上のサイトカインの存在下で培養される。いくつかの実施形態において、細胞は、有効量のGM−CSF及びIL−4を含む培地においてさらに培養される。
別の態様において、本発明は、単球由来樹状細胞を生成する方法であって:
i)接着単球細胞を付与することと;
ii)有効量のGM−CSF及びIL−4を含む培地において上記細胞を培養することと;
iii)上記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと;
iv)有効量のGM−CSF及びIL−4を含む培地において細胞を発現する機能性Taxタンパク質を培養することと
を含む、上記方法を提供する。
i)接着単球細胞を付与することと;
ii)有効量のGM−CSF及びIL−4を含む培地において上記細胞を培養することと;
iii)上記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと;
iv)有効量のGM−CSF及びIL−4を含む培地において細胞を発現する機能性Taxタンパク質を培養することと
を含む、上記方法を提供する。
いくつかの実施形態において、ステップiv)の後に、上記方法は、有効量のIL−2を含む培地において上記細胞を培養することをさらに含む。いくつかの実施形態において、IL−4及び/またはGM−CSFは、Fc4に融合されている。いくつかの実施形態において、接着単球は、PBMC、例えば、約4000000のPBMCに由来する。いくつかの実施形態において、パートii)の培養は、細胞を、293細胞を産生するGM−CSF−Fc4/IL−4−Fc4からの馴化培地を含む培地において培養することを含む。いくつかの実施形態において、細胞は、約1:10希釈で約7日間、馴化培地を含む培地において培養される。いくつかの実施形態において、細胞は、T細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質をコードするウイルスによって形質導入される。いくつかの実施形態において、細胞は、約10μg/mlのポリブレンの存在下で形質導入される。
いくつかの実施形態において、細胞は、約10%ウシ胎児血清を有するRPMI1640を含む培地において培養される。いくつかの実施形態において、培養ステップiv)は、GM−CSF−Fc4及びIL−4−Fc4の存在下で約5〜7日間、10%FBSを有するRPMI1640培地において細胞を発現するTaxタンパク質を培養し、約100〜200u/mlのIL−2の存在下、培養において上記細胞を維持することを含む。
いくつかの実施形態において、上記方法は、単球由来樹状細胞を活性化することをさらに含む。いくつかの実施形態において、活性化することは、有効量のTNFα及びLPSによって細胞を刺激することを含む。いくつかの実施形態において、細胞は、約2日間刺激される。
別の態様において、本発明は、細胞毒性Tリンパ球を産生するための方法であって、初代血液または単球由来樹状細胞を、ナイーブリンパ球を含む細胞と一緒にある期間培養することを含み、これにより、細胞毒性Tリンパ球が産生される、上記方法を提供する。
別の態様において、本発明は、細胞毒性Tリンパ球を産生するための方法であって
i)本発明の樹状細胞を、ナイーブリンパ球を含む細胞と一緒に第1期間培養して、細胞の混合培養物を作り出すことと;
ii)細胞の混合培養物をIL−2で処理し、上記細胞を第2期間培養し続けることと
を含み、
これにより、細胞毒性Tリンパ球が産生される、上記方法を提供する。
i)本発明の樹状細胞を、ナイーブリンパ球を含む細胞と一緒に第1期間培養して、細胞の混合培養物を作り出すことと;
ii)細胞の混合培養物をIL−2で処理し、上記細胞を第2期間培養し続けることと
を含み、
これにより、細胞毒性Tリンパ球が産生される、上記方法を提供する。
いくつかの実施形態において、ナイーブリンパ球を含む細胞は、ナイーブPBMCを含む。いくつかの実施形態において、ナイーブリンパ球は、ロイコパックから単離されている。いくつかの実施形態において、ナイーブリンパ球及び樹状細胞は、同種異系である。いくつかの実施形態において、樹状細胞対ナイーブPBMCの比は、約1:100である。いくつかの実施形態において、ステップi)の培養は、外因性サイトカインを添加することなく行われる。いくつかの実施形態において、第1期間は、約2〜3日間である。いくつかの実施形態において、IL−2の濃度は、約100〜200u/mlである。いくつかの実施形態において、第2期間は、2〜6週間である。いくつかの実施形態において、細胞毒性Tリンパ球は、抗原特異的であり、HLA−制限方式で、標的細胞の細胞溶解を誘導する。
いくつかの実施形態において、細胞毒性Tリンパ球は、非HLA−制限方式で標的細胞を殺傷する可能性があるCD3+/CD56+T細胞を含む。いくつかの実施形態において、樹状細胞は、4−1BBLを発現する。いくつかの実施形態において、樹状細胞は、4−1BBLを発現するように改変されている。いくつかの実施形態において、細胞の非HLA−制限殺傷は、NKG2Dのリガンド結合によって媒介される。
別の態様において、本発明は、医薬組成物であって、本発明の方法によって産生される、有効量の細胞毒性Tリンパ球を含む、上記医薬組成物を提供する。
別の態様において、本発明は、対象において疾患または状態を処置する方法であって、対象に有効量の細胞毒性Tリンパ球を投与することを含み、細胞毒性Tリンパ球が、本発明の初代血液樹状細胞及び/または単球由来樹状細胞を使用して産生される、上記方法を提供する。
別の態様において、本発明は、対象において疾患または状態を処置する方法であって、対象に有効量の細胞毒性Tリンパ球を投与することを含み、細胞毒性Tリンパ球が本発明の方法によって産生される、上記方法を提供する。
別の態様において、本発明は、対象において疾患または状態を処置する方法であって、対象に、有効量の、本発明の初代血液樹状細胞及び/または単球由来樹状細胞を投与することを含む、上記方法を提供する。
別の態様において、本発明は、対象において疾患または状態を処置する方法であって、対象に、有効量の、本発明の方法によって産生される初代血液樹状細胞及び/または単球由来樹状細胞を投与することを含む、上記方法を提供する。
いくつかの実施形態において、処置される疾患は、がんである。いくつかの実施形態において、がん細胞は、MICA/Bを発現する。いくつかの実施形態において、がんは、乳がんである。いくつかの実施形態において、処置される対象は、ヒトである。
本発明の他の目的、特徴及び利益は、以下の詳細な説明から明らかになる。しかし、詳細な説明及び具体的な実施例は、本発明の具体的な実施形態を示しているが、本発明の精神及び範囲内での種々の変更及び修飾がこの詳細な説明から当業者に明らかになるため、例示目的のみで付与されていることが理解されるべきである。
当業者は、以下に説明される図が、例示目的のみであることを理解する。図は、本教示の範囲を限定することは何ら意図されていない。
本発明者は、驚くべきことに、改変樹状細胞を調製する方法を発見した。改変樹状細胞は、初代血液樹状細胞、または単球に由来する樹状細胞のいずれかであり得る。改変樹状細胞は、T細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現する。本発明は、改変樹状細胞、当該細胞を作製及び使用する方法、ならびに当該細胞を含む医薬及びワクチン組成物を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明の抗原負荷樹状細胞は、疾患の処置もしくは防止において、またはT細胞の活性化のためのワクチンとして有用であり、そして治療において使用され得る。例えば、抗原負荷樹状細胞は、抗原に対する免疫応答を引き起こすのに使用され得る。これらの細胞は、将来の感染もしくは疾患を防止する、または免疫系を活性化して、限定されないが病原体感染もしくはがんを含めた現在進行中の疾患を処置するためのワクチンとして使用されてよい。抗原負荷樹状細胞は、好適な担体、例えば生理的緩衝液または他の注入可能な液体と共に、ワクチンまたは医薬組成物としての使用のために製剤化され得る。ワクチンまたは医薬組成物は、免疫応答を引き起こすのに十分な治療有効量で投与され得る。
本発明の原理を説明する働きをする、本発明の現在好ましい実施形態を、図及び以下の実施例と一緒に、詳細にここで参照する。これらの実施形態は、当業者が本発明を実行するのを可能にするのに十分詳しく記載しており、他の実施形態が利用されてよいこと、ならびに、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、構造的、生物学的、及び化学的変更がなされてよいことが理解される。別途定義されていない限り、本明細書において使用される全ての技術的及び科学的用語が、当業者によって一般的に理解されているのと同じ意味を有する。
本発明の実行は、別途示されていない限り、当該技術分野の技能の範囲内にある、分子生物学(組み換え技術を含む)、微生物学、細胞生物学、生化学及び免疫学の従来技術を用いる。かかる技術は、文献において完全に説明されている。例えば、Sambrook et al.Molecular Cloning:A Laboratory Manual、2nd edition(1989);Current Protocols in Molecular Biology(F.M.Ausubel et al.eds.(1987));the series Methods in Enzymology(Academic Press、Inc.);PCR:A Practical Approach(M.MacPherson et al.IRL Press at Oxford University Press(1991));PCR 2:A Practical Approach(M.J.MacPherson、B.D.Hames and G.R.Taylor eds.(1995));Antibodies,A Laboratory Manual(Harlow and Lane eds.(1988));Using Antibodies,A Laboratory Manual(Harlow and Lane eds.(1999));及びAnimal Cell Culture(R.I.Freshney ed.(1987))を参照されたい。
分子生物学における一般的な用語の定義は、例えば、Oxford University Pressによって発行されたBenjamin Lewin、Genes VII、2000(ISBN019879276X);Kendrew et al.(eds.);Blackwell Publishersによって発行された、The Encyclopedia of Molecular Biology、1994(ISBN0632021829);及びWiley,John & Sons,Incによって発行された、Robert A.Meyers(ed.),Molecular Biology and Biotechnology:a Comprehensive Desk Reference、1995(ISBN0471186341)において見出され得る。
この明細書を解釈する目的で、以下の定義が適用され、適切な場合にはいつでも、単数で使用されている用語が複数も含み、また、その逆も然りである。以下に記載されているいずれかの定義が、参照によって本明細書に組み込まれるあらゆる文献を含めたいずれかの他の文献における語の用法と矛盾している事象では、(例えば用語が元々使用されている文献において)反対の意味が明確に意図されていない限り、以下に記載されている定義が、この明細書及びその付随する特許請求の範囲を解釈する目的で常に支配する。「または(or)」の使用は、別途記述されていない限り、「及び/または(and/or)」を意味する。本明細書及び特許請求の範囲で使用されているとき、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」及び「その(the)」は、文脈が別途明確に指示していない限り、複数の言及を含む。例えば、用語「1つの(a)細胞」は、その混合物を含めて複数の細胞を含む。「含む(comprise)」、「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含む(include)」、「含む(includes)」、及び「含む(including)」の使用は、互換可能であり、限定的であることは意図されていない。さらに、1以上の実施形態の詳細な記載において用語「含む(comprising)」が使用されている場合、当業者は、いくつかの特定の場合において、この実施形態または複数の実施形態が、語「から本質的になる(consisting essentially of)」及び/または「からなる(consisting of)」を使用して代替的に記載され得ることを理解する。
本明細書において使用されているとき、用語「約」は、共に使用されている数字の数値のプラスまたはマイナス10%を意味する。
「有効量」は、有益なまたは所望の結果をもたらすのに有効な量である。有効量は、1以上の投与、適用または投薬において投与され得る。例えば、活性化リンパ球に関しての用語「有効量」は、投与されて、例えば、がん細胞の成長を阻害するまたはがん細胞を殺傷する、所望の効果を生じさせる量が意図される。樹状細胞に関連して、「有効量」は、免疫応答を誘導する、例えば、Tリンパ球の活性化を誘導することが可能である量が意図される。活性化Tリンパ球は、HLAまたは非HLA制限形式で機能することができる。正確な量は、具体的な剤、処置される対象に依り、有効用量を決定するための公知の方法及び技術を使用して当業者によって解明可能である。
本明細書において使用されているとき、「処置する(treat)」ならびにその形態及び時制の全て(例えば、処置すること(treating)」、処置された(treated)」、及び処置(treatment)」を含む)が、治療的または予防的処置を指すことができる。本発明のある特定の態様において、処置を必要とするものは、(例えば、がんを含む)本発明の病的状態を既に有するものを含み、この場合、処置することは、対象において本発明の病的状態の兆候または症状が改善するように対象(例えば、処置を必要とするヒトまたは他の哺乳動物を含む)に治療有効量の組成物を投与することを指す。かかる改善は、いずれの観察可能または測定可能な改善であってもよい。そのため、当業者は、処置が患者の状態を改善する場合があるが、病的状態の完全な治癒ではない場合があることを理解する。本発明の他のある特定の態様において、処置を必要とするものは、がんを既に有しているもの、ならびに、がんを有する傾向があるもの、またはがん転移が防止されるべきものを含む。
「がん」は、がん細胞が、細胞増殖制御のかなりの損失を特徴とする異常成長表現型を示すように、比較的自律的な増殖を示す細胞の異常な存在を意味している。がん性細胞は、良性または悪性であり得る。種々のタイプのがんが公知であり、処置されるべきがんは、限定的でない。がん細胞は、本明細書において使用されているとき、初代がん細胞だけでなく、がん細胞に由来するいずれの細胞も含む。これは、転移したがん細胞、ならびにがん細胞に由来するインビトロでの培養物及び細胞株を含む。がんとして、限定されないが、固形腫瘍及び血液悪性腫瘍が挙げられる。
用語「抗原」は、当該分野においてよく理解されており、免疫原性である物質、すなわち、免疫原、ならびに抗原性エピトープを含む。いくつかの実施形態において、本発明の改変初代血液樹状細胞及び単球由来樹状細胞には、他の細胞、例えば、Tリンパ球への提示のための1以上の抗原が負荷され得る。抗原負荷樹状細胞は、ワクチンとして、及びT細胞のインビトロでの刺激に有用である。
いずれの抗原の使用も、本発明における使用が想定されており、そのため、限定されないが、自己抗原(正常もしくは疾患関連)、感染抗原(例えば、微生物抗原、ウイルス抗原など)、またはいくつかの他の外来抗原(例えば、食品成分、花粉など)が挙げられることが認識される。用語「抗原」または代替的には「免疫原」もまた、1を超える免疫原の集合に適用され、その結果、複数の免疫原に対する免疫応答が同時に調節され得るようになっている。また、上記用語は、免疫原または抗原の種々の異なる製剤化のいずれかを含む。
いくつかの実施形態において、抗原は、がん細胞または病原体からのものである。いくつかの実施形態において、がん細胞は乳がん細胞である。
抗原は、未成熟または成熟樹状細胞に負荷され得る。抗原が未成熟樹状細胞に負荷されるとき、未成熟樹状細胞は、次いで、自身の負荷のプロセスによって、または本明細書に記載されている他の成熟方法もしくは当業者に公知の代替の成熟方法によって成熟され得る。樹状細胞における抗原の負荷は、限定的でない。いくつかの実施形態において、抗原は、トランスフェクション、形質転換、エレクトロポレーション及びペプチドパルスを含めた本明細書に記載されている方法を使用して負荷され得る。いくつかの実施形態において、がん抗原は、ウイルス形質転換によって導入される。いくつかの実施形態において、ウイルスは、レンチウイルスである。いくつかの実施形態において、抗原は、単離されている、またはがん細胞もしくは病原体に由来する核酸の形態で、本明細書に記載されている樹状細胞に送達される。いくつかの実施形態において、抗原は、樹状細胞を感染させることが可能であるウイルスによってコードされる。「由来する」として、限定されないが、関連しないまたは関連する配列への融合を含めた、自然発生の配列の組み換え変異体が挙げられる。
いくつかの実施形態において、抗原(複数可)は、抗原自身(例えば、タンパク質、ペプチド、エピトープ、細胞溶解物、ウイルス粒子など)として負荷され得、または抗原(複数可)をコードする核酸(複数可)として負荷され得る。樹状細胞をペプチド及びタンパク質抗原、細胞、細胞または組織溶解物、ウイルスまたはウイルス粒子、核酸などによって負荷するための方法は、当業者に公知である。
抗原は、いずれの供給源からであってもよい。しかし、いくつかの実施形態において、抗原または抗原(複数可)は、対象に自家移植性である。対象に自家移植性であるとは、抗原が対象から得られるまたは対象に由来することを意味している。非限定例として、抗原は、対象から得られるがん細胞または腫瘍組織からのものであってよい。がん抗原は、抽出物中に存在しようと、精製されていようと、増幅されていようと、インビトロで翻訳されていようと、がん細胞としての樹状細胞、がん細胞もしくは組織溶解物、がん細胞もしくは組織からの抽出物、がん細胞または組織の精製もしくはクローン成分、全RNAもしくは全mRNA、またはかかる細胞もしくは組織からの選択RNAもしくはmRNAとして負荷され得る。一実施形態において、がん抗原は、未成熟または成熟樹状細胞への投与のためのウイルスベクター、例えばレンチウイルスベクターに改変される。いくつかの実施形態において、抗原は、対象に存在する病原体または病原体−感染細胞から得られ得、またはこれに由来し得る。
いくつかの実施形態において、抗原は、がん抗原であり、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素またはその抗原フラグメントもしくは変異体を含む。いくつかの実施形態において、がん抗原は、IκBαのプロテアソーム標的配列及びがん細胞からの配列を含む融合タンパク質を含む。いくつかの実施形態において、IκBαは、配列番号11で示されるヌクレオチド及びアミノ酸配列、ならびに配列番号12で示されるヌクレオチド配列をそれぞれ有する。いくつかの実施形態において、がん細胞からの配列は、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素(hTERT)のフラグメントを含む。いくつかの実施形態において、hTERTは、配列番号9で示されるアミノ酸配列及び配列番号10で示されるヌクレオチド配列を有する。いくつかの実施形態において、がん抗原は、全長IκBα及びhTERTフラグメント(aa301−700)融合タンパク質を含む。いくつかの実施形態において、融合タンパク質は、配列番号13を含む。
本明細書において使用されているとき、用語「サイトカイン」は、細胞に対して種々の効果を発揮する、例えば、成長または増殖を誘発する多数の因子のいずれか1つを指す。本発明の実行において単独でまたは組み合わせて使用されてよいサイトカインの非限定例として、インターロイキン−2(IL−2)、幹細胞因子(SCF)、インターロイキン−3(IL−3)、インターロイキン−4(IL−4)、インターロイキン−6(IL−6)、インターロイキン−11(IL−11)、インターロイキン−12(IL−12)、インターロイキン−13(IL−13)、インターロイキン−15(IL−15)、顆粒球−コロニー刺激因子(G−CSF)、顆粒球マクロファージ−コロニー刺激因子(GM−CSF)、インターロイキン−1ベータ(IL−1β)、インターフェロン−γ(IFNγ)、腫瘍壊死因子−α(TNFα)、プロスタグランジンE2(PGE2)、MIP−11、白血病抑制因子(LIF)、c−キットリガンド、トロンボポエチン(TPO)及びflt3リガンドが挙げられる。サイトカインは、いくつかのベンダー、例えば、Genzyme(Framingham,Mass)、Genentech(South San Francisco,Calif.)、Amgen(Thousand Oaks,Calif.)、R&D Systems(Minneapolis,Minn.)及びImmunex(Seattle,Wash.)から市販されている。常に明白に記述されているわけではないが、野生型または精製サイトカイン(例えば、組み換え産生されたまたはその突然変異タンパク質)と同様の生物活性を有する分子が、本発明の精神及び範囲内で使用されることが意図されることが意図される。
用語「樹状細胞(DC)」は、種々のリンパ及び非リンパ組織において見出される形態学的に同様の細胞タイプの集団を指す。Steinman,Ann.Rev.Immunol.9:271−296(1991)。樹状細胞は、生命体において最も強力かつ好ましいAPCを構成する。樹状細胞は、単球とは区別され得、単球とは違った表現型を保有する。例えば、特定の分化マーカー、CD14抗原は、樹状細胞においては見出されないが、単球によって保有されている。成熟DCは、T細胞活性化及び増殖に必要なシグナルの全てを提供し得ることが示されている。また、成熟樹状細胞は食細胞ではないが、単球及び未成熟樹状細胞は、強く食菌性の細胞である。未成熟DCは、エンドサイトーシス、食作用、マクロピノサイトーシスまたは吸着性飲作用及び受容体媒介抗原取り込みによって抗原を捕捉することが可能であり、表現型的にCD80−またはCD80低、CD83−またはCD83低、CD86低であり、高い細胞内濃度のMHCクラスII分子を有する。成熟DCは、未成熟DCと比較して、不明瞭な形態、より低いエンドサイトーシス能力を有し、表現型的にCD80高、CD83高、CD86高である。
本明細書において使用されているとき、「発現」は、ポリヌクレオチドがmRNAに転写され、かつ/またはmRNAがペプチド、ポリペプチド、もしくはタンパク質に翻訳されるプロセスを指す。
用語「遺伝子操作されている」は、次に細胞またはその子孫の遺伝子型または表現型を修飾する外来遺伝子または核酸配列を含有すること及び/または発現することを意味する。
用語「単離されている」は、細胞構成要素、あるいは他の場合には、ポリヌクレオチド、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、抗体、もしくはそのフラグメント、または細胞が本質的に正常に会合している構成要素から分離されていることを意味する。例えば、哺乳動物細胞に関しては、いくつかの実施形態において、単離されている哺乳動物細胞は、体内で正常に見出されて分離されており、または体から除去されている。例えば、白血球除去輸血によって収集された白血球が「単離されており」、単球から分化した樹状細胞またはインビトロでの他の細胞が「単離されている」。樹状細胞はまた、細胞、例えば、会合しているリンパ球の不均質な集団からさらに単離され精製され得る。
用語「主要組織適合性複合体」または「MHC」は、T細胞への抗原提示及び迅速な移植片拒絶に必要とされる細胞表面分子をコードする遺伝子の複合体を指す。ヒトにおいて、MHCは、「ヒト白血球抗原」または「HLA」複合体としても知られている。MHCによってコードされるタンパク質は、「MHC分子」として知られており、クラスI及びクラスII MHC分子に分類される。クラスI MHC分子は、β2−ミクログロブリンと非共有結合的に結合しているMHCにおいてコードされるα鎖から構成されている膜ヘテロ二量体タンパク質を含む。クラスI MHC分子は、ほぼ全ての有核細胞により発現され、CD8T細胞への抗原提示において機能を果たすことが示されている。クラスI分子として、ヒトではHLA−A、B、及びCが挙げられる。クラスII MHC分子もまた、非共有結合的に会合しているα及びβ鎖からなる膜ヘテロ二量体タンパク質を含む。クラスII MHC分子は、CD4+T細胞において機能を果たすことが示されており、ヒトにおいて、HLA−DP、DQ、及びDRを含む。
「病原体」は、本明細書において使用されているとき、いずれかの疾患を引き起こす生命体、例えば、細菌、菌類、寄生生物またはウイルスなどを指し、また、これらの減衰誘導体も指す。
「医薬組成物」は、活性剤(例えば抗原負荷樹状細胞及び/または活性化リンパ球)と、インビトロ、インビボまたはエキソビボでの診断的または治療的使用に好適な組成物を作製するのに不活性または活性な担体との組み合わせを含むことが意図される。
本明細書において使用されているとき、用語「薬学的に許容可能な担体」は、標準的な医薬担体、例えば熱不活性化血清+10% DMSO+5%デキストロース、リン酸緩衝生理食塩水溶液、水、及びエマルジョン、例えば油/水または水/油エマルジョン、ならびに種々のタイプの湿潤剤のいずれかを包含する。組成物はまた、アジュバント、安定剤及び保存剤を含むこともできる。担体、安定剤及びアジュバントの例については、Remington’s Pharm.Sci.18.sup.th Ed.(Mack Publ.Co.,Easton(1990))を参照されたい。
用語「ポリヌクレオチド」及び「核酸分子」は、任意の長さのヌクレオチドの重合形態を指すのに互換的に使用される。ポリヌクレオチドは、デオキシリボヌクレオチド、リボヌクレオチド、及び/又はそれらのアナログを含有していてよい。ヌクレオチドは、いずれの三次元構造を有していてもよく、知られているまたは知られていないいずれの機能を実施してもよい。用語「ポリヌクレオチド」は、例えば、一本鎖、二本鎖及び三重らせん分子、遺伝子または遺伝子フラグメント、エクソン、イントロン、mRNA、tRNA、rRNA、リボザイム、cDNA、組み換えポリヌクレオチド、分岐状ポリヌクレオチド、プラスミド、ベクター、任意配列の単離DNA、任意配列の単離RNA、核酸プローブ、及びプライマーを含む。ネイティブ核酸分子に加えて、本発明の核酸分子はまた、修飾核酸分子を含んでいてもよい。
用語「ペプチド」は、2以上のサブユニットアミノ酸、アミノ酸アナログ、またはペプチド模倣薬の化合物を指すのに最も広い意味で使用される。サブユニットは、ペプチド結合によって結合されていてよい。別の実施形態において、サブユニットは、他の結合、例えば、エステル、エーテルなどによって結合されていてよい。本明細書において使用されているとき、用語「アミノ酸」は、グリシンならびにD及びL光学異性体の両方を含めた天然及び/もしくは非天然または合成アミノ酸のいずれか、アミノ酸アナログならびにペプチド模倣薬を指す。3以上のアミノ酸のペプチドは、ペプチド鎖が短いとき、オリゴペプチドと一般的に呼ばれる。ペプチド鎖が長いとき、ペプチドは、ポリペプチドまたはタンパク質と一般的に呼ばれる。
本明細書において使用されているとき、「対象」は、あらゆる鳥類、魚類、爬虫類、両生類、または哺乳動物を指す。いくつかの実施形態において、対象は、霊長類、齧歯動物、イヌまたはネコである。いくつかの実施形態において、対象は、ヒトである。
本明細書において使用されているとき、「単球」は、樹状細胞に分化する能力を有するCD14+白血球を指す。単球は、GM−CSF及びIL−4に応答して、未成熟樹状細胞に分化する可能性がある。単球は、いずれの動物からのものであってもよく、いくつかの実施形態において、ヒト単球である。単球は、限定されないが、血液、血液分画(例えば、白血球(WBC)、軟膜、末梢血単核細胞(PBMC)などの組成物において、ならびに単球がさらに富化された組成物において提供及びインキュベートされ得る。一実施形態において、単球は、他の末梢血単核細胞(PBMC)と一緒に、例えば、白血球除去輸血製品として提供される。別の実施形態において、単球は、PBMCから富化されており、または末梢血から直接単離されている。単球または単球を含有するPBMCを単離する方法は、当業者に公知である。いくつかの実施形態において、単球は、白血球除去輸血によって他のPBMCと一緒に収集される。白血球除去輸血の方法は当該分野において知られている。本発明のいくつかの実施形態において、単球を含むPBMCは、病院、医院、医師の事務所などで白血球除去輸血によって対象から収集される。白血球除去輸血は、対象の血液から白血球を除去する手法であり、その残りは次いで対象に輸血して戻される。白血球除去輸血製品は、典型的には、PBMCが富化された血液分画であり、低濃度の汚染赤血球、顆粒球及び血小板を有している。白血球除去輸血を実施するための方法及び機器は、当該分野においてよく知られている。例えば、白血球除去輸血の詳細な情報については、gambrobct.com/Products_&_Services/を参照されたい。白血球除去輸血装置の例として、GAMBRO BCT製のCOBESpectra(商標)、及びBaxter Fenwal製のCS3000 plus Blood Cell Separatorが挙げられる。
「機能性Taxタンパク質」は、T細胞白血病ウイルス(HTLV)からの野生型Taxタンパク質の1以上の機能を実施することが可能であるタンパク質である。機能性Taxタンパク質は、細胞においてNF−κB活性化を誘導するその活性によって定義される。本発明の改変初代血液樹状細胞及び単球由来樹状細胞は、機能性Taxタンパク質を含む。いくつかの実施形態において、Taxタンパク質は、HTLV−1、HTLV−2、HTLV−3及びHTLV−4からなる群から選択されるヒトT細胞白血病ウイルスからのものである。いくつかの実施形態において、機能性Taxタンパク質は、HTLV−1、HTLV−2、HTLV−3及びHTLV−4からなる群から選択されるヒトT細胞白血病ウイルスからの全長タンパク質である。いくつかの実施形態において、Taxタンパク質は、HTLV−1からのものである。いくつかの実施形態において、Taxタンパク質は、HTLV−1からのものであり、配列番号1のアミノ酸配列及び配列番号2のヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態において、Taxタンパク質は、HTLV−2からのものである。いくつかの実施形態において、Taxタンパク質は、HTLV−2からのものであり、配列番号3のアミノ酸配列及び配列番号4のヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態において、Taxタンパク質は、HTLV−3からのものである。いくつかの実施形態において、Taxタンパク質は、HTLV−3からのものであり、配列番号5のアミノ酸配列及び配列番号6のヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態において、Taxタンパク質は、HTLV−4からのものである。いくつかの実施形態において、Taxタンパク質は、HTLV−4からのものであり、配列番号7のアミノ酸配列及び配列番号8のヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態において、Taxタンパク質は、ヒトにおいて白血病を引き起こさないウイルスであるHTLV−2からのものである。
いくつかの実施形態において、機能性Taxタンパク質の核酸配列は、Taxポリペプチドをコードするヌクレオチド配列と高度に同一である、少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含有する。いくつかの実施形態において、機能性Taxタンパク質の核酸配列は、配列番号2、4、6または8のいずれかに記載されているヌクレオチド配列と少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または100%同一であるヌクレオチド配列を含む。
いくつかの実施形態において、機能性Taxタンパク質をコードするポリヌクレオチドは、全長ポリペプチドもしくはそのフラグメントそれ自体のコード配列;または他のコード配列とのリーディングフレームにおける全長ポリペプチドもしくはフラグメントのコード配列を含んでいてよい。ポリヌクレオチドはまた、非コーティング5’及び3’配列、例えば転写された非翻訳配列、スプライシング及びポリアデニル化シグナル、リボソーム結合部位、ならびにmRNAを安定させる配列を含有していてもよい。
いくつかの実施形態において、機能性Taxタンパク質をコードするヌクレオチド配列は、(a)配列番号1、3、5もしくは7のいずれかでアミノ酸配列を有するTaxタンパク質をコードするヌクレオチド配列;または(b)(a)におけるヌクレオチド配列と相補的なヌクレオチド配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または100%同一であるヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドを含む核酸分子を含む。
いくつかの実施形態において、本発明での使用のための機能性Taxタンパク質は、配列番号3を含む。いくつかの実施形態において、Taxタンパク質は、配列番号3の生物活性フラグメントまたは変異体を含む。いくつかの実施形態において、生物活性フラグメントまたは変異体を含むTaxタンパク質は、配列番号3と少なくとも80%同一性を有する。いくつかの実施形態において、生物活性フラグメントまたは変異体は、配列番号3のポリペプチドと少なくとも81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一性を有する。
いくつかの実施形態において、機能性Taxタンパク質は、全長Taxタンパク質またはその生物活性フラグメントを含む融合タンパク質を含む。フラグメントは、上記のTaxポリペプチドのアミノ酸配列の全てではなく一部と全体が同じであるアミノ酸配列を有するポリペプチドである。いくつかの実施形態において、フラグメントは、配列番号1、3、5または7のいずれかにおいて同定される少なくとも約150の隣接アミノ酸を構成していてよい。いくつかの実施形態において、フラグメントは、配列番号1、3、5または7のいずれかにおいて同定される少なくとも約100、120、130、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250、260、270、280、290、300、310、320、または330の隣接アミノ酸である。
いくつかの実施形態において、フラグメントは、アミノ末端を含む連続する一連の残基、もしくはカルボキシ末端を含む連続する一連の残基の欠失、または2つの連続する一連の残基、アミノ末端を含むもの及びカルボキシ末端を含むものの欠失を除く、例えば、Taxのアミノ酸配列を有する切断ポリペプチドを含む。
一実施形態において、フラグメントは、配列番号1、3、5または7のいずれかの最後の約290、300、310、320、または330のアミノ酸を含む。
一実施形態において、フラグメントは、配列番号1、3、5または7のいずれかの最初の200、210、220、230、240、250、260、270、280、290、300、310、320または330のアミノ酸を含む。
Taxタンパク質の生物活性または機能性フラグメントまたは変異体は、配列番号1、3、5または7のいずれかの対応するフラグメントと少なくとも80%の同一性を有する、配列番号1、3、5または7のいずれかと少なくとも80%同一であるアミノ酸配列を有するポリペプチドまたはそのフラグメントを含む。この群には、所定の配列及びフラグメントの変異体が含まれる。いくつかの実施形態において、変異体は、保存アミノ酸置換により参照から変動するもの、すなわち、同様の特徴の別のものを有する残基に取って代わるものである。典型的な置換は、Ala、Val、Leu及びIle間;Ser及びThr間;酸性残基Asp及びGlu間;Asn及びGln間;ならびに塩基性残基Lys及びArg、または芳香族残基Phe及びTyr間である。いくつかの実施形態において、ポリペプチドは、いくつかの、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10以上のアミノ酸が、任意の組み合わせで、置換、欠失または付加されている変異体である。
公知のコンピュータプログラム、例えばBestFitプログラム(Wisconsin Sequence Analysis Package,Version 10 for Unix,Genetics Computer Group,University Research Park,575 Science Drive、Madison,Wis.53711)を利用した従来の手段を利用して、特定の配列のパーセント同一性を決定してよい。
本明細書における方法において記載されているように、未成熟樹状細胞は、T細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現するようにマニピュレートされる。本発明による、本明細書に記載されているような樹状細胞に存在する機能性Taxタンパク質は、未成熟樹状細胞のT細胞白血病ウイルス(すなわち、非改変ウイルスまたは野生型ウイルス)の感染の結果としては発現されない。代わりに、機能性Taxタンパク質をコードする核酸が、他の機構、例えば、機能性Taxタンパク質を含む核酸構築物を改変すること、及び未成熟樹状細胞への当該構築物の送達によって細胞に送達される。いくつかの実施形態において、機能性Taxタンパク質をコードする核酸は、ウイルスベクターにおいて改変されて、細胞を形質導入するのに使用され得る。いくつかの実施形態において、細胞は、約10μg/mlのポリブレンの存在下で形質導入される。
細胞を形質導入するのに使用され得るウイルスベクターは、限定的でない。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、高度に減衰された、非複製ウイルスを典型的には含む。ウイルスベクターとして、限定されないが、アデノ関連ウイルスを含めた、DNAウイルスベクター、例えばアデノウイルスをベースとするもの、単純ヘルペスウイルス、鳥ウイルス、例えばニューカッスル病ウイルス、ポックスウイルス、例えばワクシニアウイルス、及びパルボウイルス;ならびに、限定されないが、レトロウイルスベクターを含めたRNAウイルスベクターが挙げられる。免疫化プロトコルにおいて有用なワクシニアベクター及び方法は、米国特許第4,722,848号に記載されている。レトロウイルスベクターは、レンチウイルス、例えばヒト免疫欠損ウイルスを含む。Naldini et al.(1996)Science 272:263−267。レトロウイルスゲノムの一部として対象のヌクレオチド配列を収容する複製欠損レトロウイルスベクターが使用され得る。かかるベクターは、詳細に記載されている。(Miller,et al.(1990)Mol.Cell.Biol.10:4239;Kolberg,R.(1992)J.NIH Res.4:43;Cornetta,et al.(1991)Hum.Gene Therapy 2:215)。
本発明において有用なアデノウイルス及びアデノ関連ウイルスベクターは、当該分野において既に教示されている方法に従って産生されてよい。(例えば、Karlsson、et al.(1986)EMBO 5:2377;Carter(1992)Current Opinion in Biotechnology 3:533−539;Muzcyzka(1992)Current Top.Microbiol.Immunol.158:97−129;Gene Targeting:A Practical Approach(1992)ed.A.L.Joyner、Oxford University Press、NYを参照されたい)。いくつかの異なるアプローチが実現可能である。
アルファウイルスベクター、例えばベネズエラウマ脳炎(VEE)ウイルス、セムリキ森林熱ウイルス(SFV)及びシンドビスウイルスベクターが、十分な遺伝子導入に使用され得る。複製欠損性ベクターが利用可能である。
本発明の方法において使用され得るウイルスベクターを記載しているさらなる文献として、以下が挙げられる:Horwitz,M.S.,Adenoviridae and Their Replication、in Fields、B.,et al.(eds.)Virology,Vol.2,Raven Press New York,pp.1679−1721、1990);Graham,F.et al.,pp.109−128 in Methods in Molecular Biology、Vol.7:Gene Transfer and Expression Protocols,Murray,E.(ed.),Humana Press,Clifton,N.J.(1991);Miller,et al.(1995)FASEB Journal 9:190−199,Schreier(1994)Pharmaceutica Acta Helvetiae 68:145−159;Schneider and French(1993)Circulation 88:1937−1942;Curiel,et al.(1992)Human Gene Thrapy 3:147−154;WO95/00655;WO95/16772;WO95/23867;WO94/26914;WO95/02697(1995年1月26日);及びWO95/25071。
いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、レトロウイルス/レンチウイルス、アデノウイルス、アデノ関連ウイルス、アルファウイルス、ワクシニアウイルスまたは単純ヘルペスウイルスである。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、レンチウイルスベクターである。
I.改変初代血液樹状細胞及び作製の方法
A.改変初代血液樹状細胞
一実施形態において、本発明は、改変初代血液樹状細胞であって、T細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現する、上記樹状細胞を提供する。本発明によると、初代血液樹状細胞はCD205+及びCD11c+である。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、本明細書に記載されているような方法によって作製される。
A.改変初代血液樹状細胞
一実施形態において、本発明は、改変初代血液樹状細胞であって、T細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現する、上記樹状細胞を提供する。本発明によると、初代血液樹状細胞はCD205+及びCD11c+である。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、本明細書に記載されているような方法によって作製される。
いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、構成的な成熟及び活性化表現型を有する。いくつかの実施形態において、樹状細胞は、1以上の樹状細胞成熟及び活性化マーカーを発現する。いくつかの実施形態において、樹状細胞は、CD83、CD80、CD86、CD70、CCR7及びHLA−DRからなる群から選択される1以上の成熟及び活性化マーカーを含む。
いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、種々のサイトカインを産生し、懸濁培養において成長する能力による、種々のマーカーの存在または非存在をさらに特徴とし得る。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、TLR3+及びTLR4−である。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、TLR7の切断型を含む。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、TLR9を発現する。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、IL−1A及びTNFαを産生する。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、IL−15を産生する。
ある特定のマーカーの存在または非存在は、公知の技術、例えば蛍光活性化細胞分類(FACS)を使用してアッセイされ得る。
いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、無視できるレベルのIL−10及びTGFβを産生する。いくつかの実施形態において、樹状細胞は、懸濁培養における成長が可能である。
細胞の供給源は、特に限定的でない。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、鳥類、魚類、爬虫類、両生類、または哺乳動物からの血液細胞に由来し得る。いくつかの実施形態において、細胞は、霊長類、齧歯動物、例えばラット、マウスもしくはモルモット、イヌ、またはネコからの血液細胞に由来する。いくつかの実施形態において、細胞は、ヒトからの血液細胞に由来する。
いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、c−Mycをさらに発現する。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、Mcl−1、Bcl−xL、Bcl−2、リン酸化pRb、リン酸化cdc2、リン酸化Stat1、リン酸化Stat3、及びリン酸化Stat5の1以上をさらに発現する。いくつかの実施形態において、転写因子NF−κB、Stat3及びAP−1が活性である。
改変初代血液樹状細胞は、1以上のHLAタンパク質を発現するように遺伝子操作され得る。HLAは、ヒトに特異的な主要組織適合性複合体(MHC)抗原である。HLA−A、HLA−B及びHLA−Cは、ヒトMHCクラスI細胞表面受容体のタイプである。受容体は、ヘテロ二量体であり、重α鎖及びより小さなβ鎖から構成されている。α鎖は、変異体HLA−A、HLA−BまたはHLA−C遺伝子によってコードされ、β鎖は、変異体β2ミクログロブリン分子にある。β2ミクログロブリンタンパク質は、ヒトゲノムの別個の領域によってコードされる。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、HLA−A、HLA−BまたはHLA−Cの1以上を発現するように遺伝子操作され得る。一実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、HLA−Aを発現するように遺伝子操作されている。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、HLA−A2.1を発現するように遺伝子操作され得る。いくつかの実施形態において、HLA−A2.1のアミノ酸配列は、配列番号15である。
改変初代血液樹状細胞には、1以上の抗原が負荷され得る。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、1以上の抗原もしくは抗原フラグメントまたはその変異体を収容する。いくつかの実施形態において、抗原は、がん抗原である。いくつかの実施形態において、抗原は、病原性生命体からの抗原である。
いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、ナイーブリンパ球の増殖を含む。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、外生的に添加されたIL−2の非存在下でナイーブリンパ球の増殖を誘導することが可能である。
いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、実施例1に記載されている細胞株ihv−DC1及びihv−DC2を含む。
いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、抗原を認識する細胞毒性リンパ球を生成するようにナイーブリンパ球(例えばPBMCの集団)をプライミングすることが可能である。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、HLA−制限方式で抗原を提示する。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、非HLA制限方式で細胞を殺傷することが可能である細胞毒性リンパ球を生成するようにナイーブリンパ球(例えばPBMCの集団)をプライミングすることが可能である。
B.改変初代血液樹状細胞を作製する方法
本発明の改変初代血液樹状細胞は、種々の方法によって調製され得、限定的でない。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、本明細書に記載されている方法によって調製される。
本発明の改変初代血液樹状細胞は、種々の方法によって調製され得、限定的でない。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、本明細書に記載されている方法によって調製される。
一実施形態において、本発明は、改変初代血液樹状細胞を生成する方法であって:
i)未成熟樹状細胞を含む細胞のサンプルを付与することと;
ii)上記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと
を含む、上記方法を提供する。
i)未成熟樹状細胞を含む細胞のサンプルを付与することと;
ii)上記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと
を含む、上記方法を提供する。
いくつかの実施形態において、上記方法は、iii)上記細胞を培養してその成熟及び活性化を誘導することをさらに含む。改変初代血液樹状細胞の成熟及び活性化を誘導する培養ステップは、限定的でない。いくつかの実施形態において、細胞は、1以上のサイトカインの存在下で培養される。いくつかの実施形態において、細胞は、有効量のIL−2を含む培地において培養される。いくつかの実施形態において、IL−2の濃度は、少なくとも約10ユニット/mlを含む。いくつかの実施形態において、IL−2の濃度は、少なくとも約50ユニット/mlである。いくつかの実施形態において、IL−2の濃度は、少なくとも約100ユニット/mlである。いくつかの実施形態において、IL−2の濃度は、約100〜200ユニット/mlの範囲である。IL−2は、組み換え形態で提供され得る。組み換えIL−2は、NIH AIDS Reagentプログラム(Germantown,Maryland)から得られ得る。
いくつかの実施形態において、上記方法は、培養細胞からT細胞を枯渇させることをさらに含む。
一実施形態において、本発明は、改変初代血液樹状細胞を生成する方法であって:
i)未成熟樹状細胞を含む細胞のサンプルを付与することと;
ii)培養下の上記細胞を有効量のフィトヘムアグルチニン(PHA)によって処理することと;
iii)培養下の上記細胞を有効量のIL−2によって処理することと;
iv)上記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと;
v)培養細胞からT細胞を枯渇させることと
を含む、上記方法を提供する。
i)未成熟樹状細胞を含む細胞のサンプルを付与することと;
ii)培養下の上記細胞を有効量のフィトヘムアグルチニン(PHA)によって処理することと;
iii)培養下の上記細胞を有効量のIL−2によって処理することと;
iv)上記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと;
v)培養細胞からT細胞を枯渇させることと
を含む、上記方法を提供する。
いくつかの実施形態において、未成熟樹状細胞を含む細胞のサンプルは、PBMCのサンプルを含む。いくつかの実施形態において、PBMCは、樹状細胞によって活性化された樹状細胞またはTリンパ球によって後に処理される対象からのものである。いくつかの実施形態において、PBMCは、ロイコパックから単離されている。いくつかの実施形態において、PBMCは、健常な血液ドナーから調製される。例えば、健常な血液ドナーからのロイコパックは、血液バンクから得られ得る。PBMCは、Ficoll−Paque法を使用して単離され得る。例えば、ロイコパックからの10mlの血液は、50mlの円錐管において10mlのCa2+/Mg2+不含PBS緩衝液と混合され得る。15mlのFicoll−Paque PLUS(GE Healthcare)は、別個の50mlのチューブにピペットで分注され得る。20mlの希釈された血液は、Ficoll上に層状化され得る。サンプルは、400×gで30分間、室温(RT)において回転され得る。PBMC層は、希釈血漿/Ficoll界面で収集され、PBS緩衝液は、全体積が40mlで添加され、次いで、200×gで10分間、RTで回転され得る。ペレットは、PBSによって洗浄され、200×gで10分間、RTで再び回転され得る。細胞数は、計数され得、新たな2000000のPBMCが、PHA(5μg/ml)及びIL−2(100u/ml)によって刺激され得る。
いくつかの実施形態において、パートii)のPHAの濃度は、少なくとも約1μg/mlである。いくつかの実施形態において、PHAの濃度は、約1〜30μg/mlの範囲である。いくつかの実施形態において、パートii)のPHAの濃度は、約1〜5μg/mlの範囲である。いくつかの実施形態において、パートii)のPHAの濃度は、少なくとも約5μg/mlである。いくつかの実施形態において、細胞は、約12時間〜約36時間、PHAで処理される。いくつかの実施形態において、細胞は、約24時間、PHAで処理される。
いくつかの実施形態において、細胞は、PHAによる処理の後、IL−2によって処理された。いくつかの実施形態において、細胞は、少なくとも約10ユニット/mlのIL−2によって処理される。いくつかの実施形態において、細胞は、少なくとも約50ユニット/mlのIL−2によって処理される。いくつかの実施形態において、細胞は、機能性Taxタンパク質の発現の前に、約10〜500ユニット/mlのIL−2によって処理され、IL−2を含む培地においてある期間培養される。いくつかの実施形態において、細胞は、約100〜200ユニット/mlのIL−2によって処理され、IL−2を含む培地においてある期間培養される。いくつかの実施形態において、細胞は、IL−2を含む培地において2〜10日の範囲の期間培養される。いくつかの実施形態において、細胞は、約100〜200ユニット/mlのIL−2を含む培地において約4〜5日の期間培養される。
細胞は、T細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現するようにマニピュレートされる。本発明による、本明細書に記載されている樹状細胞に存在する機能性Taxタンパク質は、未成熟樹状細胞のT細胞白血病ウイルス(すなわち、非改変ウイルスまたは野生型ウイルス)の感染の結果としては発現されない。代わりに、機能性Taxタンパク質をコードする核酸が、他の機構、例えば、機能性Taxタンパク質を含む核酸構築物を改変すること、及び未成熟樹状細胞への当該構築物の送達によって細胞に送達される。いくつかの実施形態において、Taxタンパク質は、HTLV−1、HTLV−2、HTLV−3及びHTLV−4からなる群から選択されるヒトT細胞白血病ウイルスからのものである。いくつかの実施形態において、Taxタンパク質は、ヒトにおいて白血病を引き起こさないウイルスであるHTLV−2からのものである。
いくつかの実施形態において、機能性Taxタンパク質をコードする核酸は、ウイルスベクターにおいて改変されて、細胞を形質導入するのに使用され得る。いくつかの実施形態において、細胞は、約10μg/mlのポリブレンの存在下で形質導入される。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、レトロウイルス/レンチウイルス、アデノウイルス、アデノ関連ウイルス、アルファウイルス、ワクシニアウイルスまたは単純ヘルペスウイルスである。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、レンチウイルスベクターである。
いくつかの実施形態において、機能性Taxタンパク質は、レンチウイルスベクターにおいて調製され、細胞は、以下のように培養及び形質導入される。HTLV−2からのtax遺伝子は、高感度緑色蛍光タンパク質(EGFP)をコードするフラグメントによって融合され、Tax2−GFP融合フラグメントは、レンチウイルスベクターにクローン化され得る。いくつかの実施形態において、Tax2−GFP融合は、配列番号16のアミノ酸配列及び配列番号17のヌクレオチド配列を有する。Tax2−GFPレンチウイルスを生成するために、レンチウイルスTax2−GFPベクターは、SuperFectトランスフェクション試薬(Qiagen)を使用して、293細胞内にVSV−G、Gag−Pol及びRev(lnvitrogen)の発現プラスミドを含有するパッケージングプラスミドミックスによって共トランスフェクトされ得る。ウイルス上澄みは、収集され得、25,000rpm/4℃で2時間の超遠心分離に供され得る。ウイルスペレットは、10%の熱不活性化ウシ胎仔血清(FBS)(Sigma)を補充したRPMI1640培地で再懸濁され、−80℃で保存され得る。2000000の新たに単離されたPBMCは、PHA(5μg/ml)によって24時間刺激され得る。次の日、細胞は、一旦、完全RPMl1640培地によって洗浄され、続いて組み換えIL−2(100ユニット/ml)が添加され得る。活性化PBMCは、4〜5日間培養され得る。2000000の活性化PBMCは、約20のMOI(非常に多数の感染)及びポリブレン(6μg/ml)の添加においてTax2−GFPレンチウイルスと混合され得る。細胞−レンチウイルスミックスは、細胞培養インキュベータにおいて32℃/5%CO2で16時間インキュベートされる。次の日、形質導入細胞は、完全RPMl1640培地によって一旦洗浄され、次いで、培養フラスコにおいて、組み換えIL−2(100ユニット/ml)が補充された完全RPMl1640培地と置き換えられ得る。いくつかの実施形態において、完全培地における10%FBSは、Sigmaからの5%の熱不活化ヒトAB血清によって置き換えられ得る。
いくつかの実施形態において、形質導入細胞は、その成熟及び活性化を容易にする有効量のIL−2を含む培地においてさらに培養される。いくつかの実施形態において、IL−2の濃度は、少なくとも約10ユニット/mlを含む。いくつかの実施形態において、IL−2の濃度は、少なくとも約50ユニット/mlである。いくつかの実施形態において、IL−2の濃度は、少なくとも約100ユニット/mlである。いくつかの実施形態において、形質導入細胞は、約100〜200ユニット/mlのIL−2を含む培地において培養される。いくつかの実施形態において、形質導入細胞は、有効量のIL−2を含む培地において約2〜3ヶ月間さらに培養される。いくつかの実施形態において、培地は、100〜200ユニット/mlのIL−2及び血清を含む。いくつかの実施形態において、培地は、約10%ウシ胎児血清及び100〜200ユニット/mlのIL−2を含む。いくつかの実施形態において、培地は、約5%のヒト血清及び100〜200ユニット/mlのIL−2を含む。いくつかの実施形態において、形質導入細胞は、IL−2及びヒト血清を含む培地において約2〜3ヶ月間培養される。いくつかの実施形態において、培地は、5%の熱不活化ヒトAB血清及び100〜200ユニット/mlのIL−2を含む。培地は、基本培地を概して含む。基本培地は、限定的でない。いくつかの実施形態において、基本培地は、完全RPMI1640培地である。
T細胞は、公知の方法を使用して培養細胞から枯渇され得る。いくつかの実施形態において、T細胞は、T細胞に結合する分子を含む組成物によって枯渇される。いくつかの実施形態において、T細胞は、抗体によって枯渇される。いくつかの実施形態において、抗体は、抗CD3抗体である。いくつかの実施形態において、抗体は、電磁ビーズにコンジュゲートされている。いくつかの実施形態において、T細胞は、細胞分類またはフローサイトメトリーによって枯渇される。
いくつかの実施形態において、T細胞は、以下のように枯渇される。10000000の形質導入細胞は、レンチウイルス形質転換後2〜3週間、100μlの抗CD3電磁ビーズ(Invitrogen)によって4℃で30分間インキュベートされ得る。磁気バー下でビーズに結合していない細胞は、6−ウエル培養プレートにおいてIL−2が補充された完全RPMl1640培地において吸引及び培養され得る。いくつかの実施形態において、CD3−ネガティブ選択細胞は、細胞純度を決定するFACSによって試験され得る。いくつかの実施形態において、さらなる一連の抗CD3ネガティブ選択は、取り出された細胞集団が純粋でないとき、所望により実施され得る。
いくつかの実施形態において、T細胞の枯渇した細胞集団は、有効量のIL−2を含む培地においてさらに培養され得る。いくつかの実施形態において、IL−2の濃度は、約100〜200ユニット/mlである。いくつかの実施形態において、CD3−ネガティブ細胞集団は、100〜200ユニット/mlのIL−2が補充された完全RPMl1640培地において培養される。いくつかの実施形態において、CD3−ネガティブ細胞集団は、CD3ネガティブ選択後約2ヶ月、免疫表現型を決定するFACSを使用して抗体のパネルによって分析され得る。
いくつかの実施形態において、上記方法によって産生される改変初代血液樹状細胞は、構成的な成熟及び活性化表現型を有する。いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞は、CD83、CD80、CD86、CD70、CCR7、4−1BBL、及びHLA−DRならびにこれらの組み合わせからなる群から選択される成熟及び活性化マーカーを含む。
いくつかの実施形態において、上記方法は、1以上の抗原もしくは抗原フラグメントまたはその変異体を初代血液樹状細胞に負荷することをさらに含む。いくつかの実施形態において、上記方法は、1以上の抗原もしくは抗原フラグメントまたはその変異体をコードするウイルスベクターによって細胞を形質導入することを含む。いくつかの実施形態において、抗原は、がん抗原である。
いくつかの実施形態において、初代血液樹状細胞は、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素またはその抗原性フラグメントもしくは誘導体を発現する。いくつかの実施形態において、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素アミノ酸配列は、配列番号9を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号10を含む。
いくつかの実施形態において、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素の核酸配列は、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列と高度に同一である、少なくとも90%同一であるヌクレオチド配列を含有する。いくつかの実施形態において、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素の核酸配列は、配列番号10に記載されているヌクレオチド配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または100%同一であるヌクレオチド配列を含む。
いくつかの実施形態において、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素をコードするポリヌクレオチドは、全長ポリペプチドもしくはそのフラグメントそれ自体のコード配列;または他のコード配列とのリーディングフレームにおける全長ポリペプチドもしくはフラグメントのコード配列を含んでいてよい。ポリヌクレオチドはまた、非コーティング5’及び3’配列、例えば転写された非翻訳配列、スプライシング及びポリアデニル化シグナル、リボソーム結合部位、ならびにmRNAを安定させる配列を含有していてもよい。
いくつかの実施形態において、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素をコードするヌクレオチド配列は、(a)配列番号9でアミノ酸配列を有するヒトテロメラーゼ逆転写酵素をコードするヌクレオチド配列;または(b)(a)におけるヌクレオチド配列と相補的なヌクレオチド配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または100%同一であるヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドを含む核酸分子を含む。
いくつかの実施形態において、本発明での使用のためのヒトテロメラーゼ逆転写酵素は、配列番号9を含む。いくつかの実施形態において、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素は、配列番号9の抗原フラグメントまたは変異体を含む。いくつかの実施形態において、抗原フラグメントまたは変異体を含むヒトテロメラーゼ逆転写酵素は、配列番号9と少なくとも80%同一性を有する。いくつかの実施形態において、抗原フラグメントまたは変異体は、配列番号9のポリペプチドと少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一性を有する。
いくつかの実施形態において、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素は、全長ヒトテロメラーゼ逆転写酵素またはその抗原性フラグメントもしくは誘導体を含む融合タンパク質を含む。フラグメントは、上記のヒトテロメラーゼ逆転写酵素の全てではなく一部と全体に同じであるアミノ酸配列を有するポリペプチドである。いくつかの実施形態において、フラグメントは、配列番号9において同定される少なくとも約250の隣接アミノ酸を構成していてよい。いくつかの実施形態において、フラグメントは、配列番号9において同定される少なくとも約250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、または1050の隣接アミノ酸である。
いくつかの実施形態において、フラグメントは、アミノ末端を含む連続する一連の残基、もしくはカルボキシ末端を含む連続する一連の残基の欠失、または2つの連続する一連の残基、アミノ末端を含むもの及びカルボキシ末端を含むものの欠失を除く、例えば、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素のアミノ酸配列を有する切断ポリペプチドを含む。
ヒトテロメラーゼ逆転写酵素の抗原フラグメントまたは変異体は、配列番号9の対応するフラグメントと少なくとも90%の同一性を有する、配列番号9と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を有するポリペプチドまたはそのフラグメントを含む。この群には、所定の配列及びフラグメントの変異体が含まれる。いくつかの実施形態において、変異体は、保存アミノ酸置換により参照から変動するもの、すなわち、同様の特徴の別のものを有する残基に取って代わるものである。典型的な置換は、Ala、Val、Leu及びIle間;Ser及びThr間;酸性残基Asp及びGlu間;Asn及びGln間;ならびに塩基性残基Lys及びArg、または芳香族残基Phe及びTyr間である。いくつかの実施形態において、ポリペプチドは、いくつかの、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10以上のアミノ酸が、任意の組み合わせで、置換、欠失または付加されている変異体である。
いくつかの実施形態において、抗原は、融合タンパク質を含む。いくつかの実施形態において、融合タンパク質は、抗原に融合されたIκBαを含む。いくつかの実施形態において、IκBαのアミノ酸配列は、配列番号11を含み、ヌクレオチド配列は、配列番号12を含む。いくつかの実施形態において、融合タンパク質は、IκBαのプロテアソーム標的配列を含み、抗原、例えばがん抗原を含む。いくつかの実施形態において、がん抗原は、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素のフラグメントである。いくつかの実施形態において、融合タンパク質は、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素のフラグメントに融合され、配列番号13のアミノ酸配列を含み、配列番号14のヌクレオチド配列を含むIκBαを含む。
いくつかの実施形態において、上記方法は、初代血液樹状細胞を遺伝子操作して1以上のHLAタンパク質を発現することをさらに含む。いくつかの実施形態において、上記方法は、初代血液樹状細胞を遺伝子操作してHLA−A、HLA−B、またはHLA−Cの1以上を発現することを含む。いくつかの実施形態において、初代血液樹状細胞は、HLA−A2.1を発現するように遺伝子操作されている。いくつかの実施形態において、HLA−A2.1のアミノ酸配列は、配列番号15である。
いくつかの実施形態において、改変初代血液樹状細胞の機能性は、ナイーブリンパ球をプライミングする能力によって決定され得る。いくつかの実施形態において、このことは、混合白血球反応(MLR)と呼ばれるアッセイによって実施される。いくつかの実施形態において、約2000000の刺激されていない(ナイーブ)同種異系PBMCは、いずれのサイトカイン及び成長因子も添加することなく約100:1の比で改変初代血液樹状細胞(例えば、2×104細胞)と混合される。10〜14日後、IL−2は、細胞培養物内に添加され得る。増殖型細胞の免疫表現型及び腫瘍殺傷活性は、FACS及び細胞毒性アッセイによってそれぞれ決定され得る。
いくつかの実施形態において、本発明は、上記方法のいずれかによって調製される初代血液樹状細胞を提供する。
II.改変単球由来樹状細胞及び作製方法
A.改変単球由来樹状細胞
いくつかの実施形態において、本発明は、改変単球由来樹状細胞であって、T細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現する、上記樹状細胞を提供する。単球由来樹状細胞は、CD205+である。
A.改変単球由来樹状細胞
いくつかの実施形態において、本発明は、改変単球由来樹状細胞であって、T細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現する、上記樹状細胞を提供する。単球由来樹状細胞は、CD205+である。
細胞の供給源は、特に限定的でない。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、鳥類、魚類、爬虫類、両生類、または哺乳動物からの単球細胞に由来し得る。いくつかの実施形態において、細胞は、霊長類、齧歯動物、例えばラット、マウスもしくはモルモット、イヌ、またはネコからの単球細胞に由来する。いくつかの実施形態において、細胞は、ヒトからの単球細胞に由来する。
いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、構成的な成熟及び活性化表現型を有する。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、1以上の樹状細胞成熟及び活性化マーカーを発現する。いくつかの実施形態において、樹状細胞成熟及び活性化マーカーは、CD83、CD80、CD86、及びCD70からなる群から選択される。
いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、種々のサイトカインを産生する能力、及びその成長特性による、種々のマーカーの存在または非存在をさらに特徴とし得る。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、TLR7の切断型を発現する。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、IL−1A及びTNFαを産生する。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、TGFβを産生する。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、IL−15を産生する。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、以下:c−Myc、Mcl−1、Bcl−xL、Bcl−2、リン酸化pRb、リン酸化cdc2、リン酸化Stat1、リン酸化Stat3、及びリン酸化Stat5;の1以上を発現する。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、4−1BBL及び/またはCD4をさらに発現する。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、TLR3+及びTLR4−である。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、懸濁培養における成長が可能である。いくつかの実施形態において、単球由来樹状細胞は、培養で最大3ヶ月間増殖することが可能である。
いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、外生的に添加されたIL−2の非存在下でナイーブリンパ球の増殖を誘導することが可能である。
改変単球由来樹状細胞は、1以上のHLAタンパク質を発現するように遺伝子操作され得る。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、HLA−A、HLA−BまたはHLA−Cの1以上を発現するように遺伝子操作され得る。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、HLA−Aを発現するように遺伝子操作されている。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、HLA−A2.1を発現するように遺伝子操作され得る。いくつかの実施形態において、HLA−A2.1のアミノ酸配列は、配列番号15である。
改変単球由来樹状細胞には、1以上の抗原が負荷され得る。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、1以上の抗原もしくは抗原フラグメントまたはその変異体を提示する。いくつかの実施形態において、抗原は、がん抗原である。いくつかの実施形態において、抗原は、病原性の生命体からの抗原である。
改変単球由来樹状細胞への抗原の負荷は、限定的でない。いくつかの実施形態において、抗原は、トランスフェクション、形質転換、エレクトロポレーション及びペプチドパルスを含めた本明細書に記載されている方法を使用して負荷され得る。いくつかの実施形態において、抗原は、ウイルス形質転換によって導入される。いくつかの実施形態において、ウイルスは、レンチウイルスである。
いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、ナイーブリンパ球の増殖を誘導し得る。
いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、抗原を認識する細胞毒性リンパ球を生成するようにナイーブリンパ球(例えばPBMCの集団)をプライミングすることが可能である。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、HLA−制限方式で抗原を提示する。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、非HLA制限方式で細胞を殺傷することが可能である細胞毒性リンパ球を生成するようにナイーブリンパ球(例えばPBMCの集団)をプライミングすることが可能である。
B.改変単球由来樹状細胞を作製する方法
本発明の改変単球由来樹状細胞は、種々の方法によって調製され得、限定的でない。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、本明細書に記載されている方法によって調製される。
本発明の改変単球由来樹状細胞は、種々の方法によって調製され得、限定的でない。いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞は、本明細書に記載されている方法によって調製される。
一実施形態において、本発明は、単球由来樹状細胞を生成する方法であって:
i)単球由来の未成熟樹状細胞を含む細胞のサンプルを付与することと;
ii)上記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと
を含む、上記方法を提供する。
i)単球由来の未成熟樹状細胞を含む細胞のサンプルを付与することと;
ii)上記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと
を含む、上記方法を提供する。
いくつかの実施形態において、上記方法は、パートi)の前に、単球細胞を培養して未成熟樹状細胞へのその分化を誘導することをさらに含む。いくつかの実施形態において、分化は、未成熟樹状細胞、例えば、限定されないが、GM−CSF;GM−CSF及びIL−4:GM−CSF及びIL−13;GM−CSF及びIL−15;ならびにIFNαへの単球の分化を誘導する有効量の組成物を含む培養培地と接触させることによって誘導される。いくつかの実施形態において、単球は、未成熟樹状細胞への分化を誘導する有効量のGM−CSF及びIL−4を含む培地において培養される。
いくつかの実施形態において、上記方法は、上記細胞を培養してその成熟及び活性化を誘導することを含む、パートii)後のステップをさらに含む。単球由来樹状細胞の成熟及び活性化を誘導するための培養ステップは、限定的でない。いくつかの実施形態において、細胞は、1以上のサイトカインの存在下で培養される。いくつかの実施形態において、細胞は、有効量のGM−CSF及びIL−4を含む培地においてさらに培養される。
単球及び単球を含むPBMCを対象から収集するための種々の方法が、当業者に公知である。例えば、収集PBMCのための白血球除去輸血及び単球の精製のための水簸の詳細な情報については、gambrobct.com/Products_&_Services/を参照されたい。一実施形態において、PBMCは、血液をヘパリン化シリンジにおいて収集し、PBSで希釈し、Histopaque1077(Sigma)上に積層し、遠心分離し、界面においてPBMCを回収することによって得られる。Woodhead et al.(2000)International Immunol 12:1051−1061を参照されたい。PBMCを収集、精製または分画するさらなる方法が、当業者に公知である。
いくつかの実施形態において、方法は、富化単球培地を使用する。単球の富化方法は、当業者に公知であり、限定されないが、密度勾配遠心分離(例えば、希釈フィコール密度勾配遠心分離、希釈パーコール密度勾配遠心分離など)、水簸、プラスチックへの付着、タンジェンシャルフローろ過、蛍光活性化細胞選別(FACS)、免疫細胞分離技術(単球を選択するまたは非単球(例えば、白血球、マクロファージ、顆粒球など)を除去するための抗体パンニング、示差溶解、磁気細胞分類など)、プラスチックマイクロ担体ビーズによってコーティングされたプラスチック培養袋における培養などが挙げられる。例えば、O’oherty et al.(1993)J Exp Med 178:1067−1076;Young et al.(1990)J Exp Med 171:1315−1332;Freudenthal et al.(1990)PNAS 87:7698−7702;Bernhard et al.(1995)Cancer Res 55:1099−1104;Caux et al.(1992)Nature 360:258−261;Read et al.(2003)「Evaluation of a Closed Automated System to Isolate Peripheral Blood Monocytes for Dendritic Dell(DC)Immunotherapy」Ninth annual meeting of the ISCT;Mu et al.(2003)Scand J Immunol 58:578−586;Maffei et al.(2000)Transfusion 40:1419−1420;mitenyibiotec.com;Meyer−Wentrup et al.(2003)J Hematother Stem Cell Res 12:289−299;及びWO2004/000444を参照されたい。これらの内容は、参照により組み込まれる。例えば、磁気細胞分類は、ポジティブ選択(CD14+細胞)によって、またはネガティブ選択(すなわち、単球でない細胞;例えば、CD3+、CD19+及びCD2+細胞の除去)によって形態単球を富化するのに使用され得る。
いくつかの実施形態において、単球は、対象の白血球除去輸血から単球を単離するための自動化方法、水簸により白血球除去輸血製品から富化される。白血球除去輸血の方法は、当該分野において知られている。例えば、水簸は、Gambro BCT Elutra(商標) Cell Separation System(Gambro BCT、Lakewood、Colo.)において実施され得る。水簸緩衝液は、ハンクス平衡塩類溶液(HBSS)の4L袋に1000mLの5%ヒトアルブミン血清(HSA)を添加することによって調製され得る。細胞は、製造業者のプロトコルにしたがって水簸によって分画され得る。一実施形態において、製造業者(Gambro)のプロトコルの改変バージョンが水簸に使用され、ここでは、最終ローターオフフラクションが5番目のフラクションの代わりに4番目のフラクションである。示差分析によるCBCは、純度及び回収を検証するために単球フラクションにおいて実施され得る。いくつかの実施形態において、単球純度は、CD14による免疫表現型決定により評価され得る。
いくつかの実施形態において、単球は、樹状細胞への細胞の分化の前に富化される。特に、PBMCは、さらに精製されてよく、または、単球が、このインキュベーションの間にPBMCから富化されてよい。一実施形態において、単球は、容器(好ましくはプラスチック容器)における培養によるインキュベーション期間及び接着単球の選択の後に、PBMCから富化され得る。
一実施形態において、単球は、未成熟または成熟樹状細胞への単球の分化を誘導する組成物を含む培地において培養される。未成熟樹状細胞への単球の分化を誘導する組成物は、当業者に公知である。かかる組成物として、限定されないが、GM−CSF+IL−4;GM−CSF+IL−13;GM−CSF+IL−15;IFNα;及びGM−CSF+TNFαが挙げられる。いくつかの実施形態において、分化を誘導する組成物は、GM−CSF+IL−4である。いくつかの実施形態において、GM−CSF及びIL−4の濃度は、各サイトカインが約400〜2000ユニット/mlの範囲であってよい。いくつかの実施形態において、GM−CSF及びIL−4の濃度は、各サイトカインが500〜1000ユニット/mlの範囲である。一実施形態において、単球は、約4〜7日間、いくつかの実施形態においては約5〜6日間GM−CSF及びIL−4と接触し、この間に、単球が未成熟樹状細胞に分化する。有効量のGM−CSF及びIL−4を含む馴化培地もまた利用され得る。いくつかの実施形態において、培養は、293細胞を産生するGM−CSF−Fc4/IL−4−Fc4からの馴化培地を含む培地において上記細胞を培養することを含む。いくつかの実施形態において、細胞は、約1:10希釈において馴化培地を含む培地において培養される。
未成熟樹状細胞への単球の分化、及び機能性Taxタンパク質の発現の後、いくつかの実施形態において、未成熟樹状細胞は、成熟した樹状細胞に成熟され得る。一実施形態において、未成熟樹状細胞は、有効量のIL−2を含む培地との接触によって成熟される。いくつかの実施形態において、IL−2の濃度は、少なくとも約10ユニット/mlを含む。いくつかの実施形態において、IL−2の濃度は、少なくとも約50ユニット/mlである。いくつかの実施形態において、IL−2の濃度は、少なくとも約100ユニット/mlである。いくつかの実施形態において、IL−2の濃度は、約100〜200ユニット/mlの範囲である。
別の実施形態において、本発明は、単球由来樹状細胞を生成する方法であって:
i)接着単球細胞を付与することと;
ii)有効量のGM−CSF及びIL−4を含む培地において上記細胞を培養することと;
iii)上記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと;
iv)有効量のGM−CSF及びIL−4を含む培地において細胞を発現する機能性Taxタンパク質を培養することと
を含む、上記方法を提供する。
i)接着単球細胞を付与することと;
ii)有効量のGM−CSF及びIL−4を含む培地において上記細胞を培養することと;
iii)上記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと;
iv)有効量のGM−CSF及びIL−4を含む培地において細胞を発現する機能性Taxタンパク質を培養することと
を含む、上記方法を提供する。
いくつかの実施形態において、接着単球細胞は、PBMCから単離されている。いくつかの実施形態において、接着単球は、約4000000のPBMCから単離されている。いくつかの実施形態において、機能性Taxタンパク質を発現し、有効量のGM−CSF及びIL−4を含む培地において培養するステップの後に、上記方法は、上記細胞を、(例えば、約100〜200ユニット/mlを含む)IL−2を含む培地において培養することをさらに含む。
いくつかの実施形態において、IL−4及び/またはGM−CSFは、Fc4に融合されている。いくつかの実施形態において、IL−4及び/またはGM−CSFは、馴化培地によって提供され得る。いくつかの実施形態において、パートii)の培養は、293細胞を産生するGM−CSF−Fc4/IL−4−Fc4からの馴化培地を含む培地において上記細胞を培養することを含む。いくつかの実施形態において、細胞は、約1:10希釈で約7日間、馴化培地を含む培地において培養される。
上記細胞は、T細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現するようにマニピュレートされる。本発明による、本明細書に記載されているような樹状細胞に存在する機能性Taxタンパク質は、未成熟樹状細胞のT細胞白血病ウイルス(すなわち、非改変ウイルスまたは野生型ウイルス)の感染の結果としては発現されない。代わりに、機能性Taxタンパク質をコードする核酸が、他の機構、例えば、機能性Taxタンパク質を含む核酸構築物を改変すること、及び未成熟樹状細胞への当該構築物の送達によって細胞に送達される。いくつかの実施形態において、Taxタンパク質は、HTLV−1、HTLV−2、HTLV−3及びHTLV−4からなる群から選択されるヒトT細胞白血病ウイルスからのものである。いくつかの実施形態において、Taxタンパク質は、ヒトにおいて白血病を引き起こさないウイルスであるHTLV−2からのものである。
いくつかの実施形態において、機能性Taxタンパク質をコードする核酸は、ウイルスベクターにおいて改変されて、上記細胞を形質導入するのに使用され得る。いくつかの実施形態において、細胞は、有効量のポリブレン、例えば約10μg/mlのポリブレンの存在下で形質導入される。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、レトロウイルス/レンチウイルス、アデノウイルス、アデノ関連ウイルス、アルファウイルス、ワクシニアウイルスまたは単純ヘルペスウイルスである。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターは、レンチウイルスベクターである。
細胞を培養するための基本培地は、限定的でない。いくつかの実施形態において、培地は、約10%ウシ胎児血清によるRPMI1640培地を含む。いくつかの実施形態において、パートiv)の培養は、有効量のGM−CSF−Fc4及びIL−4−Fc4の存在下で約5〜7日間、10%FBSを有するRPMI1640培地において細胞を発現するTaxタンパク質を培養し、続いて、約100〜200ユニット/mlのIL−2の存在下で培養において細胞を維持することを含む。
いくつかの実施形態において、上記方法は、単球由来樹状細胞を活性化することをさらに含む。いくつかの実施形態において、単球由来樹状細胞は、有効量のTNFα及びLPSで刺激される。いくつかの実施形態において、TNFαは、約10〜250ng/mlの量で投与され、LPSは、約1〜5μg/mlの量で投与される。いくつかの実施形態において、細胞は、1〜5日間刺激される。いくつかの実施形態において、細胞は、約2日間刺激される。
いくつかの実施形態において、上記方法によって産生される単球由来樹状細胞は、構成的な成熟及び活性化表現型を有する。いくつかの実施形態において、単球由来樹状細胞は、1以上の樹状細胞成熟及び活性化マーカーを発現する。いくつかの実施形態において、単球由来樹状細胞成熟及び活性化マーカーは、CD83、CD80、CD86、及びCD70からなる群から選択される。いくつかの実施形態において、単球由来樹状細胞は、4−1BBL及び/またはCD4をさらに発現する。
いくつかの実施形態において、単球由来樹状細胞は、培養で最大3ヶ月間増殖することが可能である。
いくつかの実施形態において、上記方法は、1以上の抗原もしくは抗原フラグメントまたはその変異体を単球由来樹状細胞に負荷することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、1以上の抗原もしくは抗原フラグメントまたはその変異体をコードするウイルスベクターによって細胞を形質導入することを含む。いくつかの実施形態において、抗原は、がん抗原である。いくつかの実施形態において、単球由来樹状細胞は、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素またはその抗原フラグメントもしくは変異体を発現する。いくつかの実施形態において、がん抗原が、IκBαのプロテアソーム標的配列及びヒトテロメラーゼ逆転写酵素のフラグメントを含む融合タンパク質を含む。いくつかの実施形態において、融合タンパク質は、配列番号13を含む。
いくつかの実施形態において、上記方法は、1以上のHLAタンパク質を発現するように単球由来樹状細胞を遺伝子操作することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、1以上のHLAタンパク質をコードするウイルスベクターによって細胞を形質導入することを含む。いくつかの実施形態において、方法は、HLA−A、HLA−B、またはHLA−Cの1以上を発現するように単球由来樹状細胞を遺伝子操作することを含む。いくつかの実施形態において、樹状細胞は、HLA−A2.1を発現するように遺伝子操作されている。いくつかの実施形態において、HLA−A2.1のアミノ酸配列は、配列番号15である。
いくつかの実施形態において、改変単球由来樹状細胞の機能性は、ナイーブリンパ球をプライミングする能力によって決定され得る。いくつかの実施形態において、このことは、混合白血球反応(MLR)と呼ばれるアッセイによって実施される。いくつかの実施形態において、約2000000の非刺激(ナイーブ)同種異系PBMCは、いずれのサイトカイン及び成長因子も添加することなく、約100:1の比で改変単球由来樹状細胞(例えば、2×104細胞)と混合される。10〜14日後、IL−2が細胞培養物に添加され得る。増殖型細胞の免疫表現型及び腫瘍殺傷活性は、それぞれ、FACS及び細胞毒性アッセイによって決定され得る。
いくつかの実施形態において、本発明は、上記方法のいずれかによって調製される単球由来樹状細胞を提供する。
III.細胞毒性Tリンパ球を産生する方法
別の実施形態において、本発明は、細胞毒性Tリンパ球を産生するための方法であって、本発明の初代血液樹状細胞を、ナイーブリンパ球を含む細胞と共に、ある期間培養することを含み、これにより、細胞毒性Tリンパ球が産生される、上記方法を提供する。
別の実施形態において、本発明は、細胞毒性Tリンパ球を産生するための方法であって、本発明の初代血液樹状細胞を、ナイーブリンパ球を含む細胞と共に、ある期間培養することを含み、これにより、細胞毒性Tリンパ球が産生される、上記方法を提供する。
別の実施形態において、本発明は、細胞毒性Tリンパ球を産生するための方法であって、本発明の単球由来樹状細胞を、ナイーブリンパ球を含む細胞と共に、ある期間培養することを含み、これにより、細胞毒性Tリンパ球が産生される、上記方法を提供する。
別の実施形態において、本発明は、細胞毒性Tリンパ球を産生するための方法であって
i)本発明の初代血液樹状細胞を、ナイーブリンパ球を含む細胞と一緒に、第1期間培養して、細胞の混合培養物を作り出すことと;
ii)細胞の混合培養物を有効量のIL−2によって処理し、上記細胞を第2期間培養し続けることと、
を含み、これにより、細胞毒性Tリンパ球が産生される、上記方法を提供する。
i)本発明の初代血液樹状細胞を、ナイーブリンパ球を含む細胞と一緒に、第1期間培養して、細胞の混合培養物を作り出すことと;
ii)細胞の混合培養物を有効量のIL−2によって処理し、上記細胞を第2期間培養し続けることと、
を含み、これにより、細胞毒性Tリンパ球が産生される、上記方法を提供する。
別の実施形態において、本発明は、細胞毒性Tリンパ球を産生するための方法であって
i)本発明の単球由来樹状細胞を、ナイーブリンパ球を含む細胞と一緒に、第1期間培養して、細胞の混合培養物を作り出すことと;
ii)細胞の混合培養物を有効量のIL−2によって処理し、上記細胞を第2期間培養し続けることと、
を含み、これにより、細胞毒性Tリンパ球が産生される、上記方法を提供する。
i)本発明の単球由来樹状細胞を、ナイーブリンパ球を含む細胞と一緒に、第1期間培養して、細胞の混合培養物を作り出すことと;
ii)細胞の混合培養物を有効量のIL−2によって処理し、上記細胞を第2期間培養し続けることと、
を含み、これにより、細胞毒性Tリンパ球が産生される、上記方法を提供する。
いくつかの実施形態において、ナイーブリンパ球を含む細胞は、ナイーブPBMCを含む。いくつかの実施形態において、ナイーブリンパ球は、ロイコパックから単離されている。いくつかの実施形態において、ナイーブリンパ球及び樹状細胞は、同種異系である。
樹状細胞対ナイーブPBMCの比は、特に限定的ではない。いくつかの実施形態において、樹状細胞対ナイーブPBMCの比は、約1:10、約1:25、約1:50、約1:100、約1:250または約1:500である。いくつかの実施形態において、樹状細胞対ナイーブPBMCの比は、約1:100である。
いくつかの実施形態において、ステップi)の培養は、外因性サイトカインを添加することなく行われる。いくつかの実施形態において、第1期間は、約2〜3日間である。
いくつかの実施形態において、IL−2の濃度は、少なくとも約10ユニット/mlを含む。いくつかの実施形態において、IL−2の濃度は、少なくとも約50ユニット/mlである。いくつかの実施形態において、IL−2の濃度は、少なくとも約100ユニット/mlである。いくつかの実施形態において、IL−2の濃度は、約100〜200ユニット/mlである。いくつかの実施形態において、第2期間は、約2〜6週間である。
いくつかの実施形態において、細胞毒性Tリンパ球は、抗原特異的であり、HLA−制限方式で、標的細胞の細胞溶解を誘導する。
いくつかの実施形態において、細胞毒性Tリンパ球は、非HLA−制限方式で標的細胞を殺傷する可能性があるCD3+/CD56+T細胞を含む。いくつかの実施形態において、樹状細胞は、4−1BBLを発現する。いくつかの実施形態において、樹状細胞は、4−1BBLを発現するように改変されている。いくつかの実施形態において、細胞の非HLA−制限殺傷は、NKG2Dのリガンド結合によって媒介される。
IV.細胞毒性Tリンパ球による処置の方法
別の実施形態において、本発明は、対象において疾患または状態を処置する方法であって、対象に有効量の細胞毒性Tリンパ球を投与することを含み、上記細胞毒性Tリンパ球が、本発明の改変初代血液樹状細胞を使用して産生される、上記方法を提供する。
別の実施形態において、本発明は、対象において疾患または状態を処置する方法であって、対象に有効量の細胞毒性Tリンパ球を投与することを含み、上記細胞毒性Tリンパ球が、本発明の改変初代血液樹状細胞を使用して産生される、上記方法を提供する。
別の実施形態において、本発明は、対象において疾患または状態を処置する方法であって、対象に有効量の細胞毒性Tリンパ球を投与することを含み、上記細胞毒性Tリンパ球が、本発明の方法によって産生された改変初代血液樹状細胞を使用して産生される、上記方法を提供する。
別の実施形態において、本発明は、対象において疾患または状態を処置する方法であって、対象に有効量の細胞毒性Tリンパ球を投与することを含み、上記細胞毒性Tリンパ球が、本発明の改変単球由来樹状細胞を使用して産生される、上記方法を提供する。
別の実施形態において、本発明は、対象において疾患または状態を処置する方法であって、対象に有効量の細胞毒性Tリンパ球を投与することを含み、上記細胞毒性Tリンパ球が、本発明の方法によって産生された改変単球由来樹状細胞を使用して産生される、上記方法を提供する。
いくつかの実施形態において、約1×108〜1×1010の細胞毒性Tリンパ球が、注入の前に投与される。いくつかの実施形態において、約5×109の細胞が、注入の前に投与される。
いくつかの実施形態において、処置される疾患は、がんである。いくつかの実施形態において、がん細胞は、MICA/Bを発現する。いくつかの実施形態において、がんは、乳がんである。
別の実施形態において、本発明は、本発明の方法によって産生される有効量の細胞毒性Tリンパ球を含む医薬組成物を提供する。
細胞毒性Tリンパ球は、薬学的に許容可能な担体において投与される。いくつかの実施形態において、細胞毒性Tリンパ球は、抗凍結剤の存在下、例えば、貯蔵及び/または輸送のために凍結され、その後、投与の前に解凍される。例示的な抗凍結剤組成物については以下のパートVを参照されたい。
細胞は、医療分野において公知の方法を使用して対象または患者に投与され得る。いくつかの実施形態において、細胞は、対象に注入される。いくつかの実施形態において、細胞は、対象に移植される。細胞は、ある期間にわたって単回投与または複数投与として投与され得る。いくつかの実施形態において、細胞は、約1〜2週間毎、約3週間毎、約4週間毎、約5週間毎、約6週間毎、約7週間毎、約8週間毎、約3ヶ月毎、約4ヶ月毎、約5ヶ月毎、約6ヶ月毎、または約1年毎に投与される。
いくつかの実施形態において、本発明の方法は、1以上の他の公知の処置と組み合わされる。がんの処置において、1以上の他の公知の処置として、放射線、手術、化学療法または他の抗がん剤の投与、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。いくつかの実施形態において、本発明の処置は、化学療法剤と組み合わされる。
V.樹状細胞ワクチン及び使用方法
本明細書に記載されている樹状細胞及びその調製のための方法は、ワクチンを調製するのに特に有用である。そのため、関連する樹状細胞組成物及びワクチンを本明細書において提供する。一実施形態において、ワクチンは、対象に自家移植性である。いくつかの実施形態において、ワクチンは、対象と同種異系である。いくつかの実施形態において、樹状細胞ワクチンには、対象において存在するがん細胞または病原体からの抗体が負荷される。
本明細書に記載されている樹状細胞及びその調製のための方法は、ワクチンを調製するのに特に有用である。そのため、関連する樹状細胞組成物及びワクチンを本明細書において提供する。一実施形態において、ワクチンは、対象に自家移植性である。いくつかの実施形態において、ワクチンは、対象と同種異系である。いくつかの実施形態において、樹状細胞ワクチンには、対象において存在するがん細胞または病原体からの抗体が負荷される。
樹状細胞は、成熟または未熟抗原が負荷されていようといなかろうと、抗凍結剤を含む組成物において凍結され得る。多数の抗凍結剤が当業者に公知である。抗凍結剤の例として、限定されないが、ジメチルスルホキシド(DMSO)、グリセロール、エタノール、メタノール、アセトアミド、グリセロールモノアセテート、プロパンジオール、ポリエチレングリコール、エチレングリコール、i−エリスリトール、D−リビトール、D−マンニトール、D−ソルビトール、D−ラクトース、i−イノシトール、塩化コリン、アミノ酸、アルブミン(好ましくはヒト血清アルブミン)、ポリビニルピロリドン、デキストラン、スクロース、フィコール、無機塩、及びヒドロキシエチルデンプンが挙げられる。好ましい実施形態において、抗凍結剤はDMSOである。いくつかの実施形態において、DMSOの濃度は、2〜20%、より好ましくは5〜15%、最も好ましくはおよそ10%である。また、凍結培地は、炭水化物に由来する1以上のポリオール化合物、例えばグルコース、デキストロース、スクロースなどを、好ましくは2〜30%、より好ましくは5〜10%、最も好ましくは5%のデキストロース濃度で含有していてよい。樹状細胞を凍結するための方法は、当業者に公知である。例えば米国特許出願公開公報第2004/0253574を参照されたい。その内容は、参照により組み込まれる。いくつかの実施形態において、抗凍結剤は、ジメチルスルホキシド(DMSO)である。いくつかの実施形態において、DMSOの濃度は、5%〜20%である。最も好ましくは、組成物におけるDMSOの濃度は、およそ10%である。
投与のための他の好適な製剤として、抗酸化剤、緩衝剤、静菌薬、及び意図されるレシピエントの血液を製剤と等張性にする溶質を含有することができる等張滅菌注射水溶液、ならびに、懸濁剤、可溶化剤、増粘剤、安定剤、保存剤、免疫賦活剤、サイトカイン及びアジュバントを含むことができる水性及び非水性滅菌懸濁液を挙げることができる。
一実施形態において、治療的細胞は、熱不活化自己血漿及び10%デキストロースに、約1×108細胞/mlの最終濃度で懸濁される。これらの細胞は、次いで、5%デキストロース及び10%DMSOを含有する熱不活性化自己血漿において、熱不活化自己血漿及び20%DMSOの混合物によって1:1希釈される。最終的な充填された製剤は、凍結保存に好適な容器において貯蔵される。ワクチンは、次いで、乾燥液体窒素凍結剤において≦150℃で凍結され保存される。ワクチンは、洗浄及び再懸濁の必要性なしに解凍後に投与の準備がされ得る。
いくつかの実施形態において、本発明は、疾患、例えばがんまたは病原体感染の処置または防止のための凍結薬剤の調製のための、本発明による抗原負荷樹状細胞の使用であって、上記薬剤が、薬学的に許容可能なビヒクルであり、解凍の際に投与の準備がされる、上記使用を提供する。
別の実施形態において、本発明は、対象にワクチン接種をする方法であって:
i)本発明の凍結された樹状細胞ワクチンを解凍することと;
ii)解凍されたワクチンを対象に投与することと
を含む、上記方法を提供する。
i)本発明の凍結された樹状細胞ワクチンを解凍することと;
ii)解凍されたワクチンを対象に投与することと
を含む、上記方法を提供する。
別の実施形態において、本発明は、対象において疾患または状態を処置する方法であって、対象に、有効量の本発明の改変初代血液樹状細胞を投与することを含む、上記方法を提供する。
別の実施形態において、本発明は、対象において疾患または状態を処置する方法であって、対象に、有効量の本発明の改変単球由来樹状細胞を投与することを含む、上記方法を提供する。
樹状細胞ワクチンは、種々の方法、例えば、限定されないが、注入(例えば、皮下、皮内、静脈内、リンパ管内、関節内、筋肉内、腹腔内)によって、持続注射、移植片からの徐放などによって投与され得る。いくつかの実施形態において、樹状細胞ワクチンは、2〜4週間隔で投与される。樹状細胞ワクチンは、生理的に許容可能な担体、緩衝剤、希釈剤、アジュバント、免疫調節剤などと共に投与され得る。いくつかの実施形態において、樹状細胞ワクチンは、投与されたまたはHLA適合の患者に自家移植性である。
対象に投与される細胞(例えば、活性化T細胞、または樹状細胞)の用量は、対象において所望の有益な治療応答を経時的に達成する、例えば、がん細胞の成長を阻害する、または感染を阻害するのに有効な、有効量である。一実施形態において、用量は、およそ107〜1010細胞である。生物反応修飾物質が、本発明の樹状細胞または活性化T細胞による処置のために任意選択的に添加される。例えば、いくつかの実施形態において、細胞は、アジュバント、またはサイトカイン、例えばGM−CSF、IL−12またはIL−2と共に任意選択的に投与される。いくつかの実施形態において、樹状細胞は、対象への投与の前に照射される。いくつかの実施形態において、注入当たり約1×108〜約1×1010の細胞が投与される。
いくつかの実施形態において、処置される疾患は、がんである。いくつかの実施形態において、がん細胞は、MICA/Bを発現する。いくつかの実施形態において、がんは、乳がんである。
細胞は、医療分野において公知の方法を使用して対象または患者に投与され得る。いくつかの実施形態において、細胞は、対象に注入される。いくつかの実施形態において、細胞は、対象に移植される。細胞は、ある期間にわたって単回投与または複数投与として投与され得る。いくつかの実施形態において、細胞は、約1〜2週間毎、約3週間毎、約4週間毎、約5週間毎、約6週間毎、約7週間毎、約8週間毎、約3ヶ月毎、約4ヶ月毎、約5ヶ月毎、約6ヶ月毎、または約1年毎に投与される。
いくつかの実施形態において、本発明の方法は、1以上の他の公知の処置と組み合わされる。がんの処置において、1以上の他の公知の処置として、放射線、手術、化学療法または他の抗がん剤の投与、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。いくつかの実施形態において、本発明の処置は、化学療法剤と組み合わされる。
VI.サンプル実施形態
このセクションは、一連の項として、限定することなく提示される本発明の例示的な組成物及び方法を記載しており、そのいくらかまたは全てが、明確さ及び効率性のために英数字順に記載されている場合がある。これらの項のそれぞれが、1以上の他の項、及び/または参照によって組み込まれる材料を含めたこの出願のいずれかの箇所からの開示内容と、好適に組み合わされ得る。以下の項のいくらかは、他の項を明確に引用しかつさらに限定しており、好適な組み合わせのいくらかの例を限定することなく付与している。
このセクションは、一連の項として、限定することなく提示される本発明の例示的な組成物及び方法を記載しており、そのいくらかまたは全てが、明確さ及び効率性のために英数字順に記載されている場合がある。これらの項のそれぞれが、1以上の他の項、及び/または参照によって組み込まれる材料を含めたこの出願のいずれかの箇所からの開示内容と、好適に組み合わされ得る。以下の項のいくらかは、他の項を明確に引用しかつさらに限定しており、好適な組み合わせのいくらかの例を限定することなく付与している。
1.T細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現する、改変樹状細胞。
2.前記Taxタンパク質が、HTLV−1、HTLV−2、HTLV−3及びHTLV−4からなる群から選択されるヒトT細胞白血病ウイルスからのものである、項1に記載の樹状細胞。
3.前記Taxタンパク質が、HTLV−2からのものである、項1〜2のいずれかに記載の樹状細胞。
4.構成的な成熟及び活性化表現型を有する、請求項1〜3のいずれかに記載の樹状細胞。
5.ヒト細胞である、項1〜4のいずれかに記載の樹状細胞。
6.CD205+である、項1〜5のいずれかに記載の樹状細胞。
7.CD11c+である、項1〜6のいずれかに記載の樹状細胞。
8.1以上の樹状細胞成熟及び活性化マーカーを発現する、項1〜7のいずれかに記載の樹状細胞。
9.前記樹状細胞成熟及び活性化マーカーが、CD83、CD80、CD86、CD70、CCR7及びHLA−DRからなる群から選択される、項8に記載の樹状細胞。
10.懸濁培養における成長が可能である、項1〜10のいずれかに記載の樹状細胞。
11.TLR3+及びTLR4−である、項1〜10のいずれかに記載の樹状細胞。
12.TLR7の切断型を発現する、項1〜11のいずれかに記載の樹状細胞。
13.TLR9を発現する、項1〜12のいずれかに記載の樹状細胞。
14.IL−1A及びTNFαを産生する、項1〜13のいずれかに記載の樹状細胞。
15.IL−15を産生する、項1〜14のいずれかに記載の樹状細胞。
16.無視できるレベルのIL−10及びTGFβを産生する、項1〜15のいずれかに記載の樹状細胞。
17.c−Mycを発現する、項1〜16のいずれかに記載の樹状細胞。
18.転写因子NF−κB、Stat3及びAP−1が、活性である、項1〜17のいずれかに記載の樹状細胞。
19.外生的に添加されたIL−2の非存在下でナイーブリンパ球の増殖を誘導することが可能である、項1〜18のいずれかに記載の樹状細胞。
20.1以上のHLAタンパク質を発現するように遺伝子操作されている、項1〜19のいずれかに記載の樹状細胞。
21.HLA−A2.1を発現するように遺伝子操作されている、項1〜20のいずれかに記載の樹状細胞。
22.1以上の抗原もしくは抗原フラグメントまたはその変異体を提示する、項1〜21のいずれかに記載の樹状細胞。
23.前記抗原が、がん抗原である、項1〜22のいずれかに記載の樹状細胞。
24.ヒトテロメラーゼ逆転写酵素またはその抗原フラグメントもしくは変異体を発現する、項1〜23のいずれかに記載の樹状細胞。
25.前記抗原が、全長IκBα、及びヒトテロメラーゼ逆転写酵素のアミノ酸301〜700を含むフラグメントを含む融合タンパク質を含む、項24に記載の樹状細胞。
26.前記融合タンパク質が、配列番号13を有する、項25に記載の樹状細胞。
27.HLA−制限方式で前記がん抗原を提示する、項1〜26のいずれかに記載の樹状細胞。
28.前記がん抗原が、ウイルス形質転換によって導入される、項1〜27のいずれかに記載の樹状細胞。
29.前記ウイルスがレンチウイルスである、項1〜28のいずれかに記載の樹状細胞。
30.抗原を認識する細胞毒性リンパ球を生成するようにナイーブPBMCをプライミングすることが可能である、項1〜29のいずれかに記載の樹状細胞。
31.非HLA制限方式で細胞を殺傷することが可能である細胞毒性リンパ球を生成するようにナイーブPBMCをプライミングすることが可能である、項1〜30のいずれかに記載の樹状細胞。
32.改変単球由来樹状細胞であって、T細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現する、前記樹状細胞。
33.前記Taxタンパク質が、HTLV−1、HTLV−2、HTLV−3及びHTLV−4からなる群から選択されるヒトT細胞白血病ウイルスからのものである、項32に記載の樹状細胞。
34.前記Taxタンパク質が、HTLV−2からのものである、項32〜33のいずれかに記載の樹状細胞。
35.構成的な成熟及び活性化表現型を有する、項32〜34のいずれかに記載の樹状細胞。
36.ヒト細胞である、項32〜35のいずれかに記載の樹状細胞。
37.CD205+である、項32〜36のいずれかに記載の樹状細胞。
38.1以上の樹状細胞成熟及び活性化マーカーを発現する、項32〜37のいずれかに記載の樹状細胞。
39.前記樹状細胞成熟及び活性化マーカーが、CD83、CD80、CD86、及びCD70からなる群から選択される、項38に記載の樹状細胞。
40.4−1BBL及び/またはCD4をさらに発現する、項38に記載の樹状細胞。
41.懸濁培養における成長が可能である、項32〜40のいずれかに記載の樹状細胞。
42.培養で最大3ヶ月間増殖することが可能である、項32〜41のいずれかに記載の樹状細胞。
43.TLR3+及びTLR4−である、項32〜42のいずれかに記載の樹状細胞。
44.TLR7の切断型を発現する、項32〜43のいずれかに記載の樹状細胞。
45.IL−1A及びTNFαを産生する、項32〜44のいずれかに記載の樹状細胞。
46.TGFβを産生する、項32〜45のいずれかに記載の樹状細胞。
47.IL−15を産生する、項32〜46のいずれかに記載の樹状細胞。
48.c−Mycを発現する、項32〜47のいずれかに記載の樹状細胞。
49.外生的に添加されたIL−2の非存在下でナイーブリンパ球の増殖を誘導することが可能である、項32〜48のいずれかに記載の樹状細胞。
50.1以上のHLAタンパク質を発現するように遺伝子操作されている、項32〜49のいずれかに記載の樹状細胞。
51.HLA−A2.1を発現するように遺伝子操作されている、項32〜50のいずれかに記載の樹状細胞。
52.1以上の抗原もしくは抗原フラグメントまたはその変異体を発現する、項32〜51のいずれかに記載の樹状細胞。
53.前記抗原が、がん抗原である、項32〜52のいずれかに記載の樹状細胞。
54.ヒトテロメラーゼ逆転写酵素またはその抗原フラグメントもしくは変異体を発現する、項32〜53のいずれかに記載の樹状細胞。
55.前記抗原が、IκBαのプロテアソーム標的配列及びヒトテロメラーゼ逆転写酵素のフラグメントを含む融合タンパク質を含む、項54に記載の樹状細胞。
56.前記融合タンパク質が、配列番号13を有する、項55に記載の樹状細胞。
57.HLA−制限方式で前記がん抗原を提示する、項32〜56のいずれかに記載の樹状細胞。
58.前記抗原が、ウイルス形質転換によって導入される、項32〜57のいずれかに記載の樹状細胞。
59.前記ウイルスがレンチウイルスである、項32〜58のいずれかに記載の樹状細胞。
60.抗原を認識する細胞毒性リンパ球を生成するようにナイーブPBMCをプライミングすることが可能である、項32〜59のいずれかに記載の樹状細胞。
61.非HLA制限方式で細胞を殺傷することが可能である細胞毒性リンパ球を生成するようにナイーブPBMCをプライミングすることが可能である、項32〜60のいずれかに記載の樹状細胞。
62.改変初代血液樹状細胞を生成する方法であって:
i)未成熟樹状細胞、例えばPBMCを含む細胞のサンプルを付与することと;
ii)培養下の前記細胞を有効量のフィトヘムアグルチニン(PHA)によって処理することと;
iii)培養下の前記細胞を有効量のIL−2によって処理することと;
iv)前記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現し、前記細胞を培養することと;
v)前記培養細胞からT細胞を枯渇させることと
を含む、前記方法。
i)未成熟樹状細胞、例えばPBMCを含む細胞のサンプルを付与することと;
ii)培養下の前記細胞を有効量のフィトヘムアグルチニン(PHA)によって処理することと;
iii)培養下の前記細胞を有効量のIL−2によって処理することと;
iv)前記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現し、前記細胞を培養することと;
v)前記培養細胞からT細胞を枯渇させることと
を含む、前記方法。
63.前記PBMCが、ロイコパックから単離されている、項62に記載の方法。
64.前記PHAの濃度が、約1〜5μg/mlの範囲である、項62〜63のいずれかに記載の方法。
65.前記PHAの濃度が、約5μg/mlである、項62〜64のいずれかに記載の方法。
66.前記細胞が、約12時間〜約36時間、PHAで処理される、項62〜65のいずれかに記載の方法。
67.前記細胞が、約24時間からPHAで処理される、項62〜66のいずれかに記載の方法。
68.前記細胞が、PHAによる処理の後IL−2によって処理される、項62〜67のいずれかに記載の方法。
69.前記細胞が、PHAによる処理の後IL−2によって処理される、項62〜68のいずれかに記載の方法。
70.前記細胞が、約100〜200ユニット/mlのIL−2によって処理されて、IL−2を含む培地においてある期間培養される、項62〜69のいずれかに記載の方法。
71.前記細胞が、IL−2を含む培地において2〜10日の範囲の期間培養される、項62〜70のいずれかに記載の方法。
72.前記細胞が、約100〜200ユニット/mlのIL−2を含む培地において約4〜5日の期間培養される、項62〜71のいずれかに記載の方法。
73.前記細胞が、ステップiii)の後、機能性Taxタンパク質を発現するようにマニピュレートされる、項71〜72のいずれかに記載の方法。
74.前記細胞が、T細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質をコードするウイルスによって形質導入される、項73に記載の方法。
75.前記Taxタンパク質が、HTLV−1、HTLV−2、及びHTLV−3からなる群から選択されるヒトT細胞白血病ウイルスからのものである、項74に記載の方法。
76.前記Taxタンパク質が、HTLV−2からのものである、項75に記載の方法。
77.前記ウイルスがレンチウイルスである、項74〜76のいずれかに記載の方法。
78.前記細胞が、約10μg/mlのポリブレンの存在下で形質導入される、項74〜77のいずれかに記載の方法。
79.前記形質導入細胞が、約100ユニット/mlのIL−2を含む培地においてさらに培養される、項73〜78のいずれかに記載の方法。
80.前記形質導入細胞が、IL−2を含む培地において約2〜3ヶ月間さらに培養される、項73〜79のに記載の方法。
81.前記形質導入細胞が、ヒト血清及びIL−2を含む培地において培養される、項73〜78のいずれかに記載の方法。
82.前記形質導入細胞が、ヒト血清を含む培地において約2〜3ヶ月間培養される、項81に記載の方法。
83.前記細胞が、5%熱不活化ヒトAB血清を含む培地において培養される、項82に記載の方法。
84.前記培地が、10%ウシ胎児血清を含む完全RPMI1640培地を含む、項70〜80のいずれかに記載の方法。
85.前記培地が、完全RPMI1640培地を含む、項81〜83のいずれかに記載の方法。
86.前記T細胞が、T細胞に結合する分子を含む組成物によって枯渇される、項62〜85のいずれかに記載の方法。
87.前記T細胞が、抗体によって枯渇される、項86に記載の方法。
88.前記抗体が、抗CD3抗体である、項87に記載の方法。
89.前記抗体が、電磁ビーズにコンジュゲートされている、項87〜88のいずれかに記載の方法。
90.前記樹状細胞が、構成的な成熟及び活性化表現型を有する、項62〜89のいずれかに記載の方法。
91.前記樹状細胞が、ヒト細胞である、項62〜90のいずれかに記載の方法。
92.前記樹状細胞が、CD205+である、項62〜91のいずれかに記載の方法。
93.前記樹状細胞が、CD11c+である、項62〜92のいずれかに記載の方法。
94.前記樹状細胞が、1以上の樹状細胞成熟及び活性化マーカーを発現する、項62〜93のいずれかに記載の方法。
95.前記樹状細胞成熟及び活性化マーカーが、CD83、CD80、CD86、CD70、CCR7及びHLA−DRからなる群から選択される、項94に記載の方法。
96.前記樹状細胞が、懸濁培養における成長が可能である、項62〜95のいずれかに記載の方法。
97.前記樹状細胞が、TLR3+及びTLR4−である、項62〜96のいずれかに記載の方法。
98.前記樹状細胞が、TLR7の切断型を発現する、項62〜97のいずれかに記載の方法。
99.前記樹状細胞が、TLR9を発現する、項62〜98のいずれかに記載の方法。
100.前記樹状細胞が、IL−1A及びTNFαを産生する、項62〜99のいずれかに記載の方法。
101.前記樹状細胞が、IL−15を産生する、項62〜100のいずれかに記載の方法。
102.前記樹状細胞が、無視できるレベルのIL−10及びTGFβを産生する、項62〜101のいずれかに記載の方法。
103.前記樹状細胞が、c−Mycを発現する、項62〜102のいずれかに記載の方法。
104.前記転写因子NF−κB、Stat3及びAP−1が、活性である、項62〜103のいずれかに記載の方法。
105.前記樹状細胞が、外生的に添加されたIL−2の非存在下でナイーブリンパ球の増殖を誘導することが可能である、項62〜104のいずれかに記載の方法。
106.前記樹状細胞が、1以上のHLAタンパク質を発現するように遺伝子操作されている、項62〜105のいずれかに記載の方法。
107.前記樹状細胞が、HLA−A2.1を発現するように遺伝子操作されている、項62〜106のいずれかに記載の方法。
108.前記樹状細胞が、1以上の抗原もしくは抗原フラグメントまたはその変異体を提示する、項62〜107のいずれかに記載の方法。
109.前記抗原が、がん抗原である、項62〜108のいずれかに記載の方法。
110.前記細胞が、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素またはその抗原フラグメントもしくは変異体を発現する、項62〜109のいずれかに記載の方法。
111.前記がん抗原が、IκBαのプロテアソーム標的配列及びヒトテロメラーゼ逆転写酵素のフラグメントを含む融合タンパク質を含む、項110に記載の方法。
112.前記融合タンパク質が、配列番号13を有する、項111に記載の方法。
113.前記細胞が、前記がん抗原をHLA−制限方式で提示する、項62〜112のいずれかに記載の方法。
114.前記がん抗原が、ウイルス形質転換によって導入される、項62〜113のいずれかに記載の方法。
115.前記ウイルスがレンチウイルスである、項114に記載の方法。
116.前記樹状細胞が、抗原を認識する細胞毒性リンパ球を生成するようにナイーブPBMCをプライミングすることが可能である、項62〜115のいずれかに記載の方法。
117.単球由来樹状細胞を生成する方法であって:単球に由来する未成熟樹状細胞を含む細胞のサンプルを付与することと;前記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと
を含む、前記方法。
を含む、前記方法。
118.単球由来樹状細胞を生成する方法であって:
i)接着単球細胞を付与することと;
ii)有効量のGM−CSF及びIL−4を含む培地において前記細胞を培養することと;
iii)前記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと;
iv)有効量のGM−CSF及びIL−4を含む培地において細胞を発現する前記機能性Taxタンパク質を培養することと
を含む、前記方法。
i)接着単球細胞を付与することと;
ii)有効量のGM−CSF及びIL−4を含む培地において前記細胞を培養することと;
iii)前記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと;
iv)有効量のGM−CSF及びIL−4を含む培地において細胞を発現する前記機能性Taxタンパク質を培養することと
を含む、前記方法。
119.ステップiv)の後、IL−2を含む培地において前記細胞を培養することをさらに含む、項118に記載の方法。
120.IL−4及び/またはGM−CSFが、Fc4に融合されている、項117〜119のいずれかに記載の方法。
121.前記接着単球が、約4000000のPBMCに由来している、項117〜120のいずれかに記載の方法。
122.パートii)の前記培養が、293細胞を産生するGM−CSF−Fc4/IL−4−Fc4からの馴化培地を含む培地において前記細胞を培養することを含む、項117〜121のいずれかに記載の方法。
123.前記細胞が、約1:10希釈で約7日間、前記馴化培地を含む培地において培養される、項122に記載の方法。
124.前記細胞が、T細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質をコードするウイルスによって形質導入される、項117〜123のいずれかに記載の方法。
125.前記Taxタンパク質が、HTLV−1、HTLV−2、及びHTLV−3からなる群から選択されるヒトT細胞白血病ウイルスからのものである、項124に記載の方法。
126.前記Taxタンパク質が、HTLV−2からのものである、項124に記載の方法。
127.前記ウイルスがレンチウイルスである、項123〜126のいずれかに記載の方法。
128.前記細胞が、約10μg/mlのポリブレンの存在下で形質導入される、項123〜127のいずれかに記載の方法。
129.前記培地が、約10%ウシ胎児血清を有するRPMI1640培地を含む、項117〜128のいずれかに記載の方法。
130.前記培養ステップiv)が、GM−CSF−Fc4及びIL−4−Fc4の存在下で約5〜7日間、10%FBSを有するRPMI1640培地において、前記のTaxタンパク質発現細胞を培養し、続いて、培養において前記細胞を約100ユニット/mlのIL−2の存在下で維持することを含む、項117〜129のいずれかに記載の方法。
131.前記単球由来樹状細胞を活性化させることをさらに含む、項117〜130のいずれかに記載の方法。
132.前記活性化させることが、TNFα及びLPSによって前記細胞を刺激することを含む、項131に記載の方法。
133.前記TNFαが、約10〜250ng/mlの量で投与され、LPSが、約1〜5μg/mlの量で投与される、項132に記載の方法。
134.前記細胞が、1〜5日間刺激される、項131〜133のいずれかに記載の方法。
135.前記細胞が、約2日間刺激される、項134に記載の方法。
136.前記Taxタンパク質が、HTLV−1、HTLV−2、HTLV−3及びHTLV−4からなる群から選択されるヒトT細胞白血病ウイルスからのものである、項117〜135のいずれかに記載の方法。
137.前記Taxタンパク質が、HTLV−2からのものである、項117〜136のいずれかに記載の方法。
138.前記樹状細胞が、構成的な成熟及び活性化表現型を有する、項117〜137のいずれかに記載の方法。
139.前記樹状細胞が、ヒト細胞である、項117〜138のいずれかに記載の方法。
140.前記樹状細胞が、CD205+である、項117〜139のいずれかに記載の方法。
141.前記樹状細胞が、1以上の樹状細胞成熟及び活性化マーカーを発現する、項117〜140のいずれかに記載の方法。
142.前記樹状細胞成熟及び活性化マーカーが、CD83、CD80、CD86、CD70からなる群から選択される、項117〜141に記載の方法。
143.前記樹状細胞が、4−1BBL及び/またはCD4をさらに発現する、項142に記載の方法。
144.前記樹状細胞が、懸濁培養における成長が可能である、項117〜143のいずれかに記載の方法。
145.前記樹状細胞が、培養で最大3ヶ月間増殖することが可能である、項117〜144のいずれかに記載の方法。
146.前記樹状細胞が、TLR3+及びTLR4−である、項117〜145のいずれかに記載の方法。
147.前記樹状細胞が、TLR7の切断型を発現する、項117〜146のいずれかに記載の方法。
148.前記樹状細胞が、IL−1A及びTNFαを産生する、項117〜147のいずれかに記載の方法。
149.前記樹状細胞が、TGFβを産生する、項117〜148のいずれかに記載の方法。
150.前記樹状細胞が、IL−15を産生する、項117〜149のいずれかに記載の方法。
151.前記樹状細胞が、c−Mycを発現する、項117〜150のいずれかに記載の方法。
152.前記樹状細胞が、外生的に添加されたIL−2の非存在下でナイーブリンパ球の増殖を誘導することが可能である、項117〜151のいずれかに記載の方法。
153.前記樹状細胞が、1以上のHLAタンパク質を発現するように遺伝子操作されている、項117〜152のいずれかに記載の方法。
154.前記樹状細胞が、HLA−A2.1を発現するように遺伝子操作されている、項117〜153のいずれかに記載の方法。
155.前記樹状細胞が、1以上の抗原もしくは抗原フラグメントまたはその変異体を発現する、項117〜154のいずれかに記載の方法。
156.前記抗原が、がん抗原である、項117〜155のいずれかに記載の方法。
157.前記樹状細胞が、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素またはその抗原フラグメントもしくは変異体を発現する、項117〜156のいずれかに記載の方法。
158.前記がん抗原が、IκBαのプロテアソーム標的配列及びヒトテロメラーゼ逆転写酵素のフラグメントを含む融合タンパク質を含む、項157に記載の方法。
159.前記融合タンパク質が、配列番号13を有する、項158に記載の方法。
160.前記細胞が、HLA−制限方式で前記抗原を提示する、項154〜159のいずれかに記載の方法。
161.前記抗原が、ウイルス形質転換によって導入される、項154〜160のいずれかに記載の方法。
162.前記ウイルスがレンチウイルスである、項161に記載の方法。
163.前記樹状細胞が、抗原を認識する細胞毒性リンパ球を生成するようにナイーブPBMCをプライミングすることが可能である、項117〜162のいずれかに記載の方法。
164.項62〜163のいずれかに記載の方法によって作製される樹状細胞。
165.細胞毒性Tリンパ球を産生するための方法であって
項1〜61のいずれかに記載の樹状細胞を、ナイーブリンパ球を含む細胞と一緒に、ある期間培養すること
を含み、これにより、細胞毒性Tリンパ球が産生される、前記方法。
項1〜61のいずれかに記載の樹状細胞を、ナイーブリンパ球を含む細胞と一緒に、ある期間培養すること
を含み、これにより、細胞毒性Tリンパ球が産生される、前記方法。
166.細胞毒性Tリンパ球を産生するための方法であって
i)項1〜61のいずれかに記載の樹状細胞を、ナイーブリンパ球を含む細胞と一緒に、第1期間培養して、細胞の混合培養物を作り出すことと;
ii)前記細胞の混合培養物を有効量のIL−2によって処理して、前記細胞を、第2期間、培養し続けることと
を含み、これにより、細胞毒性Tリンパ球が産生される、前記方法。
i)項1〜61のいずれかに記載の樹状細胞を、ナイーブリンパ球を含む細胞と一緒に、第1期間培養して、細胞の混合培養物を作り出すことと;
ii)前記細胞の混合培養物を有効量のIL−2によって処理して、前記細胞を、第2期間、培養し続けることと
を含み、これにより、細胞毒性Tリンパ球が産生される、前記方法。
167.前記ナイーブリンパ球を含む細胞が、ナイーブPBMCを含む、項165〜166のいずれかに記載の方法。
168.前記ナイーブリンパ球が、ロイコパックから単離されている、項165〜167のいずれかに記載の方法。
169.前記ナイーブリンパ球及び前記樹状細胞が、同種異系である、項165〜168のいずれかに記載の方法。
170.前記樹状細胞対ナイーブPBMCの比が、約1:100である、項165〜169のいずれかに記載の方法。
171.前記ステップi)の培養が、外因性サイトカインを添加することなく行われる、項166〜170のいずれかに記載の方法。
172.前記第1期間が、約2〜3日間である、項166〜172のいずれかに記載の方法。
173.前記IL−2の濃度が、約100〜200ユニット/mlである、項166〜172のいずれかに記載の方法。
174.前記第2期間が、2〜6週間である、項166〜173のいずれかに記載の方法。
175.前記細胞毒性Tリンパ球が、抗原特異的であり、HLA−制限方式で、標的細胞の細胞溶解を誘導する、項166〜174のいずれかに記載の方法。
176.前記細胞毒性Tリンパ球が、非HLA−制限方式で標的細胞を殺傷する可能性があるCD3+/CD56+T細胞を含む、項166〜175のいずれかに記載の方法。
177.前記樹状細胞が、4−1BBLを発現する、項166〜176のいずれかに記載の方法。
178.前記樹状細胞が、4−1BBLを発現するように改変されている、項166〜177のいずれかに記載の方法。
179.前記の細胞の非HLA−制限殺傷が、NKG2Dのリガンド結合によって媒介される、項176〜178のいずれかに記載の方法。
180.有効量の、項165〜179のいずれかに記載の方法によって産生される細胞毒性Tリンパ球を含む、医薬組成物。
181.対象において疾患または状態を処置する方法であって、前記対象に、有効量の細胞毒性Tリンパ球を投与することを含み、前記細胞毒性Tリンパ球が、項1〜61のいずれかに記載の樹状細胞を使用して産生される、前記方法。
182.対象において疾患または状態を処置する方法であって、前記対象に、有効量の細胞毒性Tリンパ球を投与することを含み、前記細胞毒性Tリンパ球が、項165〜179のいずれかに記載の方法によって産生される、前記方法。
183.対象において疾患または状態を処置する方法であって、前記対象に、有効量の、項1〜61のいずれかに記載の樹状細胞を投与することを含む、前記方法。
184.前記疾患が、がんである、項181〜183のいずれかに記載の方法。
185.前記がん細胞が、MICA/Bを発現する、項184に記載の方法。
186.前記がんが乳がんである、項181〜185のいずれかに記載の方法。
187.前記対象が、哺乳動物である、項181〜186のいずれかに記載の方法。
188.前記対象が、ヒトである、項181〜187のいずれかに記載の方法。
189.改変初代血液樹状細胞を生成する方法であって:
i)未成熟樹状細胞を含む細胞のサンプルを付与することと;
ii)前記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと
を含む、前記方法。
i)未成熟樹状細胞を含む細胞のサンプルを付与することと;
ii)前記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと
を含む、前記方法。
190.改変初代血液樹状細胞を生成する方法であって:
i)樹状前駆体細胞を含む細胞のサンプルを付与することと;
ii)前記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現し、前記細胞を培養することと;
iii)前記細胞を培養して樹状細胞への分化を誘導することと;
iv)前記培養細胞からT細胞を枯渇させることと
を含む、前記方法。
i)樹状前駆体細胞を含む細胞のサンプルを付与することと;
ii)前記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現し、前記細胞を培養することと;
iii)前記細胞を培養して樹状細胞への分化を誘導することと;
iv)前記培養細胞からT細胞を枯渇させることと
を含む、前記方法。
191.単球由来樹状細胞を生成する方法であって:
i)接着単球細胞を付与することと;
ii)前記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと;
iii)前記細胞を培養して樹状細胞への分化を誘導することと
を含む、前記方法。
i)接着単球細胞を付与することと;
ii)前記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと;
iii)前記細胞を培養して樹状細胞への分化を誘導することと
を含む、前記方法。
特定の課題に対する本発明の教示の適用は、本明細書に含有される教示に照らして当業者の能力の範囲内である。本発明の組成物及び方法の例は、以下の非限定例において明らかである。
実施例1.ヒト初代血液及び単球由来樹状細胞株の開発
HTLV−2Taxを、DC機能の調節における役割の分子ツールとして利用した。Tax−形質導入PBMCの培養の間のDCの潜在的損失を防止するために、形質導入細胞を、抗CD3電磁ビーズを使用してネガティブ選択して、T細胞を枯渇させた。10の血液ドナーの形質導入PBMCからの2つのCD3−ネガティブTax−GFP+細胞株を、成長可能性を損失することなく6ヶ月にわたって連続して進化及び成長させた。2つの異なる血液ドナーから樹立したこれらの2つのDC細胞株は、樹状細胞関連マーカーを表した。これらの細胞は、系列−ネガティブであり、CD11c及びCD205、ならびに、CD83、CD80、CD86、CD70、CCR7及びHLA−DRを含めたDC成熟及び活性化分子を発現した(図1a及び1b)。これらの2つの細胞株をihv−DC1及びihv−DC2と命名し、これらは、構成的な成熟及び活性化表現型を維持するヒトCD11c+/CD205+血液樹状細胞のサブセットを表した。
HTLV−2Taxを、DC機能の調節における役割の分子ツールとして利用した。Tax−形質導入PBMCの培養の間のDCの潜在的損失を防止するために、形質導入細胞を、抗CD3電磁ビーズを使用してネガティブ選択して、T細胞を枯渇させた。10の血液ドナーの形質導入PBMCからの2つのCD3−ネガティブTax−GFP+細胞株を、成長可能性を損失することなく6ヶ月にわたって連続して進化及び成長させた。2つの異なる血液ドナーから樹立したこれらの2つのDC細胞株は、樹状細胞関連マーカーを表した。これらの細胞は、系列−ネガティブであり、CD11c及びCD205、ならびに、CD83、CD80、CD86、CD70、CCR7及びHLA−DRを含めたDC成熟及び活性化分子を発現した(図1a及び1b)。これらの2つの細胞株をihv−DC1及びihv−DC2と命名し、これらは、構成的な成熟及び活性化表現型を維持するヒトCD11c+/CD205+血液樹状細胞のサブセットを表した。
ihv−DCは、通常の培養条件において懸濁で成長し、いくつかの細胞が接着して、典型的な樹状突起を示した。DC成長を促進する際のTaxの能力を実証するために、PBMCからの接着単球をまずGM−CSF/IL−4によって刺激して、単球由来樹状細胞(MoDC)を生成した(図1c)。これらのMoDCのいくらかは樹状突起を提示し、MoDCを続いてTaxレンチウイルスによって形質導入した。形質導入MoDC−Tax細胞を培養の間に分離させ、これらの細胞は、最大3ヶ月間増殖することが可能であった。MoDC−Tax細胞は、成熟及び活性化表現型を提示した(図1d)。これらの結果は、Taxが、通常の培養条件で細胞接着を損失した血液及び単球由来DCの両方の成長を促進することができたことを示唆した。
結果
ihv−DCにおけるTLR、サイトカイン及び細胞内シグナル伝達分子の発現
細胞内dsRNA−センシングTLR3受容体は発現されたが、TLR4はihv−DC及びMoDC−Tax細胞の両方においてネガティブであった(図2a)。TLR7の切断型はihv−DC及びMoDC−Taxの両方において検出されたが、MoDCにおいては検出されず(図2b)、これは、TaxがDCにおいてTLR7を上方調節したことを示唆した。TLR9は、ihv−DC2において高度に、MoDCにおいて僅かに発現された(図2b)。TLR発現ステータスに関わらず、これらの受容体は、これらの樹立DC細胞株が、高レベルの共刺激分子、例えばCD80、CD86、CD70及びCD83を持続的に発現したため、DCの成熟及び活性化を誘導するのにもはや必要ではなかった。
ihv−DCにおけるTLR、サイトカイン及び細胞内シグナル伝達分子の発現
細胞内dsRNA−センシングTLR3受容体は発現されたが、TLR4はihv−DC及びMoDC−Tax細胞の両方においてネガティブであった(図2a)。TLR7の切断型はihv−DC及びMoDC−Taxの両方において検出されたが、MoDCにおいては検出されず(図2b)、これは、TaxがDCにおいてTLR7を上方調節したことを示唆した。TLR9は、ihv−DC2において高度に、MoDCにおいて僅かに発現された(図2b)。TLR発現ステータスに関わらず、これらの受容体は、これらの樹立DC細胞株が、高レベルの共刺激分子、例えばCD80、CD86、CD70及びCD83を持続的に発現したため、DCの成熟及び活性化を誘導するのにもはや必要ではなかった。
炎症性サイトカイン、例えばIL−1A及びTNFαを全てのihv−DC及びMoDCにおいて産生した一方で、IL−10及びTGFβを含めた免疫調節因子をihv−DCにおいて無視できるレベルで発現し、MoDC−Tax細胞がTGFβを産生した(図2c〜2f)。CD8+細胞毒性リンパ球の発生に有利に働くIL−15を、全ての樹立DC細胞株及び活性化MoDCにおいて高レベルで産生した(図2c〜2f)。これらの結果を合わせて考えると、ihv−DCにおけるTLR及びサイトカインの発現プロファイルは、従来の方法によって生成した成熟及び活性化血液DCの表現型とよく関連していた。
Taxは、ihv−DC及びMoDC−Tax細胞の両方におけるc−Mycの過剰発現によって証明されているように、細胞周期の進行を駆動する能力を有した(図2g)。生存促進性Bcl−2タンパク質、Bcl−xLを、Taxを発現したDCにおいてのみとりわけ上方調節した(図2h)。細胞サイクル調節因子、pRb及びcdc2を、ihv−DCにおいてリン酸化した(図2i)。Stat1、Stat3及びStat5のリン酸化形態は全てのDCにおいて検出され(図2l)、NF−κB、Stat3及びAP−1を含めた転写因子の活性もihv−DCにおいて観察された(図2j)。これにより、Taxが、腫瘍形成活性化及び細胞周期進行の誘導を通して、CD4+T細胞のTax−媒介不死化と同様のメカニズムによって血液DCを不死化させたと思われた。
ihv−DCによる抗原特異的CTLの誘導
ihv−DCからのHLA−A及び−B対立遺伝子をクローン化し、配列決定した。配列分析は、ihv−DC1細胞はHLA−A30/B71であったがihv−DC2細胞はHLA−A2.1/B40であったことを示した。HLA−A2は、最も頻繁なHLA対立遺伝子の1つであるため、これをまず決定して、細胞毒性リンパ球の誘導におけるihv−DC2の機能性を試験した。混合白血球反応(MLR)アッセイを、1:100の比で、HLA−A2+の健常な血液ドナーから直接単離したナイーブPBMCとihv−DC2細胞を混合することによって設定した。ihv−DC2細胞は、最初の2〜3日で組み換えIL−2の非存在下にドナーリンパ球の劇的な増加を誘導したことが観察された。反応性リンパ球は、4〜6週間、組み換えIL−2の存在下で増殖し続けた。MLRの2週間後、種々のドナーのPBMCから生成した、ihv−DC−活性化された、増殖しているリンパ球が、エフェクタCD8+T細胞の主要な免疫表現型を表し、豊富な量の細胞毒性成分、パーフォリン及びグランザイムBを発現し、多量のIFNγ及びTNFαを産生した(図3a、3b及び3c)。ihv−DC細胞は、MLR培養物におけるTax−GFP緑色蛍光シグナルの欠失によって証明されているように完全に消失した。ihv−DC2−活性化CTLを、Tax抗原の認識について評価した。HLA−A2.1を、まず、HLA−A2−ネガティブMT4細胞(Tax+HTLV−1−形質転換T細胞)内に発現させた(図3d)。ihv−DC2−活性化CTLは、MT4細胞のものよりも強力にMT4−A2.1細胞の細胞溶解を誘導したことが見出された(図3e)。標的細胞モデルを、Tax−FLAGを用いてまたはこれを用いずに、ルシフェラーゼ、ベータ−2−ミクログロブリン(B2M)及びHLA−A2.1の逐次的なレンチウイルス形質転換によって改変NIH3T3細胞を使用して発生させた(図3f)。Taxを細胞質点斑において主に局在化させた(図3f)。ihv−DC−活性化CTLが、10:1のE:T比において、およそ90%のTax−発現のHLA−A2+3T3細胞の細胞溶解を誘導したことが示された(図3g及び3h)。
ihv−DCからのHLA−A及び−B対立遺伝子をクローン化し、配列決定した。配列分析は、ihv−DC1細胞はHLA−A30/B71であったがihv−DC2細胞はHLA−A2.1/B40であったことを示した。HLA−A2は、最も頻繁なHLA対立遺伝子の1つであるため、これをまず決定して、細胞毒性リンパ球の誘導におけるihv−DC2の機能性を試験した。混合白血球反応(MLR)アッセイを、1:100の比で、HLA−A2+の健常な血液ドナーから直接単離したナイーブPBMCとihv−DC2細胞を混合することによって設定した。ihv−DC2細胞は、最初の2〜3日で組み換えIL−2の非存在下にドナーリンパ球の劇的な増加を誘導したことが観察された。反応性リンパ球は、4〜6週間、組み換えIL−2の存在下で増殖し続けた。MLRの2週間後、種々のドナーのPBMCから生成した、ihv−DC−活性化された、増殖しているリンパ球が、エフェクタCD8+T細胞の主要な免疫表現型を表し、豊富な量の細胞毒性成分、パーフォリン及びグランザイムBを発現し、多量のIFNγ及びTNFαを産生した(図3a、3b及び3c)。ihv−DC細胞は、MLR培養物におけるTax−GFP緑色蛍光シグナルの欠失によって証明されているように完全に消失した。ihv−DC2−活性化CTLを、Tax抗原の認識について評価した。HLA−A2.1を、まず、HLA−A2−ネガティブMT4細胞(Tax+HTLV−1−形質転換T細胞)内に発現させた(図3d)。ihv−DC2−活性化CTLは、MT4細胞のものよりも強力にMT4−A2.1細胞の細胞溶解を誘導したことが見出された(図3e)。標的細胞モデルを、Tax−FLAGを用いてまたはこれを用いずに、ルシフェラーゼ、ベータ−2−ミクログロブリン(B2M)及びHLA−A2.1の逐次的なレンチウイルス形質転換によって改変NIH3T3細胞を使用して発生させた(図3f)。Taxを細胞質点斑において主に局在化させた(図3f)。ihv−DC−活性化CTLが、10:1のE:T比において、およそ90%のTax−発現のHLA−A2+3T3細胞の細胞溶解を誘導したことが示された(図3g及び3h)。
Tax−不死化DCが、がん原遺伝子タンパク質、例えばc−Mycを過剰発現及び活性化して、細胞周期の進行及び増殖を促進したため、ihv−DCによって活性化されたCTLは、これらのがんタンパク質が無秩序化される場合が多いがん細胞を認識することができたと思われる。この仮説を試験するために、2つのHLA−A2+がん細胞株、A375(転移性黒色腫)及びPANC−1(膵臓がん)、ならびに1つのHLA−A2−ネガティブ細胞株、H1299(肺がん)を選択した。ihv−DC2−活性化CTLはA375及びPANC−1細胞の細胞溶解を効果的に誘導したが、H1299細胞において見かけの殺傷活性を有さなかったことが示された(図4a〜4d)。HLA−A2.1cDNAを次にH1299細胞(図4e)に導入したところ、HLA−A2.1+H1299細胞が、ihv−DC2−活性化CTLによって媒介される殺傷に感受性になったことが見出された(図4f、4g)。まとめて、これらの結果は、ihv−DC2−活性化CTLが、Tax−発現細胞及びがん細胞においてHLA−制限標的細胞殺傷を媒介する能力を有したという見解を支持した。
hTERT特異的なCTLを発生させるihv−DCにおけるhTERTフラグメントの発現
樹立樹状細胞株の有意な利点の1つは、初代DCとは違って、DC細胞株が、抗原提示において機能を向上させるように遺伝子操作され得ることである。この考えを検証するために、HLA−A2.1をHLA−A2−ネガティブihv−DC1細胞内に導入して、ihv−DC1−A2.1細胞を生成させた。ほぼ100%のihv−DC1−A2.1細胞がHLA−A2+であった(図5a)。公知の汎用腫瘍抗原を選択してihv−DC1−A2.1細胞内に導入した。hTERTは、90%超のヒトのがんにおいて過剰発現し、無数の認識されたCTLエピトープ24を構成する。抗原処理を容易にするために、融合構築物、pTERTを設計し、これは、IκBαのプロテアソーム標的配列、及び6つのHLA−A2−制限CTLエピトープをカバーするhTERT(aa301−700)のフラグメントからなった(図5b、5c)。ihv−DCがNF−κBの構成的な活性を示したため、pTERTは、予測通り高速で退化して、HLA分子との複合体の形成において豊富な量のTERTペプチドを潜在的に産生した。pTERTを、レンチウイルス形質転換を介してihv−DC1−A2.1細胞に導入した。pTERTがDMSO処理ihv−DC1/pTERT細胞において辛うじて検出され、これらのDCの、MG132、プロテアソームの化学的阻害剤による前処理がpTERTの蓄積を誘導したことが見出された(図5c)。次に、標的細胞モデルを、FLAG−TERT(aa301−700)のレンチウイルス形質転換による改変3T3L−A2.1細胞を使用して設計した(図5d)。ihv−DC1−A2.1及びihv−DC1−A2.1/pTERT細胞を使用してナイーブPBMCをプライミングし、細胞毒性リンパ球を生成した。ihv−DC1−A2.1/pTERT−活性化CTLがihv−DC1−A2.1−活性化CTLよりもかなり強力に改変NIH3T3細胞の細胞溶解を誘導したことが見出された(図5e、5f)。これらの所見は、樹立ihv−DCが、細胞内に所与の腫瘍抗原を送達するようにさらに改変され得るという考えを支持した。
樹立樹状細胞株の有意な利点の1つは、初代DCとは違って、DC細胞株が、抗原提示において機能を向上させるように遺伝子操作され得ることである。この考えを検証するために、HLA−A2.1をHLA−A2−ネガティブihv−DC1細胞内に導入して、ihv−DC1−A2.1細胞を生成させた。ほぼ100%のihv−DC1−A2.1細胞がHLA−A2+であった(図5a)。公知の汎用腫瘍抗原を選択してihv−DC1−A2.1細胞内に導入した。hTERTは、90%超のヒトのがんにおいて過剰発現し、無数の認識されたCTLエピトープ24を構成する。抗原処理を容易にするために、融合構築物、pTERTを設計し、これは、IκBαのプロテアソーム標的配列、及び6つのHLA−A2−制限CTLエピトープをカバーするhTERT(aa301−700)のフラグメントからなった(図5b、5c)。ihv−DCがNF−κBの構成的な活性を示したため、pTERTは、予測通り高速で退化して、HLA分子との複合体の形成において豊富な量のTERTペプチドを潜在的に産生した。pTERTを、レンチウイルス形質転換を介してihv−DC1−A2.1細胞に導入した。pTERTがDMSO処理ihv−DC1/pTERT細胞において辛うじて検出され、これらのDCの、MG132、プロテアソームの化学的阻害剤による前処理がpTERTの蓄積を誘導したことが見出された(図5c)。次に、標的細胞モデルを、FLAG−TERT(aa301−700)のレンチウイルス形質転換による改変3T3L−A2.1細胞を使用して設計した(図5d)。ihv−DC1−A2.1及びihv−DC1−A2.1/pTERT細胞を使用してナイーブPBMCをプライミングし、細胞毒性リンパ球を生成した。ihv−DC1−A2.1/pTERT−活性化CTLがihv−DC1−A2.1−活性化CTLよりもかなり強力に改変NIH3T3細胞の細胞溶解を誘導したことが見出された(図5e、5f)。これらの所見は、樹立ihv−DCが、細胞内に所与の腫瘍抗原を送達するようにさらに改変され得るという考えを支持した。
ihv−DC1−活性化CTLによる非HLA−制限がん細胞殺傷
ihv−DC2細胞とは異なり、ihv−DC1−活性化CTLは、CD3+/CD56+T細胞の主な集団を構成し(図6a)、これは、非HLA−制限方式でNKG2D及びそのリガンドの相互作用を通してがん細胞を殺傷するサイトカイン誘導キラー細胞(CIK)の組成と類似した。MICA/MICBを含むNKG2Dリガンドは、がん細胞及びウイルス感染細胞の表面において選択的に発現されたが、正常な細胞25,26においては非常に低いレベルでも検出または発現されなかった。この独自の特徴は、がん細胞におけるCTL−媒介殺傷に選択的な標的として機能する。図6bに示すように、MICA/Bは、H1299、HeLa及びA375細胞において発現されたが、正常なヒト線維芽細胞(NHF)においては検出されなかった。ihv−DC1−活性化CTLは、HLAのタイプに関わらず、全てのこれらのがん細胞の細胞溶解を強力に誘導したことが見出された(図6c〜6f)。対照的に、これらのCTLは、NHF細胞において殺傷活性を有さなかった(図6g)。
ihv−DC2細胞とは異なり、ihv−DC1−活性化CTLは、CD3+/CD56+T細胞の主な集団を構成し(図6a)、これは、非HLA−制限方式でNKG2D及びそのリガンドの相互作用を通してがん細胞を殺傷するサイトカイン誘導キラー細胞(CIK)の組成と類似した。MICA/MICBを含むNKG2Dリガンドは、がん細胞及びウイルス感染細胞の表面において選択的に発現されたが、正常な細胞25,26においては非常に低いレベルでも検出または発現されなかった。この独自の特徴は、がん細胞におけるCTL−媒介殺傷に選択的な標的として機能する。図6bに示すように、MICA/Bは、H1299、HeLa及びA375細胞において発現されたが、正常なヒト線維芽細胞(NHF)においては検出されなかった。ihv−DC1−活性化CTLは、HLAのタイプに関わらず、全てのこれらのがん細胞の細胞溶解を強力に誘導したことが見出された(図6c〜6f)。対照的に、これらのCTLは、NHF細胞において殺傷活性を有さなかった(図6g)。
この細胞傷害機序をさらに調査するために、遮断抗体をNKG2Dに利用した。K562細胞は、HLA分子の表面発現を欠失するが、NKG2D及びそのリガンドの相互作用を介して標的細胞を殺傷するNK細胞に感受性であったため、CTL−媒介殺傷に耐性であることが知られていた。固定量の抗NKG2D抗体(50μg/ml)では、より低いE:T比(1.25:1及び2.5:1)でのihv−DC1−活性化CTLによる殺傷からK562細胞を効果的に防御した(図7a)。より高いE:T比(5:1及び10:1)では、抗NKG2D抗体は、K562細胞を殺傷から保護するのにあまり有効でないようであった(図7a)。次に、固定のE:T比(2.5:1)及び増加量の抗NKG2D抗体を用いた。この遮断抗体は、用量依存でK562細胞のihv−DC1−CTL−媒介殺傷を防止したことが示された(図7b)。同様に、抗NKG2D抗体(50μg/ml)は、より低いE:T比においてihv−DC1−活性化CTLによる細胞溶解からメラノーマ細胞を救出したことが見出された(図7c)。NIH3T3細胞を、ヒトMICAを用いてまたは用いずにルシフェラーゼを発現することによってさらに改変した(図7d)。ヒトHLA対立遺伝子はNIH3T3細胞に存在しなかったため、ヒトCTLによるこれらの標的細胞の殺傷がTCR認識を通して媒介される可能性は低かった。ihv−DC1−活性化CTLが3T3L/ベクター細胞の殺傷よりも強力に3T3L/hMICA細胞の細胞溶解を誘導することも実際に見出された(図7e、7f)。まとめて、これらの所見は、図5に示すように、ihv−DC1−活性化CTLが、CD3+/CD56+T細胞の主な組成物と共に、がん細胞において発現されるNKG2D及びそのリガンドの相互作用を介してがん細胞の細胞溶解を誘導し、また、HLA依存で標的細胞を殺傷する能力も有したことを示した。さらに、ihv−DC1−活性化CTLにおいて発現された高密度のNKG2Dは、可溶性のNKG2Dリガンドからの中和効果に潜在的に打ち勝つことができた。
NSGマウスモデルにおけるヒト乳がんのihv−DC1ベースの免疫療法
ihv−DCベースの免疫療法の適用を検討するために、ihv−DC1細胞を、非HLA−制限方式でがん細胞を殺傷する豊富な量のCD3+/CD56+T細胞を生成する独自の能力について選択した。MCF−7、MCF−7/ADR(MCF−7の複数の化学療法剤耐性の誘導体)及びHER2/Neu+HCC1954細胞を含めた3の乳がん細胞株を選んだ。ihv−DC1−活性化CTLは、これらの乳がん細胞の細胞溶解を非常に強力に誘導したことが観察された(図8a、8b)。MICA/Bを全ての被験乳がん細胞株において高度に発現させた(図8c)。NKG2D遮断抗体(100μg/ml)は、CTLからのがん細胞殺傷を効率的に防止した(図8d)。
ihv−DCベースの免疫療法の適用を検討するために、ihv−DC1細胞を、非HLA−制限方式でがん細胞を殺傷する豊富な量のCD3+/CD56+T細胞を生成する独自の能力について選択した。MCF−7、MCF−7/ADR(MCF−7の複数の化学療法剤耐性の誘導体)及びHER2/Neu+HCC1954細胞を含めた3の乳がん細胞株を選んだ。ihv−DC1−活性化CTLは、これらの乳がん細胞の細胞溶解を非常に強力に誘導したことが観察された(図8a、8b)。MICA/Bを全ての被験乳がん細胞株において高度に発現させた(図8c)。NKG2D遮断抗体(100μg/ml)は、CTLからのがん細胞殺傷を効率的に防止した(図8d)。
これらの有望なインビトロでの結果は、本発明者らに、同所性乳がんNSGマウスモデルにおいてT細胞治療を調査することを促した。第1動物実験において、ihv−DC1−活性化CTLは、上記方法において記載されているT細胞治療法の後、乳腺脂肪体における樹立HCC1954腫瘍の成長を劇的に抑制した(図9a〜9c)。より顕著には、ihv−DC1−活性化CTLは、HCC1954腫瘍の肺転移を効率的に阻害した。CTL処置群の全てのマウスにおいて、転移箇所が見られなかった一方で、非処置群の全てのマウスからの肺では微小転移が検出された(図9d)。抗ヒトCD3染色を次いで適用して、注入されたCTLのインビボ輸送パターンを評価した。ヒトCD3+T細胞が、腫瘍塊、脾臓及び肺組織において検出され、いくつかのCD3+細胞が、CTL群マウスにおける肝臓において見出されたことが示された(図9e)。浸潤性T細胞は、CTL群マウスにおける心臓及び腎臓において見出されなかった(図9e)。第2動物実験は、MCF−7/ADR乳がんNSGマウスモデルを利用した。HCC1954NSGモデルと同様に、ihv−DC1−活性化CTLは、乳腺脂肪体におけるMCF−7/ADR腫瘍の成長を阻害したことが観察された(図10a〜10b)。実験期間の60日間で、CTL群マウスにおいて体重減少及び他の副作用が見られなかった(図10c)。より重要なことには、ihv−DC1−活性化CTLは、CTL群マウスにおけるMCF−7/ADR腫瘍の肺転移を効果的に阻害した(図10d)。注入されたCTLは、腫瘍塊、肝臓、脾臓及び肺組織に浸潤したが、心臓及び腎臓には浸潤しなかった(図10e)。これらのデータは、そのため、マウスモデルにおけるihv−DC1−活性化CTLの治療効果を実証し、また、所望のインビボ輸送パターンを示した。
腫瘍形成活性化を通して細胞周期進行を誘導するウイルスTaxタンパク質を発現することによる、不死化され構造的に活性化されたヒト初代血液樹状細胞(DC)株、ihv−DCの発生を本明細書において記載する。ihv−DCは、CD11c+/CD205+DCのサブセットであり、共刺激分子を持続的に表し、ドナー由来のリンパ球をプライミングして、HLA−制限方式でTax−発現細胞及びがん細胞を認識及び殺傷することができるCD8+エフェクタの細胞毒性Tリンパ球(CTL)を生成することができる。ihv−DCは、T細胞をプライミングしてHLA−A2−制限のhTERT特異的なCTLを生成する際にヒトテロメラーゼ逆転写酵素(hTERT)フラグメントを発現するように遺伝子操作され得る。T細胞をプライミングしてHLA−制限標的細胞殺傷を媒介することに加えて、ihv−DC株の1つ、ihv−DC1が、NKG2Dと、がん細胞において発現されるそのリガンドとの相互作用を通して、広範な抗がん活性によってCD3+/CD56+CTLの確固たる増加を促進する。ihv−DC1−活性化CTLは、樹立腫瘍の成長を強力に阻害し、同所性NSGマウスモデルにおける乳がん細胞の肺転移を抑制する。より重要なことには、ihv−DC1−活性化CTLは、原発腫瘍遺伝子座及び転移部位に浸潤して、天然のインビボでのCTL輸送特徴を模倣することができる。これらの樹立ヒト血液DCは、細胞ベースの免疫療法の開発を容易にする。
血液ドナーからPHA/IL−2刺激Tax−形質導入PBMCを選択することによってヒト血液樹状細胞株を発生させる新規の方法を本明細書において記載する。樹立ihv−DCは、その成熟及び活性化表現型を損失することなく長時間の培養において確実に成長及び維持され得る。接着単球から分化したGM−CSF/IL−4−誘導DCにおいてTaxを発現させることによって単球由来樹状細胞(MoDC)を増幅する方法も本明細書に記載する。いくつかの実施形態において、第2の方法は、最大3ヶ月間、成熟及び活性化MoDCの成長を可能にする。この方法は、数百万のPBMCから適当な数の活性化MoDCを生成することができ、これは、望ましくないアフェレーシス手法を排除することによる、従来のMoDC方法よりも有意な利点である。その上、初代DCとは違って、樹立DCは、細胞内に所与の腫瘍抗原を発現させることによって容易に修飾されることにより、CD8T細胞をプライミングする際に複数の抗原性エピトープを提示し、かつ、抗がん免疫の発生を高めることができる。
血液DCを不死化及び活性化する際のTaxの能力は、これまでに報告されていない。理論に拘束されることなく、取り組みの達成は、いくつかのレベルでの細胞選択及び培養技術に起因している。まず、PHA/IL−2がT細胞増殖を刺激し、活性化T細胞は、初代未成熟DCがレンチウイルス形質転換に高度に耐性であるため、血液未成熟DCがTaxレンチウイルスによって形質導入されることを場合により可能にする可溶性因子を分泌し得る。第2に、Tax−形質導入リンパ球の大部分が、Tax−形質導入DCよりもかなり速く増殖するため、早期の選択段階でのT細胞の枯渇は、少数のDCが健康に育つことを可能にする必須のステップである。第3に、大部分のTax−形質導入DCは、形質転換後の3ヶ月目に「成長の転換点」を経験し得、そのいくらかは、この段階を通った後にその成長強度を取り戻す。そのため、Tax−形質導入DCが不死になるのを助ける継続的な培養の取り組みが必要である。
重要な表現型の1つは、ihv−DCが、さらなる刺激を必要とせず、構造的に活性化されていることである。Taxは、DCの成熟及び活性化を促進する能力を一見有する。NF−κBシグナル伝達のTax−誘導活性化は、DCの成熟及び活性化のプロセスにおいて重要な役割をすることが推論される。侵入する病原体に遭遇する際、病原体の成分は、未成熟DCにおけるTLR、例えばTLR3及びTLR4を刺激する。TLR3またはTLR4結合は、受容体−関連TRAF6を活性化し、IκBキナーゼ複合体、NF−κBシグナル伝達の中心的調節因子を含めた下流のシグナル伝達分子の活性化を次いで誘発する。Kobayashi,T.et al.TRAF6 is a critical factor for dendritic cell maturation and development.Immunity 19,353−363(2003);Hull,C.,McLean,G.,Wong,F.,Duriez,P.J.& Karsan,A.Lipopolysaccharide signals an endothelial apoptosis pathway through TNF receptor−associated factor 6−mediated activation of c−Jun NH2−terminal kinase.The Journal of Immunology 169,2611−2618(2002)。NF−κBは、DCの成熟及び活性化を誘導する際に重要なメディエータであることがよく認識されている。Rescigno,M.,Martino,M.,Sutherland,C.L.,Gold,M.R.& Ricciardi−Castagnoli,P.Dendritic cell survival and maturation are regulated by different signaling pathways,The Journal of Experimental Medicine 188,2175−2180(1998);Ardeshna,K.M.,Pizzey,A.R.,Devereux,S.& Khwaja,A.The PI3 kinase,p38 SAP kinase,and NF−κB signal transduction pathways are involved in the survival and maturation of lipopolysaccharide−stimulated human monocyte−derived dendritic cells,Blood 96,1039−1046(2000)。TRAF6はまた、MAPキナーゼを活性化し、AP−1活性化を結果として誘導するのにも必要である。Bradley,J.R.& Pober,J.S.Tumor necrosis factor receptor−associated factors(TRAFs).Oncogene 20 ,6482−6491(2001)。さらに、Stat3活性は、IL−15由来DCが抗原提示能力を取得し、かつ分裂したCD8+T細胞の応答を媒介するのに重要である。Okada,S.,Han,S.,Patel,E.S.,Yang,L.−J.& Chang,L.−J.STAT3 signaling contributes to the high effector activities of interleukin−15−derived dendritic cells.Immunology and Cell Biology 93,461−471(2015)。これらの報告と一致して、ihv−DCは、Tax、ならびに場合により炎症性サイトカイン、例えばIL−1及びTNFαによって誘導される、NF−κB、AP−1及びStat3の構造的活性を示すことにより、その成熟及び活性化に寄与することが実証されている。
ihv−DC1及びihv−DC2細胞の両方が、HLA−制限方式で標的細胞の細胞溶解を誘導する抗原特異的CTLを生成するようにナイーブPBMCをプライミングする能力を有する。しかし、ihv−DC1細胞は、非HLA−制限方式で標的細胞を殺傷することができるCD3+/CD56+T細胞を誘導し増加させることもできるため、ihv−DC2細胞とは一見異なる。DCマーカー、共刺激分子及びサイトカインの発現プロファイルを分析することによって、4−1BBLのレベル及びCD11c/4−1BBL比が、細胞毒性リンパ球の組成物の運命を決定するのに重要な役割をする傾向があるとされている。ihv−DC1細胞と比較して、ihv−DC2細胞は、より低いレベルの4−1BBL及びより高いレベルのCD11cを発現し、CD3+/CD56−T細胞の生成を促進する。逆に、ihv−DC1細胞は、より高いレベルの4−1BBL及びより低いレベルのCD11cを発現することにより、CD3+CD56+T細胞の生成及び増加を誘導する。この可能性を検証するために、4−1BBLの発現を、低いレベルの4−1BBLを発現するDCにおいて向上させた。本発明者らは、はるかにより高いレベルの4−1BBLを有するDCが、CD3+/CD56+T細胞ならびにNK細胞(データは示さず)を生成するようにナイーブPBMCをプライミングしたことを実際に見出した。この現象は、将来の研究において調査される。そのため、ihv−DC1細胞は、HLAのタイプに関わらず、種々のがん細胞を殺傷することができる豊富な量のCD3+/CD56+エフェクタT細胞を生成するようにナイーブPBMCをプライミングすることが可能であるため、独特である。
理論上では、DCプライミングT細胞は、抗原特異的であり、自家移植設定においてHLA−制限方式で標的細胞を殺傷する。しかし、健常なドナーにおける腫瘍抗原特異的なリンパ球の数は極めて低く、そのため、自家移植設定を使用してがん治療に適切な数の腫瘍抗原特異的CTLを生成することは困難な仕事である。とりわけ、最大で10%のナイーブリンパ球が、同種反応性を示し、非同系設定において腫瘍抗原/HLA複合体を認識する。Rossjohn,J.& McCluskey,J.How a home−grown T cell receptor interacts with a foreign landscape,Cell 129,19−20(2007);Gras,S.,Kjer−Nielsen,L.,Chen,Z.,Rossjohn,J.& McCluskey,J.The structural bases of direct T−cell allorecognition:implications for T−cell−mediated transplant rejection. Immunology and Cell Biology 89,388−395 (2011);Morelli,A.E.& Thomson,A.W.Dendritic cells:regulators of alloimmunity and opportunities for tolerance induction. Immunological Reviews 196,125−146(2003)。ihv−DC1−活性化同種異系CTLは抗原特異的であり、Tax抗原/HLA−A2複合体及び腫瘍抗原/HLA−A2複合体を提示する標的細胞を認識することが見出された。加えて、NK細胞と同様に、ihv−DC1−活性化CTLは、そのリガンド、がん細胞及びウイルス感染細胞において典型的に発現される応力誘導表面分子群を標的するNKG2Dを通して広範なヒトのがんを殺傷する。Nausch,N.& Cerwenka,A.NKG2D ligands in tumor immunity.Oncogene 27,5944−5958(2008).Raulet,D.H.,Gasser,S.,Gowen,B.G.,Deng,W.& Jung,H.Regulation of ligand for the NKG2D activating receptor.Annual Review of Immunology 31,413−441(2013);Verneris,M.R.,Karami,M.,Baker,J.,Jayaswal,A.& Negrin,R.S.Role of NKG2D signaling in the cytotoxicity of activated and expanded CD8+ T cells.Blood 103,3065−3072(2004);Karimi,M.et al.Silencing human NKG2D,DAP10,and DAP12 reduces cytotoxicity of activated CD8+ T cells and NK cells.The Journal of Immunology 175,7819−7828(2005)。CTLにおけるNKG2Dとがん細胞におけるそのリガンドとの相互作用を通して、ihv−DC1誘導CTLは、パーフォリン及びグランザイムを含む細胞毒性成分を放出して、がん細胞死を引き起こす。これに関して、ihv−DC1−活性化CTLは、NK細胞、または、非HLA−制限方式でがん細胞を殺傷するサイトカイン誘導キラー細胞(CIK)と同様に機能する。Marten,A.et al.Enhanced lytic activity of cytokine−induced killer cells against multiple myeloma cells after co−culture with idiotype−pulsed dendritic cells.Haematologica 86,1029−1037(2001);Wang,Y.−F.et al.Cytokine−induced killer cells co−cultured with complete tumor antigen−loaded dendritic cells,have enhanced selective cytotoxicity on carboplatin−resistant retinoblastoma cells.Oncology Reports 29,1841−1850(2013);Wongkajornsilp,A.et al.Sunitinib indirectly enhanced anti−tumor cytotoxicity of cytokine−induced killer cells and CD3+ CD56+ subset through the co−culturing dendritic cells.PloS One 8,e78980(2013);Castillo,E.F.,Stonier,S.W.,Frasca,L.& Schluns,K.S.Dendritic cells support the in vivo development and maintenance of NK cells via IL−15 trans−presentation.The Journal of Immunology 183,4948−4956(2009);Denman,C.J.et al.Membrane−bound IL−21 promotes sustained ex vivo proliferation of human natural killer cells.PloS One 7,e30264(2012);Domogala,A.,Madrigal,J.A.& Saudemont,A.Natural killer cell immunotherapy:from bench to bedside.Frontiers in Immunology 6,264(2015);Childs,R.W.& Carlsten,M.Therapeutic approaches to enhance natural killer cell cytotoxicity against cancer:the force awakens.Nature Reviews Drug Discovery 14,487−498(2015)。さらに、これらのCTLは、腫瘍抗原/HLA複合体を介して標的細胞を認識する能力を依然として保持する。さらに、HLA−対応条件下で、これらのCTLが2つの機序:TAA/HLA複合体におけるTCR認識及びNKG2Dとそのリガンドとの相互作用;を介してがん細胞を攻撃し、最適な治療効率を潜在的に付与する。
まとめると、ihv−DCモデルは、いくつかの顕著な特徴を付与する。(a)ihv−DCは、活性化され成熟したDCであり、これにより、機能性DCを取得するための、複合体の成熟及び活性化プロセスの必要性を排除する。(b)ihv−DC細胞は、抗原特異的なCD8+細胞毒性T細胞を刺激して増殖する、CD80、CD86及びCD70を含めた、豊富な量の共刺激受容体を構成的に発現する。(c)ihv−DCはまた、ケモカイン受容体CCR7、リンパ組織ホーミング受容体も発現する。(d)ihv−DCモデルは、樹状細胞生物学を研究するための特に有用なツールを提供することができる。これらのDCは、防御抗がんまたは抗ウイルス免疫を媒介または向上する既存のまたは推定の共刺激受容体の役割を調査するために遺伝子操作され得る。
材料及び方法
細胞株、抗体及びサイトカイン。H1299、PANC−1、HCC1954、MCF−7、HeLa及びNIH3T3細胞株をATCCから得た。MCF−7/ADR細胞株は先に記載した。Wu,L.et al.The reversal effects of 3−bromopyruvate on multidrug resistance in vitro and in vivo derived from human breast MCF−7/ADR cells.PloS One 9,e112132(2014)。A375及びNHF細胞株は、それぞれ、Drs.Isaiah J.Fidler及びJieyu Zhuによって親切にも提供された。MT4細胞をNIH AIDS試薬プログラムから得た。
細胞株、抗体及びサイトカイン。H1299、PANC−1、HCC1954、MCF−7、HeLa及びNIH3T3細胞株をATCCから得た。MCF−7/ADR細胞株は先に記載した。Wu,L.et al.The reversal effects of 3−bromopyruvate on multidrug resistance in vitro and in vivo derived from human breast MCF−7/ADR cells.PloS One 9,e112132(2014)。A375及びNHF細胞株は、それぞれ、Drs.Isaiah J.Fidler及びJieyu Zhuによって親切にも提供された。MT4細胞をNIH AIDS試薬プログラムから得た。
組み換えIL−2を、エイズ研究及び参考試薬プログラム(AIDS Research and Reference Reagent Program)から取得した。TNFαは、R&Dから購入し、LPSは、Sigmaからであった。パーフォリン(PRF1)及びグランザイムB(GZMB)の抗体は、Santa Cruz Biotechnologyからであり、抗ベータ−アクチンは、Sigma(St. Louis、MO)からであった。抗リン−Statタンパク質及び抗Bcl−2ファミリータンパク質をCell Signalingから得た。NKG2D遮断抗体及びアイソタイプIgG対照抗体ならびに種々のAPC−またはFITC−標識抗体をBiolegendから購入した。GM−CSF−Fc4及びIL−4−Fc4タンパク質を、Open Biosystemsから得られるGM−CSF、IL−4及びIgG4のcDNAによるPCRベースのクローニング方法を使用してレンチウイルス融合遺伝子構築物によって形質導入された293細胞から生成した。
レンチウイルスベクター、ウイルス産生及び形質転換。HTLV−2からのTax遺伝子を、高感度緑色蛍光タンパク質(EGFP)をコードするフラグメントと融合し、tax2−gfp融合フラグメントを、ヒト伸長因子プロモータが導入遺伝子の発現を駆動するレンチウイルスベクターにクローニングした。HLA−A2(A375細胞からのcDNA)、B2M(正常なリンパ球からのcDNA)及びMICA(A375細胞からのcDNA)を発現するレンチウイルスベクターを、PCRベースのクローニング方法を使用して構築した。融合遺伝子構築物を生成するために、pTERT(aa301−700)、IκBα(正常なリンパ球からのcDNA)及びhTERT(aa301−700)(U2OS細胞からのcDNA)をハイフィデリティPCRによって増幅し、酵素消化し、レンチウイルスベクター内に挿入した。
組み換えレンチウイルスを生成するために、レンチウイルス構築物を、SuperFectトランスフェクション試薬(Qiagen)を使用して、293細胞内にVSV−G、Gag−Pol及びRev(Invitrogen)の発現プラスミドを含有するパッケージングプラスミドミックスと共にトランスフェクトした。ウイルス上澄みを収集し、25,000rpm/4℃で2時間の超遠心分離に供した。ウイルスペレットを再懸濁し、−80℃で貯蔵した。
ルシフェラーゼを発現する標的細胞株を生成するために、PANC−1、A375、HeLa、H1299、MCF−7、MCF−7/ADR、HCC1954、MT4及びNIH3T3細胞を、10の多重感染度(MOI)でルシフェラーゼレンチウイルスによって形質導入した。これらの細胞株におけるルシフェラーゼの発現を、製造業者の推奨プロトコルに従ってPromegaからのキットを使用してルシフェラーゼ活性アッセイによって検証した。pTERT発現DCを、MOI20においてihv−DCのためのpTERTレンチウイルス形質転換によって生成した。
ihv−DC細胞株の生成。ロイコパックをニューヨークの血液バンクから得た。ヒト末梢血単核細胞(PBMC)をロイコパックから単離し、PHA(5μg/ml)によって24時間刺激し、続いて、組み換えIL−2(100ユニット/ml)を添加した。活性化PBMCを4〜5日間培養し、次いで、ポリブレン(10μg/ml)の存在下でTax2−GFPレンチウイルスによって形質導入した。形質導入細胞を、10%ウシ胎児血清(Sigma)及び100ユニット/mlの組み換えIL−2を含有する完全RPMI1640培地において連続的に培養した。代替的には、形質導入細胞を、5%熱不活化ヒトAB血清(Sigma)を補充したRPMI1640培地において培養した。形質転換の2〜3週間後、形質導入細胞を、抗CD3電磁ビーズ(Life technologies)によってネガティブ選択し、T細胞を枯渇させた。CD3−ネガティブ細胞を培養において連続的に維持し、形質転換の約3ヶ月後、免疫表現型について分析した。2つのDC細胞株を2つの血液ドナーから樹立させ、ihv−DC1及びihv−DC2と命名した。ihv−DC1細胞は、培養の経過の際にCD40を損失し、CD40を、CD40レンチウイルス形質転換によって回復させた。ihv−DCを、IL−2(50〜100ユニット/ml)の存在下、10%FBSまたは5%熱不活化ヒトAB血清を補充したRPMI1640培地において成長させた。
単球由来DCを生成するために、4000000のPBMCからの接着単球を、1:10希釈で7日間、GM−CSF−Fc4/IL−4−Fc4産生293細胞の馴化培地を使用して、GM−CSF−Fc4/IL−4−Fc4によって刺激した。分化DCをTax2−GFPレンチウイルスによって続いて形質導入した。Tax発現MoDC(MoDC−Tax)を、GM−CSF−Fc4/IL−4−Fc4の存在下で5〜7日間、10%FBSを有するRPMI1640培地において培養し、次いで、100ユニット/mlで、組み換えIL−2の存在下で培養において維持し続けた。活性化MoDCを、2日間、TNFα(50ng/ml)及びLPS(1μg/ml)によってGM−CSF−Fc4/IL−4−Fc4分化MoDCを刺激することによって生成した。成熟及び活性化MoDCは、典型的な樹状突起を示し、MoDCをRNA及びタンパク質抽出で採取した。
フローサイトメトリーによる免疫表現型分析。ihv−DC細胞、MoDC−Tax及びDC−活性化リンパ球の免疫表現型を、FACSによって分析した。細胞を、製造業者の指示に従って、図において示すようにアロフィコシアニン(APC)コンジュゲート抗体(Biolegend)によって染色した。染色した細胞をFACS分析に供した。TLR3の細胞内染色のために、ihv−DC細胞を、eBioscienceからの細胞内染色キットを製造業者の指示に従って使用して浸透後にAPC−コンジュゲート抗TLR3抗体またはIgGアイソタイプ対照抗体で染色した。
同種異系混合白血球反応(MLR)アッセイ。ihv−DCを、1:100の比でロイコパックから単離されたナイーブPBMCと混合した。混合細胞を、外因性サイトカインを添加することなく2〜3日間、培養において保持し、続いて、組み換えIL−2(100u〜200ユニット/ml)を添加した。ihv−DC−反応性リンパ球の増殖をFACSによってモニタリングし、混合培養物におけるihv−DCの存在を、蛍光顕微鏡検査法を使用してモニタリングした。MLRの2〜3週間後、ihv−DC活性化リンパ球をFACSによって分析し、標的細胞における細胞毒性活性について試験した。
細胞毒性アッセイ。ルシフェラーゼを発現するように修飾された種々の細胞株を標的として使用した一方で、MLRをエフェクタとして機能させた後、18〜21日でihv−DC活性化リンパ球を生成した。がん細胞をまず24ウェルプレートに2時間置いて完全付着させた。ihv−DC活性化リンパ球を、次いで、示したE:T比でがん細胞に置いた。エフェクタ及び標的細胞の共培養後4時間及び16時間の時点で、生存細胞をPBS緩衝液によって洗浄して細胞デブリを除去し、Promegaからのキットを使用したルシフェラーゼ活性アッセイに供した。ihv−DC活性化リンパ球の細胞毒性活性を、そのため、示したE:T比で細胞毒性リンパ球によらずにまたはこれによって処理した標的細胞おけるルシフェラーゼ活性を比較することによって決定した。
電気泳動移動度ゲルシフトアッセイ(EMSA)。核抽出物を、NE−PER核及び細胞質抽出試薬(Pierce)を使用して種々の細胞株から調製した。オリゴヌクレオチドは、ビオチン(Integrated DNA Technologies)による5’末端標識であり、その相補ストランドにアニーリングした。結合活性を、光シフト化学発光EMSAキット(Pierce)を使用してEMSAによって、先に報告されているプロトコル(Jain,P.et al.DC−SIGN mediates cell−free infection and transmission of human T−cell lymphotropic virus type 1 by dendritic cells.Journal of Virology 83,10908−10921(2009).)に従って試験した。オリゴヌクレオチドプローブは、STAT3(5’−GATCCTTCTGGGAATTCCTAGATC−3’)(配列番号18)、NF−κB(5’−GAT−CCGGCAGGGGAATCTCCCTCTC−3’)(配列番号19)及びAP−1(5’−CGCTTGATGACTCAG−CCGGAA−3’)(配列番号20)用である。
免疫蛍光イメージング。細胞をPBSによって洗浄し、4%のパラホルムアルデヒドによって20分間、及び0.1%のTriton(登録商標)X−100で10分間固定した。洗浄後、細胞をブロッキング溶液としての5%ヤギ血清アルブミンによってインキュベートした。一次抗体、抗Flag(1:100、sigma、USA)、続いて、二次抗体、抗ウサギAlexa Fluor488(Cell Signaling、USA)を1:200の希釈で適用した。冷TBST緩衝液で3回洗浄した後、細胞核をDAPI(1:2000、Cell Signaling、USA)によって染色した。染色細胞を、蛍光顕微鏡検査法(Nikon E800、Japan)を使用して試験した。
定量リアルタイムPCR(qRT−PCR)。全てのRNAを、RNeasyキット(Qiagen)を使用して単離し、その濃度を、NanoDrop1000分光光度計(Thermo Scientific)を使用して決定した。全RNAの量及び完全性を1%ホルムアルデヒド−アガロースゲルにおいて評価した。cDNAを、Omniscript逆転写酵素キット(Qiagen)を製造業者の推奨プロトコルに従って使用して合成した。3つのテンプレートサンプルを、Power SYBR Green(Applied Biosystems)を使用したリアルタイム定量PCR(Stratagene Mx3005P system)に供した。プライマー配列を表1に列挙する。
動物及び異種移植モデル。動物実験を、承認されているIACUCのプロトコルを使用して実施した。雌性NSGマウス(4〜6週、体重18〜22g)をUniversity of Maryland School of Medicineの動物センターから得、特定の病原体を含まない室内で飼育した。MCF−7/ADR細胞(4000000)、HCC1554細胞(1000000)を収集し、等体積のMatrigel(BD、USA)のHanks緩衝液に再懸濁し、次いで、雌性NSGマウスの乳腺脂肪体内に注入した。がん細胞移植後、マウスを2つの群(CTL及び対照)に無作為化した。腫瘍が触診可能であったときに処置が始まった。処置群マウスにマウスの尾静脈を介してihv−DC1活性化CTL(q5d×8、100μL+1,000u組み換えIL−2中20000000)を注入し、対照群マウスにマウスの尾静脈を介してHanks緩衝液(q5d×8、iv、100μL+1,000u組み換えIL−2)を注入した。動物の体重を2日毎に測定した。腫瘍成長を処置の第1日目から開始して記録し、2日毎に異種移植の体積について測定した。腫瘍体積(V)を式V=πa*b2/6:式中、a及びbは、それぞれ、最長及び最短径である;を使用して算出した。
免疫組織化学及びHE染色。組織片を60℃で10分間インキュベートし、次いで、キシレンにおいて、続いてETOH及びDI水において脱パラフィンした。脱パラフィン後、組織片を、予備加熱した抗原アンマスキング溶液(Vector、CA、USA)に浸漬し、圧力クッカー内に5〜10分間置き、次いで冷水下で室温に冷却した。抗ヒトCD3抗体(1:100)を使用して、予備加熱した組織片を染色した。内因性過酸化物活性を、PBS中3%過酸化水素によって10分間、組織片のインキュベーションによってブロッキングした。ビオチン化ヤギ抗マウスIgG抗体(H+L)(1:200)(Vector、CA、USA)を二次抗体として適用した。VECTASTAIN Elite ABC HRP Kit(Vector、CA、USA)を色原体として使用し、ヘマトキシリン対比染色も実施した。プロトコルを表2に詳述する。HE染色(パラフィン埋め込み)をPathology Electron Microscopy and Histology Laboratory,University of Maryland School of Medicineによって行った。
本教示は、種々の実施形態と連動して記載されているが、本教示は、かかる実施形態に限定されることは意図されていない。反対に、本教示は、当業者に認識されるように、種々の代替、修飾、及び等価物を包含する。
この開示を通して、種々の公開公報、特許及び公開特許出願が、確認引用によって参照されている。これらの公開公報、特許及び公開特許出願の開示は、この発明が関係する技術の水準をより完全に記載するために本開示に参照により組み込まれる。
Claims (40)
- 改変初代血液樹状細胞であって、T細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現し、CD205+及びCD11c+である、前記樹状細胞。
- 前記Taxタンパク質が、HTLV−1、HTLV−2、HTLV−3及びHTLV−4からなる群から選択されるヒトT細胞白血病ウイルスからのものである、請求項1に記載の樹状細胞。
- 前記Taxタンパク質が、HTLV−2からのものである、請求項1に記載の樹状細胞。
- 前記樹状細胞が、構成的な成熟及び活性化表現型を有する、請求項1に記載の樹状細胞。
- 前記樹状細胞が、ヒト細胞である、請求項1に記載の樹状細胞。
- 1以上の樹状細胞成熟及び活性化マーカーを発現する、請求項1に記載の樹状細胞。
- 前記樹状細胞成熟及び活性化マーカーが、CD83、CD80、CD86、CD70、CCR7及びHLA−DRからなる群から選択される、請求項6に記載の樹状細胞。
- 外生的に添加されたIL−2の非存在下でナイーブリンパ球の増殖を誘導することが可能である、請求項1に記載の樹状細胞。
- 1以上のHLAタンパク質を発現するように遺伝子操作されている、請求項1に記載の樹状細胞。
- HLA−A2.1を発現するように遺伝子操作されている、請求項9に記載の樹状細胞。
- 1以上の抗原もしくは抗原フラグメントまたはその変異体を提示する、請求項1に記載の樹状細胞。
- 前記抗原が、がん抗原である、請求項11に記載の樹状細胞。
- 前記抗原が、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素またはその抗原フラグメントもしくは変異体である、請求項12に記載の樹状細胞。
- 前記抗原が、全長ヒトIκBα、及びヒトテロメラーゼ逆転写酵素の配列番号9のアミノ酸301〜700を含むフラグメントを含む融合タンパク質を含む、請求項13に記載の樹状細胞。
- 前記融合タンパク質が、配列番号13を有する、請求項14に記載の樹状細胞。
- 前記細胞が、HLA−制限方式で前記抗原を提示する、請求項11に記載の樹状細胞。
- 前記抗原が、ウイルス形質転換によって導入される、請求項11に記載の樹状細胞。
- 前記ウイルスが、レンチウイルスである、請求項17に記載の樹状細胞。
- 抗原を認識する細胞毒性リンパ球を生成するようにナイーブリンパ球をプライミングすることが可能である、請求項11に記載の樹状細胞。
- 非HLA制限方式で細胞を殺傷することが可能である細胞毒性リンパ球を生成するようにナイーブリンパ球をプライミングすることが可能である、請求項1に記載の樹状細胞。
- 改変単球由来樹状細胞であって、T細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現し、CD205+である、前記樹状細胞。
- 前記Taxタンパク質が、HTLV−1、HTLV−2、HTLV−3及びHTLV−4からなる群から選択されるヒトT細胞白血病ウイルスからのものである、請求項21に記載の樹状細胞。
- CD83、CD80、CD86、及びCD70からなる群から選択される1以上の樹状細胞成熟及び活性化マーカーを発現する、請求項21に記載の樹状細胞。
- 改変初代血液樹状細胞を生成する方法であって:
i)未成熟樹状細胞を含む細胞のサンプルを付与することと;
ii)前記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと
を含む、前記方法。 - 改変初代血液樹状細胞を生成する方法であって:
i)未成熟樹状細胞を含む細胞のサンプルを付与することと;
ii)前記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現し、前記細胞を培養することと;
iii)前記細胞を培養して、成熟樹状細胞への分化を誘導することと;
iv)前記培養細胞からT細胞を枯渇させることと
を含む、前記方法。 - 改変初代血液樹状細胞を生成する方法であって:
i)PBMCを含む細胞のサンプルを付与することと;
ii)培養下の前記細胞を有効量のフィトヘムアグルチニン(PHA)によって処理することと;
iii)培養下の前記細胞を有効量のIL−2によって処理することと;
iv)前記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現し、前記細胞を培養することと;
v)前記培養細胞からT細胞を枯渇させることと
を含む、前記方法。 - 前記Taxタンパク質が、HTLV−1、HTLV−2、及びHTLV−3からなる群から選択されるヒトT細胞白血病ウイルスからのものである、請求項24に記載の方法。
- 単球由来樹状細胞を生成する方法であって:
単球に由来する未成熟樹状細胞を含む細胞のサンプルを付与することと;
前記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと
を含む、前記方法。 - 単球由来樹状細胞を生成する方法であって:
i)接着単球細胞を付与することと;
ii)前記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと;
iii)前記細胞を培養して樹状細胞への分化を誘導することと
を含む、前記方法。 - 単球由来樹状細胞を生成する方法であって:
i)接着単球細胞を付与することと;
ii)有効量のGM−CSF及びIL−4を含む培地において前記細胞を培養することと;
iii)前記細胞においてT細胞白血病ウイルスからの機能性Taxタンパク質を発現することと;
iv)有効量のGM−CSF及びIL−4を含む培地において細胞を発現する前記機能性Taxタンパク質を培養することと
を含む、前記方法。 - 請求項24に記載の方法によって作製される樹状細胞。
- 細胞毒性Tリンパ球を産生するための方法であって:
請求項1に記載の樹状細胞を、ナイーブリンパ球を含む細胞と一緒にある期間培養することを含み、これにより、細胞毒性Tリンパ球が産生される、前記方法。 - 前記ナイーブリンパ球を含む細胞が、ナイーブPBMCを含む、請求項32に記載の方法。
- 前記ナイーブリンパ球及び前記樹状細胞が、同種異系である、請求項32に記載の方法。
- 前記細胞毒性Tリンパ球が、抗原特異的であり、HLA−制限方式で、標的細胞の細胞溶解を誘導する、請求項32に記載の方法。
- 前記細胞毒性Tリンパ球が、非HLA−制限方式で標的細胞を殺傷する可能性があるCD3+/CD56+T細胞を含む、請求項32に記載の方法。
- 対象において疾患または状態を処置する方法であって:
前記対象に、有効量の細胞毒性Tリンパ球を投与すること
を含み、前記細胞毒性Tリンパ球が、請求項32に記載の方法によって産生される、前記方法。 - 対象において疾患または状態を処置する方法であって:
前記対象に、有効量の、請求項1に記載の樹状細胞を投与すること
を含む、前記方法。 - 前記疾患が、がんである、請求項37に記載の方法。
- 前記疾患が、がんである、請求項38に記載の方法。
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