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JP2018521305A - イオンのキャラクタリゼーション方法 - Google Patents

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Abstract

本発明の一態様は、イオンをキャラクタリゼーションする方法であって、−複数の第1世代イオンをイオントラップで捕捉するステップ、−前記イオントラップで捕捉した複数の第1世代イオンを冷却するステップ、−複数の第1世代イオンとは異なる複数の第2世代イオンを得るために、冷却した複数の第1世代イオンを光フラグメンテーションするステップであって、複数の第2世代イオンは少なくとも1種の第1型である、ステップ、−イオントラップからすべての第1世代の残留イオンおよび第1型とは異なる型のすべての第2世代イオンも放出することによって、第1型の第2世代イオンをイオントラップにおいて選択する、ステップi)、−イオントラップにおいて選択および捕捉された第1型の第2世代イオンを冷却するステップii)、−第1型の冷却された第2世代イオンを光フラグメンテーションして、複数の第2世代イオンとは異なる、複数の第3世代イオンを得るステップiii)であって、前記複数の第3世代イオンは少なくとも1種の第1型である、ステップiii)、−複数の最終世代イオンを検出するステップを含む方法に関する。

Description

本発明の技術分野は、イオンのキャラクタリゼーションの技術分野である。
本発明の第1の態様は、イオンをキャラクタリゼーションする方法であって、本発明の第2の態様は、本発明の第1の態様によるイオンをキャラクタリゼーションする方法を実施するためのイオンをキャラクタリゼーションする装置に関する。
本発明は、特に分析化学、薬理学および環境の分野で応用される。
質量分析の分野は現在、最大限に拡大している。産業界の多くの懸案事項によって、系をキャラクタリゼーションするために、分析化学、薬理学および環境の分野で特に使用される機器が提起されている。しかし、これらの機器によって、検出された系のm/zで示される質量/電荷比のキャラクタリゼーションをできるようになるが、特に検出した系の各種の異性体および互変異性体はキャラクタリゼーションできるようにならない。
MS/MSまたはMSと示されるタンデム質量分析法は、イオンの同定およびキャラクタリゼーションのための質量分析技術である。MS/MS技術は、
−特定の質量/電荷比を有する第1世代イオンを質量分析計で単離すること、
−親イオンを、例えば衝突誘起解離(CID)技術によって活性化させること、
−第1世代イオンの活性化を起源とする特定のフラグメントを解離すること、
−第3世代フラグメントを得るために、例えばCID技術によって前記特定のフラグメントを活性化すること
に存する。
第3世代イオンの試験により、第2世代イオンの情報が得られ、第1世代イオンの情報を間接的に得られるようになる。第3世代イオンの試験は、例えば電子分光法によって行われ得る。
光励起、または光フラグメンテーションは、使用され得る別のイオンフラグメンテーション技術である。以下が通例使用される:
−あらゆる型のイオンについての、IR光子による光フラグメンテーション技術、
−または発色団を有するイオンについての、可視光またはUV光フラグメンテーション技術。
イオンの電子分光法によって、前記イオンの全体構造に関する情報を与えるスペクトルが得られるようになるが、特にイオンが高温である場合のスペクトル輻輳の現象のために、前記イオンの互変異性形態を決定することは困難なままである。スペクトル輻輳の現象は、イオンが低温である場合に特徴的な細い光線を含む得られたスペクトルが、イオンが高温の場合には幅広く特徴的でないバンドになるという事実を反映している。室温におけるイオンは、通例高温イオンであることに留意すべきである。
発明者らは、論文“Communication:Identification of daughter ions through their electronic spectroscopy at low temperature”,The Journal of Chemical Physics (2014)の著者である。この論文では、以下に従って、イオン性光生成物の異性体構造をキャラクタリゼーションする方法を提案している:
−第1世代イオンをイオントラップで捕捉し、
−捕捉した第1世代イオンを冷却し、
−冷却した第1世代イオンを光フラグメンテーションして、第2世代イオンを得て、
−第2世代イオンを冷却して、
−冷却した第2世代イオンが光フラグメンテーションして、第3世代イオンを得て、
−第3世代イオンを検出する。
該論文では、キャラクタリゼーション方法をプロトン化チロシンTyrH+の特定の場合に適用し、TyrH+の各種の光生成物を構造的にキャラクタリゼーションすることができるようになる。該方法により、プロトン化アミノ酸由来のフラグメントをキャラクタリゼーションできるようになり、論文の結論において、プロトン化ペプチドに由来するフラグメントをキャラクタリゼーションする方法の試験を、質量分析によって得たキャラクタリゼーションよりも完全な様式で行うことが想定されている。
しかし、この方法をプロトン化チロシンTyrH+以外のイオンに適用するために実施した実験は決定的なものではない。
本発明は、イオンをキャラクタリゼーションする方法、特にイオンの異性体構造をキャラクタリゼーションする方法であって、あらゆる型のイオンに適用可能である方法を提案することにより、上記の問題に対する解決策を提供する。
従って、本発明の一態様は、イオンをキャラクタリゼーションする方法であって、
−複数の第1世代イオンをイオントラップで捕捉するステップ、
−イオントラップで捕捉した複数の第1世代イオンを冷却するステップ、
−複数の第1世代イオンとは異なる複数の第2世代イオンを得るために、冷却した複数の第1世代イオンを光フラグメンテーションするステップであって、複数の第2世代イオンは少なくとも1種の第1型である、ステップ、
−イオントラップからすべての残留第1世代イオンおよび第1型とは異なる型のすべての第2世代イオンを放出することによって、第1型の第2世代イオンをイオントラップにおいて選択する、ステップi)、
−イオントラップにおいて選択および捕捉された第1型の第2世代イオンを冷却するステップii)、
−第1型の冷却された第2世代イオンを光フラグメンテーションして、複数の第2世代イオンとは異なる、複数の第3世代イオンを得るステップiii)であって、複数の第3世代イオンは少なくとも1種の第1型である、ステップiii)、
−複数の最終世代イオンを検出するステップ
を含む方法に関する。
複数の第1世代イオンの第1の光フラグメンテーションにより、複数の第2世代イオンを得ることができる。第2世代イオンは、第1世代イオンの光フラグメントであり、第2世代イオンは第1世代イオンとは異なる。第2世代イオンは全て同じ型であってもよく、または第2世代イオンは異なる型であってもよい。「異なる型のイオン」は、互いに独立して選択することができるイオンを意味すると解釈される。さらに、第1世代イオンは、第1の光フラグメンテーションの終了時に存続し得る。ステップi)により、イオントラップ内の第1型の第2世代イオンを分離することが可能となる。従って、この第1型の第2世代イオンのみに対して、第2の光フラグメンテーションが行われるようになる。従って、第3世代イオンは、この第1型の第2世代イオンの光フラグメントである。第2の光フラグメンテーションを実施する前にイオントラップ内の第1型の第2世代イオンを単離することにより、得られた第3世代イオンを使用した、第1型の第2世代イオンの信頼性のあるキャラクタリゼーションが可能となる。実際に、第1型の第2世代イオンの分光学的特徴は、これの光フラグメントの検出、即ち第3世代イオンの検出によって得られる。第3世代イオンと同一のイオンは、特に残留第1世代イオンの光フラグメンテーションによって、または第1型とは異なる第2世代イオンの光フラグメンテーションによってなお得られ得る。異なる世代イオンが同じスペクトル領域で吸収される可能性もある。例えば、第1世代イオンおよび第2世代イオンはどちらもUVで吸収され得る。このような場合、第1型の第2世代イオンの分光学的特徴は、第1世代イオンおよび第1型とは異なる型の第2世代イオンなどの他のイオンの分光学的特徴と混合されるので、第1型の第2世代イオンの信頼性があるキャラクタリゼーションができなくなる。従って、先に引用した刊行物に記載された方法が、プロトン化チロシンTyrH+の特定の場合に適用されると機能するのは、プロトン化チロシンTyrH+がUVを吸収するのに対して、第2世代イオン、即ちプロトン化チロシンTyrH+の光フラグメントが可視光で吸収するためである。
より一般的には、N番目の光フラグメンテーションを行う前に、第N世代イオンの独自の型を単離することにより、第N世代イオンの型の信頼性のあるキャラクタリゼーションができるようになる。
前段落で述べた特性以外に、本発明の一態様によるキャラクタリゼーション方法は、個々にまたはこれの技術的に可能な全ての組合せに従って考慮される、以下のうちの1つ以上の追加の特性を有し得る:
−該方法は、複数の第1世代イオンを質量分析技術によって選択するステップを含む。

−複数の最終世代イオンを検出するステップを、質量分析技術によって行う。

−ステップi)、ii)およびiii)は、N回行うシーケンスを形成し、Nは2以上の自然整数であり、各世代の数は前記シーケンスを行うたびに1ずつ増える。
本発明の別の態様は、本発明の一態様によるイオンをキャラクタリゼーションする方法を実施するためにイオンをキャラクタリゼーションする装置であって、
−複数のイオンを捕捉するイオントラップ、
−バッファガス源およびクライオスタットを備える、複数のイオンを冷却するモジュール、
−光フラグメンテーションレーザ、
−注目するイオンの型を選択する質量分析計、
−複数の光フラグメントを検出する検出器
を備えることを特徴とする装置に関する。
本発明およびこれの種々の応用は、以下に続く説明を読み、これに添付された図面を検討することによって、より良好に理解される。
これらの図は、表示を目的として示し、本発明を決して限定するものではない。
本発明の第1の実施形態によるイオンをキャラクタリゼーションする方法のステップの図を示す。 本発明の第1の実施形態の代替法によるイオンをキャラクタリゼーションする方法の補完的ステップの図を示す。 本発明の第2の実施形態によるイオンをキャラクタリゼーションする方法のステップの図を示す。 本発明の第1または第2の実施形態によるイオンをキャラクタリゼーションする方法を実施するためにイオンをキャラクタリゼーションする装置の使用の、第1段階を概略的に示す。 本発明の第1または第2の実施形態によるイオンをキャラクタリゼーションする方法を実施するためにイオンをキャラクタリゼーションする装置の使用の、第2段階を概略的に示す。 本発明の第1または第2の実施形態によるイオンをキャラクタリゼーションする方法を実施するためにイオンをキャラクタリゼーションする装置の使用の、第3段階を概略的に示す。 本発明の第1の実施形態によるイオンをキャラクタリゼーションする方法を実施するためにイオンをキャラクタリゼーションする装置の使用の、第4段階を概略的に示す。
別途指摘しない限り、別の図に示す同じ要素は単一の参照を有する。
図1aは、本発明の第1の実施形態によるイオンをキャラクタリゼーションする方法100のステップの図を示す。図2a、2b、2cおよび2dは、本発明の第1の実施形態によるイオンをキャラクタリゼーションする方法20を実施するためにイオンをキャラクタリゼーションする装置300の使用を示す。図1aおよび図2aから図2dを併せて説明する。
図1aおよび図2aは、複数の第1世代イオンG1がイオントラップPに捕捉されるステップ110を示す。複数の第1世代イオンG1は、イオントラップP内のイオンの雲の形態である。
複数の第1世代イオンの複数G1は、通例、エレクトロスプレーイオン化(ESI)技術を使用して得る。
イオントラップPは、優先的には四重極トラップまたはポールトラップであり、これの内部のイオン雲の良好な局在化を可能にする。イオントラップ内のイオン雲の局在化が良好であると、光フラグメンテーションレーザとイオン雲との間の相互作用を効率的にすることができる。または、イオントラップPはペニングトラップまたは多極リニアトラップであってもよい。
本発明の第1の実施形態による方法100は、第1型の複数の第1世代イオンG1を得るように、複数の第1世代イオンG1を選択するステップ(図示せず)を含むことが有利である。第1型の第1世代イオンを選択するステップは、例えば質量分析技術によって行う。質量分析による選択のステップによって、有利には、全て同じ質量/電荷比(m/z)を有する複数の第1世代イオンG1を得ることができる。質量分析による選択のステップは、例えば複数の第1世代イオンG1が導入されてイオントラップPに捕捉される前に行ってよい。または質量分析による選択のステップは、複数の第1世代イオンG1がイオントラップPに導入されて捕捉された後に行ってもよい。後者の場合、選択のステップは、イオントラップPから所望のm/z比を有さない第1世代イオンを排出することによって、イオントラップPに所望のm/z比を有する第1世代イオンを保持することに存する。第1型の第1世代イオンの選択のステップは、イオン移動度分光法(IMS)技術によっても実施され得る。
図1aおよび図2aは、イオントラップPに捕捉された複数の第1世代イオンG1を冷却モジュールReによって冷却するステップ120を示す。冷却モジュールReは、
−バッファガスをイオントラップPに導入できるようにするバッファガス源、および
−クライオスタット
を含む。
バッファガスは、例えばヘリウムHeである。従って、バッファガス源は、圧縮ヘリウムシリンダであってよい。またはバッファガス源は、圧縮器と共に使用される周囲圧のヘリウムシリンダであってよい。
図1a、図2aおよび図2bは、冷却した複数の第1世代イオンG1を、第1の波長λ1で発光する光フラグメンテーションレーザLによって光フラグメンテーションして、複数の第2世代イオンを得るステップ130を示す。第1の波長λ1は、光フラグメンテーションする複数の第1世代イオンG1の関数として選択される。複数の第2世代イオンは、複数の第1世代イオンと異なり、複数の第2世代イオンは、少なくとも1種の第1型である。第1世代イオンの光フラグメンテーションの終了時に、図2aおよび図2bに示す特定の例は、イオントラップが、
−第1型の第2世代イオンG2T1、
−第2型の第2世代イオンG2T2、および
−光フラグメンテーションされていない残留第1世代イオンG1’
を含有することを示す。
当然、別の具体的な例(図示せず)では、イオントラップPは、第1世代イオンの光フラグメンテーションの終了時に第3型、第4型、…第n型の第2世代イオンを含有できる。イオントラップPはまた、第1世代の残留イオンを全く含有し得ない、または単一の型の第2世代イオンのみを含有し得る。
図1a、図2bおよび図2cは、図1aにおいて140で示すステップi)を示し、ステップi)に従って、イオントラップからすべての残留第1世代イオンおよび第1型とは異なる型のすべての第2世代イオンを排出することによって、第1型の第2世代イオンG2T1をイオントラップにおいて選択する。第1型の第2世代イオンG2T1を選択するステップは、質量分析計Spを使用して行う。図2bおよび図2cに示す特定の例において、質量分析計Spによって、残留第1世代イオンG1’および第2型の第2世代イオンG2T2を放出することが可能になる。選択ステップ140の前のイオントラップPの内容にかかわらず、イオントラップPは、選択ステップ140の終了時に、第1型の第2世代イオンG2T1を今や実質的にのみ含有することが保証される。「実質的に」とは、選択ステップ140の後で、イオントラップP内に排出すべき、わずかな残留イオン量εが存在することを意味すると解釈される。わずかな残留量εは十分に小さいので、これの信号が測定を妨げることはない。わずかな残留量εは、優先的には、選択ステップ140の前にイオントラップP中で見られる放出されるイオン全ての10%を下回る。
選択は、通例、イオントラップPの電極に高周波電圧を印加することによって行う。この高周波電圧は、特定のm/z比を有するイオンを放出するように選択および調整する。図2bおよび図2cに示す特定の例において、残留第1世代イオンG1’を放出するために第1の高周波電圧が印加され得て、次に第2型の第2世代イオンG2T2を放出するために第2の高周波電圧が印加され得る。または第1および第2の高周波電圧を同時に印加してよい。
図1aおよび図2cは、図1aにて150で示されるステップii)を示し、ステップii)に従って、イオントラップにて選択および捕捉された第1型の第2世代イオンG2T1を、上記した冷却モジュールReにより冷却する。
図1a、図2cおよび図2dは、図1aにおいて160で示すステップiii)を示し、ステップiii)に従って、冷却した第1型の第2世代イオンG2T1を、第2の波長λ2で発光する光フラグメンテーションレーザLによって光フラグメンテーションして、複数の第3世代イオンG3を得る。複数の第3世代イオンG3は、複数の第2世代イオンと異なり、複数の第3世代イオンG3は、少なくとも1種の第1型である。第2の波長λ2は、光フラグメンテーションする第1型の第2世代イオンG2T1の関数として選択される。第2の波長λ2は、通例、第1の波長λ1とは異なる。
ちょうど記載した場合において、光フラグメンテーションレーザLは、ステップ130の第1の光フラグメンテーションでは第1の波長λ1で発光し、ステップ160の第2の光フラグメンテーションでは第2の波長λ2で発光する。または、2種の光フラグメンテーションレーザ、即ち、ステップ130の第1の光フラグメンテーションでは第1の波長λ1で発光する第1の光フラグメンテーションレーザと、ステップ160の第2の光フラグメンテーションでは第2の波長λ2で発光する第2の光フラグメンテーションレーザを使用してよい。
図1aおよび図2dは、複数の最終世代イオン、この場合は複数の第3世代イオンG3を検出器Deによって検出するステップ170を示す。複数の最終世代イオンの検出は、例えばチャンネル光電子増倍管(CPM)、マルチチャンネルプレート(MCP)またはデイリー検出器によって行われ得る。第1型の第2世代イオンG2T1の分光学的特徴がこれにより得られる。
上述した特定の例では、第1世代イオンG1の光フラグメンテーションの終了時に、第1型の第2世代イオンG2T1と、第2型の第2世代イオンG2T2が得られる。ステップ110から170の第1のサイクルを行うことにより第1型の第2世代イオンのG2T1の分光学的特徴を得た後、次いで図1a’に示す第2のサイクル100’であって:
−複数の第1世代イオンG1をイオントラップPで捕捉するステップ110、
−イオントラップPで捕捉した複数の第1世代イオンG1を冷却する、ステップ120、
−考慮される特定の例において、第1型の第2世代イオンG2T1および第2型の第2世代イオンG2T2を得るために、冷却した複数の第1世代イオンG1を光フラグメンテーションする、ステップ130、
−イオントラップからすべての残留第1世代イオンおよび第2型とは異なる型のすべての第2世代イオンを放出することによって、第2型の第2世代イオンG2T2をイオントラップにおいて選択する、ステップ140’、
−イオントラップPにおいて選択および捕捉した第2型の第2世代イオンを冷却する、ステップ150’、
−冷却された第2型の第2世代イオンを光フラグメンテーションして第2の複数の第3世代イオンG3’を得る、ステップ160’、
−第2の複数の第3世代イオンG3’を検出する、ステップ170’
を含む第2のサイクル100’を行うことによって、第2型の第2世代イオンのG2T2の分光学的特徴を得ることができる。
第2型の第2世代イオンG2T2の分光学的特徴がこれにより得られる。
ステップ140について説明したのと同じ方法で、質量分析計Spをステップ140’で使用する。選択ステップ140の前のイオントラップPの内容にかかわらず、イオントラップPは、選択ステップ140の終了時に、第2型の第2世代イオンG2T2を今や実質的にのみ含有することが保証される。「実質的に」とは、ステップ140に関して上記したように、選択ステップ140の後で、イオントラップP内に排出すべき、わずかな残留イオン量εが存在することを意味すると解釈される。
ステップ150について説明したのと同じ方法で、冷却モジュールReをステップ150’で使用する。
第3の波長λ2’にて発光する光フラグメンテーションレーザLをステップ160’で使用する。第3の波長λ2’は、光フラグメンテーションする第2型の第2世代イオンG2T2の関数として選択される。第3の波長λ2’は、通例、第1の波長λ1および第2の波長λ2とは異なる。
ちょうど記載した場合において、光フラグメンテーションレーザLは、ステップ130の第1の光フラグメンテーションでは第1の波長λ1で発光し、ステップ160の第2の光フラグメンテーションでは第2の波長λ2で発光し、ステップ160’の第3の光フラグメンテーションでは第3の波長λ2’で発光する。または、2種の光フラグメンテーションレーザ、即ち、ステップ130の第1の光フラグメンテーションでは第1の波長λ1で発光する第1の光フラグメンテーションレーザと、ステップ160の第2の光フラグメンテーションでは第2の波長λ2で発光し、ステップ160’の第3の光フラグメンテーションでは第3の波長λ2’で発光する第2の光フラグメンテーションレーザを使用してよい。別の代替案により、3種の光フラグメンテーションレーザ、即ち、ステップ130の第1の光フラグメンテーションでは第1の波長λ1で発光する第1の光フラグメンテーションレーザと、ステップ160の第2の光フラグメンテーションでは第2の波長λ2で発光する第2の光フラグメンテーションレーザと、ステップ160’の第3の光フラグメンテーションでは第3の波長λ2’で発光する第3の光フラグメンテーションレーザを使用してよい。
ステップ170について説明したのと同じ方法で、検出器Deをステップ170’で使用する。
一般に、有利には、各型の第2世代イオンの分光学的特徴を得るために、第2世代イオンの異なる型の回数だけサイクルを行ってよい。
図1bは、本発明の第2の実施形態によるイオンをキャラクタリゼーションする方法200のステップの図を示す。本発明の第2の実施形態において、図1aおよび1bにてそれぞれ140、150および160で示すステップi)、ii)およびiii)は、N回連続して行い、Nは2以上の自然整数である。前記シーケンスを行うたびに、各世代の数が1ずつ増える。
ステップi)、ii)およびiii)のシーケンスを行う回数Nが2に等しい、第2の実施形態による方法200の例示的な実施形態をここで説明する。
第2の実施形態による方法200の第1の一連のステップ110、120、130、140、150および160は、上記した第1の実施形態による方法100の一連のステップ110、120、130、140、150および160と同一である。実際、N=1では、第2の実施形態による方法200は、第1の実施形態による方法100と同一である。この段階で、このためステップi)、ii)およびiii)の一連のシーケンスが1回行われている。N=2の場合、ステップi)、ii)およびiii)のシーケンスは、次いで2回目が行われる:
−第2のステップi)により、第1型の第3世代イオンをイオントラップにおいて、第1型とは異なるすべての残留第2世代イオンおよび第3世代イオンをイオントラップから排出することによって選択し、
−第2のステップii)により、イオントラップにて選択および捕捉した第1型の第3世代イオンを冷却し、
−第2のステップiii)により、冷却した第1型の第3世代イオンを光フラグメンテーションして、複数の第3世代イオンとは異なる複数の第4世代イオンであって、少なくとも1種の第1型である複数の第4世代イオンを得る。
最後に、本発明の第2の実施形態による方法200は、複数の最終世代イオン、この場合、複数の第4世代イオンを検出するステップ170を含む。第1型の第3世代イオンの分光学的特徴がこれにより得られる。一般に、各型の第3世代イオンの分光学的特徴が有利に決定される。

Claims (5)

  1. イオンをキャラクタリゼーションする方法(100、200)であって、
    −複数の第1世代イオン(G1)をイオントラップ(P)で捕捉するステップ(110)、
    −前記イオントラップで捕捉した前記複数の第1世代イオン(G1)を冷却するステップ(120)、
    −前記複数の第1世代イオンとは異なる複数の第2世代イオン(G2T1、G2T2)を得るために、冷却した前記複数の第1世代イオン(G1)を光フラグメンテーションするステップ(130)であって、前記複数の第2世代イオンが少なくとも1種の第1型(G2T1)である、ステップ(130)、
    −前記イオントラップからすべての残留第1世代イオンおよび第1型とは異なる型のすべての第2世代イオンを放出することによって、前記第1型の第2世代イオン(G2T1)をイオントラップにおいて選択する、ステップ(140)i)、
    −前記イオントラップにおいて選択および捕捉した前記第1型の第2世代イオンを冷却するステップ(150)ii)、
    −冷却した前記第1型の第2世代イオンを光フラグメンテーションして、前記複数の第2世代イオンとは異なる、複数の第3世代イオン(G3)を得るステップiii)であって、前記複数の第3世代イオンが少なくとも1種の第1型である、ステップ(160)iii)、
    −複数の最終世代イオン(G3)を検出するステップ(170)
    を含む方法(100、200)。
  2. 前記複数の第1世代イオンを質量分析技術によって選択するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載のキャラクタリゼーション方法(100、200)。
  3. 前記複数の最終世代イオン(G3)を検出する前記ステップ(170)を、質量分析技術によって行うことを特徴とする、請求項1または2に記載のキャラクタリゼーション方法(100、200)。
  4. ステップi)、ii)およびiii)(140、150、160)をN回行うシーケンスを形成し、Nが2以上の自然整数であり、各世代の数が前記シーケンスを行うたびに1ずつ増えることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載のキャラクタリゼーション方法(100、200)。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のイオンをキャラクタリゼーションする方法(100、200)を実施するためにイオンをキャラクタリゼーションする装置(300)であって、
    −複数のイオン(G1、G2T1、G2T2、G3)を捕捉するイオントラップ(P)、
    −バッファガス源およびクライオスタットを備える、前記複数のイオンを冷却するモジュール(Re)、
    −光フラグメンテーションレーザ(L)、
    −注目するイオンの型を選択する質量分析計(Sp)、
    −複数の光フラグメントを検出する検出器(De)
    を備えることを特徴とする装置(300)。
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