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JP2018501219A - 黄斑変性の予防、軽減または治療方法 - Google Patents

黄斑変性の予防、軽減または治療方法 Download PDF

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JP2018501219A JP2017529662A JP2017529662A JP2018501219A JP 2018501219 A JP2018501219 A JP 2018501219A JP 2017529662 A JP2017529662 A JP 2017529662A JP 2017529662 A JP2017529662 A JP 2017529662A JP 2018501219 A JP2018501219 A JP 2018501219A
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ケイ. マクビカー、ウィリアム
ケイ. マクビカー、ウィリアム
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イノテック ファーマシューティカルズ コーポレイション
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Abstract

本発明は、選択的アデノシンA1アゴニスト化合物、当該化合物からなる医薬組成物、および当該化合物を使用した加齢黄斑変性の治療、軽減または予防方法を対象とする。

Description

本出願は、2014年12月3日になされた米国特許出願第62/087,080号に基づく優先権とその利益を主張する。ここに本明細書の一部を構成するものとして前述の出願内容を援用する。
本明細書は、予防または治療が必要な1人以上の被験者における黄斑変性、特に加齢黄斑変性の予防または治療方法を提供する。具体的には、本明細書は乾燥型加齢黄斑変性の予防または治療方法を提供する。加齢黄斑変性に伴う網膜色素上皮および光受容体の損傷を予防、軽減または治療することを目的とした、被験者における特定の化合物の使用法もまた、本明細書中で提供される。網膜色素上皮および/もしくは光受容体の損傷の予防、軽減または治療方法もまた、本明細書中で提供される。
網膜色素上皮(RPE)は神経網膜と脈絡膜の間に介在しており、外側血液網膜関門を形成し、隣接組織の構造的および生理的完全性を支えるなど、網膜の生理機能において中心的な役割を果たしている。例えば、網膜色素上皮は光受容体への栄養補給を行っており、ブルッフ膜を通じた光受容体から脈絡膜への代謝老廃物の処理および運搬に関与している。
網膜色素上皮付近のドルーゼン蓄積は、ブルッフ膜(網膜に血液を供給する血管組織網である脈絡膜の上にある膜)と、眼の網膜色素上皮との間に生じる、小さな黄色または白色の細胞外物質の蓄積物に起因する。小さな(「硬性」)ドルーゼンが複数発生することは加齢に伴う自然な現象であり、40歳以上の大部分の人に硬性ドルーゼンの蓄積がみられる。しかし、通常よりも大きいドルーゼンが多数みられる場合、これは加齢黄斑変性(AMD)の一般的な初期兆候である。
AMDの初期症状として、網膜色素上皮とその下にある脈絡膜の間の黄斑に、特徴的な黄色の堆積物(ドルーゼン)が発生する。このような初期症状(加齢黄斑変性症と呼ばれる)がある段階では、大部分の人の視界は良好である。ドルーゼンがあるすべての人がAMDを発症するとは限らない。事実、55歳以上の大部分の人においては、ドルーゼンがあるにもかかわらず、それによる悪影響はみられない。大きなドルーゼンが多数あり、それが黄斑の下にある色素細胞層の障害に関与している場合、AMDの症状が進行するリスクが高まる。大きな軟性ドルーゼンは、コレステロール蓄積量の増加に関与していると考えられる。
AMDには2種類ある。1つはドライ型AMDであり、もう1つはウェット型AMDである。
「ウェット型」または滲出型AMDは、ドライ型AMDよりも深刻な症状がみられ、網膜の裏側にある脈絡膜から血管が発生し、網膜剥離が引き起こされる。ウェット型AMDは、レーザー光凝固術と、血管の発生を阻止(場合によっては回復)させる薬物による治療が可能である。
「ドライ型」AMDは、RPE細胞の喪失による網膜色素上皮層の萎縮によって引き起こされる。症状が進行すると、患者の眼の中心にある網膜色素上皮によって支えられている光受容体(桿体細胞および錐体細胞)の喪失により、視力が低下する。
ドライ型(萎縮型)AMDは、AMDに罹患している被験者のおよそ80〜90%に影
響を与える。ドライ型AMDの原因は不明であるが、ウェット型AMDに比べてゆっくり進行する傾向にある。現時点において認可された治療法または治療薬はない。
そのため、(i)黄斑変性を予防する、(ii)黄斑変性の進行を阻止もしくは遅らせる、および/または(iii)黄斑変性、特にドライ型加齢黄斑変性を治療もしくは回復させることができる、その他の治療薬が必要である。
本明細書は、選択的アデノシンAアゴニスト化合物、当該化合物からなる医薬組成物、および当該化合物を使用した加齢黄斑変性の治療、軽減または予防方法を提供する。
本発明の第1の態様においては、被験者の眼に選択的アデノシンAアゴニストからなる有効量の眼科用医薬組成物を適用することを含む、被験者の加齢黄斑変性の予防方法を提供する。
本発明の第2の態様においては、被験者の患眼に選択的Aアゴニストからなる有効量の眼科用医薬組成物を投与することによる、被験者の加齢黄斑変性の軽減方法を提供する。
本発明の第3の態様においては、被験者の眼に有効量の選択的Aアゴニストからなる医薬組成物を適用するという手順を含む、加齢黄斑変性の治療が必要な被験者に対する治療方法を提供する。
本発明の第4の態様においては、被験者の患眼に選択的Aアゴニストからなる有効量の眼科用医薬組成物を投与することによる、被験者の網膜色素上皮の損傷の予防、軽減または治療方法を提供する。
本発明の第5の態様においては、被験者の患眼に選択的Aアゴニストからなる有効量の眼科用医薬組成物を投与することによる、被験者の光受容体の損傷の予防、軽減または治療方法を提供する。
一部の実施形態では、本発明の方法は網膜色素上皮(RPE)の萎縮を予防または軽減する。一部の実施形態では、本発明の方法は光受容体の喪失を予防または軽減する。
1つの実施形態では、加齢黄斑変性はドライ型加齢黄斑変性である。
特定の実施形態では、本発明の方法は、以下の物質の適用から構成される:化1に従った有効量の選択的アデノシンAアゴニスト化合物、
または下記式を特徴とするその医薬的に許容される塩。
Aは、−CHONO、−CHOH、または−CHOSOHであり;
BおよびCは、−OHであり;
Dは、
である。
本発明の方法の特定の実施形態では、アデノシンAアゴニストは化合物A
((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(シクロペンチルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチルである。
本発明の方法は、ドライ型加齢黄斑変性に罹患している、または発症するリスクがある被験者において、加齢黄斑変性の予防、軽減または治療に対して有用である。一部の実施形態では、本発明の方法は、加齢黄斑変性に罹患している、または発症するリスクがある被験者において、網膜色素上皮細胞の損傷および/もしくは光受容体の喪失の予防または軽減に有用である。
1つの実施形態では、加齢黄斑変性を発症させる疾病または症状は、高眼圧によってのみ引き起こされるものではない。
本発明の方法を実施する場合、選択的アデノシンAアゴニストを1〜2滴など点眼投与することができる。
一部の実施形態では、本明細書に記載されている方法において、眼に適用される選択的アデノシンAアゴニストの有効量は、およそ20μg〜7.0mgである。一部の実施形態では、選択的アデノシンAアゴニストの有効量は、およそ30μg〜1mgである。一部の実施形態では、選択的アデノシンAアゴニストの有効量は、少なくとも20μgである。一部の実施形態では、選択的アデノシンAアゴニストの有効量は、60μg〜1500μg、およそ100μg、およそ200μg、およそ250μg、およそ300μg、およそ350μg、およそ400μg、およそ450μg、およそ500μg、およそ550μg、およそ600μg、またはおよそ500〜1500μgである。特定の実施形態では、選択的アデノシンAアゴニストの有効量は、およそ500μgである。
1つの実施形態では、選択的アデノシンAアゴニストは、およそ0.1〜5.0%(w/v)の有効量で投与される。1つの実施形態では、選択的アデノシンAアゴニストは、およそ0.5〜1.5%(w/v)の有効量で投与される。1つの実施形態では、選択的アデノシンAアゴニストは、およそ1.0%〜3.0%(w/v)の有効量で投与される。1つの実施形態では、選択的アデノシンAアゴニストは、およそ3.0%(w/v)の有効量で投与される。
1つの実施形態では、選択的アデノシンAアゴニストの有効量は単回投与される。別の実施形態では、選択的アデノシンAアゴニストの有効量は1日2回投与される。別の実施形態では、選択的アデノシンAアゴニストは1日1〜4回投与される。
特定の実施形態では、投与される選択的アデノシンAアゴニストは、下記式からなる基から選択される。
((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(シクロペンチルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
((2R,3S,4R,5R)−5−(2−クロロ−6−(シクロペンチルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
ナトリウム((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(シクロペンチルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硫酸メチル;
((2R,3S,4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−(6−(テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)−9H−プリン−9−イル)テトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(シクロヘキシルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(ビシクロ−[2.2.1]−ヘプタン−2−イルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
ナトリウム((2R,3S,4R,5R)−5−(2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硫酸メチル;
((2R,3S,4R,5R)−5−(2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;シクロヘキシルアデノシン(CHA)および2−クロロシクロペンチルアデノシン(CCPA)およびシクロペンチルアデノシン(CPA)。
1つの実施形態では、投与される化合物は下記から選択される。((2R,3S,4R,5R)−5−(2−クロロ−6−(シクロペンチルアミノ)−9H−プリン−9−イル
)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
および
((2R,3S,4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−(6−(テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)−9H−プリン−9−イル)テトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル。
上記に定義された化1の化合物は、被験者の患眼における加齢黄斑変性を予防、軽減または治療するための医薬品の製造に利用できることも、さらに理解されたい。
前述の概要は、本発明の特定の実施形態における特性および効果を大まかに説明している。さらなる効果については、以下の本発明の詳細な説明において記載する。本発明の特徴であると考えられる新たな特性は、本発明の詳細な説明を付属の図と実施例とともに考慮することでより理解されるであろう。しかし、本明細書に提供されている図および実施例は、本発明を例証する、または本発明に対する理解を促すものであり、本発明の範囲を制限するものではない。
ラット網膜の横断面を示している。Pは光受容体層、Oは外顆粒層、RPEは網膜色素上皮を指す。HE、400x。 実施例1の網膜電位図検査−暗順応シングルフラッシュ0dB−A波−男性の概要プロットを示している。 実施例1の網膜電位図検査−暗順応シングルフラッシュ0dB−B波−男性の概要プロットを示している。 実施例2の網膜電位図検査−暗順応フラッシュ刺激0dB−B波の概要プロットを示している。 実施例2の複数の治療グループにおける細胞数に関する外顆粒層(ONL)の厚さのプロットを示している。
本発明の実施形態は、加齢黄斑変性、特にドライ型加齢黄斑変性の予防、軽減または治療に有用な化合物を提供する。例えば、本明細書に提供されている化合物の利用は、加齢によるRPE機能低下に伴うRPE細胞および光受容体の喪失の予防または軽減に有用である。
発生過程において、網膜は間脳の一部が突出した眼胞として形成され、陥入によって眼杯を形成する。眼杯の内壁は網膜となり、外壁は眼に侵入する光の後方散乱を軽減するメラニン含有細胞である網膜色素上皮となる。網膜色素上皮もまた光受容体の維持において重要な役割を果たしており、感光性色素の再生と光受容体円板の貪食を行う。網膜色素上皮の高い新陳代謝率は、視界にとって不可欠である。また、網膜は複雑な神経回路によって構成されており、光受容体、双極細胞、神経節細胞という3ニューロンチェーンが、光受容体から視神経への主な情報伝達経路となっている。
アデノシンは、多くの生理学的過程を調節するプリンヌクレオシドである。RalevicおよびBurnstock(Pharmacol Rev. 50:413−492、1988)ならびにFredholm BB et al.(Pharmacol Rev. 53:527−552、2001)の報告によると、アデノシンによる細胞の情報伝達は、A、A2A、A2B、およびAの4つのアデノシン受容体サブタイプによって行われる。Collison DJ et al(Exp Eye Res Apr
80(4):465−75、2005)により、網膜色素上皮におけるA受容体サブタイプの存在が報告された。視神経の変性に関する急性および慢性動物モデルは、アルファ2アドレナリンアゴニストブリモニジンの神経保護効果を示した。これらのモデルには
、視神経の直接的な損傷(神経圧挫)ならびに急性および慢性高眼圧症のモデルが含まれる(Yoles et al 1999;Donello et al 2001
;WoldeMussie et al 2001;Mayor−Torroglosa
et al 2005;Lambert et al 2011)。低圧緑内障の患者を対象とした臨床試験では、0.2%のブリモニジンが視野欠損の進行を遅らせることが示された(Krupin et al.Am J Ophthalmol.2011;151:671−681)。
選択的アデノシンAアゴニストとして作用する化合物は周知されており、さまざまな有用性があることが示されている。 PCT/US2010/033112で公表された臨床試験では、選択的アデノシンAアゴニストは、ヒトのIOPを軽減することが明らかになった。
特に、本明細書に記載されている化1の化合物(化合物A、B、C、D、E、F、G、H、I、JまたはKなど)は、予防、治療または軽減を必要とする被験者(ヒトなど)における加齢黄斑変性を予防、治療または軽減できる。
化1の化合物は、次の構造または物質を含む。
または下記式を特徴とするその医薬的に許容される塩。
Aは、−CHONO、−CHOH、または−CHOSOHであり;
BおよびCは、−OHであり;
Dは、
であり;
AおよびBは互いに「トランス」であり;
BおよびCは互いに「シス」であり;
CおよびDは互いに「シス」または「トランス」であり;
は−H、−C−C10アルキル、−アリール、−3〜7員の単環式複素環、−8〜12員の二環式複素環、−C−C単環式シクロアルキル、−C−C単環式シクロアルケニル、−C−C12二環式シクロアルキル、−C−C12二環式シクロアルケニル−(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH−アリールであり;
は−H、ハロ、−CN、−NHR、−NHC(O)R、−NHC(O)OR、−NHC(O)NHR、−NHNHC(O)R、−NHNHC(O)OR、−NHNHC(O)NHR、または−NH−N=C(R)Rであり;
は−C−C15アルキル、−アリール、−(CH−アリール、−(CH−(3〜7員の単環式複素環)、−(CH−(8〜12員の二環式複素環)、−(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、−C≡C−(C−C10アルキル)、または−C≡C−アリールであり;
は−C−C10アルキル、−アリール、−(CH−アリール、−(CH−(3〜7員の単環式複素環)、−(CH−(8〜12員の二環式複素環)、−(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−フェニレン−(CHCOOH、または−フェニレン−(CHCOO−(C−C10アルキル)であり;
は−H、−C−C10アルキル、−アリール、−(CH−アリール、−(CH−(3〜7員の単環式複素環)、−(CH−(8〜12員の二環式複素環)、−(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH−(C−C12二環式シクロアルキル)であり;
各nは1〜5の整数であり、医薬的に許容される媒体である。
さらなる実施形態では、本発明において使用される化合物は、次のいずれかである:下記式からなる化合物、
または下記式を特徴とするその医薬的に許容される塩。
Aは、−CHONO、−CHOH、または−CHOSOHであり;
BおよびCは、−OHであり;
Dは、
であり;
AおよびBは互いに「トランス」であり;
BおよびCは互いに「シス」であり;
CおよびDは互いに「シス」または「トランス」であり;
は−C−C単環式シクロアルキル、−3〜7員の単環式複素環、または−C−C12二環式シクロアルキルであり;
は−Hまたは−ハロである。
さらなる実施形態では、本発明において使用される化合物は、次のいずれかである:下記式からなる化合物、
または下記式を特徴とするその医薬的に許容される塩。
Aは−CHONOであり;
BおよびCは、−OHであり;
Dは、
であり;
AおよびBは互いに「トランス」であり;
BおよびCは互いに「シス」であり;
CおよびDは互いに「シス」または「トランス」であり;
は−C−C単環式シクロアルキル、−3〜7員の単環式複素環、または−C−C12二環式シクロアルキルであり;
は−Hまたは−ハロである。
別の実施形態では、化1の化合物は以下の化合物のいずれか1つである。
(化合物A)
((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(シクロペンチルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
(化合物B)
((2R,3S,4R,5R)−5−(2−クロロ−6−(シクロペンチルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
(化合物C)
ナトリウム((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(シクロペンチルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硫酸メチル;
(化合物D)
((2R,3S,4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−(6−(テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)−9H−プリン−9−イル)テトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル。
(化合物E)
((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(シクロヘキシルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
(化合物F)
((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(ビシクロ−[2.2.1]−ヘプタン−2−イルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
(化合物G)
ナトリウム((2R,3S,4R,5R)−5−(2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硫酸メチル;
(化合物H)
((2R,3S,4R,5R)−5−(2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
(化合物I)
シクロペンチルアデノシン(CPA)、
(化合物J)
2−クロロシクロペンチルアデノシン(CCPA)、
(化合物K)
シクロヘキシルアデノシン(CHA)、
または下記式を特徴とするその医薬的に許容される塩。
化合物の名前と構造の間に矛盾がある場合は、化学構造が制御する。
加齢黄斑変性の最も一般的な初期兆候の1つは、網膜または色素凝集における小さな黄色の堆積物であるドルーゼンの発生である。このようなドルーゼンは眼の定期健診(散瞳検査など)で発見することができるほか、眼底写真でも確認できる。加齢黄斑変性の診断に使用されるその他の検査には、アムスラーグリッド、スネレン試視力表およびコントラスト感度検査(輪郭、影、色などを見る能力を測定)、光干渉断層撮影、ならびに立体照射光学顕微鏡検査が含まれる。ウェット型黄斑変性については、血管造影(ルオレセイン蛍光眼底造影)によって、黄斑の裏側にある血管からの漏れを含む血管機能の異常を発見し、異常が発生している場所を特定することができる。
光受容体機能の測定に使用できる方法は、多数存在する。例えば、光受容体の損傷は、網膜電位図(ERG)または網膜電図検査によって測定することができる。網膜電図は、特定の光源によって該当する眼を刺激した場合に、網膜の光受容体によって生成された電気活動を測定する。測定は、眼の表面(角膜)と眼付近の皮膚に電極を装着して行われ、網膜電位図(ERG)と呼ばれる画像記録が生成される。網膜電図は、網膜色素変性症、網膜剥離、または動脈硬化もしくは糖尿病による機能的変化を含むがこれらに限定されない、網膜における複数の遺伝性および後天性疾病の診断に有用である。
1つの実施形態では、本明細書は、被験者の眼に有効量の化1の化合物を投与することを含む、加齢黄斑変性の予防方法を提供する。
別の実施形態では、本明細書は、被験者の患眼に有効量の化1の化合物を適用することを含む、加齢黄斑変性の軽減または治療方法を提供する。
別の実施形態では、本明細書は、被験者の眼に有効量の化1の化合物を適用することを含む、加齢黄斑変性の予防、軽減または治療方法を提供する。別の実施形態では、被験者の眼におよそ0.1〜3.0%(w/v)の化1の化合物を1日1〜4回適用する。1つの実施形態では、ヒトの眼におよそ0.5〜1.5%(w/v)の化1の化合物を1日1〜4回適用する。さらに別の実施形態では、ヒトの眼におよそ1.5%(w/v)の化1の化合物を1日1〜4回適用する。1つの実施形態では、化1の化合物を1日2回適用する。1つの実施形態では、化1の化合物を1日1回適用する。化1の化合物は、1〜2滴など点眼投与することができる。
別の実施形態では、本明細書は、被験者に有効量の化合物Aを投与することを含む、加齢黄斑変性の予防、軽減または治療方法を提供する。さらに別の実施形態では、本明細書は、被験者の眼に有効量の化合物Aを適用することを含む、加齢黄斑変性の予防、軽減または治療方法を提供する。1つの実施形態では、被験者の眼におよそ0.5〜1.5%(w/v)の化合物Aを1日1〜4回適用する。別の実施形態では、被験者の眼におよそ0.5〜1.5%(w/v)の化合物Aを1日1〜4回適用する。別の実施形態では、被験者の眼におよそ1.5%(w/v)の化合物Aを1日1〜4回適用する。1つの実施形態では、化1の化合物を1日2回適用する。1つの実施形態では、化1の化合物を1日1回適用する。化合物Aは、1〜2滴など点眼投与することができる。
別の実施形態では、本明細書は、被験者の加齢黄斑変性を予防、軽減または治療するための医薬品の製造に対する化1の化合物の利用を提供する。別の実施形態では、本明細書は、被験者の加齢黄斑変性を軽減するための医薬品の製造に対する化1の化合物の利用を提供する。別の実施形態では、本明細書は、被験者の加齢黄斑変性を治療するための医薬品の製造に対する化1の化合物の利用を提供する。
別の実施形態では、本明細書は、被験者の加齢黄斑変性を予防するための化1の化合物の利用を提供する。
別の実施形態では、本明細書は、被験者の加齢黄斑変性を軽減または治療するための化1の化合物の利用を提供する。
別の実施形態では、本明細書は、被験者の加齢黄斑変性を予防するための化合物Aの利用を提供する。別の実施形態では、本明細書は、被験者の加齢黄斑変性を軽減するための化合物Aの利用を提供する。別の実施形態では、本明細書は、被験者の加齢黄斑変性を治療するための化合物Aの利用を提供する。
化1の化合物は、1つ以上のキラル中心を含有することができることが認識される。本発明は、その化1のすべての鏡像異性体、ジアステレオマー、および混合物を検討する。
さらに、本発明の特定の実施形態では、化1に従った化合物の医薬的に許容される塩を含む。
医薬的に許容される塩は、アレルギー反応または有害性をはじめとした過度の望ましくない効果がない、疾患の治療に適している、化1に従った可溶型または分散型の化合物を含むが、これらに限定されない。
代表的な医薬的に許容される塩は、酢酸、クエン酸、安息香酸塩、乳酸、リン酸などの酸付加塩、およびリチウム、ナトリウム、カリウム、アルミニウムなどの塩基付加塩を含むが、これらに限定されない。
(定義)
本発明の説明(特に下記の請求項の内容)において、指示詞および類似の指示対象を示す用語の使用は、本明細書に別段の定めがある、または内容によって明確に否定されている場合を除き、単数および複数の両方を意味すると理解されるべきである。「からなる」、「有する」、「含む」および「含有する」とは、別段の定めがない限り、非限定的な用語(すなわち、「〜を含むが、これらに限定されない」を意味する用語)として理解されたい。本明細書における値の範囲の記載は、本明細書に別段の定めがあり、該当する範囲内の各別個の値が本明細書に個別に記載されているかのように仕様に組み込まれている場合を除いて、各別個の値を個別に参照するための簡潔な方法として機能することのみを意図したものである。
本明細書において用いられる場合、「選択的アデノシンAアゴニスト」とは、A受容体に対して高親和性を有すると同時に、A2A,およびAアデノシン受容体に対して低親和性を有するAアゴニストを意味する。上記の化1の化合物(化合物A〜Kなど)は、A2A,およびA受容体それぞれに対する親和性よりもはるかに高い親和性をA受容体に対して有する。化合物A〜Kに対するA選択性のデータは、下記の表1に要約されている。
本明細書において用いられる場合、「アルキル」とは、完全に飽和された分枝または非分枝炭化水素部分を意味する。アルキルに含まれる炭素原子数は、1〜20個、特に1〜16個、1〜10個、1〜7個、または1〜4個が好ましい。アルキルの代表的な例は、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、iso−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、3−メチルヘキシル、2,2−ジメチルフェニル、2,3−ジメチルフェニル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシルなどを含むが、これらに限定されない。さらに、xが1〜5であり、yが2〜15であることを特徴とする「C−C−アルキル」は、特定の範囲の炭素数における特定のアルキル基(直鎖状または分枝鎖状)を意味する。例えば、「C−C−アルキル」は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、tert−ブチル、およびイソブチルを含むが、これらに限定されない。「アルキル」は、C−C15アルキル、C−C10アルキル、およびC−Cアルキルを含むが、これらに限定されない。
本明細書において用いられる場合、「C−C15アルキル」とは、1〜15個の炭素原子を持つ直鎖状または分枝鎖状の飽和炭化水素を指す。代表的なC−C15アルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ネオヘキシル、ヘプチル、イソヘプチル、ネオヘプチル、オクチル、イソオクチル、ネオオクチル、ノニル、イソノニル、ネオノニル、デシル、イソデシル、ネオデシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシルおよびペンタデシルを含むが、これらに限定されない。1つの実施形態では、C−C15アルキル基は、次の1つまたは複数の基で置換される
。各R’が単独で−Hまたは置換されない−C−Cアルキルであることを特徴とする、−ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−OH、−CN、−COOR’、−OC(O)R’、−N(R’)、−NHC(O)R’、または−C(O)NHR’基。別段の定めがない限り、C−C15アルキルは置換されない。
本明細書において用いられる場合、「C−C10アルキル」とは、1〜10個の炭素原子を持つ直鎖状または分枝鎖状の飽和炭化水素を指す。代表的なC−C10アルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ネオヘキシル、ヘプチル、イソヘプチル、ネオヘプチル、オクチル、イソオクチル、ネオオクチル、ノニル、イソノニル、ネオノニル、デシル、イソデシルおよびネオデシルを含むが、これらに限定されない。1つの実施形態では、C−C10アルキル基は、次の1つまたは複数の基で置換される。各R’が単独で−Hまたは置換されない−C−Cアルキルであることを特徴とする、−ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−OH、−CN、−COOR’、−OC(O)R’、−N(R’)、−NHC(O)R’、または−C(O)NHR’基。別段の定めがない限り、C−C10アルキルは置換されない。C−C10アルキルは、C−Cアルキルを含むが、これに限定されない。
本明細書において用いられる場合、「C−Cアルキル」とは、1〜6個の炭素原子を持つ直鎖状または分枝鎖状の飽和炭化水素を指す。代表的なC−Cアルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシルおよびネオヘキシルを含むが、これらに限定されない。別段の定めがない限り、C1−C6アルキルは置換されない。
本明細書において用いられる場合、「アリール」とは、フェニル基またはナフチル基を指す。1つの実施形態では、アリール基は、次の1つまたは複数の基で置換される。各R’が単独で−Hまたは置換されない−C−Cアルキルであることを特徴とする、−ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−OH、−CN、−COOR’、−OC(O)R’、−N(R’)、−NHC(O)R’、または−C(O)NHR’基。別段の定めがない限り、アリールは置換されない。
本明細書において用いられる場合、「C−C単環式シクロアルキル」とは、3、4、5、6、7または8員の単環式飽和非芳香族シクロアルキル環である。代表的なC−C単環式シクロアルキル基は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルを含むが、これらに限定されない。1つの実施形態では、C−C単環式シクロアルキル基は、次の1つまたは複数の基で置換される。各R’が単独で−Hまたは置換されない−C−Cアルキルであることを特徴とする、−ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−OH、−CN、−COOR’、−OC(O)R’、−N(R’)、−NHC(O)R’、または−C(O)NHR’基。別段の定めがない限り、C−C単環式シクロアルキルは置換されない。
本明細書において用いられる場合、「C−C単環式シクロアルケニル」とは、少なくとも1つの非芳香化族の環内二重結合を有する、3、4、5、6、7または8員の単環式非芳香化族炭素環である。いずれか2つの基が、それらが連結した炭素原子とともにC−C単環式シクロアルケニル基を形成する場合、これらの2つの基が連結した炭素原子は、4価のままであると理解されるべきである。代表的なC−C単環式シクロアルケニル基は、シクロプロペニル、シクロブテニル、1,3−シクロブタジエニル、シクロペンテニル、1,3− シクロペンタジエニル、シクロヘキセニル、1,3−シクロヘキサジエニル、シクロへプテニル、1,3−シクロヘプタジエニル、1,4−シクロヘプタ
ジエニル、−1,3,5−シクロヘプタジエニル、シクロオクテニル、1,3−シクロオクタジエニル、1,4−シクロオクタジエニル、−1,3,5−シクロオクタトリエニルを含むが、これらに限定されない。1つの実施形態では、C−C単環式シクロアルケニル基は、次の1つまたは複数の基で置換される。各R’が単独で−Hまたは置換されない−C−Cアルキルであることを特徴とする、−ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−OH、−CN、−COOR’、−OC(O)R’、−N(R’)、−NHC(O)R’、または−C(O)NHR’基。別段の定めがない限り、C−C単環式シクロアルケニルは置換されない。
本明細書において用いられる場合、「C−C12二環式シクロアルキル」とは、8、9、10、11または12員の二環式飽和非芳香族シクロアルキル環系である。代表的なC−C12二環式シクロアルキル基は、デカヒドロナフタレン、オクタヒドロインデン、デカヒドロベンゾシクロヘプテンおよびドデカヒドロヘプタレンを含むが、これらに限定されない。1つの実施形態では、C−C12二環式シクロアルキル基は、次の1つまたは複数の基で置換される。各R’が単独で−Hまたは置換されない−C−Cアルキルであることを特徴とする、−ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−OH、−CN、−COOR’、−OC(O)R’、−N(R’)、−NHC(O)R’、または−C(O)NHR’基。別段の定めがない限り、C−C12二環式シクロアルキルは置換されない。
本明細書において用いられる場合、「C−C12二環式シクロアルケニル」とは、少なくとも1つの環内二重結合を有する、8、9、10、11または12員の二環式非芳香化族シクロアルキル環系である。いずれか2つの基が、それらが連結した炭素原子とともにC−C12二環式シクロアルケニル基を形成する場合、これらの2つの基が連結した炭素原子は、4価のままであると理解されるべきである。代表的なC−C12二環式シクロアルケニル基は、オクタヒドロナフタレン、ヘクサヒドロナフタレン、ヘクサヒドロインデン、テトラヒドロインデン、オクタヒドロベンゾシクロヘプテン、ヘクサヒドロベンゾシクロヘプテン、テトラヒドロベンゾシクロヘプテン、デカヒドロヘプタレン、オクタヒドロヘプタレン、ヘキサヒドロペンタレンおよびテトラヒドロヘプタレンを含むが、これらに限定されない。1つの実施形態では、C−C12二環式シクロアルキル基は、次の1つまたは複数の基で置換される。各R’が単独で−Hまたは置換されない−C−Cアルキルであることを特徴とする、−ハロ、−0−(C−Cアルキル)、−OH、−CN、−COOR’、−OC(O)R’、−N(R’)、−NHC(O)R’、または−C(O)NHR’基。別段の定めがない限り、C−C12二環式シクロアルケニルは置換されない。
本明細書において用いられる場合、「ハロ」とは、−F、−Cl、−Brまたは−Iを指す。
本明細書において用いられる場合、「3〜7員の単環式複素環」とは、以下を指す。(i)1個の環炭素原子がN、OもしくはSで置換された、3もしくは4員の単環式非芳香族シクロアルキル、または(ii)1〜4個の環炭素原子がN、OもしくはS原子でそれぞれ置換された、5、6もしくは7員の単環式芳香族もしくは非芳香族シクロアルキル。非芳香族の3〜7員の単環式複素環は、環窒素、環硫黄または環炭素原子を経由して連結することができる。芳香族の3〜7員の単環式複素環は、環炭素原子を経由して連結することができる。代表的な3〜7員の単環式複素環基は、フラニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、モルホリニル、オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、ピリミジニル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾール、ピリドイミダゾール、ピリドチアゾール、ピリジニル、ピリミジニル、
ピロリジニル、ピロリニル、キヌクリジニル、テトラヒドロフラニル、チアジアジニル、チアジアゾリル、チエニル、チエノチアゾリル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾリル、チオモルホリニル、チオフェニル、トリアジニル、トリアゾリルを含むが、これらに限定されない。1つの実施形態では、3〜7員の単環式複素環基は、次の1つまたは複数の基で置換される。各R’が単独で−Hまたは置換されない−C−Cアルキルであることを特徴とする、−ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−OH、−CN、−COOR’、−OC(O)R’、−N(R’)、−NHC(O)R’、または−C(O)NHR’基。別段の定めがない限り、3〜7員の単環式複素環は置換されない。
本明細書において用いられる場合、「8〜12員の二環式複素環」とは、8〜12員の二環式芳香族または非芳香族シクロアルキルで、その二環系のいずれか1つまたは両方の環が、N、OまたはS原子でそれぞれ置換されている環炭素原子を1〜4個有しているものを指す。この類には、ベンゼン環に溶解された3〜7員の単環式複素環が含まれる。^非芳香族の8〜12員の単環式複素環は、環窒素、環硫黄または環炭素原子を経由して連結することができる。芳香族の8〜12員の単環式複素環は、環炭素原子を経由して連結することができる。8〜12員の二環式複素環は、ベンジミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンズチアゾリル、ベンズトリアゾリル、ベンズテトルゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンズイソチアゾリル、ベンジミダゾリニル、シンノリニル、デカヒドロキノリニル、lH−インダゾリル、インドレニル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、イソベンゾフラニル、イソインダゾリル、イソインドリル、イソインドリニル、イソキノリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、キノキサリニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、クサンテニルを含むが、これらに限定されない。1つの実施形態では、−8〜12員の二環式複素環基の各環は、次の1つまたは複数の基で置換される。各R’が単独で−Hまたは置換されない−C−Cアルキルであることを特徴とする、−ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−OH、−CN、−COOR’、−OC(O)R’、−N(R’)、−NHC(O)R’、または−C(O)NHR’基。別段の定めがない限り、8〜12員の二環式複素環は置換されない。「フェニレン基」の代表的な例を次に説明する。
本明細書において用いられる場合、「医薬的に許容される塩」とは、酸の塩およびプリン化合物の塩基性窒素原子である。実例となる塩は、硫酸塩、クエン酸塩、リン酸塩、シュウ酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、過リン酸塩、イソニコチン酸エステル塩、乳酸塩、サリチル酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、オレイン酸塩、タンニン酸塩、パントテン酸塩、酸性酒石酸塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチシン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、サッカラート、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、およびパモ酸塩(1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエート))を含むが、これらに限定されない。医薬的に許容される塩は、カンホルスルホン酸塩でもありうる。「医薬的に許容される塩」は、カルボン酸官能基および塩基など、酸官能基を有するプリン化合物の塩も指す。適切な塩基は、ナトリウム、カリウムおよびリチウムなどのアルカリ金属の水酸化物;カルシウムおよびマグネシウムなどのアルカリ土類金属の水酸化物;アルミニウムおよび亜鉛などのその他の金属の水酸化物;アンモニアおよび有機アミン(非置換もしくはヒドロキシ置換のモノアルキルアミン、ジアルキルアミンまたはトリアルキルアミン、ジシクロヘキシルアミンなど);トリブチルアミン;ピリジン;N−メチルおよびN−エチルアミン;ジエチルアミン;トリエチルアミン;モノ(2−OH−低級アルキルアミン)、ビス(2−OH−低級アルキルアミン)またはトリス(2−OH−低級アルキルアミン)(モノ(2−ヒドロキシエチル)、ビス(2−ヒドロキシエチル)もしくはトリス(2−ヒドロキシエチル)アミン、2−ヒドロキシ−tert−ブチルアミン、トリス(ヒドロキシメ
チル)メチルアミン、N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アミンもしくはトリ(2−ヒドロキシエチル)アミンなどのN,N−ジ−低級アルキル−N−(ヒドロキシル−低級アルキル)アミンなど);N−メチル−D−グルカミン、ならびにアルギニン、リシンなどのアミノ酸を含むが、これらに限定されない。「医薬的に許容される塩」は、プリン化合物の水和物を含む。
本明細書における一部の化学構造については、太線および点線を使用して化学結合を図解する。太線および点線は、絶対立体化学を図解する。太線は、置換基は連結された炭素原子面より上にあることを示す。点線は、置換基が連結された炭素原子面より下にあることを示す。
本明細書において用いられる場合、「有効量」とは、以下に対して有効な、選択的アデノシンAアゴニストの量を指す。(i)加齢黄斑変性の予防、(ii)加齢黄斑変性の軽減もしくは進行の鈍化、(iii)被験者の加齢黄斑変性の治療、(iv)RPE細胞もしくは光受容体の喪失もしくは損傷の予防、(v)RPE細胞もしくは光受容体の喪失もしくは損傷の軽減もしくは進行の鈍化、または(vi)RPE細胞もしくは光受容体の喪失もしくは損傷による症状もしくは疾病の治療。「被験者」は、加齢黄斑変性に伴う疾病、障害もしくは症状を発症するリスクがある、または罹患している生物を含むことを意図している。被験者の例には、ヒト、イヌ、ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ネコ、マウス、ウサギ、ラット、およびトランスジェニック非ヒト動物などの哺乳類が含まれる。特定の実施形態では、被験者はヒト(加齢黄斑変性に罹患している、発症するリスクがある、または罹患する可能性があるヒトなど)である。
本明細書において用いられる場合、「治療する」、「治療された」、「治療している」、または「治療」という用語には、治療される状態、障害もしくは疾病によって引き起こされる、少なくとも1つの症状の減弱または緩和が含まれる。例えば、「治療する」とは、加齢黄斑変性による損傷もしくは喪失(RPEおよび/または光受容体など)を含むが、これらに限定されない損傷もしくは喪失の軽減または防止を意味する場合がある。例えば、治療は、障害の1つもしくは複数の症状の減弱または障害の完治である可能性がある。例えば、加齢黄斑変性の症状には、ドルーゼンの有無、RPE細胞の喪失または損傷、光受容体の喪失または損傷、コントラスト感度の喪失、視野の中心における不鮮明または盲点の有無、および視野の中心または視野全体における陰影の有無が含まれる。
本明細書において、「保護する」または「予防する」という用語は同義的に使用され、発症(疾病の臨床症状以前の期間)を遅らせる、および/または被験者が疾病を罹患する可能性(疾病を罹患するリスクを有する被験者など)、もしくは(当該疾病に罹患している被験者の疾病の進行を阻止もしくは遅らせることによる)当該疾病の悪化を軽減することを意味する。例えば、本発明の方法は、加齢黄斑変性に見られるRPE細胞もしくは光受容体の喪失もしくは損傷を含むが、これらに限定されないRPE細胞もしくは光受容体の喪失もしくは損傷を予防、軽減、または治療するために使用される場合がある。
本明細書において、「使用」または「利用」という用語は、本発明のいずれか1つまたは複数の以下の実施形態を含む。加齢黄斑変性に見られるRPE細胞もしくは光受容体の喪失もしくは損傷を含むが、これらに限定されないRPE細胞もしくは光受容体の喪失もしくは損傷を治療、予防、または軽減するための使用;加齢黄斑変性に見られるRPE細胞もしくは光受容体の喪失もしくは損傷を含むが、これらに限定されないRPE細胞もしくは光受容体の喪失もしくは損傷によって生じる疾病または症状の治療において使用することを目的とした、医薬組成物の製造(医薬品の製造など)のための使用;当該疾病または症状の治療における、本発明の化合物の使用方法;加齢黄斑変性に見られるRPE細胞もしくは光受容体の喪失もしくは損傷を含むが、これらに限定されないRPE細胞もしく
は光受容体の喪失もしくは損傷を治療することを目的とした、本発明の化合物を有する製剤;加齢黄斑変性に見られるRPE細胞もしくは光受容体の喪失もしくは損傷を含むが、これらに限定されないRPE細胞もしくは光受容体の喪失もしくは損傷の治療において使用することを目的とした、本発明の化合物。別段の定めがない限り、適切および適当なその他の実施形態も含まれる。
本明細書において、「およそ」または「約」という用語は、通常指定された値または範囲の20%以内を意味し、より好ましくは10%以内、最も好ましくは5%以内を意味する。または、特に生物系においては、「およそ」とは、指定された値のおよそ1つの対数(1桁分)、好ましくは指定された値の2倍以内を意味する。
本明細書において用いられる場合、「滴」とは、液滴に類似した眼科的に許容される流体の量を指す。1つの実施形態では、1滴は、(およそ30μl〜80μlなどの)およそ5μl〜200μlに相当する液体量を指す。
本明細書において用いられる場合、以下の略語は指定された定義を持つ。CCPAは2−クロロ−N6−シクロペンチルアデノシンであり;CPAはN6−シクロペンチルアデノシンであり;NECAはアデノシン−5’−(N−エチル)カルボキサミドであり;NMRは核磁気共鳴であり;R−PIAはN6−(2−フェニル−イソプロピル)アデノシン、R−異性体であり;HPβCDはヒドロキシプロピルβ−シクロデキストリンである。
(合成方法)
化1に従った化合物は、米国特許第7,423,144号(その特許の全体は、本明細書の一部を構成するものとして援用)に記載の合成手順、および次の公表されているその他の方法を使用して生成することができる(Cristalli et al.、J. Med.Chem.35:2363−2369、1992;Cristalli et al.、J. Med.Chem.37:1720−1726、1994;Cristalli et al、J. Med.Chem.38:1462−1472、1995;Camaioni et al.、Bioorg.Med.Chem.5:2267−2275、1997)。または、次に記載する合成手順を使用して生成することも可能である。
スキーム1は、本発明の化合物を生成するのに有効なヌクレオシド中間体を生成する方法を示している。
(スキーム1)
は上記に定義されたものである。
化学式1の保護されたリボース化合物は、リチウムヘキサメチルジシラジドおよびトリメチルシリルトリフラートを使用して化学式2のプリン化合物と結合させ、続いてトリフルオロ酢酸を使用したアセトニドを除去することで、化学式3のヌクレオシド中間体およびその対応するその他の化学式4のアノマーを生成することが可能である。同様に、化学式5のリボースジアセタートは、リチウムヘキサメチルジシラジドおよびトリメチルシリルトリフラートを使用して化学式2の化合物と結合させることで、化学式6のアセトニドを保護するヌクレオシド中間体およびその対応するその他の化学式7のアノマーを生成することが可能である。
スキーム2は、本発明の化合物を生成するのに有効な化学式8のアデノシン中間体を生成するのに有効な方法を示している。
(スキーム2)
およびRは、上記に定義されたものである。
化学式3aの6−クロロアデノシン誘導体は、アセトンおよび2,2−デメトキプロパンをカンファースルホン酸の介在を通じて利用し、2’,3’−アセトニドに変換させる。アセトニドは、化学式8の化合物を生成するために、化学式R−NHのアミンを塩基の介在を通じて使用することで、さらに誘導体化することができる。
本発明のその他の化合物の生成に有効な方法については、スキーム4に記載する。
(スキーム4)
およびRは、上記に定義されたものである。
化学式8のアデノシン中間体は、硝酸を無水酢酸またはMsCl/ONOもしくはテトラフルオロホウ酸ニトロソニウムなどのニトロ化剤を介在して使用することで、その5′−偽硝酸に変換することができる。TFA/水を使用したアセトニド除去により、本発明の化合物が生成される。
が−CHOSOであることを特徴とする化1dのプリン誘導体の生成に有効な方法については、スキーム6に記載する。
(スキーム6)
およびRは、上記に定義されたものである。
化学式8のアデノシン中間体は、対応する5′−スルホン酸ピリジン塩中間体を生成するために、三酸化硫黄−ピリジン錯体で処理することができる。次に、ピリジン塩中間体は、NaOHまたはKOHを使用して中和し、続いてTFA/水を使用したアセトニド除去を行うことにより、Aが−CHOSOHであることを特徴とする化1dのプリン誘導体の対応するナトリウムまたはカリウム塩をそれぞれ生成することができる。スルホン酸もしくは塩酸などの強い含水酸を持つナトリウムまたはカリウム塩を用いた治療は、Aが−CHOSOHであることを特徴とする本発明の化合物を生成する。
(送達方法)
化1に従った化合物は、送達用のさまざまな種類の眼科用組成物または製剤に組み込むことができる。化1の化合物は、当業者によく知られた技術を用いて眼に直接送達(局所点眼剤もしくは軟膏;盲嚢、強膜の近隣、もしくは眼内に移植された医薬品送達スポンジなどの徐放装置;眼内、結膜、テノン嚢下、前房内、硝子体内もしくは視神経管内注射など)、または全身的に送達(経口、静脈内、皮下もしくは筋肉内注射;非経口、経皮もし
くは鼻内送達)される場合がある。本発明の製剤は、眼内挿入装置またはインプラント器具において処方される場合があることがさらに考慮される。
化1の化合物は、眼への送達のためにおよそ4〜8のpHを有する局所用眼科用製剤に組み込まれることが望ましい。特に、「眼科用製剤」と題するPCT/US2010/033112、PCT/US2010/054040、およびPCT/US2014/152723には、化合物Aの種々の製剤が記載されている。当該特許の内容は、個別に説明されたかのような本明細書の一部を構成するものとして援用される。
当該化合物は、眼科的に許容される防腐剤、界面活性剤、増粘剤、浸透増強剤、粒子安定化剤、緩衝剤、塩化ナトリウムおよび水と組み合わせて、水性の滅菌懸濁性点眼液または溶液を形成する場合がある。眼科用溶液製剤は、化合物を生理学的に許容される等張水性緩衝液に溶解することによって生成される場合がある。さらに、眼科用溶液は、化合物の溶解を補助するために眼科的に許容される界面活性剤を含むことがある。さらに、眼科用溶液は、結膜嚢内での製剤の保持を改善するために、粘度または溶解度を増加させる製剤(ヒドロキシプロピルβ−シクロデキストリン(HPβCD)、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドンなど)を含むことがある。ジェランガムおよびキサンタンガムを含むが、これらに限定されないゲル化剤も使用できる。滅菌眼科用軟膏製剤を生成するために、活性成分を、鉱油、液体ラノリンまたは白色ワセリンなどの適切な媒体の防腐剤と組み合わせる場合がある。滅菌眼科用ゲル製剤は、類似の眼科用薬剤について公表されている処方に従い、カルボポール974などの結合から生成された親水性基剤に、化合物を懸濁することで生成される場合がある。また、防腐剤および等張化剤を組み込むことができる。
望ましい実施形態における化合物は、加齢黄斑変性に罹患しやすい、もしくは罹患している被験者における加齢黄斑変性の予防、軽減または治療に十分な量の組成物中に含まれる。当該量は、本明細書において「加齢黄斑変性を予防、軽減もしくは治療するのに有効な量」、またはより単純に「有効量」と称される。化合物は通常、こうした製剤中におよそ0.1%〜3.0%(w/v)またはおよそ0.5〜1.5%(w/v)含まれる。したがって、局所的な提供については、熟練した臨床医の裁量に従って、これらの製剤を1〜2滴眼の表面に1日1〜4回送達する。
(実施例)_GoBack_GoBack
本発明について、以下の実施例によりさらに説明する。
実施例1−Balb/Cマウスにおける青色光損傷モデル
マウスの青色光損傷研究は、網膜損傷のマウスモデルにおいて、7日間1日2回局所眼点滴投与したときの、選択的アデノシン−A受容体アゴニストであるトラボデノソン(化合物A)の有効性を評価するために行った。齧歯類網膜は、網膜疾患および損傷に対する中枢神経系ニューロンの反応を調べるために広く使用されている。光誘発網膜損傷(光毒性)は、選択的に光受容体細胞死をもたらす。したがってこのモデルは、加齢黄斑変性の主な特徴を形成する光受容体変性を模倣するため、光受容体細胞死とそれに続く網膜変性プロセスの基盤となる潜在的なメカニズムを研究するのに有用である。
試験設計は下記の表2の通りであった。
用量処方は以下の通りであった。
試験項目である1.5%または3.0%の化合物A(トラボデセンソン)およびプラセボをマウスに投与した。適正量を冷蔵庫から取り出し、投与前に少なくとも30分放置し、室温にした。陽性対照BDNFを、注射用塩化ナトリウム0.9%、USP濃度1μg/μLで再構成した。残留量はすべて廃棄した。
チャールズリバー、セントコンスタントから34匹の雄BALB/cマウスを受け取った。マウスは8週齢であり、投与開始時の体重は21.7〜23.9gであった。
マウスは到着時に群にして収容し(マウス2匹/ケージ)、次に無作為に個別に収容した。マウスを、適切な寝具の付いた金網床ケージまたはポリカーボネートケージに収容した。温度19〜25℃、相対湿度30〜70%の状態を維持した。指定された手順で中断された場合を除き、12時間毎の明暗サイクルが維持された。光の強度はケージ付近で200ルクス未満であった。
PMIニュートリション・インターナショナル認定齧歯類チョウ第5CR4番(タンパク質14%)は、指定された手順を除いて、研究を通して随時提供された。各マウスは、自動給水システム(指定された手順を除く)を介して逆浸透および紫外線照射処理後の都市水道水をいつでも飲むことができた。
試験項目およびプラセボは、1日目から7日目までの1日2回少なくとも8時間おきに局所点眼によって投与された。各眼/用量の投与量は10μLであった。製剤は投与中に継続的に撹拌し、投与の間は濡れた氷上に保持した。
陽性対照BDNFを、1日目に単一の両側硝子体内(IVT)注射によって第4群マウスに投与した。投与量は1μL/眼であった。イソフルラン/酸素混合物および/または鎮静カクテル(ケタミン100mg/kg、キシラジン10mg/kg、必要に応じて半分または1/4用量が腹腔内注射により与えられる)を使用して、投与手順のためにマウスに麻酔をかけた。注射は、30G針で作成した強膜パイロット穴を介してハミルトンシリンジに接続したガラスマイクロニードルを用いて行った。投与後に無菌潤滑軟膏を眼に適用した。
2日目に、マウスを青色光容器(個別収容)に移した。青色光(460〜490nm、フィリップスF40/BBスペシャルブルーF40T12/BB)を放射する電球を備えた照明器具を、すべてのマウスが同様の光を受けるように、ケージの真上の別個のハウジングラックに取り付けた。容器内の光強度を光度計を用いて測定した。平均強度は550ルクスであった。容器には隠れるための装置/チューブおよび寝具はなかった。暴露期間は、すべてのマウスについて7.75時間であり、その後マウスは、周囲光レベルでケージに戻された。
死亡率/瀕死率の検査は、研究を通して午前に1回、午後に1回の1日2回行った。詳しい試験は毎週行った。個々の体重を前処置および剖検で2回測定した。
網膜電位図検査(ERG)は、前処置の1回および夜間の暗順応後の第1週目の終了時に1回行った。使用した麻酔薬は、ケタミン(100mg/kg)およびキシラジン(10mg/kg)であった。各ERGは、暗順応、0dBにおけるシングルフラッシュ刺激、平均2回のシングルフラッシュ、最小120秒の間隔で構成された。
すべてのマウスを8日目に安楽死させ、二酸化炭素窒息後に腹部大動脈から放血させた。剖検は行わなかった。各マウスの両眼はダビッドソン固定液中に少なくとも24時間保持され、10%中性緩衝化ホルマリン中に処理および/または保存を行うまで、少なくとも18時間70%のエタノールに移して保管した。
各マウスからの片眼をパラフィンに包埋し、切片にし、ガラススライド上に配置し、ヘマトキシリンおよびエオシンで染色した。他方の眼は保持した。
組織病理学的評価は、学会認定の獣医病理学者または実験動物の病理学における訓練および経験を有する獣医病理学者によって行われた。網膜の4つの位置で、外顆粒層(ONL)の厚さ(細胞層の数)を計数し、色素性網膜上皮細胞を含む網膜の顕微鏡評価を行った。代表的な画像は、参考および説明目的で取り込まれた。
(結果)
投薬期間中のマウスの一般的外観または状態に異常は認められなかった。青色光暴露の1週間後、ERGパラメータは、プラセボ対照群を含む治療群にわたって同等であった。図2および図3。300μg/眼/日で、最小から中程度の網膜の細胞減少(7/8マウス)が認められた。この知見の発生率および重症度は、プラセボ対照(6/8マウス)で観察されたものと同様であった。網膜における細胞減少は、外顆粒層の中心部に対して大きな影響を与え、外網状層 および光受容体層の厚さが減少した。最も影響を受けた複数のマウスでは、この変化は外顆粒層における好塩基性色素の沈着と関連しており、また細胞の変性および喪失に関係している可能性があった。600μg/眼/日では、BDNF処置を施したマウスと同様に、網膜細胞は最小限に減少(2/8)したか、まったく影響を受けなかった。
網膜外顆粒層の細胞層数の群平均は、600μg/眼/日群およびBDNF群(それぞれ8.56および8.75層)であり、プラセボ群および300μg/眼/日群(それぞれ7.22および7.28層)に比べてわずかに高かった。しかし、以下の表に示すように、群内の個々のマウスにおいて大きな較差が観察された。
個々の眼における網膜外顆粒層細胞
個々の眼における網膜外顆粒層細胞
プラセボマウスの網膜においてERGの変化がなく、微視的変化が限られていることから、この研究(550ルクスで7.75時間)における青色光暴露は、外顆粒層網膜における細胞喪失を効率的に誘発しなかった。しかし、減少した網膜細胞の発生率および重症度の低下は、局所眼点眼による600μg/眼/日の化合物A(トラボデノソン)を1日2回投与した7日後の保護効果を示している。
実施例2−Balb/Cマウスにおける青色光損傷モデル
マウスの第2回目の青色光損傷研究は、網膜損傷のマウスモデルにおいて、7日間1日2回または3回局所眼点滴投与したときの、選択的アデノシン−A受容体アゴニストであるトラボデノソン(化合物A)の有効性をさらに評価するために行った。齧歯類網膜は、網膜疾患および損傷に対する中枢神経系ニューロンの反応を調べるために広く使用されている。光誘発網膜損傷(光毒性)は、選択的に光受容体細胞死をもたらす。したがってこのモデルは、加齢黄斑変性の主な特徴を形成する光受容体変性を模倣するため、光受容体細胞死とそれに続く網膜変性プロセスの基盤となる潜在的なメカニズムを研究するのに有用である。
試験設計は下記の表5の通りであった。
用量処方は以下の通りであった。
試験項目である3.0%の化合物A(トラボデノソン)およびプラセボをマウスに投与した。適正量を冷蔵庫から取り出し、投与前に少なくとも30分放置し、室温にした。陽性対照BDNFを、注射用塩化ナトリウム0.9%、USP濃度1μg/μLで再構成した。残留量はすべて廃棄した。
チャールズリバー、セントコンスタントから34匹の雄BALB/cマウスを受け取った。マウスは9週齢であり、投与開始時の体重は21.8〜26.4 gであった。
マウスは到着時に群にして収容し(マウス2匹/ケージ)、次に無作為に個別に収容した。マウスを、適切な寝具の付いた金網床ケージまたはポリカーボネートケージに収容した。温度19〜25℃、相対湿度30〜70%の状態を維持した。指定された手順で中断された場合を除き、12時間毎の明暗サイクルが維持された。光の強度はケージ付近で200ルクス未満であった。
PMIニュートリション・インターナショナル認定齧歯類チョウ第5CR4番(タンパク質14%)は、指定された手順を除いて、研究を通して随時提供された。各マウスは、自動給水システム(指定された手順を除く)を介して逆浸透および紫外線照射処理後の都市水道水をいつでも飲むことができた。
試験項目およびプラセボは、1日目から8日目までの1日2回少なくとも8時間おきに局所点眼によって投与された。最初および最後の投与の間に少なくとも8時間の間隔をあけて、1群および2群には1日2回、3群には1回3回投与した。マウスのケージ内で自動点灯するライトによって7日目までの夜間の暗順応が中断されたので、投薬期間を1日〜8日延長して網膜電位図検査(ERG)を実施することとした。各眼/用量の投与量は10μLであった。製剤は投与中に継続的に撹拌し、投与の間は濡れた氷上に保持した。
陽性対照BDNFを、1日目に単一の両側硝子体内(IVT)注射によって第4群マウスに投与した。投与量は1μL/眼であった。イソフルラン/酸素混合物および/または鎮静カクテル(ケタミン100mg/kg、キシラジン10mg/kg、必要に応じて半分または1/4用量が腹腔内注射により与えられる)を使用して、投与手順のためにマウスに麻酔をかけた。注射は、30G針で作成した強膜パイロット穴を介してハミルトンシリンジに接続したガラスマイクロニードルを用いて行った。投与後に無菌潤滑軟膏を眼に適用した。
2日目に、マウスを青色光容器(個別収容)に移した。青色光(460〜490nm、フィリップスF40/BBスペシャルブルーF40T12/BB)を放射する電球を備えた照明器具を、すべてのマウスが同様の光を受けるように、ケージの真上の別個のハウジングラックに取り付けた。容器内の光強度を光度計を用いて測定した。平均強度は1100ルクスであった。容器には隠れるための装置/チューブおよび寝具はなかった。暴露期間は、すべてのマウスについて6時間であり、その後マウスは、周囲光レベルでケージに戻された。
死亡率/瀕死率の検査は、研究を通して午前に1回、午後に1回の1日2回行った。詳しい試験は毎週行った。個々の体重を前処置で1回測定した。
網膜電位図検査(ERG)は、前処置の1回および夜間の暗順応後の8日間の処置期間の終了時に1回行った。使用した麻酔薬は、ケタミン(100mg/kg)およびキシラジン(10mg/kg)であった。各ERGは、暗順応、0dBにおけるシングルフラッシュ刺激、平均2回のシングルフラッシュ、最小120秒の間隔で構成された。ERGの結果
すべてのマウスを8日目に安楽死させ、二酸化炭素窒息後に腹部大動脈から放血させた。各マウスの両眼は収集され、ダビッドソン固定液中に少なくとも24時間保持され、10%中性緩衝化ホルマリン中に処理および/または保存を行うまで、少なくとも18時間70%のエタノールに移して保管した。
各マウスからの片眼をパラフィンに包埋し、切片にし、ガラススライド上に配置し、ヘ
マトキシリンおよびエオシンで染色した。
組織病理学的評価は、学会認定の獣医病理学者または獣医病理学者によって行われた。網膜の4つの位置で、外顆粒層(ONL)の厚さ(細胞層の数)を計数し、色素性網膜上皮細胞を含む網膜の顕微鏡評価を行った。
結果
青色光暴露後1週間で、ERG結果は青色光損傷に対する保護効果を示唆した。
0dB暗順応フラッシュ刺激後のB波振幅は、プラセボ対照よりも化合物A群(600または900μg/眼/日)で高く、BDNF陽性対照と同等であった(図4参照)。
顕微鏡で検査した場合、600または900μgの化合物A/眼/日群およびBDNF対照と比較して、プラセボ群ではONL中の細胞層の平均数が減少した(図5参照)。全体的に、化合物A低用量群は、ONL厚さの平均値に基づくONL中の核体の最大数を保持した。ONL細胞数の変化は、ERGの結果と相関していた。プラセボ対照群では、角膜および/または強膜におけるその他の顕微鏡観察結果がより頻繁に確認された。
全体的に、7日間毎日2回または3回の600または900μg/眼/日の局所眼点眼による化合物Aの投与は、2日目の青色光曝露(1100ルクスで6時間)後の網膜のONL層におけるERG機能および細胞の保存をもたらした。これらの結果は、網膜損傷のこのマウスモデルにおける化合物Aの保護効果を示す。
実施例3−化合物の合成
2’,3’−イソプロピリデン−N−シクロヘキシルアデノシン:エタノール(20ml)中の6−クロロアデノシン(2.58g)およびシクロヘキシルアミン(5g)の溶液を6時間加熱還流した後、室温になるまで冷却した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残留物を水(50ml)および酢酸エチル(300ml)で希釈した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×50ml)で抽出した。結合した有機層を水(1×30m??l)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮および乾燥させて、N−シクロヘキシルアデノシンを白色固体(2.600g)として得た。N−シクロヘキシルアデノシン(2.6g)をアセトン(30ml)で希釈し得られた溶液に、2,2−ジメトキシプロパン(12ml)、D−カンファースルホン酸(3.01g)の順に加え、混合物を室温で18時間撹拌できるようにした。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残留物を酢酸エチル(150ml)で希釈し、飽和NaHCO水溶液を用いてpH8.0に中和した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物は、シリカゲルカラムにおいて、MeOH−CHCl(4:96)を溶離液として用いて2回精製し、2’,3’−イソプロピリデン−N−シクロヘキシルアデノシン(3.16g)を得た。H NMR(CDCl):δ 1.23−1.47(m,9H)、1.38(s,3H)、1.64(s,3H)、1.79−1.81(m,1H)、2.04−2.06(m,1H)、3.80(d,J=12Hz,1H)、3.96(d,J=12Hz,1H)、4.53(s,1H)、5.09−5.16(m,2H)、5.80−5.92(m,2H)、7.79(s,1H)、8.24(s,1H)、8.22−8.38(m,1H).
−シクロヘキシルアデノシン−5’−O−硝酸(化合物E):無水酢酸(6ml)を−25Cの硝酸(2g、63%)の撹拌溶液にゆっくりと加えた(CCl−CO冷却浴を使用)。反応温度は−7.5〜0Cでさらに1時間維持された。無水酢酸(3mL)中の溶液2’,3’−イソプロピリデン−N−シクロヘキシルアデノシン(1.0g)をゆっくりと加えた。得られた反応物を0〜−5Cで2時間撹拌し、混合物をゆっくりと氷冷NaHCO水溶液(40mL)および酢酸エチル(150mL)にゆっくりと注ぎ込み、5分撹拌した。有機層を分離して水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮させた。残留物をTFA(16mL)および水(4mL)の混合物
で希釈し、混合物を室温で30分間攪拌した。混合物を減圧下で濃縮し、得られた残留物を水(10ml)で希釈し、減圧下で濃縮した。得られた残留物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を、酢酸エチルヘキサン(40:60〜20:80勾配)を用いてシリカゲルカラムで精製し、N−シクロヘキシルアデノシン−5’−O−硝酸(0.150gm)を得た。H NMR(DMSO−D):δ 1.08−1.13(m,1H)、1.27−1.41(m,4H)、1.57−1.83(m.6H)、4.12−4.17(m,2H)、4.30−4.33(m,1H)、5.48(d,J=5.4Hz,1H)、5.60(d,J=5.7Hz,1H)、5.90(d,J=4.8Hz,1H)、7.59(d,J=8.1Hz,1H)、8.16(s,1H)、8.29(s,1H).
−(エキソ−2−ノルボルニル)アデノシン−5’−O−硝酸塩(化合物F):2’,3’−イソプロピリデン−N−エキソ−ノルボルニルアデノシンは、2’,3’−イソプロピリデン−N−シクロヘキシルアデノシンの手順に従って生成され、その後の反応に使用された。無水酢酸(6ml)を−25Cの硝酸(2g、63%)の撹拌溶液にゆっくりと加えた(CCl−CO冷却浴を使用)。反応温度は−7.5〜0Cでさらに1時間維持された。無水酢酸(3mL)中の溶液2’,3’−イソプロピリデン−N−エキソ−ノルボルニルアデノシン(1.2g)をゆっくりと加えた。混合物を0〜−5Cで40分間撹拌し、氷冷NaHCO水溶液(40mL)にゆっくりと注ぎ込んだ。溶液をジクロロメタンで抽出した。有機層を分離してブラインで洗い流し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチル−ヘキサン(1:1)を用いてシリカゲルカラムで精製し、所望の生成物(0.245g)および出発化合物(1.0g)を得た。ニトロ生成物(0.245g)をTFA(15mL)および水(5mL)の混合物で希釈し、混合物を室温で30分間攪拌した。それを減圧下で濃縮し、水(10ml)で希釈し、減圧下で濃縮した。得られた残留物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチルとヘキサンの混合物から再結晶させ、N−エキソ−2−ノルボルニルアデノシン−5’−O−硝酸(0.123gm)を得た。H NMR(DMSO−D):δ 1.03−1.21(m,3H)、1.40−1.56(m,3H)、1.58−1.64(m.4H)、3.94(bs,1H)、4.13−4.17(m,1H)、4.30(bs,1H)、4.66−4.87(m,3H)、5.49(d,J=5.4Hz,1H)、5.62(d,J=5.4Hz,1H)、5.91(d,J=4.8Hz,1H)、7.60(d,J=6.6Hz,1H)、8.20(s,1H)、8.31(s,1H).
2−クロロ−N−シクロヘキシルアデノシン:エタノール(30ml)中の2,6−ジクロロアデノシン(1.0g)およびシクロヘキシルアミン(0.926g)の混合物を6時間加熱還流した後、室温になるまで冷却した。混合物は減圧下で濃縮された。残留物は、シリカゲルカラムにおいて、MeOH−CHCl(1:6〜1:5)を用いて精製された。組み合わせた留分を減圧下で濃縮および乾燥させ、2−クロロ−N−シクロヘキシルアデノシンを白色固体(2.600g)として得た。H NMR(DMSO−D):δ 1.12−1.21(m,2H)、1.33−1.43(m,3H)、1.63−1.86(m,6H)、3.57−3.62(m,1H)、3.66−3.69(m,1H)、3.97(d,J=3Hz,1H)、4.16(d,J=3.3Hz,1H)、4.54(d,J=5.4Hz,1H)、5.08−5.11(m,1H)、5.24(d,J=4.8Hz,1H)、5.51(d,J=5.7Hz,1H)、5.85(d,J=5.7Hz,1H)、8.26(d,J=8.4Hz,1H)、8.41(s,1H).
2−クロロ−2’,3’−イソプロピリデン−N−シクロヘキシルアデノシン:2−クロロ−N−シクロヘキシルアデノシン(0.5g)をアセトン(30ml)で希釈し、この混合物に2,2−ジメトキシプロパン(2.04g)、D−カンファースルホン酸
(CSA、0.272g)の順に加えた。得られた反応混合物を室温で2時間攪拌した。さらなるCSA(0.2g)を加え、2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、得られた残留物を酢酸エチルで希釈し、濃縮したNaHCO水溶液を用いてpH8.0に中和した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、2−クロロ−2’,3’−イソプロピリデン−N−シクロヘキシルアデノシン(0.378g)を得た。H NMR(CDCl):δ 1.23−1.30(m,3H)、1.36−1.44(m,1H)、1.63(s,3H)、1.68−1.79(m,5H)、2.04−2.08(m,2H)、3.81(d,J=5Hz,1H)、3.99(d,J=12.9Hz,1H)、4.51(s,1H)、5.11(d,J=5.7Hz,1H)、5.15−5.18(m,1H)、5.75(bs,1H)、5.78(d,J=4.5Hz,1H)、5.96(bs,1H)、7.76(s,1H).
2−クロロ−N−シクロヘキシルアデノシン−5’−O−硫酸ナトリウム塩(化合物G):2−クロロ−2’,3’−イソプロピリデン−N−シクロヘキシルアデノシン(0.540g)をDMF(6ml)に溶解し、DMF(3ml)中の三酸化硫黄(0.302g)の溶液にゆっくりと加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。これを回転蒸発器で濃縮し、残留物を水(8ml)で希釈した。水溶液をNaOH(0.1N)でpH7.0までゆっくりと中和した。それを酢酸エチル中で抽出し、水層を濃縮した。得られた白色固体をそのまま次の工程に使用した。保護された硫酸ナトリウム塩をTFA−水(16:4ml)の混合物で処理し、30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物をアセトンから結晶化させて2−クロロ−N−シクロヘキシルアデノシン−5’−O−硫酸ナトリウム塩(0.150g)を得た。H NMR(DMSO−D):δ 1.10−1.13(m,1H)、1.25−1.41(m,4H)、1.57−1.83(m.6H)、3.72−4.08(m,4H)、4.47(s,1H)、5.81(s,1H)、8.14(d,J=6.0Hz,1H)、8.43(s,1H).
2−クロロ−N−シクロヘキシルアデノシン−5’−O−硝酸塩(化合物H):ニトロ化およびTFA水脱保護反応に続き、2−クロロ−N− シクロヘキシルアデノシン−5’−O−硝酸塩を2−クロロ−2’、3’−イソプロピリデン−N−シクロヘキシルアデノシンから調製した。H NMR(CDCl):δ 1.06−1.42(m,4H)、1.64−1.88(m,5H)、4.08(bs,1H)、4.21(s,1H)、4.30(d,J=4.2Hz,1H)、4.41(s,1H)、4.83−4.88(m,2H)、5.57(d,J=5.4Hz,1H)、5.70(d,J=4.5Hz,1H)、5.90(d,J=5.1Hz,1H)、8.26(d,J=8.7Hz,1H)、8.38(s,1H).
化合物Aの合成
−シクロペンチルアデノシン(化合物I):エタノール(50当量)中の6−クロロアデノシン(43g)およびシクロペンチルアミン(5当量)の溶液を3時間加熱還流した後、室温になるまで冷却した。得られた反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残留物を水(400ml)および酢酸エチル(400ml)で希釈した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×400ml)中に抽出した。結合した有機層を水(2×200ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮および乾燥させて固体を得た。これをMeOH(400mL)に懸濁し、濾過および乾燥して、N−シクロペンチルアデノシン(43.8g)を得た。
2’,3’−イソプロピリデン−N−シクロペンチルアデノシン:N−シクロペンチルアデノシン(43g)をアセトン(75当量)で希釈し、得られた溶液に2,2−ジメトキシプロパン(5当量)、D‐カンファースルホン酸(1当量)の順に加え、室温で3時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残留物を酢酸エチルで希釈し、濃縮したNaHCO水溶液を用いてpH7.0に中和した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮および乾燥させて固体を得た。これをヘキサン(250mL)に懸濁し、濾過した後でヘキサンで洗浄し、減圧下で乾燥させて、2’,3’−イ
ソプロピリデン−N6−シクロペンチルアデノシン(43g)を得た。
2’,3’−イソプロピリデン−N−シクロペンチルアデノシン−5’−硝酸:無水酢酸(22当量)を−10Cの硝酸(5当量、63%)の撹拌溶液にゆっくりと加えた(アセトニトリル−CO冷却浴を使用)。追加中の反応温度は、−5〜5Cに維持された。得られた溶液を−20Cに冷却し、無水酢酸(37mL、8当量)の2’,3’−イソプロピリデン−N−シクロペンチルアデノシン(18.250gm,0.048mol)をゆっくりと加えた。得られた反応物を−15〜−5Cで1時間撹拌し、混合物をゆっくりと氷冷NaHCO水溶液(水800mL中168 gm)および酢酸エチル(350mL)にゆっくりと注ぎ込み、5分撹拌した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(350ml)を使って抽出した。結合した有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、70%酢酸エチル−ヘキサンを溶離液として用いて、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、2’,3’−イソプロピリデン−N−シクロペンチルアデノシン−5’−硝酸(14.9g)を得た。
化合物A:2’,3’−イソプロピリデン−N−シクロペンチルアデノシン−5’−硝酸(4.8g)をTFA(20mL)および水(5mL)の混合物で希釈し、得られた反応物を室温で30分間攪拌した。得られた反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残留物を水(10mL)で希釈し、減圧下で濃縮した。得られた残留物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して白色固体の残留物を得た。これを減圧下で乾燥させ、冷エタノールから再結晶して化合物A(3.1gm)を得た。H−NMR(DMSO−d):δ 1.49−1.58(m,4H)、1.66−1.72(m,2H)、1.89−1.94(m,2H)、4.12−4.17(m,1H)、4.28−4.33(m,1H)、4.48(bs,1H)、4.65−4.87(m,3H)、5.5(d,J=5.1Hz,1H)、5.63(d,J=5.7Hz,1H)、5.91(d,J=5.1Hz,1H)、7,75(d,J=7.5Hz,1H)、8.17(bs,1H)、8.30(s,1H);MS(ES):m/z 381.35(M+ 1);Anal.Calcd for C1520:C、47.37;H、5.30;N、22.10;Found:C、47.49;H、5.12、N、21.96.
化合物Bの合成
2−クロロ−N−シクロペンチルアデノシン:2’,3’,5′−トリアセトキシ−2,6−ジクロロアデノシン(1.5g)およびシクロペンチルアミン(8当量)をエタノール(50当量)で希釈し、得られた溶液をおよそ15時間加熱還流し、室温になるまで冷却し、減圧下で濃縮して粗残留物を得た。これを酢酸エチルと水の混合物で希釈し、分液漏斗に移した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して粗残留物を得た。これをシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液として8%のMeOH−ジクロロメタンを使用)を用いて精製して、2−クロロ−N−シクロペンチルアデノシン(0.948g)を得た。MS m/z 370.32[M+H]
2’,3’−イソプロピリデン−2−クロロ−N−シクロペンチルアデノシン:2−クロロ−N−シクロペンチルアデノシン(前の手順で生成したものを900mg)および2,2−ジメトキシプロパン(10当量)をアセトン(15mL)で希釈し、得られた溶液にD−カンファースルホン酸(1当量)を加え、得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。得られた反応混合物を減圧下で濃縮し、飽和NaHCO水溶液と酢酸エチルの混合物で希釈し、分液漏斗に移した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して粗残留物を得た。これをシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液として5%のMeOH−ジクロロメタン)を用いて精製して、2’,3’−イソプロピリデン−2−クロロ−N−シクロペンチルアデノシン(0.905g)を得た。H NMR(CDCl,300MHz):δ 1.36(s,3H)、1.62(s,3H)、1.66−2.16(m,9H)、3.78(d,J=12.9Hz,1H)、3.98(d,J=12.9Hz,1H)、4.51(bs,1H)、4.55−4
.60(m,1H)、5.09−5.17(m,2H)、5.81(bs,1H)、7.25(s,1H)、7.89(s,1H).
2’,3’−イソプロピリデン−2−クロロ−N−シクロペンチルアデノシン−5’−硝酸:硝酸(2.0mL、60%)の溶液を−10〜10℃の無水酢酸(16.0mL)に30分かけてゆっくりと加えた(アセトニトリル−CO冷却浴を使用)。反応混合物を−10〜10℃で10分間撹拌した。次に、反応混合物を−30℃に冷却し、無水酢酸(8.0mL)の2’,3’−イソプロピリデン−2−クロロ−N−シクロペンチルアデノシン(前の手順で生成したものを655mg、0.0016mol)をゆっくりと加えた。添加が完了した後、得られた反応混合物を−5℃まで温め、TLC(5%のMeOH−CHClまたは70%のEtOAc−ヘキサンを溶媒として使用)を使用して観察した。反応が完了した後、反応混合物を飽和NaHCO水溶液(水75mL中300当量)および酢酸エチル(60mL)の氷冷混合物にゆっくりと注いだ。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。結合した有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して粗残留物を得た。粗残留物をフラッシュカラム(溶離液として5%のメタノール−ジクロロメタンを使用)を用いて精製し、2’,3’−イソプロピリデン−2−クロロ−N−シクロペンチルアデノシン−5’−硝酸(0.435g)を得た。H NMR(CDCl,300MHz):δ 1.38(s,3H)、1.59(s,3H)、1.66−2.13(m,9H)、4.50−4.55(m,1H)、4.71−4.83(m,2H)、5.14−5.17(m,1H)、5.31(d,J=5.7Hz,1H)、6.04(s,1H)、7.24(s,1H)、7.81(s,1H).MS m/z 455.44[M+H]
化合物B:2’,3’−イソプロピリデン−2−クロロ−N−シクロペンチルアデノシン−5’−硝酸(前の手順で生成したものを0.435g)をTFA(20mL)および水(5mL)で希釈し、得られた溶液を30分間撹拌した。得られた反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残留物を水(10mL)で希釈し、得られた溶液を減圧下で濃縮した。得られた粗残留物を酢酸エチルで希釈し、分液漏斗に移し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた粗残留物をシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液として10%のメタノール−ジクロロメタンを使用)を用いて精製し、化合物16(0.250g)を得た。H NMR(DMSO−d,300MHz):δ1.52−1.95(m,9H)、4.13−4.24(m,2H)、4.55−4.58(m,1H)、4.73−4.85(m,2H)、5.50(bs,1H)、5.61(bs,1H)、5.84(d,J=5.1Hz,1H)、8.33(bs,2H)、MS m/z 414.85[M+H]
化合物C(ナトリウム塩)の合成
DMF(17mL)における2’,3’−イソプロピリデン−N−シクロペンチルアデノシン(実施例1に記載の方法で生成されたものを1g、0.0026mol)および三酸化硫黄−ピリジン錯体(0.0039mol)の混合物を、室温でおよそ18時間撹拌した。DMFを減圧下で除去し、得られた残留物を減圧下で乾燥させた。乾燥した残留物を水(25mL)で希釈し、NaOH(1N)を用いてpH7.0に中和し、減圧下で濃縮して粗残留物を得た。これをTFA溶液(水50mL中80%水溶液)で希釈した。得られた溶液を25℃で30分間撹拌し、反応混合物を減圧下で濃縮して粗残留物を得た。これを水(10mL)で希釈し、減圧下で濃縮した。得られた粗化合物をアセトン−水から再結晶して、化合物C(ナトリウム塩)(805mg)を得た。HMNR(DMSO−d,300Mhz):1.53−1.96(m,9H)、3.78−4.10(m,4H)、4.43−4.54(m,2H)、5.90(d,J=5.1Hz,1H)、8.23(s,1H)、8.46(s,1H).MS m/z 416.20[M+H]
実施例4−結合試験
細胞培養および膜生成
ヒトアデノシンA受容体で安定的にトランスフェクトされたCHO細胞は、CO
%、空気95%、37oCの気相下で、ウシ胎児血清10%、ペニシリン(100U/m
L)、ストレプトマイシン(100μg/mL)、L−グルタミン(2mM)およびジェネテシン(G−418、0.2mg/mL;A2B,0.5mg/mL)を含むが、ヌクレオシドを含まない栄養混合物F12(DMEM/F12)を有するダルベッコ変法イーグル培地中で増殖および維持される。次に、細胞を週に2回または3回、1:5および1:20の比率で分割する。
Klotz et al.、Naunyn−Schmiedeberg’s Arch.Pharmacol.、357:1−9(1998)で説明されているように、放射リガンド結合実験用の膜は、新鮮または凍結細胞から生成される。そして、細胞懸濁液を氷冷低張緩衝液(5mM Tris/HCl、2mM EDTA,pH7.4)中で均質化し、ホモジネートを1,000gで10分間(4℃)回転させる。次に、膜を上清から100,000gで30分間沈降させ、50mM Tris/HCl緩衝液pH7.4に再懸濁させる(Aアデノシン受容体の場合:50mM Tris/HCl,10mM MgCl,1mM EDTA,pH8.25)。その後1〜3mg/mLのタンパク質濃度で液体窒素中で凍結され、−80oCで保存される。
アデノシン受容体結合実験
選択されたプリン化合物のアデノシンA受容体に対する親和性は、Ki(nM)として表記されるヒト組換え体Aアデノシン受容体で安定的にトランスフェクトされたCHO細胞における、特定の[H]2−クロロ−N−シクロペンチルアデノシン結合の置換の測定によって決定することができる。
非標識化合物の解離定数(K−値)は、A受容体結合の特性化を目的とした、A選択的アゴニスト2−クロロ−N−[H]シクロペンチルアデノシン([H]CCPA、1nM)を用いた96ウェルマイクロプレートにおける競争実験によって決定する。非特異的結合は、100μMR−PIAおよび1mMテオフィリンを介在してそれぞれ決定される。詳細については、次を参照すること:Klotz et al.,Naunyn−Schmiedeberg’s Arch.Pharmacol.,357:1−9,1998。結合データは、プログラムSCTFITを用いた非線形カーブフィッティングによって算出することができる(De Lean et al.Mol.Pharm.1982,21:5−16)。
機能的特性化
フォルスコリン刺激アデニリルシクラーゼ活性のAおよびA受容体媒介性阻害を、ヒトAおよびAアデノシン受容体で安定的にトランスフェクトされたCHO細胞から生成した膜でテストした。シクラーゼ基礎活性のA2aおよびA2b受容体媒介性刺激を、ヒトA2aおよびAアデノシン受容体で安定的にトランスフェクトされたCHO細胞から生成された膜でテストした。
ヒトアデノシンAおよびA受容体を介したアデニリルシクラーゼ阻害
本発明およびその実施形態は、詳細に記載されている。しかしながら、本発明の範囲は、仕様に記載されたプロセス、製造物、組成物、化合物、手段、方法および/または手順の特定の実施形態に限定されるものではない。本発明の精神および/または本質的な特徴から逸脱することなく、開示された材料に対してさまざまな修正、置換および変更を行うことができる。従って、当業者であれば、本明細書に記載された実施形態と実質的に同じ機能を果たす、もしくは実質的に同じ結果をもたらす後の修正、置換、および/または変更が、本発明の関連する実施形態に従って利用され得ることを容易に理解するであろう。このため、以下の特許請求の範囲は、本明細書に開示されたプロセス、製造物、組成物、化合物、手段、方法、および/または手順に対する修正、置換および変更をその範囲内に包含することを意図する。

Claims (26)

  1. 予防を必要とする被験者の加齢黄斑変性を予防するための、加齢黄斑変性の予防方法において、被験者の眼に、式I
    [式中、Aは、−CHONO、−CHOH、−CHOSOHであり;
    BおよびCは、−OHであり;
    Dは、
    であり;
    AおよびBは互いにトランス位にあり;
    BおよびCは互いにシス位にあり;
    CおよびDは互いにシス位、またはトランス位にあり;
    は−H、−C−C10アルキル、−アリール、−3〜7員の単環式複素環、−8〜12員の二環式複素環、−C−C単環式シクロアルキル、−C−C単環式シクロアルケニル、−C−C12二環式シクロアルキル、−C−C12二環式シクロアルケニル−(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH−アリールであり;
    は−H、ハロ、−CN、−NHR、−NHC(O)R、−NHC(O)OR、−NHC(O)NHR、−NHNHC(O)R、−NHNHC(O)OR、−NHNHC(O)NHR、または−NH−N=C(R)Rであり;
    は−C−C15アルキル、−アリール、−(CH−アリール、−(CH−(3〜7員の単環式複素環)、−(CH−(8〜12員の二環式複素環)、−(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、−C≡C−(C−C10アルキル)、または−C≡C−アリールであり;
    は−C−C10アルキル、−アリール、−(CH−アリール、−(CH−(3〜7員の単環式複素環)、−(CH−(8〜12員の二環式複素環)、
    −(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−フェニレン−(CHCOOH、または−フェニレン−(CHCOO−(C−C10アルキル)であり;
    は−H、−C−C10アルキル、−アリール、−(CH−アリール、−(CH−(3〜7員の単環式複素環)、−(CH−(8〜12員の二環式複素環)、−(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH−(C−C12二環式シクロアルキル)であり;
    各nは1〜5の整数である]
    に従った化合物、またはその医薬的に許容される塩と、医薬的に許容される媒体とを含んでなる有効量の眼科用医薬組成物を適用する工程を備える、方法。
  2. 軽減を必要とする被験者の加齢黄斑変性を軽減するための、加齢黄斑変性の軽減方法において、被験者の患眼に、式I
    [式中、Aは、−CHONO、−CHOH、または−CHOSOHであり;
    BおよびCは、−OHであり;
    Dは、
    であり;
    AおよびBは互いにトランス位にあり;
    BおよびCは互いにシス位にあり;
    CおよびDは互いにシス位、またはトランス位にあり;
    は−H、−C−C10アルキル、−アリール、−3〜7員の単環式複素環、−8〜12員の二環式複素環、−C−C単環式シクロアルキル、−C−C単環式シクロアルケニル、−C−C12二環式シクロアルキル、−C−C12二環式シクロアルケニル−(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルキ
    ル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH−アリールであり;
    は−H、ハロ、−CN、−NHR、−NHC(O)R、−NHC(O)OR、−NHC(O)NHR、−NHNHC(O)R、−NHNHC(O)OR、−NHNHC(O)NHR、または−NH−N=C(R)Rであり;
    は−C−C15アルキル、−アリール、−(CH−アリール、−(CH−(3〜7員の単環式複素環)、−(CH−(8〜12員の二環式複素環)、−(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、−C≡C−(C−C10アルキル)、または−C≡C−アリールであり;
    は−C−C10アルキル、−アリール、−(CH−アリール、−(CH−(3〜7員の単環式複素環)、−(CH−(8〜12員の二環式複素環)、−(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−フェニレン−(CHCOOH、または−フェニレン−(CHCOO−(C−C10アルキル)であり;
    は−H、−C−C10アルキル、−アリール、−(CH−アリール、−(CH−(3〜7員の単環式複素環)、−(CH−(8〜12員の二環式複素環)、−(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH−(C−C12二環式シクロアルキル)であり;
    各nは1〜5の整数である]
    に従った有効量の化合物、またはその医薬的に許容される塩と、医薬的に許容される媒体とを含んでなる有効な医薬組成物を適用する工程を備える、方法。
  3. 治療を必要とする被験者の加齢黄斑変性を治療するための、加齢黄斑変性の治療方法において、被験者の患眼に、式I
    [式中、Aは、−CHONO、−CHOH、または−CHOSOHであり;
    BおよびCは、−OHであり;
    Dは、
    であり;
    AおよびBは互いにトランス位にあり;
    BおよびCは互いにシス位にあり;
    CおよびDは互いにシス位、またはトランス位にあり;
    は−H、−C−C10アルキル、−アリール、−3〜7員の単環式複素環、−8〜12員の二環式複素環、−C−C単環式シクロアルキル、−C−C単環式シクロアルケニル、−C−C12二環式シクロアルキル、−C−C12二環式シクロアルケニル−(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH−アリールであり;
    は−H、ハロ、−CN、−NHR、−NHC(O)R、−NHC(O)OR、−NHC(O)NHR、−NHNHC(O)R、−NHNHC(O)OR、−NHNHC(O)NHR、または−NH−N=C(R)Rであり;
    は−C−C15アルキル、−アリール、−(CH−アリール、−(CH−(3〜7員の単環式複素環)、−(CH−(8〜12員の二環式複素環)、−(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、−C≡C−(C−C10アルキル)、または−C≡C−アリールであり;
    は−C−C10アルキル、−アリール、−(CH−アリール、−(CH−(3〜7員の単環式複素環)、−(CH−(8〜12員の二環式複素環)、−(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−フェニレン−(CHCOOH、または−フェニレン−(CHCOO−(C−C10アルキル)であり;
    は−H、−C−C10アルキル、−アリール、−(CH−アリール、−(CH−(3〜7員の単環式複素環)、−(CH−(8〜12員の二環式複素環)、−(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH−(C−C12二環式シクロアルキル)であり;
    各nは1〜5の整数である]
    に従った有効量の化合物、またはその医薬的に許容される塩と、医薬的に許容される媒体とを含んでなる有効な医薬組成物を適用する工程を備える、方法。
  4. 式Iの化合物が、下記式:
    [式中、Aは−CHONOであり;
    BおよびCは、−OHであり;
    Dは、
    であり;
    AおよびBは互いにトランス位にあり;
    BおよびCは互いにシス位にあり;
    CおよびDは互いにシス位、またはトランス位にあり;
    は−C−C単環式シクロアルキル、−3〜7員の単環式複素環、または−C−C12二環式シクロアルキルであり;
    は−Hまたは−ハロである]
    またはその医薬的に許容される塩である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 式Iの化合物が、
    (化合物A)
    ((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(シクロペンチルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
    (化合物B)
    ((2R,3S,4R,5R)−5−(2−クロロ−6−(シクロペンチルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
    (化合物C)
    ナトリウム((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(シクロペンチルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硫酸メチル;
    (化合物D)
    ((2R,3S,4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−(6−(テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)−9H−プリン−9−イル)テトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル。
    (化合物E)
    ((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(シクロヘキシルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
    (化合物F)
    ((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(ビシクロ−[2.2.1]−ヘプタン−2−イルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
    (化合物G)
    ナトリウム((2R,3S,4R,5R)−5−(2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硫酸メチル;
    (化合物H)
    ((2R,3S,4R,5R)−5−(2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
    (化合物I)
    シクロペンチルアデノシン(CPA)、
    (化合物J)
    2−クロロシクロペンチルアデノシン(CCPA)、
    (化合物K)
    シクロヘキシルアデノシン(CHA)、
    またはその医薬的に許容される塩から選択される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記化合物が、
    ((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(シクロペンチルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
    ((2R,3S,4R,5R)−5−(2−クロロ−6−(シクロペンチルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
    ナトリウム((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(シクロペンチルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硫酸メチル;
    ((2R,3S,4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−(6−(テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)−9H−プリン−9−イル)テトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
    ((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(シクロヘキシルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
    ((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(ビシクロ−[2.2.1]−ヘプタン−2−イルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
    ナトリウム((2R,3S,4R,5R)−5−(2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硫酸メチル;
    ((2R,3S,4R,5R)−5−(2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;シクロヘキシルアデノシン(CHA);
    2−クロロシクロペンチルアデノシン(CCPA)および
    シクロペンチルアデノシン(CPA)
    からなる群から選択される、請求項5に記載の方法。
  7. 前記化合物が、化合物A((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(シクロペンチルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチルである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  8. 0.1%〜5.0%(w/v)の選択的Aアゴニストからなる医薬組成物を1日1〜4回適用する工程を備える、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 1.0%〜3.0%(w/v)の選択的Aアゴニストからなる医薬組成物を1日1〜4回適用する工程を備える、請求項8に記載の方法。
  10. 0.5%〜1.5%(w/v)の選択的Aアゴニストからなる医薬組成物を1日1〜4回適用する工程を備える、請求項8に記載の方法。
  11. 前記医薬組成物が点眼投与される、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記医薬組成物が1〜2滴投与される、請求項11に記載の方法。
  13. 被験者の眼に有効量の選択的アデノシンAアゴニストからなる医薬組成物を投与することによる、被験者の網膜色素上皮の損傷を予防、軽減または治療する方法。
  14. 被験者が加齢黄斑変性に罹患している、または加齢黄斑変性を発症するリスクがある、請求項13に記載の方法。
  15. 被験者がドライ型加齢黄斑変性に罹患している、またはドライ型加齢黄斑変性を発症するリスクがある、請求項13に記載の方法。
  16. 選択的アデノシンAアゴニストが式I
    [式中、Aは、−CHONO、−CHOH、または−CHOSOHであり;
    BおよびCは、−OHであり;
    Dは、
    であり;
    AおよびBは互いにトランス位にあり;
    BおよびCは互いにシス位にあり;
    CおよびDは互いにシス位、またはトランス位にあり;
    は−H、−C−C10アルキル、−アリール、−3〜7員の単環式複素環、−8〜12員の二環式複素環、−C−C単環式シクロアルキル、−C−C単環式シクロアルケニル、−C−C12二環式シクロアルキル、−C−C12二環式シクロアルケニル−(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH−アリールであり;
    は−H、ハロ、−CN、−NHR、−NHC(O)R、−NHC(O)OR、−NHC(O)NHR、−NHNHC(O)R、−NHNHC(O)OR、−NHNHC(O)NHR、または−NH−N=C(R)Rであり;
    は−C−C15アルキル、−アリール、−(CH−アリール、−(CH−(3〜7員の単環式複素環)、−(CH−(8〜12員の二環式複素環)、−(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、−C≡C−(C−C10アルキル)、または−C≡C−アリールであり;
    は−C−C10アルキル、−アリール、−(CH−アリール、−(CH−(3〜7員の単環式複素環)、−(CH−(8〜12員の二環式複素環)、−(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−フェニレン−(CHCOOH、または−フェニレン−(CHCOO−(C−C10アルキル)であり;
    は−H、−C−C10アルキル、−アリール、−(CH−アリール、−(CH−(3〜7員の単環式複素環)、−(CH−(8〜12員の二環式複素環)、−(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH−(C−C12二環式シクロアルキル)であり;各nは1〜5の整数である]
    の化合物、またはその医薬的に許容される塩である、請求項13〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 選択的Aアゴニストが、下記式:
    [式中、Aは−CHONOであり;
    BおよびCは、−OHであり;
    Dは、
    であり;
    AおよびBは互いにトランス位にあり;
    BおよびCは互いにシス位にあり;
    CおよびDは互いにシス位、またはトランス位にあり;
    は−C−C単環式シクロアルキル、−3〜7員の単環式複素環、または−C−C12二環式シクロアルキルであり;
    は−Hまたは−ハロである]
    の化合物またはその医薬的に許容される塩である、請求項13〜16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 化1の化合物が:
    (化合物A)
    ((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(シクロペンチルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
    (化合物B)
    ((2R,3S,4R,5R)−5−(2−クロロ−6−(シクロペンチルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
    (化合物C)
    ナトリウム((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(シクロペンチルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硫酸メチル;
    (化合物D)
    ((2R,3S,4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−(6−(テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)−9H−プリン−9−イル)テトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
    (化合物E)
    ((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(シクロヘキシルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
    (化合物F)
    ((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(ビシクロ−[2.2.1]−ヘプタン−2−イルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
    (化合物G)
    ナトリウム((2R,3S,4R,5R)−5−(2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硫酸メチル;
    (化合物H)
    ((2R,3S,4R,5R)−5−(2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
    (化合物I)
    シクロペンチルアデノシン(CPA);
    (化合物J)
    2−クロロシクロペンチルアデノシン(CCPA);
    (化合物K)
    シクロヘキシルアデノシン(CHA)、
    またはその医薬的に許容される塩から選択される、請求項17に記載の方法。
  19. 選択された化1の化合物が:
    (化合物A)
    ((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(シクロペンチルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル、またはその医薬的に許容される塩である、請求項18に記載の方法。
  20. 被験者の眼に有効量の選択的アデノシンAアゴニストからなる医薬組成物を投与することによる、被験者の光受容体の損傷を予防、軽減または治療する方法。
  21. 被験者が、加齢黄斑変性に罹患している、または加齢黄斑変性を発症するリスクがある、請求項20に記載の方法。
  22. 被験者が、ドライ型加齢黄斑変性に罹患している、またはドライ型加齢黄斑変性を発症するリスクがある、請求項21に記載の方法。
  23. 選択的アデノシンAアゴニストが、化1:
    [式中、Aは、−CHONO、−CHOH、または−CHOSOHであり;
    BおよびCは、−OHであり;
    Dは、
    であり;
    AおよびBは互いにトランス位にあり;
    BおよびCは互いにシス位にあり;
    CおよびDは互いにシス位、またはトランス位にあり;
    は−H、−C−C10アルキル、−アリール、−3〜7員の単環式複素環、−8〜12員の二環式複素環、−C−C単環式シクロアルキル、−C−C単環式シクロアルケニル、−C−C12二環式シクロアルキル、−C−C12二環式シクロアルケニル−(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH−アリールであり;
    は−H、ハロ、−CN、−NHR、−NHC(O)R、−NHC(O)OR、−NHC(O)NHR、−NHNHC(O)R、−NHNHC(O)OR、−NHNHC(O)NHR、または−NH−N=C(R)Rであり;
    は−C−C15アルキル、−アリール、−(CH−アリール、−(CH−(3〜7員の単環式複素環)、−(CH−(8〜12員の二環式複素環)、−(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、−C≡C−(C−C10アルキル)、または−C≡C−アリールであり;
    は−C−C10アルキル、−アリール、−(CH−アリール、−(CH−(3〜7員の単環式複素環)、−(CH−(8〜12員の二環式複素環)、−(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−フェニレン−(CHCOOH、または−フェニレン−(CHCOO−(C−C10アルキル)であり;
    は−H、−C−C10アルキル、−アリール、−(CH−アリール、−(CH−(3〜7員の単環式複素環)、−(CH−(8〜12員の二環式複素環)、−(CH−(C−C単環式シクロアルキル)、−(CH−(C−C単環式シクロアルケニル)、−(CH−(C−C12二環式シクロアルケニル)、または−(CH−(C−C12二環式シクロアルキル)であり;各nは1〜5の整数である]
    の化合物、またはその医薬的に許容される塩である、請求項20から請求項22までのいずれか1項に記載の方法。
  24. 選択的Aアゴニストが、下記式:
    [式中、Aは−CHONOであり;
    BおよびCは、−OHであり;
    Dは、
    であり;
    AおよびBは互いにトランス位にあり;
    BおよびCは互いにシス位にあり;
    CおよびDは互いにシス位、またはトランス位にあり;
    は−C−C単環式シクロアルキル、−3〜7員の単環式複素環、または−C−C12二環式シクロアルキルであり;
    は−Hまたは−ハロである]
    の化合物、またはその医薬的に許容される塩である、請求項20〜23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 化1の化合物が:
    (化合物A)
    ((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(シクロペンチルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
    (化合物B)
    ((2R,3S,4R,5R)−5−(2−クロロ−6−(シクロペンチルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
    (化合物C)
    ナトリウム((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(シクロペンチルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硫酸メチル;
    (化合物D)
    ((2R,3S,4R,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−(6−(テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)−9H−プリン−9−イル)テトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル。
    (化合物E)
    ((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(シクロヘキシルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
    (化合物F)
    ((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(ビシクロ−[2.2.1]−ヘプタン−2−イルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
    (化合物G)
    ナトリウム((2R,3S,4R,5R)−5−(2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硫酸メチル;
    (化合物H)
    ((2R,3S,4R,5R)−5−(2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル;
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    (化合物J)
    2−クロロシクロペンチルアデノシン(CCPA)、
    (化合物K)
    シクロヘキシルアデノシン(CHA)、
    またはその医薬的に許容される塩から選択される、請求項24に記載の方法。
  26. 選択された化1の化合物が:
    化合物A
    ((2R,3S,4R,5R)−5−(6−(シクロペンチルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)硝酸メチル、またはその医薬的に許容される塩である、請求項25に記載の方法。
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