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JP2018501289A - ネラチニブマレイン酸塩の新規な結晶形及びその製造方法 - Google Patents

ネラチニブマレイン酸塩の新規な結晶形及びその製造方法 Download PDF

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JP2018501289A JP2017536527A JP2017536527A JP2018501289A JP 2018501289 A JP2018501289 A JP 2018501289A JP 2017536527 A JP2017536527 A JP 2017536527A JP 2017536527 A JP2017536527 A JP 2017536527A JP 2018501289 A JP2018501289 A JP 2018501289A
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Abstract

本発明はネラチニブマレイン酸塩の新規な結晶形及びその製造方法に関する。本発明の式(I)化合物のマレイン酸塩の新規な結晶形は、溶解度が高く、安定性に優れ、プロセス開発が可能で、処理が容易であるという利点を有するとともに、製造方法が簡単で、コストも低いため、将来の当該薬の最適化及び開発の面で重要な価値を持っている。
【選択図】図1

Description

本発明は化学医薬分野に関し、特に(2E)−N−[4−[[3−クロロ−4−(2−ピリジニルメトキシ)フェニルアミノ]−3−シアノ−7−エトキシ−6−キノリニル]−4−(ジメチルアミノ)−2−ブテンアミドのマレイン酸塩の新規な結晶形及びその製造方法に関する。
ネラチニブ(Neratinib)は、米国のファイザー(Pfizer)製薬会社傘下のワイス(wyeth)製薬会社により開発され、プーマ・バイオテクノロジー社(Puma)がファイザー社から開発の許可を取得した乳癌治療薬であり、経口投与の不可逆性汎ErbB受容体チロシンキナーゼ阻害薬として、ErbB1及びErbB2チロシンキナーゼの活性を有効に阻害できる。ネラチニブの化学名は(2E)−N−[4−[3−クロロ−4−(2−ピリジニルメトキシ)フェニルアミノ]−3−シアノ−7−エトキシ−6−キノリニル]−4−(ジメチルアミノ)−2−ブテンアミドであり、その構造は下記式(I)で示す。
Figure 2018501289
現在、特許CN101918390Bには、式(I)化合物の種々の塩として、マレイン酸塩、フマル酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、硫酸塩及びクエン酸塩が開示されている。該特許には種々の塩の物理化学的性質が評価され、中でもマレイン酸塩は最適な物理化学的性質を示している。しかしながら、特許CN101918390Bにはマレイン酸塩の3つの結晶形しか記載されておらず、そのうち、結晶形IIIは部分水和物(結晶形I及び結晶形IIを含む混晶)である。結晶形Iは無水物であるが、空気中に吸水しやすく、結晶形IIになりやすいため、長期保存が困難である。結晶形IIのみが、工業生産に使用できる結晶形である。
したがって、安定性に優れ、特許CN101918390Bのマレイン酸塩の結晶形IIよりも溶解度の高い結晶形の開発は求められている。
本発明は、鋭意検討した結果、安定性に優れ、溶解度が高く、吸湿性が低く、保存及び工業生産に適する新規なマレイン酸塩の結晶形を開発した。それにより、今後の医薬開発のために、より多く、より良い選択肢を提供でき、さらなる医薬開発の要求に応えられる。
本発明は、式(I)化合物のマレイン酸塩の3つの新規な結晶形及びその製造方法を提供する。本発明で提供するマレイン酸塩の新規な結晶形は医薬研究及び工業生産に適する。
本発明の目的の一つは、結晶形Aという、式(I)化合物のマレイン酸塩の新規な結晶形を提供することである。
本発明で提供する結晶形Aは、6.9°±0.2°、13.9°±0.2°、22.5°±0.2°の2θ値に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする。
さらに、本発明で提供する結晶形Aは、5.1°±0.2°、11.4°±0.2°、18.3°±0.2°の2θ値のうちの1箇所又は2箇所又は3箇所に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする。好適な形態では、本発明で提供する結晶形Aは、5.1°±0.2°、11.4°±0.2°、18.3°±0.2°の2θ値に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする。
さらに、本発明で提供する結晶形Aは、13.2°±0.2°、15.2°±0.2°、21.6°±0.2°の2θ値のうちの1箇所又は2箇所又は3箇所に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする。好適な形態では、本発明で提供する結晶形Aは、13.2°±0.2°、15.2°±0.2°、21.6°±0.2°の2θ値に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする。
さらに、本発明で提供する結晶形Aは、実質的に図1に示すような粉末X線回折パターンを有することを特徴とする。
本発明で提供する結晶形Aは、示差走査熱量測定では、149℃付近に加熱した際に吸熱ピークが現れ、実質的に図2に示すような示差走査熱量測定パターンを有することを特徴とする。
本発明で提供する結晶形Aは、熱重量分析では、120℃に加熱した際の重量損失率が約1.3%であり、実質的に図3に示すような熱重量分析パターンを有することを特徴とする。
本発明で提供する結晶形Aは、無水物であることを特徴とする。
さらに、本発明の結晶形Aは、前記マレイン酸塩がトリマレイン酸塩であることを特徴とする。
本発明の別の目的は、式(I)化合物とマレイン酸を単一の有機溶媒又は複数種の有機溶媒の混合系において反応させ、撹拌して晶析させることにより得ることを含むことを特徴とする式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形Aの製造方法を提供することである。
さらに、前記複数種の有機溶媒の混合溶媒は、任意の比率で混合できる。
好ましくは、前記有機溶媒は、ケトン類、アルコール類、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、炭化水素基ニトリル、環状エーテル、C3−C10のアルカンである。さらに、前記有機溶媒はアセトン、エタノール、イソプロパノール、トルエン、ジクロロメタン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、n−ヘプタンであることが好ましい。
さらに、前記式(I)化合物とマレイン酸の反応のモル比は1:2〜1:5の範囲である。
本発明の別の目的は、治療有効量の結晶形Aと医薬用賦形剤とを含む医薬組成物を提供することである。一般には、治療有効量の結晶形Aを1種又は複数種の医薬用賦形剤と混合又は接触させることで、医薬組成物又は製剤とする。この医薬組成物又は製剤は、製薬分野で熟知されている方法で製造されるものである。
本発明で提供する式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形Aは、癌の予防、治療又は阻害のための医薬の製造に使用でき、特に乳癌治療薬の製造に有用である。
本発明の別の目的は、結晶形Bという、式(I)化合物のマレイン酸塩の別の新規な結晶形を提供することである。
本発明で提供する結晶形Bは、5.4°±0.2°、13.5°±0.2°、19.6°±0.2°の2θ値に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする。
さらに、本発明で提供する結晶形Bは、10.7°±0.2°、12.1°±0.2°、23.8°±0.2°の2θ値のうちの1箇所又は2箇所又は3箇所に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする。好ましい形態では、本発明で提供する結晶形Bは、10.7°±0.2°、12.1°±0.2°、23.8°±0.2°の2θ値に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする。
さらに、本発明で提供する結晶形Bは、9.9°±0.2°、22.2°±0.2°、17.6°±0.2°の2θ値のうちの1箇所又は2箇所又は3箇所に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする。好ましい形態では、本発明で提供する結晶形Bは、9.9°±0.2°、22.2°±0.2°、17.6°±0.2°の2θ値に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする。
さらに、本発明で提供する結晶形Bは、実質的に図4に示すような粉末X線回折パターンを有することを特徴とする。
本発明で提供する結晶形Bは、示差走査熱量測定では、64℃付近に加熱した際に1つ目の吸熱ピークが現れ、93℃付近に加熱した際に2つ目の吸熱ピークが現れ、149℃付近に加熱した際に3つ目の吸熱ピークが現れ、実質的に図5に示すような示差走査熱量測定パターンを有することを特徴とする。
本発明で提供する結晶形Bは、熱重量分析では、130℃に加熱した際の重量損失率が約4.0%であり、実質的に図6に示すような熱重量分析パターンを有することを特徴とする。
本発明で提供する結晶形Bは、水和物であることを特徴とする。
さらに、本発明の結晶形Bは、前記マレイン酸塩がトリマレイン酸塩であることを特徴とする。
本発明の別の目的は、本発明で製造したマレイン酸塩の結晶形Aを水又は水含有溶媒中で撹拌して晶析させることにより得るか、又は本発明で製造したマレイン酸塩の結晶形Aを60%以上の高湿度条件下に置くことにより得ることを含むことを特徴とする式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形Bの製造方法を提供することである。
本発明の別の目的は、治療有効量の結晶形Bと医薬用賦形剤とを含む医薬組成物を提供することである。一般には、治療有効量の結晶形Bを1種又は複数種の医薬用賦形剤と混合又は接触させることで、医薬組成物又は製剤とする。この医薬組成物又は製剤は、製薬分野で熟知されている方法で製造されるものである。
本発明で提供する式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形Bは、癌の予防、治療又は阻害のための医薬の製造に使用でき、特に乳癌治療薬の製造に有用である。
本発明の別の目的は、結晶形Cという、式(I)化合物のマレイン酸塩の別の新規な結晶形を提供することである。
本発明で提供する結晶形Cは、14.2°±0.2°、15.2°±0.2°、23.5°±0.2°の2θ値に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする。
さらに、本発明で提供する結晶形Cは、10.9°±0.2°、21.4°±0.2°、24.5°±0.2°の2θ値のうちの1箇所又は2箇所又は3箇所に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする。好ましい形態では、本発明で提供する結晶形Cは、10.9°±0.2°、21.4°±0.2°、24.5°±0.2°の2θ値に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする。
さらに、本発明で提供する結晶形Cは、23.0°±0.2°、18.2°±0.2°、20.3°±0.2°の2θ値のうちの1箇所又は2箇所又は3箇所に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする。好ましい形態では、本発明で提供する結晶形Cは、23.0°±0.2°、18.2°±0.2°、20.3°±0.2°の2θ値に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする。
さらに、本発明で提供する結晶形Cは、実質的に図7に示すような粉末X線回折パターンを有することを特徴とする。
本発明で提供する結晶形Cは、示差走査熱量測定では、142℃付近に加熱した際に1つ目の吸熱ピークが現れ、189℃付近に加熱した際に2つ目の吸熱ピークが現れ、実質的に図8に示すような示差走査熱量測定パターンを有することを特徴とする。
本発明で提供する結晶形Cは、熱重量分析では、103℃に加熱した際の重量損失率が約2.0%であり、実質的に図9に示すような熱重量分析パターンを有することを特徴とする。
さらに、本発明の結晶形Cは、前記マレイン酸塩がモノマレイン酸塩であることを特徴とする。
本発明の別の目的は、式(I)化合物とマレイン酸を単一の有機溶媒又は複数の有機溶媒の混合系において反応させ、撹拌して晶析させることにより得るか、又はアモルファスマレイン酸塩を単一の有機溶媒又は複数種の有機溶媒の混合系中で撹拌して晶析させることにより得ることを含むことを特徴とする式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形C的製造方法を提供することである。
さらに、前記複数種の有機溶媒の混合溶媒は、任意の比率で混合できる。
好ましくは、前記有機溶媒は、ケトン類、アルコール類、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、炭化水素基ニトリル、環状エーテル、ニトロ炭化水素、C3−C10のアルカンである。さらに、前記有機溶媒はアセトン、メタノール、トルエン、ジクロロメタン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ニトロメタン、n−ヘプタンであることが好ましい。
さらに、前記式(I)化合物とマレイン酸の反応のモル比は1:1〜1:1.5の範囲である。
本発明の別の目的は、治療有効量の結晶形Cと医薬用賦形剤とを含む医薬組成物を提供することである。一般には、治療有効量の結晶形Cを1種又は複数種の医薬用賦形剤と混合又は接触させることで、医薬組成物又は製剤とする。この医薬組成物又は製剤は、製薬分野で熟知されている方法で製造されるものである。
本発明で提供する式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形Cは、癌の予防、治療又は阻害のための医薬の製造に使用でき、特に乳癌治療薬の製造に有用である。
本発明は、治療有効量のマレイン酸塩の結晶形A、結晶形B、結晶形C又はその混合物と、医薬用賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。一般には、治療有効量の結晶形A、結晶形B、結晶形C又はその混合物を1種又は複数種の医薬用賦形剤と混合又は接触させることで、医薬組成物又は製剤とする。この医薬組成物又は製剤は、製薬分野で熟知されている方法で製造されるものである。
本発明で提供する式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形A、結晶形B、結晶形C又はその混合物は、癌の予防、治療又は阻害のための医薬の製造に使用でき、特に乳癌治療薬の製造に有用である。
本発明で提供するマレイン酸塩の3つの新規な結晶形は安定性に優れ、製造工程において特別な乾燥条件が不要であり、医薬品の製造及び後処理のプロセスを簡素化でき、工業生産に適する。特許CN101918390Bにおけるマレイン酸塩の結晶形IIと比べて、本発明のマレイン酸塩の結晶形A及び結晶形Bは溶解度がより一層高く、医薬のバイオアベイラビリティ及び治療効果を向上させる上で有利であり、高い経済的価値を持っている。本発明のマレイン酸塩の結晶形Cは、特許CN101918390Bにおけるマレイン酸塩の結晶形IIよりも安定性が優れ、より一層工業生産に適する。
本発明で提供するマレイン酸塩の新規な結晶形は、安定性に優れ、医薬の保存及び開発中における結晶転移の発生を有効に防止できるため、医薬の溶解度、溶出率、バイオアベイラビリティ及び効能が変わることを防止し、結晶多形の医薬品の結晶転移による治療効果及び安全性の変化を低減することができる。
本発明で提供するマレイン酸塩の新規な結晶形は、従来の結晶形よりも溶解度が高く、生体内における医薬の溶解速度を高め、バイオアベイラビリティを向上させることができる。
図1はマレイン酸塩の結晶形AのXRPDパターンである。 図2はマレイン酸塩の結晶形AのDSCパターンである。 図3はマレイン酸塩の結晶形AのTGAパターンである。 図4はマレイン酸塩の結晶形BのXRPDパターンである。 図5はマレイン酸塩の結晶形BのDSCパターンである。 図6はマレイン酸塩の結晶形BのTGAパターンである。 図7はマレイン酸塩の結晶形CのXRPDパターンである。 図8はマレイン酸塩の結晶形CのDSCパターンである。 図9はマレイン酸塩の結晶形CのTGAパターンである。 図10はマレイン酸塩の結晶形AのHNMRパターンである。 図11はマレイン酸塩の結晶形BのHNMRパターンである。 図12はマレイン酸塩の結晶形CのHNMRパターンである。 図13はマレイン酸塩の結晶形Bの5℃で90日保存後と保存前のXRPD比較を示すものである(上図は保存前のXRPDパターン、下図は保存後のXRPDパターンである)。 図14はマレイン酸塩の結晶形Bの25℃/60%相対湿度で90日保存後と保存前のXRPD比較を示すものである(上図は保存前のXRPDパターン、下図は保存後のXRPDパターンである)。 図15はマレイン酸塩の結晶形Bの40℃/75%相対湿度で90日保存後と保存前のXRPD比較を示すものである(上図は保存前のXRPDパターン、下図は保存後のXRPDパターンである)。 図16はマレイン酸塩の結晶形CのDVSパターンである。 図17はマレイン酸塩の結晶形Cの5℃で330日保存後と保存前のXRPD比較を示すものである(上図は保存前のXRPDパターン、下図は保存後のXRPDパターンである)。 図18はマレイン酸塩の結晶形Cの25℃/60%相対湿度で330日保存後と保存前のXRPD比較を示すものである(上図は保存前のXRPDパターン、下図は保存後のXRPDパターンである)。 図19はマレイン酸塩の結晶形Cの40℃/75%相対湿度で330日保存後と保存前のXRPD比較を示すものである(上図は保存前のXRPDパターン、下図は保存後のXRPDパターンである)。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明が下記実施例に限定されるものではない。当業者は特許請求の範囲内で製造方法及び使用装置を改良してもよく、これらの改良も本発明の権利範囲に属する。したがって、本発明特許の権利範囲は特許請求の範囲によるものである。
本発明において使用する略語の意味は下記のとおりである。
XRPD:粉末X線回折
DSC:示差走査熱量測定
TGA:熱重量分析
HNMR:プロトン核磁気共鳴スペクト
本発明における粉末X線回折パターンはPanalytical Empyrean粉末X線回折装置により取得する。本発明における粉末X線回折の測定条件は下記のとおりである。
X線回折条件:Cu,Kα
Kα1(Å):1.540598;Kα2(Å):1.544426
Kα2/Kα1強度比:0.50
電圧:45千ボルト(kV)
電流:40ミリアンペア(mA)
走査範囲:3.0〜40.0度
本発明における示差走査熱量測定(DSC)パターンはTA Q2000により取得する。本発明における示差走査熱量測定(DSC)の測定条件は下記のとおりである。
走査速度:10℃/min
シールドガス:窒素ガス
本発明における熱重量分析(TGA)パターンはTA Q5000により取得する。本発明における熱重量分析(TGA)の測定条件は下記のとおりである。
走査速度:10℃/min
シールドガス:窒素ガス
実施例1
[式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形Aの製造方法]
101.2mgの式(I)化合物を4mLのジクロロメタンに溶解させ、73.3mgのマレイン酸を加え、室温条件下で12時間撹拌して反応させた。固体を遠心分離により収集することで、目的物を得た。
上述した方法により製造したマレイン酸塩製品のHNMR分析データは下記のとおりである。このデータから、式(I)化合物とマレイン酸のモル比は1:3となり、前記マレイン酸塩はトリマレイン酸塩であることが分かる。
HNMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.81(s,1H),9.76(s,1H),8.95(s,1H),8.60(d,J=4.1Hz,1H),8.54(s,1H),7.88(td,J1=7.7Hz,J2=1.7Hz,1H),7.59(d,J=7.8Hz,1H),7.37−7.42(m,3H),7.21−7.26(m,2H),6.82−6.70(m,2H),6.20(s,6H),5.29(s,2H),4.33(q,J=6.9Hz,2H),3.96(d,J=5.4Hz,2H),2.81(s,6H),1.47(t,J=6.9Hz,3H)。
測定した結果、本実施例で得られた固体の粉末X線回折データは表1に示すとおりである。結果によれば、この固体はマレイン酸塩の結晶形Aであり、図2に示すようなDSCパターン、図3に示すようなTGAパターン、図10に示すようなHNMRパターンを有する。
Figure 2018501289
実施例2
[式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形A的製造方法]
19.8mgの式(I)化合物を1mLのアセトンに加えて懸濁液とし、13.0mgのマレイン酸を加え、室温条件下で12時間撹拌して反応させた。固体を遠心分離により収集することで、目的物を得た。
測定した結果、本実施例で得られた固体の粉末X線回折データは表2に示すとおりである。結果によれば、この固体はマレイン酸塩の結晶形Aであり、XRPDパターンは図1に示すとおりである。
Figure 2018501289
実施例3
[式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形Aの製造方法]
10.0mgの式(I)化合物を0.5mLのイソプロパノールに加えて懸濁液とし、6.0mgのマレイン酸を加え、撹拌しながらn−ヘキサンを0.6mLまで滴下し、滴下終了後、室温条件下で12時間撹拌して反応させた。固体を遠心分離により収集することで、目的物を得た。
測定した結果、本実施例で得られた固体の粉末X線回折データは表3に示すとおりである。結果によれば、この固体はマレイン酸塩の結晶形Aである。
Figure 2018501289
実施例4
[式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形Bの製造方法]
93.2mgの実施例1で作製した結晶形Aを2mL水に加えて懸濁液とし、室温条件下で2時間撹拌して反応させた。固体を遠心分離により収集することで、目的物を得た。
上述した方法により製造したマレイン酸塩製品のHNMR分析データは下記のとおりである。このデータから、式(I)化合物とマレイン酸のモル比は1:3となり、前記マレイン酸塩はトリマレイン酸塩であることが分かる。
HNMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.81(s,1H),9.78(s,1H),8.95(s,1H),8.60(d,J=4.1Hz,1H),8.55(s,1H),7.88(td,J1=7.7Hz,J2=1.7Hz,1H),7.59(d,J=7.8Hz,1H),7.47−7.34(m,3H),7.21−7.28(m,2H),6.88−6.65(m,2H),6.19(s,6H),5.30(s,2H),4.33(q,J=6.9Hz,2H),3.96(d,J=5.3Hz,2H),2.81(s,6H),1.47(t,J=6.9Hz,3H)。
測定した結果、本実施例で得られた固体の粉末X線回折データは表4に示すとおりである。結果によれば、この固体はマレイン酸塩の結晶形Bであり、図5に示すようなDSCパターン、図6に示すようなTGAパターン、図11に示すようなHNMRパターンを有する。
Figure 2018501289
実施例5
[式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形Bの製造方法]
9.91mgの実施例1で作製した結晶形Aを95%の相対湿度条件下で12時間保存し、固体を収集した。
測定した結果、本実施例で得られた固体の粉末X線回折データは表5に示すとおりである。結果によれば、この固体はマレイン酸塩の結晶形Bであり、そのXRPDパターンは図4に示すとおりである。
Figure 2018501289
実施例6
[式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形Bの安定性試験]
本発明で製造した結晶形Bを、5℃、25℃/60%相対湿度、40℃/75%相対湿度の条件下で90日保存し、そのXRPDを測定した。試験結果は表6に示すとおりである。結晶形Bの上記3つの条件で3日保存後と保存前のXRPDはそれぞれ図13、図14、図15に示すとおりである(図13の上図、図14の上図、図15の上図は結晶形Bの保存前のXRPDパターンである)。
Figure 2018501289
結果によれば、式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形Bは、5℃、25℃/60%相対湿度及び40℃/75%相対湿度の条件下で90日保存した結果、結晶形に変化がないため、本発明で提供する式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形Bは良好な安定性を有する。
実施例7
[式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形Cの製造方法]
50.0mgの式(I)化合物を2mLのニトロメタンに溶解させ、12.1mgのマレイン酸を加え、室温条件下で12時間撹拌して反応させた。固体を遠心分離により収集することで、目的物を得た。
上述した方法により製造したマレイン酸塩製品のHNMR分析データは下記のとおりである。このデータから、式(I)化合物とマレイン酸のモル比は1:1となり、前記マレイン酸塩はモノマレイン酸塩であることが分かる。
HNMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.79(s,1H),9.66(s,1H),8.93(s,1H),8.60(d,J=4.2Hz,1H),8.50(s,1H),7.88(td,J1=7.7Hz,J2=1.7Hz,1H),7.59(d,J=7.8Hz,1H),7.45−7.34(m,3H),7.20−7.27(m,2H),6.82−6.69(m,2H),6.05(s,2H),5.29(s,2H),4.33(q,J=7.1Hz,2H),3.93(d,J=3.5Hz,2H),2.79(s,6H),1.46(t,J=7.0Hz,3H)。
測定した結果、本実施例で得られた固体の粉末X線回折データは表7に示すとおりである。結果によれば、この固体はマレイン酸塩の結晶形Cであり、図7に示すようなXRPDパターン、図8に示すようなDSCパターン、図9に示すようなTGAパターン、図12に示すようなHNMRパターンを有する。
Figure 2018501289
実施例8
[式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形Cの製造方法]
式(I)化合物のアモルファスマレイン酸塩を0.2mLのジクロロメタンに加えて撹拌し、懸濁液とした。室温条件下で48時間撹拌して反応させた。ろ過し、得られたケーキを25℃の真空乾燥炉中に置いて一晩乾燥し、固体を収集した。
測定した結果、本実施例で得られた固体の粉末X線回折データは表8に示すとおりである。結果によれば、この固体はマレイン酸塩の結晶形Cである。
Figure 2018501289
実施例9
[式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形Cの吸湿性試験]
25℃の条件において、本発明の結晶形Cを約10mg取って動的水分吸着測定(DVS)装置で吸湿性を測定した。試験結果は表9に示すとおりである。吸湿性試験のDVSパターンは図16に示すとおりである。
Figure 2018501289
[吸湿性特徴の記述と吸湿性重量増加の定義](中国薬典2010年版付録XIXJ医薬物吸湿性試験指導原則、試験条件:25℃±1℃、80%相対湿度)
潮解性:十分な水分を吸収すると、液体となる。
高吸湿性:吸湿による重量増加が15%以上である。
吸湿性:吸湿による重量増加が15%未満で2%以上である。
低吸湿性:吸湿による重量増加が2%未満で0.2%以上である。
無吸湿性又は実質的に無吸湿性:吸湿による重量増加が0.2%未満である。
結果によれば、本発明で提供するマレイン酸塩の結晶形Cは80%相対湿度の条件下で保存して平衡になった際の重量増加が1.01%であり、吸湿性が低く、医薬品の長期保存に有利である。また、この結晶形は吸湿性が低いため、製造時に特別な乾燥条件が不要になり、製造及び後処理のプロセスをある程度で簡素化でき、工業生産が容易になる。この結晶形は種々の湿度条件において含水率の変化がほとんどないため、厳しい保存条件を求めず、製品の保存及び品質管理のコストを大幅に削減でき、高い経済的価値を持っている。
実施例10
[本発明におけるマレイン酸塩の結晶形Cと特許CN101918390Bに記載のマレイン酸塩の結晶形IIとの安定性の比較試験]
10.0mgのマレイン酸塩の結晶形Cを特許CN101918390Bに記載のマレイン酸塩の結晶形IIと1:1で混合して1.0mLの溶媒に加え、撹拌して懸濁液とし、25℃において500rpmの速度で24時間磁気撹拌し、遠心分離した固体をXRPD測定した。結果は表10に示すとおりである。
Figure 2018501289
結果によれば、特許CN101918390Bに記載のマレイン酸塩の結晶形IIはいずれも本発明の結晶形Cに変わった。本発明の結晶形Cは特許CN101918390Bに記載のマレイン酸塩の結晶形IIよりも安定している。
実施例11
[式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形Cの安定性試験]
本発明で製造した結晶形Cを5℃、25℃/60%相対湿度、40℃/75%相対湿度の条件下で330日保存し、そのXRPDを測定した。試験結果は表11に示すとおりである。結晶形Cの上記3つの条件で330日保存後と保存前のXRPDはそれぞれ図17、図18、図19に示すとおりである(図17の上図、図18の上図、図19の上図は結晶形C的保存前のXRPDパターンである)。
Figure 2018501289
結果によれば、式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形Cは、5℃、25℃/60%相対湿度及び40℃/75%相対湿度の条件下で330日保存した結果、結晶形に変化がないため、本発明で提供する式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形Cは良好な安定性を有する。
実施例12
[本発明におけるマレイン酸塩の結晶形と特許CN101918390Bに記載のマレイン酸塩の結晶形IIとの溶解度の比較試験]
本発明のマレイン酸塩の結晶形A、結晶形Bと特許CN101918390Bに記載のマレイン酸塩の結晶形IIの試料をそれぞれpH1.8SGF(人工模擬胃液)と高純度水に入れて懸濁液を調製し、1時間後、4時間後及び24時間後の溶液における試料の含有量を高速液体クロマトグラフィーで測定した。試験結果は表12に示すとおりである。
Figure 2018501289
上述した比較結果から、pH1.8SGF(人工模擬胃液)及び高純度水における1時間後、4時間後及び24時間後の溶解度について、本発明のマレイン酸塩の結晶形A及び結晶形Bは、特許CN101918390Bに記載のマレイン酸塩の結晶形IIよりも溶解度が高いことが分かる。

Claims (39)

  1. 6.9°±0.2°、13.9°±0.2°、22.5°±0.2°の2θ値に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形A。
    Figure 2018501289
  2. 5.1°±0.2°、11.4°±0.2°、18.3°±0.2°の2θ値のうちの1箇所又は2箇所又は3箇所に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする請求項1に記載の式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形A。
  3. 5.1°±0.2°、11.4°±0.2°、18.3°±0.2°の2θ値に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする請求項2に記載の式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形A。
  4. 13.2°±0.2°、15.2°±0.2°、21.6°±0.2°の2θ値のうちの1箇所又は2箇所又は3箇所に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形A。
  5. 13.2°±0.2°、15.2°±0.2°、21.6°±0.2°の2θ値に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする請求項4に記載の式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形A。
  6. 粉末X線回折パターンが実質的に図1に一致することを特徴とする請求項1に記載の式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形A。
  7. 無水物であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のマレイン酸塩の結晶形A。
  8. 式(I)化合物とマレイン酸を単一の有機溶媒又は複数種の有機溶媒の混合系において反応させ、撹拌して晶析させることにより得ることを含み、
    前記複数種の有機溶媒の混合溶媒は、任意の比率で混合できることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のマレイン酸塩の結晶形Aの製造方法。
  9. 前記有機溶媒はケトン類、アルコール類、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、炭化水素基ニトリル、環状エーテル、C3−C10のアルカンであることを特徴とする請求項8に記載のマレイン酸塩の結晶形Aの製造方法。
  10. 前記有機溶媒はアセトン、エタノール、イソプロパノール、トルエン、ジクロロメタン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、n−ヘプタンであることを特徴とする請求項9に記載のマレイン酸塩の結晶形Aの製造方法。
  11. 前記式(I)化合物とマレイン酸との反応のモル比は1:2〜1:5の範囲であることを特徴とする請求項8に記載の結晶形Aの製造方法。
  12. 有効量の請求項1〜7のいずれか1項に記載のマレイン酸塩の結晶形Aと、薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物。
  13. 癌の予防、治療又は阻害用の医薬を製造するための請求項1〜7のいずれか1項に記載のマレイン酸塩の結晶形Aの使用。
  14. 乳癌治療薬を製造するための請求項1〜7のいずれか1項に記載のマレイン酸塩の結晶形Aの使用。
  15. 5.4°±0.2°、13.5°±0.2°、19.6°±0.2°の2θ値に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形B。
  16. 10.7°±0.2°、12.1°±0.2°、23.8°±0.2°の2θ値のうちの1箇所又は2箇所又は3箇所に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする請求項15に記載の式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形B。
  17. 10.7°±0.2°、12.1°±0.2°、23.8°±0.2°の2θ値に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする請求項16に記載の式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形B。
  18. 9.9°±0.2°、22.2°±0.2°、17.6°±0.2°の2θ値のうちの1箇所又は2箇所又は3箇所に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする請求項15〜17のいずれか1項に記載の式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形B。
  19. 9.9°±0.2°、22.2°±0.2°、17.6°±0.2°の2θ値に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする請求項18に記載の式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形B。
  20. 粉末X線回折パターンが実質的に図4に一致することを特徴とする請求項15に記載の式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形B。
  21. 水和物であることを特徴とする請求項15〜20のいずれか1項に記載のマレイン酸塩の結晶形B。
  22. 本発明で製造したマレイン酸塩の結晶形Aを水又は水含有溶媒中で撹拌して晶析させることにより得るか、又は本発明で製造したマレイン酸塩の結晶形Aを60%以上の高湿度条件下に置くことにより得ることを含むことを特徴とする請求項15〜21のいずれか1項に記載の式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形Bの製造方法。
  23. 有効量の請求項15〜21のいずれか1項に記載のマレイン酸塩の結晶形Bと、薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物。
  24. 癌の予防、治療又は阻害用の医薬を製造するための請求項15〜21のいずれか1項に記載のマレイン酸塩の結晶形Bの使用。
  25. 乳癌治療薬を製造するための請求項15〜21のいずれか1項に記載のマレイン酸塩の結晶形Bの使用。
  26. 14.2°±0.2°、15.2°±0.2°、23.5°±0.2°の2θ値に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形C。
  27. 10.9°±0.2°、21.4°±0.2°、24.5°±0.2°の2θ値のうちの1箇所又は2箇所又は3箇所に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする請求項26に記載の式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形C。
  28. 10.9°±0.2°、21.4°±0.2°、24.5°±0.2°の2θ値に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする請求項27に記載の式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形C。
  29. 23.0°±0.2°、18.2°±0.2°、20.3°±0.2°の2θ値のうちの1箇所又は2箇所又は3箇所に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする請求項26〜28のいずれか1項に記載の式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形C。
  30. 23.0°±0.2°、18.2°±0.2°、20.3°±0.2°の2θ値に、粉末X線回折パターンにおける特徴ピークを有することを特徴とする請求項29に記載の式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形C。
  31. 粉末X線回折パターンが実質的に図7に一致することを特徴とする請求項26に記載の式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形C。
  32. 式(I)化合物とマレイン酸を単一の有機溶媒又は複数種の有機溶媒の混合系において反応させ、撹拌して晶析させることにより得るか、又はアモルファスマレイン酸塩を単一の有機溶媒又は複数種の有機溶媒の混合系において撹拌して晶析させることにより得ることを含み、
    前記複数種の有機溶媒の混合溶媒は、任意の比率で混合できることを特徴とする請求項26〜31のいずれか1項に記載の式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形Cの製造方法。
  33. 前記有機溶媒はケトン類、アルコール類、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、炭化水素基ニトリル、環状エーテル、ニトロ炭化水素、C3−C10のアルカンであることを特徴とする請求項32に記載の結晶形Cの製造方法。
  34. 前記有機溶媒はアセトン、メタノール、トルエン、ジクロロメタン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ニトロメタン、n−ヘプタンであることを特徴とする請求項33に記載の製造方法。
  35. 前記式(I)化合物とマレイン酸の反応のモル比は1:1〜1:1.5の範囲であることを特徴とする請求項32に記載の製造方法。
  36. 有効量の請求項26〜31のいずれか1項に記載のマレイン酸塩の結晶形Cと、薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物。
  37. 癌の予防、治療又は阻害用の医薬を製造するための請求項26〜31のいずれか1項に記載のマレイン酸塩の結晶形Cの使用。
  38. 乳癌治療薬を製造するための請求項26〜31のいずれか1項に記載のマレイン酸塩の結晶形Cの使用。
  39. 有効量の請求項1〜7のいずれか1項に記載の式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形A、又は有効量の請求項15〜21のいずれか1項に記載の式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形B、又は有効量の請求項26〜31のいずれか1項に記載の式(I)化合物のマレイン酸塩の結晶形C、又は有効量の混合物と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。

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