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JP2018205794A - 情報処理システム、運転支援システム、情報処理方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

情報処理システム、運転支援システム、情報処理方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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JP2018205794A JP2017106417A JP2017106417A JP2018205794A JP 2018205794 A JP2018205794 A JP 2018205794A JP 2017106417 A JP2017106417 A JP 2017106417A JP 2017106417 A JP2017106417 A JP 2017106417A JP 2018205794 A JP2018205794 A JP 2018205794A
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勝 重野
誠嗣 院南
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誠嗣 院南
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Abstract

【課題】車両の挙動の変化が乗員に与えるストレス度合いを判定する。【解決手段】情報処理システム10は、車両20の挙動の変化に起因して車両20に作用するモーメントを車両20から受信する通信装置13と、単位時間あたりのモーメントの累積値と車両20の乗員が受けるストレス度合いとを対応付ける設定情報120を記憶する記憶装置12と、単位時間あたりのモーメントの累積値から設定情報120を参照してストレス度合いを評価する評価プログラム110とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理システム、運転支援システム、情報処理方法、及びコンピュータプログラムに関わる。
ナビゲーション装置における経路探索アルゴリズムの一つとして、例えば、ダイクストラ法と呼ばれるアルゴリズムが知られている。このアルゴリズムによれば、出発地点から目的地まで至る複数の経路の中から最短経路を効率的に選択することができる。最短経路は、最短時間で目的地までに到達するのに便利であるものの、車両の乗員にとって、必ずしも快適な経路であるとは限らない。例えば、暗くて見通しの悪い道路や、路面状態が劣悪で車両の振動や揺れを生じさせる道路は、車両の乗員に不快感を与える。このような事情に鑑み、特開2013−068521号公報は、車両の走行時のブレーキ回数や突き上げ回数などを検出し、快適性のよい経路を案内するナビゲーション装置を提案している。
特開2013−068521号公報
しかし、車両の走行時のブレーキ回数や突き上げ回数などは、車両の乗員に不快感を与える要因とはなり得るものの、運転の不快感とは、本来、車両の乗員に加わる負荷の程度に応じて評価すべきものである。例えば、車両の走行時のブレーキ回数や突き上げ回数などが同じでも、走行速度が異なれば、車両の乗員に加わる負荷は異なる。走行速度が速い程、ブレーキ時や突き上げ時に乗員に加わる負荷は大きいものとなる。乗員に加わる負荷が大きくなると、乗り物酔いを誘発したり、苛立ちの感情が引き起こされたりする。快適な運転環境を実現するためには、車両の挙動の変化が乗員に与えるストレス度合いを判定するのが望ましい。
そこで、本発明は、車両の挙動の変化が乗員に与えるストレス度合いを判定することを課題とする。
上述の課題を解決するため、本発明に関わる情報処理システムは、車両の挙動の変化に起因して車両に作用するモーメントを車両から受信する通信装置と、単位時間あたりのモーメントの累積値と車両の乗員が受けるストレス度合いとを対応付ける設定情報を記憶する記憶装置と、単位時間あたりのモーメントの累積値から設定情報を参照してストレス度合いを評価する評価手段とを備える。
本発明に関わる情報処理システムによれば、車両の挙動の変化が乗員に与えるストレス度合いを判定することができる。
本発明の実施形態1に関わる情報処理システム及び車両の構成を示す説明図である。 本発明の実施形態1に関わる設定情報の一例の説明図である。 車両に単位時間あたりに作用するローリングモーメントの累積値と快適度との関係を回帰分析により求めたグラフを示す。 車両に単位時間あたりに作用するピッチングモーメントの累積値と快適度との関係を回帰分析により求めたグラフを示す。 車両に単位時間あたりに作用するヨーイングモーメントの累積値と快適度との関係を回帰分析により求めたグラフを示す。 本発明の実施形態1に関わる情報処理方法の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に関わる情報処理システム及び車両の構成を示す説明図である。
以下、各図を参照しながら本発明の実施形態について説明する。ここで、同一符号は同一の構成要素を示すものとし、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態1に関わる情報処理システム10及び車両20の構成を示す説明図である。複数の車両20は、通信ネットワーク60を通じて情報処理システム10に接続している。情報処理システム10は、複数の車両20のそれぞれの運転を支援するための各種情報処理を行うコンピュータであり、通信ネットワーク60を通じて、気象情報サーバ30、交通情報サーバ40、及びインフラ設備50にも接続している。情報処理システム10が行う各種情報処理の詳細については後述する。
車両20には、情報処理システム10との間で通信をしながら車両20の運転を支援する運転支援システム200が搭載されている。車両20は、4輪車(例えば、普通自動車、小型自動車、軽自動車、大型特殊自動車、小型特殊自動車など)でもよく、或いは、2輪車(例えば、普通自動2輪車、小型自動二輪車、原動機付自転車など)でもよい。
運転支援システム200は、通信装置220と、制御装置230と、車両挙動検出センサ240と、カウンタ250とを備える。
通信装置220は、通信ネットワーク60を通じて、運転支援システム200と情報処理システム10との間の通信を制御する。通信ネットワーク60は、例えば、無線ネットワーク(例えば、移動通信網など)と有線ネットワーク(例えば、近距離通信網、広域通信網、又は付加価値通信網等など)とが混在する通信網である。
制御装置230は、そのハードウエア資源として、プロセッサ231と、記憶装置232とを備える電子制御ユニットである。プロセッサ231は、記憶装置232に格納されているコンピュータプログラム260を解釈及び実行することにより、車両20の各部の動作を制御する。コンピュータプログラム260は、自動運転制御プログラム270と、車載装置制御プログラム280とを含む。記憶装置232は、例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、メモリカード、光ディスクドライブ、半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。半導体メモリは、揮発性メモリでもよく、或いは不揮発性メモリでもよい。
車両挙動検出センサ240は、車両20の挙動を検出する。車両20の基本的な挙動には、「加速動作」、「減速動作」、「定速動作」、及び「停止動作」という4つの挙動があり、これらに加えて、「ローリング」、「ピッチング」、及び「ヨーイング」という3つの回転挙動がある。回転挙動とは、車両20の重心を通る前後左右上下の軸線周りの回転運動を意味する。
ローリングとは、例えば、カーブを曲がる際に、車両20が片側へ傾くといったような、車両20の前後の軸線周りの回転運動を意味する。車両20にローリングを起こさせるローリングモーメントは、車両20の乗員(運転手又は同乗者)の三半規管(前半規管、後半規管、及び外半規管)に身体的なストレスを与えることがある。
ピッチングとは、例えば、減速するときに車両20の前方に荷重が移動し、加速するときに車両20の後方に荷重が移動するといったような、車両20の左右の軸線周りの回転運動を意味する。車両20にピッチングを起こさせるピッチングモーメントは、車両20の乗員の三半規管に身体的なストレスを与えることがある。
ヨーイングとは、車両20の上下の軸線周りの回転運動を意味する。車両20にヨーイングを起こさせるヨーイングモーメントは、車両20の乗員の三半規管に身体的なストレスを与えることがある。
この他にも、例えば、車両20の「バウンシング」、「ハーシュネス」、及び「ジャーク」などの挙動の変化によっても、車両20の重心を通る前後左右上下の軸線にモーメントが作用し、車両20の乗員の三半規管に身体的なストレスを与えることがある。
このように、車両20の挙動の変化に起因して車両20に作用する各種のモーメントは、車両20の乗員に与えるストレス度合いを判定する指標となるものである。ここで、「ストレス」とは、「身体的な負荷」を意味するものとする。車両挙動検出センサ240は、車両の挙動の変化(ローリング、ピッチング、ヨーイング、バウンシング、ハーシュネス、又はジャークのうちの何れか一つ以上又は全て)に起因して車両20に作用するモーメントを検出する。車両挙動検出センサ240として、例えば、角速度センサ(ジャイロセンサ)、加速度センサ、又は加加速度センサを用いることができる。
なお、自動運転制御プログラム270、車載装置制御プログラム280、及びカウンタ250の詳細については後述する。車両20は、走行パラメータ検出装置201と、位置検出装置202と、スイッチ群203と、エンジン制御装置204と、ブレーキ制御装置205と、ステアリング制御装置206と、ナビゲーション装置207と、音響装置208と、車内照明装置209と、芳香ガス生成装置210とを備える。これらの各装置201〜210の詳細についても後述する。
情報処理システム10は、そのハードウエア資源として、プロセッサ11と、記憶装置12と、通信装置13とを備える。プロセッサ11、記憶装置12、及び通信装置13のハードウエア構成は、プロセッサ231、記憶装置232、及び通信装置220のハードウエア構成と同様であるため、その詳細な説明を省略する。なお、通信装置13,220を区別する場合、通信装置13を第1の通信装置と呼び、通信装置220を第2の通信装置と呼ぶ。
プロセッサ11は、記憶装置12に格納されているコンピュータプログラム100を解釈及び実行することにより、車両20の運転を支援するための各種情報処理を行う。コンピュータプログラム100は、評価プログラム110を含む。評価プログラム110は、車両20の挙動の変化から車両20の乗員が受けるストレス度合いを評価するためのプログラムである。ストレス度合いを評価することは、ストレス度合いを判定することと同義である。記憶装置12には、コンピュータプログラム100と、設定情報120と、検出データ蓄積データベース130と、車両挙動解析データベース140とが格納されている。
図2に示すように、設定情報120は、車両20に単位時間あたりに作用するモーメントの累積値(M1,M2,…,MN)と、車両20の乗員の生体情報(I1,I2,…,IN)と、車両20の乗員が受けるストレス度合い(S1,S2,…,SN)とを相互に対応付けている。車両20の挙動の変化に起因して車両20の重心を通る前後左右上下の軸線周りに各種のモーメントが作用すると、車両20に単位時間あたりに作用するモーメントの累積値に応じて、乗員の生体情報の変動(例えば、呼吸数や心拍数の変動、ストレスホルモンの分泌量の変動、或いは、交感神経や副交感神経の活動状態の変化)が生じる。例えば、車両20に単位時間あたりに作用するモーメントの累積値が大きくなると、乗員の三半規管に加わる身体的なストレスは大きくなる。それによって、乗員の呼吸数、心拍数、及びストレスホルモンの分泌量が増大し、交感神経は活性化し、副交感神経は不活性化する。このような複合的な因子から定まる生体情報の変動は、車両20の乗員が受けるストレス度合いを定量的に評価する指標となる。そこで、車両20に単位時間あたりに作用するモーメントの累積値がMKであるときの生体情報IKを、不特定の被検者について予め測定しておき、測定された生体情報IKに対応するストレス度合いSKを設定することにより、設定情報120が得られる(但し、Kは1以上N以下の正数とする)。ここで、生体情報IKは、車両20に単位時間あたりに作用するモーメントの累積値がMKであるときの車両20の乗員の生体情報(例えば、呼吸数、心拍数、ストレスホルモンの分泌量、或いは交感神経や副交感神経の活動状態を定量的に評価する値)から算出される値である。
車両20に単位時間あたりに作用するモーメントの累積値が同じでも、車両20の乗員の生体情報の変化の度合いには、個人差がある。このため、車両20に単位時間あたりに作用するモーメントの累積値がMKであるときの車両20の乗員の生体情報を複数の被検者について測定し、測定された値の平均値を生体情報IKとしてもよい。
また、車両20に単位時間あたりに作用するモーメントの累積値が同じでも、天候(例えば、晴天と雨天)、渋滞の程度、又は時間帯(例えば、昼と夜)が異なれば、車両20の乗員の生体情報(例えば、心拍数やストレスホルモンの分泌量)の変化の度合いも異なり得る。このため、天候、渋滞の程度、又は時間帯に応じて、車両20に単位時間あたりに作用するモーメントの累積値(M1,M2,…,MN)と、車両20の乗員の生体情報(I1,I2,…,IN)と、車両20の乗員が受けるストレス度合い(S1,S2,…,SN)との対応関係が異なる複数の設定情報120を記憶装置12に予め記憶するのが望ましい。この場合、図2に示す設定情報120は、ある天候の下の、ある渋滞の程度の下の、ある時間帯における、車両20に単位時間あたりに作用するモーメントの累積値(M1,M2,…,MN)と、車両20の乗員の生体情報(I1,I2,…,IN)と、車両20の乗員が受けるストレス度合い(S1,S2,…,SN)との対応関係を示す。天候、渋滞の程度、又は時間帯に応じて、適切な設定情報120が複数の設定情報120の中から選択されるように、天候、渋滞の程度、又は時間帯に関する情報を各設定情報120に含ませておいてもよい。
また、異なる気象条件の下の、異なる渋滞の程度の下の、異なる時間帯において、複数の被検者を対象に、学習機能を通じて最適化された複数の設定情報120を記憶装置12に予め記憶してもよい。
なお、ストレス度合いS1,S2,…,SNは、例えば、0から100までの範囲をとる数値としてもよい。
次に、ストレス度合いと快適度との関係について説明する。ストレス度合いと快適度とは相補的な関係にあり、一方が高い程、他方は低くなる。車両20に作用するモーメントの種類をL種類とすると、(1)式が成立する。
Y=ΣYi …(1)
ここで、Lは正数であり、iは1以上L以下の正数である。Yiは、i番目のモーメントの単位時間あたりの累積値が車両20の乗員に与える快適度である。Yは車両20の乗員の快適度であり、i=1からi=LまでYiを加算した合計値である。例えば、L=6とすると、車両20に作用する6種類のモーメントとして、例えば、ローリング、ピッチング、ヨーイング、バウンシング、ハーシュネス、及びジャークに起因するものを挙げることができる。
説明の便宜上、車両20に作用するモーメントとして、例えば、ローリング、ピッチング、及びヨーイングに起因するものを例示的に考察する(この場合、L=3である)。車両20に単位時間あたりに作用するローリングモーメントの累積値をX1とし、車両20に単位時間あたりに作用するピッチングモーメントの累積値をX2とし、車両20に単位時間あたりに作用するヨーイングモーメントの累積値をX3とすると、(2)式〜(5)式が成立する。なお、α、β、及びγは、それぞれ、重み係数である。
Y=Y1+Y2+Y3 …(2)
Y1=(−1.0389×X1+94.436)×α…(3)
Y2=90.055×exp(−0.023×X2)×β…(4)
Y3=84.543×exp(−0.022×X3)×γ…(5)
図3は、車両20に単位時間あたりに作用するローリングモーメントの累積値(N・mm・回数/hr)と、快適度との関係(Y1とX1との関係)を回帰分析により求めたグラフを示す。
図4は、車両20に単位時間あたりに作用するピッチングモーメントの累積値(N・mm・回数/hr)と、快適度との関係(Y2とX2との関係)を回帰分析により求めたグラフを示す。
図5は、車両20に単位時間あたりに作用するヨーイングモーメントの累積値(N・mm・回数/hr)と、快適度との関係(Y3とX3との関係)を回帰分析により求めたグラフを示す。
図3ないし図5では、快適度は、0から100までの範囲をとる数値として例示している。(2)式〜(5)式によれば、車両20に単位時間あたりに作用するモーメントの累積値から、車両20の乗員が受ける快適度を求めることができる。また、快適度とストレス度合いは、相補的な関係にあるため、快適度からストレス度合いを定量的に評価することができる。なお、(3)式〜(5)式及び図3〜図5は、天候が晴天であるときの条件下の快適度を示しており、雨天の環境下では異なる快適度を示す点に留意されたい。
次に、図6を参照しながら、ストレス度合いを定量的に評価する情報処理方法について説明する。車両挙動検出センサ240は、車両20の挙動の変化に起因して車両20に作用するモーメントを検出する(ステップ601)。次いで、運転支援システム200は、検出されたモーメントに関わる情報を、車両20の位置情報及び時刻情報とともに、通信装置220を通じて、情報処理システム10に送信する(ステップ602)。情報処理システム10は、検出されたモーメントに関わる情報を車両20の位置情報及び時刻情報とともに、通信装置13を通じて受信し(ステップ603)、これらを検出データ蓄積データベース130に格納する(ステップ604)。次いで、情報処理システム10は、検出データ蓄積データベース130を参照し、単位時間あたりのモーメントの累積値を計算する(ステップ605)。
次いで、情報処理システム10は、単位時間あたりのモーメントの累積値から、設定情報120を参照して、車両20の乗員が受けるストレス度合いを評価する(ステップ606)。天候、渋滞の程度、及び時間帯に応じて、車両20に単位時間あたりに作用するモーメントの累積値(M1,M2,…,MN)と、車両20の乗員の生体情報(I1,I2,…,IN)と、車両20の乗員が受けるストレス度合い(S1,S2,…,SN)との対応関係が異なる複数の設定情報120が記憶装置12に予め記憶されている場合には、情報処理システム10は、気象情報サーバ30及び交通情報サーバ40からそれぞれ気象情報及び渋滞情報を取得する。そして、情報処理システム10は、天候、渋滞の程度、及び時間帯に対応する設定情報120を複数の設定情報120の中から選択し、選択された設定情報120を参照して、単位時間あたりのモーメントの累積値から車両20の乗員が受けるストレス度合いを評価する。例えば、車両20が走行しているときの天候が晴天であり、そのときの渋滞の程度が酷く、且つ、そのときの時間帯が昼の時間帯であるときには、そのような状況に対応する設定情報120を複数の設定情報120の中から選択し、選択された設定情報120を参照して、車両20の乗員が受けるストレス度合いを評価する。次いで、情報処理システム10は、車両20の運転を支援するための情報として、車両20の乗員が受けるストレス度合いに関わる情報を、通信装置13を通じて、運転支援システム200に送信する(ステップ607)。運転支援システム200は、ストレス度合いに関わる情報を情報処理システム10から受信する(ステップ608)。
評価プログラム110は、情報処理システム10によって実行される上述の情報処理(ステップ603〜607)を記述するコンピュータプログラムである。情報処理システム10のハードウエア資源と評価プログラム110との協働により、車両20の乗員が受けるストレス度合いを評価する評価手段としての機能が実現される。
ここで、図1の説明に戻る。自動運転制御プログラム270は、車両20の自動運転を制御するコンピュータプログラムであり、車両20の乗員が受けるストレス度合いに応じて自動運転を制御することができる。まず、車両20の自動運転の説明に先立って各装置201〜210の詳細について説明する。
走行パラメータ検出装置201は、車両20の走行パラメータ(例えば、車速、操舵トルク、ハンドル角、ヨーレート、アクセル開度、路面勾配、及び路面摩擦係数推定値など)を検出する。これらの走行パラメータは、エンジン制御装置204、ブレーキ制御装置205、及びステアリング制御装置206などに入力される。
位置検出装置202は、例えば、全地球測位衛星から発信された電波を受信し、その電波情報に基づいて、車両20の位置を検出する。
スイッチ群203は、車両20の運転手の運転支援制御に係るスイッチ群である。スイッチ群203は、例えば、車両20の運転モードを手動運転モードと自動運転モードとの間で切り替えることを指示するスイッチ、車速を一定速に維持して走行することを指示するスイッチ、先行車との車間距離を一定に維持しながら追従走行をすることを指示するスイッチ、走行車線を設定車線に維持して走行することを指示するスイッチ、或いは、走行車線からの逸脱を防止することを指示するスイッチなどを含む。車両20の運転モードが手動運転モードから自動運転モードに切り替わると、自動運転制御プログラム270は、エンジン制御装置204、ブレーキ制御装置205、及びステアリング制御装置206を自動的に制御する。
エンジン制御装置204は、例えば、吸入空気量、スロットル開度、エンジン水温、吸気温度、酸素濃度、クランク角、及びアクセル開度などの情報に基づき、車両20のエンジンの燃料噴射制御や点火時期制御などを行う。
ブレーキ制御装置205は、例えば、車輪速、ハンドル角、及びヨーレートなどの情報に基づいて、アンチロック制御、横すべり防止制御、及びヨーブレーキ制御などを行う。
ステアリング制御装置206は、例えば、車速、操舵トルク、ハンドル角、及びヨーレートなどの情報に基づき、車両20の電動パワーステアリングモータによるアシストトルクを制御する。また、ステアリング制御装置206は、運転手によるスイッチ群203の操作に応答して、走行車線を設定車線に維持して走行制御するレーンキープ制御や、走行車線からの逸脱防止制御を行う。
ナビゲーション装置207は、車両20の走行経路を案内する。ナビゲーション装置209は、地図データを有しており、位置検出装置202により検出された車両20の位置がこの地図データ上に特定される。地図データは、道路データ及び施設データを有している。道路データは、リンクの位置情報、リンクの種別情報、ノードの位置情報、ノードの種別情報、及び、ノードとリンクとの間の接続関係の情報(道路の分岐地点や合流地点の情報)を含んでいる。施設データは、施設毎に設定された複数のレコードを有しており、各レコードは、対象とする施設の名称の情報、所在位置の情報、施設種別(デパート、商店、レストラン、駐車場、公園など)の情報を示すデータを有している。ナビゲーション装置207は、車両20の位置を地図上に表示し、目的地が入力されると、出発地から目的地までの経路を演算し、ディスプレイに表示するとともに、音声案内を行う。
音響装置208は、例えば、楽曲を出力するオーディオ装置である。車内照明装置209は、車両20の車内を照明する。芳香ガス生成装置210は、芳香ガスを生成し、車両20の車室に提供する。
自動運転モードにおいて、自動運転制御プログラム270は、走行パラメータ検出装置201によって検出された走行パラメータ、位置検出装置202によって検出された車両20の位置、及び、運転手によるスイッチ群203の操作に基づいて、定速走行制御、追従走行制御、レーンキープ制御、車線逸脱防止制御などを協調させて自動運転制御を実行する。自動運転制御において、車両20の乗員が受けるストレス度合いが、閾値を超えると、自動運転制御プログラム270は、ストレス度合いが閾値未満になるように、エンジン出力、ブレーキ制動、及びステアリング操作を自動制御する。このとき、自動運転制御プログラム270は、ナビゲーション装置207により設定された出発値から目的地へ至る複数の経路のうち、ストレス度合いが低いものと推定される経路を優先的に選択し、選択された経路に沿って、車両20を走行させてもよい。車両20が過去に走行した経路とそのときに車両20の乗員が受けたストレス度合いと走行日時とを対応付けてナビゲーション装置207の地図データ上に蓄積しておくことにより、ストレス度合いが低いものと推定される経路を選択することができる。このように、運転支援システム200のハードウエア資源と自動運転制御プログラム270との協働により、自動運転制御手段としての機能が実現される。
カウンタ250は、車両20の乗員のストレス負荷をポイント値として定量的にカウントする。具体的には、カウンタ250は、評価プログラム110によって評価されたストレス度合いの増減に応じて、ポイント値を増減する。また、車両20の乗員のストレス負荷の低減を促すストレス低減処理が実行されたときに、カウンタ250は、ポイント値を減算する。ポイント値が閾値を超えると、車載装置制御プログラム280は、ストレス低減処理が実行されるように、車両20の車載装置(例えば、ナビゲーション装置207、音響装置208、車内照明装置209、及び芳香ガス生成装置210)を制御する。
ストレス低減処理として、例えば、車載装置制御プログラム280は、ナビゲーション装置207を制御し、車両20の乗員のストレス負荷の低減が促されるように選択された走行経路又は休憩施設(例えば、サービスエリア又はパーキングエリアなど)を案内する情報を車両20の運転手に提供する処理を実行してもよい。
ストレス低減処理として、例えば、車載装置制御プログラム280は、音響装置208を制御し、車両20の乗員のストレス負荷の低減が促されるように選択された楽曲(例えば、ベータエンドルフィンの分泌を促す音楽)を出力する処理を実行してもよい。
ストレス低減処理として、例えば、車載装置制御プログラム280は、車内照明装置209を制御し、車両20の乗員のストレス負荷の低減が促されるように選択された照明光(例えば、色温度の低いオレンジ色の照明光)を出力する処理を実行してもよい。
ストレス低減処理として、例えば、車載装置制御プログラム280は、芳香ガス生成装置210を制御し、車両20の乗員のストレス負荷の低減が促されるように選択された芳香ガス(例えば、鎮静作用のあるアロマオイルの芳香ガス)を生成する処理を実行してもよい。
このように、運転支援システム200のハードウエア資源と車載装置制御プログラム280との協働により、車載装置制御手段としての機能が実現される。
なお、情報処理システム10は、車両20の運転を支援するための情報処理として、車両20の乗員が受けるストレス度合いを定量的に評価する処理の他に、例えば、車両20の挙動を事後的に解析する処理をも行ってもよい。情報処理システム10は、例えば、車両挙動検出センサ240が検出した車両20の挙動に関わる情報及び車両20の位置情報を運転支援システム200から受信するとともに、気象情報及び交通情報をそれぞれ気象情報サーバ30及び交通情報サーバ40から受信する。そして、情報処理システム10は、車両20の挙動に関わる情報と、車両20の位置情報と、気象情報と、交通情報とをそれぞれ対応付けて車両挙動解析データベース140に格納する。情報処理システム10は、車両挙動解析データベース140を参照することにより、どのような気象条件の下で、或いはどのような交通状況の下で、車両20がどのような挙動をしたのかを把握することができる。そして、情報処理システム10は、例えば、急ハンドルや急ブレーキが行われた位置及びその時の気象条件を勘案して、車両20の挙動の改善策を分析し、その分析結果を運転支援システム200に提供する。この分析結果は、車両20の自動運転制御に活用される。
情報処理システム10は、車両20の運転を支援するための情報処理として、車両20の乗員が受けるストレス度合いに関わる情報をインフラ設備50に提供する処理を行ってもよい。車両20の乗員が受けるストレス度合いが、閾値を超えると、インフラ設備50は、例えば、高速道路の電光掲示板に休憩施設を案内する情報を表示する。
以上、説明したように、本発明の実施形態1によれば、情報処理システム10は、車両20の挙動の変化に起因して車両20に作用する単位時間あたりのモーメントの累積値から、乗員の受けるストレス度合いを定量的に評価することができる。特に、車両20の挙動の変化のうち、ローリング、ピッチング、ヨーイング、バウンシング、ハーシュネス、及びジャークは、車両20の前後左右上下の軸線周りに捩じり荷重をもたらすため、乗員の受ける身体的なストレス度合いを評価するのに好適である。
また、単位時間あたりのモーメントの累積値と、車両20の乗員の生体情報と、車両20の乗員が受けるストレス度合いとを相互に対応付けることにより、生理学的な見地から、ストレス度合いを精度よく評価することができる。
また、自動運転制御プログラム270は、車両20の乗員のストレス度合いが閾値未満となるように、車両20の自動運転を制御するため、快適な運転環境を提供することができる。また、車両20の乗員のストレス負荷を定量的に評価するポイント値が閾値を超えたときに、車載装置制御プログラム280は、ストレス低減処理が実行されるように、車両20の車載装置を制御することにより、快適な運転環境を提供することができる。
図7は、本発明の実施形態2に関わる情報処理システム10及び車両20の構成を示す説明図である。実施形態1では、情報処理システム10がストレス度合いを評価するのに対し、実施形態2では、運転支援システム200がストレス度合いを評価する点で両者は異なる。実施形態1,2の共通点については説明を省略し、両者の相違点を中心に説明する。
実施形態2の運転支援システム200の記憶装置232に格納されているコンピュータプログラム260は、自動運転制御プログラム270及び車載装置制御プログラム280の他に、評価プログラム110を含む。また、実施形態2の運転支援システム200の記憶装置232には、コンピュータプログラム260の他に、設定情報120及び検出データ蓄積データベース130が格納されている。
車両挙動検出センサ240は、車両20の挙動の変化に起因して車両20に作用するモーメントを検出する。次いで、運転支援システム200は、検出されたモーメントに関わる情報を、車両20の位置情報及び時刻情報とともに、検出データ蓄積データベース130に格納する。次いで、運転支援システム200は、検出データ蓄積データベース130を参照し、単位時間あたりのモーメントの累積値を計算する。次いで、情報処理システム10は、単位時間あたりのモーメントの累積値から、設定情報120を参照して、車両20の乗員が受けるストレス度合いを評価する。実施形態2に関わる評価プログラム110によるストレス度合いの評価方法は、実施形態1に関わる評価プログラム110によるストレス度合いの評価方法と同様である。自動運転制御プログラム270は、車両20の乗員が受けるストレス度合いに応じて自動運転を制御する。実施形態2に関わる自動運転制御プログラム270による自動運転制御は、実施形態1に関わる自動運転制御プログラム270による自動運転制御と同様である。カウンタ250がカウントするポイント値が閾値を超えると、車載装置制御プログラム280は、ストレス低減処理が実行されるように、車両20の車載装置(例えば、ナビゲーション装置207、音響装置208、車内照明装置209、及び芳香ガス生成装置210)を制御する。実施形態2に関わる車載装置制御プログラム280による車載装置制御は、実施形態1に関わる車載装置制御プログラム280による車載装置制御と同様である。
なお、車両20に単位時間あたりに作用するモーメントの累積値(M1,M2,…,MN)と、車両20の乗員の生体情報(I1,I2,…,IN)と、車両20の乗員が受けるストレス度合い(S1,S2,…,SN)との対応関係を、学習機能を用いて、更新してもよい。これにより、車両20の乗員毎に設定情報120を最適化することができる。
このように、本発明の実施形態2によれば、運転支援システム200は、車両20の挙動の変化に起因して車両20に作用する単位時間あたりのモーメントの累積値から、乗員の受けるストレス度合いを定量的に評価することができる。
なお、以上説明した各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。即ち、各実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、各実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10…情報処理システム 11…プロセッサ 12…通信装置 13…記憶装置 20…車両 30…気象情報サーバ 40…交通情報サーバ 50…インフラ設備 60…通信ネットワーク 100…コンピュータプログラム 110…評価プログラム 120…設定情報 130…検出データ蓄積データベース 140…車両挙動解析データベース 200…運転支援システム 220…通信装置 230…制御装置 231…プロセッサ 232…記憶装置 240…車両挙動検出センサ 250…カウンタ 260…コンピュータプログラム 270…自動運転制御プログラム 280…車載装置制御プログラム

Claims (12)

  1. 車両の挙動の変化に起因して前記車両に作用するモーメントを前記車両から受信する第1の通信装置と、
    単位時間あたりの前記モーメントの累積値と前記車両の乗員が受けるストレス度合いとを対応付ける設定情報を記憶する記憶装置と、
    単位時間あたりの前記モーメントの累積値から前記設定情報を参照して前記ストレス度合いを評価する評価手段と、
    を備える情報処理システム。
  2. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    前記車両に作用するモーメントは、前記車両の重心を通る前後左右上下の軸線周りの回転運動をもたらすモーメント、又は前記車両の重心を通る前後左右上下の軸線に作用するモーメントである、情報処理システム。
  3. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    前記車両の挙動の変化は、前記車両のローリング、ピッチング、ヨーイング、バウンシング、ハーシュネス、又はジャークのうちの何れかである、情報処理システム。
  4. 請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の情報処理システムであって、
    前記設定情報は、単位時間あたりの前記モーメントの累積値と、前記車両の乗員の生体情報と、前記車両の乗員が受けるストレス度合いとを相互に対応付けている、情報処理システム。
  5. 請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の情報処理システムであって、
    前記記憶装置は、天候、渋滞の程度、又は時間帯に応じて、単位時間あたりの前記モーメントの累積値と前記車両の乗員が受けるストレス度合いとの対応関係が異なる複数の設定情報を記憶しており、
    前記評価手段は、天候、渋滞の程度、又は時間帯に対応する設定情報を前記複数の設定情報から選択し、選択された前記設定情報を参照して、単位時間あたりの前記モーメントの累積値から前記ストレス度合いを評価する、情報処理システム。
  6. 請求項1乃至5のうち何れか1項に記載の情報処理システムに通信接続可能な前記車両に搭載される運転支援システムであって、
    前記ストレス度合いを前記情報処理システムから受信する第2の通信装置と、
    前記ストレス度合いが閾値未満となるように前記車両の自動運転を制御する自動運転制御手段と、
    を備える運転支援システム。
  7. 請求項1乃至5のうち何れか1項に記載の情報処理システムに通信接続可能な前記車両に搭載される運転支援システムであって、
    前記ストレス度合いを前記情報処理システムから受信する第2の通信装置と、
    前記車両の乗員のストレス負荷をポイント値として定量的にカウントするカウンタであって、前記評価手段によって評価された前記ストレス度合いの増減に応じて、前記ポイント値を増減するとともに、前記車両の乗員のストレス負荷の低減を促すストレス低減処理が実行されたときに前記ポイント値を減算する、カウンタと、
    前記ポイント値が閾値を超えたときに、前記ストレス低減処理が実行されるように、前記車両の車載装置を制御する車載装置制御手段と、
    を備える運転支援システム。
  8. 請求項7に記載の運転支援システムであって、
    前記ストレス低減処理は、
    前記車両のナビゲーション装置を制御し、前記車両の乗員のストレス負荷の低減が促されるように選択された走行経路又は休憩施設を案内する情報を前記車両の運転手に提供する処理、
    前記車両の音響装置を制御し、前記車両の乗員のストレス負荷の低減が促されるように選択された楽曲を出力する処理、
    前記車両の車内照明装置を制御し、前記車両の乗員のストレス負荷の低減が促されるように選択された照明光を出力する処理、又は
    前記車両の芳香ガス生成装置を制御し、前記車両の乗員のストレス負荷の低減が促されるように選択された芳香ガスを生成する処理、
    の何れかである運転支援システム。
  9. 車両の挙動の変化に起因して前記車両に作用するモーメントを検出する車両挙動検出センサと、
    単位時間あたりの前記モーメントの累積値と前記車両の乗員が受けるストレス度合いとを対応付ける設定情報を記憶する記憶装置と、
    単位時間あたりの前記モーメントの累積値から前記設定情報を参照して前記ストレス度合いを評価する評価手段と、
    を備える運転支援システム。
  10. 請求項9に記載の運転支援システムであって、
    前記ストレス度合いが閾値未満となるように前記車両の自動運転を制御する自動運転制御手段を更に備える、運転支援システム。
  11. コンピュータが、
    車両の挙動の変化に起因して前記車両に作用するモーメントを前記車両から受信するステップと、
    単位時間あたりの前記モーメントの累積値と前記車両の乗員が受けるストレス度合いとを対応付ける設定情報を参照し、単位時間あたりの前記モーメントの累積値から前記ストレス度合いを評価するステップと、
    を実行する情報処理方法。
  12. コンピュータに、
    車両の挙動の変化に起因して前記車両に作用するモーメントを前記車両から受信するステップと、
    単位時間あたりの前記モーメントの累積値と前記車両の乗員が受けるストレス度合いとを対応付ける設定情報を参照し、単位時間あたりの前記モーメントの累積値から前記ストレス度合いを評価するステップと、
    を実行させるコンピュータプログラム。
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