JP2018134970A - リーン機構を備える車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造コストの増加を抑制しながら制動性能を向上させることが可能で、しかも乗員に対して車輪の挙動が不安定になっていることを認識させることが可能なリーン機構を備える車両を提供する。【解決手段】駆動輪を回転させる電動式駆動輪用モータと、少なくとも1つの車輪に対して制動力を及ぼす制動装置と、車体を車輪に対して傾斜させることが可能なリーン機構と、リーン機構を動作させる電動式リーン機構用モータと、車両の運動状態量を検出するセンサの検出値に基づいてリーン機構用モータに電気信号である駆動信号を送信してリーン機構を動作させるリーン機構用モータ制御装置と、車輪がロック状態にあるか否かを判定するロック判定手段と、ロック判定手段がロック状態にあると判定したときに駆動信号を受信しているリーン機構用モータに高周波信号を送信する高周波信号送信手段と、を備える。【選択図】図6
Description
本発明は、正面視において車体を車輪に対して相対的に傾斜させることが可能なリーン機構を備える車両に関する。
特許文献1は、このタイプの車両の従来例を開示している。
この車両は、車体と、車体を支持する3つの車輪(2つの前輪及び1つの後輪)と、一部の車輪である駆動輪を回転駆動させる電動式駆動輪用モータと、駆動輪用モータに電力を供給可能なバッテリと、を備えている。即ち、この車両は所謂EV車両である。
この車両は、車体と、車体を支持する3つの車輪(2つの前輪及び1つの後輪)と、一部の車輪である駆動輪を回転駆動させる電動式駆動輪用モータと、駆動輪用モータに電力を供給可能なバッテリと、を備えている。即ち、この車両は所謂EV車両である。
さらにこの車両はリーン機構を備えている。
リーン機構は、車両の状態に応じて正面視において車体を車輪に対して相対的に傾斜させることが可能な機構である。
リーン機構の一部である電動式リーン機構用モータは、駆動輪用モータとは別体であり且つリーン機構を動作させるための駆動源である。このリーン機構用モータはバッテリの電力によって駆動する。
リーン機構は、車両の状態に応じて正面視において車体を車輪に対して相対的に傾斜させることが可能な機構である。
リーン機構の一部である電動式リーン機構用モータは、駆動輪用モータとは別体であり且つリーン機構を動作させるための駆動源である。このリーン機構用モータはバッテリの電力によって駆動する。
さらに車両は、リーン機構用モータに接続された制御装置を備えている。さらにこの制御装置は、車両の運動状態量を検出させるセンサに接続されている。
例えば、車両の前進走行中にハンドル操作に連動して転舵輪が右側に切られると、車両に遠心力が掛かる。すると、制御装置が、センサから送信されたセンサの検出結果に基づいて、リーン機構用モータを正転方向及び逆転方向の一方に回転させる。するとリーン機構用モータの駆動力によってリーン機構は、車体を車輪が載っている路面の法線に対して遠心力の方向とは逆方向に傾斜させる。すると、車体に掛かる遠心力の一部が打ち消されるので、車両の旋回動作が安定する。
ところで、この車両が所定の走行状態にあるときに、この車両に設けられた制動装置を作動させると、車輪がロック状態になることがある。
車両にロック状態が発生するのを抑制するための装置として、例えばアクティブサスペンション及びアクティブスタビライザーが従来から知られている(例えば、特許文献2)。
これらの装置をリーン機構を備えた車両に適用すれば、制動時にタイヤ接地荷重を変化させることにより、車両にロック状態が発生するのを抑制できる。
アクティブサスペンション及びアクティブスタビライザーは高価な装置である。
そのため、これらの装置を搭載した場合は、リーン機構を備えた車両の製造コストが高くなってしまう。
そのため、これらの装置を搭載した場合は、リーン機構を備えた車両の製造コストが高くなってしまう。
また、車両の乗員は、アクティブサスペンション又はアクティブスタビライザーが作動しても、この車両がロック状態になっていること又はロック状態になるおそれが高いこと、を認識するのが難しい。換言すると、車輪の挙動が不安定になっていることを認識させるのが難しい。
本発明は前記課題に対処するためになされた。即ち、本発明の目的の一つは、製造コストの増加を抑制しながら制動性能を向上させることが可能で、しかも乗員に対して車輪の挙動が不安定になっていることを認識させることが可能なリーン機構を備える車両を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明によるリーン機構を備える車両は、
車両(10)の車体(12)を支持する複数の車輪のうちの駆動輪(19L、19R)を回転させるための駆動力を発生する電動式駆動輪用モータ(21)と、
少なくとも1つの前記車輪に対して制動力を及ぼすことが可能な制動装置と、
正面視において前記車体を前記車輪に対して相対的に傾斜させることが可能なリーン機構(25)と、
前記リーン機構を動作させるための駆動源であり且つ前記駆動輪用モータとは別体の電動式リーン機構用モータ(27)と、
前記車両の運動状態量を検出するセンサ(47)と、
前記センサの検出値に基づいて前記リーン機構用モータに電気信号である駆動信号を送信することにより前記リーン機構を動作させるリーン機構用モータ制御装置(35、41)と、
前記制動装置が対応する前記車輪に制動力を及ぼしているか否かという情報及び前記センサが検出した前記車両の運動状態量に基づいて、少なくとも1つの前記車輪がロック状態にあるか否か、を判定するロック判定手段(35、37)と、
前記ロック判定手段がロック状態にあると判定したときに、前記駆動信号を受信している前記リーン機構用モータに、電気信号である高周波信号を送信する高周波信号送信手段(35、41)と、
を備える を備える。
車両(10)の車体(12)を支持する複数の車輪のうちの駆動輪(19L、19R)を回転させるための駆動力を発生する電動式駆動輪用モータ(21)と、
少なくとも1つの前記車輪に対して制動力を及ぼすことが可能な制動装置と、
正面視において前記車体を前記車輪に対して相対的に傾斜させることが可能なリーン機構(25)と、
前記リーン機構を動作させるための駆動源であり且つ前記駆動輪用モータとは別体の電動式リーン機構用モータ(27)と、
前記車両の運動状態量を検出するセンサ(47)と、
前記センサの検出値に基づいて前記リーン機構用モータに電気信号である駆動信号を送信することにより前記リーン機構を動作させるリーン機構用モータ制御装置(35、41)と、
前記制動装置が対応する前記車輪に制動力を及ぼしているか否かという情報及び前記センサが検出した前記車両の運動状態量に基づいて、少なくとも1つの前記車輪がロック状態にあるか否か、を判定するロック判定手段(35、37)と、
前記ロック判定手段がロック状態にあると判定したときに、前記駆動信号を受信している前記リーン機構用モータに、電気信号である高周波信号を送信する高周波信号送信手段(35、41)と、
を備える を備える。
本発明のリーン機構を備える車両は、ロック判定手段が少なくとも1つの車輪がロック状態にあると判定したときに、リーン機構を動作させているリーン機構用モータに、電気信号である高周波信号を送信する高周波信号送信手段を備えている。
高周波信号送信手段がリーン機構用モータに高周波信号を送信すると、リーン機構を動作させているリーン機構用モータが微振動するので、リーン機構が微振動する。するとリーン機構によって車体が微振動させられる。
そのため、車輪の接地荷重が変化する。即ち、車輪と路面との間の摩擦係数が変化するので、車輪のロック状態が緩和される。従って、車両の制動性能を向上させることが可能である。
高周波信号送信手段がリーン機構用モータに高周波信号を送信すると、リーン機構を動作させているリーン機構用モータが微振動するので、リーン機構が微振動する。するとリーン機構によって車体が微振動させられる。
そのため、車輪の接地荷重が変化する。即ち、車輪と路面との間の摩擦係数が変化するので、車輪のロック状態が緩和される。従って、車両の制動性能を向上させることが可能である。
また、アクティブサスペンション及びアクティブスタビライザーのような高価な装置を必要としないので、車両の製造コストの増加を抑制できる。
また、リーン機構が微振動すると車体が微振動するので、車両の乗員は、車輪の挙動が不安定になっていることを確実に認識できる。
前記説明においては、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態に対応する発明の構成に対し、その実施形態で用いた名称及び/又は符号を括弧書きで添えている。しかしながら、本発明の各構成要素は、前記符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下の図面を参照しつつ記述される本発明の実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態に係る車両10について説明する。
車両10は、主要な構成要素として、車体12、後輪17、前輪19L、19R、リーン機構25、及び電子制御ユニット35を備えている。
図2に示すように車体12の内部空間にはシート13及びステアリングホイール14が配設されている。周知のようにステアリングホイール14は自身の軸線まわりに回転可能である。
図1及び図2に示すように、車両10の後部には1つの後輪17が設けられている。後輪17の外周部は、ゴム製のタイヤによって構成されている。
後輪17は図示を省略した後部サスペンションを介して車体12の後部に接続されている。後輪17は、自身の中央部を水平方向(車幅方向)に貫通する回転軸まわりに回転可能である。
さらに後輪17は、図示を省略したステアリング機構を介してステアリングホイール14に接続されている。即ち、後輪17は転舵輪である。そのため、ステアリングホイール14が運転手から見て反時計方向に回転操作されると、後輪17の平面視における反時計方向の舵角が大きくなる。一方、ステアリングホイール14が運転手から見て時計方向に回転操作されると、後輪17の平面視における時計方向の舵角が大きくなる。ステアリングホイール14が初期位置(中立位置)に位置するとき、平面視において後輪17は前後方向と平行になる。
後輪17は図示を省略した後部サスペンションを介して車体12の後部に接続されている。後輪17は、自身の中央部を水平方向(車幅方向)に貫通する回転軸まわりに回転可能である。
さらに後輪17は、図示を省略したステアリング機構を介してステアリングホイール14に接続されている。即ち、後輪17は転舵輪である。そのため、ステアリングホイール14が運転手から見て反時計方向に回転操作されると、後輪17の平面視における反時計方向の舵角が大きくなる。一方、ステアリングホイール14が運転手から見て時計方向に回転操作されると、後輪17の平面視における時計方向の舵角が大きくなる。ステアリングホイール14が初期位置(中立位置)に位置するとき、平面視において後輪17は前後方向と平行になる。
図3に示すように左右の前輪19L、19Rはそれぞれ、左右一対且つ円盤状の車輪保持部材20(図3で右側のもののみ図示)によって、水平方向に延びる回転軸まわりに回転可能に支持されている。左右の前輪19L、19Rの外周部は、ゴム製のタイヤによって構成されている。
左右の車輪保持部材20の内部にはインホイールモータ21がそれぞれ設けられている。左右のインホイールモータ21に電力が供給されると各インホイールモータ21が回転し、各インホイールモータ21の回転駆動力によって前輪19L、19Rが各回転軸まわりにそれぞれ回転する。即ち、前輪19L、19Rは駆動輪である。
左右の車輪保持部材20の内部にはインホイールモータ21がそれぞれ設けられている。左右のインホイールモータ21に電力が供給されると各インホイールモータ21が回転し、各インホイールモータ21の回転駆動力によって前輪19L、19Rが各回転軸まわりにそれぞれ回転する。即ち、前輪19L、19Rは駆動輪である。
さらに図示は省略してあるが、前輪19L、19R及び後輪17のそれぞれに対応させてブレーキ装置が設けられている。
このブレーキ装置は、図示を省略したブレーキペダルが運転手によって踏み込まれたときに、対応する後輪17又は前輪19L、19Rに対して制動力を及ぼす。
このブレーキ装置は、図示を省略したブレーキペダルが運転手によって踏み込まれたときに、対応する後輪17又は前輪19L、19Rに対して制動力を及ぼす。
さらに車体12の一部をなし且つ図示を省略した車体フレームには、左右一対のリーディングアーム22(図3に右側のリーディングアームのみ図示)の後端部が左右方向に延びる回転軸まわりに回転可能に支持されている。左右のリーディングアーム22の前端部はボールジョイントを介して左右の車輪保持部材20にそれぞれ接続されている。
図3及び図4に示すように、車両10の前部に設けられたリーン機構25は、主要な構成要素として、ハウジング26、リーン機構用モータ27、減速機28、シーソー31、及び脚部32L、32Rを備えている。
ハウジング26は図示を省略したショックアブソーバ及びダンパを介して車体12に接続されている。このショックアブソーバ及びダンパは、車体12のピッチ方向の動きに応じて動作する。換言すると、車両10は、車体12のロール方向(リーン方向)の動きに応じて動作するショックアブソーバ及びダンパを備えていない。
ハウジング26の内部にはリーン機構用モータ27及び減速機28が配設されている。直流モータであるリーン機構用モータ27の出力軸29の軸線は前後方向に延びている。リーン機構用モータ27に電力が供給されることによりリーン機構用モータ27が正転又は逆転すると、出力軸29が減速機28によって減速されながら自身の軸線まわりに正面視で時計方向又は反時計方向に回転する。
出力軸29の前端部は、ハウジング26の直前に位置するシーソー31の中央部に固定されている。シーソー31は左右方向に延びる棒状部材である。リーン機構用モータ27が正転するとシーソー31は出力軸29を中心に正面視で時計方向に回転する。一方、リーン機構用モータ27が逆転するとシーソー31は出力軸29を中心に正面視で反時計方向に回転する。
シーソー31の左右両端部には、共に上下方向に延びる脚部32L、32Rの上端部がそれぞれ前後方向に延びる回転軸33L、33Rまわりに回転可能に支持されている。脚部32L、32Rの下端部はそれぞれ、左右の車輪保持部材20に固定されている。
図4に示すようにリーン機構25のリーン機構用モータ27は、車体12に設けられた電子制御ユニット35(以下、ECU35と称する)に接続されている。ECU35は、CPU、ROM、RAM及びインターフェース等を含むマイクロコンピュータを主要構成部品として有する電子制御回路である。CPUは、メモリ(ROM)に格納されたインストラクションを実行することにより後述する各種機能を実現する。
ECU35にはさらに、インホイールモータ21、バッテリ43、メインスイッチ45、及び複数のセンサを含むセンサ群47が接続されている。
ECU35にはさらに、インホイールモータ21、バッテリ43、メインスイッチ45、及び複数のセンサを含むセンサ群47が接続されている。
このセンサ群47には、少なくとも、後輪17及び前輪19L、19Rのそれぞれの車輪速を検出する車輪速センサ、ブレーキペダルが踏まれていることを検出するブレーキペダルセンサ、ステアリングホイール14の操舵角を検出する操舵角センサ、車体12に掛かる横加速度を検出する横加速度センサ、車体のロール角を検出するロール角センサ、及び車体のピッチ角を検出するピッチ角センサ、が含まれている。ロール角センサ及びピッチ角センサはジャイロセンサである。このようにセンサ群47は、車両10の様々な運動状態量を取得する。
図5に示すように、ECU35は、機能的に見ると、車両状態演算部36、ロック状態判定部37、目標横加速度演算部38、目標リーン角演算部39、指令値演算部40、及びモータドライバ41を備えている。車両状態演算部36及び目標横加速度演算部38はセンサ群47に接続されている。また、モータドライバ41は、インホイールモータ21及びリーン機構用モータ27に接続されている。
車両状態演算部36は、センサ群47の各センサから送信された検出値に基づいて、車両10の様々な状態量を演算する。車両状態演算部36は、例えば、ロール角センサの検出値に基づく車両10の左右方向の加速度Gy、車輪速センサの検出値に基づく車速Vx、ピッチ角センサの検出値に基づく車両10の前後方向の加速度Gx、を演算する。
ロック状態判定部37は、車両状態演算部36の演算結果、車輪速センサの検出結果、及びブレーキペダルセンサの検出結果を利用して、後輪17及び前輪19L、19Rの少なくとも1つがロック状態にあるか否かを判定する。
具体的には、ロック状態判定部37は、以下の条件1が成立したときに、後輪17及び前輪19L、19Rの少なくとも1つがロック状態にあると判定する。但し、条件1は以下の内容には限定されない。
条件1:ブレーキペダルセンサがブレーキペダルが踏まれていることを検出し、いずれか1つの車輪の車輪速がゼロであり、且つ加速度Gx≦タイヤロック回避用前後方向加速度閾値Thlockgx、であること。なお、タイヤロック回避用前後方向加速度閾値Thlockgxはマイナスの値(例えば、−0.1G)である。
タイヤロック回避用前後方向加速度閾値Thlockgxは所定値であり且つECU35のメモリに予め記録されている。
具体的には、ロック状態判定部37は、以下の条件1が成立したときに、後輪17及び前輪19L、19Rの少なくとも1つがロック状態にあると判定する。但し、条件1は以下の内容には限定されない。
条件1:ブレーキペダルセンサがブレーキペダルが踏まれていることを検出し、いずれか1つの車輪の車輪速がゼロであり、且つ加速度Gx≦タイヤロック回避用前後方向加速度閾値Thlockgx、であること。なお、タイヤロック回避用前後方向加速度閾値Thlockgxはマイナスの値(例えば、−0.1G)である。
タイヤロック回避用前後方向加速度閾値Thlockgxは所定値であり且つECU35のメモリに予め記録されている。
目標横加速度演算部38は、横加速度センサの検出結果に基づいて、車体12が発生する必要のある横加速度を演算する。換言すると、目標横加速度演算部38は、実際に車体12に掛かっており且つ横加速度センサによって検出された横加速度(の少なくとも一部)を打ち消すことが可能な横加速度である目標横加速度を演算する。
目標リーン角演算部39は、目標横加速度を発生させるために必要な車体12のロール方向の傾斜角である目標リーン角を演算する。
指令値演算部40は、目標リーン角演算部39の演算値(目標リーン角)に基づいて、リーン機構用モータ27が発生すべきトルクを演算する。即ち、指令値演算部40は、車体12を目標リーン角だけ傾斜させるためにリーン機構用モータ27が発生すべきトルクを演算する。
モータドライバ41は、指令値演算部40から指令を受けたときに、指令値演算部40の演算値に相当するトルクをリーン機構用モータ27に発生させるために必要な大きさの直流電流(電気信号)をリーン機構用モータ27に供給する。以下、この直流電流を「駆動信号」と称する。
さらにモータドライバ41は、ロック状態判定部37から「後輪17及び前輪19L、19Rの少なくとも1つがロック状態にある」という判定結果を表す信号を受信したときに、リーン機構用モータ27に対して電流(電気信号)を供給する。この電流は微振幅の高周波電流である(例えば、0.1deg且つ20Hz)。以下、この電流を「高周波信号」と称する。
さらにモータドライバ41は、ロック状態判定部37から「後輪17及び前輪19L、19Rの少なくとも1つがロック状態にある」という判定結果を表す信号を受信したときに、リーン機構用モータ27に対して電流(電気信号)を供給する。この電流は微振幅の高周波電流である(例えば、0.1deg且つ20Hz)。以下、この電流を「高周波信号」と称する。
なお、バッテリ43の電力がECU35に供給されているとき、ECU35は、所定時間毎に上記の処理を繰り返し実行する。また、バッテリ43の電力がセンサ群47に供給されているとき、センサ群47は所定時間毎に検出動作を繰り返し実行し且つ検出結果を所定時間毎にECU35へ繰り返し送信する。
車体12の内部に固定され且つ図示を省略したインストルメンタルパネルに設けられたメインスイッチ45は、OFF位置とON位置との間を移動可能である。メインスイッチ45の初期位置はOFF位置である。
メインスイッチ45がOFF位置に位置するとき、バッテリ43の電力はECU35に供給されない。
一方、メインスイッチ45がON位置に位置するとき、バッテリ43の電力はECU35に供給される。即ち、バッテリ43は、ECU35を介して、インホイールモータ21、リーン機構用モータ27、及びセンサ群47に対して電力を供給可能となる。
メインスイッチ45がOFF位置に位置するとき、バッテリ43の電力はECU35に供給されない。
一方、メインスイッチ45がON位置に位置するとき、バッテリ43の電力はECU35に供給される。即ち、バッテリ43は、ECU35を介して、インホイールモータ21、リーン機構用モータ27、及びセンサ群47に対して電力を供給可能となる。
続いて車両10の動作について説明する。
メインスイッチ45がON位置に位置する状態で、例えば、車両10に設けた図示を省略したシフトレバーをD(ドライブ)レンジに対応する位置に移動させ且つ運転手が図示を省略したアクセルペダルを踏むと、ECU35(モータドライバ41)がインホイールモータ21に正転信号を送る。そのため車両10が前進するように走行する。また、シフトレバーをR(リバース)レンジに対応する位置に移動させ且つ運転手がアクセルペダルを踏むと、ECU35(モータドライバ41)がインホイールモータ21に逆転信号を送る。そのため車両10が後退するように走行する。
メインスイッチ45がON位置に位置する状態で、例えば、車両10に設けた図示を省略したシフトレバーをD(ドライブ)レンジに対応する位置に移動させ且つ運転手が図示を省略したアクセルペダルを踏むと、ECU35(モータドライバ41)がインホイールモータ21に正転信号を送る。そのため車両10が前進するように走行する。また、シフトレバーをR(リバース)レンジに対応する位置に移動させ且つ運転手がアクセルペダルを踏むと、ECU35(モータドライバ41)がインホイールモータ21に逆転信号を送る。そのため車両10が後退するように走行する。
図1及び図7に示すように、車両10が平坦且つ略水平な路面R1上に位置するとき、シーソー31は水平となる。さらに脚部32L、32Rは垂直になる(路面R1に対して直交する)。さらにこのとき車体12の中心部を通り且つ車体12の高さ方向に延びる軸線Aは鉛直方向と平行になる。
一方、例えば、車両10が前進走行するときに運転手がステアリングホイール14を時計方向に操舵すると、図8に示すように車両10は右旋回しながら走行する。するとセンサ群47が検出した各種の情報がECU35(目標横加速度演算部38)へ送信される。するとECU35(モータドライバ41)はこれらの情報に基づいてリーン機構用モータ27へ駆動信号である正転信号を送る。するとシーソー31が出力軸29を中心に正面視で時計方向に回転するので、脚部32L及び脚部32Rのシーソー31に対する相対角度がそれぞれ変化し、車体12の軸線Aが図7の位置から右側に傾斜する。即ち、正面視において車体12が後輪17に対して相対的に傾斜し、その一方でシーソー31が水平状態を維持する。このような態様で車体12が傾斜すると、旋回走行中に車体12に掛かる遠心力(横加速度)の少なくとも一部が、車体12が傾斜することによって発生する遠心力(横加速度)によって打ち消されるので、車両10の右旋回動作が安定する。
なお、例えば車両10が前進走行するときに運転手がステアリングホイール14を反時計方向に操舵すると、車両10は左旋回しながら走行する。するとセンサ群47が検出した各種の情報に基づいてECU35(モータドライバ41)がリーン機構用モータ27へ駆動信号である逆転信号を送るので、シーソー31が出力軸29を中心に正面視で反時計方向に回転する。その結果、車体12の軸線Aが図7の位置から左側に傾斜するので、車両10の左旋回動作が安定する。
なお、図9に示すように、車両10が前進走行する場合に前輪19Rのみが路面R2の段差R2aに乗り上げると、前輪19Rが前輪19Lよりも高い位置に位置する。すると、センサ群47の検出結果に基づいてこの状態を検出したECU35がリーン機構用モータ27を回転させるので、シーソー31が図9の態様で傾斜する。一方、軸線Aは鉛直方向と平行なままとなる。即ち、正面視において車体12が後輪17に対して相対的に傾斜する。そのため、この場合の車両10の直進動作が安定する。
ところで、上述のように、ECU35のロック状態判定部37は、車両状態演算部36の演算結果、車輪速センサの検出結果、及びブレーキペダルセンサの検出結果を利用して、後輪17及び前輪19L、19Rの少なくとも1つがロック状態にあるか否かを判定する。そして、ロック状態判定部37が「後輪17及び前輪19L、19Rの少なくとも1つがロック状態にある」と判定したときに、ロック状態判定部37から「後輪17及び前輪19L、19Rの少なくとも1つがロック状態にある」という判定結果を表す信号を受信したモータドライバ41はリーン機構用モータ27に対して高周波信号を供給する。
モータドライバ41がリーン機構用モータ27に対して駆動信号を供給しているときに、モータドライバ41がリーン機構用モータ27に対して高周波信号を供給すると、図6に示すように、高周波信号が駆動信号に対して重畳される。
なお、図6の例では、時刻t1においてモータドライバ41がリーン機構用モータ27に対する駆動信号の供給を開始し、時刻t3において、駆動信号の電流値が、指令値演算部40の演算値に相当するトルクをリーン機構用モータ27に発生させ得る電流値(目標電流値Itrg)になる。また、時刻t2において、ロック状態判定部37が「後輪17及び前輪19L、19Rの少なくとも1つがロック状態にある」と判定し且つモータドライバ41がリーン機構用モータ27に対して高周波信号の供給を開始する。
なお、図6の例では、時刻t1においてモータドライバ41がリーン機構用モータ27に対する駆動信号の供給を開始し、時刻t3において、駆動信号の電流値が、指令値演算部40の演算値に相当するトルクをリーン機構用モータ27に発生させ得る電流値(目標電流値Itrg)になる。また、時刻t2において、ロック状態判定部37が「後輪17及び前輪19L、19Rの少なくとも1つがロック状態にある」と判定し且つモータドライバ41がリーン機構用モータ27に対して高周波信号の供給を開始する。
このように高周波信号が駆動信号に重畳されると、リーン機構用モータ27が正転又は逆転しながら微振動する。そのため、リーン機構25が微振動し、その結果、リーン機構25によって車体12が微振動させられる。
そのため、後輪17及び前輪19L、19Rの接地荷重が変化する。即ち、後輪17及び前輪19L、19Rのタイヤと路面との間の摩擦係数が変化するので、後輪17及び前輪19L、19Rのロック状態が緩和される。従って、車両10の制動性能を向上させることが可能である。
そのため、後輪17及び前輪19L、19Rの接地荷重が変化する。即ち、後輪17及び前輪19L、19Rのタイヤと路面との間の摩擦係数が変化するので、後輪17及び前輪19L、19Rのロック状態が緩和される。従って、車両10の制動性能を向上させることが可能である。
また、アクティブサスペンション及びアクティブスタビライザーのような高価な装置を必要としないので、車両10の製造コストの増加を抑制できる。
また、リーン機構25が微振動すると車体10が微振動するので、車両10の乗員は、後輪17及び前輪19L、19Rの挙動が不安定になっていることを確実に認識できる。
なお、モータドライバ41は、ロック状態判定部37が「後輪17及び前輪19L、19Rの少なくとも1つがロック状態にある」と判定してから所定時間が経過する間だけ高周波信号をリーン機構用モータ27に対して出力してもよい。また、モータドライバ41は、ロック状態判定部37が「後輪17及び前輪19L、19Rの少なくとも1つがロック状態にある」と判定してからロック状態判定部37が「後輪17及び前輪19L、19Rの少なくとも1つがロック状態にある」と判定しなくなるまで高周波信号をリーン機構用モータ27に対して出力してもよい。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
例えば、指令値演算部40が、目標リーン角演算部39の演算値に基づいて、リーン機構用モータ27の回転出力軸に要求される回転角を(トルクの代わりに)演算してもよい。この場合モータドライバ41は、指令値演算部40から指令を受けたときに、指令値演算部40の演算値に相当する回転角だけリーン機構用モータ27を回転させるために必要な駆動信号をリーン機構用モータ27に供給する。
また、リーン機構用モータ27が3相交流ブラシレスモータであってもよい。この場合も、ロック状態判定部37が「後輪17及び前輪19L、19Rの少なくとも1つがロック状態にある」と判定したときに、モータドライバ41からリーン機構用モータ27に供給される駆動信号(交流電流)に、この交流電流より周波数が高い高周波信号が重畳される。
例えば、車両10の車輪の数は3つである必要はなく4つ以上であってもよい。
また、前輪を転舵輪とし且つ後輪を駆動輪としてもよい。
また、前輪を転舵輪とし且つ後輪を駆動輪としてもよい。
10・・・車両、12・・・車体、21・・・インホイールモータ、22・・・リーディングアーム、25・・・リーン機構、27・・・リーン機構用モータ、35・・・電子制御ユニット(ECU)、37・・・ロック状態判定部、43・・・バッテリ、47・・・センサ群。
Claims (1)
- 車両の車体を支持する複数の車輪のうちの駆動輪を回転させるための駆動力を発生する電動式駆動輪用モータと、
少なくとも1つの前記車輪に対して制動力を及ぼすことが可能な制動装置と、
正面視において前記車体を前記車輪に対して相対的に傾斜させることが可能なリーン機構と、
前記リーン機構を動作させるための駆動源であり且つ前記駆動輪用モータとは別体の電動式リーン機構用モータと、
前記車両の運動状態量を検出するセンサと、
前記センサの検出値に基づいて前記リーン機構用モータに電気信号である駆動信号を送信することにより前記リーン機構を動作させるリーン機構用モータ制御装置と、
前記制動装置が対応する前記車輪に制動力を及ぼしているか否かという情報及び前記センサが検出した前記車両の運動状態量に基づいて、少なくとも1つの前記車輪がロック状態にあるか否か、を判定するロック判定手段と、
前記ロック判定手段がロック状態にあると判定したときに、前記駆動信号を受信している前記リーン機構用モータに、電気信号である高周波信号を送信する高周波信号送信手段と、
を備える、
リーン機構を備える車両。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017030594A JP2018134970A (ja) | 2017-02-22 | 2017-02-22 | リーン機構を備える車両 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017030594A JP2018134970A (ja) | 2017-02-22 | 2017-02-22 | リーン機構を備える車両 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018134970A true JP2018134970A (ja) | 2018-08-30 |
Family
ID=63365132
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017030594A Pending JP2018134970A (ja) | 2017-02-22 | 2017-02-22 | リーン機構を備える車両 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2018134970A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020104791A (ja) * | 2018-12-28 | 2020-07-09 | 株式会社デンソーテン | 制御装置および制御方法 |
-
2017
- 2017-02-22 JP JP2017030594A patent/JP2018134970A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2020104791A (ja) * | 2018-12-28 | 2020-07-09 | 株式会社デンソーテン | 制御装置および制御方法 |
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