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JP2018131380A - 蛍光体分散ガラス - Google Patents

蛍光体分散ガラス Download PDF

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JP2018131380A
JP2018131380A JP2018040332A JP2018040332A JP2018131380A JP 2018131380 A JP2018131380 A JP 2018131380A JP 2018040332 A JP2018040332 A JP 2018040332A JP 2018040332 A JP2018040332 A JP 2018040332A JP 2018131380 A JP2018131380 A JP 2018131380A
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貴久 木田
Takahisa Kida
貴久 木田
潤 濱田
Jun Hamada
潤 濱田
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Central Glass Co Ltd
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Abstract

【課題】本発明は蛍光体の失活が抑制された蛍光体分散ガラスを得ることを目的とした。【解決手段】蛍光体粒子がガラス内に分散された蛍光体分散ガラスであって、該ガラスは、質量%で、SiO2を1〜40%、B2O3を15〜65%、ZnOを1〜50%、RO(MgO、CaO、SrO、及びBaOからなる群から選ばれる少なくとも1種の合計)を0〜40%、R2O(Li2O、Na2O、及びK2Oからなる群から選ばれる少なくとも1種の合計)を0〜30%、ZrO2を0〜5%含む(ただし、SiO2+B2O3+ZnO+RO+R2O+ZrO2が80%以上)ものであることを特徴とする蛍光体分散ガラス。【選択図】なし

Description

本発明は発光材料である蛍光体をガラス中に封止することを特徴とする蛍光体分散用ガラスに関する。
近年、白色光源として白色LEDの開発がなされており、省電力かつ高演色性な白色LEDが求められている。現在、市販されている白色LEDにおいては、青色GaN系LEDを光源とし、黄色の蛍光を発するセリウム添加YAG酸化物蛍光体を励起する構成である。この光源の光と蛍光が混合され、人間の目には擬似白色光として映る。
この従来の青色LEDとセリウム添加YAG酸化物蛍光体の組み合わせでは、シアン色(〜500nm)、赤色(600nm)の成分が少ないため、色温度の高い白色光(昼光色)を得ることはできるが、色温度の低い白色光(電球色)を得ることができない。従って、複数の蛍光体を添加して不足する赤色等の波長成分を補うことによって、高演色な白色光源を実現している。
近年、高効率な赤色蛍光体として窒化物蛍光体が知られており、例えば特許文献1ではEuで賦活されたCaAlSiN蛍光体粉末が作製されており、焼結時の含有成分の蒸発を防ぐために、高圧の窒素雰囲気下、かつ1600〜2000℃で原料を焼結することが提案されている。
照明に使用されるLED用蛍光体は、ほとんどの場合エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、又はフッ素樹脂などで封止されていた。しかし、上記部材では素子の発熱、光及び環境中の水分による劣化を受けやすく、寿命が短いことが指摘されている。長期間の使用により、LEDから放出される紫外線または青色光によって樹脂が劣化し、変色、光透過特性が低下する等の問題があった。
そこで、被覆する部材として樹脂よりも耐久性が高く、水バリア性の高いガラスが注目されており、例えば特許文献2に示すような低融点酸化物ガラスが提案されている。
上記のように、ガラス中に蛍光体を封止することによって、耐候性の高いLEDが実現できるが、実際にガラス内部に蛍光体を封止する際、蛍光体とガラスの混合物をガラス転移点以上の温度に上昇させ、焼結する必要があり、その時の熱により蛍光体が失活する可能性がある。ガラスを用いた場合の失活を防止するものとして、酸化物蛍光体は特許文献3や特許文献4に記載されているような蛍光体分散ガラスが、酸窒化物蛍光体は特許文献5に記載されているような蛍光体分散ガラスがそれぞれ報告されている。
特許第5045432号公報 特開2008−19109号公報 特開2005−11933号公報 特開2008−19109号公報 特開2011−162398号公報
前述したように、蛍光体を封止する材料としてガラスを用いる場合、焼結時の熱により蛍光体が失活する可能性がある。
また、窒化物蛍光体を酸素が存在する環境で加熱した場合、蛍光体が失活することが報告されている(非特許文献1)。非特許文献1では、Sr2−xSi:Eu2+蛍光体は加熱時に酸素が存在すると、2価のEuが3価に酸化されることが報告されている。すなわち、窒化物蛍光体と酸素を含むガラスとを混合して焼結した場合、窒化物蛍光体の発光効率が大幅に低下する可能性がある。
従って、本発明は蛍光体の失活が抑制された蛍光体分散ガラスを得ることを目的とした。
発明者らは、窒化物蛍光体は酸素を含むガラスと混合して焼結を行うと、得られる蛍光体分散ガラスが黒色や灰色となり、発光効率が大きく損なわれることを確かめた。上記の知見より、特定組成の酸化物ガラスを用いた場合、窒化物蛍光体粉末と混合して焼結を行っても上記のような失活を抑制できることが明らかとなった。また、さらに検討を進めることにより、蛍光体を構成する成分とガラスの組成成分とが反応することにより失活が生じることがわかり、上記の組成範囲の酸化物ガラスを用いると、波長350〜475nmに励起光を持つ蛍光体であれば蛍光体の種類に拠らず、発光効率の失活を抑制できることが明らかとなった。
従って本発明は、蛍光体粒子がガラス内に分散された蛍光体分散ガラスであって、該ガラスは、質量%で、SiOを1〜40%、Bを15〜65%、ZnOを1〜50%、RO(MgO、CaO、SrO、及びBaOからなる群から選ばれる少なくとも1種の合計)を0〜40%、RO(LiO、NaO、及びKOからなる群から選ばれる少なくとも1種の合計)を0〜30%、ZrOを0〜5%含む(ただし、SiO+B+ZnO+RO+RO+ZrOが80%以上)ものであることを特徴とする蛍光体分散ガラスである。
また、本明細書における「失活」とは、得られる蛍光体分散ガラスが、目視で黒色もしくは灰色である、又は内部量子効率が20%未満を示す場合を指すものとする。このように失活した蛍光体分散ガラスを白色LEDに用いることは適切ではない。
本発明の蛍光体分散ガラスは、例えば前述したガラスのガラス粉末材料を準備し、該ガラス粉末材料と蛍光体粉末とを混合した後、焼結させることによって得ることが可能である。
本発明により、蛍光体の失活が抑制された蛍光体分散ガラスを得ることが可能となった。また、本発明は波長350〜475nmに励起光を持つ蛍光体であれば蛍光体の種類に依存せず、発光効率の失活を抑制しながら窒化物蛍光体粒子をガラス中に封止することが可能なため、高演色な白色LEDを得ることが可能となった。
本発明の好適な実施形態のひとつは、蛍光体粒子がガラス内に分散された蛍光体分散ガラスであって、該ガラスは、質量%で、SiOを1〜40%、Bを15〜65%、ZnOを1〜50%、RO(MgO、CaO、SrO、及びBaOからなる群から選ばれる少なくとも1種の合計)を0〜40%、RO(LiO、NaO、及びKOからなる群から選ばれる少なくとも1種の合計)を0〜30%、ZrOを0〜5%含む(ただし、SiO+B+ZnO+RO+RO+ZrOが80%以上)ものであることを特徴とする蛍光体分散ガラスである。
上記に示した特定の組成のガラスとすることにより、ガラスと蛍光体との反応を抑制し、蛍光体が失活することを抑制することが可能となった。また、上記のガラスは軟化点の上昇を抑えた組成であり、焼結時に熱によって蛍光体が失活するのを抑制することが可能である。
以下、本発明のガラスの組成について記載する。尚、ガラスに含まれる成分の含有量を示す「%」は質量%のことを示し、以下「%」と記載することもある。
SiOはガラス形成成分であり、別のガラス形成成分であるBと共存させることにより、安定したガラスを形成することができ、1〜40%の範囲で含有させるものである。40%を越えるとガラスの軟化点が上昇し、成形性、作業性が困難となる。好ましくは2〜35%の範囲である。
はガラス形成成分であり、ガラス溶融を容易とし、ガラスの線膨張係数において過度の上昇を抑え、かつ、焼付け時にガラスに適度の流動性を与えるものである。ガラス中に15〜65%の範囲で含有させる。15%未満では他の成分との関係によっては、ガラスの流動性が不充分となり、焼結性が損なわれることがある。他方65%を越えるとガラスの軟化点が上昇し、成形性、作業性が困難となる。好ましくは20〜61%の範囲である。また、上限値については、より好ましくは44%以下としてもよい。
ZnOはガラスの軟化点を下げ、線膨張係数を適宜範囲に調整するもので、ガラス中に1〜50%の範囲で含有させる。50%を越えるとガラスが不安定となり失透を生じ易い。より好ましくは3〜45%の範囲である。
また、本発明に用いるガラスは、BとZnOを合計で20〜80%として、軟化点と熱膨張係数を調整し、ガラスの失透抑制が可能なように、他の成分を含有させるのが好ましい。また、より好ましくは30〜78%としてもよい。特に蛍光体の失活を抑制する為には熱による蛍光体の損傷を防ぐのが有効であるため、ガラスを安定化させ軟化点を上昇させるSiOを含有させる一方で、RO成分やRO成分を含有させて過度の軟化点の上昇を抑制するのが好ましい。
ZrOはガラスの溶融時又は焼結時の失透を抑制し、ガラスの化学的耐久性を向上させるもので、0〜5%の範囲で含有させる。5%を超えるとガラスの安定性を低下させる。好ましくは1〜3%の範囲である。
RO(MgO、CaO、SrO、及びBaOからなる群から選ばれる少なくとも1種の合計)はガラスの軟化点を下げるものであり、ガラス中に0〜40%含有させる。一方で40%を越えるとガラスの熱膨張係数が高くなりすぎることがある。好ましくは37%以下の範囲である。また、好ましくは下限値を0.2質量%以上としてもよい。
O(LiO、NaO、及びKOからなる群から選ばれる少なくとも1種の合計)はガラスの軟化点を下げ熱膨張係数を適宜範囲に調整するものであり、0〜30%の範囲で含有させる。一方で30%を越えると熱膨張係数を過度に上昇させる。好ましくは26%以下の範囲である。また、好ましくは下限値を0.2質量%以上としてもよい。
当該ガラスは、SiO+B+ZnO+RO+RO+ZrOが80質量%以
上となるようにガラスの各成分の含有量を調整する。上記の成分の合計が80質量%以上となり、蛍光体を失活させないのであれば任意の第三成分を含有してもよい。好ましくは84質量%以上の範囲である。また、上限は100質量%としてもよく、より好ましくは98質量%以下としてもよい。
本発明の好適な実施形態のひとつは、蛍光体分散ガラスであって、該ガラスが、質量%で、SiOを1〜20%、Bを10〜40%、ZnOを20〜50%、RO(MgO、CaO、SrO、及びBaOからなる群から選ばれる少なくとも1種の合計)を20〜40%、RO(LiO、NaO、及びKOからなる群から選ばれる少なくとも1種の合計)を0〜10%、ZrOを0〜5%含む(ただし、SiO+B+ZnO+RO+RO+ZrOが80%以上)ものであることを特徴とする蛍光体分散ガラスである。
本実施形態において、RO(MgO、CaO、SrO、及びBaOからなる群から選ばれる少なくとも1種の合計)は必須成分であり、ガラス中に20〜40%含有させる。また、好ましくは25〜38%としてもよい。
また、本実施形態において、SiOは1〜20%の範囲で含有させるものである。好ましくは2〜15%としてもよい。
また、本実施形態において、Bはガラス中に10〜40%の範囲で含有させる。好ましくは15〜35%、より好ましくは20〜35%としてもよい。
また、本実施形態において、ZnOはガラス中に20〜50%の範囲で含有させる。好ましくは25〜45%としてもよい。
また、本実施形態において、BとZnOが合計で30〜70%となるように、他の成分を含有させるのが好ましい。また、より好ましくは40〜65%としてもよい。
また、本実施形態において、ZrOはガラス中に0〜5%の範囲で含有させる。好ましくは1〜3%としてもよい。
また、本実施形態において、RO(LiO、NaO、及びKOからなる群から選ばれる少なくとも1種の合計)は0〜10%の範囲で含有させる。好ましくは下限値を0
.2質量%以上としてもよい。
また、本発明の好適な実施形態のひとつは、前記の蛍光体分散ガラスであって、該ガラスが、質量%で、SiOを10〜40%、Bを15〜65%、ZnOを1〜40
%、RO(MgO、CaO、SrO、及びBaOからなる群から選ばれる少なくとも1種の合計)を0〜20%、RO(LiO、NaO、及びKOからなる群から選ばれる少なくとも1種の合計)を8〜30%、ZrOを0〜5%含む(ただし、SiO+B+ZnO+RO+RO+ZrOが80%以上)ものであることを特徴とする蛍光体分散ガラスである。
また、本実施形態において、RO(LiO、NaO、及びKOからなる群から選ばれる少なくとも1種の合計)は必須成分であり、8〜30%の範囲で含有させる。好ましくは10%以上、15%以下の範囲である。
また、本実施形態において、SiOは10〜40%の範囲で含有させるものである。好ましくは10〜35%としてもよい。また、下限値を好ましくは12%以上、より好ましくは20%以上としてもよい。
また、本実施形態において、Bはガラス中に15〜65%の範囲で含有させる。好ましくは20〜61%としてもよい。
また、本実施形態において、ZnOはガラス中に1〜40%の範囲で含有させる。好ましくは5〜35%としてもよい。また、上限値についてはより好ましくは30%以下としてもよい。
また、本実施形態においては、BとZnOを合計で20〜80%として、軟化点と熱膨張係数を調整し、ガラスの失透抑制が可能なように、他の成分を含有させるのが好ましい。また、より好ましくは30〜78%としてもよい。特に蛍光体の失活を抑制する為には熱による蛍光体の損傷を防ぐのが有効であるため、ガラスを安定化させ軟化点を上昇させるSiOを含有させる一方で、RO成分やRO成分を含有させて過度の軟化点の上昇を抑制するのが好ましい。
また、本実施形態において、ZrOはガラス中に0〜5%の範囲で含有させる。好ましくは1〜3%としてもよい。
本実施形態において、RO(MgO、CaO、SrO、及びBaOからなる群から選ばれる少なくとも1種の合計)はガラス中に0〜20%含有させる。また、好ましくは0〜15%としてもよい。
また、上記のSiO、B、ZnO、RO、RO及びZrOのガラスの各成分の他に、特定の成分を含有することにより、ガラスと蛍光体との反応を抑制できることがわかり、より蛍光体の失活を抑制できることが明らかとなった。上記の特定の成分は1種類だけ用いても、複数種類を用いるものでもよい。
すなわち、本発明は前記ガラスにAlを0〜18質量%含有するのが好ましい。
Alはガラスの溶融時、焼結時の失透を抑制する或いは蛍光体との反応性を抑制するもので、0〜18質量%の範囲で含有させるのが好ましい。18質量%を超えるとガラスの安定性を低下させる。より好ましくは16質量%以下の範囲である。また、好ましくは下限値を0.2質量%以上としてもよい。
また、本発明は前記ガラスに酸化アンチモンを0〜10質量%含有するのが好ましい。
酸化アンチモンはガラス内にSb、Sbの形で含有されていると推測され、主にSbとして存在していると考えられる。Sbは蛍光体との反応性を抑制するもので、0〜10質量%の範囲で含有させるのが好ましい。10質量%を超えるとガラスの安定性を低下させる。より好ましくは8質量%以下の範囲である。また、好ましくは下限値を0.2質量%以上としてもよい。
また、本発明は前記ガラスに酸化スズを0〜10質量%含有するのが好ましい。
酸化スズはSnO(2−x)(ただし、0≦x<2)の形で含有されていると推測され、例えばSnOやSnOとして存在していると考えられる。該酸化スズは蛍光体との反応性を抑制するもので、0〜10質量%の範囲で含有させるのが好ましい。10質量%を超えるとガラスの安定性を低下させる。より好ましくは8%以下の範囲である。また、好ましくは下限値を0.2質量%以上としてもよい。
また、前述したAl、酸化アンチモン、及び酸化スズを加えることによって、ガラスと蛍光体との反応を抑制することが可能である。従って、前記ガラスにAl、酸化アンチモン、及び酸化スズからなる群から選ばれる少なくとも1種の合計を0.2質量%以上、18質量%以下含有することが好ましい。上記の範囲内となるようにガラス組成中に含有する各成分を調整することによって、蛍光体の失活を抑制する効果を向上させることが可能となる。また、SiO+B+ZnO+RO+RO+ZrO+Al+酸化アンチモン+酸化スズが100質量%となってもよい。
上記の他にも、一般的な酸化物で表すNb、TiO、WO、TeO、La、CeO、及びPなどを微量加えてもよい。
また、Fe等を上記のガラス中に含有するとガラスの透過率が低下してしまうことがあり、本発明の目的には適さない。従って、上記成分は実質的に含有しないのが好ましい。具体的には、上記成分の含有量が0.01質量%以下であるのが好ましい。
また、PbOを上記のガラス中に含有するとガラスが黄色に着色し励起光を吸収してしまうことから、実質的にPbOを含有しない事が好ましい。具体的には、上記成分の含有量が0.01質量%以下であるのが好ましい。
また、本発明のガラスは30℃〜300℃における線膨張係数が6〜13ppm/℃、軟化点が650℃以下の範囲内であるのが好ましい。軟化点を低くすることにより、焼結時の熱で蛍光体が失活することを抑制することが可能である。好ましくは630℃以下としてもよい。また、軟化点が低くなりすぎると耐湿性が低下してしまうことがあるため、下限値を好ましくは500℃以上としてもよい。
通常蛍光体は、蛍光体を構成する成分によって励起光を発光する波長が異なる。本発明は波長350〜475nmに励起光を持つ蛍光体であれば蛍光体の種類を特に限定することなく蛍光体分散ガラスに使用することを可能としたものである。すなわち、本発明は前記蛍光体粒子が、波長350〜475nmに励起光を持つことが好ましい。また、本発明は特に415nm〜475nmに励起光を持つ蛍光体粒子に好適であることから、より好ましくは415〜475nmとしてもよい。
上記の蛍光体粒子としては、例えば、酸化物、酸窒化物、窒化物、及びYAG系化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を用いるのが好ましい。特に、失活しやすいとされている窒化物について、本発明は特に好適に利用可能である。また、本実施例においては、窒化物蛍光体である(SrCa)AlSiN:Eu2+と酸化物赤蛍光体であるLuAl12:Ce3+とを混合して使用し良好な結果を得られた事から、本発明は複数種類の蛍光体を含んでもよい。
また、本発明の蛍光体分散ガラスの変換効率(励起光と蛍光の強度比)や発光効率は、ガラス中に分散した蛍光体粒子の種類や含有量、及び蛍光体分散ガラスの厚みによって変化する。蛍光体粒子の含有量と蛍光体分散ガラスの厚みは、発光効率、演色性が最適になるように調整すればよいが、蛍光体粒子が多くなりすぎると焼結しにくくなったり、励起光が効率良く蛍光体粒子に照射されない問題が生じる。また、含有量が少なすぎると十分に発光させることが難しくなる。よって、前記蛍光体粒子の含有量が該蛍光体分散ガラスの全質量に対して0.01〜50%質量%となるように混合することが好ましい。特に0.5〜40質量%であることが好ましい。
前述したように、本発明の蛍光体分散ガラスは、ガラス粉末材料と蛍光体粉末とを混合した後、焼結させることによって得ることが可能である。その際、ガラス粉末材料と蛍光体粉末とを混合した後、加圧等によって一度成型したものを焼結すると、熱に由来する蛍光体の失活を抑制できるため好ましい。また、上記以外でもガラス粉末材料と蛍光体粉末を混合した後、一度溶融させた後に型等を用いて成型してもよい。
上記の焼結を行う際、ガラス粉末材料の軟化点以上、軟化点+100℃以下、特に軟化点以上、軟化点+50℃以下の温度範囲内で焼結させることが望ましい。軟化点未満ではガラスが流動しにくく、緻密な焼結体を得ることが難しくなる。軟化点+100℃を超える高い温度では蛍光体が失活することがあり、本発明の目的には適さない。
また、本発明の蛍光体分散ガラスは、無機フィラーを含有するものであってもよい。
上記の無機フィラーを含有することにより、蛍光体分散ガラスを焼結する時の線膨張係数や軟化点等の熱的性質を調整することが可能である。該無機フィラーとしては、例えばジルコン、ムライト、シリカ、チタニア、及びアルミナ等が使用できる。また、該無機フィラーの含有量は適宜調整すれば良いが、例えば該蛍光体分散ガラスの全質量に対して、0.1質量%以上、40質量%以下となるように混合してもよい。
蛍光体分散ガラスに用いるガラス(以下「母材」又は「母材ガラス」と記載することもある)は、混合する蛍光体粉末の粒子径(1〜100μm)に近いサイズまで粉砕したガラス粉末材料を用いるのが好ましい。また、粉砕には、乳鉢やボールミルを用いて粉砕してもよいが、作業工程での汚染が少ないジェットミル方式の粉砕機を用いても良い。
上記のようにして得られた母材のガラス粉末材料と蛍光体粉末を所望の割合で混合した混合物を、加圧によりペレットに成型し、そのペレットを加熱により焼結して蛍光体分散ガラスを得ることが可能である。この時、蛍光体粉末の含有量を0.01〜50質量%とするのが好ましい。蛍光体粉末が50質量%を超えると焼結しにくくなったり、励起光が効率良く蛍光体粒子に照射されない問題が生じる。また、0.01質量%未満だと含有量が少なすぎるため、十分に発光させることが難しくなる。
また、加圧によりペレット成型する際は、熱を加えない工程で行うのが好ましく、プレス成型法等を用いるのが好適である。加熱時の雰囲気は大気中でもよく、窒素ガスやArガスなどの不活性ガス雰囲気中でも良いが、製造コストを考えると大気雰囲気が望ましい。さらには、蛍光体分散用ガラスの内部に含まれる気泡を抑制するため、減圧下で焼結しても良いし、焼結中に加圧しても良い。
また、前述した方法以外でも、母材のガラス粉末材料と蛍光体粉末とを有機ビヒクルに混練し、ペースト状にして塗布した後、焼結することによって蛍光体分散ガラスを得ても良い。この時、目的に応じて前述した無機フィラーを混合してもよい。有機ビヒクルはガラスの焼結温度において脱離するものであれば好適に用いることが可能である。
本発明の蛍光体分散ガラスは白色LEDとして好適に利用できる。特に赤色蛍光体として有用な窒化物蛍光体を封止することが可能であるため、高演色な白色LEDを得ることが可能である。
本発明の実施例及び比較例を以下に記載する。
まず、表1、表2に記載したA〜Tの原料組成となるように各種無機原料を秤量、混合して原料バッチを作製した。この原料バッチを白金ルツボに投入し、電気加熱炉内で1100〜1300℃、1〜2時間で加熱溶融して表1、表2のガラス試料(A〜S)を得た。尚、Tの組成はガラス化しなかった為、以後の検討は行わなかった。得られたガラスの一部は型に流し込み、ブロック状にして熱物性(熱膨張係数、軟化点)測定用に供した。残余のガラスは急冷双ロール成形機にてフレーク状とし、粉砕装置で平均粒径1〜30μm、最大粒径100μm未満のガラス粉末試料に整粒した。なお、本実施例において酸化スズはSnOを原料として用いた。ガラス中の酸化スズはSnO(2−x)(ただし0≦x<2)であり、明確な酸化状態を測定することは困難であるため、表1、表2においてはSnO(2−x)と記載した。
上記の軟化点は、熱分析装置TG―DTA(リガク(株)製)を用いて測定した。また、上記の熱膨張係数は熱膨張計を用い、5℃/分で昇温したときの30〜300℃での伸び量から線膨張係数を求めた。
Figure 2018131380
Figure 2018131380
実施例1
得られたガラス粉末材料に窒化物赤蛍光体粉末((SrCa)AlSiN:Eu2+、発光中心波長610nm)を添加、混合して混合粉末(蛍光体含有量;4質量%)とした。なお、ガラス粉末材料は表1のA〜Nの組成を用いた。次に、金型で加圧成型して直径10mm、厚み2mmのボタン状予備成型体を作製した。次に、大気中においてそれぞれ30分間加熱することによって焼結し、焼結体を得た。使用したガラス粉末材料、蛍光体粉末、焼結温度、得られた焼結体の色調を表3に示した。
実施例2
ガラス粉末材料に表1のB及びIの組成を使用し、蛍光体粉末に窒化物赤蛍光体(CaAlSiN:Eu2+、発光中心波長630nm)粉末を使用した以外は、実施例1と同様の方法で焼結体を得た。なお、焼結温度は表3に記載した通りである。
比較例1
ガラス粉末材料に表2のO〜Sの組成を使用した以外は、実施例1と同様の方法で焼結体を得た。なお、焼結温度は表3に記載した通りである。
Figure 2018131380
実施例3
ガラス粉末材料に表1のEの組成を使用し、蛍光体粉末に酸化物赤蛍光体(YAl12:Ce3+、発光中心555nm)粉末を使用した以外は、実施例1と同様の方法で焼結体を得た。なお、焼結温度は表4に記載した通りである。
実施例4
ガラス粉末材料に表1のC、E及びJ〜Nの組成を使用し、蛍光体粉末に酸化物赤蛍光体(LuAl12:Ce3+、発光中心540nm)粉末を使用した以外は、実施例1と同様の方法で焼結体を得た。なお、焼結温度は表4に記載した通りである。
Figure 2018131380
実施例5
得られたガラス粉末材料に、無機フィラー(SiOフィラー、粒子径0.3μm)、及び窒化物赤蛍光体粉末((SrCa)AlSiN:Eu2+、発光中心波長610nm)を混合して混合粉末(無機フィラー含有量;2質量%、蛍光体含有量;4質量%)とした。なお、ガラス粉末材料は表1のNの組成を用いた。次に、金型で加圧成型して直径10mm、厚み2mmのボタン状予備成型体を作製した。次に、大気中においてそれぞれ30分間加熱することによって焼結し、焼結体を得た。使用したガラス粉末材料、無機フィラー、蛍光体粉末、焼結温度、得られた焼結体の色調を表3に示した。
実施例6
使用する蛍光体粉末に酸化物赤蛍光体(YAl12:Ce3+、発光中心555nm)粉末を使用した以外は、実施例5と同様の方法で焼結体を得た。使用したガラス粉末材料、無機フィラー、蛍光体粉末、焼結温度、得られた焼結体の色調を表4に示した。
<量子効率の測定>
実施例1〜6、比較例1で得られたそれぞれの焼結体について内部量子効率(ηint)及び外部量子効率(ηext)を測定し、表3、表4に示した。測定は、積分球(日本分光製ILF−533)が接続された蛍光分光光度計(日本分光製FP−6500)を用いて、積分球内に進入した励起光スペクトルの積分強度をA、サンプルで吸収された励起光スペクトルの積分強度をB、サンプルから放出された蛍光スペクトルの積分強度をCとして、内部量子効率をC/B、外部量子効率をC/Aで求めた。内部量子効率及び外部量子効率が高い程、発光効率が高いと言える。
尚、検討に使用した窒化物赤蛍光体の内部量子効率を、ガラス封止する前に測定したところ、(SrCa)AlSiN:Eu2+は84%、CaAlSiN:Eu2+は83%、YAl12:Ce3+は83%、LuAl12:Ce3+は81%であった。
窒化物赤蛍光体を用いた実施例1、2及び比較例1を比較すると、比較例1の内部量子効率及び外部量子効率はいずれも10%以下であったのに対し、実施例1、2はいずれも18%以上であった。また、焼結体の色調も比較例1は黒色や灰色であるのに対し、実施例1、2はいずれも暗橙色、橙色、明橙色であった。以上より、本発明は窒化物赤蛍光体の失活を抑制可能であることが示された。
また、酸化物赤蛍光体を用いた実施例3、4は内部量子効率が60〜81%であった。ガラス封止する前の該酸化物赤蛍光体の内部量子効率はそれぞれ83%、81%であり、内部量子効率が低下しないものや内部量子効率の低下を抑制したものが得られた。また、焼結体の色調はいずれも明黄色であった。以上より、本発明は酸化物赤蛍光体の失活を抑制可能であることが示された。
また、無機フィラーを混合した実施例5、6は、無機フィラーを混合させなかった他の実施例と同様に内部量子効率及び外部量子効率の低下を抑制できた。また、焼結体の色調も大きな変化はないことから、本発明は無機フィラーを利用可能であることが示された。
実施例7
ガラス粉末試料として表1のEの組成、窒化物蛍光体粉末として(SrCa)AlSiN:Eu2+粉末を5重量%、及び酸化物赤蛍光体としてLuAl12:Ce
粉末を3重量%それぞれ混合して混合粉末とした。次に、該混合粉末を金型で加圧成型し、直径10mm、厚み2mmのボタン状予備成型体を作製した。次に、大気中において、610℃で30分間加熱し焼結体を得た。その結果、焼結体は明橙色となった。
実施例7で得られた焼結体の内部量子効率及び外部量子効率を前述した方法を用いて測定したところ、内部量子効率は61%、外部量子効率は50%であった。すなわち、酸化物蛍光体と窒化物蛍光体を併用しても蛍光体の失活を抑制可能であることが明らかとなった。従って、複数種類の蛍光体を併用して封止する蛍光体分散ガラスにも利用できることが確認された。

Claims (5)

  1. 波長350〜475nmに励起光を持つ蛍光体粒子がガラス内に分散された蛍光体分散ガラスであって、該ガラスが、質量%で、
    SiOを1〜40%、
    を15〜65%、
    ZnOを1〜50%、
    RO(MgO、CaO、SrO、及びBaOからなる群から選ばれる少なくとも1種の合計)を0〜40%、
    LiOを0〜3%、
    O(LiO、NaO、及びKOからなる群から選ばれる少なくとも1種の合計)を0〜30%、
    Alを0.2〜18質量%、
    ZrOを0〜5%含み(ただし、SiO+B+ZnO+RO+RO+ZrOが80%以上)含有し、
    +ZnOが30〜74質量%となるものであることを特徴とする蛍光体分散ガラス。
  2. 前記ガラスにAl、酸化アンチモン、及び酸化スズの合計を0.2〜18質量%含有することを特徴とする請求項1に記載の蛍光体分散ガラス。
  3. 前記蛍光体粒子が、酸窒化物及び窒化物からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1又は2に記載の蛍光体分散ガラス。
  4. 前記蛍光体粒子の含有量が、0.01〜50質量%であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の蛍光体分散ガラス。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の蛍光体分散ガラスが、無機フィラーを含有することを特徴とする蛍光体分散ガラス。
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