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JP2018130671A - 表面修飾多孔質膜およびその製造方法 - Google Patents

表面修飾多孔質膜およびその製造方法 Download PDF

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JP2018130671A JP2017025958A JP2017025958A JP2018130671A JP 2018130671 A JP2018130671 A JP 2018130671A JP 2017025958 A JP2017025958 A JP 2017025958A JP 2017025958 A JP2017025958 A JP 2017025958A JP 2018130671 A JP2018130671 A JP 2018130671A
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Abstract

【課題】 本発明は、多孔質膜の表面に簡便に機能性ポリマー層を導入して機能を付与した表面修飾多孔質膜を提供する。【解決手段】 表面修飾多孔質膜であって、膜間差圧70kPaにおける窒素ガス透過量が4.1×103〜6.8×103mL/cm2/分であり、かつ、膜間差圧70KPaにおける純水の透過水量と窒素ガス透過量の比(純水透過水量/窒素ガス透過量)が6.0×10−3〜8.0×10−3であることを特徴とする表面修飾多孔質膜を提供する。【選択図】 なし

Description

本発明は、表面修飾多孔質膜およびその製造方法に関する。
多孔質膜表面の修飾方法としては、膜表面に機能性ポリマーをコーティングする方法、膜素材に機能性ポリマーをブレンドした後多孔質膜に製膜する方法、プラズマやコロナで処理する方法、膜表面に重合開始基を導入しグラフト重合する方法等が提案されている。
機能性ポリマーをコーティングする方法は簡便であり幅広く用いられているが、コーティングした機能性ポリマーが多孔質膜から剥離しやすく、長期間安定して機能を維持することが難しかった。膜素材に機能性ポリマーをブレンドした後、多孔質膜に製膜する方法は特別な設備が不要で簡便な方法ではあるが、膜表面を機能性ポリマーで十分被覆するためには機能性ポリマー添加量をかなり多くしなければならず、膜の機械的特性の低下や耐薬品性の低下を招きやすく、更に機能性ポリマーの大量添加によるコストアップも問題となる。一方、プラズマ処理やコロナ処理による方法は大掛かりな装置が必要であり、処理の過程で基材を損傷しやすいといった欠点があった。表面に重合開始基を導入しグラフト重合する方法は長期安定性に優れ、基材の損傷もないことから優れた修飾方法であるが、基材の種類ごとに重合開始基導入方法が異なり、複雑な導入反応を必要とする点が欠点であった。
上記従来の修飾方法の欠点を改善する方法として、ニトレンの挿入反応を利用した機能性ポリマーの基材表面への導入方法が特許文献1、2に記載されている。この方法は機能性ポリマーのコーティングとUV照射といった簡便な方法で機能性ポリマーの共有結合を介して基材表面に導入できる点で優れた方法である。しかしながら、前記ニトレンの挿入反応が、基材界面での基材との反応のみならず、機能性ポリマーの内部架橋にも消費されてしまうためか、導入・固定化された機能性ポリマーが多いにもかかわらず機能が発現しないということがあった。また、多孔質膜表面へのコーティングの際、細孔が機能性ポリマーで詰まり、固定化されてしまうため、多孔質膜としての通気性、透水性が低下する欠点があった。
特表平3−505979号公報 特開2010−59346号公報
本発明は、多孔質膜の表面に簡便に機能性ポリマー層を導入して機能を付与した表面修飾多孔質膜を製造し提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明者らが鋭意検討を行った結果、機能性ポリマー層に親水性基を含む親水性単位を選定すること、特定の割合で架橋点である二級アミノ基単位を導入すること、および機能性ポリマー層を多孔質膜表面に形成させ、塩基性酸化剤で処理することで、表面修飾多孔質膜に高機能性を付与できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち本発明は、下記[1]〜[9]を満たす表面修飾多孔質膜およびその製造方法を提供するものである。
[1]表面修飾多孔質膜であって、膜間差圧70kPaにおける窒素ガス透過量が4.1×10〜6.8×10mL/cm/分であり、かつ、膜間差圧70KPaにおける純水の透過水量と窒素ガス透過量の比(純水透過水量/窒素ガス透過量)が6.0×10−3〜8.0×10−3であることを特徴とする表面修飾多孔質膜。
[2]前記表面修飾多孔質膜が多孔質膜と膜表面に形成された機能性ポリマー層からなり、前記機能性ポリマー層が多孔質膜表面に共有結合を介して結合していることを特徴とする[1]に記載の表面修飾多孔質膜。
[3]前記機能性ポリマー層が、アルコキシアルキル基、モノアルコキシポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレン基又はベタイン性基から選ばれた親水性基と重合性ビニル基とを有するモノマーの重合体である機能性単位と、架橋点である二級アミノ基を有する重合体である二級アミノ基単位とからなり、二級アミノ基単位が5〜30モル%であることを特徴とする、[1]又は[2]に記載の表面修飾多孔質膜。
[4]前記多孔質膜が炭素−水素結合および炭素−フッ素結合を有する樹脂からなることを特徴とする、[1]〜[3]のいずれかに記載の表面修飾多孔質膜。
[5]減衰全反射法でのフーリエ変換赤外分光法において、1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)が1.0〜2.0であることを特徴とする、[1]〜[4]のいずれかに記載の表面修飾多孔質膜。
[6]前記多孔質膜の材質がポリフッ化ビニリデンであることを特徴とする、[1]〜[5]のいずれかに記載の表面修飾多孔質膜
[7]機能性ポリマーを多孔質膜表面に存在させ、紫外線照射により多孔質膜表面に共有結合を介して機能性ポリマー層を形成した後、塩基性酸化剤水溶液中に、塩基性酸化剤濃度と処理時間の積が20,000〜100,000((mg/L)・h)となるように浸すことを特徴とする、[1]〜[6]のいずれかに記載の表面修飾多孔質膜の製造方法。
[8]機能性ポリマーが機能性単位と5〜30モル%のニトレン前駆体官能基を有する単位からなるものであることを特徴とする、[7]に記載の表面修飾多孔質膜の製造方法。[9]前記塩基性酸化剤水溶液が次亜塩素酸ナトリウム水溶液であることを特徴とする、[7]又は[8]に記載の表面修飾多孔質膜の製造方法。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
本発明の表面修飾多孔質膜は、膜間差圧70kPaにおける窒素ガス透過量が4.1×10〜6.8×10mL/cm/分となり、かつ、膜間差圧70kPaにおける純水の透過水量と窒素ガス透過量の比(純水透過水量/窒素ガス透過量)が6.0×10−3〜8.0×10−3である特徴を示す。
窒素ガス透過量は、多孔質膜の空隙率、細孔の閉塞、細孔径などの多孔質膜構造に依存し、材質の極性に依存しない。本発明においては、同一圧力での窒素ガス透過量を測定することで細孔の目詰まりの指標とすることができる。
窒素ガス透過量は、デッドエンドろ過で純水を通水後、膜間差圧70kPaで窒素ガスを流し、出口圧力が一定になってからの窒素流量を計測することで得ることができる。
一般的な、平均細孔径0.2μmの多孔質膜の膜間差圧70kPaにおける窒素ガス透過量は4.0×10mL/cm/分であり、本発明における表面修飾多孔質膜は膜間差圧70kPaにおける窒素ガス透過量が4.1×10〜6.8×10mL/cm/分であり、機能性ポリマー層による細孔の閉塞がないことを示している。
純水の透過水量は、デッドエンドろ過で膜間差圧70kPa下で純水を通水し、出口圧力が一定になってからの透過水量を計測することで得ることができる。
一般的な、平均細孔径0.2μmの多孔質膜の膜間差圧70kPaにおける透過水量は21mL/cm/分であり、本発明における表面修飾多孔質膜は膜間差圧70kPaにおける透過水量が25〜55mL/cm/分であり、機能性ポリマー層により透水性が向上していることを示している。
一般的に膜分離活性汚泥法において、膜は時間経過とともに微小固形物や微生物由来のバイオフィルム、コロイド、有機物、無機物などが膜に沈着する、いわゆる、ファウリングによって目詰まりを起こし膜間差圧が上昇する。目詰まりを解消するために膜洗浄を行うが、洗浄のタイミングは膜間差圧が70kPaに達した時点を目安としている。すなわち、本発明の表面修飾多孔質膜は膜間差圧70kPaという、本来ならば目詰まりが起こっている状態においても、純水の透過水量と窒素ガス透過量の比(純水透過水量/窒素ガス透過量)が6.0×10−3〜8.0×10−3であることが、細孔の閉塞を起こさずに、透水性向上を達成していることを示す。
本発明の表面修飾多孔質膜は、多孔質膜と膜表面に形成された機能性ポリマー層とからなり、前記機能性ポリマー層が多孔質膜表面に共有結合を介して結合しているものであることが好ましい。
多孔質膜の形状としては平膜状多孔質膜や中空糸状多孔質膜が挙げられる。
前記形状の多孔質膜は主に、精密ろ過膜や限外ろ過膜として用いられている。ここで言う精密ろ過膜とは、0.05〜10μm程度の孔径を有する多孔質膜であり、材質としてはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート、ポリスルホン、酢酸セルロース等が用いられている。一方、限外ろ過膜とは2〜50nm程度の孔径を有する多孔質膜であり、材質としてはポリエチレン、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニル−ポリアクリロニトリル共重合体、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフッ化ビニリデン、芳香族ポリアミド、ポリイミド、酢酸セルロース等が用いられている。
精密ろ過膜が多くの場合、均一多孔構造を有しているのに対し、限外ろ過膜の多孔構造は、表面の緻密層と内部の支持層で多孔構造が異なる非対称膜構造を有している。更に、二種類以上の材質を複合化した複合膜を用いても良い。複合膜としては、分離機能層である多孔質層とそれを補強するための基材とが複合化された膜が好適に用いられる。ここで言う補強に用いられる基材としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリウレタン繊維、アクリル繊維、レーヨン繊維、綿、絹などの有機繊維及びそれらの織物、編物、不織布等や、ガラス繊維、金属繊維などの無機繊維及びそれらの織物、編物等が挙げられる。
複合膜の若干の例としては、ポリエーテルスルホン製多孔質膜にポリエステル不織布を組み合わせた平膜状限外ろ過膜や、ポリフッ化ビニリデン製多孔質膜にポリエステル不織布を組み合わせた平膜状精密ろ過膜、ポリフッ化ビニリデン製多孔質膜にポリエステル組紐を組み合わせた中空糸状精密ろ過膜等が挙げられる。
また、電池セパレータも本発明で用いられる多孔質膜として好ましく用いられる。電池セパレータは、電池の中で正極と負極を隔離し、かつ電解液を保持して正極と負極との間のイオン伝導性を確保する多孔質膜であり、孔径は0.05〜1μm程度である。
本発明の多孔質膜の材質としては、好ましく用いられるものは、機能性ポリマーへの紫外線照射で架橋点となる二級アミノ基を形成する炭素−水素結合を有し、かつ、化学的に安定な炭素−フッ素結合を有する樹脂であり、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン/エチレン共重合体、クロロトリフルオロエチレン/エチレン共重合体等が挙げられ、特に好ましくはポリフッ化ビニリデンが挙げられる。これら素材の積層化やコーティングによる複合化も本発明の範囲に含まれる。
多孔質膜の膜厚は光が内部に届く範囲であれば特に制約はなく、1〜500μmの範囲で選択することができる。
本発明で用いられる機能性ポリマー層としては、アルコキシアルキル基、モノアルコキシポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレン基又はベタイン性基から選ばれた親水性基と重合性ビニル基とを有するモノマーの重合体である機能性単位と、架橋点である二級アミノ基を有する重合体である二級アミノ基単位とからなり、二級アミノ基単位が5〜30モル%であるものが用いられる。
機能性ポリマー層を多孔質膜表面に形成することで、機能性単位由来の各種機能を多孔質膜表面に固定化・導入することができる。
機能性ポリマー層の機能性単位は、親水性や電解質溶液に対するぬれ性の付与、タンパク質の吸着抑制、バイオファウリングの発生防止、抗血栓性、生体親和性、帯電防止等の機能を多孔質膜に付与するための成分であり、電気的に中性(見かけ上電荷を持たない)の親水性基を含むものである。
機能性ポリマー層の二級アミノ基単位は、ニトレン前駆体官能基が光照射によってニトレンを生成し、そのニトレンが炭素−水素結合や窒素−水素結合に挿入して架橋点である二級アミノ基を形成する単位である。この二級アミノ基単位が機能性ポリマー層中に5〜30モル%で含まれることが、本発明の効果を発現する上で重要である。二級アミノ基単位が機能性ポリマー層中に5〜30モル%で含まれることで、タンパク質の吸着抑制、バイオファウリングの発生防止、抗血栓性等の機能を損なうことなく機能性ポリマー層の多孔質膜表面への固定化が十分に行える。
本発明の機能性ポリマーを構成する機能性単位は、アルコキシアルキル基、モノアルコキシポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレン基、スルホベタイン基、カルボキシベタイン基又はホスホベタイン基から選ばれた親水性基と重合性ビニル基とを有するモノマーの重合体である。
親水性基であるアルコキシアルキル基の具体例としては、メトキシエチル基、メトキシプロピル基、メトキシブチル基、エトキシエチル基等が挙げられる。
また、モノアルコキシポリオキシエチレン基の具体例としては、2−(2−メトキシエトキシ)エチル基、2−(2−エトキシエトキシ)エチル基、2−{2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ}エチル基、メトキシポリオキシエチレン基、エトキシポリオキシエチレン基等が挙げられ、ポリオキシエチレン基の具体例としては、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル基、2−{2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ}エチル基、ω−ヒドロキシポリオキシエチレン基等が挙げられる。
また、ベタイン性基とは、電離状態で正電荷を持つ部分と負電荷を持つ部分を同一基内の隣り合わない位置に有し、正電荷を有する原子には解離し得る水素原子が結合しておらず、全体としては電気的に中性(電荷を持たない)である基を指す。このベタイン性基の具体例としては、スルホベタイン基、カルボキシベタイン基、ホスホベタイン基を例示することができる。
上記ビニル基としては、メタクリルオキシ基、メタクリルアミド基、アクリルオキシ基、アクリルアミド基、スチリル基等が挙げられるが、ポリマーの機械的強度の高さや高分子多孔質膜との親和性に優れる点でメタクリルオキシ基、アクリルオキシ基が好ましい。
上記モノマーの具体例としては、メトキシエチルメタクリレート、メトキシエチルアクリレート、メトキシエチルメタクリルアミド、メトキシエチルアクリルアミド、2−メトキシエトキシスチレン、2−(2−メトキシエトキシ)エチルメタクリレート、2−(2−メトキシエトキシ)エチルアクリレート、2−(2−メトキシエトキシ)エチルメタクリルアミド、2−(2−メトキシエトキシ)エチルアクリルアミド、2−(2−メトキシエトキシ)エトキシスチレン、ポリエチレングリコールメチルエーテルメタクリレート、ポリエチレングリコールメチルエーテルアクリレート、ポリエチレングリコールメチルエーテルメタクリルアミド、ポリエチレングリコールメチルエーテルアクリルアミド、ポリエチレングリコールエチルエーテルメタクリレート、ポリエチレングリコールエチルエーテルアクリレート、ポリエチレングリコールエチルエーテルメタクリルアミド、ポリエチレングリコールエチルエーテルアクリルアミド、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルメタクリレート、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルアクリレート、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルメタクリルアミド、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルアクリルアミド、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシスチレン、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート、ポリエチレングリコールモノメタクリルアミド、ポリエチレングリコールモノアクリルアミド、N−メタクリロイル−L−ヒスチジン、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、2−(N−3−スルホプロピル−N,N−ジメチルアンモニウム)エチルメタクリレート、2−(N−カルボメトキシ−N,N−ジメチルアンモニウム)エチルメタクリレート等が挙げられる。
本発明の機能性ポリマーを構成する二級アミノ基単位は、ニトレン前駆体官能基とビニル基とを有するモノマーの重合体を多孔質表面に共有結合させたものである。上記ニトレン前駆体官能基はアジド基であり、具体的にはフェニルアジド、テトラフルオロフェニルアジド等のアリールアジド;ベンゾイルアジドメチルベンゾイルアジド等のアシルアジド;エチルアジドホルメート、フェニルアジドホルメート等のアジドホルメート;ベンゼンスルホニルアジド等のスルホニルアジドが挙げられるが、好ましくはアリールアジドが用いられる。上記ビニル基としては、メタクリルオキシ基、メタクリルアミド基、アクリルオキシ基、アクリルアミド基、スチリル基等が挙げられるが、機能性単位がメタクリルオキシ基、アクリルオキシ基を有するモノマーの重合体の場合、共重合性を高める点でメタクリルオキシ基、アクリルオキシ基であることが好ましい。
上記モノマーの具体例としては、メタクリロイルオキシプロピルオキシ4−フェニルアジド、アクリロイルオキシプロピルオキシ4−フェニルアジド、メタクリルアミドプロピルオキシ4−フェニルアジド、アクリルアミドプロピルオキシ4−フェニルアジド、メタクリロイルオキシエチルオキシ4−フェニルアジド、アクリロイルオキシエチルオキシ4−フェニルアジド、メタクリルアミドエチルオキシ4−フェニルアジド、アクリルアミドエチルオキシ4−フェニルアジド、メタクリロイルオキシエチルオキシカルボキシ4−フェニルアジド、アクリロイルオキシエチルオキシカルボキシ4−フェニルアジド、メタクリルアミドエチルオキシカルボキシ4−フェニルアジド、アクリルアミドエチルオキシカルボキシ4−フェニルアジド、メタクリロイルオキシエチル4−フェニルアジド、アクリロイルオキシエチル4−フェニルアジド、メタクリルアミドエチル4−フェニルアジド、アクリルアミドエチル4−フェニルアジド、メタクリロイルオキシプロピル4−フェニルアジド、アクリロイルオキシプロピル4−フェニルアジド、メタクリルアミドプロピル4−フェニルアジド、アクリルアミドプロピル4−フェニルアジド、メタクリロイルオキシブチル4−フェニルアジド、アクリロイルオキシブチル4−フェニルアジド、メタクリルアミドブチル4−フェニルアジド、アクリルアミドブチル4−フェニルアジド、メタクリロイルオキシエチルオキシカルボキシ2,3,5,6−テトラフルオロ−4−フェニルアジド、アクリロイルオキシエチルオキシカルボキシ2,3,5,6−テトラフルオロ−4−フェニルアジド、メタクリルアミドエチルオキシカルボキシ2,3,5,6−テトラフルオロ−4−フェニルアジド、アクリルアミドエチルオキシカルボキシ2,3,5,6−テトラフルオロ−4−フェニルアジド、メタクリロイルオキシプロピルオキシ2,3,5,6−テトラフルオロ−4−フェニルアジド、アクリロイルオキシプロピルオキシ2,3,5,6−テトラフルオロ−4−フェニルアジド、メタクリルアミドプロピルオキシ2,3,5,6−テトラフルオロ−4−フェニルアジド、アクリルアミドプロピルオキシ2,3,5,6−テトラフルオロ−4−フェニルアジド、メタクリルアミド4−フェニルアジド、アクリルアミド4−フェニルアジド、メタクリルアミド2,3,5,6−テトラフル
オロ−4−フェニルアジド、アクリルアミド2,3,5,6−テトラフルオロ−4−フェニルアジド等が挙げられる。
本発明においては、上記ニトレン前駆体官能基を有する単位が機能性ポリマー中に5〜30モル%含有するように共重合体を合成する必要がある。
機能性単位を構成するモノマーとニトレン前駆体官能基を有するモノマーの共重合性が良好な場合、モノマーの仕込比はニトレン前駆体官能基を有するモノマーが全モノマー中5〜30モル%となるように仕込んで重合すれば良い。一方、ニトレン前駆体官能基を有するモノマーの共重合性が低い場合には、ニトレン前駆体官能基を有するモノマーを過剰量仕込む必要がある。なお、本発明の効果を逸脱しない範囲において、他のモノマーを共重合してもかまわない。重合については特に制約はなく、ラジカル重合を用いてもイオン重合を用いても良いし、バルク重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合、分散重合、沈殿重合等いずれの方式を用いてもかまわない。操作の簡便性の点から、ラジカル重合、特にフリーラジカル重合が好ましく用いられる。
機能性ポリマーの分子量は1,000〜1,000,000の範囲が好ましく、コーティング時の粘度や溶解性、ポリマー層の機械的強度の観点から5,000〜500,000の範囲が好ましい。該機能性ポリマーは機能性単位とニトレン前駆体官能基を有する単位との共重合体であるが、それらはランダムに配列していてもブロック状に配列していてもかまわない。また、該機能性ポリマーの水への溶解性であるが、水溶性であっても水不溶性であってもかまわない。例えば、機能性単位が水溶性でニトレン前駆体官能基を有する単位の割合が低い場合は水溶性となるが、ニトレン前駆体官能基を有する単位の割合が高い場合は水には溶解しない。
本発明の表面修飾多孔質膜に用いる多孔質膜は、減衰全反射法でのフーリエ変換赤外分光法において、多孔質膜表面の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)が0.5〜1.0である膜を使用することが好ましい。1,170cm−1の吸収は炭素−フッ素結合由来の吸収であり、1,070cm−1の吸収は炭素−水素結合変角振動由来の吸収であり、機能性ポリマー層を多孔質膜に効率的に形成させるためには、炭素−水素結合が表面に多く存在していることが好まれる。多孔質膜表面の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)が0.5〜1.0の範囲内であれば炭素−フッ素結合も十分に存在するため、化学的安定性が保たれ、かつ、表面の炭素−水素結合も十分に存在するため、機能性ポリマー層をムラなく固定化することが可能となり、好ましい。
本発明の表面修飾多孔質膜は、減衰全反射法でのフーリエ変換赤外分光法において、1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)が1.0〜2.0であることを特徴としている。1,170cm−1吸収は、炭素−フッ素結合由来の吸収のほかに、機能性ポリマー層由来の炭素−酸素結合の吸収ピークをも含んでいる。表面修飾処理を行うことで、表面修飾前よりも1,170cm−1吸収が増大していることは、すなわち機能性ポリマー層が多孔質膜に固定化されていることを示している。減衰全反射法でのフーリエ変換赤外分光法において、表面修飾多孔質膜の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)が1.0〜2.0であれば、機能性ポリマー層による多孔質膜上への過剰な形成が抑制、すなわち、細孔を維持した状態であり、かつ、十分量の機能性ポリマー層が存在するため、透水性、防汚性といった機能が効果的に発現する。
本発明の表面修飾多孔質膜の製造方法は、機能性ポリマーを多孔質膜表面に存在させ、紫外線照射により多孔質膜表面に共有結合を介して機能性ポリマー層を形成した後、塩基性酸化剤水溶液中に、塩基性酸化剤濃度と処理時間の積が20,000〜100,000((mg/L)・h)となるように浸すことを特徴とする。
過剰な機能性ポリマー層の形成は多孔質膜本来の機能である通気性、透水性が低下する要因となるが、本発明では、一度固定化された余剰の機能性ポリマー層を塩基性酸化剤で処理することで、機能性ポリマー層を維持させたまま目詰まりを解消することができる。
すなわち、本発明において「塩基性酸化剤」とは、余剰の機能性ポリマー層による閉塞細孔の細孔再生剤である。塩基性酸化剤として一般的に知られているものとして、ハロゲンオキソ酸およびそれらの金属塩が挙げられる。ハロゲンオキソ酸は、次亜塩素酸、亜塩素酸、塩素酸、過塩素酸、次亜臭素酸、次亜ヨウ素酸などが挙げられ、それらの金属塩としては、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カルシウム、亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸カリウムなどが挙げられるが、中でも酸化力の高い次亜塩素酸ナトリウムが好ましい。
機能性ポリマーを多孔質膜表面に存在させる方法としては特に限定はなく、機能性ポリマーをそのままもしくは溶媒で希釈して多孔質膜にコーティングする方法等を用いることができる。コーティング方法も特に制約はなく、多孔質膜の形状やコーティングする機能性ポリマー(溶液)の粘性に応じてディップコーティング、スピンコーティング、グラビアコーティング、ロールコーティング、バーコーティング、ダイコーティング、ナイフコーティング等から選択すれば良い。機能性ポリマーを溶媒で希釈してコーティングに用いた場合は、紫外線照射の前に乾燥等により溶媒を除去することが好ましい。
上記方法により機能性ポリマーを多孔質膜表面に存在させた後、紫外線光を照射する。光は用いる光反応性基がニトレンを発生できる波長の光である必要があり、光反応性基としてアジド基を用いる場合には波長が10〜400nm、好ましくは250〜380nm付近の紫外線を照射する。照射する紫外線の強度は特に限定されないが、1〜1000mW/cmの範囲で適宜選択できる。
本発明において、塩基性酸化剤の処理能力は塩基性酸化剤濃度と処理時間の積で示され、20,000〜100,000((mg/L)・h)の範囲にあることが好ましい。塩基性酸化剤での処理能力を20,000〜100,000((mg/L)・h)の範囲に制御することで、高分子多孔質膜に直接結合している機能性ポリマー層も除去してしまうことがなく、適切に余剰の機能性ポリマー層のみを除去できるため、細孔閉塞が解消でき、表面修飾効果が効果的に発現し、高い透過水量、高い防汚性をもつ表面修飾多孔質膜となる。
塩基性酸化剤濃度としては2,000〜10,000(mg/L)が好ましい。塩基性酸化剤濃度が2,000〜10,000(mg/L)の範囲内で制御すると、多孔質膜に直接結合している機能性ポリマー層に悪影響を与えず、化学的に安定な多孔質膜として提供でき、かつ、生産性に影響を与えない程度の処理時間に抑えられるためコスト的に有利であることから、本条件が好ましい。
本発明によれば、多孔質膜の表面に簡便に機能性ポリマー層を導入して多孔質膜に様々な機能、例えば、親水性や電解質溶液に対するぬれ性の付与、タンパク質の吸着抑制、バイオファウリングの発生防止、抗血栓性、生体親和性、帯電防止等を付与することができる。特に、機能性ポリマーのニトレン前駆体官能基を有する単位を特定の範囲にコントロールし、機能性ポリマー層を多孔質膜上に形成後、塩基性酸化剤で処理することで、高い機能を発現させることができる。このような特性は、長期間高い機能性を維持できる耐久性が要求される水処理分離膜や電池セパレータにおいて特に有用であり、本用途分野において幅広く用いることができる。
以下に、本発明を更に詳細に実施例に基づき説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1
(機能性ポリマーAの製造)
ガラス製のシュレンクフラスコにポリエチレングリコールモノメチルエーテルメタクリレート(アルドリッチ製、数平均分子量300、以下PEGMAと略す)(18mmol)およびメタクリロイルオキシプロピルオキシ−4−フェニルアジド(2mmol)、開始剤として、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)(0.09mmol)を秤量した。THF25mLを用いてモノマー、開始剤を溶解させ、均一溶液を調製した。十分に溶液中の酸素を窒素で除去後、60℃で8時間重合を行った。重合終了後、ヘキサンを用いて再沈殿法により未反応のモノマーを除去し、減圧乾燥して褐色の水飴状のポリマーを得た。得られたポリマーは、数平均分子量72,000、重量平均分子量253,000、アジド基含有量は9mol%であった。
(表面修飾多孔質膜A−1の製造)
多孔質膜としてポリエステル不織布を基材として用いた公称孔径0.2μmのPVDF複合膜(マイクロダイン・ナディア製MV020)を3.5cm四方に切断し、機能性ポリマーAの1.3重量%メタノール溶液に5分間浸漬させた。その後、窒素雰囲気下室温にて乾燥させ、次いで、LED(アイテックシステム製;主波長365nm)を用いて1分間紫外線照射(100mW/cm)を行った。その後、超純水、メタノール中で各1分間超音波を照射することにより洗浄し表面コート多孔質膜を得た。次いで、6,000mg/Lの次亜塩素酸ナトリウム水溶液200mLに、前記表面コート多孔質膜を8時間浸漬させた。この場合の塩基性酸化剤での処理能力は、48,000((mg/L)・h)である。その後、超純水で1分間超音波を照射することにより、余剰機能性ポリマーを除去した表面修飾多孔質膜A−1を得た。
(膜表面組成)
減衰全反射法でのフーリエ変換赤外分光法において、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で処理する前の表面コート多孔質膜表面の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は0.53であった。次亜塩素酸ナトリウム水溶液で処理後の表面修飾多孔質膜A−1の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は1.72であった。
(透過水量および窒素流量の測定)
膜間差圧70kPa下で、デッドエンドろ過で純水を通水し、出口圧力が一定になってからの透過水量を計測したところ、45mL/cm/分であった。その後、膜間差圧70kPaで窒素ガスを流し、出口圧力が一定になってからの窒素流量を計測したところ、6.0×10mL/cm/分であった。純水の透過水量と窒素ガス透過量の比(純水透過水量/窒素ガス透過量)は7.4×10−3であった。
(タンパク質溶液通液時の圧力変化)
ウシ血清アルブミンの1,000mg/L水溶液を調製し、上記表面修飾多孔質膜A−1をメンブレンホルダーに装填後、100mL/分で5分間通液して通液開始時からの膜入口圧力の上昇を測定した。圧力上昇は6kPaとわずかであり、タンパク質の膜への吸着が抑制されたため、圧力上昇も抑制されたと考えられる。
実施例2
(表面修飾多孔質膜A−2の製造)
次亜塩素酸ナトリウム水溶液での処理条件を3,000mg/L、16時間に変更した以外は実施例1と同様の操作で、表面修飾多孔質膜A−2を得た。この場合の塩基性酸化剤での処理能力は、48,000((mg/L)・h)である。
(膜表面組成)
実施例1と同様の操作で膜表面組成を測定したところ、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で処理する前の表面コート多孔質膜表面の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は0.53であり、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で処理後の表面修飾多孔質膜A−2の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は1.79であった。
(透過水量および窒素流量の測定)
実施例1と同様の操作で表面修飾多孔質膜A−2の透過水量および窒素流量の測定を測定したところ、透過水量は46mL/cm/分であり、窒素流量は6.0×10mL/cm/分であった。純水の透過水量と窒素ガス透過量の比(純水透過水量/窒素ガス透過量)は7.7×10−3であった。
(タンパク質溶液通液時の圧力変化)
実施例1と同様の操作で表面修飾多孔質膜A−2のタンパク質溶液通液時の圧力変化を測定したところ、圧力上昇は4kPaとわずかであり、タンパク質の膜への吸着が抑制されたため、圧力上昇も抑制されたと考えられる。
実施例3
(表面修飾多孔質膜A−3の製造)
機能性ポリマーAの溶液を2.0重量%メタノール溶液に変更した以外は実施例1と同様の操作で、表面修飾多孔質膜A−3を得た。
(膜表面組成)
実施例1と同様の操作で膜表面組成を測定したところ、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で処理する前の表面コート多孔質膜表面の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は0.53であり、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で処理後の表面修飾多孔質膜A−2の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は1.55であった。
(透過水量および窒素流量の測定)
実施例1と同様の操作で表面修飾多孔質膜A−3の透過水量および窒素流量の測定を測定したところ、透過水量は37mL/cm/分であり、窒素流量は5.6×10mL/cm/分であった。純水の透過水量と窒素ガス透過量の比(純水透過水量/窒素ガス透過量)は6.7×10−3であった。
(タンパク質溶液通液時の圧力変化)
実施例1と同様の操作で表面修飾多孔質膜A−3のタンパク質溶液通液時の圧力変化を測定したところ、圧力上昇は9kPaとわずかであり、タンパク質の膜への吸着が抑制されたため、圧力上昇も抑制されたと考えられる。
実施例4
(表面修飾多孔質膜A−4の製造)
次亜塩素酸ナトリウム水溶液での処理時間を12時間に変更した以外は実施例1と同様の操作で、表面修飾多孔質膜A−4を得た。この場合の塩基性酸化剤での処理能力は、72,000((mg/L)・h)である。
(膜表面組成)
実施例1と同様の操作で膜表面組成を測定したところ、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で処理する前の表面コート多孔質膜表面の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は0.53であり、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で処理後の表面修飾多孔質膜A−4の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は1.79であった。
(透過水量および窒素流量の測定)
実施例1と同様の操作で表面修飾多孔質膜A−4の透過水量および窒素流量の測定を測定したところ、透過水量は46mL/cm/分であり、窒素流量は5.9×10mL/cm/分であった。純水の透過水量と窒素ガス透過量の比(純水透過水量/窒素ガス透過量)は7.8×10−3であった。
(タンパク質溶液通液時の圧力変化)
実施例1と同様の操作で表面修飾多孔質膜A−4のタンパク質溶液通液時の圧力変化を測定したところ、圧力上昇は4kPaとわずかであり、タンパク質の膜への吸着が抑制されたため、圧力上昇も抑制されたと考えられる。
実施例5
(機能性ポリマーBの製造)
ガラス製のシュレンクフラスコにスルホベタイン(和光純薬製、数平均分子量279、以下SBMAと略す)(21mmol)およびメタクリロイルオキシプロピルオキシ−4−フェニルアジド(10mmol)、開始剤として、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)(0.14mmol)を秤量した。メタノール80mLを加えた後、十分に溶液中の酸素を窒素で除去後、60℃で8.5時間重合を行った。重合終了後、重合液を除去し、メタノール/THF混合溶媒を用いて析出ポリマーを洗浄し、減圧乾燥して淡黄白色固体のポリマーを得た。得られたポリマーは、数平均分子量72,000、重量平均分子量137,000、アジド基含有量は11mol%であった。
(表面修飾多孔質膜B−1の製造)
機能性ポリマーBに変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、表面修飾多孔質膜B−1を得た。
(膜表面組成)
実施例1と同様の操作で膜表面組成を測定したところ、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で処理する前の表面コート多孔質膜表面の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は0.53であり、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で処理後の表面修飾多孔質膜B−1の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は1.84であった。
(透過水量および窒素流量の測定)
実施例1と同様の操作で表面修飾多孔質膜B−1の透過水量および窒素流量の測定を測定したところ、透過水量は47mL/cm/分であり、窒素流量は6.1×10mL/cm/分であった。純水の透過水量と窒素ガス透過量の比(純水透過水量/窒素ガス透過量)は7.8×10−3であった。
(タンパク質溶液通液時の圧力変化)
実施例1と同様の操作で表面修飾多孔質膜B−1のタンパク質溶液通液時の圧力変化を測定したところ、圧力上昇は3kPaとわずかであり、タンパク質の膜への吸着が抑制されたため、圧力上昇も抑制されたと考えられる。
実施例6
(機能性ポリマーCの製造)
ガラス製のシュレンクフラスコにSBMA(10mmol)およびメタクリロイルオキシプロピルオキシ−4−フェニルアジド(10mmol)、開始剤として、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)(0.09mmol)を秤量した。メタノール60mLを加えた後、十分に溶液中の酸素を窒素で除去後、60℃で6.5時間重合を行った。重合終了後、重合液を除去し、メタノール/THF混合溶媒を用いて析出ポリマーを洗浄し、減圧乾燥して淡黄白色固体のポリマーを得た。得られたポリマーは、数平均分子量59,000、重量平均分子量105,000、アジド基含有量は20mol%であった。
(表面修飾多孔質膜C−1の製造)
機能性ポリマーCに変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、表面修飾多孔質膜C−1を得た。
(膜表面組成)
実施例1と同様の操作で膜表面組成を測定したところ、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で処理する前の表面コート多孔質膜表面の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は0.53であり、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で処理後の表面修飾多孔質膜C−1の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は1.77であった。
(透過水量および窒素流量の測定)
実施例1と同様の操作で表面修飾多孔質膜C−1の透過水量および窒素流量の測定を測定したところ、透過水量は43mL/cm/分であり、窒素流量は5.6×10mL/cm/分であった。純水の透過水量と窒素ガス透過量の比(純水透過水量/窒素ガス透過量)は7.6×10−3であった。
(タンパク質溶液通液時の圧力変化)
実施例1と同様の操作で表面修飾多孔質膜C−1のタンパク質溶液通液時の圧力変化を測定したところ、圧力上昇は5kPaとわずかであり、タンパク質の膜への吸着が抑制されたため、圧力上昇も抑制されたと考えられる。
実施例7
(機能性ポリマーDの製造)
ガラス製のフラスコにカルボキシベタイン(大阪有機化学工業製、数平均分子量233、以下CBMAと略す)(125mmol)およびメタクリロイルオキシプロピルオキシ−4−フェニルアジド(31mmol)、開始剤として、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(ADVN)(0.70mmol)を秤量した。エタノール700mLを加えた後、十分に溶液中の酸素を窒素で除去後、60℃で8時間重合を行った。重合終了後、溶媒留去し2−プロパノール、メタノール/THF混合溶媒を用いて析出ポリマーを洗浄し、減圧乾燥して淡黄白色固体のポリマーを得た。得られたポリマーは、数平均分子量33,000、重量平均分子量49,000、アジド基含有量は10mol%であった。
(表面修飾多孔質膜D−1の製造)
機能性ポリマーDに変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、表面修飾多孔質膜D−1を得た。
(膜表面組成)
実施例1と同様の操作で膜表面組成を測定したところ、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で処理する前の表面コート多孔質膜表面の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は0.53であり、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で処理後の表面修飾多孔質膜D−1の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は1.81であった。
(透過水量および窒素流量の測定)
実施例1と同様の操作で表面修飾多孔質膜D−1の透過水量および窒素流量の測定を測定したところ、透過水量は50mL/cm/分であり、窒素流量は6.4×10mL/cm/分であった。純水の透過水量と窒素ガス透過量の比(純水透過水量/窒素ガス透過量)は7.7×10−3であった。
(タンパク質溶液通液時の圧力変化)
実施例1と同様の操作で表面修飾多孔質膜D−1のタンパク質溶液通液時の圧力変化を測定したところ、圧力上昇は4kPaとわずかであり、タンパク質の膜への吸着が抑制されたため、圧力上昇も抑制されたと考えられる。
比較例1
(膜表面組成)
実施例1で用いたポリエステル不織布を基材とした公称孔径0.2μmのPVDF複合膜(マイクロダイン・ナディア製MV020)を、表面処理せずに膜表面組成を測定したところ、1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は0.53であった。
(透過水量および窒素流量の測定)
実施例1と同様の操作でMV020の透過水量および窒素流量の測定を測定したところ、透過水量は21mL/cm/分であり、窒素流量は4.0×10mL/cm/分であった。純水の透過水量と窒素ガス透過量の比(純水透過水量/窒素ガス透過量)は5.2×10−3であった。
(タンパク質溶液通液時の圧力変化)
実施例1と同様の操作でMV020のタンパク質溶液通液時の圧力変化を測定したところ、圧力上昇は77kPaと大きく、タンパク質が膜へ吸着したことによるバイオファウリングが発生したと考えられる。
比較例2
(表面修飾多孔質膜a−1の製造)
次亜塩素酸ナトリウム水溶液による処理を行わなかったこと以外は実施例1と同様の操作で表面コート多孔質膜a−1を得た。
(膜表面組成)
実施例1と同様の操作で膜表面組成を測定したところ、表面コート多孔質膜表面の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は0.53であった。
(透過水量および窒素流量の測定)
実施例1と同様の操作で表面コート多孔質膜a−1の透過水量および窒素流量の測定を測定したところ、透過水量は18mL/cm/分であり、窒素流量は3.9×10mL/cm/分であった。純水の透過水量と窒素ガス透過量の比(純水透過水量/窒素ガス透過量)は4.7×10−3であった。透過水量が低いことから機能性ポリマー層による細孔の目詰まりが発生していると考えられる。
(タンパク質溶液通液時の圧力変化)
実施例1と同様の操作で表面コート多孔質膜a−1のタンパク質溶液通液時の圧力変化を測定したところ、圧力上昇は43kPaと大きく、タンパク質が膜への吸着したことによるバイオファウリングが発生したと考えられる。
比較例3
(表面修飾多孔質膜a−2の製造)
次亜塩素酸ナトリウム水溶液による処理時間を1時間にした以外は実施例1と同様の操作で表面コート多孔質膜a−2を得た。この場合の塩基性酸化剤での処理能力は、6,000((mg/L)・h)である。
(膜表面組成)
実施例1と同様の操作で膜表面組成を測定したところ、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で処理する前の表面コート多孔質膜表面の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は0.53であり、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で処理後の表面修飾多孔質膜a−2の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は0.77であった。
(透過水量および窒素流量の測定)
実施例1と同様の操作で表面修飾多孔質膜a−2の透過水量および窒素流量の測定を測定したところ、透過水量は19mL/cm/分であり、窒素流量は3.9×10mL/cm/分であった。純水の透過水量と窒素ガス透過量の比(純水透過水量/窒素ガス透過量)は4.9×10−3であった。次亜塩素酸ナトリウム水溶液の処理能力が低かったため、透過水量が低く、機能性ポリマーAによる細孔の目詰まりが発生していると考えられる。
(タンパク質溶液通液時の圧力変化)
実施例1と同様の操作で表面修飾多孔質膜a−2のタンパク質溶液通液時の圧力変化を測定したところ、圧力上昇は44kPaと大きく、タンパク質が膜への吸着したことによるバイオファウリングが発生したと考えられる。
比較例4
(表面修飾多孔質膜a−3の製造)
次亜塩素酸ナトリウム水溶液による処理時間を20時間にした以外は実施例1と同様の操作で表面コート多孔質膜a−2を得た。この場合の塩基性酸化剤での処理能力は、120,000((mg/L)・h)である。
(膜表面組成)
実施例1と同様の操作で膜表面組成を測定したところ、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で処理する前の表面コート多孔質膜表面の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は0.53であり、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で処理後の表面修飾多孔質膜a−3の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は0.51であった。
(透過水量および窒素流量の測定)
実施例1と同様の操作で表面修飾多孔質膜a−3の透過水量および窒素流量の測定を測定したところ、透過水量は57mL/cm/分であり、窒素流量は6.9×10mL/cm/分であった。純水の透過水量と窒素ガス透過量の比(純水透過水量/窒素ガス透過量)は8.3×10−3であった。
(タンパク質溶液通液時の圧力変化)
実施例1と同様の操作で表面修飾多孔質膜a−3のタンパク質溶液通液時の圧力変化を測定したところ、圧力上昇は68kPaと大きくなった。次亜塩素酸ナトリウム水溶液の処理能力が大きく、高分子多孔質膜に直接結合している機能性ポリマー層も除去してしまったため、表面修飾効果が薄れてしまい、バイオファウリングが発生したと考えられる。
比較例5
(機能性ポリマーEの製造)
ガラス製のシュレンクフラスコにポリエチレングリコールモノメチルエーテルメタクリレート(アルドリッチ製、数平均分子量300、以下PEGMAと略す)(12mmol)およびメタクリロイルオキシプロピルオキシ−4−フェニルアジド(0.25mmol)、開始剤として、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)(0.06mmol)を秤量した。THF16mLを用いてモノマー、開始剤を溶解させ、均一溶液を調製した。十分に溶液中の酸素を窒素で除去後、60℃で8時間重合を行った。重合終了後、ヘキサンを用いて再沈殿法により未反応のモノマーを除去し、減圧乾燥して褐色の水飴状のポリマーを得た。得られたポリマーは、数平均分子量67,000、重量平均分子量203,000、アジド基含有量は2mol%であった。
(膜表面組成)
実施例1と同様の操作で膜表面組成を測定したところ、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で処理する前の表面コート多孔質膜表面の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は0.56であり、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で処理後の表面修飾多孔質膜e−1の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は0.94であった。
(透過水量および窒素流量の測定)
実施例1と同様の操作で表面修飾多孔質膜e−1の透過水量および窒素流量の測定を測定したところ、透過水量は21mL/cm/分であり、窒素流量は3.9×10mL/cm/分であった。純水の透過水量と窒素ガス透過量の比(純水透過水量/窒素ガス透過量)は5.5×10−3であった。
(タンパク質溶液通液時の圧力変化)
実施例1と同様の操作で表面修飾多孔質膜e−1のタンパク質溶液通液時の圧力変化を測定したところ、圧力上昇は57kPaと大きくなった。架橋点となる二級アミノ基単位が少ないため、表面修飾効果が薄く、バイオファウリングが発生したと考えられる。
比較例6
(機能性ポリマーFの製造)
ガラス製のシュレンクフラスコにポリエチレングリコールモノメチルエーテルメタクリレート(アルドリッチ製、数平均分子量300、以下PEGMAと略す)(20mmol)およびメタクリロイルオキシプロピルオキシ−4−フェニルアジド(10mmol)、開始剤として、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)(0.14mmol)を秤量した。THF38mLを用いてモノマー、開始剤を溶解させ、均一溶液を調製した。十分に溶液中の酸素を窒素で除去後、60℃で8時間重合を行った。重合終了後、ヘキサンを用いて再沈殿法により未反応のモノマーを除去し、減圧乾燥して褐色の水飴状のポリマーを得た。得られたポリマーは、数平均分子量82,000、重量平均分子量290,000、アジド基含有量は34mol%であった。
(膜表面組成)
実施例1と同様の操作で膜表面組成を測定したところ、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で処理する前の表面コート多孔質膜表面の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は0.49であり、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で処理後の表面修飾多孔質膜f−1の1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は0.87であった。
(透過水量および窒素流量の測定)
実施例1と同様の操作で表面修飾多孔質膜f−1の透過水量および窒素流量の測定を測定したところ、透過水量は22mL/cm/分であり、窒素流量は3.8×10mL/cm/分であった。純水の透過水量と窒素ガス透過量の比(純水透過水量/窒素ガス透過量)は5.8×10−3であった。
(タンパク質溶液通液時の圧力変化)
実施例1と同様の操作で表面修飾多孔質膜f−1のタンパク質溶液通液時の圧力変化を測定したところ、圧力上昇は54kPaと大きくなった。架橋点となる二級アミノ基単位が多く細孔がつまり、かつ、親水性単位にも架橋が及んだため、表面修飾効果が薄れてしまい、バイオファウリングが発生したと考えられる。
比較例7
(膜表面組成)
多孔質膜としてポリエステル不織布を基材として用いた公称孔径0.22μmのPVDF複合膜(ライジングサン・メンブレン製MF022)を表面処理せずに膜表面組成を測定したところ、1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は0.51であった。
(透過水量および窒素流量の測定)
実施例1と同様の操作でMF022の透過水量および窒素流量の測定を測定したところ、透過水量は14mL/cm/分であり、窒素流量は3.0×10mL/cm/分であった。純水の透過水量と窒素ガス透過量の比(純水透過水量/窒素ガス透過量)は4.6×10−3であった。
(タンパク質溶液通液時の圧力変化)
実施例1と同様の操作でMF022のタンパク質溶液通液時の圧力変化を測定したところ、圧力上昇は93kPaと大きく、タンパク質が膜へ吸着したことによるバイオファウリングが発生したと考えられる。
比較例8
(膜表面組成)
多孔質膜としてポリエステル不織布を基材として用いた公称孔径0.08μmのPVDF複合膜(東レ製MF膜)を表面処理せずに膜表面組成を測定したところ、1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は0.55であった。
(透過水量および窒素流量の測定)
実施例1と同様の操作でMF膜の透過水量および窒素流量の測定を測定したところ、透過水量は30mL/cm/分であり、窒素流量は3.0×10mL/cm/分であった。純水の透過水量と窒素ガス透過量の比(純水透過水量/窒素ガス透過量)は10.0×10−3であった。
(タンパク質溶液通液時の圧力変化)
実施例1と同様の操作でMF膜のタンパク質溶液通液時の圧力変化を測定したところ、圧力上昇は87kPaと大きく、タンパク質が膜へ吸着したことによるバイオファウリングが発生したと考えられる。
比較例9
(膜表面組成)
多孔質膜としてポリエステル不織布を基材として用いた公称孔径0.2μmのPVDF複合膜(シンダー・フィルトレーション製VO.2)を表面処理せずに膜表面組成を測定したところ、1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)は1.79であった。
(透過水量および窒素流量の測定)
実施例1と同様の操作でVO.2の透過水量および窒素流量の測定を測定したところ、透過水量は20mL/cm/分であり、窒素流量は3.8×10mL/cm/分であった。純水の透過水量と窒素ガス透過量の比(純水透過水量/窒素ガス透過量)は5.4×10−3であった。
(タンパク質溶液通液時の圧力変化)
実施例1と同様の操作でMF膜のタンパク質溶液通液時の圧力変化を測定したところ、圧力上昇は90kPaと大きく、タンパク質が膜へ吸着したことによるバイオファウリングが発生したと考えられる。

Claims (9)

  1. 表面修飾多孔質膜であって、膜間差圧70kPaにおける窒素ガス透過量が4.1×10〜6.8×10mL/cm/分であり、かつ、膜間差圧70KPaにおける純水の透過水量と窒素ガス透過量の比(純水透過水量/窒素ガス透過量)が6.0×10−3〜8.0×10−3であることを特徴とする表面修飾多孔質膜。
  2. 前記表面修飾多孔質膜が多孔質膜と膜表面に形成された機能性ポリマー層からなり、前記機能性ポリマー層が多孔質膜表面に共有結合を介して結合していることを特徴とする請求項1に記載の表面修飾多孔質膜。
  3. 前記機能性ポリマー層が、アルコキシアルキル基、モノアルコキシポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレン基又はベタイン性基から選ばれた親水性基と重合性ビニル基とを有する親水性を示すモノマーの重合体である機能性単位と、架橋点である二級アミノ基を有する重合体である二級アミノ基単位とからなり、二級アミノ基単位が5〜30モル%であることを特徴とする、請求項2に記載の表面修飾多孔質膜。
  4. 前記多孔質膜が炭素−水素結合および炭素−フッ素結合を有する樹脂からなることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の表面修飾多孔質膜。
  5. 減衰全反射法でのフーリエ変換赤外分光法において、1,170cm−1と1,070cm−1の吸収比(1,170cm−1/1,070cm−1)が1.0〜2.0であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の表面修飾多孔質膜。
  6. 前記多孔質膜の材質がポリフッ化ビニリデンであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の表面修飾多孔質膜
  7. 機能性ポリマーを多孔質膜表面に存在させ、紫外線照射により多孔質膜表面に共有結合を介して機能性ポリマー層を形成した後、塩基性酸化剤水溶液中に、塩基性酸化剤濃度と処理時間の積が20,000〜100,000((mg/L)・h)となるように浸すことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の表面修飾多孔質膜の製造方法。
  8. 機能性ポリマーが機能性単位と5〜30モル%のニトレン前駆体官能基を有する単位からなるものであることを特徴とする、請求項7に記載の表面修飾多孔質膜の製造方法。
  9. 前記塩基性酸化剤水溶液が次亜塩素酸ナトリウム水溶液であることを特徴とする、請求項7又は8に記載の表面修飾多孔質膜の製造方法。
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