JP2018124390A - 画像形成装置及び定着制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動力の伝達機構に対するダメージを回避しながら、印刷される画像の画質低下を防止し得るようにする。【解決手段】画像形成装置1の制御部3は、ヒータ51により潤滑用グリスを加熱して粘度を低下させながら、定着モータ49を動作させて加熱ベルト53を走行させ、トルク検出信号S1がトルク基準信号S2よりも下回る度に、該定着モータ49の駆動速度をより高い速度に切り替えるようにした。これにより画像形成装置1は、加熱ベルト53の各部を徐々に加熱しながら、定着モータ49において発生するトルクを十分に小さく抑えることができるので、定着処理における光沢ムラの発生を効果的に低減できると共に、該定着モータ49から定着部21の加圧ローラ55に駆動力を伝達する伝達機構に与えるダメージを小さく抑えることができる。【選択図】図9
Description
本発明は画像形成装置及び定着制御方法に関し、例えば電子写真式のプリンタに適用して好適なものである。
従来、画像形成装置として、例えば露光装置により画像データに基づくトナー画像を生成して用紙に転写した後、定着部によりこの用紙に熱や圧力を加えて定着させることにより、画像を印刷するものがある。
この定着部としては、例えば円筒状に形成されたベルトと、該ベルトの内周面等に当接して加熱する加熱部と、該ベルトに対し伝達機構を介して駆動力を伝達することにより周方向に沿って走行させる駆動部とを有するものがある。またこの定着部では、ベルトの内周面に潤滑用グリスが塗布されることにより、該ベルトと加熱部との間の摩擦を低減して円滑に走行させる場合がある。
このような潤滑用グリスは、加熱部において加熱されることを踏まえ、耐熱性を有すると共に高温時に粘度が低下するような特性を有する反面、低温時、例えば常温において粘度が高まってしまう。このためこのグリスが塗布された定着部では、常温(すなわち温度が比較的低い状態)において駆動部によりベルトの駆動を開始した場合、該駆動部や伝達機構等がダメージを受ける恐れがある。
そこで画像形成装置のなかには、定着部の動作を開始するときに、ベルトを停止したまま加熱部がベルトを加熱し、これに伴いグリスの温度も上昇させて粘度を下げる、プレヒートと呼ばれる制御を行うものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、かかる構成の画像形成装置では、定着部においてプレヒートによりベルトを停止させたまま加熱することになるため、該ベルトにおいて局所的に温度が高い箇所が発生した状態、すなわち周方向に関して温度ムラが発生した状態となる。画像形成装置は、このような状態の定着部により用紙にトナー画像を定着させた場合、用紙に定着された画像に光沢ムラが発生する等、印刷された画像における画質の低下を招く恐れがある、という問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、駆動力の伝達機構に対するダメージを回避しながら、印刷される画像の画質低下を防止し得る画像形成装置及び定着制御方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の画像形成装置においては、現像剤により画像を表した現像剤像を形成する画像形成部と、無端状でなり内周面に潤滑剤が塗布され周方向に走行可能なベルトと、該ベルトの該内周面に当接して局所的に加熱する加熱部とを有し、現像剤像が転写された媒体にベルトの外周面を当接させる定着部と、ベルトに駆動力を伝達して走行させる駆動部と、駆動部のトルクを検出するトルク検出部と、トルク検出部によるトルク検出結果を基に駆動部を制御する制御部とを設け、制御部は、加熱部を加熱させると共に駆動部によりベルトを走行させる初期駆動処理において、トルク検出部のトルク検出結果に応じて駆動部による駆動速度を変化させるようにした。
また本発明の定着制御方法においては、所定の定着部において、無端状でなり内周面に潤滑剤が塗布され周方向に走行可能なベルトの該内周面に当接する加熱部により、該ベルトを局所的に加熱させる加熱ステップと、所定の駆動部から駆動力を伝達することによりベルトを走行させる駆動ステップと、所定のトルク検出部により、駆動部のトルクを検出する検出ステップと、所定の制御部により、検出ステップにおいて検出されたトルク検出結果に応じて駆動部による駆動速度を制御する制御ステップと、所定の画像形成部により、現像剤によって画像が表された現像剤像を形成する画像形成ステップと、定着部において、現像剤像が転写された媒体にベルトを当接させる定着ステップとを設けるようにした。
本発明は、加熱部によりベルトを加熱しながらベルトを走行させ、駆動速度を変化させるべき適切なトルクになってから、駆動部において次の駆動速度に変化させることができる。これにより本発明は、伝達機構に過大なトルクが加えられることを回避しながら、ベルトを部分ごとに徐々に加熱していくことができる。
本発明によれば、駆動力の伝達機構に対するダメージを回避しながら、印刷される画像の画質低下を防止し得る画像形成装置及び定着制御方法を実現できる。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.画像形成装置の構成]
図1に示すように、画像形成装置1は、いわゆるプリンタであり、例えばA3サイズやA4サイズ等の大きさでなる用紙Pに対し、所望のカラー画像を印刷できる。
図1に示すように、画像形成装置1は、いわゆるプリンタであり、例えばA3サイズやA4サイズ等の大きさでなる用紙Pに対し、所望のカラー画像を印刷できる。
画像形成装置1は、略箱型に形成されたプリンタ筐体2の内部に種々の部品が配置されている。因みに以下では、図1における右端部分を画像形成装置1の正面とし、この正面と対峙して見た場合の上下方向、左右方向及び前後方向をそれぞれ定義した上で説明する。
画像形成装置1は、制御部3により全体を統括制御するようになっている。この制御部3は、コンピュータ装置等の上位装置(図示せず)と無線又は有線により接続されている。制御部3は、この上位装置から印刷対象の画像を表す画像データが与えられると共に当該画像データの印刷が指示されると、用紙Pの表面に印刷画像を形成する印刷処理を実行する。
プリンタ筐体2内の最下部には、用紙Pを収容する給紙トレイ4が設けられている。給紙トレイ4の前上方には、給紙部5が設けられている。給紙部5は、給紙トレイ4の前上側に配置されたピックアップローラ6、用紙Pを搬送路Uに沿って前上方ないし後上方へ案内する搬送ガイド7、搬送路Uを挟んで互いに対向するローラでなる給紙ローラ対8、レジストローラ対9及び搬送ローラ対10を有している。また給紙部5には、レジストローラ対9の直下に用紙Pの有無を検出するレジストセンサ11が設けられ、また搬送ローラ対10の直後に該用紙Pの有無を検出する書出センサ12が設けられている。
給紙部5は、制御部3の制御に基づいて各ローラを適宜回転させることにより、給紙トレイ4に集積された状態で収容されている用紙Pを1枚ずつ分離しながらピックアップし、搬送ガイド7により搬送路Uに沿って前上方へ進行させ、やがてレジストローラ対9に当接させる。レジストローラ対9は、回転が適宜抑制されており、用紙Pに摩擦力を作用させることにより、進行方向に対して該用紙Pの側辺が傾斜する、いわゆる斜行を修正し、先頭及び末尾の端辺を左右に沿わせた状態としてから、進行させる。続いて給紙部5は、用紙Pを搬送路Uに沿って後上方へ進行させ、やがて書出センサ12の後方に配置された中搬送部13に引き渡す。
中搬送部13は、前側に配置された転写ベルト駆動ローラ14及び後側に配置された後ローラ15の周囲に無端ベルトでなる転写ベルト16が張架された構成となっている。この中搬送部13は、後述するモータから転写ベルト駆動ローラ14に対し駆動力が伝達されると、この後ローラ15を適宜回転させることにより、転写ベルト16を走行させる。これにより転写ベルト16は、搬送路Uに沿った上側部分、すなわち転写ベルト駆動ローラ14及び後ローラ15の間に張架された部分を、後方向へ走行させる。このとき中搬送部13は、給紙部5から用紙Pが引き渡されると、転写ベルト16の上側に用紙Pを載置した状態で、該転写ベルト16の走行に伴って該用紙Pを後方へ進行させる。
中搬送部13の上側であり、搬送路Uを挟んで該中搬送部13の反対側には、4個の画像形成ユニット17C、17M、17Y及び17Kが後側から前側へ向かって順に配置されている。画像形成ユニット17C、17M、17Y及び17K(以下これらをまとめて画像形成ユニット17とも呼ぶ)は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色にそれぞれ対応しているものの、色のみが相違しており、何れも同様に構成されている。
画像形成ユニット17は、図2に模式的な側面図を示すように、画像形成部31、トナーカートリッジ32、プリントヘッド33により構成されており、その下側に配置された転写ローラ18との間に転写ベルト16を挟んでいる。因みに画像形成ユニット17及びこれを構成する各部品は、用紙Pにおける左右方向の長さに応じて、左右方向に十分な長さを有している。このため多くの部品は、前後方向や上下方向の長さに対して左右方向の長さが比較的長くなっており、左右方向に沿って細長い形状に形成されている。
トナーカートリッジ32は、現像剤としてのトナーを収容しており、画像形成部31の上側に配置され、当該画像形成部31の上方に取り付けられている。このトナーカートリッジ32は、収容しているトナーを画像形成部31のトナー収容部34へ供給する。画像形成部31には、トナー収容部34の他、供給ローラ35、現像ローラ36、規制ブレード37、感光体ドラム38及び帯電ローラ39が組み込まれている。
供給ローラ35は、現像ローラ36、感光体ドラム38及び帯電ローラ39は、何れも中心軸を左右方向に沿わせた円柱状に形成され、それぞれ帯電し得るようになっている。ている。規制ブレード37は、例えば所定厚さのステンレス鋼板でなり、僅かに弾性変形させた状態で、その一部を現像ローラ36の周側面に当接させている。
この画像形成部31は、図示しないモータから駆動力が供給されることにより、供給ローラ35、現像ローラ36及び帯電ローラ39を矢印R2方向(図中の反時計回り)へ回転させると共に、感光体ドラム38を矢印R1方向(図中の時計回り)へ回転させる。さらに画像形成部31は、供給ローラ35、現像ローラ36、規制ブレード37及び帯電ローラ39にそれぞれ所定のバイアス電圧を印加することにより、それぞれ帯電させる。
供給ローラ35は、帯電によりトナー収容部34内のトナーを周側面に付着させ、回転によりこのトナーを現像ローラ36の周側面に付着させる。現像ローラ36は、規制ブレード37によって周側面から余分なトナーが除去された後、この周側面を感光体ドラム38の周側面に当接させる。このとき現像ローラ36の周側面に付着しているトナーは、マイナス電位に帯電している。
一方、帯電ローラ39は、帯電した状態で感光体ドラム38と当接することにより、当該感光体ドラム38の周側面を一様にマイナスに帯電させる。プリントヘッド33には、多数のLED(Light Emitting Diode)でなる発光素子が、主走査方向である左右方向に沿って直線状に配置されている。このプリントヘッド33は、制御部3(図1)から供給される画像データ信号に基づいた発光パターンで発光することにより(詳しくは後述する)、感光体ドラム38を露光し、光を照射した箇所のみ電位を上昇させる。これにより感光体ドラム38は、その上端近傍において周側面に静電潜像が形成される。
続いて感光体ドラム38は、矢印R1方向へ回転することにより、この静電潜像を形成した箇所を現像ローラ36と当接させる。これにより感光体ドラム38の周側面には、静電潜像に基づいてトナーが付着し、画像データに基づいたトナー画像が現像される。
転写ローラ18は、感光体ドラム38の真下に位置しており、その周側面における上端近傍と該感光体ドラム38の下端近傍との間に、転写ベルト16の上側部分を挟んでいる。この転写ローラ18は、所定のバイアス電圧が印加されると共に、転写ベルト16により矢印R2方向へ連れ回る。これにより画像形成ユニット17は、搬送路Uに沿って用紙Pが搬送されていた場合、感光体ドラム38の周側面に現像されたトナー画像をこの用紙Pに転写することができる。
このようにして各画像形成ユニット17は、搬送路Uに沿って前方から搬送されて来る用紙Pに対し、それぞれの色によるトナー画像を順次転写して重ねながら、後方へ進行させていく。
また中搬送部13(図1)における後ローラ15の下側には、転写ベルト16に当接する位置に配置されて該転写ベルト16に付着したトナーを掻き落とすクリーニングブレード19と、該クリーニングブレード19により掻き落とされたトナーを収容する廃トナーボックス20が設けられている。
中搬送部13の後端近傍には、定着部21が設けられている。定着部21は、トナー画像が転写された用紙Pが搬送路Uに沿って搬送されてくると、この用紙Pに熱及び圧力を加えることによりトナー画像を定着させて、後方へ送り出す(詳しくは後述する)。
定着部21の後方には、排紙部22が配置されている。排紙部22は、給紙部5と類似した構成となっており、用紙Pを案内する搬送ガイド23、搬送ローラ対24、排出ローラ対25、及び排出センサ26等が搬送路Uに沿って配置されている。この排紙部22は、制御部3の制御に従って各搬送ローラ対を適宜回転させることにより、定着部21から引き渡される用紙Pを搬送ガイド23に沿って後上方へ向けてから前方へ向けるように搬送し、プリンタ筐体2の上面に形成された排出トレイ27へ排出する。
ところで画像形成装置1は、図3に示すように、制御部3と各部とが電気的に接続されることにより、該制御部3を中心とした回路が形成されている。この制御部3は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、図示しないROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、印刷に関する種々の処理を行う。また制御部3は、内部にRAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部3Mを有しており、この記憶部3Mに種々の情報を記憶させる。
表示部41は、例えば液晶パネルでなり、プリンタ筐体2(図1)の上側部分に設けられ、制御部3の制御に基づいてユーザに通知すべき種々の情報を表示する。高圧電源回路42は、制御部3の制御に基づき、高圧の電源を生成して、これを画像形成ユニット17(図2)の供給ローラ35等に供給する。低圧電源回路43は、制御部3の制御に基づき、外部から供給される交流の商用電源を基に、比較的低い電圧の電源を生成して各部に供給する。
レジストセンサ11、書出センサ12及び排出センサ26は、何れも制御部3と接続されており、用紙Pの検出結果を該制御部3へ通知する。また制御部3は、図示しない上位装置から供給された画像データに所定の信号処理を施し、これをプリントヘッド33へ1ライン分ずつ順次供給する。これによりプリントヘッド33は、画像データに応じた発光パターンで各LEDを適宜発光させることができる。
ドラム駆動モータ44は、制御部3の制御に基づき、画像形成ユニット17の感光体ドラム38(図2)等へ駆動力を供給することにより、該感光体ドラム38等を適宜回転させる。ベルトモータ45は、制御部3の制御に基づき、転写ベルト駆動ローラ14に駆動力を供給することにより、該転写ベルト駆動ローラ14を回転させて転写ベルト16(図1)を走行させる。
搬送モータ46は、制御部3の制御に基づき、給紙クラッチ47を介してピックアップローラ6及び給紙ローラ対8へ駆動力を伝達すると共に、レジストクラッチ48を介してレジストローラ対9へ駆動力を伝達し、さらに搬送ローラ対10へ駆動力を伝達する。また給紙クラッチ47及びレジストクラッチ48は、それぞれ制御部3の制御に基づいて駆動力を伝達するか否かを切り替える。これにより搬送モータ46は、各ローラを適宜回転させることができる。
定着モータ49は、制御部3の制御に基づき、搬送ローラ対24及び排出ローラ対25に駆動力を伝達することにより、これらを回転させる。また定着モータ49は、定着部21にも駆動力を伝達することにより、該定着部21に設けられたローラ等(詳しくは後述する)に駆動力を伝達して回転させるようになっている。
[2.定着部の構成]
次に、定着部21の構成について、図4を参照しながら説明する。定着部21は、大きく分けて、搬送路Uの上側に配置されたヒータ51、サーミスタ52及び加熱ベルト53(以下これらをまとめてベルト加熱部54と呼ぶ)と、該搬送路Uの下側に配置された加圧ローラ55とにより構成されている。
次に、定着部21の構成について、図4を参照しながら説明する。定着部21は、大きく分けて、搬送路Uの上側に配置されたヒータ51、サーミスタ52及び加熱ベルト53(以下これらをまとめてベルト加熱部54と呼ぶ)と、該搬送路Uの下側に配置された加圧ローラ55とにより構成されている。
加熱部としてのヒータ51は、ステンレス又はセラミックを基材とした、左右方向に長く上下方向に短い直方体状に、すなわち左右方向に沿って細長く上下方向に薄い長方形の板状に形成されている。ヒータ51の下面には、所定の抵抗材料が所定のパターンを形成するように配置され、これらが電気的に接続されている。これによりヒータ51は、いわゆる面状ヒータを形成しており、低圧電源回路43(図3)から所定の電圧でなる電流が供給されることにより、下面を発熱させることができる。またヒータ51は、図示しないホルダにより左右の両端近傍が支持され、その位置が固定されている。
温度検出部としてのサーミスタ52は、ヒータ51の上面に当接した状態で取り付けられており、該ヒータ51の温度に応じて抵抗値を変化させる。制御部3は、該サーミスタ52における抵抗値の変化を電圧又は電流の変化として検出し、これを基にヒータ51の温度を検出することができる。
加熱ベルト53は、全体として中心軸を左右方向に沿わせた中空の円筒状に形成された、無端状のベルトとなっており、その内周面における下端近傍にヒータ51の下面が当接している。このため加熱ベルト53は、ヒータ51により局所的に加熱されることになる。この加熱ベルト53は、例えばポリイミド樹脂を基材としており、該ポリイミド樹脂を十分に薄く形成することにより、熱容量を小さく抑えている。また加熱ベルト53は、中間層としてシリコーンゴムからなる弾性層が設けられ、外周側にPFA(パーフルオロアルコキシアルカン)等のフッ素系樹脂による表面層が設けられている。
加圧ローラ55は、中心軸を左右方向に沿わせた円柱状に形成され、中心部分に左右方向に沿った回転軸を有している。この回転軸は、所定の支持部材により回転可能に支持されると共に、複数のギヤの組合せにより駆動力を伝達する伝達機構(図示せず)を介して定着モータ49から駆動力が伝達されるようになっている。
この加圧ローラ55は、ベルト加熱部54の真下に位置しており、搬送路U上において該加圧ローラ55の上端をベルト加熱部54の下端と当接させている。また加圧ローラ55は、発砲シリコーンゴム等によって構成されており、十分な弾性を有している。
かかる構成により加圧ローラ55は、定着モータ49から駆動力が伝達されると、回転軸を中心として回転する。このとき加圧ローラ55は、加熱ベルト53との間に摩擦が作用するため、該加熱ベルト53を回転させること、すなわち周方向に沿って走行させることができる。このとき加圧ローラ55は、搬送路U上に用紙Pが搬送されてきた場合、この用紙Pをベルト加熱部54へ押し付けることができる。
ところで定着部21では、定着モータ49を回転させて加圧ローラ55に対し駆動力を伝達させる場合、該加圧ローラ55の回転に伴って加熱ベルト53が走行するものの、該加熱ベルト53とヒータ51との間に摩擦が生じる。このため定着モータ49では、発生するトルクの値が、加熱ベルト53及びヒータ51の間に生じる摩擦に応じて定まることになる。
そこで定着部21では、加熱ベルト53の内周面に、耐熱性の潤滑用グリスが潤滑剤として塗布されている。これにより定着部21では、ヒータ51の加熱により加熱ベルト53が高温になった状態において、該加熱ベルト53及び該ヒータ51の間の摩擦を軽減して摺動性を高めるように、すなわち円滑に摺動させ得るようになっている。
ここで、定着部21において、定着モータ49から加圧ローラ55に駆動力を伝達して回転させながら、常温の状態でヒータ51による加熱ベルト53の加熱を開始した場合における、該定着モータ49に発生するトルクを想定する。このとき制御部3は、サーミスタ52により検出する温度を基に、ヒータ51に対する電力の供給を制御する。これに伴い、サーミスタ52により検出する温度は、図5に時間と温度との関係を温度特性曲線ST1として示すように、所定の目標温度に近づいた後、その後この目標温度を維持するように変化する。
仮に、加熱ベルト53及びヒータ51の間に潤滑用グリスを塗布していなかった場合、定着モータ49に発生するトルクは、図5にトルク特性曲線SQ1として示すように、当初にある程度の大きさとなり、時間の経過に伴い温度が上昇すると僅かに減少するものの、ほぼ一定の値を維持する。
一方、潤滑用グリスを塗布した場合、定着モータ49に発生するトルクは、図5にトルク特性曲線SQ2として示すように、当初に十分に大きな値となるものの、時間の経過に伴い温度が上昇すると、大幅に減少していき、潤滑用グリスを塗布しなかった場合よりも十分に小さくなる。
かかる構成により定着部21は、ヒータ51により加熱ベルト53を加熱して高温にすると共に、定着モータ49から伝達機構を介して伝達される力により加圧ローラ55を回転させる。これにより定着部21は、トナー画像が転写された状態で搬送路Uに沿って搬送されてくると、加熱ベルト53及び加圧ローラ55における外周面同士の間にこの用紙Pを挟み込んで当接し、これにより熱及び圧力を加えてトナー画像を用紙Pに定着させた上で、後方へ送り出すことができる。
[3.トルク検出部の構成]
次に、定着モータ49に発生するトルクを検出するトルク検出部60(図4)の構成について説明する。トルク検出部60は、電流検出抵抗61、比較器62、並びに分圧抵抗63及び64により構成されている。因みに定着モータ49には、制御部3の制御に基づいて設定される定着モータ電圧VMが印加され、この定着モータ電圧VMに応じた駆動速度で回転する。
次に、定着モータ49に発生するトルクを検出するトルク検出部60(図4)の構成について説明する。トルク検出部60は、電流検出抵抗61、比較器62、並びに分圧抵抗63及び64により構成されている。因みに定着モータ49には、制御部3の制御に基づいて設定される定着モータ電圧VMが印加され、この定着モータ電圧VMに応じた駆動速度で回転する。
電流検出抵抗61は、所定の抵抗値でなり、一端が定着モータ49に接続されると共に他端が接地されており、該定着モータ49に発生する負荷に応じた大きさの電流、いわゆる負荷電流が供給される。このため、該電流検出抵抗61における定着モータ49側に接続された接続点P1には、負荷電流の大きさに応じた電圧、すなわち定着モータ49において発生しているトルクの大きさに応じた電圧が表れる。この接続点P1は、比較器62の反転入力端子に接続されており、この電圧を表すトルク検出信号S1を該比較器62に供給する。
一方、分圧抵抗63及び64は、それぞれ所定の抵抗値でなり、互いの一端同士が接続点P2において接続され、該分圧抵抗63の他端が所定の基準電圧VRに接続されると共に、該分圧抵抗64の他端が接地されている。すなわち分圧抵抗63及び64は、基準電圧VRを互いの抵抗値の比率に応じて分圧している。また接続点P2は、比較器62の非反転入力端子に接続されており、該接続点P2における電圧を表すトルク基準信号S2を該比較器62に供給する。
比較器62は、非反転入力端子に入力されるトルク基準信号S2と反転入力端子に入力されるトルク検出信号S1とを比較し、比較結果を表すトルク比較結果信号S3を生成して、これを制御部3へ供給する。このトルク比較結果信号S3は、トルク基準信号S2の方が大きければハイレベルになり、トルク検出信号S1の方が大きければローレベルになる論理値となっている。
これにより制御部3は、トルク比較結果信号S3がハイレベルであれば、トルク検出信号S1が比較的小さいため、定着モータ49において発生しているトルクが比較的小さく、加熱ベルト53及びヒータ51の間に存在する潤滑用グリスの粘度が比較的低いことを認識できる。また制御部3は、トルク比較結果信号S3がローレベルであれば、トルク検出信号S1が比較的大きいため、定着モータ49において発生しているトルクが比較的大きく、加熱ベルト53及びヒータ51の間に存在する潤滑用グリスの粘度が比較的高いことを認識できる。
このようにトルク検出部60は、トルク検出信号S1及びトルク基準信号S2の比較結果を基に、定着モータ49において発生しているトルクをトルク基準信号S2に相当するトルク(以下これを基準トルクと呼ぶ)と比較した結果を取得することができる。
[4.定着準備処理]
ところで定着部21では、定着処理を行うために常温で定着モータ49の回転を開始させる場合に、特許文献1と同様にプレヒートを行うことにより、該定着モータ49に発生するトルクを低下させ、伝達機構に与えるダメージを軽減することが考えられる。
ところで定着部21では、定着処理を行うために常温で定着モータ49の回転を開始させる場合に、特許文献1と同様にプレヒートを行うことにより、該定着モータ49に発生するトルクを低下させ、伝達機構に与えるダメージを軽減することが考えられる。
この場合、定着部21は、最初に加圧ローラ55を停止したままヒータ51を加熱させ、潤滑用グリスの温度を高めて粘度を下げることにより、該加熱ベルト53及び該ヒータ51の間の摩擦を軽減してから定着モータ49の回転を開始させる。
しかしながら定着部21では、プレヒートを行う場合、上述したように、加熱ベルト53における周方向の位置に応じて温度が局所的に相違する「温度ムラ」が発生し、後の定着処理において用紙Pに定着させる画像に光沢ムラを発生させる可能性がある。ここで、プレヒートの温度を変化させた場合における、定着モータ49のトルクの大きさと、温度ムラの発生度合との関係は、図6(A)に示すテーブルTBL1のようにまとめることができる。
すなわち定着部21では、プレヒート温度が比較的高い場合、定着モータ49のトルクを小さく抑えること、すなわち伝達機構に与えるダメージを小さく抑えることができる反面、温度ムラの発生度合が大きくなる。一方、定着部21では、プレヒート温度が比較的低い場合、温度ムラの発生度合を小さく抑えることができる反面、定着モータ49のトルクが大きくなり、伝達機構に与えるダメージも大きくなってしまう。このように定着部21では、定着モータ49のトルクの大きさと、温度ムラの発生度合との間に、トレードオフの関係がある。
また定着部21では、定着モータ49を最初に回転させるときの駆動速度、すなわち初速の大きさに応じて、発生するトルクの大きさが相違すると共に、ウォームアップ時間、すなわちヒータ51の加熱を開始してから加熱ベルト53が全周に渡って概ねトナーの定着が可能な温度に到達するまでの時間も相違する。ここで、定着モータ49の初速を相違させた場合における、定着モータ49のトルクの大きさと、ウォームアップ時間の長さとの関係は、図6(B)に示すテーブルTBL2のようにまとめることができる。
すなわち定着部21では、定着モータ49の初速が比較的遅い場合、定着モータ49のトルクを小さく抑えること、すなわち伝達機構に与えるダメージを小さく抑えることができる反面、ウォームアップ時間が長くなってしまう。一方、定着モータ49の初速が比較的速い場合、定着モータ49のトルクが大きくなり、伝達機構に与えるダメージも大きくなってしまう。このように定着部21では、定着モータ49のトルクの大きさと、ウォームアップ時間との間にも、トレードオフの関係がある。
そこで制御部3は、これらのトレードオフの関係を踏まえながら、定着モータ49の回転を開始して定着部21による定着処理の準備を行う定着準備処理を行うようになっている。この定着準備処理では、前段の処理として、図7に示すプレヒート処理手順RT1に従ってヒータ51によるプレヒートを開始した後、後段の処理として、初期駆動処理手順RT2に従って定着モータ49の駆動を開始するようになっている。
[4−1.プレヒート処理]
制御部3は、図示しない上位装置から印刷指示や画像データを受け付けると、プレヒート処理手順RT1(図7)を開始してステップSP1へ移る。ステップSP1において制御部3は、サーミスタ52により検出した検出温度を基に、ヒータ51における上面の温度が所定の温度T0(例えば50[℃])未満であるか否かを判定する。
制御部3は、図示しない上位装置から印刷指示や画像データを受け付けると、プレヒート処理手順RT1(図7)を開始してステップSP1へ移る。ステップSP1において制御部3は、サーミスタ52により検出した検出温度を基に、ヒータ51における上面の温度が所定の温度T0(例えば50[℃])未満であるか否かを判定する。
ここで肯定結果が得られると、このことは、例えば最後に印刷処理を完了して定着部21の加熱を終了してから十分に時間が経過しており、ヒータ51及び加熱ベルト53の温度が比較的低いために、定着モータ49の回転を開始する前にプレヒートを行うべきであることを表している。このとき制御部3は、次のステップSP2へ移ってヒータ51を加熱させることによりプレヒートを開始し、次のステップSP3へ移る。
ステップSP3において制御部3は、サーミスタ52から得られる検出温度、すなわちヒータ51における上面の温度が所定のプレヒート温度T1(例えば80[℃])に到達したか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、制御部3は、このステップSP3を繰り返すことにより、検出温度がプレヒート温度T1に到達するのを待ち受ける。
一方、ステップSP3において肯定結果が得られると、このことは、ヒータ51の上面がプレヒート温度T1に到達したため、該ヒータ51の近傍に塗布されている潤滑用グリスの温度も、このプレヒート温度T1に近い温度まで上昇したことを表している。この場合、定着部21では、ヒータ51及び加熱ベルト53の間において、潤滑用グリスの粘度が十分に低下するため、加圧ローラ55を回転させるために定着モータ49に発生するトルクも十分に小さくなる。このとき制御部3は、次のステップSP4へ移る。
また、ステップSP1において否定結果が得られると、このことは、例えば最後に印刷処理を完了して定着部21の加熱を終了してからの経過時間が比較的短く、ヒータ51及び加熱ベルト53の温度が比較的高いために、定着モータ49の回転を開始する前にプレヒートを行う必要が無いことを表している。このとき制御部3は、プレヒートを行うこと無く、次のステップSP4へ移る。
ステップSP4において制御部3は、プレヒートを終了すると共に、次の初期駆動処理を開始するべく、プレヒート処理手順RT1を終了する。
[4−2.初期駆動処理]
続いて制御部3は、初期駆動処理手順RT2(図8)を開始してステップSP11へ移り、定着モータ49に所定の電圧を印加することにより、該定着モータ49を所定の初期駆動速度V0で回転させ、次のステップSP12へ移る。因みに初期駆動速度V0は、回転する加圧ローラ55における周側面の走行速度、すなわち走行する加熱ベルト53の走行速度に換算した場合に、例えば50[mm/sec]となるような値となっている。
続いて制御部3は、初期駆動処理手順RT2(図8)を開始してステップSP11へ移り、定着モータ49に所定の電圧を印加することにより、該定着モータ49を所定の初期駆動速度V0で回転させ、次のステップSP12へ移る。因みに初期駆動速度V0は、回転する加圧ローラ55における周側面の走行速度、すなわち走行する加熱ベルト53の走行速度に換算した場合に、例えば50[mm/sec]となるような値となっている。
ここで、プレヒート処理手順RT1を開始した時点を時点TM0とし、且つステップSP3において肯定結果が得られた時点を時点TM1として、定着部21における時間の経過と温度との関係をグラフ化すると、図9(B)に示す温度特性曲線ST11のように表すことができる。
すなわち温度特性曲線ST11は、時点TM0から時点TM1までの間、ほぼ直線状に、単調に増加した後、時点TM1において減少に転じた後、再び増加する。このとき定着部21では、時点TM1において定着モータ49が回転を開始して加熱ベルト53の走行が開始されると、それまで加熱されていなかった箇所がヒータ51に当接するようになるため、一時的に温度が低下するものの、やがて増加に転じる。
また、定着部21における時間の経過と定着モータ49の駆動速度との関係をグラフ化すると、図9(B)に示す速度特性曲線SV11のように表すことができる。すなわち速度特性曲線SV11は、時点TM0から時点TM1までの間は、速度「0」である一方、時点TM1以降は初期駆動速度V0となる。
さらに、定着モータ49における時間の経過とトルクとの関係をグラフ化すると、図9(A)に表すトルク特性曲線SQ11のように表すことができる。このトルク特性曲線SQ11は、定着モータ49が初期駆動速度V0で回転を開始する時点TM1の直後において、すなわち加熱ベルト53の走行開始直後に比較的高いトルク値TQ11となり、時間の経過と共に温度が上昇すると、下降していく。
ステップSP12において制御部3は、ヒータ51の定温制御として、所定の定着温度T2を目標温度とするフィードバック制御、すなわちサーミスタ52により得られる検知温度を該定着温度T2に合わせて維持するような制御を開始して、次のステップSP13へ移る。因みに定着温度T2は、定着処理を行う場合の適切な温度であり、例えば180[℃]となっている。
ステップSP13において制御部3は、ヒータ51の定温制御を開始してから、すなわち図9における時点TM1から、所定の時間TS(例えば20[ms])が経過したか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、制御部3はこのステップSP13を繰り返すことにより、時間TSが経過するのを待ち受ける。
一方、ステップSP13において肯定結果が得られると、制御部3は次のステップSP14へ移り、トルク比較結果信号S3がハイレベルであるか否か、すなわちトルク検出信号S1がトルク基準信号S2よりも小さいか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことはトルク検出信号S1がトルク基準信号S2よりも大きく、定着モータ49において発生しているトルクが比較的大きいため、この時点では定着モータ49の駆動速度を高めるべきではないことを表している。すなわちこれは、時間の経過により潤滑用グリスの温度が上昇してその粘度が低下し、トルクが低下するのを待つべきことを意味している。このとき制御部3は、次のステップSP15へ移る。
ステップSP15において制御部3は、次にプレヒート処理手順RT1(図7)を実行する場合に備えた処理を行う。具体的に制御部3は、プレヒート温度T1に所定の温度差分値ΔT(例えば5[℃])を加算すると共に、初期駆動速度V0から所定の速度差分値ΔV(例えば5[mm/sec])を減算した上で、再度ステップSP13に戻る。
一方、ステップSP14において肯定結果が得られると、このことは、潤滑用グリスの温度が十分に高まってその粘度が十分に下がったことにより、定着モータ49に発生するトルクが十分に小さくなったことを表している。このことは、図9(A)にトルク特性曲線SQ11として示すように、定着モータ49に発生するトルクが、トルク基準信号S2に相当する基準トルクTQ2よりも低下したことを表している。このとき制御部3は、次のステップSP16に移る。
ステップSP16において制御部3は、定着モータ49の駆動速度を初期駆動速度V0からより大きな中間駆動速度V1に変更して、次のステップSP17へ移る。因みに中間駆動速度V1は、例えば加熱ベルト53の走行速度に換算して100[mm/sec]であり、初期駆動速度V0(50[mm/sec])よりも大きく(すなわち速く)なっている。
ここで、定着モータ49の駆動速度を中間駆動速度V1に変更した時点を時点TM2とすると、速度特性曲線SV11(図9(B))は、この時点TM2において矩形状に屈曲して中間駆動速度V1となる。
これに伴い定着部21では、温度特性曲線ST11(図9(B))として示すように、サーミスタ52により検出するヒータ51の温度が、時点TM1の直後と同様に、一時的に減少してから再び増加に転じる。さらにこのとき定着モータ49に発生するトルクは、トルク特性曲線SQ11(図9(A))として示すように、時点TM1の直後と同様に、一時的に増加してピークを形成してから、再び減少に転じる。
ステップSP17において制御部3は、ステップSP13と同様に、定着モータ49の駆動速度を中間駆動速度V1に変更してから、すなわち時点TM2から、所定の時間TSが経過したか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、制御部3はこのステップSP17を繰り返すことにより、時間TSが経過するのを待ち受ける。
一方、ステップSP17において肯定結果が得られると、制御部3は次のステップSP18へ移り、ステップSP14と同様に、トルク比較結果信号S3がハイレベルであるか否か、すなわちトルク検出信号S1がトルク基準信号S2よりも小さいか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことはトルク検出信号S1がトルク基準信号S2よりも大きく、定着モータ49において発生しているトルクが比較的大きいため、時間の経過により潤滑用グリスの温度が上昇してその粘度が低下し、トルクが低下するのを待つべきことを表している。このとき制御部3は、再度ステップSP17に戻り、再び時間TSが経過するのを待ち受ける。
一方、ステップSP18において肯定結果が得られると、このことは、ステップSP14において肯定結果が得られた場合と同様に、潤滑用グリスの温度が十分に高まってその粘度が十分に下がり、定着モータ49に発生するトルクが十分に小さくなったことを表している。このことは、図9(A)にトルク特性曲線SQ11として示すように、定着モータ49に発生するトルクが、トルク基準信号S2に相当する基準トルクTQ2よりも低下したことを表している。このとき制御部3は、次のステップSP19に移る。
ステップSP19において制御部3は、定着モータ49の駆動速度を中間駆動速度V1からより大きな定着駆動速度V2に変更して、次のステップSP20へ移る。ここで、定着モータ49の駆動速度を定着駆動速度V2に変更した時点を時点TM3とすると、速度特性曲線SV11(図9(B))は、時点TM2の場合と同様、時点TM3において矩形状に屈曲して定着駆動速度V2となる。
これに伴い定着部21では、温度特性曲線ST11(図9(B))として示すように、サーミスタ52により検出するヒータ51の温度が、時点TM1の直後及び時点TM2の直後と同様に、一時的に減少してから再び増加に転じる。さらにこのとき定着モータ49に発生するトルクは、トルク特性曲線SQ11(図9(A))として示すように、時点TM1の直後及び時点TM2の直後と同様に、一時的に増加してピークを形成してから、再び減少に転じる。
ステップSP20において制御部3は、ステップSP13及びSP17と同様に、定着モータ49の駆動速度を定着駆動速度V2に変更してから、すなわち時点TM3から、所定の時間TSが経過したか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、制御部3はこのステップSP20を繰り返すことにより、時間TSが経過するのを待ち受ける。
一方、ステップSP20において肯定結果が得られると、制御部3は次のステップSP21へ移り、ステップSP14及びSP18と同様に、トルク比較結果信号S3がハイレベルであるか否か、すなわちトルク検出信号S1がトルク基準信号S2よりも小さいか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことはトルク検出信号S1がトルク基準信号S2よりも大きく、定着モータ49において発生しているトルクが比較的大きいため、時間の経過により潤滑用グリスの温度が上昇してその粘度が低下し、トルクが低下するのを待つべきことを表している。このとき制御部3は、再度ステップSP20に戻り、再び時間TSが経過するのを待ち受ける。
一方、ステップSP21において肯定結果が得られると、このことは、ステップSP14及びSP18において肯定結果が得られた場合と同様に、潤滑用グリスの温度が十分に高まってその粘度が十分に下がり、定着モータ49に発生するトルクが十分に小さくなったことを表している。このことは、トルク特性曲線SQ11(図9(A))のように、定着モータ49に発生するトルクが、トルク基準信号S2に相当する基準トルクTQ2よりも低下したことを表している。このとき制御部3は、次のステップSP22に移る。
ステップSP22において制御部3は、サーミスタ52から得られる検出温度、すなわちヒータ51における上面の温度が定着温度T2に到達したか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、制御部3はこのステップSP22を繰り返すことにより、ヒータ51における上面の温度が定着温度T2に到達するのを待ち受ける。一方、ステップSP22において肯定結果が得られると、このことは図9(A)における時点TM4のように、ヒータ51及び加熱ベルト53が定着処理に適した温度に到達したことを表している。このとき制御部3は、次のステップSP23へ移る。
ステップSP23において制御部3は、加熱ベルト53がステップSP11において走行を開始してから1周を走行したか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、制御部3はこのステップSP23を繰り返すことにより、加熱ベルト53が1周を走行し終えるのを待ち受ける。一方、ステップSP23において肯定結果が得られると、このことは加熱ベルト53が走行することにより全周に渡ってヒータ51により加熱され、周方向の位置ごとの温度ムラが低減された状態になったことを表している。このとき制御部3は、次のステップSP24へ移って初期駆動処理手順RT2を終了する。
因みに制御部3は、この初期駆動処理手順RT2を終了すると、画像形成ユニット17(図1及び図2)においてトナー画像を形成して用紙Pに転写し、これを定着部21に供給して定着させる。
[5.効果等]
以上の構成において、本実施の形態による画像形成装置1の制御部3は、定着部21により定着処理を開始するときに、プレヒート処理手順RT1(図7)及び初期駆動処理手順RT2(図8)を行うようにした。
以上の構成において、本実施の形態による画像形成装置1の制御部3は、定着部21により定着処理を開始するときに、プレヒート処理手順RT1(図7)及び初期駆動処理手順RT2(図8)を行うようにした。
仮に、定着部21において、時点TM1(図9(A))に定着モータ49の駆動速度を停止した状態から定着駆動速度V2(図9(B))に直接切り替えた場合、図5と同様のトルク特性曲線SQ2を図9に破線で示すように、トルクが時点TM1の直後に比較的大きい値になってから徐々に低下する。すなわちこの場合、時点TM1の直後に、極めて大きいトルクが発生するため、定着モータ49から駆動力を伝達する伝達機構にダメージを与える恐れがあった。
これに対して本実施の形態による制御部3は、初期駆動処理手順RT2のステップSP14等において、ヒータ51により潤滑用グリスを加熱して粘度を低下させながら、定着モータ49を所定の駆動速度で動作させて加熱ベルト53を走行させる。この状態において制御部3は、定着モータ49に発生するトルクの大きさを表すトルク検出信号S1がトルク基準信号S2よりも下回る度に、該定着モータ49の駆動速度をより高い速度に切り替えるようにした。
これを換言すれば、制御部3は、定着モータ49に発生するトルクを監視しながら、該トルクが十分に低下する度に、該定着モータ49の駆動速度を、比較的小さい変動幅ずつ、段階的に高めるようにした。
このため制御部3は、定着モータ49の駆動速度を切り替えた直後にトルクが一時的に上昇するときの上昇幅を、該駆動速度を大きい変動幅で切り替える場合と比較して、格段に小さく抑えることができる(図9(A))。これにより画像形成装置1は、定着モータ49において発生するトルクを十分に小さく抑えることができるので、該定着モータ49から定着部21の加圧ローラ55に駆動力を伝達する伝達機構に与えるダメージを小さく抑えることができる。
また制御部3は、プレヒート処理手順RT1において、サーミスタ52により検出する温度が定着温度T2(180[℃])よりも低いプレヒート温度T1(80[℃])となった段階でプレヒートを終了して定着モータ49の回転を開始するようにした。これにより画像形成装置1は、定着温度T2になるまでプレヒートを継続する場合と比較して、温度ムラの度合を小さく抑えることができ(図6(A))、定着処理において光沢ムラの発生度合を低減させることができる。
さらに制御部3は、初期駆動処理手順RT2(図8)において、ステップSP14、SP18及びSP21において、何れもトルク検出信号S1をトルク基準信号S2と比較することにより、それぞれトルクが十分に低下したか否かを判断するようにした。このため画像形成装置1では、何れの比較処理においても、トルク検出部60(図4)の比較器62による比較結果として生成されるトルク比較結果信号S3の値を参照すれば良いため、比較処理ごとの専用の比較回路を設ける必要や、他の複雑な演算処理等を行う必要が無い。
これに加えて制御部3は、初期駆動処理手順RT2(図8)のステップSP15において、プレヒート温度T1に温度差分値ΔTを加算すると共に、初期駆動速度V0から速度差分値ΔVを減算するようにした。これにより画像形成装置1は、次にプレヒート処理手順RT1を実行するときに、プレヒートによってヒータ51等の温度を今回よりも高いプレヒート温度T1まで上昇させると共に、定着モータ49を今回よりも低い初期駆動速度V0で回転させることができる。これに伴い制御部3は、次のプレヒート処理において今回よりも潤滑用グリスの温度を高めると共に加熱ベルト53の走行速度を低下させることができるので、図6(A)及び(B)に示した関係により、定着モータ49のトルクをより低下させることができる。
また制御部3は、プレヒート処理手順RT1(図7)において、最初のステップSP1においてサーミスタ52により検出した温度が温度T0よりも高い場合には、プレヒートを行わないようにした。これにより画像形成装置1は、温度が十分に高く潤滑用グリスの粘度が十分に下がっている場合には、プレヒートを省略することにより、定着部21において定着処理が可能となるまでの待機時間を短縮させることができる。
以上の構成によれば、本実施の形態による画像形成装置1の制御部3は、ヒータ51により潤滑用グリスを加熱して粘度を低下させながら、定着モータ49を動作させて加熱ベルト53を走行させ、トルク検出信号S1がトルク基準信号S2よりも下回る度に、該定着モータ49の駆動速度をより高い速度に切り替えるようにした。これにより画像形成装置1は、加熱ベルト53の各部を徐々に加熱しながら、定着モータ49において発生するトルクを十分に小さく抑えることができるので、定着処理における光沢ムラの発生を効果的に低減できると共に、該定着モータ49から定着部21の加圧ローラ55に駆動力を伝達する伝達機構に与えるダメージを小さく抑えることができる。
[6.他の実施の形態]
なお上述した実施の形態においては、初期駆動処理手順RT2(図8)において、ステップSP14、SP18及びSP21の各処理において、何れもトルク検出信号S1をトルク基準信号S2と比較することにより、すなわち同一の比較基準を用いて、それぞれトルクが十分に低下したか否かを判断する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば各処理において、トルク検出信号S1と比較する信号の値をそれぞれ相違させる等、比較基準を互いに相違させても良い。この場合、例えば比較する信号ごとにトルク検出部60と同様の回路を設けても良く、或いはトルク検出信号S1をアナログ・ディジタル変換処理によりディジタル値に変換し、これを予め記憶しておいた複数の基準値とそれぞれ比較しても良い。さらにこの場合、サーミスタ52により検出した温度に応じて、基準値を変化させても良い。
なお上述した実施の形態においては、初期駆動処理手順RT2(図8)において、ステップSP14、SP18及びSP21の各処理において、何れもトルク検出信号S1をトルク基準信号S2と比較することにより、すなわち同一の比較基準を用いて、それぞれトルクが十分に低下したか否かを判断する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば各処理において、トルク検出信号S1と比較する信号の値をそれぞれ相違させる等、比較基準を互いに相違させても良い。この場合、例えば比較する信号ごとにトルク検出部60と同様の回路を設けても良く、或いはトルク検出信号S1をアナログ・ディジタル変換処理によりディジタル値に変換し、これを予め記憶しておいた複数の基準値とそれぞれ比較しても良い。さらにこの場合、サーミスタ52により検出した温度に応じて、基準値を変化させても良い。
また上述した実施の形態においては、プレヒート処理手順RT1(図7)において、温度が比較的低い場合に、プレヒートを行ってから定着モータ49を初期駆動速度V0で回転させる場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば温度に拘わらず、プレヒートを行わずに定着モータ49を初期駆動速度V0で回転させるようにしても良い。この場合、初期駆動速度V0をさらに低い値に設定することにより、定着モータ49に発生するトルクを引き下げても良い。
さらに上述した実施の形態においては、プレヒート処理手順RT1(図7)のステップSP3において、温度がプレヒート温度T1に到達したことを、プレヒートを終了するための条件とする場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えばプレヒートを開始してから所定のプレヒート時間が経過した時点でプレヒートを終了する等、種々の条件を満たした場合にプレヒートを終了しても良い。この場合、例えばステップSP2においてプレヒートを開始する段階で、定着温度T2を目標温度とするフィードバック制御を開始し、ステップSP12を省略しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、初期駆動処理手順RT2(図8)のステップSP15において、次回のプレヒート処理のために、プレヒート温度T1を増加させると共に初期駆動速度V0を減少させる場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えばプレヒート温度T1の増加及び初期駆動速度V0の減少のうち何れか一方のみを行っても良く、或いは何れも行わないようにしても良い。或いは、ステップSP14において肯定結果が得られた場合や複数の印刷ジョブを連続して実行した際に何れもトルクに問題が無かった場合等に、プレヒート温度T1の減少及び初期駆動速度V0の増加のうち少なくとも一方を行うようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、初期駆動処理手順RT2(図8)のステップSP13、SP17及びSP20において、何れも同一の時間TS(20[ms])だけ待機する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、各ステップにおいてそれぞれ異なる時間だけ待機するようにしても良い。或いは、そのときサーミスタ52により検出した温度に応じて待機時間を設定する等、待機時間を適宜変化させるようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、初期駆動処理手順RT2(図8)のステップSP22において、サーミスタ52による検出温度が定着温度T2に到達するまで待機する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えばステップSP13等において待機する時間TSを比較的長い時間に設定した場合に、このステップSP22を省略しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、初期駆動処理手順RT2(図8)のステップSP23において、加熱ベルト53が1周走行したか否かを判定する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば加熱ベルト53が2周以上回転したか否か等、任意の回転数を判断条件としても良い。この場合、回転数を増加させることにより、時間を要するものの、定着処理の開始時点で温度ムラを減少させることができる。また、定着モータ49を加速するタイミングを加熱ベルト53の回転周期に同期させても良い。
さらに上述した実施の形態においては、定着モータ49の駆動速度を、停止した状態から初期駆動速度V0(50[mm/s])、中間駆動速度V1(100[mm/s])及び定着駆動速度V2(150[mm/s])の3段階に分けて段階的に増加させる場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば中間駆動速度V1を省略して2段階としても良く、或いはさらに異なる駆動速度を設定して4段階以上としても良い。また駆動速度同士の差分値は、同等に揃えなくても良い。
さらに上述した実施の形態においては、定着モータ49の駆動速度を段階的に変化させる場合、すなわち速度特性曲線SV11(図9(B))が折れ線状若しくは階段状に屈曲する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば定着モータ49の駆動速度を連続的に変化させ、速度特性曲線SV11(図9(B))が曲線を描くようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、面状ヒータとして構成されたヒータ51(図3)により加熱ベルト53を加熱する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えばハロゲンヒータ及びその周囲を囲む反射板等により構成された加熱部等、種々の構成でなる加熱部により加熱ベルト53を加熱しても良い。この場合、加熱部の一部を加熱ベルト53に当接させると共に、両者の間に潤滑用グリスを塗布すれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、サーミスタ52により加熱ベルト53におけるヒータ51の近傍部分や該ヒータ51の温度を検出する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、種々の構成でなる温度検出部によりヒータ51等の温度を検出しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、サーミスタ52をヒータ51の上面側に当接させる位置に設ける場合について述べた(図3)。しかしながら本発明はこれに限らず、ヒータ51に当接若しくは極めて近接した種々の位置にサーミスタ52を設けても良い。
さらに上述した実施の形態においては、プリンタでなる画像形成装置1に本発明を適用する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば複写機やファクシミリ装置、或いはこれらの複数の機能を有するMFP(Multi Function Peripheral)等、電子写真方式によりトナー画像を形成して用紙に定着させる機能を有する種々の電子機器に適用しても良い。また、複数色に対応する複数の画像形成ユニット17を用いて、いわゆるカラー印刷を行う機器に限らず、1個の画像形成ユニット17により単色(モノクロ)の印刷を行う機器に適用しても良い。
さらに本発明は、上述した実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した実施の形態においては、画像形成部としての画像形成ユニット17と、定着部としての定着部21と、駆動部としての定着モータ49及び加圧ローラ55と、トルク検出部としてのトルク検出部60と、制御部としての制御部3とによって画像形成装置としての画像形成装置1を構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる画像形成部と、定着部と、駆動部と、トルク検出部と、制御部とによって画像形成装置を構成しても良い。
本発明は、例えば電子写真方式によってトナー画像を形成して用紙に定着させることにより印刷するプリンタやMFP等で利用できる。
1……画像形成装置、3……制御部、17……画像形成ユニット、21……定着部、49……定着モータ、51……ヒータ、52……サーミスタ、53……加熱ベルト、54……ベルト加熱部、55……加圧ローラ、60……トルク検出部、61……電流検出抵抗、62……比較器、63、64……分圧抵抗、P……用紙、RT1……プレヒート処理手順、RT2……初期駆動処理手順、S1……トルク検出信号、S2……トルク基準信号、S3……トルク比較結果信号、SQ11……トルク特性曲線、ST11……温度特性曲線、SV11……速度特性曲線、T0……温度、T1……プレヒート温度、T2……定着温度、TQ11……トルク値、V0……初期駆動速度、V1……中間駆動速度、V2……定着駆動速度、ΔT……温度差分値、ΔV……速度差分値。
Claims (10)
- 現像剤により画像を表した現像剤像を形成する画像形成部と、
無端状でなり内周面に潤滑剤が塗布され周方向に走行可能なベルトと、該ベルトの該内周面に当接して局所的に加熱する加熱部とを有し、前記現像剤像が転写された媒体に前記ベルトの外周面を当接させる定着部と、
前記ベルトに駆動力を伝達して走行させる駆動部と、
前記駆動部のトルクを検出するトルク検出部と、
前記トルク検出部によるトルク検出結果を基に前記駆動部を制御する制御部と
を具え、
前記制御部は、前記加熱部を加熱させると共に前記駆動部により前記ベルトを走行させる初期駆動処理において、前記トルク検出部の前記トルク検出結果に応じて前記駆動部による駆動速度を変化させる
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御部は、前記初期駆動処理において、前記トルク検出部の前記トルク検出結果が所定の基準トルクを下回る度に、前記駆動部による前記駆動速度を増加させる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記初期駆動処理において、前記駆動部による前記駆動速度に応じて、前記基準トルクがそれぞれ設定されている
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記初期駆動処理において、前記トルク検出部による前記トルク検出結果が所定の基準トルクよりも大きい場合には、次回の前記初期駆動処理における前記駆動部による前記駆動速度を今回よりも減少させ、該トルク検出結果が該基準トルクよりも小さい場合には、次回の前記初期駆動処理における前記駆動部による前記駆動速度を今回よりも増加させるよう制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記駆動部により前記ベルトを停止させて前記加熱部を加熱させるプレヒート処理を行った後、前記初期駆動処理を行うよう制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記定着部は、前記加熱部の温度を検出する温度検出部をさらに具え、
前記制御部は、前記温度検出部から得られる検出温度を基に、前記プレヒート処理において前記加熱部を所定のプレヒート温度に加熱させ、その後の前記初期駆動処理において、該プレヒート温度よりも高く、前記媒体に前記ベルトの外周面を当接させて前記現像剤像を定着させる定着温度に加熱させる
ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記定着部は、前記加熱部の温度を検出する温度検出部をさらに具え、
前記制御部は、前記プレヒート処理において前記温度検出部による検出温度が所定のプレヒート温度に到達した段階で該プレヒート処理を終了させ、その後の前記初期駆動処理において、前記トルク検出部による前記トルク検出結果が所定の基準トルクよりも大きい場合には、次回の前記プレヒート処理における前記プレヒート温度を今回よりも増加させ、該トルク検出結果が該基準トルクよりも小さい場合には、次回の前記プレヒート処理における前記プレヒート温度を今回よりも減少させるよう制御する
ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記プレヒート処理において前記加熱部による加熱の開始から所定のプレヒート時間が経過した段階で該プレヒート処理を終了させ、その後の前記初期駆動処理において、前記トルク検出部による前記トルク検出結果が所定の基準トルクよりも大きい場合には、次回の前記プレヒート処理における前記プレヒート時間を今回よりも増加させ、該トルク検出結果が該基準トルクよりも小さい場合には、次回の前記プレヒート処理における前記プレヒート時間を今回よりも短縮させるよう制御する
ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。 - 前記定着部は、前記加熱部の温度を検出する温度検出部をさらに具え、
前記制御部は、前記温度検出部により検出した温度が所定の温度以上であった場合、前記プレヒート処理を省略して前記初期駆動処理を行わせるよう制御する
ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 所定の定着部において、無端状でなり内周面に潤滑剤が塗布され周方向に走行可能なベルトの該内周面に当接する加熱部により、該ベルトを局所的に加熱させる加熱ステップと、
所定の駆動部から駆動力を伝達することにより前記ベルトを走行させる駆動ステップと、
所定のトルク検出部により、前記駆動部のトルクを検出する検出ステップと、
所定の制御部により、前記検出ステップにおいて検出されたトルク検出結果に応じて前記駆動部による駆動速度を制御する制御ステップと、
所定の画像形成部により、現像剤によって画像が表された現像剤像を形成する画像形成ステップと、
前記定着部において、前記現像剤像が転写された媒体に前記ベルトを当接させる定着ステップと
を具えることを特徴とする定着制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017015645A JP2018124390A (ja) | 2017-01-31 | 2017-01-31 | 画像形成装置及び定着制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017015645A JP2018124390A (ja) | 2017-01-31 | 2017-01-31 | 画像形成装置及び定着制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018124390A true JP2018124390A (ja) | 2018-08-09 |
Family
ID=63111270
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017015645A Pending JP2018124390A (ja) | 2017-01-31 | 2017-01-31 | 画像形成装置及び定着制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2018124390A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2020004607A1 (ja) | 2018-06-29 | 2020-01-02 | 株式会社リボミック | アプタマー製剤 |
| JP2022091646A (ja) * | 2020-12-09 | 2022-06-21 | キヤノン株式会社 | 加熱装置及び画像形成装置 |
| JP7628852B2 (ja) | 2021-03-22 | 2025-02-12 | シャープ株式会社 | 定着装置および画像形成装置 |
-
2017
- 2017-01-31 JP JP2017015645A patent/JP2018124390A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2020004607A1 (ja) | 2018-06-29 | 2020-01-02 | 株式会社リボミック | アプタマー製剤 |
| JP2022091646A (ja) * | 2020-12-09 | 2022-06-21 | キヤノン株式会社 | 加熱装置及び画像形成装置 |
| JP7608138B2 (ja) | 2020-12-09 | 2025-01-06 | キヤノン株式会社 | 加熱装置及び画像形成装置 |
| JP7628852B2 (ja) | 2021-03-22 | 2025-02-12 | シャープ株式会社 | 定着装置および画像形成装置 |
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