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JP2018124365A - 防音材 - Google Patents

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JP2018124365A
JP2018124365A JP2017015146A JP2017015146A JP2018124365A JP 2018124365 A JP2018124365 A JP 2018124365A JP 2017015146 A JP2017015146 A JP 2017015146A JP 2017015146 A JP2017015146 A JP 2017015146A JP 2018124365 A JP2018124365 A JP 2018124365A
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JP2017015146A
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甲斐 誠
Makoto Kai
誠 甲斐
栄司 松田
Eiji Matsuda
栄司 松田
優和 加藤
Masakazu Kato
優和 加藤
竜雄 湯澤
Tatsuo Yuzawa
竜雄 湯澤
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

【課題】吸音層の吸音性能が低下することを抑制しつつ、吸音層が濡れることを防止できる吸音材を提供すること。【解決手段】防音材1に、吸音層2と、吸音層2を覆う防水通気層3とを設ける。防水通気層3の撥水性は、ISO 4920に規定された撥水性試験において、4級以上であり、防水通気層3の通気抵抗は、1.0×103Pa・s/m2以上、1.0×106Pa・s/m2以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、防音材に関する。
従来、騒音防止のために、車両、建造物などの各種構造体に防音材を設けることが知られている。
例えば、吸音層と、吸音層の厚み方向一方側に配置される遮音層と、吸音層と遮音層とを厚み方向に隔てる空間層とを備える吸音材が提案されている(下記特許文献1参照)。
特開2016−157113号公報
しかし、特許文献1に記載の吸音材では、設置場所により、吸音材の内部に水が浸入し、吸音層が濡れる場合がある。吸音層が濡れると、吸音層の吸音性能が低下する場合がある。また、吸音層が濡れることを防ぐために、通気性が低い布帛などで吸音層を覆った場合も、吸音層の吸音性能が低下する場合がある。
そこで、本発明は、吸音層の吸音性能が低下することを抑制しつつ、吸音層が濡れることを防止できる防音材を提供する。
本発明[1]は、吸音層と、前記吸音層を覆う防水通気層とを備え、前記防水通気層の撥水性が、ISO4920に規定された撥水性試験において、4級以上であり、前記防水通気層の通気抵抗が、1.0×10Pa・s/m以上、1.0×10Pa・s/m以下である、防音材を含む。
このような構成によれば、防水性と通気性とを併せ持った防水通気層により、吸音層が覆われている。具体的には、撥水性が、ISO 4920に規定された撥水性試験において、4級以上であり、通気抵抗が、1.0×10Pa・s/m以上、1.0×10Pa・s/m以下である防水通気層により、吸音層が覆われている。
そのため、吸音層が濡れることを防止しながら、吸音層に対する通気性を確保することができる。
その結果、吸音層の吸音性能が低下することを抑制しつつ、吸音層が濡れることを防止できる。
本発明[2]は、前記吸音層が、前記吸音層の厚み方向において、第1層と、前記第1層に積み重なる第2層とを備え、前記第1層が、前記厚み方向において、前記防水通気層と前記第2層との間に配置され、前記第1層の通気抵抗が、1.0×10Pa・s/m以上、1.0×10Pa・s/m以下である、上記[1]の防音材を含む。
このような構成によれば、吸音層が複数の層(第1層および第2層)を備え、防水通気層と第2層との間に配置される第1層の通気性が確保されている。具体的には、第1層の通気抵抗は、1.0×10Pa・s/m以上、1.0×10Pa・s/m以下である。
そのため、第1層により、吸音層における通気性を確保することができる。
その結果、吸音層の吸音性能が低下することを、より抑制できる。
本発明[3]は、前記第1層が、繊維系吸音材を含み、前記第2層が、発泡体系吸音材を含む、上記[2]の防音材を含む。
このような構成によれば、高周波領域の音に対する吸音特性が優れている繊維系吸音材と、低周波領域の音に対する吸音特性が優れている発泡体系吸音材とによって、幅広い周波数帯の音を吸音できる。
本発明[4]は、前記吸音層の厚みと前記防水通気層の厚みとの総和が、10mm以上である、上記[1]〜[3]のいずれか一項の防音材を含む。
このような構成によれば、吸音層および防水通気層の厚みを確保することができ、防音材の防音性能を確保できる。
本発明[5]は、前記吸音層の厚み方向において前記吸音層に対して前記防水通気層の反対側に配置される遮音層を、さらに備える、上記[1]〜[4]のいずれか一項の防音材を含む。
このような構成によれば、吸音層で吸収しきれなかった音を、遮音層によって遮断することができる。
本発明によれば、吸音層の吸音性能が低下することを抑制しつつ、吸音層が濡れることを防止できる。
図1は、本発明の一実施形態としての防音材の斜視図である。なお、図1では、吸音層を図示するために、防水通気層の一部を切り欠いている。 図2は、図1のA−A断面図である。 図3は、本発明の第1変形例を示す断面図である。 図4は、本発明の第2変形例を示す断面図である。 図5は、本発明の第3変形例を示す断面図である。 図6は、本発明の第4変形例を示す断面図である。
図1および図2に示すように、本発明の一実施形態としての防音材1は、吸音層2と、防水通気層3と、遮音層4とを備える。
吸音層2は、防音材1の内部に配置される。吸音層2は、平板形状を有する。吸音層2は、所定の方向において厚みを有する。吸音層2は、その厚み方向と直交する方向に延びる。吸音層2は、音を吸収する。詳しくは、吸音層2は、音波による空気の振動を吸収する。これにより、吸音層2は、音が吸音層2を透過すること、および、音が吸音層2によって反射されることを抑制する。
吸音層2は、例えば、繊維系吸音材や、発泡体系吸音材などの吸音材を含む。吸音材は、好ましくは、その内部に空気を含有する。
繊維系吸音材の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート繊維などのポリエステル繊維、例えば、ポリプロピレン繊維などのポリオレフィン繊維、例えば、ナイロン繊維、例えば、ポリエステル繊維とレーヨン繊維との混合物などが挙げられる。繊維系吸音材の材料としては、好ましくは、ポリエステル繊維が挙げられ、より好ましくは、ポリエチレンテレフタレート繊維が挙げられる。
繊維系吸音材の形態としては、例えば、不織布、織布などが挙げられ、好ましくは、不織布が挙げられる。
繊維系吸音材としては、市販品を用いることができ、例えば、V−LAP(ポリエチレンテレフタレート繊維の不織布、帝人社製)、SP180(ポリエチレンテレフタレート繊維の不織布、帝人社製)サウンドブロック(ポリエチレンテレフタレート繊維の不織布、東洋紡社製)などが挙げられる。
繊維系吸音材は、発泡体系吸音材と比べて、高周波領域の音に対する吸音特性が優れている。そのため、吸音層2が繊維系吸音材を含むことにより、防音材1は、高周波領域の音を確実に吸収することができる。
発泡体系吸音材としては、例えば、ポリウレタン発泡体、エチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体(EPDM発泡体)、ポリスチレン発泡体、ポリオレフィン発泡体、クロロプレン発泡体、ポリエステル発泡体などの発泡体が挙げられる。好ましくは、発泡体系吸音材としては、ポリウレタン発泡体、エチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体が挙げられる。
発泡体系吸音材は、その内部の複数の気泡がそれぞれ独立している(連続していない)独立気泡構造、または、その内部の複数の気泡の少なくとも1%以上が互いに連続する連続気泡構造を有する。好ましくは、発泡体系吸音材は、通気性を確保する観点から、連続気泡構造を有する。
発泡体系吸音材としては、市販品を用いることができ、例えば、EHW(ポリウレタン発泡体、イノアック社製)、エプトシーラー(エチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体、日東電工社製)などが挙げられる。
発泡体系吸音材は、繊維系吸音材と比べて、低周波領域の音に対する吸音特性が優れている。そのため、吸音層2が発泡体系吸音材を含むことにより、防音材1は、低周波領域の音を確実に吸収することができる。
また、吸音層2が発泡体系吸音材を含むことにより、防音材1の剛性を確保することができる。
吸音層2の通気抵抗は、例えば、1.0×10Pa・s/m以上、好ましくは、3.0×10Pa・s/m以上であり、例えば、1.0×10Pa・s/m以下、好ましくは、1.0×10Pa・s/m以下である。
吸音層2の通気抵抗が上記下限値以上、上記上限値以下であると、吸音層2における通気性を確保することができ、吸音層2の吸音性能が低下することを、より抑制できる。
吸音層2の厚みは、例えば、5mm以上、好ましくは、10mm以上であり、例えば、200mm以下、好ましくは、100mm以下である。
吸音層2の厚みが上記下限値以上であり、上記上限値以下であると、吸音層2の厚みを確保することができ、吸音層2の吸音特性を確保できる。
吸音層2は、その厚み方向に重なる複数の層を備えることができ、1つの層のみ備えることもできる。また、吸音層2が複数の層を備える場合、複数の層は、それぞれ、互いに吸音特性が異なる吸音材を含んでもよい。複数の層のそれぞれが互いに吸音特性が異なる吸音材を含むことにより、吸音層2は、幅広い周波数帯の音を吸音できる。
具体的には、吸音層2は、第1層5と第2層6とを備える。
第1層5は、吸音層2の厚み方向において、第2層6に積み重なる。第1層5は、厚み方向において、防水通気層3と第2層6との間に配置される。第1層5は、厚み方向において、防水通気層3および第2層6と接触する。第1層5は、繊維系吸音材を含み、好ましくは、第1層5は、繊維系吸音材からなる。
第1層5の通気抵抗は、例えば、1.0×10Pa・s/m以上、好ましくは、3.0×10Pa・s/m以上であり、例えば、1.0×10Pa・s/m以下、好ましくは、1.0×10Pa・s/m以下である。
第1層5の通気抵抗が上記下限値以上、上記上限値以下であると、吸音層2における通気性を確保することができ、吸音層2の吸音性能が低下することを、より抑制できる。なお、第1層5の通気抵抗が上記下限値未満であると、吸音層2における通気性を確保することが困難となり、吸音層2の吸音性能が低下する場合がある。また、第1層5の通気抵抗が上記上限値を超過すると、防音材1の重量が過度に増大する場合がある。
第1層5の厚みは、例えば、5mm以上、好ましくは、10mm以上であり、例えば、30mm以下、好ましくは、25mm以下である。
第1層5の厚みが上記下限値以上であり、上記上限値以下であると、第1層5の厚みを確保することができ、第1層5の吸音特性を確保できる。
第2層6は、吸音層2の厚み方向において、第1層5と遮音層4との間に配置される。第2層6は、厚み方向において、第1層5および遮音層4と接触する。第2層6は、発泡体系吸音材を含み、好ましくは、第2層6は、発泡体系吸音材からなる。第2層6が発泡体系吸音材であれば、第1層5が比較的軟らかい繊維系吸音材であっても、防音材1の剛性を確保できる。
第2層6の通気抵抗は、例えば、1.0×10Pa・s/m以上、好ましくは、3.0×10Pa・s/m以上であり、例えば、1.0×10Pa・s/m以下、好ましくは、1.0×10Pa・s/m以下である。
第2層6の通気抵抗が上記下限値以上、上記上限値以下であると、吸音層2における通気性を確保することができ、吸音層2の吸音性能が低下することを、より抑制できる。
第2層6の厚みは、例えば、5mm以上、好ましくは、10mm以上であり、例えば、100mm以下、好ましくは、50mm以下である。
第2層6の厚みが上記下限値以上であり、上記上限値以下であると、第2層6の厚みを確保することができ、第2層6の吸音特性を確保できる。また、第2層6の厚みが上記下限値以上であり、上記上限値以下であると、防音材1の剛性を確保することができる。
第2層6の厚みは、第1層5の厚みを100%としたときに、例えば、5%以上、好ましくは、10%以上であり、例えば、200%以下、好ましくは、100%以下である。
防水通気層3は、防水性と通気性とを有する。詳しくは、防水通気層3は、その材質や表面形状に基づいて、撥水性を有する。これにより、防水通気層3の防水性が実現される。撥水性の評価方法については、後述する。また、防水通気層3は、空気を流通させることができる細孔を有する。これにより、防水通気層3の通気性が実現される。防水通気層3の通気性は、後述する防水通気層3の通気抵抗によって示される。なお、細孔の大きさは、防水通気層3の防水性を損なわない程度の大きさである。
防水通気層3は、吸音層2を覆う。詳しくは、防水通気層3は、吸音層2が濡れないように、吸音層2の少なくとも一部を覆う。具体的には、防水通気層3は、厚み方向において、吸音層2に対して遮音層4の反対側(厚み方向一方側)に配置される。防水通気層3は、厚み方向一方側において、吸音層2の全面を覆う。また、防水通気層3は、厚み方向と直交する方向において、吸音層2の周りに配置される。防水通気層3は、厚み方向と直交する方向において、吸音層2の全周面を覆う。なお、この実施形態では、厚み方向において、吸音層2に対して防水通気層3の反対側(厚み方向他方側)に、防水性を有する遮音層4が配置され、厚み方向他方側において、吸音層2の全面は、遮音層4によって覆われている。そのため、防水通気層3は、吸音層2の厚み方向他方側には配置されていない。すなわち、防水通気層3は、防水性を有する別の部材によって吸音層2が覆われている部分においては、吸音層2を覆わない。防水通気層3は、必要により、吸音層2の全部を覆うこともできる。
防水通気層3の形態としては、例えば、織物、不織布などの布帛や、細孔を有するフィルムなどが挙げられる。好ましくは、防水通気層3の形態としては、不織布が挙げられる。防水通気層3が不織布である場合、防水通気層3としては、例えば、スパンボンド法によって製造されるスパンボンド不織布、ニードルパンチ法によって製造されるニードルパンチ不織布、ケミカルボンド法によって製造されるケミカルボンド不織布などが挙げられる。好ましくは、防水通気層3としては、スパンボンド不織布が挙げられる。
また、防水通気層3の材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの合成繊維が挙げられる。好ましくは、防水通気層3の材料としては、ポリプロピレンが挙げられる。
防水通気層3としては、市販品を用いることができ、例えば、スプリトップ(ポリプロピレンのスパンボンド不織布、前田工繊社製)などが挙げられる。
防水通気層3の目付量(単位面積当たりの重量)は、例えば、50g/m以上、好ましくは、80g/m以上であり、例えば、200g/m以下、好ましくは、150g/m以下である。
防水通気層3の目付量が上記下限値以上であり、上記上限値以下であると、防水性と通気性との両立を図ることができる。
防水通気層3の撥水性は、ISO 4920に規定された撥水性試験において、例えば、4級以上、好ましくは、5級である。
防水通気層3の通気抵抗(ISO 9053:1991)は、例えば、1.0×10Pa・s/m以上、好ましくは、1.0×10Pa・s/m以上であり、例えば、1.0×10Pa・s/m以下、好ましくは、5.0×10Pa・s/m以下である。
防水通気層3の通気抵抗が上記下限値以上、上記上限値以下であると、吸音層2に対する通気性を確保することができ、吸音層2の吸音性能が低下することを、より抑制できる。なお、防水通気層3の通気抵抗が上記下限値未満であると、吸音層2に対する通気性を確保することが困難となり、吸音層2の吸音性能が低下する場合がある。また、防水通気層3の通気抵抗が上記上限値を超過すると、防水通気層3の防水性が低下する場合がある。
防水通気層3の厚みは、例えば、0.1mm以上、好ましくは、0.3mm以上であり、例えば、3mm以下、好ましくは、2mm以下である。
防水通気層3の厚みが上記下限値以上であり、上記上限値以下であると、防水性と通気性との両立を図ることができる。
吸音層2の厚みと防水通気層3の厚みとの総和は、例えば、10mm以上、好ましくは、15mm以上であり、例えば、35mm以下、好ましくは、30mm以下である。
吸音層2の厚みと防水通気層3の厚みとの総和が上記下限値以上であり、上記上限値以下であると、吸音層および防水通気層の厚みを確保することができ、防音材の防音性能を確保できる。吸音層2の厚みと防水通気層3の厚みとの総和が上記下限値未満であると、防音材1の防音性能が低下する場合がある。吸音層2の厚みと防水通気層3の厚みとの総和が上記上限値を超過すると、防音材1が過度に厚くなる場合がある。
遮音層4は、音を遮断する。詳しくは、遮音層4は、音波を反射することにより、音が遮音層4を透過することを抑制する。遮音層4は、吸音層2の厚み方向において、吸音層2に対して防水通気層3の反対側(厚み方向他方側)に配置される。遮音層4は、厚み方向他方側において、吸音層2の全面を覆う。遮音層4は、吸音層2の第2層6に接触する。なお、遮音層4は、防水性を有し、通気性を有さない。遮音層4は、厚み方向と直交する方向に延びる。遮音層4は、平板形状またはシート形状を有する。遮音層4は、厚み方向と直交する方向において、吸音層2よりも大きい。すなわち、厚み方向と直交する方向において、遮音層4の周縁部は、吸音層2よりも外側に配置される。遮音層4の周縁部には、防水通気層3の周縁部が接着または溶着される。これにより、遮音層4の周縁部と防水通気層3の周縁部との間から防音材1の内部に水が浸入することが、防止される。
遮音層4の材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、または、これらの混合物などのポリオレフィン樹脂などが挙げられる。
遮音層4としては、市販品を用いることができ、例えば、PH001(ポリオレフィンフィルム、三菱樹脂社製)などが挙げられる。
遮音層4の透過音挿入損失(JIS A 1441−1:2007)は、1000Hz以上、6300Hz以下の周波数帯において、例えば、3dB以上、好ましくは、5dB以上である。
なお、JIS A 1441−1:2007は、ISO 15186−1:2000を翻訳し、技術的内容を変更して作成された日本工業規格である。
上記した防音材1は、例えば、防水通気層3と遮音層4との間に吸音層2が配置されるように、防水通気層3、吸音層2および遮音層4を積み重ねて、遮音層4の周縁部と防水通気層3の周縁部とを接着または溶着することにより、製造される。
防音材1の厚み方向における垂直入射吸音率(JIS A 1405−2:2007)は、3150Hz以上、6300Hz以下の周波数帯において、例えば、0.80以上、好ましくは、0.90以上である。
なお、JIS A 1405−2:2007は、ISO 10534−2:1998を翻訳し、技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成された日本工業規格である。
また、防音材1の総厚は、例えば、10mm以上、好ましくは、15mm以上であり、例えば、300mm以下、好ましくは、200mm以下である。
また、防音材1の重量は、防音材1が一辺50mmの正方形状である場合に、例えば、0.5g以上、好ましくは、1g以上であり、例えば、10g以下、好ましくは、5g以下である。
また、上記した防音材1は、例えば、車両や建築物など、部屋を有する構造物において、騒音が室内に入ることを防止するために、用いられる。より具体的には、防音材1は、車室周りの中空部材(例えば、フェンダー)の内部に取り付けられる。これにより、防音材1は、騒音が車室周りの中空部材を通って車室内に入ることを防止する。
この防音材1によれば、図1および図2に示すように、防水性と通気性とを併せ持った防水通気層3により、吸音層2が覆われている。具体的には、撥水性が、ISO 4920に規定された撥水性試験において、4級以上であり、通気抵抗が、1.0×10Pa・s/m以上、1.0×10Pa・s/m以下である防水通気層3により、吸音層2が覆われている。
そのため、吸音層2が濡れることを防止しながら、吸音層2に対する通気性を確保することができる。
その結果、吸音層2の吸音性能が低下することを抑制しつつ、吸音層2が濡れることを防止できる。
また、この防音材1によれば、吸音層2が複数の層(第1層5および第2層6)を備え、防水通気層3と第2層6との間に配置される第1層5の通気性が確保されている。具体的には、第1層5の通気抵抗は、1.0×10Pa・s/m以上、1.0×10Pa・s/m以下である。
そのため、第1層5により、吸音層2における通気性を確保することができる。
その結果、吸音層2の吸音性能が低下することを、より抑制できる。
また、この防音材1によれば、第1層5が、繊維系吸音材を含み、第2層6が、発泡体系吸音材を含む。
そのため、高周波領域の音に対する吸音特性が優れている繊維系吸音材と、低周波領域の音に対する吸音特性が優れている発泡体系吸音材とによって、幅広い周波数帯の音を吸音できる。
また、この防音材1によれば、吸音層2の厚みと防水通気層3の厚みとの総和が、10mm以上である。
そのため、吸音層2および防水通気層3の厚みを確保することができ、防音材1の防音性能を確保できる。
また、この防音材1によれば、吸音層2の厚み方向において、吸音層2に対して防水通気層3の反対側に配置される遮音層4を、さらに備える。
そのため、吸音層2で吸収しきれなかった音を、遮音層4によって遮断することができる。
なお、本発明の第1変形例では、図3に示すように、防音材1は、遮音層4と吸音層2との間において、音波を散乱させるための空間層11を、さらに備えることができる。空間層11は、中空の円錐形状を有する複数の突起12を有する。複数の突起12は、遮音層4と吸音層2との間の空間を仕切る。空間層11は、吸音層2で吸収しきれなかった音波を、複数の突起12で散乱させることにより、減衰させる。空間層11としては、市販品を用いることができ、例えば、コアコーン(ポリプロピレンシート、宇部エクシモ社製)などが挙げられる。
また、本発明の第2変形例では、図4に示すように、吸音層2が発泡体系吸音材を含む1つの層のみを備え、遮音層4と吸音層2との間に空間層11を、さらに備えることもできる。
また、本発明の第3変形例では、図5に示すように、吸音層2が繊維系吸音材を含む1つの層のみを備えることもできる。
また、本発明の第4変形例では、図6に示すように、吸音層2が発泡体系吸音材を含む1つの層のみを備えることもできる。
次に、本発明を、実施例および比較例に基づいて説明するが、本発明は、下記の実施例によって限定されるものではない。なお、「部」および「%」は、特に言及がない限り、質量基準である。また、以下の記載において用いられる配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなどの具体的数値は、上記の「発明を実施するための形態」において記載されている、それらに対応する配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなど該当記載の上限値(「以下」、「未満」として定義されている数値)または下限値(「以上」、「超過」として定義されている数値)に代替することができる。
1.材料
(1)防水通気層
不織布A:スプリトップSP1100EBKNF(スパンボンド不織布、目付量100g/m、厚み0.5mm、前田工繊社製)
不織布B:スプリトップ1130E(スパンボンド不織布、目付量130g/m、厚み0.5mm、前田工繊社製)
不織布C:DFK加工不織布(ニードルパンチ不織布、目付量115g/m、厚み1.4mm、名古屋油化社製)
(2)吸音材
吸音材A:SP180(繊維系吸音材、ポリエチレンテレフタレート繊維の不織布、厚み15mm、帝人社製)
吸音材B:ポリウレタン発泡体(発泡体系吸音材、厚み10mm)
(3)遮音層
遮音層A:ポリオレフィン樹脂フィルム(ポリプロピレンとポリエチレンとの混合物、厚み0.4mm)
遮音層B:不織布(ニードルパンチ不織布)
(4)空間層
コアコーン(ポリプロピレンシート、宇部エクシモ社製、厚み4.5mm)
2.防音材の製造
(1)実施例1
表1に示す防水通気層、第1層、第2層および遮音層を、防水通気層、第1層、第2層、遮音層の順に積み重ねて、遮音層の周縁部と防水通気層の周縁部とを、160℃で15秒間、熱プレスし、溶着した。これにより、防音材を得た。
(2)実施例2
防水通気層を不織布Bに変更した以外は、実施例1と同様にして、防音材を得た。
(3)比較例1
防水通気層を不織布Cに変更し、吸音材Aを除き、吸音層と遮音層との間に空間層を設け、遮音層Aの代わりに遮音層Bをブチルテープ(No.5930、日立マクセル社製)で貼り付けた以外は、実施例1と同様にして、防音材を得た。
(4)比較例2
防水通気層を除いた以外は、実施例1と同様にして、防音材を得た。
3.評価
(1)垂直入射吸音率
JIS A 1405−2:2007に従って、各実施例および各比較例につき、3150Hz以上、6300Hz以下の周波数帯における厚み方向の垂直入射吸音率を測定した。結果を表1に示す。
(2)撥水性
ISO 4920に従って、各実施例および各比較例につき、撥水性を評価した。結果を表1に示す。
(3)通気性
通気抵抗測定器(AirFlow Resistance Meter、SIGMA社製)を用いて、ISO 9053:1991に規定された通気抵抗の測定方法に従って、各実施例および各比較例につき、防水通気層、第1層および第2層のそれぞれの通気抵抗を測定した。結果を表1に示す。
(4)防音材の総厚
各実施例および各比較例につき、防音材の総厚を測定した。結果を表1に示す。
(5)重量
各実施例および各比較例につき、一辺50mmの正方形状の防音材を作製し、重量を測定した。結果を表1に示す。
Figure 2018124365
1 防音材
2 吸音層
3 防水通気層
4 遮音層
5 第1層
6 第2層

Claims (5)

  1. 吸音層と、
    前記吸音層を覆う防水通気層と
    を備え、
    前記防水通気層の撥水性は、ISO 4920に規定された撥水性試験において、4級以上であり、
    前記防水通気層の通気抵抗は、1.0×10Pa・s/m以上、1.0×10Pa・s/m以下であることを特徴とする、防音材。
  2. 前記吸音層は、前記吸音層の厚み方向において、第1層と、前記第1層に積み重なる第2層とを備え、
    前記第1層は、前記厚み方向において、前記防水通気層と前記第2層との間に配置され、
    前記第1層の通気抵抗は、1.0×10Pa・s/m以上、1.0×10Pa・s/m以下であることを特徴とする、請求項1に記載の防音材。
  3. 前記第1層は、繊維系吸音材を含み、
    前記第2層は、発泡体系吸音材を含むことを特徴とする、請求項2に記載の防音材。
  4. 前記吸音層の厚みと前記防水通気層の厚みとの総和は、10mm以上であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の防音材。
  5. 前記吸音層の厚み方向において前記吸音層に対して前記防水通気層の反対側に配置される遮音層を、さらに備えることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の防音材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021117901A1 (ja) * 2019-12-12 2021-06-17 旭化成株式会社 多層吸音材
KR102420868B1 (ko) * 2021-08-26 2022-07-14 실드 주식회사 가요성 흡음벽

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