JP2018121406A - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】比較的簡単な構成で確実にコンデンサの受熱を防止できる電力変換装置を提供する。【解決手段】電力変換装置が、インバータと、インバータに電力を給電する接続導体5an,5bnと、コンデンサ回路を含み接続導体に実装されるフィルタ回路と、を備えるものであって、第1のコンデンサが電気的に接続され、コンデンサ回路の配線部となる導体部6と、コンデンサが載置される冷却器9と、を備え、接続導体と、導体部と、冷却器とは、互いに重なるように配置され、接続導体は、導体部と電気的に接続され、導体部は、冷却器の延在部9anに熱的に接触する。【選択図】図3
Description
本発明は、コンデンサの冷却に好適な電力変換装置に関する。
電圧形インバータ(以下、「インバータ」と称する)は、直流電圧を交流電圧に変換する電力変換装置であり、広く、交流モータの可変速駆動用途に使われている。また、インバータは、環境意識の高まりを背景に市場規模を拡大するハイブリッド電気自動車や電気自動車の中核部品のひとつでもある。
インバータにおいては、モータに流れる三相電流を検出し、この検出値が電流指令に追従するように、マイクロプロセッサなどにより所定の制御演算が行われ、その結果に応答して、インバータを構成するスイッチング素子がオンオフ制御される。そして、モータは、通電電流に応じてトルクを発生する。
その際、スイッチング素子のオンオフに伴う高周波ノイズが、インバータの交流出力および直流入力に重畳される。この高周波ノイズは、電波となってラジオなどに悪影響を与えるため、インバータにおいては、ノイズを低減するフィルタ回路が用いられる。
フィルタ回路は、バッテリーからインバータへの給電経路に設けられるが、給電のための導体には、電力損失によって発熱が生じる。このため、コンデンサなどのフィルタ部品が導体から受熱し、フィルタ部品の温度が許容値を超えてしまう恐れがある。
これに対し、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。本技術においては、コンデンサとスイッチング素子とを電気的に接続する接続導体に、導体からなる伝熱体が締結される。この伝熱体は、電気的絶縁材を介して、コンデンサおよびスイッチング素子が載置される冷却器に接する。これにより、接続導体の熱が伝熱体を介して冷却器へ放熱されるので、コンデンサの受熱が軽減される。
上記従来技術では、接続導体に伝熱体を締結するため、部品点数が増える。また、接続導体と伝熱体の接続面および伝熱体と冷却器の接続面という二か所の熱抵抗を小さくする必要があり、コンデンサの受熱を十分防止できるような放熱量を得ることが難しい。
そこで、本発明は、比較的簡単な構成で確実にコンデンサの受熱を防止できる電力変換装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明による電力変換装置は、インバータと、インバータに電力を給電する接続導体と、コンデンサ回路を含み接続導体に実装されるフィルタ回路と、を備えるものであって、第1のコンデンサが電気的に接続され、コンデンサ回路の配線部となる導体部と、コンデンサが載置される冷却器と、を備え、接続導体と、導体部と、冷却器とは、互いに重なるように配置され、接続導体は、導体部と電気的に接続され、導体部は、冷却器の延在部に熱的に接触する。
本発明によれば、接続導体と導体部6と冷却器9が互いに重なるように配置され、導体部が冷却器の延在部に熱的に接触するので、比較的簡単な構成で確実にコンデンサの受熱を防止できる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、各図において、参照番号が同一のものは同一の構成要件あるいは類似の機能を備えた構成要件を示している。
図1は、本発明の一実施形態であるモータ駆動システムの回路図である。
モータ駆動システムは、図1に示すバッテリー1と、EMCフィルタ2(EMC:Electric Magnetic Compatibility)およびインバータ3からなる電力変換装置と、交流モータ4とによって構成される。なお、電力変換装置は、図示を省略した電流検出器、電圧検出器、回転角検出器および制御回路を備える。
インバータ3においては、上アームのトランジスタTu+,Tv+,Tw+の各コレクタ端子がバッテリー1の正極への接続導体に接続され、下アームのトランジスタTu−,Tv−,Tw−の各エミッタ端子がバッテリー1の負極への接続導体に接続される。そして、トランジスタTu+,Tv+,Tw+の各エミッタ端子は、それぞれ、対になるトランジスタTu−,Tv−,Tw−の各コレクタ端子に接続されるとともに、その各接続点は交流モータ4の各相(U相、V相、W相)に接続される。
なお、本実施形態では、半導体スイッチング素子であるトランジスタとして、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)が適用されるが、MOSFETなどの他の半導体スイッチング素子が適用されても良い。また、交流モータ4としては、例えば、永久磁石同期モータが適用される。
トランジスタTu+,Tv+,Tw+,Tu−,Tv−,Tw−の各コレクタ端子には、それぞれ、ダイオードDu+,Dv+,Dw+,Du−,Dv−,Dw−の各カソード端子が接続され、トランジスタTu+,Tv+,Tw+,Tu−,Tv−,Tw−の各エミッタ端子には、それぞれ、ダイオードDu+,Dv+,Dw+,Du−,Dv−,Dw−の各アノード端子が接続される。すなわち、トランジスタTu+,Tv+,Tw+,Tu−,Tv−,Tw−には、それぞれ、ダイオードDu+,Dv+,Dw+,Du−,Dv−,Dw−が逆並列に接続され、これらダイオードは環流ダイオードとして動作する。
また、インバータ3においては、トランジスタTu+,Tv+,Tw+,Tu−,Tv−,Tw−のスイッチングに伴うリプル電流を吸収する平滑コンデンサCsの一端がバッテリー1の正極への接続導体に接続され、平滑コンデンサCsの他端がバッテリー1の負極への接続導体に接続される。
EMCフィルタ2は、平滑コンデンサCsでは実質的に吸収されない中短波(0.1〜30MHz)の周波数成分を含むノーマルモードノイズを低減するためのXコンデンサ(Cx1,Cx2)、交流モータ4の巻線から寄生容量を介してケースグラウンドに流れるコモンモードノイズを吸収するYコンデンサ(Cy1−1,Cy1−2,Cy2−1,Cy2−2)、コモンモードノイズを低減するためのコモンモードチョークCMCによって構成され、バッテリー1の直流電力をインバータ3に給電する、バッテリー1・インバータ3間の接続導体に実装される。このようなEMCフィルタ2により、ラジオなどの周辺電子機器に対する中短波ノイズの影響を軽減できる。
図1に示すように、バッテリー側のYコンデンサを構成するコンデンサCy1−1およびCy1−2は直列に接続され、その直列接続点6c1がケースグラウンドへ接続される。Yコンデンサの一端8c1、すなわちコンデンサCy1−1において直列接続点と対をなす端子は、バッテリー1の正極への接続導体5a1に接続される。また、Yコンデンサの他端8d1、すなわちコンデンサCy1−2において直列接続点と対をなす端子は、バッテリー1の負極への接続導体5b1に接続される。
また、インバータ側のYコンデンサを構成するコンデンサCy2−1およびCy2−2は直列に接続され、その直列接続点6c2がケースグラウンドへ接続される。Yコンデンサの一端8c2、すなわちコンデンサCy2−1において直列接続点と対をなす端子は、バッテリー1の正極への接続導体5a2に接続される。また、Yコンデンサの他端8d2、すなわちコンデンサCy2−2において直列接続点と対をなす端子は、バッテリー1の負極への接続導体5b2に接続される。
バッテリー側のXコンデンサを構成するコンデンサCx1の端子8a1および8b1は、それぞれ接続導体5a1および5b1に接続される。また、インバータ側のXコンデンサを構成するコンデンサCx2の端子8a2および8b2は、それぞれ接続導体5a2および5b2に接続される。
コモンモードチョークCMCは、バッテリー側のコンデンサ群(Cx1,Cy1−1,Cy1−2)とインバータ側のコンデンサ群(Cx2,Cy2−1,Cy2−2)の間に接続されている。なお、本実施形態では、コモンモードチョークCMCとして、ドーナツ形状をしたチョークコア(磁性材)に接続導体を貫通させる構成が用いられる。本構成は、大電流(例えば、100A以上)を扱うインバータ3の場合に好ましい。この場合、図1における接続導体5a1および5a2は、例えば一本のケーブルあるいはバスバーのように、一体の配線導体で構成される。接続導体5b1および5b2も同様に一体の配線導体で構成される。
なお、モータ駆動システムの実装状態において、コモンモードチョークCMCは、バッテリー側のYコンデンサとインバータ側のYコンデンサとの間、バッテリー側のXコンデンサとインバータ側のXコンデンサとの間、バッテリー側のYコンデンサとインバータ側のXコンデンサとの間、バッテリー側のXコンデンサとインバータ側のYコンデンサとの間のいずれに位置しても良い。
ここで、インバータ・バッテリー間の接続導体には、バッテリーからインバータへの供給電流が流れるため、導体の抵抗分により電力損失が発生する。このため、接続導体の温度が上昇し、接続導体に接続されるコンデンサに熱が伝わり、コンデンサの温度上昇を引き起こす。そこで、本実施形態においては、次に説明するように、コンデンサ群(XコンデンサおよびYコンデンサ)を含むコンデンサ冷却装置が構成される。
図2は、コンデンサ冷却装置の回路構成を示す。また、図3は、コンデンサ冷却装置の実装鳥瞰組図を示す。さらに、図4は、コンデンサ冷却装置の正面図およびXコンデンサ(Cxn)側から見た側面図を示す。なお、各部に付記される符号中の「n」は、n=1ならばバッテリー側であることを表し、n=2ならばインバータ側であることを表す(図1参照)。
図2に示すように、コンデンサ冷却装置は、一つのコンデンサ群(Cxn,Cyn−1,Cyn−2:n=1,2)を含む。このコンデンサ群は、EMCフィルタ2(図1)における一つのコンデンサ回路を構成する。したがって、本実施形態のモータ駆動システムは、バッテリー側およびインバータ側にそれぞれコンデンサ冷却装置を備えている。
図3および図4に示すように、コンデンサ冷却装置においては、その下方から、冷却器9、コンデンサ群(Cxn,Cyn−1,Cyn−2)、第2の導体部6、第1の導体部5が、この順に積み重ねられるように、すなわち互いに重なるように配置される。
冷却器9の平面上に、コンデンサ群が載置される。各コンデンサは、その一面に一対の端子を有し、端子を有する面を上にして、冷却器9の平面部9cn上に載置される。冷却器9においては、平面部9cnにおいてコンデンサ群が載置される面に対して垂直に延在する延在部9anを備える。なお、平面部9cn上において、Xコンデンサ(Cxn)とYコンデンサ(Cyn−1,Cyn−2)は、延在部9anを挟むように配置される。すなわち、延在部9anは、XコンデンサとYコンデンサの間に位置し、延在部9anとXコンデンサおよびYコンデンサは、平面部9cn上において互いに隣接する。冷却器の平面部9cnには冷媒を流すための貫通穴が設けられている。また、平面部9cnにおいてコンデンサ群が載置される面には、コンデンサCyn−1およびCyn−2の直列接続点をケースグラウンドに接続するために、第2の導体部6における接続端子6hnに対向する位置に、円柱ボス9bnが設けられる。
なお、冷却器9の延在部9an、円柱ボス9bnおよび平面部9cnは、良熱伝導性および良電気伝導性を有する部材(例えば金属体)によって構成される。また、延在部9an、円柱ボス9bnおよび平面部9cnは一体に構成されても良いし、別体を接続することにより構成されても良い。
図3に示すように、第2の導体部6において、絶縁樹脂板7の表面には、各コンデンサの端子間を接続して図2に示すコンデンサ回路を構成するために、導体パターン6an,6bn,6cnが設けられる。すなわち、第2の導体部6は、コンデンサ回路の配線部となり、導体パターンは配線となる。ここで、コンデンサ回路とは、図2に示すように、コンデンサCyn−1およびCyn−2の直列接続であるYコンデンサとXコンデンサすなわちコンデンサCxnとの並列回路である。各導体パターンには、各コンデンサから突出するリード線状の端子8an,8bn,8cn,8dn,8enおよび8fnがそれぞれ電気的に接続される丸ランドが設けられる。なお、本実施形態においては、コンデンサの端子と丸ランドが半田接続されることによって、両者が確実に低抵抗で電気的に接続される。
なお、導体パターンは、熱伝導性グリスや熱伝導性接着材などを介して、絶縁樹脂板7の表面に貼り付けられて、固定あるいは位置決めされている。これにより、両者の接触面における微小な凹凸による実効接触面積の低下が防止され、実効的な放熱面積の低下が防止できる。また、絶縁樹脂板7は、熱伝導性を有する樹脂からなることが好ましい。
第2の導体部6は、コンデンサ群の端子面を覆うように、コンデンサ群上に載置される。ここで、絶縁樹脂板7における導体パターンが設けられる表面の裏面がコンデンサ群の端子面に対向する。コンデンサ群上において、各丸ランド部は、コンデンサの各端子に対向する位置に位置する。そして、ランド部の中央部における孔部にコンデンサの端子が貫通して、コンデンサの端子における、導体パターンが設けられる絶縁樹脂板7の表面に突出する部分と、丸ランド部が半田接続される。
第2の導体部6の導体パターンにおいて、コンデンサCyn−1の端子8enとコンデンサCyn−2の端子8fnを電気的に接続して両コンデンサを直列接続するための導体パターン6cnは、その両端の丸ランド間の中央部から絶縁樹脂板7の縁部まで延び、さらに、絶縁樹脂板7の縁部で屈曲して、絶縁樹脂板7外において、冷却器9の円柱ボス9bnに向って延びている。絶縁樹脂板7外において導体パターン6cnから延びる部分は、ケースグラウンドへの接続端子6hnとなる。接続端子6hnの端部は円柱ボス9bnにネジ止めされる。これにより、コンデンサCyn−1とコンデンサCyn−2の直列接続点が、ケースグラウンドに電気的に接続される。
また、第2の導体部6の導体パターンにおいて、コンデンサCxnの端子8anとコンデンサCyn−1の端子8cnとを電気的に接続する導体パターン6anには、その両端の丸ランド間の中央部に、第1の導体部5の接続導体5anとの電気的接続を取るためにばね電極6enが立設される。また、コンデンサCxnの端子8bnとコンデンサCyn−2の端子8dnとを電気的に接続する導体パターン6bnには、その両端の丸ランド間の中央部に、第1の導体部5の接続導体5bnとの電気的接続を取るためにばね電極6dnが立設される。第1の導体部5の接続導体5an,5bnは、第2の導体部6上に載置されることにより、それぞれ、ばね電極6en,6dnと接触して、第2の導体部6の導体パターンと電気的に接続される。
なお、ばね電極6en,6dnは、コの字状の導体部材から構成され、上下辺部の一方(図3では下辺部6gn,6fn)が、それぞれ導体パターン6an,6bnに、はんだ接合より固定されることにより、電気的に接続される。また、ばね電極6en,6dnは、上下辺部の他方(図3では上辺部)が、それぞれ第1の導体部5の接続導体5an,5bnと低抵抗で電気的に接触する。ばね電極6en,6dnの上下辺部の一方は、絶縁樹脂板7の表面とも接触する。
第1の導体部5における接続導体5an,5bnは、細長い平板状のバスバー電極によって構成され、実装状態において、図示しない他の回路部に固定されたり、ブラケット(絶縁性)に固定されたりするなど、公知の固定手段によってンデンサ冷却装置における位置が固定されている。この固定された位置において、接続導体5an,5bnの平面部は、それぞれ、ばね電極6dn,6enの上辺部の平面を、許容応力内となる荷重にて押圧する。接続導体5an,5bnの押圧力およびばね電極の弾性力により、ばね電極6en,6dnに対する接続導体5an,5bnの位置が固定されるとともに、ばね電極6en,6dnが、それぞれ接続導体5an,5bnと低抵抗で電気的に接触する。
ばね電極6en,6dnの電極の直下において、絶縁樹脂板7における導体パターンが設けられる表面の裏面が冷却器9の延在部9anの上面すなわち先端部表面と熱的に接触する。すなわち、接続導体5an,5bnに接続されるばね電極6en,6dnと冷却器9の延在部9anは、絶縁樹脂板7によって、電気的に絶縁されているが、ある程度の熱抵抗を介するものの熱的に接続されている。これにより、第1の導体部5すなわち接続導体5an,5bnが発生する熱が、ばね電極6en,6dnを介して、冷却器9の延在部9anに放熱される。さらに、本実施形態では、冷却器9の延在部9an、およびEMCフィルタ回路におけるコンデンサ回路を構成するための第2の導体部6によって接続導体の熱を放熱できるので、放熱のために特別な部品を用いなくても良い。従って、本実施形態によれば、比較的簡単な構成で確実にコンデンサの受熱を防止できる。
本実施形態では、冷却器9と第2の導体部6との接触面上には、ばね電極を備える導体パターンが位置しているので、それら導体パターンにおけるばね電極に隣接する部分が、冷却器9と第2の導体部6との接触面の直上に位置する。さらに、ばね電極の上下辺部の他方が冷却器9と第2の導体部6との接触面の直上に位置する。これらにより、接続導体5a,5bから冷却器9の延在部9anへの実効的な放熱面積を増やすことができる。従って、接続導体5a,5bから冷却器9の延在部9anへの放熱の効率を向上することができる。
また、本実施形態においては、接続導体5an,5bnからばね電極6en,6dnを通って冷却器9の延在部9anに到る領域の熱抵抗は、接続導体5an,5bnからばね電極6en,6dnおよび導体パターン6an,6bnを通ってコンデンサの端子8an,8bn,8cn,8dnに到る領域の熱抵抗よりも小さい。従って、接続導体5an,5bnをばね電極6en,6dnを介して導体パターン6an,6bnに接続しても、接続導体5an,5bnからコンデンサの端子8an,8bn,8cn,8dnに伝わる熱量が低減されるとともに、接続導体5an,5bnの熱が効率良く冷却器9の延在部9anへ放熱される。
ここで、コンデンサ群(Cxn,Cyn−1,Cyn−2)に流れるノイズ電流は、接続導体5an,5bnに流れる電流よりも小さく、例えば、最大でも数アンペア未満である。このため、第2の導体部6における導体パターンの断面積は、接続導体5an,5bnの断面積よりも小さくすることができる。このため、導体パターンを介して各コンデンサの端子に伝導される熱量が抑制される。また、ばね電極6en,6dnとコンデンサ端子8an,8bnとの間における導体パターン6an,6bnの幅、断面積は、ばね電極6en,6dnの幅、断面積よりも小さく、ばね電極6en,6dnとコンデンサ端子8an,8bnとの間における導体パターン6an,6bnの長さは、ばね電極6en,6dnの高さ(上下辺部間の長さ)よりも大きい。従って、接続導体5an,5bnからばね電極6en,6dnおよび導体パターン6an,6bnを通ってコンデンサの端子8an,8bn,8cn,8dnに到る領域の熱抵抗を増大できる。このため、接続導体5an,5bnをばね電極6en,6dnを介して導体パターン6an,6bnに接続しても、接続導体5an,5bnからコンデンサの端子8an,8bn,8cn,8dnに伝わる熱量が低減できる。
また、本実施形態では、冷却器9の延在部9anと第2の導体部6とは、熱伝導性グリスを介して接触する。これにより、両者の接触面における微小な凹凸による実効接触面積の低下が防止され、実効的な放熱面積の低下が防止できる。
なお、ばね電極の形状は、コの字状に限らず、接続導体と接触する平面部、および放熱および絶縁樹脂板7上に固定するための平面部を有していれば、他の形状でも良い。
なお、図示していないが、冷却器9内を流れる冷媒は、接続導体から吸収する熱を熱交換器に運び、熱交換により冷媒は冷却されて再び冷却器9へ戻る。これにより、接続導体5an,5bnから冷却器9の延在部9anへの放熱の効率が向上することができる。
上述のように、本実施形態によれば、比較的簡単な構成で確実にコンデンサの受熱を防止できる冷却構造を備えた電力変換装置を実現することができる。
なお、本実施形態においては、冷却器9、コンデンサ群(Cxn,Cyn−1,Cyn−2)、第2の導体部6、第1の導体部5が積み重ねられるように配置されることにより、第2の導体部6と接続導体5an,5bnが隣接して配置される。このため、第2の導体部6を介して、接続導体5an,5bnとコンデンサが電気的に接続されるが、接続導体5an,5bnとコンデンサ間の配線長の増加が抑制されるので、接続導体5an,5bnとコンデンサ間のインダクタンスの増加が抑制される。従って、EMCフィルタ2としての機能を確保できる。
図5a〜cは、第1の導体部における接続導体5a,5bと第2の導体部との接続構造の変形例を示す。比較のために、本実施形態における、ばね電極6en,6dnによる接続構造を図5dに示す。なお、図5a〜cにおいて、符号「6’en」および「6’dn」を付した部材は、本実施形態(図3,4)における、ばね電極6en,6dnに代わる部材である。
図5aの接続構造においては、絶縁樹脂板7の表面に設けられる導体パターン(図5aでは図示せず)に、ボス電極(6’en,6’dn)が立設され、ボス電極のリード部が接続導体5an,5bnに設けられる孔に挿通される。そして、ボス電極のリード部と接続導体5an,5bnとが、はんだ接合あるいは溶接接合によって互いに接合される。
図5bの接続構造においては、絶縁樹脂板7の表面に設けられる導体パターン(図5bでは図示せず)に、セルファスナ11(self-clinching fastener)が埋め込まれたボス電極(6’en,6’dn)が立設される。そして、接続導体5an,5bnに設けられる孔に挿通されるネジ10(ビス、ボルトなど)を通し、ネジ10とセルファスナ11によって、接続導体5an,5bnがネジ止めされる。
図5cの接続構造においては、絶縁樹脂板7の表面に設けられる導体パターン(図5cでは図示せず)に、ボス電極(6’en,6’dn)が立設される。接続導体5an,5bnは、加圧接触によって、ボス電極(6’en,6’dn)と接合される。
これら変形例によっても、接続導体5an,5bnにおいて発生する熱が、冷却器9の延在部9anに放熱されるので、コンデンサの受熱を防止することができる。
ここで、比較例をあげて、本実施形態との相違を説明する。
まず、第一の比較例として、接続導体の断面積を増大し、接続導体の抵抗成分を低減して、接続導体の発生損失を低減するとともに、接続導体の表面積の増大により放熱面積を大きくするという手段がある。
ここで、インバータ動作時の接続導体の温度は、接続導体を装置ケースに支持するための樹脂部材の最高温度許容値などを考慮して、適切な値に設定できる。しかし、接続導体の断面積を増大する場合、さらにインバータシステムを収容するケースの外形寸法やインバータシステムの重量の増加とのトレードオフを考慮して、温度設定を行う必要がある。本発明者の検討によると、このような温度設定に基づけば、接続導体の温度は130℃程度に設定される。他方、EMCフィルタを構成するためのコンデンサとしては、その周波数特性を考慮するとフィルムコンデンサが好ましい。フィルムコンデンサの許容される素子温度(端子温度)は、汎用品で105℃程度以下である。従って、第一の比較例では、接続導体にコンデンサの端子を接続することは難しい。
次に、第二の比較例として、接続導体とコンデンサ端子間を、長い導体で接続して、放熱面積を大きくする手段がある。しかし、長い導体によりもたらされる寄生インダクタンスがコンデンサのフィルタ効果を著しく低減してしまうため、第二の比較例の適用は難しい。
上述のように、本実施形態によれば、接続導体5an,5bnと第2の導体部6と冷却器9が互いに重なるように配置され、第2の導体部6が冷却器9の延在部9anに熱的に接触するので、特別な部品や部材を用いることなく、接続導体5an,5bnから冷却器9への放熱性を向上することができる。従って、比較的簡単な構成で確実にコンデンサの受熱を防止できる。また、本実施形態によれば、冷却器9の延在部9anとXコンデンサおよびYコンデンサが互いに隣接しているので、接続導体5an,5bnと導体パターンおよびX,Yコンデンサの相互の配線長が低減される。従って、コンデンサ回路における配線インダクタンスを増大することなく、接続導体5an,5bnから冷却器9への放熱性を向上することができる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置き換えをすることが可能である。
例えば、コンデンサ冷却装置は、XコンデンサおよびYコンデンサのどちらか一方のみを冷却するものでもよい。
また、コンデンサと冷却器の延在部の配置は、上記実施形態に限らず、他の配置でもよい。
また、上記実施形態は、自動車用インバータの他、産業用や家電用のインバータにも適用できる。なお、駆動対象負荷としては、モータ以外の交流負荷でも良い。
1 バッテリー
2 EMCフィルタ
3 インバータ
4 交流モータ
5 第1の導体部
6 第2の導体部
5a1,5a2,5an,5b1,5b2,5bn 接続導体
6en,6dn ばね電極
6gn,6fn ばね電極の下辺部
6an,6bn,6cn 導体パターン
6hn 接続端子
7 絶縁樹脂板
8a1,8a2,8an,8b1,8b2,8bn,8c1,8c2,8cn,8d1,8d2,8dn,8en,8fn コンデンサの端子
9 冷却器
9an 延在部
9bn 円柱ボス
9cn 平面部
10 ネジ
11 セルファスナ
Cs 平滑コンデンサ
Cy1−1,Cy1−2,Cy1−n,Cy2−1,Cy2−2,Cy2−n,Cx1,Cx2,Cxn コンデンサ
CMC コモンモードチョーク
Du+,Dv+,Dw+,Du−,Dv−,Dw− ダイオード
Tu+,Tv+,Tw+,Tu−,Tv−,Tw− トランジスタ
2 EMCフィルタ
3 インバータ
4 交流モータ
5 第1の導体部
6 第2の導体部
5a1,5a2,5an,5b1,5b2,5bn 接続導体
6en,6dn ばね電極
6gn,6fn ばね電極の下辺部
6an,6bn,6cn 導体パターン
6hn 接続端子
7 絶縁樹脂板
8a1,8a2,8an,8b1,8b2,8bn,8c1,8c2,8cn,8d1,8d2,8dn,8en,8fn コンデンサの端子
9 冷却器
9an 延在部
9bn 円柱ボス
9cn 平面部
10 ネジ
11 セルファスナ
Cs 平滑コンデンサ
Cy1−1,Cy1−2,Cy1−n,Cy2−1,Cy2−2,Cy2−n,Cx1,Cx2,Cxn コンデンサ
CMC コモンモードチョーク
Du+,Dv+,Dw+,Du−,Dv−,Dw− ダイオード
Tu+,Tv+,Tw+,Tu−,Tv−,Tw− トランジスタ
Claims (6)
- インバータと、
前記インバータに電力を給電する接続導体と、
コンデンサ回路を含み、前記接続導体に実装されるフィルタ回路と、
を備える電力変換装置において、
第1のコンデンサが電気的に接続され、前記コンデンサ回路の配線部となる導体部と、
前記第1のコンデンサが載置される冷却器と、
を備え、
前記接続導体と、前記導体部と、前記冷却器とは、互いに重なるように配置され、
前記接続導体は、前記導体部と電気的に接続され、
前記導体部は、前記冷却器の延在部に熱的に接触することを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1に記載の電力変換装置において、
前記第1のコンデンサは、前記冷却器の前記延在部に隣接することを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1に記載の電力変換装置において、
さらに、前記導体部に電気的に接続され、前記第1のコンデンサとともに、前記コンデンサ回路を構成する第2のコンデンサを備え、
前記冷却器の前記延在部は、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサの間に位置し、
前記延在部と、前記第1のコンデンサと、前記第2のコンデンサとは、互いに隣接することを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1に記載の電力変換装置において、
前記導体部は、
絶縁板と、
前記絶縁板の表面に設けられ、前記接続導体および前記第1のコンデンサが電気的に接続される導体パターンと、
を有し、
前記絶縁板の前記表面の裏面が、前記冷却器の前記延在部に接触することを特徴とする電力変換装置。 - 請求項4に記載の電力変換装置において、
前記絶縁板の前記裏面と、前記冷却器の前記延在部との間、もしくは前記絶縁板と、前記導体パターンとの間に、熱伝導性グリスが介在することを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1に記載の電力変換装置において、
前記接続導体と前記導体部は、加圧接触、溶接、半田接合およびばね電極の内のいずれかによって、電気的に接続されることを特徴とする電力変換装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017010213A JP2018121406A (ja) | 2017-01-24 | 2017-01-24 | 電力変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017010213A JP2018121406A (ja) | 2017-01-24 | 2017-01-24 | 電力変換装置 |
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|---|---|
| JP2018121406A true JP2018121406A (ja) | 2018-08-02 |
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ID=63045421
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2017010213A Pending JP2018121406A (ja) | 2017-01-24 | 2017-01-24 | 電力変換装置 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020088888A (ja) * | 2018-11-15 | 2020-06-04 | 株式会社日立製作所 | 電圧フィルタおよび電力変換装置 |
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| WO2022176447A1 (ja) * | 2021-02-22 | 2022-08-25 | 株式会社デンソー | 電気機器 |
-
2017
- 2017-01-24 JP JP2017010213A patent/JP2018121406A/ja active Pending
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