JP2018120684A - 燃料電池用セパレータ部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却面同士の間に冷却媒体を流通させる冷却媒体流路を構成する燃料電池用セパレータ部材の汎用性を向上させる。【解決手段】当接する冷却面同士の間に冷却媒体流路を構成する一対のセパレータの一方のカソードセパレータ部材2は、冷却面5に、冷却媒体流路6と、冷却媒体流路6の外周側で接着剤を充填可能に形成された溝状の接着剤用凹部9と、接着剤用凹部9の外周側に隣接してガスケットを収容可能に形成された溝状の冷却媒体ガスケット用凹部10とを有し、接着剤用凹部9は、冷却媒体ガスケット用凹部10よりも浅く冷却媒体を接着によりシールするための接着剤に適した深さを有しており、冷却媒体ガスケット用凹部10はガスケットの収容に適した深さを有している。【選択図】図3
Description
本発明は、一対のセパレータの冷却面同士を当接させて、その冷却面同士の間に冷却媒体が通流する冷却媒体流路を構成する燃料電池用セパレータ部材に関するものである。
高分子電解質型燃料電池(以下、PEFCと称す)は、電解質膜の両面に、白金系の金属触媒を担持したカーボン粉末を主成分とする触媒反応層を配置し、さらにその外側にガス通気性と導電性を兼ね備えた一対のガス拡散層を配置してアノードおよびカソードを構成した電解質膜−電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)を有する。電解質膜−電極接合体の外周部に絶縁性の枠を設けたものを電極−膜−枠接合体と呼ぶ。
上記構成を有する燃料電池のアノードに水素を含む燃料ガスを供給し、カソードに酸素を含む酸化剤ガスを供給することで、電気エネルギーを継続的に取り出すことができる。
また、燃料ガスと酸化剤ガスとが混ざらないようにするため、セパレータが各電極−膜−枠接合体の間に配置される。電極−膜−枠接合体を一対のセパレータで挟持したものをセルと呼ぶ。
セパレータには、電極−膜−枠接合体に燃料ガス、酸化剤ガスまたは冷却媒体などの流体を供給するための流路溝と、流体を供給または排出するためのマニホールドとが、形成される。
セルを複数積層して燃料電池スタックとすることで、必要な電力を確保することが可能となる。
燃料電池スタックは、運転時に燃料ガスと酸化剤ガス、冷却媒体を供給し排出するが、供給した燃料ガスや酸化剤ガス、冷却媒体が外部に漏れたり、互いに混ざったりしないように組み立て時に確認を行う。
通常、燃料電池スタックでは、発電性能や耐久性の低下が問題とならないように、セルごとにガスの漏れ量、冷却媒体の漏れ量の閾値を設けて検査している。
また、燃料電池スタックは、高効率化、高出力化にあたり、セルの積層数を多くするのが一般的であり、このためセルを構成する部品点数も増大する。
セルを全て積層した後、スタックの漏れ量を検査すると、その閾値は、セルごとの閾値を積層数だけ積算した値をみていることとなり、閾値を越えているセルがあるのかないのかの判別ができない。セルごとに検査すると確実だが時間が掛かるため、通常、漏れ量が判別可能な積層単位で検査し組み立てを行う。このセルの漏れ量が判別可能な積層単位をセル積層体と呼ぶ。
セル積層体について、漏れ量検査済みのセル積層体と次のセル積層体の間が、電極−膜−枠接合体となる場合、すなわち、セル積層体の両端面が電極−膜−枠接合体と当接する面の場合、漏れ量検査済みのセル積層体の上に電極−膜−枠接合体を置いてから次の漏れ量検査済みのセル積層体を載せることになるため、置かれた電極−膜−枠接合体と両検査済みのセル積層体の端面のセパレータとの間の漏れ検査ができていないまま燃料電池スタ
ックに組み立てられてしまうので、通常は漏れ量検査済みのセル積層体とセル積層体の間は冷却媒体を流す流路が形成される冷却面としている。
ックに組み立てられてしまうので、通常は漏れ量検査済みのセル積層体とセル積層体の間は冷却媒体を流す流路が形成される冷却面としている。
従来のセパレータの構成として、セパレータのガス流路面をシールする外周部にある第1シール部材の位置は、その裏側の冷却面同士を合わせることで構成する冷却面において冷却媒体が流れる冷却媒体流路溝に位置合わせされており、その外側にオフセットして冷却媒体をシールする為の第2シール部材として接着剤を接着剤用の凹部に塗布し、冷却面同士を接着しセパレータを一体化して部品点数を削減することや、第2シール部材として弾性シール部材を弾性シール部材用の凹部に接着することで、2枚のセパレータを冷却面で分離可能な構造となり、セル積層体の両端のセパレータとして使用することができる(例えば、特許文献1参照)。
図20は、従来のアノードセパレータ部材の構造を示す断面図である。図21は、従来の接着用カソードセパレータ部材の構造を示す断面図である。図22は、従来の冷却媒体ガスケット用カソードセパレータ部材の構造を示す断面図である。図23は、従来のガスケット付きアノードセパレータの構造を示す断面図である。図24は、従来のガスケット付き冷却面接着セパレータの構造を示す断面図である。図25は、従来のガスケット付きカソードセパレータの構造を示す断面図である。図26は、従来のセル積層体の構造を示す断面図である。
図20に示すように、従来のアノードセパレータ部材100は、一方の主面に、燃料ガス流路103、燃料ガス流路103の外側に燃料ガスをシールする燃料ガスガスケット用凹部107が形成され、他方の主面(燃料ガス流路103の裏面)が冷却面105となっている。
図21に示すように、従来の接着用カソードセパレータ部材101は、酸化剤ガス流路104の裏面が冷却面105になり、冷却面105に冷却媒体流路106が形成され、酸化剤ガス流路104が形成される面において、酸化剤ガス流路104の外側に、酸化剤ガスをシールする酸化剤ガスガスケット用凹部108が形成される。酸化剤ガスガスケット用凹部108は、冷却媒体流路106と位置合わせされている。
接着剤用凹部109は、アノードセパレータ部材100と接着用カソードセパレータ部材101とを接着剤を用いて接着して冷却媒体をシールするため、冷却媒体流路106の外側にオフセットして配置されている。接着剤用凹部109の深さD1は、ボイドの発生等の不良発生を考慮して設定されている。
図22に示すように、従来の冷却媒体ガスケット用カソードセパレータ部材102は、接着用カソードセパレータ部材101と同様に、酸化剤ガス流路104の裏面が冷却面105になり、冷却面105に冷却媒体流路106が形成され、酸化剤ガス流路104が形成される面において、酸化剤ガス流路104の外側に、酸化剤ガスをシールする酸化剤ガスガスケット用凹部108が形成される。酸化剤ガスガスケット用凹部108は、冷却媒体流路106と位置合わせされている。
冷却媒体ガスケット用カソードセパレータ部材102は、アノードセパレータ部材100と接着されず、冷却媒体流路106を流れる冷却媒体を冷却媒体ガスケットを用いてシールするため、冷却媒体ガスケット用凹部110は、冷却媒体流路106の外側にオフセットして配置されている。冷却媒体ガスケット用凹部110の深さD2は、適切な圧縮率を確保することを考慮して設定されている点で、接着用カソードセパレータ部材101と異なる。
図23に示すように、従来のガスケット付きアノードセパレータ116は、アノードセパレータ部材100の燃料ガス流路103の外側に形成された燃料ガスガスケット用凹部107の底面に、燃料ガスガスケット112を設置(接着)したものである。
図24に示すように、従来のガスケット付き冷却面接着セパレータ111は、アノードセパレータ部材100の冷却面105と、接着用カソードセパレータ部材101の冷却面105とを当接させて、接着剤用凹部109に塗布した接着剤115にて冷却面105同士を接着して、冷却面105同士の間に冷却媒体流路106を形成している。
アノードセパレータ部材100の燃料ガスガスケット用凹部107の底面には燃料ガスガスケット112が接着され、接着用カソードセパレータ部材101の酸化剤ガスガスケット用凹部108の底面に酸化剤ガスガスケット113が接着されている。
このように構成することで、ガスケット付き冷却面接着セパレータ111の冷却媒体の漏れについては、組み立て前に確認ができており、セパレータを一体化することで積層時の部品点数を削減している。
図25に示すように、従来のガスケット付きカソードセパレータ117は、冷却媒体ガスケット用カソードセパレータ部材102の酸化剤ガス流路104の外側に形成された酸化剤ガスガスケット用凹部108の底面に、酸化剤ガスガスケット113を設置(接着)し、冷却媒体ガスケット用カソードセパレータ部材102の冷却面105の冷却媒体流路106の外側に形成された冷却媒体ガスケット用凹部110に、冷却媒体ガスケット114を設置(接着)している。
図26に示すように、従来のセル積層体220は、燃料ガス、酸化剤ガス、冷却媒体の漏れ量が閾値内であるか判定可能なセルを積層したものである。ここでは5セル積層している。セル積層体220は、下方からガスケット付きアノードセパレータ116、電極−膜−枠接合体118、ガスケット付き冷却面接着セパレータ111、電極−膜−枠接合体118、ガスケット付き冷却面接着セパレータ111、電極−膜−枠接合体118、ガスケット付き冷却面接着セパレータ111、電極−膜−枠接合体118、ガスケット付き冷却面接着セパレータ111、電極−膜−枠接合体118、ガスケット付きカソードセパレータ117の順で積層されている。
この構成により、セル積層体220の下面は、ガスケット付きアノードセパレータ116の冷却面105、セル積層体220の上面は、ガスケット付きカソードセパレータ117の冷却面105となっている。
そして、セル積層体220のガスケット付きカソードセパレータ117の冷却面105の上に、他のセル積層体220のガスケット付きアノードセパレータ116の冷却面105が当接し、冷却媒体ガスケット114により重ねたセル積層体220間の冷却媒体はシールされる。
しかしながら、前記従来の構成では、図26のように、セル積層体220の上下端面を冷却面105とするには、ガスケット付きアノードセパレータ116、電極−膜−枠接合
体118、ガスケット付き冷却面接着セパレータ111、ガスケット付きカソードセパレータ117の部品が必要となる。
体118、ガスケット付き冷却面接着セパレータ111、ガスケット付きカソードセパレータ117の部品が必要となる。
これらの中でガスケット付きセパレータの元になるセパレータ部材に関して、ガスケット付きアノードセパレータ116は、アノードセパレータ部材100、ガスケット付き冷却面接着セパレータ111は、アノードセパレータ部材100と接着用カソードセパレータ部材101、ガスケット付きカソードセパレータ117は、弾性シール部材用カソードセパレータ部材102から製作されている。
ここで、ガスケット付き冷却面接着セパレータ111の接着用カソードセパレータ部材101の代わりに弾性シール部材用カソードセパレータ部材102を用いようとすると、接着剤の厚みが厚くなり、ボイドが発生しやすいという問題が生じる。
また、ガスケット付きカソードセパレータ117の弾性シール部材用カソードセパレータ部材102の代わりに接着用カソードセパレータ部材101を用いようとすると、弾性シール部材に必要な圧縮率を確保できないという問題があり、セル積層体の部品点数は少ないが、3種類の燃料電池用セパレータ部材が必要になるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、セル積層体を構成する部品点数は従来と同じで、元になる一対のセパレータ部材において、一対のセパレータの冷却面同士の間に構成される冷却媒体流路を、一対のセパレータの冷却面同士を冷却媒体流路の外周側で接着する接着剤でシールするか、それとも、一対のセパレータの冷却面同士を接着せずに分離可能にして、冷却媒体流路の外周側に収容されるガスケットでシールするかを、選択可能な汎用性に優れた燃料電池用セパレータ部材を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の燃料電池用セパレータ部材は、一対のセパレータの冷却面同士を当接させて冷却面同士の間に冷却媒体を流通させる冷却媒体流路を構成する燃料電池用セパレータ部材であって、冷却媒体流路の外周側で接着剤を充填可能に形成された溝状の第1凹部と、冷却媒体流路の外周側でガスケットを収容可能に形成された溝状の第2凹部とを有し、第1凹部が第2凹部よりも浅いものである。
これにより、第1凹部に接着剤を充填した後に、一対のセパレータの冷却面同士を当接させて、第1凹部に充填した接着剤によって、一対のセパレータの冷却面同士を冷却媒体流路の外周側で接着させて、一対のセパレータの冷却面同士の間に構成される冷却媒体流路をシールすることができる。この場合は、第2凹部にはガスケットを収容する必要はない。
また、高さ寸法が第2凹部の深さよりも高いガスケットを第2凹部に収容した後に、一対のセパレータの冷却面同士を当接させて、第2凹部の深さと同じ高さに圧縮されたガスケットによって、一対のセパレータの冷却面同士の間に構成される冷却媒体流路をシールすることができる。この場合は、一対のセパレータの冷却面同士を接着剤で接着しないことにより、一対のセパレータを分離可能である。
また、第1凹部が第2凹部よりも浅いので、第1凹部を接着剤の充填(接着剤による一対のセパレータの冷却面同士の冷却媒体流路の外周側での接着)に適した深さにでき、第2凹部をガスケットの収容とシール時のガスケットの圧縮率に適した深さにでき、第1凹部と第2凹部とに明確な深さの差がある場合には、第1凹部にガスケットを収容してしまう間違いや、第2凹部に接着剤を充填してしまう間違いが発生しにくい。
これにより、セル積層体を構成する部品点数は従来と同じだが、セパレータ部材の種類を少なくできるため、セパレータ部材を製作するための設備投資を少なくでき、セパレータ部材の管理も行い易く、接着剤用の第1凹部とガスケット用の第2凹部の深さが異なるだけのよく似たセパレータ部材の誤使用による不良リスクも少なくなる。
本発明の燃料電池用セパレータ部材は、第1凹部に接着剤を充填した後に、一対のセパレータの冷却面同士を当接させて、第1凹部に充填した接着剤によって、一対のセパレータの冷却面同士を冷却媒体流路の外周側で接着させて、一対のセパレータの冷却面同士の間に構成される冷却媒体流路をシールすることができる。この場合は、第2凹部にはガスケットを収容する必要はない。
また、高さ寸法が第2凹部の深さよりも高いガスケットを第2凹部に収容した後に、一対のセパレータの冷却面同士を当接させて、第2凹部の深さと同じ高さに圧縮されたガスケットによって、一対のセパレータの冷却面同士の間に構成される冷却媒体流路をシールすることができる。この場合は、一対のセパレータの冷却面同士を接着剤で接着しないことにより、一対のセパレータを分離可能である。
また、第1凹部が第2凹部よりも浅いので、第1凹部を接着剤の充填(接着剤による一対のセパレータの冷却面同士の冷却媒体流路の外周側での接着)に適した深さにでき、第2凹部をガスケットの収容とシール時のガスケットの圧縮率に適した深さにでき、第1凹部と第2凹部とに明確な深さの差がある場合には、第1凹部にガスケットを収容してしまう間違いや、第2凹部に接着剤を充填してしまう間違いが発生しにくい。
これにより、セル積層体を構成する部品点数は従来と同じだが、セパレータ部材の種類を少なくできるため、セパレータ部材を製作するための設備投資を少なくでき、セパレータ部材の管理も行い易く、接着剤用の第1凹部とガスケット用の第2凹部の深さが異なるだけのよく似たセパレータ部材の誤使用による不良リスクも少なくなる。
第1の発明は、一対のセパレータの冷却面同士を当接させて冷却面同士の間に冷却媒体を流通させる冷却媒体流路を構成する燃料電池用セパレータ部材であって、冷却媒体流路の外周側で接着剤を充填可能に形成された溝状の第1凹部と、冷却媒体流路の外周側でガスケットを収容可能に形成された溝状の第2凹部とを有し、第1凹部が第2凹部よりも浅いことを特徴とする。
これにより、第1凹部に接着剤を充填した後に、一対のセパレータの冷却面同士を当接させて、第1凹部に充填した接着剤によって、一対のセパレータの冷却面同士を冷却媒体流路の外周側で接着させて、一対のセパレータの冷却面同士の間に構成される冷却媒体流路をシールすることができる。この場合は、第2凹部にはガスケットを収容する必要はない。
また、高さ寸法が第2凹部の深さよりも高いガスケットを第2凹部に収容した後に、一対のセパレータの冷却面同士を当接させて、第2凹部の深さと同じ高さに圧縮されたガスケットによって、一対のセパレータの冷却面同士の間に構成される冷却媒体流路をシールすることができる。この場合は、一対のセパレータの冷却面同士を接着剤で接着しないことにより、一対のセパレータを分離可能である。
また、第1凹部が第2凹部よりも浅いので、第1凹部を接着剤の充填(接着剤による一対のセパレータの冷却面同士の冷却媒体流路の外周側での接着)に適した深さにでき、第2凹部をガスケットの収容とシール時のガスケットの圧縮率に適した深さにでき、第1凹部と第2凹部とに明確な深さの差がある場合には、第1凹部にガスケットを収容してしまう間違いや、第2凹部に接着剤を充填してしまう間違いが発生しにくい。
これにより、セル積層体を構成する部品点数は従来と同じだが、セパレータ部材の種類を少なくできるため、セパレータ部材を製作するための設備投資を少なくでき、セパレータ部材の管理も行い易く、接着剤用の第1凹部とガスケット用の第2凹部の深さが異なるだけのよく似たセパレータ部材の誤使用による不良リスクも少なくなる。
また、一対のセパレータで、冷却媒体をシールする接着剤が、ボイドが発生しにくい適切な深さで、接着性を考慮した適切な幅の第1凹部に塗布して接着できるようになり、シール性に優れたガスケット付き冷却面接着セパレータを製作することができ、また、同じ一対のセパレータで、冷却媒体をシールするガスケットが、ガスケットの高さ寸法と圧縮率を考慮した適切な深さで、ガスケットの収容を考慮した適切な幅の第2凹部に収納することができるようになり、ガスケット付きアノードセパレータとガスケット付きカソードセパレータを分割して使用することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の第1凹部が、第2凹部よりも冷却媒体流路に近い位置に配置されていることを特徴とするものである。
これにより、一対のセパレータを接着して冷却面接着セパレータとして使用する場合、接着面の面積が小さくなり接着剤の量を削減することができる。また、接着面と冷却媒体流路の間に空間がないため冷却媒体が空間をショートカットすることがなくなり、冷却媒体流路に冷却媒体を安定して流すことができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の一対のセパレータのうちの一方のセパレータの冷却面に、第1凹部と第2凹部とを有し、第1凹部と第2凹部とが隣接していることを特徴とするものである。
これにより、第1凹部と第2凹部の間に他方のセパレータとの当接面がなく、第1凹部に塗布する接着剤の量にバラツキが生じ、多過ぎた場合においても隣接する第2凹部に接着剤が溢れるため、冷却媒体流路側に接着剤が溢れてセパレータ同士の接触抵抗増加による性能低下を防止することができる。また、溢れた接着剤により冷却水流路が閉塞することもないため、冷却媒体流路内に冷却媒体を安定して流すことができる。
第4の発明は、特に、第1または第2の発明の一対のセパレータのうちの一方のセパレータの冷却面に第1凹部を有し、一対のセパレータのうちの他方のセパレータの冷却面に第2凹部を有することを特徴とするものである。
これにより、接着剤の塗布を冷却面に冷却媒体流路や第2凹部がない状態でできるため接着剤による汚染を低減できる。また、第1凹部と第2凹部と組み合わせて間に当接部をなくして1つの空間にすることもできるので、第1凹部に塗布する接着剤の量にバラツキが生じ、多過ぎた場合においても繋がっている第2凹部に接着剤が溢れるため、冷却媒体流路側に接着剤が溢れてセパレータ部材同士の接触が妨げられることによる接触抵抗の増加を防止することができる。また、溢れた接着剤により冷却媒体流路が閉塞することもないため、冷却媒体流路に冷却媒体を安定して流すことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における燃料電池スタックの構成を示す外観斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1における燃料電池スタックを図1のA−A線で切断し
た断面図である。図3は、本発明の実施の形態1におけるカソードセパレータ部材を図1のA−A線で切断した断面図である。図4は、本発明の実施の形態1におけるアノードセパレータ部材を図1のA−A線で切断した断面図である。
図1は、本発明の実施の形態1における燃料電池スタックの構成を示す外観斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1における燃料電池スタックを図1のA−A線で切断し
た断面図である。図3は、本発明の実施の形態1におけるカソードセパレータ部材を図1のA−A線で切断した断面図である。図4は、本発明の実施の形態1におけるアノードセパレータ部材を図1のA−A線で切断した断面図である。
図5は、本発明の実施の形態1におけるガスケット付きカソードセパレータを図1のA−A線で切断した断面図である。図6は、本発明の実施の形態1におけるガスケット付き冷却面接着セパレータを図1のA−A線で切断した断面図である。図7は、本発明の実施の形態1におけるガスケット付きアノードセパレータを図1のA−A線で切断した断面図である。
図8は、本発明の実施の形態1における電極−膜−枠接合体を図1のA−A線で切断した断面図である。図9は、本発明の実施の形態1におけるセル積層体を図1のA−A線で切断した断面図である。
図1に示すように、本実施の形態の燃料電池スタック90は、セルを積層したスタック部91を集電板40,41で挟み、さらに、その外側にエンドプレート70,77を配置し、ボルト80でエンドプレート間を締結し圧力を加えている。
エンドプレート70の上面からは、燃料ガスとして水素を導入および排出するための、燃料ガス導入口71、燃料ガス排出口72、酸化剤ガスとして空気を導入および排出するための、酸化剤ガス導入口73、酸化剤ガス排出口74、冷却媒体としてイオン交換水を導入および排出する為の冷却媒体導入口75、冷却媒体排出口76を備えている。
図2に示すように、本実施の形態のスタック部91は、複数のセル積層体20を積み重ねて形成され、その両端に集電板40,41、その外側に絶縁板42,43、さらに、その外側にエンドプレート70,77が配置されている。
図3に示すように、本実施の形態のカソードセパレータ部材2は、電極−膜−枠接合体のカソード側のガス拡散層と対向する一方の主面に、酸化剤ガスとしての空気が流れる酸化剤ガス流路4と、酸化剤ガス流路4の外周部に酸化剤ガスガスケット用凹部8とが形成され、他方の主面(冷却面5)に、冷却媒体としてのイオン交換水が流れる冷却媒体流路6と、冷却媒体流路6の外周部に第1凹部となる接着剤用凹部9と、接着剤用凹部9の外側に隣接して第2凹部となる冷却媒体ガスケット用凹部10が形成されている。
酸化剤ガスガスケット用凹部8には、酸化剤ガス流路4の空気をシールする酸化剤ガスガスケットが収容され、接着剤用凹部9には、アノードセパレータ部材とカソードセパレータ部材2とを接着する接着剤が充填され、冷却媒体ガスケット用凹部10には、冷却媒体流路6のイオン交換水をシールする冷却媒体ガスケットが収容される。
冷却媒体ガスケット用凹部10は、冷却媒体ガスケットを収容配置するのに適した深さと幅に設定され、接着剤用凹部9は接着剤による接着とイオン交換水のシールに適した深さと幅に設定され、酸化剤ガスガスケット用凹部8は、酸化剤ガスガスケットを収容配置するのに適した深さと幅に設定されている。
接着剤用凹部9は冷却媒体ガスケット用凹部10よりも浅く、接着剤用凹部9は冷却媒体ガスケット用凹部10の間は、他方のセパレータの冷却面とは当接しない。
図4に示すように、本実施の形態のアノードセパレータ部材1は、電極−膜−枠接合体のアノード側のガス拡散層と対向する一方の主面に、燃料ガスとしての水素が流れる燃料ガス流路3と、燃料ガス流路3の外周部に燃料ガスガスケット用凹部7とが形成され、他
方の平坦な主面(冷却面5)が、カソードセパレータ部材2の冷却面5と当接する。燃料ガスガスケット用凹部7は、水素をシールする燃料ガスガスケットを収容配置するのに適した深さと幅に設定されている。
方の平坦な主面(冷却面5)が、カソードセパレータ部材2の冷却面5と当接する。燃料ガスガスケット用凹部7は、水素をシールする燃料ガスガスケットを収容配置するのに適した深さと幅に設定されている。
図5に示すように、本実施の形態のガスケット付きカソードセパレータ17は、カソードセパレータ部材2の酸化剤ガス流路4が形成された面における酸化剤ガス流路4の外周側に形成された酸化剤ガスガスケット用凹部8に、酸化剤ガスガスケット13を設置し、その裏面の冷却面5の冷却媒体流路6の外周側に形成された冷却媒体ガスケット用凹部10に冷却媒体ガスケット14を設置したものである。
なお、本実施の形態のガスケット付きカソードセパレータ17には、接着剤は使用しないため、接着剤用凹部9には、何も設置されていない。
図6に示すように、本実施の形態のガスケット付き冷却面接着セパレータ11は、アノードセパレータ部材1の冷却面5とカソードセパレータ部材2の冷却面5を当接させて、接着剤用凹部9に塗布した接着剤15にて冷却面5同士を接着している、アノードセパレータ部材1の冷却面5とカソードセパレータ部材2の冷却面5との間に構成される冷却媒体流路6は、接着剤15によってシールされている。
冷却媒体ガスケット用凹部10は、冷却媒体ガスケットを使用しないため空間となっている。アノードセパレータ部材1の、水素をシールする燃料ガスガスケット用凹部7には燃料ガスガスケット12が設置され、カソードセパレータ部材2の空気をシールする酸化剤ガスガスケット用凹部8には酸化剤ガスガスケット13が設置されている。
これにより、ガスケット付き冷却面接着セパレータ11の冷却媒体の漏れについては、組み立て前に確認ができ、セパレータを一体化することで部品点数の削減が可能である。
図7に示すように、本実施の形態のガスケット付きアノードセパレータ16は、アノードセパレータ部材1の燃料ガス流路3の外周側に形成された燃料ガスガスケット用凹部7に燃料ガスガスケット12を設置したものである。
図8に示すように、本実施の形態の電極−膜−枠接合体18は、電解質膜31と、電解質膜31の一方の主面に配置されたアノード32と、電解質膜31の他方の主面に配置されたカソード33と、を有する電解質膜−電極接合体35と、電解質膜−電極接合体35のアノード32とカソード33とに積層配置されるガス拡散層34と、電解質膜−電極接合体35の外周部分で露出する電解質膜31を覆うように電解質膜−電極接合体35を支持する枠体30とで、構成される。
図9に示すように、本実施の形態のセル積層体20は、水素、空気、イオン交換水の漏れ量が閾値内であるか判定可能なセルを積層したものである。ここでは5セル積層している。
セル積層体20は、下方から、ガスケット付きアノードセパレータ16、電極−膜−枠接合体18、ガスケット付き冷却面接着セパレータ11、電極−膜−枠接合体18、ガスケット付き冷却面接着セパレータ11、電極−膜−枠接合体18、ガスケット付き冷却面接着セパレータ11、電極−膜−枠接合体18、ガスケット付き冷却面接着セパレータ11、電極−膜−枠接合体18、ガスケット付きカソードセパレータ17の順で積層されている。
電極−膜−枠接合体18と燃料ガス流路3の間を流れる水素は、燃料ガスガスケット1
2によりシールされる。また、電極−膜−枠接合体18と酸化剤ガス流路4の間を流れる空気は、酸化剤ガスガスケット13によりシールされる。
2によりシールされる。また、電極−膜−枠接合体18と酸化剤ガス流路4の間を流れる空気は、酸化剤ガスガスケット13によりシールされる。
この構成により、セル積層体20の下面は、ガスケット付きアノードセパレータ16の冷却面5、セル積層体20の上面は、ガスケット付きカソードセパレータ17の冷却面5となっている。セル積層体20のガスケット付きカソードセパレータ17の冷却面5の上に、他のセル積層体20のガスケット付きアノードセパレータ16の冷却面5が当接し、冷却媒体ガスケット14により重ねたセル積層体20間の冷却媒体流路6を流れるイオン交換水はシールされる。
アノードセパレータ部材1、カソードセパレータ部材2は、適度な機械的強度と導電性を有する。本実施の形態では、黒鉛粉末と熱硬化性樹脂の混練物を加熱成型して形成された部材を用いる。
燃料ガスガスケット12、酸化剤ガスガスケット13、冷却媒体ガスケット14は、適度な機械的強度と柔軟性を有する合成樹脂である。本実施の形態では、フッ素ゴムを用いる。
接着剤15は、所定の高温耐久性と耐水性を有する。本実施の形態では、熱硬化性のエポキシ樹脂系接着剤を用いる。
枠体30は、適度な機械的強度と耐熱性、優れた耐薬品性を有する樹脂部材である。本実施の形態では、変性ポリフェニレンエーテルで形成された部材を用いる。
電解質膜31は、水素イオン伝導性を有する高分子電解質膜であって、本実施の形態では、パーフルオロカーボンスルホン酸からなるフッ素系高分子電解質膜(米国DuPont社製のNafion(登録商標))を用いる。
また、アノード32は、水素の酸化反応に対する触媒を含む層である。また、カソード33は、酸素の還元反応に対する触媒を含む層である。本実施の形態では、白金系金属触媒を坦持したカーボン粉末とプロトン導電性を有する高分子材料を主成分とした多孔質部材を用いる。
ガス拡散層34は、導電性と撥水性を有する多孔質の部材である。本実施の形態では、カーボンペーパーを用いて作製された多孔質構造を有する導電性基材に、フッ素樹脂を代表とする撥水性高分子樹脂である、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を分散させて構成された部材を用いる。
以上のように構成された本実施の形態の燃料電池用セパレータ部材について、以下その動作、作用を説明する。
まず、セル積層体20を構成する部品は、ガスケット付き冷却面接着セパレータ11、ガスケット付きアノードセパレータ16、ガスケット付きカソードセパレータ17、電極−膜−枠接合体18の4種類である。
ガスケット付き冷却面接着セパレータ11は、アノードセパレータ部材1の燃料ガスガスケット用凹部7に燃料ガスガスケット12を設置したものと、カソードセパレータ部材2の酸化剤ガスガスケット用凹部8に酸化剤ガスガスケット13を設置したものを、カソードセパレータ部材2の冷却面5にある接着剤用凹部9に接着剤15を塗布して、接着したものである。
接着剤15を塗布するにあたり、接着剤用凹部9に隣接する冷却媒体ガスケット用凹部10があるが、接着剤用凹部9と冷却媒体ガスケット用凹部10の間にアノードセパレータ部材1との当接面がないので、接着剤用凹部9に塗布する接着剤15の量にバラツキが生じ、多過ぎた場合においても隣接する冷却媒体ガスケット用凹部10に接着剤15が溢れるため、冷却媒体流路6側に接着剤15が溢れてセパレータ部材同士の接触が妨げられることによる接触抵抗の増加を防止することができる。また、溢れた接着剤15により冷却媒体流路6が閉塞することもない。
また、浅い接着剤用凹部9が冷却媒体ガスケット用凹部10よりも冷却媒体流路6側にあることで、接着面の面積が小さくなり接着剤の量を削減することができる。また、接着面と冷却媒体流路の間に空間がないためイオン交換水が空間をショートカットすることがなくなり、冷却媒体流路6にイオン交換水を安定して流すことができる。
ガスケット付きアノードセパレータ16は、アノードセパレータ部材1の燃料ガスガスケット用凹部7に燃料ガスガスケット12を設置することで、できる。
ガスケット付きカソードセパレータ17は、カソードセパレータ部材2の酸化剤ガスガスケット用凹部8に酸化剤ガスガスケット13と冷却媒体ガスケット用凹部10に冷却媒体ガスケット14を設置することで、できる。
このとき、ガスケット用凹部の深さは、ガスケットに応じて適切な圧縮率になるように設定されている。冷却媒体ガスケット用凹部10に隣接する接着剤用凹部9があるが、明らかにずれているため、冷却媒体ガスケット14を設置して圧縮して使用しても、漏れにつながるような懸念や耐久性への問題もない。
上記に示すように、使用する燃料電池用セパレータ部材は、アノードセパレータ部材1とカソードセパレータ部材2の2種類だけである。
これにより、セル積層体を構成する部品点数は従来と同じだが、セパレータ部材の種類を少なくできるため、セパレータ部材を製作するための設備投資を少なくでき、セパレータ部材の管理も行いやすく、接着剤用の凹部とガスケット用の凹部の深さが異なるだけのよく似たセパレータ部材の誤使用による不良リスクも少なくなる。
なお、本実施の形態では、ガスケットはオーリングのように断面が円形状で着脱可能形状であるが、円形状である必要はない。アノードセパレータ部材1、カソードセパレータ部材2、電極−膜−枠接合体18のどちらかに一体とすることもできる。また、カソードセパレータ部材2に冷却媒体流路溝を形成しているが、アノードセパレータ部材1の冷却面側に形成することもできるとともに両面に形成することもできる。
また、冷却媒体流路6は、サーペンタイン形状でも、ストレート形状や渦巻き形状に形成されても良い。また、セパレータ部材には黒鉛粉末と熱硬化性樹脂の混練物を加熱成型して形成された部材を用いたが、これ以外にも、カーボン粉末と熱可塑性樹脂の混練物を加熱成型して形成された部材や、チタンやステンレス鋼製の板の表面に金メッキを施し金属材料を使用することができる。
また、ガスケット材料にはフッ素ゴムを用いたが、これ以外にも、シリコーンゴム、天然ゴム、EPDM、ブチルゴム、塩化ブチルゴム、ポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系及びポリアミド系等の熱可塑性エラストマーを使用することができる。
また、接着剤15には、熱硬化性のエポキシ樹脂系接着剤を用いたが、所定の高温耐久性と耐水性を有していれば、熱可塑性でもよく、液状であっても、シート状であっても良い。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における燃料電池スタックの構成は実施の形態1と同じであり、実施の形態2における燃料電池スタックの構成は、図1に示すものである。
本発明の実施の形態2における燃料電池スタックの構成は実施の形態1と同じであり、実施の形態2における燃料電池スタックの構成は、図1に示すものである。
本発明の実施の形態2における燃料電池スタックを図1のA−A線で切断した断面は実施の形態1と同じであり、実施の形態2における燃料電池スタックを図1のA−A線で切断した断面は、図2に示すものである。
本発明の実施の形態2における電極−膜−枠接合体を図1のA−A線で切断した断面は実施の形態1と同じであり、実施の形態2における電極−膜−枠接合体を図1のA−A線で切断した断面は、図8に示すものである。
図10は、本発明の実施の形態2におけるカソードセパレータ部材を図1のA−A線で切断した断面図である。図11は、本発明の実施の形態2におけるアノードセパレータ部材を図1のA−A線で切断した断面図である。図12は、本発明の実施の形態2におけるガスケット付きカソードセパレータを図1のA−A線で切断した断面図である。
図13は、本発明の実施の形態2におけるガスケット付き冷却面接着セパレータを図1のA−A線で切断した断面図である。図14は、本発明の実施の形態2におけるガスケット付きアノードセパレータを図1のA−A線で切断した断面図である。図15は、本発明の実施の形態2におけるセル積層体を図1のA−A線で切断した断面図である。
図1に示すように、本実施の形態の燃料電池スタック90は、セルを積層したスタック部91を集電板40,41で挟み、さらに、その外側にエンドプレート70,77を配置し、ボルト80でエンドプレート間を締結し圧力を加えている。
エンドプレート70の上面からは、燃料ガスとして水素を導入および排出するための、燃料ガス導入口71、燃料ガス排出口72、酸化剤ガスとして空気を導入および排出するための、酸化剤ガス導入口73、酸化剤ガス排出口74、冷却媒体としてイオン交換水を導入および排出する為の冷却媒体導入口75、冷却媒体排出口76を備えている。
図2に示すように、本実施の形態のスタック部91は、複数のセル積層体20を積み重ねて形成され、その両端に集電板40,41、その外側に絶縁板42,43、さらに、その外側にエンドプレート70,77が配置されている。
図8に示すように、本実施の形態の電極−膜−枠接合体18は、電解質膜31と、電解質膜31の一方の主面に配置されたアノード32と、電解質膜31の他方の主面に配置されたカソード33と、を有する電解質膜−電極接合体35と、電解質膜−電極接合体35のアノード32とカソード33とに積層配置されるガス拡散層34と、電解質膜−電極接合体35の外周部分で露出する電解質膜31を覆うように電解質膜−電極接合体35を支持する枠体30とで、構成される。
図10に示すように、本実施の形態のカソードセパレータ部材22は、電極−膜−枠接合体18のカソード33側のガス拡散層34と対向する一方の主面に、酸化剤ガスとしての空気が流れる酸化剤ガス流路4と、酸化剤ガス流路4の外周部に酸化剤ガスガスケット用凹部8とが形成され、他方の主面(冷却面5)に、冷却媒体としてのイオン交換水が流
れる冷却媒体流路6と、冷却媒体流路6の外周部に第2凹部となる冷却媒体ガスケット用凹部10が形成されている。
れる冷却媒体流路6と、冷却媒体流路6の外周部に第2凹部となる冷却媒体ガスケット用凹部10が形成されている。
酸化剤ガスガスケット用凹部8には、酸化剤ガス流路4の空気をシールする酸化剤ガスガスケットが収容され、冷却媒体ガスケット用凹部10には、冷却媒体流路6のイオン交換水をシールする冷却媒体ガスケットが収容される。
冷却媒体ガスケット用凹部10は、冷却媒体ガスケットを収容配置するのに適した深さと幅に設定され、酸化剤ガスガスケット用凹部8は、酸化剤ガスガスケットを収容配置するのに適した深さと幅に設定されている。
また、図11に示すように、本実施の形態のアノードセパレータ部材21は、電極−膜−枠接合体18のアノード32側のガス拡散層34と対向する一方の主面に、燃料ガスとしての水素が流れる燃料ガス流路3と、燃料ガス流路3の外周部に燃料ガスガスケット用凹部7とが形成され、他方の平坦な主面(冷却面5)が、カソードセパレータ部材22の冷却面5と当接する。
アノードセパレータ部材21の冷却面5において、アノードセパレータ部材21の冷却面5をカソードセパレータ部材22の冷却面5と当接させた場合に、カソードセパレータ部材22の冷却媒体ガスケット用凹部10の内周側に隣接する箇所に、接着剤用凹部9が形成されている。
接着剤用凹部9は、アノードセパレータ部材21の冷却面5をカソードセパレータ部材22の冷却面5と当接させた場合に、冷却媒体ガスケット用凹部10よりも冷却媒体流路6側に位置するように形成されている。
燃料ガスガスケット用凹部7は、水素をシールする燃料ガスガスケットを収容配置するのに適した深さと幅に設定されており、接着剤用凹部9には、アノードセパレータ部材21の冷却面5とカソードセパレータ部材22の冷却面5とを接着させる接着剤15が塗布される。
接着剤用凹部9は、アノードセパレータ部材21の冷却面5とカソードセパレータ部材22の冷却面5とを接着剤15で接着させて冷却媒体流路6を流れるイオン交換水をシールするのに適した深さと幅に設定されている。
図12に示すように、本実施の形態のガスケット付きカソードセパレータ17は、カソードセパレータ部材22の酸化剤ガス流路4が形成された面における酸化剤ガス流路4の外周側に形成された酸化剤ガスガスケット用凹部8に、酸化剤ガスガスケット13を設置し、その裏面の冷却面5の冷却媒体流路6の外周側に形成された冷却媒体ガスケット用凹部10に冷却媒体ガスケット14を設置したものである。
図13に示すように、本実施の形態のガスケット付き冷却面接着セパレータ11は、アノードセパレータ部材21の冷却面5とカソードセパレータ部材22の冷却面5を当接させて、接着剤用凹部9に塗布した接着剤15にて冷却面5同士を接着している、アノードセパレータ部材1の冷却面5とカソードセパレータ部材2の冷却面5との間に構成される冷却媒体流路6は、接着剤15によってシールされている。
アノードセパレータ部材21の冷却面5とカソードセパレータ部材22の冷却面5を当接させたときに、冷却媒体ガスケット用凹部10と接着剤用凹部9は、1つの空間を構成する。
冷却媒体ガスケット用凹部10は、冷却媒体ガスケットを使用しないため空間となっている。アノードセパレータ部材21の、水素をシールする燃料ガスガスケット用凹部7には燃料ガスガスケット12が設置され、カソードセパレータ部材22の空気をシールする酸化剤ガスガスケット用凹部8には酸化剤ガスガスケット13が設置されている。
これにより、ガスケット付き冷却面接着セパレータ11のイオン交換水の漏れについては、組み立て前に確認ができ、セパレータを一体化することで部品点数の削減が可能である。
図14に示すように、本実施の形態のガスケット付きアノードセパレータ16は、アノードセパレータ部材21の、燃料ガス流路3の外側にある水素をシールする燃料ガスガスケット用凹部に燃料ガスガスケット12が設置されている。また、その裏面の冷却面5にある接着剤用凹部9には、接着剤は使用しないため何も設置しない。
図15に示すように、本実施の形態のセル積層体20は、水素、空気、イオン交換水の漏れ量が閾値内であるか判定可能なセルを積層したものである。ここでは5セル積層している。
セル積層体20は、下方から、ガスケット付きアノードセパレータ16、電極−膜−枠接合体18、ガスケット付き冷却面接着セパレータ11、電極−膜−枠接合体18、ガスケット付き冷却面接着セパレータ11、電極−膜−枠接合体18、ガスケット付き冷却面接着セパレータ11、電極−膜−枠接合体18、ガスケット付き冷却面接着セパレータ11、電極−膜−枠接合体18、ガスケット付きカソードセパレータ17の順で積層されている。
電極−膜−枠接合体18と燃料ガス流路3の間を流れる水素は、燃料ガスガスケット12によりシールされる。また、電極−膜−枠接合体18と酸化剤ガス流路4の間を流れる空気は、酸化剤ガスガスケット13によりシールされる。
この構成により、セル積層体20の下面は、ガスケット付きアノードセパレータ16の冷却面5、セル積層体20の上面は、ガスケット付きカソードセパレータ17の冷却面5となっている。
セル積層体20のガスケット付きカソードセパレータ17の冷却面5の上に、他のセル積層体20のガスケット付きアノードセパレータ16の冷却面5が当接し、冷却媒体ガスケット14により重ねたセル積層体20間の冷却媒体流路6を流れるイオン交換水はシールされる。
アノードセパレータ部材21、カソードセパレータ部材22は、適度な機械的強度と導電性を有する。本実施の形態では、黒鉛粉末と熱硬化性樹脂の混練物を加熱成型して形成された部材を用いる。
以上のように構成された本実施の形態の燃料電池用セパレータ部材について、以下その動作、作用を説明する。
まず、セル積層体20を構成する部品は、ガスケット付き冷却面接着セパレータ11、ガスケット付きアノードセパレータ16、ガスケット付きカソードセパレータ17、電極−膜−枠接合体18の4種類である。
ガスケット付き冷却面接着セパレータ11は、アノードセパレータ部材21の燃料ガスガスケット用凹部7に燃料ガスガスケット12を設置したものと、カソードセパレータ部材22の酸化剤ガスガスケット用凹部8に酸化剤ガスガスケット13を設置したものを、アノードセパレータ部材21の冷却面5にある接着剤用凹部9に接着剤15を塗布して、接着したものである。
接着剤15の塗布を冷却面5に冷却媒体流路や冷却媒体ガスケット用凹部がない状態でできるため、接着剤による汚染を低減できる。また、接着剤用凹部と冷却媒体ガスケット用凹部と組み合わせて当接部をなくして1つの空間にすることもできるので、接着剤用凹部9に塗布する接着剤15の量にバラツキが生じ、多過ぎた場合においても隣接する冷却媒体ガスケット用凹部10に接着剤15が溢れるため、冷却媒体流路6側に接着剤15が溢れてセパレータ部材同士の接触が妨げられることによる接触抵抗の増加を防止することができる。
また、溢れた接着剤15により冷却媒体流路6が閉塞することもない。また、浅い接着剤用凹部9が冷却媒体ガスケット用凹部10よりも冷却媒体流路6側にあることで、接着面の面積が小さくなり接着剤の量を削減することができる。また、接着面と冷却媒体流路の間に空間がないためイオン交換水が空間をショートカットすることがなくなり、冷却媒体流路6にイオン交換水を安定して流すことができる。
ガスケット付きアノードセパレータ16は、アノードセパレータ部材21の燃料ガスガスケット用凹部7に燃料ガスガスケット12を設置することでできる。
ガスケット付きカソードセパレータ17は、カソードセパレータ部材22の酸化剤ガスガスケット用凹部8に酸化剤ガスガスケット13と冷却媒体ガスケット用凹部10に冷却媒体ガスケット14を設置することでできる。
このとき、ガスケット用凹部の深さは、ガスケットに応じて適切な圧縮率になるように設定されている。冷却媒体ガスケット用凹部10に隣接する接着剤用凹部9があるが、明らかにずれているため、冷却媒体ガスケット14を設置して圧縮して使用しても、漏れにつながるような懸念や耐久性への問題もない。
上記に示すように、使用する燃料電池用セパレータ部材は、アノードセパレータ部材21とカソードセパレータ部材22の2種類だけである。
これにより、セル積層体を構成する部品点数は従来と同じだが、セパレータ部材の種類を少なくできるため、セパレータ部材を製作するための設備投資を少なくでき、セパレータ部材の管理も行いやすく、接着剤用の凹部とガスケット用の凹部の深さが異なるだけのよく似たセパレータ部材の誤使用による不良リスクも少なくなる。
なお、本実施の形態では、ガスケットはオーリングのように断面が円形状で着脱可能形状であるが、円形状である必要はない。アノードセパレータ部材21、カソードセパレータ部材22、電極−膜−枠接合体18のどちらかに一体とすることもできる。また、カソードセパレータ部材22に冷却媒体流路溝を形成しているが、アノードセパレータ部材21の冷却面側に形成することもできるとともに両面に形成することもできる。
また、冷却媒体流路6は、サーペンタイン形状でも、ストレート形状や渦巻き形状に形成されても良い。また、セパレータ部材には黒鉛粉末と熱硬化性樹脂の混練物を加熱成型して形成された部材を用いたが、これ以外にも、カーボン粉末と熱可塑性樹脂の混練物を加熱成型して形成された部材や、チタンやステンレス鋼製の板の表面に金メッキを施し金
属材料を使用することができる。
属材料を使用することができる。
また、ガスケット材料にはフッ素ゴムを用いたが、これ以外にも、シリコーンゴム、天然ゴム、EPDM、ブチルゴム、塩化ブチルゴム、ポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系及びポリアミド系等の熱可塑性エラストマーを使用することができる。また、接着剤15には、熱硬化性のエポキシ樹脂系接着剤を用いたが、所定の高温耐久性と耐水性を有していれば、熱可塑性でもよく、液状であっても、シート状であっても良い。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3における燃料電池スタックの構成は実施の形態1と同じであり、実施の形態3における燃料電池スタックの構成は、図1に示すものである。
本発明の実施の形態3における燃料電池スタックの構成は実施の形態1と同じであり、実施の形態3における燃料電池スタックの構成は、図1に示すものである。
本発明の実施の形態3における燃料電池スタックを図1のA−A線で切断した断面は実施の形態1と同じであり、実施の形態3における燃料電池スタックを図1のA−A線で切断した断面は、図2に示すものである。
本発明の実施の形態3におけるアノードセパレータ部材を図1のA−A線で切断した断面は実施の形態1と同じであり、実施の形態3におけるアノードセパレータ部材を図1のA−A線で切断した断面は、図4に示すものである。
本発明の実施の形態3におけるガスケット付きアノードセパレータを図1のA−A線で切断した断面は実施の形態1と同じであり、実施の形態3におけるガスケット付きアノードセパレータを図1のA−A線で切断した断面は、図7に示すものである。
本発明の実施の形態3における電極−膜−枠接合体を図1のA−A線で切断した断面は実施の形態1と同じであり、実施の形態3における電極−膜−枠接合体を図1のA−A線で切断した断面は、図8に示すものである。
図16は、本発明の実施の形態3におけるカソードセパレータ部材を図1のA−A線で切断した断面図である。図17は、本発明の実施の形態3におけるガスケット付きカソードセパレータを図1のA−A線で切断した断面図である。図18は、本発明の実施の形態3におけるガスケット付き冷却面接着セパレータを図1のA−A線で切断した断面図である。図19は、本発明の実施の形態3におけるセル積層体を図1のA−A線で切断した断面図である。
図1に示すように、本実施の形態の燃料電池スタック90は、セルを積層したスタック部91を集電板40,41で挟み、さらに、その外側にエンドプレート70,77を配置し、ボルト80でエンドプレート間を締結し圧力を加えている。
エンドプレート70の上面からは、燃料ガスとして水素を導入および排出するための、燃料ガス導入口71、燃料ガス排出口72、酸化剤ガスとして空気を導入および排出するための、酸化剤ガス導入口73、酸化剤ガス排出口74、冷却媒体としてイオン交換水を導入および排出する為の冷却媒体導入口75、冷却媒体排出口76を備えている。
図2に示すように、本実施の形態のスタック部91は、複数のセル積層体20を積み重ねて形成され、その両端に集電板40,41、その外側に絶縁板42,43、さらにその外側にエンドプレート70,77が配置されている。
図4に示すように、本実施の形態のアノードセパレータ部材1は、電極−膜−枠接合体18のアノード32側のガス拡散層34と対向する一方の主面に、燃料ガスとしての水素
が流れる燃料ガス流路3と、燃料ガス流路3の外周部に燃料ガスガスケット用凹部7とが形成され、他方の平坦な主面(冷却面5)が、本実施の形態のカソードセパレータ部材の冷却面と当接する。燃料ガスガスケット用凹部7は、水素をシールする燃料ガスガスケットを収容配置するのに適した深さと幅に設定されている。
が流れる燃料ガス流路3と、燃料ガス流路3の外周部に燃料ガスガスケット用凹部7とが形成され、他方の平坦な主面(冷却面5)が、本実施の形態のカソードセパレータ部材の冷却面と当接する。燃料ガスガスケット用凹部7は、水素をシールする燃料ガスガスケットを収容配置するのに適した深さと幅に設定されている。
図7に示すように、本実施の形態のガスケット付きアノードセパレータ16は、アノードセパレータ部材1の燃料ガス流路3の外周側に形成された燃料ガスガスケット用凹部7に燃料ガスガスケット12を設置したものである。
図8に示すように、本実施の形態の電極−膜−枠接合体18は、電解質膜31と、電解質膜31の一方の主面に配置されたアノード32と、電解質膜31の他方の主面に配置されたカソード33と、を有する電解質膜−電極接合体35と、電解質膜−電極接合体35のアノード32とカソード33とに積層配置されるガス拡散層34と、電解質膜−電極接合体35の外周部分で露出する電解質膜31を覆うように電解質膜−電極接合体35を支持する枠体30とで、構成される。
図16に示すように、本実施の形態のカソードセパレータ部材23は、電極−膜−枠接合体18のカソード33側のガス拡散層と対向する一方の主面に、酸化剤ガスとしての空気が流れる酸化剤ガス流路4と、酸化剤ガス流路4の外周部に酸化剤ガスガスケット用凹部8とが形成され、他方の主面(冷却面5)に、冷却媒体としてのイオン交換水が流れる冷却媒体流路6と、冷却媒体流路6の外周部に第1凹部となる接着剤用凹部9と、接着剤用凹部9の外側に第2凹部となる冷却媒体ガスケット用凹部10が形成されている。
酸化剤ガスガスケット用凹部8には、酸化剤ガス流路4の空気をシールする酸化剤ガスガスケットが収容され、接着剤用凹部9には、アノードセパレータ部材とカソードセパレータ部材2とを接着する接着剤が充填され、冷却媒体ガスケット用凹部10には、冷却媒体流路6のイオン交換水をシールする冷却媒体ガスケットが収容される。
冷却媒体ガスケット用凹部10は、冷却媒体ガスケットを収容配置するのに適した深さと幅に設定され、接着剤用凹部9は接着剤による接着とイオン交換水のシールに適した深さと幅に設定され、酸化剤ガスガスケット用凹部8は、酸化剤ガスガスケットを収容配置するのに適した深さと幅に設定されている。
接着剤用凹部9は冷却媒体ガスケット用凹部10よりも浅く、接着剤用凹部9は冷却媒体ガスケット用凹部10の間は、他方のセパレータの冷却面とは当接する。
図17に示すように、本実施の形態のガスケット付きカソードセパレータ17は、カソードセパレータ部材23の酸化剤ガス流路4が形成された面における酸化剤ガス流路4の外周側に形成された酸化剤ガスガスケット用凹部8に、酸化剤ガスガスケット13を設置し、その裏面の冷却面5の冷却媒体流路6の外周側に形成された冷却媒体ガスケット用凹部10に冷却媒体ガスケット14を設置したものである。
なお、本実施の形態のガスケット付きカソードセパレータ17には、接着剤は使用しないため、接着剤用凹部9には、何も設置されていない。
図18に示すように、本実施の形態のガスケット付き冷却面接着セパレータ11は、アノードセパレータ部材1の冷却面5とカソードセパレータ部材23の冷却面5を当接させて、接着剤用凹部9に塗布した接着剤15にて冷却面5同士を接着している、アノードセパレータ部材1の冷却面5とカソードセパレータ部材23の冷却面5との間に構成される冷却媒体流路6は、接着剤15によってシールされている。
冷却媒体ガスケット用凹部10は、冷却媒体ガスケットを使用しないため空間となっている。アノードセパレータ部材1の、水素をシールする燃料ガスガスケット用凹部7には燃料ガスガスケット12が設置され、カソードセパレータ部材23の空気をシールする酸化剤ガスガスケット用凹部8には酸化剤ガスガスケット13が設置されている。
これにより、ガスケット付き冷却面接着セパレータ11のイオン交換水の漏れについては、組み立て前に確認ができ、セパレータを一体化することで部品点数の削減が可能である。
図19に示すように、本実施の形態のセル積層体20は、水素、空気、イオン交換水の漏れ量が閾値内であるか判定可能なセルを積層したものである。ここでは5セル積層している。
セル積層体20は、下方から、ガスケット付きアノードセパレータ16、電極−膜−枠接合体18、ガスケット付き冷却面接着セパレータ11、電極−膜−枠接合体18、ガスケット付き冷却面接着セパレータ11、電極−膜−枠接合体18、ガスケット付き冷却面接着セパレータ11、電極−膜−枠接合体18、ガスケット付き冷却面接着セパレータ11、電極−膜−枠接合体18、ガスケット付きカソードセパレータ17の順で積層されている。
電極−膜−枠接合体18と燃料ガス流路3の間を流れる水素は、燃料ガスガスケット12によりシールされる。また、電極−膜−枠接合体18と酸化剤ガス流路4の間を流れる空気は、酸化剤ガスガスケット13によりシールされる。
この構成により、セル積層体20の下面は、ガスケット付きアノードセパレータ16の冷却面5、セル積層体20の上面は、ガスケット付きカソードセパレータ17の冷却面5となっている。
セル積層体20のガスケット付きカソードセパレータ17の冷却面5の上に、他のセル積層体20のガスケット付きアノードセパレータ16の冷却面5が当接し、冷却媒体ガスケット14により重ねたセル積層体20間の冷却媒体流路6を流れるイオン交換水はシールされる。
カソードセパレータ部材23は、適度な機械的強度と導電性を有する。本実施の形態では、黒鉛粉末と熱硬化性樹脂の混練物を加熱成型して形成された部材を用いる。
以上のように構成された本実施の形態の燃料電池用セパレータ部材について、以下その動作、作用を説明する。
まず、セル積層体20を構成する部品は、ガスケット付き冷却面接着セパレータ11、ガスケット付きアノードセパレータ16、ガスケット付きカソードセパレータ17、電極−膜−枠接合体18の4種類である。
ガスケット付き冷却面接着セパレータ11は、アノードセパレータ部材1の燃料ガスガスケット用凹部7に燃料ガスガスケット12を設置したものと、カソードセパレータ部材23の酸化剤ガスガスケット用凹部8に酸化剤ガスガスケット13を設置したものを、カソードセパレータ部材23の冷却面5にある接着剤用凹部9に接着剤15を塗布して、接着したものである。
接着剤15を塗布するにあたり、接着剤用凹部9の横には冷却媒体ガスケット用凹部10があるが、接着剤用凹部9と冷却媒体ガスケット用凹部10の間にアノードセパレータ部材1との当接面があるので、接着剤用凹部9に塗布する接着剤15が冷却媒体ガスケット用凹部10に流れ出て行かないため塗布した接着剤の高さの低い箇所がなく、アノードセパレータ部材1の冷却面5と接着剤15が確実に接触して硬化するため、漏れることがない。
図では示していないが、接着剤塗布時のばらつきによる接着剤の溢れ対策として、接着剤用凹部9内や、アノードセパレータ部材1の冷却面5の接着剤当接部に溢れる分の凹部を設けている。または、接着剤が接着剤用凹部9から溢れないように正確に塗布する。
また、浅い接着剤用凹部9が冷却媒体ガスケット用凹部10よりも冷却媒体流路6側にあることで、接着面の面積が小さくなり接着剤の量を削減することができる。また、接着面と冷却媒体流路の間に空間がないためイオン交換水が空間をショートカットすることがなくなり、冷却媒体流路6にイオン交換水を安定して流すことができる。
ガスケット付きアノードセパレータ16は、アノードセパレータ部材1の燃料ガスガスケット用凹部7に燃料ガスガスケット12を設置することでできる。
ガスケット付きカソードセパレータ17は、カソードセパレータ部材23の酸化剤ガスガスケット用凹部8に酸化剤ガスガスケット13と冷却媒体ガスケット用凹部10に冷却媒体ガスケット14を設置することでできる。
このとき、ガスケット用凹部の深さは、ガスケットに応じて適切な圧縮率になるように設定されている。冷却媒体ガスケット用凹部10の横には接着剤用凹部9があるが、明らかにずれているため、冷却媒体ガスケット14を設置して圧縮して使用しても、漏れにつながるような懸念や耐久性への問題もない。
上記に示すように、使用する燃料電池用セパレータ部材は、アノードセパレータ部材1とカソードセパレータ部材23の2種類だけである。
これにより、セル積層体を構成する部品点数は従来と同じだが、セパレータ部材の種類を少なくできるため、セパレータ部材を製作するための設備投資を少なくでき、セパレータ部材の管理も行いやすく、接着剤用の凹部とガスケット用の凹部の深さが異なるだけのよく似たセパレータ部材の誤使用による不良リスクも少なくなる。
なお、本実施の形態では、ガスケットはオーリングのように断面が円形状で着脱可能形状であるが、円形状である必要はない。アノードセパレータ部材1、カソードセパレータ部材23、電極−膜−枠接合体18のどちらかに一体とすることもできる。
また、カソードセパレータ部材23に冷却媒体流路溝を形成しているが、アノードセパレータ部材1の冷却面側に形成することもできるとともに両面に形成することもできる。
また、冷却媒体流路6は、サーペンタイン形状でも、ストレート形状や渦巻き形状に形成されても良い。
また、セパレータ部材には黒鉛粉末と熱硬化性樹脂の混練物を加熱成型して形成された部材を用いたが、これ以外にも、カーボン粉末と熱可塑性樹脂の混練物を加熱成型して形成された部材や、チタンやステンレス鋼製の板の表面に金メッキを施し金属材料を使用することができる。
また、ガスケット材料にはフッ素ゴムを用いたが、これ以外にも、シリコーンゴム、天然ゴム、EPDM、ブチルゴム、塩化ブチルゴム、ポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系及びポリアミド系等の熱可塑性エラストマーを使用することができる。
また、接着剤15には、熱硬化性のエポキシ樹脂系接着剤を用いたが、所定の高温耐久性と耐水性を有していれば、熱可塑性でもよく、液状であっても、シート状であっても良い。
以上のように、本発明にかかる燃料電池用セパレータ部材は、一対のセパレータから、冷却面を接着剤でシールする冷却面接着セパレータとすることで部品点数の削減と、冷却面をガスケットでシールするタイプとして使用することも可能であり、検査可能なセル積層体を少ない部品点数で構成することができる。
また、本発明にかかる燃料電池スタックは、安定した発電性能の確保が可能であるため、ポータブル電源、携帯機器用電源、電気自動車用電源、家庭用コージェネレーションシステム等の用途にも適用できる。
1,21 アノードセパレータ部材
2,22,23 カソードセパレータ部材
3 燃料ガス流路
4 酸化剤ガス流路
5 冷却面
6 冷却媒体流路
7 燃料ガスガスケット用凹部
8 酸化剤ガスガスケット用凹部
9 接着剤用凹部
10 冷却媒体ガスケット用凹部
11 ガスケット付き冷却面接着セパレータ
12 燃料ガスガスケット
13 酸化剤ガスガスケット
14 冷却媒体ガスケット
15 接着剤
16 ガスケット付きアノードセパレータ
17 ガスケット付きカソードセパレータ
18 電極−膜−枠接合体
20 セル積層体
30 枠体
31 電解質膜
32 アノード
33 カソード
34 ガス拡散層
35 電解質膜−電極接合体
40 集電板
41 集電板
42 絶縁板
43 絶縁板
70 エンドプレート
71 燃料ガス導入口
72 燃料ガス排出口
73 酸化剤ガス導入口
74 酸化剤ガス排出口
75 冷却媒体導入口
76 冷却媒体排出口
77 エンドプレート
80 ボルト
90 燃料電池スタック
91 スタック部
2,22,23 カソードセパレータ部材
3 燃料ガス流路
4 酸化剤ガス流路
5 冷却面
6 冷却媒体流路
7 燃料ガスガスケット用凹部
8 酸化剤ガスガスケット用凹部
9 接着剤用凹部
10 冷却媒体ガスケット用凹部
11 ガスケット付き冷却面接着セパレータ
12 燃料ガスガスケット
13 酸化剤ガスガスケット
14 冷却媒体ガスケット
15 接着剤
16 ガスケット付きアノードセパレータ
17 ガスケット付きカソードセパレータ
18 電極−膜−枠接合体
20 セル積層体
30 枠体
31 電解質膜
32 アノード
33 カソード
34 ガス拡散層
35 電解質膜−電極接合体
40 集電板
41 集電板
42 絶縁板
43 絶縁板
70 エンドプレート
71 燃料ガス導入口
72 燃料ガス排出口
73 酸化剤ガス導入口
74 酸化剤ガス排出口
75 冷却媒体導入口
76 冷却媒体排出口
77 エンドプレート
80 ボルト
90 燃料電池スタック
91 スタック部
Claims (4)
- 一対のセパレータの冷却面同士を当接させて前記冷却面同士の間に冷却媒体を流通させる冷却媒体流路を構成する燃料電池用セパレータ部材であって、
前記冷却媒体流路の外周側で接着剤を充填可能に形成された溝状の第1凹部と、前記冷却媒体流路の外周側でガスケットを収容可能に形成された溝状の第2凹部とを有し、前記第1凹部は前記第2凹部よりも浅いことを特徴とする燃料電池用セパレータ部材。 - 前記第1凹部は、前記第2凹部よりも前記冷却媒体流路に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用セパレータ部材。
- 一対の前記セパレータのうちの一方の前記セパレータの前記冷却面に、前記第1凹部と前記第2凹部とを有し、前記第1凹部と前記第2凹部とが隣接していることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池用セパレータ部材。
- 一対の前記セパレータのうちの一方の前記セパレータの前記冷却面に前記第1凹部を有し、一対の前記セパレータのうちの他方の前記セパレータの前記冷却面に前記第2凹部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池用セパレータ部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017009905A JP2018120684A (ja) | 2017-01-24 | 2017-01-24 | 燃料電池用セパレータ部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017009905A JP2018120684A (ja) | 2017-01-24 | 2017-01-24 | 燃料電池用セパレータ部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018120684A true JP2018120684A (ja) | 2018-08-02 |
Family
ID=63043919
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017009905A Pending JP2018120684A (ja) | 2017-01-24 | 2017-01-24 | 燃料電池用セパレータ部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2018120684A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022131896A (ja) * | 2021-02-26 | 2022-09-07 | 株式会社豊田自動織機 | 燃料電池スタック及び燃料電池ユニット |
-
2017
- 2017-01-24 JP JP2017009905A patent/JP2018120684A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022131896A (ja) * | 2021-02-26 | 2022-09-07 | 株式会社豊田自動織機 | 燃料電池スタック及び燃料電池ユニット |
| JP7636204B2 (ja) | 2021-02-26 | 2025-02-26 | 株式会社豊田自動織機 | 燃料電池スタック及び燃料電池ユニット |
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