以下、図面を参照しながら、本発明のいくつかの実施形態について詳細に説明する。なお、複数の図面において対応する要素には同一の符号を付す。また、以下では、サービスの提供者の一例として介護ヘルパーを、及びサービスの提供を受ける受領対象者の一例として被介護者を例に説明を行なう。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、実施形態は、サービスの提供側と受領側との間で行われた作業の作業実績を管理するために広く活用することができる。
図1は、例示的な介護作業の流れを説明する図である。まず、ケアマネージャ101は、例えば、被介護者103と面談などで介護保険を適用する範囲などを決定し、それに応じて作業指示書を作成する(図1の(1))。ケアマネージャ101が作成した作業指示書は、例えば、ケアマネージャから、又は介護事業所などを通じて、介護ヘルパー102に渡される(図1の(2))。介護ヘルパーは、作業指示書を持参して介護作業の現場に向かい、被介護者103の介護作業を行う(図1の(3))。介護ヘルパー102は、介護作業の終了時に、持参した二連複写式の報告書に作業報告を手書きした後、被介護者103又はその家族等104に内容の確認を求める。そして、被介護者103又はその家族等104は、確認した結果として、それぞれの紙に朱印を押して検収する(図1の(4))。そして、例えば、検収された作業報告は、介護記録として介護事業所のデータベースに登録される(図1の(5))。例えば、この様な流れで介護作業が行われている。しかしながら、この場合に、朱印を介護ヘルパーが預かって介護ヘルパーが朱印を押したり、まとめ押ししたり、或いは、作業指示書で依頼を受けたものとは別の者が朱印を押したりなど、検収が厳正に行われない可能性があった。そのため、介護サービスの作業実績を管理することのできる技術の提供が望まれている。
そこで、以下で述べる実施形態では、作業指示書で通知された介護作業の実行する介護者と、介護作業を受ける被介護者との双方を、生体認証を用いて認証する。なお、生体認証は、例えば、静脈認証、虹彩認証、指紋認証、声紋認証、又は網膜認証などの個人ごとに特徴的な生体の情報を用いて認証を行う認証方式である。
図2は、実施形態に係るサービス確認システム200において実施される介護作業の流れを例示する図である。なお、図2の例において、管理サーバ201は、例えば、介護事業所が提供する介護サービスを管理しているサーバである。通信端末202は、介護ヘルパー102が利用している通信装置である。通信端末202は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話機、認証装置、及びノートPC(パーソナルコンピュータ)などであってよい。なお、管理サーバ201と通信端末202は、例えば、ネットワークを介して接続されていてよい。また、図2では通信端末202が実行する処理を、点線の枠20で囲って示している。
そして、例えば、通信端末202は、介護事業所の管理サーバ201からケアマネージャが作成した作業指示書を受信する(図2の(1))。すると、介護ヘルパー102は、例えば、通信端末202を操作し、生体情報を通信端末202に入力する(図2の(2))。なお、生体情報の入力は、例えば、通信端末202に備えられている生体認証装置を介して実施されてよい。通信端末202は、入力された生体情報を介護事業所の管理サーバ201に送信する。管理サーバ201は、入力された生体情報が、作業指示書で指定した介護ヘルパー102のものと一致するか否かを判定して認証を実行し、認証結果を通信端末202に送信する。そして、通信端末202は、認証の結果、認証が成功すると、受信した作業指示書の閲覧が許可されるので、作業指示書を通信端末202が備えるタッチパネル203の表示画面に表示する。それにより、介護ヘルパー102は、作業指示の内容を確認することができる(図2の(3))。また、介護ヘルパー102の認証時、介護ヘルパー102の生体情報とともに通信端末202の位置情報を管理サーバに送信してもよい。通信端末202の位置情報を知ることで、ケアマネージャが指定した介護ヘルパーが被介護者の居所に実際に存在することが確認できる。
続いて、介護ヘルパー102は、作業指示書で指示された日時に、被介護者103のもとを訪れて、被介護者103の介護を行う(図2の(4))。そして、介護ヘルパー102は、被介護者103に実施した介護作業の項目について、介護作業が完了したことを入力する(図2の(5))。例えば、介護ヘルパー102は、通信端末202が備えるタッチパネル203に表示された介護作業の項目にチェックを入れる。
さらに、ここでチェックを入れられた項目の情報は、被介護者もしくはその家族に提示される。そして、被介護者もしくは家族は、提示された内容が実際の作業内容と一致していれば、その承諾として生体情報を通信端末202に入力する(図2の(6))。すると、通信端末202は、入力された生体情報を介護事業所の管理サーバ201に送信する。管理サーバ201は、入力された生体情報が、作業指示書で指定した被介護者103又はその家族のものと一致するか否かを判定して認証を実行し、認証結果を通信端末202に送信する。なお、通信端末202は、所定のタイミングで介護作業を実施した時刻及び位置の情報を取得してよい(図2の(7))。そして、通信端末202は、認証の結果、認証が成功すると、作業指示書に指示された介護作業が完了したことを示す情報を付与し、介護作業を実施した時刻及び位置の情報とともに管理サーバ201に送信する(図2の(8))。そのため、管理サーバ201は、生体認証により、被介護者103に対して介護作業を行ったのが作業指示書で依頼した介護ヘルパー102であることを確認することができる。そして、例えば、他人の代理作業を抑止することができる。また、例えば、介護作業時に介護ヘルパー102と、被介護者103又は家族等104の双方の認証を実施するため、まとめ押し等も防止することができる。従って、管理サーバ201は、介護作業に関する信頼性の高いデータを蓄積することができる。以下、実施形態をより詳細に説明する。
図3は、実施形態に係る管理サーバ201のブロック構成を例示する図である。管理サーバ201は、例えば、制御部301、記憶部302、及び通信部303を含む。制御部301は、例えば、管理サーバ201の各部を制御する。例えば、制御部301は、後述する図9の作業指示書の通知処理及び図11の作業報告の検収処理を実行してよい。管理サーバ201の記憶部302は、例えば、後述する被介護者情報500、介護ヘルパー情報600、及び作業情報700などの情報を記憶している。通信部303は、例えば、制御部301の指示に従ってネットワークに接続し、通信端末202とデータを送受信する。これらの各部の詳細及び記憶部302に格納されている情報の更なる詳細については後述する。
図4は、実施形態に係る通信端末202のブロック構成を例示する図である。通信端末202は、例えば、制御部401、記憶部402、タッチパネル203、生体認証装置403、通信部404、及びGPS(Global Positioning System)機器405を含む。制御部401は、例えば通信端末202の各部を制御する。例えば、制御部401は、後述する図10の作業報告の通知処理を実行してよい。タッチパネル203は、例えば、制御部401の指示に従って、表示画面に画像を表示したり、ユーザからの入力を受け付けたりする。生体認証装置403は、例えば、生体情報の入力を受け付ける装置である。生体認証装置は、例えば、静脈認証、虹彩認証、及び指紋認証などの認証方式に応じた生体情報を取得する装置あってよい。なお、生体認証装置403は、図4に示すように通信端末202に備えられていてもよいし、別の実施形態では、通信端末202と通信する別の装置であってもよい。通信部404は、例えば、制御部401の指示に従ってネットワークに接続し、管理サーバ201とデータを送受信する。これらの各部の詳細については後述する。
続いて、管理サーバ201の記憶部302に記憶されている情報について説明する。図5は、実施形態に係る被介護者情報500を例示する図である。被介護者情報500には、例えば、サービス確認システム200を利用して、介護を受ける被介護者に関するエントリが登録されている。エントリは、例えば、被介護者識別子(ID:identifier)、氏名、生体認証情報を含む。被介護者識別子は、例えば、被介護者情報500に登録された各被介護者を識別するために割り振られている識別子である。氏名は、エントリと対応する被介護者の氏名であり、生体認証情報は、エントリと対応する被介護者から取得された生体情報から抽出されたテンプレートであってよい。一例では、通信端末202の生体認証装置403が指紋を生体情報として取得する場合、生体認証情報は指紋から抽出された特徴点の情報であってよい。なお、生体認証情報は、別の実施形態では、テンプレートの保存場所を示すパスなどの情報であってもよい。
図6は、実施形態に係る介護ヘルパー情報600を例示する図である。介護ヘルパー情報600には、例えば、サービス確認システム200を利用して、介護を請け負う介護ヘルパーに関するエントリが登録されている。エントリは、例えば、ヘルパー識別子(ID)、氏名、生体認証情報を含む。ヘルパー識別子は、例えば、介護ヘルパー情報600に登録された各介護ヘルパーを識別するために割り振られている識別子である。氏名は、エントリと対応する介護ヘルパーの氏名であり、生体認証情報は、エントリと対応する介護ヘルパーから取得された生体情報から抽出されたテンプレートであってよい。一例では、通信端末202の生体認証装置403が指紋を生体情報として取得する場合、生体認証情報は指紋から抽出された特徴点の情報であってよい。なお、生体認証情報は、別の実施形態では、テンプレートの保存場所を示すパスなどの情報であってもよい。
図7は、実施形態に係る作業情報700を例示する図である。作業情報700には、例えば、ケアマネージャから受領した作業指示書に基づいて介護事業所で設定された各作業に関するエントリが登録されている。エントリは、例えば、作業ID、被介護者ID、ヘルパーID、作業日時、作業場所、作業指示、作業項目、実施フラグ、及びコメントの情報を含む。作業識別子(ID)は、作業情報700の各エントリを識別するための識別子である。被介護者IDは、エントリと対応する作業を受ける被介護者の被介護者IDであり、図5の被介護者IDと対応する情報が登録されている。また、ヘルパーIDは、エントリと対応する作業を実行しサービスを提供する介護ヘルパーのヘルパーIDであり、図6のヘルパーIDと対応する情報が登録されている。作業日時及び作業場所は、エントリの作業IDで識別される作業の実施日時と作業場所である。作業指示は、例えば、エントリと対応する作業指示書にケアマネージャが記載した注意事項等であってよい。作業項目は、例えば、エントリと対応する作業で実施が依頼されている作業の項目である。例えば、作業項目は、トイレ、風呂、食事などの複数の作業項目を含んでよく、それらの各作業項目が実施済みか否かを示す情報が、エントリの実施フラグに登録されていてよい。コメントは、作業の実施時にコメント欄に介護ヘルパーが書き込んだ情報である。
そして、例えば、管理サーバ201の制御部301は、作業情報700のエントリの情報を用いて、作業指示書を生成し、通信端末202のタッチパネル203に表示させることができる。図8は、実施形態に係る作業指示書画面800を例示する図である。図8に示すように、作業指示書画面800には、作業情報700のエントリの作業ID、作業日時、作業場所、作業指示、作業項目、実施フラグ(図8では実施有無として表示)、及びコメント(図8ではコメント記入欄として表示)の情報が表示されている。また、図8の例では、被介護者情報500及び介護ヘルパー情報600から、作業情報700のエントリの被介護者ID及びヘルパーIDを用いて取得された被介護者103と、介護ヘルパー102の氏名とが作業指示書画面800に表示されている。そして、介護ヘルパー102は、タッチパネル203を操作して、作業指示書画面800のチェックボックス801をチェックしたり、コメント記入欄802に記入したりして、作業指示書に記入することで作業報告を作成することができる。また、介護ヘルパー102や被介護者103は、例えば、作業指示書画面800の生体認証ボタン803をタップことで、生体認証画面を表示させて、生体認証装置403を介して生体情報を入力することができる。介護ヘルパー102は、例えば、作業指示書画面800の確認ボタン804をタップことで、作業指示書画面800に表示された作業指示を確認したことを通信端末202に入力することができる。
以下、実施形態に係るサービス確認処理の動作フローを説明する。図9は、実施形態に係る管理サーバ201の制御部301が実行する作業指示書の送付処理の動作フローを例示する図である。制御部301は、例えば、ケアマネージャが作成した作業指示書を受信すると、図9の動作フローを開始してよい。
S901において管理サーバ201の制御部301は、入力された作業指示書に作業識別子を付与する。作業識別子は、例えば、サービス確認システム200が作業情報700で管理する作業指示書の作業を一意に識別するために付与する識別子である。
S902において制御部301は、付与した作業識別子に基づいてエントリを生成し、記憶部302に保存されている作業情報700に追加する。例えば、制御部301は、作業指示書と、被介護者情報500とを参照して、被介護者ID、作業日時、作業場所、作業指示、作業項目などの情報を取得し、付与した作業識別子とともに、作業情報700にエントリを追加してよい。なお、追加したエントリにおいて、ヘルパーIDは、まだ担当の介護ヘルパーが決まっていないため空欄であってよい。また、追加したエントリにおいて、実施フラグは、未実施なため未であってよく、コメントも空欄であってよい。
S903において制御部301は、追加したエントリの作業が介護ヘルパー102に受託されたことを示す通知の受領を待機する。例えば、制御部301は、S902で追加したエントリの作業の条件に合う介護ヘルパー102を、介護ヘルパー情報600において検索し、見つかった介護ヘルパーにS902で追加したエントリの作業の受託を依頼してよい。そして、例えば、介護ヘルパー102の通信端末202から追加したエントリの作業を受託した受託通知を受信すると、制御部301は、S903の処理でYesと判定し、フローはS904に進む。S904において制御部301は、受託した介護ヘルパー102のヘルパー識別子を、S902で追加したエントリのヘルパーIDに登録する。続いて、制御部301は、追加したエントリの内容から作業指示書の画面情報(例えば、作業指示書画面800)を生成して、受託した介護ヘルパー102宛てで通知を行い、本動作フローは終了する。なお、介護ヘルパー102への通知は、例えば、通信端末202にメールを送ることで行われてもよいし、管理サーバ201が、受託した介護ヘルパー102に提供しているマイページなどに通知を登録することで行われてもよい。
以上で述べた様に、図9の処理により管理サーバ201の制御部301は、介護作業を受託した介護ヘルパー102に、介護作業を依頼する作業指示書を通知することができる。なお、作業指示書は、例えば、介護作業を依頼された依頼対象者の介護ヘルパー102と、介護作業を受領する対象者である受領対象者の被介護者103とを示す情報を含む。
図10は、実施形態に係る通信端末202の制御部401が実行する作業情報通知処理を例示する図である。なお、図10の処理は、例えば、管理サーバ201が作業IDと対応付けて生成したウェブ(Web)ページに、通信端末202がブラウザを介してアクセスすると開始してよい。なお、この場合、管理サーバ201はWWW(World Wide Web、ワールドワイドウェブ)サーバとして動作し、通信端末202はWWWブラウザとして動作する。
S1001において通信端末202の制御部401は、タッチパネル203の表示画面に表示したウェブページにおいて、作業開始ボタンが押されるのを待機する。作業開始ボタンが入力されると、制御部401は作業開始ボタンが押されたことを管理サーバ201に通知し、フローはS1002に進む。なお、管理サーバ201は、作業開始ボタンが押されたことの通知を受けると、介護ヘルパー102の生体認証の実施を求める表示画面を通信端末202のタッチパネル203の表示画面に表示させる。
S1002において通信端末202の制御部401は、タッチパネル203の表示画面への介護ヘルパー102の操作を受け付け、介護ヘルパー102が生体情報を入力するのを待機する。介護ヘルパー102は、例えば、タッチパネル203を操作することで、生体認証装置403を制御し、生体認証装置403を介して生体情報を通信端末202に入力する。そして、生体情報が入力されると、通信端末202の制御部401は、入力された介護ヘルパー102の生体情報を、管理サーバ201に送信し、管理サーバ201から認証結果を受信する。なお、管理サーバ201の制御部301は、生体情報を受信すると、ウェブページと対応する作業IDを有する作業情報700のエントリからヘルパーIDを特定する。そして、管理サーバ201の制御部301は、介護ヘルパー情報600から特定したヘルパーIDと対応付けられた生体認証情報と、通信端末202から受信した生体情報を照合することで認証を実行する。
そして、認証に失敗した場合には、管理サーバ201の制御部301は、認証失敗を示すウェブページを生成し、認証失敗の認証結果とともに通信端末202に返信する。この場合、通信端末202の制御部401は、S1003においてNoと判定し、認証エラーを示すウェブページをタッチパネル203に表示して、本動作フローは終了する。
一方、そして、認証に成功した場合には、管理サーバ201の制御部301は、認証成功を示すウェブページを生成し、認証成功の認証結果とともに通信端末202に返信する。この場合、通信端末202の制御部401は、S1003においてYesと判定し、フローはS1005に進む。
S1005において通信端末202の制御部401は、管理サーバ201の制御部301が生成した作業指示書画面800を、タッチパネル203の表示画面に表示する。S1006において通信端末202の制御部401は、作業指示書画面800において確認ボタン804が押し下げられるのを待機する。介護ヘルパー102は、作業指示書画面800の作業指示の内容を確認すると、確認が完了したことを通信端末202に入力するために確認ボタン804をタップする。なお、管理サーバ201の制御部301は、確認ボタン804のタップが入力されると、確認ボタン804の代わりに作業完了の入力を受け付ける完了ボタンを配置した表示画面を生成し、通信端末202のタッチパネル203に表示させてよい。
S1007において通信端末202の制御部401は、作業時刻と、作業位置の情報を取得する。例えば、制御部401は、通信端末202で動作するオペレーティングシステム(OS)などから取得した現在時刻を作業時刻として取得してよい。また、制御部401は、GPS機器405を制御して取得した現在位置の情報を作業位置の情報として取得してよい。なお、例えば、衛星からの電波を取得できない環境などでは、位置情報が取得できないことがある。この場合、制御部401は、所定の間隔で作業位置の取得のリトライを実行してよい。
S1008において通信端末202の制御部401は、作業報告の入力を待機する。例えば、介護ヘルパー102は、作業指示書画面800のチェックボックス801をチェックしたり、コメント記入欄802に記入したりすることで、作業報告を入力する。そして、介護ヘルパー102は、作業指示書画面800において作業完了の入力を受け付ける上述の完了ボタンをタップし、作業報告の入力を完了する。すると、管理サーバ201は、入力された作業報告の確認画面を生成し、通信端末202のタッチパネル203の表示画面に表示させる。
S1009において通信端末202の制御部401は、タッチパネル203の表示画面に確認画面を表示する。そして、例えば、介護ヘルパー102と被介護者103が、確認画面を確認後、生体認証ボタン803をタップすると作業報告の内容が確定し、フローはS1010に進む。なお、管理サーバ201の制御部301は、生体認証ボタン803のタップが入力されると、生体認証画面を生成し、通信端末202のタッチパネル203の表示画面に表示させる。
S1010において通信端末202の制御部401は、生体認証画面を表示し、生体情報の入力を受け付け、被介護者103が生体情報を入力するのを待機する。被介護者103は、例えば、タッチパネル203を操作することで、生体認証装置403を制御し、生体認証装置403を介して生体情報を通信端末202に入力する。
S1011において通信端末202の制御部401は、入力された被介護者103の生体情報を、管理サーバ201に送信し、管理サーバ201から受信した認証結果に基づいて、認証に成功したか否かを判定する。なお、管理サーバ201の制御部301は、生体情報を受信すると、表示しているウェブページの作業IDを有する作業情報700のエントリから被介護者IDを特定する。そして、管理サーバ201の制御部301は、作業情報700から特定した被介護者IDと被介護者情報500において対応付けられている生体認証情報と、通信端末202から受信した生体情報とを照合することで認証を実行してよい。また、管理サーバ201の制御部301は、生体情報を受信すると、作業完了ボタンを含む表示画面を生成し、通信端末202のタッチパネル203の表示画面に表示させる。
S1012において通信端末202の制御部401は、S1002で管理サーバ201から受信した介護ヘルパー102の認証結果と、S1011で管理サーバ201から受信した被介護者103の認証結果とを作業IDに紐付ける。続いて、S1013において制御部401は、作業完了ボタンが押し下げられるのを待機する。例えば、介護ヘルパー102が、タッチパネル203の表示画面に表示された作業完了ボタンをタップすると、フローはS1014に進む。
S1014において通信端末202の制御部401は、介護ヘルパー102の認証結果と、被介護者103の認証結果と、作業時刻及び作業位置と、作業報告とを対応する作業IDに紐付けて管理サーバ201に送信し、本動作フローは終了する。
以上で述べた様に、図10の動作フローによれば、介護ヘルパー102の認証結果と、被介護者103の認証結果とが作業報告に紐付けられて管理サーバ201に通知される。そのため、管理サーバ201は、サービスの提供者と、サービスの受領者とが生体情報により確認できている信頼性の高い作業報告を収集することができる。また、作業が実施された作業時刻及び作業位置の情報も作業報告とともに収集されるため、管理サーバ201は、作業指示書で指定した指定時刻通りに作業が行われたか、及び指定した指定場所で作業が行われたかを確認することができる。
図11は、実施形態に係る管理サーバ201の制御部301が実行する作業報告の検収処理の動作フローを例示する図である。制御部301は、例えば、介護ヘルパー102が所持する通信端末202から作業報告を受信すると、図11の動作フローを開始してよい。
S1101において制御部301は、受信した作業報告を記憶部302に保存し、検収を行なう。即ち、制御部301は、例えば、作業報告に付された介護ヘルパー102と被介護者103との認証結果が成功であるか、作業指示書で指示した作業項目が実施されているか、及び、作業指示書で指示した指定時刻と指定場所で作業が実施されたかなどを確認する。そして、作業指示書で指示した内容と異なる内容で作業が実施されている場合には、制御部301は異常と判定してよい。なお、制御部301は、例えば、実際の作業時刻が、作業指示書で指示した指定時刻から所定の時間以上はなれている場合に、作業指示書で指示した内容と異なる内容で作業が実施されたと判定してよい。また、制御部301は、例えば、実際の作業場所が、作業指示書で指示した指定場所から所定の距離以上はなれている場合に、作業指示書で指示した内容と異なる内容で作業が実施されたと判定してよい。
S1102において制御部301は、検収の結果、異常があるか否かを判定する。異常が無ければ(S1108がYes)、本動作フローは終了する。一方、異常があれば(S1102がNo)、フローはS1103に進み、制御部301は、エラーを出力して本動作フローは終了する。なお、エラーは、例えば、介護事業所の職員の端末などに出力されてよく、職員は通知を見て作業が作業指示書の通りに実施されなかった原因等を追究することが可能になる。
以上で述べた様に、実施形態によれば、サービスを提供する介護ヘルパー102と、サービスを受領する被介護者103とが本人であることが確認された作業報告を管理サーバ201で収集することができる。そのため、介護サービスの作業実績を管理することが可能である。
また、上述の実施形態では、生体認証に加えて、作業が行われた時刻と、場所の情報も取得している。そのため、これらの情報を用いて、作業指示書で依頼した時間通りに、又は依頼した場所で、介護ヘルパー102が被介護者103にサービスを提供したかを確認することが可能である。
また、例えば、作業報告が紙媒体で提供される場合、介護事業所に届けられるまで数日から一週間程度の時間を要し、情報の即時性が保たれなかったり、汚れ及び紛失等が起きたりする恐れがある。しかしながら、上述の実施形態では、介護ヘルパー102と、被介護者103の生体認証結果とともに、作業報告が直ぐに管理サーバ201に通知される。そのため、情報が即時に利用可能となり、汚れや紛失等の心配も低減することができる。
また、上述の実施形態で管理サーバ201に蓄積された作業報告は、介護ヘルパー102と、被介護者103とが確認されたデータであるため、様々な用途に利用することが可能である。例えば、作業報告は、介護ヘルパー102が、別の介護事業所に転職する際や、資格試験の受験の際などに、自己の仕事の実績を証明することのできるデータとして利用することが可能である。また、一方で、実施形態で管理サーバ201に蓄積された作業報告は、介護事業所や公的機関などが、介護ヘルパー102を評価したり、介護事業を効率よく運用したりするためにも利用することができる。更には、上述の実施形態で管理サーバ201に蓄積された作業報告は、生体認証により被介護者103本人が介護を受けたことを証明できるため、例えば、年金の不正受給などの抑制にも利用することが可能である。
以上において、実施形態を例示したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、上述の動作フローは例示であり、実施形態はこれに限定されるものではない。可能な場合には、動作フローは、処理の順番を変更して実行されてもよく、別に更なる処理を含んでもよく、又は、一部の処理が省略されてもよい。別の処理として、作業終了時にも、介護ヘルパーの生体情報を管理サーバ201に送信し、介護ヘルパー102の生体情報として登録されている生体情報と照合する認証処理を追加してよい。この認証処理により、サービスを実際に提供した介護ヘルパーが、ケアマネージャが指示した介護ヘルパーであるかが確認できる。
また、例えば、上述の管理サーバ201が実行する処理は、複数の装置で分担して実行されてもよい。
また、例えば、上述の実施形態では、介護ヘルパー102が、通信端末202を持ち歩いて生体認証等を行なう場合を例示している。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、図12は、通信端末202を介護ヘルパー102が所持する場合と被介護者103の家に配置する場合とを例示する図である。
また、例えば、上述の実施形態における介護ヘルパー102の認証と、被介護者103の認証とで、例えば、静脈認証と、顔認証など異なる認証方式が用いられてもよい。なお、介護ヘルパー102の認証と、被介護者103の認証とで、同一の認証方式を用いることで、1つの生体認証装置403で処理が実行できるため、通信端末202のサイズやコストを抑えることができる。また、上述の実施形態では、作業位置と作業時刻の情報を取得し、検収に用いる例を述べたが、これらの情報は検収に用いられなくてもよい。例えば、衛星からの電波を取得できない環境などでは、作業位置の情報は検収に用いられなくてよい。
また、上述の実施形態では、介護ヘルパー102が所持する通信端末202利用して認証を行っている。例えば、被介護者103の要介護度が低い場合、一人の被介護者103の介護にかかる時間が短くなる。この場合、介護ヘルパー102は、複数の被介護者103の家を訪問することもあり、図12(a)に示す様に、介護ヘルパー102が所持する通信端末202を生体認証に用いた方が、コスト面で効率的である。しかし、要介護度が高くなると一日に複数人の介護ヘルパー102が介護を行う場合もあり、通信端末202を持たない家族やボランティアが介護に参加することもある。この場合、図12(b)に示す様に、例えば、被介護者から所定の距離以内など、被介護者の近傍(被介護者の部屋など)に通信端末202を設置することで、複数人で1台の通信端末202を共用することができ、効率的である。
なお、上述の実施形態では、サービスの提供を依頼する依頼先の依頼対象者及びサービスを提供する提供者の一例として、介護ヘルパーを例に説明を行っている。また、サービスの提供依頼においてサービスの受領対象として指定されている受領対象者と、実際にサービスを受けたサービスの受領者との一例として、被介護者を例に説明を行っている。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、実施形態は、サービスの提供側と受領側との間で行われた作業の作業実績を管理するために広く活用することができる。上述の実施形態を利用することで、サービスの提供を依頼する依頼対象者と、依頼で受領対象に指定されているサービスの受領対象者との組で、実際にサービスの提供と受領が実施されたかを管理することができる。また、上述の実施形態において作業指示書は、サービスの提供を依頼するサービス依頼情報の一例である。
図13は、実施形態に係る管理サーバ201を実現するためのコンピュータ1300のハードウェア構成を例示する図である。図13の管理サーバ201を実現するためのハードウェア構成は、例えば、プロセッサ1301、メモリ1302、記憶装置1303、読取装置1304、通信インタフェース1306、及び入出力インタフェース1307を備える。なお、プロセッサ1301、メモリ1302、記憶装置1303、読取装置1304、通信インタフェース1306、入出力インタフェース1307は、例えば、バス1308を介して互いに接続されている。
プロセッサは、例えば、シングルプロセッサであっても、マルチプロセッサやマルチコアであってもよい。プロセッサ1301は、メモリ1302を利用して例えば上述の制御部301が実行する動作フローの手順を記述したサービス確認プログラムを実行することにより、上述した制御部301の一部または全部の機能を提供する。また、上述の記憶部302は、例えばメモリ1302、記憶装置1303、及び着脱可能記憶媒体1305を含んでよい。管理サーバ201の記憶装置1303には、例えば被介護者情報500、介護ヘルパー情報600、及び作業情報700が記憶されていてよい。
メモリ1302は、例えば半導体メモリであり、RAM領域及びROM領域を含んでいてよい。なお、RAMは、Random Access Memoryの略称である。また、ROMは、Read Only Memoryの略称である。記憶装置1303は、例えばハードディスク、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、又は外部記憶装置である。
読取装置1304は、プロセッサ1301の指示に従って着脱可能記憶媒体1305にアクセスする。着脱可能記憶媒体1305は、例えば、半導体デバイス(USBメモリ等)、磁気的作用により情報が入出力される媒体(磁気ディスク等)、光学的作用により情報が入出力される媒体(CD−ROM、DVD等)などにより実現される。なお、USBは、Universal Serial Busの略称である。CDは、Compact Discの略称である。DVDは、Digital Versatile Diskの略称である。
通信インタフェース1306は、プロセッサ1301の指示に従ってネットワークを介してデータを送受信する。例えば、管理サーバ201は、通信インタフェース1306を制御し、ネットワークを介して通信端末202に接続し、データを送受信してよい。なお、通信インタフェース1306は、通信部303の一例である。入出力インタフェース1307は、例えば、入力装置及び出力装置との間のインタフェースであってよい。入力装置は、例えばユーザからの指示を受け付けるキーボードやマウスなどのデバイスである。出力装置は、例えばディスプレイなどの表示装置、及びスピーカなどの音声装置である。
図14は、通信端末202を実現するためのハードウェア構成の一例を示す図である。通信端末202は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話機、認証装置、及びノートPCなどの生体認証のための生体情報を取得する機能と、通信機能とを備える端末である。通信端末202は、プロセッサ1401、メモリ1402、通信機器1403、タッチパネル203、生体認証装置403、及びGPS機器405を含む。プロセッサ1401は、例えば、メモリ1402、通信機器1403、タッチパネル203、生体認証装置403、及びGPS機器405などの通信端末の各部と接続されていてよい。
メモリ1402は、例えば半導体メモリであり、RAM領域及びROM領域を含んでいてよい。メモリ1402は、記憶部402の一例である。プロセッサ1401は、例えば、シングルプロセッサであっても、マルチプロセッサやマルチコアであってもよい。プロセッサ1401は、例えば、メモリ1402を利用して上述の制御部401が実行する動作フローの手順を記述したサービス確認プログラムを読み出して実行することで、上述の制御部401が実行する処理の一部又は全部の機能を提供する。
タッチパネル203は、例えば、プロセッサ1401の指示に従って、表示画面に画像を表示したり、ユーザからの入力を受け付けたりする。生体認証装置403は、生体からの認証情報を取得する装置である。生体認証装置403は、例えば、静脈認証、虹彩認証、及び指紋認証などの認証方式の生体情報を取得する装置あってよい。なお、図14では、生体認証装置403が通信端末202に備えられている場合が例示されているが、生体認証装置403は、通信端末202とは別の装置であってもよい。
通信機器1403は、例えば、プロセッサ1401の指示に従って、セルラ通信網に接続するセルラ通信機器やWi−Fi(登録商標)の基地局に接続するWi−Fi通信機器などの無線通信機器であってよい。通信機器1403は、通信部404の一例である。なお、別な例では、通信機器1403は、有線でネットワークに接続してもよい。GPS機器405は、プロセッサ1301の指示に従って、通信端末202の位置を示す情報を取得する。
なお、実施形態に係る各プログラムは、例えば、管理サーバ201の記憶装置1303や通信端末202のメモリ1402に予めインストールされていてよい。或いは、実施形態に係る各プログラムは、着脱可能記憶媒体1305により提供されてもよいし、プログラムサーバなどのサーバからダウンロードされてもよい。
なお、図13及び図14を参照して述べた管理サーバ201及び通信端末202を実現するためのハードウェア構成は、例示であり、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、上述の各部の一部または全部の機能がFPGA及びSoCなどによるハードウェアとして実装されてもよい。なお、FPGAは、Field Programmable Gate Arrayの略称である。SoCは、System-on-a-chipの略称である。
以上において、いくつかの実施形態が説明される。しかしながら、実施形態は上記の実施形態に限定されるものではなく、上述の実施形態の各種変形形態及び代替形態を包含するものとして理解されるべきである。例えば、各種実施形態は、その趣旨及び範囲を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できることが理解されよう。また、前述した実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより、種々の実施形態が実施され得ることが理解されよう。更には、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除して又は置換して、或いは実施形態に示される構成要素にいくつかの構成要素を追加して種々の実施形態が実施され得ることが当業者には理解されよう。