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JP2018120150A - 異方性光変換材料用の組成物 - Google Patents

異方性光変換材料用の組成物 Download PDF

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JP2018120150A
JP2018120150A JP2017012784A JP2017012784A JP2018120150A JP 2018120150 A JP2018120150 A JP 2018120150A JP 2017012784 A JP2017012784 A JP 2017012784A JP 2017012784 A JP2017012784 A JP 2017012784A JP 2018120150 A JP2018120150 A JP 2018120150A
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compound
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liquid crystal
light conversion
anisotropic light
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JP2017012784A
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English (en)
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大輔 大槻
Daisuke Otsuki
大輔 大槻
稲垣 順一
Junichi Inagaki
順一 稲垣
田村 典央
Norihisa Tamura
典央 田村
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JNC Petrochemical Corp
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JNC Corp
JNC Petrochemical Corp
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Abstract

【課題】二色比が高く、かつ広い面積に製膜したときに配向欠陥が生じにくい、ゲスト−ホスト型異方性光変換材料を開示する。またこのような材料を作成できる、重合性液晶材料を開示する。【解決手段】式(1)で表される化合物を含有するホスト液晶組成物に、二色性を有するゲストを添加した、異方性光変換材料用の組成物。(式(1)中、Aは、芳香環から由来する二価基、1,4−シクロヘキサン、1,3−ジオキサン、または1,4−ピランであり、Bは、単結合、−COO−、−CH2CH2−、−CH=CH−、−CH≡CH−、−OCH2−、−CH=CHCOO−、または−CH2CH2COO−であり、nは、5、6、または7であり、SPは、単結合または炭素数1から21の有機基であり、PGは、アルキル、アルコキシル、シアノ、フッ素、または重合性基である。)【選択図】なし

Description

本発明は、液晶組成物および、基材に液晶組成物を塗布して作成する異方性光変換材料に関する。
光を異方的に吸収する材料として、ヨウ素を含浸させた一軸性延伸ポリビニルアルコール(PVA)フィルムが、例えば液晶ディスプレイ(LCD)素子の偏光板として広く使用されている。一方このPVAフィルムは、吸湿や、熱・光などによる光学性能の劣化を回避するために、一般的にトリアセチルセルロール(TAC)フィルムの間に挟まれ、使用される。このとき、偏光板全体の厚みは、接着層を含め、100μm以上の厚みとなる場合もある。そのため、このような偏光板の厚みを小さくし、LCD素子全体を薄型化する取組みとして、特許文献1や非特許文献1に記載の技術等が、検討されている。
すなわち、特許文献1および非特許文献1には、二色比15以上を示すような、二色性色素を含有する重合性液晶材料が開示されている。具体的には、重合性液晶材料として、配向度(オーダーパラメータ)の大きなスメクチック相(スメクチックAまたはスメクチックC以外)を持つよう組成物を設計して、二色比の大きな膜が得られる事が、開示されている。
しかしながら、特許文献1の実施例や特許文献1では、二色比を示す膜は、上下に配向膜が設置された一対の基材間に材料を注入し、これを硬化させて、製造されている。このような製造法によると、製造した膜を実際のLCD等の素子に適用するためには、基材から膜を剥がさなければならない。つまり製造工程が複雑となる。一方、二色比を示す膜を配向膜が設置された基材上に形成した場合、すなわち片面にしか配向制御膜が存在しない場合、配向欠陥が発生し、十分な二色比が発現しない結果であった。
米国特許公報7763330号
Chem. Mater.,20,6076(2008)
本発明は、二色比が高く、かつ配向欠陥が生じにくい、ゲスト−ホスト型異方性光変換材料を開示する。またこのような材料を作成できる、重合性液晶材料を開示する。
本発明者らは、液晶と二色性を有するゲストを用いたゲスト−ホスト型異方性光変換材料において、ホスト液晶として、特定の液晶組成物を使用し、また配向膜として光配向膜を使用し、高い二色比を有する該異方性光変換材料が得られる事を見出し、発明を完成させた。
本発明は、項1から項6などである、
項1. 式(1)で表される化合物を含有するホスト液晶組成物に、二色性を有するゲストを添加した、異方性光変換材料用の組成物。
Figure 2018120150

(式(1)中、Aは、芳香環から由来する二価基、1,4−シクロヘキサン、1,3−ジオキサン、または1,4−ピランであり、Bは、単結合、−COO−、−OCO−、−CHCH−、−CH=CH−、−CH≡CH−、−OCH−、−CHO−、−CH=CHCOO−、−OCOCH=CH−、−CHCHCOO−、または−OCOCHCH−であり、nは、5、6、または7であり、SPは、単結合または炭素数1から21の二価の有機基であり、PGは、アルキル、アルコキシル、シアノ、フッ素、または重合性基である。)
項2. ホスト液晶組成物の60重量%以上が式(1)で表される化合物である、項1に記載の異方性光変換材料用の組成物。
項3. 式(1)で表される化合物において、2つのPGの少なくとも一方が、重合性基である、項1または項2に記載の異方性光変換材料用の組成物。
項4. 項3に記載の組成物を用いて作成した、異方性光変換材料。
項5. 項3に記載の組成物を用い、ネマチック状態の組成物を硬化させて作成した、異方性光変換材料。
項6. 項3に記載の組成物を用い、光配向膜上に、ネマチック状態の組成物を硬化させて作成した、異方性光変換材料。
光配向膜上に、二色性を有するゲストを含む特定の液晶組成物を塗布する事で、大面積において欠陥の発生を抑制でき、高い二色比を有する異方性光変換材料を提供できる。
本発明の異方性光変換材料LF−1の偏光顕微鏡写真である。 従来の異方性光変換材料LF−ref2の偏光顕微鏡写真である。
本発明において「化合物(X)」とは、式(X)で表わされる化合物を、意味する。ここで、「化合物(X)」中のXは、文字列、数字、記号等である。
本発明において「液晶化合物」とは、(A)純物質として液晶相を有する化合物および(B)液晶組成物の成分となる化合物の総称である。「ホスト液晶組成物」とは、この液晶化合物からなる組成物である。
本発明において、「重合性基」とは、化合物中に有すると、光、熱、触媒などの手段により重合しより大きな分子量を有する高分子へと変化させる官能基を意味する。
また本発明において、「単官能化合物」とは、重合性基を一つ有する化合物を意味し、「多官能化合物」とは、重合性基を複数有する化合物を意味する。
さらに本発明において、「X官能化合物」とは、重合性基を、X個有する化合物である。ここで「X官能化合物」中のXは整数である。
本発明において、「重合性液晶化合物」とは、液晶化合物であり、かつ重合性基をもつ化合物である。
本発明において、「非液晶性重合性化合物」とは、重合性化合物であって、単体で液晶相を有さない化合物である。
本発明において、「重合性液晶組成物」とは、重合性化合物および液晶化合物を含む組成物、並びに「重合性液晶化合物」を含む組成物を意味する。
本発明において「配向」とは、液晶分子の長軸が、光学的に利用可能な状態で、一定の方向に揃っている事を表す。
本発明において「チルト角」とは、基材平面に対し極角方向への、液晶配向軸の角度である。
本発明において「ホモジニアス配向」とは、チルト角が概略0度であり、基材平面に対して方位角方向に一軸配向した状態を表す。
本発明において「ホメオトロピック配向」とは、チルト角が概略90度で、一軸配向した状態を表す。
本発明において「チルト配向」とは、チルト角が、基材面からの距離に従って大きくなるように配向した状態を表す。
本発明において「ツイスト配向」とは、配向した液晶分子の配向容易軸が、基材面からの距離に従って、らせん軸を中心に、階段状にねじれている状態を表す。
本発明において「異方性光変換材料」とは、重合性液晶化合物をホストとし、このホストに光を吸収する、および/または光の波長を変換するような材料を、ゲストをして添加した、光の状態を変換する材料を表す。
本発明において「膜厚」とは、異方性光変換材料の厚さを表す。
≪液晶化合物≫
化合物(1)を含む液晶化合物からなるホスト液晶組成物と、二色性を有するゲストを含む組成物を原料とすることで、二色比が高い異方性光変換材料を作成できる。

Figure 2018120150

式(1)中、
Aは、芳香環から由来する二価基、1,4−シクロヘキサン、1,3−ジオキサン、または1,4−ピランである。
芳香環から由来する二価基は、1,4−フェニレン、フルオレン−2,7−ジイル、ナフタレン−2,6−ジイル、1,3−ピリミジン−2,5−ジイルなどであり、これらの二価基の水素は、フッ素、塩素、炭素数1から5のアルキル、アルコキシル、カルボニル、またはカルボキシルで置換されてもよい。
Bは、単結合、−COO−、−OCO−、−CHCH−、−CH=CH−、−CH≡CH−、−OCH−、−CHO−、−CH=CHCOO−、−OCOCH=CH−、−CHCHCOO−、または−OCOCHCH−である。
nは、5、6、または7であり、n個のAまたはn個のBは、同一でも、異なっていてもよい。
SPは、単結合または炭素数1から21の二価の有機基である。
二価の有機基は、直鎖のアルキレンなどであり、これらの隣り合わない−CHは−は、−O−、−CO−、−COO−、−CHCH−、−CH=CH−、−CH≡CH−、またはこれらの組み合わせで置換されていてもよい。
PGは、アルキル、アルコキシル、シアノ、フッ素、または重合性基である。
重合性基は、アクリロイル、メタクリロイル、ビニル、スチレン、マレイミド等のラジカル重合可能な基および、オキシラン、オキセタンなどのカチオンまたはアニオン重合可能な基である。
式(1)で表される化合物として、本発明の特性を発現させるため、式(1−1)から式(1−3)で表される化合物が好ましい。
Figure 2018120150
これら式(1−1)から式(1−3)中、
は、水素、フッ素、塩素、または炭素数1から5の有機基である。Wは、炭素数1から5のアルキル、炭素数1から4のアルキコキシカルボニル、炭素数1から5のアルデヒド、または炭素数1から4のアルキルカルボニルが、該組成物の液晶相を広げ、他の液晶性化合物との相溶性を改善し、溶剤への溶解性を高めるため、より好ましい。
およびWは、水素、フッ素、または炭素数1から5の有機基である。Wは炭素数1から5のアルキルであり、Wは、水素が、該組成物の液晶相を広げ、他の液晶性化合物との相溶性を改善し、溶剤への溶解性を高めるため、より好ましい。
は、水素、フッ素、または炭素数1から5の有機基である。Wは、炭素数1から5のアルキル、炭素数1から4のアルコキシカルボニル、アルデヒド、または炭素数1から4のアルキルカルボニルが、該組成物の液晶相を広げ、他の液晶性化合物との相溶性を改善し、溶剤への溶解性を高めるため、より好ましい。
は独立して、1,4−フェニレン、1,4−シクロヘキシレン、またはナフタレン−2,6−ジイルであり、この1,4−フェニレンおよびナフタレン−2,6−ジイルにおいて、少なくとも一つの水素は、フッ素、塩素、または炭素数1から5の有機基で置き換えられてもよい。
は独立して、単結合、−CHCH−、−COO−、−OCO−、−CHO−、−OCH−、−OCH2CH2O−、−CH=CHCOO−、−OCOCH=CH−、−CHCHCOO−、−OCOCHCH−、−CHCHOCO−、または−COOCHCH−である。Z1のうち少なくとも一つが、−CHCHCOO−または−OCOCHCH−である事が、他の液晶性化合物との相溶性を改善し、溶剤への溶解性を高めるため、より好ましい。
mおよびnは独立して、0から7の整数であり、かつmおよびnの和は、4から8である。
は独立して、単結合、−O−、−COO−、−OCO−、または−OCOO−であり、Q1は独立して、単結合または炭素数1から20のアルキレンであり、このアルキレンにおいて、少なくとも一つの−CH2−は−O−、−COO−、または−OCO−で置き換えられてもよい。Q1が炭素数1から20のアルキレンである事が、組成物の液晶相を広げ、他の液晶性化合物との相溶性を改善し、溶剤への溶解性を高めるため、より好ましい。
PGは重合性基である。本発明のホスト液晶へのPG適用に特に制限はない。例えば具体例として、式(PG−1)から式(PG−9)で表される基が例示できる。このとき、反応性を高める、溶剤への溶解性を高める、色素の退色を防ぐなどの目的で、ラジカル重合可能な基(PG−1)である事が好適である。
Figure 2018120150
式(PG−1)から式(PG−9)中、R1は独立して、水素、ハロゲン、メチル、エチル、またはトリフルオロメチルである。
式(1−1)から式(1−3)で表される化合物のうち、異方性光変換材料としたとき、二色比を向上させ、組成物の液晶相を広げ、他の液晶性化合物との相溶性を改善し、溶剤への溶解性を高めるため、式(1−1−1)から式(1−1−48)、(1−2−1)から式(1−2−17)、および式(1−3−1)から式(1−3−18)で表される化合物が、特に好ましい例である。
Figure 2018120150
Figure 2018120150
Figure 2018120150
Figure 2018120150
Figure 2018120150
Figure 2018120150
Figure 2018120150
Figure 2018120150
Figure 2018120150
Figure 2018120150
Figure 2018120150
式(1−1−1)から式(1−1−48)、式(1−1−1)から式(1−2−17)、および式(1−3−1)から式(1−3−18)において、
1は独立して、単結合、−O−、−COO−、−OCO−、または−OCOO−である。
1は独立して単結合または炭素数1から20のアルキレンであり、該アルキレンにおいて、少なくとも一つの−CH2−は、−O−、−COO−または−OCO−で置き換えられてもよい。
PGは独立して式(PG−1)から式(PG−9)で表されるいずれかの重合性基である。
これらの式(1)で表される化合物は、「オーガニックシンセシス」(Organic Syntheses, John Wiley & Sons, Inc)、「オーガニック・リアクションズ」(Organic Reactions, John Wiley & Sons, Inc)、「コンプリヘンシブ・オーガニック・シンセシス」(Comprehensive Organic Synthesis, Pergamon Press)、「新実験化学講座」(丸善)などの成書、ならびに、当業者に知られた手法を組み合わせることにより合成できる。
≪液晶組成物≫
本発明のホスト液晶は、製膜時に結晶の析出を防ぐなどの目的で、液晶相を広げ、溶剤への溶解性を高めるため、2種類以上の組成物が好ましい。このとき、本発明の異方性光変換膜の二色比を向上させるためには、組成に使用する全ての化合物は、式(1−1−1)から式(1−1−48)、式(1−1−1)から式(1−2−17)、または式(1−3−1)から式(1−3−18)で表される化合物が好ましい。
さらに本発明のホスト液晶は、本発明の異方性光変換膜の二色比等の特性を低下させない限りにおいて、(1−1−1)式(1−1−48)、式(1−1−1)から式(1−2−17)、および式(1−3−1)から式(1−3−18)で表される化合物以外の、公知の液晶化合物を含んでもよい。
このとき該液晶化合物の例として、高い液晶性、溶剤への溶解性、および製造の容易さの観点から、化合物(1M−1−1)から(1M−1−19)、式(1M−2−1)から(1M−2−31)、または式(1M−3−1)から(1M−3−8)で表される、2環または3環の化合物が好ましい。
Figure 2018120150
Figure 2018120150
Figure 2018120150
Figure 2018120150
Figure 2018120150
Figure 2018120150

式(1M−1−1)から(1M−1−19)、式(1M−2−1)から(1M−2−31)、および式(1M−3−1)から(1M−3−8)において、Rは独立して水素またはメチルであり、aは独立して1から12の整数である。
式(1M−1−1)から(1M−1−19)、式(1M−2−1)から(1M−2−31)、および式(1M−3−1)から(1M−3−8)において、単官能化合物を加えた重合性液晶組成物は、液晶温度範囲、光学特性および配向性を制御しやすい。特に単官能化合物の添加量を増やした重合性液晶組成物は、チルト角が高く出来、ホメオトロピック配向を得やすくなる。
式(1M−1−1)から(1M−1−19)、式(1M−2−1)から(1M−2−31)、および式(1M−3−1)から(1M−3−8)において、多官能化合物を組成物に使用した場合、この重合体は三次元構造となる。その結果、液晶重合体の機械的強度若しくは耐薬品性又はその両方を向上させることが出来る。
本発明の異方性光変換材料の二色比低下を防ぎ、該組成物中の他の液晶性化合物との相溶性を改善し、溶剤への溶解性を高めるため、重合性液晶組成物中の式(1M−1−1)から(1M−1−19)、式(1M−2−1)から(1M−2−31)、および式(1M−3−1)から(1M−3−8)で表される化合物の合計は、40重量%以下が好ましく、20重量%以下がより好ましい。
本発明の異方性光変換材料に、一定の領域で基材平面に関して、略平行な異方性を付与するためには、配向膜を用いる方法が一般的である。このような配向膜に特に制限は無く、公知の材料を使用することが出来る。このとき、異方性光変換材料の二色性を増大させるためには、ポリイミド系の配向膜を使用が好適である。さらに大きな二色比を付与する、または領域により異方性の方向が異なるような、異方性光変換材料を得るためには、光配向膜の使用が好適である。
また本発明の異方性光変換材料に、一定の領域で基材平面に関して、略垂直および略水平から略垂直の間の異方性を付与するためにも、配向膜を使用することが出来る。
略垂直な異方性光変換を得るためには、液晶の垂直配向を誘起するような公知の添加剤を組成物に添加しても良い。垂直配向性や入手の容易さから、このような添加剤の好適例として、ビスフェノール構造又はカルド構造を有する化合物(α−1)から(α−3)などが挙げられる。
Figure 2018120150

式(α−1)から(α−3)において、Rαは独立して水素またはメチルであり、sは独立して0から4の整数である。
垂直配向を誘起する添加剤の含有量は、垂直配向性付与と液晶性低下を抑制するため、組成物の固形分に対し、重量比で0.005以上0.1以下であることが好ましい。
本発明の異方性光変換材料は二色性を有するゲスト含有する。このようなゲストとしては、色素および顔料が挙げられる。またこれらのゲストは、液晶組成物に対して、分子のスケールで分散させても良く、光を吸収する粒子として分散させても良い。これらのゲストの光吸収領域は、本発明異方性光変換材料の用途により、適宜選択することが出来る。例えば、本発明材料をLCDの偏光板として使用する場合、380から700nmの可視光の波長範囲に対して、広く吸収スペクトルを有するゲストを選択する事が好ましい。
このような広い波長範囲に吸収を有するゲストとしては、広い波長範囲に吸収を有する一種類のゲストを用いても、狭い波長範囲に吸収を有する複数種類のゲストを併用して用いても良い。後者を選択する場合、異方性光吸収層の製作工程煩雑化を防ぐため、複数の全てのゲストを単一のホスト液晶に混合して使用が好ましい。しかしながら必要により、複数のゲストをそれぞれホスト液晶に混合し、得られた組成物を積層により、広帯域に吸収を有する異方性変換層を得ても良い。
本発明の異方性光変換材料において、二色比を増大させるためには、二色性を有するゲストとして、二色性色素を選択する事が好ましい。このときの二色性色素は、二色性色素として、アクリジン色素、オキサジン色素、シアニン色素、ナフタレン色素、アゾ色素、アントラキノン色素などが利用できる。アゾ色素として、モノアゾ色素、ビスアゾ色素、トリスアゾ色素、テトラキスアゾ色素、スチルベンアゾ色素などが挙げられる。
本発明異方性光変換材料は、光吸収性ゲスト以外に、蛍光や燐光性のゲストを添加により、異方性を持つ光を発光する材料を得られる。
本発明異方性光変換材料の二色性を増大させるため、ゲストは、ゲスト自体が液晶性を有する物を選択する事が好ましい。しかしながら、このような特性を有するゲスト以外も、本発明に適用できる。また二色性のゲストは、重合性の有無に制限なく本発明に適用できる。しかしながら、非重合性ゲストを選択する場合、材料中のゲストの濃度分布が経時変化する可能性があり、この変化による材料特性の劣化を防ぐため、重合性基を有する二色性のゲストの使用が好ましい。
本発明異方性光変換材料において、二色性のゲストの総量は、液晶ホストの総重量に対し、0.1重量%から50重量%の範囲で、任意に選ぶ事が出来る。例えば、通常のLCD等のディスプレイの偏光板用途に用いる場合、高い二色比を維持し、かつ、不要な片方の直線偏光の発生を十分に抑えるためには、二色性のゲストの総量は1重量%から20重量%の範囲が好ましく、1重量%から10重量%の範囲がさらに好ましい。
本発明の異方性光変換材料は、例えばトリアセチルセルロースやアクリルフィルム上に塗布し、その後該フィルムを、例えばLCDや有機ELのような素子に貼り付けて使用することが出来る。しかしながら、素子全体の厚みを低減するために、本発明の異方性光変換材料を該素子の基材に直接塗布が好ましい。この場合必要特性に合わせ、素子構成上、本発明の異方性光変換材料を基材の外側に設置しても、内側に設置しても良い。
≪添加物≫
本発明の異方性光変換材料に用いられるホスト液晶組成物は、塗布性、保存安定性、光反応性等の向上を目的に、上記以外の化合物を添加してもよい。
例えば、本発明異方性光変換材料の平滑性を向上させるため、界面活性剤を重合性液晶組成物へ添加が好ましい。界面活性剤としては、イオン性界面活性剤、並びに、シリコーン系、フッ素系、ビニル系および炭化水素系等の非イオン性界面活性剤がある。
非イオン性界面活性剤の組成物への添加は、液晶重合体の平滑性をより向上させる。非イオン性界面活性剤は、液晶重合体の空気界面側のチルト配向を抑制する効果がある。などは、非イオン性界面活性剤である。
このときこれら添加剤が、いわゆるブリードアウトを避けるため等の目的で、重合性基を有する界面活性剤を使用が好ましい。さらに重合性液晶化合物との反応性の観点から、紫外線で重合する界面活性剤を使用が、より好ましい。
組成物の塗布性を向上させ、均一に配向した液晶重合体を得るため、組成物中の界面活性剤量は、組成物の全重量に対し、0.0001から0.1重量%が好ましく、0.0001から0.005重量%がより好ましい。
イオン性界面活性剤として、チタネート系化合物、イミダゾリン、4級アンモニウム塩、アルキルアミンオキサイド、ポリアミン誘導体、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン縮合物、ポリエチレングリコールおよびそのエステル、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸アミン類、アルキル置換芳香族スルホン酸塩、アルキルリン酸塩、脂肪族または芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物、ラウリルアミドプロピルベタイン、ラウリルアミノ酢酸ベタイン、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンアルキルアミン、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩などが、挙げられる。
本発明異方性光変換材料は、後述のように、配向膜上に一般式(1)で表されるホスト液晶(重合性液晶)および二色性色素の混合物を直接塗布し、露光や加熱等により重合性基を反応させ、固定化膜とする事で、所望の光学特性が得られる。このような重合開始剤の好適な例として、以下に示す光ラジカル開始剤が挙げられる。
例えば、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、p−メトキシフェニル−2,4−ビス(トリクロロメチル)トリアジン、2−(p−ブトキシスチリル)−5−トリクロロメチル−1,3,4−オキサジアゾール、9−フェニルアクリジン、9,10−ベンズフェナジン、ベンゾフェノン/ミヒラーズケトン混合物、ヘキサアリールビイミダゾール/メルカプトベンズイミダゾール混合物、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパン−1−オン、2,4−ジエチルキサントン/p−ジメチルアミノ安息香酸メチル混合物、ベンゾフェノン/メチルトリエタノールアミン混合物、アデカオプトマーN−1919、アデカクルーズNCI−831、アデカクルーズNCI−930、イルガキュアー127、イルガキュアー369、イルガキュアー379、イルガキュアー500、イルガキュアー754、イルガキュアー784、イルガキュアー754、イルガキュアー819、イルガキュアー907、イルガキュアー1300、イルガキュアー1700、イルガキュアー1800、イルガキュアー1850、イルガキュアー1870、イルガキュアー2959、イルガキュアーOXE01、イルガキュアーOXE02、ダロキュアー4265、ダロキュアーMBF、ダロキュアーTPOなどが挙げられる。ここでアデカ、イルガキュアーおよびダロキュアーは、登録商標である。
本発明異方性光変換材料において、高い二色比を発現させるために、重合性液晶組成物中の光ラジカル重合開始剤の総含有重量は、組成物中の固形分に対し、重量比で0.0001から0.20が好ましく、0.001から0.15がより好ましく、0.01から0.15が更に好ましい。
光反応性を向上する目的で、重合開始剤とともに増感剤を重合性液晶組成物に添加してもよい。増感剤として、イソプロピルチオキサントン、ジエチルチオキサントン、エチル−4ジメチルアミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−4−ジメチルアミノベンゾエートなどが挙げられる。
本発明異方性光変換材料の硬度調整のためには、液晶重合体の反応率を制御する方法が有る。この目的で重合性液晶組成物への連鎖移動剤を添加しても良い。連鎖移動剤の量の増加により、重合性液晶組成物の反応率は低下する。このような連鎖移動剤として、チオール誘導体およびスチレンダイマー誘導体が、好ましい。
重合性液晶組成物の保存安定性を向上させるため、組成物へ重合防止剤を添加してもよい。
重合防止剤として、(1)ニトロソ基を有する化合物である、2,5−ジ(t−ブチル)ヒドロキシトルエン、ハイドロキノン、メチレンブルー、ジフェニルピクリン酸ヒドラジド、フェノチアジン、N,N−ジメチル−4−ニトロソアニリンなど、および(2)ベンゾチアジン誘導体であるo−ヒドロキシベンゾフェノン、2H−1,3−ベンゾチアジン−2,4−(3H)ジオンなどが挙げられる。また同様な目的で、重合阻害剤を添加しても良い。
重合阻害剤として、(1)フェノール系酸化防止剤、(2)イオウ系酸化防止剤、(3)リン酸系酸化防止剤などが挙げられる。
本発明異方性光変換材料の耐候性を向上させるため、重合性液晶組成物へ紫外線吸収剤、光安定剤、および/または酸化防止剤を添加しても良い。
重合性液晶および二色性色素を含む組成物は、塗布を容易にするため、溶剤に溶解して使用するのが好ましい。
溶剤の成分として、エステル、アミド系化合物、アルコール、エーテル、グリコールモノアルキルエーテル、芳香族炭化水素、ハロゲン化芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、ハロゲン化脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、ケトン、アセテート系溶剤などが挙げられる。
アミド系化合物とは、アミド基を有する化合物であって溶剤の成分となるものをさす。アセテート系溶剤とは、アセテート構造を有する化合物であって溶剤の成分となるものをさす。
該エステルとして、酢酸アルキル、トリフルオロ酢酸エチル、プロピオン酸アルキル、酪酸アルキル、マロン酸ジアルキル、グリコール酸アルキル、乳酸アルキル、モノアセチン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトンなどが、挙げられる。
ここでいう「酢酸アルキル」には、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸3−メトキシブチル、酢酸イソブチル、酢酸ペンチル、酢酸イソペンチルなどが挙げられる。ここでいう「プロピオン酸アルキル」には、プロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸プロピル、プロピオン酸ブチルなどが挙げられる。ここでいう「酪酸アルキル」には、酪酸メチル、酪酸エチル、酪酸ブチル、酪酸イソブチル、酪酸プロピルなどが挙げられる。ここでいう「マロン酸ジアルキル」には、マロン酸ジエチルなどが挙げられる。ここでいう「グリコール酸アルキル」には、グリコール酸メチル、グリコール酸エチルなどが挙げられる。ここでいう「乳酸アルキル」には、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸イソプロピル、乳酸n-プロピル、乳酸ブチル、乳酸エチルヘキシルなどが、挙げられる。
該アミド系化合物として、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルプロピオンアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミドジメチルアセタール、N−メチルカプロラクタム、ジメチルイミダゾリジノンなどが、挙げられる。
該アルコールとして、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−メトキシ−2−プロパノール、t−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、ブタノール、2−エチルブタノール、n−ヘキサノール、n−ヘプタノール、n−オクタノール、1−ドデカノール、エチルヘキサノール、3、5、5−トリメチルヘキサノール、n−アミルアルコール、ヘキサフルオロ−2−プロパノール、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、2,5−ヘキサンジオール、3−メチル−3−メトキシブタノール、シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノールなどが挙げられる。
該エーテルとして、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ビス(2−プロピル)エーテル、1,4−ジオキサン、THFなどが、好ましい。
該グリコールモノアルキルエーテルとして、エチレングリコールモノアルキルエーテル、ジエチレングリコールモノアルキルエーテル、トリエチレングリコールモノアルキルエーテル、プロピレングリコールモノアルキルエーテル、ジプロピレングリコールモノアルキルエーテル、エチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート、ジエチレングリコールメチルエチルエーテルなどが、挙げられる。
ここでいう「エチレングリコールモノアルキルエーテル」には、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルなどが挙げられる。ここでいう「ジエチレングリコールモノアルキルエーテル」には、ジエチレングリコールモノエチルエーテルなどが挙げられる。ここでいう「プロピレングリコールモノアルキルエーテル」には、プロピレングリコールモノブチルエーテルなどが挙げられる。ここでいう「ジプロピレングリコールモノアルキルエーテル」には、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルなどが挙げられる。ここでいう「エチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート」には、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテートなどが挙げられる。ここでいう「ジエチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート」には、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートなどが挙げられる。ここでいう「プロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート」には、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートおよびプロピレングリコールモノブチルエーテルアセテートなどが、挙げられる。ここでいう「ジプロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート」には、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどが、挙げられる。
該芳香族炭化水素として、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、エチルベンゼン、ジエチルベンゼン、i−プロピルベンゼン、n−プロピルベンゼン、t−ブチルベンゼン、s−ブチルベンゼン、n−ブチルベンゼン、テトラリンなどが挙げられる。
該ハロゲン化芳香族炭化水素として、クロロベンゼンなどが挙げられる。該脂肪族炭化水素として、ヘキサン、ヘプタンなどが挙げられる。ハロゲン化脂肪族炭化水素として、ロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素、ジクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレンなどが挙げられる。脂環式炭化水素として、シクロヘキサン、デカリンなどが挙げられる。
該ケトンとして、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、メチルプロピルケトンなどが挙げられる。
アセテート系溶剤として、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、アセト酢酸メチル、1−メトキシ−2−プロピルアセテートなどが挙げられる。
重合性液晶組成物中の溶剤は、30から96重量%が好ましく、50から90重量%がより好ましく、60から80重量%が更に好ましい。
本発明の異方性光変換材料は光学活性を有する化合物を含有してもよい。これにより、液晶重合体のツイスト配向が誘起される。
光学活性を有する化合物として、不斉炭素を有する化合物、ビナフチル構造及びヘリセン構造などを有する軸不斉化合物並びにシクロファン構造などを有する面不斉化合物などが、挙げられる。ツイスト配向の螺旋ピッチを固定化する観点から、この場合の光学活性を有する化合物は、重合性化合物であることが好ましい。
≪配向膜≫
本発明の異方光変換材料に異方性を付与するためには、配向膜が使用できる。配向膜は、基材平面に対して方位角または/および極角方向への、ホスト液晶の配向を規定する役割を持つ。このような配向膜としては、公知の全ての種類の配向膜が使用できる。しかしながら、本発明の異方性光変換材料の二色比を増大させるためには、液晶に対する均一な配向を付与することが出来る、光配向膜を使用が好ましい。さらに同様な理由により、ポリイミド系の光配向膜を使用が、より好ましい。
このような光配向膜の具体例としては、特許公報4620438号、特許公報4775796号、特許公報5034977号、特許公報5156894号、特許公報5481771号、特許公報5407394号、特許公報5671797号、特開2012−155311、特開2012−193167、WO2013−157463、特開2013−200511、特開2013−235130、WO2013−161569、特開2014−205659、特開2014−205819、特開2015−040950、特開2015−212807、特許公報4504665号、WO2010−050523、WO2010−104082、WO2013−039168、WO2013−081067
に記載の材料が好適に用いられる。
≪基材≫
本発明の異方性光制御層を有する素子の基材の材質としては、ガラス、プラスチック、金属などが挙げられる。該ガラスや金属は表面にスリット状の加工を施しても良い。該プラスチックは、延伸処理並びに親水化処理および疎水化処理などの表面処理を施しても良い。
≪異方性光変換材料の作成≫ 本発明の異方性光制御材料は、例えば以下の工程で得られる。
(I) 配向膜の形成
上記した公知の方法により、基材上に配向膜を形成する。
(II) 異方性光変換材料層の形成
(II−1) 式(1)で表されるホスト液晶とする異方性光変換材料用の組成物の溶液を、(I)で作成した配向膜上に塗布し、乾燥させて塗膜を形成させる。
(II−2) 均一な配向を得るための前処理のため、(II−1)で形成させた塗膜を、必要に応じて液晶相を呈する温度以上に加熱する。
(II−3) 塗膜を、液晶相を呈する温度以下にし、露光する。
(II−4) 配向膜との密着性を更に向上させるため、必要に応じて、異方性光変換材料の性能の低下が許容できる温度まで、加熱する。
(II−1)の工程で、異方性光変換材料用の組成物の塗布方法は、制限なく、各種コート法が用いられる。このとき、膜厚およびその均一性の観点から、塗布方法として、スピンコート法、マイクログラビアコート法、グラビアコート法、ワイヤーバーコート法、ディップコート法、スプレーコート法、メニスカスコート法およびダイコート法が好ましい。
(II)の各工程において、使用出来る加熱、乾燥方法は工程(I)に記載と同様な方法が使用出来る。また(II−3)の工程における、露光方法も、工程(I)に記載と同様な方法が使用出来る。ただし、光の利用効率の点から、直線偏光より無偏光を使用が好ましい。
(II−3)の工程において、塗膜を、液晶相を呈する温度以下に保持するときの温度や時間に制限はない。しかしながら二色比を増大させるためには、結晶等の析出により組成物の配向を損なわない範囲で、低い温度で長時間保持が好ましい。
本発明は公開した実施例のみに限定されない。
本発明の実施例において、「室温」とは、25℃である。
本発明の実施例において、「ガラス基材」は、コーニング社製のEagleXGである。
本発明の実施例において、「DMAP」とは、N,N−ジメチル−4−アミノピリジンである。
本発明の実施例において、「DCC」とは、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドである。
本発明の実施例において、「THF」とは、テトラヒドロフランである。
本発明の実施例において、「NMP」とは、1−メチル−2−ピロリドンである。
本発明の実施例において、「BC」とは、エチレングリコールモノブチルエーテルである。
本発明の実施例において、「GBL」とは、γ-ブチロラクトンである。
本発明の実施例において、「IPA」とは、2−プロパノールである。
<化合物の決定>
合成した化合物の決定は、H−NMRで行った。その際、CDClに分析対象化合物を溶かして、δの値を単位ppmで表記した。
本発明の実施例において、「標準ポリスチレン」は東ソー(株)製TSK標準ポリスチレンである。
本発明の実施例において、「GPC」は、Waters製の2695セパレーションモジュールおよびWaters製の2414示差屈折計からなるシステムである。
本発明の実施例において、「粘度計」は、東機産業社製、TV−22である。
本発明の実施例において、「段差計」は、KLA TENCOR(株)製のアルファステップIQである。
本発明の実施例において、「光配向光源装置」は、ウシオ電機(株)製の型番APL−L01212S1−ASN01である。
本発明の実施例において、「超高圧水銀灯」は、出力が250Wである、ウシオ電機(株)製のマルチライト−250である。
本発明の実施例において、「紫外・可視吸収スペクトル測定装置」は日本分光社製のJASCO V−650である。
本発明の実施例において、「示差走査熱量測定装置は」Perkin Elmer社製のDiamond DSCである。
<ポリアミック酸の分子量の測定>
重量平均分子量は、GPCにより、標準ポリスチレンと比較して測定した。カラムは、Waters製のHSPgel RT MB−Mを使用した。
分析対象物をリン酸−DMF混合溶液に2重量%になるように溶解させた物を、カラム温度50℃、流速0.40ml/minの条件のGPCで展開した。該リン酸−DMF混合溶液の重量比は0.6/100であった。該展開剤は、該リン酸−DMF混合溶液であった。
<ポリアミック酸の粘度の測定>
粘度は、25℃の状態で、粘度計で測定した。
<露光条件>
配向膜作成のための露光は、光配向光源装置で行った。
液晶重合膜作成のための露光は、超高圧水銀灯で行った。
<膜厚測定>
配向膜の膜厚は、光学膜厚測定システムで計測した。
ガラス基材を有する、液晶重合膜の膜厚は、以下の手順で計測した。
(1) 液晶重合膜を有するガラス基材から、液晶重合膜を削り出し、
(2) 液晶重合膜を有する部分と液晶重合膜を除いた部分の段差を計測し、
(3) その計測値を膜厚とした。
本発明の実施例において、液晶重合膜の部分の段差は、段差計で計測した。
<配向欠陥の有無の確認>
配向欠陥の有無は、基材つき液晶重合膜をクロスニコルに配置した2枚の偏光板の間に挟持し判定した。該基材を水平面内で回転させ、明暗の状態を目視で確認した。暗状態にて光が抜けて見える箇所がなく、かつ、明状態および暗状態を共に確認できるとき、「配向欠陥がなかった」とした。
<相転移温度測定>
示差走査熱量測定装置(DSC)を用い、測定した。転移温度の測定は、5℃/分の速度で昇温しながら行った。
<二色比の測定>
紫外・可視吸収スペクトル測定装置を用い、光源として直線偏光を用い、該直線偏光の偏光軸が、材料の異方軸と垂直および平行方向としたときの透過率を測定し、後者に対する前者の比を求め、二色比測定値とした。二色比の計測は、25℃でおこなった。膜の干渉の影響を排除するため、1nm毎の各吸収波長での二色比測定値を平均し、二色比をとした。
<重合性液晶化合物>
本発明の実施例において、化合物(1−1−3−1)、化合物(1−1−8−1)、化合物(1−1−9−1)、化合物(1−1−11−1)、化合物(1−1−17−1)、化合物(1−1−18−1)、化合物(1−1−19−1)、化合物(1−1−35−1)、および化合物(1−2−1−1)は、以下の式で表される重合性液晶化合物である。
Figure 2018120150

Figure 2018120150

Figure 2018120150

Figure 2018120150

Figure 2018120150

Figure 2018120150

Figure 2018120150

Figure 2018120150

Figure 2018120150
化合物(1M−2−7−1)は市販の化合物を入手した。化合物(1M−1−19−1)および化合物(1M−2−31−1)は、Chem. Mater.,20,6076(2008)に従い合成した。
Figure 2018120150

Figure 2018120150

Figure 2018120150
化合物(1−1−3−1)を、以下の手順で合成した。
Figure 2018120150
<化合物(1−1−3−1)の合成>
42.9gの4−アセトキシ安息香酸、0.2gのピリジンを、430mLのトルエンに加え、窒素雰囲気下60℃で撹拌した。そこへ、34.0gの塩化チオニルを滴下した。滴下後、60℃で4時間撹拌した。減圧下でトルエンを留去した。得られた残査を、230mLのトルエンに加え、窒素雰囲気下で冷却しながら撹拌した。そこへ、20.0gの、2,5−ジヒドロキシ安息香酸メチル、200mLの、33.7gのトリエチルアミンを溶解させたトルエン溶液を滴下した。滴下後、室温で4時間撹拌した。攪拌後の溶液に水を加え、有機層を抽出した。次いで、有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下でトルエンを留去し、残査をカラムクロマトグラフィーで精製し、溶離液で再結晶することにより、42.9gの化合物(ex−1)を得た。ここで、カラムクロマトグラフィーの充填材はシリカゲルである。ここで、該溶離液はトルエンと酢酸エチルとの混合物=9/1(容積比)である。
42.9gの化合物ex−1および14mLの28重量%アンモニウム水溶液を、86mLのTHFおよび43mLのメタノールの混合溶液に加え、水素雰囲気下の室温で4時間撹拌した。反応液に酢酸エチルおよび飽和食塩水を加え、有機層を抽出した。次いで、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶剤を留去し、酢酸エチルとヘプタンとの混合物=10/1(容積比)で再結晶することにより、24.2gの化合物(ex−2)を得た。
化合物(ex−3)はJournal of Polymer Science, Part A ; Polymer Chemistry, 2011.49(3).770−780.に記載の方法で合成した。
12.0gの化合物(ex−2)、18.0gの化合物(ex−3)および1.5gのDMAPを、180mLのジクロロメタンに加え、窒素雰囲気下で、氷浴で5℃に冷却しながら撹拌した。そこへ、13.0gのDCCを溶解させた26mLのジクロロメタン溶液を滴下した。滴下後、室温で16時間撹拌した。析出した沈殿物をろ別し、有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下でジクロロメタンを留去し、残査をカラムクロマトグラフィーで精製し、メタノールで再結晶することにより、22.7gの化合物(1−1−3−1)を得た。ここで、カラムクロマトグラフィーの充填材はシリカゲルである。ここで、溶離液はトルエンと酢酸エチルとの混合物=14/1(容積比)である。
化合物(1−1−3−1)の結晶相からネマチック相への転移温度は103℃であった。化合物(1−1−3−1)のネマチック相から等方性液体への転移温度は250℃以下では確認できなかった。
化合物(1−1−3−1)のH−NMRのシグナルは以下のとおりであった:8.31(d,2H),8.28(d,2H),8.17(d,4H),7.96(s,1H),7.51(d,1H),7.40(d,4H),7.33(d,1H),6.99(d,4H),6.41(d,2H),6.16−6.08(m,2H),5.83(d,2H),4.19(t,4H),4.05(t,4H),3.78(s,3H),1.88−1.81(m,4H),1.77−1.70(m,4H),1.58−1.44(m,8H)。
<化合物(1−1−8−1)および化合物(1−1−9−1)の合成>
重合性液晶組成物の成分である化合物(1−1−8−1)および化合物(1−1−9−1)は、それぞれWO2015−147243および特開2008−239567号に従い合成した。
<化合物(1−1−11−1)の合成>
化合物(1−1−11−1)は、以下の手順で合成した。
Figure 2018120150
化合物(ex−4)は特開2016−047813号の実施例5に記載の方法で合成した。
12.0gの化合物(ex−2)、19.3gの化合物(ex−4)および1.5gのDMAPを、180mLのジクロロメタンに加え、窒素雰囲気下で、氷浴により5℃に冷却しながら撹拌した。そこへ、13.0gのDCCを溶解させた26mLのジクロロメタン溶液に滴下した。滴下後、室温で16時間撹拌した。析出した沈殿物をろ別し、有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下でジクロロメタンを留去し、残査をカラムクロマトグラフィーで精製し、メタノールで再結晶することにより、19.7gの化合物(1−1−11−1)を得た。ここで、カラムクロマトグラフィーの充填材はシリカゲルである。ここで、溶離液はトルエンと酢酸エチルとの混合物=14/1(容積比)である。
化合物(1−1−11−1)の結晶相からネマチック相への転移温度は98℃であった。ネマチック相から等方性液体への転移温度は147℃であった。
化合物(1−1−3−1)の1H−NMRのシグナルは以下のとおりであった:8.24(d,2H),8.22(d,2H),7.93(s,1H),7.48(d,1H),7.29(d,1H),7.21−7.16(m,8H),6.86(d,4H),6.41(d,2H),6.16−6.08(m,2H),5.83(d,2H),4.17(t,4H),3.96(t,4H),3.76(s,3H),3.04(s,4H),2.90(t,3H),1.84−1.77(m,4H),1.75−1.69(m,4H),1.56−1.42(m,8H).
<化合物(1−1−17−1)の合成>
化合物(1−1−17−1)は以下の手順で合成した。
Figure 2018120150
化合物(ex−5)は特開2016−047813号の実施例5に記載の方法で合成した。
50.0gの化合物(ex−5)、6.8gのメチルヒドロキノンおよび2.7のDMAPを、450mLのジクロロメタンに加え、窒素雰囲気下で冷却しながら撹拌した。そこへ、24.3gのDCCを溶解させた50mLのジクロロメタン溶液を滴下した。滴下後、室温で16時間撹拌した。析出した沈殿物をろ別し、有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下でジクロロメタンを留去し、残査をカラムクロマトグラフィーで精製し、メタノールで再結晶することにより、47.5gの化合物(1−1−17−1)を得た。ここで、カラムクロマトグラフィーの充填材はシリカゲルであり、溶離液はトルエン−酢酸エチル混合物=9/1(容積比)である。
化合物(1−1−17−1)の結晶相からネマチック相への転移温度は114℃であった。化合物(1−1−17−1)のネマチック相から等方性液体への転移温度は134℃であった。
化合物(1−1−17−1)のH−NMRのシグナルは以下のとおりであった:7.10(d,4H),6.98−6.78(m,3H),6.81(d,4H),6.40(d,2H),6.16−6.08(m,2H),5.82(d,2H),4.80−4.72(m,2H),4.17(t,4H),3.93(t,4H),2.89(t,4H),2.61−2.48(m,6H),2.21−2.11(m,7H),2.09−2.01(m,4H),1.83−1.63(m,12H),1.55−1.37(m,12H)。
<化合物(1−1−18−1)の合成>
化合物(1−1−17−1)の合成において、メチルヒドロキノンの代わりに2’,5’−ジヒドロキシアセトフェノンを使用し、化合物(1−1−18−1)を合成した。
化合物(1−1−18−1)の結晶相からネマチック相への転移温度は67℃であった。化合物(1−1−18−1)のネマチック相から等方性液体への転移温度は104℃であった。
化合物(1−1−18−1)のH−NMRのシグナルは以下のとおりであった:7.48(d,1H),7.25−7.22(m,1H),7.10(d,4H),7.07(d,1H),6.82(d,4H),6.40(d,2H),6.16−6.08(m,2H),5.82(d,2H),4.79−4.73(m,2H),4.17(t,4H),3.93(t,4H),2.89(t,4H),2.61−2.51(m,9H),2.24−2.15(m,4H),2.09−2.04(m,4H),1.82−1.66(m,12H),1.55−1.38(m,12H)。
<化合物(1−1−19−1)の合成>
化合物(1−1−17−1)の合成において、メチルヒドロキノンの代わりに2,5−ジヒドロキシ安息香酸メチルを使用し、化合物(1−1−19−1)を合成した。
化合物(1−1−19−1)の結晶相からネマチック相への転移温度は61℃であった。化合物(1−1−19−1)のネマチック相から等方性液体への転移温度は100℃であった。
化合物(1−1−19−1)のH−NMRのシグナルは以下のとおりであった:7.70(d,1H),7.28−7.24(m,1H),7.11(d,4H),7.06(d,1H),6.82(d,4H),6.40(d,2H),6.16−6.08(m,2H),5.82(d,2H),4.80−4.73(m,2H),4.17(t,4H),3.93(t,4H),3.84(s,3H),2.89(t,4H),2.63−2.51(m,6H),2.26−2.14(m,4H),2.10−2.04(m,4H),1.82−1.65(m,12H),1.54−1.38(m,12H)。
<化合物(1−1−35−1)の合成>
化合物(1−1−35−1)は、以下の手順で合成した。
Figure 2018120150
化合物(ex−6)はACS. Medicinal. Chemistry. Letters.,2010.1(7).345−349.に記載の方法で合成した。
68.1gの化合物(ex−6)、21.8gの2,5−ジヒドロキシ安息香酸メチルおよび6.5gのDMAPを、560mLのジクロロメタンに加え、窒素雰囲気下で氷浴で5℃に冷却しながら撹拌した。そこへ、57.6gのDCCを溶解させた120mLのジクロロメタン溶液に滴下した。滴下後、室温で16時間撹拌した。析出した沈殿物をろ別し、有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下でジクロロメタンを留去し、残査をカラムクロマトグラフィーで精製し、メタノールで再結晶することにより、74.5gの化合物(ex−7)を得た。ここで、カラムクロマトグラフィーの充填材はシリカゲルである。ここで、溶離液はトルエンと酢酸エチルとの混合物v/v=20/1である。
74.5gの化合物(ex−7)および3.7gのパラジウム炭素を、745mLのTHFに加え、水素雰囲気下室温で24時間撹拌した。不溶物をろ別し、減圧下でTHFを留去し、減圧乾燥することにより、53.0gの化合物(ex−8)を得た。
12.9gの化合物(ex−3)、10.0gの化合物(ex−8)および1.1gのDMAPを、110mLのジクロロメタンに加え、窒素雰囲気下で、氷浴により5℃に冷却しながら撹拌した。そこへ、9.6gのDCCを溶解させた20mLのジクロロメタン溶液に滴下した。滴下後、室温で16時間撹拌した。析出した沈殿物をろ別し、有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下でジクロロメタンを留去し、残査をカラムクロマトグラフィーで精製し、メタノールで再結晶することにより、8.8gの化合物(1−1−35−1)を得た。ここで、カラムクロマトグラフィーの充填材はシリカゲルである。ここで、溶離液はトルエンと酢酸エチルとの混合物=9/1(容積比)である。
化合物(1−1−35−1)の結晶相からネマチック相への転移温度は83℃であった。化合物(1−1−35−1)のネマチック相から等方性液体への転移温度は140℃付近で重合し、確認できなかった。
化合物(1−1−35−1)のH−NMRのシグナルは以下のとおりであった:8.14(d,4H),7.71(s,1H),7.33(d,2H),7.31(d,2H),7.23(d,1H),7.18−7.14(m,4H),7.04(d,1H),6.97(d,4H),6.41(d,2H),6.16−6.08(m,2H),5.83(d,2H),4.19(t,4H),4.05(t,4H),3.82(s,3H),3.14−3.07(m,4H),2.97(t,2H),2.91(t,2H),1.88−1.81(m,4H),1.77−1.69(m,4H),1.58−1.44(m,8H)。
<化合物(1−2−1−1)の合成>
化合物(1−2−1−1)は以下の手順で合成した。
Figure 2018120150
5.0gの化合物(ex−6)、2.0gの2,7−ジヒドロキシ−9−メチルフルオレンおよび0.5gのDMAPを、50mLのジクロロメタンに加え、窒素雰囲気下で冷却しながら撹拌した。そこへ、4.2gのDCCを溶解させた10mLのジクロロメタン溶液を滴下した。滴下後、室温で16時間撹拌した。析出した沈殿物をろ別し、有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下でジクロロメタンを留去し、残査をカラムクロマトグラフィーで精製し、メタノールで再結晶することにより、5.6gの化合物(ex−9)を得た。ここで、カラムクロマトグラフィーの充填材はシリカゲルである。ここで、溶離液はトルエン−酢酸エチル混合物=14/1(容積比)である。
5.6gの化合物(ex−9)および0.3gのパラジウム炭素を、56mLのTHFに加え、水素雰囲気下室温で24時間撹拌した。不溶物をろ別し、減圧下でTHFを留去し、減圧乾燥することにより、3.8gの化合物(ex−10)を得た。
3.8gの化合物(ex−10)、4.5gの化合物(ex−3)および0.4gのDMAPを、40mLのジクロロメタンに加え、窒素雰囲気下で冷却しながら撹拌した。そこへ、3.3gのDCCを溶解させた7mLのジクロロメタン溶液を滴下した。滴下後、室温で16時間撹拌した。析出した沈殿物をろ別し、有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下でジクロロメタンを留去し、残査をカラムクロマトグラフィーで精製し、メタノールで再結晶することにより、5.6gの化合物(1−2−1−1)を得た。ここで、カラムクロマトグラフィーの充填材はシリカゲルである。ここで、溶離液はトルエン−酢酸エチル混合物=14/1(容積比)である。
化合物(1−2−1−1)の結晶相からネマチック相への転移温度は111℃であった。ネマチック相から等方性液体への転移温度は250℃以下では確認できなかった。
化合物(1−2−1−1)のH−NMRのシグナルは以下のとおりであった:8.15(d,4H),7.67(d,2H),7.34(d,4H),7.17(d,6H),7.01(d,2H),6.97(d,4H),6.41(d,2H),6.16−6.08(m,2H),5.83(d,2H),4.18(t,4H),4.05(t,4H),3.96−3.90(m,2H),3.12(t,4H),2.93(t,4H),1.88−1.81(m,4H),1.77−1.70(m,4H),1.58−1.44(m,11H).
<二色性色素>
本発明の実施例において、「G−205」は、株式会社林原製のアゾ系色素であり、二色性を有するゲストとして、用いた。
本発明の実施例において、「G−241」は、株式会社林原製のアゾ系色素であり、二色性を有するゲストとして、用いた。
本発明の実施例において、「LSB−278」は、株式会社林原製のアントラキノン系色素であり、二色性を有するゲストとして、用いた。
<光重合開始剤、界面活性剤>
本発明の実施例において、「Irg−907」、「Irg−184」、および「Irg−TPO」は、BASFジャパン(株)製の、それぞれイルガキュアー(商標)907、イルガキュアー(商標)184、イルガキュアー(商標)TPOである。
本発明の実施例において、「NCI−930」は、(株)ADEKA製のアデカクルーズ(商標)NCI−930である。
本発明の実施例において、「FTX−218」は、(株)ネオス製のフタージェント(商標)FTX−218である。
本発明の実施例において、「TEGOFlow370」は、エボニック・ジャパン(株)製のTEGOFlow(商標)370である。
本発明の実施例において、異方性光変換材料用の組成物の配向膜として、以下の材料を用いた。
Figure 2018120150

Figure 2018120150

Figure 2018120150

Figure 2018120150

Figure 2018120150
化合物(DA−5)において、「Boc」とは、官能基である−CO−C(CHを意味する。
化合物(DA−1)、化合物(DA−2)、および化合物(DA−4)は和光純薬工業株式会社から購入したものを使用した。化合物(DA−3)および化合物(DA−5)は、それぞれ、特許公報5643985号、WO2013/039168号に従い合成した。
本発明の実施例において、化合物(AA−1)から化合物(AA−3)および化合物(AE−1)は、以下の式で表される化合物である。
Figure 2018120150

Figure 2018120150

Figure 2018120150

Figure 2018120150
化合物(AA−2)および化合物(AA−3)は東京化成工業株式会社から購入したものを使用した。化合物(AA−1)は、特許公報5407394に従い合成した。化合物(AE−1)は、WO2013/039168号に従い合成した。
<光配向剤の調製>
特開2010−197999(合成例4)に記載の方法と同様にして、温度計、攪拌機、原料投入口および窒素ガス導入口を備えた100mlの四つ口フラスコに、ジアミン(DA−1)1.0292g、および脱水NMP17.4mlを入れ、窒素気流下で攪拌しながら溶解させた。次いで酸二無水物(AA−1)1.9708gおよび脱水NMP10mlを入れ、室温で24時間攪拌を続けた。この反応溶液にBC20.8mlを加え、該溶液を、75℃で8時間撹拌し、ポリアミック酸溶液(PA−1)を得た。PA−1のポリマー固形分濃度は6重量%である。なお、化合物(DA−1)1.0292gと化合物(AA−1)1.9708gは当モル量であるため、化合物(DA−1)1.0292gおよび化合物(AA−1)1.9708gは、モル分率が、それぞれ、0.5および0.5になる。
ポリアミック酸溶液(PA−1)の調製手順のうち、ジアミンの名称およびそのモル分率並びに酸二無水物の名称とそのモル分率を表1の記載に変更することによって、ポリアミック酸溶液(PA−2)およびポリアミック酸溶液(PA−3)を得た。これらのポリマー固形分濃度は6重量%のである。上記ポリアミック酸溶液の粘度およびポリアミック酸の重量平均分子量を表1に示した。なお、これ以降、ポリアミック酸溶液(PA−1)からポリアミック酸溶液(PA−3)をあわせて、ポリアミック酸溶液と呼ぶ。
Figure 2018120150
<ポリアミック酸エステル溶液(PAE−1)の調製>
国際公開第2013/039168号に記載の合成例7および合成例8と同様の方法で、100mlの四つ口フラスコに2.80gの化合物(DA−4)、1.45gの化合物(DA−5)、6.18gのピリジン、および110mlのNMPを入れた。この混合物に、氷浴上、9.89gの化合物(AE−1)をゆっくり加え、室温で一晩撹拌した。その後0.38gのアクリロイルクロリドを加え、室温で5時間反応させた。その後、得られた溶液を1.2Lの純水中に加え、析出した白色沈殿をろ過し、1.2LのIPAで3回洗浄し、最後に真空乾燥させた。得られた固形物は、9.5g(収率77%)であった。該固形物の重量平均分子量は、32,000であった。
1.00gの該固形物に、19.0gのGBLを加え、室温で30分撹拌し、溶解させた。この溶液に0.35gのN−α−(9−フルオレニルメトキシカルボニル)−N−τ−t−ブトキシカルボニルL−ヒスチジン、および5.0gのBCを加え、約5.6重量%の溶液を得て、ポリアミック酸エステル溶液(PAE−1)と名づけた。
<ポリアクリル酸エステル/イタコン酸エステル溶液(J)の調製>
特開2012−087286の実施例9に記載の方法と同様にして、式(J)で表されるポリマーを合成し、該方法で作成した溶液をポリアクリル酸エステル/イタコン酸エステル溶液(J)と名づけた。
Figure 2018120150

式(J)においてxは0.1であり、重量平均分子量Mwは53,700であった。
[実施例1]
<配向膜の製膜>
PA−1とPA−2をそれぞれ3.0gと7.0g量り取り、NMP5.0gを加えた。この約4重量%の溶液を、回転数2000rpmで、ガラス基材にスピンコートし、80℃のホットプレート上で1分間溶剤を蒸発させ、塗膜を作成した。この塗膜に、塗布面に対して90度の方向から、塗膜への露光量が2J/cmになるように365nmの波長の直線偏光を照射した。その後220℃のオーブン中で、10分間焼成し、膜厚約100nmの光配向膜を得て、光配向膜(AF−1)と名付けた。
光配向膜(AF−1)の作成手順のうち、PA−1およびPA−2をそれぞれ3.0gと7.0g量り取る代わりに、PA−3およびPA−2をそれぞれ3.0gと7.0g量り取り、膜厚約100nmの光配向膜を得て、光配向膜(AF−1)と名付けた。
PAE−1に、NMP5.0gを加え作成した約4重量%の溶液を、回転数2500rpmで、ガラス基材にスピンコートし、80℃のホットプレート上で1分間溶剤を蒸発させ、その後220℃のオーブン中で10分間焼成し、塗膜を作成した。この塗膜に、塗布面に対して90度の方向から、塗膜への露光量が1J/cmになるように、254nmの波長の直線偏光を照射した。その後乳酸エチル溶液に室温で3分間浸漬させたのち、IPAで1分間リンスし、80℃のオーブンで10分間乾燥させ、膜厚約100nmの光配向膜を得て、光配向膜(AF−3)と名付けた。
また、式(J)で表されるポリマー1重量部を、シクロペンタノン19重量部に溶解させ、孔径0.2μmのフィルターで濾過することにより、光配向剤を得て、光配向剤(PA−J)と名付けた。この光配向剤(PA−J)を、回転数1800rpmで、ガラスにスピンコートし、塗膜を作製した。その後、100℃のホットプレート上で、該塗膜から溶剤を除去し、該塗膜に、塗布面に対して90°の方向から、塗膜への露光量が200mJ/cmになるように、313nm付近の波長の直線偏光紫外線を照射し、膜厚約100nmの光配向膜を得て、光配向膜(AF−J)と名付けた。
<異方性光変換材料用の組成物の調製>
[実施例2]
化合物(1−1−19−1)および化合物(1−1−3−1)をそれぞれ0.3570gおよび0.1530g計量し、シクロヘキサノン2.49gに溶解させた。この溶液中に、さらにG−205 0.0102g、Irg−184を0.0051g、FTX−218を加え、溶解させ、組成物(LC−1)と名付けた。組成物(LC−1)は、化合物(1)の総量を17重量%含有する。
以下同様にして、表2に示す、重合性液晶成分を17重量%含有する異方性光変換材料の原料となる組成物を調製した。表2中の鈎括弧内の数値は、化合物(1)の総重量を100としたときの相対重量である。
Figure 2018120150

<異方性光変換材料の作製>
[実施例3]
異方性光変換材料は以下の手順で作成した。光配向膜(AF−1)上に、組成物(LC−1)を、回転数1000rpmのスピンコートで、塗布した。光配向膜(AF−1)ごと、80℃のホットプレートに3分間置き、続けて室温で3分間置いた。組成物(LC−1)は80℃でネマチック相を示した。その後、室温、窒素気流中で、組成物(LC−1)に対し紫外線照射し、組成物(LC−1)を重合させ、異方性光変換材料(LF−1)と名づけた。ただし、組成物(LC−1)に対する紫外線の照度は、30mW/cm(365nmで計測)であり、組成物(LC−1)に対する紫外線の露光量は1J/cmであった。
異方性光変換材料(LF−1)の作成において、組成物(LC−1)の代わりに、表3で示した組成物を使い、異方性光変換材料を作成し、表3に示した異方性光変換材料を名づけた。表3に作成した異方性光変換材料の膜厚および二色比の測定結果を示した。
表3. 異方性光変換材料評価結果
Figure 2018120150

また、異方性光変換材料(LF−9)の偏光顕微鏡写真を図1に示す。
異方性光変換材料(LF−9)の作成において、紫外線の代わりに、配向膜の処理と同方向の直線偏光を使い、異方性光変換材料を作成し、異方性光変換材料(LF−9’)と名づけた。直線偏光は、紫外線の光源と組成物の間にワイヤーグリッド偏光子を置き得た。組成物(LC−9)に対する直線偏光の照度は、10mW/cm(365nmで計測)であり、組成物(LC−9)に対する紫外線の露光量は1J/cmであった。異方性光変換材料(LF−9’)の膜厚および二色比の測定結果を、表4に示した。
表4. 異方性光変換材料評価結果HH
Figure 2018120150
異方性光変換材料(LF−9)の作成において、光配向膜(AF−1)の代わりに、表5に記載の光配向膜を使い、異方性光変換材料を作成し、表5に示した異方性光変換材料と名づけた。上記の光異方性光変換材料の膜厚および二色比の測定結果を、表5に示した。
表5. 異方性光変換材料評価結果
Figure 2018120150
[比較例1]
異方性光変換材料(LF−1)の作成において、組成物(LC−1)の代わりに、組成物(LC−ref1)を使用し、異方性光変換材料を作成し、異方性光変換材料(LF−ref1)と名づけた。この異方性光変換材料(LF−ref1)の膜厚および二色比の測定結果を、表6に示した。
表6. 異方性光変換材料評価結果
Figure 2018120150
[比較例2]
光配向膜(AF−1)上に、組成物(LC−ref2)を、スピンコートで、塗布した(回転数1000rpm)。得られた膜を、120℃のホットプレート上に1分間置き、70℃のホットプレート上に3分間置き、続けて、室温で3分間放置した。その後、室温、窒素気流中で、組成物(LC−ref2)に対し紫外線照射し、組成物(LC−ref2)を重合させ、異方性光変換材料(LF−ref2)と名づけた。ただし、紫外線の照射条件は、異方性光変換材料(LF−1)の作成条件と同じであった。
異方性光変換材料(LF−ref2)の膜厚および二色比の測定結果を、表7に示した。
表7. 異方性光変換材料評価結果
Figure 2018120150
異方性光変換材料(LF−ref2)の偏光顕微鏡写真を図2に示した。クロスニコル下での偏光顕微鏡観察において、LF−ref2を回転させたときに明状態にならない領域が有るため、この領域は垂直配向していると考えられる。
[比較例3]
組成物(LF−ref2)をDSC測用のアルミ容器に入れ、80℃で30分間加熱し、溶媒を蒸発させ、サンプルを作成した。このサンプルを、DSCで測定し、69℃でピークが観察された。従って、このサンプルは、室温から69℃までスメクチックB相である。
実施例3および比較例から、本発明の異方性光変換材料は、配向欠陥なく製膜でき、かつ高い二色比を持つ事が分かる。
本発明の異方性光変換材料は、配向欠陥なく塗布、製膜出来、かつ高い二色比特性を示すため、従来の偏光板に代えて広く利用することが出来る。

Claims (6)

  1. 式(1)で表される化合物を含有するホスト液晶組成物に、二色性を有するゲストを添加した、異方性光変換材料用の組成物。
    Figure 2018120150

    (式(1)中、Aは、芳香環から由来する二価基、1,4−シクロヘキサン、1,3−ジオキサン、または1,4−ピランであり、Bは、単結合、−COO−、−OCO−、−CHCH−、−CH=CH−、−CH≡CH−、−OCH−、−CHO−、−CH=CHCOO−、−OCOCH=CH−、−CHCHCOO−、または−OCOCHCH−であり、nは、5、6、または7であり、SPは、単結合または炭素数1から21の有機基であり、PGは、アルキル、アルコキシル、シアノ、フッ素、または重合性基である。)
  2. ホスト液晶組成物の60重量%以上が、式(1)で表される化合物である、請求項1に記載の異方性光変換材料用の組成物。
  3. 式(1)で表される化合物において、2つのPGの少なくとも一方が、重合性基である、請求項1または請求項2に記載の異方性光変換材料用の組成物。
  4. 請求項3に記載の組成物を用いて作成した、異方性光変換材料。
  5. 請求項3に記載の組成物を用い、ネマチック状態の組成物を硬化させて作成した、異方性光変換材料。
  6. 請求項3に記載の組成物を用い、光配向膜上に、ネマチック状態の組成物を硬化させて作成した、異方性光変換材料。
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