JP2018117866A - 吸収性物品 - Google Patents
吸収性物品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018117866A JP2018117866A JP2017011296A JP2017011296A JP2018117866A JP 2018117866 A JP2018117866 A JP 2018117866A JP 2017011296 A JP2017011296 A JP 2017011296A JP 2017011296 A JP2017011296 A JP 2017011296A JP 2018117866 A JP2018117866 A JP 2018117866A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- absorbent
- adhesive layer
- absorber
- adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
Abstract
【課題】圧搾溝周辺の肌触りを改善するとともに、圧搾溝の形成時にコアラップシートが破れてしまうことを防止し、風合いが良く防漏性に優れた吸収体を提供する。
【解決手段】吸収体30は、吸収性コア31と、この吸収性コア31の肌対向面及び肌非対向面の少なくともいずれか一方の一部又は全部を被覆したコアラップシート32とを有し、コアラップシート32及び吸収性コア31にわたって厚み方向に一又は複数の圧搾溝40が形成されており、コアラップシート32が不織布を含んで構成されている。
【選択図】図5
【解決手段】吸収体30は、吸収性コア31と、この吸収性コア31の肌対向面及び肌非対向面の少なくともいずれか一方の一部又は全部を被覆したコアラップシート32とを有し、コアラップシート32及び吸収性コア31にわたって厚み方向に一又は複数の圧搾溝40が形成されており、コアラップシート32が不織布を含んで構成されている。
【選択図】図5
Description
本発明は、着用者の股下に装着され、尿などの液体を吸収し保持するための吸収性物品に関する。
従来から、排泄された体液を吸収保持することを目的として、着用者の股下に装着される吸収性物品が知られている。吸収性物品の例は、使い捨ておむつ、尿とりパッド、及び生理用ナプキンである。また、使い捨ておむつとしては、例えば、前身頃と後身頃の左右両側部が接合されているパンツ型のものや、後身頃に取り付けられた止着テープを前身頃に取り付けて着用されるテープ型のものが知られている。このような吸収性物品は、一般的に、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとの間に、尿などの体液を吸収保持するための吸収体を備えている。また、吸収体は、一般的に、フラッフパルプ及び吸収性ポリマーを含む吸収性コアと、この吸収性コアを被包するコアラップシートとによって構成されている。
従来から、上記構成のような吸収性物品において、吸収体の肌対向面及び/又は肌非対向面側から押圧し、コアラップシート及び吸収性コアにわたって圧搾溝を形成する技術が知られている(例えば特許文献1)。このように、吸収体に圧搾溝を形成することで、吸収体に接した体液が圧搾溝を伝って流動するため、体液を素早く広い範囲に拡散することができる。また、吸収体に圧搾溝を形成することで、その曲げ剛性が高まり、保型性が維持されるため、着用時においても吸収体を潰れにくくすることができる。
吸収性物品において、コアラップシートとしては、通常、ティッシュペーパー等からなる液透過性の薄葉紙を用いる。ここで、上記のように、コアラップシート及び吸収性コアにわたって圧搾溝が形成された吸収性物品を製造する場合、コアラップシート及び吸収性コアを重ねた状態で押圧して、一体的に圧搾溝を形成することが通常である。今般、本発明者らは、特にこのような物品の製造において通常の薄葉紙からなるコアラップシート用いた場合、圧搾溝周辺の肌触りが着用者にとりゴツゴツとした不快な感触を与えることを見出した。また、薄葉紙からなるコアラップシートに上記態様の圧搾溝を形成すると、薄葉紙が破れ、コアラップシートに被包されている吸収性コアが漏れ出してしまうという予期せぬ課題が生じることもわかった。
そこで、本発明は、上記のような吸収性物品における新規課題を解決し、圧搾溝周辺の肌触りを改善することを目的とする。また、本発明は、コアラップシートが破れて吸収性コアが漏れ出すことを防止し、さらには、風合いが良く、安全性、防漏性に優れた吸収体を提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、上記課題を解決する手段について鋭意検討した結果、コアラップシート及び吸収性コアにわたって圧搾溝が形成された吸収体において、そのコアラップシートを、不織布を含む構成とすることにより、圧搾溝周辺の肌触りを良化し、かつ、コアラップシートの破れを防止できるという知見を得た。そして、本発明者らは、上記知見に基づけば従来技術の課題を解決できることに想到した。
本発明の第1の側面は、吸収体に関する。本発明に係る吸収体は、吸収性コアと、この吸収性コアの肌対向面及び肌非対向面の少なくともいずれか一方の一部又は全部を被覆したコアラップシートとを有する。また、吸収体は、コアラップシート及び吸収性コアにわたって厚み方向に一又は複数の圧搾溝が形成されている。少なくとも、圧搾溝が形成された部位において、コアラップシートは不織布によって構成されている。ここで、本発明の吸収体は、コアラップシートが少なくとも不織布を含んでなることを特徴の1つとする。なお、コアラップシートは、不織布のみからなるものであってもよい。
不織布は、通常コアラップシートに採用されるティッシュペーパーなどの薄葉紙と比較して、引張強度、伸長性、及び弾性率が高いという性質を持つ。このため、上記のように、コアラップシートに不織布を採用することで、吸収体に圧搾溝を形成した場合であっても、圧搾溝周辺の肌触りを良好に維持することができる。また、不織布は容易に伸長するものであるため、吸収体に局所的な圧力が加わった場合でも、不織布(コアラップシート)が破損するような事態を回避できる。
本発明の吸収体において採用される不織布の種類としては、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布、レジンボンド不織布、及びニードルパンチ不織布並びにこれらの不織布の組み合わせ(積層を含む。)などを挙げることができる。これらの不織布のうち、スパンボンド不織布が、コアラップシートとして採用するのに最も適した引張強度や伸長性等を有しているといえる。なお、スパンボンド不織布を用いる場合は、メルトブローン不織布と積層していないものを用いることが、加工適性及び/又は肌ざわり(当該積層によりスパンボンドの感触が損なわれる場合がある。)の観点から特に好ましい。
本発明の吸収体において、スパンボンド不織布を構成する繊度の平均値は、0.1〜1.3デニールであることが好ましい。この繊度範囲のスパンボンド不織布は、引張強度及び伸長性が、一般的なSMS不織布(スパンボンド法/メルトブローン法/スパンボンド法不織布)に比べて高いことが今般判明した。この繊度範囲のスパンボンド不織布は、繊維のネットワークが密になるものと考えられる。従って、この繊度範囲のスパンボンド不織布をコアラップシートとして採用することで、圧搾溝及びその周辺において、圧搾溝形成時にコアラップシートが破れる事態を回避でき、破損部分から吸収性コアの構成材料が漏れ出すことを特に有効に防止できる。
本発明の吸収体において、圧搾溝は、一の方向に延びる第1圧搾溝と、第1圧搾溝とは異なる方向に伸びる第2圧搾溝とを含み、第1圧搾溝と第2圧搾溝は交差していることが好ましい。このように、このような第1圧搾溝と第2圧搾溝が設けられていることで、これらの圧搾溝を介して体液を複数の方向に拡散させることができる。特にこれらの圧搾溝が互いに交差していることで、この交点では体液が少なくとも4方向に拡散するため、体液の拡散効率が高まる。さらに、この圧搾溝の交点では吸収性コアとコアラップシートが比較的強く結合されるため、このような圧搾溝の交点を設けることで、コアラップシートが吸収性コアから剥離する事態を効果的に抑止できる。
本発明の第2の側面は、使い捨ておむつに代表される吸収性物品に関する。本発明に係る吸収性物品は、上記した第1の側面に係る吸収体を備える。
本発明の吸収性物品は、上記吸収体に加えて、当該吸収体の肌対向面側に積層されたトップシートと、当該吸収体の肌非対抗面側に積層されたバックシートとをさらに備える。この場合に、トップシートは、第1接着層を介して吸収体と接合されており、第2接着層を介して前記バックシートと接合されており、第1接着層と第2接着層とは、トップシートを平面視した際に少なくとも一部が離間していることが好ましい。
すなわち、吸収性物品は、液透過性を備えたトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシートとバックシートの間に配置された吸収体とを備える。なお、トップシートやバックシートよりも吸収体の方が平面部の面積が小さい場合には、トップシートとバックシートが直接対向する領域も備えるが、本吸収性物品は、上記三層を含む領域を少なくとも一部に備えている。上記吸収性物品では、トップシートと吸収体とを接合する際に、トップシートの肌非対向面のうちの吸収体と接する領域内のみに接着剤を塗布するなどして接着層を設ける。また、吸収体におけるトップシートと対向する面に接着層を設けてもよく、両者に接着層(この接着層を適宜「第1接着層」と表記する。)を設けてもよい。これらの領域において、全面に第1接着層を設けてもよく、一部に接着層を設けるようにしてもよい。例えば、吸収体の外周部に対応する領域に接着層を設けたり、さらに吸収体の中央部にも接着層を設けたりすることもできる。後者のように複数の領域において接着層を設けた場合においても、トップシートと吸収体の間に設けられていれば、あわせて第1接着層という。吸収体は、第1接着層を介してトップシートと接合される。また、トップシートとバックシートを接合する際に、バックシートの肌対向面のうち、少なくとも吸収体と接する領域以外の領域に接着剤を塗布するなどして接着層(この接着層を適宜「第2接着層」と表記する。)を設ける。第2接着層を形成する際は、トップシートにおけるバックシートと接する面側のみ、又はバックシートの肌面側のみに接着剤を塗布したうえで両シートを接着してもよく、トップシートとバックシートの両方に塗布して両シートを接着してもよい。当然、吸収体と対向する領域を含む全域に第2接着層を設けることもできる。トップシートは、第2接着層を介してバックシートと接合される。
上記のように、トップシートと吸収体とを接合する際に両者が直接接する領域のみに接着剤を塗布するとともに、バックシートのうちの少なくとも吸収体と接しない領域に接着剤を塗布してバックシートとトップシートとを接合する。このような箇所にのみ接着剤を塗布することで、製造工程において接着剤を原因としたエラーの発生を防止するとともに、肌触りが柔らかく、風合いが良い吸収性物品を提供することができる。
具体的に説明すると、トップシートと吸収体とを接合するにあたり、吸収体と直接接するトップシートの領域(以下「表面接触領域」ともいう。)のみに接着層を設ける。これにより、トップシートと吸収体とを接合した後に、これらの複合体をローラなどで挟み込んだ場合、トップシートの肌対向面側の押圧部材(ローラやコンベアなど)に第1接着層が付着してしまうことを防止できる。トップシートがコンベア等に巻き込まれたりするエラーの発生も防止でき、またコンベア等に付着してしまった接着層を除去(洗浄等)する回数を減らすことも可能となる。押圧部材によって押圧しない場合などでも、複合体外部に接着層が露出することで、製造装置に複合体が接着してしまったり、接着層にゴミなどが付着してしまったりすることも防止できる。以上のように製造することで、使用する接着剤の量(第1接着層と第2接着層を形成するために必要な接着剤等の総量)を減らすこともできる。また、上記製造方法を用いると、トップシートを平面視した場合に(吸収性物品の断面方向において)接着層がない部分と、第1接着層のみ存在する部分と、第2接着層のみ存在する部分と、第1接着層及び第2接着層が存在する部分とを設けることができる。従来は全域に渡って第1接着層及び第2接着層が設けられていたため、これに比べて接着層の厚みが薄い/存在しない部分を設けることができる。従って、接着剤の固化等によって固くなってしまう領域を少なくすることができる。これにより、風合いを良くすることができ、また、肌の曲面に合わせて吸収性物品を曲げやすくして横漏れ等の防止性能を向上させたりすることができる。
また、本発明の吸収性物品では、トップシートと吸収体とを接着する第1接着層と、トップシートとバックシートとを接着する第2接着層とが、一部又は全部で離間している。このように製造すれば、製造された吸収性物品をトップシート側から眺めた際(トップシートを平面視した場合/吸収性物品の断面方向において)、接着層がない部分と、第1接着層か第2接着層のいずれかしか存在しない部分を形成することができる(ただし、第一の接着層及び第二の接着層を有する部分も形成してもよい。)。したがって、従来のようにトップシート側複合体の肌非対向面側全面と、バックシートの肌対向面全面に接着層を塗布した場合と比べて接着層が薄い/存在しない領域を有する吸収性物品を製造することが可能となる。
本発明によれば、圧搾溝周辺の肌触りを改善し、また、圧搾溝の形成時にコアラップシートが破れてしまうことを防止し、さらには、風合いが良く防漏性に優れた吸収体を提供することができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は、以下に説明する形態に限定されるものではなく、以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜変更したものも含む。
本願明細書において、「長手方向」とは、吸収性物品(使い捨ておむつ)の前身頃と後身頃とを結ぶ方向を意味する。また、「幅方向」とは、長手方向に平面的に直交する方向を意味する。また、「厚み方向」とは、吸収性物品の平面に対して立体的に直交する方向であり、具体的にはトップシート、吸収体、及びバックシートが積層される方向を意味する。本願の図において、「長手方向」はY軸で示され、「幅方向」はX軸で示され、「厚み方向」はZ軸で示されている。
また、本願明細書において、「肌対向面」とは、吸収性物品の着用時において、着用者の肌に向かい合う面を意味する。また、「肌非対向面」とは、吸収性物品の着用時において、着用者の肌に向かい合わない面、すなわち肌対向面の反対側の面を意味する。
また、本願明細書において、「A〜B」とは、「A以上B以下」であることを意味する。
また、本願明細書において、「肌対向面」とは、吸収性物品の着用時において、着用者の肌に向かい合う面を意味する。また、「肌非対向面」とは、吸収性物品の着用時において、着用者の肌に向かい合わない面、すなわち肌対向面の反対側の面を意味する。
また、本願明細書において、「A〜B」とは、「A以上B以下」であることを意味する。
図1は、本発明の一実施形態に係る吸収性物品の製造方法の一部の工程を、吸収性物品の製造装置200の一例とともに示している。図1では、吸収性コア31をコアラップシート32によって包み込むことによって吸収体30を形成し、吸収体30の肌対向面にトップシート10を接合し、吸収体30とトップシート10の複合体に対してエンボス加工を施し、その後その複合体の肌非対向面にバックシート20を接合する工程を示している。なお、図1において矢印で示したMD(Machine Direction)は、吸収性物品の製造装置の流れ方向である。
図1に示すように、まず、成形部210において個別の吸収性コア31を成形する。吸収性コア31は、尿などの体液を吸収し、吸収した体液を保持するための部材である。吸収性コア31は、例えば吸収性材料によって構成される。例えば、吸収性材料は、その大部分が針葉樹や広葉樹などの繊維材料を解砕してなる親水性のフラッフパルプによって構成され、そのフラッフパルプ中に粒状の吸収性ポリマー(SAP:Superabsorbent polymer)が混合されたものを用いることができる。フラッフパルプは、極細の繊維材料が絡まり合って形成された繊維の集合体であり、吸収性ポリマー、この繊維材料に混合されることによって、その中に埋没保持されている。フラッフパルプとしては、例えば、針葉樹若しくは広葉樹などのパルプ繊維、レーヨン繊維、又はコットン繊維のようなセルロース系繊維の短繊維や、その他にポリエチレン、ポリプロピレン、又はポリエチレンテレフタレートのような合成繊維に親水化処理を施した短繊維などを用いることができる。これらの繊維は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
成形部210は、チャンバ211と成形ドラム212を備える。チャンバ211は、吸収性コア31を構成する吸収性材料を、成形ドラム212に供給する。成形ドラム212は、その周面に、得ようとする吸収性コア31の形状を象った複数の凹部213が設けられており、その凹部213には外部の吸引装置及び吸気装置に通じる空気孔214が形成されている。チャンバ211から供給された吸収性材料は、成形ドラム212の周面に設けられた凹部213に供給され、吸収性コア31の形状に成型される。凹部213に充填された吸収性材料は、空気孔214を通じて外部の吸引装置によって吸引されることで、成形ドラム212の周面に一定期間保持される。成形ドラム212の下方には、吸収性コア31を搬送するための第1搬送部220が設けられている。成形ドラム212は、第1搬送部220の搬送方向及び搬送速度に合わせて回転している。成形ドラム212の周面に保持された吸収性材料が第1搬送部220の搬送面と対面する位置まで来たときに、外部の吸気装置から供給された加圧空気が成形ドラム212の空気孔214を通じて噴出されて、吸収性材料によって構成された吸収性コア31が第1搬送部220の搬送面に載置される。
第1搬送部220は、成形部210によって成形された吸収性コア31を装置下流側へと搬送する。第1搬送部220は、サクションコンベア221によって構成されている。サクションコンベア221は、駆動ローラ222と、従動ローラ223と、これらのローラに架け渡された無端縁の有孔ベルト224とを備えており、有孔ベルト224の搬送面上に、成形部210から供給された吸収性コア31が一定のピッチで載置される。有孔ベルト224の搬送面の下部には、空気を吸引するサクションボックス225が設けられており、有孔ベルト224に設けられた複数の孔を通じて、搬送面上の吸収性コア31がサクションボックス225により吸引される。これにより、吸収性コア31の搬送面からの脱落が防止されている。
第1搬送部220の下流側には、コアラップシート32の連続体の貼合部230が設けられている。コアラップシート32は、吸収性コア31を少なくとも部分的に、好ましくは全周囲から被覆して、吸収性コア31を構成する吸収性材料の漏れを防止するためのシート状の部材である。
本発明において、コアラップシート32として不織布を含んだシートが用いられる。従来、コアラップシート32は、ティッシュペーパーのような薄葉紙で構成されることが一般的であった。しかし、上述のように、コアラップシート32と吸収性コア31とにわたった圧搾溝を形成する場合に、コアラップシート32が薄葉紙で形成されていると、その圧搾溝の周辺の吸収性コアのゴツゴツ感が肌に伝わりやすくなり、肌触りが劣化することが判明した。また、薄葉紙に圧力を加えた際に薄葉紙が破損したりするおそれがあることも判明した。このため、本発明においては、コアラップシート32として、不織布を含んだシートを採用している。不織布を含んだシートは、薄葉紙と比べて、引張強度、伸長性、弾性率が高い結果、肌触りが良く、また破れにくいという性質を持つ。このため、コアラップシート32として、不織布を含んだシート採用することで、本発明のようにコアラップシート32と吸収性コアとにわたった圧搾溝を形成する場合であっても、肌触りを良好に維持し、また破損を防止することができる。
コアラップシート32に含まれる不織布は、スパンボンド不織布であることが好ましい。スパンボンド不織布とは、スパンボンド法により得られる不織布を意味する。スパンボンド不織布は、例えば、ポリマー組成物を溶融し、紡糸口金から押し出して延伸し、これをコンベアベルト等の上に集積して、ウェブ状に形成すること(スパンボンド法)により得られる。特に、不織布はスパンボンド不織布のみからなるものであり、その他別種の不織布(例えばメルトブローン不織布)が積層したものではないことが、加工適性の観点から、より好ましい。
また、本発明において、スパンボンド不織布を構成する繊度の平均値は0.1〜1.3デニールであることが好ましい。この繊度範囲のスパンボンド不織布は、引張強度及び伸長性が、一般的なSMS不織布比べて高い。また、この繊度範囲のスパンボンド不織布は、繊維のネットワークが密になる。具体的に説明すると、不織布の繊維構造がランダムで繊度が均一であると仮定した場合、空隙率を0.9(実測値)とすると繊維径が1.3デニールとなるスパンボンド不織布の例では、その平均孔径は36μm以下となり、最大孔径は71μm以下となる(Wrotnowskiのモデルによる)。実際の製品では、地合ムラなどが発生するため、スパンボンド不織布の最大孔径は上記の2倍程度(140μm程度)を見込んでおくことが好ましい。ここで、実際のSAP製品の粒子では、例えば150μmメッシュパス分が1%以下となることを想定すると、スパンボンド不織布の繊度の平均値が1.3デニールであれば、SAP粒子の漏れを抑制できる十分な網目の細かさを担保できるといえる。従って、この繊度範囲のスパンボンド不織布をコアラップシートとして採用することで、圧搾溝及びその周辺において、圧搾溝形成時にコアラップシートが破れる事態を回避でき、破損部分から吸収性コアの構成材料が漏れ出すことを防止できる。さらに、スパンボンド不織布を構成する繊度の平均値は、本発明の効果を考慮すると0.4〜1.0デニールの範囲がより好ましく、なかでも、0.5〜0.9デニールが特に好ましい。
コアラップシート32の貼合部230は、グルーガン231と、貼合ローラ232と、折り返し機233とを備える。グルーガン231は、ホットメルトなどの接着剤を塗布するため装置であり、霧状の接着剤を噴出するタイプであってもよいし、液状の接着剤を線状又は点状に塗布するタイプであってもよい。グルーガン231は、コアラップシート32の内面(すなわち吸収性コア31と接する面)側に接着剤を塗布する。グルーガン231は、コアラップシート32内面の全面に接着剤を塗布してもよいし、コアラップシート32内面に部分的に接着剤を塗布してもよい。
コアラップシート32用の貼合ローラ232は、コアラップシート32の外面側(すなわち吸収性コア31と接しない面)側に配置されている。貼合ローラ232は、接着剤が塗布されたコアラップシート32を下流側に向かって搬送するとともに、このコアラップシート32を、吸収性コア31に重ね合わせる。
コアラップシート32用の折り返し機233は、コアラップシート32と吸収性コア31の合流地点より下流側に配置されている。コアラップシート32の連続体は、その幅方向(MDと平面的に直交する方向)の長さが、吸収性コア31の幅方向の長さよりも長く形成されている。このため、コアラップシート32の連続体と吸収性コア31を重ね合わせた状態において、コアラップシート32には、幅方向に余剰部分が存在する。折り返し機233は、コアラップシート32の余剰部分を折り返し、その余剰部分を利用して吸収性コア31の全周囲を包み込む。これにより、吸収性コア31がコアラップシート32によって包み込まれた吸収体30が形成される。
コアラップシート32の貼合部230の下流側には、第2搬送部240が設けられている。第2搬送部240は、貼合部230によって成形された吸収体30を装置下流側へと搬送する。第2搬送部240は、前述した第1搬送部220と同様に、サクションコンベア241によって構成されている。
第2搬送部240上には、トップシート10の連続体の貼合部250が設けられている。トップシート10は、着用者の股下の肌に直接接し、尿などの体液を吸収体30へ透過させるためのシート状の部材である。このため、トップシート10は、柔軟性が高い液透過性材料で構成される。トップシート10を構成する液透過性材料は、例えば、織布や、不織布、多孔性フィルムなどを採用することができ、また、例えばポリプロピレンやポリエチレン、ポリエステル、ナイロンのような熱可塑性樹脂の繊維を親水化処理してさらに不織布にしたものなども用いることができる。不織布としては、例えば、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布などを挙げることができる。
トップシート10の貼合部250は、グルーガン251と貼合ローラ252とを備える。グルーガン251は、ホットメルトなどの接着剤を塗布するため装置であり、霧状の接着剤を噴出するタイプであってもよいし、液状の接着剤を線状又は点状に塗布するタイプであってもよい。本実施形態では、グルーガン251は、トップシート10の連続体の肌非対向面(吸収体30側の面)に接着剤を塗布して接着層(第1接着層)を形成するように設置されている。ただし、図示は省略するが、グルーガン251は、吸収体30の肌対向面(トップシート10側の面)に接着剤を塗布するように設置することも可能である。
図2は、トップシート10に接着剤を塗布する領域を模式的に示している。図2に示すように、トップシート10は、吸収体30と直接接する領域である表面接触領域11と、それ以外の外周領域12とに区分される。この場合に、グルーガン251では、トップシート10の肌非対向面のうち、表面接触領域11内のみに接着剤を塗布する。図2に示した符号13は、トップシート10の接着剤塗布領域を示している。このように、本発明において、トップシート10の接着剤塗布領域13は、表面接触領域11内のみに存在し、外周領域12には存在しない。表面接触領域11内においては、全面的に接着剤を塗布することとしてもよいし、部分的に接着剤を塗布することとしてもよい。図2に示した例では、接着剤塗布領域13は、表面接触領域11よりも多少小さく形成されている。なお、接着剤塗布領域13には、霧状の接着剤を塗布することもできるし、また直線状、斜線上、スパイラル線状などの各種線形状に接着剤を塗布することもできる。図2に示した例では、模式的にトップシート10を個別に切り分けた状態を示しているが、図1に示すような製造過程においては、トップシート10は搬送方向に連接した連続体をなしている。このため、図1に示したグルーガン251は、トップシート10の連続体に接着剤を塗布した領域と塗布しない領域とが交互に形成されるように、トップシート10の連続体に対して間欠的に接着剤を塗布することとなる。
トップシート10用の貼合ローラ252は、接着剤が塗布されたトップシート10を下流側に向かって搬送するとともに、このトップシート10と吸収体30に重ね合わせる。貼合ローラ252は、トップシート10と吸収体30の複合体をトップシート10側からサクションコンベア241へ押圧する。つまり、この複合体は、貼合ローラ252の周面とサクションコンベア241の搬送面との間に挟み込まれて厚み方向に圧縮される。これにより、トップシート10と吸収体30との接合状態が強化される。前述したとおり、本実施形態においては、トップシート10の肌非対向面のうち、吸収体30と直接接する表面接触領域11内にのみ接着剤が塗布されている。このため、トップシート10と吸収体30の複合体を挟み込むように押圧しても、トップシート10に付着した接着剤がサクションコンベア241の搬送面に転移することはない。
トップシート10の貼合部250の下流側には、エンボス部260が設けられている。エンボス部260は、トップシート10と吸収体30の複合体に対して所望のエンボスパターンを付与するためのものである。エンボス部260は、エンボスローラ261によって構成されている。エンボスローラ261は、その周面に所望のエンボパターンに適合した突起部262が形成されている。図2に示すように、複合体は、サクションコンベア241によって下流側に搬送されると、トップシート10側の表面がエンボスローラ261の突起部262に当接して圧縮される。つまり、複合体は、サクションコンベア241の搬送面とエンボスローラ261の突起部262との間に挟み込まれる状態となる。複合体がエンボスローラ261を通過すると、トップシート10側の表面に、突起部262のパターンに合わせたエンボスパターンが形成される。このようにして、トップシート10と吸収体30の両方に対して同時にエンボスが付与される。吸収体30は、前述したとおり、吸収性コア31とコアラップシート32の複合体であるため、エンボスパターンは吸収性コア31とコアラップシート32にわたって厚み方向に形成されるもものであるといえる。なお、ここで付与されるエンボスパターンの一例については、後述する。
エンボス部260の下流側には、バックシート20の連続体の貼合部270が設けられている。バックシート20は、トップシート10を透過して吸収体30に吸収された体液が、おむつの外部へ漏出することを防止するためのシート状の部材である。このため、バックシート20は、液不透過性材料によって構成されることが好ましい。液不透過性とは、例えば、標準の大気圧下において常温の水を5mlその上に載せた場合に、1分以上経過してもその水を透過しない性質を意味する。バックシート20を構成する液不透過材料の例は、ポリエチレン樹脂からなる液不透過性のフィルムである。特に、バックシート20としては、液不透過性を維持しつつ通気性を確保するために、0.1〜4μmの微細な孔が複数形成された微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。
バックシート20の貼合部270は、グルーガン271と貼合ローラ272とを備える。グルーガン271は、前述したトップシート10の貼合用のグルーガン251と同様の構成である。グルーガン271では、バックシート20の肌対向面(吸収体30側の面)に接着剤を塗布する。
図2に示すように、バックシート20は、吸収体30と直接接する領域である裏面接触領域21と、それ以外の外周領域22とに区分される。この場合に、グルーガン271は、バックシート20の肌対向面のうち、少なくとも裏面接触領域21以外の外周領域22に接着剤を塗布する。図2に示した符号23a〜23cは、バックシート20の接着剤塗布領域(第2接着層)を示している。接着剤塗布領域23は、少なくとも外周領域22に存在するバックシート20の外周領域22には、全面的に接着剤を塗布することとしてもよいし、図2に示すように部分的に接着剤を塗布することとしてもよい。また、本工程において第2接着層の一部を形成し、他をさらに前工程において設けるようにしてもよい。例えば、23b及び23cは本工程よりも前工程において形成し、グルーガン271によって23aを形成するようにすることもできる。なお、図2における第2接着層23bや23cのように、裏面接触領域21に第2接着層を設けてもよい。ただし、第2接着層23は、図2の上側から見た際、すなわちトップシート10を平面視した場合に、第1接着層13と一部又は全部で接続しないようにされている。第2接着層23は、例えば、霧状の接着剤を塗布して形成したり、直線状、斜線上、スパイラル線状などの各種線形状に接着剤を塗布して形成したりすることができる。図2に示した例では、模式的にバックシート20を個別に切り分けた状態を示しているが、図1に示すような製造過程においては、バックシート20は搬送方向に連接した連続体をなしている。このため、図1に示したグルーガン271は、バックシート20の連続体に接着剤を塗布した領域と塗布しない領域とが交互に形成されるように、バックシート20の連続体に対して間欠的に接着剤を塗布することとなる。
前述したように、トップシート10の接着剤塗布領域(第1接着層)13は、表面接触領域11内のみに存在し、外周領域12には存在しない。このため、吸収性物品を平面視した際に、トップシート10の接着剤塗布領域(第1接着層)13は、バックシート20の接着剤塗布領域(第2接着層)23のうち、少なくとも、端部接着領域23aとは完全に離間している(接続していない)。また、吸収性物品を平面視した際に、トップシート10の接着剤塗布領域(第1接着層)13は、バックシート20の一対の第1左右接着領域(第2接着層)23b、23cと部分的に重畳してしてもよい(接続されていてもよい)。すなわち、吸収性物品の断面方向において、接着層が設けられていない領域と、第1接着層13のみが設けられている領域と、第2接着層23のみが設けられている領域とが存在することとなる。そのため、第1接着層13と第2接着層23が全域にわたって存在する従来の構成と異なり、接着層がない若しくは薄い(少ない)領域を設けることができる。
バックシート20用の貼合ローラ272は、接着剤が塗布されたバックシート20を下流側に向かって搬送するとともに、このバックシート20を、トップシート10と吸収体30の複合体に重ね合わせる。これにより、トップシート10、吸収体30、及びバックシート20がこの順に積層された積層体が形成される。
バックシート20の貼合部270の下流側には、第3搬送部280が設けられている。第3搬送部280は、搬送コンベア281と圧縮ローラ282とを備えている。搬送コンベア281は、上記したトップシート10、吸収体30、及びバックシート20の積層体を装置下流側に向かって搬送する。圧縮ローラ282は、この積層体をトップシート10の表面側から押圧することによって、積層体を厚み方向に圧縮する。つまり、積層体は、搬送コンベア281の搬送面と圧縮ローラ282の周面の間に挟み込まれる。図2を用いて説明したとおり、バックシート20は、第2接着層23が肌対向面側に露出しているため、この接着層を介してトップシート10及び吸収体30の複合体(第1シート)と接合される。
上記工程を経て、トップシート10の連続体と吸収体30とが接着剤で接合され、トップシート10の連続体とバックシート20の連続体とが接着剤で接合された積層体が得られる。なお、吸収体30とバックシート20の連続体は接着剤では接合されない。このようにして得られた積層体を、各吸収体30の間で切断することで、個別の吸収性物品が得られる。切断部の図示は省略しているが、周面にカッター刃が設けられた公知のカッターローラなどを利用すればよい。
なお、上記実施形態においては、トップシート10やバックシート20を連続体のまま製造した例を示したが、途中の工程において切断して個別に吸収性物品を製造することも当然に可能である。
なお、上記実施形態においては、トップシート10やバックシート20を連続体のまま製造した例を示したが、途中の工程において切断して個別に吸収性物品を製造することも当然に可能である。
図1には図示しないが、図2に示すようにバックシート20の肌非対向面側にさらにカバーシート24を設けてもよい。カバーシート24とバックシート20の間には、両者が当接する領域の全部又は一部に接着層(第4接着層)を設け、両者を接合すればよい。接着層の形成方法や接合方法は、上記したような公知の方法を採用すればよい。カバーシート24の幅方向端部には接着剤塗布領域(第3接着層)24a、24bが設けられている。
カバーシート24とバックシート20の複合体(第2シート)は、肌当接面側(トップシート10側)第2接着層及び第3接着層が露出されている。したがって、これらの接着層を介して、トップシート10と吸収体30の複合体(第1シート)と接合させることができる。接合方法は図1を用いて説明した上記方法と同様の方法を採用できる。
このように、第1接着層と第2接着層、及び/又は、第1接着層と第3接着層が、トップシートを平面視した際に一部又は全部が離間しているため、従来の吸収性物品よりも接着層が薄かったり(少なかったり)なかったりする領域を設けることができる。当然第2接着層と第3接着層とも一部又は全部で接続しないようにすることが好ましい。
カバーシート24とバックシート20の複合体(第2シート)は、肌当接面側(トップシート10側)第2接着層及び第3接着層が露出されている。したがって、これらの接着層を介して、トップシート10と吸収体30の複合体(第1シート)と接合させることができる。接合方法は図1を用いて説明した上記方法と同様の方法を採用できる。
このように、第1接着層と第2接着層、及び/又は、第1接着層と第3接着層が、トップシートを平面視した際に一部又は全部が離間しているため、従来の吸収性物品よりも接着層が薄かったり(少なかったり)なかったりする領域を設けることができる。当然第2接着層と第3接着層とも一部又は全部で接続しないようにすることが好ましい。
図3は、上記の製造方法によって製造された吸収性物品100の平面図を示しており、図4は、図3のIV−IV線における長手方向断面図を示しており、図5は、図3のV−V線における幅方向断面図をしめしている。図3から図5に示されるように、吸収性物品100は、トップシート10とバックシート20の間に吸収体30が設けられ、トップシート10と吸収体30にわたって厚み方向に圧搾溝40が形成された構造となる。また、吸収体30は、吸収性コア31とコアラップシート32によって構成されている。
圧搾溝40は、図1に示したエンボス部260によって、トップシート10及び吸収体30(吸収性コア31とコアラップシート32の複合体)を同時に押圧することによって形成されたものでる。その結果、トップシート10及び吸収体30にわたって、厚み方向に圧搾溝40が形成されている。圧搾溝40が形成された部位においては、吸収体30を構成する吸収性材料の密度が高まることとなる。
図3に示されるように、圧搾溝40は、吸収性物品の長手方向と平行に延びる仮想線Pに対して一方向に傾斜した第1圧搾溝41と、この仮想線Pに対して他方側に傾斜した第2圧搾溝42とを含む。第1圧搾溝41と第2圧搾溝42はそれぞれ複数形成されており、複数の第1圧搾溝41はすべて平行(仮想線Pに対する傾斜角が等角)であり、同様に複数の第2圧搾溝42もすべて平行(仮想線Pに対する傾斜角が等角)である。また、第1圧搾溝41と第2圧搾溝42とは、互いに交差している。具体的には、第1圧搾溝41のそれぞれは、複数の第2圧搾溝42との交差していることが好ましく、同様に、第2圧搾溝42のそれぞれは、複数の第1圧搾溝41と交差していることが好ましい。
さらに具体的に説明すると、図3に示したにおいて、トップシート10と吸収体30に形成された圧搾溝40は、斜方形格子状のパターンで形成されている。ここにいう「斜方形格子状のパターン」とは、長手方向及び幅方向に対して傾斜した方向に延びる複数の圧搾溝が交差して、斜方形(菱形)の非圧搾領域が区画されるパターンをいう。このため、各圧搾溝が長手方向と平行に延びる仮想線Pに対して傾斜する角度θは、90度未満であり、特に20〜80度、30〜60度、又は40〜50度の範囲であることが好ましい。図示した例では、各圧搾溝の傾斜角度θは45度となっている。また、斜方形格子状のパターンは、各圧搾溝41、42によって四方を囲われた非圧搾領域43がすべて正斜方形(正菱形)となる規則的なパターンとなっている。このように、斜方形格子状のパターンにおいては、複数の第1圧搾溝41、複数の第2圧搾溝42、これらの圧搾溝41、42によって周囲を囲われた非圧搾領域43、及び第1圧搾溝41と第2圧搾溝42とが交差した交点部44が形成されているものと観念することができる。
ここで、吸収体30に関する具体的な数値について説明する。吸収体30の厚み、すなわち非圧搾領域43の厚みは、10mm〜40mmであることが好ましく、特に15mm〜30mmであることが好ましい。また、圧搾溝40の深さは、吸収体30の厚みに対して、30〜95%であることが好ましく、50〜95%又は60〜95%であることが特に好ましい。例えば、圧搾溝40が形成された部位における吸収体30の厚みは、少なくとも1mm以上であればよく、特に2mm以上又は5mm以上であることが好ましい。
また、圧搾溝40の幅は、1mm〜5mmであることが好ましく、特に2mm〜4mmであることが好ましい。また、図3に示した非圧搾領域43の長手方向における対角線の長さD1は、10mm〜50mmであることが好ましく、特に20mm〜40mm、あるいは30mmであることが好ましい。また、非圧搾領域43の幅方向における対角線の長さD2の好ましい数値範囲は、前述した長さD1と同様である。長さD1と長さD2は、ほぼ等しいことが好ましいが、異なっていてもよい。なお、非圧搾領域43の形状は、正斜方形(正菱形)に限られず、その他の斜方形とすることも可能である。
また、吸収体30に形成された圧搾溝40は、股下部近傍に排出された体液を前身頃及び後身頃まで広く拡散することができるように、長手方向にわたって広い範囲に形成されていることが好ましい。具体的には、圧搾溝40が形成された領域の長手方向の長さは、各吸収体30の長手方向の長さに対して60%以上であることが好ましく、60%〜100%、70%〜100%、又は80%〜100%であることが特に好ましい。また、吸収体30に形成された圧搾溝40は、幅方向の中心近傍に排出された体液を幅方向外側に広く拡散することができるように、幅方向にわたって広い範囲に形成されていることが好ましい。具体的には、圧搾溝40が形成された領域の幅方向の最大幅は、各吸収体30の幅方向の最少幅に対して60%以上であることが好ましく、60%〜100%、70%〜100%、又は80%〜100%であることが特に好ましい。
図4に示した長手方向断面図では、接着剤が塗布された部位(接着層)を黒色の太い線で示している。図4に示すように、トップシート10には、吸収体30と直接接する領域内のみに接着剤塗布領域(第1接着層)13が形成されている。他方で、バックシート20には、少なくともトップシート10と直接接する範囲(外周領域22)に接着剤塗布領域23(第2接着層:端部接着領域23a)が形成されている。図示するように、トップシート10の接着剤塗布領域13とバックシート20の端部接着領域23aとは、長手方向に離間しており、両者の間には間隙C1が設けられている。間隙C1は、少なくとも1mm以上あればよい。
図5に示した幅方向断面図においても、接着剤が塗布された部位を黒色の太い線で示している。図5に示すように、トップシート10には、吸収体30(具体的にはコアラップシート32)と直接接する領域内のみに接着剤塗布領域(第1接着層)13が形成されている。他方で、バックシート20には、平面方向において第1接着層13と重ならないように接着剤塗布領域23(第2接着層:一対の第2左右接着領域23b、c)が形成されている。すなわち、吸収性物品の断面方向(図5のZ方向)において、第1接着層及び/又は第2接着層が存在しない領域が設けられている。
図5に示すように、トップシート10に設けられた接着剤塗布領域(第1接着層)13とカバーシートに設けられた接着剤塗布領域(第3接着層)24a、24bとは幅方向に離間しており、両者の間には間隙C2が設けられている。間隙C2は、少なくとも1mm以上あればよい。また、バックシート20の接着剤塗布領域(第2接着層)23b、23cと、カバーシートに設けられた接着剤塗布領域(第3接着層)24a、24bとは、互いに離間している。
以上、本願明細書では、本発明の内容を表現するために、図面を参照しながら本発明の実施形態の説明を行った。ただし、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本願明細書に記載された事項に基づいて当業者が自明な変更形態や改良形態を包含するものである。
本発明は、使い捨ておむつなどの吸収性物品の製造業において好適に利用し得る。
100…吸収性物品 10…トップシート
11…表面接触領域 12…外周領域
13…接着剤塗布領域(第1接着層) 20…バックシート
21…裏面接触領域 22…外周領域
23…接着剤塗布領域(第2接着層) 23a…端部接着領域(第2接着層)
23b…第1左右接着領域(第2接着層) 23c…第2左右接着領域(第2接着層)
24…カバーシート 24a…接着剤塗布領域(第3接着層)
24b…接着剤塗布領域(第3接着層) 30…吸収体
31…吸収性コア 32…コアラップシート
40…圧搾溝 41…第1圧搾溝
42…第2圧搾溝 43…非圧搾領域
44…交点部 200…製造装置
210…成形部 211…チャンバ
212…成形ドラム 213…凹部
214…空気孔 220…第1搬送部
221…サクションコンベア 222…駆動ローラ
223…従動ローラ 224…有孔ベルト
225…サクションボックス 230…コアラップシートの貼合部
231…グルーガン 232…貼合ローラ
233…折り返し機 240…第2搬送部
241…サクションコンベア 250…トップシートの貼合部
251…グルーガン 252…貼合ローラ
260…エンボス部 261…エンボスローラ
262…突起部 270…バックシートの貼合部
271…グルーガン 272…貼合ローラ
280…第3搬送部 281…搬送コンベア
282…圧縮ローラ
11…表面接触領域 12…外周領域
13…接着剤塗布領域(第1接着層) 20…バックシート
21…裏面接触領域 22…外周領域
23…接着剤塗布領域(第2接着層) 23a…端部接着領域(第2接着層)
23b…第1左右接着領域(第2接着層) 23c…第2左右接着領域(第2接着層)
24…カバーシート 24a…接着剤塗布領域(第3接着層)
24b…接着剤塗布領域(第3接着層) 30…吸収体
31…吸収性コア 32…コアラップシート
40…圧搾溝 41…第1圧搾溝
42…第2圧搾溝 43…非圧搾領域
44…交点部 200…製造装置
210…成形部 211…チャンバ
212…成形ドラム 213…凹部
214…空気孔 220…第1搬送部
221…サクションコンベア 222…駆動ローラ
223…従動ローラ 224…有孔ベルト
225…サクションボックス 230…コアラップシートの貼合部
231…グルーガン 232…貼合ローラ
233…折り返し機 240…第2搬送部
241…サクションコンベア 250…トップシートの貼合部
251…グルーガン 252…貼合ローラ
260…エンボス部 261…エンボスローラ
262…突起部 270…バックシートの貼合部
271…グルーガン 272…貼合ローラ
280…第3搬送部 281…搬送コンベア
282…圧縮ローラ
Claims (6)
- 吸収性コアと、
前記吸収性コアの肌対向面及び肌非対向面の少なくともいずれか一方の一部又は全部を被覆したコアラップシートとを有し、
前記コアラップシート及び前記吸収性コアにわたって厚み方向に一又は複数の圧搾溝が形成された吸収体であって、
前記コアラップシートが不織布を含んでなることを特徴とする
吸収体。 - 請求項1記載の吸収体であって、
前記不織布がスパンボンド不織布であることを特徴とする
請求項1記載の吸収体。 - 請求項2に記載の吸収体であって、
前記スパンボンド不織布を構成する繊度の平均値が0.1〜1.3デニールであることを特徴とする
吸収体。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の吸収体であって、
前記圧搾溝が、一の方向に延びる第1圧搾溝と、第1圧搾溝とは異なる方向に延びる第2圧搾溝とを含み、前記第1圧搾溝と前記第2圧搾溝は交差していることを特徴とする
吸収体。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の吸収体を備える吸収性物品。
- 請求項5に記載の吸収性物品であって、
前記吸収体の肌対向面側に積層されたトップシートと、
前記吸収体の肌非対抗面側に積層されたバックシートとをさらに備え、
前記トップシートは、第1接着層を介して前記吸収体と接合されており、第2接着層を介して前記バックシートと接合されており、
前記第1接着層と前記第2接着層とは、前記トップシートを平面視した際に少なくとも一部が離間している、
吸収性物品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017011296A JP2018117866A (ja) | 2017-01-25 | 2017-01-25 | 吸収性物品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017011296A JP2018117866A (ja) | 2017-01-25 | 2017-01-25 | 吸収性物品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018117866A true JP2018117866A (ja) | 2018-08-02 |
Family
ID=63044259
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017011296A Pending JP2018117866A (ja) | 2017-01-25 | 2017-01-25 | 吸収性物品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2018117866A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020049022A (ja) * | 2018-09-27 | 2020-04-02 | 大王製紙株式会社 | 吸収性物品 |
| JP2022068420A (ja) * | 2020-10-22 | 2022-05-10 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
| JP2022114300A (ja) * | 2021-01-26 | 2022-08-05 | 王子ホールディングス株式会社 | 吸収性物品 |
| JP2022124880A (ja) * | 2021-02-16 | 2022-08-26 | 王子ホールディングス株式会社 | 吸収性物品 |
Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011254863A (ja) * | 2010-06-04 | 2011-12-22 | Kao Corp | 吸収性物品 |
| WO2012147694A1 (ja) * | 2011-04-27 | 2012-11-01 | 三井化学株式会社 | 繊維、不織布及びその用途 |
| WO2013147023A1 (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-03 | ユニ・チャーム株式会社 | 使い捨ておむつ |
| JP2014113191A (ja) * | 2012-12-06 | 2014-06-26 | Kao Corp | 吸収体及び吸収性物品 |
| JP2015016218A (ja) * | 2013-07-12 | 2015-01-29 | ユニ・チャーム株式会社 | 使い捨ておむつ |
| JP2016112258A (ja) * | 2014-12-16 | 2016-06-23 | 花王株式会社 | 使い捨ておむつ |
-
2017
- 2017-01-25 JP JP2017011296A patent/JP2018117866A/ja active Pending
Patent Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011254863A (ja) * | 2010-06-04 | 2011-12-22 | Kao Corp | 吸収性物品 |
| WO2012147694A1 (ja) * | 2011-04-27 | 2012-11-01 | 三井化学株式会社 | 繊維、不織布及びその用途 |
| WO2013147023A1 (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-03 | ユニ・チャーム株式会社 | 使い捨ておむつ |
| JP2014113191A (ja) * | 2012-12-06 | 2014-06-26 | Kao Corp | 吸収体及び吸収性物品 |
| JP2015016218A (ja) * | 2013-07-12 | 2015-01-29 | ユニ・チャーム株式会社 | 使い捨ておむつ |
| JP2016112258A (ja) * | 2014-12-16 | 2016-06-23 | 花王株式会社 | 使い捨ておむつ |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020049022A (ja) * | 2018-09-27 | 2020-04-02 | 大王製紙株式会社 | 吸収性物品 |
| JP7236833B2 (ja) | 2018-09-27 | 2023-03-10 | 大王製紙株式会社 | 吸収性物品 |
| JP2022068420A (ja) * | 2020-10-22 | 2022-05-10 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
| JP7532203B2 (ja) | 2020-10-22 | 2024-08-13 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
| JP2022114300A (ja) * | 2021-01-26 | 2022-08-05 | 王子ホールディングス株式会社 | 吸収性物品 |
| JP7643052B2 (ja) | 2021-01-26 | 2025-03-11 | 王子ホールディングス株式会社 | 吸収性物品 |
| JP2022124880A (ja) * | 2021-02-16 | 2022-08-26 | 王子ホールディングス株式会社 | 吸収性物品 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN100539976C (zh) | 一次性吸收性物品 | |
| US8772570B2 (en) | Liquid-absorbent structure for wearing article | |
| US7695799B2 (en) | Apertured laminate and method of making | |
| CN102481215B (zh) | 吸收性物品 | |
| AU2010302087B2 (en) | Absorbent article and manufacturing apparatus for absorbent article | |
| JP5232553B2 (ja) | 吸収性物品 | |
| JP6554250B2 (ja) | 吸収性物品 | |
| JP6620138B2 (ja) | 吸収性物品の包装体及び吸収性物品の包装体の製造方法 | |
| CN110573668B (zh) | 层叠无纺布及其制造方法以及吸收性物品及吸汗片 | |
| JP2020039570A (ja) | 吸収性物品 | |
| JP6359292B2 (ja) | 吸収体の製造方法 | |
| JP5996448B2 (ja) | 吸収性物品の製造装置及び吸収性物品の製造方法 | |
| JP2018117866A (ja) | 吸収性物品 | |
| JP3719975B2 (ja) | 吸収体の製造方法 | |
| JP3746706B2 (ja) | 吸収用積層体の連続製造方法 | |
| JP2012000384A (ja) | 吸収性物品用積層シートの製造方法、吸収性物品用積層シート及び吸収性物品 | |
| JP4712533B2 (ja) | 吸収性物品 | |
| JP6583132B2 (ja) | 吸収性物品の製造方法および製造装置 | |
| JP2020039842A (ja) | 吸収性物品 | |
| JP5540381B2 (ja) | 吸収性物品及びその製造方法 | |
| JP6737106B2 (ja) | 吸収性物品及びその製造方法 | |
| JP2022069288A (ja) | 吸収体の製造方法 | |
| JP6805818B2 (ja) | 吸収性物品の製造方法及び製造装置 | |
| US20240350328A1 (en) | Absorbent article with functional core matrix | |
| US20240350327A1 (en) | Absorbent article and methods of making |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190612 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200519 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200602 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20201124 |