JP2018116785A - 間接活線工事用コッター - Google Patents
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Abstract
【課題】操作が容易な間接活線工事用コッターを提供する。【解決手段】コッター10は、一方の耐張碍子7と他方の耐張碍子7を揺動自在に連結できる。コッター10は、直方体状のコッター本体1、J字状の掛け金2、及び、ロック手段3を備える。コッター本体1は、両側面1s・1sを一対の把持腕5a・5bで把持できる。掛け金2は、コッター本体1と連結した長脚2aと、長脚2aの先端部からU字状に反転した短脚2bを有する。ロック手段3は、短脚2bがコッター本体1の穴1hに埋没した状態を維持できる。掛け金2は、一方の耐張碍子7の第1貫通穴71hと他方の耐張碍子7の第2貫通穴72hを一致させた状態で、短脚2bの先端部から第1貫通穴71h及び第2貫通穴72hに挿通自在な湾曲部21を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、間接活線工事用コッターに関する。特に、絶縁操作棒を用いて、無停電状態で電気工事を実施する間接活線工事に適した間接活線工事用コッターであって、耐張碍子のクレビス形支持部などに取り付けできる間接活線工事用コッターの構造に関する。
架空配電線を電柱に架設する場合には、いわゆる、引通し装柱と引留め装柱の二通りの装柱方法があることが知られている。一般に、引通し装柱は、電柱に支持された腕金に固定された碍子の溝部に架空配電線が当接され、碍子及び架空配電線にバインド線を巻回して、架空配電線を電柱に支持している。一方、引留め装柱は、架空配電線を挟持する引留クランプに連結した耐張碍子を電柱に支持した腕金に取り付けて、架空配電線を電柱に支持している。
図8は、引留め装柱による装柱の一例を示す正面図である。図8を参照すると、電柱Pには、その上部に腕金Aを水平状態で固定している。腕金Aの両側には、一組の耐張碍子7・7を配置している。一組の耐張碍子7・7は、揺動自在に互いに連結している。一方の耐張碍子7は、一組のねじりストラップSt・Stを介して、腕金Aに連結している。他方の耐張碍子7は、引留クランプCiを揺動自在に連結している。
図8を参照すると、引留クランプCiは、絶縁カバーで覆われている。引留クランプCiは、その内部で架空配電線(以下、電線という)Wを挟持している。このように、引留め装柱は、電線Wを挟持する引留クランプCiに連結した耐張碍子7を電柱Pに支持した腕金Aに取り付けて、電線Wを電柱Pに支持している。一対の引留クランプCi・Ciの間には、張力を要することなく電線Wを架設している。電柱Pを迂回する電線Wの部位は、例えば、縁線Weと呼ばれている。
図9は、図8の部分拡大図であり、引留クランプから絶縁カバーを外した状態図である。図10は、図9の部分拡大図であり、図10(A)は、引留クランプの正面図、図10(B)は、図10(A)のB矢視図である。
又、図11は、耐張碍子の構成を示す図であり、図11(A)は、一部を断面で示した耐張碍子の正面図、図11(B)は、耐張碍子の右側面図である。図12は、従来技術によるコッターの構成を示す斜視図である。図13は、従来技術によるセルフロック形の割ピンの構成を示す図であり、図13(A)は、セルフロック形の割ピンの正面図、図13(B)は、図13(A)のA−A矢視断面図である。
図11を参照すると、耐張碍子7は、磁器で形成された筒状の本体70を備えている。又、耐張碍子7は、二山クレビス形の第1支持部71と、一山クレビス形の第2支持部72を備えている。第1支持部71は、本体70の一端部側に突出している。第2支持部72は、本体70の他端部側に突出している。第1支持部71は、第1貫通穴71hを端部に貫通している。第2支持部72は、第2貫通穴72hを端部に貫通している。
図9又は図11を参照して、第1貫通穴71hと、第2貫通穴72hを一致させて、円柱状のコッター7cを挿入することにより、コッター7cを中心として一組の耐張碍子7・7を揺動自在に互いに連結できる。
又、図9又は図11を参照して、ねじりストラップStの端部に設けた開口と第1貫通穴71hを一致させて、コッター7cを挿入することにより、コッター7cを中心として、一組のねじりストラップSt・Stと一方の耐張碍子7を揺動自在に連結できる。
図9又は図11を参照して、引留クランプCiの端部に設けた開口と第2貫通穴72hを一致させて、コッター7cを挿入することにより、コッター7cを中心として、他方の耐張碍子7と引留クランプCiを揺動自在に連結できる。
図10を参照すると、引留クランプCiは、クランプ本体C1、三角体状のくさび体C2、及び押え金具C3で構成している。クランプ本体C1は、くさび体C2とスライド可能に連結している。又、クランプ本体C1は、耐張碍子7と揺動自在に連結できる円環部Caを一端部に有し、受け部Cbを他端部に有している。受け部Cbには、電線Wの被覆が部分的に剥離された剥離部Wiと共に、くさび体C2の端部が押し込まれている。
図10を参照すると、くさび体C2の斜面には、剥離部Wiの外周を受ける円弧状の溝が形成されている。そして、くさび体C2と押え金具C3とがボルトで締結され、電線Wの剥離部Wiを挟持(クランプ)している。
図12を参照すると、従来技術によるコッター7cは、円柱状の軸部71cと鍔部72cで構成している。軸部71cは、鍔部72cと反対側に孔7chを開口している。一組の耐張碍子7・7をコッター7cで連結後に(図9参照)、割ピン71pを孔7chに挿入することで、コッター7cの脱落を防止できる。更に、割ピン71pを孔7chに挿入後に、割ピン71pの先端部を拡げることで、割ピン71pの脱落を防止できる。
図12に示した割ピン71pは、松葉形と呼ばれる黄銅製の割ピンである。黄銅製の割ピン71pは、先端部の変形が容易である。一方、図13に示した割ピン72pは、セルフロック形と呼ばれるステンレス鋼製の割ピンである。図12を参照して、割ピン72pをコッター7cの孔7chに強制的に挿入すると、割ピン72pの先端部が弾性復帰して、割ピン72pをコッター7cにロックできる。セルフロック形の割ピン72pは、操作性に優れている。
図9又は図10を参照して、耐張碍子7をコッター7cで連結する、又は、耐張碍子7からコッター7cを引き抜くなどの配電工事は、一般に、無停電状態で実施している。無停電状態で配電工事する、いわゆる活線工事には、直接活線工法と間接活線工法の二通りがあることが知られている。
絶縁手袋などを用いる直接活線工法は、作業性に優れているが、高圧電線を取り扱う活線工事には、作業員の安全確保の観点から、長尺の絶縁操作棒を用いる間接活線工法に移行している。
図8を参照して、耐張碍子7を交換する場合には、図9に示すように、電線Wを腕金A側に引き寄せて、コッター7cへの負荷を解除する必要がある。このような電線の引き寄せには、ストレインロッドと呼ばれる間接活線工事用の張線器を使用している。
図14は、電線を引き寄せるための張線器の一例による構成を示す正面図である。図15は、張線器の使用状態を示す正面図である。図14又は図15を参照すると、張線器8は、内部に空洞を有する円筒状の本体81と伸縮ロッド82で構成している。伸縮ロッド82は、本体81に対して、その軸方向に移動自在に連結している。
図14又は図15を参照して、本体81は、送りねじ(図示せず)を内部に配置している。一方、伸縮ロッド82は、前記送りねじと螺合したナット部材(図示せず)を内部に配置している。
又、図14又は図15を参照すると、本体81は、円筒状のジョイント金具83を一端部側に備えている。ジョイント金具83には、間接活線工事用の共用操作棒(図示せず)の先端部と連結できる。共用操作棒の先端部とジョイント金具83を連結し、共用操作棒を軸回りに回転すると、本体81の内部に配置された歯車装置(図示せず)を介して、ジョイント金具83の回転運動を前記送りねじに伝動できる。そして、本体81に対して、伸縮ロッド82をその軸方向に移動できる。
図14又は図15を参照すると、本体81は、カムラ―と呼ばれる掴持器84を一端部に連結している。掴持器84は、複数のリンク部材で構成している。掴持器84には、電線Wをその外周方向から導入できる。掴持器84の下端側に設けた操作レバー841を引っ張ると、掴持器84は、電線Wをその外周方向から掴持できる(図15参照)。
図14又は図15を参照すると、本体81は、電線支持部85を中間部に設けている。電線支持部85は、U字状に開口している。図15に示すように、電線支持部85は、電線Wを上部から導入できる。電線支持部85の上部に設けた図示しない開閉部材で、電線支持部85の開口を閉じることで、電線支持部85は、電線Wを遊動自在に支持できる。
図14又は図15を参照すると、伸縮ロッド82は、フック部材86を他端部に連結している。フック部材86は、リング部材86rを設けている。リング部材86rは、一対の開閉腕を先端部に有する絶縁操作棒(いわゆる、絶縁ヤットコ)で把持できる。図示しない前記絶縁操作棒を用いて、フック部材86を上方に移動できる。
次に、図15を参照して、張線器8の使用方法を説明する。なお、図15に示した装柱例では、縁線Weがピン碍子7pに支持されている点が図8及び図9と異なっているが、その他の構成は同じである。
最初に、図15を参照して、ねじりストラップStに隣接配置した環状のロープRにフック部材86を係留する。そして、フック部材86を先頭に、張線器8が垂れ下がった状態で、フック部材86側を防護シートPsで防護する。フック部材86が充電部に接触して、地絡することを防止するためである。同様に、縁線We及び引留クランプCiにも、それらの充電部が露出しないように、防護シートPsで防護する。
次に、図15を参照して、ジョイント金具83に共用操作棒(図示せず)を連結し、共用操作棒を操作して、張線器8の一端部側を電線Wに向かって持ち上げる。次に、電線支持部85の内部に電線Wを導入した後に、掴持器84を電線Wに取り付ける。次に、共用操作棒をその軸回りに一方の方向に回転すると、伸縮ロッド82を本体81に向かって移動でき、相対的に、電線Wを腕金Aに向かって引き寄せることができる。そして、図9に示したように、コッター7cへの負荷を解除できる。
以上の準備が整った後に、ラジオペンチ状のアダプタ(図示せず)を一対の開閉腕に連結した絶縁操作棒を用いて、コッター7cから割ピン71pを引き抜く(図12参照)。
次に、図11(B)又は図12を参照して、タイスティックハンマー(図示せず)で鍔部72cと反対側からコッター7cを叩き、鍔部72cを突出させる。この場合、タイスティックハンマー(図示せず)は、共用操作棒の先端部に接続されている。次に、ラジオペンチ状のアダプタ(図示せず)を用いて、耐張碍子7からコッター7cを引き抜く。これらの一連の工事を経て、耐張碍子7を交換できる。
しかし、従来技術によるコッター又は従来技術による割ピンを絶縁操作棒で把持して、耐張碍子にコッターを装着する作業、又はコッターから割ピンを取り外す作業が容易でないという不具合があった。特に、耐張碍子にコッターを着脱するときに、割ピンを落下させ易いという不具合があった。
上述した不具合を解消するため、割ピンの脱落が困難であり、間接活線工法で着脱が容易な間接活線工事用のコッターが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
図16は、従来技術による間接活線工事用のコッターに備わるコッター本体の構成を示す斜視図であり、一部を断面で示している。図17は、従来技術による間接活線工事用のコッターに備わる中子部材の構成を示す斜視図である。図18は、従来技術による間接活線工事用のコッターに備わる板ばね部材の構成を示す斜視図である。
図19は、従来技術による間接活線工事用のコッターの構成を示す斜視図であり、一部を断面で示している。図20は、従来技術による間接活線工事用のコッターの構成を示す縦断面図である。
図21は、従来技術による間接活線工事用のコッターの構成を示す縦断面図であり、コッター本体に対して中子部材を内部に押し込んだ状態図である。図22は、従来技術による間接活線工事用のコッターの使用例を示す斜視図である。
なお、本願の図16から図20は、特許文献1の図1から図5に相当している。又、本願の図21と図22は、特許文献1の図6と図7に相当している。
図16から図20を参照すると、従来技術による間接活線工事用のコッター(以下、コッターと略称する)6は、内部が中空の円筒状のコッター本体61、円柱状の中子部材62、及び、抜け止め用の板ばね部材63を備えている。
図16又は図19及び図20を参照すると、コッター本体61は、円筒部61aと鍔部61bで構成している。円筒部61aは、一対の矩形の窓61w・61wを相反する向きに開口している。鍔部61bは、その内径及び外径を円筒部61aの内径及び外径より大きく形成している。
図17又は図19及び図20を参照すると、中子部材62は、平板状の突部62a、円柱状の軸部62b、及び、円盤状の頭部62cを備えている。突部62aは、後述する板ばね部材63の連結部63aを先端部621に係合できる(図18参照)。軸部62bは、円筒部61aの内部をスライド自在に移動できる。頭部62cは、その外径が軸部62bの外径より大きくなっている。又、頭部62cは、その外径が鍔部61bの内径より小さくなっている。
図18から図20を参照すると、板ばね部材63は、ばね性を有する金属板を成形している。そして、板ばね部材63は、C字状に形成した連結部63aと、相反する向きに向かう一対の突出部63b・63bを有している(図18参照)。一対の突出部63b・63bは、連結部63aから開角するように上り傾斜する傾斜面631を形成している。又、一対の突出部63b・63bは、それらの頂き部から互いに向かい合うように延出する延出部632を有している。
図22を参照して、例えば、腕金Aに連結した一組のねじりストラップSt・Stと耐張碍子7を連結する場合には、最初に、ねじりストラップStの端部に設けた開口と第1貫通穴71hを一致させて(図11参照)、コッター本体61を挿入する。
次に、図20を参照して、板ばね部材63を中子部材62の先端部に取り付けた状態で、板ばね部材63を先頭にして、中子部材62をコッター本体61の鍔部61b側から挿入する。そして、一対の突出部63b・63bの頂き部がコッター本体61の内壁をスライドし、突出部63bが窓61wに到達すると、一対の突出部63b・63bがこれらの窓61w・61wから突出する(図18又は図20参照)。これにより、コッター6を抜け止めできる。
一方、図20に示した状態から、コッター6を引き抜く場合には、図20に示した状態から、中子部材62をコッター本体61の奥側に更に押し込む。そして、特許文献1によるコッター6は、突出部63bの傾斜面631が窓61wの縁にスライドして、一対の突出部63b・63bの頂き部がコッター本体61の外壁から引っ込むことで、コッター6を引き抜くことができる、としている。
図16から図20を参照すると、特許文献1によるコッター6は、耐張碍子に着脱するときに、割ピンに相当する板ばね部材63を落下させる心配がないという利点がある。しかし、特許文献1によるコッター6は、間接活線工事用の先端工具を用いて、中子部材62を操作することが容易でないという問題がある。
割ピンを使用することなく、コッターを抜け止めでき、かつ、間接活線工事用の絶縁操作棒を用いて、操作が容易な間接活線工事用コッターが求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、割ピンを使用することなく、操作が容易な間接活線工事用コッターを提供することを目的とする。
本発明者は、J字状の掛け金で一対の耐張碍子を連結すると共に、掛け金をコッター本体にロックできるように間接活線工事用コッターを構成することで、耐張碍子同士を容易に連結できると考え、これに基づいて、以下のような新たな間接活線工事用コッターを発明するに至った。
(1)本発明による間接活線工事用コッターは、一対の開閉する把持腕を先端部に有する長尺の絶縁操作棒を用いて、少なくとも一組の耐張碍子を揺動自在に連結する間接活線工事用コッターであって、両側面を一対の前記把持腕で把持自在な直方体状のコッター本体と、前記コッター本体とスライド自在及び回転自在に連結した円柱状の長脚、及び、前記長脚の先端部からU字状に反転し、先端部側が前記コッター本体の一方の面に穿設した穴に出没自在な円柱状の短脚を有するJ字状の掛け金と、前記短脚が前記コッター本体の穴に埋没した状態を維持するロック手段と、を備え、一方の前記耐張碍子は、二山クレビス形の第1支持部に貫通した第1貫通穴を有し、他方の前記耐張碍子は、一山クレビス形の第2支持部に貫通した第2貫通穴を有し、前記掛け金は、前記第1貫通穴と前記第2貫通穴を一致させた状態で、前記短脚の先端部から前記第1貫通穴及び前記第2貫通穴に挿通自在な湾曲部を有する。
(2)前記ロック手段は、前記短脚の外周に当接自在な球体と、前記球体が前記短脚の外周に向かう力を前記球体に付勢する付勢部材と、前記短脚の外周に形成し、前記球体の一部が没入して前記短脚の軸方向の移動を規制する第1の窪み部と、を含んでいることが好ましい。
(3)前記ロック手段は、前記長脚の外周に当接自在な球体と、前記球体が前記長脚の外周に向かう力を前記球体に付勢する付勢部材と、前記長脚の外周に形成し、前記球体の一部が没入して前記長脚の軸方向の移動を規制する第2の窪み部と、を含んでいることが好ましい。
(4)前記長脚は、前記コッター本体の底面に当接し、前記掛け金の脱落を防止する係止ピンを基端部に有することが好ましい。
本発明による間接活線工事用コッターは、J字状の掛け金で一対の耐張碍子を連結すると共に、掛け金をコッター本体にロックできるように間接活線工事用コッターを構成することで、耐張碍子同士を容易に連結できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[間接活線工事用コッターの構成]
最初に、本発明の一実施形態による間接活線工事用コッターの構成を説明する。
[間接活線工事用コッターの構成]
最初に、本発明の一実施形態による間接活線工事用コッターの構成を説明する。
図1は、本発明の一実施形態による間接活線工事用コッターの構成を示す図であり、図1(A)は、間接活線工事用コッターの正面図、図1(B)は、間接活線工事用コッターの下面図、図1(C)は、間接活線工事用コッターの左側面図である。
図2は、前記実施形態による間接活線工事用コッターの構成を示す図であり、図2(A)は、間接活線工事用コッターの縦断面図、図2(B)は、間接活線工事用コッターの一部を横断面で示す下面図である。
図3は、前記実施形態による間接活線工事用コッターの構成を示す斜視分解組立図である。
図4は、前記実施形態による間接活線工事用コッターの使用例を示す図であり、図4(A)は、前記実施形態による間接活線工事用コッターを用いて、二山クレビス形の第1支持部と、一山クレビス形の第2支持部を連結した状態を示す平面図、図4(B)は、図4(A)の正面図である。
なお、従来技術で使用した符号と同じ符号を有する構成品は、その作用を同じとするので、以下説明を省略することがある。
(絶縁操作棒の構成)
次に、本発明による間接活線工事用コッターの構成を説明するに先立ち、間接活線工事用コッターを操作するための絶縁操作棒の構成を説明する。
次に、本発明による間接活線工事用コッターの構成を説明するに先立ち、間接活線工事用コッターを操作するための絶縁操作棒の構成を説明する。
図5は、本発明に係る絶縁操作棒の一例による構成を示す正面図である。図6は、図5の要部を拡大した正面図である。図7は、図6の左側面図である。
図5から図7を参照すると、絶縁操作棒5は、長尺の操作棒51と把持工具52で構成している。又、絶縁操作棒5は、作動棒53を備えている。把持工具52は、操作棒51の先端部に取り付けている。
図5又は図6を参照すると、把持工具52は、開閉する一対の湾曲した把持腕5a・5bで構成している。そして、一方の把持腕5aは、基端部が固定された固定腕であり、他方の把持腕5bは、一方の把持腕5aの基端部に設けた回動軸5cを中心に回動する可動腕となっている。
図5を参照すると、作動棒53は、操作棒51に沿って保持されている。作動棒53の先端部は、他方の把持腕5bに回動自在に連結している。そして、作動棒53の基端部に設けた操作レバー54を操作すると、一方の把持腕5aに対して、他方の把持腕5bを開閉できる。絶縁操作棒5は、操作棒51及び作動棒53の中間部が絶縁性を有するプラスチックパイプなどで構成され、間接活線工法に好適なように、絶縁性を確保している。
図5を参照して、操作レバー54を握って、操作レバー54を操作棒51に近づけると、一方の把持腕5aに対して、他方の把持腕5bを閉じることができる。操作レバー54を解放すると、操作レバー54に連結したばね(図示せず)の力で、一方の把持腕5aに対して、他方の把持腕5bを開くことができる。図5又は図6は、一方の把持腕5aに対して、他方の把持腕5bが最大に開いた状態を示している。
図6又は図7を参照して、一方の把持腕5aは、先細り状の把持爪51aを突出している。把持爪51aは、把持面50aを形成している。把持面50aは、回動軸5cの回転中心から遠心方向に沿って略平行に形成されている。同様に、他方の把持腕5bは、先細り状の把持爪51bを突出している。把持爪51bは、把持面50bを形成している。把持面50bは、把持面50aと所定の開角を設けて配置されている。図5又は図6を参照して、操作レバー54を握ると、把持面50bを把持面50aに近づけることができる。
図5から図7に示した絶縁操作棒5は、高所に配置された高圧配電線などを一対の把持爪51a・51bで把持できる、いわゆる「絶縁ヤットコ」になっている。
(全体構成)
次に、本発明の一実施形態による間接活線工事用コッターの全体構成を説明する。図1から図4を参照すると、本発明の一実施形態による間接活線工事用コッター(以下、コッターと略称する)10は、直方体状のコッター本体1、J字状の掛け金2、及び、ロック手段3を備えている。
次に、本発明の一実施形態による間接活線工事用コッターの全体構成を説明する。図1から図4を参照すると、本発明の一実施形態による間接活線工事用コッター(以下、コッターと略称する)10は、直方体状のコッター本体1、J字状の掛け金2、及び、ロック手段3を備えている。
図1から図4を参照すると、コッター本体1は、その両側面1s・1sを一対の把持腕5a・5bで把持できる(図5又は図6参照)。
図1から図4を参照すると、掛け金2は、円柱状の長脚2aと円柱状の短脚2bを有している。長脚2aは、コッター本体1とスライド自在及び回転自在に連結している。短脚2bは、長脚2aの先端部からU字状に反転している。又、短脚2bは、先端部側がコッター本体1の一方の面に穿設した穴1hに出没できる。なお、実施形態による掛け金2は、長脚2aと短脚2bを直線部2cで架橋している。又、長脚2aと短脚2bは、略平行に配置されている。
図1から図3を参照すると、ロック手段3は、短脚2bがコッター本体1の穴1hに埋没した状態を維持できる。
図1又は図2及び図4を参照すると、一方の耐張碍子7は、二山クレビス形の第1支持部71に貫通した第1貫通穴71hを有している。他方の耐張碍子7は、一山クレビス形の第2支持部72に貫通した第2貫通穴72hを有している。
図1又は図2及び図4を参照すると、掛け金2は、第1貫通穴71hと第2貫通穴72hを一致させた状態で、短脚2bの先端部から第1貫通穴71h及び第2貫通穴72hに挿通自在な湾曲部21を有している。
図3を参照して、コッター本体1の両側面1s・1sには、綾目状のローレットで形成した滑り止め1nsを設けておくことが好ましい。一対の把持腕5a・5bで、コッター本体1の両側面1s・1sを確実に把持できる。
図1から図3を参照して、長脚2aは、その基端部に係止ピン21pを圧入しておくことが好ましい。コッター本体1に対して、掛け金2を引き上げたときに、係止ピン21pがコッター本体1の底面に当接することで、掛け金2の脱落を防止できる。
図1から図4を参照して、実施形態によるコッター10は、コッター本体1から掛け金2を引き上げて、コッター本体1から短脚2bを離れた位置に移動させた状態で、コッター本体1を一対の把持腕5a・5bで把持し、絶縁操作棒5を操作することで、短脚2bの先端部から第1貫通穴71h及び第2貫通穴72hに掛け金2を挿通できる。
次に、図3を参照して、短脚2bの先端面がコッター本体1の穴1hに対向するように、掛け金2を回動し、短脚2bが穴1hに埋没するように、掛け金2をコッター本体1に押し込むことで、掛け金2をコッター本体1にロックできる。
図1から図4を参照すると、実施形態によるコッター10は、割ピンを使用することなく、コッターを抜け止めでき、かつ、間接活線工事用の絶縁操作棒5を用いて、少なくとも一組の耐張碍子7・7を揺動自在に連結できる(図4参照)。
(ロック手段の構成)
次に、実施形態によるロック手段3の構成を説明する。図1から図3を参照すると、コッター10は、一組のロック手段3・3を更に備えている。一方のロック手段3は、球体3b、圧縮コイルばねからなる付勢部材3s、及び、第1の窪み部21dと、を含んでいる。付勢部材3sは、円柱状のゴム体で構成することもできる。
次に、実施形態によるロック手段3の構成を説明する。図1から図3を参照すると、コッター10は、一組のロック手段3・3を更に備えている。一方のロック手段3は、球体3b、圧縮コイルばねからなる付勢部材3s、及び、第1の窪み部21dと、を含んでいる。付勢部材3sは、円柱状のゴム体で構成することもできる。
図1から図3を参照すると、球体3bは、短脚2bの外周に当接できる。付勢部材3sは、球体3bが短脚2bの外周に向かう力を球体3bに付勢している。第1の窪み部21dは、短脚2bの外周に形成している。第1の窪み部21dには、球体3bの一部が没入して、短脚2bの軸方向の移動を規制できる。
図1から図3を参照すると、他方のロック手段3は、球体3b、圧縮コイルばねからなる付勢部材3s、及び、第2の窪み部22dと、を含んでいる。
図1から図3を参照すると、球体3bは、長脚2aの外周に当接できる。付勢部材3sは、球体3bが長脚2aの外周に向かう力を球体3bに付勢している。第2の窪み部22dは、長脚2aの外周に形成している。第2の窪み部22dには、球体3bの一部が没入して、長脚2aの軸方向の移動を規制できる。
図2又は図3を参照すると、球体3bは、円管部材31の内部に収容されている。円管部材31は、その一端部側の開口31hが収縮している(図3参照)。そして、円管部材31は、その一端部側の開口31hから球体3bの一部が突出するように、球体3bを収容できる。
又、図2又は図3を参照すると、円管部材31は、その内部に付勢部材3sを収容している。円柱状の連結部材32は、円管部材31の他端部側の開口を封鎖すると共に、一対の円管部材31・31を同軸上に連結している。一対の円管部材31・31及び連結部材32は、ロックユニット30を構成している。ロックユニット30は、一対の球体3b・3bを相反する向きに配置している。
図2(A)又は図3を参照すると、コッター本体1は、穴1hに略直交する横穴13hを一方の端面に開口している。ロックユニット30を横穴13hに圧入することで、一対の球体3b・3bが第1の窪み部21d及び第2の窪み部22dに没入できる。なお、ロックユニット30を横穴13hに圧入後は、横穴13hを円形の蓋体1rで封鎖しておくことが好ましい。
[(間接活線工事用コッターの作用]
次に、実施形態によるコッター10の操作方法を説明しながら、コッター10の作用及び効果を説明する。
次に、実施形態によるコッター10の操作方法を説明しながら、コッター10の作用及び効果を説明する。
図1から図4を参照して、最初に、コッター本体1から掛け金2を引き上げておく。次に、コッター本体1から短脚2bを離れた位置に移動させる(図3参照)。次に、コッター本体1を一対の把持腕5a・5bで把持し、絶縁操作棒5を操作することで、短脚2bの先端部から第1貫通穴71h及び第2貫通穴72hに掛け金2を挿通できる。
次に、図3を参照して、短脚2bの先端面がコッター本体1の穴1hに対向するように、掛け金2を回動する。次に、短脚2bをコッター本体1の穴1hに押し込むことで、掛け金2をコッター本体1にロックできる。そして、一組の耐張碍子7・7を揺動自在に連結できる(図4参照)。
図2又は図4を参照して、一対の付勢部材3s・3sの付勢力に抗して、絶縁操作棒5を用いて、コッター本体1を引き下げることにより、掛け金2とコッター本体1のロックを解除できる。次に、コッター本体1から短脚2bを離れた位置に移動させると、第1貫通穴71h及び第2貫通穴72hから掛け金2を抜去できる。
図1から図4を参照すると、実施形態によるコッター10は、割ピンを使用することなく、コッターを抜け止めでき、かつ、間接活線工事用の絶縁操作棒5を用いて、少なくとも一組の耐張碍子7・7を揺動自在に容易に連結できる(図4参照)。
本発明による間接活線工事用コッターは、次のような効果が期待できる。
(1)間接活線作業で、耐張碍子を容易に交換できる。
(2)小さい割ピンを操作する必要が無くなる。
(3)割ピンを落下させる心配が無くなる。
(4)絶縁操作棒を用いて、コッターの小孔に割ピンを挿入する必要が無くなる。
(1)間接活線作業で、耐張碍子を容易に交換できる。
(2)小さい割ピンを操作する必要が無くなる。
(3)割ピンを落下させる心配が無くなる。
(4)絶縁操作棒を用いて、コッターの小孔に割ピンを挿入する必要が無くなる。
本発明は、間接活線作業用の絶縁操作棒を用いて、一組の耐張碍子を容易に連結できる間接活線工事用コッターを開示したが、本発明の間接活線工事用コッターは、耐張碍子同士に限定されることなく、耐張碍子とねじりストラップを容易に連結できる。
1 コッター本体
1h 穴
1s・1s 両側面
2 掛け金
2a 長脚
2b 短脚
3 ロック手段
5 絶縁操作棒
5a・5b 一対の把持腕
7 耐張碍子
10 コッター(間接活線工事用コッター)
71 第1支持部
71h 第1貫通穴
72 第2支持部
72h 第2貫通穴
1h 穴
1s・1s 両側面
2 掛け金
2a 長脚
2b 短脚
3 ロック手段
5 絶縁操作棒
5a・5b 一対の把持腕
7 耐張碍子
10 コッター(間接活線工事用コッター)
71 第1支持部
71h 第1貫通穴
72 第2支持部
72h 第2貫通穴
Claims (4)
- 一対の開閉する把持腕を先端部に有する長尺の絶縁操作棒を用いて、少なくとも一組の耐張碍子を揺動自在に連結する間接活線工事用コッターであって、
両側面を一対の前記把持腕で把持自在な直方体状のコッター本体と、
前記コッター本体とスライド自在及び回転自在に連結した円柱状の長脚、及び、前記長脚の先端部からU字状に反転し、先端部側が前記コッター本体の一方の面に穿設した穴に出没自在な円柱状の短脚を有するJ字状の掛け金と、
前記短脚が前記コッター本体の穴に埋没した状態を維持するロック手段と、を備え、
一方の前記耐張碍子は、二山クレビス形の第1支持部に貫通した第1貫通穴を有し、
他方の前記耐張碍子は、一山クレビス形の第2支持部に貫通した第2貫通穴を有し、
前記掛け金は、前記第1貫通穴と前記第2貫通穴を一致させた状態で、前記短脚の先端部から前記第1貫通穴及び前記第2貫通穴に挿通自在な湾曲部を有する、間接活線工事用コッター。 - 前記ロック手段は、
前記短脚の外周に当接自在な球体と、
前記球体が前記短脚の外周に向かう力を前記球体に付勢する付勢部材と、
前記短脚の外周に形成し、前記球体の一部が没入して前記短脚の軸方向の移動を規制する第1の窪み部と、を含んでいる、請求項1記載の間接活線工事用コッター。 - 前記ロック手段は、
前記長脚の外周に当接自在な球体と、
前記球体が前記長脚の外周に向かう力を前記球体に付勢する付勢部材と、
前記長脚の外周に形成し、前記球体の一部が没入して前記長脚の軸方向の移動を規制する第2の窪み部と、を含んでいる、請求項1又は2記載の間接活線工事用コッター。 - 前記長脚は、前記コッター本体の底面に当接し、前記掛け金の脱落を防止する係止ピンを基端部に有する、請求項1から3のいずれかに記載の間接活線工事用コッター。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017005402A JP2018116785A (ja) | 2017-01-16 | 2017-01-16 | 間接活線工事用コッター |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017005402A JP2018116785A (ja) | 2017-01-16 | 2017-01-16 | 間接活線工事用コッター |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018116785A true JP2018116785A (ja) | 2018-07-26 |
Family
ID=62984287
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017005402A Pending JP2018116785A (ja) | 2017-01-16 | 2017-01-16 | 間接活線工事用コッター |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2018116785A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115346738A (zh) * | 2022-08-16 | 2022-11-15 | 江西省萍乡市宇翔电瓷制造有限公司 | 一种交流棒形支柱瓷绝缘子 |
| KR102804679B1 (ko) * | 2024-07-19 | 2025-05-08 | 대원전기 주식회사 | 간접 활선작업이 가능한 원터치 탈착형 코터핀 |
-
2017
- 2017-01-16 JP JP2017005402A patent/JP2018116785A/ja active Pending
Cited By (3)
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| CN115346738A (zh) * | 2022-08-16 | 2022-11-15 | 江西省萍乡市宇翔电瓷制造有限公司 | 一种交流棒形支柱瓷绝缘子 |
| KR102804679B1 (ko) * | 2024-07-19 | 2025-05-08 | 대원전기 주식회사 | 간접 활선작업이 가능한 원터치 탈착형 코터핀 |
| KR102856107B1 (ko) * | 2024-07-19 | 2025-09-05 | 대원전기 주식회사 | 간접 활선작업이 가능한 원터치 탈착형 코터핀 |
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