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JP2018114660A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄液の汚染及び洗浄液供給口の目詰まりの発生を抑制可能なインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】インクジェット記録装置は、インク吐出領域R1を有するワイピング面に接触してワイピング方向A1へ移動し、インク吐出領域R1のワイピングを行う。インクジェット記録装置は、制御部110によって送液ポンプ72及び開閉弁73を制御することで、チューブ70を介して洗浄液タンク71の洗浄液を洗浄液供給部60に供給する。制御部110は、送液ポンプ72が駆動停止状態にされている駆動停止期間のうちのワイピングを行う実行期間においてチューブ70が閉鎖状態になるように開閉弁73を制御する。また、制御部110は、駆動停止期間のうちの実行期間以外の非実行期間においてチューブ70が開放状態になるように開閉弁73を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置に関し、特に、記録ヘッドのインク吐出面を洗浄可能なインクジェット記録装置に関する。
一般に、記録ヘッドのノズルから用紙などの記録媒体にインクを吐出して、記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置が知られている。このインクジェット記録装置では、ノズルからインク滴が吐出されると、ノズル周辺に飛び散ったインクや、ノズルから溢れ出したインクがインク吐出面に付着することがある。この場合、ノズル周辺に付着したインクによってインクの吐出方向が目的方向からずれること、又はインクの吐出量が目的量とは異なることで、画像記録不良を生じることがある。
一方、ノズル周辺に付着したインクを洗浄するために記録ヘッドのインク吐出面をワイパー部材によってワイピングするインクジェット記録装置が知られている。また、インク吐出面に複数の洗浄液供給口を設け、複数の洗浄液供給口からインク吐出面に洗浄液を供給してワイピングを行うインクジェット記録装置も知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2007−83496号公報
しかしながら、インク吐出面のワイピングを行う場合、インク吐出面から除去した廃インクなどのインクがワイパー部材に付着した状態になることがある。ワイパー部材にインクが付着した状態でインク吐出面のワイピングを行うと、洗浄液供給口からインクが浸入することで洗浄液供給口の洗浄液が汚染されるおそれがある。また、ワイパー部材のインクが洗浄液供給口に付着すると、洗浄液供給口の目詰まりが発生するおそれがある。特に、洗浄液供給口の洗浄液が乾燥した場合、洗浄液供給口の目詰まりが発生しやすくなる。
本発明は、洗浄液の汚染及び洗浄液供給口の目詰まりの発生を抑制可能なインクジェット記録装置を提供することを目的にする。
本発明の一の局面に係るインクジェット記録装置は、インク吐出ノズル、ワイパー部材、洗浄液供給部、洗浄液収容部、洗浄液流路、駆動部、駆動制御部、切替部及び切替制御部を備える。前記インク吐出ノズルは、インクが吐出される部分である。前記ワイパー部材は、前記インク吐出ノズルが設けられたインク吐出領域を有するワイピング面に接触して予め定められたワイピング方向へ移動し、前記インク吐出領域のワイピングを行う。前記洗浄液供給部は、前記ワイピング面における前記インク吐出領域よりも前記ワイピング方向の上流側に設けられ、前記ワイパー部材による前記インク吐出領域のワイピングに用いる洗浄液を供給する。前記洗浄液収容部は、前記洗浄液供給部から供給する前記洗浄液を収容する。前記洗浄液流路は、前記洗浄液収容部から前記洗浄液供給部に前記洗浄液を移動させるためのものである。前記駆動部は、前記洗浄液流路において前記洗浄液を移動させる動力を付与する。前記駆動制御部は、前記洗浄液流路において前記洗浄液を移動させる駆動状態及び前記洗浄液の移動を停止する駆動停止状態のいずれかに前記駆動部を制御する。前記切替部は、前記駆動部と前記洗浄液供給部との間に設けられ、前記洗浄液流路が開放した開放状態と、前記洗浄液流路が閉鎖した閉鎖状態とを切り替える。前記切替制御部は、前記切替部を制御して前記切替部に前記開放状態及び前記閉鎖状態のいずれかを選択させる。また、前記切替制御部は、前記駆動制御部によって前記駆動部が前記駆動停止状態にされている駆動停止期間のうちの前記ワイパー部材によって前記ワイピングを行う実行期間において、前記洗浄液流路が前記閉鎖状態になるように前記切替部を制御する。さらに、前記切替制御部は、前記駆動停止期間のうちの前記実行期間以外の非実行期間において、前記洗浄液流路が前記開放状態になるように前記切替部を制御する。
本発明によれば、洗浄液の汚染及び洗浄液供給口の目詰まりの発生を抑制可能なインクジェット記録装置を提供できる。
図1は、本発明の一実施形態の記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置の構造を示す図である。 図2は、図1に示すインクジェット記録装置の第1搬送ユニット及び記録部を上方から見た図である。 図3は、記録部の記録ヘッド、及び記録部の洗浄液供給部材に洗浄液を供給する機構を説明するための図である。 図4は、記録ヘッドをインク吐出面側から見た図である。 図5は、記録ヘッド及びその周辺部分を斜め下方から見た図である。 図6は、記録ヘッド及びその周辺部分を斜め上方から見た図である。 図7は、洗浄液供給部材を斜め下方から見た図である。 図8は、制御部の動作を説明するためのブロック図である。 図9は、メンテナンスユニットを記録部の下方に配置した状態を示す図である。 図10は、ワイパー部材を記録ヘッドの下方に配置した状態を示す図である。 図11は、図10の状態からワイパー部材を上昇させ洗浄液供給部材に圧接させた状態を示す図である。 図12は、図11の状態からワイパー部材をワイピング方向に移動させた状態を示す図である。 図13は、図12の状態からワイパー部材をワイピング方向にさらに移動させた状態を示す図である。 図14は、図13の状態からワイパー部材を下降させた状態を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1に示すように、本発明の一実施形態のインクジェット記録装置100の左側部には用紙S(記録媒体)を収容する給紙トレイ2が設けられている。この給紙トレイ2の一端部には、給紙ローラー3及び従動ローラー4が設けられている。給紙ローラー3は、給紙トレイ2に収容された用紙Sを、最上位の用紙Sから順に一枚ずつ後述する第1搬送ユニット5へと搬送給紙する。従動ローラー4は給紙ローラー3の回転に従動して回転する。
給紙ローラー3及び従動ローラー4に対する用紙搬送方向Xの下流側(図1の右側)には、第1搬送ユニット5及び記録部9が配置されている。第1搬送ユニット5は、第1駆動ローラー6と、第1従動ローラー7と、第1駆動ローラー6及び第1従動ローラー7に掛け渡された第1搬送ベルト8とを有する。第1搬送ユニット5は、インクジェット記録装置100の制御部110からの制御信号によって第1駆動ローラー6が図1の時計回り方向に回転駆動されることで、第1搬送ベルト8に保持された用紙Sを用紙搬送方向Xに沿って搬送する。
記録部9は、ヘッドハウジング10、及びヘッドハウジング10に保持されたラインヘッド11C,11M,11Y,11Kを備えている。これらのラインヘッド11C〜11Kは、第1搬送ベルト8の搬送面に対して所定の間隔(例えば1mm)だけ離間する高さに支持される。ラインヘッド11C〜11Kの記録ヘッド17a〜17cには、それぞれインクタンク(図示せず)に貯留されている4色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)のインクがラインヘッド11C〜11Kの色毎に供給される。
図2に示すように、ラインヘッド11C〜11Kは、それぞれ複数(ここでは3個)の記録ヘッド17a〜17cを有する。記録ヘッド17a〜17cは、それぞれヘッド部18を有する。各ラインヘッド11C〜11Kにおいて、ヘッド部18は、用紙搬送方向Xと直交する用紙幅方向A(図2の上下方向)に沿って千鳥状に配列されている。
図3及び図4に示すように、ヘッド部18は、複数のインク吐出ノズル18a(図2参照)が配列されたインク吐出領域R1を含むインク吐出面F1を有する。インク吐出ノズル18aは、下部開口を有する。この下部開口は、用紙Sにインクを吐出するインク吐出口である。また、インク吐出面F1は、本発明のワイピング面を構成する。なお、記録ヘッド17a〜17cは同一の形状及び構成であるため、図3及び図4では記録ヘッド17a〜17cを一つの図で示している。
各記録ヘッド17a〜17cは、制御部110(図1参照)からの制御信号により外部コンピューターから受信した画像データに応じて、第1搬送ベルト8の搬送面に吸着保持されて搬送される用紙Sに向かってインク吐出ノズル18aからインクを吐出する。これにより、第1搬送ベルト8上の用紙Sにはシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの4色のインクが重ね合わされたカラー画像が形成される。なお、制御部110は、後述の送液ポンプ72及び開閉弁73を制御する。制御部110による送液ポンプ72及び開閉弁73を制御については後述する。
また、記録ヘッド17a〜17cには、インク吐出領域R1のワイピングに用いる洗浄液23(図10参照)を供給する洗浄液供給部材60(本発明の洗浄液供給部の一例)が設けられている。洗浄液供給部材60は、ヘッド部18に対して後述するワイパー部材35のワイピング方向A1の上流側(図3及び図4の右側)に隣接して配置されている。ここで、ワイピング方向A1は、インク吐出面F1を洗浄するときに、移動開始位置P1から移動停止位置P2に向けてワイパー部材35がインク吐出面F1に接触して移動する方向である(図11〜図13参照)。洗浄液供給部材60は、洗浄液を供給する複数の洗浄液供給口63(図7参照)が列状に配列された洗浄液供給領域R2を含む洗浄液供給面F2を有する。なお、洗浄液供給部材60の少なくとも洗浄液供給面F2は、樹脂又はSUS(ステンレス鋼)によって形成されている。ヘッド部18の少なくともインク吐出面F1は、例えばSUS(ステンレス鋼)によって形成されている。また、洗浄液供給面F2は、インク吐出面F1と共に、本発明のワイピング面を構成する。なお、ワイピング面は、インク吐出面F1を洗浄するときにワイパー部材35の移動時にワイパー部材35が接触する面である。
図3〜図5に示すように、洗浄液供給部材60の洗浄液供給面F2に対するワイピング方向A1の上流側(図3〜図5の右側)の部分には、傾斜面62が形成されている。洗浄液供給面F2のワイピング方向A1の下流側(図3〜図5の左側)の部分は、薄板状に形成されており、ヘッド部18のインク吐出面F1の端部に重なって配置されている。
図3、図5及び図6に示すように、洗浄液供給部材60にはチューブ70が接続されている。なお、図3、図5及び図6では、理解を容易にするために、一部の記録ヘッド17a〜17cのみを描いている。
チューブ70は、洗浄液を移動させる内部空間701(本発明の洗浄液流路の一例)を有する。また、チューブ70は、複数の分岐部を有する。本実施形態では、チューブ70は、12個の分岐部を有し、各分岐部が記録ヘッド17a〜17cの洗浄液供給部材60に接続されている。チューブ70は、洗浄液タンク71(本発明の洗浄液収容部の一例)に接続されている。洗浄液タンク71は、洗浄液供給部材60に供給する洗浄液を収容する。また、チューブ70には、送液ポンプ72(本発明の駆動部の一例)及び開閉弁73(本発明の切替部の一例)が設けられている。
送液ポンプ72は、チューブ70の内部空間701において洗浄液を移動させる動力を付与する。送液ポンプ72としては、公知のものを使用でき、微量な液体を洗浄液供給口63から定量で供給できる容積式ポンプが好ましい。この容積式ポンプとしては、例えばシリンジポンプ、ピストンポンプ、プランジャーポンプ、ギアポンプを使用できる。
開閉弁73は、送液ポンプ72と洗浄液供給部材60との間に設けられている。開閉弁73は、チューブ70の内部空間701が開放した開放状態と、チューブ70の内部空間701が閉鎖した閉鎖状態とを切り替える。開閉弁73としては、制御部110による開閉制御が可能であれば特に制限はなく、公知のものを使用できる。
送液ポンプ72及び開閉弁73は、制御部110によって動作が制御される。図8に示すように、制御部110は、ポンプ制御部111(本発明の駆動制御部の一例)及び開閉弁制御部112(本発明の切替制御部の一例)を有する。
ポンプ制御部111は、送液ポンプ72の動作制御を行う。具体的には、ポンプ制御部111は、洗浄液供給部材60に洗浄液を供給するときには、チューブ70の内部空間701において洗浄液を移動させる駆動状態に送液ポンプ72の動作制御を行う。一方、ポンプ制御部111は、洗浄液供給部材60に洗浄液を供給しないときには、チューブ70の内部空間701の洗浄液の移動を停止する駆動停止状態に送液ポンプ72の動作制御を行う。
開閉弁制御部112は、チューブ70の内部空間701の開放状態及び閉鎖状態のいずれかの状態を開閉弁73に選択させる動作制御を行う。具体的には、開閉弁制御部112は、送液ポンプ72が駆動状態にされて洗浄液供給部材60に洗浄液を供給するときには、チューブ70の内部空間701を開放状態にする動作制御を行う。また、開閉弁制御部112は、送液ポンプ72が駆動停止状態にされて送液ポンプ72が洗浄液供給部材60に洗浄液を供給しない駆動停止期間のうちのワイパー部材35によるワイピング(図10〜図14参照)を実行する期間において、チューブ70の内部空間701が閉鎖状態になるように開閉弁73を制御する。一方、開閉弁制御部112は、前記駆動停止期間のうちのワイピングを実行しない期間では、チューブ70の内部空間701が開放状態になるように開閉弁73を制御する。
このインクジェット記録装置100では、制御部110のポンプ制御部111及び開閉弁制御部112によって送液ポンプ72及び開閉弁73の動作制御を行うことで、全ての記録ヘッド17a〜17cに対して洗浄液供給部材60の洗浄液供給口63(図7参照)から洗浄液23(図10参照)を供給する。また、インクジェット記録装置100では、後述する洗浄液23を用いてワイパー部材35によりインク吐出面F1を拭き取ることで、インク吐出領域R1の洗浄を行う(図10〜図14参照)。インク吐出領域R1の洗浄は、例えば長期間におけるインクジェット記録装置100の停止後の印字開始時、印字動作間(例えばシート間、ジョブ間)に実行される。
図1に戻って、第1搬送ユニット5に対する用紙搬送方向Xの下流側(図1の右側)には第2搬送ユニット12が配置されている。第2搬送ユニット12は、第2駆動ローラー13と、第2従動ローラー14と、第2駆動ローラー13及び第2従動ローラー14に掛け渡された第2搬送ベルト15とを有する。第2搬送ユニット12は、第2駆動ローラー13が図1の時計回り方向に回転駆動されることにより、第2搬送ベルト15に保持された用紙Sが用紙搬送方向Xに沿って搬送される。
記録部9によってインクによる画像が記録された用紙Sは第2搬送ユニット12へと送られる。用紙Sの表面のインクは、第2搬送ユニット12を通過する間に乾燥される。また、第2搬送ユニット12の下方にはメンテナンスユニット19及びキャップユニット90が配置されている。メンテナンスユニット19は、上述したワイパー部材35によるワイピング動作を実行する際に記録部9の下方に移動する。また、メンテナンスユニット19は、記録ヘッド17a〜17cの洗浄液供給口63から供給された洗浄液23(図7及び図10参照)をインク吐出面F1に塗布しつつ拭き取り、拭き取られた洗浄液を回収する。キャップユニット90は、記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面F1(図3参照)をキャッピングする際に記録部9の下方に水平移動する。さらに、キャップユニット90は、記録部9の下方から上方に移動することで、記録ヘッド17a〜17cの下面を被覆する。
また、第2搬送ユニット12に対する用紙搬送方向Xの下流側には、画像が記録された用紙Sを装置外へと排出する排出ローラー対16が設けられている。排出ローラー対16の下流側には、装置外へと排出された用紙Sが積載される排出トレイ(不図示)が設けられている。
メンテナンスユニット19は、インク吐出面F1に沿って移動可能な複数のワイパー部材35(図10〜図14参照)と、複数のワイパー部材35が固定された略矩形状のキャリッジ(不図示)と、キャリッジを支持する支持フレーム(不図示)とを備える。前記キャリッジは前記支持フレームに対し用紙幅方向A(図2参照)に摺動可能に支持される。
ワイパー部材35は、各記録ヘッド17a〜17cの洗浄液供給口63から供給された洗浄液23(図7及び図10参照)をインク吐出面F1に塗布しつつ拭き取るための弾性部材(例えばEPDMからなるゴム製の部材)である。ワイパー部材35は、洗浄液供給部材60の洗浄液供給領域R2に対してワイピング方向A1の上流側の傾斜面62に圧接され、前記キャリッジの移動により洗浄液供給面F2及びインク吐出面F1(ワイピング面)に沿って前記ワイピング面に密着して移動する。これにより、ワイパー部材35によって前記ワイピング面が清掃される。
次に、本実施形態のインクジェット記録装置100でのメンテナンスユニット19を用いた記録ヘッド17a〜17cの回復動作について説明する。なお、以下で説明する記録ヘッド17a〜17cの回復動作は、制御部110(図1参照)からの制御信号に基づいて記録ヘッド17a〜17c、メンテナンスユニット19などの動作を制御することによって実行される。
記録ヘッド17a〜17cの回復動作を行う場合、先ず、図9に示すように、制御部110(図1参照)は記録部9の下方に位置する第1搬送ユニット5を下降させる。そして、制御部110は第2搬送ユニット12の下方に配置されたメンテナンスユニット19を水平移動させて記録部9と第1搬送ユニット5との間に配置する。この状態では、メンテナンスユニット19のワイパー部材35は記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面F1及び洗浄液供給面F2よりも下方に配置されている(図10参照)。このとき、送液ポンプ72がポンプ制御部111によって駆動停止状態に制御され、開閉弁73が開閉弁制御部112によってチューブ70の内部空間701が開放状態になるように制御されている。
(洗浄液供給動作)
図10に示すように、後述のワイピング動作に先立って、ポンプ制御部111が送液ポンプ72を駆動状態に制御することで、洗浄液23が洗浄液供給部材60に供給される。供給された洗浄液23は洗浄液供給口63から所定量だけ洗浄液供給領域R2に供給される。なお、ワイピング動作を実行する期間以外では、洗浄液供給動作を実行する期間を含めて、チューブ70の内部空間701が、開閉弁制御部112による開閉弁73の制御によって開放状態に維持されている。そのため、ポンプ制御部111によって送液ポンプ72を駆動状態に制御することで、開閉弁73を開放状態にするまでもなく、洗浄液供給部材60に洗浄液23を供給することができる。また、洗浄液供給領域R2に所定量の洗浄液が供給された場合には、ポンプ制御部111が送液ポンプ72を駆動停止状態に制御することで、洗浄液供給部材60への洗浄液23の供給が停止される。
(パージ動作)
また、後述のワイピング動作に先立って、制御部110によってインク22が記録ヘッド17a〜17cに供給される。供給されたインク22はインク吐出ノズル18aから強制的にパージされる。このパージ動作により、インク吐出ノズル18a内の増粘インク、異物や気泡がインク吐出ノズル18aから排出される。このとき、パージインク22はインク吐出ノズル18aの存在するインク吐出領域R1の形状に沿ってインク吐出面F1に押し出される。
(ワイピング動作)
図11に示すように、制御部110は、ワイパー部材35を上昇させて記録ヘッド17a〜17cの洗浄液供給部材60の傾斜面62に所定の圧力で接触させる。傾斜面62にワイパー部材35が接触し、ワイパー部材35がワイピング方向A1に移動する前の位置は、ワイピング動作時のワイパー部材35の移動開始位置P1である。また、開閉弁制御部112は、送液ポンプ72が駆動停止状態にされて洗浄液供給領域R2への所定量の洗浄液の供給が終了してから、ワイパー部材35のワイピング方向A1への移動が開始するまでの間に、チューブ70の内部空間701が閉鎖状態になるように開閉弁73を制御する。
図12に示すように、制御部110は、ワイパー部材35の先端が洗浄液供給部材60の傾斜面62に圧接した状態から、ワイパー部材35を洗浄液供給面F2に沿ってインク吐出領域R1に向けてワイピング方向A1に沿って移動させる。このとき、ポンプ制御部111によって送液ポンプ72が駆動停止状態に維持され、開閉弁制御部112によってチューブ70の内部空間701が閉鎖状態になるように開閉弁73が制御されている。
そして、図13に示すように、ワイパー部材35は、洗浄液23を保持した状態を維持しながらインク吐出面F1をワイピング方向A1に沿って移動する。このとき、洗浄液23及びパージインク22(図11参照)によって、インク吐出面F1に付着して固化したインク滴(廃インク)が溶解し、ワイパー部材35によって拭き取られる。そして、ワイパー部材35は、さらにワイピング方向A1に沿って移動し、インク吐出領域R1に対して洗浄液供給領域R2とは反対側の移動停止位置P2に到達すると、ワイピング方向A1への移動が停止される。なお、ワイパー部材35によって拭き取られた洗浄液23、廃インク及びパージインク22は、メンテナンスユニット19に設けられた洗浄液回収トレイ(不図示)に回収される。
(離間動作)
ワイピング動作の実行後、図14に示すように、制御部110はワイパー部材35を下降させてインク吐出面F1から離間させる。また、ワイピング動作の実行後、開閉弁制御部112は、チューブ70の内部空間701が開放状態になるように開閉弁73を制御する。このとき、ポンプ制御部111は、送液ポンプ72の駆動停止状態を維持する。
最後に、制御部110は、記録部9と第1搬送ユニット5との間に配置されたメンテナンスユニット19を水平移動させて第2搬送ユニット12の下方に配置し、第1搬送ユニット5を所定の位置まで上昇させる。このようにして、記録ヘッド17a〜17cの回復動作を終了する。
本実施形態では、インク吐出領域R1に対してワイピング方向A1の上流側に洗浄液23を供給する複数の洗浄液供給口63が設けられている。これにより、洗浄液供給口63から洗浄液23を供給した後、ワイパー部材35を洗浄液供給口63よりもワイピング方向A1の上流側からインク吐出面F1に沿って移動させることによって、ワイパー部材35で洗浄液23を保持しながらインク吐出面F1を拭くことができる。このため、インク吐出面F1を清浄化することができる。
ところで、インク吐出面F1のワイピングを行う場合、インク吐出面F1から除去した廃インク、パージインク22などのインクがワイパー部材35に付着した状態になることがある。ワイパー部材35にインクが付着した状態でインク吐出面F1のワイピングを行うと、洗浄液供給口63からインクが浸入することで洗浄液供給口63内の洗浄液23が汚染されるおそれがある。また、ワイパー部材35のインクが洗浄液供給口63に付着すると、洗浄液供給口63の目詰まりが発生するおそれがある。特に、洗浄液供給口63内の洗浄液23が乾燥した場合に、洗浄液供給口63の目詰まりが発生しやすくなる。
これに対して、本実施形態のインクジェット記録装置100では、開閉弁制御部112は、送液ポンプ72が洗浄液供給部材60に洗浄液を供給しない前記駆動停止期間のうちのワイパー部材35(図10〜図14参照)によるワイピング動作を実行する期間において、チューブ70の内部空間701が閉鎖状態になるように開閉弁73を制御する。これにより、ワイパー部材35が洗浄液供給口63を通過するときにはワイパー部材35により掻き取られなかった洗浄液23が洗浄液供給口63から押し込まれることを制限できる。そのため、インクジェット記録装置100では、ワイパー部材35にインクが付着している場合であっても、洗浄液供給口63内の洗浄液23がインクによって汚染されることを抑制できると共に、洗浄液供給口63にインクが付着することを抑制できる。
また、開閉弁制御部112は、前記駆動停止期間のうちのワイピング動作を実行しない期間では、チューブ70の内部空間701が開放状態になるように開閉弁73を制御する。これにより、チューブ70の内部空間701の洗浄液が自重などにより洗浄液供給口63に移動することが許容される。そのため、インクジェット記録装置100では、洗浄液供給口63に洗浄液23が存在する状態を維持でき、洗浄液供給口63内の洗浄液が乾燥により消失することを抑制できる。
従って、インクジェット記録装置100では、洗浄液23の汚染及び洗浄液供給口63の目詰まりの発生を抑制できる。
なお、ワイピング動作は、1回のパージ動作に対して複数回行ってもよい。また、環境温度、環境湿度、インクジェット記録装置100の主電源オフ時間などに応じて、1回のパージ動作に対するワイピング動作の回数を決定してもよい。例えば、高温、低湿などのインクの乾燥速度が大きくインクの増粘性が高くなり易い環境である場合、主電源オフ時間が長い場合などは、1回のパージ動作に対してワイピング動作を2回又は3回行うことが考えられる。また、主電源オン時には、主電源オンから印刷開始前の所定時間の経過後にパージ動作及びワイピング動作を実行することが好ましい。
また、前述の実施形態では、洗浄液供給動作をワイピング動作の前に実行する例について示したが、洗浄液供給動作は、ワイパー部材35が洗浄液供給領域R2に進入する前であれば、ワイピング動作と同時に実行してもよい。また、本実施形態では、パージ動作をワイピング動作の前に実行する例について示したが、パージ動作は、ワイパー部材35がインク吐出領域R1に進入する前であれば、ワイピング動作と同時に実行してもよい。
また、上記実施形態では、洗浄液23及びパージインク22を用いて記録ヘッド17a〜17cの回復動作を行う例について示したが、洗浄液23だけを用いて記録ヘッド17a〜17cの回復動作を行ってもよい。即ち、パージ動作は行わなくてもよい。
また、前述の実施形態では、洗浄液供給領域R2を有する洗浄液供給部材60をヘッド部18とは別体で設けた例について示した。しかしながら、本発明は、これに限らず、洗浄液供給部材60を設けず、洗浄液供給口63をヘッド部18に設けてもよい。
また、上述した実施形態および変形例の構成を適宜組み合わせて得られる構成についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
100 インクジェット記録装置
17a〜17c 記録ヘッド
18a インク吐出ノズル
23 洗浄液
35 ワイパー部材
60 洗浄液供給部材
63 洗浄液供給口
70 チューブ
701 内部空間
71 洗浄液タンク
72 送液ポンプ
73 開閉弁
110 制御部
111 ポンプ制御部
112 開閉弁制御部
F1 インク吐出面
R1 インク吐出領域
F2 洗浄液供給面
R2 洗浄液供給領域
A1 ワイピング方向

Claims (1)

  1. インクが吐出されるインク吐出ノズルと、
    前記インク吐出ノズルが設けられたインク吐出領域を有するワイピング面に接触して予め定められたワイピング方向へ移動し、前記インク吐出領域のワイピングを行うワイパー部材と、
    前記ワイピング面における前記インク吐出領域よりも前記ワイピング方向の上流側に設けられ、前記ワイパー部材による前記インク吐出領域のワイピングに用いる洗浄液を供給する洗浄液供給部と、
    前記洗浄液供給部から供給する前記洗浄液を収容する洗浄液収容部と、
    前記洗浄液収容部から前記洗浄液供給部に前記洗浄液を移動させるための洗浄液流路と、
    前記洗浄液流路において前記洗浄液を移動させる動力を付与する駆動部と、
    前記洗浄液流路において前記洗浄液を移動させる駆動状態及び前記洗浄液の移動を停止する駆動停止状態のいずれかに前記駆動部を制御する駆動制御部と、
    前記駆動部と前記洗浄液供給部との間に設けられ、前記洗浄液流路が開放した開放状態と、前記洗浄液流路が閉鎖した閉鎖状態とを切り替える切替部と、
    前記切替部を制御して前記切替部に前記開放状態及び前記閉鎖状態のいずれかを選択させる切替制御部と、を備え、
    前記切替制御部は、
    前記駆動制御部によって前記駆動部が前記駆動停止状態にされている駆動停止期間のうちの前記ワイパー部材によって前記ワイピングを行う実行期間において、前記洗浄液流路が前記閉鎖状態になるように前記切替部を制御し、
    前記駆動停止期間のうちの前記実行期間以外の非実行期間において、前記洗浄液流路が前記開放状態になるように前記切替部を制御するインクジェット記録装置。
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