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JP2018111552A - 巻上機及びエレベーター - Google Patents

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JP2018111552A
JP2018111552A JP2017001666A JP2017001666A JP2018111552A JP 2018111552 A JP2018111552 A JP 2018111552A JP 2017001666 A JP2017001666 A JP 2017001666A JP 2017001666 A JP2017001666 A JP 2017001666A JP 2018111552 A JP2018111552 A JP 2018111552A
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ryosuke Serizawa
良輔 芹澤
清弥 伊藤
Seiya Ito
清弥 伊藤
尚文 尾方
Takafumi Ogata
尚文 尾方
一成 岡部
Kazunari Okabe
一成 岡部
哲志 小野
Tetsushi Ono
哲志 小野
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Abstract

【課題】電磁ブレーキ装置の小型化を図ることができる巻上機及びエレベーターを提供する。【解決手段】巻上機100は、電磁ブレーキ装置10と、電磁ブレーキ装置10を支持し、互いに対向する一対のアーム片11、11を有する固定部材7と、を備えている。電磁ブレーキ装置10は、可動部材32と、電磁コア31と、規制部材15と、弾発部材42とを備えている。電磁コア31は、磁極面33bの外径が、可動部材32の対向面32bの外径よりも小さく設定された突出部33と、磁極面33bの外径より大きな外径を有するフランジ部34とを有している。規制部材15及び弾発部材42は、可動部材32とフランジ部34との間に形成された空間部S1においてフランジ部34と対向する箇所に配置される。【選択図】図4

Description

本発明は、綱車の制動を行う電磁ブレーキ装置を有する巻上機、及びこの巻上機を備えたエレベーターに関するものである。
従来、エレベーターは、乗りかごと、釣合錘と、乗りかごと釣合錘を連結するロープと、このロープが巻回される巻上機とを備えている。巻上機は、駆動部と、駆動部に接続された回転軸と、回転軸に回転可能に支持され、ロープが巻回される綱車と、綱車に接続されるブレーキディスクと、を有している。さらに、巻上機には、ブレーキディスクの回転を制動することで綱車の制動を行う電磁ブレーキ装置が設けられている。
また、特許文献1に記載された技術には、ボディと固定部との間に、マグネット側にボディを付勢する弾発部材を介在され、可動鉄心がマグネット側に所定距離以上の移動を規制する規制部材を可動鉄心の外周上の固定部に設けた電磁ブレーキ装置が記載されている。
特開2000−230593号公報
しかしながら、特許文献1に記載された電磁ブレーキ装置は、弾発部材を支持するためにボディの寸法が大型化し、電磁ブレーキ装置の小型化を図ることができない、という問題を有していた。
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、電磁ブレーキ装置の小型化を図ることができる巻上機及びエレベーターを提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の巻上機は、ロープが巻き掛けられる綱車を有する巻上機である。巻上機は、ブレーキディスクと、電磁ブレーキ装置と、固定部材と、を備えている。ブレーキディスクは、綱車に固定され、綱車と共に回転する。電磁ブレーキ装置は、ブレーキディスクを挟持する第1ブレーキシュー及び第2ブレーキシューを有し、綱車の駆動を制動する。固定部材は、電磁ブレーキ装置を支持し、互いに対向する一対のアーム片を有する。
電磁ブレーキ装置は、ボディと、可動部材と、電磁コアと、規制部材と、弾発部材と、を備えている。ボディは、ブレーキディスクの一部を覆い、かつ第1ブレーキシューが設けられ、一対のアーム片に移動可能に支持される。可動部材には、第2ブレーキシューが設けられている。電磁コアは、可動部材と対向し、ボディと連結部材を介して連結される。規制部材は、可動部材における電磁コアに接近する方向への移動を規制する。弾発部材は、電磁コアを介して第1ブレーキシューをブレーキディスクに当接させる方向に付勢する。また、電磁コアは、突出部と、フランジ部と、を有している。突出部は、可動部材と対向する磁極面を有し、磁極面の外径が、可動部材における磁極面と対向する対向面の外径よりも小さく設定されている。フランジ部は、突出部における磁極面とは反対側の端部から連続し、磁極面の外径よりも大きな外径を有している。そして、規制部材及び弾発部材は、可動部材とフランジ部との間に形成された空間部においてフランジ部と対向する箇所に配置される。
また、本発明のエレベーターは、昇降路内を昇降する乗りかごを備えたエレベーターである。エレベーターは、乗りかごに連結されたロープと、ロープが巻き掛けられる綱車を有し、ロープを介して乗りかごを昇降させる巻上機と、を備えている。そして、巻上機は、上述した巻上機が用いられる。
本発明の巻上機及びエレベーターによれば、電磁ブレーキ装置の小型化を図ることができる。
第1の実施の形態例にかかるエレベーターを示す概略構成図である。 第1の実施の形態例にかかる巻上機を示す正面図である。 第1の実施の形態例にかかる巻上機を示す側面図である。 第1の実施の形態例にかかる巻上機及び電磁ブレーキ装置を示す断面図である。 第1の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置の電磁コアを示す正面図である。 第1の実施の形態例にかかる電磁コアにおけるフランジ部に設けた切り欠き部及びバネ受け板を示す平面図である。 第1の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置の弾発部材及び規制ピンの取り付け状態を示す断面図である。 第1の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置の動作を示す断面図である。 第1の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置の動作を示す断面図である。 第2の実施の形態例にかかる巻上機及び電磁ブレーキ装置を示す断面図である。
以下、巻上機及びエレベーターの実施の形態例について、図1〜図10を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.第1の実施の形態例
1−1.エレベーターの構成
まず、第1の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかるエレベーターの構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本例のエレベーターの構成例を示す概略構成図である。
図1に示すように、本例のエレベーター1は、建築構造物内に形成された昇降路110に設けられている。エレベーター1は、昇降路110内を昇降動作し、人や荷物を載せる乗りかご120と、ロープ130と、釣合錘140と、巻上機100とを備えている。昇降路110の頂部には、機械室160が設けられている。
巻上機100は、機械室160に配置され、ロープ130を巻き掛けることにより乗りかご120を昇降させる。また、巻上機100の近傍には、ロープ130が装架される反らせ車150が設けられている。
ロープ130の軸方向の一端には、乗りかご120が取り付けられており、ロープ130の軸方向の他端には、釣合錘140が取り付けられている。そのため、乗りかご120は、ロープ130を介して釣合錘140と連結される。そして、巻上機100が駆動することで、乗りかご120が昇降路110内を昇降動作する。
1−2.巻上機の構成
次に、図2及び図3を参照して乗りかご100の構成について説明する。
図2は、巻上機100を示す正面図、図3は、巻上機100を示す側面図である。
図2及び図3に示すように、巻上機100は、マシンベース2と、駆動モータ3と、綱車4と、ブレーキディスク5と、軸受け台6と、固定部材7と、2つの電磁ブレーキ装置10、10とを有している。マシンベース2には、駆動モータ3、軸受け台6及び固定部材7が設置されている。
駆動モータ3には、回転軸8が接続されている。この回転軸8には、綱車4とブレーキディスク5が取り付けられている。綱車4には、ロープ130が巻き掛けられる。綱車4と駆動モータ3との間には、軸受け台6が設けられている。そして、回転軸8における駆動モータ3側の端部は、軸受け台6によって回転可能に支持される。
綱車4における軸受け台6と反対側には、ブレーキディスク5が設けられている。ブレーキディスク5は、綱車4と共に回転軸8に取り付けられている。そして、駆動モータ3が駆動すると、回転軸8が回転し、回転軸8の回転に連動して、綱車4とブレーキディスク5が回転する。また、回転軸8における駆動モータ3側の端部とは反対側の端部には、固定部材7が配置されている。
固定部材7は、回転軸8を回転可能に支持する軸受け部7aと、2つの支持部9、9とを有している。2つの支持部9、9は、軸受け部7aを間に挟んで水平方向の両側に突出している。2つの支持部9、9は、それぞれ同一の構成を有している。
支持部9は、一対のアーム片11、11を有している。一対のアーム片11、11は、上下方向に所定の間隔を空けて対向している。そして、一対のアーム片11、11には、電磁ブレーキ装置10が取り付けられている。
なお、本例では、2つの支持部9、9を水平方向に突出させて、一つのアーム片11、11を上下方向に対向させた例を説明したが、これに限定されるものではない。支持部9を突出させる方向は、水平方向に限定されるものではなく、上下方向や、水平方向及び上下方向から傾斜した方向に突出させてもよい。また、一対のアーム片11、11は、少なくともブレーキディスク5の周方向に沿って対向すればよい。
次に、図4〜図7を参照して電磁ブレーキ装置10及びアーム片11の詳細な構成について説明する。
図4は、電磁ブレーキ装置10を示す断面図である。
図2及び図4に示すように、アーム片11における軸受け部7a側と反対側の端部には、ガイド板12とガイドピン13が設けられている。ガイド板12は、回転軸8(図3参照)の軸方向に沿ってアーム片11と対向している。ガイドピン13は、ガイド板12とアーム片11を連結するようにしてガイド板12及びアーム片11に固定されている。
また、一対のアーム片11、11における互いに対向する側の端部には、取付板16が固定されている。また、取付板16には、後述する電磁ブレーキ装置10の規制部材の一例を示す規制ピン15と、弾発部材の一例を示すフローティングバネ42と、が取り付けられている。なお、取付板16、規制ピン15及びフローティングバネ42の詳細な構成については、後述する。
[電磁ブレーキ装置]
次に、電磁ブレーキ装置10について説明する。
電磁ブレーキ装置10は、ボディ21と、電磁駆動部22と、第1ブレーキシュー23と、第2ブレーキシュー24と、規制ピン15と、フローティングバネ42とを有している。
[支持枠]
ボディ21は、枠体26と、支持板27とを有している。枠体26は、ブレーキディスク5の周縁部の一部を覆う形状に形成されている。枠体26におけるブレーキディスク5の一面5aと対向する内壁面26aには、第1ブレーキシュー23が取り付けられている。第1ブレーキシュー23は、ブレーキ軸23aと、ブレーキパッド23bとを有している。ブレーキ軸23aは、内壁面26aに固定されている。そして、ブレーキパッド23bは、ブレーキディスク5の一面5aと対向する。また、枠体26には、支持板27が連続して形成されている。
支持板27は、略平板状に形成されている。支持板27は、ブレーキディスク5における一面5aとは反対側の他面5bと対向する。また、支持板27の一部は、ブレーキディスク5を挟んで、枠体26の内壁面26aと対向する。支持板27は、2つのガイドピン軸受け部27aが設けられている。ガイドピン軸受け部27aは、支持板27における外縁部に形成されている。また、支持板27の外縁部は、支持部9におけるアーム片11とガイド板12の間に挿入される。そして、ガイドピン軸受け部27aには、ガイドピン13が摺動可能に挿入される。これにより、ボディ21は、2つのガイドピン13を介してアーム片11に移動可能に支持される。
さらに、支持板27における枠体26の内壁面26aと対向する箇所には、貫通孔27bが形成されている。貫通孔27bには、第2ブレーキシュー24のブレーキ軸24aが貫通している。
そして、支持板27におけるブレーキディスク5の他面5bと対向する一面と反対側の他面には、電磁駆動部22が配置されている。
[電磁駆動部]
次に電磁駆動部22について、図4から図7を参照して説明する。
図5は、電磁駆動部22を構成する電磁コア31を示す平面図である。
図4に示すように、電磁駆動部22は、電磁コア31と、電磁コア31と対向する可動部材32と、電磁コイル37と、複数の付勢バネ38とを有している。
可動部材32は、略円形をなす平板状に形成されている。可動部材32には、2つの挿通孔32a、32aが形成されている。また、可動部材32には、第2ブレーキシュー24が取り付けられている。
第2ブレーキシュー24は、ブレーキ軸24aと、ブレーキパッド24bとを有している。ブレーキ軸24aは、可動部材32の半径方向の略中央に取り付けられており、可動部材32の軸方向の一端から他端にかけて貫通している。また、ブレーキ軸24aにおける軸方向の一端部は、支持板27の貫通孔27bを貫通している。そして、ブレーキ軸24aの軸方向の一端部には、ブレーキパッド24bが設けられている。
ブレーキパッド24bは、ブレーキディスク5の他面5bと対向する。また、ブレーキパッド24bは、ブレーキディスク5を間に挟んで、第1ブレーキシュー23のブレーキパッド23bと対向して配置される。そして、巻上機100に停止時には、第1ブレーキシュー23のブレーキパッド23bと第2ブレーキシュー24のブレーキパッド24bにより、ブレーキディスク5が挟持され、巻上機100におけるブレーキディスク5及び綱車4が制動される。
ブレーキ軸24aの軸方向の他端部、すなわち可動部材32における電磁コア31と対向する対向面32bから突出する端部は、電磁コア31に向けて突出している。
電磁コア31は、突出部33と、フランジ部34と、バネ受け板41とを有している。突出部33は、略円柱状に形成されている。突出部33には、円環状の取付溝部33aと、軸支持孔33cが形成されている。取付溝部33aは、突出部33における可動部材32の対向面32bと対向する磁極面33bから可動部材32と離間する方向に向けて凹んだ凹部である。この取付溝部33aには、電磁コイル37が固定樹脂等の固定手段により固定されている。
電磁コイル37は、所定の巻数で巻回されている。電磁コイル37には、不図示の制御部により制御されて電圧が印加される。電磁コイル37に電圧が印加されることにより、電磁コア31と電磁コイル37で電磁石が構成される。そして、電磁コア31における可動部材32と対向する磁極面33bが、可動部材32を吸着する吸着面となる。
また、磁極面33bには、2つの連結部材35が突出している。連結部材35は、可動部材32の挿通孔32aを貫通し、ボディ21の支持板27に固定される。これにより、電磁コア31は、連結部材35を介してボディ21と共に移動する。
軸支持孔33cは、磁極面33bの半径方向の略中央に形成されている。そして、軸支持孔33cは、突出部33の軸方向の一端から他端にかけて貫通し、さらに後述するフランジ部34を貫通している。この軸支持孔33cには、可動部材32に設けた第2ブレーキシュー24のブレーキ軸24aが摺動可能に挿入される。これにより、可動部材32は、第2ブレーキシュー24を介して電磁コア31に接近及び離間可能に支持される。
フランジ部34は、突出部33における軸方向の他端部、すなわち磁極面33bと反対側の面に連続して形成されている。フランジ部34は、略円板状に形成されており、突出部33の軸方向の他端部から半径方向の外側に向けて突出している。そして、図5に示すように、フランジ部34の直径は、突出部33の直径よりも大きく設定されている。また、フランジ部34の直径は、可動部材32の直径と略等しくなるように設定されている。そのため、突出部33の直径は、可動部材32の直径よりも小さく設定されている。なお、突出部33の直径、すなわち磁極面33bの直径は、電磁ブレーキ装置10に求められる電磁吸引力に応じて設定される。
可動部材32の直径よりも小さい直径を有する突出部33により、電磁コア31のフランジ部34と可動部材32の対向面32bの間、すなわち突出部33の周辺部には、空間部S1が形成される。この空間部S1には、一対のアーム片11、11に取り付けられた取付板16が挿入される。
フランジ部34には、複数の凹部34aが形成されている。複数の凹部34aは、フランジ部34における可動部材32の対向する一面に形成されている。複数の凹部34aは、フランジ部34におけるアーム片11の取付板16と対向する箇所、すなわち後述する規制ピン15及びフローティングバネ42を避けて配置されている。具体的には、複数の凹部34aは、フランジ部34の上下方向における上部と下部を除く水平方向の両側に左右対称となるように形成されている。
なお、本例では、図5において一対のアーム片11、11が電磁コア31を間に挟んで上下方向に対向するため、複数の凹部34aをフランジ部34の上下方向の上部と下部を除く箇所に設けた例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、一対のアーム片11、11が水平方向で対向する場合、複数の凹部34aは、フランジ部34における水平方向の両側を除く箇所に設けられる。すなわち、複数の凹部34aが設けられる箇所は、一対のアーム片11、11が配置される位置に応じて設定される。
この複数の凹部34aには、付勢バネ38が配置されている。付勢バネ38は、フランジ部34の凹部34aに取り付けられて、フランジ部34と可動部材32の間に介在される。すなわち、付勢バネ38の一端部は、可動部材32の対向面32bに当接し、付勢バネ38の他端部は、凹部34aに配置される。そして、付勢バネ38は、所定の付勢力により可動部材32を電磁コア31から離間させる方向に付勢する。
また、上述したように複数の凹部34aは、水平方向の両側に左右対称となるように形成されているため、複数の付勢バネ38もフランジ部34の水平方向の両側に左右対称となるように配置される。これにより、複数の付勢バネ38で可動部材32をがたつくことなくバランスよく付勢することができる。
さらに、付勢バネ38をフランジ部34に配置し、吸着面となる突出部33の磁極面33bには付勢バネ38が配置されていない。これにより、付勢バネ38によって電磁コア31の電磁吸引力が低下することを防ぐことができる。
図6は、フランジ部34における取付板16と対向する箇所を示す平面図、図7は、図6に示す位置の電磁コア31及び可動部材32を示す断面図である。
図6及び図7に示すように、また、フランジ部34における取付板16と対向する箇所、すなわち上下方向の上部と下部には、切り欠き部34bが形成されている。切り欠き部34bは、フランジ部34の軸方向の一端から他端にかけて切り欠くことで形成されている。
また、フランジ部34におけり切り欠き部34bには、バネ受け板41が固定ボルト36を介して固定されている。バネ受け板41は、フランジ部34における可動部材32の対向面32bと対向する一面とは反対側の他面に配置されている。そして、バネ受け板41は、切り欠き部34bで形成されたフランジ部34の他面側の開口を覆っている。
バネ受け板41は、略平板状に形成されている。このバネ受け板41には、調整孔41aが開口している。
[規制部材及び弾発部材]
次に、取付板16、規制ピン15及びフローティングバネ42について説明する。
図6及び図7に示すように、取付板16は、平板状に形成されている。取付板16は、アーム片11の端部に固定ボルト17を介して固定されている。そして、取付板16におけるアーム片11側の端部とは反対側の先端部は、フランジ部34と、可動部材32の間に形成された空間部S1に挿入されている。
また、取付板16の先端部には、規制ピン15が固定ナット19を介して固定されている。規制ピン15の頭部15aは、取付板16におけるフランジ部34と対向する一面から突出している。また、規制ピン15の軸部15bは、取付板16における可動部材32の対向面32bと対向する一面から突出している。
また、規制ピン15の頭部15aと取付板16の間には、固定ナット19が配置される。さらに、固定ナット19における取付板16とは反対側の一面には、バネ受け片18が配置されている。バネ受け片18とバネ受け板41の間には、弾発部材の一例を示すフローティングバネ42が介在される。そして、電磁コア31は、フローティングバネ42によって可動部材32から離間する方向、すなわち第1ブレーキシュー23をブレーキディスク5の一面5aに当接させる方向に付勢される。
また、フローティングバネ42は、規制ピン15の同軸上に配置される。フローティングバネ42の一端部は、バネ受け片18に当接し、フローティングバネ42の他端部は、バネ受け板41に当接している。そして、フローティングバネ42の一端部は、規制ピン15の頭部15aの周囲を覆っている。その結果、フローティングバネ42が、バネ受け板41とバネ受け片18との間から抜け落ちることを規制ピン15の頭部15aで防ぐことができる。
さらに、フローティングバネ42の一端部がバネ受け片18に当接することで、規制ピン15を固定する固定ナット19の側方が開放されている。バネ受け板41に設けた調整孔41aは、規制ピン15の頭部15aを臨む。これにより、規制ピン15における可動部材32に向けての突出長さを調整する作業を容易に行うことができる。
また、本例の電磁ブレーキ装置10によれば、図5に示すように、フローティングバネ42及び規制ピン15が電磁コア31の投影面積内に収容されている。これにより、フローティングバネ42や規制ピン15を取り付けるために、ボディ21の支持板27を大きくする必要がなくなる。その結果、ボディ21及び電磁ブレーキ装置10の小型化を図ることができる。
さらに、ボディ21の小型化を行うことで、支持板27と固定部材7のアーム片11との隙間を大きくすることができる。そのため、支持板27とアーム片11との隙間に作業者の手や工具が入り易くなり、電磁ブレーキ装置10のメンテナンス作業を容易に行うことができる。さらに、ボディ21の小型化を図ることで、電磁ブレーキ装置10全体の小型化や、この電磁ブレーキ装置10が取り付けられる巻上機100の小型化も図ることができる。その結果、機械室160や昇降路110の壁面と巻上機100との隙間の間隔を広げることができ、従来では取り付けられなかった箇所に電磁ブレーキ装置10を配置することができる。
また、本例では、フローティングバネ42と規制ピン15を、取付板16を介してアーム片11に取り付けている。これにより、小型化を図った電磁ブレーキ装置10を、既存の固定部材7に取り付けることができる。
また、本例での電磁ブレーキ装置10では、弾発部材としてコイルバネからなるフローティングバネ42を適用した例を説明したが、これに限定されるものではない。弾発部材としては、所定の付勢力を有する弾性部材であればよく、例えば、ゴム等その他各種の弾性部材を適用してもよい。
さらに、フローティングバネ42と規制ピン15を同軸上に配置した例を説明したが、これに限定されるものではない。フローティングバネ42と規制ピン15は、電磁コア31のフランジ部34における可動部材32と対向する一面の範囲内に配置されていればよい。そのため、フランジ部34の一面と対向する範囲内において、フローティングバネ42と規制ピン15を、異なる位置に配置してもよい。
また、フローティングバネ42を配置するためにフランジ部34に切り欠き部34bを形成し、バネ受け板41を設けた例を説明したが、これに限定されるものではない。フランジ部34と可動部材32との間の空間部S1の間隔が十分に広い場合は、切り欠き部34bを設けずに、フローティングバネ42の他端部をフランジ部34の一面に載置させてもよい。
1−2.電磁ブレーキ装置の動作例
次に上述した構成を有する電磁ブレーキ装置10の動作例について図4、図8及び図9を参照して説明する。
図8及び図9は、電磁ブレーキ装置10の動作例を示す断面図である。
ここでは、ブレーキディスク5及び綱車4を制動した状態から、制動を解除した状態への動作について説明する。
まず、図4に示すように、巻上機100(図2参照)の停止時には、電磁コイル37には電圧が印加されておらず、電磁コイル37及び電磁コア31の磁性は、消去されている。また、可動部材32は、付勢バネ38により電磁コア31から離間する方向に付勢されている。そのため、可動部材32の対向面32bと電磁コア31の磁極面33bとの間には、隙間G1が形成されている。
そして、可動部材32に取り付けられた第2ブレーキシュー24のブレーキパッド24bがブレーキディスク5の他面5bに押し付けられている。第2ブレーキシュー24のブレーキパッド24bがブレーキディスク5の他面5bに押し付けられることで、可動部材32における電磁コア31から離間する方向、すなわち回転軸8(図3参照)の軸方向の一側への移動が停止する。
そのため、電磁コア31は、付勢バネ38により可動部材32から離間する方向に付勢されて、ブレーキディスク5の他面5bから離間する方向に移動する。そして、連結部材35を介して電磁コア31に連結されているボディ21も電磁コア31と共に、回転軸8(図3参照)の軸方向の他側へ移動する。これにより、ボディ21に設けた第1ブレーキシュー23のブレーキパッド23bがブレーキディスク5の一面5aに押し付けられる。その結果、ブレーキディスク5が第1ブレーキシュー23と第2ブレーキシュー24に挟持され、ブレーキディスク5及び綱車4が制動される。
これに対して、巻上機100の運転時には、電磁コイル37に所定の電圧が印加され、電磁コア31が励磁される。これにより、電磁コア31には、付勢バネ38の付勢力を超える電磁吸引力が付与される。そのため、図8に示すように、可動部材32は、付勢バネ38の付勢力に抗して電磁コア31の磁極面33bに吸引される。そして、可動部材32が電磁コア31に接近する方向、すなわち回転軸8(図3参照)の軸方向の他側へ移動することで、第2ブレーキシュー24のブレーキパッド24bがブレーキディスク5の他面5bから離間する。
また、可動部材32が電磁コア31に接近する方向に所定の長さ移動すると、可動部材32の対向面32bが規制ピン15に当接する。これにより、可動部材32における電磁コア31に接近する方向への移動が停止する。このとき、第2ブレーキシュー24のブレーキパッド24bと、ブレーキディスク5の他面5bとの間には、隙間G2が形成される。
なお、可動部材32の対向面32bと電磁コア31の磁極面33bとの間には、まだ隙間G3が形成されている。そして、可動部材32には、電磁コア31及び電磁コイル37の電磁吸引力が作用しつづける。上述したように、可動部材32は、規制ピン15により移動が規制されている。そのため、電磁コア31及び電磁コイル37に生じた電磁吸引力は、電磁コア31に作用し、電磁コア31が可動部材32に接近する方向、すなわち回転軸8(図3参照)の軸方向の一側へ移動する。また、連結部材35を介して電磁コア31に連結されているボディ21も電磁コア31と共に、回転軸8(図3参照)の軸方向の一側へ移動する。そして、電磁コア31の磁極面33bと可動部材32の対向面32bが接触する。
これにより、図9に示すように、ボディ21に設けた第1ブレーキシュー23のブレーキパッド23bがブレーキディスク5の一面5aから離間する。このとき、第1ブレーキシュー23のブレーキパッド23bと、ブレーキディスク5の一面5aとの間には、隙間G4が形成されている。第1ブレーキシュー23のブレーキパッド23b及び第2ブレーキシュー24のブレーキパッド24bがブレーキディスク5から離間することで、電磁ブレーキ装置10によるブレーキディスク5及び綱車4の制動が解除される。これにより、電磁ブレーキ装置10の動作が完了する。
なお、上述したように、電磁コア31及びこの電磁コア31と連結されたボディ21は、フローティングバネ42により、第1ブレーキシュー23をブレーキディスク5の一面5aに当接させる方向に付勢されている。このフローティングバネ42の付勢力により、ボディ21が回転軸8(図3参照)の軸方向の一側へ過大に移動することを防ぐことができる。これにより、隙間G4の間隔と隙間G2の間隔を略等しくすることができる。その結果、制動時や制動解除時に、第1ブレーキシュー23と第2ブレーキシュー24における片側のブレーキパッドのみがブレーキディスク5に当接する、いわゆるブレーキパッドの片当たりが生じることを防ぐことができる。
なお、図9に示す状態から、図4に示す制動状態に戻る動作は、電磁コイル37への通電が停止し、電磁コア31及び電磁コイル37の磁性が消去される。なそして、上述した動作と反対の動作を行うことで達成されるため、その説明は省略する。
2.第2の実施の形態例
次に、第2の実施の形態例にかかる巻上機及び電磁ブレーキ装置について図10を参照して説明する。
図10は、巻上機及び電磁ブレーキ装置を示す断面図である。
この第2の実施の形態例にかかる巻上機及び電磁ブレーキ装置50が異なる点は、固定部材7のアーム片と、弾発部材及び規制部材と取り付ける位置である。そのため、ここでは、アーム片、弾発部材及び規制部材について説明し、第1の実施の形態例にかかる巻上機100及び電磁ブレーキ装置10と共通する部分については同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図10に示すように、電磁ブレーキ装置50は、一対のアーム片51、51に取り付けられている。電磁ブレーキ装置50は、ボディ21と、電磁駆動部22と、第1ブレーキシュー23と、第2ブレーキシュー24と、を有している。電磁駆動部22は、可動部材32と、電磁コア31とを備えている。
また、電磁コア31は、突出部33と、フランジ部34と、バネ受け板41とを有している。フランジ部34と可動部材32との間には、空間部S1が形成されている。そして、一対のアーム片51、51における互いに対向する側の端部は、空間部S1に挿入されている。また、アーム片51の端部には、規制部材の一例を示す規制ピン15と、弾発部材の一例を示すフローティングバネ42が設けられている。
この第2の実施の形態例にかかる電磁ブレーキ装置50及び巻上機によれば、一対のアーム片51、51の端部を互いに近づけることができ、一対のアーム片51、51の間隔を狭めることができる。その結果、電磁ブレーキ装置50だけでなく、この電磁ブレーキ装置50を支持する固定部材の小型化も図ることができる。
その他の構成は、上述した第1の実施の形態例にかかる巻上機100及び電磁ブレーキ装置10と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する巻上機及び電磁ブレーキ装置50によっても、上述した第1の実施の形態例にかかる巻上機100及び電磁ブレーキ装置10と同様の作用及び効果を得ることができる。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。上述した実施の形態例では、巻上機100を昇降路110の頂部に設けた機械室160に配置した例を説明したが、これに限定されるものではない。エレベーターとしては、例えば、昇降路内に機械室を有しない、いわゆる機械室レスエレベーターに適用してもよい。
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。
1…エレベーター、 2…マシンベース、 3…駆動モータ、 4…綱車、 5…ブレーキディスク、 5a…一面、 5b…他面、 7…固定部材、 8…回転軸、 9…支持部、 10…電磁ブレーキ装置、 11、51…アーム片、 12…ガイド板、 13…ガイドピン、 15…規制ピン(規制部材)、 15a…頭部、 15b…軸部、 16…取付板、 18…バネ受け片、 19…固定ナット、 21…ボディ、 22…電磁駆動部、 23…第1ブレーキシュー、 23a…ブレーキ軸、 23b…ブレーキパッド、 24…第2ブレーキシュー、 24a…ブレーキ軸、 24b…ブレーキパッド、 26…枠体、 26a…内壁面、 27…支持板、 27a…ガイドピン軸受け部、 27b…貫通孔、 31…電磁コア、 32…可動部材、 32a…挿通孔、 32b…対向面、 33…突出部、 33a…取付溝部、 33b…磁極面、 33c…軸支持孔、 34…フランジ部、 34a…凹部、 35…連結部材、 37…電磁コイル、 41…バネ受け板、 41a…調整孔、 42…フローティングバネ(弾発部材)、 100…巻上機、 120…乗りかご、 110…昇降路、 130…ロープ、 140…釣合錘、 150…反らせ車、 S1…空間部

Claims (6)

  1. ロープが巻き掛けられる綱車を有する巻上機において、
    前記綱車に固定され、前記綱車と共に回転するブレーキディスクと、
    前記ブレーキディスクを挟持する第1ブレーキシュー及び第2ブレーキシューを有し、前記綱車の駆動を制動する電磁ブレーキ装置と、
    前記電磁ブレーキ装置を支持し、互いに対向する一対のアーム片を有する固定部材と、
    を備え、
    前記電磁ブレーキ装置は、
    前記ブレーキディスクの一部を覆い、かつ前記第1ブレーキシューが設けられ、前記一対のアーム片に移動可能に支持されるボディと、
    前記第2ブレーキシューが設けられた可動部材と、
    前記可動部材と対向し、前記ボディと連結部材を介して連結される電磁コアと、
    前記可動部材における前記電磁コアに接近する方向への移動を規制する規制部材と
    前記電磁コアを介して前記第1ブレーキシューを前記ブレーキディスクに当接させる方向に付勢する弾発部材と、を備え、
    前記電磁コアは、
    前記可動部材と対向する磁極面を有し、前記磁極面の外径が、前記可動部材における前記磁極面と対向する対向面の外径よりも小さく設定された突出部と、
    前記突出部における前記磁極面とは反対側の端部から連続し、前記磁極面の外径よりも大きな外径を有するフランジ部と、を有し、
    前記規制部材及び前記弾発部材は、前記可動部材と前記フランジ部との間に形成された空間部において前記フランジ部と対向する箇所に配置される
    巻上機。
  2. 前記弾発部材は、前記規制部材の同軸上に配置される
    請求項1に記載の巻上機。
  3. 前記規制部材と前記弾発部材は、前記一対のアーム片に取付板を介して配置される
    請求項1に記載の巻上機。
  4. 前記一対のアーム片における互いに対向する側の端部は、前記空間部に配置され、
    前記規制部材と前記弾発部材は、前記端部に配置される
    請求項1に記載の巻上機。
  5. 前記フランジ部には、前記可動部材を前記電磁コアから離間する方向に付勢する複数の付勢ばねが設けられ、
    前記複数の付勢ばねは、前記フランジ部における前記規制部材及び前記弾発部材が配置された箇所を避けて配置される
    請求項1に記載の巻上機。
  6. 昇降路内を昇降する乗りかごを備えたエレベーターにおいて、
    前記乗りかごに連結されたロープと、
    前記ロープが巻き掛けられる綱車を有し、前記ロープを介して前記乗りかごを昇降させる巻上機と、を備え、
    前記巻上機は、
    前記綱車に固定され、前記綱車と共に回転するブレーキディスクと、
    前記ブレーキディスクを挟持する第1ブレーキシュー及び第2ブレーキシューを有し、前記綱車の駆動を制動する電磁ブレーキ装置と、
    前記電磁ブレーキ装置を支持し、互いに対向する一対のアーム片を有する固定部材と、
    を備え、
    前記電磁ブレーキ装置は、
    前記ブレーキディスクの一部を覆い、かつ前記第1ブレーキシューが設けられ、前記一対のアーム片に移動可能に支持されるボディと、
    前記第2ブレーキシューが設けられた可動部材と、
    前記可動部材と対向し、前記ボディと連結部材を介して連結される電磁コアと、
    前記可動部材における前記電磁コアに接近する方向への移動を規制する規制部材と
    前記電磁コアを介して前記第1ブレーキシューを前記ブレーキディスクに当接させる方向に付勢する弾発部材と、を備え、
    前記電磁コアは、
    前記可動部材と対向する磁極面を有し、前記磁極面の外径が、前記可動部材における前記磁極面と対向する対向面の外径よりも小さく設定された突出部と、
    前記突出部における前記磁極面とは反対側の端部から連続し、前記磁極面の外径よりも大きな外径を有するフランジ部と、を有し、
    前記規制部材及び前記弾発部材は、前記可動部材と前記フランジ部との間に形成された空間部において前記フランジ部と対向する箇所に配置される
    エレベーター。
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