以下、本発明の接続デバイスおよび画像表示システムを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の好適な実施形態に係る画像表示システムの構成図である。図2は、図1に示す画像生成部で生成されるマルチ画像のイメージ図である。図3は、画像表示端末およびそれに接続される接続デバイスを示す平面図である。図4および図5は、それぞれ、画像表示システムで用いる通信方法を示す図である。図6は、第1表示状態の画像表示端末を示す平面図である。図7および図8は、それぞれ、図2に示すマルチ画像を分割する方法を説明するための図である。図9ないし図11は、それぞれ、第1表示状態の画像表示端末を示す平面図である。図12は、第1表示状態から第2表示状態への切り替えを示す画像表示端末の平面図である。図13は、画像表示端末と接続デバイスとの間に接続される変換コネクタを示す平面図である。図14は、図1に示す画像表示システムの変形例を示す構成図である。図15は、集計部に記憶されるデータを示すイメージ図である。
以下では、接続デバイスおよび画像表示システムについて、2人のメンバーA、BからなるアイドルグループX(アーティスト)のライブコンサートを例に挙げて説明する。ただし、本発明の接続デバイスおよび画像表示システムを用いる環境としては、ライブコンサート、クラシックコンサート、フィルムコンサート等の各種コンサートに限定されず、例えば、オペラ、ミュージカル、歌舞伎等の演劇、サーカス、野球、サッカー、ラグビー、競馬、陸上、ゴルフ、バスケットボール、マラソン、相撲、柔道、体操、フィギュアスケート、モータースポーツ、ボクシング等の格闘技等の各種スポーツ(屋内、屋外を問わない。)の試合、モーターショー、ゲームショー、医療機器、産業機器等の展示会等の各種イベント等であってもよい。
まず、コンサートホールの設備について簡単に説明すると、コンサートホールにはアイドルグループXが登るステージと、アイドルグループXを様々な角度から撮影(撮像)する複数のカメラCAと、大型スクリーンと、が設置されている。複数のカメラCAで撮影された画像は、例えば、大型スクリーンに映し出されたり、他の会場へのライブ中継に用いられたり、後に放映されるテレビプログラムに用いられたり、後に発売するDVD、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)等の記録メディアの制作に用いられたりする。なお、大型スクリーンには複数のカメラから得られた画像の中から担当者が選択した画像が映し出されるようになっている。そのため、各観客からしてみれば、大型スクリーンに自分が見たい画像(例えば、自分のファンであるメンバーの画像)が映し出されるとは限らない。以上のような構成は、従来からある一般的なライブコンサートのシステムであり、本発明の接続デバイスおよび画像表示システムの優れている所は、このような従来からある一般的なライブコンサートのシステムに簡単に組み込むことができる点にある。
以下、このような本発明の接続デバイスおよび画像表示システムについて詳細に説明する。なお、本明細書中の「画像」は、動画(映像)および静止画の両者を含んでおり、どちらであってもよい。
画像表示システム100は、簡単に説明すれば、画像表示端末200にそれを使用する観客一人ひとりに合った画像をリアルタイムで配信するシステムである。このような画像表示システム100によれば、例えば、席がステージから遠くてアイドルグループXがよく見えない場合や、前の席の観客の背が高くてアイドルグループXがよく見えない場合等でも、画像表示端末200によってアイドルグループXを見ることができる。また、例えば、肉眼では確認できないような、メンバーA、Bの表情や演奏テクニック(例えば、ギター演奏の手元)を見ることもできる。そのため、観客にライブコンサートをより楽しんでもらうことができる。
なお、画像表示端末200としては、特に限定されず、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、観客の頭部に装着するヘッドマウントディスレイ、観客の眼球に装着するコンタクトレンズ型の表示装置、フィルム型の表示装置、例えば時計のように腕に装着するウェアラブル端末、観客の前(例えば、前方の席の背もたれの背面)に設置された備え付けのモニター、3Dホログラム等を用いることができる。
また、画像表示端末200は、観客個人が所有する端末であってもよいし、ライブコンサートの主催者(関係者を含む)が提供(貸与、譲渡)する端末であってもよい。本実施形態では、画像表示端末200として、観客個人が所有するスマートフォンを用いる場合について代表して説明する。広く普及しているスマートフォンを画像表示端末200として用いることで、より多くの観客に画像表示システム100を提供することができる。また、観客個人が所有する端末を画像表示端末200として用いることで、画像表示システム100のコストを低減することができる。
なお、ライブコンサートの主催者が観客に画像表示端末200を貸与する場合、ライブコンサート開始前に会場にて希望する観客に画像表示端末200を貸与し、ライブコンサート終了後に会場にて画像表示端末200を返却してもらえばよいが、貸与時に補償金を預かり、返却時に補償金を返却するといった方法をとるのが好ましい。このような方法によれば、例えば、観客が画像表示端末200を返却せずにそのまま持ち帰ってしまうといった弊害を抑制することができる。
以上、画像表示端末200について説明した。このような画像表示端末200を用いて実施される画像表示システム100は、カメラCAで撮像された画像を画像表示端末200で表示できるように構成されている。より具体的には、画像表示システム100は、複数のカメラCAで撮像された複数の画像を取得し、取得した2つ以上の画像を画像表示端末200に表示する第1表示状態(マルチ画像表示状態)と、第1表示状態で表示された2つ以上の画像から選択された画像を表示する第2表示状態(選択画像表示状態)と、を取り得ることができるように構成されている。
このような画像表示システム100は、図1に示すように、複数のカメラCAからの画像(ライブ映像)を取得する画像取得部110と、画像取得部110が取得した複数のカメラCAからの複数の画像からマルチ画像信号を生成する画像生成部120と、画像生成部120で生成したマルチ画像信号をストリーミング配信(送信)する配信部130(送信部)と、ネットワーク140と、画像表示端末200に接続して用いられる接続デバイス150と、各画像表示端末200のセッションデータ等を記憶するデータサーバ160と、を有している。
画像取得部110は、複数のカメラCAからの画像を取得する。なお、画像取得部110が取得する画像の数としては、特に限定されず、ライブコンサートの規模、アーティストのメンバー数等によって適宜設定することができる。また、画像取得部110は、設置された全てのカメラCAから画像を取得してもよいし、選択した一部のカメラCAから画像を取得してもよい。また、選択した一部のカメラCAから画像を取得する場合、カメラCAの選択をライブコンサート中に自由に変更できるようになっていてもよい。
画像生成部120は、画像取得部110が取得した複数のカメラCAからの複数の画像からマルチ画像MS(マルチ画像の画像データ)を生成する。すなわち、マルチ画像MSは、1つの画像に複数のカメラCAの画像を含んでいる。また、マルチ画像MSに含まれる複数の画像は、互いに同期がとられている。すなわち、マルチ画像MSには、実質的に同時刻の複数の画像が含まれている。
このようなマルチ画像MSは、例えば、図2に示すような構成とすることができる。図2に示すマルチ画像MSは、縦×横=2×4に分割された計8つの画像領域S1〜S8を有し、画像領域S1〜S8には、それぞれ、画像P1〜P8が表示されるようになっている。なお、画像P1〜P8は、それぞれ、画像取得部110が取得した複数の画像のいずれかである。
例えば、画像取得部110が8台のカメラCAから画像を取得している場合には、これら全ての画像が画像P1〜P8として画像領域S1〜S8に表示される。また、画像取得部110が9台以上のカメラCAから画像を取得している場合には、これら画像のうちから選択された8つの画像が画像P1〜P8として画像領域S1〜S8に表示される。なお、画像領域S1〜S8には、それぞれ、別の画像を選択するのが好ましいが、画像領域S1〜S8の少なくとも2つの領域で同じ画像を選択してもよい。また、マルチ画像MSに含まれる画像領域の数としては、特に限定されず、2〜7つであってもよいし、9つ以上であってもよい。
配信部130は、画像生成部120で生成したマルチ画像MSをライブストリーミング用にエンコードし、ネットワーク140を介してストリーミング配信する。なお、ネットワーク140としては、特に限定されず、無線、有線を問わない。ただし、例えば、Wi−Fi(登録商標)等の無線LAN(ローカルエリアネットワーク)を用いることが好ましい。また、ライブコンサート会場に常設されているネットワークであってもよいし、ライブコンサートの主催者が設置したネットワークであってもよい。
このように、画像P1〜P8が含まれるマルチ画像MSを配信することで、例えば、複数のカメラCAから取得した画像をそれぞれ配信する場合と比較して、通信データ容量を抑えることができる。そのため、よりスムーズでかつ安定した配信が可能となる。
接続デバイス150は、画像表示端末200に接続して用いられるデバイスであり、図3に示すように、画像表示端末200上で起動させるアプリケーション151(プログラム)と、マルチ画像MSを送受信する通信部152と、記憶部153と、バッテリー154と、画像表示端末200と接続するコネクタ155と、規制部157と、を有している。
ここで、接続デバイス150では、コネクタ155を画像表示端末200に接続するだけで、画像表示端末200上でアプリケーション151が起動されることが好ましい。すなわち、接続デバイス150を画像表示端末200に接続する以外に、観客個人が手動でアプリケーション151を画像表示端末200にインストールしたり、手動でアプリケーション151の各種セッティングを行ったりすることなく、画像表示端末200上でアプリケーション151が起動されることが好ましい。これにより、接続デバイス150を用いる観客全員が、混乱なく、アプリケーション151を使用することができる。
また、接続デバイス150は、登録された画像表示端末200以外の画像表示端末200での利用を制限する端末プロテクト機能を有している。これにより、1つの接続デバイス150が2つ以上の画像表示端末200で使い回されるのを防止することができる。そのため、画像表示システム100の提供者の利益の減少を抑制することができると共に、接続デバイス150の使用者同士の公平性を確保することができる。このような端末プロテクト機能の仕組みとしては、例えば、最初に接続された画像表示端末200の識別IDを取得、登録し、その後は、登録された識別IDの画像表示端末200でしか使用できないようにすることが挙げられる。なお、このような端末プロテクト機能は、有していなくてもよい。また、1つの接続デバイス150で使用可能な画像表示端末200の数は、1つに限定されず、2つ以上であってもよい。
また、接続デバイス150は、登録されたイベント以外でのアプリケーション151の利用を制限するイベントプロテクト機能を有している。これにより、アプリケーション151が異なるイベントに使い回されるのを防止することができる。そのため、画像表示システム100の提供者の利益の減少を抑制することができると共に、接続デバイス150の使用者同士の公平性を確保することができる。なお、イベントプロテクト機能は、有していなくてもよい。
次に、図4に基づいて、画像表示端末200および接続デバイス150を用いた通信方法について説明する。
図4に示す通信方法は、まず、無線LAN通信部を有し、ネットワーク140と接続可能な複数の画像表示端末200の中から、一部の画像表示端末200を親ノード200A(上位端末)として選択する。なお、親ノード200Aとしては、例えば、ネットワーク140へのアクセスポイントに近い等、ネットワーク140との通信状態が良好な画像表示端末200が選ばれる。
例えば、画像表示端末200上でアプリケーション151を起動させたときに、その画像表示端末200とネットワーク140との接続状態を確認し、接続状態の良い画像表示端末200を親ノード200Aとして選択してもよい。また、例えば、画像表示端末200がGPS機能を有していれば、当該GPS機能を用いて、画像表示端末200とアクセスポイントとの距離を求め、距離の近い画像表示端末200を親ノード200Aとして選択してもよい。なお、接続デバイス150がGPS機能を有し、画像表示端末200の代わりにアクセスポイントとの距離を求めるようになっていてもよい。ここで、通信環境は、周囲の状況(環境)によって経時的に変化するため、定期的に、親ノード200Aの選択をし直すことが好ましい。
このようにして選択された親ノード200Aは、無線LAN通信部によってネットワーク140に接続され、ネットワーク140を介してマルチ画像MSを受信する。一方、親ノード200A以外の画像表示端末200は、子ノード200B(下位端末)とされ、各子ノード200Bは、接続デバイス150が有する規制部157によって、ネットワーク140との接続が規制される。すなわち、子ノード200Bは、ネットワーク140と接続されない。これにより、親ノード200A以外の画像表示端末200のネットワーク140へのアクセスを防止することができる。そのため、ネットワーク140に接続される画像表示端末200の数を制限することができ、ネットワーク140の通信速度の低下、ダウン(パンク)といった通信障害の発生を抑制することができる。
なお、子ノード200Bでは、規制部157によってネットワーク140との接続が自動的に規制されるようになっているのが好ましい。また、親ノード200Aの数としては、特に限定されず、ネットワーク140の性能等によって適宜設定することができる。
一方、全ての画像表示端末200は、接続デバイス150の通信部152によって互いに接続されている。通信部152は、例えば、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信(ネットワーク140を介さない通信)により互いに接続可能に構成されている。
そして、通信部152で構築されるネットワーク170を用いて、親ノード200Aは、親ノード200A同士でマルチ画像MSの受信状況を確認、キャッシュ(記憶)し合いながら、受信したマルチ画像MSを子ノード200Bに送信する。一方で、子ノード200Bは、子ノード200B同士で親ノード200Aからのマルチ画像MSの受信状況を確認、キャッシュし合いながら、マルチ画像MSを互いに送り合う。すなわち、複数の画像表示端末200が、ネットワーク170を介して、互いにデータを補いながらマルチ画像MSを送受信する。なお、ネットワーク170は、多数の画像表示端末200をつなぐネットワークの総体として捉えることもできるし、例えば、2つの親ノード200A同士(2つの子ノード200B同士、1つの親ノード200Aと1つの子ノード200B)をつなぐネットワークとして捉えることができる。後者の場合には、ネットワーク170が複数形成されることとなる。
このような方法によれば、ネットワーク170にさえ繋がっていれば、マルチ画像MSを受信することができる。そのため、例えば、ある画像表示端末200が、アクセスポイントから遠く離れており、ネットワーク140に接続できない状態にあっても、ネットワーク170に接続されてさえいれば、他の画像表示端末200(接続デバイス150)を介してマルチ画像MSを受信することができる。また、前述したように、複数の画像表示端末200(接続デバイス150)間で、互いに受信状況を確認、キャッシュし合っているため、例えば、図4中の親ノード200A’から子ノード200B’にマルチ画像MSを送信している最中に、何らかの原因で、これらの間でネットワーク170が遮断されたとしても(ネットワーク170をネットワークの総体として見た場合には、ネットワーク170の一部が遮断されたとしても)、別の親ノード200A”や別の子ノード200B”からネットワーク170を介して子ノード200B’にマルチ画像MSが送信される。このように、図4に示す通信方法によれば、マルチ画像MSの送受信の信頼性を高めることができる。
ここで、ライブ会場では、多くの観客(接続デバイス150)が密集することが想定されるため、ネットワーク170がより確実に構築されると共に、ネットワーク170で繋がる接続デバイス150の数も多くなる。上述のような通信方法では、画像表示端末200の数が多く、かつ、密集する程、より信頼性の高いネットワーク170が構築されるため、この点からすれば、上述のような通信方法は、ライブ会場等で用いるのに特に適していると言える。
また、別の通信方法として、例えば、図5に示すような通信方法であってもよい。この通信方法は、各画像表示端末200がネットワーク140と接続され、マルチ画像MSを受信するようになっている。なお、画像表示端末200に代わって、各接続デバイス150がネットワーク140と接続され、マルチ画像MSを受信するようになっていてもよい。
以上、通信方法として2つの例を挙げて説明したが、通信方法としては、特に限定されない。また、前述した通信方法では、画像表示端末200が通信機能を有しているが、画像表示端末200が通信機能を有していない場合も考えられる。そのため、接続デバイス150の通信部152は、ネットワーク140とも接続可能に構成されていることが好ましい。これにより、通信機能を持たない端末であっても、画像表示端末200として使用することが可能となる。
次に、アプリケーション151について説明する。アプリケーション151は、使用されるイベント毎に適切にカスタマイズされている。このようなアプリケーション151は、受信したマルチ画像MSを画像表示端末200上でライブストリーミング再生し、画像表示端末200の画面210に表示する機能を有している。なお、前述したように、マルチ画像MSは、親ノード200Aであれば、親ノード200A自身が受信し、子ノード200Bであれば、接続デバイス150が受信する。
また、アプリケーション151は、図6に示すように、複数の画像が表示されたマルチ画像Mを画面210に表示することができる。なお、以下では、説明の便宜上、マルチ画像Mが表示された状態を第1表示状態(マルチ画像表示状態)とも言う。
マルチ画像Mとしては、特に限定されないが、例えば、図6に示すように、画面210が9つの画像領域SS1〜SS9に分割されており、そのうちの1つの画像領域SS1をメイン画像とし、他の8つの画像領域SS2〜SS9をサブ画像とする構成が挙げられる。そして、サブ画像である画像領域SS2〜SS9には、受信したマルチ画像MSに含まれる画像P1〜P8が表示され、メイン画像となる画像領域SS1には、画像P1〜P8の中から選択された1つの画像(図6では画像P1)が表示される。すなわち、アプリケーション151は、マルチ画像MS(1つの画像にまとめられた画像P1〜P8)を画像P1〜P8毎に分割し、分割したそれぞれの画像P1〜P8を画像領域SS1〜SS9に割り当てて表示する。
ここで、画像領域SS1〜SS9に表示される画像を違和感なく観賞するためには、画像領域SS1〜SS9に表示される画像が互いに同期されていることが重要である。この点において、マルチ画像MSに含まれる画像P1〜P8は、前述したように互いに同期がとられているため、上述のような、マルチ画像MSを分割して画像領域SS1〜SS9に画像P1〜P8を表示する方法によれば、画像表示端末200側で画像P1〜P8の同期をとる必要がない。そのため、アプリケーション151に、画像を同期させるための機能が不要となり、アプリケーション151の簡素化を図ることができる。
また、サブ画像である画像領域SS2〜SS9は、互いに同じ大きさで表示され、メイン画像である画像領域SS1は、サブ画像である画像領域SS2〜SS9よりも大きく表示されている。このように、メイン画像を大きく表示することで、メイン画像が視認され易くなる。
なお、受信したマルチ画像MS(1つの画像にまとめられた画像P1〜P8)を9つの画像領域SS1〜SS9に分割して表示する方法としては、特に限定されないが、例えば、以下のような方法が挙げられる。
1つの方法として、画素に基づく方法が挙げられる。例えば、アプリケーション151は、マルチ画像MSのうちのどの画素領域(画素の集合体)で画像P1〜P8がそれぞれ構成されているかの情報を有する。より具体的には、アプリケーション151は、例えば、図7に示すように、マルチ画像MSが18行×64列に並ぶ画素を有し、1〜9行×1〜16列の画素領域で画像P1が構成され、1〜9行×17〜32列の画素領域で画像P2が構成され、1〜9行×33〜48列の画素領域で画像P3が構成され、1〜9行×49〜64列の画素領域で画像P4が構成され、10〜18行×1〜16列の画素領域で画像P5が構成され、10〜18行×17〜32列の画素領域で画像P6が構成され、10〜18行×33〜48列の画素領域で画像P7が構成され、10〜18行×49〜64列の画素領域で画像P8が構成されているとする情報を有する。そして、アプリケーション151は、この情報に基づいて、受信したマルチ画像MSを画像P1〜P8に分割し、分割した画像を9つの画像領域SS1〜SS9に表示する。このような方法によれば、比較的簡単に、受信したマルチ画像MSを9つの画像領域SS1〜SS9に分割して表示することができる。なお、上述の情報は、アプリケーション151が予め有していてもよいし、マルチ画像MSと共に受信してもよい。
また、別の方法として、例えば、図8に示すように、マルチ画像MSに各画像P1〜P8を区切る枠BMを設定しておき、アプリケーション151は、この枠BMを認識することにより受信したマルチ画像MSを画像P1〜P8に分割し、分割した画像を9つの画像領域SS1〜SS9に表示する。このような方法によっても、比較的簡単に、受信したマルチ画像MSを9つの画像領域SS1〜SS9に分割して表示することができる。
アプリケーション151は、上記のような処理が可能なように、例えば、受信したマルチ画像MSを上述のような方法で分割する機能と、分割した画像に対応する画像領域SS1〜SS9に表示する機能と、を有している。ただし、アプリケーション151の構成としては、特に限定されない。
また、アプリケーション151は、メイン画像とサブ画像とを切り替えることができる。すなわち、例えば、図9に示すように、メイン画像として画像P1が表示されている状態から、メイン画像として画像P8が表示されている状態へ切り替えることができる。これにより、それまでサブ画像であった映像を大きいメイン画像として視認できるため、各画像P1〜P8を鮮明に視認することができる。
メイン画像とサブ画像とを切り替える方法としては、特に限定されず、画像表示端末200や接続デバイス150の構造によっても異なる。例えば、図9に示すように、指Fによるタッチ入力が可能な場合には、タッチ入力(例えば、メイン画像としたいサブ画像をタップする方法や、メイン画像としたいサブ画像を画像領域SS1にドラッグする方法等)により切り替えることができる。また、例えば、画像表示端末200や接続デバイス150が加速度や角速度を検出可能な構成である場合には、物理的な入力(振動を与える、向きを変える等)により切り替えることができる。また、画像表示端末200や接続デバイス150に物理キーが設けられている場合には、物理キーを操作することにより切り替えることができる。
このようなマルチ画像Mの変形例として、例えば、図10および図11に示す構成が挙げられる。図10に示すマルチ画像Mは、メイン画像となる画像領域SS1が図6に示す構成よりも大きく配置されており、この画像領域SS1に重なるようにしてサブ画像となる画像領域SS2〜SS9が配置されている。一方、図11に示すマルチ画像Mは、メイン画像となる画像領域SS1が画面の最も手前側に位置しており、この画像領域SS1の奥側に重なるようにサブ画像となる画像領域SS2〜SS9が配置されている。この場合は、例えば、画面210を横方向にスクロールすることで、メイン画像を切り替えることができる。
さらに、アプリケーション151は、第1表示状態(マルチ画像表示状態)で表示された複数の画像P1〜P8から選択された画像を全画面表示することができる。なお、以下では、説明の便宜上、この状態を第2表示状態(選択画像表示状態)とも言う。
図12に示すように、第2表示状態で表示される画像は、第1表示状態で直前にメイン画像として表示されていた画像(図12では画像P1)であり、第2表示状態で表示される画像は、第1表示状態で表示されるメイン画像よりも大きい。また、第2表示状態では、選択された画像(メイン画像)以外の画像(サブ画像)は表示されない。これにより、第2表示状態において、第1表示状態でのメイン画像をさらに大きく拡大して表示することができ、サブ画像も表示されないため、メイン画像をさらに視認し易くなる(メイン画像のみに没入することができる)。
第1表示状態から第2表示状態への切り替え方法としては、特に限定されず、画像表示端末200や接続デバイス150の構造によっても異なる。例えば、画面210へのタッチ入力が可能な場合には、タッチ入力(例えば、メイン画像をダブルタップ、ロングタップする方法等)により切り替えることができる。また、例えば、画像表示端末200や接続デバイス150が加速度や角速度を検出可能な構成である場合には、物理的な入力(振動を与える、向きを変える等)により切り替えることができる。また、画像表示端末200や接続デバイス150に物理キーが設けられている場合には、物理キーを操作することにより切り替えることができる。また、第1表示状態から第2表示状態への切り替えや第2表示状態から第1表示状態への切り替えは、何度でも行うことができる。
さらに、第2表示状態では、表示された画像を拡大することができる。これにより、使用者は、画像のより細部まで視認することができる。画像を拡大する方法としては、特に限定されず、画像表示端末200や接続デバイス150の構造によっても異なる。例えば、画面210へのタッチ入力が可能な場合には、タッチ入力(例えば、ピンチアウト、ピンチイン)により拡大縮小を行うことができる。また、例えば、画像表示端末200や接続デバイス150が加速度や角速度を検出可能な構成である場合には、物理的な入力(振動を与える、向きを変える等)により拡大縮小を行うことができる。また、画像表示端末200や接続デバイス150に物理キーが設けられている場合には、物理キーを操作することにより拡大縮小を行うことができる。
また、第1表示状態に切り替えてメイン画像を変更することなく、第2表示状態で表示される画像を変更できてもよい。すなわち、第2表示状態のままで、例えば、画像P1から画像P2へ画像を変更できてもよい。これにより、アプリケーション151の操作性が向上する。画像を変更する方法としては、特に限定されず、画像表示端末200や接続デバイス150の構造によっても異なる。例えば、画面210へのタッチ入力が可能な場合には、タッチ入力(例えば、横方向または縦方向へのスクロール)により画像の変更を行うことができる。また、例えば、画像表示端末200や接続デバイス150が加速度や角速度を検出可能な構成である場合には、物理的な入力(振動を与える、向きを変える等)により画像の変更を行うことができる。また、画像表示端末200や接続デバイス150に物理キーが設けられている場合には、物理キーを操作することにより画像の変更を行うことができる。
なお、本実施形態では、第2表示状態において、メイン画像が画面全域にわたって表示されているが、第2表示状態での画像の大きさは、第1表示状態でのメイン画像の大きさよりも大きければ特に限定されない。また、本実施形態では、第2表示状態において、第1表示状態でのメイン画像が拡大表示される構成について説明したが、第2表示状態において拡大表示される画像としては、これに限定されず、サブ画像であってもよい。また、第2表示状態において拡大表示される画像としては1つに限定されず、例えば、2つの画像を拡大表示できるようになっていてもよい。
以上、第1表示状態および第2表示状態について説明したが、これらの各状態で表示される画像には音声が含まれていてもよいし、含まれていなくてもよい。ただし、音声が含まれていないことが好ましい。これにより、雑音が抑えられ、会場に響く生音を楽しむことができる。また、アプリケーション151は、例えば、第1表示状態および第2表示状態の一方だけを表示できるようになっていてもよい。
また、アプリケーション151は、例えば、画面210を、第1、第2表示状態以外の表示状態に切り替えることができてもよい。例えば、ライブコンサートのセットリストを確認できる第3表示状態に切り替えることができてもよい。これにより、観客は、ライブコンサートで歌われる曲およびその順番を容易に確認することができる。なお、第3表示状態で表示されるセットリストは、現在歌われている曲および既に歌われた曲に限定され、これから歌われる曲については表示されないことが好ましい。これにより、後に歌われる曲の秘密性が確保される。
また、アプリケーション151により、セットリストに含まれている曲(例えば、曲単体、その曲が含まれているシングルCD、その曲が含まれているアルバムCD等)を、画像表示端末200を用いてその場で購入(所謂「ネット購入」)できるようにしてもよい。このような機能を有することで、ライブコンサートの高揚感によって、販売促進に寄与することが期待される。また、観客が知らない曲の場合、その場で購入できることで、後日にその曲を思い出すことができずに購入することができなくなることを防止することもできる。
次に、記憶部153について説明する。記憶部153は、画面210に表示された画像(特に、第2表示状態で表示された画像)の履歴をセッションデータとして記憶する。記憶部153に記憶されたセッションデータは、例えば、対応する画像表示端末200がネットワーク140と接続されている際に、ネットワーク140を介してデータサーバ160に送信され、データサーバ160に保存される。
また、各接続デバイス150は、自身のセッションデータを他の接続デバイス150に送信し、反対に、他の接続デバイス150からセッションデータ受信して記憶する。つまり、各接続デバイス150は、自身を含め全接続デバイス150のセッションデータを記憶する。これにより、全接続デバイス150のセッションデータを、全接続デバイス150で共有することができる。例えば、セッションデータの一部または全部が何らかの原因でデータサーバ160に保存(更新)されなかった場合が考えられる。このような場合には、各接続デバイス150で共有しているセッションデータを用いて、互いに証明し合うことで、前述の保存(更新)できなかったセッションデータをデータサーバ160上で補完(復元)することができる。そのため、より確実に、各接続デバイス150のセッションデータをデータサーバ160に保存することができる。
また、画像表示システム100では、ライブコンサートが終了した後、観客がセッションデータに基づいた動画を見られるようになっていてもよい。具体的には、ライブコンサートの後日に、スマートフォン、PC等の通信端末からデータサーバ160にアクセスすることで、ライブコンサート中に画像表示端末200を用いて選択した画像と同じ画像を見られるようになっていてもよい。この際、画像表示システム100は、データサーバ160に保存されたセッションデータに基づいて画像を再現することができる。なお、ここで提供する画像には、画像と同期した音声が含まれていることが好ましい。前述したように、ライブコンサート中では、臨場感を楽しむために画像に音声が含まれていないことが好ましいが、逆に、ライブコンサートの終了後に見る画像には音声が含まれている方がより臨場感が増す。
このように、画像を見直すことができれば、ライブコンサートの興奮を思い出す等、ライブコンサート後にも楽しむことができる。なお、この際、ライブコンサートで用いた接続デバイス150がアクセスキーとして機能することが好ましい。すなわち、例えば、接続デバイス150が接続された通信端末以外の通信端末からのデータサーバ160へのアクセスが制限されていることが好ましい。これにより、接続デバイス150の持ち主しかデータサーバ160にアクセスすることができないため、不特定多数にアクセスされてしまう(画像が見られてしまう)といった問題を防止することができる。なお、例えば、接続デバイス150を繋がなくても、事前に定められたID、パスワード等を入力することでデータサーバ160へのアクセスが可能となる構成でもよいが、この場合、ID、パスワードを入手すれば、誰でもデータサーバ160へアクセスすることができてしまう。この点からすれば、接続デバイス150をアクセスキーとして用いる方が、より厳重なセキュリティを構築することができる。
次に、バッテリー154について説明する。バッテリー154は、接続デバイス150の電源(アプリケーション151を駆動する電源)として機能するのはもちろんの事、画像表示端末200の予備電源としても機能する。ライブコンサート中、長時間にわたって画像表示端末200を使用すれば、相当の電力が消費され、ライブコンサート終了まで画像表示端末200の電源が持たない場合が考えられる。そのため、画像表示端末200の予備電源として機能し得るバッテリー154を搭載しておくことで、上述のように、ライブコンサートの途中で画像表示端末200の電源が落ちてしまうことを低減することができる。
なお、バッテリー154は、省略してもよい。この場合は、本実施形態とは逆に、画像表示端末200が内蔵するバッテリーから電源を供給することで、接続デバイス150を駆動させればよい。また、バッテリー154が内蔵されているか、省略されているかに関わらず、接続デバイス150に、接続デバイス150および画像表示端末200とは別体のバッテリー(外付けバッテリー)を接続するための接続部(コネクタ)が設けられていることが好ましい。これにより、例えば、観客の所有物である外付けバッテリーを接続デバイス150に接続可能となり、この外付けバッテリーを接続デバイス150や画像表示端末の電源または予備電源として用いることができる。
次に、コネクタ155について説明する。コネクタ155は、接続デバイス150を画像表示端末200に電気的に接続する機能を有している。そのため、コネクタ155は、画像表示端末200に接続可能な構造(規格)となっている。
ここで、特に、画像表示端末200として観客個人が有するものを用いる場合、画像表示端末200のメーカー等によってOS(オペレーティングシステム)やコネクタが異なっていることが想定される。現状に基づいて、スマートフォンについて具体例を挙げれば、例えば、OSとしては、アップル社が提供する「iOS」や、グーグル社が提供する「android」(登録商標)が広く用いられており、コネクタとしては、iOSを搭載した機種で用いられている「Lightningコネクタ」やandroidを搭載した機種で用いられている「MicroUSBコネクタ」が広く用いられている。
そのため、例えば、iOS端末用の接続デバイス150と、android端末用の接続デバイス150とが別々に用意されていてもよい。また、例えば、各接続デバイス150が、アプリケーション151としてiOS用のアプリケーションとandroid用のアプリケーションとを有し、さらに、コネクタ155としてLightningコネクタとMicroUSBコネクタとを有していてもよい。
また、例えば、図13に示すように、接続デバイス150をiOS端末用に変換する変換コネクタ180Aと、接続デバイス150をandroid端末用に変換する変換コネクタ180Bと、を有し、これら変換コネクタ180A、180Bを介して接続デバイス150を画像表示端末200に接続する構成としてもよい。この場合、変換コネクタ180A、180Bには、必要に応じて、アプリケーション151をiOS用またはandroid用に変換する変換プログラム、バッテリー等を有していてもよい。
これら各方法によれば、比較的簡単に、種類の異なる画像表示端末200のそれぞれに対応可能な接続デバイス150が得られる。なお、上述の記載は、説明の便宜上、具体的な一例を挙げただけであり、OSやコネクタの種類は、特に限定されない。
以上、接続デバイス150について説明した。ただし、接続デバイス150の構成としては、特に限定されず、例えば、上述した機能以外にも、必要に応じて各種機能を搭載することができる。例えば、接続デバイス150は、ビーコン機能を有していてもよい。これにより、例えば、コンサート会場にビーコン発振器が設置されており、接続デバイス150がそのビーコンを受信した際には、自動的に何らかのアクション(例えば、画面210への各種情報の表示)を励起することができる。
以上、画像表示システム100の基本構成について説明した。次に、画像表示システム100の具体的な使用例を上述したアイドルグループXのライブコンサートの例を挙げて説明する。
例えば、ある画像表示端末200(接続デバイス150が接続された画像表示端末200)を使用している観客がアイドルグループXのメンバーAのファンであったとする。このような場合、当該観客は、第1表示状態の画面210を確認し、複数の画像からメンバーAが映っている画像を選択することで、メイン画面にメンバーAが映っている画像を表示することができ、第2表示状態としてこの画像を拡大表示することもできる。そのため、ライブコンサートを肉眼で観賞しながら、これに加えてさらに画像表示端末200で画像を観賞することで、ライブコンサートをより楽しむことができる。
また、例えば、大勢の観客の中には、どの歌のどのタイミングでどのメンバーがどのようなポーズを決めるといったことを熟知しており、そのポーズを絶対に見たいと思っている観客もいる。このような場合は、そのタイミングに合わせて、ポーズを決めるメンバーが最も良いアングルで映っている画像を選択し、全画面表示(第2表示状態)にしておくことで、画像表示端末200を通してそのポーズを鮮明に観賞することができる。このように、観客自身の希望に合わせて画像を切り替えられる機能を「選択機能」とも言う。
ここで、メンバーAのファンである観客用の接続デバイス150Cと、メンバーBのファンである観客用の接続デバイス150Dと、を区別し、接続デバイス150Cが接続されている画像表示端末200Cには主にメンバーAが映っている画像を配信し、接続デバイス150Dが接続されている画像表示端末200Dには主にメンバーBが映っている画像を配信するようにしてもよい。すなわち、複数の画像表示端末200に、その使用者の属性に合わせて異なる画像を配信してもよい。このような構成によれば、ファンであるメンバーを追跡するように画像表示端末200に画像が表示されるため(各観客のニーズに合った画像を配信することができるため)、観客は、ますますライブコンサートを楽しむことができる。このように、特定のメンバーを追跡する画像が画像表示端末200に表示される機能を「追跡機能」とも言う。
この場合、図14に示すように、画像生成部120は、画像取得部110が取得した複数の画像からメンバーAが映っている画像を選択して接続デバイス150C用のマルチ画像MSを生成するメンバーA用生成部121と、画像取得部110が取得した複数の画像からメンバーBが映っている画像を選択して接続デバイス150D用のマルチ画像MSを生成するメンバーB用生成部122と、を有している。また、配信部130は、メンバーA用生成部121で生成したマルチ画像MSを1つの画像としてライブストリーミング用にエンコードし、ネットワーク140を介して画像表示端末200C(親ノード)にストリーミング配信するメンバーA用配信部131と、メンバーB用生成部122で生成したマルチ画像MSを1つの画像としてライブストリーミング用にエンコードし、ネットワーク140を介して画像表示端末200D(親ノード)にストリーミング配信するメンバーB用配信部132と、を有している。
なお、上記の説明では、初めから設定の異なる接続デバイス150(150C、150D)を用いることで、メンバーAのファンであるかメンバーBのファンであるかを区別しているが、同じ設定の接続デバイス150を用い、各観客がファンであるメンバーを画像表示端末200を用いて選択するようになっていてもよい。
以上、画像表示システム100の具体的な使用例の一例を説明した。このような画像表示システム100によれば、各人が楽しむことのできるライブコンサート等を開催することができる。特に、本実施形態では、「選択機能」と「追跡機能」とを兼ね備えているため、各人がより一層楽しむことのできるライブコンサート等を開催することができる。
次に、画像表示システム100の更なる機能について説明する。上述の機能は、観客側のための機能であったが、以下に述べる機能は、どちらかというと主催者側のための機能であると言える。
第1に、画像表示システム100は、集計機能を有している。具体的には、画像表示システム100は、複数の画像表示端末200において、第2表示状態でどの画像が表示されているかをリアルタイムで集計し、記憶する集計部を有している。第2表示状態でどの画像が表示されているかは、例えば、セッションデータを用いて特定することができる。集計部には、例えば、図15に示すように、複数の画像表示端末200において、第2表示状態でどの画像が表示されているかが、時刻と共にリアルタイムに記憶される。集計部に記憶されたデータは、次のように利用することができる。
例えば、第2表示状態で多く表示されている画像は、より人気の高い画像であると推測することができるため、第2表示状態で最も多く表示されている画像(以下、「人気画像」とも言う)を第1表示状態で表示するマルチ画像のメイン画像とする。このように、より人気の高い画像をメイン画像とすることで、当該画像を観客が発見し易くなり、よりニーズに合った画像を効果的に観客に提供することができる。なお、人気画像をメイン画像に切り替えるタイミングとしては、特に限定されないが、例えば、第2表示状態から第1表示状態へ切り替わった際、第1表示状態でのメイン画面の選択が所定時間以上経過しても実施されなかった際とすることができる。
また、例えば、人気画像をスクリーンに表示する等、スクリーンに表示する画像の選択に、集計部で集計されたデータを用いることもできる。また、例えば、チケットを購入できなかったり、遠方に暮らしていてライブコンサートに参加できなかったりする人のために、近年では、映画館で生中継を行う企画等が行われている。このようなイベントにおいて、スクリーンに映し出す映像の選択に、集計部で集計されたデータを用いることもできる。
また、集計部で集計したデータは、後日、ライブコンサートの様子を収録したDVD、BD等の記録メディア(ダウンロード型のプログラムを含む)を制作する際の参考とすることができる。例えば、人気画像を多く使うことで、より購買者のニーズに合った記録メディアを制作することができる。
以上、画像表示システム100の集計機能について説明した。なお、上述の集計は、全ての画像表示端末200から集計してもよいし、任意に選択した一部の画像表示端末200から集計してもよい。また、一部の画像表示端末200から集計する場合には、画像表示端末200をランダムに選択してもよいし、ある程度の規則性を持って選択してもよい。例えば、会場全体にわたってなるべく均一に散らばるように画像表示端末200を選択してもよいし、年齢や性別が偏らないように選択してもよい。これにより、偏ったデータの集計が防止される。
第2に、画像表示システム100は、コマーシャル機能を有している。具体的には、図6に示すように、画像表示システム100は、画面210に、ライブ映像の他に、ライブ映像以外の画像P10を表示することができる。なお、画像P10としては、特に限定されず、例えば、アプリケーション151の使用方法、協賛企業のCM(コマーシャルメッセージ)、過去のライブDVDの紹介、会場の最寄り駅までの道案内、帰路につく際の交通手段の混雑状況等が挙げられる。また、例えば、画像P10で紹介された商品を、画像表示端末200を用いてその場で購入(所謂ネット購入)できるようになっていてもよい。なお、画像P10は、第2表示状態では、表示しないことが好ましい。
第3に、画像表示システム100は、課金機能を有している。具体的には、例えば、定められた金額を支払えば、画像表示端末200に表示される画像の全部または一部を録画することができ、記憶したデータを例えば自分のスマートフォン等に転送し保存できる機能が挙げられる。ただし、このような機能は、著作権法の各種問題を解決していることを前提に提供される。
第4に、画像表示システム100は、観客をライブに参加させる参加機能を有している。これにより、主催者側は、マーケティングデータを蓄積することができ、そのマーケティングデータを今後の活動に有効に活用することができる。また、観客のライブコンサートへの参加意識を高めることができ、各観客がライブコンサートをより楽しむことができると共に、コンサート会場の一体感が増し、よりよいライブコンサートとなる。
このような参加機能としては、例えは、アンケート機能が挙げられる。これは、画像表示端末200を用いて観客にアンケートに回答してもらう機能である。これにより、主催者側は、より有効なマーケティングデータを蓄積することができる。なお、アンケートの回収率を高めるために、例えば、アプリケーション151は、アンケート回答後でなければライブコンサートの画像を観賞できないように構成されていてもよい。アンケート内容については、特に限定されず、イベントの内容によっても異なるが、本実施形態の例では、例えば、年齢、性別、出身地、現住所等のデモグラフィック情報や、ライブコンサートへの参加頻度、ファンであるメンバーの名前等の嗜好性情報が挙げられる。これら情報の集計結果は、例えば、グラフ化(例えば、円グラフ化、棒グラフ化)されて会場内のスクリーンに映し出されてもよい。また、例えば、ライブコンサート終了後に、画像表示端末200を用いてライブコンサートの感想等をアンケート形式で回収できるようになっていてもよい。
また、参加機能としては、例えば、投票機能が挙げられる。これは、画像表示端末200を用いて観客に投票してもらう機能である。これにより、主催者側は、より有効なマーケティングデータを蓄積することができる。投票内容については特に限定されず、イベントの内容によっても異なるが、本実施形態の例では、アンコールで歌って欲しい曲、曲のテースト(オリジナルバージョン、アコースティックバージョン、クラシックバージョン等)、やって欲しい余興等が挙げられる。例えば、予め選択されている複数の曲のうちからアンコールで歌って欲しい曲を投票し、投票数が最も多かった曲が実際にアンコールで歌われることで、より会場を盛り上げることができる。
また、参加機能としては、例えば、抽選機能が挙げられる。これは、特定の画像表示端末200を使用している観客に景品等がプレゼントされる機能である。このような機能によれば、より会場を盛り上げることができる。プレゼントとしては特に限定されず、例えば、ライブのオリジナルグッズやメンバーのサイン入りグッズ等が挙げられる。
また、参加機能としては、例えば、メッセージ送信機能が挙げられる。これは、観客が画像表示端末200を用いてメッセージを送信することができる機能である。例えば、画像表示端末200を用いて送信されたメッセージをスクリーンに映し出し、そのメッセージに対してアイドルグループXのメンバーA、Bが回答するといった形式をとることで、アイドルグループXと観客との間で会話が成立し、ライブコンサートをより盛り上げることができる。
また、参加機能としては、例えば、ゲーム機能が挙げられる。これは、画像表示端末200を用いて観客がゲームに参加できる機能である。これにより、ライブコンサートをより盛り上げることができる。なお、ゲームとしては特に限定されず、ビンゴゲーム、アイドルグループXとのじゃんけんゲーム、クイズ(特に、アイドルグループXに関するクイズ)等が挙げられる。
第5に、画像表示システム100は、ポイント加算機能を有している。これは、特定のライブコンサートに参加する度にポイントが加算され、取得したポイント数に応じて種々の景品と交換できる機能である。このようなポイントシステムを採用することで、観客をより満足させることができる。なお、ポイント加算の仕組みとしては特に限定されず、例えば、アプリケーション151を作動させれば、自動的にポイントが加算される仕組みとなっていてもよいし、ライブコンサート内の特定の場所に設置された専用機器に接続デバイス150が接続された画像表示端末200を翳すとポイントが加算される仕組みとなっていてもよい。
第6に、画像表示システム100は、通報機能を有している。これは、例えば、観客が体調を崩した際に、画像表示端末200を用いて主催者側へ通報できる機能である。これにより、体調を崩した観客をより迅速に介抱することができる。
以上、集計機能、コマーシャル機能、課金機能、参加機能、ポイント加算機能、通報機能について説明したが、これらを総称して「付加機能」と言う。このような付加機能を有することで、より楽しめるライブコンサートを提供することができる。なお、付加機能としては、上述した機能に限定されず、他の機能を有していてもよい。
以上、接続デバイス150および画像表示システム100について説明した。前述したように、接続デバイス150は、画像表示端末200に接続して用いられ、異なるカメラCAで撮像された2つ以上の画像が表示される第1表示状態と、第1表示状態で表示された2つ以上の画像から選択された画像が表示される第2表示状態と、を取り得るように画像表示端末200を制御するアプリケーション151を有している。そのため、第1表示状態で映し出された複数の画像から自分の見たい画像を選択して第2表示状態として映し出すことができるため、画像表示端末200を有する観客一人ひとりが、楽しむことのできる接続デバイス150となる。
また、前述したように、接続デバイス150は、アプリケーション151を駆動するバッテリー154を有している。そのため、バッテリーを別に用意したり、画像表示端末200のバッテリーを用いたりすることなく、アプリケーション151を駆動することができる。また、前述したように、バッテリー154から画像表示端末200へ電力が供給可能となっている。これにより、バッテリー154を画像表示端末200の予備電源として用いることができるため、画像表示端末200の駆動可能時間を延長することができ、ライブコンサート中に画像表示端末200の電源が切れてしまうといった弊害を抑制することができる。
また、前述したように、接続デバイス150は、他の接続デバイス150と近距離無線通信を行う通信部152を有している。これにより、複数の接続デバイス150間での通信が可能となり、利便性が向上する。
また、前述したように、画像表示端末200は、無線LAN通信部を有し、接続デバイス150は、無線LAN通信部での通信を規制する規制部157を有している。これにより、接続されている画像表示端末200が子ノード200Bとして選択された場合に、画像表示端末200のネットワーク140へのアクセスを規制することができる。そのため、ネットワーク140に接続される画像表示端末200の数を制限することができ、ネットワーク140の通信速度の低下、ダウン(パンク)といった通信障害の発生を抑制することができる。
また、前述したように、接続デバイス150は、接続されている画像表示端末200が親ノード200Aである場合、無線LAN通信部によってマルチ画像MS(画像)を受信し、通信部152によってマルチ画像MS(画像)を他の接続デバイス150に送信する。これにより、ネットワーク140に繋がっていない子ノード200Bにもマルチ画像MSを送信することができる。
また、前述したように、接続デバイス150は、接続されている画像表示端末200が子ノード200Bである場合、画像表示端末200の無線LAN通信部での通信を規制し、通信部152によって他の接続デバイス150からマルチ画像MS(画像)を受信する。これにより、ネットワーク140に繋がっていなくてもマルチ画像MSを受信することができる。
また、前述したように、アプリケーション151は、受信したマルチ画像MSを各画像P1〜P8に分割し、分割した各画像P1〜P8を第1表示状態において画面210に表示する。これにより、使用者は、一度に複数の画像を確認でき、自身の好きな画像を選択し易くなる。
また、前述したように、第1表示状態では、2つ以上の画像(本実施形態では、8つの画像P1〜P8)のうちの少なくとも1つの画像をメイン画像とすると共に、残りの画像をサブ画像とし、メイン画像がサブ画像よりも大きく表示されている。これにより、メイン画像をより確認し易くなる。さらに、第1表示状態では、メイン画像とサブ画像とを切り替え可能である。これにより、複数の画像P1〜P8をそれぞれメイン画像とすることができ、各画像P1〜P8を確認し易くなる。
また、前述したように、第2表示状態で表示される画像は、第1表示状態でメイン画像として表示される画像である。これにより、操作性が向上する。すなわち、第1表示状態で最も大きく表示されている画像が、第2表示状態において表示されることにすれば、直感的な操作が可能となる。
また、前述したように、画像表示システム100は、接続デバイス150を用いて画像を提供している。そのため、上述の接続デバイス150の効果を発揮することができ、優れた娯楽性を有するシステムを提供することができる。
以上、本発明の接続デバイスおよび画像表示システムを図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。