特許文献1に開示された技術では、被保険者の健康情報の取得を保険事業者で行っている。このため、健康情報を他の保険事業者が利用することはできない。被保険者にとってみれば、任意の保険事業者に自身の健康状態に応じた保険料を算出してもらうことが難しいという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、同一の健康情報を用いて任意の保険事業者が保険料を計算することを可能にする保険業務支援システム、保険業務支援装置及びコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明に係る保険業務支援システムは、保険業務支援装置と、保険を提案する保険提案装置とを備える保険業務支援システムであって、前記保険業務支援装置は、個人の健康に関する健康情報を記憶する記憶部と、前記健康情報を前記保険提案装置へ送信する健康情報送信部とを有し、前記保険提案装置は、受信した前記健康情報に応じて、前記個人を被保険者とする保険の保険料を算出する保険料算出部を有することを特徴とする。
本発明に係る保険業務支援システムは、前記保険業務支援装置は、前記個人を被保険者とする保険の提案の要求を受け付ける要求受付部を更に有し、前記健康情報送信部は、前記要求受付部が前記要求を受け付けた場合に、前記健康情報を前記保険提案装置へ送信し、前記保険提案装置は、前記保険料算出部が算出した前記保険料を含んだ保険の提案内容を作成する提案作成部と、作成した前記提案内容を前記保険業務支援装置へ送信する提案送信部とを更に有し、前記保険業務支援装置は、受信した前記提案内容を出力する出力部を更に有することを特徴とする。
本発明に係る保険業務支援システムは、複数の保険提案装置を含んでおり、前記健康情報送信部は、前記複数の保険提案装置へ前記健康情報を送信し、前記出力部は、前記複数の保険提案装置から受信した複数の保険の提案内容を出力することを特徴とする。
本発明に係る保険業務支援システムは、前記出力部は、前記提案内容と共に前記健康情報の少なくとも一部を出力することを特徴とする。
本発明に係る保険業務支援システムは、前記健康情報は、医師による診療結果、身体測定の結果、医療検査の結果、前記個人の活動量を示す活動情報、前記個人の服薬の状況を示す服薬情報、前記個人に対する健康に関する質問への回答結果、又は前記個人の食事に関する食事情報の少なくとも一つを含んでいることを特徴とする。
本発明に係る保険業務支援システムは、前記保険業務支援装置は、前記個人の健康に関する第1の健康情報を取得する取得部と、取得した前記第1の健康情報に基づいて、前記個人の健康度を示す第2の健康情報を計算する計算部とを更に有し、前記記憶部は、前記第1の健康情報及び前記第2の健康情報を記憶し、前記健康情報は、前記第1の健康情報及び/又は前記第2の健康情報を含んでいることを特徴とする。
本発明に係る保険業務支援システムは、前記計算部は、前記第1の健康情報の種類に応じて、前記第1の健康情報に重みづけを行いながら、前記第2の健康情報を計算することを特徴とする。
本発明に係る保険業務支援システムは、前記計算部は、前記第1の健康情報の取得元に応じて、前記第1の健康情報に重みづけを行いながら、前記第2の健康情報を計算することを特徴とする。
本発明に係る保険業務支援システムは、前記計算部は、前記第1の健康情報の時系列変化に応じて、前記第2の健康情報を計算することを特徴とする。
本発明に係る保険業務支援システムは、前記記憶部は、医師に関する医師情報を記憶しており、前記保険業務支援装置は、前記医師情報が記憶されている医師に対する連絡を仲介する仲介部を更に有することを特徴とする。
本発明に係る保険業務支援システムは、医師による個人に対する診療結果を示す情報を取得する第1取得部と、所定の施設で前記個人の身体測定を行った結果、又は前記個人の医療検査の結果を示す情報を取得する第2取得部と、前記第1取得部及び前記第2取得部が取得した情報に応じて、前記個人を被保険者とする保険の保険料を算出する保険料算出部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る保険業務支援システムは、医師に関する医師情報を記憶する記憶部と、前記医師情報が記憶されている医師を前記個人に紹介する紹介部とを更に備えることを特徴とする。
本発明に係る保険業務支援システムは、前記医師情報が記憶されている医師に対する連絡を仲介する仲介部を更に備えることを特徴とする。
本発明に係る保険業務支援装置は、保険業務の支援を行う保険業務支援装置であって、個人の健康に関する健康情報を記憶する記憶部と、前記個人を被保険者とする保険の提案の要求を受け付ける要求受付部と、該要求受付部が前記要求を受け付けた場合に、前記健康情報を外部へ送信する健康情報送信部と、前記健康情報に応じて算出された保険料を含んだ保険の提案内容を外部から受信する受信部と、受信した前記提案内容を出力する出力部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る保険業務支援装置は、前記個人の健康に関する第1の健康情報を取得する取得部と、取得した前記第1の健康情報に基づいて、前記個人の健康度を示す第2の健康情報を計算する計算部とを更に備え、前記記憶部は、前記第1の健康情報及び前記第2の健康情報を記憶し、前記健康情報は、前記第1の健康情報及び/又は前記第2の健康情報を含んでいることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、記憶部及び通信部を備えるコンピュータに、個人を被保険者とする保険の提案の要求を前記通信部により受け付けた場合に、前記記憶部に記憶している個人の健康に関する健康情報を、前記通信部により外部へ送信する送信ステップと、前記健康情報に応じて算出された保険料を含んだ保険の提案内容を前記通信部により受信した場合に、受信した前記提案内容を前記通信部により出力するステップとを含む処理を実行させることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、前記コンピュータに、前記個人の健康に関する第1の健康情報を前記通信部により取得するステップと、取得した前記第1の健康情報に基づいて、前記個人の健康度を示す第2の健康情報を計算する計算ステップとを更に含む処理を実行させ、前記送信ステップは、前記コンピュータに、前記第1の健康情報及び/又は前記第2の健康情報を含んだ健康情報を送信させることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、前記計算ステップは、前記コンピュータに、前記第1の健康情報の種類に応じて、前記第1の健康情報に重みづけを行いながら、前記第2の健康情報を計算させることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、前記計算ステップは、前記コンピュータに、前記第1の健康情報の取得元に応じて、前記第1の健康情報に重みづけを行いながら、前記第2の健康情報を計算させることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、前記計算ステップは、前記コンピュータに、前記第1の健康情報の時系列変化に応じて、前記第2の健康情報を計算させることを特徴とする。
本発明においては、保険業務支援装置は、個人の健康に関する健康情報を記憶し、保険提案装置へ健康情報を送信し、保険提案装置は、健康情報に応じて保険料を算出する。保険業務支援装置は、保険事業者が使用する保険提案装置とは独立しており、任意の保険事業者が保険提案装置を用いて同一の健康情報を利用した保険料の算出を行うことが可能である。
また、本発明においては、保険業務支援装置は、保険の提案の要求を受け付け、保険提案装置へ健康情報を送信し、保険提案装置は、健康情報に応じて、保険料を含む保険の提案内容を作成する。保険提案装置は、保険の提案内容を保険業務支援装置へ送信し、保険業務支援装置は、保険の提案内容をユーザへ出力する。健康状態が良好なユーザについては保険料が割り引かれる等、ユーザの健康状態に即した内容の保険が提案される。
また、本発明においては、保険業務支援装置は、複数の保険提案装置へ健康情報を送信し、複数の保険提案装置で作成された複数の保険の提案内容を出力する。個人の健康状態に即して作成された複数の保険の提案内容を比較することが可能となる。
また、本発明においては、保険業務支援装置は、保険の提案内容と共に健康情報を出力する。ユーザは、保険の提案内容と共に、自己の健康状態を確認することができる。
また、本発明においては、健康情報は、医師による診療結果、身体測定の結果、医療検査の結果、個人の活動量を示す活動情報、個人の服薬の状況を示す服薬情報、個人に対する健康に関する質問への回答結果、又は個人の食事に関する食事情報を含んでいる。個人の健康状態を示す情報が保険の提案内容を作成するために利用される。
また、本発明においては、保険業務支援装置は、個人の健康に関する第1の健康情報を取得し、第1の健康情報に基づいて、個人の健康度を示す第2の健康情報を計算する。保険業務支援装置が保険提案装置へ送信する健康情報には、第1の健康情報及び/又は第2の健康情報が含まれている。保険提案装置は、外部から取得した第1の健康情報に応じて保険の提案内容を作成することも、第2の健康情報が示す健康度に応じて保険の提案内容を作成することも可能である。
また、本発明においては、保険業務支援装置は、第1の健康情報の種類に応じた重みづけを行いながら、第2の健康情報を計算する。第1の健康情報の種類によって、個人の健康状態に対する影響の度合いは異なる。重みづけにより、第1の健康情報の種類に応じた第2の健康情報への影響が調整される。
また、本発明においては、保険業務支援装置は、第1の健康情報の取得元に応じた重みづけを行いながら、第2の健康情報を計算する。取得元によって、第1の健康情報の信頼性は異なる。重みづけにより、第1の健康情報の信頼性に応じた第2の健康情報への影響が調整される。
また、本発明においては、保険業務支援装置は、第1の健康情報の時系列変化に応じて、第2の健康情報を計算する。これにより、個人の現在の健康状態を第2の健康情報で表すことができる。
また、本発明においては、保険業務支援装置は、ユーザから特定の医師に対する連絡を仲介する。ユーザは、自己の健康と保険とに対するアドバイスを医師に求めることが可能となる。
本発明においては、保険業務支援システムは、ユーザに対して医師を紹介する。ユーザは、診療を受けることが可能な医師を知ることができる。
本発明にあっては、ユーザは、任意の保険事業者に、自己の健康状態に即した保険料を提案してもらうことが可能である。また、保険事業者は、個人の健康情報を管理せずとも、個人の健康状態に即した保険料を提案することができる。このように、本発明は優れた効果を奏する。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
<実施形態1>
図1は、保険業務支援システムの構成を示す模式図である。保険業務支援システムは、人の健康情報を管理し、人の健康に関する保険の業務を支援するシステムである。本実施形態においては、保険業務支援システムにより、健康情報を管理し、ユーザに対して保険の提案を行う。保険業務支援システムには、保険の業務を支援するための保険業務支援装置1と、保険事業者が使用する保険提案装置2とが含まれている。保険業務支援装置1及び保険提案装置2は、インターネット等の通信ネットワークNに接続されている。保険業務支援システムは、複数の保険事業者が利用することが可能である。保険業務支援システムには、複数の保険事業者が使用する複数の保険提案装置2が含まれている。また、保険業務支援システムには、個人であるユーザ30が使用するユーザ端末装置3が含まれている。ユーザ端末装置3は、通信ネットワークNに接続されている。図中には、ユーザ端末装置3が無線通信により通信ネットワークNに接続された例を示している。ユーザ端末装置3は、有線通信により通信ネットワークNに接続されてもよい。
保険業務支援装置1には、医療検査を行う検査機関で用いられる記憶装置41と、医療機関で用いられる記憶装置42と、個人の身体測定又は個人の活動量を測定する測定機器43と、個人が服用すべき薬の取り出しを検知する検知器44とが、通信ネットワークNを通じて接続されている。個人に対する血液検査等の医療検査が行われ、医療検査の結果が個人を識別する情報に関連付けて記憶装置41に記憶されている。また、医療機関で医師により個人を診療した結果が、個人を識別する情報に関連付けて記憶装置42に記憶されている。記憶される診療結果は、ユーザ30が医療機関を訪問して行われた診療の結果、又は通信ネットワークNを通じて遠隔で行われた遠隔診療の結果である。測定機器43は、体重計、体脂肪率計若しくは血圧計等、ユーザ30の身体測定を行う機器、又は歩数計等のユーザ30の活動量を測定する機器である。測定機器43は、通信ネットワークNを介して測定結果を保険業務支援装置1へ送信することができる機能を有している。測定機器43は、ユーザ30が所有する機器、又は薬局に設置された機器等のユーザ30によって管理されていない機器である。
検知器44は、薬を収納したパッケージから薬が取り出されたか否かを検知する機器、又は薬を収納したカレンダーから薬が取り出されたか否かを検知する機器である。パッケージから薬が取り出されたことを検知器44が検知することにより、パッケージを保有する個人が薬を服用したことが検知される。また、カレンダーから薬が取り出されたことを検知器44が検知することにより、カレンダーを保有する個人が薬を服用したことが検知される。保険業務支援システムには、複数の記憶装置41が含まれていてもよく、複数の記憶装置42が含まれていてもよい。また、保険業務支援システムには、複数の測定機器43及び複数の検知器44が含まれている。
図2は、保険業務支援装置1の機能構成を示す機能ブロック図である。保険業務支援装置1は、ユーザ30の健康に関する健康情報を記憶する記憶部121を備えている。また、保険業務支援装置1は、ユーザ30の健康に関する第1の健康情報を外部から取得する取得部111と、取得した第1の健康情報からユーザ30の健康度を示す第2の健康情報を計算する計算部112とを備えている。また、保険業務支援装置1は、保険の提案の要求を受け付ける要求受付部113と、保険提案装置2へ健康情報を送信する健康情報送信部114と、保険の提案内容を保険提案装置2から受信する受信部115と、保険の提案内容をユーザ30に対して出力する出力部116とを備えている。また、保険業務支援装置1は、ユーザ30と医師との仲介を行う仲介部117、及びユーザ30に対して医師を紹介する紹介部118を備えている。
図3は、保険業務支援装置1の具体的な構成例を示すブロック図である。保険業務支援装置1は、サーバ装置等のコンピュータで構成されている。保険業務支援装置1は、演算を行うCPU(Central Processing Unit )11と、RAM(Random Access Memory)12と、不揮発性記憶部13と、外部との間で通信を行って通信ネットワークNに接続される通信部14と、光ディスク又は可搬メモリ等の記録媒体5から情報を読み取るドライブ部16とを備えている。例えば、不揮発性記憶部13はハードディスク又は不揮発性の半導体メモリである。不揮発性記憶部13は、コンピュータプログラム15を記憶している。CPU11は、記録媒体5に記録されたコンピュータプログラム15をドライブ部16に読み取らせ、読み取ったコンピュータプログラム15を不揮発性記憶部13に記憶させる。コンピュータプログラム15は、通信部14を通じてダウンロードされて不揮発性記憶部13に記憶されてもよく、予め不揮発性記憶部13に記憶されていてもよい。CPU11は、コンピュータプログラム15に従って、各種の処理を実行し、保険業務支援装置1の各部を制御する。CPU11がコンピュータプログラム15に従った処理及び制御を行うことにより、取得部111、計算部112、要求受付部113、健康情報送信部114、受信部115、出力部116、仲介部117及び紹介部118が実現される。記憶部121は、RAM12及び不揮発性記憶部13から構成される。なお、取得部111、計算部112、要求受付部113、健康情報送信部114、受信部115、出力部116、仲介部117及び紹介部118の一部又は全部は、ソフトウェアを用いた処理によって実現されるのではなく、ハードウェアによって構成されていてもよい。
コンピュータプログラム15は、ウェブサーバ用のプログラムを含んでおり、不揮発性記憶部13は、ウェブ用データ131を記憶している。CPU11がコンピュータプログラム15に従った処理を行うことによって、保険業務支援装置1はウェブサーバとして機能する。また、不揮発性記憶部13は、複数の個人に関する健康情報132と、複数の医師に関する医師情報133とを記憶している。なお、保険業務支援装置1は、複数の装置で構成されていてもよい。例えば、保険業務支援装置1は、健康情報132を記憶する記憶装置と、コンピュータプログラム15に従った処理を実行するコンピュータとを含んで構成されていてもよい。
図4は、保険提案装置2の機能構成を示す機能ブロック図である。保険提案装置2は、健康情報に応じて保険料を算出する保険料算出部211と、保険の提案内容を作成する提案作成部212と、作成した保険の提案内容を保険業務支援装置1へ送信する提案送信部213とを備えている。
図5は、保険提案装置2の具体的な構成例を示すブロック図である。保険提案装置2は、サーバ装置等のコンピュータで構成されている。保険提案装置2は、CPU21と、RAM22と、不揮発性記憶部23と、外部との間で通信を行って通信ネットワークNに接続される通信部24とを備えている。不揮発性記憶部23は、コンピュータプログラム231を記憶している。CPU21は、コンピュータプログラム231に従って、各種の処理を実行し、保険提案装置2の各部を制御する。CPU21がコンピュータプログラム231に従った処理及び制御を行うことにより、保険料算出部211、提案作成部212、及び提案送信部213が実現される。なお、保険料算出部211、提案作成部212、及び提案送信部213の一部又は全部は、ソフトウェアを用いた処理によって実現されるのではなく、ハードウェアによって構成されていてもよい。
図6は、ユーザ端末装置3の具体的な構成例を示すブロック図である。ユーザ端末装置3は、スマートフォン、タブレット又はPC(パーソナルコンピュータ)等のコンピュータで構成されている。ユーザ端末装置3は、ユーザ30の所有物、又は薬局等の店舗に設置された専用の端末装置である。ユーザ端末装置3は、演算を行う演算部31と、RAM32と、不揮発性記憶部33と、ユーザ30から情報の入力を受け付ける受付部34と、情報を出力する出力部35と、外部との間で通信を行って通信ネットワークNに接続される通信部36とを備えている。不揮発性記憶部33は、コンピュータプログラム331を記憶している。例えば、受付部34はタッチパネル、キーボード又は音声入力部である。出力部35は、画像の表示又は音声の出力等によって情報を出力する。例えば、出力部35はディスプレイである。演算部31は、コンピュータプログラム331に従って、各種の処理を実行し、ユーザ端末装置3の各部を制御する。
記憶装置41及び記憶装置42は、CPUと、RAMと、不揮発性記憶部と、外部との間で通信を行って通信ネットワークNに接続される通信部とを備えている。測定機器43は、通信ネットワークNを介して測定結果を保険業務支援装置1へ送信するための送信部を有している。保険業務支援システムは、通信を仲介する図示しない装置を含んでいてもよい。
次に、保険業務支援システムが行う処理を説明する。保険業務支援装置1は、複数の個人の健康に関する健康情報を記憶する処理を行う。図7は、保険業務支援装置1が実行する健康情報を記憶する処理の手順を示すフローチャートである。CPU11は、コンピュータプログラム15に従って以下の処理を実行する。保険業務支援装置1は、個人の健康に関する第1の健康情報を取得する処理を行う(S11)。第1の健康情報には、記憶装置41に記憶されている医療検査の結果、記憶装置42に記憶されている診療結果、測定機器43で測定された身体測定の結果、測定機器43で測定された活動量を示す活動情報、個人の服薬の状況を示す服薬情報、個人に対する健康に関する質問への回答結果、又は個人の食事に関する食事情報が含まれる。
例えば、記憶装置41は、定期的に、通信ネットワークNを通じて医療検査の結果を保険業務支援装置1へ送信し、保険業務支援装置1は、通信部14で医療検査の結果を受信することにより、第1の健康情報を取得する。また、記憶装置42は、定期的に、通信ネットワークNを介して診療結果を保険業務支援装置1へ送信し、保険業務支援装置1は、通信部14で診療結果を受信することにより、第1の健康情報を取得する。記憶装置41は、新たな医療検査の結果が記憶される都度、医療検査の結果を送信してもよく、記憶装置42は、新たな診療結果が記憶される都度、診療結果を送信してもよい。また、CPU11は、定期的に、通信部14に、通信ネットワークNを通じて記憶装置41又は記憶装置42へ第1の健康情報の要求を送信させ、記憶装置41又は記憶装置42は要求に応じて第1の健康情報を保険業務支援装置1へ送信してもよい。また、測定機器43は、個人の身体測定を行う都度、又は個人の活動量を測定する都度、通信ネットワークNを通じて、身体測定の結果又は活動情報を保険業務支援装置1へ送信する。測定機器43は、個人を識別する情報を含んだ情報を送信する。保険業務支援装置1は、送信された身体測定の結果又は活動情報を通信部14で受信することにより、第1の健康情報を取得する。
検知器44は、薬を収納したパッケージ又はカレンダーから薬が取り出されたことを示す情報を、定期的に、又は薬が取り出されたことを検知する都度、通信ネットワークNを通じて保険業務支援装置1へ送信する。また、検知器44は、パッケージ又はカレンダーから薬が取り出されていない場合に、薬が取り出されていないことを示す情報を、定期的に、通信ネットワークNを通じて保険業務支援装置1へ送信してもよい。薬が取り出されたことを示す情報、及び薬が取り出されていないことを示す情報は、個人の服薬の状況を示す服薬情報である。保険業務支援装置1は、検知器44から送信された情報を通信部14で受信することにより、第1の健康情報として服薬情報を取得する。
医療機関では、個人に対して健康に関する問診を行い、記憶装置42は、問診への回答結果を、個人を識別する情報に関連付けて記憶している。記憶装置42は、問診への回答結果を、定期的に、通信ネットワークNを介して保険業務支援装置1へ送信する。記憶装置42は、新たな回答結果が記憶される都度、回答結果を送信してもよい。また、薬局等の店舗では、顧客であるユーザ30に対して、健康に関するアンケートを行う。アンケートへの回答結果は、ユーザ30が所有するユーザ端末装置3、又は店舗に設置されたユーザ端末装置3により、通信ネットワークNを介して保険業務支援装置1へ送信される。なお、ユーザ端末装置3以外に、アンケートへの回答結果を保険業務支援装置1へ送信するための装置があってもよい。医療機関での問診への回答結果、及び店舗でのアンケートへの回答結果は、個人に対する健康に関する質問への回答結果である。保険業務支援装置1は、問診への回答結果又はアンケートへの回答結果を通信部14で受信することにより、第1の健康情報として、個人に対する健康に関する質問への回答結果を取得する。
ユーザ端末装置3は、ユーザ30の食事に関する食事情報を入力され、通信ネットワークNを介して保険業務支援装置1へ送信する。食事情報は、ユーザ30が自らユーザ端末装置3へ入力してもよい。店舗でユーザ30に対して食事に関する聞き取りが行われ、聞き取りに基づいて食事情報がユーザ端末装置3へ入力されてもよい。店舗には、ユーザ端末装置3以外に、食事情報を保険業務支援装置1へ送信するための装置があってもよい。また、記憶装置42は、診療又は問診によって得られた個人の食事に関する食事情報を記憶し、保険業務支援装置1へ送信してもよい。保険業務支援装置1は、食事情報を通信部14で受信することにより、第1の健康情報を取得する。
なお、保険業務支援装置1は、ユーザ30の承諾の下で、個人情報である第1の健康情報を取得する形態であってもよい。例えば、ユーザ30の操作に応じて、ユーザ端末装置3は、記憶装置41からユーザ30に係る医療検査の結果をダウンロードし、記憶装置42からユーザ30に係る診療結果をダウンロードし、ダウンロードした医療検査の結果及び診療結果を保険業務支援装置1へ送信する。保険業務支援装置1は、ユーザ端末装置3から送信された医療検査の結果及び診療結果を取得する。また、例えば、ユーザ30の操作に応じて、ユーザ端末装置3は、医療検査の結果の送信指示を記憶装置41へ送信し、記憶装置41は、送信指示に応じて、ユーザ30に係る医療検査の結果を保険業務支援装置1へ送信する。また、例えば、ユーザ30の操作に応じて、ユーザ端末装置3は、診療結果の送信指示を記憶装置42へ送信し、記憶装置42は、送信指示に応じて、ユーザ30に係る診療結果を保険業務支援装置1へ送信する。また、例えば、測定機器43は、使用者の操作により情報の送信指示を受け付けた場合に、身体測定の結果又は活動情報を保険業務支援装置1へ送信する。また、例えば、ユーザ30の操作に応じて、ユーザ端末装置3は、第1の健康情報の取得を許可することを示す許可情報を保険業務支援装置1へ送信し、保険業務支援装置1は、許可情報に従って、ユーザ30に係る第1の健康情報を取得する処理を行う。
CPU11は、不揮発性記憶部13に記憶している健康情報132に、受信した第1の健康情報を追加することにより、受信した第1の健康情報を不揮発性記憶部13に記憶する(S12)。CPU11は、次に、不揮発性記憶部13に記憶している第1の健康情報に基づいて、個人の健康度を示す第2の健康情報を計算する計算処理を実行する(S13)。CPU11は、次に、計算した第2の健康情報を健康情報132に追加することにより、計算した第2の健康情報を不揮発性記憶部13に記憶し(S14)、処理を終了する。S11の処理は取得部111に対応し、S13の処理は計算部112に対応する。
図8は、健康情報132の内容例を示す概念図である。健康情報132には、複数の個人に関する情報が含まれている。健康情報132には、複数の個人に関するユーザ基本情報が含まれている。ユーザ基本情報には、各個人を識別するためのユーザIDが含まれており、ユーザIDに各個人の年齢又は性別等の基本情報が関連付けられている。ユーザIDには、健康ポイントが関連付けられている。健康ポイントは、個人の健康度を示す第2の健康情報に対応する。また、健康情報132には、測定された血圧、身体測定の結果、個人の活動量を示す活動情報、及び血液検査の結果等、個人の健康に関する種々の数値からなる第1の健康情報が含まれている。また、第1の健康情報には、個人の服薬の状況を示す服薬情報、個人に対する健康に関する質問への回答結果、又は個人の食事に関する食事情報が含まれていてもよい。夫々の第1の健康情報には、ユーザIDと、測定日又は検査日等の第1の健康情報が得られた日時とに関連付けられている。また、図示していないものの、第1の健康情報には、第1の健康情報の取得元を示す情報が関連付けられている。例えば、身体測定の結果及び活動情報には、個人が所有する測定機器43で測定されたものか、又は薬局等の店舗に設置された測定機器43で測定されたものかを区別する情報が関連付けられている。夫々の情報がユーザIDに関連付けられていることにより、健康情報は個人別に管理されている。また、健康情報132には、ユーザIDが同一であり得られた日時が異なる同一種類の第1の健康情報が含まれている。例えば、ユーザIDが同一で測定日が異なる血圧が含まれている。同一の個人に関し、得られた日時が異なる第1の健康情報が健康情報132に含まれていることにより、各個人に関する第1の健康情報の時系列変化が記録される。
S13の計算処理では、CPU11は、S11で取得した第1の健康情報に基づいて、各個人の第2の健康情報である健康ポイントを計算する。例えば、ある個人に係る健康ポイントが健康情報132に含まれていない場合、CPU11は、健康ポイントを所定の値にするか、又は、第1の健康情報の値と所定の基準値との差に応じて健康ポイントを計算する。また、ある個人に係る健康ポイントが健康情報132に既に含まれている場合、CPU11は、健康ポイントを更新する処理を行う。
図9は、S13の計算処理で健康ポイントを更新する処理の例の手順を示すフローチャートである。CPU11は、健康情報132から、S11で新規に取得した第1の健康情報を読み出し(S201)、新規の第1の健康情報が血液検査の結果であるか否かを判定する(S202)。新規の第1の健康情報が血液検査の結果である場合は(S202:YES)、CPU11は、健康ポイントに追加すべきポイントを50とする(S203)。血液検査の結果は、個人の健康状態に大きく影響する情報であるので、健康ポイントに追加すべきポイントを大きくすることによって、健康ポイントに対する影響を大きくするように重みづけを行う。このように、第1の健康情報の種類に応じた重みづけを行うことにより、第1の健康情報の個人の健康状態に対する影響の度合いに応じて、健康ポイントに対する影響を調整する。
S202で新規の第1の健康情報が血液検査の結果でない場合は(S202:NO)、CPU11は、新規の第1の健康情報が個人の所有する測定機器43により個人で測定されたものであるか否かを判定する(S204)。新規の第1の健康情報が個人で測定されたものである場合は(S204:YES)、CPU11は、健康ポイントに追加すべきポイントを0とする(S205)。新規の第1の健康情報が個人で測定されたものではない場合は(S204:NO)、CPU11は、健康ポイントに追加すべきポイントを10とする(S206)。例えば、第1の健康情報が個人で測定されたものではない場合、第1の健康情報は、薬局等の店舗に設置された測定機器43で測定されたものである。個人で測定された第1の健康情報は、不正確である可能性があり、信頼性が低い。これに対し、店舗に設置された測定機器43で測定された第1の健康情報は、信頼性が高く、個人の健康状態をより正確に反映していると期待される。このため、健康ポイントに追加すべきポイントを大きくすることによって、健康ポイントに対する影響を大きくするように重みづけを行う。このように、第1の健康情報の取得元に応じた重みづけを行うことにより、第1の健康情報の信頼性に応じて、健康ポイントに対する影響を調整する。
S203、S205又はS206が終了した後は、CPU11は、新規の第1の健康情報と、健康情報132に含まれる同じ種類で得られた日時が異なる第1の健康情報とを比較し、新規の第1の健康情報に改善項目が含まれているか否かを判定する(S207)。改善項目は、第1の健康情報に含まれる項目の内で、得られた日時が異なる第1の健康情報と比べて、数値が改善している項目である。CPU11は、第1の健康情報に含まれる各項目の数値が改善しているか否かを、得られた日時が異なる数値の時系列変化が所定の基準に近づくように変化しているか、又は遠ざかるように変化しているかに応じて判定する。改善項目がある場合は(S207:YES)、CPU11は、健康ポイントに追加すべきポイントを、改善項目の数に5を乗じた値とする(S208)。改善項目が無い場合は(S207:NO)、CPU11は、健康ポイントに追加すべきポイントを0とする(S208)。なお、CPU11は、新規の第1の健康情報に数値が悪化した項目が含まれている場合に、健康ポイントに追加すべきポイントとしてマイナスの数値を生成してもよい。
S208又はS209が終了した後は、CPU11は、S201〜S209の処理で求めたポイントを、個人のユーザIDに関連付けられている健康ポイントに加算する(S210)。S201〜S209の処理で複数回ポイントが得られている場合は、CPU11は、全てのポイントを健康ポイントに加算する。これにより、健康ポイントが更新され、更新された健康ポイントである新たな第2の健康情報が計算される。S210が終了した後は、CPU11は、S13の計算処理を終了する。S201〜S210に示した処理はS13の計算処理の一例であり、数値も一例である。CPU11は、他のアルゴリズムにより、第1の健康情報に基づいて第2の健康情報を計算してもよい。このように、CPU11は、第1の健康情報の時系列変化に応じて第2の健康情報を計算する。これにより、個人の現在の健康状態を第2の健康情報で表すことができる。S13では、第1の健康情報が得られた夫々の個人について第2の健康情報が計算される。S14では、ユーザIDに関連付けられた健康ポイントが計算された値に更新される。
保険業務支援システムは、健康情報に基づいて、ユーザ30に対して保険を提案する処理を行う。図10及び図11は、保険業務支援システムがユーザ30に対して保険を提案する処理の手順を示すフローチャートである。保険業務支援装置1のCPU11は、コンピュータプログラム15に従って以下の処理を実行する。ユーザ端末装置3は、受付部34でユーザ30の操作を受け付け、操作に従って、通信ネットワークNを通じて保険業務支援装置1にアクセスする。保険業務支援装置1は、ウェブサーバとして機能する。演算部31は、コンピュータプログラム331に含まれるウェブブラウザのプログラムを実行し、保険業務支援装置1の不揮発性記憶部13に記憶されたウェブ用データ131に基づいたウェブページを出力部35に表示させる。受付部34は、ウェブページを視認したユーザ30による操作を受け付けることにより、保険の提案を要求することの指示を受け付ける。演算部31は、受け付けた指示に従って、保険の提案の要求を、通信部36に通信ネットワークNを通じて保険業務支援装置1へ送信させる(S301)。
保険業務支援装置1は、ユーザ端末装置3から送信された保険の提案の要求を通信部14で受信する(S302)。S302の処理は、要求受付部113に対応する。CPU11は、ユーザ30を認証するために使用する認証用の画面のためのデータを、通信部14に通信ネットワークNを通じてユーザ端末装置3へ送信させる(S303)。例えば、認証用の画面のためのデータは、ウェブ用データ131に含まれている。
ユーザ端末装置3は、保険業務支援装置1から送信された認証用の画面のためのデータを通信部36で受信する(S304)。演算部31は、受信したデータに基づいて、認証用の画面を出力部35に表示させる(S305)。認証用の画面は、ユーザ30を認証するために必要な認証情報の入力を促す画面である。例えば、認証情報は、健康情報132に含まれているユーザIDである。また、認証情報は、健康情報132中でユーザIDに関連付けられた、ユーザID以外の情報であってもよい。また、認証情報は、ユーザID及びパスワードのように、複数の情報を含んでいてもよい。受付部34は、認証用の画面を視認したユーザ30による操作を受け付けることにより、認証情報の入力を受け付け、演算部31は、通信部36に認証情報を保険業務支援装置1へ送信させる(S306)。このとき、演算部31は、認証情報をハッシュ化した上で送信してもよい。
保険業務支援装置1は、ユーザ端末装置3から送信された認証情報を通信部14で受信する(S307)。CPU11は、受信した認証情報を用いて、ユーザ30の認証を行う(S308)。例えば、CPU11は、不揮発性記憶部13で記憶しているユーザ30の認証情報をハッシュ化し、ハッシュ化した認証情報と受信したハッシュ化された認証情報とを比較することにより、認証を行う。認証に成功した場合(S308:YES)、CPU11は、ユーザ30に係る健康情報を、通信部14に通信ネットワークNを通じて保険提案装置2へ送信させる(S309)。S309では、健康情報132から、ユーザ30のユーザIDに関連付けられた健康情報を読み出し、読み出した健康情報を送信する。健康情報が送信される際、第1の健康情報及び第2の健康情報の両方が送信されてもよく、第1の健康情報又は第2の健康情報の一方が送信されてもよい。また、通常、CPU11は、複数の保険提案装置2へ健康情報を送信する。S309の処理は、健康情報送信部114に対応する。
認証に成功しなかった場合(S308:NO)、CPU11は、認証に成功しなかったことを示すエラー情報を、通信部14にユーザ端末装置3へ送信させる(S310)。ユーザ端末装置3は、エラー情報を通信部36で受信する(S311)。演算部31は、エラー情報に従って、認証に成功しなかったことを通知するエラーを出力部35に表示させ(S312)、処理を終了する。
保険提案装置2は、保険業務支援装置1から送信された健康情報を通信部24で受信する(S313)。CPU21は、ユーザ30に対して提案すべき保険の種類を特定する(S314)。例えば、CPU21は、予め用意された複数種類の保険の中から、受信した健康情報に含まれる性別又は年齢等のユーザ30に関する情報に応じて、適切な保険の種類を選択する。また、例えば、ユーザ端末装置3から保険業務支援装置1へ送信される保険の提案の要求に、保険の種類の指定が含まれており、保険業務支援装置1から保険提案装置2へ健康情報と共に保険の種類の指定が送信され、CPU21は、受信した保険の種類の指定に応じて、保険の種類を特定する。CPU21は、次に、健康情報に応じて、保険料を計算する処理を行う(S315)。S315の処理は保険料算出部211に対応し、S314及びS315の処理は提案作成部212に対応する。
図12は、S315の保険料計算の処理の例の手順を示すフローチャートである。CPU21は、受信した健康情報から、ユーザ30の平均歩数を取得する(S401)。例えば、CPU21は、健康情報から、測定日時の異なる複数の歩数を読み出し、複数の歩数を平均することで平均歩数を取得する。また、例えば、CPU21は、直近の一月等、所定の期間内の平均歩数を取得してもよい。
CPU21は、次に、取得した平均歩数が3000歩以下であるか否かを判定する(S402)。平均歩数が3000歩以下である場合は(S402:YES)、CPU21は、保険料の割引額を100円とする(S403)。平均歩数が3000歩を超過する場合は(S402:NO)、CPU21は、取得した平均歩数が6000歩以下であるか否かを判定する(S404)。平均歩数が6000歩以下である場合は(S404:YES)、CPU21は、保険料の割引額を500円とする(S405)。平均歩数が6000歩を超過する場合は(S404:NO)、CPU21は、取得した平均歩数が9000歩以下であるか否かを判定する(S406)。平均歩数が9000歩以下である場合は(S406:YES)、CPU21は、保険料の割引額を1000円とする(S407)。平均歩数が9000歩を超過する場合は(S406:NO)、CPU21は、保険料の割引額を1500円とする(S408)。
S403、S405、S407又はS408が終了した後は、CPU21は、受信した健康情報に健康ポイントが含まれているか否かを判定する(S409)。受信した健康情報に健康ポイントが含まれている場合は、CPU21は、健康ポイントに応じた係数を割引額に乗算する(S410)。割引額に係数が乗算されることにより、割引額が修正される。ここで、CPU21は、健康ポイントが示す健康度がより高いほど割引額が大きくなるように、健康ポイントに応じた係数を決定し、決定した係数を割引額に乗算する。例えば、健康ポイントの値と係数とを対応付けたテーブルをコンピュータプログラム231が含んでおり、CPU21は、テーブルに従って健康ポイントに応じた係数を決定する。S410の処理が終了した後、又は受信した健康情報に健康ポイントが含まれていない場合は(S409:NO)、CPU21は、S314で特定した保険の種類について予め定められている基本保険料から、決定した割引額を減算することにより、保険料を計算し(S411)、処理を終了する。
S401〜S411に示した処理はS315の保険料計算の処理の一例であり、数値も一例である。CPU11は、S315で、他のアルゴリズムにより保険料を計算してもよい。また、CPU21は、S315で、歩数以外の健康情報に応じて保険料を計算してもよい。また、S401〜S411に示した処理では、第1の健康情報と第2の健康情報である健康ポイントとを用いて保険料が計算されているが、CPU21は、S315で、第1の健康情報のみを用いて保険料を計算してもよく、第2の健康情報のみを用いて保険料を計算してもよい。また、CPU21は、S315で、健康情報が示すユーザ30の健康状態が所定の基準よりも悪い場合に、保険料を基本保険料よりも増加させる処理を行ってもよい。このように、CPU21は、健康情報に応じて、ユーザ30の健康状態が良好であるほど保険料が低下するように、保険料を計算する。ユーザ30の健康状態が良好であるほど、保険金が支払われる確率は低下するので、保険料を低下させることが可能となる。
S315が終了した後、CPU21は、特定した保険の種類及び計算した保険料を含む保険の提案内容を、通信部24に通信ネットワークNを通じて保険業務支援装置1へ送信させる(S316)。S316の処理は、提案送信部213に対応する。保険業務支援装置1は、保険提案装置2から送信された保険の提案内容を通信部14で受信する(S317)。通常、保険業務支援装置1は、S317で、複数の保険提案装置2から送信された複数の保険の提案内容を受信する。CPU11は、受信した保険の提案内容、健康情報132に含まれるユーザ30に係る健康情報、及び医師情報133を、通信部14にユーザ端末装置3へ送信させる(S318)。CPU11は、複数の保険の提案内容を送信する。S317の処理は受信部115に対応し、S318の処理は出力部116に対応する。
ユーザ端末装置3は、保険の提案内容、健康情報及び医師情報を通信部36で受信する(S319)。演算部31は、受信した保険の提案内容、健康情報及び医師情報を出力部35に表示させる(S320)。
図13は、保険の提案内容、健康情報及び医師情報を表示した画面の例を示す模式図である。ユーザ30に係るユーザ基本情報が表示され、第2の健康情報である健康ポイントが表示される。また、種々の第1の健康情報が表示され、更に、血圧及び体重等の第1の健康情報の時系列変化が表示されている。また、複数の保険事業者から提案された保険の内容が表示されている。表示された内容には、保険事業者の名称と、保険の種類の名称と、保険料の割引額とが含まれている。各保険の提案内容に関連付けて、「詳細」と記載されたリンクボタンが表示されており、このリンクボタンを指定することにより、いずれかの保険を選択することができる。更に、医師のリストが表示されており、医師の名前と所属する医療機関の名称とが表示されている。各医師に関連付けて、「連絡」と記載されたリンクボタンが表示されており、このリンクボタンを指定することにより、連絡を取るべき医師を選択することができる。
図13に示す如く、複数の保険事業者による複数の保険の提案内容が表示され、ユーザ30は複数の保険の提案内容を互いに比較することができ、より自己にとって好ましい保険を選択することができる。また、健康情報が表示され、ユーザ30は自己の健康状態を確認することができる。また、保険の提案内容と共に健康情報が表示されることにより、ユーザ30は、自己の健康状態が保険の内容にどのように関係しているのかをある程度知ることができる。また、医師のリストが表示されることにより、ユーザ30に医師が紹介される。即ち、S320の処理は、紹介部118に対応する。
CPU11は、S318で、図13に示す如き画面を表示するために必要な画面用データを作成し、作成した画面用データを通信部14にユーザ端末装置3へ送信させる処理を行う。例えば、CPU11は、健康情報132からユーザ30に係る健康情報を読み出し、健康情報を表として示すためのデータを作成し、健康情報の推移をグラフとして示すためのデータを作成し、保険の提案内容及び医師情報を表として示すためのデータを作成し、作成したデータを含んでなる画面用データを通信部14に送信させる。ユーザ端末装置3は、S319で画面用データを受信し、演算部31は、S320で、画面用データに基づいて、図13に示す如き画面を出力部35に表示させる。
演算部31は、図13に示す如き表示画面を用いたユーザ30の操作を受付部34で受け付けることによる医師の選択を待ち受ける(S321)。医師の選択を受け付けた場合は(S321:YES)、演算部31は、選択された医師への連絡要求を、通信部36に保険業務支援装置1へ送信させる(S322)。保険業務支援装置1は、通信部14で医師への連絡要求を受信する(S323)。CPU11は、次に、選択された医師宛に連絡指示を送信する(S324)。例えば、CPU11は、選択された医師宛の電子メールを送信する。このようにして、保険業務支援装置1は、ユーザ30と医師との連絡を仲介する。ユーザ30は、自己の健康と保険とに対するアドバイスを医師に求めることが可能となる。S324の後は、CPU11は処理を終了する。S323及びS324の処理は、仲介部117に対応する。なお、CPU11は、更に、ユーザ30が使用するユーザ端末装置3と医師が使用する端末装置との間の通信を仲介する処理を行ってもよい。
医師の選択の受付が無い場合(S321:NO)、演算部31は、図13に示す如き表示画面を用いたユーザ30の操作を受付部34で受け付けることによる保険の選択を待ち受ける(S325)。保険の選択の受付が無い場合は(S325:NO)、演算部31は処理を終了する。保険の選択を受け付けた場合は(S325:YES)、演算部31は、更なる保険業務の処理要求を、選択された保険に係る保険提案装置2へ、通信部36に通信ネットワークNを介して送信させる(S326)。
保険提案装置2は、ユーザ端末装置3から送信された保険業務の処理要求を通信部24で受信する(S327)。CPU21は、更なる保険業務の処理を開始する(S328)。例えば、更なる保険業務の処理には、提案された保険のより詳細な内容をユーザ端末装置3へ送信し、保険のより詳細な内容をユーザ30に閲覧させる処理を含む。また、例えば、更なる保険業務の処理には、ユーザ30が操作するユーザ端末装置3から送信された保険の申込指示を受信し、保険の申し込みを受け付ける処理を含んでいてもよい。
以上詳述した如く、本実施形態においては、保険業務支援装置1は、個人の健康に関する健康情報を蓄積しておき、保険提案装置2へ健康情報を提供し、保険提案装置2は、健康情報に応じて、保険料を計算し、保険料を含む保険の提案内容を作成する。個人の健康情報に応じて保険の提案内容が作成されるので、健康状態が良好な個人については保険料が割り引かれる等、個人の健康状態に即した内容の保険が提案される。保険業務支援装置1は、保険事業者が使用する保険提案装置2とは独立しており、任意の保険事業者が保険提案装置2を用いて同一の健康情報を利用した保険の提案内容の作成を行うことが可能である。また、複数の保険事業者が用いる複数の保険提案装置2が同一の健康情報を利用して保険の提案内容を作成することが可能である。ユーザ30にとっては、任意の保険事業者に、自己の健康状態に即した内容の保険を提案してもらうことが可能である。また、ユーザ30にとっては、自己の健康状態に即して作成された複数の保険の提案内容を互いに比較することができるようになり、より保険料の安い保険を選択する等、より適切な保険を選択することが可能である。また、保険事業者にとっては、個人の健康情報を管理せずとも、個人の健康状態に即した内容の保険を提案することができる。
<実施形態2>
実施形態2では、保険業務支援システムは、第1の健康情報として、医師による診療結果を示す情報と、所定の施設で行われた身体測定の結果、又は医療検査の結果を示す情報とを用いる。本実施形態では、その他の情報は第1の健康情報として用いられなくてもよい。本実施形態では、保険業務支援システムは、図1に示す例に比べて、ユーザ30が所有する測定機器43及び検知器44を備えていなくてもよい。所定の施設は、医療機関、店舗又はジム等、予め定められた施設である。所定の施設には、測定機器43が設けられている。保険業務支援装置1は、取得部111として、医師による診療結果を示す情報を取得する第1取得部と、所定の施設で行われた身体測定の結果、又は医療検査の結果を示す情報を取得する第2取得部とを備えている。また、保険業務支援装置1は、医師情報133を記憶する記憶部121を備えている。第1取得部と第2取得部と記憶部121とは別の装置で構成されていてもよい。保険提案装置2は、第1取得部及び第2取得部が取得した情報に応じた保険料を算出する保険料算出部211を備えている。第1取得部と第2取得部と記憶部121と保険料算出部211とは、一つの装置で構成されていてもよい。
第1取得部は、医療機関で用いられる記憶装置42から送信される診療結果を示す情報を受信することによって、診療結果を示す情報を取得する。所定の施設に設けられた測定機器43によってユーザ30の身体測定が行われ、身体測定の結果を示す情報が測定機器43から送信される。第2取得部は、所定の施設に設けられた測定機器43から送信された身体測定の結果を示す情報を受信することによって、身体測定の結果を示す情報を取得する。又は、第2取得部は、検査機関で用いられる記憶装置41から送信される医療検査の結果を示す情報を受信することによって、医療検査の結果を示す情報を取得する。
保険業務支援システムは、S11〜S14及びS301〜S328と同様の処理を実行する。S11の処理は第1取得部及び第2取得部に対応する。S315の処理は保険料算出部211に対応する。これにより、第1取得部で診療結果を示す情報を取得し、第2取得部で所定の施設で行われた身体測定の結果、又は医療検査の結果を示す情報を取得し、第1取得部及び第2取得部が取得した情報に応じた保険料を保険料算出部211で算出する。保険料算出部211は、ユーザ30の健康状態が良好であるほど保険料が低下するように、保険料を計算する。なお、保険業務支援システムは、第2の健康情報を利用せずに保険料を算出する処理を行ってもよい。例えば、保険提案装置2は、診療結果、身体測定の結果又は医療検査の結果に用いられる数値と保険料の割引額とを対応付けたテーブルを予め記憶しており、保険料算出部211は、テーブルに従って保険料を計算する。
また、S301〜S328の処理の結果、図13に示した表示画面と同様の表示画面が表示されることにより、算出した保険料がユーザ20に提示され、保険業務支援システムは紹介部118で医師をユーザ30に紹介する。S320の処理は、紹介部118に対応する。また、S301〜S328の処理の結果、保険業務支援システムは仲介部117でユーザ30と医師との仲介を行う。S323及びS324の処理は、仲介部117に対応する。本実施形態においても、個人の健康情報に応じて保険の提案内容が作成されるので、個人の健康状態に即した内容の保険が提案される。