JP2018105443A - 副変速機付無段変速機の制御装置および制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】副変速機をダウンシフトする協調変速制御時に、引きトルクを小さくした副変速機付無段変速機を提供する。【解決手段】副変速機30がダウンシフトする協調変速制御をする際に、事前にバリエータ20をアップシフトさせるようにした。またバリエータ20のアップシフト時、エンジン回転とエンジントルクがエンジンの最適燃費線に沿って変化するように、エンジン回転とエンジントルクを制限するようにした。更にエンジン回転とエンジントルクの制限制御を解除して通常制御に復帰する際には、エンジン回転とエンジントルクを予め設定した変化割合で復帰させるようにした。【選択図】図1
Description
本発明は、副変速機付無段変速機の制御装置および制御方法に関する。
特許文献1は、副変速機を直列に接続した無段変速機(以下、「バリエータ」という。)において、副変速機の変速段を変更する際、前記バリエータ及び前記副変速機の全体の変速比(以下、「スルーレシオ)という。)を目標変速比に保つため、前記副変速機の変速比変化方向と逆の方向にバリエータの変速比(以下、「バリエータレシオ」という。)を変化させる変速態様(以下、「協調変速制御」という。)を開示している。
しかしながら、上記副変速機付無段変速機においては、協調変速制御時に副変速機をダウンシフトする場合において、駆動輪へ伝達される駆動力にイナーシャトルク等による大きな引きトルクが発生して、変速ショックが発生する恐れがあった。
本発明の目的は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、副変速機をダウンシフトする協調変速制御時に、引きトルクを小さくした副変速機付無段変速機を提供することにある。
前記副変速機がダウンシフトする協調変速制御をする際に、事前にバリエータをアップシフトさせるようにした。
駆動輪へ伝達される駆動力に発生するイナーシャトルク等による引きトルクを小さくすることにより、変速ショックを抑制することができる。
[実施例1]
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、ある変速機構の「変速比」は、当該変速機構の入力回転速度を当該変速機構の出力回転速度で割って得られる値である。また、「最Low変速比」は当該変速機構の最大変速比を意味し、「最High変速比」は当該変速機構の最小変速比を意味する。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、ある変速機構の「変速比」は、当該変速機構の入力回転速度を当該変速機構の出力回転速度で割って得られる値である。また、「最Low変速比」は当該変速機構の最大変速比を意味し、「最High変速比」は当該変速機構の最小変速比を意味する。
図1は本発明の実施例1に係る無段変速機を搭載した車両の概略構成図である。
この車両は動力源としてエンジン1を備える。エンジン1の出力回転は、ロックアップクラッチ付きトルクコンバータ2、第1ギヤ列3、バリエータ20、副変速機30(以下、バリエータ20と副変速機30を合わせて、単に「変速機4」という。)、第2ギヤ列5、終減速装置6を介して駆動輪7へと伝達される。第2ギヤ列5には駐車時に変速機4の出力軸を機械的に回転不能にロックするパーキング機構8が設けられている。
また、車両には、エンジン1を制御するエンジンコントローラ1a、エンジン1の動力の一部を利用して駆動されるオイルポンプ10と、オイルポンプ10からの油圧を調圧して変速機4の各部位に供給する油圧制御回路11と、油圧制御回路11を制御する制御装置としての変速機コントローラ12とが設けられている。
各構成について説明すると、変速機4は、バリエータ20と、バリエータ20に対して直列に設けられる副変速30とを備える。「直列に設けられる」とは同動力伝達経路においてバリエータ20と副変速機構30が直列に設けられるという意味である。副変速機30は、この例のようにバリエータ20の出力軸に直接接続されていてもよいし、その他の変速ないし動力伝達機構(例えば、ギヤ列)を介して接続されていてもよい。
バリエータ20は、プライマリプーリ21と、セカンダリプーリ22と、プーリ21、22の間に掛け回されるVベルト23とを備えるベルト式無段変速機である。プーリ21、22は、それぞれ固定円錐板と、この固定円錐板に対してシーブ面を対向させた状態で配置され固定円錐板との間にV溝を形成する可動円錐板と、この可動円錐板の背面に設けられて可動円錐板を軸方向に変位させる油圧シリンダ23a、23bとを備える。油圧シリンダ23a、23bに供給される油圧を調整すると、V溝の幅が変化してVベルト2 3と各プーリ21、22との接触半径が変化し、バリエータ20の変速比vRatioが無段階に変化する。
副変速機30は前進2段・後進1段の変速機構である。副変速機30は、2つの遊星歯車のキャリアを連結したラビニョウ型遊星歯車機構31と、ラビニョウ型遊星歯車機構31を構成する複数の回転要素に接続され、それらの連係状態を変更する複数の摩擦締結要素(Lowブレーキ32、Highクラッチ33、Revブレーキ34)とを備える。各摩擦締結要素32〜34への供給油圧を調整し、各摩擦締結要素32〜34の締結・解放状態を変更すると、副変速機30の変速段が変更される。例えば、Lowブレーキ32を締結し、Highクラッチ33とRevブレーキ34を解放すれば副変速機30 の変速段は1速となる。Highクラッチ33を締結し、Lowブレーキ32とRevブレーキ34を解放すれば副変速機30の変速段は1速よりも変速比が小さな2速となる。また、Revブレーキ34を締結し、Lowブレーキ32とHighクラッチ33を解放すれば副変速機30の変速段は後進となる。なお、以下の説明では、副変速機30の変速段が1速であるとき「変速機4が低速モードである」と表現し、2速であるとき「変速機4が高速モードである」と表現する。
図2は、実施例1に係る変速機コントローラの内部構成を示す図である。
変速機コントローラ12は、図2に示すように、CPU121と、RAM・ROMからなる記憶装置122と、入力インターフェース123と、出力インターフェース124と、これらを相互に接続するバス125とから構成される。
入力インターフェース123には、アクセルペダルの開度(以下、「アクセル開度APO」という。)を検出するアクセル開度センサ41の出力信号、変速機4の入力回転速度(=プライマリプーリ21の回転速度、以下、「プライマリ回転速度Npri」という。)を検出する回転速度センサ42の出力信号、車両の走行速度(以下、「車速VSP」と
いう。)を検出する車速センサ43の出力信号、変速機4の油温を検出する油温センサ44の出力信号、セレクトレバーの位置を検出するインヒビタスイッチ45の出力信号などが入力される。
いう。)を検出する車速センサ43の出力信号、変速機4の油温を検出する油温センサ44の出力信号、セレクトレバーの位置を検出するインヒビタスイッチ45の出力信号などが入力される。
記憶装置122には、変速機4の変速制御プログラム、この変速制御プログラムで用いる変速マップ(図3)が格納されている。CPU121は、記憶装置122に格納されている変速制御プログラムを読み出して実行し、入力インターフェース123を介して入力される各種信号に対して各種演算処理を施して変速制御信号を生成し、生成した変速制御信号を出力インターフェース124を介して油圧制御回路11に出力する。また、後述する回転数制限信号をエンジンコントローラ1aに出力する。CPU121 が演算処理で使用する各種値、その演算結果は記憶装置122に適宜格納される。
油圧制御回路11は複数の流路、複数の油圧制御弁で構成される。油圧制御回路11は、変速機コントローラ12からの変速制御信号に基づき、複数の油圧制御弁を制御して油圧の供給経路を切り換えるとともにオイルポンプ10で発生した油圧から必要な油圧を調製し、これを変速機4の各部位に供給する。これにより、バリエータ20の変速比vRatio、副変速機30の変速段が変更され、変速機4の変速が行われる。
図3は変速機コントローラ12の記憶装置122に格納される変速マップの一例を示している。
この変速マップ上では変速機4の動作点が車速VSPとプライマリ回転速度Npriとに基づき決定される。変速機4の動作点と変速マップ左下隅の零点を結ぶ線の傾きが変速機4の変速比(バリエータ20の変速比vRatioに副変速機30の変速比subR atioを掛けて得られる全体の変速比、以下、「スルー変速比Ratio」という。) を表している。この変速マップには、従来のベルト式無段変速機の変速マップと同様に、アクセル開度APO毎に変速線が設定されており、変速機4の変速はアクセル開度APOに応じて選択される変速線に従って行われる。なお、図3には簡単のため、全負荷線(アクセル開度APO=8/8のときの変速線)、パーシャル線(アクセル開度APO=4/ 8のときの変速線)、コースト線(アクセル開度APO=0のときの変速線)のみが示されている。
変速機4が低速モードのときは、変速機4はバリエータ20の変速比vRatioを最大にして得られる低速モード最Low線とバリエータ20の変速比vRatioを最小にして得られる低速モード最High線の間で変速することができる。このとき、変速機4 の動作点はA領域とB領域内を移動する。一方、変速機4が高速モードのときは、変速機4はバリエータ20の変速比vRatioを最大にして得られる高速モード最Low線とバリエータ20の変速比vRatioを最小にして得られる高速モード最High線の間で変速することができる。このとき、変速機4の動作点はB領域とC領域内を移動する。
副変速機30の各変速段の変速比は、低速モード最High線に対応する変速比(低速モード最High変速比)が高速モード最Low線に対応する変速比(高速モード最L ow変速比)よりも小さくなるように設定される。これにより、低速モードでとりうる変速機4のスルー変速比Ratioの範囲である低速モードレシオ範囲と高速モードでとりうる変速機4のスルー変速比Ratioの範囲である高速モードレシオ範囲とが部分的に重複し、変速機4の動作点が高速モード最Low線と低速モード最High線で挟まれるB領域にあるときは、変速機4は低速モード、高速モードのいずれのモードも選択可能になっている。
変速機コントローラ12は、この変速マップを参照して、車速VSP及びアクセル開度APO(車両の運転状態)に対応するスルー変速比Ratioを到達スルー変速比DRa tioとして設定する。この到達スルー変速比DRatioは、当該運転状態でスルー変速比Ratioが最終的に到達すべき目標値である。そして、変速機コントローラ12は、スルー変速比Ratioを所望の応答特性で到達スルー変速比DRatioに追従させるための過渡的な目標値である目標スルー変速比tRatioを設定し、スルー変速比R atioが目標スルー変速比tRatioに一致するようにバリエータ20及び副変速機30を制御する。
そして、変速機4の動作点がB領域からA領域へ移動した場合には、変速機コントローラ12は副変速機30のダウンシフト制御とバリエータ20のアップシフト制御を、あるいは、変速機4の動作点がB領域からC領域へ移動した場合には、変速機コントローラ12は副変速機30のアップシフト制御とバリエータ20のダウンシフト制御を開始する。すなわち、変速機コントローラ12は、副変速機構30の変速を行うとともに、バリエータ20の変速比vRatioを副変速機構30の変速比subRatioが変化する方向と逆の方向に変化させる協調変速制御を行う。
協調変速制御では、変速機4の動作点がB領域からC領域へ移動した場合には、、変速機コントローラ12は、副変速機30の変速段を1速から2速に変更(以下、「1−2変速」という。)するとともに、バリエータ20の変速比vRatioを変速比大側に変化させる。逆に、変速機4の動作点がB領域からA領域へ移動した場合には、変速機コントローラ12は、副変速機構30の変速段を2速から1速に変更(以下、「2−1変速」という。)するとともに、バリエータ20の変速比vRatioを変速比小側に変化させる。
協調変速制御を行うのは、変速機4のスルー変速比Ratioの段差により生じる入力回転の変化に伴う運転者の違和感を抑えるためである。
図4は、実施例1の変速機コントローラが実行する回転制限制御処理の内容を示したフローチャートである。
変速機コントローラ12は、変速機4の動作点が高速モードのB領域からA領域へ移動した場合に、副変速機30の2−1変速(ダウンシフト)の必要性を判定すると処理を開始する。
ただし、エンジンの即暖制御要求がある、車速が所定車速以上(副変速機30が2速であるときのみ走行可能な車速域)、アクセル開度(APO)が0deg(ドライバーが加速を要求していない)であるときは、回転数制限制御(すなわち、バリエータ20のアップシフト)を実行しない。
ただし、エンジンの即暖制御要求がある、車速が所定車速以上(副変速機30が2速であるときのみ走行可能な車速域)、アクセル開度(APO)が0deg(ドライバーが加速を要求していない)であるときは、回転数制限制御(すなわち、バリエータ20のアップシフト)を実行しない。
ステップS11では、回転数制限制御が実行中か否かを判定する。
変速機コントローラ12は、回転数制限制御が実行中と判定すると、処理をステップS12に移行する。また、回転数制限制御が実行中でないと判定すると、処理をステップS23に移行する。
ステップS12では、変速機コントローラ12は、回転数制限制御の継続許可が出ているか否かを判定する。
変速機コントローラ12は、回転数制限制御の継続許可が出ていると判定すると、処理をステップS13へ移行する。また、回転数制限制御の継続許可が出ていないと判定すると、処理をステップS15へ移行する。
ステップS13では、変速機コントローラ12は、車速および後述する回転数制限制御用マップを基に、「回転数制限値」と、「トルク制限値」を算出し、処理をステップS14に移行する。
ステップS14では、変速機コントローラ12は、目標回転数を通常要求回転数値か前記算出した回転数制限値の小さい方を選択するとともに、エンジントルクを通常要求トルク値か前記算出したトルク制限値の小さい方を選択して、エンジンコントローラ1aに出力し、回転数制限制御(すなわち、バリエータ20のアップシフト)を継続し、ステップS12の処理を繰り返し行う。
ステップS12で、変速機コントローラ12が、回転数制限制御の継続許可が出ていないと判定すると、処理をステップS15へ移行する。
ステップS15では、変速機コントローラ12は、前回の目標回転数と復帰時回転傾きとにより復帰時目標回転数を、前回目標トルクと復帰時トルク傾きとにより復帰時目標トルクを算出し、処理をステップS16に移行する。
ステップS15では、変速機コントローラ12は、前回の目標回転数と復帰時回転傾きとにより復帰時目標回転数を、前回目標トルクと復帰時トルク傾きとにより復帰時目標トルクを算出し、処理をステップS16に移行する。
ステップS16では、変速機コントローラ12は、目標回転数を通常要求回転数か復帰時目標回転数の小さい方を選択するとともに、目標トルクを通常要求トルクか復帰時目標トルクの小さい方を選択して、処理をステップS17へ移行する。
ステップS17では、変速機コントローラ12は、ステップS16で選択した目標回転数と通常要求回転数の大小を比較判定し、目標回転数が通常要求回転数より大きければ、処理をステップS18に移行する。また、目標回転数が通常要求回転数より小さければ、処理をステップS19に移行する。
ステップS18では、変速機コントローラ12は、ステップS16で選択した目標回転数と目標トルクへ予め設定された復帰時傾き(変化割合)により復帰するように、エンジンコントローラ1aに出力して、回転数制限制御(すなわち、バリエータ20のアップシフト)を終了する。
なお、ステップS15−S18は、協調変速制御と並行して実施される。
なお、ステップS15−S18は、協調変速制御と並行して実施される。
ステップS19では、変速機コントローラ12は、回転数制限制御(すなわちバリエータ20のアップシフト)を継続し、ステップS12の処理を繰り返し行う。
ステップS11で、変速機コントローラ12が、回転数制限制御を実行していないと判定すると、ステップS20へ処理を移行し、変速機コントローラ12は、回転数制限制御の許可が出ているか否かを判定する。
変速機コントローラ12は、回転数制限制御の許可が出ていると判定すると、処理をステップS21へ移行する。また、回転数制限制御の許可が出ていないと判定すると、処理をステップS23へ移行する。
ステップS21では、変速機コントローラ12は、車速および後述する制限制御用マップを基に、「回転数制限値」と、「トルク制限値」を算出し、処理をステップS22に移行する。
処理ステップS22では、変速機コントローラ12は、目標回転数を通常要求回転数値か前記算出した回転数制限値の小さい方を選択するとともに、エンジントルクを通常要求トルク値か前記算出したトルク制限値の小さい方を選択して、エンジンコントローラ1aに出力して、回転数制限制御の実行を開始し、すなわちバリエータ20のアップシフトを開始し、ステップS12の処理を繰り返し行う。
ステップS20で、変速機コントローラ12が回転数制限制御の許可が出ていないと判定すると、処理をステップS23へ移行するが、ステップS23では、変速機コントローラ12は、目標回転数として通常要求回転数を選択するとともに、目標トルクとして通常要求トルクを選択して、エンジンコントローラ1aに出力し、処理を終了する。
図5は、エンジンの回転数制限制御用のマップを示す図である。
横軸は、エンジン回転数で、縦軸は、エンジントルクである。
エンジンの回転数制限制御を行う場合には、回転数制限値、トルク制限値ともに、最適燃費線上の値を、選択している。
エンジンの回転数制限制御を行う場合には、回転数制限値、トルク制限値ともに、最適燃費線上の値を、選択している。
図6は、実施例1の協調変速制御時のタイムチャートであり、図7は、比較例の協調変速制御時のタイムチャートである。
図6にて、実施例1の作動を説明する。
時刻t1で、変速機コントローラ12が副変速機機30の2−1ダウンシフトの必要性を判定し、回転数制限制御の許可が出ていると、回転数制限制御の実行、すなわちバリデータ20のアップシフトを開始する。
次に、時刻t2で、変速機コントローラ12が、回転数制限制御の終了を判定すると、協調変速制御の実行、すなわち副変速機30の変速段を、2−1変速(ダウンシフト)するとともに、バリエータ20の変速比vRatioを変速比小側に変化(アップシフト)することを開始する。
この時のエンジン回転とエンジントルクは、回転制限制御復帰時の傾きにより、制限されている。
時刻t3で、変速機コントローラ12が、副変速機構30とバリエータ20の変速完了を判定すると、通常の変速制御へ移行する。
協調変速制御を行う前の回転数制限制御を行っている間は、バリエータ20の変速比vRatioが変速比小側に変化することにより、スルー変速比DRatioが変速比小側に変化するので、駆動力の増大が小さく抑えられて、協調変速制御時に発生するイナーシャトルク等による引きトルクが発生しても、トルク段差が小さく抑えられている。
時刻t1で、変速機コントローラ12が副変速機機30の2−1ダウンシフトの必要性を判定し、回転数制限制御の許可が出ていると、回転数制限制御の実行、すなわちバリデータ20のアップシフトを開始する。
次に、時刻t2で、変速機コントローラ12が、回転数制限制御の終了を判定すると、協調変速制御の実行、すなわち副変速機30の変速段を、2−1変速(ダウンシフト)するとともに、バリエータ20の変速比vRatioを変速比小側に変化(アップシフト)することを開始する。
この時のエンジン回転とエンジントルクは、回転制限制御復帰時の傾きにより、制限されている。
時刻t3で、変速機コントローラ12が、副変速機構30とバリエータ20の変速完了を判定すると、通常の変速制御へ移行する。
協調変速制御を行う前の回転数制限制御を行っている間は、バリエータ20の変速比vRatioが変速比小側に変化することにより、スルー変速比DRatioが変速比小側に変化するので、駆動力の増大が小さく抑えられて、協調変速制御時に発生するイナーシャトルク等による引きトルクが発生しても、トルク段差が小さく抑えられている。
これに比べ、図7に示す回転数制限制御を行わない比較例の場合には、高い駆動力のまま、協調変速制御を開始するので、イナーシャトルク等による引きトルクが発生すると、大きなトルク段差が発生し、変速ショックが発生することになる。
次に作用効果を説明する。
実施例1の副変速機付無段変速機の制御装置および制御方法にあっては、以下に列挙する作用効果を奏する。
実施例1の副変速機付無段変速機の制御装置および制御方法にあっては、以下に列挙する作用効果を奏する。
(1)副変速機がダウンシフトする協調変速制御を行う際に、事前にバリエータをアップシフトさせるようにした。
よって、協調変速制御時に発生するイナーシャトルク等による引きトルクを小さくできるので、変速ショックを抑えることができる。
よって、協調変速制御時に発生するイナーシャトルク等による引きトルクを小さくできるので、変速ショックを抑えることができる。
(2)事前のバリエータのアップシフト時には、エンジン回転とエンジントルクをエンジンの最適燃費線に沿って変化するように、エンジン回転とエンジントルクを制限するようにした。
よって、燃費への影響を最小限に抑えることができる。
よって、燃費への影響を最小限に抑えることができる。
(3)事前のバリエータのアップシフト時のエンジン回転とエンジントルクを制限する回転制限制御を解除して通常制御に復帰する際には、前記エンジン回転とエンジントルクを予め設定した変化割合で復帰するようにした。
よって、エンジンの状態の急変を避けることができる。
よって、エンジンの状態の急変を避けることができる。
(4)事前のバリエータのアップシフト時のエンジン回転とエンジントルクを制限する回転制限制御は、あらかじめ設定された条件を満たす場合に実施するようにした。
すなわち、具体的には、エンジンの即暖制御要求がない、車速が所定車速以下、アクセル開度が0deg以下であるという条件である。
よって、優先される条件の場合には、そちらを優先することとしたので、車両に対しての悪影響を抑制できる。
すなわち、具体的には、エンジンの即暖制御要求がない、車速が所定車速以下、アクセル開度が0deg以下であるという条件である。
よって、優先される条件の場合には、そちらを優先することとしたので、車両に対しての悪影響を抑制できる。
以上、本発明を実施するための形態を実施例に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は、実施例に示した構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例では、バリエータ20としてベルト式無段変速機構を備えているが、バリエータ20は、Vベルト23の代わりにチェーンがプーリ21、22の間に掛け回される無段変速機構であってもよい。あるいは、バリエータ20は、入力ディスクと出力ディスクの間に傾転可能なパワーローラを配置するトロイダル式無段変速機構であってもよい。
また、上記実施形態では、副変速機30は前進用の変速段として1速と2速の2段を有する変速機構としたが、副変速機30を前進用の変速段として3段以上の変速段を有する変速機構としても構わない。
また、副変速機30をラビニョウ型遊星歯車機構を用いて構成したが、このような構成に限定されない。例えば、副変速機30は、通常の遊星歯車機構と摩擦締結要素を組み合わせて構成してもよいし、あるいは、ギヤ比の異なる複数の歯車列で構成される複数の動力伝達経路と、これら動力伝達経路を切り換える摩擦締結要素とによって構成してもよい。
また、プーリ21、22の可動円錐板を軸方向に変位させるアクチュエータとして油圧シリンダ23a、23bを備えているが、アクチュエータは油圧で駆動されるものに限らず電気的に駆動されるものあってもよい。
4…変速機
11…油圧制御回路
12…変速機コントローラ(変速機制御装置)
20…バリエータ(無段変速機)
21…プライマリプーリ
22…セカンダリプーリ
23…Vベルト
30…副変速機
11…油圧制御回路
12…変速機コントローラ(変速機制御装置)
20…バリエータ(無段変速機)
21…プライマリプーリ
22…セカンダリプーリ
23…Vベルト
30…副変速機
Claims (14)
- エンジンと、変速比を無段階に変化させることができる無段変速機(以下、「バリエータ」という。)と、前記バリエータに対して直列に設けられ、前進用変速段として第1変速段と該第1変速段よりも変速比の小さな第2変速段とを有する副変速機を備える副変速機付無段変速機の制御装置であって、
前記車両の運転状態に基づき、該運転状態で前記バリエータ及び前記副変速機の全体の変速比(以下、「スルー変速比」という。)が到達すべき目標値である到達スルー変速比を設定し、
前記スルー変速比を所定の過渡応答で前記到達スルー変速比に追従させるための過渡的な目標値である目標スルー変速比を前記到達スルー変速比に基づき設定し、
前記スルー変速比が前記目標スルー変速比となるように、前記副変速機構の変速比を変化させつつ前記副変速機の変速比の変化方向と逆の方向に前記バリエータの変速比を変化させる協調変速制御を行い、
前記副変速機がダウンシフトする協調変速制御を行う際に、事前にバリエータをアップシフトさせる、
ことを特徴とする副変速機付無段変速機の制御装置。 - 請求項1に記載の副変速機付無段変速機の制御装置であって、
前記副変速機がダウンシフトする協調変速制御をする際の前記事前のバリエータのアップシフト時、エンジン回転とエンジントルクが前記エンジンの最適燃費線に沿って変化するように、エンジン回転とエンジントルクを制限する、
ことを特徴とする副変速機付無段変速機の制御装置。 - 請求項2に記載の副変速機付無段変速機の制御装置であって、
前記エンジン回転とエンジントルクの制限制御を解除して通常制御に復帰する際には、前記エンジン回転とエンジントルクを予め設定した変化割合で復帰させる、
ことを特徴とする副変速機付無段変速機の制御装置。 - 請求項1または2に記載の副変速機付無段変速機の制御装置であって、
前記副変速機がダウンシフトする協調変速制御をする際の前記事前のバリエータのアップシフト制御は、予め設定された条件を満たす場合に実施する、
ことを特徴とする副変速機付無段変速機の制御装置 - 請求項4に記載の副変速機付無段変速機の制御装置であって、
前記予め設定された条件は、前記エンジンの即暖制御要求がない、
ことを特徴とする副変速機付無段変速機の制御装置。 - 請求項4に記載の副変速機付無段変速機の制御装置であって、
前記予め設定された条件は、車速が所定車速以下である、
ことを特徴とする副変速機付無段変速機の制御装置。 - 請求項4に記載の副変速機付無段変速機の制御装置であって、
前記予め設定された条件は、アクセル開度が0deg以上のときである、
ことを特徴とする副変速機付無段変速機の制御装置。 - エンジンと、変速比を無段階に変化させることができる無段変速機(以下、「バリエータ」という。)と、前記バリエータに対して直列に設けられ、前進用変速段として第1変速段と該第1変速段よりも変速比の小さな第2変速段とを有する副変速機を備える副変速機付無段変速機の制御装置であって、
前記車両の運転状態に基づき、該運転状態で前記バリエータ及び前記副変速機の全体の変速比(以下、「スルー変速比」という。)が到達すべき目標値である到達スルー変速比を設定し、
前記スルー変速比を所定の過渡応答で前記到達スルー変速比に追従させるための過渡的な目標値である目標スルー変速比を前記到達スルー変速比に基づき設定し、
前記スルー変速比が前記目標スルー変速比となるように、前記副変速機構の変速比を変化させつつ前記副変速機構の変速比の変化方向と逆の方向に前記バリエータの変速比を変化させる協調変速制御を行い、
前記副変速機がダウンシフトする協調変速制御を行う際に、事前にバリエータをアップシフトさせる、
ことを特徴とする副変速機付無段変速機の制御方法。 - 請求項8に記載の副変速機付無段変速機の制御方法であって、
前記副変速機がダウンシフトする協調変速制御をする際の前記事前のバリエータのアップシフト時、エンジン回転とエンジントルクが前記エンジンの最適燃費線に沿って変化するように、エンジン回転とエンジントルクを制限する、
ことを特徴とする副変速機付無段変速機の制御方法。 - 請求項9に記載の副変速機付無段変速機の制御方法であって、
前記エンジン回転とエンジントルクの制限制御を解除して通常制御に復帰する際には、前記エンジン回転とエンジントルクを予め設定した変化割合で復帰させる、
ことを特徴とする副変速機付無段変速機の制御方法。 - 請求項8または9に記載の副変速機付無段変速機の制御方法であって、
前記副変速機がダウンシフトする協調変速制御をする際の前記事前のバリエータのアップシフト制御は、予め設定された条件を満たす場合に実施する、
ことを特徴とする副変速機付無段変速機の制御方法。 - 請求項11に記載の副変速機付無段変速機の制御方法であって、
前記予め設定された条件は、前記エンジンの即暖制御要求がない、
ことを特徴とする副変速機付無段変速機の制御方法。 - 請求項11に記載の副変速機付無段変速機の制御方法であって、
前記予め設定された条件は、車速が所定車速以下である、
ことを特徴とする副変速機付無段変速機の制御方法。 - 請求項11に記載の副変速機付無段変速機の制御方法であって、
前記予め設定された条件は、アクセル開度が0deg以上のときである、
ことを特徴とする副変速機付無段変速機の制御方法。
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