JP2018104537A - 基材 - Google Patents
基材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018104537A JP2018104537A JP2016251209A JP2016251209A JP2018104537A JP 2018104537 A JP2018104537 A JP 2018104537A JP 2016251209 A JP2016251209 A JP 2016251209A JP 2016251209 A JP2016251209 A JP 2016251209A JP 2018104537 A JP2018104537 A JP 2018104537A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermoplastic resin
- fiber
- base material
- resin composition
- fibers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
【課題】一方向に配向した強化繊維、及び熱可塑性樹脂組成物を含む基材において、曲げ特性、圧縮特性に優れた基材を提供する。【解決手段】一方向に配向した強化繊維、及び、熱可塑性樹脂組成物を含む基材であって、 前記熱可塑性樹脂組成物100質量%中のモノマー量が8質量%以下であることを特徴とする基材。【選択図】図1
Description
本発明は、一方向に配向した強化繊維及び熱可塑性樹脂組成物を含む基材に関するものである。より詳しくは、本発明は、力学強度に優れた複合材料を与える基材に関する。
強化繊維と樹脂からなる複合材料は、軽量で優れた力学特性を有するために、スポーツ用品用途、航空宇宙用途、車両、船舶およびその他一般産業用途に広く用いられている。特に前記樹脂に熱可塑性樹脂を用いた繊維強化熱可塑性樹脂材料は、繊維強化熱硬化性材料と比較して、加熱による溶融、冷却による固化が容易であることから、成形時におけるハンドリング性、サイクルタイムの短縮などの効果が見込まれ、工数低減、コスト低減の観点から注目を集めている。
また、近年、繊維強化熱可塑性樹脂材料の用途は、多岐に細分化されるようになっている。積層材や部分補強材として適用される場合、強化繊維として一方向性に配向した強化繊維を用いた基材は、その優れた力学特性から中間基材としての需要が高まりつつある。
前記基材は、繊維方向に対する引張特性には優れるものの、曲げ特性、圧縮特性については相対的に劣る。これらを向上させるために、高分子量の熱可塑性樹脂を使用するなどの方法はあるが、高分子量の熱可塑性樹脂を用いた場合、製造過程における樹脂の流動性が低下し、生産性が低下してしまう問題がある。
先行技術文献では、分子量の調整や樹脂処方によって、力学特性と生産性の両立が図られているが、いずれも特定の処方を用いた樹脂を利用したものであり、他の樹脂や、一般的な処方の樹脂に関しては触れられていない。
本発明は、上記の従来技術に関するもので、その目的は、力学特性と生産性に優れた一方向に配向した強化繊維及び熱可塑性樹脂組成物を含む基材を提供することにある。
上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、本発明者らは以下に示す基材を見出すに至った。
(1) 一方向に配向した強化繊維、及び、熱可塑性樹脂組成物を含む基材であって、
前記熱可塑性樹脂組成物100質量%中のモノマー量が0.1〜12.5質量%であることを特徴とする基材。
(1) 一方向に配向した強化繊維、及び、熱可塑性樹脂組成物を含む基材であって、
前記熱可塑性樹脂組成物100質量%中のモノマー量が0.1〜12.5質量%であることを特徴とする基材。
本発明によれば、引張強度、曲げ剛性などの力学物性、表面外観、および耐久性に優れた基材を提供できる。
本発明は、一方向に配向した強化繊維と熱可塑性樹脂組成物を含む基材である。本発明の基材において強化繊維は、基材中に特定の位置に固まることなく概ね均一に分散されていることが好ましく、強化繊維と強化繊維の間は熱可塑性樹脂組成物で充填されている。すなわち本発明の基材において、強化繊維は熱可塑性樹脂組成物で含浸されている。
本発明の基材の製造方法は特に限定されないが、引抜成形法などの連続成形により、基材が製造されることが好ましい。
強化繊維に熱可塑性樹脂組成物を含浸させて、一方向に配向した強化繊維と熱可塑性樹脂組成物を含む基材とする方法としては、溶融法、粉末法、フィルム法、混繊(コミングル)法などが例示される。本発明において、含浸させる方法は特に限定されないが、事前に熱可塑性樹脂組成物を加工する必要がない溶融法が好ましく用いられる。
本発明に用いられる強化繊維としては、特に限定されないが、炭素繊維、金属繊維、有機繊維、および無機繊維が例示される。
炭素繊維としては、ポリアクリロニトリル(Poly Acrylo−Nitrile:PAN)系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維、セルロース系炭素繊維、気相成長系炭素繊維、これらの黒鉛化繊維などが例示される。このうちPAN系炭素繊維は、ポリアクリロニトリル繊維を原料とする炭素繊維である。ピッチ系炭素繊維は石油タールや石油ピッチを原料とする炭素繊維である。セルロース系炭素繊維はビスコースレーヨンや酢酸セルロースなどを原料とする炭素繊維である。気相成長系炭素繊維は炭化水素などを原料とする炭素繊維である。これら炭素繊維のうち、強度と弾性率のバランスに優れる点で、PAN系炭素繊維が好ましく用いられる。
金属繊維としては、例えば、鉄、金、銀、銅、アルミニウム、黄銅、ステンレスなどの金属からなる繊維が挙げられる。
有機繊維としては、アラミド繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリエチレン繊維などの有機材料からなる繊維が挙げられる。アラミド繊維としては強度や弾性率に優れたパラ系アラミド繊維と難燃性、長期耐熱性に優れるメタ系アラミド繊維とが例示される。パラ系アラミド繊維としては、例えば、ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維、コポリパラフェニレン−3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミド繊維などが挙げられ、メタ系アラミド繊維としては、ポリメタフェニレンイソフタルアミド繊維などが挙げられる。アラミド繊維としては、メタ系アラミド繊維に比べて弾性率の高いパラ系アラミド繊維が好ましく用いられる。
無機繊維としては、ガラス、バサルト、シリコンカーバイト、シリコンナイトライドなどの無機材料からなる繊維が挙げられる。ガラス繊維としては、Eガラス繊維(電気用)、Cガラス繊維(耐食用)、Sガラス繊維、Tガラス繊維(高強度、高弾性率)などが例示されるがこのいずれを用いても良い。バサルト繊維は、鉱物である玄武岩を繊維化した物で、耐熱性の非常に高い繊維である。玄武岩には、一般に鉄の化合物であるFeOまたはFeO2を9〜25%、チタンの化合物であるTiOまたはTiO2を1〜6%含有するが、溶融状態でこれらの成分を増量して繊維化することも可能である。
本発明においては、強化繊維として、炭素繊維、ガラス繊維、バサルト繊維、及びアラミド繊維からなる群より選ばれる少なくとも1種の強化繊維を用いることがより好ましく、これらの中でも、軽量化や強度などの力学特性を効率よく発揮する炭素繊維を用いることが特に好ましい。
強化繊維は、その複数種を組み合わせて使用してもよく、これらの繊維を組み合わせることで複合的な効果が期待でき、例えば炭素繊維とガラス繊維を組み合わせる事で、炭素繊維による高い補強効果および安価なガラス繊維によるコストの低減が両立できる。
本発明の基材において、強化繊維は通常、多数本の単繊維を束ねた強化繊維束を1本または複数本を並べて構成される。1本または複数本の強化繊維束を並べたときの強化繊維の総フィラメント数(単繊維の本数)は、本発明の基材中に1,000〜2,000,000本の範囲にあることが好ましい。生産性の観点からは、本発明の基材中の強化繊維の総フィラメント数は、1,000〜1,000,000本がより好ましく、1,000〜600,000本がさらに好ましく、1,000〜300,000本が特に好ましい。強化繊維の総フィラメント数の上限は、分散性や取り扱い性とのバランスも考慮して、生産性と分散性、取り扱い性を良好に保てるように選択する。
本発明の基材において、強化繊維の単繊維の平均直径は好ましくは5〜10μmであり、単繊維の平均直径は6〜8μmがさらに好ましい。
また強化繊維の引張強度は3,000〜6,000MPaのものを用いることが好ましい。なお強化繊維の強度(MPa)=(単繊維強力(N))/単繊維断面積(mm2)という関係となる。
また、強化繊維は、接着性やコンポジット総合特性、高次加工性を向上させるためにサイジング剤で表面処理されていてもよい。サイジング剤には、ビスフェノール型エポキシ化合物、直鎖状低分子量エポキシ化合物、ポリエチレングリコール、ポリウレタン、ポリエステル、乳化剤あるいは界面活性剤などの成分を粘度調整、耐擦過性向上、耐毛羽性向上、集束性向上、高次加工性向上等の目的で混合したものが好ましい。
サイジング剤の付与手段としては特に限定されるものではないが、例えばローラを介してサイジング液に浸漬する方法、サイジング液の付着したローラに接する方法、サイジング液を霧状にして吹き付ける方法などがある。また、バッチ式、連続式いずれでもよいが、生産性がよくバラツキが小さくできる連続式が好ましい。この際、強化繊維に対するサイジング剤有効成分の付着量が適正範囲内で均一に付着するように、サイジング液濃度、温度、糸条張力などをコントロールすることが好ましい。また、サイジング剤付与時に強化繊維を超音波で加振させることはより好ましい。
本発明の基材中の熱可塑性樹脂組成物に含まれる熱可塑性樹脂としては、熱可塑性樹脂でありさえすれば特に限定されず、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ABS樹脂、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンオキサイド、ポリビニルアルコール、ポリアルキレンオキサイド、ポリサルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、液晶ポリマー、ポリメチルメタアクリレート、ポリスルホンなどが挙げられる。
特に、耐熱性や強度、剛性などの各物性が優れた基材が得られるので、本発明の基材中の熱可塑性樹脂組成物に含まれる熱可塑性樹脂としては、ポリアミド樹脂を用いることが好ましい。
ここで、ポリアミド樹脂とは、アミノ酸、ラクタムあるいはジアミンとジカルボン酸を主たる構成成分とするポリアミドである。その主要構成成分の代表例としては、6−アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸、パラアミノメチル安息香酸などのアミノ酸、ε−カプロラクタム、ω−ラウロラクタムなどのラクタム、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、2 − メチルペンタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2,2,4−/2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、5−メチルノナメチレンジアミン、メタキシリレンジアミン、パラキシリレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1−アミノ−3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン、2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、ビス(アミノプロピル)ピペラジン、アミノエチルピペラジンなどの脂肪族、脂環族、芳香族のジアミン、およびアジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、テレフタル酸、イソフタル酸、2−クロロテレフタル酸、2−メチルテレフタル酸、5−メチルイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸などの脂肪族、脂環族、芳香族のジカルボン酸が挙げられ、本発明においては、これらの原料から誘導されるナイロンホモポリマーまたはコポリマーを各々単独または混合物の形で用いることができる。
本発明の基材中の熱可塑性樹脂組成物に含まれる熱可塑性樹脂として特に有用なポリアミド樹脂の具体的な例としては、ポリカプロアミド(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリテトラメチレンアジパミド(ナイロン46)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン610)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイロン612)、ポリウンデカンアミド(ナイロン11)、ポリドデカンアミド(ナイロン12)、ポリカプロアミド/ポリヘキサメチレンアジパミドコポリマー(ナイロン6/66)、ポリカプロアミド/ポリヘキサメチレンテレフタルアミドコポリマー(ナイロン6/6T)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサメチレンテレフタルアミドコポリマー(ナイロン66/6T)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサメチレンイソフタルアミド/ポリカプロアミドコポリマー(ナイロン66 /6I/6)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサメチレンイソフタルアミドコポリマー(ナイロン66/6I)、ポリヘキサメチレンテレフタルアミド/ポリヘキサメチレンイソフタルアミドコポリマー(ナイロン6T/6I)、ポリヘキサメチレンテレフタルアミド/ポリドデカンアミドコポリマー(ナイロン6T/12)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサメチレンテレフタルアミド/ポリヘキサメチレンイソフタルアミドコポリマー(ナイロン66/6T/6I)、ポリキシリレンアジパミド(ナイロンXD6)、ポリヘキサメチレンテレフタルアミド/ポリ−2−メチルペンタメチレンテレフタルアミドコポリマー(ナイロン6T/M5T)、ポリノナメチレンテレフタルアミド(ナイロン9T)、およびこれらの混合物、ないし共重合体などが挙げられ、中でも強化繊維への含浸性、取扱い性に優れるポリアミド6が好ましい。
本発明における熱可塑性樹脂組成物中のモノマーとは、前記熱可塑性樹脂組成物を構成するモノマーを指し、熱可塑性樹脂組成物中のモノマー量とは前記熱可塑性樹脂組成物中に残留しているモノマーの量を指す。例えば熱可塑性樹脂組成物がポリアミド6組成物であった場合は、モノマーとはε‐カプロラクタムを指し、モノマー量とはポリアミド6組成物中のε‐カプロラクタムの量を指す。さらに熱可塑性樹脂組成物中に、各種の添加剤としてモノマーを含有させた場合には、その添加剤もモノマーに相当する。
本発明における熱可塑性樹脂組成物100質量%中のモノマー量は0.1〜12.5質量%であり、0.5〜8質量%であることがより好ましく、2〜5質量%であることがさらに好ましい。熱可塑性樹脂組成物100質量%中のモノマー量が12.5質量%を超えると、基材の曲げ特性の低下が見られ、他基材への補強に劣る。熱可塑性樹脂組成物100質量%中のモノマー量が0.1質量%未満であると、強化繊維への熱可塑性樹脂組成物の含浸性の悪化が見られる。
熱可塑性樹脂組成物100質量%中のモノマー量を0.1〜12.5%に制御するための手段としては、モノマー量の調整された原料を用いる方法や、熱可塑性樹脂組成物が高温に曝されている時間を調整する方法などを挙げることができる。
本発明における基材の厚さは、0.05〜2.0mmが好ましく、より好ましくは0.1〜1.5mm、さらに好ましくは0.2〜1.0mmである。基材の厚さが0.05mm以上あれば、基材を成形に用いる際の作業性に優れ、基材の厚さが2.0mm以下であると、強化繊維への熱可塑性樹脂組成物の含浸性に優れる。
本発明の基材100体積%中の繊維体積含有率は、30〜70体積%が好ましく、より好ましくは35〜65体積%、さらに好ましくは40〜60体積%である。繊維体積含有率が30体積%以上であると、基材の力学特性に優れ、他基材への補強に優れる。繊維体積含有率が70体積%以下あると、強化繊維への熱可塑性樹脂組成物の含浸性に優れる。
本発明の基材100体積%中の空隙率は、5体積%以下が好ましく、より好ましくは4体積%以下、さらに好ましくは3体積%以下である。空隙率が5体積%以下であると、基材の力学特性に優れ、他基材への補強により優れる。なお、基材の空隙率は、小さいほど好ましく、そのため下限は0体積%である。
空隙率を5体積%以下に制御するための手段としては、含浸させる熱可塑性樹脂組成物の溶融粘度を下げる、含浸時にかかる圧力を上昇させる、などの手段がある。
本発明におけるJIS K 7074(1988)で測定した基材の曲げ強度は、750MPa以上が好ましく、より好ましくは900MPa以上、さらに好ましくは1,000MPa以上である。曲げ強度が750MPa以上であると他基材への補強に優れる。なお、基材の曲げ強度は大きいほど好ましいが、現実的な上限としては2,000MPa程度と考えられる。
曲げ強度を750MPa以上に制御するための手段としては、熱可塑性樹脂組成物中のモノマー量を調整する、空隙率を調整する、などの手段がある。
次に本発明を、実施例、比較例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により制限されるものではない。
(1)熱可塑樹脂組成物中のモノマー量(%)の測定方法
基材中の熱可塑樹脂組成物部分を削り取って凍結粉砕し、熱可塑樹脂組成物の粉末を得る。該粉末約20gをメタノール200mlで3時間ソックスレイ抽出し、抽出液中に含まれるモノマーを高速液体クロマトグラフを用いて定量した。測定条件は下記のとおりである。なお測定に先立ち、カラム保持時間の確認と検量線の作成を対応するモノマーの標準サンプルを用いて実施した。
高速液体クロマトグラフ:ウォーターズ社600E
カラム:GLサイエンス社ODS−3
検出器:ウォーターズ社484TunableAbsorbanceDetector
検出波長:254nm
インジェクション体積:10μl
溶媒:メタノール/水(メタノール/水の組成は、20:80→80:20(体積比)の
グラディエント分析とした。)
流速:1ml/min
(2)JIS K 7074(1988)で測定した曲げ強度の測定方法
基材の曲げ強度は、JIS K 7074(1988)のA法に従って測定した。
得られた曲げ強度の測定値に応じて、以下の基準で判定をした。なお、AA〜Bを合格とした。
AA:曲げ強度1,000MPa以上
A:曲げ強度900MPa以上1,000MPa未満
B:曲げ強度750MPa以上900MPa未満
C:750MPa未満
(3)比重の測定方法
比重測定機(ALFA MIRAGE製、ELECTRONIC DENSIMETER SD−200L)を用いて測定した。
基材中の熱可塑樹脂組成物部分を削り取って凍結粉砕し、熱可塑樹脂組成物の粉末を得る。該粉末約20gをメタノール200mlで3時間ソックスレイ抽出し、抽出液中に含まれるモノマーを高速液体クロマトグラフを用いて定量した。測定条件は下記のとおりである。なお測定に先立ち、カラム保持時間の確認と検量線の作成を対応するモノマーの標準サンプルを用いて実施した。
高速液体クロマトグラフ:ウォーターズ社600E
カラム:GLサイエンス社ODS−3
検出器:ウォーターズ社484TunableAbsorbanceDetector
検出波長:254nm
インジェクション体積:10μl
溶媒:メタノール/水(メタノール/水の組成は、20:80→80:20(体積比)の
グラディエント分析とした。)
流速:1ml/min
(2)JIS K 7074(1988)で測定した曲げ強度の測定方法
基材の曲げ強度は、JIS K 7074(1988)のA法に従って測定した。
得られた曲げ強度の測定値に応じて、以下の基準で判定をした。なお、AA〜Bを合格とした。
AA:曲げ強度1,000MPa以上
A:曲げ強度900MPa以上1,000MPa未満
B:曲げ強度750MPa以上900MPa未満
C:750MPa未満
(3)比重の測定方法
比重測定機(ALFA MIRAGE製、ELECTRONIC DENSIMETER SD−200L)を用いて測定した。
(4)繊維体積含有率、空隙率の測定方法
約0.5gの基材を秤量(W1(g))した後、50ミリリットル/分の窒素気流中、500℃の温度に設定した電気炉に120分間放置し、基材中の熱可塑性樹脂組成物を完全に熱分解させる。そして、20リットル/分の乾燥窒素気流中の容器に移し、15分間冷却した後の強化繊維を秤量(W2(g))して、強化繊維量を求めた。次に各測定値から次式により各値を算出した。
約0.5gの基材を秤量(W1(g))した後、50ミリリットル/分の窒素気流中、500℃の温度に設定した電気炉に120分間放置し、基材中の熱可塑性樹脂組成物を完全に熱分解させる。そして、20リットル/分の乾燥窒素気流中の容器に移し、15分間冷却した後の強化繊維を秤量(W2(g))して、強化繊維量を求めた。次に各測定値から次式により各値を算出した。
繊維体積含有率(%)=(W2(g)/強化繊維比重(g/cm3))/(W1(g)/基材比重(g/cm3))×100
樹脂体積含有率(%)=((W1−W2)(g)/熱可塑性樹脂組成物比重(g/cm3))/(W1(g)/基材比重(g/cm3))×100
空隙率(%)=100−繊維体積含有率(%)−樹脂体積含有率(%)
(5)原材料
(B)熱可塑性樹脂組成物
(b−1)ポリアミド6樹脂(組成物中のε‐カプロラクタム含有量は4質量%)
(b−2)ポリアミド6樹脂(組成物中のε‐カプロラクタム含有量は8質量%)
(b−3)ポリアミド6樹脂(組成物中のε‐カプロラクタム含有量は2質量%)
(b−4)ポリアミド6樹脂(組成物中のε‐カプロラクタム含有量は12質量%)
(実施例1)
強化繊維として炭素繊維を用い、熱可塑性樹脂組成物としては、(b−1)を用いた。図1に示す製造装置を用いて、基材を製造した。図1において、強化繊維束101が巻かれたボビン102を準備し、それぞれボビン102から連続的に糸道ガイド103を通じて強化繊維束101を送り出した。連続的に送り出された強化繊維束101は、含浸ダイ104内にて、熱可塑性樹脂組成物を充填したフィーダー105から定量供給された熱可塑性樹脂組成物106を含浸させた。含浸ダイ104内熱可塑性樹脂組成物106を含浸した強化繊維束101を、含浸ダイ104のノズルから連続的に引き抜いた。引取ロール108にて引き抜かれた強化繊維束101を、冷却ロール107を通過させ冷却固化し、巻取機110にて巻き取り、繊維体積含有率50体積%の基材109を得た。
樹脂体積含有率(%)=((W1−W2)(g)/熱可塑性樹脂組成物比重(g/cm3))/(W1(g)/基材比重(g/cm3))×100
空隙率(%)=100−繊維体積含有率(%)−樹脂体積含有率(%)
(5)原材料
(B)熱可塑性樹脂組成物
(b−1)ポリアミド6樹脂(組成物中のε‐カプロラクタム含有量は4質量%)
(b−2)ポリアミド6樹脂(組成物中のε‐カプロラクタム含有量は8質量%)
(b−3)ポリアミド6樹脂(組成物中のε‐カプロラクタム含有量は2質量%)
(b−4)ポリアミド6樹脂(組成物中のε‐カプロラクタム含有量は12質量%)
(実施例1)
強化繊維として炭素繊維を用い、熱可塑性樹脂組成物としては、(b−1)を用いた。図1に示す製造装置を用いて、基材を製造した。図1において、強化繊維束101が巻かれたボビン102を準備し、それぞれボビン102から連続的に糸道ガイド103を通じて強化繊維束101を送り出した。連続的に送り出された強化繊維束101は、含浸ダイ104内にて、熱可塑性樹脂組成物を充填したフィーダー105から定量供給された熱可塑性樹脂組成物106を含浸させた。含浸ダイ104内熱可塑性樹脂組成物106を含浸した強化繊維束101を、含浸ダイ104のノズルから連続的に引き抜いた。引取ロール108にて引き抜かれた強化繊維束101を、冷却ロール107を通過させ冷却固化し、巻取機110にて巻き取り、繊維体積含有率50体積%の基材109を得た。
(実施例2)
熱可塑性樹脂組成物として(b‐2)を用いる以外は実施例1と同様に基材109を得た。
熱可塑性樹脂組成物として(b‐2)を用いる以外は実施例1と同様に基材109を得た。
(実施例3)
熱可塑性樹脂組成物として(b‐3)を用いる以外は実施例1と同様に基材109を得た。
熱可塑性樹脂組成物として(b‐3)を用いる以外は実施例1と同様に基材109を得た。
(実施例4)
ノズル形状を変更し、繊維体積含有率40%の基材を得る以外は実施例1と同様に基材109を得た。
ノズル形状を変更し、繊維体積含有率40%の基材を得る以外は実施例1と同様に基材109を得た。
(実施例5)
強化繊維束を引き取る速度を上げる以外は実施例1と同様に基材109を得た。
強化繊維束を引き取る速度を上げる以外は実施例1と同様に基材109を得た。
(比較例1)
熱可塑性樹脂組成物として(b‐4)を用いる以外は実施例1と同様に基材109を得た。
熱可塑性樹脂組成物として(b‐4)を用いる以外は実施例1と同様に基材109を得た。
100 製造装置
101 強化繊維束
102 ボビン
103 糸道ガイド
104 含浸ダイ
105 フィーダー
106 熱可塑性樹脂組成物
107 冷却ロール
108 引取ロール
109 基材
110 巻取ロール
101 強化繊維束
102 ボビン
103 糸道ガイド
104 含浸ダイ
105 フィーダー
106 熱可塑性樹脂組成物
107 冷却ロール
108 引取ロール
109 基材
110 巻取ロール
Claims (8)
- 一方向に配向した強化繊維、及び、熱可塑性樹脂組成物を含む基材であって、
前記熱可塑性樹脂組成物100質量%中のモノマー量が0.1〜12.5質量%であることを特徴とする基材。 - JIS K 7074(1988)で測定した曲げ強度が750MPa以上である請求項1に記載の基材。
- 空隙率が5体積%以下である請求項1または2に記載の基材。
- 繊維体積含有率が30〜70体積%である請求項1〜3のいずれかに記載の基材。
- 厚みが0.05〜2.0mmである請求項1〜4のいずれかに記載の基材。
- 前記熱可塑性樹脂組成物中の熱可塑性樹脂が、ポリアミド樹脂である請求項1〜5のいずれかに記載の基材。
- 前記ポリアミド樹脂がポリアミド6である請求項6に記載の基材。
- 前記強化繊維が炭素繊維である請求項1〜7のいずれかに記載の基材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016251209A JP2018104537A (ja) | 2016-12-26 | 2016-12-26 | 基材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016251209A JP2018104537A (ja) | 2016-12-26 | 2016-12-26 | 基材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018104537A true JP2018104537A (ja) | 2018-07-05 |
Family
ID=62786549
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016251209A Pending JP2018104537A (ja) | 2016-12-26 | 2016-12-26 | 基材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2018104537A (ja) |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03115327A (ja) * | 1982-07-28 | 1991-05-16 | Imperial Chem Ind Plc <Ici> | 繊維強化熱可塑性プリプレグ |
| JPH05208418A (ja) * | 1992-01-31 | 1993-08-20 | Polyplastics Co | 長繊維強化ポリアミド樹脂組成物及びその成形品 |
| JP2013203941A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 炭素繊維プリプレグ、炭素繊維プリプレグテープ、炭素繊維強化複合材料、ならびに炭素繊維強化複合材料を用いた自動車用部品 |
| JP2014173006A (ja) * | 2013-03-08 | 2014-09-22 | Toyobo Co Ltd | 圧縮成形用炭素長繊維強化ポリアミド複合材料 |
| JP2016505664A (ja) * | 2012-12-04 | 2016-02-25 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se | 繊維強化複合材の製造方法 |
-
2016
- 2016-12-26 JP JP2016251209A patent/JP2018104537A/ja active Pending
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03115327A (ja) * | 1982-07-28 | 1991-05-16 | Imperial Chem Ind Plc <Ici> | 繊維強化熱可塑性プリプレグ |
| JPH05208418A (ja) * | 1992-01-31 | 1993-08-20 | Polyplastics Co | 長繊維強化ポリアミド樹脂組成物及びその成形品 |
| JP2013203941A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 炭素繊維プリプレグ、炭素繊維プリプレグテープ、炭素繊維強化複合材料、ならびに炭素繊維強化複合材料を用いた自動車用部品 |
| JP2016505664A (ja) * | 2012-12-04 | 2016-02-25 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se | 繊維強化複合材の製造方法 |
| JP2014173006A (ja) * | 2013-03-08 | 2014-09-22 | Toyobo Co Ltd | 圧縮成形用炭素長繊維強化ポリアミド複合材料 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP7234632B2 (ja) | 一方向に配向したテープ状プリプレグ、およびその成形品 | |
| CN102307920B (zh) | 用聚醚酮酮上胶的纤维 | |
| KR102621342B1 (ko) | 테이프형 프리프레그 및 그의 제조 방법 | |
| EP3409453A1 (en) | Method for producing three-dimensional structures | |
| JP5614187B2 (ja) | 複合強化繊維束の製造方法およびそれを用いた成形材料 | |
| KR102101721B1 (ko) | 복합섬유, 직물, 편물 및 복합재료 | |
| JP7384197B2 (ja) | 繊維強化樹脂材料、巻取体、成形品および繊維強化樹脂材料の製造方法 | |
| CN104870531A (zh) | 纤维增强热塑性树脂成型品、纤维增强热塑性树脂成型材料及纤维增强热塑性树脂成型材料的制造方法 | |
| WO2015046290A1 (ja) | 一方向性繊維強化テープおよびその製造方法、ならびにそれを用いた成形体およびその製造方法 | |
| KR20190095293A (ko) | 분무에 의해 열가소성 폴리머로 예비 함침된 섬유성 재료를 제조하기 위한 방법 | |
| JP2013203941A (ja) | 炭素繊維プリプレグ、炭素繊維プリプレグテープ、炭素繊維強化複合材料、ならびに炭素繊維強化複合材料を用いた自動車用部品 | |
| JP2012056232A (ja) | 複合強化繊維束の製造方法およびそれを用いた成形材料 | |
| JPWO2017073483A1 (ja) | 繊維強化熱可塑性樹脂成形品および繊維強化熱可塑性樹脂成形材料 | |
| JP2013173811A (ja) | 樹脂組成物、成形材料およびその製造方法 | |
| CN111587269A (zh) | 增强纤维毡、纤维增强树脂成型材料及其制造方法 | |
| JP6946648B2 (ja) | プリプレグの製造方法 | |
| JP2016190922A (ja) | 炭素繊維強化熱可塑性樹脂成形品および炭素繊維強化熱可塑性樹脂成形材料 | |
| JP7581934B2 (ja) | 圧力容器 | |
| JP2018104537A (ja) | 基材 | |
| JP2013173810A (ja) | 樹脂組成物、成形材料およびその製造方法 | |
| JP2013203942A (ja) | 熱可塑性プリプレグとその製造方法 | |
| CN117897452A (zh) | 纤维增强热塑性树脂成型品 | |
| JP2008240170A (ja) | 熱可塑性樹脂補強用複合糸及びそれを用いた樹脂含有ストランドの製造方法 | |
| WO2019146483A1 (ja) | 強化繊維束 | |
| JP6752549B2 (ja) | 一体化構造体および一方向繊維強化樹脂テープ |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191112 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20201211 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210105 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20210803 |