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JP2018101670A - 基板処理方法、送液方法、および、基板処理装置 - Google Patents

基板処理方法、送液方法、および、基板処理装置 Download PDF

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JP2018101670A JP2016245785A JP2016245785A JP2018101670A JP 2018101670 A JP2018101670 A JP 2018101670A JP 2016245785 A JP2016245785 A JP 2016245785A JP 2016245785 A JP2016245785 A JP 2016245785A JP 2018101670 A JP2018101670 A JP 2018101670A
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Abstract

【課題】コストの増大を抑制し、かつ、析出物の発生を抑制または防止することができる基板処理方法、送液方法および基板処理装置を提供する。【解決手段】イオンを含有する薬液(SC2)を基板の表面に供給する薬液供給工程(SC2処理:S5)の後に、低純度リンス液供給工程(炭酸水リンス処理:S7)を実行する。さらに、薬液供給工程と低純度リンス液供給工程との間に高純度リンス液供給工程(DIWリンス処理:S6)を実行する。低純度リンス液供給工程では、薬液に含有されるイオンと相互作用することによって析出物を形成する不純物を含有する低純度リンス液(炭酸水)を、基板の表面に供給する。高純度リンス液工程では、含有する不純物の量が低純度リンス液よりも少ない高純度リンス液(DIW)を、基板の表面に供給する。【選択図】図4

Description

この発明は、基板を処理する基板処理方法および基板処理装置、ならびに、基板処理装置で用いられるノズルに送液する送液方法に関する。処理対象になる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板、太陽電池用基板などの基板が含まれる。
下記特許文献1に記載の基板処理方法では、基板に薬液を供給した後、基板に付着した薬液を洗い流すために基板に炭酸水を供給する。
特開2001−358109号公報
基板処理後の基板上にパーティクルが発生すると、基板処理後のプロセス(半導体装置の製造)などで動作不良が発生するおそれがある。そのため、酸性の薬液と塩基性の薬液との混合を避けたり、薬液やリンス液をフィルタでろ過したりすることによって、パーティクルの発生に対する予防策が従来から施されてきた。しかし、基板処理後のプロセス(半導体装置の製造)などにおいて動作不良が発生することがあった。
本願発明者らは、基板の表面に付着した薬液をリンス液で洗い流した後の基板上に発生する析出物が基板処理後のプロセスの動作不良の原因であることを見出した。このような析出物は、基板上に供給する前のリンス液中にはパーティクルとして検出されないので、基板処理後のプロセスの動作不良の原因としてこれまで着目されていなかった。このような析出物の発生は、基板上のみならず、リンス液や薬液が通過する流路内でも起こり得る。
析出物の発生を避けるために、比較的純度の高いリンス液を用いて基板処理を実行することも考えられるが、そのようなリンス液の使用頻度が高くなるほど、基板処理に必要なコストが増大する。
そこで、この発明の一つの目的は、コストの増大を抑制し、かつ、析出物の発生を抑制または防止することができる基板処理方法、送液方法、および、基板処理装置を提供することである。
基板処理において、リンス液や薬液は、薬液に本来含有される成分と、リンス液に本来含有される成分とによって析出物が形成されないように、選択されている。それにもかかわらず、基板上の薬液をリンス液で洗い流す際に析出物が形成される。
そこで、本願発明者らは、この析出物の原因となる物が、リンス液や薬液に溶解されているか、あるいは、リンス液や薬液に溶解されていないとしても、その直径がパーティクルカウンタの検出の限界(たとえば18nm)よりも小さい物であると考えた。そして、本願発明者らは、この析出物が、リンス液に含有される不純物と、薬液に含有されるイオンとの相互作用に起因して発生するものであることを見出した。
この発明は、イオンを含有する薬液を、基板の表面に供給する薬液供給工程と、前記薬液供給工程の後に実行され、前記薬液に含有される前記イオンと相互作用することによって析出物を形成する不純物を含有する低純度リンス液を、前記基板の表面に供給する低純度リンス液供給工程と、前記薬液供給工程と前記低純度リンス液供給工程との間に実行され、含有する前記不純物の量が前記低純度リンス液よりも少ない高純度リンス液を、前記基板の表面に供給する高純度リンス液供給工程とを含む、基板処理方法を提供する。
この方法によれば、薬液供給工程と低純度リンス液供給工程との間に高純度リンス工程が実行される。そのため、薬液供給工程において基板上に供給された薬液は、低純度リンス液よりも不純物の含有量が少ない高純度リンス液と、高純度リンス液の後に基板上に供給される低純度リンス液とによって洗い流される。したがって、高純度リンス液のみで薬液を洗い流す基板処理と比較して、基板処理に必要なコストが低減される。
また、低純度リンス液供給工程の前に実行される高純度リンス液供給工程において、基板上の薬液の一部または全部が高純度リンス液によって置換される。これにより、低純度リンス液供給工程が実行される前に、基板上の薬液中のイオンの濃度が、高純度リンス液によって薄められる。そのため、薬液に含有されるイオンと、低純度リンス液に含有される不純物との相互作用が低減される。したがって、低純度リンス液供給工程における析出物の形成が抑制または防止される。
よって、コストの増大を抑制し、かつ、析出物の発生を抑制または防止することができる。
この発明の一実施形態では、前記薬液が、酸性の水溶液を含み、前記低純度リンス液が、前記不純物として有機物を含有する。
この方法によれば、薬液が酸性の水溶液を含み、低純度リンス液が、不純物として有機物を含有する。ここで、酸性の水溶液と、不純物として有機物を含有するリンス液とが混合されると、析出物が形成されることがある。この析出物の形成は、塩析に起因するものと考えられる。塩析とは、水などの溶媒中に分散した状態にある有機物を、塩の作用を利用して凝集させることをいう。詳しくは、酸性の水溶液中の陰イオンに水分子が引き付けられて水分子が当該陰イオンの水和水となることによって、有機物に水和している水分子が取り除かれる。これにより、有機物の水和に必要な水分子が不足するため、当該有機物が凝集する。この凝集によって、析出物が発生する。塩析の発生の原因となる陰イオンとしては、たとえば、塩酸に含有される塩化物イオンなどが挙げられる。塩析の発生の原因となる有機物としては、たとえば、タンパク質や、タンパク質よりも分子量が小さい有機化合物などが挙げられる。
しかし、低純度リンス液供給工程の前に実行される高純度リンス液供給工程において、基板上の酸性の水溶液の一部または全部が高純度リンス液によって置換される。これにより、低純度リンス液供給工程が実行される前に、基板上の酸性の水溶液中の陰イオンの濃度が高純度リンス液によって薄められる。そのため、当該陰イオンと、低純度リンス液に含有される有機物との相互作用が低減される。したがって、低純度リンス液供給工程における析出物の形成が抑制または防止される。
この発明の一実施形態では、前記低純度リンス液が、二酸化炭素を含有する炭酸含有液を含んでいてもよい。
この発明の一実施形態では、前記基板処理方法が、前記薬液供給工程の前に実行され、前記基板の表面に前記低純度リンス液を供給する第2の低純度リンス液供給工程と、前記薬液供給工程と前記第2の低純度リンス液供給工程との間に実行され、前記基板の表面に前記高純度リンス液を供給する第2の高純度リンス液供給工程とを含む。
この方法によれば、薬液供給工程の前に第2の低純度リンス液供給工程が実行され、薬液供給工程と第2の低純度リンス液供給工程との間に第2の高純度リンス液供給工程が実行される。そのため、薬液供給工程の前に基板の表面をリンス液で洗浄する基板処理では、基板の表面は、低純度リンス液よりも不純物の含有量が少ない高純度リンス液と、高純度リンス液の後に基板上に供給される低純度リンス液とによって洗浄される。したがって、高純度リンス液のみで基板の表面を洗浄する基板処理と比較して、基板処理に必要なコストが低減される。
また、薬液供給工程の前に実行される第2の高純度リンス液供給工程において、基板上の低純度リンス液の一部または全部が高純度リンス液によって置換される。これにより、薬液供給工程が実行される前に、基板上のリンス液における不純物の量が低減される。そのため、薬液に含有されるイオンと、低純度リンス液に含有される不純物との相互作用によって形成される析出物の量が低減される。あるいは、当該析出物の形成を防止することができる。したがって、薬液供給工程における析出物の形成が抑制または防止される。
よって、薬液供給工程の前に基板の表面をリンス液で洗浄する基板処理において、コストの増大を抑制し、かつ、析出物の発生を抑制または防止することができる。
この発明の一実施形態では、共通流路を介してノズルに送液する送液方法であって、イオンを含有する薬液を、前記共通流路に供給する流路薬液供給工程と、前記流路薬液供給工程の後に、前記薬液に含有される前記イオンと相互作用することによって析出物を形成する不純物を含有する低純度リンス液を、前記共通流路に供給する流路低純度リンス液供給工程と、前記流路薬液供給工程と前記流路低純度リンス液供給工程との間に、含有する前記不純物の量が前記低純度リンス液よりも少ない高純度リンス液を、前記共通流路に供給する流路高純度リンス液供給工程とを含む、送液方法を提供する。
この方法によれば、流路薬液供給工程と流路低純度リンス液供給工程との間に流路高純度リンス工程が実行される。そのため、流路薬液供給工程において共通流路に供給された薬液は、低純度リンス液よりも不純物の含有量が少ない高純度リンス液と、高純度リンス液の後に共通流路に供給される低純度リンス液とによって洗い流される。したがって、高純度リンス液のみで薬液を洗い流す送液方法と比較して、必要なコストが低減される。
また、流路低純度リンス液供給工程の前に実行される流路高純度リンス液供給工程によって、共通流路内の薬液の一部または全部が高純度リンス液によって置換される。これにより、流路低純度リンス液供給工程が実行される前に、共通流路内の薬液中のイオンの濃度が、高純度リンス液によって薄められる。そのため、薬液に含有されるイオンと、低純度リンス液に含有される不純物との相互作用が低減される。したがって、流路低純度リンス液供給工程における析出物の形成が抑制または防止される。
よって、コストの増大を抑制し、かつ、析出物の発生を抑制または防止することができる。
この発明の一実施形態では、前記薬液が、酸性の水溶液を含み、前記低純度リンス液が、前記不純物として有機物を含有する。
この方法によれば、薬液が酸性の水溶液を含み、低純度リンス液が、不純物として有機物を含有する。流路低純度リンス液供給工程の前に実行される流路高純度リンス液供給工程において、共通流路内の酸性の水溶液の一部または全部が高純度リンス液によって置換される。これにより、流路低純度リンス液供給工程が実行される前に、基板上の酸性の水溶液中の陰イオンの濃度が高純度リンス液によって薄められる。そのため、当該陰イオンと、低純度リンス液に含有される有機物との相互作用が低減される。したがって、流路低純度リンス液供給工程における析出物の形成が抑制または防止される。
この発明の一実施形態では、前記低純度リンス液が、二酸化炭素を含有する炭酸含有液を含んでいてもよい。
この発明の一実施形態では、前記送液方法が、前記流路薬液供給工程の前に実行され、前記共通流路に前記低純度リンス液を供給する第2の流路低純度リンス液供給工程と、前記流路薬液供給工程と前記第2の流路低純度リンス液供給工程との間に実行され、前記共通流路に前記高純度リンス液を供給する第2の流路高純度リンス液供給工程とを含む。
この方法によれば、流路薬液供給工程の前に第2の流路低純度リンス液供給工程が実行され、流路薬液供給工程と第2の流路低純度リンス液供給工程との間に第2の流路高純度リンス液供給工程が実行される。そのため、流路薬液供給工程の前に共通流路がリンス液で洗浄される方法において、共通流路は、低純度リンス液よりも不純物の含有量が少ない高純度リンス液と、高純度リンス液の後に基板上に供給される低純度リンス液とによって洗浄される。したがって、高純度リンス液のみで共通流路を洗浄する送液方法と比較して、必要なコストが低減される。
また、流路薬液供給工程の前に実行される第2の流路高純度リンス液供給工程において、共通流路内の低純度リンス液の一部または全部が高純度リンス液によって置換される。これにより、流路薬液供給工程が実行される前に、共通流路内のリンス液中の不純物の量が低減される。そのため、薬液に含有されるイオンと、低純度リンス液に含有される不純物との相互作用によって形成される析出物の量が低減される。あるいは、当該析出物の形成を防止することができる。したがって、流路薬液供給工程における析出物の形成が抑制または防止される。
よって、流路薬液供給工程の前に共通流路がリンス液で洗浄される方法において、コストの増大を抑制し、かつ、析出物の発生を抑制または防止することができる。
この発明の一実施形態では、イオンを含有する薬液を、基板の表面に供給する薬液供給ユニットと、前記薬液に含有されるイオンと相互作用することによって析出物を形成する不純物を含有し得る低純度リンス液を、前記基板の表面に供給する低純度リンス液供給ユニットと、含有する前記不純物の量が前記低純度リンス液よりも少ない高純度リンス液を、前記基板の表面に供給する高純度リンス液供給ユニットと、前記薬液供給ユニット、前記リンス液供給ユニットおよび前記高純度リンス液供給ユニットを制御する制御装置とを含む基板処理装置を提供する。
前記制御装置は、前記基板の表面に前記薬液を供給する薬液供給工程と、前記薬液供給工程の後に前記低純度リンス液を前記基板の表面に供給する低純度リンス液供給工程と、前記薬液供給工程と前記低純度リンス液供給工程との間に前記高純度リンス液を前記基板の表面に供給する高純度リンス液供給工程とを実行する。
この構成によれば、薬液供給工程と低純度リンス液供給工程との間に高純度リンス工程が実行される。そのため、薬液供給工程において基板上に供給された薬液は、低純度リンス液よりも不純物の含有量が少ない高純度リンス液と、高純度リンス液の後に基板上に供給される低純度リンス液とによって洗い流される。したがって、高純度リンス液のみで薬液を洗い流す基板処理と比較して、基板処理に必要なコストが低減される。
また、低純度リンス液供給工程の前に実行される高純度リンス液供給工程において、基板上の薬液の一部または全部が高純度リンス液によって置換される。これにより、低純度リンス液供給工程が実行される前に、基板上の薬液中のイオンの濃度が、高純度リンス液によって薄められる。そのため、薬液に含有されるイオンと、低純度リンス液に含有される不純物との相互作用が低減される。したがって、低純度リンス液供給工程における析出物の形成が抑制または防止される。
よって、コストの増大を抑制し、かつ、析出物の発生を抑制または防止することができる。
この発明の一実施形態では、前記薬液供給ユニットが、酸性の水溶液を、前記基板の表面に供給する酸性水溶液供給ユニットを含み、前記低純度リンス液が、前記不純物として有機物を含有する。
この構成によれば、薬液供給ユニットが酸性の水溶液を基板の表面に供給する酸性水溶液供給ユニットを含み、低純度リンス液が、不純物として有機物を含有する。低純度リンス液供給工程の前に実行される高純度リンス液供給工程において、基板上の酸性の水溶液の一部または全部が高純度リンス液によって置換される。これにより、低純度リンス液供給工程が実行される前に、基板上の酸性の水溶液中の陰イオンの濃度が高純度リンス液によって薄められる。そのため、当該陰イオンと、低純度リンス液に含有される有機物との相互作用が低減される。したがって、低純度リンス液供給工程における析出物の形成が抑制または防止される。
この発明の一実施形態では、前記低純度リンス液供給ユニットが、二酸化炭素を含有する炭酸含有液を、前記基板の表面に供給する炭酸含有液供給ユニットを含んでいてもよい。
この発明の一実施形態では、前記制御装置が、前記薬液供給工程の前に前記低純度リンス液を前記基板の表面に供給する第2の低純度リンス液供給工程と、前記薬液供給工程と前記第2の低純度リンス液供給工程との間に前記高純度リンス液を前記基板の表面に供給する第2の高純度リンス液供給工程とを実行する。
この構成によれば、薬液供給工程の前に第2の低純度リンス液供給工程が実行され、薬液供給工程と第2の低純度リンス液供給工程との間に第2の高純度リンス液供給工程が実行される。そのため、薬液供給工程の前に基板の表面をリンス液で洗浄する基板処理では、基板の表面は、低純度リンス液よりも不純物の含有量が少ない高純度リンス液と、高純度リンス液の後に基板上に供給される低純度リンス液とによって洗浄される。したがって、高純度リンス液のみで基板の表面を洗浄する基板処理と比較して、基板処理に必要なコストが低減される。
また、薬液供給工程の前に実行される第2の高純度リンス液供給工程において、基板上の低純度リンス液の一部または全部が高純度リンス液によって置換される。これにより、薬液供給工程が実行される前に、基板上のリンス液中の不純物の量が低減される。そのため、薬液に含有されるイオンと、低純度リンス液に含有される不純物との相互作用によって形成される析出物の量が低減される。あるいは、当該析出物の形成を防止することができる。したがって、薬液供給工程における析出物の形成が抑制または防止される。
よって、薬液供給工程の前に基板の表面をリンス液で洗浄する基板処理において、コストの増大を抑制し、かつ、析出物の発生を抑制または防止することができる。
この発明の一実施形態では、前記基板処理装置が、ノズルと、前記ノズルに送液する共通流路とをさらに含む。前記薬液供給ユニットが、前記共通流路への前記薬液の供給の有無を切り換える薬液バルブを含む。前記低純度リンス液供給ユニットが、前記共通流路への前記低純度リンス液の供給の有無を切り換える低純度リンス液バルブを含む。前記高純度リンス液供給ユニットが、前記共通流路への前記高純度リンス液の供給の供給を切り換える高純度リンス液バルブを含む。
そして、前記制御装置が、前記薬液バルブ、前記低純度リンス液バルブおよび前記高純度リンス液バルブを制御する。前記制御装置が、前記共通流路に前記薬液を供給する流路薬液供給工程と、前記流路薬液供給工程の後に前記低純度リンス液を前記共通流路に供給する流路低純度リンス液供給工程と、前記流路薬液供給工程と前記流路低純度リンス液供給工程との間に前記高純度リンス液を前記共通流路に供給する流路高純度リンス液供給工程とを実行する。
この構成によれば、流路薬液供給工程と流路低純度リンス液供給工程との間に流路高純度リンス工程が実行される。そのため、流路薬液供給工程において共通流路に供給された薬液は、低純度リンス液よりも不純物の含有量が少ない高純度リンス液と、高純度リンス液の後に共通流路に供給される低純度リンス液とによって洗い流される。したがって、高純度リンス液のみで薬液を洗い流す送液方法と比較して、必要なコストが低減される。
また、流路低純度リンス液供給工程の前に実行される流路高純度リンス液供給工程によって、共通流路内の薬液の一部または全部が高純度リンス液によって置換される。これにより、流路低純度リンス液供給工程が実行される前に、共通流路内の薬液中のイオンの濃度が、高純度リンス液によって薄められる。そのため、薬液に含有されるイオンと、低純度リンス液に含有される不純物との相互作用が低減される。したがって、流路低純度リンス液供給工程における析出物の形成が抑制または防止される。
よって、コストの増大を抑制し、かつ、析出物の発生を抑制または防止することができる。
図1は、この発明の第1実施形態に係る基板処理装置の内部のレイアウトを説明するための図解的な平面図である。 図2は、前記基板処理装置に備えられた処理ユニットの一構成例を説明するための図解的な縦断面図である。 図3は、前記基板処理装置の主要部の電気的構成を説明するためのブロック図である。 図4は、前記基板処理装置による基板処理の一例について説明するための流れ図である。 図5Aは、炭酸水リンス処理(図4のS3)における基板の周辺の模式図である。 図5Bは、DIWリンス処理(図4のS4)における基板の周辺の模式図である。 図5Cは、SC2処理(図4のS5)における基板の周辺の模式図である。 図5Dは、DIWリンス処理(図4のS6)における基板の周辺の模式図である。 図5Eは、炭酸水リンス処理(図4のS7)における基板の周辺の模式図である。 図6Aは、炭酸水リンス処理(図4のS3)におけるミキシングバルブユニットの周辺の模式図である。 図6Bは、DIWリンス処理(図4のS4)におけるミキシングバルブユニットの周辺の模式図である。 図6Cは、SC2処理(図4のS5)におけるミキシングバルブユニットの周辺の模式図である。 図6Dは、DIWリンス処理(図4のS6)におけるミキシングバルブユニットの周辺の模式図である。 図6Eは、炭酸水リンス処理(図4のS7)におけるミキシングバルブユニットの周辺の模式図である。 図7は、前記基板処理装置による基板処理の別の例について説明するための流れ図である。 図8は、前記基板処理装置による基板処理のさらに別の例について説明するための流れ図である。
以下では、この発明の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、この発明の第1実施形態に係る基板処理装置1の内部のレイアウトを説明するための図解的な平面図である。基板処理装置1は、シリコンウエハなどの基板Wを一枚ずつ処理する枚葉式の装置である。この実施形態では、基板Wは、円形状の基板である。
基板処理装置1は、基板Wを処理する複数の処理ユニット2と、処理ユニット2で処理される複数枚の基板Wを収容するキャリヤCをそれぞれ保持する複数のロードポートLPと、ロードポートLPと処理ユニット2との間で基板Wを搬送する搬送ロボットIRおよびCRと、基板処理装置1を制御する制御装置3とを含む。搬送ロボットIRは、キャリヤCと搬送ロボットCRとの間で基板Wを搬送する。搬送ロボットCRは、搬送ロボットIRと処理ユニット2との間で基板Wを搬送する。
複数の処理ユニット2は、たとえば、同様の構成を有している。処理ユニット2は、処理液で基板Wを処理するために基板Wを収容するチャンバ14と、基板Wを処理するためにチャンバ14内で使用される処理液や気体などの流体を供給する配管類を収容する流体ボックス15とを含む。
処理液とは、たとえば、薬液やリンス液などのことである。薬液とは、たとえば、基板Wの表面に形成された薄膜を基板Wの表面から除去したり、基板Wの表面に付着したパーティクルや金属汚染などを基板Wの表面から除去したりする液である。リンス液とは、基板Wの表面などから薬液を洗い流す脱イオン水(DIW:Deionized Water)などのことである。
図示は省略するが、チャンバ14には、チャンバ14内に基板Wを搬入したりチャンバ14内から基板Wを搬出したりするための出入口が形成されている。チャンバ14には、当該出入口を開閉するシャッタユニットが備えられている。
図2は、処理ユニット2の一構成例を説明するための図解的な縦断面図である。
処理ユニット2は、一枚の基板Wを水平な姿勢で保持しながら、基板Wの中央部を通る鉛直な回転軸線A1まわりに基板Wを回転させるスピンチャック5と、スピンチャック5を取り囲む筒状のカップ8と、基板Wの上面(表面)に流体を供給す第1ノズル11および第2ノズル12とを含む。
スピンチャック5は、水平に保持した基板Wを鉛直方向に沿う所定の回転軸線A1まわりに回転させる基板保持回転ユニットの一例である。スピンチャック5は、チャックピン20と、スピンベース21と、スピンベース21の下面中央に結合された回転軸22と、回転軸22に回転力を与える電動モータ23とを含む。
回転軸22は回転軸線A1に沿って鉛直方向に延びている。回転軸22の上端には、スピンベース21が結合されている。スピンベース21は、水平方向に沿う円盤形状を有している。スピンベース21の上面の周縁部に、複数のチャックピン20が周方向に間隔を空けて配置されている。電動モータ23によって回転軸22が回転されることにより、基板Wが回転軸線A1まわりに回転される。
第1ノズル11は、基板Wの上面に対向する吐出口11aを有する。第1ノズル11は、第1ノズル移動機構24によって、水平方向および鉛直方向に移動される。第1ノズル11は、基板Wの上面の回転中心に対向する中心位置と、基板Wの上面に対向しないホーム位置(退避位置)との間で水平方向に移動することができる。ホーム位置は、平面視において、スピンベース21の外方の位置であり、より具体的には、カップ8の外方の位置であってもよい。第1ノズル11は、第1ノズル移動機構24によって移動される移動ノズルである必要はなく、位置が固定された固定ノズルであってもよい。
第2ノズル12は、基板Wの上面に対向する吐出口12aを有する。第2ノズル12は、第2ノズル移動機構25によって、水平方向および鉛直方向に移動される。第2ノズル12は、基板Wの上面の回転中心に対向する中心位置と、基板Wの上面に対向しないホーム位置(退避位置)との間で水平方向に移動することができる。ホーム位置は、平面視において、スピンベース21の外方の位置であり、より具体的には、カップ8の外方の位置であってもよい。第2ノズル12は、第2ノズル移動機構25によって移動される移動ノズルである必要はなく、位置が固定された固定ノズルであってもよい。
第1ノズル11には、第1処理液供給路P61が結合されている。第2ノズル12には、第2処理液供給路P62が結合されている。第1処理液供給路P61および第2処理液供給路P62は、たとえば、いずれも配管である。第1処理液供給路P61および第2処理液供給路P62は、ミキシングバルブユニット6に接続されている。第1処理液供給路P61および第2処理液供給路P62は、ミキシングバルブユニット6から処理液の供給を受ける。
ミキシングバルブユニット6は、ノズル11,12に送液する共通流路60と、流出側の複数のバルブV61,V62と、流入側の複数のバルブV63〜V67と、排液バルブV68とを含む。複数のバルブV61〜V68は、いずれも開閉弁である。第1処理液供給路P61は、共通流路60に結合されている。第1処理液供給路P61には、流出側の複数のバルブV61,V62のうちの第1処理液バルブV61が介装されている。第2処理液供給路P62には、流出側の複数のバルブV61,V62のうちの第2処理液バルブV62が介装されている。第2処理液供給路P62において、第2処理液バルブV62と共通流路60との間には、フィルタ45が介装されていてもよい。
共通流路60には、流体を共通流路60に供給する複数の流体供給路P63〜P67が結合されている。複数の流体供給路P63〜P67は、たとえば、いずれも配管である。複数の流体供給路P63〜P67のそれぞれには、流入側の複数のバルブV63〜V67が介装されている。バルブV63〜V67が開閉されることによって、共通流路60への処理液の供給の有無が切り換えられる。
複数の流体供給路P63〜P67は、第1流体供給路P63、第2流体供給路P64、第3流体供給路P65、第4流体供給路P66、第5流体供給路P67を含む。複数のバルブV63〜67は、第1流体バルブV63、第2流体バルブV64、第3流体バルブV65、第4流体バルブV66および第5流体バルブV67を含む。
本実施形態では、第1流体供給路P63は、炭酸水供給源70に接続されている。第2流体供給路P64は、DIW供給源71に接続されている。第3流体供給路P65は、アンモニア水供給源72(NHOH供給源)に接続されている。第4流体供給路P66は、過酸化水素水供給源73(H供給源)に接続されている。第5流体供給路P67は、塩酸供給源74(HCl供給源)に接続されている。炭酸水供給源70の炭酸水は、DIW供給源71から供給されるDIWに二酸化炭素ガスを溶解させることによって準備された炭酸水であってもよい。
共通流路60には、排液路P68が結合されている。排液路P68は、たとえば、配管である。排液路P68には、排液バルブV68が介装されている。排液路P68は、吸引機構80に接続されている。吸引機構80は、たとえば、真空ポンプなどである。
第1ノズル11には、第1処理液供給路P61に加えて、気体供給路30が結合されている。気体供給路30には、気体バルブ40が介装されている。気体供給路30には、気体供給源75が接続されている。第1ノズル11には、気体供給路30を介して、気体供給源75から窒素(N)ガスなどの気体が供給される。本実施形態では、第1ノズル11は、処理液と気体とを混合した流体を基板Wの上面に吐出することができる二流体ノズルである。
気体供給源75から第1ノズル11に供給される気体としては、窒素ガスのような不活性ガスを用いることが好ましい。不活性ガスとは、基板Wの上面に対して不活性なガスのことである。不活性ガスには、窒素ガス以外にも、たとえば、アルゴンの希ガス類が含まれる。気体バルブ40は、ミキシングバルブユニット6とともに流体ボックス15に収容されている。気体供給源75は、流体供給源70〜74や吸引機構80とともに流体ボックス15の外部に配置されている。
第1ノズル11および第2ノズル12には、共通流路60に流入するいずれか1種の処理液を供給でき、かつ、共通流路60に流入する任意の2種の処理液を混合した混合処理液を供給できる。
1種の処理液としては、炭酸水やDIWなどのリンス液が挙げられる。リンス液としては、炭酸水やDIWのほかにも、電解イオン水、オゾン水、希釈濃度(たとえば、1〜100ppm程度)の塩酸水、還元水(水素水)、アンモニア水などを用いることができる。
本実施形態では、第1ノズル11および第2ノズル12のそれぞれには、リンス液として、DIWおよび炭酸水を供給することができる。リンス液としては、炭酸水の代わりに、有機溶剤などのDIW以外の液体とDIWとの混合液に二酸化炭素ガスを溶解させたものを用いることができる。このような二酸化炭素ガスを含有する混合液、および、炭酸水をまとめて炭酸含有液という。
混合処理液としては、SC1(アンモニア過酸化水素水混合液)や、SC2(塩酸過酸化水素水混合液)などの薬液を用いることができる。SC1とは、アンモニア水と過酸化水素水とDIWとの混合液であり、塩基性の水溶液である。SC2とは、塩酸と過酸化水素水との混合液であり、酸性の水溶液である。SC2は、塩酸を含有する塩酸含有液の一例である。本実施形態では、第1ノズル11および第2ノズル12のそれぞれには、薬液として、SC1およびSC2を供給することができる。
リンス液には、不純物が含有されることがある。たとえば、第1流体供給路P63、共通流路60、第1処理液供給路P61および第2処理液供給路P62を構成する有機物が炭酸水に溶け込むことがある。これにより、第1ノズル11または第2ノズル12に供給される炭酸水には、不純物として有機物が含有される。この有機物としては、たとえば、タンパク質や、タンパク質よりも低分子の有機化合物などが挙げられる。
別の例として、DIW供給源71から供給されるDIWに二酸化炭素ガスを溶解させることによって炭酸水が生成されている場合において、二酸化炭素ガスに含有される有機物などの不純物が二酸化炭素とともにDIWに溶け込むことがある。この場合も、第1ノズル11または第2ノズル12に供給される炭酸水には、不純物としての有機物が含有される。
このように、本実施形態では、炭酸水は、DIWと比較して、不純物を多量に含有していることがある。リンス液の純度は、不純物を含有する量が少ないほど高く、不純物を含有する量が多いほど低い。したがって、本実施形態では、炭酸水が低純度リンス液である。そして、DIWが、含有する不純物の量が炭酸水よりも少ない高純度リンス液である。リンス液中の不純物の含有量は、単位体積当たりのリンス液中に存在する不純物のモル数が大きければ大きく、単位体積当たりのリンス液中に存在する不純物のモル数が小さければ小さい。
不純物を含有するリンス液と、所定のイオンを含有する薬液とが混合されると、当該イオンと不純物との相互作用に起因して、析出物(沈殿物)が発生することがある。この析出物の原因となる不純物は、リンス液に溶解されているか、あるいは、リンス液に溶解されていないとしても、その直径がパーティクルカウンタ(図示せず)の検出の限界(たとえば18nm)よりも小さい。そのため、この不純物は、パーティクルカウンタによって検出することができない。この不純物は、イオンとの相互作用によって、パーティクルカウンタによって検出可能な程度の大きさの析出物になる。不純物が有機物である場合、この析出物は、塩析に起因するものと考えられる。
塩析とは、水などの溶媒中に分散した有機物を、塩の作用を利用して凝集させることをいう。詳しくは、薬液中の所定のイオンに水分子が引き付けられて当該水分子が当該所定のイオンの水和水となることによって、有機物に水和している水分子が取り除かれる。これにより、有機物の水和に必要な水分子が不足するため、当該有機物が凝集する。この凝集によって、析出物が発生する。
塩析の原因となる所定のイオンとしては、クエン酸イオン、酒石酸イオン、硫酸イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、炭酸イオン、酢酸イオン、硝酸イオンなどの陰イオンや、アンモニウムイオン、カリウムイオン、ナトリウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオンなどの陽イオンが挙げられる。硫酸イオンを含有する酸性の水溶液(薬液)としては、SPM(硫酸過酸化水素水混合液)が挙げられる。溶媒中のこれらのイオンの濃度が薄いほど、塩析は起こりにくい。言い換えると、溶媒のpHが7に近づくほど、塩析は起こりにくい。
図3は、基板処理装置1の主要部の電気的構成を説明するためのブロック図である。制御装置3は、マイクロコンピュータを備えており、所定の制御プログラムに従って、基板処理装置1に備えられた制御対象を制御する。より具体的には、制御装置3は、プロセッサ(CPU)3Aと、制御プログラムが格納されたメモリ3Bとを含み、プロセッサ3Aが制御プログラムを実行することによって、基板処理のための様々な制御を実行するように構成されている。特に、制御装置3は、搬送ロボットIR,CR、電動モータ23、ノズル移動機構24,25およびバルブ類40,V61〜V68などの動作を制御する。
以下の図4〜図6では、炭酸水とSC2とが混合に起因する析出物の形成を抑制または防止することができる基板処理方法および送液方法の一例を説明する。
図4は、基板処理装置1による基板処理の一例を説明するための流れ図である。図4には、主として、制御装置3が動作プログラムを実行することによって実現される処理が示されている。
基板処理装置1による基板処理では、たとえば、図4に示すように、基板搬入(S1)、SC1処理(S2)、炭酸水リンス処理(S3)、DIWリンス処理(S4)、SC2処理(S5)、DIWリンス処理(S6)、炭酸水リンス処理(S7)、乾燥(S8)および基板搬出(S9)がこの順番で実行される。
本実施形態の基板処理では、SC1が、第1ノズル11から供給され、酸性の水溶液としてのSC2、高純度リンス液としてのDIW、および低純度リンス液としての炭酸水が、第2ノズル12から供給される。
すなわち、本実施形態では、第2ノズル12、第2処理液供給路P62、第2処理液バルブV62、第2流体供給路P64、第2流体バルブV64および共通流路60が、高純度リンス液供給ユニットを構成している。第2流体バルブV64は、共通流路60への高純度リンス液の供給を切り換える高純度リンス液バルブの一例である。
そして、第2ノズル12、第2処理液供給路P62、第2処理液バルブV62、第1流体供給路P63、第1流体バルブV63および共通流路60が、炭酸含有液供給ユニット(低純度リンス液供給ユニット)を構成している。第1流体バルブV63は、共通流路60への低純度リンス液の供給を切り換える低純度リンス液バルブの一例である。
そして、第2ノズル12、第2処理液供給路P62、流体バルブV66,V67、流体供給路P66,P67および共通流路60が、塩酸含有液供給ユニット(酸性水溶液供給ユニット,薬液供給ユニット)を構成している。本実施形態では、流体バルブV66,V67は、共通流路60への薬液の供給を切り換える薬液バルブの一例である。
基板処理装置1による基板処理S1〜S9について詳しく説明する。
まず、未処理の基板Wが、搬送ロボットIR,CRによってキャリヤCから処理ユニット2に搬入され、スピンチャック5に渡される(S1)。この後、基板Wは、搬送ロボットCRによって搬出されるまでの間、チャックピン20によって、スピンベース21の上面から上方に間隔を空けて水平に保持される(基板保持工程)。
電動モータ23が、スピンベース21とともに基板Wを回転させる(基板回転工程)。この回転速度での基板回転工程は、後述する乾燥処理(S8)の開始まで継続されてもよい。基板処理において、回転状態の基板W上に供給された液体は、遠心力によって基板Wの周縁から外方に飛び散り、カップ8によって受けられる。
そして、チャックピン20に保持された基板Wの上面をSC1で処理するSC1処理(S2)が実行される。
具体的には、第1ノズル移動機構24が、基板Wの上方の処理位置に第1ノズル11を配置する。処理位置は、第1ノズル11から吐出される薬液が基板Wの上面の回転中心に供給される位置であってもよい。そして、SC1が、回転状態の基板Wの上面に向けて、第1ノズル11から供給される。回転状態の基板Wの上面に供給されたSC1は、遠心力によって基板Wの上面に沿って径方向外方に流れる。これにより、洗浄液が基板Wの上面の全体に行き渡る。SC1の供給の開始と同時に、または、SC1の供給の開始後に、気体バルブ40が開かれてもよい。これにより、SC1と窒素ガスとが混合された流体が基板Wの上面に向けて吐出される。
次に、一定時間のSC1処理(S2)の後、基板Wの上面のSC1を炭酸水で洗い流す炭酸水リンス処理(S3)が実行される。図5Aは、炭酸水リンス処理(図4のS3)における基板Wの周辺の模式図である。
具体的には、第2ノズル移動機構25が、基板Wの上方の処理位置に第2ノズル12を配置する。処理位置は、第2ノズル12から吐出される炭酸水が基板Wの上面の回転中心に供給される位置であってもよい。そして、炭酸水が、回転状態の基板Wの上面に向けて、第2ノズル12から供給される(第2の低純度リンス液供給工程)。その一方で、第1ノズル11からのSC1の供給が停止される。第1ノズル移動機構24は、第1ノズル11を退避位置に退避させる。回転状態の基板Wの上面に着液した炭酸水には、遠心力が作用する。これにより、基板Wの上面に着液した炭酸水は、基板Wの外周へ向けて基板Wの上面を流れる。これにより、基板W上のSC1が炭酸水によって置換される。第2ノズル12および基板Wの上面に炭酸水が供給されることによって、第2ノズル12および基板Wの上面の静電気を除去することができる。
次に、一定時間の炭酸水リンス処理(S3)の後、基板Wの上面の炭酸水をDIWで洗い流すDIWリンス処理(S4)が実行される。図5Bは、DIWリンス処理(図4のS4)における基板Wの周辺の模式図である。
具体的には、第2ノズル12は、基板Wの上方の処理位置に配置された状態に維持される。そして、回転状態の基板Wの上面に向けて、DIWが第2ノズル12から供給される(第2の高純度リンス液供給工程)。回転状態の基板Wの上面に着液したDIWには、遠心力が作用する。これにより、基板Wの上面に着液したDIWは、基板Wの外周へ向けて基板Wの上面を流れる。これにより、基板W上の炭酸水がDIWによって置換される。このとき、基板W上の炭酸水は、DIWによって、必ずしも完全に置換される必要はない。DIWが供給される期間は、基板W上の炭酸水の一部がDIWによって置換される程度の期間であってもよい。
次に、一定時間のDIWリンス処理(S4)の後、基板Wの上面をSC2によって処理するSC2処理(S5)が実行される。図5Cは、SC2処理(図4のS5)における基板Wの周辺の模式図である。
具体的には、第2ノズル12は、基板Wの上方の処理位置に配置された状態に維持される。そして、SC2が、回転状態の基板Wの上面に向けて、第2ノズル12から供給される(薬液供給工程,酸性水溶液供給工程,塩酸含有液供給工程)。回転状態の基板Wの上面に着液したSC2には、遠心力が作用する。これにより、基板Wの上面に着液したSC2は、基板Wの外周へ向けて基板Wの上面を流れる。これにより、基板W上のDIWがSC2によって置換される。
DIWリンス処理(S4)終了直後に基板W上に炭酸水が残存している場合は、基板W上のDIWおよび炭酸水の混合液がSC2によって置換される。基板W上のDIWがSC2によって置換された後、基板Wの上面に対するSC2の供給を継続することによって、基板Wの上面の金属汚染が除去される。
この基板処理では、炭酸水リンス処理(S3)における第2の低純度リンス液供給工程は、SC2処理(S5)における薬液供給工程よりも前に実行されている。この基板処理では、DIWリンス処理(S4)における第2の高純度リンス供給工程は、炭酸水リンス処理(S3)における第2の低純度リンス液供給工程と、SC2処理(S5)における薬液供給工程との間に実行されている。
次に、一定時間のSC2処理(S5)の後、基板Wの上面のSC2をDIWによって洗い流すDIWリンス処理(S6)が実行される。図5Dは、DIWリンス処理(図4のS6)における基板Wの周辺の模式図である。
具体的には、第2ノズル12は、基板Wの上方の処理位置に配置された状態に維持される。そして、DIWが、回転状態の基板Wの上面に向けて、第2ノズル12から供給される(高純度リンス液供給工程)。回転状態の基板Wの上面に着液したDIWには、遠心力が作用する。これにより、基板Wの上面に着液したDIWは、基板Wの外周へ向けて基板Wの上面を流れる。これにより、基板W上のSC2がDIWによって置換される。このとき、基板W上の炭酸水は、DIWによって、必ずしも完全に置換される必要はない。DIWが供給される期間は、基板W上のSC2の一部がDIWによって置換される程度の期間であってもよい。
次に、一定時間のDIWリンス処理(S6)の後、基板Wの上面のDIWを炭酸水で洗い流す炭酸水リンス処理(S7)が実行される。図5Eは、炭酸水リンス処理(図4のS7)における基板Wの周辺の模式図である。
具体的には、第2ノズル12は、基板Wの上方の処理位置に配置された状態に維持される。そして、炭酸水が、回転状態の基板Wの上面に向けて、第2ノズル12から供給される(低純度リンス液供給工程)。回転状態の基板Wの上面に着液した炭酸水には、遠心力が作用する。これにより、基板Wの上面に着液した炭酸水は、基板Wの外周へ向けて基板Wの上面を流れる。これにより、基板W上のDIWが炭酸水によって置換される。DIWリンス処理(S6)の直後に基板W上にSC2が残存している場合は、基板W上のDIWおよびSC2の混合液が炭酸水によって置換される。
この基板処理では、DIWリンス処理(S6)における高純度リンス液供給工程は、SC2処理(S5)における薬液供給工程と、炭酸水リンス処理(S7)における低純度リンス液供給工程との間に実行されている。
次に、基板Wを乾燥させる乾燥処理(S8)が行われる。
具体的には、第2ノズル12からの炭酸水の供給が停止される。第2ノズル移動機構25は、第2ノズル12を退避位置に退避させる。そして、電動モータ23は、SC1処理(S2)〜炭酸水処理(S7)の基板Wの回転速度よりも速い高回転速度(たとえば500〜3000rpm)で基板Wを回転させる。これにより、大きな遠心力が基板W上の炭酸水に作用し、基板W上の炭酸水が基板Wの周囲に振り切られる。このようにして、基板Wから炭酸水が除去され、基板Wが乾燥する。そして、基板Wの高速回転が開始されてから所定時間が経過すると、制御装置3は、スピンベース21による基板Wの回転を停止させる。
その後、搬送ロボットCRが、処理ユニット2に進入して、スピンチャック5から処理済みの基板Wをすくい取って、処理ユニット2外へと搬出する(S9)。その基板Wは、搬送ロボットCRから搬送ロボットIRへと渡され、搬送ロボットIRによって、キャリヤCに収納される。
次に、上述した基板処理において、共通流路60を介して第2ノズル12に送液する送液方法について説明する。
図6Aは、炭酸水リンス処理(図4のS3)におけるミキシングバルブユニット6の周辺の模式図である。図6Aでは、流体が流れている供給路P61〜P67を、太線を用いて図示している(後述する図6B〜図6Eも同様)。炭酸水リンス処理(S3)では、共通流路60を介して第2ノズル12に炭酸水が供給される。
炭酸水リンス処理(S3)では、まず、前述したように基板WへのSC1の供給が停止される。基板WへのSC1の供給を停止するために、ミキシングバルブユニット6では、第1処理液バルブV61が閉じられる。そして、第2流体バルブV64、第3流体バルブV65および第4流体バルブV66が閉じられる。これにより、共通流路60へのDIW、アンモニア水および過酸化水素水の供給が停止されるので、第1ノズル11および基板WへのSC1の供給も停止される。
そして、前述したように基板Wへの炭酸水の供給が開始される。基板Wへの炭酸水の供給を開始するために、ミキシングバルブユニット6では、第1流体バルブV63が開かれる。これにより、第1流体供給路P63を介した共通流路60への炭酸水の供給が開始される(第2の流路低純度リンス液供給工程)。そして、第2処理液バルブV62が開かれた状態を維持することにより、第2処理液供給路P62を介して共通流路60から第2ノズル12に炭酸水が供給される。その結果、基板Wへの炭酸水の供給も開始される。
共通流路60から第2ノズル12に炭酸水が供給される前に、共通流路60に残っていたSC1が炭酸水で置換されてもよい。
具体的には、共通流路60へ供給される流体がSC1から炭酸水に切り替えられる際、第2処理液バルブV62が開かれるのではなく、排液バルブV68が開かれる。これにより、共通流路60に残っていたSC1が炭酸水で洗い流される。共通流路60内のSC1が炭酸水によって置換された後、排液バルブV68が閉じられ、先ほど説明したように第2処理液バルブV62が開かれる。これにより、第2処理液供給路P62を介して共通流路60から第2ノズル12に炭酸水が送られる。
図6Bは、DIWリンス処理(図4のS4)におけるミキシングバルブユニット6の周辺の模式図である。DIWリンス処理(S4)では、共通流路60を介して第2ノズル12にDIWが供給される。
DIWリンス処理(S4)では、まず、前述したように基板Wへの炭酸水の供給が停止される。基板Wへの炭酸水の供給を停止するために、ミキシングバルブユニット6では、第1流体バルブV63が閉じられる。これにより、共通流路60への炭酸水の供給が停止されるので、第2ノズル12および基板Wへの炭酸水の供給も停止される。
そして、前述したように基板WへのDIWの供給が開始される。基板WへのDIWの供給を開始するために、ミキシングバルブユニット6では、第2流体バルブV64が開かれる。これにより、第2流体供給路P64を介した共通流路60へのDIWの供給が開始される(第2の流路高純度リンス液供給工程)。そして、第2処理液バルブV62が開かれた状態を維持することにより、第2処理液供給路P62を介して共通流路60から第2ノズル12にDIWが供給される。その結果、基板WへのDIWの供給も開始される。
このとき、共通流路60内の炭酸水は、DIWによって、必ずしも完全に置換される必要はない。DIWが供給される期間は、共通流路60内の炭酸水の一部がDIWによって置換される程度の期間であってもよい。
逆に、第2ノズル12にDIWを供給する前に、共通流路60に残っていた炭酸水がDIWによって完全に置換されていてもよい。具体的には、共通流路60へ供給する流体が炭酸水からDIWに切り替えられる際、第2処理液バルブV62が開かれた状態が維持されるのではなく、第2処理液バルブV62が一度閉じられ、排液バルブV68が開かれる。これにより、共通流路60に残っていた炭酸水がDIWで洗い流される。共通流路60内の炭酸水がDIWによって置換された後、排液バルブV68が閉じられ、第2処理液バルブV62が再び開かれる。これにより、第2処理液供給路P62を介して共通流路60から第2ノズル12にDIWが供給される。
図6Cは、SC2処理(図4のS5)におけるミキシングバルブユニット6の周辺の模式図である。SC2処理(S5)では、共通流路60を介して第2ノズル12にSC2が供給される。
SC2処理(S5)では、まず、前述したように基板WへのDIWの供給が停止される。基板WへのDIWの供給を停止するために、ミキシングバルブユニット6では、第2流体バルブV64が閉じられる。これにより、共通流路60へのDIWの供給が停止されるので、第2ノズル12および基板WへのDIWの供給も停止される。
そして、前述したように基板WへのSC2の供給が開始される。基板WへのSC2の供給を開始するために、ミキシングバルブユニット6では、第4流体バルブV66および第5流体バルブV67が開かれる。これにより、第4流体供給路P66を介して共通流路60に過酸化水素水が供給され、第5流体供給路P67を介して共通流路60に塩酸が供給される。共通流路60で過酸化水素水と塩酸とが混合される。結果として、共通流路60へSC2が供給される(流路薬液供給工程,流路酸性水溶液供給工程,流路塩酸含有液供給工程)。そして、第2処理液バルブV62が開かれた状態を維持することにより、第2処理液供給路P62を介して共通流路60から第2ノズル12にSC2が供給される。その結果、基板WへのSC2の供給が開始される。
DIWリンス処理(S4)と同様に、排液バルブV68が開かれることによって、第2ノズル12にSC2が供給される前に、共通流路60に残っていたDIWがSC2によって置換されてもよい。
図6Dは、DIWリンス処理(図4のS6)におけるミキシングバルブユニット6の周辺の模式図である。DIWリンス処理(S6)では、共通流路60を介して第2ノズル12にDIWが供給される。
DIWリンス処理(S6)では、まず、前述したように基板WへのSC2の供給が停止される。基板WへのSC2の供給を停止するために、ミキシングバルブユニット6では、第4流体バルブV66および第5流体バルブV67が閉じられる。これにより、共通流路60への過酸化水素水および塩酸の供給が停止されるので、第2ノズル12および基板WへのSC2の供給も停止される。
そして、前述したように基板WへのDIWの供給が開始される。基板WへのDIWの供給を開始するために、ミキシングバルブユニット6では、第2流体バルブV64が開かれる。これにより、第2流体供給路P64を介した共通流路60へのDIWの供給が開始される(流路高純度リンス液供給工程)。そして、第2処理液バルブV62が開かれた状態を維持することにより、第2処理液供給路P62を介して共通流路60から第2ノズル12にDIWが供給される。その結果、基板WへのDIWの供給も開始される。
このとき、共通流路60内のSC2は、DIWによって、必ずしも完全に置換される必要はない。DIWが供給される期間は、共通流路60内のSC2の一部がDIWによって置換される程度の期間であってもよい。
逆に、DIWリンス処理(S4)と同様に、排液バルブV68が開かれることによって、第2ノズル12にDIWを供給する前に、共通流路60に残っていたSC2がDIWによって完全に置換されていてもよい。
図6Eは、炭酸水リンス処理(図4のS7)におけるミキシングバルブユニット6の周辺の模式図である。炭酸水リンス処理(S7)では、共通流路60を介して第2ノズル12に炭酸水が供給される。
炭酸水リンス処理(S7)では、まず、前述したように基板WへのDIWの供給が停止される。基板WへのDIWの供給を停止するために、ミキシングバルブユニット6では、第2流体バルブV64が閉じられる。これにより、共通流路60へのDIWの供給が停止されるので、第2ノズル12および基板WへのDIWの供給も停止される。
そして、前述したように基板Wへの炭酸水の供給が開始される。その際、ミキシングバルブユニット6では、第1流体バルブV63が開かれる。これにより、第1流体供給路P63を介した共通流路60への炭酸水の供給が開始される(流路低純度リンス液供給工程)。そして、第2処理液バルブV62が開かれることにより、第2処理液供給路P62を介して共通流路60から第2ノズル12に炭酸水が供給される。その結果、基板Wへの炭酸水の供給も開始される。
DIWリンス処理(S4)と同様に、排液バルブV68が開かれることによって、第2ノズル12に炭酸水を供給する前に、共通流路60に残っていたDIWが炭酸水によって置換されてもよい。
この実施形態によれば、薬液供給工程と低純度リンス液供給工程との間に高純度リンス工程が実行される。そのため、薬液供給工程において基板W上に供給された薬液(SC2)は、低純度リンス液(炭酸水)よりも不純物(有機物)の含有量が少ない高純度リンス液(DIW)と、高純度リンス液の後に基板W上に供給される低純度リンス液(炭酸水)とによって洗い流される。したがって、高純度リンス液のみで薬液を洗い流す基板処理と比較して、基板処理に必要なコストが低減される。
また、低純度リンス液供給工程の前に実行される高純度リンス液供給工程において、基板W上の薬液の一部または全部が高純度リンス液によって置換される。これにより、低純度リンス液供給工程が実行される前に、基板W上の薬液(SC2)中のイオン(塩化物イオン)の濃度が、高純度リンス液によって薄められる。そのため、薬液に含有されるイオンと、低純度リンス液に含有される不純物との相互作用が低減される。したがって、低純度リンス液供給工程における析出物の形成が抑制または防止される。
よって、コストの増大を抑制し、かつ、析出物の発生を抑制または防止することができる。
また、この実施形態によれば、薬液供給工程の前に第2の低純度リンス液供給工程が実行され、薬液供給工程と第2の低純度リンス液供給工程との間に第2の高純度リンス液供給工程が実行される。そのため、薬液供給工程の前に基板Wの上面をリンス液で洗浄する基板処理では、基板Wの上面は、低純度リンス液(炭酸水)よりも不純物(有機物)の含有量が少ない高純度リンス液(DIW)と、高純度リンス液の後に基板W上に供給される低純度リンス液とによって洗浄される。したがって、高純度リンス液のみで基板Wの上面を洗浄する基板処理と比較して、基板処理に必要なコストが低減される。
また、薬液供給工程の前に実行される第2の高純度リンス液供給工程において、基板W上の低純度リンス液(炭酸水)の一部または全部が高純度リンス液によって置換されている。これにより、薬液供給工程が実行される前に、基板W上のリンス液における不純物(有機物)の量が低減されている。そのため、薬液(SC2)に含有されるイオン(塩化物イオン)と、低純度リンス液(炭酸水)に含有される不純物との相互作用によって形成される析出物の量が低減される。あるいは、当該析出物の形成を防止することができる。したがって、薬液供給工程における析出物の形成が抑制または防止される。
よって、薬液供給工程の前に基板Wの上面をリンス液で洗浄する基板処理において、コストの増大を抑制し、かつ、析出物の発生を抑制または防止することができる。
また、この実施形態によれば、流路薬液供給工程と流路低純度リンス液供給工程との間に流路高純度リンス工程が実行される。そのため、流路薬液供給工程において共通流路60に供給された薬液(SC2)は、低純度リンス液(炭酸水)よりも不純物(有機物)の含有量が少ない高純度リンス液(DIW)と、高純度リンス液の後に共通流路60に供給される低純度リンス液(炭酸水)とによって洗い流される。したがって、高純度リンス液のみで薬液を洗い流す送液方法と比較して、必要なコストが低減される。
また、流路低純度リンス液供給工程の前に実行される流路高純度リンス液供給工程によって、共通流路60内の薬液(SC2)の一部または全部が高純度リンス液(DIW)によって置換される。これにより、流路低純度リンス液供給工程が実行される前に、基板W上の薬液(SC2)中のイオン(塩化物イオン)の濃度が、高純度リンス液(DIW)によって薄められる。そのため、薬液に含有されるイオンと、低純度リンス液に含有される不純物(有機物)との相互作用が低減される。したがって、流路低純度リンス液供給工程における析出物の形成が抑制または防止される。
よって、コストの増大を抑制し、かつ、薬液とリンス液との混合による析出物の発生を抑制または防止することができる。
また、この実施形態によれば、流路薬液供給工程の前に第2の流路低純度リンス液供給工程が実行され、流路薬液供給工程と第2の流路低純度リンス液供給工程との間に第2の流路高純度リンス液供給工程が実行される。そのため、流路薬液供給工程の前に共通流路60がリンス液で洗浄される方法において、共通流路60は、低純度リンス液(炭酸水)よりも不純物(有機物)の含有量が少ない高純度リンス液(DIW)と、高純度リンス液の後に基板W上に供給される低純度リンス液とによって洗浄される。したがって、高純度リンス液のみで共通流路60を洗浄する送液方法と比較して、必要なコストが低減される。
また、流路薬液供給工程の前に実行される第2の流路高純度リンス液供給工程において、共通流路60内の低純度リンス液(炭酸水)の一部または全部が高純度リンス液(DIW)によって置換されている。これにより、流路薬液供給工程が実行される前に、共通流路60のリンス液中の不純物(有機物)の量が低減されている。そのため、薬液(SC2)に含有されるイオン(塩化物イオン)と、低純度リンス液に含有される不純物との相互作用によって形成される析出物の量が低減される。あるいは、当該析出物の形成を防止することができる。したがって、流路薬液供給工程における析出物の形成が抑制または防止される。
よって、流路薬液供給工程の前に共通流路がリンス液で洗浄される方法において、コストの増大を抑制し、かつ、薬液とリンス液との混合による析出物の発生を抑制または防止することができる。
この発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、さらに他の形態で実施することができる。
たとえば、上述の実施形態における基板処理では、SC1が、第1ノズル11から供給され、SC2、DIWおよび炭酸水が、第2ノズル12から供給されるとしたが、これらの処理液は、いずれのノズル11,12から基板Wに供給されるように構成されていてもよい。これらの処理液は、ノズル11,12とは別に設けられたノズルから基板Wに供給されるように構成されていてもよい。
上述の実施形態における基板処理では、炭酸水が低純度リンス液であり、DIWが高純度リンス液であるとした。しかし、上述の実施形態における基板処理とは異なり、不純物を含有するDIWが低純度リンス液として用いられ、当該DIWよりも含有する不純物の量が少ないDIWが高純度リンス液として用いられてもよい。
この場合、図4の炭酸水リンス処理(S3)の代わりに、DIW(低純度リンス液)によって、基板W上のSC1を置換するDIWリンス処理が実行される。そして、図4の炭酸水リンス処理(S7)の代わりに、DIW(低純度リンス液)によって、基板W上のDIW(高純度リンス液)を置換するDIWリンス処理が実行される。
また、上述の実施形態における基板処理とは異なり、不純物を含有する炭酸水が低純度リンス液として用いられ、当該炭酸水よりも含有する不純物の量が少ない炭酸水が高純度リンス液として用いられてもよい。
この場合、図4のDIWリンス処理(S4)の代わりに、炭酸水(高純度リンス液)によって炭酸水(低純度リンス液)を置換する炭酸水リンス処理が実行される。そして、図4のDIWリンス処理(S6)の代わりに、炭酸水(高純度リンス液)によってSC2(薬液)を置換する炭酸水リンス処理が実行される。
また、上述の実施形態における基板処理とは異なり、不純物を含有するDIWが低純度リンス液として用いられ、含有する不純物の量が当該DIWよりも少ない炭酸水が高純度リンス液として用いられてもよい。
この場合、図4の炭酸水リンス処理(S3)の代わりに、DIW(低純度リンス液)によって、基板W上のSC1を置換するDIWリンス処理が実行される。そして、図4のDIWリンス処理(S4)の代わりに、炭酸水(高純度リンス液)によってDIW(低純度リンス液)を置換する炭酸水リンス処理が実行される。そして、図4のDIWリンス処理(S6)の代わりに、炭酸水(高純度リンス液)によってSC2(薬液)を置換する炭酸水リンス処理が実行される。そして、図4の炭酸水リンス処理(S7)の代わりに、DIW(低純度リンス液)によって、基板W上の炭酸水(高純度リンス液)を置換するDIWリンス処理が実行される。
上述の実施形態における基板処理とは異なり、DIWや炭酸水とは異なる種類のリンス液(上述の実施形態で列挙したリンス液)が低純度リンス液や高純度リンス液として用いられてもよい。
上述の実施形態における基板処理(図4参照)においてSC1処理(S2)を実行しない場合、図7に示すように、その後の炭酸水リンス処理(S3)およびDIWリンス処理(S4)を実行しなくてもよい。つまり、基板搬入(S1)の後、SC2処理(S5)が実行されてもよい。この場合、SC2処理(S5)の開始時には、基板WへのDIWや炭酸水の供給が停止されているし、共通流路60へのDIWや炭酸水の供給も停止されている。
前述したように、塩析は、薬液が所定の陽イオンを含有する塩基性の水溶液である場合にも起こりうる。上述実施形態における基板処理のようにアンモニウムイオンを含有するSC1(塩基性の水溶液)を用いる場合、図8に示すように、SC1処理(S2)と炭酸水リンス処理(S3)との間にDIWリンス処理(S10)が実行されてもよい。
DIWリンス処理(S10)では、基板Wの上面にDIWが供給され、これにより、基板Wの上面のSC1がDIWによって置換される(高純度リンス液供給工程)。その際、共通流路60にDIWが供給され、これにより、共通流路60内のSC1がDIWによって置換される(流路高純度リンス液供給工程)。そして、DIWリンス処理(S10)に続く炭酸水リンス処理(S3)では、基板Wの上面に炭酸水が供給され、基板Wの上面のDIW、または、DIWおよびSC1の混合液が炭酸水によって置換される(低純度リンス液供給工程)。その際、共通流路60に炭酸水が供給され、これにより、共通流路60内のDIW、または、DIWおよびSC1の混合液がDIWによって置換される(流路低純度リンス液供給工程)。
上述の実施形態における基板処理とは異なり、リンス液に含有される不純物と相互作用することによって析出物を形成するイオンを含有する薬液としてSC2やSC1以外の薬液が用いられてもよい。たとえば、硫酸イオンを含有するSPMが酸性の水溶液(薬液)として用いられてもよい。この場合、たとえば、SC2処理(S5)の代わりに、一定時間のDIWリンス処理(S4)の後、基板Wの上面にSPMを供給することによって基板Wの上面をSPMによって処理するSPM処理が実行される(薬液供給工程、酸性水溶液供給工程)。この場合、塩酸供給源74の代わりに、硫酸供給源を設ける必要がある。
その他、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変更を行うことができる。
1 :基板処理装置
3 :制御装置
11 :第1ノズル(ノズル、薬液供給ユニット、低純度リンス液供給ユニット、高純度リンス液供給ユニット)
12 :第2ノズル(ノズル、薬液供給ユニット、低純度リンス液供給ユニット、高純度リンス液供給ユニット)
60 :共通流路
P61 :第1処理液供給路(薬液供給ユニット、酸性水溶液供給ユニット、低純度リンス液供給ユニット、炭酸含有液供給ユニット、高純度リンス液供給ユニット)
P62 :第2処理液供給路(薬液供給ユニット、酸性水溶液供給ユニット、低純度リンス液供給ユニット、炭酸含有液供給ユニット、高純度リンス液供給ユニット)
P63 :第1流体供給路(低純度リンス液供給ユニット、炭酸含有液供給ユニット)
P64 :第2流体供給路(高純度リンス液供給ユニット)
P65 :第3流体供給路
P66 :第4流体供給路(薬液供給ユニット、酸性水溶液供給ユニット)
P67 :第5流体供給路(薬液供給ユニット、酸性水溶液供給ユニット)
V61 :第1処理液バルブ
V62 :第2処理液バルブ(薬液供給ユニット、酸性水溶液供給ユニット、低純度リンス液供給ユニット、炭酸含有液供給ユニット、高純度リンス液供給ユニット)
V63 :第1流体バルブ(低純度リンス液供給ユニット、炭酸含有液供給ユニット、低純度リンス液バルブ)
V64 :第2流体バルブ(高純度リンス液供給ユニット、高純度リンス液バルブ)
V65 :第3流体バルブ
V66 :第4流体バルブ(薬液供給ユニット、酸性水溶液供給ユニット、薬液バルブ)
V67 :第5流体バルブ(薬液供給ユニット、酸性水溶液供給ユニット、薬液バルブ)
W :基板

Claims (16)

  1. イオンを含有する薬液を、基板の表面に供給する薬液供給工程と、
    前記薬液供給工程の後に実行され、前記薬液に含有される前記イオンと相互作用することによって析出物を形成する不純物を含有する低純度リンス液を、前記基板の表面に供給する低純度リンス液供給工程と、
    前記薬液供給工程と前記低純度リンス液供給工程との間に実行され、含有する前記不純物の量が前記低純度リンス液よりも少ない高純度リンス液を、前記基板の表面に供給する高純度リンス液供給工程とを含む、基板処理方法。
  2. 前記薬液が、酸性の水溶液を含み、
    前記低純度リンス液が、前記不純物として有機物を含有する、請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 前記酸性の水溶液が、塩酸を含有する、請求項2に記載の基板処理方法。
  4. 前記低純度リンス液が、二酸化炭素を含有する炭酸含有液を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  5. 前記薬液供給工程の前に実行され、前記基板の表面に前記低純度リンス液を供給する第2の低純度リンス液供給工程と、
    前記薬液供給工程と前記第2の低純度リンス液供給工程との間に実行され、前記基板の表面に前記高純度リンス液を供給する第2の高純度リンス液供給工程とを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  6. 共通流路を介してノズルに送液する送液方法であって、
    イオンを含有する薬液を、前記共通流路に供給する流路薬液供給工程と、
    前記流路薬液供給工程の後に、前記薬液に含有される前記イオンと相互作用することによって析出物を形成する不純物を含有する低純度リンス液を、前記共通流路に供給する流路低純度リンス液供給工程と、
    前記流路薬液供給工程と前記流路低純度リンス液供給工程との間に、含有する前記不純物の量が前記低純度リンス液よりも少ない高純度リンス液を、前記共通流路に供給する流路高純度リンス液供給工程とを含む、送液方法。
  7. 前記薬液が、酸性の水溶液を含み、
    前記低純度リンス液が、前記不純物として有機物を含有する、請求項6に記載の送液方法。
  8. 前記酸性の水溶液が、塩酸を含有する、請求項7に記載の送液方法。
  9. 前記低純度リンス液が、二酸化炭素を含有する炭酸含有液を含む、請求項6〜8のいずれか一項に記載の送液方法。
  10. 前記流路薬液供給工程の前に実行され、前記共通流路に前記低純度リンス液を供給する第2の流路低純度リンス液供給工程と、
    前記流路薬液供給工程と前記第2の流路低純度リンス液供給工程との間に実行され、前記共通流路に前記高純度リンス液を供給する第2の流路高純度リンス液供給工程とを含む、請求項6〜9のいずれか一項に記載の送液方法。
  11. イオンを含有する薬液を、基板の表面に供給する薬液供給ユニットと、
    前記薬液に含有されるイオンと相互作用することによって析出物を形成する不純物を含有し得る低純度リンス液を、前記基板の表面に供給する低純度リンス液供給ユニットと、
    含有する前記不純物の量が前記低純度リンス液よりも少ない高純度リンス液を、前記基板の表面に供給する高純度リンス液供給ユニットと、
    前記薬液供給ユニット、前記リンス液供給ユニットおよび前記高純度リンス液供給ユニットを制御する制御装置とを含み、
    前記制御装置が、前記基板の表面に前記薬液を供給する薬液供給工程と、前記薬液供給工程の後に前記低純度リンス液を前記基板の表面に供給する低純度リンス液供給工程と、前記薬液供給工程と前記低純度リンス液供給工程との間に前記高純度リンス液を前記基板の表面に供給する高純度リンス液供給工程とを実行する、基板処理装置。
  12. 前記薬液供給ユニットが、酸性の水溶液を、前記基板の表面に供給する酸性水溶液供給ユニットを含み、
    前記低純度リンス液が、前記不純物として有機物を含有する、請求項11に記載の基板処理装置。
  13. 前記酸性の水溶液が、塩酸を含有する、請求項12に記載の基板処理装置。
  14. 前記低純度リンス液供給ユニットが、二酸化炭素を含有する炭酸含有液を、前記基板の表面に供給する炭酸含有液供給ユニットを含む、請求項11〜13のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  15. 前記制御装置が、前記薬液供給工程の前に前記低純度リンス液を前記基板の表面に供給する第2の低純度リンス液供給工程と、前記薬液供給工程と前記第2の低純度リンス液供給工程との間に前記高純度リンス液を前記基板の表面に供給する第2の高純度リンス液供給工程とを実行する、請求項11〜14のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  16. ノズルと、前記ノズルに送液する共通流路とをさらに含み、
    前記薬液供給ユニットが、前記共通流路への前記薬液の供給の有無を切り換える薬液バルブを含み、
    前記低純度リンス液供給ユニットが、前記共通流路への前記低純度リンス液の供給の有無を切り換える低純度リンス液バルブを含み、
    前記高純度リンス液供給ユニットが、前記共通流路への前記高純度リンス液の供給の供給を切り換える高純度リンス液バルブを含み、
    前記制御装置が、前記薬液バルブ、前記低純度リンス液バルブおよび前記高純度リンス液バルブを制御し、
    前記制御装置が、前記共通流路に前記薬液を供給する流路薬液供給工程と、前記流路薬液供給工程の後に前記低純度リンス液を前記共通流路に供給する流路低純度リンス液供給工程と、前記流路薬液供給工程と前記流路低純度リンス液供給工程との間に前記高純度リンス液を前記共通流路に供給する流路高純度リンス液供給工程とを実行する、請求項11〜15のいずれか一項に記載の基板処理装置。
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