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JP2018199798A - ポリエステルフィルム - Google Patents

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JP2018199798A JP2017106240A JP2017106240A JP2018199798A JP 2018199798 A JP2018199798 A JP 2018199798A JP 2017106240 A JP2017106240 A JP 2017106240A JP 2017106240 A JP2017106240 A JP 2017106240A JP 2018199798 A JP2018199798 A JP 2018199798A
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健太郎 仲辻
Kentaro Nakatsuji
健太郎 仲辻
剛志 舩冨
Tsuyoshi Funatomi
剛志 舩冨
久敬 田端
Hisanori Tabata
久敬 田端
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Toray Industries Inc
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Abstract

【課題】耐熱性、巻取り性に優れた遮光性を有するポリエステルフィルムを提供する。
【解決手段】ポリエステルフィルムを構成する樹脂組成物がカーボンブラック、耐熱性熱可塑性樹脂および架橋有機粒子を含み、光学濃度が0.5以上であるポリエステルフィルム。
【選択図】なし

Description

本発明は、耐熱性、巻取り性、遮光性に優れるポリエステルフィルムに関する。
ポリエステル樹脂は、機械特性、熱特性、電気特性、耐薬品性、成形性などに優れるため、様々な用途に用いられている。そのポリエステル樹脂をフィルム化したポリエステルフィルム、中でも二軸方向に延伸して分子配向させた二軸配向ポリエステルフィルムは、光学装置の遮光部材、太陽電池バックシート、電気絶縁材料、感熱転写用途、工程紙などの各種工業材料として幅広く用いられている。これらの用途のうち、光学装置の遮光部材、特に携帯電話、スマートフォン、カメラ、ビデオカメラ用途においては、遮光性が重要であり、さらに装置の小型化、軽量化に伴い、それに用いる遮光部材にも小型化、軽量化が求められている。最近では、シャッターや絞りなどの光学装置の遮光部材として、従来の金属に代わり、小型化、軽量化および低コスト化を目的として、ポリエステルフィルムなどの樹脂フィルムが用いられることが多くなってきた。
前記用途でフィルムが用いられる際、フィルム上に粘着材料を塗布し、テープ材料として用いられるのが一般的である。
樹脂フィルムに遮光性を付与する方法としては、カーボンブラックを添加することが一般的である。樹脂フィルムへの遮光性の付与はフィルム厚みが増す程有利であるが、遮光部材の小型化、軽量化と相反する課題がある。
そのような中で、フィルム厚みが薄くても遮光性、機械強度を保持でき、シャッターや絞りなどとして好適な遮光性ポリエステルフィルムが提案されている(特許文献1)。
また、隠蔽性および反射特性が高度に優れ、各種光学用反射部材に好適に使用される積層ポリエステルフィルムが提案されている(特許文献2)。
特開2008−56871号公報 特開2008−62442号公報
特許文献1記載の遮光性ポリエステルフィルムは、相対的に極限粘度が高いポリエステル樹脂を用い、かつ、添加するカーボンブラックのフィルム中の平均二次粒子径とその含有量を適宜に選択することによって、高濃度化と均一分散化させることが可能となり、フィルム中のカーボンブラック含有量を増量することで、フィルム厚みが薄くても遮光性、機械強度を保持できる。しかしながら、フィルムに印刷や塗工を施した際の乾燥工程で、耐熱性が不足しフィルム表面の平面性が損なわれ、外観不良となる課題がある。また、フィルム厚みが薄くなった場合、フィルムの巻取り時にフィルムにシワが入って加工効率を低下させてしまう課題がある。
特許文献2記載の積層ポリエステルフィルムは、遮光剤として、カーボンブラックおよび二酸化チタンを含有したポリエステル系樹脂層(B層)と、十分な光線反射率を得るために、白色顔料および蛍光増白剤を含有したポリエステル系樹脂層(A層)を積層することで、高度に優れた隠蔽性および反射特性を付与することができる。しかしながら、フィルムに印刷や塗工を施した際の乾燥工程で、耐熱性が不足しフィルム表面の平面性が損なわれ、外観不良となる課題がある。
そこで本発明の課題は上記した従来技術の問題点を解決し、耐熱性に優れ、フィルムの巻き取り性、遮光性を有するポリエステルフィルムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は以下の構成をとる。すなわち、
(1)ポリエステルフィルムを構成する樹脂組成物がカーボンブラック、耐熱性熱可塑性樹脂および架橋有機粒子を含み、光学濃度が0.5以上であるポリエステルフィルム。
(2)前記カーボンブラックの含有量が、前記ポリエステルフィルムを構成する樹脂組成物全体に対して0.5重量%以上15.0重量%以下である(1)に記載のポリエステルフィルム。
(3)前記耐熱性熱可塑性樹脂がポリエーテルイミドである、(1)または(2)に記載のポリエステルフィルム。
(4)前記架橋有機粒子が少なくとも2種類の架橋有機粒子を含む、(1)〜(3)のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
(5)前記ポリエステルフィルムの厚みが300μm以下である(1)〜(4)のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
(6)粘着材料の基材として用いられる(1)〜(5)のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
本発明によれば、耐熱性に優れ、フィルム巻取り性、遮光性を満足するポリエステルフィルムを提供することができる。さらには、かかるフィルムを用いることで、耐熱性と遮光性を兼ね備えたカメラ、ビデオカメラ、複写機、現像機等の各種光学装置の遮光部材として、または光学装置組み立て用テープ基材及びこれを用いた光学装置組み立て用粘着シート基材を提供することができる。
本発明のフィルムは、耐熱性、巻取り性に優れ、遮光性を有することを特徴とする。
本発明のポリエステルフィルムは、ポリエステルフィルムを構成する樹脂組成物がカーボンブラック、耐熱性熱可塑性樹脂および架橋有機粒子を含み、光学濃度が0.5以上であるポリエステルフィルムである。
本発明のポリエステルフィルムは、ポリエステル樹脂を主成分とすることが必要である。ここで、本発明で言う「ポリエステル樹脂を主成分とする」とは、ポリエステルフィルムを構成する樹脂組成物全体に対してポリエステル樹脂が50重量%を超えて含有されていることを指す。また、ポリエステル樹脂とは、ジカルボン酸構成成分とジオール構成成分とを反応せしめて得られる、主鎖の主要な結合鎖としてエステル結合を有する高分子である。
かかるポリエステル樹脂を構成するジカルボン酸構成成分としては、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、ダイマー酸、エイコサンジオン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、メチルマロン酸、エチルマロン酸等の脂肪族ジカルボン酸類、アダマンタンジカルボン酸、ノルボルネンジカルボン酸、イソソルビド、シクロヘキサンジカルボン酸、デカリンジカルボン酸、などの脂環族ジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,8−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、フェニルエンダンジカルボン酸、アントラセンジカルボン酸、フェナントレンジカルボン酸、9,9’−ビス(4−カルボキシフェニル)フルオレン酸等芳香族ジカルボン酸などのジカルボン酸、もしくはそのエステル誘導体が挙げられるがこれらに限定されない。
また、かかるポリエステル樹脂を構成するジオール構成成分としては、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール等の脂肪族ジオール類、シクロヘキサンジメタノール、スピログリコール、イソソルビドなどの脂環式ジオール類、ビスフェノールA、1,3―ベンゼンジメタノール,1,4−ベンセンジメタノール、9,9’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、芳香族ジオール類等のジオール、上述のジオールが複数個連なったものが例として挙げられるがこれらに限定されない。
本発明に用いられるポリエステル樹脂としては、機械特性、電気特性、耐久性、生産性などの観点からポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートが好ましい。
本発明では、ポリエステルフィルムを構成する樹脂組成物として、本発明の効果が損なわれない範囲で、耐熱安定剤、耐酸化安定剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、カップリング剤等の添加剤が配合されていてもよい。
本発明のポリエステルフィルムは、遮光性を得る観点から、光学濃度が0.5以上であることが必要である。好ましくは、0.7以上、さらに好ましくは、1.5以上である。光学濃度は、フィルムの厚み、およびポリエステルフィルムを構成する樹脂組成物中のカーボンブラックの含有量によって調整することができる。光学濃度の上限は特に限定されないが、光学濃度が6.0を超えるフィルムであれば、完全遮光性を確保することができ、完全遮光性を得るためには、フィルム厚みを厚くしたり、カーボンブラックの含有量を多くする必要がある。本発明のポリエステルフィルムは、ポリエステルフィルムに高度な遮光性を付与するためにポリエステルフィルムを構成する樹脂組成物にカーボンブラックを含有させることが必要である。カーボンブラックの種類としては、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラックなどを用いることができる。
本発明のポリエステルフィルム中に含有されるカーボンブラックは、公知の種類のものを用いることができるが、フィルム中に分散させた時にカーボンブラックの平均二次粒子径が0.1μm以上3.0μm以下であることが好ましい。より好ましくは0.2μm以上2.6μm以下である。平均二次粒子径が0.1μm未満の場合、摺動性が悪化することがある。平均二次粒子径が3.0μmを超える場合、フィルム中に斑が発生し、引張強度、製膜性が悪化することがある。ここで、本発明で言う「平均二次粒子径」とは、数平均粒子径のことを指す。
本発明のポリエステルフィルムを構成する樹脂組成物中に含有されるカーボンブラックの含有量は、ポリエステルフィルムを構成する樹脂組成物全体に対して0.5重量%以上15.0重量%以下であることが好ましい。より好ましくは、0.6重量%以上10.0重量%以下である。前述の範囲とすることで、静電印加によるシート状溶融樹脂の回転冷却体への密着性を良好とし、優れた連続生産性を得ることができる点で好ましい。
本発明におけるカーボンブラックを所定のポリエステル樹脂に含有せしめる方法としては、重合前、重合中、重合後のいずれに添加してもよいが、ポリエステル樹脂に押出機の中で溶融したポリエステル樹脂中にカーボンブラックを直接添加して、分散せしめてコンパウンド化するペレット方法が好ましい。
本発明のポリエステルフィルムを構成する樹脂組成物は、耐熱性熱可塑性樹脂を含む。本発明で耐熱性熱可塑性樹脂とは、融点が150℃以上の熱可塑性樹脂をあらわす。耐熱性熱可塑性樹脂を含むことで、カーボンブラックを分散性良く分散させ、かつ、耐熱性を維持できるため、遮光性と耐熱性を両立させることができる。耐熱性熱可塑性樹脂としては、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアセタール、ポリエーテルイミドが例示され、ポリエステルとの相溶性がよいという観点からポリエーテルイミドを用いるのが好ましい。
本発明のポリエステルフィルム中に含有される性熱可塑性樹脂の含有量は、ポリエステルフィルムを構成する樹脂組成物全体に対して0.1重量%以上5.0重量%以下であることが好ましく、0.1重量%以上2.0重量%以下がより好ましい。
本発明のポリエステルフィルムの層構成は特に限定されず、単層であっても積層であってもよい。積層構成の場合、例えば、A層/B層、A層/B層/A層、A層/C層/B層などである。
本発明では、光学装置の遮光部材として用いる場合、小型化、軽量化および低コスト化の観点から、フィルム全体の厚みを薄膜化させることが好ましい態様である。
本発明のポリエステルフィルムは、フィルム全体の厚みが300μm以下であることが好ましい。さらに好ましくは、フィルム全体の厚み250μm以下である。光学装置の遮光部材として用いる際に、遮光性、小型化、軽量化および低コスト化のいずれも良好となる点からフィルム全体の厚みが50μm以下であることが好ましい。
本発明では、フィルムの巻取り性を良好とするために、ポリエステルフィルムが架橋有機粒子を含むことが必要である。好ましい架橋有機粒子の含有量は、ポリエステルフィルムを構成する樹脂組成物全体に対して0.001重量%以上0.4重量%以下であることが好ましい。より好ましくは、0.001重量%以上0.3重量%以下である。前述の範囲とすることで、外観を損なわず、フィルムをシワなく巻き取ることができ、優れた連続生産性を得ることができる点で好ましい。
本発明のポリエステルフィルムにおいて、架橋有機粒子は、フィルムの巻き取り性を良好とする点で、少なくとも2種類の架橋有機粒子を有することが好ましい。2種類の架橋有機粒子において、平均粒径の大きいほうの架橋有機粒子を架橋有機粒子Aとしたとき、その平均粒径dAは、0.1μm以上1.0μm以下であることが好ましく、0.4μm以上0.9μm以下であることがより好ましく、その含有量は、0.001重量%以上0.05重量%以下であることが好ましい。平均粒径の小さいほうの架橋有機粒子を架橋有機粒子Bとしたとき、その平均粒径dBは、0.05μm以上0.5μm以下であることが好ましく、0.2μm以上0.4μm以下であることがより好ましく、その含有量は、0.02重量%以上0.2重量%以下であることが好ましい。
本発明に使用される架橋有機粒子としては、架橋シリコーン樹脂粒子、架橋アクリル樹脂粒子、架橋スチレン−アクリル樹脂粒子、架橋ポリエステル粒子等が挙げられる。これらは、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明のポリエステルフィルムは、すくなくともフィルムの一方の表面の光沢度が80%以上105%以下であることが好ましい。さらに好ましくは、すくなくともフィルムの一方の表面の光沢度が90%以上105%以下である。光沢度を前述の範囲とすると、光沢調となりフィルム外観のデザイン性に優れる。
次に、本発明のポリエステルフィルムの好ましい製造方法の一例を以下に説明するが、これによって制限されるものではない。
まず、チップ状のポリエステル樹脂、カーボンブラックマスター、架橋有機粒子マスター、および耐熱性熱可塑性樹脂は、それぞれ熱風中あるいは真空下で乾燥される。次いで、窒素雰囲気下で、任意の割合でブレンドした後、押出機に供給される。押出機内において、融点以上に加熱溶融された各樹脂原料は、ギヤポンプ等で樹脂原料の押出量を均一化し、フィルタ等を介して異物や変性した樹脂を取り除く。押出機を用いて流路から送り出された溶融した樹脂原料は、口金にて目的の形状に成形された後、シート状溶融樹脂として押し出される。次いで、口金から表面温度10℃以上60℃以下に温度制御したキャスティングドラムなどの回転冷却体上にシート状溶融樹脂として吐出し、ワイヤー状電極などで静電印加により回転冷却体に密着させて冷却固化し、未延伸フィルムを得る。
このようにして得られた未延伸フィルムは、縦方向および横方向に二軸延伸して分子配向させて、必要最適な厚みのフィルムに成形される。延伸方法としては、逐次二軸延伸方式、あるいは、同時二軸延伸方式を用いることができる。例えば逐次二軸延伸方式の場合、未延伸フィルムを70〜120℃に加熱したロール群に導き、長手方向(縦方向、すなわち製膜工程におけるフィルムの進行方向)に2〜5倍延伸し、20〜30℃のロール群で冷却する。次いで、フィルムの両端部をクリップで把持しながらテンター装置に導き、90〜150℃に加熱した雰囲気中で長手方向に垂直な方向(横方向)に2〜5倍延伸する。このようにして得られた二軸延伸フィルムは、結晶配向を完了させて、平面性や熱寸法安定性を付与するために、テンター装置内にて150〜240℃で1〜30秒間の熱処理工程を経て、均一に冷却後、室温まで冷却し、ワインダーで巻き取り、二軸配向ポリエステルフィルムを得る。なお、熱処理工程中に、必要に応じて長手方向および/または幅方向に3〜12%の弛緩処理を施してもよい。
本発明のポリエステルフィルムは、高度な遮光性と連続生産性を両立するため、携帯電話、スマートフォン、カメラ、ビデオカメラ、複写機、現像機などの各種光学装置の遮光部材として好適に用いることができる。前記用途でフィルムが用いられる際、フィルム上に粘着材料を塗布して粘着層を形成し、テープ材料として用いられるのがより好適である。
本発明のポリエステルフィルムを基材としたテープを作製するに際し、粘着層の形成方法は、特に制限されず、例えば、所定の面上に、粘着材料を塗布し、必要に応じて乾燥乃至硬化させる方法や、セパレータ(剥離ライナー)上に、粘着材料を塗布し、必要に応じて乾燥乃至硬化させて粘着剤層を形成した後、該粘着材料層を所定の面上に貼り合わせて転写させる方法などが挙げられる。なお、粘着材料の塗布に際しては、慣用の塗工機(例えば、グラビヤロールコーター、リバースロールコーター、キスロールコーター、ディップロールコーター、バーコーター、ナイフコーター、スプレーコーターなど)を用いることができる。
以下、実施例に沿って本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例によって制限されるものではない。なお、諸特性は以下の方法により測定した。
(1)フィルム厚み
フィルム全体の厚みを測定する際は、ダイヤルゲージを用いて、フィルムから切り出した試料の任意の場所5ヶ所の厚みを測定し、その平均値から求めた。
(2)光学濃度
測定対象のポリエステルフィルムを任意に5点サンプリングし、旧JIS K7605に準拠して、各サンプルにおける光学濃度を下記の方法にて測定した。得られた5点の光学濃度の測定値の平均値を光学濃度とした。
<光学濃度測定方法>
光学濃度計(日本平板機械製、XRite361T)を用い、試料に垂直透過光束を照射して、試料が無い状態との比をlog(対数)で表したものを光学濃度とした。光束幅は直径1mmの円形、もしくは、それ以上の広さのものとした。
(3)光沢度
JIS Z8741(1997年)に準じて、デジタル変角光沢度計(スガ試験機製、UGV−5B)を用い、フィルム表面の光沢度を測定した。測定はフィルムの両表面(両表層)について測定し、測定は1水準につき5回行い、その平均値から求めた。なお、測定条件は入射角=60°、受光角=60°とした。
(4)熱収縮率(150℃)
フィルムをMD方向およびTD方向にそれぞれ長さ150mm×幅10mmの矩形に切り出しサンプルとした。サンプルに100mmの間隔(中央部から両端に50mmの位置)で標線を描き、3gの錘を吊るして所定温度(150℃)に加熱した熱風オーブン内に30分間設置し加熱処理を行った。熱処理後の標線間距離を測定し、加熱前後の標線間距離の変化から下記式により熱収縮率を算出した。なお、評価は、フィルムの任意の位置における主配向軸方向をTD方向とし、該位置を中心(TD方向中心)として、TD方向に沿って2方向それぞれ700mm幅を採取し、1400mm幅としたTD方向の中心、中心からTD方向の任意の一方向(A方向)の650mmの位置、中心からTD方向のA方向と反対の方向(B方向)の650mmの位置の3点についてそれぞれ5回ずつ行い、その15個の値の平均値を所定温度(150℃)におけるフィルムMD方向およびTD方向の熱収縮率とした。
熱収縮率(%)={(加熱処理前の標線間距離)−(加熱処理後の標線間距離)}/(加熱処理前の標線間距離)×100
(5)フィルムの遮光性
上記(2)光学濃度により、以下の基準で評価した。S〜Bが良好であり、その中でもSが最も優れている。
S:光学濃度が3以上
A:光学濃度が1以上3未満
B:光学濃度が0.5以上1未満
C:光学濃度が0.5未満
(6)架橋有機粒子の平均粒径(dA、dB)
ポリエステルフィルムの断面側から、ポリエステル樹脂をプラズマ低温灰化処理法(たとえばヤマト科学製PR-503型)で除去し粒子を露出させる。処理条件は、ポリエステル樹脂は灰化されるが粒子はダメージを受けない条件を選択する。これを白金/パラジウム=85/15(質量比)のイオンコーティング処理を施した上で、SEM((株)日立ハイテクノロジーズ製S−3400N形走査電子顕微鏡)を用いて10,000倍で観察し、観察箇所を変えて粒子数が合計で1,00個以上となるよう撮影した。得られた粒子の画像写真に、OHPフィルムを重ねて、写真の粒子部分を黒マジックで塗りつぶしてマーキングした。このOHPフィルムを、イメージアナライザー(シーオン社製画像解析ソフト)で数値処理を行い、得られた各粒子の面積データ(μm)を等価円相当径に換算した。さらに全粒子の数平均径を平均粒径とした。
なお、架橋有機粒子A、Bのように粒径の異なる2種類以上の粒子が存在する場合には、上記の等価円相当径の粒子個数分布が2個以上のピークを有する分布となる。そのため、等価円相当径換算で得たデータを、X軸を粒径(0.01μm単位)、Y軸を個数としてプロットし、ピークで粒径が大きい側の架橋有機粒子Aの平均粒径をdAとし、ピークで粒径が小さい側の架橋有機粒子Bの平均粒径をdBとした。
(7)塗工後の外観評価
フィルム上にアクリル系粘着材料を塗布し、150℃で30秒間乾燥し、厚み20μmの透明な粘着層を形成した。得られた粘着層付きのフィルムを、蛍光灯下で粘着層側からフィルム外観を観察し、以下の基準で評価した。S〜Aが良好であり、その中でもSがもっとも優れている。
S:フィルム基材の光沢調を維持しており外観がきれい。
A:フィルム基材の光沢調が、若干損なわれているが外観がきれい。
B:フィルム基材がゆず肌調で光沢調が損なわれており、外観の改善が必要。
(8)フィルムの巻き取り性
ポリエステルフィルムを生産するにあたって、フィルムの巻き取り工程での巻取り性より、以下の基準で評価した。B以上を合格とした。
A:フィルムロールを4000m巻き取る際、フィルムにシワ発生がなく外観不良がなかった。
B:フィルムロールを4000m巻き取る際、フィルムに軽微なシワ発生があったが、外観不良となるレベルではなかった。
C:フィルムロールを4000m巻き取る際、フィルムにシワ発生があり、外観不良があった。
(原料)
(ポリエステル樹脂A)
ジメチルテレフタレートとエチレングリコールの混合物に、ジメチルテレフタレートに対して、酢酸カルシウム0.09重量%と三酸化アンチモン0.03重量%とを添加して、常法により加熱昇温してエステル交換反応を行った。次いで、得られたエステル交換反応生成物に、原料であるジメチルテレフタレートに対して、酢酸リチウム0.15重量%とリン酸トリメチル0.21重量%とを添加した後、重合反応槽に移行し、次いで加熱昇温しながら反応系を徐々に減圧して1mmHgの減圧下、290℃で常法により重合し、極限粘度0.54dl/gのポリエチレンテレフタレート(以下、PETということがある)を得た。得られたPETポリマーを、回転型真空重合装置を用いて1mmHg以下の減圧下、225℃の温度で35時間加熱処理し、融点255℃、極限粘度0.73dl/gのポリエステル樹脂Aを得た。
(カーボンブラック含有ポリエステル樹脂組成物マスターA)
ポリエステル樹脂A70重量%とカーボンブラックとして三菱化学製のファーネスブラック(#3030B)30重量%を、ニーディングパドル混練部を設けた真空ベント付き同方向回転式二軸混練押出機(L/D=40)に投入し、滞留時間90秒、スクリュー回転数300回転/分、スクリュー回転数の変動率4%、290℃で溶融押出してストランド状に吐出し、温度25℃の水で冷却した後、直ちにチップ状にカッティングして、極限粘度0.58dl/gのカーボンブラック含有ポリエステル樹脂組成物マスターA(以下、カーボンブラックマスターAということがある)を得た。
(耐熱性熱可塑性樹脂A)
Sabic社製ULTEM(登録商標)1010R:ポリエーテルイミド
ビカット軟化点が218℃(測定方法ASTM D 1525,Rate B/50)
(架橋有機粒子マスターA)
ポリエステル樹脂A95重量%と架橋有機粒子A(ジビニルベンゼン/スチレン共重合架橋粒子(DVBS)、平均粒径0.8μm)5重量%を、ニーディングパドル混練部を設けた真空ベント付き同方向回転式二軸混練押出機(L/D=40)に投入し、滞留時間90秒、スクリュー回転数300回転/分、スクリュー回転数の変動率4%、290℃で溶融押出してストランド状に吐出し、温度25℃の水で冷却した後、直ちにチップ状にカッティングして、極限粘度0.58dl/gの架橋有機粒子A含有ポリエステル樹脂組成物マスターA(以下、架橋有機粒子マスターAという)を得た。
(架橋有機粒子マスターB)
ポリエステル樹脂A98重量%と架橋有機粒子B(DVBS、平均粒径0.3μm)2重量%を、ニーディングパドル混練部を設けた真空ベント付き同方向回転式二軸混練押出機(L/D=40)に投入し、滞留時間90秒、スクリュー回転数300回転/分、スクリュー回転数の変動率4%、290℃で溶融押出してストランド状に吐出し、温度25℃の水で冷却した後、直ちにチップ状にカッティングして、極限粘度0.58dl/gの架橋有機粒子B含有ポリエステル樹脂組成物マスターB(以下、架橋有機粒子マスターBという)を得た。
(実施例1)
ポリエステル樹脂A、カーボンブラックマスターA、熱可塑性樹脂A、架橋有機粒子マスターA、架橋有機粒子マスターBをそれぞれ、180℃の温度で2時間真空乾燥せしめた。次いで、窒素雰囲気下、表1に示す割合でブレンド後、押出機に供給した。押出機で溶融したポリマーを温度290℃に設定したフィルターで濾過した後、温度280℃に設定したTダイの口金から溶融押出して表面温度25℃のキャストドラムに静電荷を印加させながら密着冷却固化し、未延伸フィルムを得た。
この未延伸フィルムを、加熱された複数のロール群からなる縦延伸機を用い、ロールの周速差を利用して、90℃の温度でフィルムの縦方向に3.3倍の倍率で延伸した。その後、このフィルムの両端部をクリップで把持して、ステンターに導き、延伸温度95℃、延伸倍率3.5倍でフィルムの幅方向に延伸し、熱処理を225℃で8秒間行い、フィルム厚み25μmのポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムの評価結果を表1に示す。
(実施例2〜7、比較例1〜3)
各原料を、表1の種類と含有量に変更した以外は、実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。結果を表1に示す。
Figure 2018199798
本発明のポリエステルフィルムは、耐熱性に優れ、フィルム巻取り性、遮光性を満足するポリエステルフィルムを提供することができる。さらには、かかるフィルムを用いることで、耐熱性と遮光性を兼ね備えたカメラ、ビデオカメラ、複写機、現像機等の各種光学装置の遮光部材として、または光学装置組み立て用テープ基材及びこれを用いた光学装置組み立て用粘着シート基材として好適に用いることができる。

Claims (6)

  1. ポリエステルフィルムを構成する樹脂組成物がカーボンブラック、耐熱性熱可塑性樹脂および架橋有機粒子を含み、光学濃度が0.5以上であるポリエステルフィルム。
  2. 前記カーボンブラックの含有量が、前記ポリエステルフィルムを構成する樹脂組成物全体に対して0.5重量%以上15.0重量%以下である請求項1に記載のポリエステルフィルム。
  3. 前記耐熱性熱可塑性樹脂がポリエーテルイミドである、請求項1または2に記載のポリエステルフィルム。
  4. 前記架橋有機粒子が少なくとも2種類の架橋有機粒子を含む、請求項1〜3のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
  5. 前記ポリエステルフィルムの厚みが300μm以下である請求項1〜4のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
  6. 粘着材料の基材として用いられる請求項1〜5のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
JP2017106240A 2017-05-30 2017-05-30 ポリエステルフィルム Pending JP2018199798A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022039113A1 (ja) * 2020-08-20 2022-02-24 住友ベークライト株式会社 遮光フィルム、筐体、機器および移動体

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