JP2018197729A - 圧力センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】センサチップに伝わる振動によってセンサチップが破損してしまうことを防止することができる圧力センサを提供する。
【解決手段】防振部170は、センサチップ150のうちモールド樹脂部140から露出している露出部164と圧力導入部111の内壁面118との間に配置されている。また、防振部170は、露出部164がモールド樹脂部140の一端部141から突出する突出方向において少なくとも露出部164の全体に対応した長さの筒状に構成されている。そして、防振部170は、測定対象である油300からハウジング110及びモールド樹脂部140を介して伝わる振動あるいは油300を介して伝わる振動を減衰(吸収)あるいは反射する。これにより、振動がセンサチップ150に伝わりにくくなるので、振動によってセンサチップ150が破損してしまうことを防止することができる。
【選択図】図1
【解決手段】防振部170は、センサチップ150のうちモールド樹脂部140から露出している露出部164と圧力導入部111の内壁面118との間に配置されている。また、防振部170は、露出部164がモールド樹脂部140の一端部141から突出する突出方向において少なくとも露出部164の全体に対応した長さの筒状に構成されている。そして、防振部170は、測定対象である油300からハウジング110及びモールド樹脂部140を介して伝わる振動あるいは油300を介して伝わる振動を減衰(吸収)あるいは反射する。これにより、振動がセンサチップ150に伝わりにくくなるので、振動によってセンサチップ150が破損してしまうことを防止することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、圧力センサに関する。
従来より、圧力を検出するゲージチップが固定されたゲージケースと、ゲージケースに固定されていると共に取付対象に固定される取付用アダプタと、を備えた圧力センサが、例えば特許文献1で提案されている。
ゲージチップは、中心部に孔の開いたガラス台座に接合された状態でゲージケースに固定されている。また、ゲージケースは、ゲージチップに圧力媒体である測定対象を導入するための圧力導入パイプと導入孔を有している。
取付用アダプタは、ゲージケースの圧力導入パイプに接続されている。また、取付用アダプタは、導入孔に繋がる衝撃波緩衝用オフセット導入孔を有している。これにより、測定対象は、衝撃波緩衝用オフセット導入孔、導入孔、及びガラス台座を介してゲージチップの受圧面に到達する。
上記従来の技術では、ゲージチップがガラス台座に接合された構成になっている。そこで、ゲージチップを一つのウェハレベルパッケージのセンサチップとして構成することが考えられる。この場合、センサチップは受圧面が露出するように保持されると共に、圧力導入孔内に位置するように配置される。
しかしながら、振動が測定対象に加わると、その振動が圧力センサを構成するケース等の部材を介してセンサチップに伝わってしまう、あるいは圧力導入孔内において振動が液体等の測定対象を介して圧力波として伝わってしまう。センサチップは脆性材料である半導体材料によって形成されているので、センサチップに伝わる振動によってセンサチップが破損してしまう可能性がある。
本発明は上記点に鑑み、センサチップに伝わる振動によってセンサチップが破損してしまうことを防止することができる圧力センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、圧力センサは、ウェハレベルパッケージとして複数の層(152〜156)が積層されて構成された板状の積層基板(157)と、複数の層のうちの一つに形成されていると共に測定対象(300)の圧力が印加されるダイヤフラム(158)と、ダイヤフラムに設けられた圧力検出部(151)と、を有し、ダイヤフラムの歪みに応じた圧力信号を圧力検出部から出力するセンサチップ(150)を備えている。
圧力センサは、一端部(141)と、一端部とは反対側の他端部(142)と、を有し、センサチップのうち圧力検出部に対応する部分が露出するように、一端部にセンサチップの一部を封止したモールド樹脂部(140)を備えている。
圧力センサは、圧力導入孔(112)が形成されていると共に取付対象(200)に固定される圧力導入部(111)を有し、センサチップの圧力検出部が圧力導入孔に位置するようにモールド樹脂部の他端部を保持する保持部(110、120、130)を備えている。
さらに、圧力センサは、センサチップのうちモールド樹脂部から露出している露出部(164)と圧力導入部の内壁面(118)との間に配置され、露出部がモールド樹脂部の一端部から突出する突出方向において少なくとも露出部の全体に対応した長さに構成され、取付対象から保持部及びモールド樹脂部を介して伝わる振動あるいは測定対象を介して伝わる振動を吸収あるいは反射する防振部(170)を備えている。
これによると、振動がセンサチップに到達するまでに防振部によって吸収あるいは反射されるので、センサチップに振動が伝わりにくくなる。したがって、センサチップに伝わる振動によってセンサチップが破損してしまうことを防止することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態に係る圧力センサは、測定対象の圧力を検出可能に構成されたものである。圧力センサは取付対象として例えば配管に固定され、配管内の測定対象の圧力を検出する。測定対象は、例えば油である。
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態に係る圧力センサは、測定対象の圧力を検出可能に構成されたものである。圧力センサは取付対象として例えば配管に固定され、配管内の測定対象の圧力を検出する。測定対象は、例えば油である。
図1に示されるように、圧力センサ100は、ハウジング110、成形樹脂部120、ポッティング樹脂部130、モールド樹脂部140、センサチップ150、及び防振部170を備えている。
ハウジング110は、SUS等の金属材料が切削等により加工された中空形状の金属製ケースである。ハウジング110は、一端側に配管200に固定される圧力導入部111を有している。圧力導入部111には圧力導入孔112が形成されている。圧力導入孔112はハウジング110の他端側に形成された開口部113に連通している。ハウジング110の開口部113は周壁114に囲まれることで構成されている。
また、圧力導入部111の外周面には、配管200にネジ結合可能な雄ネジ部115が形成されている。ハウジング110は、配管200の肉厚部210に設けられた貫通ネジ穴220に固定される。配管200は、測定対象である油300で満たされている。
さらに、ハウジング110は、圧力導入部111の先端部分にディフューザ116を有している。ディフューザ116は、配管200の肉厚部210から配管200の中空部分に突出する部分であり、複数の孔117が設けられている。そして、ディフューザ116は、複数の孔117のいずれかを介して油300を圧力導入孔112に導く役割を果たす。
成形樹脂部120は、圧力センサ100と外部装置とを電気的に接続するためのコネクタを構成する部分である。成形樹脂部120は、例えばPPS等の樹脂材料で形成されており、一端側がハウジング110の開口部113に固定される固定部121として形成され、他端側がコネクタ部122として形成されている。
また、成形樹脂部120は、センサチップ150の圧力検出部151が圧力導入孔112に位置するように、モールド樹脂部140の他端部142を封止してモールド樹脂部140の他端部142を保持している。そして、成形樹脂部120は、固定部121がOリング123を介してハウジング110の開口部113に嵌め込まれた状態で、ハウジング110の周壁114の端部が当該固定部121を押さえるようにかしめ固定されている。
ポッティング樹脂部130は、例えばエポキシ樹脂等の樹脂材料で形成されており、成形樹脂部120の固定部121に設けられた凹部124に充填されている。ポッティング樹脂部130は、油300からモールド樹脂部140の一部をシール・保護する役割を果たす。
モールド樹脂部140は、センサチップ150を保持する柱状の部品である。モールド樹脂部140は、一端部141と、一端部141とは反対側の他端部142と、を有している。モールド樹脂部140は、センサチップ150のうち圧力検出部151に対応する部分が露出するように、一端部141にセンサチップ150の一部を封止している。
また、モールド樹脂部140は、図示しないリードフレームや回路チップ等の電子部品、及びターミナル143の一部を封止している。
回路チップは、メモリ等の半導体集積回路が形成されたICチップである。回路チップは、半導体基板等を用いて形成されている。回路チップは、センサチップ150への電源(定電流)の供給、センサチップ150から圧力信号を入力し、予め設定された信号処理値に基づいて圧力信号の信号処理を行う。信号処理値とは、各信号の信号値を増幅や演算等するための調整値である。回路チップは、図示しないボンディングワイヤによってリードフレームを介してセンサチップ150等と電気的に接続されている。
ターミナル143は、外部との電気的接続を行うための部品である。ターミナル143の一端側はモールド樹脂部140に封止され、他端側はコネクタ部122に露出するようにモールド樹脂部140にインサート成形されている。
センサチップ150は、油300の圧力を検出する電子部品である。センサチップ150は、例えば銀ペースト等でリードフレームに実装されている。
図2に示されるように、センサチップ150は、複数の層152〜156が積層されて構成された板状の積層基板157を有して構成されている。複数の層152〜156は、ウェハレベルパッケージとして複数のウェハが積層され、半導体プロセス等で加工された後、センサチップ150毎にダイシングカットされる。
複数の層152〜156は、第1層152、第2層153、第3層154、第4層155、及び第5層156が積層されて構成されている。例えば、第1層152、第2層153、及び第3層154によってSOI基板が構成され、第4層155及び第5層156によってキャップ基板が構成されている。
第2層153及び第3層154は、薄肉状のダイヤフラム158として構成されている。第3層154は例えばシリコン等の半導体層であり、複数のゲージ抵抗159が形成されている。各ゲージ抵抗159は、第3層154に対するイオン注入により形成された拡散抵抗である。各ゲージ抵抗159はダイヤフラム158の上に形成された薄膜抵抗として構成されていても良い。なお、第3層154には、各ゲージ抵抗159に接続された図示しない配線部やパッド等も形成されている。
各ゲージ抵抗159は、ダイヤフラム158の歪みに応じて抵抗値が変化する抵抗素子である。各ゲージ抵抗159は、ホイートストンブリッジ回路を構成するように電気的に接続されている。ホイートストンブリッジ回路は、回路チップから定電流の電源が供給される。これにより、各ゲージ抵抗159のピエゾ抵抗効果を利用して、ダイヤフラム158の歪みに応じた電圧をセンサ信号として検出することができる。
具体的には、センサチップ150は、ダイヤフラム158の歪みに応じた複数のゲージ抵抗159の抵抗変化をホイートストンブリッジ回路の中点電圧の変化として検出し、当該中点電圧を圧力信号として出力する。
また、第1層152は、ダイヤフラム158のうち各ゲージ抵抗159が設けられたセンシング領域に対応する開口部160を有する。これにより、ダイヤフラム158のセンシング領域が第1層152の開口部160に露出する。測定対象である油300の圧力は、この開口部160に露出するダイヤフラム158の受圧面161に印加される。
一方、第4層155及び第5層156は、ダイヤフラム158のセンシング領域に対応した部分が凹んだ凹部162を有する。この凹部162は、第3層154、第4層155、及び第5層156が積層されることで密閉された空間部163を構成している。空間部163は、例えば真空室になっている。したがって、センサチップ150によって測定される圧力は絶対圧である。
なお、第1層152は例えば半導体基板であり、第2層153及び第4層155は例えば絶縁層である。第5層156は、半導体基板やガラス基板等で構成されている。
そして、図1に示されるように、センサチップ150は、ダイヤフラム158すなわち受圧面161が露出するようにモールド樹脂部140の一端部141に封止されている。
防振部170は、配管200からハウジング110やモールド樹脂部140等を介して伝わる振動あるいは油300を介して伝わる振動を吸収あるいは反射するための部品である。防振部170は、圧力導入部111及び測定対象である油300と音響インピーダンスが異なる金属材料、樹脂材料、及びゴム材料のいずれかの材料で形成されている。
防振部170は、センサチップ150のうちモールド樹脂部140から露出している露出部164と圧力導入部111の内壁面118との間に配置されている。また、防振部170は、センサチップ150の露出部164に接触しないように露出部164に対して隙間180を持って配置されている。防振部170がセンサチップ150に接触していると、振動が防振部170からセンサチップ150に直接伝達してしまうが、隙間180によって振動が直接伝達することを防止することができる。
また、防振部170は、圧力導入孔112の内壁面118に接触しないように内壁面118に対して隙間181を持って配置されている。これにより、防振部170が圧力導入部111から直接加振されることを防止し、圧力波の伝搬を抑えることができる。
本実施形態では、防振部170は、円筒状に構成されている。例えば、防振部170は、一方の開口部分がモールド樹脂部140に差し込まれることでモールド樹脂部140に固定されている。モールド樹脂部140に対する防振部170の固定方法は、圧入、接着剤、引っ掛け等の嵌合構造等で行われる。防振部170の固定方法は、防振部170の素材から決定すれば良い。防振部170は、ハウジング110に固定されていても良い。なお、油300は防振部170の他方の開口部分からセンサチップ150の受圧面161に到達する。
また、防振部170は、センサチップ150の露出部164がモールド樹脂部140の一端部141から突出する突出方向において少なくとも露出部164の全体に対応した長さに構成されている。本実施形態では、防振部170は突出方向において、露出部164以上の長さになっており、突出方向に垂直な方向に露出部164を完全に覆っている。
圧力センサ100の製造方法としては、まず、センサチップ150等の電子部品をリードフレームに実装し、センサチップ150の一部及びターミナル143の一部をモールド樹脂部140で封止する。また、モールド樹脂部140を成形金型に設置し、成形樹脂部120を樹脂成型する。さらに、成形樹脂部120の凹部124にポッティング樹脂部130を充填する。この後、防振部170をモールド樹脂部140の一端部141側に差し込んで固定する。
続いて、ハウジング110を用意し、モールド樹脂部140をハウジング110の圧力導入孔112に通し、Oリング123を咬ませて成形樹脂部120の固定部121をハウジング110の開口部160に配置する。そして、ハウジング110の周壁114の端部で固定部121をかしめ固定する。こうして、圧力センサ100が完成する。
次に、防振部170の作用効果について説明する。発明者らは、図1に示された圧力センサ100の構成が受ける衝撃に対して、防振部170による振動抑制の効果を調べた。比較例として、図1に示された圧力センサ100に防振部170が設けられていない構成においてセンサチップ150が受ける衝撃を調べた。
ここで、防振部170として、シリコンゴムで形成されたものを用いた。また、液体の測定対象として、油300を用いた。衝撃は、衝撃印加装置によって取付対象である配管200に印加した。振動は、配管200や圧力センサ100のハウジング110等を介してセンサチップ150に伝わったり、油300を介して圧力波として伝わる。
まず、発明者らは、圧力センサ100及び比較例に印加される衝撃すなわち加速度に対してセンサチップ150の圧力値(サージ圧)の最大ピーク値と最小ピーク値との差を調べた。つまり、ピーク値の差はセンサチップ150が受ける衝撃の大きさに対応するので、ピーク値あるいはピーク値の差は小さいほど良い。この調査結果を図3に示す。
図3に示されるように、防振部170が設けられていない比較例よりも本実施形態に係る圧力センサ100の圧力値が小さくなった。油300が正圧の場合及び負圧の場合の両方で同様の結果となった。したがって、防振部170によるサージ圧の抑制効果が発揮されたと言える。また、センサチップ150に印加される衝撃が大きくなるほど防振部170の効果が高くなっている。
また、発明者らは、比較例及び圧力センサ100に衝撃(加速度)を印加したときのサージ圧の周波数特性を調べた。その結果を図4及び図5に示す。なお、図4及び図5の(a)は衝撃の時間特性、(b)は衝撃の周波数特性、(c)はセンサチップ150の圧力値(サージ圧)の時間特性、(d)はセンサチップ150の圧力値(サージ圧)の周波数特性をそれぞれ示している。周波数特性は時間特性に示された時間範囲内での周波数分析結果である。
比較例に対して図4(a)に示された衝撃(加速度)が加えられた場合、図4(b)の破線で囲まれた部分に示されるように、衝撃の周波数特性にはサージ圧の元となる振動が含まれる。そして、図4(c)に示されたサージ圧が高周波ノイズとしてセンサチップ150で検出された。このサージ圧の波形は、図4(a)の衝撃の波形に類似している。
また、図4(d)に示されるように、サージ圧には、サージ圧の元となる振動と同じ周波数成分が含まれていた。つまり、配管200の衝撃がセンサチップ150に伝わり、サージ圧(ノイズ)として検出されたと言える。センサチップ150は半導体材料で構成されているので、振動によってセンサチップ150が破損する可能性がある。
一方、本実施形態に係る圧力センサ100に対して図5(a)に示された衝撃(加速度)が加えられた場合、上記と同様に、図5(b)の破線で囲まれたサージ圧の元となる振動が含まれる。しかしながら、図5(c)に示されるように、センサチップ150に加わるサージ圧は時間の経過と共に減衰した。これに伴い、図5(d)に示されるように、圧力値の周波数特性には特徴的なピークが現れていない。図5(b)と図5(d)の周波数特性を比較すると、サージ圧の元となる振動のピークが減衰していることがわかる。
防振部170がシリコンゴムの場合は振動を減衰させる作用が高いので、サージ圧の元となる振動がセンサチップ150に到達するまでに、防振部170によって振動を減衰させることができた。測定対象が油300の場合、シリコンゴムの防振部170と油300との音響インピーダンスが近いため、圧力波の一部が防振部170を透過するが、サージ圧である高い周波数の振動は防振部170によって減衰しており、上記のように一定の効果が認められた。
なお、防振部170が金属材料で形成されている場合、音響インピーダンスがシリコンゴムより大きいため、圧力波が防振部170の表面で反射されてより大きな効果が期待できる。
以上説明したように、振動がセンサチップ150に到達するまでに振動が防振部170によって減衰(吸収)あるいは反射されるので、センサチップ150に振動が伝わりにくくなる。したがって、センサチップ150に伝わる振動によってセンサチップ150が破損してしまうことを防止することができる。
なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、ハウジング110、成形樹脂部120、及びポッティング樹脂部130が特許請求の範囲の「保持部」に対応する。また、配管200が特許請求の範囲の「取付対象」に対応し、油300が特許請求の範囲の「測定対象」に対応する。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。図6に示されるように、防振部170は、圧力導入孔112の内壁面118との間に配置された別の防振部190を有している。別の防振部190は、防振部170と圧力導入孔112の内壁面118との間の隙間181に埋められている。また、別の防振部190は、防振部170とは音響インピーダンスが異なっている。
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。図6に示されるように、防振部170は、圧力導入孔112の内壁面118との間に配置された別の防振部190を有している。別の防振部190は、防振部170と圧力導入孔112の内壁面118との間の隙間181に埋められている。また、別の防振部190は、防振部170とは音響インピーダンスが異なっている。
さらに、圧力導入部111の内壁面118側の防振部170の音響インピーダンスは、センサチップ150の露出部164側の別の防振部190の音響インピーダンスよりも大きくなっている。音響インピーダンスの違いは、サージ圧の元となる振動の抑制方法の違いである。
例えば、防振部170は振動を反射する金属材料で形成され、別の防振部190は振動を減衰(吸収)するシリコンゴムで形成されている。この場合、外側に位置する別の防振部190で振動の一部が減衰し、別の防振部190で吸収しきれなかった振動を防振部170が反射する。これにより、センサチップ150に振動が到達することを阻止できる。以上のように、防振部170は複数で構成されていても良い。なお、内側の防振部170がシリコンゴムで形成され、外側の別の防振部190が金属材料で形成されていても良い。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1、2実施形態と異なる部分について説明する。図7に示されるように、圧力導入部111の先端部分にはディフューザ116が設けられていない。また、防振部170は、ディフューザ171を有している。ディフューザ171は、圧力導入部111から突出した突出部分に複数の孔172が設けられていると共に、複数の孔172のいずれかを介して油300を圧力導入孔112に導く部分である。
本実施形態では、第1、2実施形態と異なる部分について説明する。図7に示されるように、圧力導入部111の先端部分にはディフューザ116が設けられていない。また、防振部170は、ディフューザ171を有している。ディフューザ171は、圧力導入部111から突出した突出部分に複数の孔172が設けられていると共に、複数の孔172のいずれかを介して油300を圧力導入孔112に導く部分である。
本実施形態では、防振部170は圧力導入部111の内壁面118に接触する形状に構成されている。もちろん、図1に示されるように、防振部170と圧力導入部111の内壁面118との間に隙間181が設けられていても良い。以上のように、防振部170がディフューザ機能を兼ねることで、圧力センサ100以外の金属部からの圧力波の影響も小さくすることができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態で示された圧力センサ100の構成は一例であり、上記で示した構成に限定されることなく、本発明を実現できる他の構成とすることもできる。例えば、防振部170はセンサチップ150の突出方向に平行な軸の周方向に一周連続して設けられた筒状でなく、短冊状のように一部に設けられていても振動抑制の効果はある。また、防振部170は、円筒状に限られず、角筒や楕円筒等の筒状に構成されていれば良い。
上記各実施形態で示された圧力センサ100の構成は一例であり、上記で示した構成に限定されることなく、本発明を実現できる他の構成とすることもできる。例えば、防振部170はセンサチップ150の突出方向に平行な軸の周方向に一周連続して設けられた筒状でなく、短冊状のように一部に設けられていても振動抑制の効果はある。また、防振部170は、円筒状に限られず、角筒や楕円筒等の筒状に構成されていれば良い。
防振部170は一層に限られず、複数層で構成されていても良い。この場合、防振部170の内側の層から外側の層に向かって音響インピーダンスが順次大きくなるように材料を選定すれば良い。
センサチップ150の各ゲージ抵抗159は、ダイヤフラム158の歪みに応じて抵抗値が変化する抵抗素子であると共に、温度に応じて抵抗値が変化する素子として構成されていても良い。これにより、各ゲージ抵抗159のピエゾ抵抗効果を利用して、ダイヤフラム158の温度に応じた電圧を温度信号として検出することができる。具体的には、センサチップ150は、積層基板157が測定対象から受ける熱に応じた複数のゲージ抵抗159の抵抗変化をホイートストンブリッジ回路のブリッジ電圧として検出し、当該ブリッジ電圧を温度信号として出力する。このように、各ゲージ抵抗159は、圧力検出部151及び温度検出部の両方の機能を有していても良い。第3実施形態のように、防振部170がディフューザ171を有する構成では、センサチップ150の温度検出部が測定対象を伝わる圧力波の影響を小さくできる。なお、この構成では、センサチップ150は、圧力検出部及び温度検出部に対応した部分が露出するように、モールド樹脂部140に封止される。
複数のゲージ抵抗159が圧力と温度の両方を検出するように構成されている場合、圧力を検出する素子と温度を検出する素子とは別々に構成されていても良い。つまり、圧力検出部と温度検出部とがセンサチップ150に別々に設けられていても良い。
センサチップ150の構成は5つの層152〜156に限られず、ウェハレベルパッケージとして構成されていれば層の数は適宜変更しても構わない。
110 ハウジング、111 圧力導入部、112 圧力導入孔、118 内壁面、120 成形樹脂部、130 ポッティング樹脂部、140 モールド樹脂部、141 一端部、142 他端部、150 センサチップ、151 圧力検出部、152〜156 層、157 積層基板、158 ダイヤフラム、164 露出部、170 防振部、200 配管、300 油
Claims (7)
- ウェハレベルパッケージとして複数の層(152〜156)が積層されて構成された板状の積層基板(157)と、前記複数の層のうちの一つに形成されていると共に測定対象(300)の圧力が印加されるダイヤフラム(158)と、前記ダイヤフラムに設けられた圧力検出部(151)と、を有し、前記ダイヤフラムの歪みに応じた圧力信号を前記圧力検出部から出力するセンサチップ(150)と、
一端部(141)と、前記一端部とは反対側の他端部(142)と、を有し、前記センサチップのうち前記圧力検出部に対応する部分が露出するように、前記一端部に前記センサチップの一部を封止したモールド樹脂部(140)と、
圧力導入孔(112)が形成されていると共に取付対象(200)に固定される圧力導入部(111)を有し、前記センサチップの前記圧力検出部が前記圧力導入孔に位置するように前記モールド樹脂部の前記他端部を保持する保持部(110、120、130)と、
前記センサチップのうち前記モールド樹脂部から露出している露出部(164)と前記圧力導入部の内壁面(118)との間に配置され、前記露出部が前記モールド樹脂部の前記一端部から突出する突出方向において少なくとも前記露出部の全体に対応した長さに構成され、前記取付対象から前記保持部及び前記モールド樹脂部を介して伝わる振動あるいは前記測定対象を介して伝わる振動を吸収あるいは反射する防振部(170)と、
を備えている圧力センサ。 - 前記防振部は、前記圧力導入部及び前記測定対象と音響インピーダンスが異なる金属材料、樹脂材料、及びゴム材料のいずれかの材料で形成されている請求項1に記載の圧力センサ。
- 前記防振部は、前記露出部に接触しないように前記露出部に対して隙間(180)を持って配置されている請求項1または2に記載の圧力センサ。
- 前記防振部は、前記圧力導入孔の前記内壁面に接触しないように前記内壁面に対して隙間(181)を持って配置されているか、もしくは、前記圧力導入孔の前記内壁面との間に配置されていると共に音響インピーダンスが異なる別の防振部(190)を有している請求項1ないし3のいずれか1つに記載の圧力センサ。
- 前記防振部と前記圧力導入部の前記内壁面との間に前記別の防振部が配置されている場合、前記圧力導入部の前記内壁面側の防振部の音響インピーダンスは、前記露出部側の前記別の防振部の音響インピーダンスよりも大きくなっている請求項4に記載の圧力センサ。
- 前記防振部は、筒状に構成されている請求項1ないし5のいずれか1つに記載の圧力センサ。
- 前記防振部は、前記圧力導入部から突出した突出部分に複数の孔(172)が設けられていると共に前記複数の孔のいずれかを介して前記測定対象を前記圧力導入孔に導くディフューザ(171)を有している請求項1ないし6のいずれか1つに記載の圧力センサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2017103378A JP2018197729A (ja) | 2017-05-25 | 2017-05-25 | 圧力センサ |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2017103378A JP2018197729A (ja) | 2017-05-25 | 2017-05-25 | 圧力センサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018197729A true JP2018197729A (ja) | 2018-12-13 |
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ID=64663301
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017103378A Pending JP2018197729A (ja) | 2017-05-25 | 2017-05-25 | 圧力センサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2018197729A (ja) |
-
2017
- 2017-05-25 JP JP2017103378A patent/JP2018197729A/ja active Pending
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