JP2018196365A - 核酸増幅装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単にマイクロ流路デバイスを加熱部に密着して固定することができ、かつ、加熱部に対するマイクロ流路デバイスの位置合わせと着脱とを簡単に行うことができる核酸増幅装置を提供する。【解決手段】マイクロ流路130を有するマイクロ流路チップ100が載置される可動式の載置部10と、マイクロ流路チップ100を加熱する加熱部20と、マイクロ流路チップ100が加熱部20に接触する位置で、載置部10に載置されたマイクロ流路チップ100を固定する固定部30とを備え、マイクロ流路チップ100が加熱部20に接触しているときに、固定部30と載置部10とは、マイクロ流路チップ100から加熱部20に向かう方向に沿ってこの順に配置されている。【選択図】図2
Description
本発明は、検体に含まれる核酸(デオキシリボ核酸、リボ核酸)を増幅させるための核酸増幅装置に関する。
飲料又は食品等に含まれる細菌等の微生物の検査においては、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR:polymerase chain reaction)を利用したPCR検査法が知られている。PCR検査法は、培養法と比べて大幅に検査工程を高速化及び簡略化することができる利点がある。
PCR検査は、例えば核酸増幅デバイスを用いて行われる。この種の核酸増幅デバイスとして、マイクロ流路を有するマイクロ流路チップが知られている。マイクロ流路チップを用いてPCR検査を行う場合、検査対象となる微生物を含む検体(検体原液)と反応試薬(PCR試薬等)とを含む反応溶液をマイクロ流路チップのマイクロ流路に流して、反応溶液に昇降温度サイクルを与える。これにより、検体に含まれる標的核酸を指数関数的に高速に増幅することができるので、迅速に検体の検査を行うことができる。
PCR検査に用いられるマイクロ流路チップの一例が特許文献1に開示されている。特許文献1には、異なる温度領域を形成する加熱部の上に配置されるマイクロ流路チップが開示されている。マイクロ流路チップは、加熱部の異なる温度領域を通過するように蛇行して形成されたマイクロ流路を有する。これにより、反応溶液をマイクロ流路に送液させるだけで、反応溶液に昇降温度サイクルを与えることができる。
マイクロ流路チップを加熱部で加熱して効率良くPCRを実施するためには、マイクロ流路チップのマイクロ流路に所望の温度領域を精度良く形成する必要がある。
特許文献1に開示された構成では、マイクロ流路チップを加熱部の上に載置することにより、マイクロ流路に所望の温度領域を形成し、核酸増幅を行っている。
ここで、効率よく核酸増幅を行うために、マイクロ流路チップと加熱部とを密着させることで、高精度にマイクロ流路に所望の温度領域を形成することが要求されている。
また、手作業でマイクロ流路チップを加熱部の上に載置する方法では、マイクロ流路と加熱部との位置合わせを精度良く行うことが難しく、マイクロ流路と加熱部との位置を精度良く合わせるには熟練した操作が必要になる。
また、PCR検査が終わったマイクロ流路チップは加熱部から取り外され、加熱部には次のマイクロ流路チップがセットされることになる。したがって、マイクロ流路チップは加熱部に対して簡単に着脱できることが望ましい。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、簡単にマイクロ流路デバイスを加熱部に密着して固定することができ、かつ、加熱部に対するマイクロ流路デバイスの位置合わせと着脱とを簡単に行うことができる核酸増幅装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る核酸増幅装置の一態様は、マイクロ流路を有するマイクロ流路チップが載置される可動式の載置部と、前記マイクロ流路チップを加熱する加熱部と、前記マイクロ流路チップが前記加熱部に接触する位置で、前記載置部に載置された前記マイクロ流路チップを固定する固定部とを備え、前記マイクロ流路チップが前記加熱部に接触しているときに、前記固定部と前記載置部とは、前記マイクロ流路チップから前記加熱部に向かう方向に沿ってこの順に配置されている。
本発明によれば、簡単にマイクロ流路デバイスを加熱部に密着して固定することができ、かつ、加熱部に対するマイクロ流路デバイスの位置合わせと着脱とを簡単に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、並びに、ステップ(工程)及びステップの順序などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、各図において縮尺等は必ずしも一致していないし、各図の装置及び部品等は省略して図示されている場合がある。なお、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態)
まず、核酸増幅装置1にセットされるマイクロ流路チップ100の構成について、図1を用いて説明する。図1は、実施の形態に係る核酸増幅装置1にセットされるマイクロ流路チップ100の一例を示す図である。
まず、核酸増幅装置1にセットされるマイクロ流路チップ100の構成について、図1を用いて説明する。図1は、実施の形態に係る核酸増幅装置1にセットされるマイクロ流路チップ100の一例を示す図である。
図1に示すように、マイクロ流路チップ100は、マイクロ流体である反応溶液が流れるマイクロ流体チップであり、第1開口部110と、第2開口部120と、マイクロ流路130とを有する。第1開口部110と第2開口部120とは、マイクロ流路130によって連結されている。
本実施の形態において、マイクロ流路チップ100は、マイクロ流路チップ100に導入される反応溶液に含まれる検体の標的核酸を増幅させるための核酸増幅デバイスである。
マイクロ流路チップ100に導入される反応溶液は、例えば、標的核酸を含む検体と、標的核酸に反応する反応試薬とを含む水溶液である。検体は、例えば、検査対象となる微生物(細菌、ウイルス又は組織細胞等)から核酸抽出試薬により予め抽出された標的核酸を含む検体原液である。反応試薬は、例えば、蛍光物質を含むPCR試薬等の反応試薬溶液である。
マイクロ流路チップ100は、下基板である第1基板101と上基板である第2基板102とによって構成されている。第1基板101及び第2基板102としては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPC(ポリカーボネート)、アクリル等の樹脂基板、ガラス基板、又は、シリコン基板等を用いることができる。
第1開口部110は、マイクロ流路130の一方の端部に設けられており、マイクロ流路130の始点になっている。第1開口部110は、マイクロ流路130の入口(インレット)であり、反応溶液が導入される導入口である。つまり、反応溶液は、第1開口部110を介してマイクロ流路130に導入される。第1開口部110は、例えば、第1基板101に設けられた凹部と第2基板102に設けられた円形の貫通孔とによって構成されるが、これに限らない。
第2開口部120は、マイクロ流路130の他方の端部に設けられており、マイクロ流路130の終点になっている。つまり、第2開口部120は、反応溶液の送液の終点となる。第2開口部120は、マイクロ流路130の出口(アウトレット)である。第2開口部120は、第1開口部110と同様に、例えば、第1基板101に設けられた凹部と第2基板102に設けられた円形の貫通孔とによって構成されるが、これに限らない。なお、第2開口部120は、マイクロ流路130を流れる反応溶液の一部又は全部を排出することが可能な排出口であるが、反応溶液は第2開口部120から排出されなくてもよい。
マイクロ流路130は、第1開口部110から導入された反応溶液を第2開口部120に送液するための流路である。マイクロ流路130は、流路幅及び流路深さがマイクロオーダサイズの微細流路である。本実施の形態において、マイクロ流路130は1本で構成されており、マイクロ流路130には反応溶液が一方通行的に流れる。具体的には、反応溶液は、マイクロ流路130内を第1開口部110から第2開口部120に向かう方向に流れる。また、本実施の形態では、反応溶液は、マイクロ流路130内を毛管力(キャピラリ力)により送液される。例えばマイクロ流路130の内面を界面活性剤等でコーティングして親水性表面にすることによって反応溶液を毛管力によって送液することができる。
マイクロ流路130は、例えば第1基板101に形成された溝である。なお、マイクロ流路130は、第2基板102に形成されていてもよい。マイクロ流路130を構成する溝は、例えば、断面形状が矩形状であって、流路幅(溝幅)及び深さがマイクロ流路130全域において一定である。一例として、マイクロ流路130を構成する溝は、流路幅が20〜300μmで、深さが50〜150μmである。
マイクロ流路チップ100は、マイクロ流路130を流れる反応溶液に含まれる標的核酸を増幅させるための核酸増幅部100a(核酸増幅領域)を有する。核酸増幅部100aにおけるマイクロ流路130は、核酸増幅装置1の加熱部20により温度制御された温度領域を通過するように構成されている。したがって、マイクロ流路チップ100に導入された反応溶液は、マイクロ流路130を流れて核酸増幅部100aで加熱部20により加熱され、これにより、反応溶液に含まれる標的核酸が増幅する。
なお、本実施の形態において、核酸増幅部100aにおけるマイクロ流路130は、蛇行するように形成された蛇行流路となっているが、これに限らない。また、蛇行流路の折り返し回数は、例えば20〜70サイクル程度であるが、図1では、10サイクル程度しか図示されていない。
次に、実施の形態に係る核酸増幅装置1の構成について、図2及び図3を用いて説明する。図2は、実施の形態に係る核酸増幅装置1の断面図である。図3は、同核酸増幅装置1の上面図である。なお、図2は、図3のII−II線における断面図である。
核酸増幅装置1は、マイクロ流路チップ100に導入する反応溶液に含まれる検体の標的核酸を加熱して増幅させるための装置であり、図2及び図3に示すように、載置部10と、加熱部20と、固定部30と、本体部40とを備える。本体部40は、核酸増幅装置1のベースとなる基台であり、例えば、金属材料又は樹脂材料によって構成されている。
載置部10は、マイクロ流路チップ100が載置される載置台である。本実施の形態において、載置部10には、1つのマイクロ流路チップ100が載置される。載置部10は、例えばカセットであり、載置部10に載置されたマイクロ流路チップ100は、落下しないように載置部10に保持される。
本実施の形態において、載置部10は、分離された一対の第1載置バー11及び第2載置バー12によって構成されている。一対の第1載置バー11及び第2載置バーは、水平方向に所定の間隔をあけて配置されている。したがって、載置部10は、第1載置バー11と第2載置バー12との間の空間スペースによって構成された開口部10aを有する。これにより、載置部10にマイクロ流路チップ100が載置されたときに、マイクロ流路チップ100の裏面が開口部10aから露出している。
第1載置バー11は、マイクロ流路チップ100の幅方向の一方の端部の裏面を支持する第1支持部11aと、マイクロ流路チップ100の幅方向の一方の側面に対向する第1壁部11bとを有する。同様に、第2載置バー12は、マイクロ流路チップ100の幅方向の他方の端部の裏面を支持する第2支持部12aと、マイクロ流路チップ100の幅方向の他方の側面に対向する第2壁部12bとを有する。第1載置バー11及び第2載置バーの各々は、例えば、断面L字形状の棒状部材である。なお、第1載置バー11及び第2載置バー12の各々は、例えば、金属材料又は樹脂材料によって構成されている。載置部10がこのように構成されることで、載置部10に載置されたマイクロ流路チップ100は、鉛直方向の動きが規制されるとともに水平方向の動きが規制される。これにより、マイクロ流路チップ100は、載置部10から落下することなく載置部10に保持される。
載置部10は、マイクロ流路チップ100が載置部10に載置される際に固定部30の上に位置している。つまり、載置部10は、マイクロ流路チップ100が載置部10に載置されていない状態では、固定部30の上に位置している。
また、マイクロ流路チップ100が載置部10に載置される際、載置部10は、載置部10の内面とマイクロ流路チップ100の側面との間に隙間が存在するように構成されている。具体的には、マイクロ流路チップ100が載置部10に載置される前において、第1載置バー11の第1壁部11bの内面と第2載置バー12の第2壁部12bの内面との距離(載置部10の幅方向の内面間距離)は、マイクロ流路チップ100の幅の長さよりも長くなっている。これにより、マイクロ流路チップ100が載置部10に載置される前において、第1載置バー11の第1壁部11bの内面とマイクロ流路チップ100の幅方向の一方の側面との間に隙間を存在させることができるとともに、第2載置バー12の第2壁部12bの内面とマイクロ流路チップ100の幅方向の他方の側面との間に隙間を存在させることができる。
また、載置部10は、可動式の載置台であり、移動することができる。載置部10は、加熱部20に近づいたり遠ざかったりする方向に移動することができる。具体的には、載置部10は、鉛直方向に移動することができ、本体部40に設けられた凹部41内を鉛直方向に上昇したり昇降したりする。なお、載置部10の昇降動作は、例えば、アクチュエータによって行うことができるが、手動で行ってもよい。
本実施の形態において、マイクロ流路チップ100が載置された載置部10は、マイクロ流路チップ100が加熱部20に配置されるまで下降される。このとき、載置部10にはマイクロ流路チップ100の裏面を露出させる開口部10aが存在するので、マイクロ流路チップ100が載置された載置部10を下降させることで、マイクロ流路チップ100の裏面が開口部10aを介して加熱部20の上面に接する。つまり、マイクロ流路チップ100は、開口部10aを介して裏面が加熱部20の上面に接する状態で加熱部20に載置される。
また、載置部10は、弾性部材13により水平方向に移動可能となっている。弾性部材13は、例えば、バネである。本実施の形態において、弾性部材13は、金属製のコイルバネであり、水平方向に伸縮可能に載置部10に取り付けられている。具体的には、弾性部材13の長手方向の端部が載置部10の第2載置バー12に固定されている。
また、弾性部材13の長手方向の端部は、スライド部材14に固定されている。これにより、載置部10は、弾性部材13及びスライド部材14によって本体部40に保持されている。スライド部材14は、例えば金属製又は樹脂製のスライドバーであり、本体部40の傾斜面40aに接触するスライド面14aを有する。本実施の形態において、スライド部材14のスライド面14aの傾斜角と、本体部40の傾斜面40aの傾斜角は同じである。
このように、弾性部材13を介して載置部10にはスライド部材14が固定されているので、載置部10が昇降すると、載置部10の昇降に連動してスライド部材14も昇降する。このとき、スライド部材14は、スライド面14aが本体部40の傾斜面40aに沿うようにして昇降する。これにより、弾性部材13は、スライド部材14の昇降に伴って伸びたり縮んだりして弾性変形する。例えば、載置部10が加熱部20に向かって鉛直方向に下降すると、載置部10の下降に連動してスライド部材14が下降して弾性部材13が縮んでいく。このように、載置部10は、弾性部材13が弾性変形する範囲内で水平方向に移動することができる。
加熱部20は、マイクロ流路チップ100を加熱する加熱装置(ヒータ)である。具体的には、加熱部20は、マイクロ流路チップ100に導入された反応溶液を加熱する。上記のように、マイクロ流路チップ100が載置された載置部10を下降させると、マイクロ流路チップ100は加熱部20に接触する。これにより、加熱部20によってマイクロ流路チップ100を直接加熱することができる。
加熱部20は、マイクロ流路チップ100の核酸増幅部100aに位置する反応溶液を加熱する。したがって、加熱部20は、少なくともマイクロ流路チップ100の核酸増幅部100aに対応するように配置されていればよい。この構成により、核酸増幅部100aのマイクロ流路130に送液される反応溶液には加熱部20によって所定の温度が付与される。これにより、反応溶液に含まれる標的核酸を増幅させることができる。
加熱部20は、載置部10及び固定部30よりも下方側に配置されている。本実施の形態において、加熱部20は、本体部40の凹部41の底面に配置されている。
また、加熱部20は、本体部40の凹部41の側面との間に隙間をあけて配置されている。この隙間には、載置部10が下降してきたときに、載置部10が収納される。具体的には、本体部40の凹部41の一方の側面と加熱部20の一方の側面との間の隙間には載置部10の第1載置バー11が収納され、本体部40の凹部41の他方の側面と加熱部20の他方の側面との間の隙間には載置部10の第2載置バー12が収納される。このように、加熱部20と本体部40の凹部41の側面との間の隙間は、少なくとも載置部10を収納することができる分だけの大きさとなっている。
加熱部20は、例えば、ヒータブロックである。具体的には、加熱部20は、直方体のアルミニウム又はステンレス等の金属からなる金属ブロックである。この場合、加熱部20は、温度制御部(不図示)に接続されており、加熱部20の温度は、この温度制御部によって制御される。
固定部30は、載置部10に載置されたマイクロ流路チップ100を所定の位置で保持して固定させるための固定部材である。具体的には、固定部30は、マイクロ流路チップ100が加熱部20に接触する位置で、載置部10に載置されたマイクロ流路チップ100を固定する。これにより、マイクロ流路チップ100を加熱部20に密着させることができる。
本実施の形態において、固定部30は、分離された一対の第1固定体31及び第2固定体32によって構成されている。一対の第1固定体31及び第2固定体32は、水平方向に所定の間隔をあけて互いに対向する位置に配置されている。
第1固定体31は、本体部40の一方の側面に設けられている。具体的には、第1固定体31は、本体部40の一方の側面に設けられた凹部42(第1凹部)に収納された第1弾性部材33に固定されている。凹部42は、水平方向に延在するように形成されている。したがって、第1固定体31は、第1弾性部材33が伸び縮みすることで、水平方向に移動する。また、本実施の形態では、第1弾性部材33が縮むことで、第1固定体31の全体が凹部42に収納できるように構成されている。
一方、第2固定体32は、本体部40の他方の側面に設けられている。具体的には、第2固定体32は、本体部40の一方の側面のうちの傾斜面40aに設けられた凹部43(第2凹部)に収納された第2弾性部材34に固定されている。凹部43は、水平方向に延在するように形成されている。したがって、第2固定体32は、第2弾性部材34が伸び縮みすることで、水平方向に移動する。また、本実施の形態では、第2弾性部材34が縮むことで、第2固定体32の全体が凹部43に収納できるように構成されている。
第1固定体31及び第2固定体32の各々は、例えば、断面三角形状の部材である。したがって、第1固定体31は、三角形の斜面である第1傾斜面31aを有しており、第2固定体32は三角形の斜面である第2傾斜面32aを有している。なお、第1固定体31及び第2固定体32の各々は、例えば、金属材料又は樹脂材料によって構成されている。
固定部30は、マイクロ流路チップ100が載置部10に載置される際に、載置部10よりも下側の位置、かつ、加熱部20よりも上側の位置で本体部40に設けられている。つまり、固定部30は、マイクロ流路チップ100が載置部10に載置されていない状態では、載置部10よりも下側、かつ、加熱部20よりも上側に位置している。
そして、固定部30は、マイクロ流路チップ100が載置された載置部10が鉛直下方に移動してきたときに載置部10が固定部30よりも下方に移動できるようにマイクロ流路チップ100から遠ざかる方向に移動する。本実施の形態において、固定部30である第1固定体31及び第2固定体32は、それぞれ第1弾性部材33及び第2弾性部材34により水平方向に移動可能となっている。
本実施の形態では、固定部30は、載置部10が固定部30に当接しながら鉛直下方に移動することで、水平方向に移動する。具体的には、第1載置バー11及び第2載置バー12が第1固定体31及び第2固定体32よりも上側に位置している状態から、第1載置バー11及び第2載置バー12が下降したときに、第1載置バー11の裏面が第1固定体31の第1傾斜面31aに当接することで第1固定体31は第1固定体31がマイクロ流路チップ100から遠ざかるようにして水平方向に移動するとともに、スライド部材14のスライド面14a(傾斜面)が第2固定体32の第2傾斜面32aに当接することで第2固定体32は第2固定体32がマイクロ流路チップ100から遠ざかるようにして第2固定体32が水平方向に移動する。
次に、実施の形態に係る核酸増幅方法について、図4を用いて説明する。図4は、実施の形態に係る核酸増幅方法を説明するための図である。なお、図4の左図は、図2に対応する図であり、図4の右図は、図3に対応する図である。
本実施の形態に係る核酸増幅方法は、上記実施の形態における核酸増幅装置1を用いて行われる。核酸増幅装置1において、載置部10にマイクロ流路チップ100が載置されていない状態(つまり載置部10がまだ下降する前の状態)のときには、載置部10と固定部30とは、マイクロ流路チップ100から加熱部20に向かう方向に沿って、載置部10、固定部30の順に配置されている。
核酸増幅方法では、この状態を初期状態として、図4の(a)に示すように、マイクロ流路チップ100を核酸増幅装置1の載置部10に載置する。このとき、載置部10は、固定部30よりも上側に位置している。つまり、第1載置バー11及び第2載置バー12が第1固定体31及び第2固定体32よりも上側に位置している。
本実施の形態において、マイクロ流路チップ100が載置部10に載置される前の状態では、第1載置バー11の第1壁部11bの内面と第2載置バー12の第2壁部12bの内面との距離がマイクロ流路チップ100の幅の長さよりも長くなっている。つまり、マイクロ流路チップ100が載置部10に載置される際、載置部10の内面とマイクロ流路チップ100の側面との間に隙間が存在している。このように隙間を設けておくことによって、載置部10にマイクロ流路チップ100を容易に載置することができる。
次に、図4の(b)に示すように、載置部10が固定部30よりも上側に位置している状態から、マイクロ流路チップ100が載置された載置部10を鉛直下方に下降させる。具体的には、第1載置バー11及び第2載置バー12が第1固定体31及び第2固定体32よりも上側に位置している状態から、第1載置バー11及び第2載置バー12を鉛直下方に下降させる。
これにより、第1載置バー11の裏面が第1固定体31の第1傾斜面31aに当接するとともに、弾性部材13を介して第2載置バー12と連結されたスライド部材14のスライド面14aが第2固定体32の第2傾斜面32aに当接する。そして、この状態からさらに第1載置バー11及び第2載置バー12を下降させていくと、スライド部材14が第2固定体32の第2傾斜面32aに沿って下降する。
このとき、スライド部材14が第2載置バー12に近づく方向に水平移動するので、弾性部材13が徐々に縮むように弾性変形していく。これにより、弾性部材13の復元力(弾性力)が徐々に大きくなっていき、この復元力による押圧によって第1載置バー11と第2載置バー12との間隔が徐々に狭くなっていく。つまり、載置部10の内面とマイクロ流路チップ100の側面との間の隙間が徐々になくなっていく。この結果、最終的にはマイクロ流路チップ100の側面が第1載置バー11及び第2載置バー12と接触し、マイクロ流路チップ100は、弾性部材13による押圧によって第1載置バー11及び第2載置バー12で挟持される。したがって、マイクロ流路チップ100は、載置部10に確実に保持される。
また、第1載置バー11の裏面が第1固定体31の第1傾斜面31aに当接してさらに第1載置バー11が下降すると、図4の(b)に示すように、第1載置バー11の押圧によって第1固定体31が水平方向に移動して凹部42に収納される。このとき、第1固定体31の押圧によって第1弾性部材33は縮むように弾性変形する。
一方、スライド部材14のスライド面14aが第2固定体32の第2傾斜面32aに当接してさらに第2載置バー12とともにスライド部材14が下降すると、同図に示すように、スライド部材14の押圧によって第2固定体32が水平方向に移動して凹部43に収納される。このとき、第2固定体32の押圧によって第2弾性部材34が縮むように弾性変形する。
次に、図4の(c)に示すように、第1固定体31及び第2固定体32がそれぞれ凹部42及び43に収納されている状態から、マイクロ流路チップ100が載置された載置部10(第1載置バー11、第2載置バー12)をさらに鉛直下方に下降させる。
そして、載置部10が固定部30の高さ位置を通過すると、つまり、第1載置バー11及び第2載置バー12が第1固定体31及び第2固定体32を通過すると、同図に示すように、第1固定体31は、弾性変形した第1弾性部材33の復元力によって押圧を受けて凹部42から飛び出すとともに、第2固定体32は、弾性変形した第2弾性部材34の復元力によって押圧を受けて凹部43から飛び出す。つまり、第1固定体31及び第2固定体32は、載置部10に載置されたマイクロ流路チップ100の上に飛び出す。これにより、載置部10に載置されたマイクロ流路チップ100は、飛び出した固定部30(第1固定体31、第2固定体32)によってロックされて固定される。
このとき、固定部30は、マイクロ流路チップ100の一部を載置部10と固定部30との間に位置させることで、マイクロ流路チップ100を固定している。具体的には、固定部30は、マイクロ流路チップ100の上面を押さえることでマイクロ流路チップ100を固定している。これにより、固定部30によってマイクロ流路チップ100の上面の一部がロックされるので、マイクロ流路チップ100が上方向に飛び出すことを防止できる。
しかも、本実施の形態では、載置部10が下降して固定部30の高さ位置を通過すると、載置部10に載置されたマイクロ流路チップ100は、載置部10の開口部10aを介して加熱部20に接触する。
このように、載置部10が固定部30の高さ位置を通過すると、載置部10に載置されたマイクロ流路チップ100は、載置部10の開口部10aを介して加熱部20に接触するとともに、固定部30によって加熱部20に押さえ付けられて固定される。
これにより、固定部30によって、マイクロ流路チップ100を加熱部20に密着して固定することができるとともに、マイクロ流路チップ100を加熱部20に対して所定の位置で配置することができる。
このように、本実施の形態における核酸増幅装置1では、マイクロ流路チップ100が加熱部20に接触(密着)しているときに、載置部10と固定部30とは、マイクロ流路チップ100から加熱部20に向かう方向に沿って、固定部30および載置部10順に配置されている。
なお、載置部10が下降して固定部30の高さ位置を通過したとき、第1載置バー11は、加熱部20の一方の側面と本体部40の凹部41の一方の側面との間の隙間に収納される。同様に、載置部10が下降して固定部30の高さ位置を通過したとき、第2載置バー12は、加熱部20の他方の側面と本体部40の凹部41の他方の側面との間の隙間に収納される。
そして、マイクロ流路チップ100を加熱部20に密着させた後は、反応溶液をマイクロ流路チップ100に導入する。例えば、標的核酸を含む検体と反応試薬とを予め混合させておいて予め秤量した反応溶液をピペットによって滴下することで、マイクロ流路チップ100の第1開口部110に反応溶液を導入する。なお、標的核酸を含む検体と反応試薬とを予め混合させておくのではなく、標的核酸を含む検体と反応試薬とを順次第1開口部110に導入して第1開口部110付近で混合させてマイクロ流路チップ100内で反応溶液を生成することで、反応溶液をマイクロ流路チップ100に導入してもよい。
マイクロ流路チップ100に導入された反応溶液は、マイクロ流路130内を毛管力によって進んで、核酸増幅部100aにおいて加熱部20で加熱される。これにより、反応溶液に含まれる標的核酸を増幅させることができる。
なお、反応溶液がマイクロ流路130の全域に行き渡った後は、光学検出装置を用いて、反応溶液に含まれる標的核酸の増幅量を検出する。例えば、マイクロ流路130に交差する方向にレーザ光(励起光)をスキャンしながら反射光(蛍光)を受光し、受光した反射光量(蛍光量)に基づいて、反応溶液に含まれる標的核酸の増幅量を算出する。これにより、マイクロ流路チップ100の検査が完了する。
検査が終了した後は、図示しないが、マイクロ流路チップ100の固定部30による固定状態を解除し、載置部10を上昇させてマイクロ流路チップ100を加熱部20から離す。その後、載置部10を初期状態(チップセット時)の位置(図4の(a)の位置)まで上昇させて、検査済みのマイクロ流路チップ100を載置部10から取り出す。
なお、その後は、次に検査するマイクロ流路チップ100を載置部10に載置することで、上記と同様にして、次のマイクロ流路チップ100の検査を行うことができる。
以上、本実施の形態における核酸増幅装置1は、マイクロ流路チップ100が載置される可動式の載置部10と、マイクロ流路チップ100を加熱する加熱部20と、マイクロ流路チップ100が加熱部20に接触する位置で、載置部10に載置されたマイクロ流路チップ100を固定する固定部30とを備えている。そして、マイクロ流路チップ100が加熱部20に接触しているときに、固定部30と載置部10とは、マイクロ流路チップ100から加熱部20に向かう方向に沿ってこの順に配置されている。
この構成により、マイクロ流路チップ100が載置された載置部10を可動させるだけで、載置部10に載置されたマイクロ流路チップ100を加熱部20に密着させて固定したり加熱部20から離したりすることができる。しかも、マイクロ流路チップ100が載置された載置部10を可動させるだけで、加熱部20に対するマイクロ流路チップ100の位置合わせを高精度に行うことができる。
このように、本実施の形態における核酸増幅装置1によれば、簡単にマイクロ流路チップ100を加熱部20に密着して固定することができ、かつ、加熱部20に対するマイクロ流路チップ100の位置合わせと着脱とを簡単に行うことができる。これにより、反応溶液の検体に含まれる標的核酸に対して、高精度な核酸増幅を行うことができる。つまり、高精度な検査をことができる。
また、本実施の形態における核酸増幅装置1において、固定部30は、マイクロ流路チップ100が載置された載置部10が鉛直下方に移動してきたときに載置部10が固定部30よりも下方に移動できるようにマイクロ流路チップ100から遠ざかる方向に移動するように構成されている。
この構成により、載置部10にマイクロ流路チップ100を載置した直後において、載置部10が、水平方向に突出した固定部30よりも上側に位置していた場合でも、載置部10を鉛直下方に下降させることで、載置部10を固定部30の高さ位置よりも下方に移動させることができる。
また、本実施の形態における核酸増幅装置1において、固定部30は、弾性部材(第1弾性部材33及び第2弾性部材34)により水平方向に移動可能となっている。さらに、固定部30は、載置部10が固定部30に当接しながら鉛直下方に移動することで、水平方向に移動する。
この構成により、載置部10を下降させることで固定部30をマイクロ流路チップ100から遠ざかる方向に容易に移動させて載置部10を固定部30よりも下方に移動させることができる。しかも、固定部30の水平移動によって弾性部材を弾性変形させることができるので、載置部10が固定部30の位置を通過したときに、弾性変形した弾性部材の復元力によって固定部30が元の位置に自動で戻る。これにより、マイクロ流路チップ100を固定部30で簡単に固定することができる。
また、本実施の形態における核酸増幅装置1において、マイクロ流路チップ100が載置部10に載置される際、載置部10は、載置部10の内面とマイクロ流路チップ100の側面との間に隙間が存在するように構成されている。
この構成により、検査開始時にマイクロ流路チップ100を載置部10にセットする際、載置部10にマイクロ流路チップ100を容易に載置することができる。
また、本実施の形態における核酸増幅装置1において、載置部10は、弾性部材13により水平方向に移動可能となっている。
この構成により、マイクロ流路チップ100を載置部10にセットする際に載置部10の内面とマイクロ流路チップ100の側面との間に隙間が存在していても、弾性部材13の弾性力を利用して、その隙間をなくすことができる。これにより、載置部10に載置されたマイクロ流路チップ100を移動させる際に、マイクロ流路チップ100を載置部10に確実に保持させることができる。したがって、マイクロ流路チップ100を載置部10に載置する際に加熱部20に対するマイクロ流路チップ100の位置合わせができていなくても、マイクロ流路チップ100が加熱部20に接触したときには、加熱部20に対するマイクロ流路チップ100の位置合わせができている。
また、本実施の形態における核酸増幅装置1において、固定部30は、マイクロ流路チップ100の一部を載置部10と固定部30との間に位置させることで、マイクロ流路チップ100を固定している。
この構成により、マイクロ流路チップ100の一部を載置部10と固定部30とで挟むことができるので、載置部10に載置された状態のマイクロ流路チップ100を加熱部20に密着させたとしても、マイクロ流路チップ100が載置部10から飛び出すことを抑制できる。
また、本実施の形態における核酸増幅装置1において、固定部30は、マイクロ流路チップ100の上面を押さえることでマイクロ流路チップ100を固定している。
この構成により、載置部10に載置されたマイクロ流路チップ100を固定部30で固定しつつ、加熱部20に対してマイクロ流路チップ100をより密着させることができる。
(変形例1)
次に、実施の形態の変形例1に係る核酸増幅装置1Aについて、図5及び図6を用いて説明する。図5は、実施の形態の変形例1に係る核酸増幅装置1Aの断面図である。図6は、同核酸増幅装置1Bの上面図である。なお、図5は、図6のV−V線における断面図である。
次に、実施の形態の変形例1に係る核酸増幅装置1Aについて、図5及び図6を用いて説明する。図5は、実施の形態の変形例1に係る核酸増幅装置1Aの断面図である。図6は、同核酸増幅装置1Bの上面図である。なお、図5は、図6のV−V線における断面図である。
本変形例における核酸増幅装置1Aでは、加熱部20Aは、マイクロ流路チップ100に少なくとも2つの温度領域が形成されるように構成されている。具体的には、加熱部20Aは、所定の異なる温度に設定された第1ヒータ21と第2ヒータ22とを有する。これにより、マイクロ流路チップ100の核酸増幅部100aには、第1ヒータ21及び第2ヒータ22の2つのヒータによって、互いに異なる温度に設定された2つの温度領域が形成される。
例えば、第1ヒータ21の温度は第2ヒータ22の温度よりも高くなるように設定される。この場合、第1ヒータ21に対応する領域が高温領域であり、第2ヒータ22に対応する領域が低温領域である。これにより、マイクロ流路チップ100において、第1ヒータ21上の領域には高温領域が形成され、第2ヒータ22上の領域には低温領域が形成される。
高温領域を形成するための第1ヒータ21の設定温度は、例えば90℃〜98℃であり、本実施の形態では、核酸増幅反応の変性反応温度である約95℃としている。一方、低温領域を形成するための第2ヒータ22の設定温度は、例えば50℃〜75℃であり、本実施の形態では、アニール・伸長反応温度である約60℃としている。
また、第1ヒータ21と第2ヒータ22とは所定の隙間をあけて並べられている。マイクロ流路チップ100は、核酸増幅部100aが第1ヒータ21と第2ヒータ22との隙間を跨ぐようにして第1ヒータ21及び第2ヒータ22の上に載置される。これにより、核酸増幅部100aにおけるマイクロ流路130は、第1ヒータ21及び第2ヒータ22による2つの温度領域を複数サイクルで往復するように構成されることになる。この構成により、マイクロ流路130を流れる反応溶液に昇降温度サイクル(ヒートサイクル)が付与される。
第1ヒータ21及び第2ヒータ22は、例えばヒータブロックである。具体的には、第1ヒータ21及び第2ヒータ22は、直方体のアルミニウム又はステンレス等の金属からなる金属ブロックである。この場合、第1ヒータ21及び第2ヒータ22は、温度制御部(不図示)に接続されており、第1ヒータ21及び第2ヒータ22の各温度は、温度制御部によって制御される。
本変形例における核酸増幅方法は、本変形例における核酸増幅装置1Aを用いて、図4に示される上記実施の形態における核酸増幅方法と同様にして行うことができる。
つまり、本変形例でも、マイクロ流路チップ100が載置された載置部10を下降させることで、固定部30によってマイクロ流路チップ100を加熱部20Aに密着して固定させることができる。
この場合、本変形例における核酸増幅装置1Aでは、加熱部20Aが第1ヒータ21及び第2ヒータ22によって構成されている。また、マイクロ流路チップ100は、加熱部20Aにより温度制御された低温領域と高温領域とを往復又は周期的に通過するように構成されている。具体的には、核酸増幅部100aにおけるマイクロ流路130は、蛇行するように形成された蛇行流路であり、加熱部20により形成される高温領域と低温領域とを往復するように複数サイクルで折り返されている。
これにより、マイクロ流路チップ100に導入された反応溶液は、マイクロ流路130の蛇行流路によって高温領域と低温領域とを通過するので、反応溶液に周期的な温度変化(温度サイクル)を与えることができる。
具体的には、マイクロ流路チップ100に導入された反応溶液は、第1ヒータ21上と第2ヒータ22上とを繰り返して往復するようにマイクロ流路130を通ることになる。つまり、反応溶液は、高温領域(第1ヒータ21)と低温領域(第2ヒータ22)との2つの温度領域を交互に繰り返して通過するように送液されるので、反応溶液には、加熱と冷却とが交互に繰り返して付与されることになる。これにより、反応溶液に対してヒートサイクルを付与することができるので、反応溶液に含まれる標的核酸は、高温領域での変性反応と低温領域でのアニール・伸長反応との繰り返しにより増幅することになる。
このように、送液しながら反応溶液を昇降温させることができるので、非常に高速なフローPCRを実現することができる。したがって、反応溶液に含まれる標的核酸を高速に増幅させることができる。
なお、反応溶液がマイクロ流路130の全域に行き渡った後は、上記実施の形態と同様にして、反応溶液に含まれる標的核酸の増幅量を算出することができる。例えば、マイクロ流路130に交差する方向にレーザ光(励起光)をスキャンしながら反射光(蛍光)を受光し、受光した反射光量(蛍光量)に基づいて、蛇行流路のサイクル毎(温度サイクル毎)の核酸の増幅量を増幅曲線として検出する。このとき、PCRサイクルの増加に従って核酸の増幅量が増加する増幅曲線が得られる。これにより、反応溶液に含まれる標的核酸の増幅量を算出することができる。
(変形例2)
次に、実施の形態の変形例2に係る核酸増幅装置1Bについて、図7を用いて説明する。図7は、実施の形態の変形例2に係る核酸増幅装置1Bの断面図である。
次に、実施の形態の変形例2に係る核酸増幅装置1Bについて、図7を用いて説明する。図7は、実施の形態の変形例2に係る核酸増幅装置1Bの断面図である。
本変形例における核酸増幅装置1Bは、上記実施の形態に係る核酸増幅装置1に対して、さらに、マイクロ流路チップ100に加熱部20を押し付ける押し付け部50を備えた構成である。本変形例において、押し付け部50は、弾性部材51と、支持部材52とを有する。
弾性部材51は、例えば、バネである。具体的には、弾性部材51は、金属製のコイルバネであり、鉛直方向に伸縮可能に加熱部20と支持部材52との間に設けられている。また、支持部材52は、例えば、金属板であり、弾性部材51を支持している。
本変形例における核酸増幅方法は、本変形例における核酸増幅装置1Bを用いて、図4に示される上記実施の形態における核酸増幅方法と同様にして行うことができる。
つまり、本変形例でも、マイクロ流路チップ100が載置された載置部10を下降させることで、固定部30によってマイクロ流路チップ100を加熱部20に密着して固定させることができる。
この場合、本変形例における核酸増幅装置1Bでは、マイクロ流路チップ100に加熱部20を押し付ける押し付け部50を備えている。この構成により、載置部10が下降してマイクロ流路チップ100が固定部30で加熱部20に固定される際、押し付け部50によって加熱部20が鉛直上方に押圧を付与するので、マイクロ流路チップ100が固定部30と加熱部20とで挟持されることになる。これにより、上記実施の形態における核酸増幅装置1と比べて、加熱部20に対してマイクロ流路チップ100をより密着させることができる。これにより、より高精度な検査を行うことができる。
(その他の変形例)
以上、本発明に係る核酸増幅装置及び核酸増幅方法について、実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
以上、本発明に係る核酸増幅装置及び核酸増幅方法について、実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態において、加熱部20を構成するヒータブロックとマイクロ流路チップ100との間に、加熱部20の一部として高熱伝導シートを配置してもよい。つまり、マイクロ流路チップ100を、高熱伝導シートを介して加熱部20の上に載置してもよい。この場合、マイクロ流路チップ100と加熱部20とは、それぞれ高熱伝導シートに接している。高熱伝導シートとしては、例えば、高熱伝導率の樹脂製の弾性シートを用いることができる。
このように、マイクロ流路チップ100と加熱部20との間に高熱伝導シートを挿入することで、マイクロ流路チップ100と高熱伝導シートとを密着させることができるとともに加熱部20と高熱伝導シートとを密着させることができる。これにより、マイクロ流路チップ100と加熱部20との間に空気層が介在しなくなり、マイクロ流路チップ100と加熱部20との界面の密着性を向上させることができる。したがって、加熱部20によって効率良くマイクロ流路チップ100を加熱することができる。
なお、ヒータブロックとマイクロ流路チップ100との間に高熱伝導シートを挿入することについては、変形例1、2に適用してもよい。
また、上記実施の形態では、核酸増幅装置1にセットできるマイクロ流路チップ100の数を1つとしたが、これに限らない。例えば、核酸増幅装置1にセットできるマイクロ流路チップ100の数は、複数であってもよい。なお、このことは、変形例1、2に適用してもよい。
その他、各実施の形態及び変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1、1A、1B 核酸増幅装置
10 載置部
13 弾性部材
20、20A 加熱部
30 固定部
50 押し付け部
100 マイクロ流路チップ
110 第1開口部
120 第2開口部
130 マイクロ流路
10 載置部
13 弾性部材
20、20A 加熱部
30 固定部
50 押し付け部
100 マイクロ流路チップ
110 第1開口部
120 第2開口部
130 マイクロ流路
Claims (10)
- マイクロ流路を有するマイクロ流路チップが載置される可動式の載置部と、
前記マイクロ流路チップを加熱する加熱部と、
前記マイクロ流路チップが前記加熱部に接触する位置で、前記載置部に載置された前記マイクロ流路チップを固定する固定部とを備え、
前記マイクロ流路チップが前記加熱部に接触しているときに、前記固定部と前記載置部とは、前記マイクロ流路チップから前記加熱部に向かう方向に沿ってこの順に配置されている、
核酸増幅装置。 - 前記載置部は、鉛直方向に移動することができ、かつ、前記マイクロ流路チップが当該載置部に載置される際に前記固定部の上に位置しており、
前記固定部は、前記マイクロ流路チップが載置された前記載置部が鉛直下方に移動してきたときに前記載置部が当該固定部よりも下方に移動できるように前記マイクロ流路チップから遠ざかる方向に移動する、
請求項1に記載の核酸増幅装置。 - 前記固定部は、弾性部材により水平方向に移動可能である、
請求項2に記載の核酸増幅装置。 - 前記固定部は、前記載置部が当該固定部に当接しながら鉛直下方に移動することで、水平方向に移動する、
請求項2又は3に記載の核酸増幅装置。 - 前記マイクロ流路チップが前記載置部に載置される際、前記載置部は、当該載置部の内面と前記マイクロ流路チップの側面との間に隙間が存在するように構成されている、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の核酸増幅装置。 - 前記載置部は、弾性部材により水平方向に移動可能である、
請求項5に記載の核酸増幅装置。 - 前記固定部は、前記マイクロ流路チップの一部を前記載置部と当該固定部との間に位置させることで、前記マイクロ流路チップを固定している、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の核酸増幅装置。 - 前記固定部は、前記マイクロ流路チップの上面を押さえることで前記マイクロ流路チップを固定している、
請求項7に記載の核酸増幅装置。 - 前記加熱部は、前記マイクロ流路チップに少なくとも2つの温度領域が形成されるように構成されている、
請求項1〜8のいずれか1項に記載の核酸増幅装置。 - 前記マイクロ流路チップに前記加熱部を押し付ける押し付け部を備える、
請求項1〜9のいずれか1項に記載の核酸増幅装置。
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