以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
図1は、一実施形態に係る処理システムを示す図である。図1に示す処理システム1は、第1のガスに基づく液体により被加工物の多孔質膜を保護しつつ、当該多孔質膜をエッチングするためのシステムである。図2は、被加工物の一例の一部拡大断面図である。図2に示すように、被加工物Wは、下地層UL、多孔質膜PL、及び、マスクMKを備えている。被加工物Wは、例えば略円盤形状を有し得る。
多孔質膜PLは、下地層UL上に設けられている。多孔質膜PLには、多数の細孔が形成されている。細孔は、数nm、例えば1nm〜2nmの平均の幅を有し得る。なお、平均の幅とは、各細孔の最大幅の平均値である。多孔質膜PLは、低誘電率材料から構成された膜である。多孔質膜PLは、低誘電率膜であり、例えば、シリコン、酸素、炭素、及び、水素を含む膜、即ちSiOCH膜であり得る。多孔質膜PLは、化学気相成長法又はスピン成膜法といった成膜法によって形成され得る。
マスクMKは、多孔質膜PL上に設けられている。マスクMKは、一例では、第1層L1及び第2層L2を含み得る。第1層L1は、例えばシリコン酸化膜であり、第2層L2は、例えばTiN膜である。マスクMKは、開口を提供している。即ち、マスクMKには、多孔質膜PLに転写すべきパターンが形成されている。マスクMKは、リソグラフィ技術、及びプラズマエッチングを用いることにより形成され得る。
再び図1を参照する。処理システム1は、台2a〜2d、容器4a〜4d、ローダモジュールLM、アライナAN、ロードロックモジュールLL1,LL2、プロセスモジュールPM1〜PM6、搬送モジュールTF、及び、制御部MCを備えている。なお、処理システム1における台の個数、容器の個数、ロードロックモジュールの個数は一以上の任意の個数であり得る。また、プロセスモジュールの個数は、二以上の任意の個数であり得る。
台2a〜2dは、ローダモジュールLMの一縁に沿って配列されている。容器4a〜4dはそれぞれ、台2a〜2d上に搭載されている。容器4a〜4dの各々は、例えば、FOUP(Front Opening Unified Pod)と称される容器である。容器4a〜4dの各々は、その内部に被加工物Wを収容するように構成されている。
ローダモジュールLMは、チャンバを提供する。ローダモジュールLMによって提供されるチャンバの圧力は、大気圧に設定される。ローダモジュールLMのチャンバ内には、搬送装置TU1が設けられている。搬送装置TU1は、例えば、多関節ロボットであり、制御部MCによって制御される。搬送装置TU1は、容器4a〜4dの各々とアライナANとの間、アライナANとロードロックモジュールLL1〜LL2の各々との間、ロードロックモジュールLL1〜LL2の各々と容器4a〜4dの各々との間で被加工物Wを搬送するように構成されている。アライナANは、ローダモジュールLMに接続されている。アライナANは、被加工物Wの位置の調整(位置の較正)を行うように構成されている。
ロードロックモジュールLL1及びロードロックモジュールLL2の各々は、ローダモジュールLMと搬送モジュールTFとの間に設けられている。ロードロックモジュールLL1及びロードロックモジュールLL2の各々は、予備減圧室を提供している。
搬送モジュールTFは、ロードロックモジュールLL1及びロードロックモジュールLL2にゲートバルブを介して接続されている。搬送モジュールTFは、減圧可能な搬送チャンバTCを提供している。搬送チャンバTC内には、搬送装置TU2が設けられている。搬送装置TU2は、例えば、多関節ロボットであり、制御部MCによって制御される。搬送装置TU2は、ロードロックモジュールLL1〜LL2の各々とプロセスモジュールPM1〜PM6の各々との間、及び、プロセスモジュールPM1〜PM6のうち任意の二つのプロセスモジュールの間において、被加工物Wを搬送するように構成されている。
プロセスモジュールPM1〜PM6の各々は、専用の基板処理を行うよう構成された処理装置である。プロセスモジュールPM1〜PM6の各々はチャンバを提供している。プロセスモジュールPM1〜PM6の各々のチャンバは、搬送モジュールTFのチャンバにゲートバルブを介して接続されている。プロセスモジュールPM1〜PM6のうち一つのプロセスモジュールは、プラズマ処理装置である。プロセスモジュールPM1〜PM6のうち別の一つのプロセスモジュールは、加熱処理装置である。なお、以下の説明では、プロセスモジュールPM5が加熱処理装置であるものとする。加熱処理装置は、後述するように多孔質膜PLのエッチング後に、そのチャンバPC内において被加工物Wを加熱することにより多孔質膜PL内の液体を気化させて、当該液体から生成された気体を排気するよう構成されている。
制御部MCは、プロセッサ、メモリといった記憶装置、ディスプレイといった表示装置、キーボード、マウスといった入出力装置、制御信号の入出力インターフェイス、及び、通信装置等を備えるコンピュータ装置であり得る。記憶装置には、制御プログラム及びレシピデータが記憶されている。プロセッサは、制御プログラム及びレシピデータに従って動作して、処理システム1の各部に対して制御信号を送出することにより、処理システム1の各部を制御する。
図3は、一実施形態に係るプラズマ処理装置を概略的に示す図である。図3には、一実施形態に係るプラズマ処理装置が、その一部が破断された状態で、示されている。図3に示すプラズマ処理装置10Aは、処理システム1のプラズマ処理装置として用いることが可能である。プラズマ処理装置10Aは、容量結合型プラズマエッチング装置である。即ち、プラズマ処理装置10Aは、容量結合プラズマを生成するプラズマ生成部を備えている。
プラズマ処理装置10Aは、チャンバ本体12を備えている。チャンバ本体12は、略円筒形状を有する。チャンバ本体12は、その内部空間をチャンバ12cとして提供している。チャンバ本体12の内壁面には、耐プラズマ性を有する被膜が形成されている。この被膜は、アルマイト膜、又は、酸化イットリウムから形成された膜であり得る。チャンバ本体12は、接地されている。チャンバ本体12の側壁には、開口12gが形成されている。チャンバ本体12の外部からチャンバ12cへの被加工物Wの搬入時、及び、チャンバ12cからチャンバ本体12の外部への被加工物Wの搬出時に、被加工物Wは開口12gを通過する。チャンバ本体12の側壁には、開口12gの開閉のために、ゲートバルブ14が取り付けられている。
チャンバ本体12にはヒータHTCが設けられている。ヒータHTCは、チャンバ本体12の外部に設けられたヒータ電源に接続されている。図3に示す例では、ヒータHTCは、チャンバ本体12の側壁に設けられているが、ヒータHTCは、後述する上部電極30内にも設けられ得る。ヒータHTCは、後述する第1のガスがチャンバ12cを画成する壁面上で液化することを抑制するために、チャンバ本体12を加熱するよう構成されている。
チャンバ本体12の底部上には、支持部15が設けられている。支持部15は、略円筒形状を有している。支持部15は、例えば、絶縁材料から構成されている。支持部15は、チャンバ12c内において、チャンバ本体12の底部から上方に延在している。チャンバ12c内には、ステージ16が設けられている。ステージ16は、支持部15によって支持されている。
ステージ16は、その上に載置された被加工物Wを保持するように構成されている。ステージ16は、下部電極18及び静電チャック20を有している。下部電極18は、第1プレート18a及び第2プレート18bを含んでいる。第1プレート18a及び第2プレート18bは、例えばアルミニウムといった金属から構成されており、略円盤形状を有している。第2プレート18bは、第1プレート18a上に設けられており、第1プレート18aに電気的に接続されている。
静電チャック20は、第2プレート18b上に設けられている。静電チャック20は、絶縁層、及び、当該絶縁層内に設けられた膜状の電極を有している。静電チャック20の電極には、直流電源22がスイッチ23を介して電気的に接続されている。静電チャック20の電極には、直流電源22から直流電圧が印加される。静電チャック20の電極に直流電圧が印加されると、静電チャック20は、静電引力を発生して、被加工物Wを当該静電チャック20に引き付けて、当該被加工物Wを保持する。なお、静電チャック20内には、ヒータが内蔵されていてもよく、当該ヒータには、チャンバ本体12の外部に設けられたヒータ電源が接続されていてもよい。
第2プレート18bの周縁部上には、フォーカスリング24が設けられる。フォーカスリング24は、略環状の板である。フォーカスリング24は、被加工物Wのエッジ及び静電チャック20を囲むように配置される。フォーカスリング24は、エッチングの均一性を向上させるために設けられている。フォーカスリング24は、例えば、シリコン、石英といった材料から形成され得る。
第2プレート18bの内部には、流路18fが設けられている。流路18fには、チャンバ本体12の外部に設けられているチラーユニットから、配管26aを介して冷媒が供給される。流路18fに供給された冷媒は、配管26bを介してチラーユニットに戻される。即ち、流路18fとチラーユニットとの間では、冷媒が循環される。この冷媒の温度を制御することにより、ステージ16(又は静電チャック20)の温度及び被加工物Wの温度が調整される。なお、冷媒としては、被加工物Wの温度を−60℃以上の温度、例えば−50℃以上−30℃以下の温度に設定し得る一般的な冷媒が用いられる。このような冷媒としては、例えばガルデン(登録商標)が例示される。
プラズマ処理装置10Aには、ガス供給ライン28が設けられている。ガス供給ライン28は、伝熱ガス供給機構からの伝熱ガス、例えばHeガスを、静電チャック20の上面と被加工物Wの裏面との間に供給する。
プラズマ処理装置10Aは、上部電極30を更に備えている。上部電極30は、ステージ16の上方に設けられている。上部電極30は、部材32を介して、チャンバ本体12の上部に支持されている。上部電極30は、電極板34及び支持体36を含み得る。電極板34の下面は、チャンバ12cに面している。電極板34には、複数のガス吐出孔34aが設けられている。この電極板34は、シリコン又は酸化シリコンといった材料から形成され得る。
支持体36は、電極板34を着脱自在に支持するものであり、アルミニウムといった導電性材料から形成されている。支持体36の内部には、ガス拡散室36a1、ガス拡散室36a2、及び、ガス拡散室36a3が設けられている。ガス拡散室36a1は、支持体36内においてガス拡散室36a2及びガス拡散室36a3から分離されている。ガス拡散室36a1は、ステージ16及び被加工物Wの中央領域の上方に設けられている。鉛直方向に視たガス拡散室36a1の平面形状は略円形である。ガス拡散室36a2は、被加工物Wの中央領域とエッジ領域の中間の領域の上方に設けられており、ガス拡散室36a1の外側で周方向に延在している。ガス拡散室36a2は、支持体36内においてガス拡散室36a1及びガス拡散室36a3から分離されている。鉛直方向に視たガス拡散室36a2の平面形状は、二つの同心円の間で延在する帯状である。ガス拡散室36a3は、被加工物Wのエッジ領域の上方に設けられており、ガス拡散室36a2の外側で周方向に延在している。ガス拡散室36a3は、支持体36内においてガス拡散室36a1及びガス拡散室36a2から分離されている。鉛直方向に視たガス拡散室36a3の平面形状は、二つの同心円の間で延在する帯状である。ガス拡散室36a1、ガス拡散室36a2、及び、ガス拡散室36a3は、後述するガス供給系に接続されている。
支持部15とチャンバ本体12の側壁との間にはバッフル部材48が設けられている。バッフル部材48は、例えば、板状の部材であり、アルミニウム製の母材の表面にY2O3等のセラミックスを被覆することにより形成され得る。バッフル部材48には、当該バッフル部材48を貫通する複数の孔が形成されている。バッフル部材48の下方において、チャンバ本体12の底部には、排気管52を介して排気装置50が接続されている。排気装置50は、圧力調整弁といった圧力制御器、及び、ターボ分子ポンプといった真空ポンプを有しており、チャンバ12cを所望の圧力に減圧することができる。
プラズマ処理装置10Aは、第1の高周波電源62及び第2の高周波電源64を更に備えている。第1の高周波電源62は、プラズマ生成用の第1の高周波(高周波電気エネルギー)を発生する電源である。第1の高周波は、例えば27〜100MHzの範囲内の周波数を有する。第1の高周波電源62は、整合器63を介して上部電極30に接続されている。整合器63は、第1の高周波電源62の出力インピーダンスと負荷側(上部電極30側)のインピーダンスを整合させるための回路を有している。なお、第1の高周波電源62は、整合器63を介して下部電極18に接続されていてもよい。
第2の高周波電源64は、被加工物Wにイオンを引き込むための第2の高周波(高周波電気エネルギー)を発生する電源である。第2の高周波は、例えば400kHz〜13.56MHzの範囲内の周波数を有する。第2の高周波電源64は、整合器65を介して下部電極18に接続されている。整合器65は、第2の高周波電源64の出力インピーダンスと負荷側(下部電極18側)のインピーダンスを整合させるための回路を有している。
図4は、図3に示すプラズマ処理装置のガス供給系の第1実施形態を示す図である。図4に示すガス供給系100Aは、プラズマ処理装置10Aのガス供給系として採用され得る。ガス供給系100Aは、第1のガス及び第2のガスをチャンバ12cに供給するよう構成されている。
第1のガスは、多孔質膜PL内においてその毛管凝縮が生じるガスである。第1のガスとしては、CxFyガス(フルオロカーボンガス)、CxFyOzガス(酸素含有フルオロカーボンガス)、CxHyガス(炭化水素ガス)、又は、CxHyOzガス(酸素含有炭化水素ガス)等を用いることができる。ここで、x、y、zは1以上の整数である。CxFyガスとしては、C6F6ガス、C7F8ガス等が例示される。CxFyOzガスとしては、C10F22O5ガス等が例示される。CxHyガス又はCxHyOzガスとしては、ベンゼン(C6H6)、n−ブタノール(CH3(CH2)2CH2OH)、2−ブトキシエタノール(CH3(CH2)3OCH2CH2OH)、2−エトキシエタノール(C2H5OCH2CH2OH)、シクロヘキサン(C6H12)、ジオキサン(OCH2CH2OCH2CH2)、エタノール(C2H5OH)、酢酸エチル(CH3CO2C2H5)、エチルベンゼン(C2H5C6H5)、エチルシクロヘキサン(C6H11C2H5)、メチルエチルケトン(C2H5COCH3)、n−オクタン(CH3(CH2)6CH3)、1−プロパノール(CH3CH2CH2OH)、2−プロパノール((CH3)2CHOH)、トルエン(C6H5CH3)等が例示される。
第2のガスは、多孔質膜PLのエッチング用のガスであり、フッ素含有ガスを含む。第2のガスに含まれるフッ素含有ガスは、NF3ガス(三フッ化窒素ガス)、SiF4ガス、CF4ガスといったガス、又は、これらのうち二以上の混合ガスであり得る。第2のガスは、希ガスといった不活性ガスを更に含んでいてもよい。希ガスは、例えばHeガス、Neガス、Arガス、Krガスといった任意の希ガスであり得る。第2のガスは、O2ガスといった酸素含有ガスを更に含んでいてもよい。
ガス供給系100Aは、流路L1A,L11A,L12A,L13A,L2A、L21A,L22A,L23A,L3Aを提供している。流路L1A,L11A,L12A,L13A,L2A、L21A,L22A,L23A,L3Aは、配管によって提供されている。
流路L1A,L11A,L12A,L13Aは、ガスソースGS2をチャンバ12cに接続する第1の流路である。ガスソースGS2は、第2のガスのソースである。流路L1Aの一端は、ガスソースGS2に接続されている。流路L1A上には、開閉バルブV11A、開閉バルブV12A、及び、流量制御器FC1Aが設けられている。流量制御器FC1Aは、マスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器であり、開閉バルブV11Aと開閉バルブV12Aの間に設けられている。流路L1Aの他端は、フロースプリッタFSAに接続されている。フロースプリッタFSAは、流路L1Aからのガスを流路L11A、流路L12A、及び、流路L13Aに分配するよう構成されている。流路L11Aの一端、流路L12Aの一端、及び、流路L13Aの一端は、フロースプリッタFSAを介して流路L1Aに接続されている。流路L11Aの他端、流路L12Aの他端、流路L13Aの他端はそれぞれ、ガス拡散室36a1、ガス拡散室36a2、ガス拡散室36a3に接続されている。
流路L2A,L21A,L22A,L23Aは、ガスソースGS1を流路L11A、流路L12A、及び、流路L13Aに接続する第2の流路である。ガスソースGS1は、第1のガスのソースである。流路L2Aの一端は、ガスソースGS1に接続されている。流路L2A上には、ガスソースGS1側(上流側)から順に、開閉バルブV2A及び流量制御器FC2Aが設けられている。流量制御器FC2Aは、マスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器である。流路L2Aの他端には、流路L21Aの一端、流路L22Aの一端、及び、流路L23Aの一端が接続されている。流路L21Aの他端、流路L22Aの他端、流路L23Aの他端はそれぞれ、流路L11A、流路L12A、流路L13Aに接続されている。流路L21A上には開閉バルブV21Aが設けられており、流路L22A上には開閉バルブV22Aが設けられており、流路L23A上には開閉バルブV23Aが設けられている。開閉バルブV21A,V22A,V23Aは、第2の流路上に設けられた第1の開閉バルブを構成する。
流路L3Aは、排気装置を流路L2A,L21A,L22A,L23Aに接続する第3の流路である。流路L3Aの一端は、流路L2Aに接続されている。流路L3A上には、開閉バルブV3A(第2の開閉バルブ)が設けられている。流路L3Aの他端は、排気装置に接続されている。この排気装置は、排気装置50であってもよく、別の排気装置であってもよい。
ガス供給系100Aは、ヒータHJAを備えている。ヒータHJAは、ガス供給系100Aの配管、具体的には、第1のガスが流される流路を提供する配管を加熱するよう構成されている。より詳細には、ヒータHJAは、流路L2A、流路L21A、流路L22A、流路L23A、流路L21Aと流路L11Aとの接続箇所からその他端までの間の流路L11A、流路L22Aと流路L12Aとの接続箇所からその他端までの間の流路L12A、流路L23Aと流路L13Aとの接続箇所からその他端までの間の流路L13A、及び、開閉バルブV3Aに対して上流側の流路L3Aを提供する配管に取り付けられている。ヒータHJAは、例えばヒータージャケットであり、当該配管に取り付けられている。ヒータHJAは、ヒータ電源に接続されている。
ガス供給系100Aを備えるプラズマ処理装置10Aでは、開閉バルブV2A、開閉バルブV21A、開閉バルブV22A、及び、開閉バルブV23Aが開かれると、第1のガスがチャンバ12cに供給される。この第1のガスは、毛管凝縮により液化し、多孔質膜PL内で液体となる。開閉バルブV11A及び開閉バルブV12Aが開かれると、第2のガスがチャンバ12cに供給される。第2のガスがチャンバ12cに供給されているときに、第1の高周波が供給されると、第2のガスのプラズマが生成される。この第2のガスのプラズマからのラジカル、イオンといった活性種により、多孔質膜PLがエッチングされる。多孔質膜PLのエッチング時には、上述の液体が多孔質膜PL内に充填されているので、多孔質膜PL内へのラジカルの侵入が抑制される。その結果、多孔質膜PLのダメージが抑制される。即ち、ガス供給系100Aを備えるプラズマ処理装置10Aは、液体により当該多孔質膜PLを保護しつつ、第2のガスのプラズマにより多孔質膜PLをエッチングすることができる。
また、ガス供給系100Aを備えるプラズマ処理装置10Aによれば、流路L2A、流路L21A、流路L22A、及び、流路L23A内の第1のガスを排気装置によって排気することが可能である。また、ガス供給系100Aを備えるプラズマ処理装置10Aによれば、排気装置によって、流路L2A、流路L21A、流路L22A、及び、流路L23A内の第1のガスの圧力(又は分圧)を調整することが可能である。したがって、ガス供給系100Aを備えるプラズマ処理装置10Aによれば、第1のガスの圧力(又は分圧)が流路L2A、流路L21A、流路L22A、及び、流路L23A内において高くなることが抑制され、当該第1のガスが流路L2A、流路L21A、流路L22A、及び、流路L23A内において液化することが抑制される。
一実施形態では、ヒータHTCによりチャンバ12cを画成する壁面上で第1のガスが液化することが抑制される。一実施形態では、ヒータHJAにより第1のガスが流される流路内において当該第1のガスが液化することが抑制される。
図5は、図3に示すプラズマ処理装置のガス供給系の第2実施形態を示す図である。図5に示すガス供給系100Bは、プラズマ処理装置10Aのガス供給系として採用され得る。ガス供給系100Bは、第1のガス及び第2のガスをチャンバ12cに供給するよう構成されている。
ガス供給系100Bは、流路L1B,L11B,L12B,L13B,L2B,L3Bを提供している。流路L1B,L11B,L12B,L13B,L2B,L3Bは、配管によって提供されている。
流路L1B,L11B,L12B,L13Bは、ガスソースGS2をチャンバ12cに接続する第1の流路である。流路L1Bの一端は、ガスソースGS2に接続されている。流路L1B上には、開閉バルブV11B、開閉バルブV12B、及び、流量制御器FC1Bが設けられている。流量制御器FC1Bは、マスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器であり、開閉バルブV11Bと開閉バルブV12Bの間に設けられている。流路L1Bの他端はフロースプリッタFSBに接続されている。フロースプリッタFSBは、流路L1Bからのガスを流路L11B、流路L12B、及び、流路L13Bに分配する。流路L11Bの一端、流路L12Bの一端、及び、流路L13Bの一端は、フロースプリッタFSBを介して流路L1Bに接続されている。流路L11Bの他端、流路L12Bの他端、流路L13Bの他端はそれぞれ、ガス拡散室36a1、ガス拡散室36a2、ガス拡散室36a3に接続されている。
流路L2Bは、ガスソースGS1を流路L1Bに接続する第2の流路である。流路L2Bの一端は、ガスソースGS1に接続されている。流路L2B上には、開閉バルブV21B、流量制御器FC2B、及び、開閉バルブV22Bが設けられている。流量制御器FC2Bは、マスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器である。流路L2Bの他端は、流路L1Bに接続されている。開閉バルブV22Bは、第2の流路上に設けられた第1の開閉バルブを構成する。
流路L3Bは、排気装置を流路L2Bに接続する第3の流路である。流路L3Bの一端は、流路L2Bに接続されている。流路L3B上には、開閉バルブV3B(第2の開閉バルブ)が設けられている。流路L3Bの他端は排気装置に接続されている。この排気装置は、排気装置50であってもよく、別の排気装置であってもよい。
ガス供給系100Bは、ヒータHJBを備えている。ヒータHJBは、ガス供給系100Bの配管、具体的には、第1のガスが流される流路を提供する配管を加熱するよう構成されている。より詳細には、ヒータHJBは、流路L2B、流路L11B、流路L12B、流路L13B、流路L2Bと流路L1Bとの接続箇所からその他端までの間の流路L1B、及び、開閉バルブV3Bに対して上流側の流路L3Bを提供する配管に取り付けられている。ヒータHJBは、例えばヒータージャケットであり、当該配管に取り付けられている。ヒータHJBは、ヒータ電源に接続されている。
ガス供給系100Bを備えるプラズマ処理装置10Aでは、開閉バルブV21B及び開閉バルブV22Bが開かれると、第1のガスがチャンバ12cに供給される。この第1のガスは、毛管凝縮により液化し、多孔質膜PL内で液体となる。開閉バルブV11B及び開閉バルブV12Bが開かれると、第2のガスがチャンバ12cに供給される。第2のガスがチャンバ12cに供給されているときに、第1の高周波が供給されると、第2のガスのプラズマが生成される。この第2のガスのプラズマからのラジカル、イオンといった活性種により、多孔質膜PLがエッチングされる。多孔質膜PLのエッチング時には、上述の液体が多孔質膜PL内に充填されているので、多孔質膜PL内へのラジカルの侵入が抑制される。その結果、多孔質膜PLのダメージが抑制される。即ち、ガス供給系100Bを備えるプラズマ処理装置10Aは、液体により当該多孔質膜PLを保護しつつ、第2のガスのプラズマにより多孔質膜PLをエッチングすることができる。
また、ガス供給系100Bを備えるプラズマ処理装置10Aによれば、流路L2B内の第1のガスを排気装置によって排気することが可能である。また、ガス供給系100Bを備えるプラズマ処理装置10Aによれば、排気装置によって流路L2B内の第1のガスの圧力(又は分圧)を調整することが可能である。したがって、ガス供給系100Bを備えるプラズマ処理装置10Aによれば、第1のガスの圧力(又は分圧)が流路L2B内において高くなることが抑制され、当該第1のガスが流路L2B内において液化することが抑制される。
一実施形態では、ヒータHTCによりチャンバ12cを画成する壁面上で第1のガスが液化することが抑制される。一実施形態では、ヒータHJBにより第1のガスが流される流路内において当該第1のガスが液化することが抑制される。
以下、別の実施形態に係るプラズマ処理装置について説明する。図6は、別の実施形態に係るプラズマ処理装置を概略的に示す図である。図6には、別の実施形態に係るプラズマ処理装置が、その一部が破断された状態で、示されている。図6に示すプラズマ処理装置10Cは、処理システム1のプラズマ処理装置として用いることが可能である。ここでは、図6に示すプラズマ処理装置10Cに関して、プラズマ処理装置10Aと異なる点を説明し、重複する説明は省略する。プラズマ処理装置10Cでは、上部電極30の支持体36に一つのガス拡散室36aが形成されている。なお、プラズマ処理装置10Aの支持体36と同様に、プラズマ処理装置10Cの支持体36に複数のガス拡散室が形成されていてもよい。
図7は、図6に示すプラズマ処理装置のガス供給系の実施形態を示す図である。図6に示すガス供給系100Cは、プラズマ処理装置10Cのガス供給系として採用される。ガス供給系100Cは、流路L1C(第1の流路)、流路L2C(第2の流路)、及び、流路L3C(第3の流路)を提供している。流路L1C、流路L2C、及び、流路L3Cは、配管によって提供されている。
流路L1Cの一端は、ガスソースGS2に接続されている。流路L1Cの他端は、ガス拡散室36aを介してチャンバ12cに接続されている。流路L2Cの一端は、ガスソースGS1に接続されている。流路L2Cの他端は、流路L1Cに接続されている。流路L3Cの一端は、流路L2Cに接続されている。流路L3Cの他端は、排気装置50又は他の排気装置に接続されている。
流路L1C上には、流量制御器FC1Cが設けられている。流量制御器FC1Cは、マスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器であり、流路L1Cと流路L2Cとの接続箇所CP1と、ガスソースGS2との間に設けられている。なお、流路L1C上、且つ、流量制御器FC1Cの上流側と下流側には、1次及び2次の開閉バルブが設けられていてもよい。流量制御器FC1Cは、第2のガスの流量を制御するよう構成されている。具体的に、流量制御器FC1Cは、制御部MCから与えられる第2のガスの目標流量と測定された第2のガスの流量との誤差を低減させるよう、第2のガスの流量を調整する。
流路L2Cの下流側の終端、即ち、流路L2Cの他端は、オリフィス部材OL1によって画成されている。オリフィス部材OL1は、流路L2Cの断面積を当該流路L2Cの終端において減少させている。流路L1Cと流路L2Cとの接続箇所CP1には、開閉バルブV2C(第1の開閉バルブ)が設けられている。開閉バルブV2Cは、流路L2Cの終端を流路L1Cに対して開閉するよう構成されている。開閉バルブV2Cの開閉のタイミングは、制御部MCによって制御される。この開閉バルブV2Cの詳細については後述する。
流路L2C上には、コントロールバルブCVが設けられている。コントロールバルブCVは、流路L2Cと流路L3Cとの接続箇所CP2と、ガスソースGS1との間に設けられている。なお、流路L2C上、且つ、コントロールバルブCVの上流側には、1次の開閉バルブが設けられていてもよい。
コントロールバルブCVは、第1のガスの流量を、制御部MCから指定された流量(目標流量)に制御するように構成されている。コントロールバルブCVには、制御回路CNが接続されている。制御回路CNは、流路L2Cの圧力及び温度から当該流路L2Cにおける第1のガスの流量を求め、求められた流量と目標流量との間の誤差を減少させるよう、コントロールバルブCVの開度を調整する。流路L2Cの圧力及び温度は、圧力検出器PS及び温度検出器TSによって検出される。圧力検出器PS及び温度検出器TSは、流路L2Cの全体のうちコントロールバルブCVとオリフィス部材OL1との間の部分の圧力及び温度を検出する。圧力検出器PS及び温度検出器TSが圧力及び温度を検出する流路L2C内の箇所は、コントロールバルブCVよりもオリフィス部材OL1に近い箇所であり得る。これにより、第1のガスの流量制御の精度が向上され得る。
流路L3Cは、部分的にオリフィス部材OL2によって画成されている。オリフィス部材OL2は、当該オリフィス部材OL2が設けられている箇所で、流路L3Cの断面積を減少させている。流路L3C上、且つ、オリフィス部材OL2の下流には、開閉バルブV3C(第2の開閉バルブ)が設けられている。この開閉バルブV3Cの開閉のタイミングは、制御部MCによって制御される。
流路L1C上、且つ、流量制御器FC1Cと接続箇所CP1との間には、インレットブロックIB1が設けられている。インレットブロックIB1の内部には、流路L1Cの一部である流路が形成されている。インレットブロックIB1は、その上流側の配管とその下流側の配管を結合している。チャンバ12cが大気圧に開放される場合には、インレットブロックIB1は、その上流側の配管とその下流側の配管を互いに分離するように構成されている。また、流路L2C上、且つ、コントロールバルブCVと接続箇所CP2との間には、インレットブロックIB2が設けられている。インレットブロックIB2の内部には、流路L2Cの一部である流路が形成されている。インレットブロックIB2は、その上流側の配管とその下流側の配管を結合している。チャンバ12cが大気圧に開放される場合には、インレットブロックIB2は、その上流側の配管とその下流側の配管を互いに分離するように構成されている。
ガス供給系100Cは、ヒータHJCを備えている。ヒータHJCは、ガス供給系100Cの配管、具体的には、第1のガスが流される流路を提供する配管を加熱するよう構成されている。より詳細には、ヒータHJCは、流路L2C、接続箇所CP1に対して下流側の流路L1C、及び、オリフィス部材OL2に対して上流側の流路L3Cを提供する配管に取り付けられている。ヒータHJCは、例えばヒータージャケットであり、当該配管に取り付けられている。ヒータHJCは、ヒータ電源に接続されている。
以下、開閉バルブV2Cについて詳細に説明する。図8は、図7に示すガス供給系の開閉バルブを概略的に示す断面図である。図8に示すように、開閉バルブV2Cは、第1本体部71及び第2本体部72を備えている。第1本体部71と第2本体部72との間には、弁体74が配置されている。第2本体部72は、弁体74を動作させる機構を有している。弁体74は、可撓性を有する部材から形成されている。弁体74は、例えば、弾性部材、ダイヤフラム、又は、ベローズであり得る。
第1本体部71は、入口71aと出口71bとの間で延びる内部流路71cを提供している。内部流路71cは、流路L1Cの一部を構成している。第1本体部71は、内部流路71gを更に提供している。内部流路71gは、流路L2Cの一部を構成している。内部流路71gの終端、即ち、流路L2Cの終端はオリフィス部材OL1によって画成されている。第1本体部71の内部において、流路L1C(内部流路71c)と流路L2C(内部流路71g)は接続可能となっている。流路L2Cの終端は、弁体74によって、流路L1Cに対して開閉される。
一例において、第1本体部71は支持部71dを有している。支持部71dは、内部流路71cを画成する内壁から第2本体部72側(弁体74側)に突き出している。オリフィス部材OL1は、支持部71dの第2本体部72側(弁体74側)の先端部分に支持されている。内部流路71gは、この支持部71dによって提供されている。支持部71dの第2本体部72側(弁体74側)の先端には、弁座75が設けられている。弁体74が弁座75又はオリフィス部材OL1に接触している場合には、流路L2Cの終端が流路L1Cに対して閉じられ、流路L2Cと流路L1Cとの接続が遮断される。一方、弁体74が弁座75及びオリフィス部材OL1から離れている場合には、流路L2Cの終端が流路L1Cに対して開かれ、流路L2Cが流路L1Cに連通する。
第2本体部72は、弁体74と弁座75との間の距離を制御する要素を有している。一例において、第2本体部72は、シリンダ76、付勢部材78、及び、駆動部81を有する。
シリンダ76は、略棒状の部材である。シリンダ76は、第2本体部72の内部に設けられており、例えばその先端部分(図8では下端部分)において、弁体74を支持している。シリンダ76は、突出部76aを有する。突出部76aは、シリンダ76が延在する方向に対して直交する方向に突き出している。シリンダ76の内部には、流路76bが形成されている。突出部76aの側面と第2本体部72の内壁面との間、及び、突出部76aよりも下方のシリンダ76の側面と第2本体部72の内壁面との間には、シール部材79が設けられている。第2本体部72の内壁面、シリンダ76の側壁面、突出部76aの下面、及び、シール部材79によって空間82が画成されている。シリンダ76の流路76bは、空間82に連通している。
付勢部材78は、弁体74又はオリフィス部材OL1に対してシリンダ76を付勢する。この付勢部材78により、弁体74が弁座75又はオリフィス部材OL1に押し当てられる。弁体74が弁座75又はオリフィス部材OL1に押し当てられると、流路L1Cと流路L2Cとの接続が遮断される。駆動部81は、付勢部材78によってシリンダ76が付勢される方向と反対方向に、シリンダ76を移動させるように構成されている。駆動部81は、シリンダ76の流路76bに空気を供給し、空間82に空気を充填する。空間82に充填された空気の圧力が付勢部材78の付勢力よりも大きい場合には、シリンダ76は、弁体74を弁座75及びオリフィス部材OL1から引き離すように、移動する。弁体74が弁座75及びオリフィス部材OL1から引き離されると、流路L2Cは流路L1Cに連通する。
このガス供給系100Cを備えるプラズマ処理装置10Cでは、開閉バルブV2Cが開かれると、第1のガスがチャンバ12cに供給される。この第1のガスは、毛管凝縮により液化し、多孔質膜PL内で液体となる。また、流路L1Cを経由して第2のガスがチャンバ12cに供給される。第2のガスがチャンバ12cに供給されているときに、第1の高周波が供給されると、第2のガスのプラズマが生成される。この第2のガスのプラズマからのラジカル、イオンといった活性種により、多孔質膜PLがエッチングされる。多孔質膜PLのエッチング時には、上述の液体が多孔質膜PL内に充填されているので、多孔質膜PL内へのラジカルの侵入が抑制される。その結果、多孔質膜PLのダメージが抑制される。即ち、ガス供給系100Cを備えるプラズマ処理装置10Cは、液体により当該多孔質膜PLを保護しつつ、第2のガスのプラズマにより多孔質膜PLをエッチングすることができる。
また、ガス供給系100Cを備えるプラズマ処理装置10Cによれば、流路L2C内の第1のガスを排気装置によって排気することが可能である。また、ガス供給系100Cを備えるプラズマ処理装置10Cによれば、排気装置によって流路L2C内の第1のガスの圧力(又は分圧)を調整することが可能である。したがって、ガス供給系100Cを備えるプラズマ処理装置10Cによれば、第1のガスの圧力(又は分圧)が流路L2C内において高くなることが抑制され、当該第1のガスが流路L2C内において液化することが抑制される。
一実施形態では、ヒータHTCによりチャンバ12cを画成する壁面上で第1のガスが液化することが抑制される。一実施形態では、ヒータHJCにより第1のガスが流される流路内において当該第1のガスが液化することが抑制される。
また、オリフィス部材OL1と開閉バルブV2Cとの間の流路の長さが極めて短いので、オリフィス部材OL1と開閉バルブV2Cとの間に溜められたガスが、開閉バルブV2Cを開いたときに、急激に流路L1Cに流れることが防止される。また、開閉バルブV2Cが閉じられているときに、流路L2Cを排気しつつ、コントロールバルブCVによってその流量が制御された第1のガスを流路L2Cに供給することができる。したがって、チャンバ12cに対する第1のガスの供給時に、当該第1のガスの圧力(又は分圧)が設定された圧力に短時間で到達し得る。
以下、ガス供給系100Cを備えるプラズマ処理装置10Cを用いて、多孔質膜をエッチングする方法の幾つかの実施形態について説明する。図9は、第1実施形態に係る多孔質膜をエッチングする方法のタイミングチャートである。図9において、横軸は時間を示しており、縦軸は、第2のガスの流量、第1のガスの流量、コントロールバルブCVの開度、開閉バルブV2Cの開閉、開閉バルブV3Cの開閉、及び、高周波の供給を示している。図9の第2のガスの流量に関するタイミングチャートにおいて、「H」のレベルはチャンバ12cに第2のガスが供給されていることを示しており、「L」のレベルはチャンバ12cに第2のガスが供給されていないことを示している。図9の第1のガスの流量に関するタイミングチャートにおいて、「L」のレベルはチャンバ12cに第1のガスが供給されていないことを示しており、「H1」、「H2」、「H3」のレベルはチャンバ12cに第1のガスが供給されていることを示しており、「H3」で示される第1のガスの流量は「H2」で示される第1のガスの流量よりも大きく、「H2」で示される第1のガスの流量は「H1」で示される第1のガスの流量よりも大きい。図9のコントロールバルブCVの開度に関するタイミングチャートにおいて、「L」のレベルはコントロールバルブCVが閉じられていることを示しており、「H1」、「H2」、「H3」のレベルはコントロールバルブCVが開かれていることを示しており、「H3」で示されるコントロールバルブCVの開度は「H2」で示されるコントロールバルブCVの開度よりも大きく、「H2」で示されるコントロールバルブCVの開度は「H1」で示されるコントロールバルブCVの開度よりも大きい。図9の開閉バルブV2Cの開閉に関するタイミングチャートにおいて、「H」のレベルは開閉バルブV2Cが開かれていることを示しており、「L」のレベルは開閉バルブV2Cが閉じられていることを示している。図9の開閉バルブV3Cの開閉に関するタイミングチャートにおいて、「H」のレベルは開閉バルブV3Cが開かれていることを示しており、「L」のレベルは開閉バルブV3Cが閉じられていることを示している。図9の高周波の供給に関するタイミングチャートにおいて、「H」のレベルは、第1の高周波及び第2の高周波が供給されていることを示しており、「L」のレベルは、第1の高周波及び第2の高周波の供給が停止されていることを示している。以下の説明では、図9に加えて、図10〜図12を参照する。図10及び図11は、種々の実施形態に係る多孔質膜をエッチングする方法の実行中に得られる被加工物の一部拡大断面図である。図12は、種々の実施形態に係る多孔質膜をエッチングする方法の実行によって得られる被加工物の一部拡大断面図である。
図9に示す第1実施形態の方法は、被加工物Wがチャンバ12c内でステージ16上に載置された状態で実行される。なお、第1実施形態の方法、及び、後述する第2〜第4の実施形態の方法が適用される被加工物は、多孔質膜を有する任意の被加工物であり得る。
第1実施形態の方法では、工程ST11において、流路L2C内のガスが排気される。工程ST11の実行時には、コントロールバルブCV、開閉バルブV2Cは閉じられ、開閉バルブV3Cが開かれる。これにより、流路L2Cが流路L3Cを介して排気装置に接続され、当該排気装置によって、流路L2C内のガスが排気される。なお、開閉バルブV3Cは、工程ST11の実行の開始時点から、後述する工程ST15の実行の終了時点まで、継続して開かれる。
第1実施形態の方法では、工程ST11の実行後、且つ、工程ST12の実行前に、コントロールバルブCVが開かれる。コントロールバルブCVは、工程ST15の実行の開始時点まで開かれている。
続く工程ST12では、多孔質膜PL内においてその毛管凝縮を発生させるよう、第1のガスがチャンバ12cに供給される。工程ST12では、開閉バルブV2Cが開かれる。これにより、第1のガスが流路L2C及び流路L1Cを介してチャンバ12cに供給される。なお、第1実施形態の方法では、最初に実行される工程ST12の開始時点から工程ST15の開始時点まで、第2のガスがチャンバ12cに継続的に供給される。即ち、工程ST12では、第1のガスと第2のガスの混合ガスが、チャンバ12cに供給される。
工程ST12では、多孔質膜PL内において第1のガスの毛管凝縮が生じるよう、被加工物Wの温度、及び、第1のガスの分圧が設定される。被加工物Wの温度は、ステージ16に供給される冷媒によって調整される。被加工物Wの温度は、常温(25℃)よりも低く、上述した冷媒によって設定し得る下限温度、例えば−60℃以上の温度に設定される。例えば、被加工物Wの温度は−50℃以上−30℃以下の温度に設定される。第1のガスの分圧は、被加工物Wの温度において、多孔質膜PL内において第1のガスの毛管凝縮が生じる臨界圧力よりも高く、第1のガスの飽和蒸気圧よりも低い分圧に設定される。
工程ST12では、多孔質膜PL内で第1のガスの毛管凝縮が生じ、第1のガスが多孔質膜PL内で液化する。その結果、図10に示すように、多孔質膜PL内には、領域SRが形成される。領域SR内において、多孔質膜PLの細孔は、第1のガスから生成された液体で充填されている。
図9に示すように、工程ST12に続く工程ST13において、開閉バルブV2Cが閉じられる。開閉バルブV2Cは、工程ST13の開始時点から後続の工程ST14の終了時点までの間、継続的に閉じられる。工程ST13の実行により、チャンバ12c内のガスは第1のガスと第2のガスの混合ガスから第2のガスに変更される。工程ST13では、チャンバ12cの圧力が所定の圧力に設定される。この所定の圧力は、工程ST14の実行時のチャンバ12cの圧力と同様の圧力である。また、工程ST13では、被加工物Wの温度が、工程ST14の実行中の被加工物Wの温度と同様の温度、例えば、−50℃以上−30℃以下の温度に設定される。被加工物Wの温度は、ステージ16に供給される冷媒によって調整される。
続く工程ST14では、チャンバ12c内において第2のガスのプラズマが生成される。工程ST14の実行時には、チャンバ12cに対する第1のガスの供給は停止されている。工程ST14では、第1の高周波が上部電極30(又は下部電極18)に供給され、第2の高周波が下部電極18に供給される。なお、第1の高周波及び第2の高周波のうち一方は、供給されなくてもよい。工程ST14では、チャンバ12cの圧力が所定の圧力に設定される。この所定の圧力は、例えば300mTorr(40Pa)以下の圧力である。この所定の圧力は、100mTorr(13.33Pa)以下の圧力であってもよい。工程ST14では、被加工物Wの温度が、例えば−50℃以上−30℃以下の温度に設定される。被加工物Wの温度は、ステージ16に供給される冷媒によって調整される。被加工物Wの温度は、工程ST14においてはプラズマから被加工物Wへの入熱が生じるので、ステージ16の温度よりも若干高くなる。
工程ST14では、活性種、例えばラジカルによって多孔質膜PLがエッチングされる。これにより、図11に示すように、マスクMKから露出されている部分において多孔質膜PLがエッチングされる。図11に示すように、工程ST14では、領域SR内で、その表面から多孔質膜PLがエッチングされる。工程ST14の実行時には、多孔質膜PL内には液体が充填されているので、多孔質膜PL内へのラジカルの侵入が抑制される。
図9に示すように、工程ST12〜工程ST14を含むシーケンスSQ1は複数回実行されてもよい。即ち、工程ST12と工程ST14は交互に繰り返されてもよい。
第1実施形態の方法では、工程ST12〜工程ST14の繰り返しの後に、工程ST15が実行される。工程ST15では、流路L2C内のガスが排気される。工程ST15の実行時には、コントロールバルブCV、開閉バルブV2Cは閉じられ、開閉バルブV3Cが開かれる。これにより、流路L2Cが流路L3Cを介して排気装置に接続され、当該排気装置によって、流路L2C内のガスが排気される。第1の実施形態の方法では、次いで、加熱処理装置において被加工物Wが加熱される。これにより、多孔質膜PL内の液体が気化し、生成された気体が排気される。かかる方法の実行後には、図12に示すように、下地層ULに達する開口が多孔質膜PLに形成される。
第1実施形態の方法では、図9に示すように、工程ST12〜工程ST14の繰り返し中に、コントロールバルブCVの開度が段階的に減少される。これにより、工程ST12〜工程ST14の繰り返し中に、第1のガスの流量が段階的に減少される。したがって、多孔質膜PLのエッチングにより当該多孔質膜に形成された開口の深さが大きくなったときに、第1のガスの分圧が減少される。
第1実施形態の方法によれば、多孔質膜PLを第1のガスに基づく液体により保護しつつ、多孔質膜PLをエッチングすることが可能となる。また、工程ST11及び工程ST15の実行により、流路L2C内での第1のガスの液化が抑制される。さらに、工程ST12〜工程ST14の繰り返し中に、排気装置によって流路L2C内の第1のガスの圧力が調整される。これにより、流路L2C内での第1のガスの液化が抑制される。
以下、第2実施形態の多孔質膜をエッチングする方法について説明する。図13は、第2実施形態に係る多孔質膜をエッチングする方法のタイミングチャートである。図13に示すように、第2実施形態の方法は、高周波の供給のタイミングにおいて、第1実施形態の方法とは異なっている。
第2実施形態の方法では、工程ST14の開始時点が、工程ST12の実行期間の開始時点と終了時点との間の時点である。工程ST14は、その開始時点から、複数回の工程ST12の実行期間の終了時点、又は、1回の工程ST12の実行期間の終了後の時点まで継続する。工程ST14の実行中には、第1の高周波が上部電極30(又は下部電極18)に供給され、第2の高周波が下部電極18に供給される。なお、第1の高周波及び第2の高周波のうち一方は、供給されなくてもよい。また、図13に示すように工程ST12と工程ST14を含むシーケンスSQ2が繰り返されてもよい。
以下、第3実施形態の多孔質膜をエッチングする方法について説明する。図14は、第3実施形態に係る多孔質膜をエッチングする方法のタイミングチャートである。図14において、横軸は時間を示しており、縦軸は、第2のガスの流量、第1のガスの流量、コントロールバルブCVの開閉、開閉バルブV2Cの開閉、開閉バルブV3Cの開閉、及び、高周波の供給を示している。図14の第2のガスの流量に関するタイミングチャートにおいて、「H」のレベルはチャンバ12cに第2のガスが供給されていることを示しており、「L」のレベルはチャンバ12cに第2のガスが供給されていないことを示している。図14の第1のガスの流量に関するタイミングチャートにおいて、「L」のレベルはチャンバ12cに第1のガスが供給されていないことを示しており、「H」のレベルはチャンバ12cに第1のガスが供給されていることを示している。図14のコントロールバルブCVの開閉に関するタイミングチャートにおいて、「L」のレベルはコントロールバルブCVが閉じられていることを示しており、「H」のレベルはコントロールバルブCVが開かれていることを示している。図14の開閉バルブV2Cの開閉に関するタイミングチャートにおいて、「H」のレベルは開閉バルブV2Cが開かれていることを示しており、「L」のレベルは開閉バルブV2Cが閉じられていることを示している。図14の開閉バルブV3Cの開閉に関するタイミングチャートにおいて、「H」のレベルは開閉バルブV3Cが開かれていることを示しており、「L」のレベルは開閉バルブV3Cが閉じられていることを示している。図14の高周波の供給に関するタイミングチャートにおいて、「H」のレベルは、第1の高周波及び第2の高周波が供給されていることを示しており、「L」のレベルは、第1の高周波及び第2の高周波の供給が停止されていることを示している。
第3実施形態の方法では、工程ST31において、流路L2C内のガスが排気される。工程ST31の実行時には、コントロールバルブCV、開閉バルブV2Cは閉じられ、開閉バルブV3Cが開かれる。これにより、流路L2Cが流路L3Cを介して排気装置に接続され、当該排気装置によって、流路L2C内のガスが排気される。なお、開閉バルブV3Cは、工程ST31の実行の開始時点から、後述する工程ST35の実行の終了時点までの間、継続して開かれる。
第3実施形態の方法では、工程ST31の実行後、且つ、工程ST32の実行前に、コントロールバルブCVが開かれる。コントロールバルブCVは、工程ST35の実行の開始時点まで開かれている。
続く工程ST32では、多孔質膜PL内においてその毛管凝縮を発生させるよう、第1のガスがチャンバ12cに供給される。工程ST32では、開閉バルブV2Cが開かれる。これにより、第1のガスが流路L2C及び流路L1Cを介してチャンバ12cに供給される。なお、第3実施形態の方法では、工程ST32の開始時点から工程ST35の開始時点まで、第2のガスがチャンバ12cに継続的に供給される。即ち、工程ST32及び工程ST34にわたって、第1のガスと第2のガスの混合ガスがチャンバ12cに供給される。工程ST32では、被加工物Wの温度及び第1のガスの分圧は、工程ST12における被加工物Wの温度及び第1のガスの分圧と同様に設定される。
工程ST34では、第2のガスのプラズマ(上記混合ガスのプラズマ)が生成される。工程ST34は、工程ST32の実行期間の開始時点と終了時点の間の時点から開始し、工程ST32の終了時点まで継続する。工程ST34では、第1の高周波が上部電極30(又は下部電極18)に供給され、第2の高周波が下部電極18に供給される。なお、第1の高周波及び第2の高周波のうち一方は、供給されなくてもよい。工程ST34では、チャンバ12cの圧力及び被加工物Wの温度は、工程ST14におけるチャンバ12cの圧力及び被加工物Wの温度と同様に設定される。
続く工程ST35では、流路L2C内のガスが排気される。工程ST35の実行時には、コントロールバルブCV、開閉バルブV2Cは閉じられ、開閉バルブV3Cが開かれる。第3の実施形態の方法では、次いで、加熱処理装置において被加工物Wが加熱される。これにより、多孔質膜PL内の液体が気化し、生成された気体が排気される。
第3実施形態の方法では、工程ST32において多孔質膜PL内で液体が生成される。また、工程ST34における多孔質膜PLのエッチング中にも第1のガスに基づく液体が多孔質膜PLに補充される。したがって、第3実施形態の方法によれば、多孔質膜PLを第1のガスに基づく液体により保護しつつ、多孔質膜PLをエッチングすることが可能となる。また、工程ST31及び工程ST35の実行により、流路L2C内での第1のガスの液化が抑制される。さらに、工程ST32及び工程ST34の実行中に、排気装置によって流路L2C内の第1のガスの圧力が調整される。これにより、流路L2C内での第1のガスの液化が抑制される。
以下、第4実施形態の多孔質膜をエッチングする方法について説明する。図15は、第4実施形態に係る多孔質膜をエッチングする方法のタイミングチャートである。図15において、横軸は時間を示しており、縦軸は、第2のガスの流量、第1のガスの流量、コントロールバルブCVの開閉、開閉バルブV2Cの開閉、開閉バルブV3Cの開閉、及び、高周波の供給を示している。図15の第2のガスの流量に関するタイミングチャートにおいて、「H1」、「H2」のレベルはチャンバ12cに第2のガスが供給されていることを示しており、「H2」で示される第2のガスの流量は「H1」で示される流量よりも大きく、「L」のレベルはチャンバ12cに第2のガスが供給されていないことを示している。図15の第1のガスの流量に関するタイミングチャートにおいて、「L」のレベルはチャンバ12cに第1のガスが供給されていないことを示しており、「H」のレベルはチャンバ12cに第1のガスが供給されていることを示している。図15のコントロールバルブCVの開閉に関するタイミングチャートにおいて、「L」のレベルはコントロールバルブCVが閉じられていることを示しており、「H」のレベルはコントロールバルブCVが開かれていることを示している。図15の開閉バルブV2Cの開閉に関するタイミングチャートにおいて、「H」のレベルは開閉バルブV2Cが開かれていることを示しており、「L」のレベルは開閉バルブV2Cが閉じられていることを示している。図15の開閉バルブV3Cの開閉に関するタイミングチャートにおいて、「H」のレベルは開閉バルブV3Cが開かれていることを示しており、「L」のレベルは開閉バルブV3Cが閉じられていることを示している。図15の高周波の供給に関するタイミングチャートにおいて、「H」のレベルは、第1の高周波及び第2の高周波が供給されていることを示しており、「L」のレベルは、第1の高周波及び第2の高周波の供給が停止されていることを示している。
第4実施形態の方法では、工程ST41において、流路L2C内のガスが排気される。工程ST41の実行時には、コントロールバルブCV、開閉バルブV2Cは閉じられ、開閉バルブV3Cが開かれる。これにより、流路L2Cが流路L3Cを介して排気装置に接続され、当該排気装置によって、流路L2C内のガスが排気される。なお、開閉バルブV3Cは、工程ST41の実行の開始時点から、後述する工程ST45の実行の終了時点までの間、継続して開かれる。
第4実施形態の方法では、工程ST41の実行後、且つ、工程ST42の実行前に、コントロールバルブCVが開かれる。コントロールバルブCVは、工程ST45の実行開始時点まで開かれている。
続く工程ST42では、多孔質膜PL内においてその毛管凝縮を発生させるよう、第1のガスがチャンバ12cに供給される。工程ST42では、開閉バルブV2Cが開かれる。これにより、第1のガスが流路L2C及び流路L1Cを介してチャンバ12cに供給される。なお、第4実施形態の方法では、工程ST42の開始時点から工程ST45の開始時点まで、第2のガスがチャンバ12cに継続的に供給される。即ち、工程ST42及び工程ST44にわたって、第1のガスと第2のガスの混合ガスがチャンバ12cに供給される。工程ST42では、被加工物Wの温度及び第1のガスの分圧は、工程ST12における被加工物Wの温度及び第1のガスの分圧と同様に設定される。
工程ST44では、第1のガスと第2のガスの混合ガスのプラズマが生成される。工程ST44は、工程ST42の実行期間の開始時点と終了時点の間の時点から開始し、工程ST42の終了時点まで継続する。工程ST44では、第1の高周波が上部電極30(又は下部電極18)に供給され、第2の高周波が下部電極18に供給される。なお、第1の高周波及び第2の高周波のうち一方は、供給されなくてもよい。工程ST44では、チャンバ12cの圧力及び被加工物Wの温度は、工程ST14におけるチャンバ12cの圧力及び被加工物Wの温度と同様に設定される。
工程ST44と、工程ST44の実行期間に重複して実行される工程ST42は繰り返されてもよい。繰り返しにおける工程ST44の各々の実行期間中、第2のガスの流量は、流量制御器FC1Cにより段階的に増加される。具体的に、繰り返しにおける工程ST44の各々の実行期間は、期間T1と当該期間T1に続く期間T2を含む。期間T2における第2のガスの流量は、期間T1における第2のガスの流量よりも大きい。
続く工程ST45では、流路L2C内のガスが排気される。工程ST45の実行時には、コントロールバルブCV、開閉バルブV2Cは閉じられ、開閉バルブV3Cが開かれる。第4の実施形態の方法では、次いで、加熱処理装置において被加工物Wが加熱される。これにより、多孔質膜PL内の液体が気化し、生成された気体が排気される。
第4実施形態の方法では、工程ST42において多孔質膜PL内で液体が生成される。また、工程ST44における多孔質膜PLのエッチング中にも第1のガスに基づく液体が多孔質膜PLに補充される。第4実施形態の方法によれば、多孔質膜PLを第1のガスに基づく液体により保護しつつ、多孔質膜PLをエッチングすることが可能となる。また、工程ST41及び工程ST45の実行により、流路L2C内での第1のガスの液化が抑制される。さらに、工程ST42及び工程ST44の実行中に、排気装置によって流路L2C内の第1のガスの圧力が調整される。これにより、流路L2C内での第1のガスの液化が抑制される。
第1〜第4の実施形態の方法は、ガス供給系100A又はガス供給系100Bを有するプラズマ処理装置10Aを用いて実行することも可能である。第1〜第4の実施形態の方法の実行においてガス供給系100Aが用いられる場合には、開閉バルブV2Cの代わりに開閉バルブV21A、開閉バルブV22A、開閉バルブV23Aが用いられ、開閉バルブV3Cの代わりに開閉バルブV3Aが用いられ、コントロールバルブCVの代わりに流量制御器FC2A及び開閉バルブV2Aが用いられる。第1〜第4の実施形態の方法の実行においてガス供給系100Bが用いられる場合には、開閉バルブV2Cの代わりに開閉バルブV22Bが用いられ、開閉バルブV3Cの代わりに開閉バルブV3Bが用いられ、コントロールバルブCVの代わりに流量制御器FC2B及び開閉バルブV21Bが用いられる。
以上、種々の実施形態について説明してきたが、上述した実施形態に限定されることなく種々の変形態様を構成可能である。例えば、上述した実施形態のプラズマ処理装置は、容量結合型のプラズマ処理装置であったが、変形態様のプラズマ処理装置は、誘導結合型のプラズマ処理装置、マイクロ波といった表面波を用いるプラズマ処理装置といった任意のタイプのプラズマ処理装置であってもよい。