JP2018194384A - レール用超音波探傷治具、レールの足先部の超音波探傷方法、レールの品質保証方法、及びレールの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
従来のレール用超音波探傷治具として、例えば、特許文献1に示すものが知られている。
この特許文献1に示すレール用超音波探傷治具によれば、レール足部の溶接欠陥を超音波で探傷する際、治具の走査方向を溶接線に対して直交するように設置することにより、正確で高能率なレール用超音波探傷治具とすることができる。
即ち、特許文献1に示すレール用超音波探傷治具は、レールの足部の溶接欠陥を超音波で探傷するものであるため、レールの足部の幅方向先端に形成された足先部(レールの足部の幅方向先端面から約10mm以内)の探傷を確実に行うことができなかった。
また、本発明の別の態様に係るレールの品質保証方法は、前述のレールの足先部の超音波探傷方法により品質保証を実施することを要旨とする。
更に、本発明の別の態様に係るレールの製造方法は、前述のレールの品質保証方法によりレールの品質保証を実施する工程を有することを要旨とする。
先ず、図1には、本発明の一実施形態に係るレール用超音波探傷治具の探傷対象となるレール60が示されており、レール60は、鋼材で構成されて長手方向(図1において紙面に対して直交する前後方向)に細長く延び、頭部61と、足部62と、頭部61と足部62とを連結する腹部63とを備えている。頭部61は腹部63の上端に設けられ、足部62は腹部63の下端に設けられている。
レール用超音波探傷治具1は、レール60の足部62に固定されるものであり、図3乃至図9に示すように、レール60の足部62の足裏面62aに接触するように対向配置され、超音波探傷器の探触子50を固定する足裏対向部2と、足部62の足甲面62bに対向配置される足甲対向部3と、足裏対向部2と足甲対向部3とを接続する接続部4とを備えている。足裏対向部2、足甲対向部3及び接続部4は、たとえば鋼材により一体に形成されている。
そして、足甲対向部3には、図3乃至図9に示すように、複数の固定機構30が備えられている。各固定機構30は、レール用超音波探傷治具1を足部62に対してレール60の長手方向に沿って移動可能に固定するものである。本実施形態にあっては、固定機構30は図3乃至図9に示すように前後方向(レール60の長手方向)に沿って上下2列状に合計4つ備えられている。一番前側(図4における最も下側)の固定機構30及び一番後側(図4における最も上側)の固定機構30は上列に配置され、前側から2番目の固定機構30及び前側から3番目の固定機構30は下列に配置されている。
ばね部材35は、圧縮スプリングで構成され、雄ねじ部材32の凹部33内に配置されて接触部材34を足甲面62b側に向けて所定の付勢力で付勢するようになっている。これにより、接触部材34は、足甲面62bに対して所定の押圧力で接触する。
この接続部4には、足先部64の先端面に接触する突起部40が設けられている。この突起部40は、接続部4において上下方向に貫通するように形成された雌ねじ部41に螺合する雄ねじ部材42で構成され、雄ねじ部材42を雌ねじ部41に螺合することにより雄ねじ部材42の先端が足先部64の先端面に接触する。この雄ねじ部材42は六角穴付きボルトである。これにより、レール用超音波探傷治具1をレール60の足部62に固定した際に、接続部4が足先部64の先端面から浮いた状態となり、レール用超音波探傷治具1をレール60の長手方向に動かしながら探傷を実施する場合に、レール用超音波探傷治具1の接続部4と足先部64の先端面との間の摩擦、摩耗が低減され、超音波探傷作業の作業性の向上及び測定精度の維持、確保が図れることになる。
先ず、レール用超音波探傷治具1の足裏対向部2に超音波探傷器の探触子50を図3に示すように固定する。この際に、足裏対向部2に形成された開口21の上縁面21aに探触子50の外周面の一部が沿うように探触子50を開口21に挿入し、取付けねじ54を探触子50の取付フランジ52に形成された貫通孔53を挿通して雌ねじ部22に螺合する。このとき、探触子50の超音波発振面51は足裏対向部2の主面と面一になる。
但し、この際に、レール用超音波探傷治具1の接続部4は足先部64の先端面に接触し、それらによる摩擦力がやや大きく、レール用超音波探傷治具1の移動がややしづらい。このため、突起部40を構成する雄ねじ部材42を接続部4に形成された雌ねじ部41に螺合することにより雄ねじ部材42の先端を足先部64の先端面に接触させて、接続部4が足先部64の先端面から浮いた状態にする。これにより、レール用超音波探傷治具1の接続部4と足先部64の先端面との間の摩擦、摩耗が低減され、レール用超音波探傷治具1をレール60の長手方向に容易に移動できる。
ここで、本実施形態に係るレール用超音波探傷治具1によれば、足部62の足裏面62aに接触するように対向配置されるとともに、超音波探傷器の探触子50を固定する足裏対向部2と、足部62の足甲面62bに対向配置されるとともに、レール用超音波探傷治具1を足部62に対してレール60の長手方向に沿って移動可能に固定する固定機構30を備えた足甲対向部3と、足裏対向部2と足甲対向部3とを接続する接続部4とを備えるので、足裏から足先、足甲までを覆うようにして超音波探傷器の探触子50を固定するレール用超音波探傷治具1をレール60の長手方向に沿って移動可能に安定して固定することができる。
また、ばね部材35の付勢力により接触部材34が所定の押圧力で足甲面62bに接触し、足部62を足裏対向部2との間に挟み込むことによってレール用超音波探傷治具1はレール60の足部62にレール60の長手方向に沿って移動可能に固定されるので、レール60の長手方向の探傷をスムーズに実施することができる。
更に、前述したように、レール用超音波探傷治具1の接続部4は、足先部64の先端面に接触する突起部40を有する。このため、レール用超音波探傷治具1をレール60の足部62に固定した際に、接続部4が足先部64の先端面から浮いた状態となり、レール用超音波探傷治具1をレール60の長手方向に動かしながら探傷を実施する場合に、レール用超音波探傷治具1の接続部4と足先部64の先端面との間の摩擦、摩耗がより低減され、超音波探傷作業の作業性の向上及び測定精度の維持、確保が図れることになる。
更に、レール60の製造工程においては、本実施形態に係るレール用超音波探傷治具1を用いたレール60の足先部64の超音波探傷方法によりレール60の品質保証を実施する品質保証工程を含んでいる。このため、高品質の足先部64を有するレール60を効率よく製造することができる。
図11に示す参考例に係るレール用超音波探傷治具101は、レール60の足部62の超音波探傷を行う一般的なレール用超音波探傷治具の一例であり、円環状に形成され、中央部に探触子50用の開口102が形成されている。そして、レール60の足部62の超音波探傷を行う場合には、レール用超音波探傷治具101に探触子50を固定した状態で、図10に示すように、レール用超音波探傷治具101をレール60の足部62の足裏面62a上に載せ、レール60の長手方向にレール用超音波探傷治具101を移動させて足部62の超音波探傷を行う。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されず種々の変更、改良を行うことができる。
また、接触部材34は、レール用超音波探傷治具1をレール60の長手方向に移動する際にスムーズに移動できれば球形や略球形である必要は必ずしもない。
また、雄ねじ部材32、接触部材34及びばね部材35は、スプリングボールプランジャーである必要は必ずしもない。
また、突起部40を球形や略球形にすると、レール用超音波探傷治具1のレール60の長手方向に沿っての移動をさらにスムーズにすることができる。この場合、突起部40および雄ねじ部材42として、例えば、スプリングボールプランジャーを用いてもよい。
また、レールの製造方法においては、圧延工程と品質保証工程との間に、熱処理工程や矯正工程を設けてもよい。
2 足裏対向部
3 足甲対向部
4 接続部
21 開口
22 雌ねじ部
30 固定機構
31 雌ねじ部
32 雄ねじ部材
32a 雄ねじ部
32b 工具用孔
33 凹部
34 接触部材
35 ばね部材
40 突起部
41 雌ねじ部
42 雄ねじ部材
50 探触子
51 超音波発振面
52 取付フランジ
53 貫通孔
54 取付けねじ
60 レール
61 頭部
62 足部
62a 足裏面
62b 足甲面
63 腹部
64 足先部
Claims (8)
- 頭部、足部及び前記頭部と前記足部とを連結する腹部を備えたレールの前記足部の幅方向先端に形成されてなる足先部を超音波探傷するためのレール用超音波探傷治具であって、
前記足部の足裏面に対向配置されてなるとともに、超音波探傷器の探触子を固定する足裏対向部と、前記足部の足甲面に対向配置されてなるとともに、レール用超音波探傷治具を前記足部に対してレールの長手方向に沿って移動可能に固定する固定機構を備えた足甲対向部と、前記足裏対向部と前記足甲対向部とを接続する接続部とを備え、
前記足裏対向部に、前記探触子が挿入される貫通した開口が形成されてなるとともに、該開口の形成位置は、挿入された前記探触子の先端に形成された超音波発振面が前記足先部の足裏面に接触可能な位置であることを特徴とするレール用超音波探傷治具。 - 前記固定機構が、前記足甲対向部に形成された雌ねじ部と、該雌ねじ部に螺合する雄ねじ部材と、該雄ねじ部材内に該雄ねじ部材の軸方向に移動自在に配置され、該雄ねじ部材が前記足甲面側に移動した際に前記足甲面に接触する接触部材と、該接触部材を前記足甲面側に向けて付勢するばね部材とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のレール用超音波探傷治具。
- 前記接触部材が略球形であることを特徴とする請求項2に記載のレール用超音波探傷治具。
- 前記雄ねじ部材、前記接触部材及び前記ばね部材がスプリングボールプランジャーであることを特徴とする請求項3に記載のレール用超音波探傷治具。
- 前記接続部は、前記足先部の先端面に接触する突起部を有することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載のレール用超音波探傷治具。
- 請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載のレール用超音波探傷治具を用いることを特徴とするレールの足先部の超音波探傷方法。
- 請求項6に記載のレールの足先部の超音波探傷方法によりレールの品質保証を実施することを特徴とするレールの品質保証方法。
- 請求項6に記載のレールの足先部の超音波探傷方法によりレールの品質保証を実施する品質保証工程を有することを特徴とするレールの製造方法。
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