JP2018188918A - ジャッキ装置、ジャッキ用治具ユニット、及び支持方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 揺れに対して、上構造体を下構造体に支持させる状態を維持することができるジャッキ装置、ジャッキ用治具ユニット、及び支持方法を提供する。【解決手段】 ジャッキ装置及びジャッキ用治具ユニットは、上構造体とジャッキとの間に配置される上側治具と、ジャッキと下構造体との間に配置される下側治具と、を備え、上側治具の下面部と下側治具の上面部とは、下構造体が上構造体に対して横方向に変位した際にジャッキが揺動可能となるように、それぞれ曲面部を備える。また、支持方法は、上構造体と下構造体との間に、少なくとも一つのジャッキ装置を配置することで、上構造体を下構造体に支持させる。【選択図】 図2
Description
本発明は、上下方向に離れる上構造体と下構造体との間に配置されるジャッキ装置に関する。また、本発明は、上構造体とジャッキとの間に配置される上側治具と、ジャッキと下構造体との間に配置される下側治具とを備えるジャッキ用治具ユニットに関する。また、本発明は、上構造体を下構造体に支持させる支持方法に関する。
従来、ジャッキ装置として、例えば、上下方向に離れる上構造体と下構造体との間に配置される免震装置を交換する際に、上構造体と下構造体との間に配置されるジャッキ装置が、知られている(例えば、特許文献1)。斯かるジャッキ装置は、ジャッキと、上構造体とジャッキとの間に配置される上側治具と、ジャッキと下構造体との間に配置される下側治具とを備えている。
特許文献1に係るジャッキ装置においては、地震が検出された際に、ジャッキが下降することで、上構造体を下構造体に支持させる状態が解除される。ところで、例えば、ある程度の揺れ(小さい地震)に対して、ジャッキで上構造体を下構造体に支持させる状態を維持させたいという要望がある。しかしながら、特許文献1に係るジャッキ装置においては、揺れに対して、ジャッキが各治具に対して滑ったり、下側治具が下構造体に対して滑ったりすることで、上構造体を下構造体に支持させる状態を維持できない場合がある。
そこで、課題は、揺れに対して、上構造体を下構造体に支持させる状態を維持することができるジャッキ装置、ジャッキ用治具ユニット、及び支持方法を提供することである。
ジャッキ装置は、上下方向に離れる上構造体と下構造体との間に配置されるジャッキと、前記上構造体と前記ジャッキとの間に配置される上側治具と、前記ジャッキと前記下構造体との間に配置される下側治具と、を備え、前記上側治具の下面部と前記下側治具の上面部とは、前記下構造体が前記上構造体に対して横方向に変位した際に前記ジャッキが揺動可能となるように、それぞれ曲面部を備える。
また、ジャッキ装置においては、前記ジャッキの上面部及び下面部は、それぞれ平面状に形成され、前記曲面部は、それぞれ凸状の曲面に形成される、という構成でもよい。
また、ジャッキ装置においては、前記上側治具の下面部は、中央部に、前記ジャッキの上面部よりも小さい平面部を備え、前記下側治具の上面部は、中央部に、前記ジャッキの下面部よりも小さい平面部を備える、という構成でもよい。
また、ジャッキ装置においては、前記ジャッキの高さに対する前記上側治具の前記平面部の幅の比は、前記ジャッキの上面部と前記上側治具の前記平面部との間の静摩擦係数よりも、小さく、前記ジャッキの高さに対する前記下側治具の前記平面部の幅の比は、前記ジャッキの下面部と前記下側治具の前記平面部との間の静摩擦係数よりも、小さい、という構成でもよい。
また、ジャッキ装置においては、前記上側治具の上面部は、前記ジャッキの上面部よりも大きく、前記下側治具の下面部は、前記ジャッキの下面部よりも大きい、という構成でもよい。
また、ジャッキ用治具ユニットは、上下方向に離れる上構造体と下構造体との間に配置されるジャッキに対して、前記上構造体と前記ジャッキとの間に配置される上側治具と、前記ジャッキと前記下構造体との間に配置される下側治具と、を備え、前記上側治具の下面部と前記下側治具の上面部とは、前記下構造体が前記上構造体に対して横方向に変位した際に前記ジャッキが揺動可能となるように、それぞれ曲面部を備える。
また、支持方法は、上下方向に離れる上構造体と下構造体との間に、前記の少なくとも一つのジャッキ装置を配置することで、上構造体を下構造体に支持させる。
以上の如く、ジャッキ装置、ジャッキ用治具ユニット、及び支持方法は、揺れに対して、上構造体を下構造体に支持させる状態を維持することができる、という優れた効果を奏する。
以下、ジャッキ装置、ジャッキ用治具ユニット、及び支持方法における一実施形態について、図1〜図5を参照しながら説明する。なお、各図(図6〜図11も同様)において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。
ここで、ジャッキ装置の各構成を説明するのに先立って、建物について説明する。図1に示すように、建物10は、上下方向で離間する上構造体11及び下構造体12と、上構造体11と下構造体12との間に配置される免震装置13とを備えている。なお、免震装置13は、例えば、交換されるために、上構造体11及び下構造体12との固定を解除されている。
上構造体11は、免震装置13に接する上躯体11aと、上躯体11aの上部を支持する構造本体11bとを備えている。そして、上躯体11aにおける上下方向の耐荷重は、構造本体11bにおける上下方向の耐荷重よりも、大きくなっている。本実施形態においては、上躯体11aは、柱であり、構造本体11bは、長尺に延びる梁である。なお、上構造体11は、斯かる構成に限られない。
下構造体12は、免震装置13に接する下躯体12aと、下躯体12aの下部を支持する構造本体12bとを備えている。そして、下躯体12aにおける上下方向の耐荷重は、構造本体12bにおける上下方向の耐荷重よりも、大きくなっている。本実施形態においては、下躯体12aは、基礎柱であり、構造本体12bは、平面状に広がる基礎である。なお、下構造体12は、斯かる構成に限られない。
ジャッキ装置1は、上構造体11と下構造体12との間に配置されることで、上構造体11を下構造体12に支持させている。具体的には、ジャッキ装置1は、上下方向の耐荷重が大きい上躯体11aと下躯体12aとの間に配置されている。そして、ジャッキ装置1は、免震装置13の周りに複数(例えば、二つ〜六つであって、図1においては、二つ図示している)並列されている。
ジャッキ装置1は、上躯体11aと下躯体12aとの間に配置されるジャッキ2と、ジャッキ2と各躯体11a,12aとの間に配置されるジャッキ用治具ユニット3とを備えている。そして、ジャッキ用治具ユニット3は、上躯体11aとジャッキ2との間に配置される上側治具4と、ジャッキ2と下躯体12aとの間に配置される下側治具5とを備えている。
図2及び図3に示すように、ジャッキ2は、ジャッキ本体2aと、ジャッキ本体2aに対して上下方向に移動可能な可動体2bとを備えている。そして、ジャッキ本体2aの内部に圧力媒体が流入されることで、可動体2bがジャッキ本体2aに対して上昇(ジャッキアップ)し、反対に、ジャッキ本体2aの内部から圧力媒体が流出されることで、可動体2bがジャッキ本体2aに対して下降(ジャッキダウン)する。
本実施形態においては、ジャッキ2は、圧力媒体を油とした油圧ジャッキとしている。なお、ジャッキ2は、圧力媒体を他の液体又は気体としたジャッキとしてもよい。なお、ジャッキ本体2a及び可動体2bは、例えば、鉄、ステンレス等の高い剛性を有する金属で形成されている。
ジャッキ2の上面部2c(即ち、可動体2bの上面部2c)は、平面状に形成されており、ジャッキ2の下面部2d(即ち、ジャッキ本体2aの下面部2d)は、平面状に形成されている。また、ジャッキ2の上面部2cは、円形状に形成されており、ジャッキ2の下面部2dは、円形状に形成されている。
上側治具4は、上構造体11の上躯体11aと接触する上面部4aと、ジャッキ2の上面部2cと接触する下面部4bとを備えている。そして、上側治具4は、例えば、鉄、ステンレス、ジュラルミン等の高い剛性を有する金属で形成されている。
上側治具4の上面部4aは、平面状に形成されている。また、上側治具4の上面部4aは、円形状に形成されている。そして、上側治具4の上面部4aは、ジャッキ2の上面部2cよりも、大きくなっている。具体的には、上側治具4の上面部4aの面積は、ジャッキ2の上面部2cの面積よりも、大きくなっている。即ち、上側治具4の上面部4aの幅(径)W4aは、ジャッキ2の上面部2cの幅(径)W2cよりも、大きくなっている。
上側治具4の下面部4bは、平面状に形成される平面部4cと、曲面状に形成される曲面部4dとを備えている。そして、平面部4cは、上側治具4の下面部4bにおける、中央部に配置され、曲面部4dは、上側治具4の下面部4bにおける、外周部に配置されている。
上側治具4の平面部4cは、円形状に形成されている。そして、上側治具4の平面部4cは、ジャッキ2の上面部2cよりも、小さくなっている。具体的には、上側治具4の平面部4cの面積は、ジャッキ2の上面部2cの面積よりも、小さくなっている。即ち、上側治具4の平面部4cの幅(径)W4cは、ジャッキ2の上面部2cの幅(径)W2cよりも、小さくなっている。
上側治具4の曲面部4dは、凸状の曲面に形成されている。そして、上側治具4の曲面部4dは、球面体の一部からなるように、形成されている。また、上側治具4の曲面部4dにおいては、横方向視における、横方向の寸法W4d1は、上下方向の寸法W4d2よりも、大きくなっている。
なお、ジャッキ2の高さW2に対する上側治具4の平面部4cの幅W4cの比R1は、ジャッキ2の上面部2cと上側治具4の平面部4cとの間の静摩擦係数μ1よりも、小さくなっている。そして、ジャッキ2の高さW2が変化するため、本実施形態においては、可動体2bが最も下降した際(即ち、ジャッキ2がジャッキダウンされた際)における、当該比R1が、当該静摩擦係数μ1よりも、小さくなっている。
例えば、当該静摩擦係数μ1が0.3〜0.8であるため、可動体2bが最も下降した際における、当該比R1は、0.25以下、好ましくは、0.2以下、さらに好ましくは、0.15以下、非常に好ましくは、0.1以下である。また、可動体2bが最も下降した際における、当該比R1は、例えば、0.05以上であることが好ましい。
これにより、ジャッキ2の高さW2に関わらず、常に、当該比R1が、当該静摩擦係数μ1よりも、小さくなる。したがって、ジャッキ2がジャッキアップされて、ジャッキ装置1が上構造体11を下構造体12に支持させる状態においては、必ず、当該比R1が、当該静摩擦係数μ1よりも、小さくなる。
下側治具5は、ジャッキ2の下面部2dと接触する上面部5aと、下構造体12の下躯体12aと接触する下面部5bとを備えている。そして、下側治具5は、例えば、鉄、ステンレス、ジュラルミン等の高い剛性を有する金属で形成されている。
下側治具5の上面部5aは、平面状に形成される平面部5cと、曲面状に形成される曲面部5dとを備えている。そして、平面部5cは、下側治具5の上面部5aにおける、中央部に配置され、曲面部5dは、下側治具5の上面部5aにおける、外周部に配置されている。
下側治具5の平面部5cは、円形状に形成されている。そして、下側治具5の平面部5cは、ジャッキ2の下面部2dよりも、小さくなっている。具体的には、下側治具5の平面部5cの面積は、ジャッキ2の下面部2dの面積よりも、小さくなっている。即ち、下側治具5の平面部5cの幅(径)W5cは、ジャッキ2の下面部2dの幅(径)W2dよりも、小さくなっている。
下側治具5の曲面部5dは、凸状の曲面に形成されている。そして、下側治具5の曲面部5dは、球面体の一部からなるように、形成されている。また、下側治具5の曲面部5dにおいては、横方向視における、横方向の寸法W5d1は、上下方向の寸法W5d2よりも、大きくなっている。
下側治具5の下面部5bは、平面状に形成されている。また、下側治具5の下面部5bは、円形状に形成されている。そして、下側治具5の下面部5bは、ジャッキ2の下面部2dよりも、大きくなっている。具体的には、下側治具5の下面部5bの面積は、ジャッキ2の下面部2dの面積よりも、大きくなっている。即ち、下側治具5の下面部5bの幅(径)W5bは、ジャッキ2の下面部2dの幅(径)W2dよりも、大きくなっている。
なお、ジャッキ2の高さW2に対する下側治具5の平面部5cの幅W5cの比R2は、ジャッキ2の下面部2dと下側治具5の平面部5cとの間の静摩擦係数μ2よりも、小さくなっている。そして、ジャッキ2の高さW2が変化するため、本実施形態においては、可動体2bが最も下降した際における、当該比R2が、当該静摩擦係数μ2よりも、小さくなっている。
例えば、当該静摩擦係数μ2が0.3〜0.8であるため、可動体2bが最も下降した際における、当該比R2は、0.25以下、好ましくは、0.2以下、さらに好ましくは、0.15以下、非常に好ましくは、0.1以下である。また、可動体2bが最も下降した際における、当該比R2は、例えば、0.05以上であることが好ましい。
本実施形態に係るジャッキ装置1の構成については以上の通りであり、次に、本実施形態に係るジャッキ装置1による支持方法について、図4及び図5を参照しつつ説明する。
まず、下構造体12がジャッキ装置1により上構造体11を支持している際に、ジャッキ2に上下方向の所定の大きさの荷重F1がかかっているとする。このとき、ジャッキ2に横方向の力F2,F3がかかると、ジャッキ2が各治具4,5の間で揺動(本明細書においては、「滑り」を含まない概念である)する可能性と、ジャッキ2が各治具4,5に対して滑る可能性とが存在する。
例えば、ジャッキ2が各治具4,5の間で揺動するためには、ジャッキ2に対して、横方向に所定の大きさの力F2が必要となる。なお、当該力(以下、「揺動開始力」ともいう)F2の大きさは、以下の式で表される。
F2=F1×R1(またはR2) …式(1)
なお、R1は、ジャッキ2の高さW2に対する上側治具4の平面部4cの幅W4cの比であり、R2は、ジャッキ2の高さW2に対する下側治具5の平面部5cの幅W5cの比である。
F2=F1×R1(またはR2) …式(1)
なお、R1は、ジャッキ2の高さW2に対する上側治具4の平面部4cの幅W4cの比であり、R2は、ジャッキ2の高さW2に対する下側治具5の平面部5cの幅W5cの比である。
一方、ジャッキ2が各治具4,5に対して滑るためには、ジャッキ2に対して、横方向に所定の大きさの力F3が必要となる。なお、当該力(以下、「滑り開始力」ともいう)F3の大きさは、以下の式で表される。
F3=F1×μ1(またはμ2) …式(2)
なお、μ1は、ジャッキ2の上面部2cと上側治具4の平面部4cとの間の静摩擦係数であり、μ2は、ジャッキ2の下面部2dと下側治具5の平面部5cとの間の静摩擦係数である。
F3=F1×μ1(またはμ2) …式(2)
なお、μ1は、ジャッキ2の上面部2cと上側治具4の平面部4cとの間の静摩擦係数であり、μ2は、ジャッキ2の下面部2dと下側治具5の平面部5cとの間の静摩擦係数である。
したがって、図4に示すように、揺れ(地震)のない通常時や、揺れにより、揺動開始力F2や滑り開始力F3よりも小さい横方向の力F4がジャッキ2に働いた時には、ジャッキ2が各治具4,5の間で揺動せず、また、ジャッキ2が各治具4,5に対して滑らない。これにより、ジャッキ2の上面部2c及び下面部2dが各治具4,5の平面部4c,5cとそれぞれ接触することで、上構造体11を下構造体12に支持させる状態を維持することができる。
ところで、本実施形態においては、当該比R1,R2が、当該静摩擦係数μ1,μ2よりも小さくなっているため、揺動開始力F2が滑り開始力F3よりも小さくなる。したがって、図5に示すように、揺動開始力F2よりも大きい横方向の力F5がジャッキ2に働いた時には、ジャッキ2の上面部2c及び下面部2dが各治具4,5の曲面部4d,5dとそれぞれ接触することで、ジャッキ2が揺動する。
これにより、下構造体12が上構造体11に対して横方向に変位しつつ、上構造体11を下構造体12に支持させる状態を維持することができる。このとき、ジャッキ2が揺動した際に、ジャッキ2の高さW2が一定(完全に同じ場合だけでなく、略同じ場合も含む)となるように、ジャッキ2を制御している。
そして、各治具4,5の曲面部4d,5dの曲率半径が所定の値となっているため、上構造体11と下構造体12との距離W10を一定(完全に同じ場合だけでなく、略同じ場合も含む)にすることができる。例えば、各治具4,5の曲面部4d,5dの曲率半径が、ジャッキ2の高さW2の50%である場合に、上構造体11と下構造体12との距離W10を一定にすることができる。したがって、各治具4,5の曲面部4d,5dの曲率半径は、例えば、ジャッキ2の高さW2の40〜60%であり、好ましくは、45〜55%である。
このように、ジャッキ2が揺動することで、ジャッキ2が各治具4,5に対して滑ることを抑制しているため、上躯体11aと下躯体12aとの間の狭い領域にジャッキ装置1を配置しても、上構造体11を下構造体12に支持させる状態を維持することができる。したがって、例えば、鉄筋コンクリート等による補強工事(例えば、後述する図10及び図11参照)をする必要がなく、施工(例えば、免震装置13の交換工事)を容易にすることができる。
なお、各治具4,5が各構造体11,12に対して滑ることを抑制するために、各治具4,5は、固定手段により、各構造体11,12に対してそれぞれ固定されている、という構成でもよい。また、ジャッキ2が揺動することで、各治具4,5が各構造体11,12に対して滑ることを抑制するために、各治具4,5と各構造体11,12との間の静摩擦係数が、所定の値に設定されている、という構成でもよい。
具体的には、上側治具4の上面部4aと上構造体11との間の静摩擦係数μ3は、ジャッキ2の高さW2に対する上側治具4の平面部4cの幅W4cの比R1よりも、大きい。そして、下側治具5の下面部5bと下構造体12との間の静摩擦係数μ4は、ジャッキ2の高さW2に対する下側治具5の平面部5cの幅W5cの比R2よりも、大きい。本実施形態においては、各構造体11,12が鉄筋コンクリートで形成されているため、当該静摩擦係数μ3,μ4は、0.3〜0.8である。
以上より、本実施形態に係る支持方法は、上下方向に離れる上構造体11と下構造体12との間に、前記の少なくとも一つのジャッキ装置1を配置することで、上構造体11を下構造体12に支持させる。
また、本実施形態に係るジャッキ用治具ユニット3は、上下方向に離れる上構造体11と下構造体12との間に配置されるジャッキ2に対して、前記上構造体11と前記ジャッキ2との間に配置される上側治具4と、前記ジャッキ2と前記下構造体12との間に配置される下側治具5と、を備え、前記上側治具4の下面部4bと前記下側治具5の上面部5aとは、前記下構造体12が前記上構造体11に対して横方向に変位した際に前記ジャッキ2が揺動可能となるように、それぞれ曲面部4d,5dを備える。
また、本実施形態に係るジャッキ装置1は、上下方向に離れる上構造体11と下構造体12との間に配置されるジャッキ2と、前記上構造体11と前記ジャッキ2との間に配置される上側治具4と、前記ジャッキ2と前記下構造体12との間に配置される下側治具5と、を備え、前記上側治具4の下面部4bと前記下側治具5の上面部5aとは、前記下構造体12が前記上構造体11に対して横方向に変位した際に前記ジャッキ2が揺動可能となるように、それぞれ曲面部4d,5dを備える。
斯かる構成によれば、上側治具4の下面部4bと下側治具5の上面部5aとは、それぞれ曲面部4d,5dを備えている。そして、下構造体12が上構造体11に対して横方向に変位した際に、ジャッキ2の上面部2cが上側治具4の曲面部4dに接触し、且つ、ジャッキ2の下面部2dが下側治具5の曲面部5dに接触するようにして、ジャッキ2が揺動する。これにより、揺れに対して、上構造体11を下構造体12に支持させる状態を維持することができる。
また、本実施形態に係るジャッキ装置1においては、前記ジャッキ2の上面部2c及び下面部2dは、それぞれ平面状に形成され、前記曲面部4d,5dは、それぞれ凸状の曲面に形成される、という構成である。
斯かる構成によれば、平面状に形成されるジャッキ2の上面部2cが、凸状の曲面に形成される上側治具4の曲面部4dに接触し、且つ、平面状に形成されるジャッキ2の下面部2dが、凸状に形成される下側治具5の曲面部5dに接触するようにして、ジャッキ2が揺動する。これにより、揺れに対して、上構造体11を下構造体12に支持させる状態を維持しつつ、上構造体11と下構造体12との間の距離が変化することを抑制することができる。
また、本実施形態に係るジャッキ装置1においては、前記上側治具4の下面部4bは、中央部に、前記ジャッキ2の上面部2cよりも小さい平面部4cを備え、前記下側治具5の上面部5aは、中央部に、前記ジャッキ2の下面部2dよりも小さい平面部4cを備える、という構成である。
斯かる構成によれば、通常時には、ジャッキ2の上面部2cの中央部が、上側治具4の下面部4bの中央部に配置される平面部4cに接触し、且つ、ジャッキ2の下面部2dの中央部が、下側治具5の上面部5aの中央部に配置される平面部5cに接触している。これにより、通常時には、上構造体11を下構造体12に安定して支持させることができる。
そして、例えば、小さい揺れに対しては、通常時と同様に、ジャッキ2の上面部2c及び下面部2dの中央部が各治具4,5の平面部4c,5cとそれぞれ接触することで、上構造体11を下構造体12に支持させることができる。これにより、所定の大きさより小さい揺れに対して、ジャッキ2を揺動させることなく、上構造体11を下構造体12に支持させる状態を維持することができる。
また、例えば、大きい揺れに対しては、ジャッキ2の上面部2c及び下面部2dの外側部が各治具4,5の曲面部4d,5dとそれぞれ接触することで、ジャッキ2が揺動する。これにより、所定の大きさより大きい揺れに対して、ジャッキ2を揺動させることで、上構造体11を下構造体12に支持させる状態を維持することができる。
また、本実施形態に係るジャッキ装置1においては、前記ジャッキ2の高さW2に対する前記上側治具4の前記平面部4cの幅W4cの比R1は、前記ジャッキ2の上面部2cと前記上側治具4の前記平面部4cとの間の静摩擦係数μ1よりも、小さく、前記ジャッキ2の高さW2に対する前記下側治具5の前記平面部5cの幅W5cの比R2は、前記ジャッキ2の下面部2dと前記下側治具5の前記平面部5cとの間の静摩擦係数μ2よりも、小さい、という構成である。
斯かる構成によれば、ジャッキ2の高さW2に対する上側治具4の平面部4cの幅W4cの比R1が、ジャッキ2の上面部2cと上側治具4の平面部4cとの間の静摩擦係数μ1よりも、小さい。これにより、ジャッキ2の上面部2cが上側治具4の平面部4cに対して滑る前に、ジャッキ2が揺動する。
また、ジャッキ2の高さW2に対する下側治具5の平面部5cの幅W5cの比R2が、ジャッキ2の下面部2dと下側治具5の平面部5cとの間の静摩擦係数μ2よりも、小さい。これにより、ジャッキ2の下面部2dが下側治具5の平面部5cに対して滑る前に、ジャッキ2が揺動する。したがって、ジャッキ2は、各治具4,5に対して滑ることなく、安定して揺動する。
また、本実施形態に係るジャッキ装置1においては、前記上側治具4の上面部4aは、前記ジャッキ2の上面部2cよりも大きく、前記下側治具5の下面部5bは、前記ジャッキ2の下面部2dよりも大きい、という構成である。
斯かる構成によれば、上側治具4の上面部4aがジャッキ2の上面部2cよりも大きいため、上構造体11に接触する面積が大きくなる。また、下側治具5の下面部5bがジャッキ2の下面部2dよりも大きいため、下構造体12に接触する面積が大きくなる。これにより、上構造体11を下構造体12に支持させる際に、上構造体11及び下構造体12に与える圧力(単位面積当たりの荷重)を小さくすることができる。したがって、例えば、上構造体11及び下構造体12が損傷することを抑制することができる。
なお、ジャッキ装置1、ジャッキ用治具ユニット3、及び支持方法は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、ジャッキ装置1、ジャッキ用治具ユニット3、及び支持方法は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
(1)上記実施形態に係るジャッキ装置1及びジャッキ用治具ユニット3においては、上側治具4の下面部4bは、平面部4cを備え、下側治具5の上面部5aは、平面部5cを備える、という構成である。しかしながら、ジャッキ装置1及びジャッキ用治具ユニット3は、斯かる構成に限られない。例えば、図6に示すように、上側治具4の下面部4bは、平面部4cを備えることなく、曲面部4dのみから成り、下側治具5の上面部5aは、平面部5cを備えることなく、曲面部5dのみから成る、という構成でもよい。
(2)また、上記実施形態に係るジャッキ装置1及びジャッキ用治具ユニット3においては、ジャッキ2の上面部2c及び下面部2dは、それぞれ平面状に形成され、各治具4,5の曲面部4d,5dは、それぞれ凸状の曲面に形成される、という構成である。しかしながら、ジャッキ装置1及びジャッキ用治具ユニット3は、斯かる構成に限られない。
例えば、図7〜図9に示すように、ジャッキ2の上面部2c及び下面部2dは、それぞれ曲面状に形成される、という構成でもよい。また、例えば、図8及び図9に示すように、各治具4,5の曲面部4d,5dは、それぞれ凹状の曲面に形成される、という構成でもよい。
図7に係るジャッキ装置1及びジャッキ用治具ユニット3おいては、ジャッキ2の上面部2c及び下面部2dは、凸状の曲面状に形成されている。そして、各治具4,5の曲面部4d,5dは、凸状の曲面に形成されている。
図8に係るジャッキ装置1及びジャッキ用治具ユニット3おいては、ジャッキ2の上面部2c及び下面部2dは、凸状の曲面状に形成されている。そして、各治具4,5の曲面部4d,5dは、凹状の曲面に形成されている。
図9に係るジャッキ装置1及びジャッキ用治具ユニット3おいては、ジャッキ2の上面部2c及び下面部2dは、凹状の曲面状に形成されている。そして、各治具4,5の曲面部4d,5dは、凸状の曲面に形成されている。
(3)また、上記実施形態に係るジャッキ装置1及びジャッキ用治具ユニット3においては、上側治具4の上面部4aは、ジャッキ2の上面部2cよりも大きく、下側治具5の下面部5bは、ジャッキ2の下面部2dよりも大きい、という構成である。しかしながら、ジャッキ装置1及びジャッキ用治具ユニット3は、斯かる構成に限られない。
例えば、上側治具4の上面部4aは、ジャッキ2の上面部2cよりも小さい、という構成でもよい。また、例えば、下側治具5の下面部5bは、ジャッキ2の下面部2dよりも小さい、という構成でもよい。
(4)また、上記実施形態に係る支持方法においては、ジャッキ装置1は、上躯体11aと下躯体12aとの間に配置される、という構成である。しかしながら、ジャッキ装置1及びジャッキ用治具ユニット3は、斯かる構成に限られない。例えば、図10及び図11に示すように、ジャッキ装置1の少なくとも一部は、各構造体11,12の補強体11c,12cの間に配置される、という構成でもよい。
図10に係る補強体11c,12cは、上躯体11aの下面や下躯体12aの上面を拡張するための補強工事により、形成される。そして、図10に係る支持方法おいては、ジャッキ装置1は、上構造体11の上躯体11a及び上補強体11cと、下構造体12の下躯体12a及び下補強体12cとの間に配置されている。
図11に係る補強体11c,12cは、各構造本体11b,12bを補強しつつ、上躯体11aや下躯体12aとは別にジャッキ装置1の設置場所を設けるための補強工事により、形成される。そして、図11に係る支持方法おいては、ジャッキ装置1は、上構造体11の上補強体11cと下構造体12の下補強体12cとの間に配置されている。
(5)また、支持方法においては、非常に大きな揺れの地震が発生した際には、ジャッキ2をジャッキダウンさせ、ジャッキ装置1で上構造体11を下構造体12に支持させる状態を解除してもよい。このとき、上構造体11と下構造体12との間に、免震装置13が配置されている場合には、免震装置13により、上構造体11を下構造体12に支持させる。
1…ジャッキ装置、2…ジャッキ、2a…ジャッキ本体、2b…可動体、2c…上面部、2d…下面部、3…ジャッキ用治具ユニット、4…上側治具、4a…上面部、4b…下面部、4c…平面部、4d…曲面部、5…下側治具、5a…上面部、5b…下面部、5c…平面部、5d…曲面部、10…建物、11…上構造体、11a…上躯体、11b…構造本体、11c…上補強体、12…下構造体、12a…下躯体、12b…構造本体、12c…下補強体、13…免震装置
Claims (7)
- 上下方向に離れる上構造体と下構造体との間に配置されるジャッキと、
前記上構造体と前記ジャッキとの間に配置される上側治具と、
前記ジャッキと前記下構造体との間に配置される下側治具と、を備え、
前記上側治具の下面部と前記下側治具の上面部とは、前記下構造体が前記上構造体に対して横方向に変位した際に前記ジャッキが揺動可能となるように、それぞれ曲面部を備える、ジャッキ装置。 - 前記ジャッキの上面部及び下面部は、それぞれ平面状に形成され、
前記曲面部は、それぞれ凸状の曲面に形成される、請求項1に記載のジャッキ装置。 - 前記上側治具の下面部は、中央部に、前記ジャッキの上面部よりも小さい平面部を備え、
前記下側治具の上面部は、中央部に、前記ジャッキの下面部よりも小さい平面部を備える、請求項2に記載のジャッキ装置。 - 前記ジャッキの高さに対する前記上側治具の前記平面部の幅の比は、前記ジャッキの上面部と前記上側治具の前記平面部との間の静摩擦係数よりも、小さく、
前記ジャッキの高さに対する前記下側治具の前記平面部の幅の比は、前記ジャッキの下面部と前記下側治具の前記平面部との間の静摩擦係数よりも、小さい、請求項3に記載のジャッキ装置。 - 前記上側治具の上面部は、前記ジャッキの上面部よりも大きく、
前記下側治具の下面部は、前記ジャッキの下面部よりも大きい、請求項1〜4の何れか1項に記載のジャッキ装置。 - 上下方向に離れる上構造体と下構造体との間に配置されるジャッキに対して、前記上構造体と前記ジャッキとの間に配置される上側治具と、前記ジャッキと前記下構造体との間に配置される下側治具と、を備え、
前記上側治具の下面部と前記下側治具の上面部とは、前記下構造体が前記上構造体に対して横方向に変位した際に前記ジャッキが揺動可能となるように、それぞれ曲面部を備える、ジャッキ用治具ユニット。 - 上下方向に離れる上構造体と下構造体との間に、請求項1〜5の何れか1項に記載の少なくとも一つのジャッキ装置を配置することで、上構造体を下構造体に支持させる支持方法。
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|---|---|---|---|
| JP2017094463A JP2018188918A (ja) | 2017-05-11 | 2017-05-11 | ジャッキ装置、ジャッキ用治具ユニット、及び支持方法 |
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| JP (1) | JP2018188918A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102486675B1 (ko) * | 2022-04-05 | 2023-01-11 | 주식회사 지케이기술 | Pc 슬래브 시공방법 및 이를 이용하여 제작된 교량 |
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2017
- 2017-05-11 JP JP2017094463A patent/JP2018188918A/ja active Pending
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| KR102486675B1 (ko) * | 2022-04-05 | 2023-01-11 | 주식회사 지케이기술 | Pc 슬래브 시공방법 및 이를 이용하여 제작된 교량 |
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