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JP2018187883A - 補強材の積層構造及び内装用樹脂成形体 - Google Patents

補強材の積層構造及び内装用樹脂成形体 Download PDF

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JP2018187883A
JP2018187883A JP2017094185A JP2017094185A JP2018187883A JP 2018187883 A JP2018187883 A JP 2018187883A JP 2017094185 A JP2017094185 A JP 2017094185A JP 2017094185 A JP2017094185 A JP 2017094185A JP 2018187883 A JP2018187883 A JP 2018187883A
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祐功 久野
Tasuku Kuno
祐功 久野
秀樹 川尻
Hideki Kawajiri
秀樹 川尻
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Abstract

【課題】補強材による補強効果が十分に発現され、端材として廃棄される補強材を少なくすることができる補強材の積層構造及びこのような積層構造を備える補強材が配設された内装用樹脂成形体を提供する。【解決手段】内装用樹脂成形体により構成される基材21と、その一面側及び他面側のうちの少なくとも一方に積層されて配設された補強材31とを備え、補強材31の一部に、補強材31が積み重ねられてなる重複部32を具備する補強材の積層構造、及びこのような補強材の積層構造を備える内装用樹脂成形体である。また、重複部32は、補強材31を積み重ねるように折り返した折り返し部31cによって形成することができる。更に、重複部32は、補強材31の周縁から内側に亘って設けられており、補強材31において予め定められた方向に配置されていることが好ましい。【選択図】図3

Description

本発明は、補強材の積層構造及び内装用樹脂成形体に関する。更に詳しくは、本発明は、内装用樹脂成形体を構成する基材の一面側及び他面側のうちの少なくとも一方に補強材を積層するための補強材の積層構造及びこのような積層構造を備える内装用樹脂成形体に関する。
従来、車両用成形体、住宅用成形体等の内装用樹脂成形体として、ケナフ等の植物繊維が配合された合成樹脂繊維からなる基材を備える成形体が用いられている。この内装用樹脂成形体では、目付けを小さくしつつ、基材の少なくとも一方の面に補強材を積層し、基材を補強することがなされている。例えば、図6(a)のように、多孔質発泡体からなる基材81の表裏面に補強繊維材82、83を積層し、一方の補強繊維材82の表面に接着剤層84及び表皮材85が順に積層され、他方の補強繊維材83の表面に裏面紙86が積層された成形内装材が知られている(特許文献1参照)。
特開2004−90413号公報
しかし、特許文献1に開示された従来例では、以下のような問題がある。即ち、従来例に記載された補強繊維材82、83は全体に均一な目付けを有するため、補強繊維材82、83の補強効果が十分に発現されないことがある。例えば、成形内装材に強度の小さい個所、方向(大きな過重が加わる箇所、方向等)があったとしても、補強繊維材82、83が全体に均一な目付けを有していると、成形内装材の強度が小さい個所、及び長手方向の剛性が不十分な個所等では、補強繊維材82、83により十分に補強されないことがあり得る。
また、供給される補強繊維材82、83の寸法と、基材81の寸法とは一致しないのが一般的であり、この場合、補強繊維材82、83の寸法を基材81の寸法に合わせるための処理が必要となる。例えば、図6(b)のように、補強材82、83の寸法が基材81の寸法より幅広であるときは、基材81の両端部からはみ出した部分87、88を端材(仮想線部分を参照)として廃棄することになるという問題が生じる。
本発明は、上述の従来の状況に鑑みてなされたものであり、補強材によって十分な補強効果が発現される補強材の積層構造及びこのような積層構造を備える内装用樹脂成形体を提供することを目的とする。
本発明は以下のとおりである。
1.内装用樹脂成形体を構成する基材と、前記基材の一面側及び他面側のうちの少なくとも一方に積層された補強材とを備える補強材の積層構造であって、
前記補強材の一部に、前記補強材が積み重ねられてなる重複部を具備することを特徴とする補強材の積層構造。
2.前記重複部は、前記補強材を積み重ねるように折り返した折り返し部によって形成されている前記1.に記載の補強材の積層構造。
3.前記重複部は、前記補強材の周縁から内側に亘って設けられている前記1.又は2.に記載の補強材の積層構造。
4.前記重複部は、前記補強材において予め定められた方向に配置されている前記1.乃至3.のうちのいずれか1項に記載の補強材の積層構造。
5.前記1.乃至4.のうちのいずれか1項に記載の補強材の積層構造における前記補強材が前記基材に配設されていることを特徴とする内装用樹脂成形体。
本発明の補強材の積層構造では、補強材の一部に、補強材が積み重ねられてなる重複部を具備するため、この重複部において補強材そのものがより強化される。そして、内装用樹脂成形体の強度が低下する個所、及び強度が低下し易い方向などに、補強材の重複部が配置されるようにすることで、内装用樹脂成形体を容易に、且つ十分に補強することができる。また、予め用意された補強材と、内装用樹脂成形体を構成する基材の寸法が一致しないときに、補強材の一部が端材となることを抑制することができる。更に、本発明の補強材の積層構造を備えることにより、内装用樹脂成形体を構成する基材の目付けを小さくして軽量化を図りながら、より強固な内装用樹脂成形体とすることもできる。
また、重複部が、補強材を積み重ねるように折り返した折り返し部によって形成される場合は、予め用意された補強材の寸法が基材よりも大きいときに、通常は裁断され端材として廃棄される余剰部分を折り畳むことで、端材の発生を抑制することができる。
尚、予め用意された補強材が基材の寸法より小さく、複数枚の補強材を並べたときの寸法が基材の寸法より大きい場合は、補強材の余剰分を積み重ねることで、的確に対処することができるため、補強材が端材となることを生じ難くすることができる。
更に、重複部が、補強材の周縁から内側に亘って設けられている場合は、内装用樹脂成形体において強度不足となり易い部分を効果的に補強することができる。例えば、内装用樹脂成形体の周縁側が車両等の取り付け対象に支持され、内装用樹脂成形体において周縁よりも内側に支持されない部位が存在すると、当該部位の強度が不十分となる可能性がある。そこで、そのような部位に重複部が位置するようにすれば、内装用樹脂成形体を効率よく強化することができる。
また、重複部が、補強材において予め定められた方向に配置されている場合も、内装用樹脂成形体の強度が低下し易い個所を効率よく補強することができる。例えば、内装用樹脂成形体の長手方向に沿った両端が支持されているときは、中央部が撓むことがある。そこで、重複部を長手方向に沿って設けることにより、内装用樹脂成形体を効率よく強化することができる。
本発明の内装用樹脂成形体は、本発明の補強材の積層構造を備える。そのため、平面方向の全体に亘って十分な強度を有する内装用樹脂成形体とすることができる。更に、補強材の端材の発生を抑制することができ、補強材の略全体を有効に利用することができる。
(a)は本発明の内装用樹脂成形体の一例(実施形態1)の斜視図であり、(b)は本発明の内装用樹脂成形体の具体例(実施形態1、2)の一部の模式的な断面図である。 (a)及び(b)は本発明の内装用樹脂成形体の具体例(実施形態1、2)の製造工程の模式的な説明図である。 (a)は重複部の具体例(実施形態1、2)の形成過程を説明する斜視図であり、(b)は本発明の内装用樹脂成形体の他例(実施形態2)の模式的な斜視図である。 (a)は実施形態の一変形例の重複部を表す説明図であり、(b)は他の変形例の重複部を表す説明図である。 (a)は他の変形例の重複部を表す斜視図であり、(b)、(c)は他の変形例の重複部の縦断面図であり、(d)は他の変形例の重複部を表す模式的な斜視図である。 (a)は内装用樹脂成形体の従来例の一部の模式的な断面図であり、(b)は従来の補強材において発生する端材を表す説明図である。
以下、本発明を、図を参照しながら詳しく説明する。
ここで示される事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本発明の補強材の積層構造では、内装用樹脂成形体を構成する基材21の一面側及び他面側のうちの少なくとも一方に補強材31が積層されて配置され、補強材31は、補強材31が積み重ねられてなる重複部32(32a、32b)」を、補強材31の一部に備える。
また、本発明の内装用樹脂成形体としては、基材21と、補強材31と、内装用表皮材41とを備える内装用樹脂成形体[図1(a)の車両用パッケージトレイ10(A)及び図3(b)の車両用天井材50(B)参照]などが挙げられる。以下、補強材の積層構造、及び内装用樹脂成形体の各々の構成要素などについて説明する。
1.基材
基材21は、通常、シート状の部材であり、繊維強化熱可塑性樹脂シートを用いることができる。補強繊維は特に限定されず、ケナフ、麻、綿、しゅろ繊維、ここやし繊維等の植物繊維、及びガラス繊維、炭素繊維等の無機繊維などが挙げられる。植物繊維は環境の観点で好ましく、通常、熱可塑性樹脂と比べて比重が小さく、内装用樹脂成形体を軽量化することもできる。補強繊維と熱可塑性樹脂との量比は特に限定されず、内装用樹脂成形体の種類、用途等によって適宜設定することができる。例えば、補強繊維がケナフ等の植物繊維である場合、植物繊維と熱可塑性樹脂との合計量を100質量%としたときに、植物繊維は30〜70質量%、特に50〜60質量%とすることができる。
繊維強化熱可塑性樹脂シートの形成には、通常、樹脂繊維が用いられる。基材21は、樹脂繊維と補強繊維とを用いてなるウェブを加熱、加圧成形することにより作製することができる。熱可塑性樹脂も特に限定されず、各種の熱可塑性樹脂を使用することができる。この熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン/プロピレン共重合体等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の芳香族ポリエステル樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリアミド樹脂などが挙げられる。また、内装用樹脂成形体が車両内装用であるときは、熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン樹脂及びポリエステル樹脂が好ましく、ポリオレフィン樹脂、特にポリプロピレンがより好ましい。
基材21としては、ポリウレタンフォーム等の樹脂フォーム、特に半硬質ポリウレタンフォームを用いることもできる。半硬質ポリウレタンフォームからなる基材21は、常法により発泡させたスラブフォームから所定寸法となるように切り出す等の方法により作製することができる。また、基材21としては、ポリウレタンフォームの他、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等の各種の汎用の熱可塑性樹脂を発泡させてなる硬質フォームを用いることもできる。更に、ガラス繊維、炭素繊維等の無機繊維が配合されたフォーム原料を発泡させてなる繊維強化樹脂フォームを用いることもできる。
また、基材21は、通常、シート状に成形され、基材21と内装用表皮材41とを、補強材31を介在させて接合させた場合、通常、内装用樹脂成形体は平板な板状体として成形される。この平板な板状体は、用途等によっては、そのまま用いることができる。しかし、内装用樹脂成形体は、例えば、前述の車両用パッケージトレイ10及び車両用天井材50のように、所定の形状が付与されるのが一般的である。
2.補強材
補強材31は、基材21の一面側及び他面側のうちの少なくとも一方に積層されるシート状の部材である。この補強材31としては、例えば、繊維強化熱可塑性樹脂シート(フィルム)を用いることができる。繊維強化熱可塑性樹脂シート(フィルム)に用いられる補強繊維としては、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維等のポリアミド繊維、ポリイミド繊維等が挙げられる。更に、熱可塑性樹脂としては各種の樹脂を用いることができるが、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂、特にポリプロピレンが好ましい。
補強材31は、重複部を具備するため、補強材31の目付けを小さくして軽量化を図りつつも、十分な補強作用が発現され、これにより補強材31が積層される基材21を補強することができる。例えば、内装用樹脂成形体の強度を向上させたい箇所、及び強度を向上させたい方向に、重複部32が配置されるように補強材31を基材21に積層することで、補強材31により十分に補強された内装用樹脂成形体(A)、(B)とすることができる。ここで、補強材31が積み重ねられてなる重複部とは、補強材31の一部分、場合によっては、補強材31の全体が、厚さ方向に積み重ねられていることを意味する。重複部では、積み重ねられる形態によって、厚さが少なくとも補強材31の略2倍となり、略3〜9倍とすることができる。
また、重複部の具体的な形態としては、例えば、図3(a)のように、補強材31を定められた部位において積み重ねるように折り返した折り返し部31cにより構成される重複部32を例示することができる。この折り返し部31cでは、補強材31が31a、31bの2箇所で折り返され、31d、31e、31fのように3重に折り重ねられている。このようにして、図1(a)のように、重複部32を具備する補強材31を備える車両用パッケージトレイ10、及び図3(b)のように、重複部32a、32bが中央部において交差するように配置された補強材35を備える車両用天井材50などとすることができる。
更に、重複部の他の具体的な形態としては、図5(a)、(b)のように、別途の補強材38a、38bの各々の端部を積み重ねて構成される重複部39a、図5(c)のように、補強材38a、38bの各々の端部の間に補強材38cを介在させて積み重ねて構成される重複部39b、及び図5(d)のように、補強材38dの一面に寸法の小さい他の補強材38eを積み重ねて構成される重複部39c等を例示することができる。
尚、本発明において、基材21の一面側及び/又は他面側に補強材を積層する形態には、基材21の一面側及び/又は他面側に補強材を直接積層する形態の他、基材21の一面側及び/又は他面側に、補強材21以外の機能材を介在させて積層する形態も含まれる。
また、基材21の一面側及び他面側に補強材を積層してもよいし、基材21の一面側又は他面側に補強材を積層してもよいが、基材21を、重複部を具備する補強材で挟持すれば、基材21の目付けを小さくして基材21の軽量化を図るとともに、基材21の内装用樹脂成形体の剛性をより向上させることができるため好ましい。
上述のように、重複部は各種の形態とすることができるが、重複部における補強材の積層は、積層される各々の補強材を熱融着させてもよく、補強材の材質に適した接着剤により接合してもよいが、補強材間を強固に接合させ、積層させるためには熱融着させることが好ましい。更に、補強材を基材21に積層するときも、熱融着でもよく、接着剤による接合でもよいが、補強材を基材21に強固に接合させ、積層させるためには熱融着させることが好ましい。
3.内装用表皮材
内装用表皮材41は、内装用樹脂成形体の基材21に積層された補強材の表面に積層され、内装材の意匠面を形成する部材である[図1(b)及び図2(b)参照]。この内装用表皮材41としては、例えば、不織布、トリコット単体、或いはポリウレタンフォーム等の樹脂フォームとのラミネート材、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等からなる樹脂繊維を用いて作製された織布又は不織布、及びビニールレザー等が挙げられる。
4.基材、補強材及び内装用表皮材の接合方法
基材21、補強材31、35及び内装用表皮材41の各々の間には、通常、接着剤からなる接合層が介在する。この場合、基材21の一面側及び/又は他面側の全面に補強材31、35が積層されているときは、基材21と補強材31、35との全面、及び補強材31、35と内装用表皮材41との全面、の間に接着剤からなる接合層が介在することになる。一方、基材21の一面側及び/又は他面側の一部に補強材31、35が積層されているときは、基材21と内装用表皮材41との間、基材21と補強材31、35との間、及び補強材31、35と内装用表皮材41との間、に接着剤からなる接合層が介在することになる。また、内装用表皮材41の基材21又は補強材31、35に接合される一面側には、成形時に溶融する樹脂が付着していることが好ましい。これにより、溶融後、固化したときに、樹脂の少なくとも一部が上述の接合層に混入し、基材21、補強材31、35及び内装用表皮材41の各々がより強固に接合される。
基材21と内装用表皮材41、基材21と補強材31、35、及び補強材31、35と内装用表皮材41を、接合層を介して積層させる方法は特に限定されない。例えば、基材21、補強材31、35及び内装用表皮材41の接着剤層が設けられた面を対向させて熱プレスし、その後、冷却することにより接合させることができる。更に、内装用表皮材41の一面側に成形時に溶融する樹脂が付着しているときは、基材21及び補強材31、35の接着剤層が設けられた面と、内装用表皮材41の樹脂が付着している面とを対向させて熱プレスし、その後、冷却することにより接合させることができる。
また、接着剤層が設けられた基材21、補強材31、35及び内装用表皮材41のうちの加熱を要する部材を加熱し、その後、積層し、次いで、冷間プレスして積層させることもできる。更に、基材21、補強材31、35及び内装用表皮材41の各々の接着剤層が設けられた面を対向させて積層し、次いで、この積層体を加熱し、その後、冷間プレスして接合させることもできる。また、基材21を所定形状に成形し、その後、補強材31、35及び内装用表皮材41を接合する2ステップ工法により接合することもできる。
基材21、補強材31、35及び内装用表皮材41の各々の間に介在させる接着剤層は特に限定されず、接着剤層の形成には各種の樹脂系接着剤等を用いることができる。この樹脂系接着剤としては、ポリウレタン樹脂系接着剤、エチレン/アクリル酸共重合体系接着剤、酸変性ポリエチレン樹脂等の接着性を有するポリオレフィン樹脂系接着剤などを用いることができる。更に、接着剤層の形態は特に限定されず、上述の各種の樹脂系接着剤を接着性成分として含有するエマルション、スラリー等を用いてなる接着剤層であってもよく、接着性樹脂フィルムなどであってもよい。
5.内装用樹脂成形体の用途
本発明の内装用樹脂成形体の用途は特に限定されず、車両用内装材、建築用内装材等が挙げられる。車両としては、乗用車、バス、トラック等の他、鉄道車両、建設車両、農業車両、産業車両などが挙げられる。この他、本発明の内装用樹脂成形体は、航空機及び船舶等の内装材として用いることもできる。また、本発明の内装用樹脂成形体は、特に乗用車、バス、トラック等のドアトリム、車両用天井材、ピラーガーニッシュ、車両用パッケージトレイ、インストルメントパネル、サンバイザなどとして有用である。
以下、図を用いて実施形態1及び実施形態2について詳述する。
実施形態1
実施形態1では、図1〜図3(a)を用いて、車両の内装用樹脂成形体の一例である車両用パッケージトレイ10(内装用樹脂成形体A)について説明する[図1(a)参照、この図1(a)では表皮材の図示は省略する]。この車両用パッケージトレイ10は平面形状は矩形の板状体であり、車両1のリアシート2の後方に設けられ、下面にラゲッジマット4が敷設された荷物室3の上部に、水平に配置されている。この車両用パッケージトレイ10は、その長手方向が車幅方向[図1(a)のW方向]となるように配置される。
また、車両用パッケージトレイ10の長手方向に対向する一対の端縁11、12間において、補強材31に長尺状の重複部32が設けられている。具体的には、端縁11、12の各々の車両1の前後方向における中間位置11a、12aの間に長尺状の重複部32が位置するように設けられている。尚、図1(a)において重複部32には斜線のハッチングが付されている。
車両用パッケージトレイ10は、図1(b)のように、基材21と、基材21の両面に積層された補強材31と、内装用表皮材41とを備える。また、図3(a)のように、補強材31の寸法が基材21の寸法より大きいため、補強材31が31a、31bの2箇所で折り返され、31d、31e、31fのように3重に折り重ねられて(折り返し部31c)重複部32が設けられている。そして、重複部32を備える補強材31と、内装用表皮材41の寸法とが略同じとなり、供給された寸法の補強材31をそのまま用いても、端材の発生が抑制される。
また、図1(a)のように、実施形態1の車両用パッケージトレイ10では、上述のように、補強材31の重複部32が車両用パッケージトレイ10の長手方向に、且つ幅方向の中央部となる位置に配置されている。尚、図3(a)は、折り返し方法(折り返し過程)を説明するための図であり、折り返された各々の部分31d〜31fが、離間して図示されているが、実際には隣接する部分31dと31e、31eと31fは、隙間なく密着して積層されている。この点に関しては、図4(a)の変形例、図4(b)の変形例においても同様である。
更に、内装用樹脂成形体10は、例えば、図2のようにして製造することができる。即ち、基材21の両面に、予め重複部32が設けられた補強材31を積層させて補強材積層基材21Aとし、その後、プレス成形することにより製造することができる。より具体的には、補強材積層基材21Aを所定温度で所定時間加熱し、その後、補強材積層基材21Aの両面に内装用表皮材41を配置させ、冷間プレスすることにより製造することができる。
また、補強材31の重複部32は、図2(a)のように、凸状部となる可能性があるが、冷間プレス時の加圧により押圧され、図2(b)のように略平面となり、加えて補強材31の表面には表皮材41が接合され、積層されるため、内装用樹脂成形体10の外観が損なわれることはない。
実施形態1の車両用パッケージトレイ10では、図1(a)のように、周縁部及び長手方向の中央部は凸状に形成され、補強されているため、補強材31の重複部32を配置させる必要はない。しかし、このように補強されていない箇所、特に長手方向では補強が必要とされる。実施形態1では、上述のように補強が必要とされる車両用パッケージトレイ10の長手方向に、且つ幅方向の中央部に重複部32が位置するように補強材31が配設されている。そのため、車両用パッケージトレイ10の強度が不足し易い部分が補強され、車両用パッケージトレイ10を効率よく補強することができる。
また、実施形態1では、予め用意された補強材31と、基材21の寸法が相違する場合、例えば、補強材31の製造メーカから供給される補強材31の寸法が、基材21の寸法と相違していても、補強材31を折り畳んで重複部32とすることで、通常は裁断され廃棄される端材の発生を抑制することができる。更に、補強材31の重複部32により、補強が必要とされる箇所及び方向が効率よく補強されるため、基材21の目付けを小さくすることもでき、これにより車両用パッケージトレイ10を軽量化することもできる。
実施形態2
実施形態2では、図3(b)を用いて、車両の内装用樹脂成形体の他例である車両用天井材50(内装用樹脂成形体B)について説明する[図3(b)では内装用表皮材の図示は省略する]。この車両用天井材50は、車両の天井用内装材として配設され、平面形状が矩形の板状体により構成されている。また、車両用天井材50は、端縁部の複雑な形状を除いて全体的には中央部が上方に向かって少し膨らんだ形状を備える。
図3(b)の車両用天井材50は、基材21と、基材21の両面に積層された補強材35と、内装用表皮材41とを備える。この車両用天井材50では、補強材35の重複部32aと32bとが中心部において対角線状に交差しており、補強材35の重複部32a、32bではない部分とともに、車両用天井材50が縦方向、横方向及び斜め方向に補強され、強化されている。このように、寸法の大きい内装用樹脂成形体である車両用天井材50に適正な強化が施され、変形等も生じ難い車両用天井材50とすることができる。
実施形態の変形例
本発明においては、上述の実施形態に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施形態とすることができる。即ち、実施形態1では、補強材31に1個の重複部32を設ける態様を例示し、実施形態2では補強材35に交差する2個の重複部32a、32bを設ける態様を例示したが、補強材1に設ける重複部の数及び寸法などは適宜設定することができ、例えば、補強材に3個以上の重複部を設けてもよい。
また、実施形態1の車両用パッケージトレイ10で、長手方向と交差する方向、及び対角線方向に補強を要する場合は、当該方向に重複部32を設けてもよい。更に、実施形態2の車両用天井材50では、特に補強したい対角線方向を補強したが、車両用天井材50のように、車両の前後方向に長い内装用樹脂成形体では、重複部を車両の前後方向及び/又は幅方向に設けてもよく、当該方向に複数の重複部を設けてもよい。
更に、実施形態1、2では、補強材31、35により1個の折り返し部31c等を構成し、この折り返し部31cで重複部32、32a、32bを設ける態様としたが、図4(a)のように、補強材31、35により複数個の折り返し部37a〜37dを構成し、これらの折り返し部37a〜37dによって複数個の重複部37A〜37Dを設けてもよい。また、複数個の重複部を設ける態様では、これらの重複部が交差しないようにしてもよいし、図4(b)と同様に、補強材31、35を一方向(例えば、縦方向)に折り返して構成される折り返し部37eからなる重複部37Eと、補強材31、35を一方向と直交する方向(例えば、横方向)に折り返して構成される折り返し部37fからなる重複部37Fとを設けてもよい。
また、実施形態1、2では、1枚の補強材31により折り返し部31cを構成し、この折り返し部31cによって重複部32、32a、32bを設ける態様[図1(a)及び図3(a)、(b)参照]としたが、図5(a)〜(d)のように、それぞれ別個の補強材(38a、38b、38c、38d及び38e)を積み重ねることによって、重複部39a、39b、39cを設けることもできる。
即ち、図5(a)及び(b)では、2枚の補強材38a、38bを積層して、補強材38a、38bが2重に積み重ねられた重複部39aを設け、図5(c)では、2枚の補強材38aと38bとの間に、補強材38cを介在させて、補強材38a、38b、38cが3重に積み重ねられた重複部39bを設けている。また、図5(d)では、1枚の補強材38dの一面に、補強材38dと比べて幅狭の補強材38eを積み重ねることで、重複部39cを設けている。尚、補強材38e(例えば、短冊状の補強材38e)は、当該形状に作製されたものであってもよいし、通常の寸法の補強材38d等から切り出したものであってもよい。更に、通常の寸法の補強材38dを基材21に合わせて裁断することで生じた端材を利用することもできる。
尚、前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施態様の例を挙げて説明したが、本発明の記述及び図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく、説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その態様において本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の特定の構造、材料及び実施態様を詳述し、これを参照したが、これは本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、寧ろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は、車両及び住宅等の内装用樹脂成形体の技術分野において利用することができ、車両用パッケージトレイ、車両用天井材等の製品分野において特に有用である。
A、B;内装用樹脂成形体、10;車両用パッケージトレイ、21;基材、31、35;補強材、重複部;32、32a、32b、41;内装用表皮材、50;車両用天井材。

Claims (5)

  1. 内装用樹脂成形体を構成する基材と、前記基材の一面側及び他面側のうちの少なくとも一方に積層された補強材とを備える補強材の積層構造であって、
    前記補強材の一部に、前記補強材が積み重ねられてなる重複部を具備することを特徴とする補強材の積層構造。
  2. 前記重複部は、前記補強材を積み重ねるように折り返した折り返し部によって形成されている請求項1に記載の補強材の積層構造。
  3. 前記重複部は、前記補強材の周縁から内側に亘って設けられている請求項1又は2に記載の補強材の積層構造。
  4. 前記重複部は、前記補強材において予め定められた方向に配置されている請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の補強材の積層構造。
  5. 請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の補強材の積層構造における前記補強材が前記基材に配設されていることを特徴とする内装用樹脂成形体。
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