JP2018186723A - ベーカリー用小片状油脂組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、ベーカリー用小片状油脂組成物を包餡機用の生地に使用した場合、包餡機内のアジテータ等により生地中の油脂粒の消失が防止され、食パン生地や菓子パン生地のような高水分の生地に使用した場合は、内相中に油脂粒に由来する油脂の局在化部分が分散した特異的なベーカリー製品が得られる(例えば特許文献1参照)。
そのため、これらの用途に適したものとするために、ベーカリー用小片状油脂組成物に高融点油脂を使用することが基本である。そのため、ベーカリー用小片状油脂組成物を使用して得られたベーカリー製品は口溶けが悪いものとなってしまう。
ただし、この方法は後者の使用方法の場合は適用できない。これは、特に食パン生地や菓子パン生地は捏ね上げ時点の温度が25〜38℃と高温であることから、ここに冷凍状態の小片状油脂組成物を添加しても練り込まれ防止効果は殆ど期待できないし、パン生地の温度が下がってしまって、その後のホイロ工程での生地の伸びが悪くなり、得られるパンの品質が大きく低下してしまうためである。
また、前者の使用方法の場合でも、連続生産等の理由で冷却不可能な場合もある。
この問題の解消のために、例えば、ベーカリー用小片状油脂組成物の表面に加熱により油脂膜を生成させる方法(例えば特許文献4参照)、ベーカリー用小片状油脂組成物の表面に焙焼小麦粉を付着させる方法(例えば特許文献5、6参照)、水相に糖液を使用したベーカリー用小片状油脂組成物(例えば特許文献7参照)が提案されている。
すなわち本発明は、トリグリセリド組成が下記の条件(1)及び(2)を満たすベーカリー用小片状油脂組成物を提供するものである。
(1)S3、S2m、S2d及びSm2を合計した含有量が50〜80質量%である。
(2)(StStSt+PPP+StOSt+POSt+POP)/(StStSt+PPP+S2m+S2d+Sm2)=0.50〜0.90
ただし、
S:炭素数16〜18の飽和脂肪酸
m:炭素数16〜18のモノ不飽和脂肪酸
d:炭素数16〜18のポリ不飽和脂肪酸
S3:炭素数16〜18の飽和脂肪酸が3個結合したトリグリセリド
S2m:炭素数16〜18の飽和脂肪酸が2個、炭素数16〜18のモノ不飽和脂肪酸が1個結合したトリグリセリド
S2d:炭素数16〜18の飽和脂肪酸が2個、炭素数16〜18のポリ不飽和脂肪酸が1個結合したトリグリセリド
Sm2:炭素数16〜18の飽和脂肪酸が1個、炭素数16〜18のモノ不飽和脂肪酸が2個結合したトリグリセリド
PPP:パルミチン酸が3個結合したトリグリセリド
StStSt:ステアリン酸が3個結合したトリグリセリド
StOSt:1、3位にステアリン酸、2位にオレイン酸が結合したトリグリセリド
POSt:1、3位にステアリン酸及びパルミチン酸、2位にオレイン酸が結合したトリグリセリド
POP:1、3位にパルミチン酸、2位にオレイン酸が結合したトリグリセリド
である。
本発明のベーカリー用小片状油脂組成物は油相のトリグリセリド組成が下記の条件(1)及び(2)を満たすものである。
(1)S3、S2m、S2d及びSm2を合計した含有量が50〜80質量%である。
(2)(StStSt+PPP+StOSt+POSt+POP)/(StStSt+PPP+S2m+S2d+Sm2)=0.50〜0.80
ただし、
S:炭素数16〜18の飽和脂肪酸
m:炭素数16〜18のモノ不飽和脂肪酸
d:炭素数16〜18のポリ不飽和脂肪酸
S3:炭素数16〜18の飽和脂肪酸が3個結合したトリグリセリド
S2m:炭素数16〜18の飽和脂肪酸が2個、炭素数16〜18のモノ不飽和脂肪酸が1個結合したトリグリセリド
S2d:炭素数16〜18の飽和脂肪酸が2個、炭素数16〜18のポリ不飽和脂肪酸が1個結合したトリグリセリド
Sm2:炭素数16〜18の飽和脂肪酸が1個、炭素数16〜18のモノ不飽和脂肪酸が2個結合したトリグリセリド
PPP:パルミチン酸が3個結合したトリグリセリド
StStSt:ステアリン酸が3個結合したトリグリセリド
StOSt:1、3位にステアリン酸、2位にオレイン酸が結合したトリグリセリド
POSt:1、3位にステアリン酸及びパルミチン酸、2位にオレイン酸が結合したトリグリセリド
POP:1、3位にパルミチン酸、2位にオレイン酸が結合したトリグリセリド
である。
本発明のベーカリー用小片状油脂組成物は、油相のトリグリセリド組成におけるS3、S2m、S2d及びSm2を合計した含有量が50〜80質量%、好ましくは55〜75質量%である。合計含有量が50質量%未満であると、ベーカリー用小片状油脂組成物をベーカリー生地に添加混合する際に油脂固形分含量が不足するため、ベーカリー用小片状油脂組成物が練り込まれやすくなってしまう。また、ベーカリー用小片状油脂組成物を用いたベーカリー生地のべたつきが激しくなってしまう。一方、合計含有量が80質量%超であると、ベーカリー用小片状油脂組成物をベーカリー生地に添加混合する際に油脂固形分含量が高すぎるため、ベーカリー用小片状油脂組成物とベーカリー生地とのなじみが悪く、生地に入っていきにくいことに加え、油脂組成物を小片状に成形加工する際に調温を厳格に行わないと割れを生じてしまう問題も発生してしまう。
本発明のベーカリー用小片状油脂組成物は油相のトリグリセリド組成において、(2)(StStSt+PPP+StOSt+POSt+POP)/(StStSt+PPP+S2m+S2d+Sm2)の値が0.50〜0.90、好ましくは0.55〜0.90である。上記比の値が0.50未満であると、ベーカリー用小片状油脂組成物をベーカリー生地に添加混合する際に粘りが出やすく、ベーカリー生地のべたつきが激しくなってしまう。一方、上記比の値が0.90超であると、ベーカリー用小片状油脂組成物が脆い物性になりやすく、ベーカリー生地に添加混合する際に割れて細かい油脂片になってしまい、ベーカリー生地中の油脂部分が小さくなりすぎ、その後の製パン工程中に完全に練りこまれてしまうという問題を生じる。
以下、上記条件(3)について述べる。
本発明のベーカリー用小片状油脂組成物は油相のトリグリセリド組成における(StStSt+PPP)/(StStSt+PPP+StOSt+POSt+POP)の値が0.5以下であることが好ましく、より好ましくは0.25以下、最も好ましくは0.05以下である。上記比の値が0.5超であると、得られるベーカリー製品の口溶けが悪化してしまう。なお、(StStSt+PPP)/(StStSt+PPP+StOSt+POSt+POP)の値の下限は0である。
油脂A:SUSを多く含有する油脂
油脂B:30℃で液状である油脂
ここで、SUS:1、3位に炭素数16〜18の飽和脂肪酸、2位に炭素数16〜18の不飽和脂肪酸が結合したトリグリセリドである。
上記「SUSを多く含有する油脂」とは、SUSを15質量%以上、好ましくは30質量%以上含有する油脂である。「SUSを多く含有する油脂」としては、例えば、パーム油、カカオ脂、シア脂、マンゴー核脂、サル脂、イリッペ脂、コクム脂、デュパー脂、モーラー脂、フルクラ脂及びチャイニーズタロー等の各種植物油脂、これらの各種植物油脂を分別した加工油脂、並びに下記に記載するエステル交換油脂、該エステル交換油脂を分別した加工油脂を用いることができる。本発明では、これらの油脂の中から選ばれた1種又は2種以上を用いることができる。
上記エステル交換油脂としては、例えば、パーム油、コーン油、オリーブ油、綿実油、大豆油、ナタネ油、米油、ヒマワリ油、サフラワー油、牛脂、乳脂、豚脂、カカオバター、シア脂、マンゴー核脂、サル脂、イリッペ脂、魚油及び鯨油等の各種動植物油脂、これらの各種動植物油脂を必要に応じて水素添加及び/又は分別した後に得られる加工油脂、脂肪酸、脂肪酸低級アルコールエステルを用いて製造したエステル交換油脂であって、SUSが15質量%以上、好ましくは30質量%以上である油脂である。エステル交換の方法としては、酵素を用いても、化学触媒を用いてもよく、またランダムエステル交換でも、1,3位置選択性のあるエステル交換でもよい。
本発明のベーカリー用小片状油脂組成物においては、上記「SUSを多く含有する油脂」として、パーム油、カカオ脂、シア脂、マンゴー核脂、サル脂及びイリッペ脂等の各種植物油脂の分別中部油や分別硬部油を使用することが好ましく、カカオ脂分別硬部油、パーム油分別硬部油、パーム油分別中部油、シア脂分別硬部油及びコクム脂分別硬部油から選択される油脂のうちの1種又は2種以上を使用することがより好ましく、より口溶けの良好であるベーカリー用小片状油脂組成物が得られる点で、パーム油分別硬部油、パーム油分別中部油及びシア脂分別硬部油から選択される油脂のうちの1種又は2種以上を使用することがより好ましく、特に好ましくはシア脂分別硬部油を少なくとも使用する。
上記「30℃で液状である油脂」としては、大豆油、菜種油(キャノーラ油)、コーン油、綿実油、オリーブ油、落花生油、米油、べに花油、ハイオレイックサフラワー油、ひまわり油及びハイオレイックひまわり油等の、常温(30℃)で液状の油脂が挙げられる。また、これらの油脂の他に、パーム油、パーム核油、ヤシ油、シア脂、サル脂、マンゴー核脂、乳脂、牛脂、乳脂、豚脂、カカオ脂、魚油及び鯨油等の、常温(30℃)で固体の油脂を分別することで得られた軟部油であって、常温(30℃)で液状である油脂も使用することもできる。また、これらの油脂に対し、水素添加、分別、エステル交換等の物理的又は化学的処理の1種又は2種以上の処理を施した油脂についても、得られる加工油脂が30℃で液状である範囲内において使用することもできる。本発明においては、これらの油脂を単独で用いることもでき、又は2種以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明では、得られる油脂組成物の口溶けを良好なものとすることが可能な点から、上記「30℃で液状である油脂」として、大豆油、菜種油(キャノーラ油)、コーン油、綿実油、オリーブ油、落花生油、米油、べに花油、ハイオレイックサフラワー油、ひまわり油及びハイオレイックひまわり油のうちから選択される1種又は2種以上を使用することが好ましい。
ここでいう「実質的に」とは、トランス酸含量が、本発明のベーカリー用小片状油脂組成物の全構成脂肪酸中、好ましくは10重量%未満、更に好ましくは5重量%未満、最も好ましくは2重量%未満であることを意味する。
本発明では、ベーカリー用小片状油脂組成物が水素添加油脂を使用せずとも良好なコンステンシーを有するため、トランス酸を実質的に含有しないベーカリー用小片状油脂組成物を得ることができる。
なお、本発明のベーカリー用小片状油脂組成物が水分を含む場合、その乳化形態は、油中水型、水中油型、及び二重乳化型のいずれでも構わないが、油中水型であることが好ましい。
上記の乳化剤としては、例えばグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン酢酸脂肪酸エステル、グリセリン乳酸脂肪酸エステル、グリセリンコハク酸脂肪酸エステル、グリセリン酒石酸脂肪酸エステル、グリセリンクエン酸脂肪酸エステル、グリセリンジアセチル酒石酸脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ショ糖酢酸イソ酪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ステアロイル乳酸カルシウム、ステアロイル乳酸ナトリウム、ポリオキシエチレンソルビタンモノグリセリド等の合成乳化剤や、例えば大豆レシチン、卵黄レシチン、大豆リゾレシチン、卵黄リゾレシチン、酵素処理卵黄、サポニン、植物ステロール類、乳脂肪球皮膜等の、合成乳化剤でない乳化剤が挙げられる。
本発明のベーカリー用小片状油脂組成物は、その製造方法が特に制限されるものではなく、上記条件(1)及び(2)、好ましくは条件(1)、(2)及び(3)を満たす油相を溶解し、冷却し、結晶化して油脂組成物とする際に、小片状に成形する工程を含むことによって得ることができる。
次に、油相を冷却し、結晶化させる。好ましくは冷却可塑化する。冷却条件は、好ましくは−0.5℃/分以上、更に好ましくは−5℃/分以上とする。この際、徐冷却より急速冷却の方が好ましい。
冷却する機器としては、密閉型連続式チューブ冷却機、例えばボテーター、コンピネーター、パーフェクター等のマーガリン製造機やプレート型熱交換機等が挙げられ、また、開放型のダイアクーラーとコンプレクターの組み合わせが挙げられる。
本発明において小片状とは、立方体状、直方体状、角柱状、円柱状、半円柱状、球状、薄片状、そぼろ状、塊状等の形状で、その大きさが、立方体状又は直方体状のものは一辺の長さが2mm以上30mm以下程度、角柱状のものは断面となる多角形の一辺が2mm以上30mm以下で長さが2mm以上100mm以下程度、円柱状又は半円柱状のものは直径が2mm以上30mm以下で長さが2mm以上100mm以下程度、球状のものは直径が2mm以上30mm以下程度、薄片状のものは厚さが0.5mm以上5mm以下程度、そぼろ状や塊状の場合はその平均粒径が2mm以上30mm程度のものである。ベーカリー用小片状油脂組成物の寸法が上記範囲外であると、ベースとなるパン生地への分散性が悪化するおそれがある。
本発明のベーカリー生地は、本発明のベーカリー用小片状油脂組成物を含有する。本発明のベーカリー生地は、本発明のベーカリー用小片状油脂組成物を、ベースとなるベーカリー生地100質量部に対して、本発明のベーカリー用小片状油脂組成物を好ましくは5〜80質量部、更に好ましくは10〜50質量部、最も好ましくは10〜30質量部含有する。
上記パン生地は、従来から使用されているものを特に制限なく用いることができる。本発明のベーカリー生地では、ベースとなるパン生地が油脂含量及び糖類含量の高いリッチな配合の生地であることが、本発明の高い効果が得られる点、及び、良好な食感のベーカリー製品とすることが可能な点で好ましい。なお、この場合、ベースとなるパン生地に使用する澱粉類100質量部に対して油脂の配合量が好ましくは5〜30質量部、より好ましくは5〜20質量部であり、パン生地に使用する澱粉類100質量部に対して糖類の配合量が固形分として好ましくは5〜30質量部、より好ましくは9〜20質量部であるパン生地を用いることが好ましい。
本発明のベーカリー生地は、上記本発明のベーカリー用小片状油脂組成物を、ベースとなるベーカリー生地に分散させることによって得ることができる。その具体的な方法としては、ベースとなるベーカリー生地がパン生地である場合は、パン生地のミキシング時、好ましくはミキシングの最終段階で本発明のベーカリー用小片状油脂組成物を添加し、軽く混合する方法や、パン生地上に本発明のベーカリー用小片状油脂組成物を散布し、巻き込む方法等が挙げられる。また、ベースとなるベーカリー生地が菓子生地の場合は、菓子生地に本発明のベーカリー用小片状油脂組成物を添加し、軽く混合する方法が挙げられる。
本発明のベーカリー製品は、上記のベーカリー生地の加熱品である。加熱品の種類としては、焼成品、フライ品、蒸し品及び電子レンジ加熱品が挙げられるが、焼成品であることが好ましい。なお、本発明のベーカリー製品の具体的な製法としては、上記のベーカリー生地を通常のベーカリー生地と同様に、必要に応じ、分割し、丸めたり、延展したり、更に打抜く等の成形、型入れ、ホイロ等を行なった後、焼成、フライ、蒸す、電子レンジ加熱等の加熱工程に供することにより、得ることができる。
また、本発明のベーカリー生地が冷凍生地である場合は、解凍後、あるいは解凍することなく常法に従い、加熱してベーカリー製品とすることができる。
実施例1〜12及び比較例1〜9のベーカリー用小片状油脂組成物A〜Uの
(1)S3、S2m、S2d及びSm2を合計した含有量
(2)(StStSt+PPP+StOSt+POSt+POP)/(StStSt+PPP+S2m+S2d+Sm2)
(3)(StStSt+PPP)/(S3+StOSt+POSt+POP)
の値について、表2に記載した。
表1に記載の油相原料を70℃で加温溶解し、表1に記載水相原料を70℃で加温溶解し、油相に水相を添加して油中水型に乳化し、これを急冷可塑化し、水分18質量%の可塑性油脂組成物を得た。この可塑性油脂組成物を20℃で24時間調温し、カッターで10mm角の立方体に細断し、実施例1〜12及び比較例1〜9のベーカリー用小片状油脂組成物A〜Uを得た。
上記ベーカリー用小片状油脂組成物A〜Uを使用し、下記の配合及び製法でパン生地、及びパンを得た。ここで、製パン工程における、(i)ベーカリー用小片状油脂組成物添加混合状態、及び、(ii)パン生地の状態を下記の評価基準に従って目視で確認した。結果を表2に記載する。また、(iii)得られたベーカリー製品の油脂粒部分の食感について下記の評価基準に従って評価を行い、評価結果を併せて表3に記載した。
強力粉70質量部、生イースト4質量部、イーストフード0.1質量部、上白糖3質量部及び水40質量部をミキサーボウルに投入し、フックを使用し、低速で3分、中速で2分混合し、中種生地を得た。捏ね上げ温度は26℃であった。この中種生地を生地ボックスに入れ、温度28℃、相対湿度85%の恒温室で2時間、中種醗酵を行なった。終点温度は29℃であった。この中種醗酵の終了した生地を再びミキサーボウルに投入し、更に、薄力粉30質量部、異性化液糖(固形分70質量%)18質量部、脱脂粉乳3質量部、食塩1.5質量部及び全卵(正味)5質量部、水15質量部を添加し、低速で3分、中速で3分ミキシングした。ここで、練込油脂(マーガリン:油分80質量%)8質量部を投入し、フックを使用し、低速で3分、中速で4分ミキシングを行ない、菓子パン生地を得た。この時点での生地温度は31℃であった。
該菓子パン生地の油分含量は該菓子パン生地に含まれる澱粉類100質量部に対して、6.4質量部、糖類含量は該菓子パン生地に含まれる澱粉類100質量部に対して固形分として15.6質量部であった。
得られた菓子パン生地100質量部に、ベーカリー用小片状油脂組成物15質量部(対粉添加量は30質量部)を添加し、更に低速で1分混合し、パン生地を得た。ここで、フロアタイムを30分とった後、60gに分割・丸目を行ない、次いでベンチタイムを30分とった後、丸め成形し、38℃、相対湿度80%で50分ホイロをとった後、190℃に設定した固定オーブンに入れ、12分焼成して、パンを得た。
・(i)ベーカリー用小片状油脂組成物添加混合状態
◎:割れながら生地中に均質に分散した。
○:割れることなく伸びた形で生地中に均質に分散した。
△:硬すぎて生地に均質に入っていかなかった。
×:軟らかすぎて生地に練りこまれてしまう、又は、脆いため油脂粒が細かくなりすぎてしまう
・(ii)パン生地の状態
◎:ボウルへの付着が全くなく、べたつきのない生地であった。
○:ややボウルへの付着はあるものの、べたつきの殆ど感じられない生地であった。
△:ボウルに大部分が張り付き、べたつきが強い生地だった。
×:ボウルに張り付いて剥がれない状態であり、激しいべたつきのある生地であった。
・(iii)得られたベーカリー製品の油脂粒部分の食感
◎:良好な口溶けを有していた。
○:やや油性感はあるが良好な口溶けを有していた。
△:油性感が強く、口溶けがやや悪いものであった。
×:ねっとりとした油性感が強く口溶けが不良であった。
N:油脂粒部分が確認できなかった。
Claims (6)
- 油相のトリグリセリド組成が下記の条件(1)及び(2)を満たすベーカリー用小片状油脂組成物。
(1)S3、S2m、S2d及びSm2を合計した含有量が50〜80質量%である。
(2)(StStSt+PPP+StOSt+POSt+POP)/(StStSt+PPP+S2m+S2d+Sm2)=0.50〜0.90
ただし、
S:炭素数16〜18の飽和脂肪酸
m:炭素数16〜18のモノ不飽和脂肪酸
d:炭素数16〜18のポリ不飽和脂肪酸
S3:炭素数16〜18の飽和脂肪酸が3個結合したトリグリセリド
S2m:炭素数16〜18の飽和脂肪酸が2個、炭素数16〜18のモノ不飽和脂肪酸が1個結合したトリグリセリド
S2d:炭素数16〜18の飽和脂肪酸が2個、炭素数16〜18のポリ不飽和脂肪酸が1個結合したトリグリセリド
Sm2:炭素数16〜18の飽和脂肪酸が1個、炭素数16〜18のモノ不飽和脂肪酸が2個結合したトリグリセリド
PPP:パルミチン酸が3個結合したトリグリセリド
StStSt:ステアリン酸が3個結合したトリグリセリド
StOSt:1、3位にステアリン酸、2位にオレイン酸が結合したトリグリセリド
POSt:1、3位にステアリン酸及びパルミチン酸、2位にオレイン酸が結合したトリグリセリド
POP:1、3位にパルミチン酸、2位にオレイン酸が結合したトリグリセリド
である。 - 更に油相のトリグリセリド組成が下記の(3)を満たす請求項1記載のベーカリー用小片状油脂組成物。
(3)(StStSt+PPP)/(StStSt+PPP+StOSt+POSt+POP)≦0.5 - 請求項1又は2記載のベーカリー用小片状油脂組成物を含有するベーカリー生地。
- パン生地である請求項3記載のベーカリー生地。
- 請求項3又は4に記載のベーカリー生地の加熱品であるベーカリー製品。
- ベースとなるベーカリー生地に請求項1又は2記載のベーカリー用小片状油脂組成物を分散させるベーカリー生地の製造方法。
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