以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて新たな実施形態を構築することは当初から想定されている。また、下記の実施形態では、乗客コンベアが、降り側が乗り込み側よりも上方にある昇りエスカレーター1を例に説明を行う。しかし、乗客コンベアは、降り側が乗り込み側よりも下方にある降りエスカレーターでもよく、ステップの踏み面が階段状にならない動く歩道でもよい。
図1は、本発明の一実施形態に係るエスカレーター1の概略図である。エスカレーター1は、駆動機(図示せず)、手摺駆動装置(図示せず)、及び一対の手摺2を備え、手摺駆動装置が、駆動機からの動力によって手摺2を移動させる。一対の手摺2は、図示しないステップの幅方向両側に配設される。本実施例では、エスカレーター1は昇りエスカレーターであるため、手摺2は、下側から上側に欄干3の周縁部に沿うように矢印Aで示す方向に降口まで移動し、その後、下側に反転してスカートガード4に設けられた入込部7内に進入する。その後、トラス内を上側から下側に移動した後、下側の乗場付近でスカートガード4から外部に移動し、上側に反転して、再度、欄干3の周縁部に沿うように矢印Aで示す方向に下側から上側に移動する。
図2は、図1にRで示す降り口付近の入込部7周辺の拡大模式図である。エスカレーター1は、駆動機のモータの回転方向を操作で自在に変更でき、本実施例のように、昇りエスカレーター1になり得る他、当該モータを逆回転させることで、降りエスカレーターにもなり得る。したがって、エスカレーター1は一対の手摺2を備えるので、エスカレーター1には、4つの入込口5が設けられる。
図2に示すように、エスカレーター1は、手摺インレットガード装置10を備え、手摺インレットガード装置10は、各入込部7にインレットガード装置部15を含む。インレットガード装置部15は、ブーツ収容部20、ハンドガードブーツ21、及びインレットスイッチ23を備える。ハンドガードブーツ21は、透光性を有する弾性素材で構成され、例えば、透明のシリコンゴム、透明のウレタンゴム、又は透明アクリル系ゴム等で構成される。ハンドガードブーツ21は、手摺2を囲むように設けられる。手摺2は無端状であり、動作状態において手摺2はハンドガードブーツ21内を通過して移動する。ハンドガードブーツ21の少なくとも一部は、静止部材であるブーツ収容部20内に収容され、ブーツ収容部20に手摺2の移動方向に相対移動可能に取り付けられる。
ハンドガードブーツ21は、入込部7の奥側の端部に動作片取付部26を有し、動作片取付部26には、動作片27が手摺移動方向の奥側に突出するように取り付けられる。なお、上述したように、ハンドガードブーツ21は、手摺2を取り囲むような形状であり、動作片27は、手摺2を避けた端部に取り付けられる。インレットスイッチ23は、動作片27よりも手摺移動方向の奥側かつ動作片27の高さ位置と同じ高さ位置に設けられる。また、インレットガード装置部15は、インレットスイッチ23に一体に設けられる付勢部材25を有する。付勢部材25は、動作片取付部26を、手摺移動方向の入込口5側に付勢する。
例えば、被服等の巻き込み等で、ハンドガードブーツ21が付勢部材25の付勢力よりも大きな力で奥側に押圧されると、ハンドガードブーツ21が付勢部材25を縮めるように奥側に移動し、ハンドガードブーツ21の奥側にある動作片27がインレットスイッチ23を動作させる。すると、インレットスイッチ23からオン状態を表す信号が制御部40(図4参照)に出力され、制御部40が駆動機用モータ70(図4参照)を停止させる制御を実行し、エスカレーター1が非常停止する。このようにして、被服等の奥側への巻き込み等を確実に防止し、乗客の安全に万全を期している。
他方、問題が解消し、付勢部材25を奥側に縮める力が消失すると、付勢部材25が、動作片取付部26を入込口5側に押し戻す。係る押し戻しによって、ハンドガードブーツ21が入込口5側に移動し、動作片27がインレットスイッチ23から離れ、インレットスイッチ23がオフ状態になる。インレットスイッチがオフ状態になると、ビル管理人等が、エスカレーター1に設けられた復旧操作部(キースイッチ)を操作することにより、エスカレーター1を自ら復旧させ、エスカレーター1を稼動させることができる。
なお、制御部40は、手摺インレットガード装置10に含まれる。制御部40は、例えば、マイクロコンピュータによって好適に構成される。制御部40は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の記憶部とを備える。CPUは、記憶部に予め記憶されたプログラム等を読み出して実行する機能を有する。RAMは、読み出したプログラムや処理データを一時的に記憶する機能を有する。また、ROMは、制御プロラムや所定の閾値等を予め記憶する機能を有する。制御部40は、マイクロコンピュータによって実行されるソフトウエアによって実現できるが、その一部がハードウエアによって構成されてもよい。
エスカレーター1は、更に発光部としての4つの発光装置24を備える。発光装置24は、出射光がハンドガードブーツ21を照らすようにブーツ収容部20の内面等に取り付けられる。4つの発光装置24は、ブーツ照射部を構成する。次に図3及び図4を用いて、発光装置24のより詳しい構成及び動作について説明する。
図3は、手摺インレットガード装置10のインレットガード装置部15を入込口5の外側から見た時の斜視図である。なお、図3には、分かり易いように手摺2の断面を示している。図3に示すように、発光装置24は、入込口5の外側から見たとき、ブーツ収容部20の左側側面20aに取り付けられる左側発光装置部24aと、右側側面20bに取り付けられる右側発光装置部24bを有する。各発光装置部24a,24bは、基板25a,25bと、基板25a,25bの表側に実装された1以上の発光ダイオードチップ(以下、LEDチップという)30a,30bを含む。各基板25a,25bは、固定手段、例えば締結部材や接着剤によりブーツ収容部20の内面に固定される。また、各LEDチップ30a,30bは、対応する電流ドライバ(図示せず)に電気的に接続される。制御部40が、各電流ドライバに制御信号を出力することにより、各LEDチップ30a,30bに流れる電流が制御され、各LEDチップ30a,30bの点灯のタイミングが制御される。
なお、図3に示す例では、各基板25a,25bが手摺2の高さ方向に延在し、各基板25a,25bに当該高さ方向に間隔をおいて5つのLEDチップ30a,30bが実装されている。しかし、各基板の形状及び設置姿勢や各基板に実装されるLEDチップの数は、これに限らない。左側発光装置部は、ハンドガードブーツの左側側面を照らすことができる構成であれば如何なる構成でもよく、右側発光装置部は、ハンドガードブーツの右側側面を照らすことができる構成であれば如何なる構成でもよい。なお、左側発光装置部24a及び右側発光装置部24bは、図3に示すように、手摺2を垂直に二等分する平面Pに対して面対称に配設されると好ましいが当該平面Pに対して面対称に配設されなくてもよい。
図4は、手摺インレットガード装置10に関する制御ブロック図である。図4に示すように、手摺インレットガード装置10は、4つのインレットスイッチ、すなわち、左上側インレットスイッチ23a、右上側インレットスイッチ23b、左下側インレットスイッチ23c、及び右下側インレットスイッチ23dを含み、各インレットスイッチ23a〜23dは、オン状態であるか否かを表す信号を制御部40に出力する。左上側インレットスイッチ23aは、エスカレーター1を上側降場の外側から見たとき、左側にある入込部7に設置されたインレットスイッチであり、右上側インレットスイッチ23bは、エスカレーター1を上側降場の外側から見たとき、右側にある入込部7に設置されたインレットスイッチである。また、左下側インレットスイッチ23cは、エスカレーター1を下側乗場の外側から見たとき、左側にある入込部7に設置されたインレットスイッチであり、右下側インレットスイッチ23dは、エスカレーター1を下側乗場の外側から見たとき、右側にある入込部7に設置されたインレットスイッチである。
また、制御部40は、インレットスイッチ23a〜23dからの信号を受けて、駆動機用モータ70、左上側左LED用ドライバ51、左上側右LED用ドライバ52、右上側左LED用ドライバ53、右上側右LED用ドライバ54、左下側左LED用ドライバ55、左下側右LED用ドライバ56、右下側左LED用ドライバ57、及び右下側右LED用ドライバ58に制御信号を出力する。左上側左LED用ドライバ51は、エスカレーター1を上側降場の外側から見たとき左側にあるインレットガード装置部15の左側にある左側発光装置部24aに電流を供給するドライバであり、左上側右LED用ドライバ52は、エスカレーター1を上側降場の外側から見たとき左側にあるインレットガード装置部15の右側にある右側発光装置部24bに電流を供給するドライバである。
また、右上側左LED用ドライバ53は、エスカレーター1を上側降場の外側から見たとき右側にあるインレットガード装置部15の左側にある左側発光装置部24aに電流を供給するドライバであり、右上側右LED用ドライバ54は、エスカレーター1を上側降場の外側から見たとき右側にあるインレットガード装置部15の右側にある右側発光装置部24bに電流を供給するドライバである。
また、左下側左LED用ドライバ55は、エスカレーター1を下側乗場の外側から見たとき左側にあるインレットガード装置部15の左側にある左側発光装置部24aに電流を供給するドライバであり、左下側右LED用ドライバ56は、エスカレーター1を下側乗場の外側から見たとき左側にあるインレットガード装置部15の右側にある右側発光装置部24bに電流を供給するドライバである。
また、右下側左LED用ドライバ57は、エスカレーター1を下側乗場の外側から見たとき右側にあるインレットガード装置部15の左側にある左側発光装置部24aに電流を供給するドライバであり、右下側右LED用ドライバ58は、エスカレーター1を下側乗場の外側から見たとき右側にあるインレットガード装置部15の右側にある右側発光装置部24bに電流を供給するドライバである。
係る構成において、発光装置24は次のように制御される。なお、エスカレーター1は、昇りエスカレーターであるので、手摺2が実際に入り込む入込口として機能するのは、上側の2つの入込口5になる。制御部40は、いずれか1つのインレットスイッチがオン状態になると、駆動機用モータ70を停止させ、エスカレーター1を緊急停止させる。
また、エスカレーター1を上側降場の外側から見たとき左側にあるインレットガード装置部(以下、左上インレットガード装置部という)15のハンドガードブーツ21と、手摺2との間にガム等の異物が介在し、ハンドガードブーツ21が当該異物によって奥側に押し込まれたままの状態になったとする。この場合、制御部40は、左上インレットガード装置部に含まれる全てのLEDチップ30a,30bを継続的に点灯させる。
また、制御部40は、エスカレーター1を上側降場の外側から見たとき右側にあるインレットガード装置部(以下、右上インレットガード装置部という)15の左側発光装置部24aに含まれるLEDチップ30aを継続的に点灯させ、右上インレットガード装置部15の右側発光装置部24bに含まれるLEDチップ30bを消灯させる。
また、制御部40は、エスカレーター1を下側乗場の外側から見たとき左側にあるインレットガード装置部(以下、左下インレットガード装置部という)15の右側発光装置部24bに含まれるLEDチップ30bを継続的に点灯させる一方、左下インレットガード装置部15の左側発光装置部24aに含まれるLEDチップ30aを消灯させる。
また、制御部40は、エスカレーター1を下側乗場の外側から見たとき右側にあるインレットガード装置部(以下、右下インレットガード装置部という)15の右側発光装置部24bに含まれるLEDチップ30bを継続的に点灯させる一方、右下インレットガード装置部15の左側発光装置部24aに含まれるLEDチップ30aを消灯させる。
したがって、ビル管理人等は、外側から入込口を介して左上インレットガード装置部15を覗き込んだとき、左上インレットガード装置部15の全てのLEDチップ30a,30bが点灯していることを確認することで、左上インレットガード装置部15のインレットスイッチ23が継続的にオン状態になっていることを確認できる。また、ビル管理人等が、他の3つの入込口を介して他のインレットガード装置部15を覗き込んだとしても、他の3つのインレットガード装置部15において点灯している一方側の発光装置部(左側発光装置部24a又は右側発光装置部24b)を確認することによって、左上インレットガード装置部15でインレットスイッチ23が継続的にオン状態になっていることを確認できる。ここで、エスカレーター1は、昇りエスカレーターであって、下側の2つのインレットガード装置部15で異物のかみ込みが生じることがないことから、ビル管理人等は、下側のインレットガード装置部15を覗き込んでも、左上インレットガード装置の不具合を特定できる。
次に、左上インレットガード装置部15及び右上インレットガード装置部15の両方で、ハンドガードブーツ21と、手摺2との間にガム等の異物が介在し、ハンドガードブーツが当該異物によって奥側に押し込まれたままの状態になったとする。この場合、制御部40は、4つのインレットガード装置部15に含まれる全てのLEDチップ30a,30bを点灯させる。この場合、上側の2つのインレットガード装置部15は、全てのLEDチップ30a,30bが点灯することにより、自身のインレットスイッチ23が継続的にオン状態になっていることを報知する。また、下側の2つのインレットガード装置部15は、インレットスイッチ23が継続的にオン状態になっている上側のインレットガード装置部15の位置を報知する。その結果、全てのLEDチップ30a,30bが点灯制御される。
次に、左上インレットガード装置部15のインレットスイッチ23がオン状態になった後、オフ状態となり、エスカレーター1が緊急停止状態になっているものの、復旧操作部(キースイッチ)で復旧可能な状態であるとする。この場合、制御部40は、エスカレーター1の再起動操作が実行されるまで、左上インレットガード装置部15の全てのLEDチップ30a,30bを一定周期で点滅するように制御し、右上インレットガード装置部15の左側発光装置部24aに含まれるLEDチップ30aを一定周期で点滅するように制御する。また、制御部40は、エスカレーター1の再起動操作が実行されるまで、左下及び右下インレットガード装置部15の右側発光装置部24bに含まれるLEDチップ30bを一定周期で点滅するように制御する。そして、制御部40は、その他のLEDチップ30a,30bを消灯制御する。このようにして、ビル管理人等が、視覚により左上インレットガード装置部15のインレットスイッチ23がオン状態になった後、オフ状態となったことを容易に把握できるようにする。
次に、左上及び右上インレットガード装置部15の両方のインレットスイッチ23がオン状態になった後、オフ状態となり、エスカレーター1が緊急停止状態になっているものの、復旧操作部(キースイッチ)で復旧可能な状態であるとする。この場合、制御部40は、エスカレーター1の再起動操作が実行されるまで、全てのLEDチップ30a,30bを一定周期で点滅するように制御する。このようにして、ビル管理人等が、視覚により左上及び右上インレットガード装置部15のインレットスイッチ23がオン状態になった後、オフ状態となったことを容易に把握できるようにする。
更には、左上インレットガード装置部15のハンドガードブーツ21と、手摺2との間にガム等の異物が介在し、ハンドガードブーツ21が当該異物によって奥側に押し込まれたままの状態になったとする。また、右上インレットガード装置部15のインレットスイッチ23がオン状態になった後、オフ状態となったとする。この場合、制御部40は、左上インレットガード装置部15の全てのLEDチップ30a,30bを継続的に点灯制御し、エスカレーター1の再起動操作が実行されるまで、右上インレットガード装置部15の全てのLEDチップ30a,30bを一定周期で点滅するように制御する。更には、左下及び右上インレットガード装置部15の両方において、エスカレーター1の再起動操作が実行されるまで、右側発光装置部24bに含まれるLEDチップ30bを一定周期で点滅するように制御し、左側発光装置部24aに含まれるLEDチップ30aを継続的に点灯制御する。このようにして、ビル管理人等が、視覚により左上インレットガード装置部15のインレットスイッチ23が継続的にオン状態になっていることを容易に把握でき、更には、右上インレットガード装置部15のインレットスイッチ23がオン状態になった後に、オフ状態になったことも容易に把握できるようにしている。
上記実施形態によれば、1以上のインレットスイッチ23のオン状態が継続されると、発光部としての4つの発光装置24がその1以上のインレットスイッチ23のオン状態が継続されていることを表す点灯を行う。したがって、ビル管理人等が4つの発光装置24を確認することにより、押し込まれた状態のままになっているハンドガードブーツ21を認識できる。よってビル管理人等が、適切な処置を取り易くなり、例えば、保守作業員等に連絡せずに自らガム等の異物を除去し易くなる。その結果、エスカレーター1をより迅速に復旧させ易くなる。
また、ビル管理人等が4つの発光装置24を確認することにより、1以上のインレットスイッチ23が、オン状態になった後にオフ状態になったことを容易に把握でき、その1以上のインレットスイッチ23に対応するインレットガード装置部15が作動してエスカレーター1が緊急停止したことと、更には、オン状態が継続されているインレットスイッチ23がない場合、再起動操作(復旧操作)によりエスカレーター1を再駆動できることを理解できる。よって、ビル管理人等が、例えば、一時的にオン状態になったインレットスイッチ23に対応するインレットガード装置部15の状況を確認した後、保守作業員の手を借りずにエスカレーター1を迅速に復旧させることができる。
また、発光装置24が、ハンドガードブーツ21の周辺に配置されるブーツ照射部を含む。したがって、ブーツ照射部の光り方によりインレットスイッチ23の動作状況を確認しつつ、ハンドガードブーツ21の状態の確認作業も実行できる。
また、ビル管理人等がいずれの入込部7を視認しても、どの入込部7に設置されたインレットスイッチ23のオン状態が継続されているかを容易に把握でき、どの入込部7に設置されたインレットスイッチ23がオン状態になった後にオフ状態になったかも容易に把握できる。
更には、本エスカレーター1によれば、保守作業員でないビル管理人等でも手摺インレットガード装置10の動作の継続を容易に把握でき、復旧がし易くなる。
尚、本発明は、上記実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲において種々の改良や変更が可能である。なお、以下で説明する図5、図6及び図7に示す変形例においては、上記実施形態と同一の構成には、同一の参照番号を付して説明を省略する。
例えば、上記実施形態では、1以上のインレットスイッチ23のオン状態が継続されている場合、当該1以上のインレットスイッチ23の左側及び右側発光装置部24a,24bの全てのLEDチップ30a,30bを点灯させるようにした。また、1以上のインレットスイッチ23がオン状態となってからオフ状態となった場合、当該1以上のインレットスイッチ23の左側及び右側発光装置部24a,24bの全てのLEDチップ30a,30bを一定周期で点滅するように制御した。しかし、図5、すなわち、手摺インレットガード装置110のインレットガード装置部115の正面図に示すように、各インレットガード装置部115が、ブーツ収容部20の底面に下側発光装置部124cを備え、下側発光装置部124cが、基板125cと、基板125cの表側に実装された1以上のLEDチップ130cを含んでもよい。そして、1以上のインレットスイッチ23のオン状態が継続されている場合、当該1以上のインレットスイッチ23の左側、右側及び下側発光装置部24a,24b,124cの全てのLEDチップ30a,30b,130cを点灯させるようにしてもよい。また、1以上のインレットスイッチ23がオン状態となってからオフ状態となった場合、エスカレーター1の再起動操作が実行されるまで、当該1以上のインレットスイッチ23の左側、右側及び下側発光装置部24a,24b,124cの全てのLEDチップ30a,30b,130cを一定周期で点滅するように制御してもよい。このようにして、ビル管理人等が、オン状態が継続されているインレットスイッチや、オン状態となってからオフ状態となったインレットスイッチを確認し易いようにしてもよい。
また、図6、すなわち、他の変形例の手摺インレットガード装置210におけるインレットガード装置部215の正面図に示すように、各インレットガード装置部215が、左側発光装置部240aと、右側発光装置部240bを含んでもよい。そして、左側発光装置部240aの基板250aが、手摺2の高さ方向に延在し、基板250aの表側の上側にLEDチップ230aが実装され、基板250aの表側の下側にLEDチップ260aが実装されてもよい。また、右側発光装置部240bの基板250bが、手摺2の高さ方向に延在し、基板250bの表側の上側にLEDチップ230bが実装され、基板250bの表側の下側にLEDチップ260bが実装されてもよい。そして、各LEDチップ230a,260a,230b,260bに4つのインレットスイッチの動作状態を表示させてもよい。
詳しくは、昇りエスカレーターの下側にある2つのインレットガード装置部215では、乗場の外方から見て左上側のLEDチップ230aに、乗場の外方から見て左上側のインレットスイッチの動作状況を表示させてもよく、乗場の外方から見て左下側のLEDチップ260aに、乗場の外方から見て左下側のインレットスイッチの動作状況を表示させてもよい。また、昇りエスカレーターの下側にある2つのインレットガード装置部215では、乗場の外方から見て右上側のLEDチップ230bに、乗場の外方から見て右上側のインレットスイッチの動作状況を表示させてもよく、乗場の外方から見て右下側のLEDチップ260bに、乗場の外方から見て右下側のインレットスイッチの動作状況を表示させてもよい。
また、昇りエスカレーターの上側にある2つのインレットガード装置部215では、降場の外方から見て左上側のLEDチップ230aに、降場の外方から見て左上側のインレットスイッチの動作状況を表示させてもよく、降場の外方から見て左下側のLEDチップ260aに、降場の外方から見て左下側のインレットスイッチの動作状況を表示させてもよい。また、昇りエスカレーターの上側にある2つのインレットガード装置部215では、降場の外方から見て右上側のLEDチップ230bに、降場の外方から見て右上側のインレットスイッチの動作状況を表示させてもよく、降場の外方から見て右下側のLEDチップ260bに、降場の外方から見て右下側のインレットスイッチの動作状況を表示させてもよい。
また、各LEDチップにおいて、対応するインレットスイッチのオン状態が継続されている場合には、そのLEDチップに継続的に光を発光させてもよく、対応するインレットスイッチがオン状態になってからオフ状態になった場合には、対応するLEDチップを一定周期で点滅制御させてもよい。このようにして、ビル管理人等がいずれのインレットガード装置部215を視認しても、全てのインレットスイッチの動作状況を一度に把握できるようにしてもよい。
また、図7、すなわち、更なる変形例の手摺インレットガード装置310におけるインレットガード装置部315の正面図に示すように、各インレットガード装置部315が、ブーツ収容部20の内側底面に一つのみの発光装置部340を備えてよく、各発光装置部340が、互いに異なる4つの第1乃至第4LEDチップ330a〜330dを含んでもよい。そして、第1色、第2色、第3色、及び第4色が互いに異なる色であるとき、例えば、第1LEDチップ330aが、ハンドガードブーツ21に向けて第1色の可視光を出射し、第2LEDチップ330bが、ハンドガードブーツ21に向けて第2色の可視光を出射し、第3LEDチップ330cが、ハンドガードブーツ21に向けて第3色の可視光を出射し、第4LEDチップ330dが、ハンドガードブーツ21に向けて第4色の可視光を出射してもよい。
また、エスカレーターを下側の乗場外方から見たとき、例えば、第1LEDチップ330aに、左上側に配置されたインレットスイッチの動作状況を表示させ、第2LEDチップ330bに、左下側に配置されたインレットスイッチの動作状況を表示させ、第3LEDチップ330cに、右上側に配置されたインレットスイッチの動作状況を表示させ、第4LEDチップ330dに、右下側に配置されたインレットスイッチの動作状況を表示させてもよい。このようにして、ビル管理人等が、いずれのインレットガード装置部315を視認しても、全てのインレットスイッチの動作状況を一度に把握できるようにしてもよい。なお、この場合においても、各LEDチップ330a〜330dが、対応するインレットスイッチがオン状態を継続しているとき、光を継続的に出射し、対応するインレットスイッチがオン状態になった後にオフ状態になったとき、光を一定周期で間欠的に発光するようにしてもよい。
又は、上記で説明した実施形態及び変形例との比較において、光を継続的に出射する場合と、光を一定周期で間欠的に発光させる場合とを逆にしてもよく、インレットスイッチが継続しているとき、対応するLEDチップが、一定周期で点滅してもよく、インレットスイッチがオン状態になった後にオフ状態になった場合に、対応するLEDチップが、エスカレーターの再起動操作が実行されるまで、継続的に光を出射する構成でもよい。
又は、インレットスイッチがオフ状態のとき対応するLEDチップが光を継続的に出射している一方、インレットスイッチがオン状態のとき対応するLEDチップが消灯する構成でもよい。なお、インレットスイッチが動作した場合に、対応するLEDチップを光らせる場合、その光の色は赤色が好ましい。また、インレットスイッチが動作しなかった場合に、対応するLEDチップを光らせる場合、その光の色は青色が好ましい。
又は、1以上のインレットスイッチがオン状態になると、全てのLEDチップが継続的に点灯し、ビル管理人等が、各ハンドガードブーツを押圧すると、インレットスイッチがオフ状態になっているインレットガード装置部では、その装置部が有するLEDチップが消灯する一方、インレットスイッチがオン状態になっているインレットガード装置部では、その装置部が有するLEDチップが点灯を持続する構成でもよい。
以上、これら多数の例で説明したように、ハンドガードブーツは、透光性を有する材料で構成され、発光部は、各ハンドガードブーツに光を照射するブーツ照射部を含むと好ましい。また、ハンドガードブーツ、インレットスイッチ、及びブーツ照射部は、乗客コンベアにおいて手摺が入り込む可能性がある4つの入込部の夫々に設けられると好ましい。また、1以上のインレットスイッチのオン状態が継続される一方、他の1以上のインレットスイッチが継続的にオフ状態である場合、制御部は、各インレットスイッチに対応するブーツ照射部の夫々に、オン状態になっている1以上のインレットスイッチが設置されている1以上の入込部を特定可能な光らせ方をさせると好ましい。
なお、全てでない1以上の入込部を視認することで、インレットスイッチが継続的にオン状態になっているインレットガード装置部を認識できるようにしてもよく、視認されてもオン状態になっているインレットガード装置部を認識できない手摺インレットガード装置が存在してもよい。
また、ハンドガードブーツは、透光性を有する材料で構成され、発光部は、各ハンドガードブーツに光を照射するブーツ照射部を含むと好ましい。また、ハンドガードブーツ、インレットスイッチ、及びブーツ照射部は、乗客コンベアにおいて手摺が入り込む可能性がある4つの入込部の夫々に設けられると好ましい。また、1以上のインレットスイッチがオン状態になった後にオフ状態になった一方、他の1以上のインレットスイッチが継続的にオフ状態である場合、制御部は、各インレットスイッチに対応するブーツ照射部の夫々に、オン状態になった後にオフ状態になった1以上のインレットスイッチが設置されている1以上の入込部を特定可能な光らせ方をさせると好ましい。
なお、発光部が、LEDチップを含む場合について説明したが、発光部は、電球や半導体レーザ素子を含んでもよい。また、図2に示すように、ハンドガードブーツ21が、押し込まれていない正常状態で、先端面がスカートガード4の開口に面一に配設される場合について説明した。しかし、ハンドガードブーツは、押し込まれていない正常状態で、スカートガードに設けられた開口から外側に突出する部分を有してもよい。
また、発光部が、透光性を有するハンドガードブーツに光を照射する場合について説明したが、発光部は、インレットガード装置部に設けられない光出射部のみで構成されてもよく、インレットガード装置部に設けられない光出射部を含んでもよい。
例えば、発光部は、ブーツ照射部に加えて、図7に示す構成と同一の構成の第1〜第4LEDチップを、インジケータ周辺や乗客コンベアの再起動を行うキースイッチ周辺に設けてもよい。又は、発光部は、図7に示す構成と同一の構成の第1〜第4LEDチップのみからなり、当該第1〜第4LEDチップを、インジケータ周辺や乗客コンベアの再起動を行うキースイッチ周辺に配置してもよい。係る構成によれば、ビル管理人等が、姿勢をかがめて入込部の内部を確認する必要がない。よって、ビル管理人等がより楽な姿勢で、各インレットスイッチの動作状況を確認できる。なお、この場合、4つのハンドガードブーツを透光性の材料で構成しなくてもよいことは言うまでもない。