JP2018184095A - 異常判定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】摩耗警告音を発生させることなくブレーキライニングが摩耗した異常状態を判定する技術を提供する。【解決手段】S110では、各タイヤのブレーキ温度、車速、ブレーキ信号のオンオフおよび制動時間を取得する。S120では、タイヤ毎に、単位時間当たりのブレーキ温度の変化ΔTnを算出する。S130では、ブレーキ制動中であるか否かを判断する。ブレーキ制動中であれば、S140にて、車速および制動時間に基づき、制御テーブルを用いて変化上限値THを設定する。S150では、タイヤ毎に、ΔTn>THであるか否かを判断する。いずれか一つのタイヤでもΔTn>THであれば、ブレーキライニング53が許容量を超えて摩耗した異常状態であるとして、S160に移行する。S160では、異常状態が検出されたことを、警告装置4および表示デバイス34を介して報知する。【選択図】図5
Description
本開示は、ドラムブレーキにおいてライニングの摩耗を検出する技術に関する。
特許文献1には、トラック、バス、トレーラ等の大型車両で使用されるドラムブレーキにおいて、ブレーキライニングの摩耗をドライバーに通知する技術がとして、ブレーキシューにおけるブレーキライニングの取り付け面に凸部を形成することが開示されている。つまり、ブレーキライニングが許容量を超えて摩耗すると、凸部がブレーキドラムに当接して摩耗警告音が発生するため、この摩耗警告音によって、ブレーキライニングの交換時期をドライバーに通知することができる。
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、トレーラのような大型車両については、ドライバーとブレーキの距離が離れているため、摩耗警告音が発生していても、ドライバーが気付かない場合があるという課題が見出された。また、発明者は、凸部をブレーキドラムに当接させることは、ブレーキドラムの損傷にも繋がるという課題も見出した。
本開示は、摩耗警告音を発生させることなくブレーキライニングが摩耗した異常状態を判定する技術を提供することにある。
本開示の異常判定装置は、温度検出部(2)と、判定部(33)と、報知部(4,34)とを備える。
温度検出部は、車軸と連動するブレーキドラム(51)にブレーキライニング(53)を押し付けることで制動力を生じさせるドラムブレーキ(5)の温度を検出する。判定部は、ドラムブレーキを作動させたときに温度検出部にて検出される温度であるブレーキ温度の単位時間当たりの変化が、予め設定された変化上限値を超えているか否かを判定する。報知部は、判定部にてブレーキ温度の単位時間当たりの変化が変化上限値を超えていると判断された場合に、異常の発生を報知する。なお、変化上限値は、ブレーキライニングの摩耗が予め設定された許容量以内であるときに、温度検出部にて検出され得るブレーキ温度の単位時間当たりの変化の上限値である。
温度検出部は、車軸と連動するブレーキドラム(51)にブレーキライニング(53)を押し付けることで制動力を生じさせるドラムブレーキ(5)の温度を検出する。判定部は、ドラムブレーキを作動させたときに温度検出部にて検出される温度であるブレーキ温度の単位時間当たりの変化が、予め設定された変化上限値を超えているか否かを判定する。報知部は、判定部にてブレーキ温度の単位時間当たりの変化が変化上限値を超えていると判断された場合に、異常の発生を報知する。なお、変化上限値は、ブレーキライニングの摩耗が予め設定された許容量以内であるときに、温度検出部にて検出され得るブレーキ温度の単位時間当たりの変化の上限値である。
このような構成によれば、ブレーキドラムから摩耗警告音を発生させることなく、即ち、ドラムブレーキを損傷させることなく、ブレーキライニングが摩耗した異常状態をドライバーに認識させることができる。また、ブレーキライニングの状態を、ブレーキライニングを直接目視することで確認する必要がないため、長距離運転中や長い下り坂を走行中等にブレーキライニングの摩耗が生じた場合でも、リアルタイムに異常状態を検出し、ドライバーに警告することができる。これにより、今までドライバーが知ることが困難であったライニング交換時期を、ドライバーに知らせることができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.全体構成]
異常判定装置1は、トラック、バス等の自動車や、自動車に牽引されるトレーラ等の被牽引車両に搭載することができる。異常判定装置1は、車両が有する各車軸の両端に設けられたドラムブレーキの異常を判定する。ここでは、ドラムブレーキの異常として、ライニングが許容量を超えて摩耗した異常状態であるか否かを少なくとも判定する。以下、異常判定装置1をトレーラに適用した例について説明する。
[1.全体構成]
異常判定装置1は、トラック、バス等の自動車や、自動車に牽引されるトレーラ等の被牽引車両に搭載することができる。異常判定装置1は、車両が有する各車軸の両端に設けられたドラムブレーキの異常を判定する。ここでは、ドラムブレーキの異常として、ライニングが許容量を超えて摩耗した異常状態であるか否かを少なくとも判定する。以下、異常判定装置1をトレーラに適用した例について説明する。
図1に示すように、トレーラ10は、トラクタヘッド11の後方に連結して牽引されるものである。トレーラ10は、両端にタイヤが取り付けられた3本の車軸を有する。また、各車軸の両端には、それぞれドラムブレーキ5が設けられている。
[1−1.ドラムブレーキ]
ドラムブレーキ5は、図2に示すように、ブレーキドラム51、ブレーキシュー52、ブレーキライニング53、Sカム54、リターンスプリング55を備える。
ドラムブレーキ5は、図2に示すように、ブレーキドラム51、ブレーキシュー52、ブレーキライニング53、Sカム54、リターンスプリング55を備える。
ブレーキドラム51は、底面が除去された円筒状の部材である。ドラムは、車軸に連結されタイヤと共に回転するように構成されている。
ブレーキシュー52は、円弧状に形成された部位を有する部材である。ブレーキシュー52は、一つのドラムブレーキ5に二つ設けられる。一対のブレーキシュー52は、円弧状の部位が、ドラムの内周壁と一定の隙間をあけて対向する位置に配置され、それぞれの一端が、アンカピンによって回動自在に軸支されている。以下では、ブレーキシュー52において、アンカピンによって軸支されている端部とは反対側の端部を開放端という。
ブレーキシュー52は、円弧状に形成された部位を有する部材である。ブレーキシュー52は、一つのドラムブレーキ5に二つ設けられる。一対のブレーキシュー52は、円弧状の部位が、ドラムの内周壁と一定の隙間をあけて対向する位置に配置され、それぞれの一端が、アンカピンによって回動自在に軸支されている。以下では、ブレーキシュー52において、アンカピンによって軸支されている端部とは反対側の端部を開放端という。
ブレーキライニング53は、ブレーキシュー52の円弧状に形成された部位、即ち、ブレーキシュー52のブレーキドラム51との対向面に取り付けられる。ブレーキライニング53は、ブレーキシュー52によって、ブレーキドラム51の内周壁に押し付けられることによって制動力を発生させる。ブレーキライニング53は、各ブレーキシュー52に対して2枚ずつ取り付けられる。ここでは、同じブレーキシュー52に取り付けられる二つのブレーキライニング53は、両者の間にブレーキシュー52が露出する部位(以下、露出部位521)が形成されるように、数mm〜十数mm程度離して配置される。
Sカム54は、一対のブレーキシュー52の開放端にそれぞれ接触する回動自在に取り付けられたS字状の部材である。そして、ブレーキペダルが踏み込まれると、アクチュエータ541が、一対のブレーキシュー52の開放端間を広げる方向、即ち、ブレーキライニング53をブレーキドラム51に押し付ける方向に、Sカム54を回動させる。その結果、ブレーキライニング53とブレーキドラム51との間で発生する摩擦力によって制動が行われる。
リターンスプリング55は、一対のブレーキシュー52の開放端の間に接続される。そして、ブレーキペダルの踏み込みが解除されると、アクチュエータ541が、一対のブレーキシュー52の開放端の間を狭める方向に、Sカム54を回動させる。その結果、リターンスプリング55の付勢力により、ブレーキライニング53は、ブレーキドラム51とは隙間をおいた位置に保持されることで制動が解除される。ここではSカム54を用いた例を示したが、Sカム54、トレーラで採用されることが多く、トラックでは、Sカム54の代わりにウエッチが採用されることが多い。
[1−2.異常判定装置]
図1に戻り、トレーラ10は、複数の温度検出部2と、判定部3と、警告装置4と、車載機器群6とを備え、これらが、異常判定装置1を構成する。
図1に戻り、トレーラ10は、複数の温度検出部2と、判定部3と、警告装置4と、車載機器群6とを備え、これらが、異常判定装置1を構成する。
温度検出部2は、トレーラ10が有する複数のドラムブレーキ5のそれぞれに設けられている。温度検出部2は、図3に示すように、ブレーキドラム51とブレーキシュー52との間に配置される。ここでは、温度検出部2は、ブレーキシュー52の露出部位521に取り付けられ、ブレーキシュー52の温度を検出することによって、ドラムブレーキ5の温度を検出する。温度検出部2は、一つのドラムブレーキ5が有する一対のブレーキシュー52のうちの一方に取り付けられる。但し、一対のブレーキシュー52の両方に取り付けられていてもよい。温度検出部2は、周囲の温度によって抵抗値が変化する熱電対を含む周知の温度センサである。
温度検出部2は、その厚さがブレーキライニング53より薄く形成されている。つまり、ブレーキライニング53が摩耗していない状態では、ブレーキドラム51と接することがないが、摩耗によりブレーキライニング53の厚さが温度検出部2の厚さと同程度以下になると、ブレーキドラム51と接触して温度検出部2は破壊されてしまう可能性がある。温度検出部2が破壊されることがないブレーキライニング53の摩耗量の上限値を、以下では摩耗の許容量という。
図1に戻り、警告装置4は、トレーラ10の前端、即ち、トラクタヘッド11との境界付近で、トラクタヘッド11に乗車中のドライバーがサイドミラーを介して視認することが可能な位置に設置されている。
車載機器群6は、車両の挙動を表す信号(以下、挙動信号)を検出または伝送する機器である。車載機器群6が提供する挙動信号には、ブレーキ信号および車速が少なくとも含まれている。車速は、トラクタヘッド11のタイヤに設けられた車速センサから得られる情報を用いて求める以外に、車両に搭載されたGPS受信機や加速度センサから得られる情報を用いて求めるようにしてもよい。GPSは、グローバルポジショニングシステムの略語である。
判定部3は、トレーラ10下部の作業し易い場所に設置された制御ボックス内に設置される。判定部3は、図4に示すように、複数のAD変換部31、情報取得部32、演算部 33、表示デバイス34を備える。
複数のAD変換部31は、複数の温度検出部2のそれぞれに対応づけて設けられている。AD変換部31は、対応づけられた温度検出部2からの検出信号をデジタルデータに変換して演算部33に供給する。
情報取得部32は、車載機器群6からブレーキ信号や車速を取得して演算部33に供給する。
表示デバイス34は、液晶パネルを含み、各タイヤの異常を判定した結果を、その異常が発生した部位と共に表示するように構成されている。
表示デバイス34は、液晶パネルを含み、各タイヤの異常を判定した結果を、その異常が発生した部位と共に表示するように構成されている。
演算部33は、CPU331と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリ332)と、を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。演算部33の各種機能は、CPU331が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、メモリ332が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。なお、演算部33を構成するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でもよい。
演算部33は、CPU331がプログラムを実行することにより、複数のAD変換部31および情報取得部32から得られる情報に従ってブレーキの異常を判定し、判定結果を警告装置4や表示デバイス34を介して報知する異常判定処理を少なくとも実行する。演算部33の機能を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の要素について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。例えば、上記機能がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は多数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現してもよい。
[2.処理]
次に、演算部33が実行する異常判定処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。本処理は、予め設定された間隔C(例えば、100ms)で周期的に実行される。本処理が実行される周期を処理サイクルという。
次に、演算部33が実行する異常判定処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。本処理は、予め設定された間隔C(例えば、100ms)で周期的に実行される。本処理が実行される周期を処理サイクルという。
本処理が起動すると、演算部33は、S110にて、複数のAD変換部31および情報取得部32を介して各種情報を取得する。取得する情報には、各タイヤのブレーキ温度、車速、ブレーキ信号のオンオフおよびブレーキ信号がオンである場合はその継続時間(以下、制動時間)が含まれる。
S120では、タイヤ毎に、ブレーキ温度の変化ΔTnを算出する。具体的には、今回の処理サイクルで取得したブレーキ温度をTn、前回の処理サイクルで取得したブレーキ温度をTn−1として、ブレーキ温度の変化ΔTnを(1)式によって求める。nは、処理サイクルを識別するパラメータである。
ΔTn=(Tn−Tn−1) (1)
つまり、ΔTnは、処理サイクルの間隔Cを単位時間として、単位時間当たりのブレーキ温度の変化、即ち、ブレーキ温度の変化率、あるいはブレーキ温度の変化を表すグラフの傾きを表している。なお、ブレーキライニング53とブレーキドラム51との摩擦で生じた摩擦熱は、ブレーキライニング53が薄いほど、ブレーキシュー52、ひいては温度検出部2に伝わり易くなる。従って、ブレーキ温度の変化ΔTnは、ブレーキライニング53の摩耗が進行するに従って大きな値となる。
つまり、ΔTnは、処理サイクルの間隔Cを単位時間として、単位時間当たりのブレーキ温度の変化、即ち、ブレーキ温度の変化率、あるいはブレーキ温度の変化を表すグラフの傾きを表している。なお、ブレーキライニング53とブレーキドラム51との摩擦で生じた摩擦熱は、ブレーキライニング53が薄いほど、ブレーキシュー52、ひいては温度検出部2に伝わり易くなる。従って、ブレーキ温度の変化ΔTnは、ブレーキライニング53の摩耗が進行するに従って大きな値となる。
S130では、ブレーキ制動中であるか否かを判断する。ブレーキ制動中であるか否かは、S110にて取得したブレーキ信号に従って判断する。ブレーキ信号がオンであればブレーキ制動中であると判断してS140に移行する。ブレーキ信号がオフであればブレーキ制動中ではないと判断してS150に移行する。
S140では、変化上限値THを設定する。変化上限値THは、正常であるとみなすことができるブレーキ温度の変化の上限値である。変化上限値THは、S110にて取得した車速および制動時間に基づき、メモリ332に記憶されている制御テーブルを用いて設定する。制御テーブルは、図6に示すように、制動開始時の車速と制動時間の組み合わせで定義される制動パターン毎に、変化上限値THを対応付けたものである。制動パターンは、ブレーキライニング53とブレーキドラム51との間に生じる摩擦の程度を定量的に示している。変化上限値THは、摩擦の程度が大きいほど大きな値となるように設定される。摩擦の程度は、車速が高いほど、また、制動時間が長いほど大きくなる。制御テーブルは、ブレーキライニング53が新品である状態の時、あるいはブレーキライニング53が許容量まで摩耗した状態の時のブレーキ温度の変化ΔTの実測値等に基づいて、予め設定されたものを用いる。
S150では、タイヤ毎に、S120で求めたブレーキ温度の変化ΔTnが、S140で設定された変化上限値THより大きいか否かを判断する。いずれか一つのタイヤでもΔTn>THであると判定された場合、ブレーキライニング53が許容量を超えて摩耗した異常状態であるとして、S160に移行する。すべてのタイヤがΔTn≦THであると反転された場合、ブレーキライニング53の摩耗は許容範囲内にある正常状態であるとして、本処理を終了する。
S160では、異常状態が検出されたことを、警告装置4および表示デバイス34を介して報知する報知処理を行って、本処理を終了する。具体的には、警告装置4を作動させると共に、表示デバイス34に、異常が検出された部位や異常の内容について表示する。これら報知処理により設定された警告装置4や表示デバイス34の表示状態は、判定部3に設けられた図示しないリセットスイッチが操作されるまで保持される。
[3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(3a)異常判定装置1では、ブレーキ制動による単位時間当たりのブレーキ温度の変化ΔTを検出し、変化上限値THと比較して、著しく温度上昇が早くなった場合に、ブレーキライニング53の摩耗が許容量を超えた異常状態であると判定している。また、異常状態であると判定した場合、警告装置4による報知を行うと共に、表示デバイス34に異常の発生位置等を表示する。
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(3a)異常判定装置1では、ブレーキ制動による単位時間当たりのブレーキ温度の変化ΔTを検出し、変化上限値THと比較して、著しく温度上昇が早くなった場合に、ブレーキライニング53の摩耗が許容量を超えた異常状態であると判定している。また、異常状態であると判定した場合、警告装置4による報知を行うと共に、表示デバイス34に異常の発生位置等を表示する。
従って、異常判定装置1によれば、ブレーキドラム51から摩耗警告音を発生させることなく、即ち、ドラムブレーキ5を損傷させることなく、ブレーキライニング53が摩耗した異常状態をドライバーに認識させることができる。
(3b)異常判定装置1では、ブレーキライニング53の状態を、ブレーキライニング53を目視することで直接確認する必要がなく、しかも、警告装置4は、サイドミラーを介して視認できる位置に配置されている。このため、長距離運転中や長い下り坂を走行中等にブレーキライニングの摩耗が生じた場合でも、リアルタイムに異常状態を検出し、ドライバーに警告することができる。これにより、今までドライバーが知ることが困難であったライニング交換時期を、ドライバーに知らせることができる。
(3c)異常判定装置1では、警告装置4だけでなく、異常状態の内容に関する情報を表示デバイス34に表示させている。従って、表示デバイス34を確認することで、異常状態の詳細を容易に把握できるため、メンテナンス性を向上させることができる。例えば、大型車両は軸数(ひいてはタイヤ数)が多くブレーキ数も多いが、表示デバイス34を確認することで、どのブレーキが故障しているかを、速やかに特定することができる。
(3d)異常判定装置1では、挙動情報から特定される制動パターンに従って変化上限値THを可変設定するため、車両の挙動に関わらず異常状態を精度よく検出することができる。
(3e)異常判定装置1では、また、表示デバイスには、異常の検出部位や異常の内容が表示されるため、整備が必要な箇所や整備の内容を簡単に特定することができ、メンテナンス性を向上させることができる。
[4.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(3a)上記実施形態では、温度検出部2がブレーキシュー52の露出部位521に取り付けられているが、これに限定されるものではない。例えば、温度検出部2は、ブレーキライニング53に埋め込まれていてもよい。また、温度検出部2は、ブレーキドラム51側に設けられていてもよい。但し、この場合、ブレーキ温度を無線にて送受信する必要があり、例えば、既存のTPMS装置を用いてもよい。TPMSは、タイヤ空気圧監視システム、即ち、Tire Pressure Monitoring Systemの略語である。
(3b)上記実施形態では、温度検出部2がドラムブレーキ5の一部と接触するように配置され、摩擦によって発熱するドラムブレーキ5そのものの温度を検出しているが、これに限定されるものではない。例えば、発熱するドラムブレーキ5の影響を受けて温度変化が検出される部位の温度、即ち、ドラムブレーキ5の周辺温度を検出するようにしてもよい。
(3c)上記実施形態では、温度検出部2として熱電対を含む温度センサを用い、処理サイクルでのブレーキ温度の温度差からΔTnを求めているが、これに限定されるものではない。例えば、温度検出部2として、作動温度の異なる一対のサーモスタットを用い、これら一対のサーモスタットの作動温度、および作動タイミングの差からΔTnを求めてもよい。
(3d)上記実施形態では、変化上限値THの設定に用いる制御テーブルとして、予め設定されたものを用いているが、これに限定されるものではない。例えば、ブレーキライニング53の取り付け後又は取り替え後に、予め設定された一定期間の間に計測されるブレーキ温度に基づいて、制御テーブルを制動パターン毎に設定更新するように構成してもよい。
(3e)上記実施形態では、判定部3は、温度検出部2が検出するブレーキ温度に基づいて、ブレーキライニング53の異常状態を検出しているが、これに限定されるものではない。ブレーキライニング53の異常状態に加えて、例えば、ブレーキの引き摺り等を検出するように構成してもよい。つまり、ブレーキの引き摺り等を検出する既存の装置と、温度検出部2を共用してもよい。
(3f)上記実施形態では、異常の報知を、警告装置4や表示デバイス34を用いて行っているが、これに限定されるものではない。例えば、スピーカ等を用いて聴覚的に、異常の報知を行うように構成してもよい。また、スマートフォン等を用いて、警告や修理等に必要な情報を通知するように構成してもよい。
(3g)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
(3h)上述した異常判定装置1の他、当該異常判定装置1を構成要素とするシステム、当該異常判定装置1としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、ブレーキライニングの摩耗判定方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1…異常判定装置、2…温度検出部、3…判定部、4…警告装置、5…ドラムブレーキ、6…車載機器群、10…トレーラ、11…トラクタヘッド、31…AD変換部、32…情報取得部、33…演算部、34…表示デバイス、51…ブレーキドラム、52…ブレーキシュー、53…ブレーキライニング、54…Sカム、55…リターンスプリング、331…CPU、332…メモリ、521…露出部位、541…アクチュエータ。
Claims (5)
- 車軸と連動するブレーキドラム(51)にブレーキライニング(53)を押し付けることで制動力を生じさせるドラムブレーキ(5)の温度を検出するように構成された温度検出部(2)と、
前記ドラムブレーキを作動させたときに前記温度検出部にて検出される温度であるブレーキ温度の単位時間当たりの変化が、予め設定された変化上限値を超えているか否かを判定するように構成された判定部(33)と、
前記判定部にて前記ブレーキ温度の単位時間当たりの変化が前記変化上限値を超えていると判断された場合に、異常の発生を報知するように構成された報知部(4,34)と、
を備え、
前記変化上限値は、前記ブレーキライニングの摩耗が予め設定された許容量以内であるときに、前記温度検出部にて検出され得る前記ブレーキ温度の単位時間当たりの変化の上限値である、
異常判定装置。 - 請求項1に記載の異常判定装置であって、
車速または制動時間のすくなくとも一方を含む挙動情報を取得する情報取得部(32)を更に備え、
前記変化上限値は、前記挙動情報を用いて定義される制動パターン毎に設定されるように構成されている、異常判定装置。 - 請求項1または請求項2に記載の異常判定装置であって、
前記変化上限値は、前記ブレーキライニングの取り付け後又は取り替え後に、予め設定された一定期間の間、前記ブレーキ温度を計測することで設定されるように構成されている、摩耗検出装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の異常判定装置であって、
前記温度検出部は、前記ブレーキ温度からブレーキの引き摺りを検出する装置と共用するように構成されている、異常判定装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の異常判定装置であって、
前記温度検出部は、前記ブレーキライニングが取り付けられるブレーキシュー(52)と前記ブレーキドラムの間に配置されている、異常判定装置。
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