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JP2018182880A - 電力変換装置 - Google Patents

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JP2018182880A
JP2018182880A JP2017078454A JP2017078454A JP2018182880A JP 2018182880 A JP2018182880 A JP 2018182880A JP 2017078454 A JP2017078454 A JP 2017078454A JP 2017078454 A JP2017078454 A JP 2017078454A JP 2018182880 A JP2018182880 A JP 2018182880A
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直人 菊地
Naoto Kikuchi
直人 菊地
伸也 脇阪
Shinya Wakisaka
伸也 脇阪
中村 浩史
Hiroshi Nakamura
浩史 中村
義昭 石原
Yoshiaki Ishihara
義昭 石原
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Toyota Industries Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

【課題】一対の高周波スイッチング素子と、一対の低周波スイッチング素子を備える電力変換装置において、コモンモードノイズを効果的に抑制することが可能な技術を提供する。【解決手段】本明細書が開示する電力変換装置は、直流正極線と直流負極線の間で直列に接続されており、高周波でスイッチング動作する一対の高周波スイッチング素子と、直流正極線と直流負極線の間で直列に接続されており、低周波でスイッチング動作する一対の低周波スイッチング素子を備えている。その電力変換装置では、直流正極線とアースとの間に形成される静電容量および直流負極線とアースとの間に形成される静電容量の和に比べて、一対の低周波スイッチング素子の接続点とアースとの間に形成される静電容量が大きい。【選択図】図9

Description

本明細書では、電力変換装置を開示する。
特許文献1に、直流正極線と直流負極線の間で直列に接続されており、スイッチング動作する一対のスイッチング素子を備える電力変換装置が開示されている。この電力変換装置では、直流正極線とアースとの間に形成される静電容量と、直流負極線とアースとの間に形成される静電容量を、ほぼ同じ大きさに調整し、かつ直流正極線とアースとの間に形成される静電容量および直流負極線とアースとの間に形成される静電容量の和に比べて、一対のスイッチング素子の接続点とアースとの間に形成される静電容量を小さくすることで、一対のスイッチング素子のスイッチング動作に起因するコモンモードノイズを抑制している。
特開2015−106601号公報
トーテムポール型のブリッジレスPFC(Power Factor Correction)コンバータ回路のように、直流正極線と直流負極線の間で直列に接続されており、高周波でスイッチング動作する一対の高周波スイッチング素子と、直流正極線と直流負極線の間で直列に接続されており、低周波でスイッチング動作する一対の低周波スイッチング素子を備える電力変換装置が開発されている。このような電力変換装置においては、一対の高周波スイッチング素子と、一対の低周波スイッチング素子のそれぞれがコモンモードノイズの励振源となる。このような電力変換装置に特許文献1の技術を適用した場合、一対の高周波スイッチング素子に起因するコモンモードノイズを抑制することはできるが、一対の低周波スイッチング素子に起因するコモンモードノイズは、そのノイズ発生メカニズムが異なるので、その限りではない。
本明細書では、上記の課題を解決する技術を提供する。本明細書では、一対の高周波スイッチング素子と、一対の低周波スイッチング素子を備える電力変換装置において、コモンモードノイズを効果的に抑制することが可能な技術を提供する。
本明細書が開示する電力変換装置は、直流正極線と直流負極線の間で直列に接続されており、高周波でスイッチング動作する一対の高周波スイッチング素子と、直流正極線と直流負極線の間で直列に接続されており、低周波でスイッチング動作する一対の低周波スイッチング素子を備えている。その電力変換装置では、直流正極線とアースとの間に形成される静電容量および直流負極線とアースとの間に形成される静電容量の和に比べて、一対の低周波スイッチング素子の接続点とアースとの間に形成される静電容量が大きい。
上記の電力変換装置によれば、低周波スイッチング素子のスイッチング動作に起因するコモンモード電流の低減および共振点ピーク周波数の低周波数化を図ることができ、コモンモードノイズの抑制を図ることができる。直流正極線とアースとの間に形成される静電容量および直流負極線とアースとの間に形成される静電容量の和に比べて、一対の低周波スイッチング素子の接続点とアースとの間に形成される静電容量を大きくすることによる、コモンモードノイズの抑制の原理に関しては、後の実施例において図6−図9に関連して詳細に説明する。
上記の電力変換装置では、一対の高周波スイッチング素子の接続点とアースとの間に形成される静電容量に比べて、一対の低周波スイッチング素子の接続点とアースとの間に形成される静電容量が大きくてもよい。
上記の電力変換装置によれば、高周波スイッチング素子のスイッチング動作に起因するコモンモードノイズの高調波成分を低減することができる。一対の高周波スイッチング素子の接続点とアースとの間に形成される静電容量に比べて、一対の低周波スイッチング素子の接続点とアースとの間に形成される静電容量が大きくすることによる、コモンモードノイズの抑制の原理に関しては、後の実施例において図6−図9に関連して詳細に説明する。
上記の電力変換装置は、一対の低周波スイッチング素子の接続点に接続された第1バスバ配線と、アースに接続された第2バスバ配線をさらに備えていてもよく、第1バスバ配線と第2バスバ配線が、少なくとも部分的に、略平行に近接して配置されていてもよい。
上記の構成では、第1バスバ配線と第2バスバ配線の間に、比較的大きな静電容量が形成されるので、一対の低周波スイッチング素子の接続点とアースとの間に形成される静電容量を大きくすることができる。上記の構成によれば、簡素な構成によって、コモンモードノイズを効果的に抑制することができる。
上記の電力変換装置では、第1バスバ配線と第2バスバ配線が略平行に近接して配置されている箇所において、第1バスバ配線と第2バスバ配線の間に高誘電材料が充填されていてもよい。
上記の構成では、第1バスバ配線と第2バスバ配線の間に、より大きな静電容量を形成することができる。上記の構成によれば、簡素な構成によって、コモンモードノイズをより効果的に抑制することができる。
上記の電力変換装置は、一対の低周波スイッチング素子の接続点と、アースとの間に接続された、コンデンサをさらに備えていてもよい。
上記の構成では、コンデンサの付加によって、一対の低周波スイッチング素子の接続点とアースとの間に形成される静電容量を大きくすることができる。上記の構成によれば、簡素な構成によって、コモンモードノイズをより効果的に抑制することができる。
上記の電力変換装置は、一対の低周波スイッチング素子の接続点と、アースとの間に接続された、抵抗器をさらに備えていてもよく、コンデンサと抵抗器が直列に接続されていてもよい。
上記の構成によれば、抵抗器の付加によって、低周波スイッチング素子のスイッチング動作に起因するコモンモードノイズと、高周波スイッチング素子のスイッチング動作に起因するコモンモードノイズの、共振点ピークレベルを抑制することができる。上記の構成によれば、簡素な構成によって、コモンモードノイズをより効果的に抑制することができる。
実施例の電力変換装置2の回路構成を示す図である。 実施例の電力変換装置2の外観を模式的に示す斜視図である。 実施例の電力変換装置2を図2のIII−III断面で見た断面図である。 実施例の電力変換装置2を図2のIV−IV断面で見た断面図である。 実施例の電力変換装置2を図3,図4のV−V断面で見た断面図である。 実施例の電力変換装置2のコモンモード等価回路を示す図である。 実施例の電力変換装置2の高周波電圧源118によるコモンモード電流IPWMについての等価回路を示す図である。 実施例の電力変換装置2の低周波電圧源120によるコモンモード電流IRECTについての等価回路を示す図である。 実施例の電力変換装置2によりコモンモードノイズが抑制される様子を説明するグラフである。 変形例の電力変換装置2’の図4に対応する断面図である。
(実施例)
図1は本願発明の一実施形態に係る電力変換装置2の回路構成を示している。本実施例の電力変換装置2は、商用系統の交流電源4から供給される交流電力を、直流電力に変換して負荷6に供給するために使用される。
交流電源4からは、交流電力線8を介して交流電力が供給される。交流電力線8は、交流正極線8aと、交流負極線8bを備えている。なお、以下の説明では、交流電力線8において、入力となる交流電源4側を上流側といい、出力となる負荷6側を下流側という。
交流電力線8には、LISN(Line Impedance Stabilization Network)10が設けられている。LISN10は、交流正極線8aに組み込まれたコイル12と、交流負極線8bに組み込まれたコイル14と、交流正極線8aのコイル12より下流側とアース16の間に直列に接続されたコンデンサ18および抵抗器20と、交流負極線8bのコイル14より下流側とアース16の間に直列に接続されたコンデンサ22および抵抗器24を備えている。LISN10には、EMI(Electro-Magnetic Interference)レシーバ26が接続されている。EMIレシーバ26は、コンデンサ18と抵抗器20の接続点と、コンデンサ22と抵抗器24の接続点に接続されている。
交流電力線8のLISN10より下流側には、ノイズフィルタ28が設けられている。ノイズフィルタ28は、第1トランス30を備えている。第1トランス30は、単一のコアに巻き付けられた一次側コイル30aと二次側コイル30bを備えている。一次側コイル30aは二次側コイル30bとは逆向きに巻き付けられており、二次側コイル30bには一次側コイル30aに印加される電圧とは逆位相の電圧が印加される。一次側コイル30aは、交流正極線8aに組み込まれており、二次側コイル30bは、交流負極線8bに組み込まれている。
ノイズフィルタ28はさらに、第2トランス32を備えている。第2トランス32は、交流電力線8の第1トランス30より下流側に設けられている。第2トランス32は、単一のコアに巻き付けられた一次側コイル32aと二次側コイル32bを備えている。一次側コイル32aは二次側コイル32bとは逆向きに巻き付けられており、二次側コイル32bには一次側コイル32aに印加される電圧とは逆位相の電圧が印加される。一次側コイル32aは、交流正極線8aに組み込まれており、二次側コイル32bは、交流負極線8bに組み込まれている。
ノイズフィルタ28はさらに、第1コンデンサ34、第2コンデンサ36、第3コンデンサ38および第4コンデンサ40を備えている。第1コンデンサ34は、交流正極線8aの第1トランス30の一次側コイル30aと第2トランス32の一次側コイル32aの接続点と、交流負極線8bの第1トランス30の二次側コイル30bと第2トランス32の二次側コイル32bの接続点の間に接続されている。第2コンデンサ36は、交流正極線8aの第1トランス30の一次側コイル30aと第2トランス32の一次側コイル32aの接続点と、アース16の間に接続されている。第3コンデンサ38は、交流負極線8bの第1トランス30の二次側コイル30bと第2トランス32の二次側コイル32bの接続点と、アース16の間に接続されている。第4コンデンサ40は、交流正極線8aの第2トランス32の一次側コイル32aより下流側と、交流負極線8bの第2トランス32の二次側コイル32bより下流側の間に接続されている。
交流電力線8のノイズフィルタ28より下流側には、昇圧コイル42が設けられている。昇圧コイル42は、交流正極線8aに組み込まれている。
交流電力線8の昇圧コイル42より下流側には、電力変換装置2が設けられている。電力変換装置2の下流側には、直流電力線44を介して、負荷6が接続されている。直流電力線44は、直流正極線44aと、直流負極線44bを備えている。直流正極線44aと直流負極線44bの間には、平滑コンデンサ46が接続されている。
電力変換装置2には、交流正極端子48と、交流負極端子50と、直流正極端子52と、直流負極端子54と、アース電極端子55が設けられている。交流正極端子48は、交流正極線8aに接続されている。交流負極端子50は、交流負極線8bに接続されている。直流正極端子52は、直流正極線44aに接続されている。直流負極端子54は、直流負極線44bに接続されている。アース電極端子55は、アース16に接続されている。
電力変換装置2は、第1スイッチング素子56と、第2スイッチング素子58と、第3スイッチング素子60と、第4スイッチング素子62と、ヒートシンク64を備えている。
第1スイッチング素子56と第2スイッチング素子58は、直流正極端子52と直流負極端子54の間に、直列に接続されている。第1スイッチング素子56と第2スイッチング素子58の接続点は、交流正極端子48に接続されている。第1スイッチング素子56と第2スイッチング素子58は、交流電源4の周波数よりも高い周波数、例えば150kHzでスイッチング動作する。第1スイッチング素子56と第2スイッチング素子58は、高周波スイッチング素子ということができる。第1スイッチング素子56と第2スイッチング素子58は、例えば、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)である。
第3スイッチング素子60と第4スイッチング素子62は、直流正極端子52と直流負極端子54の間に、直列に接続されている。第3スイッチング素子60と第4スイッチング素子62の接続点は、交流負極端子50に接続されている。第3スイッチング素子60と第4スイッチング素子62は、交流電源4の周波数と同じ周波数、例えば50Hzでスイッチング動作する。第3スイッチング素子60と第4スイッチング素子62は、低周波スイッチング素子ということができる。第3スイッチング素子60と第4スイッチング素子62は、例えば、ダイオードである。
電力変換装置2は、高周波スイッチング素子である第1スイッチング素子56および第2スイッチング素子58と、低周波スイッチング素子である第3スイッチング素子60および第4スイッチング素子62を用いて、AC/DC変換を行う。電力変換装置2は、トーテムポール型のブリッジレスPFCコンバータ回路ということができる。
ヒートシンク64は、第1スイッチング素子56、第2スイッチング素子58、第3スイッチング素子60および第4スイッチング素子62で発生した熱を、電力変換装置2の外部に放熱する。ヒートシンク64は、アース電極端子55に接続されている。従って、ヒートシンク64は、アース16と同電位に維持される。
図2−図5は、電力変換装置2の物理的な構成を模式的に示している。図2に示すように、交流正極端子48と、交流負極端子50と、直流正極端子52と、直流負極端子54と、アース電極端子55は、電力変換装置2の上面に配置されている。なお、図2−図5においては、電力変換装置2の上面に沿って、直流負極端子54から直流正極端子52に向かう方向をY方向といい、電力変換装置2の上面に沿って、Y方向に直交する方向をX方向といい、Y方向とX方向のそれぞれに直交する方向をZ方向という。
図3および図4に示すように、ヒートシンク64は、電力変換装置2の下面に配置されている。ヒートシンク64の上面には、絶縁層であるセラミック層66が積層されている。セラミック層66の上面には、導体層である金属層68,70,72,74が積層されている。図3に示すように、金属層68の上面には、第1スイッチング素子56が載置されている。金属層70の上面には、第2スイッチング素子58が載置されている。第1スイッチング素子56と第2スイッチング素子58は、Y方向に並んで配置されている。図4に示すように、金属層72の上面には、第3スイッチング素子60が載置されている。金属層74の上面には、第4スイッチング素子62が載置されている。第3スイッチング素子60と第4スイッチング素子62は、Y方向に並んで配置されている。図5に示すように、第1スイッチング素子56と第3スイッチング素子60は、X方向に並んで配置されている。また、第2スイッチング素子58と第4スイッチング素子62は、X方向に並んで配置されている。
図3および図4に示すように、ヒートシンク64の上面には、絶縁層である樹脂層76,78が積層されている。樹脂層76,78の上面は、セラミック層66、金属層68,70,72,74、第1スイッチング素子56、第2スイッチング素子58、第3スイッチング素子60、第4スイッチング素子62よりも高い位置(すなわち、ヒートシンク64から離れた位置)まで積層されている。樹脂層76の上面には、導体層である金属層80が積層されている。樹脂層78の上面には、導体層である金属層82が積層されている。図5に示すように、金属層80と金属層82は、Y方向に関して、第1スイッチング素子56、第2スイッチング素子58、第3スイッチング素子60および第4スイッチング素子62を両側から挟み込むように配置されている。
図3に示すように、直流正極端子52と金属層80は、バスバ配線84によって接続されている。金属層80と金属層68は、ワイヤ86によって接続されている。第1スイッチング素子56と金属層70は、ワイヤ88によって接続されている。第2スイッチング素子58と金属層82は、ワイヤ90によって接続されている。金属層82と直流負極端子54は、バスバ配線92によって接続されている。これによって、第1スイッチング素子56と第2スイッチング素子58は、直流正極端子52と直流負極端子54の間で、直列に接続されている。
図4に示すように、金属層80と金属層72は、ワイヤ94によって接続されている。また、第3スイッチング素子60と金属層74は、ワイヤ96によって接続されている。第4スイッチング素子62と金属層82は、ワイヤ98によって接続されている。これによって、第3スイッチング素子60と第4スイッチング素子62は、直流正極端子52と直流負極端子54の間で、直列に接続されている。
図3に示すように、交流正極端子48と金属層70は、バスバ配線100によって接続されている。これによって、交流正極端子48は、第1スイッチング素子56と第2スイッチング素子58の接続点に接続されている。
図4に示すように、交流負極端子50と金属層74は、バスバ配線102によって接続されている。これによって、交流負極端子50は、第3スイッチング素子60と第4スイッチング素子62の接続点に接続されている。また、アース電極端子55とヒートシンク64は、バスバ配線104によって接続されている。これによって、ヒートシンク64は、アース16と同電位に維持される。
図3、図4に示すように、ヒートシンク64の上面には、高誘電材料である樹脂106がポッティングされている。樹脂106によって、セラミック層66、金属層68,70,72,74、第1スイッチング素子56、第2スイッチング素子58、第3スイッチング素子60、第4スイッチング素子62、樹脂層76,78、金属層80,82、バスバ配線84,92,100,102,104、ワイヤ86,88,90,94,96,98が封止されている。なお、図2に示すように、交流正極端子48と、交流負極端子50と、直流正極端子52と、直流負極端子54と、アース電極端子55は、樹脂106の上面に配置されている。
図6は、図1の電力系統について、コモンモードの等価回路を示している。抵抗110は、LISN10の等価回路に相当している。インダクタンス112、静電容量114よびインダクタンス116は、ノイズフィルタ28の等価回路に相当している。インダクタンス117は、昇圧コイル42の等価回路に相当している。高周波電圧源118は、電力変換装置2の第1スイッチング素子56および第2スイッチング素子58による高周波PWMスイッチング電圧に相当している。以下では、高周波電圧源118の励振電圧をVPWMともいう。低周波電圧源120は、電力変換装置2の第3スイッチング素子60および第4スイッチング素子62による低周波矩形スイッチング電圧に相当している。以下では、低周波電圧源120の励振電圧をVRECTともいう。
また、図6に示す静電容量122は、図1に示すように、第1スイッチング素子56と第2スイッチング素子58の接続点と、ヒートシンク64(すなわちアース16)の間の浮遊容量に相当している。図6に示す静電容量124は、図1に示すように、第3スイッチング素子60と第4スイッチング素子62の接続点と、ヒートシンク64(すなわちアース16)の間の浮遊容量に相当している。図6に示す静電容量126は、図1に示すように、直流正極端子52とヒートシンク64(すなわちアース16)の間の浮遊容量126aおよび直流負極端子54とヒートシンク64(すなわちアース16)の間の浮遊容量126bに相当する。以下では、静電容量122の静電容量値をCP1ともいい、静電容量124の静電容量値をCP2ともいい、静電容量126の静電容量値をCPNともいう。
図6の等価回路において、高周波電圧源118の励振電圧VPWMと低周波電圧源120の励振電圧VRECTによって抵抗110に流れる電流が、コモンモード電流ICMに相当する。この電流ICMを低減することによって、コモンモードノイズを抑制することができる。
図7は、図6の等価回路からテブナンの定理に基づき、高周波電圧源118の励振電圧VPWMによって抵抗110に流れるコモンモード電流IPWMの挙動に特化した等価回路である。図7の回路において、等価インダクタンス128と等価静電容量130は、図6のインダクタンス116,117と静電容量122,124,126に相当する。また、図7の回路において、等価電圧源132は、図6の高周波電圧源118に相当する。ここで、等価電圧源132の励振電圧をV'PWMとすると、V'PWM=VPWM×CP1/(CP1+CP2+CPN)の関係が成り立つ。図7の等価回路において、抵抗110を流れる電流IPWMは、等価電圧源132の励振電圧V'PWMに応じて変化する。
図8は、図6の等価回路からテブナンの定理に基づき、低周波電圧源120の励振電圧VRECTによって抵抗110に流れるコモンモード電流IRECTの挙動に特化した等価回路である。図8の回路において、等価インダクタンス134と等価静電容量136は、図6のインダクタンス116,117と静電容量122,124,126に相当する。また、図8の回路において、等価電圧源138は、図6の低周波電圧源120に相当する。この際に、等価電圧源138の励振電圧をV'RECTとすると、V'RECT=VRECT×(CP1+CPN)/(CP1+CP2+CPN)の関係が成り立つ。図8の回路において、抵抗110を流れる電流IRECTは、等価電圧源138の励振電圧V'RECTに応じて変化する。
図6の等価回路において、抵抗110を流れる電流ICMは、図7の等価回路で抵抗110を流れる電流IPWMと、図8の等価回路で抵抗110を流れる電流IRECTの和となる。上記から明らかなように、図7の等価回路で抵抗110を流れる電流IPWMと、図8の等価回路で抵抗110を流れる電流IRECTは、何れも、図6の等価回路の静電容量124の静電容量値CP2を増加させることで、減少する。従って、図6に示す等価回路の静電容量124を増加させることで、抵抗110に流れるコモンモード電流ICMを低減することができる。特に、静電容量124の静電容量値CP2を、静電容量122の静電容量値CP1や、静電容量126の静電容量値CPNより大きくすることで、抵抗110に流れるコモンモード電流ICMを大幅に低減することができる。
図9は、静電容量124の静電容量値CP2の大きさと、コモンモードノイズレベルとの関係を示している。図9において輪郭を実線で示した濃色のノイズレベルは、静電容量124の静電容量値CP2を、静電容量122の静電容量値CP1や、静電容量126の静電容量値CPNより大きくした場合のコモンモードノイズレベルを示しており、図9において輪郭を破線で示した淡色のノイズレベルは、静電容量124の静電容量値CP2を、静電容量122の静電容量値CP1や、静電容量126の静電容量値CPNと同程度とした場合のコモンモードノイズレベルを示している。また、図9において、周波数に対して滑らかに変化するノイズ成分N1は、低周波電圧源120の励振電圧VRECTに起因するノイズ成分(すなわち、第3スイッチング素子60および第4スイッチング素子62のスイッチング動作に起因するノイズ成分)を示しており、周波数に対して急峻に変化するノイズ成分N2は、高周波電圧源118の励振電圧VPWMに起因するノイズ成分(すなわち、第1スイッチング素子56および第2スイッチング素子58のスイッチング動作に起因するノイズ成分)を示している。図9に示すように、静電容量124の静電容量値CP2を静電容量126の静電容量値CPNより大きくすることで、低周波電圧源120の励振電圧VRECTに起因するノイズ成分(すなわち、第3スイッチング素子60および第4スイッチング素子62のスイッチング動作に起因するノイズ成分)の低減および共振点ピーク周波数の低周波数化を図ることができる。また、図9に示すように、静電容量124の静電容量値CP2を、静電容量122の静電容量値CP1より大きくすることで、高周波電圧源118の励振電圧VPWMに起因するノイズ成分(すなわち、第1スイッチング素子56および第2スイッチング素子58のスイッチング動作に起因するノイズ成分であり、コモンモードノイズの高調波成分に相当する)を低減することができる。
図4に示すように、本実施例の電力変換装置2では、バスバ配線102とバスバ配線104が、略平行に近接して配置される箇所を有している。この箇所において、バスバ配線102とバスバ配線104の間に大きな静電容量が形成されるので、図1に示す第3スイッチング素子60と第4スイッチング素子62の接続点と、ヒートシンク64(すなわちアース16)の間の静電容量124を大きくすることができる。これによって、図6の等価回路における静電容量124の静電容量値CP2を、静電容量122の静電容量値CP1や、静電容量126の静電容量値CPNより大きくすることができる。抵抗110に流れるコモンモード電流ICMを大幅に低減することができる。
また、本実施例の電力変換装置2では、バスバ配線102とバスバ配線104が略平行に近接して配置される箇所において、バスバ配線102とバスバ配線104の間に、高誘電材料である樹脂106が充填されている。これによって、バスバ配線102とバスバ配線104の間の静電容量をより大きくすることができ、図1に示す第3スイッチング素子60と第4スイッチング素子62の接続点と、ヒートシンク64(すなわちアース16)の間の静電容量124をより大きくすることができる。これによって、図6の等価回路における静電容量124の静電容量値CP2を、静電容量122の静電容量値CP1や、静電容量126の静電容量値CPNよりさらに大きくするができ、抵抗110に流れるコモンモード電流ICMをより低減することができる。
なお、上記以外の構成によって、図6の等価回路における静電容量124、すなわち図1に示す第3スイッチング素子60と第4スイッチング素子62の接続点と、ヒートシンク64(すなわちアース16)の間の静電容量124を大きくしてもよい。例えば、図10に示す電力変換装置2’のように、交流負極端子50とアース電極端子55の間に、コンデンサ140を付加してもよい。図10の電力変換装置2’では、バスバ配線102’とバスバ配線104’は、平行に近接して配置された箇所を有していないが、コンデンサ140によって、図1に示す第3スイッチング素子60と第4スイッチング素子62の接続点と、ヒートシンク64(すなわちアース16)の間の静電容量124を大きくすることができる。図10に示す構成において、コンデンサ140は、電力変換装置2’の外部に配置されていてもよいし、電力変換装置2’の内部に(すなわち、樹脂106によって封止されるように)配置されていてもよい。このような構成とすることによって、図6の等価回路における静電容量124の静電容量値CP2を、静電容量122の静電容量値CP1や、静電容量126の静電容量値CPNより大きくすることができる。抵抗110に流れるコモンモード電流ICMを大幅に低減することができる。
なお、図10に示す構成とする場合、コンデンサ140に直列に抵抗器142をさらに付加してもよい。抵抗器142は、電力変換装置2’の外部に配置されていてもよいし、電力変換装置2’の内部に(すなわち、樹脂106によって封止されるように)配置されていてもよい。このような構成とすることで、図7に示す高周波電圧源118の励振電圧VPWMによって抵抗110に流れるコモンモード電流IPWMと、図8に示す低周波電圧源120の励振電圧VRECTによって抵抗110に流れるコモンモード電流IRECTのそれぞれについて、共振点ピークレベルを抑制することができる。これによって、図6の等価回路において抵抗110に流れるコモンモード電流ICMを大幅に低減することができる。
上記の各実施例において、電力変換装置2は、第1スイッチング素子56と第2スイッチング素子58のほかに、直流正極端子52と直流負極端子54の間に直列に接続された、別の一対の高周波スイッチング素子を備えていてもよい。この場合、電力変換装置2をインターリーブ方式として、電力の高出力化と同時に、奇数次のスイッチング周波数に起因するノイズの低減を図ることができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:電力変換装置; 2':電力変換装置; 4:交流電源; 6:負荷; 8:交流電力線; 8a:交流正極線; 8b:交流負極線; 12:コイル; 14:コイル; 16:アース; 18:コンデンサ; 20:抵抗器; 22:コンデンサ; 24:抵抗器; 26:EMIレシーバ; 28:ノイズフィルタ; 30:第1トランス; 30a:一次側コイル; 30b:二次側コイル; 32:第2トランス; 32a:一次側コイル; 32b:二次側コイル; 34:第1コンデンサ; 36:第2コンデンサ; 38:第3コンデンサ; 40:第4コンデンサ; 42:昇圧コイル; 44:直流電力線; 44a:直流正極線; 44b:直流負極線; 46:平滑コンデンサ; 48:交流正極端子; 50:交流負極端子; 52:直流正極端子; 54:直流負極端子; 55:アース電極端子; 56:第1スイッチング素子; 58:第2スイッチング素子; 60:第3スイッチング素子; 62:第4スイッチング素子; 64:ヒートシンク; 66:セラミック層; 68:金属層; 70:金属層; 72:金属層; 74:金属層; 76:樹脂層; 78:樹脂層; 80:金属層; 82:金属層; 84:バスバ配線; 86:ワイヤ; 88:ワイヤ; 90:ワイヤ; 92:バスバ配線; 94:ワイヤ; 96:ワイヤ; 98:ワイヤ; 100:バスバ配線; 102:バスバ配線; 102':バスバ配線; 104:バスバ配線; 104':バスバ配線; 110:抵抗; 112:インダクタンス; 114:静電容量; 116:インダクタンス; 117:インダクタンス; 118:高周波電圧源; 120:低周波電圧源; 122:静電容量; 124:静電容量; 126:静電容量; 126a:浮遊容量; 126b:浮遊容量; 128:等価インダクタンス; 130:等価静電容量; 132:等価電圧源; 134:等価インダクタンス; 136:等価静電容量; 138:等価電圧源; 140:コンデンサ; 142:抵抗器

Claims (6)

  1. 直流正極線と直流負極線の間で直列に接続されており、高周波でスイッチング動作する一対の高周波スイッチング素子と、
    直流正極線と直流負極線の間で直列に接続されており、低周波でスイッチング動作する一対の低周波スイッチング素子を備える電力変換装置であって、
    直流正極線とアースとの間に形成される静電容量および直流負極線とアースとの間に形成される静電容量の和に比べて、一対の低周波スイッチング素子の接続点とアースとの間に形成される静電容量が大きい、電力変換装置。
  2. 一対の高周波スイッチング素子の接続点とアースとの間に形成される静電容量に比べて、一対の低周波スイッチング素子の接続点とアースとの間に形成される静電容量が大きい、請求項1の電力変換装置。
  3. 一対の低周波スイッチング素子の接続点に接続された第1バスバ配線と、
    アースに接続された第2バスバ配線をさらに備えており、
    第1バスバ配線と第2バスバ配線が、少なくとも部分的に、略平行に近接して配置されている、請求項1または2の電力変換装置。
  4. 第1バスバ配線と第2バスバ配線が略平行に近接して配置されている箇所において、第1バスバ配線と第2バスバ配線の間に高誘電材料が充填されている、請求項3の電力変換装置。
  5. 一対の低周波スイッチング素子の接続点と、アースとの間に接続された、コンデンサをさらに備えている、請求項1から4の何れか一項の電力変換装置。
  6. 一対の低周波スイッチング素子の接続点と、アースとの間に接続された、抵抗器をさらに備えており、
    コンデンサと抵抗器が直列に接続されている、請求項5の電力変換装置。
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