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JP2018182411A - 無線受信機及び中間周波数選択方法 - Google Patents

無線受信機及び中間周波数選択方法 Download PDF

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JP2018182411A JP2017075234A JP2017075234A JP2018182411A JP 2018182411 A JP2018182411 A JP 2018182411A JP 2017075234 A JP2017075234 A JP 2017075234A JP 2017075234 A JP2017075234 A JP 2017075234A JP 2018182411 A JP2018182411 A JP 2018182411A
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Abstract

【課題】受信電波状況に応じた中間周波数モードで無線周波数信号を受信することを可能にする。【解決手段】発振器110は、発振周波数が可変に構成される。直交復調器103は、周波数混合器330を含み、無線周波数信号の周波数よりも低い中間周波数の中間周波数信号を生成する。ADC106は、アナログフィルタ104を通過した中間周波数信号をデジタル信号に変換する。チャネル選択信号処理部107は、デジタル信号に変換された中間周波数信号から復調信号を生成する。モード制御部108は、受信電波状況に基づいて、直交復調器103の動作モードを、ゼロ中間周波数モードと低中間周波数モードとの間で切り替える。【選択図】図1

Description

本発明は無線受信機及び中間周波数選択方法に関し、例えば中間周波数信号を生成する直交復調器を有する無線受信機、及びそのような無線受信機における中間周波数選択方法に関する。
非特許文献1は、Bluetooth(登録商標)及びZigBee(登録商標)の2つの通信方式の信号を受信する受信機を開示する。非特許文献1に記載の受信機は、直交復調器を有しており、通信信号は、直交復調器によって中間周波数(IF:Intermediate Frequency)信号に変換される。非特許文献1に記載の受信機は、通信方式Bluetoothの場合はLow−IF(低中間周波数)モードで動作し、通信方式がZigBeeの場合はZero−IF(ゼロ中間周波数)モードで動作する。具体的には、通信システムがBluetoothの場合、通信信号は中間周波数2MHzの中間周波数信号に変換され、通信システムがZigBeeの場合、通信信号は中間周波数0Hzの中間周波数に変換される。非特許文献1には、通信方式がBluetoothの場合は、直交復調器の前段に配置されたアナログフィルタをバンドパスフィルタとして動作させ、通信方式がZigBeeの場合は、アナログフィルタをローパスフィルタとして動作させることも記載されている。
2つの通信方式の通信信号を受信する受信機は、特許文献1にも開示されている。特許文献1に記載の受信機は、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)及びGSM(Global System for Mobile communication)(登録商標)の2つの通信方式の通信信号を受信する。特許文献1に記載の受信機は、通信方式がUMTSの場合はZero−IFモードで動作し、通信方式がGSMの場合はLow−IFモードで動作する。
特表2004−515104号公報
「A 0.6-V Zero-IF/Low-IF Receiver With Integrated Fractional-N Synthesizer for 2.4-GHz ISM-Band Applications」,IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS, VOL. 45, NO. 3, MARCH 2010
特許文献1及び非特許文献1では、2つの通信方式の通信信号を1つの受信機で受信することができ、機能ブロックを最大限再利用する受信機が提供される。しかしながら、特許文献1及び非特許文献1では、通信方式が定まると中間周波数のモードが定まるため、1つの通信方式で通信を行う場合に、無線状況に依存して、必ずしも受信性能を最大化できるとは限らないという問題があった。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、無線受信機は、中間周波数信号を生成する直交復調器を有しており、受信電波状況に基づいて、直交復調器の動作モードが、ゼロ中間周波数モードと低中間周波数モードとの間で切り替えられる。
前記一実施の形態によれば、受信電波状況に応じた中間周波数モードで無線周波数信号を受信することができる。
実施形態1に係る無線受信機を示すブロック図。 無線通信信号の配置例を示す模式図。 アナログフィルタの構成例を示すブロック図。 (a)及び(b)はアナログフィルタの伝達関数を示すグラフ。 アナログフィルタの別の構成例を示す回路図 アナログフィルタの伝達関数の周波数特性を示す模式図。 (a)〜(d)はアナログフィルタの入出力信号の信号例を示す模式図。 ゼロ中間周波数信号処理部の構成例を示すブロック図。 (a)及び(b)はゼロ中間周波数信号処理部における信号例を示す模式図。 低中間周波数信号処理部の構成例を示すブロック図。 (a)及び(b)は低中間周波数信号処理部における信号例を示す模式図。 無線受信機における受信の動作手順を示すフローチャート。 受信モード選択判定の動作手順を示すフローチャート。 実施形態2の無線受信機で用いられるチャネル選択信号処理部の構成例を示すブロック図。 チャネル選択信号処理部のゼロ中間周波数モード時の動作状態を示すブロック図。 (a)〜(d)は無線受信機における各部の信号例を示す模式図。 チャネル選択信号処理部の低中間周波数モード時の動作状態を示すブロック図。 (a)〜(d)は無線受信機における各部の信号例を示す模式図。 本実施形態に係る無線受信機における受信の動作手順を示すフローチャート。 実施形態3に係る無線受信機を示すブロック図。 各チャネルの信号レベルを示す模式図。 実施形態3に係る無線受信機における受信の動作手順を示すフローチャート。 変形例に係る無線受信機を示すブロック図。 無線通信信号の周波数帯域を示す模式図。 変形例に係る無線受信機における受信の動作手順を示すフローチャート。 無線受信機と無線送信機とを含む無線送受信機を示すブロック図。
実施形態の説明に先立って、後述する実施形態を想到するに至った経緯を説明する。無線通信デバイスの受信機を設計する際のシステム設計の1つの要因として、ADC(AD変換器:Analog to Digital Convertor)の帯域幅、及び分解能がある。ADCの帯域幅及び分解能は、アナログ出力側のアナログ復調信号を取り扱わなければならない帯域幅及び信号電力レベルに基づいて決定されることが一般的である。
ここで、今般のIoT(Internet of Things)向けの狭帯域な信号帯域システムにおいて、受信機の低消費電力化を図ることを考えると、ADCの帯域幅及び/又は分解能はあまり高くできない。このため、低消費電力化を図る受信機では、アナログ部分において、信号帯域及び取り扱える電力レベルに制約が生じ、アナログ領域での信号帯域と中間周波数(IF)とをどのように取り扱うかがひとつの課題となる。特に、IoT向けの狭帯域通信システムは低消費電力化も重要な項目であるため、ADCの特性は信号帯域を高くとることができず、中間周波数は低くする必要がある。
狭帯域通信システムに適用可能な中間周波数のモードとして、ゼロIFモードと低IFモードとがある。ゼロIFモードは、中間周波数を0Hz(fIF=0Hz)とするモードである。ゼロIFモードでは、一般的に、1/fノイズ、DC(Direct Current)オフセット、及び偶数次歪みなどが問題となる。一方、低IFモードは、中間周波数を、信号帯域幅よりも大きい周波数、例えば信号帯域の数倍程度の周波数とするモードである。中間周波数fIFは、例えば信号帯域幅が300kHzであったとすると、
300kHz<fIF<N×300kHz<ADCのナイキスト帯域幅
を満たす範囲の周波数に決定される。具体的には、ADCのナイキスト周波数が5MHzから6MHz程度で、中間周波数fIFはN=2程度の500kHz又は600kHz程度の周波数となる。
上記したように、ゼロIFモードでは、1/fノイズ、DCオフセット、及び偶数次歪みが問題となる。一方、低IFモードでは、イメージ周波数及び中間周波数を高く設定する必要があるため、ゼロIFモードと比較して、ADC帯域を広く取る必要があるという問題がある。各IFモードの長所と短所とを、下記の特性表にまとめる。
Figure 2018182411
上記表を参照すると、ゼロIFモードと低IFモードの特性は、各特性項目においてそれぞれ相反関係にあることがわかる。
特許文献1及び非特許文献1においては、1つの通信方式に対して、どちらか一方の中間周波数モードが選択され、その中間周波数モードに固定して通信が行われる。例えば、低IFモードが選択された場合、イメージ周波数帯域での妨害に弱いことが課題となる。その一方で、ゼロIFモードを選択すると、1/fノイズ及びDCオフセットが問題となり、受信ゲインを大きく取るような最小受信感度特性が向上しないことが課題となる。
本発明者らは、受信電波環境を検出し、その受信電波環境に適した中間周波数モードを選択することで、各モードでの長所と短所とを互いに補い、受信電波環境に応じてそれぞれの短所をカバーできるのではないかと考え、以下の実施形態を想到するに至った。1つの通信方式に対し、時間の経過と共に変化し得る受信電波環境に適応して中間周波数モードを選択することで、受信性能を劣化させず、ロバストな通信を実現できる受信機が実現可能である。
以下、図面を参照しつつ、上記課題を解決するための手段を適用した実施形態を詳細に説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、様々な処理を行う機能ブロックとして図面に記載される各要素は、ハードウェア的には、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、又はその他の回路で構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、又はそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、何れかに限定されるものではない。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
また、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスク)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)CD−R、CD−R/W、及び半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクション又は実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部又は全部の変形例、応用例、詳細説明、又は補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(動作ステップ等も含む)は、特に明示した場合及び原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、又は位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数等(個数、数値、量、範囲等を含む)についても同様である。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る無線受信機を示す。無線受信機100は、アンテナ101、LNA(Low Noise Amplifier)102、直交復調器(QDEM:Quadrature Demodulator)103、アナログフィルタ104、可変利得増幅器(VGA:Variable Gain Amplifier)105、ADC(Analog to Digital Convertor)106、チャネル選択信号処理部107、発振器110、モード制御部108、レベル検出器151、レベル検出器152、及びレベル検出器153を有する。
アンテナ101は、無線周波数信号(無線通信信号)を受信する。LNA102は、無線通信信号を増幅する。無線通信信号における信号帯域幅は、例えば数kHzから1MHz程度であるとする。無線通信信号の通信方式には、例えばIoT及びM2M(Machine-to-Machine)などにも適用される、Bluetoothに代表されるIEEE Std.802.15.1やZigBeeに代表されるIEEE std.802.15.4などが用いられる。あるいは、通信方式には、SubGHzに称されるIEEE Std.802.15.4gや802.11ahといった通信方式が用いられてもよい。
発振器110は、局所発振信号を出力する。発振器110は、発振周波数が可変に構成されている。例えば、発振器110は、VCO(Voltage-controlled oscillator )として構成される。発振器110は、例えば図示しないPLL(Phase Locked Loop)回路に含まれており、所定の基準クロック信号に同期した局所発振信号を出力する。
直交復調器103は、2つの周波数混合器330、及び移相器331を有する。移相器331は、局所発振信号を入力し、互いに直交する2つの位相の局所発振信号を各周波数混合器330に出力する。各周波数混合器330は、無線通信信号と局所発振信号とを乗算(混合)し、無線通信信号を、その周波数よりも低い中間周波数の中間周波数信号に変換する。一方の周波数混合器330で変換(生成)された中間周波数信号はI(In-phase)信号に対応し、他方の周波数混合器330で生成された中間周波数信号はQ(Quadrature-Phase)信号に対応する。
無線受信機100(直交復調器103)は、その動作モードとして、ゼロ中間周波数モードと低中間周波数モードとを有する。無線受信機100がゼロ中間周波数モードで動作する場合、発振器110が出力する局所発振信号の周波数fLOは、無線通信信号の周波数fRFと等しい周波数に制御される。この場合、中間周波数信号の周波数fIFはゼロとなる。一方、無線受信機100が低中間周波数モードで動作する場合、局所発振信号の周波数fLOは、所定の中間周波数信号の周波数fIFに対して、fIF=|fRF−fLO|が満たされる周波数に制御される。なお、以下では、中間周波数信号の周波数fIFは、fIF=fRF−fLOであるとして説明する。
アナログフィルタ104は、直交復調器103が生成したI信号及びQ信号を帯域制限する。アナログフィルタ104は、ローパスフィルタとバンドパスフィルタとの間で切替可能に構成されている。アナログフィルタ104は、アクティブフィルタとして構成されていてもよいし、パッシブフィルタとして構成されていてもよい。アナログフィルタ104は、無線受信機100がゼロ中間周波数モードで動作する場合はローパスフィルタとして機能し、I信号及びQ信号のうち、所定の周波数以下の周波数成分を通過させる。アナログフィルタ104は、無線受信機10が低中間周波数モードで動作する場合はバンドパスフィルタとして機能し、I信号及びQ信号のうち、中間周波数信号の周波数fIFを含む所望の周波数帯の信号成分を通過させる。
可変利得増幅器105は、アナログフィルタ104を通過したI信号及びQ信号を増幅する。可変利得増幅器105は、I信号及びQ信号の信号レベルを、ADC106で取り扱う信号のレベルに調整する。ADC106は、アナログフィルタ104及び可変利得増幅器105を介して入力されるI信号及びQ信号をそれぞれデジタル信号に変換する。無線受信機100において、アンテナ101から可変利得増幅器105までの構成要素は、アナログドメインを構成する。一方、ADC106の後段に配置されたチャネル選択信号処理部107、モード制御部108、及びレベル検出器151〜153は、デジタルドメインを構成する。
チャネル選択信号処理部(受信信号処理部)107は、デジタル信号に変換されたI信号及びQ信号(中間周波数信号)から復調信号を生成する。チャネル選択信号処理部107は、ゼロ中間周波数信号処理部120、低中間周波数信号処理部130、2つのスイッチSW1、及びスイッチSW2を有する。各スイッチSW1は、ADC106でデジタル信号に変換されたI信号及びQ信号の出力先を、ゼロ中間周波数信号処理部120と低中間周波数信号処理部130との間で切り替える。スイッチSW2は、ゼロ中間周波数信号処理部120と低中間周波数信号処理部130との一方を選択する。無線受信機100がゼロ中間周波数モードで動作する場合、各スイッチSW1はI信号及びQ信号をゼロ中間周波数信号処理部120に出力し、スイッチSW2はゼロ中間周波数信号処理部120を選択する。一方、無線受信機100が低中間周波数モードで動作する場合、各スイッチSW1はI信号及びQ信号を低中間周波数信号処理部130に出力し、スイッチSW2は低中間周波数信号処理部130を選択する。
ゼロ中間周波数信号処理部120は、各スイッチSW1を介して入力されたI信号及びQ信号から復調信号(受信ベースバンド信号)を生成し、生成した復調信号をスイッチSW2を介して出力する。また、ゼロ中間周波数信号処理部120は、I信号及びQ信号における、復調信号が含まれる選択波周波数帯域とは異なる周波数帯域の信号を生成し、その信号をレベル検出器152に出力する。ゼロ中間周波数信号処理部120は、例えば、I信号及びQ信号における、選択波周波数帯域よりも高い周波数帯域でかつ選択波周波数帯域に隣接する上側隣接周波数帯域、及び選択波周波数帯域よりも低い周波数帯域でかつ選択波周波数帯域に隣接する下側隣接周波数帯域の少なくとも一方を含む所定の周波数帯域の信号を、レベル検出器152に出力する。
低中間周波数信号処理部130は、各スイッチSW1を介して入力されたI信号及びQ信号から復調信号を生成し、生成した復調信号をスイッチSW2を介して出力する。また、低中間周波数信号処理部120は、I信号及びQ信号における、復調信号が含まれる選択波周波数帯域とは異なる周波数帯域の信号を生成し、その信号をレベル検出器152に出力する。低中間周波数信号処理部130は、例えば、I信号及びQ信号における、上側隣接周波数帯域及び下側隣接周波数帯域の少なくとも一方を含む所定の周波数帯域の信号を、レベル検出器152に出力する。
レベル検出器151〜153は、それぞれ信号の強度(信号レベル)を検出する。レベル検出器(レベル検出器1)151は、ADC106が出力するI信号及びQ信号の信号レベルを検出する。レベル検出器(レベル検出器2)152は、ゼロ中間周波数信号処理部120及び低中間周波数信号処理部130が出力する、I信号及びQ信号の選択波周波数帯域とは異なる周波数帯域の信号の信号レベルを検出する。レベル検出器152は、例えばI信号及びQ信号における、上側隣接周波数帯域及び下側隣接周波数帯域の少なくとも一方を含む所定の周波数帯域の信号の信号レベルを検出する。レベル検出器(レベル検出器3)153は、スイッチSW2を介して出力される復調信号の信号レベルを検出する。
レベル検出器151〜153は、例えばRSSI(Received Signal Strength Indication)を生成する。レベル検出器151〜153は、I信号及びQ信号の信号振幅を演算処理する。レベル検出器151〜153は、例えば、I信号とQ信号の振幅値の二乗和平方根を演算し、RMS(Root Mean Square)の信号レベルを生成する。あるいは、レベル検出器151〜153は、I信号及びQ信号の振幅値を一定量だけ蓄積し、蓄積したデータを用いてFFT(Fast Fourier Transform)を実施し、信号振幅レベルを演算してもよい。
モード制御部108は、無線受信機100の動作モードを、ゼロ中間周波数モードと低中間周波数モードとの間で切り替える。モード制御部108は、例えばレベル検出器151、レベル検出器152、及びレベル検出器153のそれぞれで検出された信号レベルに基づいて、ゼロ中間周波数モードを選択するか、或いは低中間周波数モードを選択するかを決定する。本実施形態では、モード制御部108は、特に、同じ通信方式の無線通信信号を受信している間に、ゼロ中間周波数モードと低中間周波数モードとの切替を行う。別の言い方をすると、モード制御部108は、無線通信信号の通信方式の切替を伴わずに、ゼロ中間周波数モードと低中間周波数モードとの切替を行う。
モード制御部108は、ゼロ中間周波数モードを選択した場合は、発振器110の発振周波数fLOを選択波周波数と同じ周波数に制御する。また、モード制御部108は、アナログフィルタ104に制御信号を送信し、アナログフィルタ104をローパスフィルタとして機能させる。さらに、モード制御部108は、チャネル選択信号処理部107に制御信号を送信することで、I信号及びQ信号がゼロ中間周波数信号処理部120に入力されるように各スイッチSW1を制御し、かつ、スイッチSW2にゼロ中間周波数信号処理部120側を選択させる。
モード制御部108は、低中間周波数モードを選択した場合は、発振器110の発振周波数fLOを選択波周波数よりも中間周波数fIFだけ低い周波数に制御する。また、モード制御部108は、アナログフィルタ104に制御信号を送信し、アナログフィルタ104をバンドパスフィルタとして機能させる。さらに、モード制御部108は、チャネル選択信号処理部107に制御信号を送信することで、I信号及びQ信号が低中間周波数信号処理部130に入力されるように各スイッチSW1を制御し、かつ、スイッチSW2に低中間周波数信号処理部130側を選択させる。
[無線通信信号]
図2は、無線通信信号の配置例を示す。ここでは、IoT向けのIEEE802.15.4g通信システムとして、日本の特定小電力無線向け920MHz〜928MHz帯の通信システムを考える。この通信システムでは、チャネル数は16(No.0〜No.15)であり、1つのチャネルあたりの帯域幅は400kHzである。図2には、ある時刻において、各チャネルに存在する信号の信号レベルが示されている。
いま、通信選択(所望)チャネルがNo.3であったとする。ADC106には、アナログフィルタ104を用いて帯域制限された受信信号成分が入力される。選択チャネルがNo.3であった場合、アナログフィルタ104が帯域制限することで、ADC106がAD変換するI信号及びQ信号には、チャネルNo.3の周波数帯域を含むその近傍の周波数帯域の信号成分が含まれる。例えば、AD変換されるI信号及びQ信号に、選択チャネルの2つ隣までのチャネルの信号成分が含まれるとした場合、I信号及びQ信号には、チャネルNo.1〜No.5の信号成分が含まれる。
図2では、選択チャネルであるチャネルNo.3の周波数領域を領域Aで示し、上側隣接チャネルであるチャネルNo.4及びNo.5の周波数領域を領域Bで示し、下側隣接チャネルであるチャネルNo.1及びNo.2の周波数領域を領域Cで示している。ADC106は、チャネル選択信号処理部107及びレベル検出器151に、領域A、領域B、及び領域Cの周波数成分を含むI信号及びQ信号を出力する。レベル検出器151は、ADC106から出力されるI信号及びQ信号の全帯域、つまりチャネルNo.1〜No.5に存在する信号の信号レベルを検出する。
チャネル選択信号処理部107は、領域A、領域B、及び領域Cの周波数成分を含むI信号及びQ信号から、選択チャネルに対応した領域Aの周波数成分を抽出する処理を行うことで、復調信号を生成する。レベル検出器153は、チャネル選択信号処理部107が生成した復調信号、つまり、図2に領域Aで示されるチャネルNo.3に存在する信号の信号レベルを検出する。
ここで、上側隣接チャネル(上側隣接周波数帯域)、及び下側隣接チャネル(下側隣接周波数帯域)に存在する信号は、選択チャネルの信号に対して妨害波となり得る。ゼロ中間周波数信号処理部120及び低中間周波数信号処理部130は、例えば上側隣接チャネルであるチャネルNo.4及びNo.5又は下側隣接チャネルであるチャネルNo.1及びNo.3に存在する信号を抽出する処理も行い、抽出した信号をレベル検出器152に出力する。レベル検出器152は、上側隣接チャネル又は下側隣接チャネルに存在する信号の信号レベルを検出する。
モード制御部108は、レベル検出器151〜153で検出された信号レベルに基づいて受信電波状況を判断し、動作モード(受信モード)の選択を行う。モード制御部108は、選択チャネルに対応する領域Aに存在する信号の信号レベルと、それとは異なる領域B及び/又は領域Cに存在する信号の信号レベルとに基づいて、ゼロ中間周波数モード又は低中間周波数モードを選択する。より詳細には、モード制御部108は、例えば、選択チャネルに対応する領域Aの信号レベルに対して、妨害波信号となる領域Bの信号レベル、及び/又は、領域Cの信号レベルの大小関係を判定し、受信電波状況に適した受信性能が得られる中間周波数モードを選択する。領域A、領域B、及び領域Cのそれぞれの信号レベルは、レベル検出器151〜153で検出された信号レベルと、トータルの受信利得、及びフィルタ特性などから推定可能である。
例えば、モード制御部108は、選択チャネルの信号レベルと、所定のしきい値(しきい値1)とを比較する。モード制御部108は、選択チャネルの信号レベルがしきい値1以上の場合は、ゼロ中間周波数モードを選択する。あるいは、モード制御部108は、選択チャネルの信号レベルがしきい値1以上の場合は、更に、選択チャネルの信号レベルと上側隣接周波数帯域の信号レベルとの比を計算し、その比と所定のしきい値(しきい値2)とを比較する。モード制御部108は、比がしきい値2よりも大きい場合はゼロ中間周波数モードを選択し、比がしきい値以下の場合は低中間周波数モードを選択してもよい。
モード制御部108は、選択チャネルの信号レベルがしきい値1よりも低い場合は、更に、選択チャネルの信号レベルと下側隣接周波数帯域の信号レベルとの比を計算し、その比と所定のしきい値(しきい値3)と比較する。モード制御部108は、比がしきい値3よりも大きい場合は、低中間周波数モードを選択し、比がしきい値3以下の場合はゼロ中間周波数モードを選択してもよい。
なお、レベル検出器152において上側隣接周波数帯域の信号レベルが検出されていた場合、下側隣接周波数帯域の信号レベルは、計算で求めることができる。具体的には、図2の領域A〜Cの全帯域の信号レベルを検出するレベル検出器151の検出結果から、領域Aの信号レベルを検出するレベル検出器153の検出結果及び領域Bの信号レベルを検出するレベル検出器152の検出結果を取り除くことで、下側隣接周波数帯域に対応する領域Cの信号レベルを求めることができる。同様に、レベル検出器152において下側隣接周波数帯域の信号レベルが検出されていた場合も、上側隣接周波数帯域の信号レベルは計算で求めることができる。仮に、レベル検出器152において、領域Aと領域B又は領域Cとの周波数領域の信号レベルが検出されていた場合も、上側隣接周波数帯域及び下側隣接周波数帯域の信号レベルは計算で求めることができる。
[アナログフィルタ]
図3は、アナログフィルタの構成例を示す。このアナログフィルタ104は、アクティブフィルタとして構成されており、抵抗R1、R2、Rfと、キャパシタC2と、オペアンプ401と、スイッチ402と、インバータ403とを有する。なお、中間周波数信号であるI信号及びQ信号は、アナログドメインにおいて実際には作動信号として構成されているが、図3においては、作動信号を1つの信号として示している。
アナログフィルタ104は、I信号側及びQ信号側に、1次RCアクティブフィルタ回路をそれぞれ有している。アナログフィルタ104において、抵抗R1及びR2と、キャパシタC1と、オペアンプ401とは、1次RCアクティブフィルタを構成する。I信号側の出力信号Iout_Bは、スイッチ402及び抵抗Rfを介してQ信号側のオペアンプのマイナス入力端子に接続される。Q信号側の出力信号Qout_Bは、スイッチ402、インバータ403、及び抵抗Rfを介して、I信号側のオペアンプ401のマイナス入力端子に接続される。スイッチ402がオフ(開)の場合、I信号側及びQ信号側の1次RCアクティブフィルタはそれぞれ独立に動作する。この場合、アナログフィルタ104は1次のローパスフィルタとして機能する。
スイッチ402がオン(閉)の場合、I信号側の出力信号は抵抗Rfを介してQ信号側の入力に帰還される。また、Q信号側の出力信号は、インバータ403で位相が反転された後、抵抗Rfを介してI信号側の入力に帰還される。この場合、I信号側とQ信号側それぞれに信号帰還が加わることで、ローパスフィルタの伝達関数の極が虚数側にωIF(ωIF=1/(C2×Rf))分シフトされたことと等価となり、アナログフィルタ104は、複素バンドパスフィルタとして機能する。
図4(a)及び(b)は、アナログフィルタ104の伝達関数を示す。図4(a)は、ローパスフィルタとして機能する場合の伝達関数を示し、図4(b)は、複素バンドパスフィルタとして機能する場合の伝達関数を示す。図4(a)及び(b)において、横軸は周波数ωを表し、縦軸は伝達関数の大きさ|H(ω)|を表す。
アナログフィルタ104は、ローパスフィルタとして機能する場合は、図4(a)に示されるように、−ωから+ωの周波数範囲の信号成分を通過させ、それ以外の周波数の信号成分は減衰させる。一方、アナログフィルタ104は、バンドパスフィルタとして機能する場合は、図4(b)に示されるように、−ω+ωIFから+ω+ωIFの周波数範囲の信号成分を通過させ、それ以外の周波数の信号成分は減衰させる。
モード制御部108(図1を参照)は、アナログフィルタ104のスイッチ402を制御することで、アナログフィルタ104をローパスフィルタとして機能させ、或いはバンドパスフィルタとして機能させる。モード制御部108は、ゼロ中間周波数モード時は、スイッチ402をオフにし、アナログフィルタ104をローパスフィルタとして機能させる。モード制御部108は、低中間周波数モード時は、スイッチ402をオンにし、アナログフィルタ104を複素バンドパスフィルタとして機能させる。ゼロ中間周波数モード時にアナログフィルタ104をローパスフィルタとして機能させることで、ADC106に入力される信号の帯域が、アナログフィルタ104を複素バンドパスフィルタとして機能させる低中間周波数モード時に比べて狭くなる。
図5は、アナログフィルタの別の構成例を示す。このアナログフィルタは、パッシブフィルタとして構成され、抵抗R、キャパシタC、及びスイッチSWを有する。スイッチSWを介してキャパシタCの信号入力端子とは反対側の端子が接地される場合、抵抗R及びキャパシタCは、ω=1/RCのカットオフ周波数を有するローパスフィルタとして動作する。
アナログフィルタ104において、スイッチSWがオンになると、一端が入力端子I_inに接続されるキャパシタの他端は出力端子Q_outとを接続される。また、一端が入力端子Q_inに接続されるキャパシタの他端は出力端子Ib_outと接続され、一端が入力端子Ib_inに接続されるキャパシタの他端は出力端子Qb_outと接続され、一端が入力端子Qb_inに接続されるキャパシタの他端は出力端子I_outと接続される。この場合、アナログフィルタ104は、ω=1/RCのポリフェーズ(オールパス)フィルタとして機能する。
図6は、ポリフェーズフィルタとして機能する場合のI信号及びQ信号を考慮したアナログフィルタ104の伝達関数の周波数特性を示す。図6において、横軸は周波数ωを表し、縦軸は伝達関数の大きさ|H|を表す。図6に示されるように、−ω=−1/RC周辺のイメージ帯域だけ位相がシフトされ、I信号とQ信号との信号合成後にイメージ帯域が抑制される。
モード制御部108(図1を参照)は、アナログフィルタ104のスイッチSWを制御することで、アナログフィルタ104をローパスフィルタとして機能させ、或いはポリフェーズフィルタとして機能させる。モード制御部108は、ゼロ中間周波数モード時は、スイッチSWに接地側を選択させ、アナログフィルタ104をローパスフィルタとして機能させる。モード制御部108は、低中間周波数モード時は、スイッチSWに接地側とは反対側を選択させ、アナログフィルタ104をポリフェーズフィルタとして機能させる。
なお、低中間周波数モードでは、IQ信号合成時にイメージ帯域が所望信号に重畳するため、イメージ帯域を抑圧する必要がある。イメージ帯域を減衰させる手段として、上述のアクティブフィルタの複素バンドパスフィルタ、又は、パッシブフィルタのポリフェーズフィルタの何れを用いてもよい。
[アナログフィルタ信号例]
図7(a)〜(d)は、アナログフィルタ104の入出力信号の信号例を示す。図7(a)及び(b)は、ゼロ中間周波数モード時のアナログフィルタ104の入出力信号例を示し、図7(c)及び(d)は、低中間周波数モード時のアナログフィルタ104の入出力信号例を示している。図7(a)〜(d)において、横軸はIQベースバンド信号(周波数)を表し、縦軸はIQ信号の電力レベルを表している。
ゼロ中間周波数モード時、アナログフィルタ104には、直交復調器103(図1を参照)から選択チャネルの中心周波数を0Hzとする中間周波数信号が入力される。図7(a)に示されるように、選択チャネルの下側隣接チャネル及び上側隣接チャネルに信号も存在していたとする。これら信号は、選択チャネルの信号に対して妨害波となり得る。ゼロ中間周波数モード時、アナログフィルタ104はローパスフィルタとして機能する。ローパスフィルタとして機能するアナログフィルタは、例えば無線通信信号の信号帯域が1チャネルあたり400kHzであった場合は、200kHz以下の周波数成分を通過させる通過特性を有する。
例えばローパスフィルタの周波数特性が、図4(a)に示される周波数特性であった場合、アナログフィルタ104の出力信号において、下側隣接チャネル及び上側隣接チャネルに存在する信号が図7(b)に示されるように減衰される。ゼロ中間周波数モード時、図7(b)に示される信号がADC106においてデジタル信号に変換され、ゼロ中間周波数信号処理部120に入力される。
一方、低中間周波数モード時、アナログフィルタ104には、直交復調器103(図1を参照)から選択チャネルの中心周波数を中間周波数fIFとする中間周波数信号が入力される。図7(c)に示されるように、上記と同様に、選択チャネルの下側隣接チャネル及び上側隣接チャネルに信号も存在していたとする。低中間周波数モードでは、DC(0Hz)を中心として、選択チャネルの信号帯域と線対称に、マイナスの周波数領域にイメージ妨害波(イメージ帯域)が現れている。低中間周波数モード時、アナログフィルタ104はバンドパスフィルタとして機能する。バンドパスフィルタとして機能するアナログフィルタ104は、例えば中間周波数fIFが300kHzで、かつ1チャネルあたりの信号帯域幅が400kHzの場合、100kHz〜500kHzの周波数成分を通過させる通過特性を有する。
例えばバンドパスフィルタの周波数特性が、図4(b)に示される周波数特性であった場合、アナログフィルタ104の出力信号において、下側隣接チャネル及び上側隣接チャネルに存在する信号が図7(d)に示されるように減衰される。イメージ帯域は下側隣接チャネルの周波数帯域と重なっており、イメージ妨害波も、アナログフィルタ104で減衰される。低中間周波数モード時、図7(d)に示される信号がADC106においてデジタル信号に変換され、低中間周波数信号処理部130に入力される。
[ゼロ中間周波数信号処理部]
図8は、ゼロ中間周波数信号処理部120の構成例を示す。ゼロ中間周波数信号処理部120は、2つのLPF(Low Pass Filter)201、2つのLPF202、複素乗算器203、及び加算器204を有する。なお、図8においては、スイッチSW1及びSW2(図1を参照)は図示を省略している。ゼロ中間周波数信号処理部120において、LPF(LPF1)201は復調信号を生成するために使用され、LPF(LPF2)202及び複素乗算器203は、レベル検出器152で検出される上側隣接周波数帯域又は下側隣接周波数帯域の信号を生成するために使用される。
各LPF201には、ADC106でデジタル信号に変換されたゼロ中間周波数のI信号及びQ信号(図7(b)も参照)が入力される。各LPF201は、I信号及びQ信号の選択波周波数帯域(選択チャネル)の周波数以下の周波数成分を通過させ、それ以外の周波数成分を減衰させる。各LPF201の出力信号は加算器204で加算され、復調信号として出力される。各LPF201が出力するI信号及びQ信号をI及びQとした場合、復調信号はI+jQ(jは虚数)で表される。レベル検出器153は、加算器204で加算されたLPF201の出力信号(復調信号)の信号レベルを検出する。
複素乗算器203には、ADC106でデジタル信号に変換されたゼロ中間周波数のI信号及びQ信号が入力される。複素乗算器203は、入力されたI信号及びQ信号の周波数スペクトラムを所定周波数だけ低周波数側又は高周波数側にシフトする。複素乗算器203は、例えば隣接チャネルとして抽出したい周波数帯域の中心の周波数が0Hzとなるように、中間周波数信号の周波数スペクトルをシフトする。
LPF202は、複素乗算器203を用いて周波数スペクトラムがシフトされた中間周波数信号の所定の周波数以下の周波数成分を通過させ、それ以外の周波数成分を減衰させる。LPF202の出力信号はレベル検出器152に入力され、レベル検出器152において信号レベルが検出される。モード制御部108は、ゼロ中間周波数モード時は、レベル検出器151で検出された中間周波数信号の信号レベルと、レベル検出器153で検出された復調信号の信号レベルと、レベル検出器152で検出されたLPF202の出力信号の信号レベルとに基づいて、動作モードの選択を行う。
[ゼロ中間周波数信号処理部の信号例]
図9(a)及び(b)は、ゼロ中間周波数信号処理部120における信号例を示す。図9(a)はLPF201の出力信号の信号例を示し、図9(b)はLPF202の出力信号例を示す。図9(a)及び(b)において、横軸はIQベースバンド信号(周波数)を表し、縦軸はIQ信号の電力レベルを表している。
例えば、1チャネルあたりの信号帯域幅が400kHzの場合、LPF201は、その半分の200kHz以下の周波数成分を通過させる。その場合、図9(a)に示されるように、ゼロ中間周波数の中間周波数信号において、選択チャネルの信号帯域の信号のみがLPF201を通過する。LPF201を通過したI信号とQ信号とを加算することで、復調信号を得ることができる。
一方、複素乗算器203は、例えば中間周波数信号の周波数スペクトラムを、600kHzだけ低周波側にシフトさせる。この場合、図9(b)に示されるように、周波数スペクトラムがシフトされた中間周波数信号において、DC(0Hz)の位置が、選択チャネルの1つ上のチャネルと2つ上のチャネルとの境界の周波数の位置となる。LPF202は、シフトされた中間周波数信号の例えば400kHz以下の周波数成分を通過させる。その場合、図9(b)に示されるように、シフトされた中間周波数信号において、選択チャネルの1つの上のチャネルの信号及び2つ上のチャネルの信号のみがLPF202を通過する。LPF202を通過した信号をレベル検出器152に入力することで、上側隣接チャネルの信号レベルの検出が可能である。
[低中間周波数信号処理部]
図10は、低中間周波数信号処理部130の構成例を示す。低中間周波数信号処理部130は、2つのLPF301、2つのLPF302、複素乗算器303、BPF(Band Pass Filter)304、及び加算器305を有する。なお、図10においても、図8と同様にスイッチSW1及びSW2は図示を省略している。低中間周波数信号処理部130において、LPF301、LPF(LPF3)302、及び複素乗算器303は復調信号を生成するために使用され、BPF304は、レベル検出器152で検出される上側隣接周波数帯域又は下側隣接周波数帯域の信号を生成するために使用される。
各LPF301には、ADC106でデジタル信号に変換された低中間周波数のI信号及びQ信号(図7(d)も参照)が入力される。各LPF301は、I信号及びQ信号の所定の周波数以下の周波数成分を通過させ、それ以外の周波数成分を減衰させる。LPF301は、例えば中間周波数fIFに選択波周波数帯域(選択チャネル)の1/2程度の帯域幅を加えた周波数以下の周波数成分を通過させ、それ以外の周波数成分を減衰させる。複素乗算器303は、LPF301を通過した中間周波数信号の周波数スペクトラムを、中間周波数fIFだけ低周波側にシフトする。LPF302は、複素乗算器303を用いて周波数スペクトラムがシフトされた中間周波数信号における選択波周波数帯域の周波数以下の周波数成分を通過させ、それ以外の周波数成分を減衰させる。各LPF302の出力信号は加算器305で加算され、復調信号として出力される。レベル検出器153は、加算器305で加算されたLPF302の出力信号(復調信号)の信号レベルを検出する。
BPF304には、ADC106でデジタル信号に変換された低中間周波数のI信号及びQ信号が入力される。BPF304は、中間周波数信号の選択波周波数帯域とは異なる周波数帯域以外の周波数成分を減衰させ、選択波周波数帯域とは異なる周波数帯域の周波数成分を通過させる。BPF304は、例えば上側隣接チャネル又は下側隣接チャネルの周波数帯域の周波数成分のみを通過させる。BPF304の出力信号はレベル検出器152に入力され、レベル検出器152において信号レベルが検出される。モード制御部108は、低中間周波数モード時は、レベル検出器151で検出された中間周波数信号の信号レベルと、レベル検出器153で検出された復調信号の信号レベルと、レベル検出器152で検出されたBPF304の出力信号の信号レベルとに基づいて、動作モードの選択を行う。
[低中間周波数信号処理部の信号例]
図11(a)及び(b)は、低中間周波数信号処理部130における信号例を示す。図11(a)はLPF302の出力信号の信号例を示し、図11(b)はBPF304の出力信号例を示す。図11(a)及び(b)において、横軸はIQベースバンド信号(周波数)を表し、縦軸はIQ信号の電力レベルを表している。
例えば、低中間周波数モード時の中間周波数fIFが300kHzの場合、複素乗算器303は、中間周波数fIF=300kHzの中間周波数信号の周波数スペクトラムを、300kHzだけ低周波側にシフトする。この場合、図11(a)に示されるように、周波数スペクトラムがシフトされた中間周波数信号において、選択チャネルの中心周波数の位置が0Hzとなる。1チャネルあたりの信号帯域幅が400kHzの場合、LPF302は、その半分の200kHz以下の周波数成分を通過させる。その場合、図11(a)に示されるように、周波数スペクトラムがシフトされた中間周波数信号において、選択チャネルの信号帯域の信号のみがLPF302を通過する。LPF302を通過したI信号とQ信号とを加算することで、復調信号を得ることができる。
一方、BPF304は、中間周波数fIF=300kHzの中間周波数信号において、例えば上側隣接チャネルの周波数帯域の信号のみを通過させる。例えば、選択チャネルの1つの上のチャネル及び2つ上のチャネルの信号を通過させる場合、BPF304は、500kHz〜1300kHzの周波数帯域の信号のみを通過させる。その場合、図11(b)に示されるように、中間周波数信号において、選択チャネルの1つの上のチャネルの信号及び2つ上のチャネルの信号のみがBPF304を通過する。BPF304を通過した信号をレベル検出器152に入力することで、上側隣接チャネルの信号レベルの検出が可能である。
[動作手順]
図12は、無線受信機における受信の動作手順を示す。無線受信機100は、無線通信信号を受信する(ステップA1)。無線通信信号の受信後、レベル検出器151〜153はそれぞれ信号レベルを検出する(ステップA2)。モード制御部108は、ステップA2で検出された信号レベルに基づいて受信モード選択判定を行う(ステップA3)。モード制御部108は、ステップA3で選択した受信モード(中間周波数モード)が現在の受信モードと異なる場合は、無線受信機100内の各部に制御信号を出力し、受信モードをステップA3で判定した受信モードに切り替える(ステップA4)。無線受信機100内の図示しない制御部は、受信が終了したか否かを判断する(ステップA5)。受信が終了していないと判断された場合、処理はステップA1に戻り、無線通信信号の受信が継続される。
図13は、受信モード選択判定の動作手順を示す。モード制御部108は、レベル検出器151〜153から信号レベルの検出結果を取得すると、所望波(選択チャネル)信号の信号レベルを判定する(ステップB1)。モード制御部108は、ステップB1では、例えば所望波の信号レベルが、基準となる電力レベルよりも大きいか否かを判定する。
ここで、無線受信機100の入力端での所望波の信号レベルが最小受信感度点付近で、低い電力レベルである場合、LNA102及び可変利得増幅器105が実施する増幅における利得を含めた受信トータル利得VG_T[dB]を高く設定する必要がある。その場合、DCオフセット及び1/fノイズの影響が受信感度に及ぼす影響が大きいため、無線通信信号は低中間周波数モードで受信することが好ましい。
一方、無線受信機100の入力端での所望波の信号レベルがある程度高い場合は、所望波のSNR(Signal-to-Noise Ratio)が高いため、受信トータル利得を低くでき、DCオフセット及び1/fノイズの影響が低くなる。その場合、動作モードをゼロ周波数モードとした場合でも受信性能への影響が低くなり、ゼロ周波数モードとした場合はADC106の帯域低減が可能となるため、低消費電力化が狙える。
以上の観点から、無線受信機100への入力換算で所望波の信号レベルがある程度低い場合は、DCオフセットの影響を回避する目的で、低周波数モードを選択することが好ましいと考えられる。一方、所望波の信号レベルが、DCオフセット及び1/fノイズの影響が低くなる程度に高い場合は、低消費電力化が可能であるため、ゼロ中間周波数モードを選択することが好ましい。
ステップB1における所望波のレベル判定においては、受信性能へ影響する信号電力レベルの境界付近にしきい値Pth_IF[dBm]が設けられる。モード制御部108は、無線受信機100への入力換算の所望波の信号レベルとしきい値Pth_IFとを比較する。レベル検出器153で検出された所望波の信号レベル(信号電力レベル)の検出値をP_LD3(dBm)とした場合、入力換算での所望波の電力レベルP_DC[dBm]は、下記式を用いて換算することができる。
P_DC[dBm]=P_LD3[dBm]+VG_T[dB] (式1)
モード制御部108は、ステップB1では、上記式1で換算した所望波の電力レベルP_DCと、しきい値Pth_IFとの大小関係を判定する。具体的には、モード制御部108は、下記式2が成立するか否かを判定する。
P_DC<Pth_IF (式2)
モード制御部108は、上記式2が成立する場合は、所望波の信号レベルが低いと判定し、ゼロ中間周波数モードでの受信には適さないと判定する。モード制御部108は、上記式2が成立しない場合は、所望波の信号レベルが大きいと判定し、ゼロ中間周波数モードで受信可能と判定する。
ステップB1で所望波の信号レベルが低いと判定された場合、上記したように、低中間周波数モードで受信させたい。しかしながら、所望波よりも低周波側(下側)の隣接チャネル周辺のイメージ周波数帯に受信感度劣化に影響する電力レベルの妨害波信号が存在する場合、低中間周波数モードで受信したとしても、受信性能が十分に高くならないことが考えられる。そこで、モード制御部108は、ステップB1で所望波の信号レベルが低いと判定した場合は、次いで、イメージ妨害判定を実施する(ステップB2)。モード制御部108は、ステップB2では、例えば所望波の信号レベルが下側隣接チャネル近傍妨害波の信号レベルに対して十分に大きいか否かを判定する。
ステップB2のイメージ妨害判定において、モード制御部108は、無線受信機100への入力換算でのイメージ周波数帯域(下側隣接チャネル周辺の周波数帯域)の信号電力レベルP_ACPL[dBm]を計算する。イメージ周波数帯域はアナログフィルタ104で減衰されている。アナログフィルタ104におけるイメージ周波数帯域の減衰量をATT_LP[dB]とする。また、レベル検出器151で検出された広帯域の中間周波数信号の信号レベルをP_LD1[dBm]とし、レベル検出器152で検出された上側隣接チャネルの信号レベルをP_LD2[dBm]とする。上記と同様に受信トータル利得をVG_T[dB]とすると、P_ACPL[dBm]は、下記式3で求めることができる。
Figure 2018182411
所望波の信号レベルに対するイメージ妨害波信号レベルが高くなってくると、受信性能に大きな影響が出てくる。所望波の信号レベルに対するイメージ妨害波信号レベルの比をDU_ACPL[dB]と定義すると、DU_ACPLは、下記式4で求めることができる。
DU_ACPL[dB]=P_DC[dBm]−P_ACPL[dBm] (式4)
ステップB2におけるイメージ妨害判定においては、受信性能へ影響するDU比(Desired to Undesired signal ratio)に対して判定しきい値DUth_LP[dB]が設定される。モード制御部108は、式4で求められたDU_ACPLとDUth_LPとを比較する。具体的には、モード制御部108は、ステップB2において、下記式5が成立するか否かを判定する。
DU_ACPL>DUth_LP (式5)
モード制御部108は、ステップB2において上記式5の条件が満たされる場合、イメージ妨害波の影響はないと判定する。その場合、モード制御部108は、低周波数モードを選択する(ステップB3)。
ステップB1で所望波の信号レベルが大きいと判定された場合、ゼロ中間周波数モードでの受信が可能ではあるものの、所望波よりも高周波側(上側)及び低周波側(下側)の両側帯での隣接チャネル近傍妨害波の信号レベルが高い場合に、2次歪みの影響で受信性能が低下する場合がある。従って、隣接チャネル近傍妨害波の影響がある場合は、低中間周波数モードで受信した方が、高い受信性能が得られる場合がある。そこで、モード制御部108は、ステップB1で所望波の信号レベルが大きいと判定し、ゼロ中間周波数モードで受信可能と判定した場合は、次いで、隣接チャネル近傍妨害判定を実施する(ステップB4)。
モード制御部108は、ステップB4では、例えば所望波の信号レベルが隣接チャネル近傍妨害波の信号レベルに対して十分に大きいか否かを判定する。ただし、下側隣接チャネル近傍妨害波は、低中間周波数モードを選択した場合でもイメージ妨害波信号成分となり得る。このため、下側隣接チャネル近傍妨害波の信号レベルが高い場合に低中間周波数モードを選択したとしても、受信性能が向上しない可能性がある。このような理由から、ステップB4では、所望波の信号レベルが上側隣接チャネル近傍妨害波の信号レベルに対して十分に大きいか否かを判定することとする。
ステップB4の隣接チャネル妨害判定において、モード制御部108は、無線受信機100への入力換算での上側隣接チャネルの信号電力レベルP_ACPU[dBm]を計算する。上側隣接チャネル周波数帯域も、イメージ帯域と同様にアナログフィルタ104で減衰されている。アナログフィルタ104における上側隣接チャネルの減衰量をATT_UP[dB]とする。上記と同様に、レベル検出器152で検出された上側隣接チャネルの信号レベルをP_LD2[dBm]とし、受信トータル利得をVG_T[dB]とすると、P_ACPU[dBm]は、下記式で求めることができる。
P_ACPU[dBm]=P_LD3[dBm]+VG_T[dB]+ATT_UP[dB] (式6)
所望波の信号レベルに対する上側隣接チャネルの信号レベルの比をDU_ACPU[dB]と定義すると、DU_ACPUは、下記式7で求めることができる。
DU_ACPU[dB]=P_DC[dBm]−P_ACPU[dBm] (式7)
ステップB4における上側隣接チャネル近傍妨害判定においては、受信性能へ影響するDU比に対して判定しきい値DUth_UP[dB]が設定される。モード制御部108は、式7で求められたDU_ACPUとDUth_UPとを比較する。具体的には、モード制御部108は、ステップB4において、下記式8が成立するか否かを判定する。
DU_ACPU>DUth_UP (式8)
モード制御部108は、ステップB4において上記式8の条件が満たされる場合、隣接チャネル妨害波の影響はないと判定する。その場合、モード制御部108は、ゼロ周波数モードを選択する(ステップB5)。モード制御部108は、ステップB4において上記式8の条件が満たされないとは判定した場合は、隣接チャネル妨害波の影響が大きく、ゼロ中間周波数モードとした場合に受信性能が劣化すると判定する。この場合、モード制御部108は、ステップB3に進み、低周波数モードを選択する。
モード制御部108は、ステップB2において上記式5の条件が満たされないと判定した場合、イメージ妨害波の影響が大きく、低中間周波数モードを選択したとしても、ゼロ中間周波数モードを選択した場合と比較して受信性能の向上は見込めない判定と判断する。この場合、モード制御部108は、ステップB5へ進み、ゼロ中間周波数モードを選択する。ゼロ周波数モードが選択された場合、ADC106の帯域幅が低減可能となる。このため、低消費電力化の観点で有利である。
[まとめ]
本実施形態では、モード制御部108は、受信電波状況に応じて、ゼロ中間周波数モード又は低中間周波数モードを選択する。受信電波状況は、レベル検出器151〜153で検出された信号レベルに基づいて推定可能である。本実施形態では、選択波周波数帯域の信号レベルと、妨害波となり得る隣接周波数帯域の信号レベルとの関係に基づいて、ゼロ中間周波数モード又は低中間周波数モードが選択される。このようにすることで、時間経過に伴って変化し得る受信電波状況に対して、受信性能を最大限に引き出すことが可能となり、ロバストな通信が可能となる。
特許文献1及び非特許文献1との比較では、これら文献では、通信方式に対して受信モードが固定される。例えばある通信方式に対してゼロ中間周波数モードで通信が行われる場合に、低中間周波数モードに切り替えた方が受信性能の向上が見込まれる場合でも、ゼロ中間周波数モードの通信が継続される。また、別の通信方式に対して低中間周波数モードで通信が行われる場合に、ゼロ中間周波数モードで受信可能な状況であっても、低中間周波数モードの通信が継続される。本実施形態では、受信電波状況に応じて受信モードを切り替えるため、受信性能が高い受信モードで通信を実施可能である。また、ゼロ中間周波数モードで通信を行うことが可能な状況であれば、ゼロ中間周波数モードを選択することで、低消費電力化が可能である。
[実施形態2]
次いで、実施形態2を説明する。図14は、実施形態2の無線受信機で用いられるチャネル選択信号処理部107aの構成例を示す。チャネル選択信号処理部107aは、2つのLPF701、2つのLPF702、複素乗算器703、加算器704、及びスイッチSW_A〜SW_Fを有する。本実施形態に係る無線受信機におけるチャネル選択信号処理部107a以外の各構成要素は、図1に示される実施形態1に係る無線受信機100における各構成要素と同様でよい。
各LPF(デジタルフィルタ1)701は、中間周波数信号(I信号及びQ信号)における選択波周波数帯域の周波数以下の周波数成分を通過させ、それ以外の周波数成分を減衰させる。各LPF701の出力信号は加算器704で加算され、復調信号として出力される。レベル検出器153は、加算器704で加算されたLPF701の出力信号(復調信号)の信号レベルを検出する。
各LPF(デジタルフィルタ2)702は、中間周波数の所定の周波数以下の周波数成分を通過させる。LPF702は、通過周波数帯域が可変に構成されている。LPF702の出力信号はレベル検出器152に入力され、レベル検出器152において信号レベルが検出される。複素乗算器703は、中間周波数信号の周波数スペクトラムを所定周波数だけ低周波数側又は高周波数側にシフトする。複素乗算器703は、周波数スペクトラムのシフト量(周波数シフト量)が可変に構成されている。スイッチSW_A〜SW_Fは、チャネル選択信号処理部107aにおいて中間周波数信号の信号経路を切り替える経路切替スイッチとして使用されるスイッチである。
モード制御部108は、選択した中間周波数モードに応じてスイッチSW_A〜SW_Fの切替状態を制御する。また、選択した中間周波数モードに応じてLPF702の通過帯域、及び複素乗算器703における周波数シフト量を制御する。本実施形態では、モード制御部108が、選択した中間周波数モードに応じてスイッチSW_A〜SW_Fの切替状態を制御することで、LPF及び複素乗算器などの構成要素を、ゼロ中間周波数信号の中間周波数信号に対する信号処理と、低中間周波数の中間周波数に対する信号処理とで共用可能である。
[ゼロ中間周波数モード時の動作]
図15は、チャネル選択信号処理部107aのゼロ中間周波数モード時の動作状態を示す。図15には、チャネル選択信号処理部107aにおける中間周波数信号の信号経路も示されている。モード制御部108は、ゼロ中間周波数モード時は、チャネル選択信号処理部107aに送信する制御信号を通じて、スイッチSW_A、SW_B、及びSW_Eをオン(閉)に制御し、残りのスイッチをオフ(開)に制御する。
ADC106が出力する中間周波数信号(I信号及びQ信号)は、スイッチSW_Aを通り、各LPF701に入力される。各LPF701は、スイッチSW_Aを介して入力された中間周波数信号の選択波周波数帯域の周波数以下の周波数成分を通過させ、それ以外の周波数成分を減衰させる。各LPF701の出力信号は加算器704で加算され、復調信号として出力される。
また、ADC106が出力する中間周波数信号(I信号及びQ信号)は、スイッチSW_Bを通り、複素乗算器703にも入力される。複素乗算器703は、ゼロ中間周波数モード時は、入力されたI信号及びQ信号の周波数スペクトラムを所定周波数だけ低周波数側又は高周波数側にシフトする。複素乗算器703のゼロ中間周波数モード時の周波数シフト量は、図8に示されるゼロ中間周波数信号処理部120における複素乗算器203の周波数シフト量と同じでよい。複素乗算器703は、例えば隣接チャネルとして抽出したい周波数帯域の中心の周波数が0Hzとなるように、中間周波数信号の周波数スペクトルをシフトする。
複素乗算器703の出力信号は、スイッチSW_Dを通り、各LPF702に入力される。各LPF702は、スイッチSW_Dを介して入力された、周波数スペクトラムがシフトされた中間周波数信号の所定の周波数以下の周波数成分を通過させ、それ以外の周波数成分を減衰させる。LPF702は、例えば隣接チャネルとして抽出したい周波数帯域の帯域幅の半分の周波数以下の周波数成分のみを通過させる。各LPF702の出力信号はレベル検出器152に入力され、レベル検出器152においてLPF702を通過した信号の信号レベルが検出される。
[ゼロ中間周波数モード時の信号例]
図16(a)〜(d)は、無線受信機における各部の信号例を示す。図16(a)及び(b)は、ゼロ中間周波数モード時のアナログフィルタ104(図1を参照)の入出力信号例を示している。図16(c)はLPF701の出力信号の信号例を示し、図16(b)はLPF702の出力信号例を示す。図16(a)〜(d)において、横軸はIQベースバンド信号(周波数)を表し、縦軸はIQ信号の電力レベルを表している。
ゼロ中間周波数モード時、アナログフィルタ104には、選択チャネルの中心周波数を0Hzとする中間周波数信号が入力される(図16(a)を参照)。ゼロ中間周波数モード時、アナログフィルタ104はローパスフィルタとして機能しており、アナログフィルタ104を通過した中間周波数信号では、下側隣接チャネル及び上側隣接チャネルに存在する信号が減衰される(図16(b)を参照)。ゼロ中間周波数モード時、図16(b)に示される信号がADC106においてデジタル信号に変換され、チャネル選択信号処理部107aに入力される。
LPF701には、ADC106においてデジタル信号に変換された中間周波数信号がスイッチSW_Aを介して入力される。LPF701は、例えば1チャネルあたりの信号帯域幅が400kHzの場合、入力された中間周波数信号のうち、信号帯域幅の半分の200kHz以下の周波数成分を通過させる。その場合、図16(c)に示されるように、ゼロ中間周波数の中間周波数信号において、選択チャネルの信号帯域の信号のみがLPF701を通過する。LPF701を通過したI信号とQ信号とを加算することで、復調信号を得ることができる。
一方、複素乗算器703には、ADC106においてデジタル信号に変換された中間周波数信号がスイッチSW_Bを介して入力される。複素乗算器703は、ゼロ中間周波数モード時は、中間周波数信号の周波数スペクトラムを、例えば600kHzだけ低周波側にシフトさせる。この場合、図16(d)に示されるように、周波数スペクトラムがシフトされた中間周波数信号において、0Hzの位置が、選択チャネルの1つ上のチャネルと2つ上のチャネルとの境界の周波数の位置となる。LPF702は、ゼロ中間周波数モード時はカットオフ周波数が例えば400kHzに設定され、シフトされた中間周波数信号の400kHz以下の周波数成分を通過させる。その場合、図16(d)に示されるように、シフトされた中間周波数信号において、選択チャネルの1つの上のチャネルの信号及び2つ上のチャネルの信号のみがLPF702を通過する。LPF702を通過した信号をレベル検出器152に入力することで、上側隣接チャネルの信号レベルの検出が可能である。
[低中間周波数モード時の動作]
図17は、チャネル選択信号処理部107aの低中間周波数モード時の動作状態を示す。図17には、チャネル選択信号処理部107aにおける中間周波数信号の信号経路も示されている。モード制御部108は、低中間周波数モード時は、チャネル選択信号処理部107aに送信する制御信号を通じて、スイッチSW_C、SW_D、及びSW_Fをオン(閉)に制御し、残りのスイッチをオフ(開)に制御する。
ADC106が出力する中間周波数信号(I信号及びQ信号)は、スイッチSW_Dを通り、各LPF702に入力される。各LPF702は、スイッチSW_Dを介して入力された中間周波数信号の所定の周波数以下の周波数成分を通過させ、それ以外の周波数成分を減衰させる。LPF702は、例えば選択チャネルと上側隣接チャネル又は下側隣接チャネルの少なくとも一部とを含む所定の周波数帯域の周波数成分とを通過させ、他の周波数成分は減衰させる。LPF702の出力信号はレベル検出器152に入力され、レベル検出器152においてLPF702を通過した信号の信号レベルが検出される。
LPF702の出力信号は、スイッチSW_Cを介して複素乗算器703にも入力される。複素乗算器703は、低中間周波数モード時は、スイッチSW_Cを介して入力されるLPF702の出力信号の周波数スペクトラムを、中間周波数fIFだけ低周波側にシフトする。複素乗算器703で周波数スペクトルが低周波側にシフトされた中間周波数信号は、スイッチSW_Fを介してLPF701に入力される。LPF701は、複素乗算器703を用いて周波数スペクトラムがシフトされた中間周波数信号における選択波周波数帯域(選択チャネル)の周波数以下の周波数成分を通過させ、それ以外の周波数成分を減衰させる。各LPF701の出力信号は加算器704で加算され、復調信号として出力される。
[低中間周波数モード時の信号例]
図18(a)〜(d)は、無線受信機における各部の信号例を示す。図18(a)及び(b)は、低中間周波数モード時のアナログフィルタ104(図1を参照)の入出力信号例を示している。図18(c)はLPF702の出力信号の信号例を示し、図18(d)はLPF701の出力信号例を示す。図18(a)〜(d)において、横軸はIQベースバンド信号(周波数)を表し、縦軸はIQ信号の電力レベルを表している。
低中間周波数モード時、アナログフィルタ104には、選択チャネルの中心周波数を中間周波数fIFとする中間周波数信号が入力される(図18(a)を参照)。中間周波数信号において、イメージ帯域は、マイナスの周波数範囲に現れる。低中間周波数モード時、アナログフィルタ104はバンドパスフィルタとして機能しており、アナログフィルタ104を通過した中間周波数信号では、下側隣接チャネル及び上側隣接チャネルに存在する信号が減衰される(図18(b)を参照)。低中間周波数モード時、図18(b)に示される信号がADC106においてデジタル信号に変換され、チャネル選択信号処理部107aに入力される。
LPF702には、ADC106においてデジタル信号に変換された中間周波数信号がスイッチSW_Dを介して入力される。LPF702は、低中間周波数モード時は、例えば1チャネルあたりの信号帯域幅が400kHzで、中間周波数fIFが300KHzの場合、カットオフ周波数が500kHzに設定される。LPF702は、例えば図18(b)に示される中間周波数信号のうち、500kHz以下の周波数成分を通過させる。その場合、図18(c)に示されるように、低中間周波数の中間周波数信号において、選択チャネルの信号と、その1つの下のチャネルの信号及び2つ下のチャネルの信号の一部とが、LPF702を通過する。LPF702を通過する信号の周波数帯域は、概ね、図2に示される領域A及び領域Cの周波数帯域に相当する。LPF702を通過した信号をレベル検出器152に入力することで、選択チャネル及び下側隣接チャネルの信号レベルの検出が可能である。
LPF702を通過した信号は、スイッチSW_Cを介して複素乗算器703にも入力される。複素乗算器703は、低中間周波数モード時は、中間周波数信号の周波数スペクトラムを、中間周波数fIFだけ低周波側にシフトさせる。この場合、図16(d)に示されるように、周波数スペクトラムがシフトされた中間周波数信号において、選択チャネルの中心周波数が0Hzとなる。LPF701は、例えば1チャネルあたりの信号帯域幅が400kHzの場合、シフトされた中間周波数信号のうち、信号帯域幅の半分の200kHz以下の周波数成分を通過させる。その場合、図18(d)に示されるように、周波数スペクトラムがシフトされた中間周波数信号において、選択チャネルの信号帯域の信号のみがLPF701を通過する。LPF701を通過したI信号とQ信号とを加算することで、復調信号を得ることができる。
ここで、ゼロ中間周波数モード時、レベル検出器152は、上側隣接チャネルの信号レベルを検出する(図16(d)も参照)。下側隣接チャネルの信号レベルは、レベル検出器152で検出された信号レベルと、AD変換された中間周波数信号の全帯域の信号レベルに相当するレベル検出器151で検出された信号レベル、及び選択チャネルの信号の信号レベルに相当するレベル検出器153で検出された信号レベルとを用いて計算で求めることができる。具体的には、下側隣接チャネルの信号レベルは、レベル検出器151で検出された信号レベルから、レベル検出器152で検出された信号レベル、及びレベル検出器153で検出された信号レベルを取り除くことで、求めることができる。
一方、低中間周波数モード時、レベル検出器152は、概ね、選択チャネル及び下側隣接チャネルの信号レベルを検出する(図18(c)も参照)。上側隣接チャネル及び下側隣接チャネルの信号レベルは、レベル検出器152で検出された信号レベルと、レベル検出器151で検出された信号レベル、及びレベル検出器153で検出された信号レベルとを用いて計算で求めることができる。具体的には、下側隣接チャネルの信号レベルは、レベル検出器152で検出された信号レベルから、レベル検出器153で検出された信号レベルを取り除くことで、求めることができる。また、上側隣接チャネルの信号レベルは、レベル検出器151で検出された信号レベルから、レベル検出器152で検出された信号レベルを取り除くことで、求めることができる。
[動作手順]
図19は、本実施形態に係る無線受信機における受信の動作手順を示す。ここでは、無線受信機は、パケット単位で無線通信信号を受信するものとする。無線受信機において、受信開始時(初期状態)では、どちらかの受信モードが選択されているものとする。無線受信機は、パケットの信号の受信を開始する(ステップC1)。パケット信号の受信開始後、無線受信機は、パケット受信内復調信号処理と並行して、レベル検出器151〜153にてそれぞれ信号レベルの検出を行う(ステップC2)。モード制御部108は、ステップC2で検出された信号レベルに基づいて受信モード選択判定を行う(ステップC3)。受信モード選択判定は、図13に示される手順と同様でよい。
ここで、パケット受信動作中に受信モード(中間周波数モード)を切り替えると、受信の安定性が損なわれる。このため、無線受信機において、受信モードの切替は、次のパケット信号を受信する前に実施されることとする。しかしながら、受信電波状況が、それぞれの受信性能に影響がある要素がしきい値付近にあるような受信電波状況である場合、受信パケットごとに受信モードが切り替えられると、無線受信機の動作及び性能が安定しない場合がある。そこで、本実施形態では、複数回のパケット信号の受信における受信電波状況を統計処理し、その統計処理の結果に基づいて受信モードの切替を行うこととする。
無線受信機は、パケット信号の受信を終了する(ステップC4)。モード制御部108は、ステップC3で選択した受信モード(中間周波数モード)を統計処理し、次のパケット信号を受信する際の受信モードを決定する(ステップC5)。モード制御部108は、例えば一方の受信モードが所定回数連続した場合に、その受信モードを次のパケット信号を受信する際の受信モードに決定する。あるいは、モード制御部108は、過去所定回数の受信モードの判定結果のうち、一方の受信モードが占める割合が所定の割合以上の場合に、その受信モードを次のパケット信号を受信する際の受信モードとして決定してもよい。モード制御部108は、決定した受信モードが現在の受信モードと異なる場合は、無線受信機内の各部に制御信号を出力し、受信モードを決定した受信モードに切り替える。無線受信機内の図示しない制御部は、受信が終了したか否かを判断する(ステップC6)。受信が終了していないと判断された場合、処理はステップC1に戻り、次のパケット信号の受信が開始される。
[まとめ]
本実施形態では、チャネル選択信号処理部107aは、中間周波数信号の信号経路を切り替えるためのスイッチSW_A〜SW_Fを有している。スイッチSW_A〜SW_Fの選択状態を切り替えることで、同じLPF701、LPF702、及び複素乗算器703を用いて、ゼロ中間周波数の中間周波数信号の信号処理と、低中間周波数の中間周波数の信号処理とを実現できる。従って、個別の信号処理部を設ける場合に比べて、構成を簡素化できる。また、本実施形態では、受信電波状況に応じた受信モード判定結果を統計処理し、その結果に基づいて受信モードが切り替えられる。このようにすることで、頻繁に受信モードが切り替えられることを回避して、無線受信機の動作及び受信性能を安定させることができる。
[実施形態3]
続いて、実施形態3を説明する。図20は、実施形態3に係る無線受信機を示す。本実施形態に係る無線受信機100aは、図1に示される実施形態1に係る無線受信機100の構成に加えて、チャネルスキャン部109を有する。本実施形態において、無線通信信号は複数チャネルの信号を含んでおり、チャネルスキャン部109は、複数チャネルの通信信号の各チャネルの信号レベルをスキャンする。本実施形態において、モード制御部108は、チャネルスキャン部109が実施したチャネルスキャンの結果に基づいて、ゼロ中間周波数モード又は低中間周波数モードを選択する。その他の点は、実施形態1又は実施形態2と同様でよい。
チャネルスキャン部109は、例えば図2に示される無線通信信号の配置において、チャネルNo.0〜No.16の各チャネルを1つずつ選択する。レベル検出器153は、各チャネルの信号の信号レベルを検出し、チャネルスキャン部109に通知する。チャネルスキャン部109は、選択したチャネルを識別する情報と、そのチャネルの信号レベルの検出結果とを、モード制御部108に通知する。モード制御部108は、各チャネルに対し、そのチャネルの信号レベルの検出結果を記憶する。
なお、IEEE std.802.15.4g、802.15.1、802.15.4、及び、IEE std.802.11系のWireless−LAN(Local Area Network)やWireless−PAN(Personal Area Network)では、通信相手先を探す際に各通信チャネルの信号の有無がサーチされる。このとき、通信システムの通信フォーマットに適合した信号に対する信号電力レベル検出は、一般的にはChannel Scanと呼ばれ、通信フォーマットに適合しない信号に対するレベル検出はEnergy Detectと呼ばれる。Channel Scanを行うことで各チャネルの利用状況がわかり、Energy Detectを行うことで、通信システム内の信号とは異なる干渉波信号の有無がわかる。本実施形態においては、これらを特に区別せず、総称してScan(スキャン)と呼ぶこととする。
[チャネルスキャンの信号例]
図21は、チャネルスキャンを実施することで得られた各チャネルの信号レベルを示す。図21において、信号レベルが高いチャネルは、使用中のチャネル、又は妨害波が存在するチャネルを示し、信号レベルが低いチャネルは、未使用のチャネル、又は妨害波が存在しないチャネルを示す。このようなチャネルスキャン結果は、図示しないチャネル選択部などにおいても使用される。チャネルスキャン結果を参照することで、通信に使用するチャネルを選択することができ、また、選択されたチャネルに対し、その近傍に妨害波となる成分がどの程度存在するのかの判断が可能である。
上記チャネルスキャンは、例えば低中間周波数モードが選択された状態で実施される。低中間周波数モードは、ゼロ中間周波数モードに比べて最小受信感度特性がよい。このため、チャネルスキャンを低中間周波数モードで実施した場合、チャネルスキャンにおいて、低い電力レベルから高い電力レベルまで広い範囲で信号レベルを検出することができる。チャネルスキャン時の受信モードは低中間周波数モードには限定されず、チャネルスキャンは、ゼロ中間周波数モードで実施されてもよい。その場合、チャネルスキャン時の消費電力を低消費電力化できる。
本実施形態では、モード制御部108は、例えば、チャネルスキャン結果における、選択チャネルの信号レベルと、上側隣接チャネルの信号レベルと、下側隣接チャネルの信号レベルとに基づいて、ゼロ中間周波数モード又は低周波数モードを選択する。例えば、モード制御部108は、チャネルNo.3を選択チャネルとした場合、チャネルNo.3の信号レベルを選択波周波数帯域の信号レベルとし、チャネルNo.4及びNo.5の信号レベルの合計を上側隣接チャネルの信号レベルとし、チャネルNo.1及びNo.2の信号レベルの合計を下側隣接チャネルの信号レベルとする。モード制御部108は、これら信号レベルの大小関係などに基づいて、例えば図13に示す手順で受信モード選択判定を行う。このようにすることで、受信電波状況に応じた受信モードの選択が可能となる。
モード制御部108は、実施形態1又は実施形態2において説明した、レベル検出器151〜153での信号レベル検出結果を用いた受信モード選択判定に代えて、又はこれに加えて、上記チャネルスキャン結果に基づく受信モードの選択を実施してもよい。モード制御部108がチャネルスキャン結果に基づく受信モードの選択のみを実施する場合、図20に示される無線受信機100aの構成において、レベル検出器151及びレベル検出器152は省略可能である。
[動作手順]
図22は、本実施形態に係る無線受信機における受信の動作手順を示す。無線受信機100aは、パケット信号の受信に先立って、チャネルスキャンを実施する(ステップD1)。モード制御部108は、ステップD1のチャネルスキャンの結果に基づいて受信モード選択判定を行う(ステップD2)。ステップD2で実施される受信モード選択判定は、レベル検出器151〜153で検出された信号レベルに代えて、チャネルスキャンの結果が用いられる点を除けば、実施形態1において説明したものと同様でよい。
無線受信機100aは、パケットの信号の受信を開始する(ステップD3)。モード制御部108は、ステップD2における受信モード選択判定の結果に従って、ゼロ中間周波数モード又は低中間周波数モードへの切替を行う(ステップD4)。無線受信機100aは、受信終了か否かを判断する(ステップD5)。受信終了ではない場合、処理はステップD3に戻り、次のパケット信号が受信される。
無線受信機100aは、ステップD5で受信終了と判断した場合は、チャネルスキャンを実行するか否かを判断する(ステップD6)。無線受信機100aは、例えば通信チャネルを変更する場合に、チャネルスキャンを実行すると判断する。ステップD5でチャネルスキャンを実行すると判断されると、処理はステップD1に戻り、チャネルスキャン部109はチャネルスキャンを実施する。
[まとめ]
本実施形態では、チャネルスキャン部109はチャネルスキャンを実施し、モード制御部108は、チャネルスキャンの結果に基づいてゼロ中間周波数モード又は低中間周波数モードを選択する。チャネルスキャンの結果を参照することで、選択チャネルに隣接する隣接チャネルの信号レベルを取得することができ、隣接チャネルにおける妨害波電力状況を推定することができる。その推定結果を用いることで、受信電波状況に応じた受信モードの選択が可能となる。
[変形例]
引き続き、変形例を説明する。図23は、変形例に係る無線受信機を示す。本変形例に係る無線受信機100bは、図1に示される実施形態1に係る無線受信機100の構成に加えて、レベル検出器115とADC116とを有する。その他の点は、実施形態1〜実施形態3と同様でよい。
レベル検出器(レベル検出器4)115は、アナログドメインにおいて、LAN102が出力する無線通信信号の信号レベルを検出する。レベル検出器115は、例えば直交復調器103において無線通信信号が中間周波数信号に変換される前の無線通信信号の信号レベルを検出する。レベル検出器115は、検出した信号レベルの大きさに依存した大きさの信号を検出信号として出力する。ADC116は、レベル検出器115が出力する検出信号をデジタル信号に変換する。モード制御部108は、ADC116でデジタル信号に変換されたレベル検出器115の検出信号を記憶する。
本変形例において、モード制御部108は、レベル検出器115が出力する検出信号(信号レベルの検出結果)も用いて、受信モード選択判定を実施する。より詳細には、モード制御部108は、例えば、ゼロ中間周波数モード時に、レベル検出器115で検出された信号レベルと、レベル検出器153で検出された信号レベルとの比を計算し、その比と所定のしきい値とを比較する。モード制御部108は、比がしきい値よりも高い場合は、受信モードをゼロ中間周波数モードから低中間周波数モードに切り替える。
モード制御部108は、ゼロ中間周波数モードでは、レベル検出器115及びレベル検出器153で検出された信号レベルに基づいて受信モードの選択を行い、低中間周波数モードでは、レベル検出器151〜153で検出された信号レベルに基づいて受信モードの選択を行ってもよい。その場合、モード制御部108は、ゼロ中間周波数モード時は、使用されないレベル検出器151及びレベル検出器152の動作を停止させてもよい。また、モード制御部108は、低中間周波数モード時は、使用されないレベル検出器115の動作を停止させてもよい。使用されないレベル検出器の動作を停止させることで、余分な消費電力を抑えることができる。
[レベル検出器115の検出範囲]
図24は、レベル検出器115が検出する無線通信信号の周波数帯域を示す。レベル検出器115が検出する無線通信信号の周波数範囲は、LNA102の出力利得周波数特性に依存するが、一般的にはRF(Radio Frequency)帯では、数十MHzから数百MHzの広帯域でのレベル検出が可能となる場合が多い。RF帯信号電力レベル検出器であるレベル検出器115の周波数検出領域は、LNA102の出力帯域幅と連動して、選択波周波数帯域(領域A)に隣接する上側隣接チャネル(領域B)及び下側隣接チャネル(領域C)を含む、より広範囲な領域Dとなる。例えば、レベル検出器115は、図2に示される全チャネル、つまり920MHz〜928MHzの通信帯域の範囲の信号レベルを検出できる。レベル検出器115の前段に所定の周波数帯域を通過するバンドパスフィルタを配置し、レベル検出器115が信号レベルを検出する周波数帯域を制限することとしてもよい。
[動作手順]
図25は、本変形例に係る無線受信機100bにおける受信の動作手順を示す。モード制御部108は、初期状態において、ゼロ中間周波数モードを選択する(ステップE1)。モード制御部108は、レベル検出器151及びレベル検出器152の動作を停止させ、レベル検出器115を動作させる。レベル検出器115は、無線通信信号の信号レベルを検出し、レベル検出器153は、選択チャネルの信号レベルを検出する。レベル検出器115が検出する無線通信信号の信号レベルをD[dBm]で表し、レベル検出器153が検出する無線信号の信号レベルをA[dBm]で表す。ゼロ中間周波数モード時、ADC106の帯域幅は狭帯域化されている。
無線受信機100bは、パケットの信号の受信を開始する(ステップE2)。モード制御部108は、現在の受信モードがゼロ中間周波数モードであるか否かを判断する(ステップE3)。モード制御部108は、通信開始時は、ステップE1でゼロ中間周波数モードを選択しているため、現在の受信モードがゼロ中間周波数モードであると判断する。モード制御部108は、ステップE3で現在の受信モードがゼロ中間周波数モードであると判断すると、レベル検出器153で検出された信号レベルに基づいて、所望波(選択チャネル)の信号レベルを判定する(ステップE4)。モード制御部108は、ステップE4では、例えば所望波の信号レベルが、基準となる電力レベルよりも大きいか否かを判定する。
ステップE4の所望波のレベル判定は、図13のステップB2の所望波のレベル判定と同様でよい。モード制御部108は、ステップE4では、前述の式1で換算された所望波の電力レベルP_DCと、しきい値Pth_IFとを比較し、P_DC<Pth_IFが成立するか否かを判断する。モード制御部108は、上記式が成立する場合は、所望波の信号レベルが低いと判定し、低中間周波数モードを選択する(ステップE6)。モード制御部108は、低中間周波数モードを選択すると、レベル検出器151及び152を動作させる。また、レベル検出器115の動作を停止させる。低中間周波数モード時、ADC106の帯域幅は広帯域化される。モード制御部108は、例えば現在のパケット受信の終了後、次のパケット信号が受信されるまでの間に、低中間周波数モードへの切替を実施する。
モード制御部108は、上記式が成立しない場合は、所望波の信号レベルが大きいと判定し、ゼロ中間周波数モードで受信可能と判定する。この場合、モード制御部108は、次いで、レベル検出器115で検出された信号レベルとレベル検出器153で検出された信号レベルとに基づいてRF電力判定を行い、妨害波となる信号のレベルが大きいか否かを判断する(ステップE5)。
モード制御部108は、ステップE5では、例えばレベル検出器115で検出された信号レベルD[dBm]と、レベル検出器153で検出された所望波の信号レベルA[dBm]との比に基づいて、妨害波となる信号のレベルの大きさを判断する。信号レベルD[dBm]と信号レベルA[dBm]との関係は、所望波の信号レベルに対して妨害波となる信号がない場合は、A[dBm]=D[dBm]となる。妨害波となる信号が多いほど、両者の比を表すD−A[dB]の値が大きくなる。
ステップE5のRF電力判定では、妨害波信号が大きくなって通信に影響が出てくる信号電力レベルのDU比に対して、判定しきい値DUth_RF[dB]が設定される。モード制御部108は、ステップE5では、D−A[dB]と、判定しきい値DUth_RFとを比較する。具体的には、モード制御部108は、ステップE5において、下記式9が成立するか否かを判定する。
D−A[dB]>DUth_RF[dB] (式9)
モード制御部108は、ステップE5において上記式9の条件が満たされる場合、妨害波の信号レベルが大きいと判断する。その場合、モード制御部108は、ステップE6へ進み、低周波数モードを選択する。モード制御部108は、低中間周波数モードを選択すると、レベル検出器151及び152を動作させ、レベル検出器115の動作を停止させる。レベル検出器151及び152が動作することで、図24の領域B及び領域Cに相当する隣接チャネルの信号レベルも用いた受信モード選択判定が可能となる。低中間周波数モード時、ADC106の帯域幅は広帯域化される。
無線受信機100aは、受信終了か否かを判断する(ステップE9)。受信終了ではない場合、処理はステップE2に戻り、次のパケット信号が受信される。
モード制御部108は、受信中に受信モードが低中間周波数モードに切り替えられていた場合は、ステップE3において現在の受信モードはゼロ中間周波数モードではないと判断する。その場合、モード制御部108は、受信モード選択判定を行う(ステップE8)。ステップE8の受信モード選択判定は、図13に示される手順と同様でよい。モード制御部108は、ステップE8でゼロ中間周波数モードが選択された場合は、現在のパケット受信の終了後、ゼロ中間周波数モードへの切替を行う。
[まとめ]
本変形例では、レベル検出器115は、アナログドメインにおいて無線通信信号の信号レベルを検出し、モード制御部108は、レベル検出器115で検出された無線通信信号の信号レベルも用いて受信モードの選択を行う。モード制御部は、特に、ゼロ中間周波数モード時に、レベル検出器115及びレベル検出器153の信号レベル検出結果を用いて受信モードの判定を行う。モード制御部108が、ゼロ中間周波数モード時に、レベル検出器151及び152の動作を停止した場合、これらが動作を停止することで、更なる低消費電力化を図ることができる。
[無線送受信機]
図26は、無線受信機と無線送信機とを含む無線送受信機を示す。この無線送受信機は、受信部(無線受信機)100と、無線送信機500とを有する。無線受信機100の構成は、図1に示される実施形態1に係る無線受信機100の構成と同様でよい。無線送受信機に用いられる受信部は、実施形態2、実施形態3、変形例、並びに、各実施形態及び変形例を適宜組み合わせた無線受信機と同様でもよい。無線受信機100において、発振器110は、PLL回路111に含まれており、所定の位相に同期した局所発振信号を出力する。スイッチ510は、無線通信信号の送信と受信とを切り替える。スイッチ510は、無線通信信号の受信時は、アンテナ101で受信された無線通信信号をLNA102に出力する。
無線送信機500は、送信ベースバンド信号処理部501、DAC(Digital to Analog Convertor)502、フィルタ503、直交変調器504、及びPA(Power Amplifier)505を有する。送信ベースバンド信号処理部501は、デジタルドメインに配置されており、送信ベースバンド信号を生成する。送信ベースバンド信号処理部501で生成された送信ベースバンド信号は、フィルタ503を通過した後、直交変調器504に入力される。直交変調器504は、移相器と周波数混合器とを含み、発振器110が出力する局所発振信号と送信ベースバンド発振信号とを混合することで、互いに直交した変調信号を生成する。PA504は、生成された変調信号を増幅する。スイッチ510は、無線通信信号の送信時、PA504が出力する増幅された変調信号を、アンテナ101に供給する。
なお、図10では、低中間周波数信号処理部130において複素乗算器303の前段にLPF301が配置される例を説明したが、これには限定されない。低中間周波数信号処理部130において、LPF301は省略可能であり、複素乗算器303に、ADC106でデジタル信号に変換された低中間周波数のI信号及びQ信号が入力されることとしてもよい。また、図8では、ゼロ中間周波数信号処理部120において複素乗算器203にADC106でデジタル信号に変換されたゼロ中間周波数のI信号及びQ信号が入力される例を説明したが、これには限定されない。ゼロ中間周波数信号処理部120は、複素乗算器203の前段に別のLPFを有していてもよく、複素乗算器203に対して、そのLPFを介して信号が入力されるように構成されていてもよい。その場合、複素乗算器203の前段に配置されたLPFは、例えば隣接チャネルとして抽出したいチャネルの信号帯域幅に選択波周波数帯域の1/2程度の帯域幅を加えた周波数以下の周波数成分を通過させ、それ以外の周波数成分を減衰させればよい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。例えば、上記各実施形態及び変形例は、適宜組み合わせることが可能である。
100:無線受信機
101:アンテナ
102:LNA
103:
104:アナログフィルタ
105:可変利得増幅器
105:モード制御部
107:チャネル選択信号処理部
108:モード選択部
109:チャネルスキャン部
110:発振器
111:PLL回路
115:レベル検出器
120:ゼロ中間周波数信号処理部
130:低中間周波数信号処理部
151〜153:レベル検出器
201、202:LPF
203:複素乗算器
204:加算器
301、302:LPF
303:複素乗算器
304:BPF
305:加算器
330:周波数混合器
331:移相器
401:オペアンプ
402:スイッチ
403:インバータ
500:無線送信機
501:送信ベースバンド信号処理部
503:フィルタ
504:直交変調器
701、702:LPF
703:複素乗算器
704:加算器

Claims (20)

  1. 発振周波数が可変に構成された発振器と、
    無線周波数信号と前記発振器が出力する発振信号とを混合する周波数混合器を含み、前記無線周波数信号の周波数よりも低い中間周波数の中間周波数信号を生成する直交復調器と、
    前記中間周波数信号を帯域制限するアナログフィルタと、
    前記アナログフィルタを介して入力される中間周波数信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器と、
    前記デジタル信号に変換された中間周波数信号から復調信号を生成する受信信号処理部と、
    受信電波状況に基づいて、前記直交復調器の動作モードを、前記中間周波数信号の周波数をゼロ中間周波数とするゼロ中間周波数モードと、前記中間周波数をゼロよりも大きい低中間周波数とする低中間周波数モードとの間で切り替えるモード制御部とを備える無線受信機。
  2. 前記モード制御部は、前記復調信号が含まれる選択波周波数帯域の信号レベルと、該選択波周波数帯域とは異なる周波数帯域の信号レベルとに基づいて、前記ゼロ中間周波数モード又は前記低中間周波数モードを選択する請求項1に記載の無線受信機。
  3. 前記モード制御部は、前記選択波周波数帯域の信号レベルが第1のしきい値よりも低いか否かを判断し、前記第1のしきい値以上であると判断した場合は、前記ゼロ中間周波数モードを選択する請求項2に記載の無線受信機。
  4. 前記モード制御部は、前記選択波周波数帯域の信号レベルが前記第1のしきい値以上であると判断した場合は、更に、前記選択波周波数帯域の信号レベルと、前記中間周波数信号における前記選択波周波数帯域よりも高い周波数帯域でかつ該選択波周波数帯域に隣接する上側隣接周波数帯域の信号レベルとの比が第2のしきい値よりも大きいか否かを判断し、前記選択波周波数帯域の信号レベルと前記上側隣接周波数帯域の信号レベルとの比が前記第2のしきい値よりも大きいと判断した場合は前記ゼロ中間周波数モードを選択し、前記選択波周波数帯域の信号レベルと前記上側隣接周波数帯域の信号レベルとの比が前記第2のしきい値以下であると判断した場合は前記低中間周波数モードを選択する請求項3に記載の無線受信機。
  5. 前記モード制御部は、前記選択波周波数帯域の信号レベルが前記第1のしきい値よりも低いと判断した場合は、更に、前記選択波周波数帯域の信号レベルと、前記中間周波数信号における前記選択波周波数帯域よりも低い周波数帯域でかつ該選択波周波数帯域に隣接する下側隣接周波数帯域の信号レベルとの比が第3のしきい値よりも大きいか否かを判断し、前記選択波周波数帯域の信号レベルと前記下側隣接周波数帯域の信号レベルとの比が前記第3のしきい値よりも大きいと判断した場合は前記低中間周波数モードを選択し、前記選択波周波数帯域の信号レベルと前記下側隣接周波数帯域の信号レベルとの比が前記第3のしきい値以下であると判断した場合は前記ゼロ中間周波数モードを選択する請求項3に記載の無線受信機。
  6. 前記受信信号処理部は、前記アナログデジタル変換器でデジタル信号に変換された前記ゼロ中間周波数の中間周波数信号から復調信号を生成するゼロ中間周波数信号処理部と、前記アナログデジタル変換器でデジタル信号に変換された前記低中間周波数の中間周波数信号から復調信号を生成する低中間周波数信号処理部とを含む請求項1に記載の無線受信機。
  7. 前記ゼロ中間周波数信号処理部は、前記中間周波数信号の前記復調信号が含まれる選択波周波数帯域の周波数以下の周波数成分を通過させ、前記復調信号を生成する第1のローパスフィルタと、前記中間周波数信号の周波数スペクトラムを所定周波数だけ低周波数側又は高周波数側にシフトする複素乗算器と、該複素乗算器を用いて周波数スペクトラムがシフトされた中間周波数信号の所定の周波数以下の周波数成分を通過させる第2のローパスフィルタとを含む請求項6に記載の無線受信機。
  8. 前記モード制御部は、前記ゼロ中間周波数モード時は、前記中間周波数信号の信号レベルと、前記第1のローパスフィルタから出力される復調信号の信号レベルと、前記第2のローパスフィルタから出力される信号の信号レベルとに基づいて、前記ゼロ中間周波数モード又は前記低中間周波数モードを選択する請求項7に記載の無線受信機。
  9. 前記低中間周波数信号処理部は、前記中間周波数信号の周波数スペクトラムを前記中間周波数だけ低周波数側にシフトする複素乗算器と、該複素乗算器を用いて周波数スペクトラムがシフトされた中間周波数信号における前記復調信号が含まれる選択波周波数帯域に対応した周波数以下の周波数成分を通過させ、前記復調信号を生成する第3のローパスフィルタと、前記中間周波数信号の前記選択波周波数帯域とは異なる周波数帯域以外の周波数成分を減衰させ、前記中間周波数信号の前記選択波周波数帯域とは異なる周波数帯域の周波数成分を通過させるバンドパスフィルタとを含む請求項6に記載の無線受信機。
  10. 前記モード制御部は、前記ゼロ中間周波数モード時は、前記中間周波数信号の信号レベルと、前記第3のローパスフィルタから出力される復調信号の信号レベルと、前記バンドパスフィルタから出力される信号の信号レベルとに基づいて、前記ゼロ中間周波数モード又は前記低中間周波数モードを選択する請求項9に記載の無線受信機。
  11. 前記受信信号処理部は、前記復調信号が含まれる選択波周波数帯域の周波数以下の周波数成分を通過させ、前記復調信号を生成する第1のデジタルフィルタと、所定の周波数以下の周波数成分を通過させる第2のデジタルフィルタと、前記中間周波数信号の周波数スペクトラムを所定周波数だけ低周波数側又は高周波数側にシフトする複素乗算器と、前記中間周波数信号の信号経路を切り替える経路切替スイッチとを含み、
    前記モード制御部は、前記直交復調器の動作モードを前記ゼロ中間周波数モードとする場合は、前記アナログデジタル変換器でデジタル信号に変換された中間周波数信号が前記第1のデジタルフィルタ及び前記複素乗算器にそれぞれに入力され、前記複素乗算器の出力が前記第2のデジタルフィルタに入力されるように前記経路切替スイッチを制御し、前記直交復調器の動作モードを前記低中間周波数モードとする場合は、前記アナログデジタル変換器でデジタル信号に変換された中間周波数信号が前記第2のデジタルフィルタを介して前記複素乗算器に入力され、前記複素乗算器の出力が前記第1のデジタルフィルタに入力されるように前記経路切替スイッチを制御する請求項1に記載の無線受信機。
  12. 前記無線周波数信号が複数のチャネルの信号を含んでおり、
    前記複数のチャネルの無線周波数信号の信号レベルをスキャンするチャネルスキャン部を更に有し、
    前記モード制御部は、前記チャネルスキャン部が実施したチャネルスキャンの結果に基づいて、前記ゼロ中間周波数モード又は前記低中間周波数モードを選択する請求項1に記載の無線受信機。
  13. 前記モード制御部は、選択波周波数帯域に対応する受信チャネルの前記信号レベルと、前記選択波周波数帯域よりも高い周波数帯域でかつ前記受信チャネルに隣接する上側隣接チャネルの前記信号レベルと、前記選択波周波数帯域よりも低い周波数帯域でかつ前記受信チャネルに隣接する下側隣接チャネルの前記信号レベルとに基づいて、前記ゼロ中間周波数モード又は前記低中間周波数モードを選択する請求項12に記載の無線受信機。
  14. 前記デジタル信号に変換された前記中間周波数信号の信号レベルを検出する第1のレベル検出器と、前記デジタル信号に変換された前記中間周波数信号の前記復調信号が含まれる選択波周波数帯域とは異なる周波数帯域の信号レベルを検出する第2のレベル検出器と、前記デジタル信号に変換された前記中間周波数信号の前記選択波周波数帯域の信号レベルを検出する第3のレベル検出器とを更に有し、
    前記モード制御部は、前記第1のレベル検出器、前記第2のレベル検出器、及び前記第3のレベル検出器で検出された信号レベルに基づいて、前記ゼロ中間周波数モード、又は前記低中間周波数モードを選択する請求項1に記載の無線受信機。
  15. 前記第2のレベル検出器は、前記デジタル信号に変換された前記中間周波数信号の、前記選択波周波数帯域よりも高い周波数帯域でかつ該選択波周波数帯域に隣接する上側隣接周波数帯域、又は前記選択波周波数帯域よりも低い周波数帯域でかつ該選択波周波数帯域に隣接する下側隣接周波数帯域を含む所定の周波数帯域の信号レベルを検出する請求項14に記載の無線受信機。
  16. 前記無線周波数信号の信号レベルを検出する第4のレベル検出器を更に有し、
    前記モード制御部は、前記ゼロ中間周波数モード時は、前記第4のレベル検出器で検出された信号レベルと前記第3のレベル検出器で検出された信号レベルとの比を比較し、該比が所定のしきい値よりも高い場合は、前記直交復調器の動作モードを前記低中間周波数モードに切り替える請求項14に記載の無線受信機。
  17. 前記モード制御部は、前記ゼロ中間周波数モード時は前記第1のレベル検出器及び前記第2のレベル検出器の動作を停止させ、前記低中間周波数モード時は前記第4のレベル検出器の動作を停止させる請求項16に記載の無線受信機。
  18. 前記モード制御部は、前記直交復調器の動作モードを前記ゼロ中間周波数モードとする場合は、前記アナログデジタル変換器の帯域を、前記低中間周波数モード時の帯域よりも狭い帯域とする請求項1に記載の無線受信機。
  19. 前記アナログフィルタは、ローパスフィルタとバンドパスフィルタとの間で切替可能に構成されており、前記モード制御部は、前記ゼロ中間周波数モード時は前記アナログフィルタをローパスフィルタとして機能させ、前記低中間周波数モード時は前記アナログフィルタをバンドパスフィルタとして機能させる請求項1に記載の無線受信機。
  20. 無線周波数信号を受信し、
    前記受信した無線周波数信号を直交復調器で中間周波数信号に変換し、
    前記中間周波数信号をデジタル信号に変換し、
    前記デジタル信号に変換された中間周波数信号から復調信号を生成し、
    受信電波状況に基づいて、前記中間周波数信号の周波数をゼロ中間周波数、又は該ゼロ中間周波数よりも大きい低中間周波数に制御する中間周波数選択方法。
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