JP2018181890A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】しきい値電圧の大きい半導体装置を提供する。また、長期間においてデータの保持が可能な半導体装置を提供する。
【解決手段】トランジスタを有する半導体装置であって、トランジスタは、第1の導電体と、第1の導電体の上に配置された第1の絶縁体と、第1の絶縁体の上に、第1の導電体と重なるように配置された酸化物と、酸化物の上に配置された第2の絶縁体と、第2の絶縁体の上に、第1の導電体および酸化物に重なるように配置された第2の導電体と、を有し、第1の導電体に電圧VBGが印加された状態で、第2の導電体に電圧Vthより大きい電圧が印加されると、酸化物にチャネルが形成され、−∂Vth/∂VBGが0.1以上、1.0未満となる。
【選択図】図1
【解決手段】トランジスタを有する半導体装置であって、トランジスタは、第1の導電体と、第1の導電体の上に配置された第1の絶縁体と、第1の絶縁体の上に、第1の導電体と重なるように配置された酸化物と、酸化物の上に配置された第2の絶縁体と、第2の絶縁体の上に、第1の導電体および酸化物に重なるように配置された第2の導電体と、を有し、第1の導電体に電圧VBGが印加された状態で、第2の導電体に電圧Vthより大きい電圧が印加されると、酸化物にチャネルが形成され、−∂Vth/∂VBGが0.1以上、1.0未満となる。
【選択図】図1
Description
本発明の一態様は、半導体装置、ならびに半導体装置の作製方法に関する。または、本発明の一態様は、半導体ウエハ、モジュールおよび電子機器に関する。
なお、本明細書等において半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般を指す。トランジスタなどの半導体素子をはじめ、半導体回路、演算装置、記憶装置は、半導体装置の一態様である。表示装置(液晶表示装置、発光表示装置など)、投影装置、照明装置、電気光学装置、蓄電装置、記憶装置、半導体回路、撮像装置および電子機器などは、半導体装置を有すると言える場合がある。
なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の一態様は、物、方法、または、製造方法に関するものである。または、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。
近年、半導体装置の開発が進められ、LSIやCPUやメモリが主に用いられている。CPUは、半導体ウエハから切り離された半導体集積回路(少なくともトランジスタ及びメモリ)を有し、接続端子である電極が形成された半導体素子の集合体である。
LSIやCPUやメモリなどの半導体回路(ICチップ)は、回路基板、例えばプリント配線板に実装され、様々な電子機器の部品の一つとして用いられる。
また、絶縁表面を有する基板上に形成された半導体薄膜を用いてトランジスタを構成する技術が注目されている。該トランジスタは集積回路(IC)や画像表示装置(単に表示装置とも表記する)のような電子デバイスに広く応用されている。トランジスタに適用可能な半導体薄膜としてシリコン系半導体材料が広く知られているが、その他の材料として酸化物半導体が注目されている。
また、酸化物半導体を用いたトランジスタは、非導通状態において極めてリーク電流が小さいことが知られている。例えば、酸化物半導体を用いたトランジスタのリーク電流が低いという特性を応用した低消費電力のCPUなどが開示されている(特許文献1参照。)。
また、例えば、酸化物半導体を用いたトランジスタのリーク電流が低いという特性を応用して、長期にわたり記憶内容を保持することができる記憶装置などが、開示されている(特許文献2参照。)。
本発明の一態様は、しきい値電圧の大きい半導体装置を提供することを課題の一つとする。または、本発明の一態様は、ノーマリーオフの電気特性を有する半導体装置を提供することを課題の一つとする。または、本発明の一態様は、小さい電圧で動作する半導体装置を提供することを課題の一つとする。または、本発明の一態様は、良好な電気特性を有する半導体装置を提供することを課題の一つとする。
本発明の一態様は、長期間においてデータの保持が可能な半導体装置を提供することを課題の一つとする。または、本発明の一態様には、情報の書き込み速度が速い半導体装置を提供することを課題の一つとする。または、本発明の一態様は、設計自由度が高い半導体装置を提供することを課題の一つとする。または、本発明の一態様は、消費電力を抑えることができる半導体装置を提供することを課題の一つとする。または、本発明の一態様は、新規な半導体装置を提供することを課題の一つとする。
なお、これらの課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一態様は、これらの課題の全てを解決する必要はないものとする。なお、これら以外の課題は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、請求項などの記載から、これら以外の課題を抽出することが可能である。
本発明の一態様は、トランジスタを有する半導体装置であって、トランジスタは、第1の導電体と、第1の導電体の上に配置された第1の絶縁体と、第1の絶縁体の上に、第1の導電体と重なるように配置された酸化物と、酸化物の上に配置された第2の絶縁体と、第2の絶縁体の上に、第1の導電体および酸化物に重なるように配置された第2の導電体と、を有し、第1の導電体に電圧VBGが印加された状態で、第2の導電体に電圧Vthより大きい電圧が印加されると、酸化物にチャネルが形成され、電圧Vthと、電圧VBGが、下記の式(1)を満たす、ことを特徴とする半導体装置である。
上記において、さらに、電圧Vthと、電圧VBGが、下記の式(2)を満たす、ことを特徴とする半導体装置である。
上記において、第1の絶縁体および酸化物の合成容量CBと、第1の絶縁体の容量CTが、下記の式(3)を満たす、ことを特徴とする半導体装置である。
上記において、酸化物は、第1の酸化物と、第1の酸化物の上の第2の酸化物と、第2の酸化物の上の第3の酸化物と、の積層構造であり、第1の酸化物および第3の酸化物の伝導帯下端のエネルギーは、第2の酸化物の伝導帯下端のエネルギーより大きく、第1の絶縁体、第1の酸化物、および第2の酸化物の合成容量CBと、第3の酸化物および第1の絶縁体の合成容量CTが、下記の式(4)を満たす、ことを特徴とする半導体装置である。
上記において、酸化物は、第2の導電体と重なる領域に、チャネル形成領域を有し、第2の導電体と重ならない領域に、チャネル形成領域を挟んでソース領域およびドレイン領域を有する、ことを特徴とする半導体装置である。
また、本発明の他の一態様は、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、を有する半導体装置であって、第1のトランジスタは、第1の導電体と、第1の導電体の上に配置された第1の絶縁体と、第1の絶縁体の上に、第1の導電体と重なるように配置された第1の酸化物と、第1の酸化物の上に、第1の導電体と重なるように配置された第2の酸化物と、第2の酸化物の上に、第1の導電体と重なるように配置された第3の酸化物と、第3の酸化物の上に配置された第2の絶縁体と、第2の絶縁体の上に、第1の導電体、第1の酸化物、第2の酸化物、および第3の酸化物、に重なるように配置された第2の導電体と、を有し、第1の酸化物および第3の酸化物の伝導帯下端のエネルギーは、第2の酸化物の伝導帯下端のエネルギーより大きく、第1の導電体に電圧VBGが印加された状態で、第2の導電体に電圧Vthより大きい電圧が印加されると、第2の酸化物にチャネルが形成され、電圧Vthと、電圧VBGが、下記の式(5)を満たし、第2のトランジスタは、第3の酸化物と同じ材料で形成された、第4の酸化物を有し、第2のトランジスタのソースおよびドレインの一方、ならびに第2のトランジスタのゲートは、第1の導電体に電気的に接続される、ことを特徴とする半導体装置である。
上記において、さらに、電圧Vthと、電圧VBGが、下記の式(6)を満たす、ことを特徴とする半導体装置である。
上記において、第1の絶縁体、第1の酸化物、および第2の酸化物の合成容量CBと、第3の酸化物および第1の絶縁体の合成容量CTが、下記の式(7)を満たす、ことを特徴とする半導体装置である。
上記において、第2の酸化物は、第2の導電体と重なる領域に、チャネル形成領域を有し、第2の導電体と重ならない領域に、チャネル形成領域を挟んでソース領域およびドレイン領域を有する、ことを特徴とする半導体装置である。
本発明の一態様により、しきい値電圧の大きい半導体装置を提供することができる。または、本発明の一態様により、ノーマリーオフの電気特性を有する半導体装置を提供することができる。または、本発明の一態様により、小さい電圧で動作する半導体装置を提供することができる。または、本発明の一態様により、良好な電気特性を有する半導体装置を提供することができる。
または、本発明の一態様により、長期間においてデータの保持が可能な半導体装置を提供することができる。または、本発明の一態様により、データの書き込み速度が速い半導体装置を提供することができる。または、本発明の一態様により、設計自由度が高い半導体装置を提供することができる。または、本発明の一態様により、消費電力を抑えることができる半導体装置を提供することができる。または、本発明の一態様により、新規な半導体装置を提供することができる。
なお、これらの効果の記載は、他の効果の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一態様は、これらの効果の全てを有する必要はない。なお、これら以外の効果は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、請求項などの記載から、これら以外の効果を抽出することが可能である。
以下、実施の形態について図面を参照しながら説明する。但し、実施の形態は多くの異なる態様で実施することが可能であり、趣旨およびその範囲から逸脱することなくその形態および詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は、以下の実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
また、図面において、大きさ、層の厚さ、又は領域は、明瞭化のために誇張されている場合がある。よって、必ずしもそのスケールに限定されない。なお図面は、理想的な例を模式的に示したものであり、図面に示す形状又は値などに限定されない。例えば、実際の製造工程において、エッチングなどの処理により層やレジストマスクなどが意図せずに目減りすることがあるが、理解を容易とするために省略して示すことがある。また、図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、同様の機能を指す場合には、ハッチパターンを同じくし、特に符号を付さない場合がある。
また、特に上面図(「平面図」ともいう。)や斜視図などにおいて、発明の理解を容易とするため、一部の構成要素の記載を省略する場合がある。また、一部の隠れ線などの記載を省略する場合がある。
また、本明細書などにおいて、第1、第2等として付される序数詞は便宜上用いるものであり、工程順又は積層順を示すものではない。そのため、例えば、「第1の」を「第2の」又は「第3の」などと適宜置き換えて説明することができる。また、本明細書等に記載されている序数詞と、本発明の一態様を特定するために用いられる序数詞は一致しない場合がある。
また、本明細書において、「上に」、「下に」などの配置を示す語句は、構成同士の位置関係を、図面を参照して説明するために、便宜上用いている。また、構成同士の位置関係は、各構成を描写する方向に応じて適宜変化するものである。従って、明細書で説明した語句に限定されず、状況に応じて適切に言い換えることができる。
例えば、本明細書等において、XとYとが接続されている、と明示的に記載されている場合は、XとYとが電気的に接続されている場合と、XとYとが機能的に接続されている場合と、XとYとが直接接続されている場合とが、本明細書等に開示されているものとする。したがって、所定の接続関係、例えば、図または文章に示された接続関係に限定されず、図または文章に示された接続関係以外のものも、図または文章に記載されているものとする。
ここで、X、Yは、対象物(例えば、装置、素子、回路、配線、電極、端子、導電膜、層、など)であるとする。
XとYとが直接的に接続されている場合の一例としては、XとYとの電気的な接続を可能とする素子(例えば、スイッチ、トランジスタ、容量素子、インダクタ、抵抗素子、ダイオード、表示素子、発光素子、負荷など)が、XとYとの間に接続されていない場合であり、XとYとの電気的な接続を可能とする素子(例えば、スイッチ、トランジスタ、容量素子、インダクタ、抵抗素子、ダイオード、表示素子、発光素子、負荷など)を介さずに、XとYとが、接続されている場合である。
XとYとが電気的に接続されている場合の一例としては、XとYとの電気的な接続を可能とする素子(例えば、スイッチ、トランジスタ、容量素子、インダクタ、抵抗素子、ダイオード、表示素子、発光素子、負荷など)が、XとYとの間に1個以上接続されることが可能である。なお、スイッチは、オンオフが制御される機能を有している。つまり、スイッチは、導通状態(オン状態)、または、非導通状態(オフ状態)になり、電流を流すか流さないかを制御する機能を有している。または、スイッチは、電流を流す経路を選択して切り替える機能を有している。なお、XとYとが電気的に接続されている場合は、XとYとが直接的に接続されている場合を含むものとする。
XとYとが機能的に接続されている場合の一例としては、XとYとの機能的な接続を可能とする回路(例えば、論理回路(インバータ、NAND回路、NOR回路など)、信号変換回路(DA変換回路、AD変換回路、ガンマ補正回路など)、電位レベル変換回路(電源回路(昇圧回路、降圧回路など)、信号の電位レベルを変えるレベルシフタ回路など)、電圧源、電流源、切り替え回路、増幅回路(信号振幅または電流量などを大きく出来る回路、オペアンプ、差動増幅回路、ソースフォロワ回路、バッファ回路など)、信号生成回路、記憶回路、制御回路など)が、XとYとの間に1個以上接続されることが可能である。なお、一例として、XとYとの間に別の回路を挟んでいても、Xから出力された信号がYへ伝達される場合は、XとYとは機能的に接続されているものとする。なお、XとYとが機能的に接続されている場合は、XとYとが直接的に接続されている場合と、XとYとが電気的に接続されている場合とを含むものとする。
また、本明細書等において、トランジスタとは、ゲートと、ドレインと、ソースとを含む少なくとも三つの端子を有する素子である。そして、ドレイン(ドレイン端子、ドレイン領域またはドレイン電極)とソース(ソース端子、ソース領域またはソース電極)の間にチャネル領域を有しており、チャネル形成領域を介して、ソースとドレインとの間に電流を流すことができるものである。なお、本明細書等において、チャネル領域とは、電流が主として流れる領域をいう。
また、ソースやドレインの機能は、異なる極性のトランジスタを採用する場合や、回路動作において電流の方向が変化する場合などには入れ替わることがある。このため、本明細書等においては、ソースやドレインの用語は、入れ替えて用いることができる場合がある。
なお、チャネル長とは、例えば、トランジスタの上面図において、半導体(またはトランジスタがオン状態のときに半導体の中で電流の流れる部分)とゲート電極とが互いに重なる領域、またはチャネルが形成される領域における、ソース(ソース領域またはソース電極)とドレイン(ドレイン領域またはドレイン電極)との間の距離をいう。なお、一つのトランジスタにおいて、チャネル長が全ての領域で同じ値をとるとは限らない。即ち、一つのトランジスタのチャネル長は、一つの値に定まらない場合がある。そのため、本明細書では、チャネル長は、チャネルの形成される領域における、いずれか一の値、最大値、最小値または平均値とする。
チャネル幅とは、例えば、半導体(またはトランジスタがオン状態のときに半導体の中で電流の流れる部分)とゲート電極とが互いに重なる領域、またはチャネルが形成される領域における、ソースとドレインとが向かい合っている部分の長さをいう。なお、一つのトランジスタにおいて、チャネル幅がすべての領域で同じ値をとるとは限らない。即ち、一つのトランジスタのチャネル幅は、一つの値に定まらない場合がある。そのため、本明細書では、チャネル幅は、チャネルの形成される領域における、いずれか一の値、最大値、最小値または平均値とする。
なお、トランジスタの構造によっては、実際にチャネルの形成される領域におけるチャネル幅(以下、「実効的なチャネル幅」ともいう。)と、トランジスタの上面図において示されるチャネル幅(以下、「見かけ上のチャネル幅」ともいう。)と、が異なる場合がある。例えば、ゲート電極が半導体の側面を覆う場合、実効的なチャネル幅が、見かけ上のチャネル幅よりも大きくなり、その影響が無視できなくなる場合がある。例えば、微細かつゲート電極が半導体の側面を覆うトランジスタでは、半導体の側面に形成されるチャネル形成領域の割合が大きくなる場合がある。その場合は、見かけ上のチャネル幅よりも、実効的なチャネル幅の方が大きくなる。
このような場合、実効的なチャネル幅の、実測による見積もりが困難となる場合がある。例えば、設計値から実効的なチャネル幅を見積もるためには、半導体の形状が既知という仮定が必要である。したがって、半導体の形状が正確にわからない場合には、実効的なチャネル幅を正確に測定することは困難である。
そこで、本明細書では、見かけ上のチャネル幅を、「囲い込みチャネル幅(SCW:Surrounded Channel Width)」と呼ぶ場合がある。また、本明細書では、単にチャネル幅と記載した場合には、囲い込みチャネル幅または見かけ上のチャネル幅を指す場合がある。または、本明細書では、単にチャネル幅と記載した場合には、実効的なチャネル幅を指す場合がある。なお、チャネル長、チャネル幅、実効的なチャネル幅、見かけ上のチャネル幅、囲い込みチャネル幅などは、断面TEM像などを解析することなどによって、値を決定することができる。
なお、半導体の不純物とは、例えば、半導体を構成する主成分以外をいう。例えば、濃度が0.1原子%未満の元素は不純物と言える。不純物が含まれることにより、例えば、半導体のDOS(Density of States)が高くなることや、結晶性が低下することなどが起こる場合がある。半導体が酸化物半導体である場合、半導体の特性を変化させる不純物としては、例えば、第1族元素、第2族元素、第13族元素、第14族元素、第15族元素、および酸化物半導体の主成分以外の遷移金属などがあり、例えば、水素、リチウム、ナトリウム、シリコン、ホウ素、リン、炭素、窒素などがある。酸化物半導体の場合、水も不純物として機能する場合がある。また、酸化物半導体の場合、例えば不純物の混入によって酸素欠損を形成する場合がある。また、半導体がシリコンである場合、半導体の特性を変化させる不純物としては、例えば、酸素、水素を除く第1族元素、第2族元素、第13族元素、第15族元素などがある。
なお、本明細書等において、酸化窒化シリコン膜とは、その組成として、窒素よりも酸素の含有量が多いものである。例えば、好ましくは酸素が55原子%以上65原子%以下、窒素が1原子%以上20原子%以下、シリコンが25原子%以上35原子%以下、水素が0.1原子%以上10原子%以下の濃度範囲で含まれるものをいう。また、窒化酸化シリコン膜とは、その組成として、酸素よりも窒素の含有量が多いものでる。例えば、好ましくは窒素が55原子%以上65原子%以下、酸素が1原子%以上20原子%以下、シリコンが25原子%以上35原子%以下、水素が0.1原子%以上10原子%以下の濃度範囲で含まれるものをいう。
また、本明細書等において、「膜」という用語と、「層」という用語とは、互いに入れ替えることが可能である。例えば、「導電層」という用語を、「導電膜」という用語に変更することが可能な場合がある。または、例えば、「絶縁膜」という用語を、「絶縁層」という用語に変更することが可能な場合がある。
また、本明細書等において、「絶縁体」という用語を、絶縁膜または絶縁層と言い換えることができる。また、「導電体」という用語を、導電膜または導電層と言い換えることができる。また、「半導体」という用語を、半導体膜または半導体層と言い換えることができる。
また、本明細書等に示すトランジスタは、明示されている場合を除き、電界効果トランジスタとする。また、本明細書等に示すトランジスタは、明示されている場合を除き、nチャネル型のトランジスタとする。よって、そのしきい値電圧(「Vth」ともいう。)は、明示されている場合を除き、0Vよりも大きいものとする。
また、本明細書等において、「平行」とは、二つの直線が−10°以上10°以下の角度で配置されている状態をいう。したがって、−5°以上5°以下の場合も含まれる。また、「略平行」とは、二つの直線が−30°以上30°以下の角度で配置されている状態をいう。また、「垂直」とは、二つの直線が80°以上100°以下の角度で配置されている状態をいう。したがって、85°以上95°以下の場合も含まれる。また、「略垂直」とは、二つの直線が60°以上120°以下の角度で配置されている状態をいう。
また、本明細書において、結晶が三方晶または菱面体晶である場合、六方晶系として表す。
なお、本明細書において、バリア膜とは、水素などの不純物および酸素の透過を抑制する機能を有する膜のことであり、該バリア膜に導電性を有する場合は、導電性バリア膜と呼ぶことがある。
本明細書等において、金属酸化物(metal oxide)とは、広い表現での金属の酸化物である。金属酸化物は、酸化物絶縁体、酸化物導電体(透明酸化物導電体を含む)、酸化物半導体(Oxide Semiconductorまたは単にOSともいう)などに分類される。例えば、トランジスタの活性層に金属酸化物を用いた場合、当該金属酸化物を酸化物半導体と呼称する場合がある。つまり、OS FETと記載する場合においては、酸化物または酸化物半導体を有するトランジスタと換言することができる。
(実施の形態1)
以下では、本発明の一態様に係る半導体装置の構成とその特性について説明する。
以下では、本発明の一態様に係る半導体装置の構成とその特性について説明する。
図1(A)は、本発明の一態様に係る半導体装置である、トランジスタ10の一部の断面図である。
図1(A)に示すように、トランジスタ10は、導電体21と、導電体21の上に配置された絶縁体22と、絶縁体22の上に導電体21と重なるように配置された酸化物23と、酸化物23の上に配置された絶縁体25と、絶縁体25の上に、導電体21および酸化物23に重なるように配置された導電体26と、を有する。また、導電体21は、絶縁体24に埋め込むように配置されることが好ましい。
図1(A)において、導電体21、絶縁体24、絶縁体22、酸化物23、絶縁体25、および導電体26は、単層の構造で示しているが、本実施の形態に示す半導体装置はこれに限られるものではない。導電体21、絶縁体24、絶縁体22、酸化物23、絶縁体25、および導電体26は、それぞれ、単層の構造としてもよいし、2層以上の積層の構造としてもよい。
酸化物23は、導電体26と重なる領域にチャネル形成領域を有し、導電体26と重ならない領域にチャネル形成領域を挟んでソース領域とドレイン領域を有することが好ましい。なお、図1中の破線は、ソース領域とチャネル形成領域の境界、およびドレイン領域とチャネル形成領域の境界を示す。図1では、ソース領域とチャネル形成領域の境界、およびドレイン領域とチャネル形成領域の境界が導電体26の側面と略一致する例について示す。ただし、これに限られることなく、ソース領域のチャネル形成領域側の一部、および/またはドレイン領域のチャネル形成領域側の一部が、導電体26と重なる構成となってもよい。または、ソース領域とチャネル形成領域の境界、および/またはドレイン領域とチャネル形成領域の境界が、導電体26の外側に設けられる構成にしてもよい。
ここで、トランジスタ10において、酸化物23は、酸化物半導体として機能する金属酸化物(以下、酸化物半導体ともいう)を用いることが好ましい。例えば、酸化物23となる金属酸化物としては、エネルギーギャップが2eV以上、好ましくは2.5eV以上のものを用いることが好ましい。このように、エネルギーギャップの広い金属酸化物を用いることで、トランジスタのオフ電流を低減することができる。
例えば、酸化物23として、In−M−Zn酸化物(元素Mは、アルミニウム、ガリウム、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム、ホウ素、シリコン、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムなどから選ばれた一種、または複数種)等の金属酸化物を用いるとよい。また、酸化物23として、In−Ga酸化物、In−Zn酸化物を用いてもよい。
酸化物半導体を用いたトランジスタ10は、非導通状態において極めてリーク電流(オフ電流)が小さいため、低消費電力の半導体装置が提供できる。また、酸化物半導体は、スパッタリング法などを用いて成膜できるため、高集積型の半導体装置を構成するトランジスタに用いることができる。
一方で、酸化物半導体を用いたトランジスタは、酸化物半導体中の不純物及び酸素欠損によって、その電気特性が変動しやすく、信頼性が悪くなる場合がある。また、酸化物半導体に含まれる水素は、金属原子と結合する酸素と反応して水になるため、酸素欠損を形成する場合がある。該酸素欠損に水素が入ることで、キャリアである電子が生成される場合がある。従って、酸素欠損が含まれている酸化物半導体を用いたトランジスタはノーマリーオン特性となりやすい。このため、酸化物半導体中の酸素欠損はできる限り低減されていることが好ましい。
特に、酸化物23におけるチャネルが形成されるチャネル形成領域と、ゲート絶縁膜として機能する絶縁体25との界面に、酸素欠損が存在すると、電気特性の変動が生じやすく、また信頼性が悪くなる場合がある。
ここで、酸化物23におけるチャネル形成領域に形成された酸素欠損は、酸素を供給することで、低減することができる。チャネル形成領域に、酸素を供給するには、例えば、酸素を含む絶縁体25を、酸化物23に接して設ければよい。好ましくは、絶縁体25は、化学量論的組成を満たす酸素よりも多くの酸素(以下、過剰酸素ともいう)を含むとよい。つまり、絶縁体25から、過剰酸素が酸化物23へと拡散することで、酸化物23中の酸素欠損を低減することができる。
例えば、絶縁体25に用いることができる過剰酸素領域を有する絶縁体として、加熱により一部の酸素が脱離する酸化物材料を用いることが好ましい。加熱により酸素を脱離する酸化物とは、TDS(Thermal Desorption Spectroscopy)分析にて、酸素分子に換算しての酸素の脱離量が、1.0×1018atoms/cm3以上、好ましくは1.0×1019atoms/cm3以上、好ましくは2.0×1019atoms/cm3、さらに好ましくは3.0×1020atoms/cm3である酸化物膜である。なお、上記TDS分析時における膜の表面温度としては100℃以上700℃以下の範囲が好ましい。
具体的には、過剰酸素を有する酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、フッ素を添加した酸化シリコン、炭素を添加した酸化シリコン、炭素および窒素を添加した酸化シリコン、空孔を有する酸化シリコンを用いることができる。特に、酸化シリコン、および酸化窒化シリコンは熱に対し安定であるため好ましい。
導電体26は、第1のゲート(トップゲートともいう)電極として機能し、導電体21は、第2のゲート(ボトムゲートともいう)電極として機能する。導電体21に印加する電位を、導電体26に印加する電位と、連動させず、独立して変化させることで、トランジスタ10のしきい値電圧を制御することができる。特に、導電体21に負の電位を印加することにより、トランジスタ10のしきい値電圧を0Vより大きくし、導電体26に印加する電圧が0Vのときのドレイン電流(以下、Icutという場合がある。)を小さくすることができる。
トランジスタ10において、ボトムゲートに電圧VBG[V]が印加された状態で、トップゲートに電圧Vth[V]より大きい電圧が印加されると、酸化物23またはその近傍にチャネルが形成され始めるとする。このときの、電圧Vthを、トランジスタ10のしきい値電圧ということができる。
電圧Vthは、トップゲート電圧Vg[V]を横軸とし、ドレイン電流の2乗根√Id[A]をリニアスケールで縦軸にプロットしたVg−√Id曲線において、曲線上の傾きが最大である点における接線と、Vg軸との交点のトップゲート電圧Vgとすることができる。
ただし、電圧Vthを求める方法は、上記に限られるものではない。例えば、電圧Vthは、トップゲート電圧Vg[V]を横軸にし、ドレイン電流Id[A]の対数を縦軸にプロットしたVg−Id曲線において、曲線上の傾きが最大である点における接線と、Id=1.0×10−12[A]の直線との交点のトップゲート電圧Vgとしてもよい。
このように、本実施の形態に示す半導体装置は、導電体21に電圧VBGを印加することにより、電圧Vthを大きくし、トランジスタ10のIcutを十分小さくすることができる。言い換えると、トランジスタ10にノーマリーオフの電気特性を与えることができる。
例えば、ノーマリーオフの電気特性を有するトランジスタ10を、記憶装置のメモリセルのスイッチングトランジスタに用いることができる。ここで、スイッチングトランジスタとは、データに対応する電荷を保持するノード(以下、ストレージノードという場合がある。)に接続されたトランジスタのことをいう。上記の通り、トランジスタ10は、極めてオフ電流が小さいので、ストレージノードから抜ける電荷の量を極めて小さくなり、記憶装置のデータ保持時間を長くすることができる。さらに、トランジスタ10は、電圧Vthが大きく、Icutが小さいので、トランジスタ10のトップゲートに絶対値の大きい電位を印加せずにデータを保持することができ、記憶装置の消費電力を低減することができる。このように、トランジスタ10を記憶装置のメモリセルのスイッチングトランジスタに用いることで、当該記憶装置のデータ保持時間を長くし、消費電力を低減させることができる。
次に、図1(B)を用いて、トランジスタ10の電圧VBGによる電圧Vthの制御性について説明する。図1(B)は、トランジスタ10と同様の構成を有する試料において、電圧VBGに対する電圧Vthを測定してプロットしたグラフである。図1(B)に示すグラフでは、縦軸に電圧Vth[V]をとり、横軸に電圧VBG[V]をとる。ただし、横軸は正負の向きを逆にしている。
図1(B)に示すように、電圧VBGと電圧Vthのプロットは、一定の傾きkを有する直線で近似される。この直線の傾きkは、−∂Vth/∂VBGで表せる。ここで、−∂Vth/∂VBGが大きいほど、ボトムゲートに印加する単位電圧あたりの、しきい値電圧Vthの変動量が大きくなる。つまり、−∂Vth/∂VBGが大きいほど、トランジスタ10の電圧VBGによる電圧Vthの制御性が良いということができる。このように、トランジスタ10において、−∂Vth/∂VBGは、電圧VBGによる電圧Vthの制御性の指標として扱うことができる。
トランジスタ10において、−∂Vth/∂VBGは、なるべく大きいことが好ましい。その一方で、電圧Vthを精密に制御する場合、−∂Vth/∂VBGが過剰に大きいと、電圧Vthの制御が困難になる場合がある。よって、例えば、トランジスタ10において、電圧VBGと電圧Vthが、下記の式(8)を満たすことが好ましく、下記の式(9)を満たすことがより好ましい。
−∂Vth/∂VBGが上記のような範囲をとるトランジスタ10では、絶対値が小さい電圧VBGで、電圧Vthを大きくし、トランジスタ10のIcutを十分小さくすることができる。よって、絶対値が小さい電圧VBGで動作し、ノーマリーオフの電気特性を有する、トランジスタ10を提供することができる。
例えば、このようなトランジスタ10を、記憶装置のメモリセルのスイッチングトランジスタに用いることで、トランジスタ10のトップゲートおよびボトムゲートに絶対値の大きい電位を印加せずにデータを保持することができ、記憶装置の消費電力をさらに低減することができる。このように、トランジスタ10を記憶装置のメモリセルのスイッチングトランジスタに用いることで、当該記憶装置のデータ保持時間を長くし、消費電力を低減させることができる。
上記においては、トランジスタ10のしきい値電圧を大きくする構成について説明したが、本実施の形態に示す半導体装置はこれに限られるものではない。図1(B)に示すように、−∂Vth/∂VBGは、電圧VBGが正の値をとる領域でも、一定値を有する。例えば、ボトムゲートの電圧が0Vのときのトランジスタのしきい値電圧が過剰に大きい場合は、電圧VBGを大きくすることによって、しきい値電圧を0V近傍にシフトさせることができる。
トランジスタ10の−∂Vth/∂VBGは、トランジスタ10の構造から近似的に求めることができる。図2を用いて、−∂Vth/∂VBGをトランジスタ10の構造から求める方法について説明する。図2(A)は、トランジスタ10のトップゲート−ボトムゲート間のモデルを示す模式図であり、図2(B)は、図2(A)に示すモデルに対応する等価回路図である。
図2(A)に示すトランジスタ10のモデルにおいて、導電体21はボトムゲートとしての機能を有し、絶縁体22はボトムゲートのゲート絶縁体としての機能を有し、酸化物23はチャネル形成領域としての機能を有し、導電体26はトップゲートとしての機能を有し、絶縁体25はトップゲートのゲート絶縁体としての機能を有する。ここで、絶縁体22の静電容量をCBGIとし、酸化物23の静電容量をCSとし、絶縁体25の静電容量をCTGIとすると、トランジスタ10のモデルは、図2(B)に示す等価回路図で表される。なお、絶縁体22、酸化物23、および絶縁体25をそれぞれ積層膜で形成する場合は、CBGI、CS、およびCTGIをそれぞれ、積層膜の直列の合成容量にすればよい。
図2(A)に示すトランジスタ10において、導電体21に電圧VBGが印加された状態で、導電体26に電圧VTHを印加すると、酸化物23と絶縁体25の界面近傍にチャネルが形成され始める。以下では、トランジスタ10において、チャネルが形成される領域を領域Pとする。
導電体21と領域Pの間の、電圧をVB、合成容量をCBとする。ここで、合成容量CBは、CBGIとCSの合成容量である。また、導電体26と領域Pの間の、電圧をVT、合成容量をCTとする。ここで、合成容量CTは、CTGIと等しい。
導電体26にしきい値電圧が印加された時点、領域Pにチャネルが形成され始めた時点では、領域Pに保持される電荷量は0とみなすことができる。よって、合成容量CBに保持される電荷量と、合成容量CTに保持される電荷量が等しいので、以下の式(10)が成り立つ。なお、ここでは、モデルとして固定電荷や不純物を考慮していない。これらを考慮した場合も、下記の計算において、固定電荷や不純物の電荷に係る項は0になるので、得られる式は同じである。
電圧VTは、電圧Vth、電気素量e、導電体26の仕事関数φmT、および酸化物23の電子親和力χSを用いて、以下の式(11)で表すことができる。
また、電圧VBは、電圧VBG、電気素量e、導電体21の仕事関数φmB、および酸化物23の電子親和力χSを用いて、以下の式(12)で表すことができる。
式(11)および式(12)を用いて、式(10)を解くと、以下の式(13)が得られる。なお、式(13)において、VBGに係らない定数は、定数Kとした。
式(13)のVthをVBGについて偏微分すると、以下の式(14)が得られる。
このように、絶縁体22と酸化物23の合成容量、および絶縁体25の静電容量から、−∂Vth/∂VBGを求めることができる。よって、例えば、トランジスタ10において、合成容量CBと合成容量CTが、下記の式(15)を満たすことが好ましく、下記の式(16)を満たすことがより好ましい。
CB/CTが上記のような範囲をとるトランジスタ10では、絶対値が小さい電圧VBGで、電圧Vthを大きくし、トランジスタ10のIcutを十分小さくすることができる。よって、絶対値が小さい電圧で動作し、ノーマリーオフの電気特性を有する、トランジスタ10を提供することができる。さらに、このようなトランジスタ10を記憶装置のメモリセルのスイッチングトランジスタに用いることで、当該記憶装置のデータ保持時間を長くし、消費電力を低減させることができる。
また、合成容量CBと合成容量CTを形成する膜が平板型の場合、式(14)を、等価酸化膜厚(EOT:Equivalent oxide thickness)を用いて表すこともできる。なお、本明細書中において、等価酸化膜厚とは、物理的な膜厚を酸化シリコンまたは酸化窒化シリコンと等価な電気的膜厚に換算した値をいう。
トランジスタ10において、導電体21と領域Pの間の、EOTをEOTBとする。ここで、EOTBは、絶縁体22と酸化物23のEOTの和である。また、導電体26と領域Pの間の、EOTをEOTTとする。ここで、EOTTは絶縁体25のEOTである。EOTは静電容量の逆数に比例するので、式(14)より、下記の式(17)が成り立つ。
上記においては、酸化物23と絶縁体25の界面近傍に領域Pが形成される場合について説明したが、本実施の形態に示される半導体装置はこれに限られるものではない。図2(C)(D)に示すように、酸化物23が酸化物23a、酸化物23b、および酸化物23cの積層構造であり、領域Pが酸化物23bと酸化物23cの界面近傍に形成される構成にしてもよい。図2(C)は、酸化物23が積層構造のトランジスタ10のトップゲート−ボトムゲート間のモデルを示す模式図であり、図2(D)は、図2(C)に示すモデルに対応する等価回路図である。
図2(C)に示すモデルで、酸化物23は、酸化物23aと、酸化物23a上の酸化物23bと、酸化物23b上の酸化物23cと、を有する。酸化物23a上に、酸化物23bを有することで、酸化物23aよりも下方に形成された構造物から、酸化物23bに対する不純物の拡散を抑制することができる。また、酸化物23c下に、酸化物23bを有することで、酸化物23cよりも上方に形成された構造物から、酸化物23bに対する不純物の拡散を抑制することができる。
また、酸化物23は、各金属原子の原子数比が異なる酸化物により、積層構造を有することが好ましい。具体的には、酸化物23aに用いる金属酸化物において、構成元素中の元素Mの原子数比が、酸化物23bに用いる金属酸化物における、構成元素中の元素Mの原子数比より、大きいことが好ましい。また、酸化物23aに用いる金属酸化物において、Inに対する元素Mの原子数比が、酸化物23bに用いる金属酸化物における、Inに対する元素Mの原子数比より大きいことが好ましい。また、酸化物23bに用いる金属酸化物において、元素Mに対するInの原子数比が、酸化物23aに用いる金属酸化物における、元素Mに対するInの原子数比より大きいことが好ましい。また、酸化物23cは、酸化物23aまたは酸化物23bに用いることができる金属酸化物を、用いることができる。
また、酸化物23aおよび酸化物23cの伝導帯下端のエネルギーが、酸化物23bの伝導帯下端のエネルギーより高くなることが好ましい。また、言い換えると、酸化物23aおよび酸化物23cの電子親和力が、酸化物23bの電子親和力より小さいことが好ましい。
ここで、酸化物23a、酸化物23b、および酸化物23cにおいて、伝導帯下端のエネルギー準位はなだらかに変化する。換言すると、連続的に変化または連続接合するともいうことができる。このようにするためには、酸化物23aと酸化物23bとの界面、および酸化物23bと酸化物23cとの界面において形成される混合層の欠陥準位密度を低くするとよい。
具体的には、酸化物23aと酸化物23b、酸化物23bと酸化物23cが、酸素以外に共通の元素を有する(主成分とする)ことで、欠陥準位密度が低い混合層を形成することができる。例えば、酸化物23bがIn−Ga−Zn酸化物の場合、酸化物23aおよび酸化物23cとして、In−Ga−Zn酸化物、Ga−Zn酸化物、酸化ガリウムなどを用いるとよい。
このとき、キャリアの主たる経路は酸化物23bまたはその近傍、例えば、酸化物23bと酸化物23aの界面になる。酸化物23aと酸化物23bとの界面、および酸化物23bと酸化物23cとの界面における欠陥準位密度を低くすることができるため、界面散乱によるキャリア伝導への影響が小さく、高いオン電流が得られる。
図2(C)に示すトランジスタ10のモデルにおいて、酸化物23aの静電容量をCS1とし、酸化物23bの静電容量をCS2とし、酸化物23cの静電容量をCS3とすると、図2(C)に示すトランジスタ10のモデルは、図2(D)に示す等価回路図で表される。
導電体21と領域Pの間の合成容量CBは、CBGIとCS1とCS2の合成容量となる。また、導電体26と領域Pの間の合成容量CTは、CS3とCTGIの合成容量となる。合成容量CBおよび合成容量CTについて、式(14)が成り立つ。酸化物23を積層構造としたトランジスタ10においても、式(15)または式(16)を満たす構成にすることで、絶対値が小さい電圧VBGで、電圧Vthを大きくし、トランジスタ10のIcutを十分小さくすることができる。よって、絶対値が小さい電圧で動作し、ノーマリーオフの電気特性を有する、トランジスタ10を提供することができる。さらに、このようなトランジスタ10を記憶装置のメモリセルのスイッチングトランジスタに用いることで、当該記憶装置のデータ保持時間を長くし、消費電力を低減させることができる。
以上のようにして、本発明の一態様により、しきい値電圧の大きい半導体装置を提供することができる。または、本発明の一態様により、ノーマリーオフの電気特性を有する半導体装置を提供することができる。または、本発明の一態様により、絶対値が小さい電圧で動作する半導体装置を提供することができる。または、本発明の一態様により、良好な電気特性を有する半導体装置を提供することができる。
以上、本実施の形態に示す構成、構造、方法などは、他の実施の形態に示す構成、構造、方法などと適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態2)
以下では、先の実施の形態に示すトランジスタの具体的な構成の一例について、図3乃至図16を用いて説明する。
以下では、先の実施の形態に示すトランジスタの具体的な構成の一例について、図3乃至図16を用いて説明する。
<半導体装置の構成例>
図3(A)、図3(B)、および図3(C)は、本発明の一態様に係るトランジスタ200、およびトランジスタ200周辺の上面図および断面図である。
図3(A)、図3(B)、および図3(C)は、本発明の一態様に係るトランジスタ200、およびトランジスタ200周辺の上面図および断面図である。
図3(A)は、トランジスタ200を有する半導体装置の上面図である。また、図3(B)、および図3(C)は該半導体装置の断面図である。ここで、図3(B)は、図3(A)にA1−A2の一点鎖線で示す部位の断面図であり、トランジスタ200のチャネル長方向の断面図でもある。また、図3(C)は、図3(A)にA3−A4の一点鎖線で示す部位の断面図であり、トランジスタ200のチャネル幅方向の断面図でもある。図3(A)の上面図では、図の明瞭化のために一部の要素を省いて図示している。
本発明の一態様の半導体装置は、トランジスタ200と、層間膜として機能する絶縁体210、絶縁体212、絶縁体280を有する。また、トランジスタ200と電気的に接続し、配線として機能する導電体203(導電体203a、および導電体203b)、およびプラグとして機能する導電体240(導電体240a、および導電体240b)とを有する。
なお、導電体203は、絶縁体212の開口の内壁に接して導電体203aが形成され、さらに内側に導電体203bが形成されている。ここで、導電体203の上面の高さと、絶縁体212の上面の高さは同程度にできる。なお、トランジスタ200では、導電体203aおよび導電体203bを積層する構成について示しているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、導電体203bのみを設ける構成にしてもよい。
また、導電体240は、絶縁体280の開口の内壁に接して形成されている。ここで、導電体240の上面の高さと、絶縁体280の上面の高さは同程度にできる。なお、トランジスタ200では、導電体240が単層である構成について示しているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、導電体240は、2層以上の積層構造でもよい。
[トランジスタ200]
図3に示すように、トランジスタ200は、基板(図示せず)の上に配置された絶縁体214および絶縁体216と、絶縁体214および絶縁体216に埋め込まれるように配置された導電体205と、絶縁体216と導電体205の上に配置された絶縁体220と、絶縁体220の上に配置された絶縁体222と、絶縁体222の上に配置された絶縁体224と、絶縁体224の上に配置された酸化物230(酸化物230a、酸化物230b、および酸化物230c)と、酸化物230の上に配置された絶縁体250と、絶縁体250上に配置された絶縁体252と、絶縁体252の上に配置された導電体260(導電体260a、および導電体260b)と、導電体260の上に配置された絶縁体270と、少なくとも絶縁体250、および導電体260の側面に接して配置された絶縁体272と、酸化物230、および絶縁体272と接して配置された絶縁体274と、を有する。
図3に示すように、トランジスタ200は、基板(図示せず)の上に配置された絶縁体214および絶縁体216と、絶縁体214および絶縁体216に埋め込まれるように配置された導電体205と、絶縁体216と導電体205の上に配置された絶縁体220と、絶縁体220の上に配置された絶縁体222と、絶縁体222の上に配置された絶縁体224と、絶縁体224の上に配置された酸化物230(酸化物230a、酸化物230b、および酸化物230c)と、酸化物230の上に配置された絶縁体250と、絶縁体250上に配置された絶縁体252と、絶縁体252の上に配置された導電体260(導電体260a、および導電体260b)と、導電体260の上に配置された絶縁体270と、少なくとも絶縁体250、および導電体260の側面に接して配置された絶縁体272と、酸化物230、および絶縁体272と接して配置された絶縁体274と、を有する。
なお、トランジスタ200では、酸化物230a、および酸化物230b、および酸化物230cを積層する構成について示しているが、本発明はこれに限られるものではない。また、酸化物230bの単層、酸化物230bと酸化物230aの2層構造、酸化物230bと酸化物230cの2層構造、または3層以上の積層構造を設ける構成にしてもよい。また、トランジスタ200では、導電体260aおよび導電体260bを積層する構成について示しているが、本発明はこれに限られるものではない。
ここで、導電体205は、先の実施の形態に示すトランジスタ10の導電体21に対応する。絶縁体214および絶縁体216は、先の実施の形態に示すトランジスタ10の導電体21に対応する。絶縁体220、絶縁体222および絶縁体224は、先の実施の形態に示すトランジスタ10の絶縁体22に対応する。酸化物230(酸化物230a、酸化物230b、および酸化物230c)は、先の実施の形態に示すトランジスタ10の酸化物23(酸化物23a、酸化物23b、および酸化物23c)に対応する。絶縁体250、および絶縁体252は、先の実施の形態に示すトランジスタ10の絶縁体25に対応する。導電体260は、先の実施の形態に示すトランジスタ10の導電体26に対応する。
トランジスタ200において、導電体205に電圧VBG[V]が印加された状態で、導電体260に電圧Vth[V]より大きい電圧が印加されると、酸化物230またはその近傍(例えば、酸化物230bと酸化物230cの界面)にチャネルが形成され始めるとする。先の実施の形態に示すように、−∂Vth/∂VBGがなるべく大きいことが好ましく、例えば、上記の式(8)または式(9)を満たすことが好ましい。
トランジスタ200の酸化物230bと酸化物230cの界面に領域Pが形成される場合、導電体205と領域Pの間の合成容量CBは、絶縁体220、絶縁体222、絶縁体224、酸化物230a、および酸化物230bの合成容量になる。また、導電体260と領域Pの間の合成容量CTは、酸化物230c、絶縁体250、および絶縁体252の合成容量になる。トランジスタ200の合成容量CBおよび合成容量CTが、上記の式(14)を満たすことが好ましく、さらに、上記の式(15)または式(16)を満たすことが好ましい。
このようなトランジスタ200にすることにより、絶対値が小さい電圧VBGで、電圧Vthを大きくし、トランジスタ200のIcutを十分小さくすることができる。よって、絶対値が小さい電圧で動作し、ノーマリーオフの電気特性を有する、トランジスタ200を提供することができる。さらに、このようなトランジスタ200を記憶装置のメモリセルのスイッチングトランジスタに用いることで、当該記憶装置のデータ保持時間を長くし、消費電力を低減させることができる。
また、図3(B)における破線で囲む、チャネル近傍の領域239の拡大図を図4に示す。
図4に示すように、酸化物230は、トランジスタ200のチャネル形成領域として機能する領域234と、ソース領域またはドレイン領域として機能する領域231(領域231a、および領域231b)との間に、領域232(領域232a、および領域232b)を有する。ソース領域またはドレイン領域として機能する領域231は、キャリア密度が高い、低抵抗化した領域である。また、チャネル形成領域として機能する領域234は、ソース領域またはドレイン領域として機能する領域231よりも、キャリア密度が低い領域である。また、領域232は、ソース領域またはドレイン領域として機能する領域231よりもキャリア密度が低く、チャネル形成領域として機能する領域234よりもキャリア密度が高い領域である。すなわち、領域232は、チャネル形成領域と、ソース領域またはドレイン領域との間の接合領域(junction region)としての機能を有する。なお、領域232は、ゲート電極として機能する導電体260と重なる、いわゆるオーバーラップ領域(Lov領域ともいう)として機能する場合がある。
接合領域を設けることで、ソース領域またはドレイン領域として機能する領域231と、チャネル形成領域として機能する領域234との間に高抵抗領域が形成されず、トランジスタのオン電流を大きくすることができる。
また、絶縁体250が有する過剰酸素を、効率的に酸化物230へ供給するために、絶縁体252は酸素拡散を抑制することが好ましい。酸素の拡散を抑制する絶縁体252を設けることで、導電体260への過剰酸素の拡散が抑制される。つまり、酸化物230へ供給する過剰酸素量の減少を抑制することができる。また、過剰酸素による導電体260の酸化を抑制することができる。
また、絶縁体250、および絶縁体252は、ゲート絶縁体の一部としての機能を有する場合がある。従って、絶縁体250に酸化シリコンや酸化窒化シリコンなどを用いる場合、絶縁体252は、比誘電率が高いhigh−k材料である金属酸化物を用いることが好ましい。該積層構造とすることで、熱に対して安定、かつ比誘電率の高い積層構造とすることができる。従って、物理膜厚を保持したまま、ゲート絶縁体のEOTの薄膜化が可能となる。
上記積層構造とすることで、導電体260からの電界の影響を弱めることなく、オン電流の向上を図ることができる。また、絶縁体250と、絶縁体252との物理的な厚みにより、導電体260と、酸化物230との間の距離を保つことで、リーク電流を抑制することができる。また、絶縁体250、および絶縁体252との積層構造を設けることで、導電体260と酸化物230との間の物理的な距離、および導電体260から酸化物230へかかる電界強度を、容易に適宜調整することができる。
ここで、絶縁体252は、結晶性が低い(または、結晶が少ないともいう)膜、またはアモルファス構造を含む膜を用いるとよい。結晶性が低い、またはアモルファス構造を含む酸化膜は、該酸化膜が有する酸素を、加熱により、近接する絶縁体へと拡散することができる。例えば、結晶性が低い膜、またはアモルファス構造を含む膜を絶縁体252に用いることで、後工程の熱履歴により、絶縁体252から、絶縁体250に過剰酸素が添加され、絶縁体250に過剰酸素領域を容易に形成することができる。また、結晶性が低い膜、またはアモルファス構造を含む膜は、平坦性が高く、絶縁体250と絶縁体252との界面を良好な状態とすることができる。
具体的には、絶縁体252として、ハフニウム、アルミニウム、ガリウム、イットリウム、ジルコニウム、タングステン、チタン、タンタル、ニッケル、ゲルマニウム、または、マグネシウムなどから選ばれた一種、または二種以上が含まれた金属酸化物を用いることができる。
特に、アルミニウム、またはハフニウムの一方または双方の酸化物を含む絶縁体である、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、アルミニウムおよびハフニウムを含む酸化物(ハフニウムアルミネート)などを用いることが好ましい。特に、ハフニウムアルミネートは、酸化ハフニウム膜よりも、耐熱性が高い。そのため、後の工程での熱履歴において、結晶化しにくいため好ましい。
例えば、平坦性が高い膜として、原子間力顕微鏡を用いて測定した自乗平均面粗さ(RMS)が、1μm×1μmの測定範囲において、0.4nm以下、好ましくは0.3nm以下である絶縁体を用いるとよい。
例えば、結晶性が低い膜として、電子顕微鏡を用いた電子線回折パターンの結果が、円を描くように(リング状に)輝度の高い領域が観測される絶縁体を用いるとよい。
また、絶縁体250、および絶縁体252と接して、絶縁体272を設けることが好ましい。例えば、絶縁体272は、酸素(例えば、酸素原子、酸素分子など)の少なくとも一の拡散を抑制する機能を有するとよい。絶縁体272が、酸素の拡散を抑制する機能を有することで、絶縁体250が有する過剰酸素領域の酸素は絶縁体274側へ拡散することなく、効率よく領域234へ供給される。従って、酸化物230と、絶縁体250との界面における酸素欠損の形成が抑制され、トランジスタ200の信頼性を向上させることができる。
以上より、オン電流が大きい酸化物半導体を有するトランジスタを有する半導体装置を提供することができる。または、オフ電流が小さい酸化物半導体を有するトランジスタを有する半導体装置を提供することができる。または、電気特性の変動を抑制し、安定した電気特性を有すると共に、信頼性を向上させた半導体装置を提供することができる。
以下では、本発明の一態様に係るトランジスタ200を有する半導体装置の詳細な構成について説明する。
導電体203は、図3(A)、および図3(C)に示すように、チャネル幅方向に延伸されており、導電体205に電位を印加する配線として機能する。なお、導電体203は、絶縁体214および絶縁体216に埋め込まれて設けることが好ましい。
導電体205は、酸化物230、および導電体260と、重なるように配置する。また、導電体205は、導電体203の上に接して設けるとよい。
導電体203上に導電体205を設けることで、第1のゲート電極、および配線としての機能を有する導電体260と、導電体203との距離を適宜設計することが可能となる。つまり、導電体203と導電体260の間に絶縁体214および絶縁体216などが設けられ、導電体203と導電体260の間の寄生容量を低減し、絶縁耐圧を高めることができる。
また、導電体203と導電体260の間の寄生容量を低減することで、トランジスタのスイッチング速度を向上させ、高い周波数特性を有するトランジスタにすることができる。また、導電体203と導電体260の間の絶縁耐圧を高めることで、トランジスタ200の信頼性を向上させることができる。よって、絶縁体214および絶縁体216の膜厚を大きくすることが好ましい。なお、導電体203の延伸方向はこれに限られず、例えば、トランジスタ200のチャネル長方向に延伸されてもよい。
なお、導電体205は、図3(A)に示すように、酸化物230、および導電体260と重なるように配置する。また、導電体205は、酸化物230における領域234よりも、大きく設けるとよい。特に、図3(C)に示すように、導電体205は、酸化物230の領域234のチャネル幅方向(W長方向)と交わる端部よりも外側の領域においても、延伸していることが好ましい。つまり、酸化物230のチャネル幅方向における側面において、導電体205と、導電体260とは、絶縁体を介して重畳していることが好ましい。
上記構成を有することで、導電体260、および導電体205に電位を印加した場合、導電体260から生じる電界と、導電体205から生じる電界と、がつながることで、閉回路を形成し、酸化物230に形成されるチャネル形成領域を覆うことができる。
つまり、第1のゲート電極としての機能を有する導電体260の電界と、第2のゲート電極としての機能を有する導電体205の電界によって、領域234のチャネル形成領域を電気的に取り囲むことができる。本明細書において、第1のゲート電極、および第2のゲート電極の電界によって、チャネル形成領域を電気的に取り囲むトランジスタの構造を、surrounded channel(S−channel)構造とよぶ。
また、導電体205は、絶縁体214および絶縁体216の開口の内壁に接して導電体205aが形成され、さらに内側に導電体205bが形成されている。ここで、導電体205aおよび導電体205bの上面の高さと、絶縁体216の上面の高さは同程度にできる。なお、トランジスタ200では、導電体205aおよび導電体205bを積層する構成について示しているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、導電体205bのみを設ける構成にしてもよい。
ここで、導電体205aおよび導電体203aは、水素原子、水素分子、水分子、窒素原子、窒素分子、酸化窒素分子(N2O、NO、NO2など)、銅原子などの不純物の拡散を抑制する機能を有する(上記不純物が透過しにくい)導電性材料を用いることが好ましい。または、酸素(例えば、酸素原子、酸素分子など)の少なくとも一の拡散を抑制する機能を有する(上記酸素が透過しにくい)導電性材料を用いることが好ましい。なお、本明細書において、不純物、または酸素の拡散を抑制する機能とは、上記不純物、または上記酸素のいずれか一または、すべての拡散を抑制する機能とする。
導電体205a、および導電体203aが酸素の拡散を抑制する機能を持つことにより、導電体205bおよび導電体203bが酸化して導電率が低下することを防ぐことができる。酸素の拡散を抑制する機能を有する導電性材料としては、例えば、タンタル、窒化タンタル、ルテニウムまたは酸化ルテニウムなどを用いることが好ましい。従って、導電体205a、および導電体203aとしては、上記導電性材料を単層または積層とすればよい。これにより、絶縁体210より基板側から、水素、水などの不純物が、導電体203、および導電体205を通じて、トランジスタ200側に拡散するのを抑制することができる。
また、導電体205bは、タングステン、銅、またはアルミニウムを主成分とする導電性材料を用いることが好ましい。なお、導電体205bを単層で図示したが、積層構造としても良く、例えば、チタン、窒化チタンと上記導電性材料との積層としてもよい。
また、導電体203bは、配線として機能するため、導電体205bより導電性が高い導電体を用いることが好ましい。例えば、銅、またはアルミニウムを主成分とする導電性材料を用いることができる。また、導電体203bは積層構造としても良く、例えば、チタン、窒化チタンと上記導電性材料との積層としてもよい。
特に、導電体203に、銅を用いることが好ましい。銅は抵抗が小さいため、配線等に用いることが好ましい。一方、銅は拡散しやすいため、酸化物230に拡散することで、トランジスタ200の特性を低下させる場合がある。そこで、例えば、絶縁体214には、銅の透過性が低い酸化アルミニウム、または酸化ハフニウムなどの材料を用いることで、銅の拡散を抑えることができる。
絶縁体210および絶縁体214は、水または水素などの不純物が、基板側からトランジスタに混入するのを防ぐバリア絶縁膜として機能することが好ましい。従って、絶縁体210および絶縁体214は、水素原子、水素分子、水分子、窒素原子、窒素分子、酸化窒素分子(N2O、NO、NO2など)、銅原子などの不純物の拡散を抑制する機能を有する(上記不純物が透過しにくい)絶縁性材料を用いることが好ましい。または、酸素(例えば、酸素原子、酸素分子など)の少なくとも一の拡散を抑制する機能を有する(上記酸素が透過しにくい)絶縁性材料を用いることが好ましい。
例えば、絶縁体210として酸化アルミニウムなどを用い、絶縁体214として窒化シリコンなどを用いることが好ましい。これにより、水素、水などの不純物が絶縁体210および絶縁体214よりトランジスタ側に拡散するのを抑制することができる。または、絶縁体224などに含まれる酸素が、絶縁体210および絶縁体214より基板側に、拡散するのを抑制することができる。
また、導電体203の上に導電体205を積層して設ける構成にすることにより、導電体203と導電体205の間に絶縁体214を設けることができる。ここで、導電体203bに銅など拡散しやすい金属を用いても、絶縁体214として窒化シリコンなどを設けることにより、当該金属が絶縁体214より上の層に拡散するのを防ぐことができる。
また、層間膜として機能する絶縁体212、絶縁体216、および絶縁体280は、絶縁体210、または絶縁体214よりも誘電率が低いことが好ましい。誘電率が低い材料を層間膜とすることで、配線間に生じる寄生容量を低減することができる。
例えば、絶縁体212、絶縁体216、および絶縁体280として、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化タンタル、酸化ジルコニウム、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)または(Ba,Sr)TiO3(BST)などの絶縁体を単層または積層で用いることができる。またはこれらの絶縁体に例えば酸化アルミニウム、酸化ビスマス、酸化ゲルマニウム、酸化ニオブ、酸化シリコン、酸化チタン、酸化タングステン、酸化イットリウム、酸化ジルコニウムを添加してもよい。またはこれらの絶縁体を窒化処理しても良い。上記の絶縁体に酸化シリコン、酸化窒化シリコンまたは窒化シリコンを積層して用いてもよい。
絶縁体220、絶縁体222、および絶縁体224は、ゲート絶縁体としての機能を有する。
ここで、酸化物230と接する絶縁体224は、化学量論的組成を満たす酸素よりも多くの酸素を含む酸化物絶縁体を用いることが好ましい。つまり、絶縁体224には、過剰酸素領域が形成されていることが好ましい。このような過剰酸素を含む絶縁体を酸化物230に接して設けることにより、酸化物230中の酸素欠損を低減し、信頼性を向上させることができる。
過剰酸素領域を有する絶縁体として、具体的には、加熱により一部の酸素が脱離する酸化物材料を用いることが好ましい。加熱により酸素を脱離する酸化物とは、TDS(Thermal Desorption Spectroscopy)分析にて、酸素原子に換算しての酸素の脱離量が1.0×1018atoms/cm3以上、好ましくは1.0×1019atoms/cm3以上、さらに好ましくは2.0×1019atoms/cm3、または3.0×1020atoms/cm3以上である酸化物膜である。なお、上記TDS分析時における膜の表面温度としては100℃以上700℃以下、または100℃以上400℃以下の範囲が好ましい。
また、絶縁体224が、過剰酸素領域を有する場合、絶縁体222は、酸素(例えば、酸素原子、酸素分子など)の少なくとも一の拡散を抑制する機能を有する(上記酸素が透過しにくい)ことが好ましい。
絶縁体222が、酸素の拡散を抑制する機能を有することで、過剰酸素領域の酸素は、絶縁体220側へ拡散することなく、効率よく酸化物230へ供給することができる。また、導電体205が、絶縁体224が有する過剰酸素領域の酸素と反応することを抑制することができる。
絶縁体222は、例えば、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化タンタル、酸化ジルコニウム、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)または(Ba,Sr)TiO3(BST)などのいわゆるhigh−k材料を含む絶縁体を単層または積層で用いることが好ましい。トランジスタの微細化、および高集積化が進むと、ゲート絶縁体の薄膜化により、リーク電流などの問題が生じる場合がある。ゲート絶縁体として機能する絶縁体に、high−k材料を用いることで物理膜厚を保ち、低電圧化が可能となる。
特に、不純物、および酸素などの拡散を抑制する機能を有する(上記酸素が透過しにくい)絶縁性材料であるアルミニウム及びハフニウムの一方または双方の酸化物を含む絶縁体を用いるとよい。アルミニウム及びハフニウムの一方または双方の酸化物を含む絶縁体として、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、アルミニウムおよびハフニウムを含む酸化物(ハフニウムアルミネート)などを用いることが好ましい。このような材料を用いて形成した場合、酸化物230からの酸素の放出や、トランジスタ200の周辺部からの水素等の不純物の混入を防ぐ層として機能する。
または、これらの絶縁体に、例えば、酸化アルミニウム、酸化ビスマス、酸化ゲルマニウム、酸化ニオブ、酸化シリコン、酸化チタン、酸化タングステン、酸化イットリウム、酸化ジルコニウムを添加してもよい。またはこれらの絶縁体を窒化処理しても良い。上記の絶縁体に酸化シリコン、酸化窒化シリコンまたは窒化シリコンを積層して用いてもよい。
また、絶縁体220は、熱的に安定していることが好ましい。例えば、酸化シリコンおよび酸化窒化シリコンは、熱的に安定であるため、high−k材料の絶縁体と222組み合わせることで、熱的に安定かつ比誘電率の高い積層構造とすることができる。
上記において、ボトムゲート絶縁膜として、絶縁体220、絶縁体222、および絶縁体224を設ける構成について説明したが、これに限られるものではない。例えば、絶縁体220、絶縁体222、および絶縁体224のうちいずれかを設けずに、単層または2層にする構成にしてもよい。また、例えば、絶縁体220、絶縁体222、および絶縁体224が、2層以上の積層構造を有していてもよい。その場合、同じ材料からなる積層構造に限定されず、異なる材料からなる積層構造でもよい。
例えば、絶縁体222に酸化ハフニウム(HfOx)および酸化アルミニウム(AlOx)を用いて、導電体205側から順に、HfOx、AlOx、HfOx、AlOx、と積層する構成にすればよい。このとき各層の膜厚は2〜5nm程度とし、絶縁体222の膜厚を10〜20nm程度にすればよい。このような絶縁体222の成膜は、ALD法を用いて各層ごとに成膜ガスを切り替えながら行うことが好ましい。絶縁体222をこのような膜構成にすることにより、HfOxの結晶化によるリーク電流の発生を防ぐことができる。また、絶縁体222は、酸化ハフニウム(HfOx)および酸化シリコン(SiOx)を用いて、導電体205側から順に、SiOx、HfOx、SiOx、HfOx、と積層する構成にしてもよい。このような絶縁体222を、絶縁体220と絶縁体224で挟んで積層する構成にしてもよいし、絶縁体220および/または絶縁体224を設けない構成にしてもよい。
また、酸化物230は、領域231、領域232、および領域234を有することが好ましい。なお、領域231の少なくとも一部は、絶縁体274と接し、インジウムなどの金属元素、水素、および窒素の少なくとも一の濃度が領域234よりも大きいことが好ましい。また、領域232は、インジウムなどの金属元素、水素、および窒素の少なくとも一の濃度が、領域234よりも大きく、かつ領域231よりも小さいことが好ましい。
つまり、領域231、および領域232は、酸化物230として設けられた金属酸化物に、インジウム、ガリウムなどの金属原子、または不純物を添加した領域である。なお、領域231は、領域234よりも、導電性が高い。なお、領域231、および領域232に、不純物を添加するために、例えば、プラズマ処理、イオン化された原料ガスを質量分離して添加するイオン注入法、イオン化された原料ガスを質量分離せずに添加するイオンドーピング法、プラズマイマージョンイオンインプランテーション法などを用いて、インジウムなどの金属元素、および不純物の少なくとも一であるドーパントを添加すればよい。
例えば、酸化物230に接して、不純物となる元素を含む絶縁体274を成膜することで、領域231、および領域232に、不純物を添加することができる。または、領域231において、酸化物230のインジウムなどの金属原子の含有率を高くすることで、電子移動度を高くし、低抵抗化を図ることができる。
つまり、領域231は、酸素欠損を形成する元素、または酸素欠損に捕獲される元素を添加されることで低抵抗化される。このような元素としては、代表的には水素、ホウ素、炭素、窒素、フッ素、リン、硫黄、塩素、チタン、希ガス等が挙げられる。また、希ガス元素の代表例としては、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、及びキセノン等がある。よって、領域231は、上記元素の一つまたは複数を含む構成にすればよい。
なお、図3、および図4では、領域234、領域231、および領域232が、酸化物230bに形成されているが、これに限られることなく、例えば、これらの領域は酸化物230a、および酸化物230cにも、形成されていてもよい。また、図3、および図4では、各領域の境界を、酸化物230の上面に対して略垂直に表示しているが、本実施の形態はこれに限られるものではない。例えば、領域232が酸化物230bの表面近傍では導電体260側に張り出し、酸化物230aの下面近傍では、導電体240a側または導電体240b側に後退する形状になる場合がある。
また、トランジスタ200において、領域232を低抵抗化した場合、ソース領域およびドレイン領域として機能する領域231と、チャネルが形成される領域234との間に高抵抗領域が形成されないため、トランジスタのオン電流、および移動度を大きくすることができる。また、領域232を有することで、チャネル長方向において、ソース領域およびドレイン領域と、ゲートとが重ならないため、不要な容量が形成されることを抑制できる。また、領域232を有することで、非導通時のリーク電流を小さくすることができる。
また、例えば、領域232にガリウムなどを添加した場合、領域231から領域234へ、水素などの不純物の横拡散を抑制することで、意図しない実効チャネル長の縮小を抑制することができる。
従って、各領域の範囲を適宜選択することにより、回路設計に合わせて、要求に見合う電気特性を有するトランジスタを容易に提供することができる。
従って、トランジスタ200をオンさせると、領域231a、または領域231bは、ソース領域、またはドレイン領域として機能する。一方、領域234の少なくとも一部は、チャネルが形成される領域として機能する。領域231と、領域234の間に領域232を有することで、トランジスタ200において、オン電流を大きくし、かつ、非導通時のリーク電流(オフ電流)を小さくすることができる。
また、酸化物230の側面と、酸化物230の上面との間に、湾曲面を有する。つまり、側面の端部と上面の端部は、湾曲していることが好ましい(以下、ラウンド状ともいう)。湾曲面は、例えば、酸化物230bの端部において、曲率半径が、3nm以上10nm以下、好ましくは、5nm以上6nm以下とすることが好ましい。
なお、本明細書等において、窒素を有する金属酸化物も金属酸化物(metal oxide)と総称する場合がある。また、窒素を有する金属酸化物を、金属酸窒化物(metal oxynitride)と呼称してもよい。
酸化物半導体を用いたトランジスタは、非導通状態において極めてリーク電流が小さいため、低消費電力の半導体装置が提供できる。また、酸化物半導体は、スパッタリング法などを用いて成膜できるため、高集積型の半導体装置を構成するトランジスタに用いることができる。
絶縁体250は、ゲート絶縁膜として機能する。絶縁体250は、酸化物230cの上面に接して配置することが好ましい。絶縁体250は、加熱により酸素が放出される絶縁体を用いて形成することが好ましい。例えば、昇温脱離ガス分光法分析(TDS分析)にて、酸素分子に換算しての酸素の脱離量が1.0×1018atoms/cm3以上、好ましくは1.0×1019atoms/cm3以上、さらに好ましくは2.0×1019atoms/cm3、または3.0×1020atoms/cm3である酸化物膜である。なお、上記TDS分析時における膜の表面温度としては100℃以上700℃以下の範囲が好ましい。
具体的には、過剰酸素を有する酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、フッ素を添加した酸化シリコン、炭素を添加した酸化シリコン、炭素および窒素を添加した酸化シリコン、空孔を有する酸化シリコンを用いることができる。特に、酸化シリコン、および酸化窒化シリコンは熱に対し安定であるため好ましい。
加熱により酸素が放出される絶縁体を、絶縁体250として、酸化物230cの上面に接して設けることにより、酸化物230bの領域234に効果的に酸素を供給することができる。また、絶縁体224と同様に、絶縁体250中の水または水素などの不純物濃度が低減されていることが好ましい。絶縁体250の膜厚は、1nm以上20nm以下とするのが好ましい。
また、絶縁体250が有する過剰酸素を、効率的に酸化物230へ供給するために、絶縁体252は酸素拡散を抑制することが好ましい。酸素の拡散を抑制する絶縁体252を設けることで、導電体260への過剰酸素の拡散が抑制される。つまり、酸化物230へ供給する過剰酸素量の減少を抑制することができる。また、過剰酸素による導電体260の酸化を抑制することができる。
また、絶縁体250、および絶縁体252は、ゲート絶縁体の一部としての機能を有する場合がある。従って、絶縁体250に酸化シリコンや酸化窒化シリコンなどを用いる場合、絶縁体252は、比誘電率が高いhigh−k材料である金属酸化物を用いることが好ましい。該積層構造とすることで、熱に対して安定、かつ比誘電率の高い積層構造とすることができる。従って、物理膜厚を保持したまま、ゲート絶縁体の等価酸化膜膜厚(EOT)の薄膜化が可能となる。
上記積層構造とすることで、導電体260からの電界の影響を弱めることなく、オン電流の向上を図ることができる。また、絶縁体250と、絶縁体252との物理的な厚みにより、導電体260と、酸化物230との間の距離を保つことで、リーク電流を抑制することができる。また、絶縁体250、および絶縁体252との積層構造を設けることで、導電体260と酸化物230との間の物理的な距離、および導電体260から酸化物230へかかる電界強度を、容易に適宜調整することができる。
ここで、絶縁体252は、結晶性が低い(または、結晶が少ないともいう)膜、またはアモルファス構造を含む膜を用いるとよい。結晶性が低い、またはアモルファス構造を含む酸化膜は、該酸化膜が有する酸素を、加熱により、近接する絶縁体へと拡散することができる。例えば、結晶性が低い膜、またはアモルファス構造を含む膜を絶縁体252に用いることで、後工程の熱履歴により、絶縁体252から、絶縁体250に過剰酸素が添加され、絶縁体250に過剰酸素領域を容易に形成することができる。また、結晶性が低い膜、またはアモルファス構造を含む膜は、平坦性が高く、絶縁体250と絶縁体252との界面を良好な状態とすることができる。
具体的には、絶縁体252として、ハフニウム、アルミニウム、ガリウム、イットリウム、ジルコニウム、タングステン、チタン、タンタル、ニッケル、ゲルマニウム、または、マグネシウムなどから選ばれた一種、または二種以上が含まれた金属酸化物を用いることができる。
特に、アルミニウム、またはハフニウムの一方または双方の酸化物を含む絶縁体である、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、アルミニウムおよびハフニウムを含む酸化物(ハフニウムアルミネート)などを用いることが好ましい。特に、ハフニウムアルミネートは、酸化ハフニウム膜よりも、耐熱性が高い。そのため、後の工程での熱履歴において、結晶化しにくいため好ましい。
例えば、平坦性が高い膜として、原子間力顕微鏡を用いて測定した自乗平均面粗さ(RMS)が、1μm×1μmの測定範囲において、0.4nm以下、好ましくは0.3nm以下である絶縁体を用いるとよい。
例えば、結晶性が低い膜として、電子顕微鏡を用いた電子線回折パターンの結果が、円を描くように(リング状に)輝度の高い領域が観測される絶縁体を用いるとよい。
上記において、トップゲート絶縁膜として、絶縁体250、および絶縁体252を設ける構成について説明したが、これに限られるものではない。例えば、絶縁体250、および絶縁体252のうちいずれかを設けずに、単層にする構成にしてもよい。また、例えば、絶縁体250、および絶縁体252が、2層以上の積層構造を有していてもよい。その場合、同じ材料からなる積層構造に限定されず、異なる材料からなる積層構造でもよい。
例えば、絶縁体250に酸化シリコン(SiOx)を、絶縁体252に酸化ハフニウム(HfOx)を用いて、酸化物230側から順に、SiOx、HfOx、SiOx、HfOx、と積層する構成にすればよい。このとき各層の膜厚は2〜5nm程度とし、全体の膜厚を10〜20nm程度にすればよい。このような絶縁体250、および絶縁体252の成膜は、ALD法を用いて各層ごとに成膜ガスを切り替えながら行うことが好ましい。絶縁体250、および絶縁体252をこのような膜構成にすることにより、HfOxの結晶化によるリーク電流の発生を防ぐことができる。また、絶縁体250に酸化アルミニウム(AlOx)を、絶縁体252に酸化ハフニウム(HfOx)を用いて、酸化物230側から順に、AlOx、HfOx、AlOx、HfOx、と積層する構成にしてもよい。
第1のゲート電極として機能する導電体260は、導電体260a、および導電体260a上の導電体260bを有する。導電体260aは、導電体205aと同様に、水素原子、水素分子、水分子、窒素原子、窒素分子、酸化窒素分子(N2O、NO、NO2など)、銅原子などの不純物の拡散を抑制する機能を有する導電性材料を用いることが好ましい。または、酸素(例えば、酸素原子、酸素分子など)の少なくとも一の拡散を抑制する機能を有する導電性材料を用いることが好ましい。
導電体260aが酸素の拡散を抑制する機能を持つことにより、絶縁体250、および絶縁体252が有する過剰酸素により、導電体260bが酸化して導電率が低下することを防ぐことができる。酸素の拡散を抑制する機能を有する導電性材料としては、例えば、タンタル、窒化タンタル、ルテニウムまたは酸化ルテニウムなどを用いることが好ましい。
また、導電体260bは、タングステン、銅、またはアルミニウムを主成分とする導電性材料を用いることが好ましい。また、導電体260は、配線として機能するため、導電性が高い導電体を用いることが好ましい。例えば、タングステン、銅、またはアルミニウムを主成分とする導電性材料を用いることができる。また、導電体260bは積層構造としても良く、例えば、チタン、窒化チタンと上記導電性材料との積層としてもよい。
また、例えば、導電体260aとして、導電性酸化物を用いることができる。例えば、酸化物230として用いることができる金属酸化物を用いることが好ましい。特に、In−Ga−Zn系酸化物のうち、導電性が高い、金属の原子数比が[In]:[Ga]:[Zn]=4:2:3から4.1、およびその近傍値のものを用いることが好ましい。このような導電体260aを設けることで、導電体260bへの酸素の透過を抑制し、酸化によって導電体260bの電気抵抗値が増加することを防ぐことができる。
また、このような導電性酸化物を、スパッタリング法を用いて成膜することで、絶縁体250、および絶縁体252に酸素を添加することで、酸化物230の領域234に酸素を供給することが可能となる。これにより、酸化物230の領域234の酸素欠損を低減することができる。
上記導電性酸化物を導電体260aとして用いる場合、導電体260bには、導電体260aに窒素などの不純物を添加し、導電体260aの導電性を向上できる導電体を用いることが好ましい。例えば、導電体260bは、窒化チタンなどを用いることが好ましい。また、導電体260bを、窒化チタンなどの金属窒化物と、その上にタングステンなどの金属を積層した構造にしてもよい。
また、図3(C)に示すように、導電体205が、酸化物230のチャネル幅方向と交わる端部よりも外側の領域において、延伸している場合、導電体260は、該領域において、絶縁体250を介して、重畳していることが好ましい。つまり、酸化物230の側面の外側において、導電体205と、絶縁体250と、導電体260とは、積層構造を形成することが好ましい。
上記構成を有することで、導電体260、および導電体205に電位を印加した場合、導電体260から生じる電界と、導電体205から生じる電界と、がつながることで、閉回路を形成し、酸化物230に形成されるチャネル形成領域を覆うことができる。
つまり、第1のゲート電極としての機能を有する導電体260の電界と、第2のゲート電極としての機能を有する導電体205の電界によって、領域234のチャネル形成領域を電気的に取り囲むことができる。
また、導電体260bの上に、ハードマスクとして機能する絶縁体270を配置してもよい。絶縁体270を設けることで、導電体260の加工の際、導電体260の側面が概略垂直、具体的には、導電体260の側面と基板表面のなす角を、75度以上100度以下、好ましくは80度以上95度以下である形状とすることができる。導電体を該形状に加工することで、後工程で形成する絶縁体272の加工が容易となる。
バリア膜として機能する絶縁体272は、絶縁体250、絶縁体252、導電体260、および絶縁体270の側面に接して設ける。
ここで、絶縁体272は、水または水素などの不純物、および酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁性材料を用いるとよい。例えば、酸化アルミニウム、または酸化ハフニウムなどを用いることが好ましい。これにより、絶縁体250、および絶縁体252中の酸素が外部に拡散することを防ぐことができる。また、絶縁体250、および絶縁体252の端部などから酸化物230に水素、水などの不純物が混入するのを抑制することができる。従って、酸化物230と、絶縁体250との界面における酸素欠損の形成が抑制され、トランジスタ200の信頼性を向上させることができる。
絶縁体272を設けることで、水または水素などの不純物、および酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁体で、導電体260の上面と側面、絶縁体250の側面、および絶縁体252の側面を覆うことができる。これにより、導電体260、絶縁体250および絶縁体252を介して、水または水素などの不純物が酸化物230に混入することを防ぐことができる。従って、絶縁体272は、ゲート電極およびゲート絶縁膜の側面を保護するサイドバリアとして機能を有する。
特に、トランジスタが微細化され、チャネル長が10nm以上30nm以下程度に形成されている場合、トランジスタ200の周辺に設けられる構造体に含まれる不純物元素が拡散し、領域231aと、領域231bと、が電気的に導通する恐れがある。上記構造とすることで、第1のゲート電圧が0Vのときに、ソース領域とドレイン領域が電気的に導通することを防ぐことができる。
絶縁体274は、絶縁体270、絶縁体272、酸化物230および絶縁体224を覆って設ける。ここで、絶縁体274は、絶縁体270および絶縁体272の上面に接し、かつ絶縁体272の側面に接して設けられる。
また、絶縁体274は、酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁性材料を用いることが好ましい。例えば、絶縁体274として、窒化シリコン、窒化酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化アルミニウム、窒化酸化アルミニウムなどを用いることが好ましい。
なお、絶縁体274を成膜することにより、領域231、および領域232を設ける場合、絶縁体274は、水素および窒素の少なくとも一方を有することが好ましい。水素、または窒素などの不純物を有する絶縁体を絶縁体274に用いることで、水素または窒素などの不純物を酸化物230に添加して、酸化物230において、領域231、および領域232を形成することができる。
絶縁体274の上に、層間膜として機能する絶縁体280を設けることが好ましい。絶縁体280は、絶縁体224などと同様に、膜中の水または水素などの不純物濃度が低減されていることが好ましい。なお、絶縁体280の上に絶縁体210と同様の絶縁体を設けてもよい。
また、絶縁体280および絶縁体274に形成された開口に、導電体240aおよび導電体240bを配置する。導電体240aおよび導電体240bは、導電体260を挟んで対向して設ける。なお、導電体240aおよび導電体240bの上面の高さは、絶縁体280の上面と、同一平面上としてもよい。
導電体240aは、トランジスタ200のソース領域およびドレイン領域の一方として機能する領域231aと接しており、導電体240bはトランジスタ200のソース領域およびドレイン領域の他方として機能する領域231bと接している。よって、導電体240aはソース電極およびドレイン電極の一方として機能でき、導電体240bはソース電極およびドレイン電極の他方として機能できる。領域231aおよび領域231bは低抵抗化されているので、導電体240aと領域231aの接触抵抗、および導電体240bと領域231bの接触抵抗を低減し、トランジスタ200のオン電流を大きくすることができる。
なお、絶縁体280および絶縁体274の開口の内壁に接して導電体240aが形成されている。当該開口の底部の少なくとも一部には酸化物230の領域231aが位置しており、導電体240aが領域231aと接する。同様に、絶縁体280および絶縁体274の開口の内壁に接して導電体240bが形成されている。当該開口の底部の少なくとも一部には酸化物230の領域231bが位置しており、導電体240bが領域231bと接する。
ここで、導電体240a、および導電体240bは、少なくとも酸化物230の上面と接し、さらに酸化物230の側面と接することが好ましい。特に、導電体240a、および導電体240bは、酸化物230のチャネル幅方向と交わる側面において、A3側の側面、およびA4側の側面の双方または一方と接することが好ましい。また、導電体240a、および導電体240bが、酸化物230のチャネル長方向と交わる側面において、A1側(A2側)の側面と接する構成にしてもよい。このように、導電体240a、および導電体240bが酸化物230の上面に加えて、酸化物230の側面と接する構成にすることにより、導電体240a、および導電体240bと酸化物230のコンタクト部の上面積を増やすことなく、コンタクト部の接触面積を増加させ、導電体240a、および導電体240bと酸化物230の接触抵抗を低減することができる。これにより、トランジスタのソース電極およびドレイン電極の微細化を図りつつ、オン電流を大きくすることができる。
導電体240aおよび導電体240bは、タングステン、銅、またはアルミニウムを主成分とする導電性材料を用いることが好ましい。また、図示しないが、導電体240aおよび導電体240bは積層構造としても良く、例えば、チタン、窒化チタンと上記導電性材料との積層としてもよい。
導電体240を積層構造とする場合、絶縁体274、および絶縁体280と接する導電体には、導電体205aなどと同様に、水または水素などの不純物の透過を抑制する機能を有する導電性材料を用いることが好ましい。例えば、タンタル、窒化タンタル、チタン、窒化チタン、ルテニウムまたは酸化ルテニウムなどを用いることが好ましい。また、水または水素などの不純物の透過を抑制する機能を有する導電性材料は、単層または積層で用いてもよい。該導電性材料を用いることで、絶縁体280より上層から水素、水などの不純物が、導電体240aおよび導電体240bを通じて酸化物230に混入するのを抑制することができる。
また、図示しないが、導電体240aの上面、および導電体240bの上面に接して配線して機能する導電体を配置してもよい。配線として機能する導電体は、タングステン、銅、またはアルミニウムを主成分とする導電性材料を用いることが好ましい。また、該導電体は、積層構造としても良く、例えば、チタン、窒化チタンと上記導電性材料との積層としてもよい。なお、該導電体は、導電体203などと同様に、絶縁体に設けられた開口に埋め込むように形成してもよい。
<半導体装置の構成材料>
以下では、半導体装置に用いることができる構成材料について説明する。
以下では、半導体装置に用いることができる構成材料について説明する。
<<基板>>
トランジスタ200を形成する基板としては、例えば、絶縁体基板、半導体基板または導電体基板を用いればよい。絶縁体基板としては、例えば、ガラス基板、石英基板、サファイア基板、安定化ジルコニア基板(イットリア安定化ジルコニア基板など)、樹脂基板などがある。また、半導体基板としては、例えば、シリコン、ゲルマニウムなどの単体半導体基板、または炭化シリコン、シリコンゲルマニウム、ヒ化ガリウム、リン化インジウム、酸化亜鉛、酸化ガリウムからなる化合物半導体基板などがある。さらには、前述の半導体基板内部に絶縁体領域を有する半導体基板、例えばSOI(Silicon On Insulator)基板などがある。導電体基板としては、黒鉛基板、金属基板、合金基板、導電性樹脂基板などがある。または、金属の窒化物を有する基板、金属の酸化物を有する基板などがある。さらには、絶縁体基板に導電体または半導体が設けられた基板、半導体基板に導電体または絶縁体が設けられた基板、導電体基板に半導体または絶縁体が設けられた基板などがある。または、これらの基板に素子が設けられたものを用いてもよい。基板に設けられる素子としては、容量素子、抵抗素子、スイッチ素子、発光素子、記憶素子などがある。
トランジスタ200を形成する基板としては、例えば、絶縁体基板、半導体基板または導電体基板を用いればよい。絶縁体基板としては、例えば、ガラス基板、石英基板、サファイア基板、安定化ジルコニア基板(イットリア安定化ジルコニア基板など)、樹脂基板などがある。また、半導体基板としては、例えば、シリコン、ゲルマニウムなどの単体半導体基板、または炭化シリコン、シリコンゲルマニウム、ヒ化ガリウム、リン化インジウム、酸化亜鉛、酸化ガリウムからなる化合物半導体基板などがある。さらには、前述の半導体基板内部に絶縁体領域を有する半導体基板、例えばSOI(Silicon On Insulator)基板などがある。導電体基板としては、黒鉛基板、金属基板、合金基板、導電性樹脂基板などがある。または、金属の窒化物を有する基板、金属の酸化物を有する基板などがある。さらには、絶縁体基板に導電体または半導体が設けられた基板、半導体基板に導電体または絶縁体が設けられた基板、導電体基板に半導体または絶縁体が設けられた基板などがある。または、これらの基板に素子が設けられたものを用いてもよい。基板に設けられる素子としては、容量素子、抵抗素子、スイッチ素子、発光素子、記憶素子などがある。
また、基板として、可とう性基板を用いてもよい。なお、可とう性基板上にトランジスタを設ける方法としては、非可とう性の基板上にトランジスタを作製した後、トランジスタを剥離し、可とう性基板である基板に転置する方法もある。その場合には、非可とう性基板とトランジスタとの間に剥離層を設けるとよい。また、基板が伸縮性を有してもよい。また、基板は、折り曲げや引っ張りをやめた際に、元の形状に戻る性質を有してもよい。または、元の形状に戻らない性質を有してもよい。基板は、例えば、5μm以上700μm以下、好ましくは10μm以上500μm以下、さらに好ましくは15μm以上300μm以下の厚さとなる領域を有する。基板を薄くすると、トランジスタを有する半導体装置を軽量化することができる。また、基板を薄くすることで、ガラスなどを用いた場合にも伸縮性を有する場合や、折り曲げや引っ張りをやめた際に、元の形状に戻る性質を有する場合がある。そのため、落下などによって基板上の半導体装置に加わる衝撃などを緩和することができる。即ち、丈夫な半導体装置を提供することができる。
可とう性基板である基板としては、例えば、金属、合金、樹脂もしくはガラス、またはそれらの繊維などを用いることができる。また、基板として、繊維を編みこんだシート、フィルムまたは箔などを用いてもよい。可とう性基板である基板は、線膨張率が低いほど環境による変形が抑制されて好ましい。可とう性基板である基板としては、例えば、線膨張率が1×10−3/K以下、5×10−5/K以下、または1×10−5/K以下である材質を用いればよい。樹脂としては、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド(ナイロン、アラミドなど)、ポリイミド、ポリカーボネート、アクリルなどがある。特に、アラミドは、線膨張率が低いため、可とう性基板である基板として好適である。
<<絶縁体>>
絶縁体としては、絶縁性を有する酸化物、窒化物、酸化窒化物、窒化酸化物、金属酸化物、金属酸化窒化物、金属窒化酸化物などがある。
絶縁体としては、絶縁性を有する酸化物、窒化物、酸化窒化物、窒化酸化物、金属酸化物、金属酸化窒化物、金属窒化酸化物などがある。
例えば、トランジスタの微細化、および高集積化が進むと、ゲート絶縁体の薄膜化により、リーク電流などの問題が生じる場合がある。ゲート絶縁体として機能する絶縁体に、high−k材料を用いることで物理膜厚を保ち、低電圧化が可能となる。一方、層間膜として機能する絶縁体には、比誘電率が低い材料を層間膜とすることで、配線間に生じる寄生容量を低減することができる。従って、絶縁体の機能に応じて、材料を選択するとよい。
また、比誘電率の高い絶縁体としては、酸化ガリウム、酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム、アルミニウムおよびハフニウムを有する酸化物、アルミニウムおよびハフニウムを有する酸化窒化物、シリコンおよびハフニウムを有する酸化物、シリコンおよびハフニウムを有する酸化窒化物またはシリコンおよびハフニウムを有する窒化物などがある。
また、比誘電率が低い絶縁体としては、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、フッ素を添加した酸化シリコン、炭素を添加した酸化シリコン、炭素および窒素を添加した酸化シリコン、空孔を有する酸化シリコンまたは樹脂などがある。
また、特に、酸化シリコンおよび酸化窒化シリコンは、熱的に安定である。そのため、例えば、樹脂と組み合わせることで、熱的に安定かつ比誘電率の低い積層構造とすることができる。樹脂としては、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド(ナイロン、アラミドなど)、ポリイミド、ポリカーボネートまたはアクリルなどがある。また、例えば、酸化シリコン、および酸化窒化シリコンは、比誘電率の高い絶縁体と組み合わせることで、熱的に安定かつ比誘電率の高い積層構造とすることができる。
また、酸化物半導体を用いたトランジスタは、水素などの不純物および酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁体で囲うことによって、トランジスタの電気特性を安定にすることができる。
水素などの不純物および酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁体としては、例えば、ホウ素、炭素、窒素、酸素、フッ素、マグネシウム、アルミニウム、シリコン、リン、塩素、アルゴン、ガリウム、ゲルマニウム、イットリウム、ジルコニウム、ランタン、ネオジム、ハフニウムまたはタンタルを含む絶縁体を、単層で、または積層で用いればよい。具体的には、水素などの不純物および酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁体として、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムまたは酸化タンタルなどの金属酸化物、窒化酸化シリコンまたは窒化シリコンなどを用いることができる。
例えば、ゲート絶縁体の一部として機能する絶縁体224および絶縁体250は、過剰酸素領域を有する絶縁体であることが好ましい。例えば、過剰酸素領域を有する酸化シリコンまたは酸化窒化シリコンを酸化物230と接する構造とすることで、酸化物230が有する酸素欠損を補償することができる。
また、例えば、ゲート絶縁体の一部として機能する絶縁体224および絶縁体252において、アルミニウム、ハフニウム、およびガリウムの一種または複数種の酸化物を含む絶縁体を用いることができる。特に、アルミニウム及びハフニウムの一方または双方の酸化物を含む絶縁体として、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、アルミニウムおよびハフニウムを含む酸化物(ハフニウムアルミネート)などを用いることが好ましい。
ここで、絶縁体224および絶縁体252は、結晶性が低い(または、結晶が少ないともいう)膜、またはアモルファス構造を含む膜を用いるとよい。結晶性が低い、またはアモルファス構造を含む酸化膜は、該酸化膜が有する酸素を、加熱により、近接する絶縁体へと拡散することができる。例えば、結晶性が低い膜、またはアモルファス構造を含む膜を絶縁体224および絶縁体252に用いることで、後工程の熱履歴により、絶縁体224および絶縁体252から、絶縁体224、および絶縁体250に過剰酸素が添加され、絶縁体224、および絶縁体250に過剰酸素領域を容易に形成することができる。また、結晶性が低い膜、またはアモルファス構造を含む膜は、平坦性が高く、絶縁体250と絶縁体252との界面、および絶縁体220と絶縁体222の界面、絶縁体222と絶縁体224との界面を良好な状態とすることができる。
例えば、平坦性が高い膜として、原子間力顕微鏡を用いて測定した自乗平均面粗さ(RMS)が、1μm×1μmの測定範囲において、0.4nm以下、好ましくは0.3nm以下である絶縁体を用いるとよい。
例えば、結晶性が低い膜として、電子顕微鏡を用いた電子線回折パターンの結果が、円を描くように(リング状に)輝度の高い領域が観測される絶縁体を用いるとよい。
例えば、絶縁体222には、熱に対して安定である酸化シリコンまたは酸化窒化シリコンを用いることが好ましい。ゲート絶縁体として、熱に対して安定な膜と、比誘電率が高い積層構造とすることで、物理膜厚を保持したまま、ゲート絶縁体の等価酸化膜厚(EOT)の薄膜化が可能となる。
上記積層構造とすることで、ゲート電極からの電界の影響を弱めることなく、オン電流の向上を図ることができる。また、ゲート絶縁体の物理的な厚みにより、ゲート電極と、チャネルが形成される領域との間の距離を保つことで、リーク電流を抑制することができる。
絶縁体212、絶縁体216、絶縁体271および絶縁体280は、比誘電率の低い絶縁体を有することが好ましい。例えば、絶縁体212、絶縁体216、および絶縁体280は、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、フッ素を添加した酸化シリコン、炭素を添加した酸化シリコン、炭素および窒素を添加した酸化シリコン、空孔を有する酸化シリコンまたは樹脂などを有することが好ましい。または、絶縁体212、絶縁体216、および絶縁体280は、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、フッ素を添加した酸化シリコン、炭素を添加した酸化シリコン、炭素および窒素を添加した酸化シリコンまたは空孔を有する酸化シリコンと、樹脂と、の積層構造を有することが好ましい。酸化シリコンおよび酸化窒化シリコンは、熱的に安定であるため、樹脂と組み合わせることで、熱的に安定かつ比誘電率の低い積層構造とすることができる。樹脂としては、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド(ナイロン、アラミドなど)、ポリイミド、ポリカーボネートまたはアクリルなどがある。
絶縁体210、絶縁体214、絶縁体270、および絶縁体272としては、水素などの不純物および酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁体を用いればよい。絶縁体270および絶縁体272としては、例えば、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化マグネシウム、酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジムまたは酸化タンタルなどの金属酸化物、窒化酸化シリコンまたは窒化シリコンなどを用いればよい。
<<導電体>>
導電体としては、アルミニウム、クロム、銅、銀、金、白金、タンタル、ニッケル、チタン、モリブデン、タングステン、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、マンガン、マグネシウム、ジルコニウム、ベリリウム、インジウム、ルテニウムなどから選ばれた金属元素を1種以上含む材料を用いることができる。また、リン等の不純物元素を含有させた多結晶シリコンに代表される、電気伝導度が高い半導体、ニッケルシリサイドなどのシリサイドを用いてもよい。
導電体としては、アルミニウム、クロム、銅、銀、金、白金、タンタル、ニッケル、チタン、モリブデン、タングステン、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、マンガン、マグネシウム、ジルコニウム、ベリリウム、インジウム、ルテニウムなどから選ばれた金属元素を1種以上含む材料を用いることができる。また、リン等の不純物元素を含有させた多結晶シリコンに代表される、電気伝導度が高い半導体、ニッケルシリサイドなどのシリサイドを用いてもよい。
また、上記の材料で形成される導電層を複数積層して用いてもよい。例えば、前述した金属元素を含む材料と、酸素を含む導電性材料と、を組み合わせた積層構造としてもよい。また、前述した金属元素を含む材料と、窒素を含む導電性材料と、を組み合わせた積層構造としてもよい。また、前述した金属元素を含む材料と、酸素を含む導電性材料と、窒素を含む導電性材料と、を組み合わせた積層構造としてもよい。
なお、トランジスタのチャネル形成領域に酸化物を用いる場合において、ゲート電極として機能する導電体には、前述した金属元素を含む材料と、酸素を含む導電性材料と、を組み合わせた積層構造を用いることが好ましい。この場合は、酸素を含む導電性材料をチャネル形成領域側に設けるとよい。酸素を含む導電性材料をチャネル形成領域側に設けることで、当該導電性材料から離脱した酸素がチャネル形成領域に供給されやすくなる。
特に、ゲート電極として機能する導電体として、チャネルが形成される金属酸化物に含まれる金属元素および酸素を含む導電性材料を用いることが好ましい。また、前述した金属元素および窒素を含む導電性材料を用いてもよい。例えば、窒化チタン、窒化タンタルなどの窒素を含む導電性材料を用いてもよい。また、インジウム錫酸化物、酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、シリコンを添加したインジウム錫酸化物を用いてもよい。また、窒素を含むインジウムガリウム亜鉛酸化物を用いてもよい。このような材料を用いることで、チャネルが形成される金属酸化物に含まれる水素を捕獲することができる場合がある。または、外方の絶縁体などから混入する水素を捕獲することができる場合がある。
導電体260、導電体203、導電体205、および導電体240としては、アルミニウム、クロム、銅、銀、金、白金、タンタル、ニッケル、チタン、モリブデン、タングステン、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、マンガン、マグネシウム、ジルコニウム、ベリリウム、インジウム、ルテニウムなどから選ばれた金属元素を1種以上含む材料を用いることができる。また、リン等の不純物元素を含有させた多結晶シリコンに代表される、電気伝導度が高い半導体、ニッケルシリサイドなどのシリサイドを用いてもよい。
<<金属酸化物>>
酸化物230として、酸化物半導体として機能する金属酸化物(以下、酸化物半導体ともいう)を用いることが好ましい。以下では、本発明に係る酸化物230に適用可能な金属酸化物について説明する。
酸化物230として、酸化物半導体として機能する金属酸化物(以下、酸化物半導体ともいう)を用いることが好ましい。以下では、本発明に係る酸化物230に適用可能な金属酸化物について説明する。
酸化物半導体は、少なくともインジウムまたは亜鉛を含むことが好ましい。特にインジウムおよび亜鉛を含むことが好ましい。また、それらに加えて、アルミニウム、ガリウム、イットリウムまたはスズなどが含まれていることが好ましい。また、ホウ素、シリコン、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムなどから選ばれた一種、または複数種が含まれていてもよい。
ここでは、酸化物半導体が、インジウム、元素Mおよび亜鉛を有するIn‐M‐Zn酸化物である場合を考える。なお、元素Mは、アルミニウム、ガリウム、イットリウムまたはスズなどとする。そのほかの元素Mに適用可能な元素としては、ホウ素、シリコン、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、マグネシウムなどがある。ただし、元素Mとして、前述の元素を複数組み合わせても構わない場合がある。
なお、本明細書等において、窒素を有する金属酸化物も金属酸化物(metal oxide)と総称する場合がある。また、窒素を有する金属酸化物を、金属酸窒化物(metal oxynitride)と呼称してもよい。
[金属酸化物の構成]
以下では、本発明の一態様で開示されるトランジスタに用いることができるCAC(Cloud−Aligned Composite)−OSの構成について説明する。
以下では、本発明の一態様で開示されるトランジスタに用いることができるCAC(Cloud−Aligned Composite)−OSの構成について説明する。
なお、本明細書等において、CAAC(c−axis aligned crystal)、及びCAC(Cloud−Aligned Composite)と記載する場合がある。なお、CAACは結晶構造の一例を表し、CACは機能、または材料の構成の一例を表す。
CAC−OSまたはCAC−metal oxideとは、材料の一部では導電性の機能と、材料の一部では絶縁性の機能とを有し、材料の全体では半導体としての機能を有する。なお、CAC−OSまたはCAC−metal oxideを、トランジスタの活性層に用いる場合、導電性の機能は、キャリアとなる電子(またはホール)を流す機能であり、絶縁性の機能は、キャリアとなる電子を流さない機能である。導電性の機能と、絶縁性の機能とを、それぞれ相補的に作用させることで、スイッチングさせる機能(On/Offさせる機能)をCAC−OSまたはCAC−metal oxideに付与することができる。CAC−OSまたはCAC−metal oxideにおいて、それぞれの機能を分離させることで、双方の機能を最大限に高めることができる。
また、CAC−OSまたはCAC−metal oxideは、導電性領域、及び絶縁性領域を有する。導電性領域は、上述の導電性の機能を有し、絶縁性領域は、上述の絶縁性の機能を有する。また、材料中において、導電性領域と、絶縁性領域とは、ナノ粒子レベルで分離している場合がある。また、導電性領域と、絶縁性領域とは、それぞれ材料中に偏在する場合がある。また、導電性領域は、周辺がぼけてクラウド状に連結して観察される場合がある。
また、CAC−OSまたはCAC−metal oxideにおいて、導電性領域と、絶縁性領域とは、それぞれ0.5nm以上10nm以下、好ましくは0.5nm以上3nm以下のサイズで材料中に分散している場合がある。
また、CAC−OSまたはCAC−metal oxideは、異なるバンドギャップを有する成分により構成される。例えば、CAC−OSまたはCAC−metal oxideは、絶縁性領域に起因するワイドギャップを有する成分と、導電性領域に起因するナローギャップを有する成分と、により構成される。当該構成の場合、キャリアを流す際に、ナローギャップを有する成分において、主にキャリアが流れる。また、ナローギャップを有する成分が、ワイドギャップを有する成分に相補的に作用し、ナローギャップを有する成分に連動してワイドギャップを有する成分にもキャリアが流れる。このため、上記CAC−OSまたはCAC−metal oxideをトランジスタのチャネル領域に用いる場合、トランジスタのオン状態において高い電流駆動力、つまり大きなオン電流、及び高い電界効果移動度を得ることができる。
すなわち、CAC−OSまたはCAC−metal oxideは、マトリックス複合材(matrix composite)、または金属マトリックス複合材(metal matrix composite)と呼称することもできる。
[金属酸化物の構造]
酸化物半導体は、単結晶酸化物半導体と、それ以外の非単結晶酸化物半導体と、に分けられる。非単結晶酸化物半導体としては、例えば、CAAC−OS(c−axis aligned crystalline oxide semiconductor)、多結晶酸化物半導体、nc−OS(nanocrystalline oxide semiconductor)、擬似非晶質酸化物半導体(a−like OS:amorphous−like oxide semiconductor)および非晶質酸化物半導体などがある。
酸化物半導体は、単結晶酸化物半導体と、それ以外の非単結晶酸化物半導体と、に分けられる。非単結晶酸化物半導体としては、例えば、CAAC−OS(c−axis aligned crystalline oxide semiconductor)、多結晶酸化物半導体、nc−OS(nanocrystalline oxide semiconductor)、擬似非晶質酸化物半導体(a−like OS:amorphous−like oxide semiconductor)および非晶質酸化物半導体などがある。
CAAC−OSは、c軸配向性を有し、かつa−b面方向において複数のナノ結晶が連結し、歪みを有した結晶構造となっている。なお、歪みとは、複数のナノ結晶が連結する領域において、格子配列の揃った領域と、別の格子配列の揃った領域と、の間で格子配列の向きが変化している箇所を指す。
ナノ結晶は、六角形を基本とするが、正六角形状とは限らず、非正六角形状である場合がある。また、歪みにおいて、五角形、および七角形などの格子配列を有する場合がある。なお、CAAC−OSにおいて、歪み近傍においても、明確な結晶粒界(グレインバウンダリーともいう)を確認することはできない。即ち、格子配列の歪みによって、結晶粒界の形成が抑制されていることがわかる。これは、CAAC−OSが、a−b面方向において酸素原子の配列が稠密でないことや、金属元素が置換することで原子間の結合距離が変化することなどによって、歪みを許容することができるためと考えられる。
また、CAAC−OSは、インジウム、および酸素を有する層(以下、In層)と、元素M、亜鉛、および酸素を有する層(以下、(M,Zn)層)とが積層した、層状の結晶構造(層状構造ともいう)を有する傾向がある。なお、インジウムと元素Mは、互いに置換可能であり、(M,Zn)層の元素Mがインジウムと置換した場合、(In,M,Zn)層と表すこともできる。また、In層のインジウムが元素Mと置換した場合、(In,M)層と表すこともできる。
CAAC−OSは結晶性の高い酸化物半導体である。一方、CAAC−OSは、明確な結晶粒界を確認することはできないため、結晶粒界に起因する電子移動度の低下が起こりにくいといえる。また、酸化物半導体の結晶性は不純物の混入や欠陥の生成などによって低下する場合があるため、CAAC−OSは不純物や欠陥(酸素欠損など)の少ない酸化物半導体ともいえる。従って、CAAC−OSを有する酸化物半導体は、物理的性質が安定する。そのため、CAAC−OSを有する酸化物半導体は熱に強く、信頼性が高い。
nc−OSは、微小な領域(例えば、1nm以上10nm以下の領域、特に1nm以上3nm以下の領域)において原子配列に周期性を有する。また、nc−OSは、異なるナノ結晶間で結晶方位に規則性が見られない。そのため、膜全体で配向性が見られない。したがって、nc−OSは、分析方法によっては、a−like OSや非晶質酸化物半導体と区別が付かない場合がある。
a−like OSは、nc−OSと非晶質酸化物半導体との間の構造を有する酸化物半導体である。a−like OSは、鬆または低密度領域を有する。即ち、a−like OSは、nc−OSおよびCAAC−OSと比べて、結晶性が低い。
酸化物半導体は、多様な構造をとり、それぞれが異なる特性を有する。本発明の一態様の酸化物半導体は、非晶質酸化物半導体、多結晶酸化物半導体、a−like OS、nc−OS、CAAC−OSのうち、二種以上を有していてもよい。
[酸化物半導体を有するトランジスタ]
続いて、上記酸化物半導体をトランジスタに用いる場合について説明する。
続いて、上記酸化物半導体をトランジスタに用いる場合について説明する。
なお、上記酸化物半導体をトランジスタに用いることで、高い電界効果移動度のトランジスタを実現することができる。また、信頼性の高いトランジスタを実現することができる。
また、トランジスタには、キャリア密度の低い酸化物半導体を用いることが好ましい。酸化物半導体膜のキャリア密度を低くする場合においては、酸化物半導体膜中の不純物濃度を低くし、欠陥準位密度を低くすればよい。本明細書等において、不純物濃度が低く、欠陥準位密度の低いことを高純度真性または実質的に高純度真性と言う。例えば、酸化物半導体は、キャリア密度が8×1011/cm3未満、好ましくは1×1011/cm3未満、さらに好ましくは1×1010/cm3未満であり、1×10−9/cm3以上とすればよい。
また、高純度真性または実質的に高純度真性である酸化物半導体膜は、欠陥準位密度が低いため、トラップ準位密度も低くなる場合がある。
また、酸化物半導体のトラップ準位に捕獲された電荷は、消失するまでに要する時間が長く、あたかも固定電荷のように振る舞うことがある。そのため、トラップ準位密度の高い酸化物半導体にチャネル領域が形成されるトランジスタは、電気特性が不安定となる場合がある。
従って、トランジスタの電気特性を安定にするためには、酸化物半導体中の不純物濃度を低減することが有効である。また、酸化物半導体中の不純物濃度を低減するためには、近接する膜中の不純物濃度も低減することが好ましい。不純物としては、水素、窒素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、鉄、ニッケル、シリコン等がある。
[不純物]
ここで、酸化物半導体中における各不純物の影響について説明する。
ここで、酸化物半導体中における各不純物の影響について説明する。
酸化物半導体において、第14族元素の一つであるシリコンや炭素が含まれると、酸化物半導体において欠陥準位が形成される。このため、酸化物半導体におけるシリコンや炭素の濃度と、酸化物半導体との界面近傍のシリコンや炭素の濃度(二次イオン質量分析法(SIMS:Secondary Ion Mass Spectrometry)により得られる濃度)を、2×1018atoms/cm3以下、好ましくは2×1017atoms/cm3以下とする。
また、酸化物半導体にアルカリ金属またはアルカリ土類金属が含まれると、欠陥準位を形成し、キャリアを生成する場合がある。従って、アルカリ金属またはアルカリ土類金属が含まれている酸化物半導体を用いたトランジスタはノーマリーオン特性となりやすい。このため、酸化物半導体中のアルカリ金属またはアルカリ土類金属の濃度を低減することが好ましい。具体的には、SIMSにより得られる酸化物半導体中のアルカリ金属またはアルカリ土類金属の濃度を、1×1018atoms/cm3以下、好ましくは2×1016atoms/cm3以下にする。
また、酸化物半導体において、窒素が含まれると、キャリアである電子が生じ、キャリア密度が増加し、n型化しやすい。この結果、窒素が含まれている酸化物半導体を半導体に用いたトランジスタはノーマリーオン特性となりやすい。従って、該酸化物半導体において、窒素はできる限り低減されていることが好ましい、例えば、酸化物半導体中の窒素濃度は、SIMSにおいて、5×1019atoms/cm3未満、好ましくは5×1018atoms/cm3以下、より好ましくは1×1018atoms/cm3以下、さらに好ましくは5×1017atoms/cm3以下とする。
また、酸化物半導体に含まれる水素は、金属原子と結合する酸素と反応して水になるため、酸素欠損を形成する場合がある。該酸素欠損に水素が入ることで、キャリアである電子が生成される場合がある。また、水素の一部が金属原子と結合する酸素と結合して、キャリアである電子を生成することがある。従って、水素が含まれている酸化物半導体を用いたトランジスタはノーマリーオン特性となりやすい。このため、酸化物半導体中の水素はできる限り低減されていることが好ましい。具体的には、酸化物半導体において、SIMSにより得られる水素濃度を、1×1020atoms/cm3未満、好ましくは1×1019atoms/cm3未満、より好ましくは5×1018atoms/cm3未満、さらに好ましくは1×1018atoms/cm3未満とする。
不純物が十分に低減された酸化物半導体をトランジスタのチャネル領域に用いることで、安定した電気特性を付与することができる。
<半導体装置の作製方法>
次に、本発明に係るトランジスタ200を有する半導体装置について、作製方法を図5乃至図13を用いて説明する。また、図5乃至図13において、各図の(A)は上面図を示す。また、各図の(B)は(A)に示すA1−A2の一点鎖線で示す部位に対応する断面図である。また、各図の(C)は、(A)にA3−A4の一点鎖線で示す部位に対応する断面図である。
次に、本発明に係るトランジスタ200を有する半導体装置について、作製方法を図5乃至図13を用いて説明する。また、図5乃至図13において、各図の(A)は上面図を示す。また、各図の(B)は(A)に示すA1−A2の一点鎖線で示す部位に対応する断面図である。また、各図の(C)は、(A)にA3−A4の一点鎖線で示す部位に対応する断面図である。
まず、基板(図示しない)を準備し、当該基板上に絶縁体210を成膜する。絶縁体210の成膜は、スパッタリング法、化学気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)法、分子線エピタキシー(MBE:Molecular Beam Epitaxy)法、パルスレーザ堆積(PLD:Pulsed Laser Deposition)法またはALD(Atomic Layer Deposition)法などを用いて行うことができる。
なお、CVD法は、プラズマを利用するプラズマCVD(PECVD:Plasma Enhanced CVD)法、熱を利用する熱CVD(TCVD:Thermal CVD)法、光を利用する光CVD(Photo CVD)法などに分類できる。さらに用いる原料ガスによって金属CVD(MCVD:Metal CVD)法、有機金属CVD(MOCVD:Metal Organic CVD)法に分けることができる。
プラズマCVD法は、比較的低温で高品質の膜が得られる。また、熱CVD法は、プラズマを用いないため、被処理物へのプラズマダメージを小さくすることが可能な成膜方法である。例えば、半導体装置に含まれる配線、電極、素子(トランジスタ、容量素子など)などは、プラズマから電荷を受け取ることでチャージアップする場合がある。このとき、蓄積した電荷によって、半導体装置に含まれる配線、電極、素子などが破壊される場合がある。一方、プラズマを用いない熱CVD法の場合、こういったプラズマダメージが生じないため、半導体装置の歩留まりを高くすることができる。また、熱CVD法では、成膜中のプラズマダメージが生じないため、欠陥の少ない膜が得られる。
また、ALD法も、被処理物へのプラズマダメージを小さくすることが可能な成膜方法である。また、ALD法も、成膜中のプラズマダメージが生じないため、欠陥の少ない膜が得られる。
CVD法およびALD法は、ターゲットなどから放出される粒子が堆積する成膜方法とは異なり、被処理物の表面における反応により膜が形成される成膜方法である。したがって、被処理物の形状の影響を受けにくく、良好な段差被覆性を有する成膜方法である。特に、ALD法は、優れた段差被覆性と、優れた厚さの均一性を有するため、アスペクト比の高い開口部の表面を被覆する場合などに好適である。ただし、ALD法は、比較的成膜速度が遅いため、成膜速度の速いCVD法などの他の成膜方法と組み合わせて用いることが好ましい場合もある。
CVD法およびALD法は、原料ガスの流量比によって、得られる膜の組成を制御することができる。例えば、CVD法およびALD法では、原料ガスの流量比によって、任意の組成の膜を成膜することができる。また、例えば、CVD法およびALD法では、成膜しながら原料ガスの流量比を変化させることによって、組成が連続的に変化した膜を成膜することができる。原料ガスの流量比を変化させながら成膜する場合、複数の成膜室を用いて成膜する場合と比べて、搬送や圧力調整に掛かる時間の分、成膜に掛かる時間を短くすることができる。したがって、半導体装置の生産性を高めることができる場合がある。
本実施の形態では、絶縁体210として、スパッタリング法によって酸化アルミニウムを成膜する。また、絶縁体210は、多層構造としてもよい。例えばスパッタリング法によって酸化アルミニウムを成膜し、該酸化アルミニウム上にALD法によって酸化アルミニウムを成膜する構造としてもよい。または、ALD法によって酸化アルミニウムを成膜し、該酸化アルミニウム上に、スパッタリング法によって酸化アルミニウムを成膜する構造としてもよい。
次に絶縁体210上に絶縁体212を成膜する。絶縁体212の成膜は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法またはALD法などを用いて行うことができる。本実施の形態では、絶縁体212として、CVD法によって酸化シリコンを成膜する。
次に、絶縁体212、および絶縁体210に開口を形成する。開口とは、例えば、溝やスリットなども含まれる。また、開口が形成された領域を指して開口部とする場合がある。開口の形成はウェットエッチングを用いてもよいが、ドライエッチングを用いるほうが微細加工には好ましい。また、絶縁体210は、絶縁体212をエッチングして溝を形成する際のエッチングストッパ膜として機能する絶縁体を選択することが好ましい。例えば、溝を形成する絶縁体212に酸化シリコン膜を用いた場合は、絶縁体210は、エッチングストッパ膜として機能する絶縁膜として、窒化シリコン膜、酸化アルミニウム膜、酸化ハフニウム膜を用いるとよい。
開口の形成後に、導電体203aとなる導電膜を成膜する。該導電膜は、酸素の透過を抑制する機能を有する導電体を含むことが望ましい。たとえば、窒化タンタル、窒化タングステン、窒化チタンなどを用いることができる。またはタンタル、タングステン、チタン、モリブデン、アルミニウム、銅、モリブデンタングステン合金との積層膜とすることができる。導電体203aとなる導電体の成膜は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法またはALD法などを用いて行うことができる。
本実施の形態では、導電体203aとなる導電膜として、スパッタリング法によって窒化タンタルまたは、窒化タンタルの上に窒化チタンを積層した膜を成膜する。導電体203aとしてこのような金属窒化物を用いることにより、後述する導電体203bで銅など拡散しやすい金属を用いても、当該金属が導電体203aから外に拡散するのを防ぐことができる。
次に、導電体203aとなる導電膜上に、導電体203bとなる導電膜を成膜する。該導電膜の成膜は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法またはALD法などを用いて行うことができる。本実施の形態では、導電体203bとなる導電膜として、銅などの低抵抗導電性材料を成膜する。
次に、CMP処理を行うことで、導電体203aとなる導電膜、ならびに導電体203bとなる導電膜の一部を除去し、絶縁体212を露出する。その結果、開口部のみに、導電体203aとなる導電膜、ならびに導電体203bとなる導電膜が残存する。これにより、上面が平坦な、導電体203aおよび導電体203bを含む導電体203を形成することができる(図5参照。)。なお、当該CMP処理により、絶縁体212の一部が除去される場合がある。
次に、導電体203上に絶縁体214を成膜する。絶縁体214の成膜は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法またはALD法などを用いて行うことができる。本実施の形態では、絶縁体214として、CVD法によって窒化シリコンを成膜する。このように、絶縁体214として、窒化シリコンなどの銅が透過しにくい絶縁体を用いることにより、導電体203bに銅など拡散しやすい金属を用いても、当該金属が絶縁体214より上の層に拡散するのを防ぐことができる。
次に絶縁体214上に絶縁体216を成膜する。絶縁体216の成膜は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法またはALD法などを用いて行うことができる。本実施の形態では、絶縁体216として、CVD法によって酸化シリコンを成膜する。
次に、絶縁体214および絶縁体216に、導電体203に達する開口を形成する。開口の形成はウェットエッチングを用いてもよいが、ドライエッチングを用いるほうが微細加工には好ましい。
開口の形成後に、導電体205aとなる導電膜を成膜する。導電体205aとなる導電膜は、酸素の透過を抑制する機能を有する導電性材料を含むことが望ましい。たとえば、窒化タンタル、窒化タングステン、窒化チタンなどを用いることができる。またはタンタル、タングステン、チタン、モリブデン、アルミニウム、銅、モリブデンタングステン合金との積層膜とすることができる。導電体205aとなる導電膜の成膜は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法またはALD法などを用いて行うことができる。
本実施の形態では、導電体205aとなる導電膜として、スパッタリング法によって窒化タンタルを成膜する。
次に、導電体205aとなる導電膜上に、導電体205bとなる導電膜を成膜する。該導電膜の成膜は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法またはALD法などを用いて行うことができる。
本実施の形態では、導電体205bとなる導電膜として、CVD法によって窒化チタンを成膜し、該窒化チタン上にCVD法によってタングステンを成膜する。
次に、CMP処理を行うことで、導電体205aとなる導電膜、ならびに導電体205bとなる導電膜の一部を除去し、絶縁体216を露出する。その結果、開口部のみに、導電体205a、および導電体205bとなる導電膜が残存する。これにより、上面が平坦な、導電体205aおよび導電体205bを含む導電体205を形成することができる(図5参照。)。なお、当該CMP処理により、絶縁体212の一部が除去される場合がある。
次に、絶縁体216、および導電体205上に絶縁体220を成膜する。絶縁体220の成膜は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法またはALD法などを用いて行うことができる。本実施の形態では、絶縁体212として、CVD法によって酸化シリコンを成膜する。
次に、絶縁体220上に絶縁体222を成膜する。絶縁体222として、アルミニウム及びハフニウムの一方または双方の酸化物を含む絶縁体を成膜するとよい。なお、アルミニウム及びハフニウムの一方または双方の酸化物を含む絶縁体として、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、アルミニウムおよびハフニウムを含む酸化物(ハフニウムアルミネート)などを用いることが好ましい。アルミニウム及びハフニウムの一方または双方の酸化物を含む絶縁体は、酸素、水素、および水に対するバリア性を有する。絶縁体222が、水素および水に対するバリア性を有することで、トランジスタ200の周辺に設けられた構造体に含まれる水素、および水は、トランジスタ200の内側へ拡散することなく、酸化物230中の酸素欠損の生成を抑制することができる。
絶縁体222の成膜は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法またはALD法などを用いて行うことができる。
ここで、絶縁体222は、結晶性が低い(または、結晶が少ないともいう)膜、またはアモルファス構造を含む膜とする。結晶性が低い、またはアモルファス構造を含む酸化膜は、該酸化膜が有する酸素を、加熱により、近接する絶縁体へと拡散することができる。結晶性が低い膜、またはアモルファス構造を含む膜を絶縁体222に用いることで、後工程の熱履歴により、絶縁体222から、絶縁体224に過剰酸素が添加され、絶縁体224に過剰酸素領域を容易に形成することができる。また、結晶性が低い膜、またはアモルファス構造を含む膜は、平坦性が高く、積層する他の膜との界面を良好な状態とすることができる。
絶縁体222に用いることができる結晶性が低い、またはアモルファス構造を含む酸化膜は、成膜温度がR.T以上200℃以下、および酸素を含む混合雰囲気下でのスパッタリング法により、成膜することができる。なお、成膜温度は、好ましくは130℃以下、さらに好ましくはR.T(R.T:Room temperature。なお、本明細書においてR.Tとは、意図的に加熱しない温度とする)とするとよい。また、酸素を含む混合雰囲気としては、酸素と希ガスとの混合ガス、または酸素と窒素との混合ガスを用いることができる。
成膜温度が200℃以下、および酸素を含む混合雰囲気下でのスパッタリング法により、原子間力顕微鏡を用いて測定した自乗平均面粗さ(RMS)が、1μm×1μmの測定範囲において、0.4nm以下、好ましくは0.3nm以下である絶縁体222を成膜することができる。また、電子顕微鏡を用いた電子線回折パターンの結果が、円を描くように(リング状に)輝度の高い領域が観測される絶縁体222を成膜することができる。
次に、絶縁体222上に絶縁体224を成膜する。絶縁体224の成膜は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法またはALD法などを用いて行うことができる(図5参照。)。本実施の形態では、絶縁体224として、CVD法によって酸化シリコンを成膜する。
続いて、加熱処理を行うと好ましい。加熱処理は、250℃以上650℃以下、好ましくは300℃以上500℃以下、さらに好ましくは320℃以上450℃以下で行えばよい。なお、加熱処理は、窒素または不活性ガス雰囲気、または酸化性ガスを10ppm以上、1%以上もしくは10%以上含む雰囲気で行う。また、加熱処理は減圧状態で行ってもよい。または、加熱処理は、窒素または不活性ガス雰囲気で加熱処理した後に、脱離した酸素を補うために酸化性ガスを10ppm以上、1%以上または10%以上含む雰囲気で加熱処理を行ってもよい。
本実施の形態では、加熱処理として、絶縁体224成膜後に窒素雰囲気にて400℃の温度で1時間の処理を行なう。
上記加熱処理によって、絶縁体222から、絶縁体224に過剰酸素が添加され、絶縁体224に過剰酸素領域を容易に形成することができる。また、絶縁体224に含まれる水素や水などの不純物を除去することなどができる。
また、加熱処理は、絶縁体220成膜後、および絶縁体222の成膜後のそれぞれのタイミングで行うこともできる。該加熱処理は、上述した加熱処理条件を用いることができるが、絶縁体220成膜後の加熱処理は、窒素を含む雰囲気中で行うことが好ましい。
ここで、絶縁体224Aに過剰酸素領域を形成するために、減圧状態で酸素を含むプラズマ処理を行ってもよい。酸素を含むプラズマ処理は、例えばマイクロ波を用いた高密度プラズマを発生させる電源を有する装置を用いることが好ましい。または、基板側にRF(Radio Frequency)を印加する電源を有してもよい。高密度プラズマを用いることより高密度の酸素ラジカルを生成することができ、基板側にRFを印加することで高密度プラズマによって生成された酸素ラジカルを効率よく絶縁体224内に導くことができる。または、この装置を用いて不活性ガスを含むプラズマ処理を行った後に脱離した酸素を補うために酸素を含むプラズマ処理を行ってもよい。なお、該プラズマ処理の条件を適宜選択することにより、絶縁体224に含まれる水素や水などの不純物を除去することができる。その場合、加熱処理は行わなくてもよい。
次に、絶縁体224上に、酸化物230aとなる酸化膜230Aと、酸化物230bとなる酸化膜230Bを順に成膜する(図6参照。)。なお、上記酸化膜は、大気環境にさらさずに連続して成膜することが好ましい。大気開放せずに成膜することで、酸化膜230A、および酸化膜230B上に大気環境からの不純物または水分が付着することを防ぐことができ、酸化膜230Aと酸化膜230Bとの界面近傍を清浄に保つことができる。
酸化膜230A、および酸化膜230Bの成膜はスパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法またはALD法などを用いて行うことができる。
例えば、酸化膜230A、および酸化膜230Bの成膜をスパッタリング法によって成膜する場合は、スパッタリングガスとして酸素、または、酸素と希ガスの混合ガスを用いる。スパッタリングガスに含まれる酸素の割合を高めることで、成膜される酸化膜中の過剰酸素を増やすことができる。また、上記の酸化膜の成膜をスパッタリング法によって成膜する場合は、上記のIn−M−Zn酸化物ターゲットを用いることができる。
特に、酸化膜230Aの成膜時に、スパッタリングガスに含まれる酸素の一部が絶縁体224に供給される場合がある。従って、酸化膜230Aのスパッタリングガスに含まれる酸素の割合は70%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは100%とすればよい。
また、酸化膜230Bをスパッタリング法で形成する場合、スパッタリングガスに含まれる酸素の割合を1%以上30%以下、好ましくは5%以上20%以下として成膜すると、酸素欠乏型の酸化物半導体が形成される。酸素欠乏型の酸化物半導体を用いたトランジスタは、比較的高い電界効果移動度が得られる。
本実施の形態では、酸化膜230Aとして、スパッタリング法によって、In:Ga:Zn=1:3:4[原子数比]のターゲットを用いて成膜する。また、酸化膜230Bとして、スパッタリング法によって、In:Ga:Zn=4:2:4.1[原子数比]のターゲットを用いて成膜する。なお、各酸化膜は、成膜条件、および原子数比を適宜選択することで、酸化物230に求める特性に合わせて形成するとよい。
次に、加熱処理を行ってもよい。加熱処理は、上述した加熱処理条件を用いることができる。加熱処理によって、酸化膜230A、および酸化膜230B中の水素や水などの不純物を除去することなどができる。本実施の形態では、窒素雰囲気にて400℃の温度で1時間の処理を行なった後に、連続して酸素雰囲気にて400℃の温度で1時間の処理を行う。
次に、酸化膜230A、および酸化膜230Bを島状に加工して、酸化物230a、および酸化物230bを形成する(図7参照。)。
なお、上記工程において、絶縁体224を、島状に加工してもよい。その場合、絶縁体222をエッチングストッパ膜として用いることができる。
ここで、酸化物230a、および酸化物230bは、少なくとも一部が導電体205と重なるように形成する。また、酸化物230a、および酸化物230bの側面は、絶縁体222の上面に対し、概略垂直であることが好ましい。酸化物230a、および酸化物230bの側面が、絶縁体222の上面に対し、概略垂直であることで、複数のトランジスタ200を設ける際に、小面積化、高密度化が可能となる。なお、酸化物230a、および酸化物230bの側面と絶縁体222の上面のなす角が鋭角になる構成にしてもよい。その場合、酸化物230a、および酸化物230bの側面と絶縁体222の上面のなす角は大きいほど好ましい。
また、酸化物230a、および酸化物230bの側面と、酸化物230aの上面との間に、湾曲面を有する。つまり、側面の端部と上面の端部は、湾曲していることが好ましい(以下、ラウンド状ともいう)。湾曲面は、例えば、酸化物230bの端部において、曲率半径が、3nm以上10nm以下、好ましくは、5nm以上6nm以下とすることが好ましい。端部に角を有さないことで、以降の成膜工程における膜の被覆性が向上する。
なお、当該酸化膜の加工はリソグラフィー法を用いて行えばよい。また、該加工はドライエッチング法やウェットエッチング法を用いることができる。ドライエッチング法による加工は微細加工に適している。
リソグラフィー法では、まず、マスクを介してレジストを露光する。次に、露光された領域を、現像液を用いて除去または残存させてレジストマスクを形成する。次に、当該レジストマスクを介してエッチング処理することで導電体、半導体または絶縁体などを所望の形状に加工することができる。例えば、KrFエキシマレーザ光、ArFエキシマレーザ光、EUV(Extreme Ultraviolet)光などを用いて、レジストを露光することでレジストマスクを形成すればよい。また、基板と投影レンズとの間に液体(例えば水)を満たして露光する、液浸技術を用いてもよい。また、前述した光に代えて、電子ビームやイオンビームを用いてもよい。なお、電子ビームやイオンビームを用いる場合には、マスクは不要となる。なお、レジストマスクの除去には、アッシングなどのドライエッチング処理を行う、ウェットエッチング処理を行う、ドライエッチング処理後にウェットエッチング処理を行う、またはウェットエッチング処理後にドライエッチング処理を行うことができる。
また、レジストマスクの代わりに絶縁体や導電体からなるハードマスクを用いてもよい。ハードマスクを用いる場合、酸化膜230B上にハードマスク材料となる絶縁膜や導電膜を形成し、その上にレジストマスクを形成し、ハードマスク材料をエッチングすることで所望の形状のハードマスクを形成することができる。酸化膜230A、および酸化膜230Bのエッチングは、レジストマスクを除去してから行っても良いし、レジストマスクを残したまま行っても良い。後者の場合、エッチング中にレジストマスクが消失することがある。上記酸化膜のエッチング後にハードマスクをエッチングにより除去しても良い。一方、ハードマスクの材料が後工程に影響が無い、あるいは後工程で利用できる場合、必ずしもハードマスクを除去する必要は無い。
ドライエッチング装置としては、平行平板型電極を有する容量結合型プラズマ(CCP:Capacitively Coupled Plasma)エッチング装置を用いることができる。平行平板型電極を有する容量結合型プラズマエッチング装置は、平行平板型電極の一方の電極に高周波電源を印加する構成でもよい。または平行平板型電極の一方の電極に複数の異なった高周波電源を印加する構成でもよい。または平行平板型電極それぞれに同じ周波数の高周波電源を印加する構成でもよい。または平行平板型電極それぞれに周波数の異なる高周波電源を印加する構成でもよい。または高密度プラズマ源を有するドライエッチング装置を用いることができる。高密度プラズマ源を有するドライエッチング装置は、例えば、誘導結合型プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)エッチング装置などを用いることができる。
また、上記ドライエッチングなどの処理を行うことによって、エッチングガスなどに起因した不純物が酸化物230a、および酸化物230bなどの表面または内部に付着または拡散することがある。不純物としては、例えば、フッ素または塩素などがある。
上記の不純物などを除去するために、洗浄を行う。洗浄方法としては、洗浄液など用いたウェット洗浄、プラズマを用いたプラズマ処理または、熱処理による洗浄などがあり、上記洗浄を適宜組み合わせて行ってもよい。
ウェット洗浄としては、シュウ酸、リン酸またはフッ化水素酸などを炭酸水または純水で希釈した水溶液を用いて洗浄処理を行ってもよい。または、純水または炭酸水を用いた超音波洗浄を行ってもよい。本実施の形態では、純水または炭酸水を用いた超音波洗浄を行う。
続いて、加熱処理を行っても良い。加熱処理の条件は、前述の加熱処理の条件を用いることができる。
次に、絶縁体224、酸化物230a、および酸化物230bの上に、酸化膜230C、絶縁膜250A、絶縁膜252A、導電膜260A、導電膜260B、絶縁膜270A、および絶縁膜271Aを順に成膜する(図8参照。)。
酸化膜230Cの成膜はスパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法またはALD法などを用いて行うことができる。酸化物230cに求める特性に合わせて、酸化膜230A、または酸化膜230Bと同様の成膜方法を用いて、酸化膜230Cを成膜すればよい。本実施の形態では、酸化膜230Cとして、スパッタリング法によって、In:Ga:Zn=1:3:4[原子数比]のターゲットを用いて成膜する。
次に、絶縁膜250Aを成膜する。絶縁膜250Aは、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法またはALD法などを用いて成膜することができる。本実施例では、絶縁膜250Aとして、CVD法により、酸化窒化シリコンを成膜するとよい。なお、絶縁膜250Aを成膜する際の成膜温度は、350℃以上450℃未満、特に400℃前後とすることが好ましい。絶縁膜250Aを、400℃で成膜することで、不純物が少ない絶縁体を成膜することができる。
なお、マイクロ波で酸素を励起し、高密度な酸素プラズマを発生させ、該酸素プラズマに絶縁膜250Aを曝すことで、絶縁膜250A、酸化物230a、酸化物230b、および酸化膜230C、へ酸素を導入することができる。
また、加熱処理を行ってもよい。加熱処理は、前述の加熱処理条件を用いることができる。該加熱処理によって、絶縁膜250Aの水分濃度および水素濃度を低減させることができる。
次に、絶縁膜250A上に絶縁膜252Aを成膜する。絶縁膜252Aとして、アルミニウム及びハフニウムの一方または双方の酸化物を含む絶縁体を成膜するとよい。なお、アルミニウム及びハフニウムの一方または双方の酸化物を含む絶縁体として、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、アルミニウムおよびハフニウムを含む酸化物(ハフニウムアルミネート)などを用いることが好ましい。アルミニウム及びハフニウムの一方または双方の酸化物を含む絶縁体は、酸素、水素、および水に対するバリア性を有する。絶縁体222が、水素および水に対するバリア性を有することで、トランジスタ200の周辺に設けられた構造体に含まれる水素、および水は、トランジスタ200の内側へ拡散することなく、酸化物230中の酸素欠損の生成を抑制することができる。
絶縁膜252Aは、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法またはALD法などを用いて成膜することができる。
ここで、絶縁膜252Aは、結晶性が低い(または、結晶が少ないともいう)膜、またはアモルファス構造を含む膜とする。結晶性が低い、またはアモルファス構造を含む酸化膜は、該酸化膜が有する酸素を、加熱により、近接する絶縁体へと拡散することができる。結晶性が低い膜、またはアモルファス構造を含む膜を絶縁膜252Aに用いることで、後工程の熱履歴により、絶縁膜252Aから、絶縁膜250Aに過剰酸素が添加され、絶縁膜250Aに過剰酸素領域を容易に形成することができる。また、結晶性が低い膜、またはアモルファス構造を含む膜は、平坦性が高く、積層する他の膜との界面を良好な状態とすることができる。
絶縁膜252Aに用いることができる結晶性が低い、またはアモルファス構造を含む酸化膜は、成膜温度がR.T以上200℃以下、および酸素を含む混合雰囲気下でのスパッタリング法により、成膜することができる。なお、成膜温度は、好ましくは130℃以下、さらに好ましくはR.T(R.Tとは、意図的に加熱しない温度とする)とするとよい。また、酸素を含む混合雰囲気としては、酸素と希ガスとの混合ガス、または酸素と窒素との混合ガスを用いることができる。
成膜温度が200℃以下、および酸素を含む混合雰囲気下でのスパッタリング法により、原子間力顕微鏡を用いて測定した自乗平均面粗さ(RMS)が、1μm×1μmの測定範囲において、0.4nm以下、好ましくは0.3nm以下である絶縁体222を成膜することができる。また、電子顕微鏡を用いた電子線回折パターンの結果が、円を描くように(リング状に)輝度の高い領域が観測される絶縁膜252Aを成膜することができる。
また、絶縁膜252Aとして金属酸化物を、酸素を含む雰囲気において、スパッタリング法を用いて成膜することで、絶縁膜250Aに酸素を添加し、絶縁膜250Aに過剰酸素領域を形成することができる。絶縁膜250Aに添加された過剰酸素は、酸化物230に酸素を供給することで、酸素欠損を補償することができる。
ここで、スパッタリング法による絶縁膜252Aの成膜時には、ターゲットと基板との間には、イオンとスパッタされた粒子とが存在する。例えば、ターゲットは、電源が接続されており、電位E0が与えられる。また、基板は、接地電位などの電位E1が与えられる。ただし、基板が電気的に浮いていてもよい。また、ターゲットと基板の間には電位E2となる領域が存在する。各電位の大小関係は、E2>E1>E0である。
プラズマ内のイオンが、電位差E2−E0によって加速され、ターゲットに衝突することにより、ターゲットからスパッタされた粒子がはじき出される。このスパッタされた粒子が成膜表面に付着し、堆積することにより成膜が行われる。また、一部のイオンはターゲットによって反跳し、反跳イオンとして形成された膜を介して、形成された膜を通過し、被成膜面と接する絶縁膜250A、および絶縁体224に取り込まれる場合がある。また、プラズマ内のイオンは、電位差E2−E1によって加速され、成膜表面を衝撃する。この際、一部のイオンは、絶縁膜250A、および絶縁体224内部まで到達する。イオンが絶縁膜250A、および絶縁体224に取り込まれることにより、イオンが取り込まれた領域が絶縁膜250A、および絶縁体224に形成される。つまり、イオンが酸素を含むイオンであった場合において、絶縁膜250A、および絶縁体224に過剰酸素領域が形成される。
絶縁膜250A、および絶縁体224に過剰な酸素を導入することで、過剰酸素領域を形成することができる。絶縁膜250A、および絶縁体224の過剰な酸素は、酸化物230に供給され、酸化物230の酸素欠損が補填することができる。
従って、絶縁膜252Aを成膜する手段として、スパッタリング装置を用いて、酸素ガス雰囲気下で成膜を行うことで、絶縁膜252Aを成膜しながら、絶縁膜250A、および絶縁体224に酸素を導入することができる。特に、絶縁膜252Aに、バリア性を有するアルミニウム及びハフニウムの一方または双方の酸化物を用いることで、絶縁体250に導入した過剰酸素を、効果的に封じ込めることができる。
続いて、導電膜260A、および導電膜260Bを成膜する。導電膜260A、および導電膜260Bは、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法またはALD法などを用いて成膜することができる。本実施の形態では、導電膜260Aとして、CVD法によって窒化チタンを成膜し、導電膜205Bとして、CVD法によってタングステンを成膜する。
続いて、加熱処理を行うことができる。加熱処理は、前述の加熱処理条件を用いることができる。なお、加熱処理は行わなくてもよい場合がある。本加熱処理によって、絶縁体252から、絶縁体250、および絶縁体224に過剰酸素が添加され、絶縁体250、および絶縁体224に過剰酸素領域を容易に形成することができる。
絶縁膜270Aは、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法またはALD法などを用いて成膜することができる。絶縁膜270Aは、バリア膜として機能するため、水または水素などの不純物、および酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁性材料を用いる。例えば、酸化アルミニウムまたは酸化ハフニウムなどを用いることが好ましい。これにより、導電体260の酸化を防ぐことができる。また、導電体260および絶縁体250を介して、水または水素などの不純物が酸化物230に混入することを防ぐことができる。本実施の形態では、絶縁膜270Aとして、ALD法によって酸化アルミニウムを成膜する。
絶縁膜271Aは、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法またはALD法などを用いて成膜することができる。ここで、絶縁膜271Aの膜厚は、後の工程で成膜する絶縁膜272Aの膜厚より厚くすることが好ましい。これにより、後の工程で絶縁体272を形成する際、導電体260の上に絶縁体271を、容易に残存させることができる。本実施の形態では、絶縁膜271Aとして、CVD法によって酸化シリコンを成膜する。
次に、絶縁膜271Aを、エッチングし、絶縁体271を形成する。ここで、絶縁体271は、ハードマスクとして機能する。絶縁体271を設けることで、絶縁体250の側面、導電体260aの側面、導電体260bの側面、および絶縁体270の側面を、基板に対し、概略垂直に形成することができる。
絶縁体271をマスクとして、絶縁膜250A、絶縁膜252A、導電膜260A、導電膜260B、絶縁膜270Aを、エッチングし、酸化物230(酸化物230a、酸化物230b、および酸化物230c)絶縁体250、絶縁体252、導電体260(導電体260a、および導電体260b)、および絶縁体270を形成する(図9参照。)。絶縁体250、絶縁体252、導電体260a、導電体260b、絶縁体270、および絶縁体271は、少なくとも一部が、導電体205および酸化物230と重なるように形成する。
また、絶縁体250の側面、絶縁体252の側面、導電体260aの側面、導電体260bの側面、および絶縁体270の側面は、同一面内であることが好ましい。
また、絶縁体250の側面、絶縁体252の側面、導電体260aの側面、導電体260bの側面、および絶縁体270の側面が共有する同一面は、基板に対し、概略垂直であることが好ましい。つまり、断面形状において、絶縁体250、絶縁体252、導電体260a、導電体260b、および絶縁体270は、酸化物230の上面に対する角度が、鋭角、かつ大きいほど好ましい。なお、断面形状において、絶縁体250、絶縁体252、導電体260a、導電体260b、および絶縁体270の側面と、酸化物230の上面のなす角が鋭角になる構成にしてもよい。その場合、絶縁体250、導電体260a、導電体260b、および絶縁体270の側面と、酸化物230の上面のなす角は大きいほど好ましい。
なお、上記加工後も、当該ハードマスク(絶縁体271)は除去せずに後工程を進めてもよい。その場合、絶縁体271は、後工程で実施されるドーパントの添加においてもハードマスクとして機能することができる。
また、上記エッチングにより、酸化物230bの絶縁体250と重ならない領域の上部がエッチングされる場合がある。この場合、酸化物230bの絶縁体250と重なる領域の膜厚が、絶縁体250と重ならない領域の膜厚より厚くなる場合がある。
次に、酸化物230c、絶縁体250、絶縁体252、導電体260、絶縁体270、および絶縁体271を覆って、絶縁膜272Aを成膜する(図10参照。)。絶縁膜272Aとして、被覆性に優れたALD法により成膜することが好ましい。ALD法を用いることで、導電体260などにより形成された段差部においても、絶縁体250、導電体260、および絶縁体270の側面に対して、均一な厚さを有する絶縁膜272Aを形成することができる。
次に、絶縁膜272Aに異方性のエッチング処理を行い、絶縁体250、導電体260、および絶縁体270の側面に接して、絶縁体272を形成する(図11参照。)。異方性のエッチング処理としては、ドライエッチング処理を行うことが好ましい。これにより、基板面に略平行な面に成膜された該絶縁膜を除去して、絶縁体272を自己整合的に形成することができる。
ここで、絶縁体270上に絶縁体271を形成しておくことで、絶縁体270上部の絶縁膜272Aが除去されても、絶縁体270を残存させることができる。また、絶縁体250、導電体260、絶縁体270、および絶縁体271からなる構造体の高さを、酸化物230a、酸化物230b、および酸化膜230Cの高さよりも、高くすることで、酸化膜230Cを介した酸化物230a、酸化物230bの側面の絶縁膜272Aを、除去することができる。さらに、酸化物230a、酸化物230bの端部をラウンド形状にしておくと、酸化物230a、酸化物230bの側面に、酸化膜230Cを介して成膜された絶縁膜272Aを除去するための時間が短縮され、より容易に絶縁体272を形成することができる。
また、図示しないが、酸化物230の側面にも絶縁膜272Aが残存していてもよい。その場合、後の工程で成膜する層間膜などの被膜性を高めることができる。また、酸化物230の側面に絶縁体が残存することで、酸化物230に混入する水または水素などの不純物を低減し、酸化物230から酸素が外方拡散するのを防ぐことができる場合がある。
また、酸化物230の側面に接して絶縁膜272Aの残存した構造体が形成されていることで、後の工程で、不純物となる元素を含む絶縁体274を成膜し、酸化物230に領域231a、および領域231bを形成する場合、絶縁体224と酸化物230との界面領域は、低抵抗化されないため、リーク電流の発生を抑制することができる。または、酸化物230にインジウムを添加する際に、酸化物230aに濃度のピークを持つように、ドーパントを添加したとしても、酸化物230aを介したリーク電流の発生を抑制することができる。
なお、当該異方性エッチングは、後述するドーパントの添加後に行っても良い。この場合、ドーパントは、絶縁膜272Aを介して酸化物230に添加される。
続いて、酸化物230において、領域231、領域232、および領域234を形成する。領域231、および領域232は、酸化物230として設けられた金属酸化物に、インジウム、ガリウムなどの金属原子、または不純物を添加した領域である。なお、領域231は、少なくとも、領域234における酸化物230bよりも、導電性が高い。
領域231、および領域232に、不純物を添加するために、例えば、インジウム、またはガリウムなどの金属元素、および不純物の少なくとも一であるドーパントを添加すればよい。なお、ドーパントとしては、上述の酸素欠損を形成する元素、または酸素欠損に捕獲される元素などを用いればよい。例えば、該元素として、水素、ホウ素、炭素、窒素、フッ素、リン、硫黄、塩素、チタン、希ガス等が挙げられる。また、希ガス元素の代表例としては、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、及びキセノン等がある。
例えば、領域231、および領域232に、不純物を添加するために、ドーパントを含む膜を絶縁体274として、領域231に接して成膜するとよい。絶縁体274は、上記元素の一種、または複数種を含む絶縁膜を用いることが好ましい(図12参照。)。
具体的には、酸化物230に接して、窒素などの不純物となる元素を含む絶縁体274を成膜するとよい。窒素などの不純物となる元素を含む絶縁体は、酸化物230に含まれる酸素を引き抜き、吸収する場合がある。酸化物230から、酸素が引き抜かれると、領域231、および領域232には酸素欠損が生じる。該酸素欠損に、絶縁体274の成膜や成膜後の熱処理により、絶縁体274の成膜雰囲気に含まれる、水素または窒素などの不純物元素が捕獲され、領域231、および領域232は低抵抗化する。つまり、酸化物230は、絶縁体274と接する領域を中心に、添加された不純物元素により酸素欠損が形成され、さらに当該不純物元素が酸素欠損に入り込むことで、キャリア密度が高くなり、低抵抗化される。その際、絶縁体274と接しない領域232にも不純物が拡散することで、低抵抗化すると考えられる。
従って、絶縁体274の成膜により、ソース領域およびドレイン領域を自己整合的に形成することができる。よって、微細化または高集積化された半導体装置も、歩留まり良く製造することができる。
ここで、導電体260、絶縁体252および絶縁体250の上面および側面を、絶縁体270および絶縁体272で覆っておくことで、窒素または水素などの不純物元素が、導電体260、絶縁体252および絶縁体250に混入することを防ぐことができる。これにより、窒素または水素などの不純物元素が、導電体260、絶縁体252および絶縁体250を通って、トランジスタ200のチャネル形成領域として機能する領域234に混入することを防ぐことができる。従って、良好な電気特性を有するトランジスタ200を提供することができる。
例えば、絶縁体274として、CVD法を用いて成膜した、窒化シリコン、窒化酸化シリコン、酸化窒化シリコンを用いることができる。本実施の形態では、絶縁体274として、窒化酸化シリコンを用いる。
絶縁体274として、窒化酸化シリコンを用いた場合、領域231a、および領域231bは、領域234より、水素および窒素の少なくとも一方の濃度が大きくなることが好ましい。水素または窒素の濃度は、二次イオン質量分析法(SIMS:Secondary Ion Mass Spectrometry)などを用いて測定すればよい。ここで、領域234の水素または窒素の濃度としては、酸化物230bの絶縁体250と重なる領域の中央近傍(例えば、酸化物230bの絶縁体250のチャネル長方向の両側面からの距離が概略等しい部分)の水素または窒素の濃度を測定すればよい。
なお、上記において、絶縁体274の成膜による酸化物230の低抵抗化、を用いて、領域231、領域232、および領域234を形成したが、本実施の形態はこれに限られるものではない。
他のドーパントの添加方法としては、イオン化された原料ガスを質量分離して添加するイオン注入法、イオン化された原料ガスを質量分離せずに添加するイオンドーピング法、プラズマイマージョンイオンインプランテーション法などを用いることができる。質量分離を行う場合、添加するイオン種およびその濃度を厳密に制御することができる。一方、質量分離を行わない場合、短時間で高濃度のイオンを添加することができる。また、原子または分子のクラスターを生成してイオン化するイオンドーピング法を用いてもよい。なお、ドーパントを、イオン、ドナー、アクセプター、不純物または元素などと言い換えてもよい。
また、ドーパントは、プラズマ処理にて添加されてもよい。この場合、プラズマCVD装置、ドライエッチング装置、アッシング装置を用いてプラズマ処理を行い、の領域231、および領域232にドーパントを添加することができる。なお、上述した処理を複数組み合わせて、各領域などを形成してもよい。
例えば、領域231は、上述の酸素欠損を形成する元素、酸素欠損に捕獲される元素の含有率を高くすることで、キャリア密度を高くし、低抵抗化を図ることができる。または、例えば、領域231において、インジウムなどの金属元を添加し、酸化物230のインジウムなどの金属原子の含有率を高くすることで、電子移動度を高くし、低抵抗化を図ることができる。なお、インジウムを添加する場合、少なくとも領域231における元素Mに対するインジウムの原子数比が、領域234の元素Mに対するインジウムの原子数比よりも大きくなる。
また、例えば、領域232は、ガリウムの含有率を高くすることで、領域231に添加された水素などの不純物の拡散を抑制することで、意図しない実行チャネル長の縮小を抑制することができる。
また、例えば、絶縁体250、絶縁体252、導電体260、絶縁体272、絶縁体270、および絶縁体271をマスクとして、酸化物230にプラズマ処理を行ってもよい。プラズマ処理は、上述の酸素欠損を形成する元素、または酸素欠損に捕獲される元素を含む雰囲気などで行えばよい。例えば、アルゴンガスと窒素ガスを用いてプラズマ処理を行えばよい。
また、例えば、絶縁膜272Aを成膜した後、絶縁膜272Aを介して、イオンドーピング法により、ドーパントを添加してもよい。絶縁膜272Aは、酸化物230、絶縁体250、導電体260、絶縁体270を覆って設けられている。従って、酸化物230の上面に対する垂直方向において、絶縁膜272Aの膜厚は、絶縁体250、導電体260、絶縁体270の側周辺と、その他の領域において異なる。つまり、絶縁膜272Aの膜厚は、絶縁体250、導電体260、絶縁体270の側周辺では、その他の領域よりも大きい。つまり、絶縁膜272Aを介して、ドーパントを添加することで、チャネル長が10nmから30nm程度に微細化されたトランジスタでも、自己整合的に、領域231、領域232を設けることができる。また、領域232は、後工程で行う熱処理などの工程において、領域231のドーパントが拡散することにより、形成されてもよい。
トランジスタ200において、および領域232を設けることで、ソース領域およびドレイン領域として機能する領域231と、チャネルが形成される領域234との間に高抵抗領域が形成されないため、トランジスタのオン電流、および移動度を大きくすることができる。また、領域232を有することで、チャネル長方向において、ソース領域およびドレイン領域と、ゲートとが重ならないため、不要な容量が形成されるのを抑制することができる。また、領域232を有することで、非導通時のリーク電流を小さくすることができる。
従って、各領域の範囲を適宜選択することにより、回路設計に合わせて、要求に見合う電気特性を有するトランジスタを容易に提供することができる。
続いて、加熱処理を行うことができる。加熱処理は、前述の加熱処理条件を用いることができる。加熱処理を行うことで、添加されたドーパントが、酸化物230の領域232へと拡散し、オン電流を大きくすることができる。
次に、絶縁体274の上に、絶縁体280を成膜する。絶縁体280の成膜は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法またはALD法などを用いて行うことができる。または、スピンコート法、ディップ法、液滴吐出法(インクジェット法など)、印刷法(スクリーン印刷、オフセット印刷など)、ドクターナイフ法、ロールコーター法またはカーテンコーター法などを用いて行うことができる。本実施の形態では、該絶縁膜として、酸化窒化シリコンを用いる。
次に、絶縁体280の一部を除去する。絶縁体280は、上面が平坦性を有するように形成することが好ましい。例えば、絶縁体280は、絶縁体280となる絶縁膜として成膜した直後に上面が平坦性を有していてもよい。または、例えば、絶縁体280は、成膜後に基板裏面などの基準面と平行になるよう絶縁体などを上面から除去していくことで平坦性を有してもよい。このような処理を、平坦化処理と呼ぶ。平坦化処理としては、CMP処理、ドライエッチング処理などがある。本実施の形態では、平坦化処理として、CMP処理を用いる。ただし、絶縁体280の上面は必ずしも平坦性を有さなくてもよい。
次に、絶縁体280および絶縁体274に、酸化物230の領域231aに達する開口と、酸化物230の領域231bに達する開口と、を形成する。当該開口の形成は、リソグラフィー法を用いて行えばよい。なお、導電体240a、および導電体240bが酸化物230の側面に接して設けられるように、酸化物230に達する開口において、酸化物230の側面が露出するように、当該開口を形成する。
次に、導電体240a、および導電体240bとなる導電膜を成膜する。該導電膜の成膜は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法またはALD法などを用いて行うことができる。
次に、CMP処理を行うことで、導電体240a、および導電体240bとなる導電膜の一部を除去し、絶縁体280を露出する。その結果、上記開口のみに、該導電膜が残存することで上面が平坦な導電体240a、および導電体240bを形成することができる(図13参照。)。
以上により、トランジスタ200を有する半導体装置を作製することができる。図5乃至図13に示すように、本実施の形態に示す半導体装置の作製方法を用いることで、トランジスタ200を作成することができる。
本発明の一態様により、良好な電気特性を有する半導体装置を提供することができる。または、本発明の一態様により、オフ電流の小さい半導体装置を提供することができる。または、本発明の一態様により、オン電流の大きいトランジスタを提供することができる。または、本発明の一態様により、信頼性の高い半導体装置を提供することができる。または、本発明の一態様により、微細化または高集積化が可能な半導体装置を提供することができる。または、本発明の一態様により、消費電力が低減された半導体装置を提供することができる。または、本発明の一態様により、生産性の高い半導体装置を提供することができる。
以上、本実施の形態に示す構成、方法などは、他の実施の形態に示す構成、方法などと適宜組み合わせて用いることができる。
<半導体装置の変形例>
以下では、図14、図15、および図16を用いて、本発明の一態様に係るトランジスタ200を有する半導体装置の一例について説明する。
以下では、図14、図15、および図16を用いて、本発明の一態様に係るトランジスタ200を有する半導体装置の一例について説明する。
図14(A)、図15(A)、および図16(A)は、トランジスタ200を有する半導体装置の上面図である。また、図14(B)、図14(C)、図15(B)、図15(C)、図16(B)、および図16(C)は該半導体装置の断面図である。ここで、図14(B)、図15(B)、または図16(B)は、図14(A)、図15(A)、または図16(A)にA1−A2の一点鎖線で示す部位の断面図であり、トランジスタ200のチャネル長方向の断面図でもある。また、図14(C)、図15(C)、または図16(C)は、図14(A)、図15(A)、または図16(A)にA3−A4の一点鎖線で示す部位の断面図であり、トランジスタ200のチャネル幅方向の断面図でもある。図14(A)、図15(A)、および図16(A)の上面図では、図の明瞭化のために一部の要素を省いて図示している。
なお、図14、図15(A)、および図16(A)に示す半導体装置において、<半導体装置の構成例>に示した半導体装置を構成する構造と同機能を有する構造には、同符号を付記する。
以下、トランジスタ200の構成についてそれぞれ図14、図15(A)、および図16(A)を用いて説明する。なお、本項目においても、トランジスタ200の構成材料については<半導体装置の構成例>で詳細に説明した材料を用いることができる。
[半導体装置の変形例1]
図14に示すように、トランジスタ200は、<半導体装置の構成例1>に示した半導体装置とは、少なくとも絶縁体273を有することが異なる。
図14に示すように、トランジスタ200は、<半導体装置の構成例1>に示した半導体装置とは、少なくとも絶縁体273を有することが異なる。
具体的には、図14に示すように、絶縁体224、酸化物230、絶縁体272、および絶縁体271と、絶縁体274との間に、絶縁体273を有する。
図14に示すように、絶縁体274と、酸化物230との間に絶縁体273を設けることで、絶縁体274を成膜した際に拡散するドーパントの量を調整することができる。従って、絶縁体273の膜厚、および材料は、求めるトランジスタの性能により、適宜設計すればよい。
例えば、絶縁体273として、水または水素などの不純物、および酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁性材料を用いるとよい。例えば、酸化アルミニウム、または酸化ハフニウムなどを用いることが好ましい。これにより、絶縁体273の膜厚を薄くすることができる。具体的には、絶縁体273の膜厚は、0.5nm以上、1.2nm以下であることが好ましい。
なお、絶縁体273は、ALD法により成膜するとよい。ALD法を用いることで、被膜性が高い絶縁体273を成膜することができる。
また、絶縁体273を設けることで、水または水素などの不純物、および酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁体で、絶縁体272の側面を覆うことで、絶縁体272のバリア性を強化することができる。これにより、導電体260、絶縁体250および絶縁体252を介して、水または水素などの不純物が酸化物230に混入することを防ぐことができる。従って、絶縁体273は、ゲート電極およびゲート絶縁膜の側面を保護するサイドバリアとして機能を有する。
[半導体装置の変形例2]
図15に示すように、トランジスタ200は、<半導体装置の構成例1>に示した半導体装置とは、少なくとも酸化物230cの形状が異なる。
図15に示すように、トランジスタ200は、<半導体装置の構成例1>に示した半導体装置とは、少なくとも酸化物230cの形状が異なる。
具体的には、図15に示すように、酸化物230cは、酸化物230a、および酸化物230bを覆って設ける。つまり、酸化物230bは、酸化物230a、および酸化物230cにより包囲される。当該構造とすることで、領域234において、チャネルが形成される酸化物230bに不純物が混入することを抑制することができる。
また、酸化物230aの側面と酸化物230bの側面は同一面上となるように、設けられていることが好ましい。また、酸化物230cは、酸化物230aおよび酸化物230bを覆って形成されることが好ましい。例えば、酸化物230cは、酸化物230aの側面、酸化物230bの上面および側面、ならびに絶縁体224の上面の一部に接して形成される。ここで、酸化物230cを上面から見ると、酸化物230cの側面は、酸化物230aおよび酸化物230bの側面の外側に位置する。当該構造とすることで、トランジスタ200が、導電体240と電気的に接続する場合、絶縁体224上においても、酸化物230cを介して導通するため、オーミック接触が良好となる。
[半導体装置の変形例3]
図16に示すように、トランジスタ200は、<半導体装置の変形例1>に示した半導体装置と、絶縁体275が設けられている点、絶縁体273の膜厚の一部が薄くなっている点、絶縁体272が設けられていない点、領域236が設けられている点などにおいて異なる。
図16に示すように、トランジスタ200は、<半導体装置の変形例1>に示した半導体装置と、絶縁体275が設けられている点、絶縁体273の膜厚の一部が薄くなっている点、絶縁体272が設けられていない点、領域236が設けられている点などにおいて異なる。
具体的には、図16に示すように、絶縁体275は、絶縁体273を介して導電体260の側面に配置される。絶縁体275は、絶縁体271に用いることができる絶縁材料を用いればよい。絶縁体275を介して、水素、または窒素などを含む膜として、絶縁体274を設けることで、絶縁体275と重畳する領域(領域234)は、水素、および窒素の添加が抑制される。また、領域232は、絶縁体275の形状、膜厚、および幅などにより、決定する。したがって、絶縁体275を適宜設計することで、水素、および窒素が拡散する領域232を制御し、トランジスタ200に求める特性を得ることができる。
また、絶縁体273が、ゲート電極およびゲート絶縁体の側面を保護するサイドバリアとして機能を兼ねていてもよい。サイドバリアとして不純物の拡散を防止するための膜厚と、バッファ層として少なくとも領域231を低抵抗化する量の不純物を拡散するための膜厚が異なる場合がある。つまり、絶縁体273は、サイドバリアとして機能する領域と、バッファ層として機能する領域とでは、求める膜厚が異なる場合がある。したがって、絶縁体273は、絶縁体273と接する領域における膜厚は、導電体260の側面、絶縁体250の側面、および絶縁体252の側面と接する膜厚よりも大きいことが好ましい。
また、このように絶縁体273と絶縁体275を設ける場合、絶縁体272を設けない構成にしてもよい。
また、図15に示すように、絶縁体224を島状に形成し、絶縁体273が、絶縁体224と重ならない領域で、絶縁体222と接するようにしてもよい。絶縁体222、および絶縁体273が接することで、酸化物230は、水素、または窒素の拡散を抑制する膜で封止される構造となる。したがって、酸化物230へ、絶縁体274以外の構造体から、過剰な不純物が混入することを防止することができる。
また、酸化物230bは、導電体240と重畳する領域236(領域236a、および領域236b)を有していてもよい。領域236は、ソース領域ドレイン領域として機能する231よりも、キャリア密度が高い、低抵抗化した領域である。トランジスタの微細化に伴い、酸化物230と導電体240との接触面積も小さくなる。領域236を低抵抗化することで、酸化物230と導電体240との十分なオーミック接触を確保することができる。
領域236は、上述の酸素欠損を形成する元素、酸素欠損に捕獲される元素の含有率を高くすることで、キャリア密度を高くし、低抵抗化を図ることができる。また、インジウムなどの金属元を添加し、領域236において、インジウムなどの金属原子の含有率を高くすることで、電子移動度を高くし、低抵抗化を図ることができる。なお、インジウムを添加する場合、少なくとも領域236における元素Mに対するインジウムの原子数比が、領域234の元素Mに対するインジウムの原子数比よりも大きくなる。
領域236を低抵抗化するには、酸化物230が露出する開口を、絶縁体280、絶縁体274、および絶縁体273に設け、絶縁体280、絶縁体274、および絶縁体273をマスクとして、不純物、または金属元素を添加するとよい。
以上、本実施の形態に示す構成、構造、方法などは、他の実施の形態に示す構成、構造、方法などと適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態3)
以下では、本発明の一態様に係るトランジスタ200を有する半導体装置の一例について説明する。
以下では、本発明の一態様に係るトランジスタ200を有する半導体装置の一例について説明する。
<半導体装置の構成例>
図17(A)、図17(B)、および図17(C)は、本発明の一態様に係るトランジスタ200、容量素子100、およびトランジスタ200周辺の上面図、および断面図である。なお、本明細書では、1つの容量素子、および少なくとも1つのトランジスタを有する記憶装置をセルと称する。
図17(A)、図17(B)、および図17(C)は、本発明の一態様に係るトランジスタ200、容量素子100、およびトランジスタ200周辺の上面図、および断面図である。なお、本明細書では、1つの容量素子、および少なくとも1つのトランジスタを有する記憶装置をセルと称する。
図17(A)は、トランジスタ200、および容量素子100を有するセル600の上面図である。また、図17(B)、および図17(C)はセル600の断面図である。ここで、図17(B)は、図17(A)にA1−A2の一点鎖線で示す部位の断面図であり、トランジスタ200のチャネル長方向の断面図でもある。また、図17(C)は、図17(A)にA3−A4の一点鎖線で示す部位の断面図であり、トランジスタ200のチャネル幅方向の断面図でもある。図17(A)の上面図では、図の明瞭化のために一部の要素を省いて図示している。
[セル600]
本発明の一態様の半導体装置は、トランジスタ200と、容量素子100、および層間膜として機能する絶縁体280を有する。また、トランジスタ200と電気的に接続し、プラグとして機能する導電体240(導電体240a、導電体240b、導電体240c、および導電体240d)とを有する。
本発明の一態様の半導体装置は、トランジスタ200と、容量素子100、および層間膜として機能する絶縁体280を有する。また、トランジスタ200と電気的に接続し、プラグとして機能する導電体240(導電体240a、導電体240b、導電体240c、および導電体240d)とを有する。
図17に示すセル600は、トランジスタ200と、容量素子100とを、同層に設けることで、トランジスタ200を構成する構造の一部を、容量素子100が構成する構造の一部と、併用することができる。つまり、トランジスタ200の構造の一部は、容量素子100の構造の一部として、機能する場合がある。
また、トランジスタ200に、容量素子100の一部、または全体が、重畳することで、トランジスタ200の投影面積、および容量素子100の投影面積の合計した面積を小さくすることができる。
また、トランジスタ200と電気的に接続するプラグ、または配線として機能する導電体240b、および導電体207(導電体207a、および導電体207b)を、容量素子100、およびトランジスタ200が重畳する領域の下部に設けることで、セル600の微細化、または高集積化が容易となる。また、導電体207は、トランジスタ200の構成である導電体205と同工程で形成できるため、工程短縮が可能となる。
なお、容量素子100において、必要な容量値に応じて、トランジスタ200、および容量素子100のレイアウトを適宜設計することができる。
例えば、容量素子100の面積は、酸化物230の領域231bと、導電体120が、絶縁体130を介して重畳する面積により決定される。従って、セル600に必要な容量値が図17(A)、および図17(B)に示す容量素子100では得られない場合、酸化物230aおよび酸化物230bの領域231bにおけるA3−A4方向の幅を、酸化物230aおよび酸化物230bの領域234におけるA3−A4方向の幅よりも大きくすることで、容量値を大きくすることができる。
また、例えば、酸化物230の領域231bにおけるA1−A2方向の長さを、導電体120におけるA1−A2方向の長さのよりも長くしてもよい。その場合、導電体240bを、絶縁体280に埋め込むことができる。つまり、酸化物230の領域231bと、導電体240bとが、酸化物230の領域231bと導電体120とが重畳しない領域で接するように設けてもよい。従って、導電体240a、導電体240b、および導電体240cを同一工程で形成することで、工程を短縮することができる。
上記構造を有することで、微細化または高集積化が可能である。また、設計自由度を高くすることができる。また、トランジスタ200は、容量素子100と、同一の工程で形成する。従って、工程を短縮することができるため、生産性を向上させることができる。
[トランジスタ200]
トランジスタ200の構造は、先の実施の形態で説明した半導体装置が有するトランジスタを用いればよい。また、図17に示すトランジスタ200は一例であり、その構造に限定されず、回路構成や駆動方法に応じて適切なトランジスタを用いればよい。
トランジスタ200の構造は、先の実施の形態で説明した半導体装置が有するトランジスタを用いればよい。また、図17に示すトランジスタ200は一例であり、その構造に限定されず、回路構成や駆動方法に応じて適切なトランジスタを用いればよい。
[容量素子100]
図17に示すように、容量素子100は、トランジスタ200と共通の構造を有する構成である。本実施の形態では、トランジスタ200の酸化物230に設けられた領域231bを、容量素子100の電極の一方として機能する容量素子100の例について示す。
図17に示すように、容量素子100は、トランジスタ200と共通の構造を有する構成である。本実施の形態では、トランジスタ200の酸化物230に設けられた領域231bを、容量素子100の電極の一方として機能する容量素子100の例について示す。
容量素子100は、酸化物230の領域231b、領域231上に絶縁体130、絶縁体130上に導電体120を有する。さらに、絶縁体130の上に、少なくとも一部が酸化物230の領域231bと重なるように、導電体120が配置されることが好ましい。
酸化物230の領域231bは、容量素子100の電極の一方として機能し、導電体120は容量素子100の電極の他方として機能する。絶縁体130は容量素子100の誘電体として機能する。酸化物230の領域231bは低抵抗化されており、導電性酸化物である。従って、容量素子100の電極の一方として機能することができる。
なお、絶縁体274を加工することで、絶縁体130を設けてもよい。また、絶縁体130(絶縁体274)は、トランジスタ200、および絶縁体224と接して残存していてもよい。
また、イオンドーピング法、またはプラズマ処理などにより、酸化物230の領域231にドーパントを添加することで、絶縁体274を設けず、誘電体として別途、絶縁体130を設けてもよい。絶縁体130は、例えば、酸化アルミニウムまたは酸化窒化シリコンを単層または積層で用いればよい。
導電体120は、タングステン、銅、またはアルミニウムを主成分とする導電性材料を用いることが好ましい。また、図示しないが、導電体120は積層構造としても良く、例えば、チタン、窒化チタンと上記導電性材料との積層としてもよい。
<セルアレイの構造>
ここで、本実施の形態のセルアレイの一例を、図18、および図19に示す。例えば、図17に示すトランジスタ200、および容量素子100を有するセル600を、行列、またはマトリクス状に配置することで、セルアレイを構成することができる。
ここで、本実施の形態のセルアレイの一例を、図18、および図19に示す。例えば、図17に示すトランジスタ200、および容量素子100を有するセル600を、行列、またはマトリクス状に配置することで、セルアレイを構成することができる。
図18(A)は、図17に示すセル600を、マトリクス状に配置した一形態を示す回路図である。図18(A)においては、行方向に隣り合うセル600が有するトランジスタのソースおよびドレインの一方が共通のBL(BL01、BL02、BL03)と電気的に接続する。また、当該BLは、列方向に配置されたセルが有するトランジスタのソースおよびドレインの一方とも電気的に接続する。一方、行方向に隣り合うセル600が有するトランジスタの第1のゲートは、異なるWL(WL01乃至WL06)と電気的に接続する。また、各セル600が有するトランジスタには第2のゲートBGが設けられていてもよい。BGに印加される電位により、トランジスタのしきい値を制御することができる。また、セル600が有する容量の第1の電極は、トランジスタのソースおよびドレインの他方と電気的に接続する。この時、容量の第1の電極は、トランジスタを構成する構造の一部からなる場合がある。また、セル600が有する容量の第2の電極は、PLと電気的に接続する。
図18(B)は、図18(A)における、行の一部としてWL04とBL02に電気的に接続されたセル600a、およびWL03とBL02に電気的に接続されたセル600bを含む回路620を抜き出した断面図である。図18(B)は、セル600a、およびセル600bの断面図を示す。
セル600aは、トランジスタ200aおよび容量素子100aを有している。セル600bは、トランジスタ200bおよび容量素子100bを有している。
トランジスタ200aのソースおよびドレインの一方と、トランジスタ200bのソースおよびドレインの一方は、いずれもBL02と電気的に接続している。
上記構成より、ソースおよびドレインの一方と電気的に接続する配線を共通化することで、セルアレイの占有面積をさらに縮小することができる。
図19(A)は、図17に示すセル600を、マトリクス状に配置した回路において、図18(A)と異なる形態を示す回路図である。図19(A)においては、行方向に配置されたセル600が有するトランジスタの第1のゲートが共通のWL(WL01、WL02、WL03)と電気的に接続する。また、列方向に配置されたセルが有するトランジスタのソースおよびドレインの一方が、共通のBL(BL01乃至BL06)と電気的に接続する。また、各セル600が有するトランジスタには第2のゲートBGが設けられていてもよい。BGに印加される電位により、トランジスタのしきい値を制御することができる。また、セル600が有する容量の第1の電極は、トランジスタのソースおよびドレインの他方と電気的に接続する。この時、容量の第1の電極は、トランジスタを構成する構造の一部からなる場合がある。また、セル600が有する容量の第2の電極は、PLと電気的に接続する。
図19(B)は、図19(A)における、行の一部としてWL02とBL03に電気的に接続されたセル600a、およびWL02とBL04に電気的に接続されたセル600bを含む回路610を抜き出した断面図である。図19(B)は、セル600a、およびセル600bの断面図を示す。
セル600aは、トランジスタ200aおよび容量素子100aを有している。セル600bは、トランジスタ200bおよび容量素子100bを有している。
以上、本実施の形態に示す構成、構造、方法などは、他の実施の形態に示す構成、構造、方法などと適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、半導体装置の一形態を、図20乃至図25を用いて説明する。
本実施の形態では、半導体装置の一形態を、図20乃至図25を用いて説明する。
<記憶装置1>
図20、図21および図22に示す記憶装置は、トランジスタ300と、トランジスタ200、および容量素子100を有している。図20および図22は、トランジスタ200およびトランジスタ300のチャネル長方向の断面図である。図21には、トランジスタ300近傍のトランジスタ300のチャネル幅方向の断面図を示す。
図20、図21および図22に示す記憶装置は、トランジスタ300と、トランジスタ200、および容量素子100を有している。図20および図22は、トランジスタ200およびトランジスタ300のチャネル長方向の断面図である。図21には、トランジスタ300近傍のトランジスタ300のチャネル幅方向の断面図を示す。
トランジスタ200は、酸化物半導体を有する半導体層にチャネルが形成されるトランジスタである。トランジスタ200は、オフ電流が小さいため、これを記憶装置に用いることにより長期にわたり記憶内容を保持することが可能である。つまり、リフレッシュ動作を必要としない、あるいは、リフレッシュ動作の頻度が極めて少ないため、記憶装置の消費電力を十分に低減することができる。
図20、および図22に示す記憶装置において、配線1001はトランジスタ300のソースと電気的に接続され、配線1002はトランジスタ300のドレインと電気的に接続されている。また、配線1003はトランジスタ200のソースおよびドレインの一方と電気的に接続され、配線1004はトランジスタ200のトップゲートと電気的に接続され、配線1006はトランジスタ200のボトムゲートと電気的に接続されている。そして、トランジスタ300のゲート、およびトランジスタ200のソースおよびドレインの他方は、容量素子100の電極の一方と電気的に接続され、配線1005は容量素子100の電極の他方と電気的に接続されている。
図20、および図22に示す記憶装置は、トランジスタ300のゲートの電位が保持可能という特性を有することで、以下に示すように、情報の書き込み、保持、読み出しが可能である。
情報の書き込みおよび保持について説明する。まず、配線1004の電位を、トランジスタ200が導通状態となる電位にして、トランジスタ200を導通状態とする。これにより、配線1003の電位が、トランジスタ300のゲート、および容量素子100の電極の一方と電気的に接続するノードSNに与えられる。即ち、トランジスタ300のゲートには、所定の電荷が与えられる(書き込み)。ここでは、異なる二つの電位レベルを与える電荷(以下Lowレベル電荷、Highレベル電荷という。)のどちらかが与えられるものとする。その後、配線1004の電位を、トランジスタ200が非導通状態となる電位にして、トランジスタ200を非導通状態とすることにより、ノードSNに電荷が保持される(保持)。
トランジスタ200のオフ電流が小さい場合、ノードSNの電荷は長期間にわたって保持される。
次に情報の読み出しについて説明する。配線1001に所定の電位(定電位)を与えた状態で、配線1005に適切な電位(読み出し電位)を与えると、配線1002は、ノードSNに保持された電荷量に応じた電位をとる。これは、トランジスタ300をnチャネル型とすると、トランジスタ300のゲートにHighレベル電荷が与えられている場合の見かけ上のしきい値電圧Vth_Hは、トランジスタ300のゲートにLowレベル電荷が与えられている場合の見かけ上のしきい値電圧Vth_Lより低くなるためである。ここで、見かけ上のしきい値電圧とは、トランジスタ300を「導通状態」とするために必要な配線1005の電位をいうものとする。したがって、配線1005の電位をVth_HとVth_Lの間の電位V0とすることにより、ノードSNに与えられた電荷を判別できる。例えば、書き込みにおいて、ノードSNにHighレベル電荷が与えられていた場合には、配線1005の電位がV0(>Vth_H)となれば、トランジスタ300は「導通状態」となる。一方、ノードSNにLowレベル電荷が与えられていた場合には、配線1005の電位がV0(<Vth_L)となっても、トランジスタ300は「非導通状態」のままである。このため、配線1002の電位を判別することで、ノードSNに保持されている情報を読み出すことができる。
<記憶装置1の構造>
本発明の一態様の記憶装置は、図20に示すようにトランジスタ300、トランジスタ200、容量素子100を有する。トランジスタ200はトランジスタ300の上方に設けられ、容量素子100はトランジスタ300、およびトランジスタ200の上方に設けられている。
本発明の一態様の記憶装置は、図20に示すようにトランジスタ300、トランジスタ200、容量素子100を有する。トランジスタ200はトランジスタ300の上方に設けられ、容量素子100はトランジスタ300、およびトランジスタ200の上方に設けられている。
トランジスタ300は、基板311上に設けられ、導電体316、絶縁体315、基板311の一部からなる半導体領域313、およびソース領域またはドレイン領域として機能する低抵抗領域314a、および低抵抗領域314bを有する。
トランジスタ300は、図21に示すように、半導体領域313の上面およびチャネル幅方向の側面が絶縁体315を介して導電体316に覆われている。このように、トランジスタ300をFin型とすることにより、実効上のチャネル幅が増大することによりトランジスタ300のオン特性を向上させることができる。また、ゲート電極の電界の寄与を高くすることができるため、トランジスタ300のオフ特性を向上させることができる。
トランジスタ300は、pチャネル型、あるいはnチャネル型のいずれでもよい。
半導体領域313のチャネルが形成される領域、その近傍の領域、ソース領域、またはドレイン領域となる低抵抗領域314a、および低抵抗領域314bなどにおいて、シリコン系半導体などの半導体を含むことが好ましく、単結晶シリコンを含むことが好ましい。または、Ge(ゲルマニウム)、SiGe(シリコンゲルマニウム)、GaAs(ガリウムヒ素)、GaAlAs(ガリウムアルミニウムヒ素)などを有する材料で形成してもよい。結晶格子に応力を与え、格子間隔を変化させることで有効質量を制御したシリコンを用いた構成としてもよい。またはGaAsとGaAlAs等を用いることで、トランジスタ300をHEMT(High Electron Mobility Transistor)としてもよい。
低抵抗領域314a、および低抵抗領域314bは、半導体領域313に適用される半導体材料に加え、ヒ素、リンなどのn型の導電性を付与する元素、またはホウ素などのp型の導電性を付与する元素を含む。
ゲート電極として機能する導電体316は、ヒ素、リンなどのn型の導電性を付与する元素、もしくはホウ素などのp型の導電性を付与する元素を含むシリコンなどの半導体材料、金属材料、合金材料、または金属酸化物材料などの導電性材料を用いることができる。
なお、導電体の材料により、仕事関数を定めることで、しきい値電圧を調整することができる。具体的には、導電体に窒化チタンや窒化タンタルなどの材料を用いることが好ましい。さらに導電性と埋め込み性を両立するために導電体にタングステンやアルミニウムなどの金属材料を積層として用いることが好ましく、特にタングステンを用いることが耐熱性の点で好ましい。
なお、図20に示すトランジスタ300は一例であり、その構造に限定されず、回路構成や駆動方法に応じて適切なトランジスタを用いればよい。
トランジスタ300を覆って、絶縁体320、絶縁体322、絶縁体324、および絶縁体326が順に積層して設けられている。
絶縁体320、絶縁体322、絶縁体324、および絶縁体326として、例えば、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、窒化酸化アルミニウム、窒化アルミニウムなどを用いればよい。
絶縁体322は、その下方に設けられるトランジスタ300などによって生じる段差を平坦化する平坦化膜として機能を有していてもよい。例えば、絶縁体322の上面は、平坦性を高めるために化学機械研磨(CMP)法等を用いた平坦化処理により平坦化されていてもよい。
また、絶縁体324には、基板311、またはトランジスタ300などから、トランジスタ200が設けられる領域に、水素や不純物が拡散しないようなバリア性を有する膜を用いることが好ましい。
水素に対するバリア性を有する膜の一例として、例えば、CVD法で形成した窒化シリコンを用いることができる。ここで、トランジスタ200等の酸化物半導体を有する半導体素子に、水素が拡散することで、該半導体素子の特性が低下する場合がある。従って、トランジスタ200と、トランジスタ300との間に、水素の拡散を抑制する膜を用いることが好ましい。水素の拡散を抑制する膜とは、具体的には、水素の脱離量が少ない膜とする。
水素の脱離量は、例えば、昇温脱離ガス分析法(TDS)などを用いて分析することができる。例えば、絶縁体324の水素の脱離量は、TDS分析において、50℃から500℃の範囲において、水素原子に換算した脱離量が、絶縁体324の面積当たりに換算して、10×1015atom/cm2以下、好ましくは5×1015atom/cm2以下であればよい。
なお、絶縁体326は、絶縁体324よりも誘電率が低いことが好ましい。例えば、絶縁体326の比誘電率は4未満が好ましく、3未満がより好ましい。また例えば、絶縁体324の比誘電率は、絶縁体326の比誘電率の0.7倍以下が好ましく、0.6倍以下がより好ましい。誘電率が低い材料を層間膜とすることで、配線間に生じる寄生容量を低減することができる。
また、絶縁体320、絶縁体322、絶縁体324、および絶縁体326には容量素子100、またはトランジスタ200と電気的に接続する導電体328、および導電体330等が埋め込まれている。なお、導電体328、および導電体330はプラグ、または配線として機能を有する。また、プラグまたは配線として機能を有する導電体は、複数の構造をまとめて同一の符号を付与する場合がある。また、本明細書等において、配線と、配線と電気的に接続するプラグとが一体物であってもよい。すなわち、導電体の一部が配線として機能する場合、および導電体の一部がプラグとして機能する場合もある。
各プラグ、および配線(導電体328、および導電体330等)の材料としては、金属材料、合金材料、金属窒化物材料、または金属酸化物材料などの導電性材料を、単層または積層して用いることができる。耐熱性と導電性を両立するタングステンやモリブデンなどの高融点材料を用いることが好ましく、タングステンを用いることが好ましい。または、アルミニウムや銅などの低抵抗導電性材料で形成することが好ましい。低抵抗導電性材料を用いることで配線抵抗を低くすることができる。
絶縁体326、および導電体330上に、配線層を設けてもよい。例えば、図20において、絶縁体350、絶縁体352、及び絶縁体354が順に積層して設けられている。また、絶縁体350、絶縁体352、及び絶縁体354には、導電体356が形成されている。導電体356は、プラグ、または配線として機能を有する。なお導電体356は、導電体328、および導電体330と同様の材料を用いて設けることができる。
なお、例えば、絶縁体350は、絶縁体324と同様に、水素に対するバリア性を有する絶縁体を用いることが好ましい。また、導電体356は、水素に対するバリア性を有する導電体を含むことが好ましい。特に、水素に対するバリア性を有する絶縁体350が有する開口部に、水素に対するバリア性を有する導電体が形成される。当該構成により、トランジスタ300とトランジスタ200とは、バリア層により分離することができ、トランジスタ300からトランジスタ200への水素の拡散を抑制することができる。
なお、水素に対するバリア性を有する導電体としては、例えば、窒化タンタル等を用いるとよい。また、窒化タンタルと導電性が高いタングステンを積層することで、配線としての導電性を保持したまま、トランジスタ300からの水素の拡散を抑制することができる。この場合、水素に対するバリア性を有する窒化タンタル層が、水素に対するバリア性を有する絶縁体350と接する構造であることが好ましい。
絶縁体350、および導電体356上に、配線層を設けてもよい。例えば、図20において、絶縁体360、絶縁体362、及び絶縁体364が順に積層して設けられている。また、絶縁体360、絶縁体362、及び絶縁体364には、導電体366が形成されている。導電体366は、プラグ、または配線として機能を有する。なお導電体366は、導電体328、および導電体330と同様の材料を用いて設けることができる。
なお、例えば、絶縁体360は、絶縁体324と同様に、水素に対するバリア性を有する絶縁体を用いることが好ましい。また、導電体366は、水素に対するバリア性を有する導電体を含むことが好ましい。特に、水素に対するバリア性を有する絶縁体360が有する開口部に、水素に対するバリア性を有する導電体が形成される。当該構成により、トランジスタ300とトランジスタ200とは、バリア層により分離することができ、トランジスタ300からトランジスタ200への水素の拡散を抑制することができる。
絶縁体364、および導電体366上に、配線層を設けてもよい。例えば、図20において、絶縁体370、絶縁体372、及び絶縁体374が順に積層して設けられている。また、絶縁体370、絶縁体372、及び絶縁体374には、導電体376が形成されている。導電体376は、プラグ、または配線として機能を有する。なお導電体376は、導電体328、および導電体330と同様の材料を用いて設けることができる。
なお、例えば、絶縁体370は、絶縁体324と同様に、水素に対するバリア性を有する絶縁体を用いることが好ましい。また、導電体376は、水素に対するバリア性を有する導電体を含むことが好ましい。特に、水素に対するバリア性を有する絶縁体370が有する開口部に、水素に対するバリア性を有する導電体が形成される。当該構成により、トランジスタ300とトランジスタ200とは、バリア層により分離することができ、トランジスタ300からトランジスタ200への水素の拡散を抑制することができる。
絶縁体374、および導電体376上に、配線層を設けてもよい。例えば、図20において、絶縁体380、絶縁体382、及び絶縁体384が順に積層して設けられている。また、絶縁体380、絶縁体382、及び絶縁体384には、導電体386が形成されている。導電体386は、プラグ、または配線として機能を有する。なお導電体386は、導電体328、および導電体330と同様の材料を用いて設けることができる。
なお、例えば、絶縁体380は、絶縁体324と同様に、水素に対するバリア性を有する絶縁体を用いることが好ましい。また、導電体386は、水素に対するバリア性を有する導電体を含むことが好ましい。特に、水素に対するバリア性を有する絶縁体380が有する開口部に、水素に対するバリア性を有する導電体が形成される。当該構成により、トランジスタ300とトランジスタ200とは、バリア層により分離することができ、トランジスタ300からトランジスタ200への水素の拡散を抑制することができる。
上記において、導電体356を含む配線層、導電体366を含む配線層、導電体376を含む配線層、および導電体386を含む配線層、について説明したが、本実施の形態に係る記憶装置はこれに限られるものではない。導電体356を含む配線層と同様の配線層を3層以下にしてもよいし、導電体356を含む配線層と同様の配線層を5層以上にしてもよい。
絶縁体384上には絶縁体210、絶縁体212、絶縁体214、および絶縁体216が、順に積層して設けられている。絶縁体210、絶縁体212、絶縁体214、および絶縁体216のいずれかは、酸素や水素に対してバリア性のある物質を用いることが好ましい。
例えば、絶縁体210、および絶縁体214には、例えば、基板311、またはトランジスタ300を設ける領域などから、トランジスタ200を設ける領域に、水素や不純物が拡散しないようなバリア性を有する膜を用いることが好ましい。従って、絶縁体324と同様の材料を用いることができる。
水素に対するバリア性を有する膜の一例として、CVD法で形成した窒化シリコンを用いることができる。ここで、トランジスタ200等の酸化物半導体を有する半導体素子に、水素が拡散することで、該半導体素子の特性が低下する場合がある。従って、トランジスタ200と、トランジスタ300との間に、水素の拡散を抑制する膜を用いることが好ましい。水素の拡散を抑制する膜とは、具体的には、水素の脱離量が少ない膜とする。
また、水素に対するバリア性を有する膜として、例えば、絶縁体210、および絶縁体214には、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化タンタルなどの金属酸化物を用いることが好ましい。
特に、酸化アルミニウムは、酸素、およびトランジスタの電気特性の変動要因となる水素、水分などの不純物、の両方に対して膜を透過させない遮断効果が高い。したがって、酸化アルミニウムは、トランジスタの作製工程中および作製後において、水素、水分などの不純物のトランジスタ200への混入を防止することができる。また、トランジスタ200を構成する酸化物からの酸素の放出を抑制することができる。そのため、トランジスタ200に対する保護膜として用いることに適している。
また、例えば、絶縁体212、および絶縁体216には、絶縁体320と同様の材料を用いることができる。また、当該絶縁膜に、比較的誘電率が低い材料を層間膜とすることで、配線間に生じる寄生容量を低減することができる。例えば、絶縁体212、および絶縁体216として、酸化シリコン膜や酸化窒化シリコン膜などを用いることができる。
また、絶縁体210、絶縁体212、絶縁体214、および絶縁体216には、導電体218、及びトランジスタ200を構成する導電体(導電体205)等が埋め込まれている。なお、導電体218は、容量素子100、またはトランジスタ300と電気的に接続するプラグ、または配線としての機能を有する。導電体218は、導電体328、および導電体330と同様の材料を用いて設けることができる。
特に、絶縁体210、および絶縁体214と接する領域の導電体218は、酸素、水素、および水に対するバリア性を有する導電体であることが好ましい。当該構成により、トランジスタ300とトランジスタ200とは、酸素、水素、および水に対するバリア性を有する層で、完全により分離することができ、トランジスタ300からトランジスタ200への水素の拡散を抑制することができる。
絶縁体216の上方には、トランジスタ200が設けられている。なお、トランジスタ200の構造は、先の実施の形態で説明した半導体装置が有するトランジスタを用いればよい。また、図20に示すトランジスタ200は一例であり、その構造に限定されず、回路構成や駆動方法に応じて適切なトランジスタを用いればよい。
トランジスタ200の上方には、絶縁体280を設ける。
絶縁体280上には、絶縁体282が設けられている。絶縁体282は、酸素や水素に対してバリア性のある物質を用いることが好ましい。従って、絶縁体282には、絶縁体214と同様の材料を用いることができる。例えば、絶縁体282には、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化タンタルなどの金属酸化物を用いることが好ましい。
特に、酸化アルミニウムは、酸素、およびトランジスタの電気特性の変動要因となる水素、水分などの不純物、の両方に対して膜を透過させない遮断効果が高い。したがって、酸化アルミニウムは、トランジスタの作製工程中および作製後において、水素、水分などの不純物のトランジスタ200への混入を防止することができる。また、トランジスタ200を構成する酸化物からの酸素の放出を抑制することができる。そのため、トランジスタ200に対する保護膜として用いることに適している。
また、絶縁体282上には、絶縁体286が設けられている。絶縁体286は、絶縁体320と同様の材料を用いることができる。また、当該絶縁膜に、比較的誘電率が低い材料を層間膜とすることで、配線間に生じる寄生容量を低減することができる。例えば、絶縁体286として、酸化シリコン膜や酸化窒化シリコン膜などを用いることができる。
また、絶縁体220、絶縁体222、絶縁体280、絶縁体282、および絶縁体286には、導電体246、および導電体248等が埋め込まれている。
導電体246、および導電体248は、容量素子100、トランジスタ200、またはトランジスタ300と電気的に接続するプラグ、または配線として機能を有する。導電体246、および導電体248は、導電体328、および導電体330と同様の材料を用いて設けることができる。
続いて、トランジスタ200の上方には、容量素子100が設けられている。容量素子100は、導電体110と、導電体120、および絶縁体130とを有する。
また、導電体246、および導電体248上に、導電体112を設けてもよい。導電体112は、容量素子100、トランジスタ200、またはトランジスタ300と電気的に接続するプラグ、または配線として機能を有する。導電体110は、容量素子100の電極として機能を有する。なお、導電体112、および導電体110は、同時に形成することができる。
導電体112、および導電体110には、モリブデン、チタン、タンタル、タングステン、アルミニウム、銅、クロム、ネオジム、スカンジウムから選ばれた元素を含む金属膜、または上述した元素を成分とする金属窒化物膜(窒化タンタル、窒化チタン膜、窒化モリブデン膜、窒化タングステン膜)等を用いることができる。又は、インジウム錫酸化物、酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、酸化ケイ素を添加したインジウム錫酸化物などの導電性材料を適用することもできる。
図20では、導電体112、および導電体110は単層構造を示したが、当該構成に限定されず、2層以上の積層構造でもよい。例えば、バリア性を有する導電体と導電性が高い導電体との間に、バリア性を有する導電体、および導電性が高い導電体に対して密着性が高い導電体を形成してもよい。
また、導電体112、および導電体110上に、容量素子100の誘電体のとして、絶縁体130を設ける。絶縁体130は、例えば、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、窒化酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化窒化ハフニウム、窒化酸化ハフニウム、窒化ハフニウムなどを用いればよく、積層または単層で設けることができる。
例えば、絶縁体130には、酸化窒化シリコンなどの絶縁耐力が大きい材料を用いるとよい。当該構成により、容量素子100は、絶縁体130を有することで、絶縁耐力が向上し、容量素子100の静電破壊を抑制することができる。
絶縁体130上に、導電体110と重畳するように、導電体120を設ける。なお、導電体120は、金属材料、合金材料、または金属酸化物材料などの導電性材料を用いることができる。耐熱性と導電性を両立するタングステンやモリブデンなどの高融点材料を用いることが好ましく、特にタングステンを用いることが好ましい。また、導電体などの他の構造と同時に形成する場合は、低抵抗金属材料であるCu(銅)やAl(アルミニウム)等を用いればよい。
導電体120、および絶縁体130上には、絶縁体150が設けられている。絶縁体150は、絶縁体320と同様の材料を用いて設けることができる。また、絶縁体150は、その下方の凹凸形状を被覆する平坦化膜として機能してもよい。
本構造を用いることで、酸化物半導体を有するトランジスタを用いた半導体装置において、電気特性の変動を抑制すると共に、信頼性を向上させることができる。または、オン電流が大きい酸化物半導体を有するトランジスタを提供することができる。または、オフ電流が小さい酸化物半導体を有するトランジスタを提供することができる。または、消費電力が低減された半導体装置を提供することができる。
<記憶装置1の変形例>
以下では、図22を用いて、本発明の一態様に係る記憶装置の一例について説明する。
以下では、図22を用いて、本発明の一態様に係る記憶装置の一例について説明する。
図22は、容量素子100、トランジスタ200、およびトランジスタ300を有する記憶装置の断面図である。なお、図22に示す記憶装置において、先の実施の形態、および<記憶装置1の構造>に示した半導体装置、および記憶装置を構成する構造と同機能を有する構造には、同符号を付記する。
図22に示すように、トランジスタ200は、<記憶装置1の構成例>に示した半導体装置に、先の実施の形態で説明したセル600を設けたことが異なる。なお、図22に示すトランジスタ200の構成は、[半導体装置の変形例3]に示す構成にした。
具体的には、図22に示すように、容量素子100と、トランジスタ200の代わりに、容量素子100の構成の一部と、トランジスタ200の構成の一部とを共有するセル600を有する。
上記構造により、セル600と、トランジスタ300との一部、または全体が、重畳することで、記憶装置の投影面積の合計した面積を小さくすることができる。従って、セル600の微細化、または高集積化が容易となる。また、工程短縮が可能となる。
<記憶装置2>
図23に示す半導体装置は、トランジスタ400と、トランジスタ200、および容量素子100を有する記憶装置である。以下に、記憶装置としての一形態を、図23を用いて説明する。
図23に示す半導体装置は、トランジスタ400と、トランジスタ200、および容量素子100を有する記憶装置である。以下に、記憶装置としての一形態を、図23を用いて説明する。
本実施の形態に示す半導体装置における、トランジスタ200、トランジスタ400、および容量素子100の接続関係の一例を示した回路図を図23(A)に示す。また、図23(A)に示す配線1004から配線1010などを対応させた半導体装置の断面図を図23(B)に示す。
基板(図示せず)の上に形成されたトランジスタ200およびトランジスタ400は、異なる構成を有する。例えば、トランジスタ400は、トランジスタ200と比較して、ボトムゲート電圧及びトップゲート電圧が0Vのときのドレイン電流Icutが小さい構成とすればよい。トランジスタ400をスイッチング素子として、トランジスタ200のボトムゲートの電位を制御できる構成とする。これにより、トランジスタ200のボトムゲートと接続するノードを所望の電位にした後、トランジスタ400をオフ状態にすることで、トランジスタ200のボトムゲートと接続するノードの電荷が消失することを抑制することができる。
図23に示すように、トランジスタ200は、ゲートが配線1004と、ソースおよびドレインの一方が配線1003と、ソース及びドレインの他方が容量素子100の電極の一方と電気的に接続される。また、容量素子100の電極の他方が配線1005と電気的に接続される。また、トランジスタ400のドレインが配線1010と電気的に接続される。また、図23(B)に示すように、トランジスタ200のボトムゲートと、トランジスタ400のソース、トップゲート、およびボトムゲートが、配線1006、配線1007、配線1008、および配線1009を介して電気的に接続される。
ここで、配線1004に電位を印加することで、トランジスタ200のオン状態、オフ状態を制御することができる。トランジスタ200をオン状態として、配線1003に電位を印加することで、トランジスタ200を介して、容量素子100に電荷を供給することができる。このとき、トランジスタ200をオフ状態にすることで、容量素子100に供給された電荷を保持することができる。また、配線1005は、任意の電位を与えることで、容量結合によって、トランジスタ200と容量素子100の接続部分の電位を制御することができる。例えば、配線1005に接地電位を与えると、上記電荷を保持しやすくなる。また、配線1010に負の電位を印加することで、トランジスタ400を介して、トランジスタ200のボトムゲートに負の電位を与え、トランジスタ200のしきい値電圧を0Vより大きくし、オフ電流を低減し、Icutを非常に小さくすることができる。
先の実施の形態に示すように、トランジスタ200は、絶対値が小さい電圧VBGで、電圧Vthを大きくし、Icutを十分小さくすることができる。このため、配線1010に印加する負の電圧の絶対値を小さくすることができる。よって、過剰な降圧回路などを設けなくても、配線1010に負の電圧を印加することができる。
なお、後述する実施例において、配線1003に対応する電圧として3.3Vを選択しているが、本実施の形態に係る記憶装置はこれに限られるものではない。当該電圧を、3.3V未満にしてもよいし、3.3Vより大きくしてもよい。例えば、本実施の形態に係る記憶装置で、多値データを記憶する構成にする場合、配線1003に印加できる電圧を大きくすることにより、多値データの読み出しのマージンを大きくすることができる。
トランジスタ400のトップゲート及びボトムゲートをソースとダイオード接続し、トランジスタ400のソースとトランジスタ200のボトムゲートを接続する構成にすることで、配線1010によって、トランジスタ200のボトムゲート電圧を制御することができる。トランジスタ200のボトムゲートの負電位を保持するとき、トランジスタ400のトップゲートとソース間の電圧、およびボトムゲートとソース間の電圧は、0Vになる。トランジスタ400のIcutが非常に小さく、しきい値電圧がトランジスタ200より大きいので、この構成とすることにより、トランジスタ400に電源供給をしなくてもトランジスタ200のボトムゲートの負電位を長時間維持することができる。
さらに、トランジスタ200のボトムゲートの負電位を保持することで、トランジスタ200に電源供給をしなくてもトランジスタ200のIcutを非常に小さくすることができる。つまり、トランジスタ200およびトランジスタ400に電源供給をしなくても、容量素子100に電荷を長時間保持することができる。例えば、このような半導体装置を記憶素子として用いることにより、電源供給無しで長時間の記憶保持を行うことができる。よって、リフレッシュ動作の頻度が少ない、またはリフレッシュ動作を必要としない記憶装置を提供することができる。
また、先の実施の形態に示すように、トランジスタ200は、絶対値が小さい電圧VBGで、電圧Vthを大きくし、Icutを十分小さくすることができる。このため、トランジスタ400に要求される耐圧性が比較的低いので、トランジスタ400の設計の自由度を高くすることができる。
なお、トランジスタ200、トランジスタ400および容量素子100の接続関係は、図23(A)(B)に示すものに限定されない。必要な回路構成に応じて適宜接続関係を変更することができる。
<記憶装置2の構造>
図23(B)は、容量素子100、トランジスタ200、およびトランジスタ400を有する記憶装置の断面図である。なお、図23に示す記憶装置において、先の実施の形態、および<記憶装置1の構造>に示した半導体装置、および記憶装置を構成する構造と同機能を有する構造には、同符号を付記する。
図23(B)は、容量素子100、トランジスタ200、およびトランジスタ400を有する記憶装置の断面図である。なお、図23に示す記憶装置において、先の実施の形態、および<記憶装置1の構造>に示した半導体装置、および記憶装置を構成する構造と同機能を有する構造には、同符号を付記する。
本発明の一態様の記憶装置は、図23に示すようにトランジスタ200、トランジスタ400および容量素子100を有する。トランジスタ200およびトランジスタ400は同一層に設けられ、容量素子100はトランジスタ300、およびトランジスタ200の上方に設けられている。
なお、容量素子100、およびトランジスタ200としては、先の実施の形態、および図20、および図22で説明した半導体装置、および記憶装置が有する容量及びトランジスタを用いればよい。なお、図23に示す容量素子100、トランジスタ300、トランジスタ200およびトランジスタ400は一例であり、その構造に限定されず、回路構成や駆動方法に応じて適切なトランジスタを用いればよい。
トランジスタ400は、トランジスタ200と同じ層に形成されており、並行して作製することができるトランジスタである。トランジスタ400は、トップゲート電極として機能する導電体460(導電体460a、および導電体460b)と、ボトムゲート電極として機能する導電体405(導電体405a、および導電体405b)と、導電体460と接する絶縁体470、および絶縁体472と、ゲート絶縁層として機能する絶縁体220、絶縁体222、絶縁体224、および絶縁体450と、チャネルが形成される領域を有する酸化物430cと、ソースまたはドレインの一方として機能する酸化物431a、および酸化物431bと、ソースまたはドレインの他方として機能する酸化物432a、および酸化物432bと、を有する。また、ボトムゲート電極として機能する導電体405は、配線として機能する導電体403(導電体403a、および導電体403b)と、電気的に接続されている。
トランジスタ400において、導電体405は、導電体205と、同じ層である。酸化物431a、および酸化物432aと、酸化物230aと、同じ層であり、酸化物431b、および酸化物432bと、酸化物230bと、同じ層である。酸化物430cは、酸化物230cは同じ層である。絶縁体450は、絶縁体250と、同じ層である。絶縁体452は、絶縁体252と、同じ層である。導電体460は、導電体260と、同じ層である。また、絶縁体470は、絶縁体270と、同じ層である。また、絶縁体472は、絶縁体272と、同じ層である。
トランジスタ400の活性層として機能する酸化物430cは、酸化物230などと同様に、酸素欠損が低減され、水素または水などの不純物が低減されている。これにより、トランジスタ400のしきい値電圧を0Vより大きくし、オフ電流を低減し、ボトムゲート電圧及びトップゲート電圧が0Vのときのドレイン電流を非常に小さくすることができる。
本構造を用いることで、酸化物半導体を有するトランジスタを用いた半導体装置において、電気特性の変動を抑制すると共に、信頼性を向上させることができる。または、酸化物半導体を有するトランジスタを用いた半導体装置において、消費電力を低減することができる。または、酸化物半導体を有するトランジスタを用いた半導体装置において、微細化または高集積化を図ることができる。または、微細化または高集積化された半導体装置を生産性良く提供することができる。
<記憶装置3>
図24に示す半導体装置は、トランジスタ300と、トランジスタ200、および容量素子100を有する記憶装置である。以下に、記憶装置としての一形態を、図24を用いて説明する。
図24に示す半導体装置は、トランジスタ300と、トランジスタ200、および容量素子100を有する記憶装置である。以下に、記憶装置としての一形態を、図24を用いて説明する。
トランジスタ200は、酸化物半導体を有する半導体層にチャネルが形成されるトランジスタであり、上記実施の形態に示すトランジスタを用いることができる。上記実施の形態に示すトランジスタは、微細化しても歩留まり良く形成できるので、トランジスタ200の微細化を図ることができる。このようなトランジスタを記憶装置に用いることで、記憶装置の微細化または高集積化を図ることができる。上記実施の形態に示すトランジスタは、オフ電流が小さいため、これを記憶装置に用いることにより長期にわたり記憶内容を保持することが可能である。つまり、リフレッシュ動作を必要としない、あるいは、リフレッシュ動作の頻度が極めて少ないため、記憶装置の消費電力を十分に低減することができる。
図24において、配線1001はトランジスタ300のソースと電気的に接続され、配線1002はトランジスタ300のドレインと電気的に接続されている。また、配線1003はトランジスタ200のソースおよびドレインの一方と電気的に接続され、配線1004はトランジスタ200のトップゲートと電気的に接続され、配線1006はトランジスタ200のボトムゲートと電気的に接続されている。そして、トランジスタ300のゲート、およびトランジスタ200のソースおよびドレインの他方は、容量素子100の電極の一方と電気的に接続され、配線1005は容量素子100の電極の他方と電気的に接続されている。
図24において、配線1001はトランジスタ300のソースと電気的に接続され、配線1002はトランジスタ300のドレインと電気的に接続されている。また、配線1003はトランジスタ200のソースおよびドレインの一方と電気的に接続され、配線1004はトランジスタ200のゲートと電気的に接続され、配線1006はトランジスタ200のバックゲートと電気的に接続されている。そして、トランジスタ300のゲート、およびトランジスタ200のソースおよびドレインの他方は、容量素子100の電極の一方と電気的に接続され、配線1005は容量素子100の電極の他方と電気的に接続されている。配線1007はトランジスタ400のソースと電気的に接続され、配線1008はトランジスタ400のゲートと電気的に接続され、配線1009はトランジスタ400のバックゲートと電気的に接続され、配線1010はトランジスタ400のドレインと電気的に接続されている。ここで、配線1006、配線1007、配線1008、及び配線1009が電気的に接続されている。
図24に示す半導体装置は、トランジスタ300のゲートの電位が保持可能という特性を有することで、以下に示すように、情報の書き込み、保持、読み出しが可能である。
情報の書き込みおよび保持について説明する。まず、第4の配線1004の電位を、トランジスタ200が導通状態となる電位にして、トランジスタ200を導通状態とする。これにより、第3の配線1003の電位が、トランジスタ300のゲート、および容量素子100の電極の一方と電気的に接続するノードSNに与えられる。即ち、トランジスタ300のゲートには、所定の電荷が与えられる(書き込み)。ここでは、異なる二つの電位レベルを与える電荷(以下Lowレベル電荷、Highレベル電荷という。)のどちらかが与えられるものとする。その後、第4の配線1004の電位を、トランジスタ200が非導通状態となる電位にして、トランジスタ200を非導通状態とすることにより、ノードSNに電荷が保持される(保持)。
トランジスタ200のオフ電流が小さい場合、ノードSNの電荷は長期間にわたって保持される。
次に情報の読み出しについて説明する。第1の配線1001に所定の電位(定電位)を与えた状態で、第5の配線1005に適切な電位(読み出し電位)を与えると、第2の配線1002は、ノードSNに保持された電荷量に応じた電位をとる。これは、トランジスタ300をnチャネル型とすると、トランジスタ300のゲートにHighレベル電荷が与えられている場合の見かけ上のしきい値電圧Vth_Hは、トランジスタ300のゲートにLowレベル電荷が与えられている場合の見かけ上のしきい値電圧Vth_Lより低くなるためである。ここで、見かけ上のしきい値電圧とは、トランジスタ300を「導通状態」とするために必要な第5の配線1005の電位をいうものとする。したがって、第5の配線1005の電位をVth_HとVth_Lの間の電位V0とすることにより、ノードSNに与えられた電荷を判別できる。例えば、書き込みにおいて、ノードSNにHighレベル電荷が与えられていた場合には、第5の配線1005の電位がV0(>Vth_H)となれば、トランジスタ300は「導通状態」となる。一方、ノードSNにLowレベル電荷が与えられていた場合には、第5の配線1005の電位がV0(<Vth_L)となっても、トランジスタ300は「非導通状態」のままである。このため、第2の配線1002の電位を判別することで、ノードSNに保持されている情報を読み出すことができる。
<記憶装置3の構造>
図24は、容量素子100、トランジスタ200、トランジスタ300、およびトランジスタ400を有する記憶装置の断面図である。なお、図24に示す記憶装置において、先の実施の形態、<記憶装置1の構造>、および<記憶装置2の構造>、に示した半導体装置、および記憶装置を構成する構造と同機能を有する構造には、同符号を付記する。
本発明の一態様の記憶装置は、図24に示すようにトランジスタ300、トランジスタ200、トランジスタ400および容量素子100を有する。トランジスタ200およびトランジスタ400はトランジスタ300の上方に設けられ、容量素子100はトランジスタ300、トランジスタ200およびトランジスタ400の上方に設けられている。
なお、容量素子100、トランジスタ200、トランジスタ300、およびトランジスタ400としては、先の実施の形態、および図20乃至図23で説明した半導体装置、および記憶装置が有する容量及びトランジスタを用いればよい。なお、図24に示す容量素子100、トランジスタ300、トランジスタ200およびトランジスタ400は一例であり、その構造に限定されず、回路構成や駆動方法に応じて適切なトランジスタを用いればよい。
本構造を用いることで、酸化物半導体を有するトランジスタを用いた半導体装置において、電気特性の変動を抑制すると共に、信頼性を向上させることができる。または、酸化物半導体を有するトランジスタを用いた半導体装置において、消費電力を低減することができる。または、酸化物半導体を有するトランジスタを用いた半導体装置において、微細化または高集積化を図ることができる。または、微細化または高集積化された半導体装置を生産性良く提供することができる。
<メモリセルアレイの構造>
本実施の形態のメモリセルアレイの一例を、図25に示す。トランジスタ200をメモリセルとして、マトリクス状に配置することで、メモリセルアレイを構成することができる。
なお、図25に示す記憶装置は、図20、および図24に示す記憶装置をマトリクス状に配置することで、メモリセルアレイを構成する半導体装置である。なお、1個のトランジスタ400は、複数のトランジスタ200のバックゲート電圧を制御することができる。そのため、トランジスタ400は、トランジスタ200よりも、少ない個数を設けるとよい。
従って、図25には、図24に示すトランジスタ400は省略する。図25は、図20、および図24に示す記憶装置を、マトリクス状に配置した場合における、行の一部を抜き出した断面図である。
また、図24と、トランジスタ300の構成が異なる。図25に示すトランジスタ300はチャネルが形成される半導体領域313(基板311の一部)が凸形状を有する。また、半導体領域313の側面および上面を、絶縁体315を介して、導電体316が覆うように設けられている。なお、導電体316は仕事関数を調整する材料を用いてもよい。このようなトランジスタ300は半導体基板の凸部を利用していることからFin型トランジスタとも呼ばれる。なお、凸部の上部に接して、凸部を形成するためのマスクとして機能する絶縁体を有していてもよい。また、ここでは半導体基板の一部を加工して凸部を形成する場合を示したが、SOI基板を加工して凸形状を有する半導体膜を形成してもよい。
図25に示す記憶装置では、メモリセル650aとメモリセル650bが隣接して配置されている。メモリセル650aおよびメモリセル650bは、トランジスタ300、トランジスタ200、および容量素子100を有し、配線1001、配線1002、配線1003、配線1004、配線1005、および配線1006と電気的に接続される。また、メモリセル650aおよびメモリセル650bにおいても、同様にトランジスタ300のゲートと、容量素子100の電極の一方と、が電気的に接続するノードを、ノードSNとする。なお、配線1002は隣接するメモリセル650aとメモリセル650bで共通の配線である。
メモリセルをアレイ状に配置する場合、読み出し時には、所望のメモリセルの情報を読み出さなくてはならない。例えば、メモリセルアレイがNOR型の構成の場合、情報を読み出さないメモリセルのトランジスタ300を非導通状態にすることで、所望のメモリセルの情報のみを読み出すことができる。この場合、ノードSNに与えられた電荷によらずトランジスタ300が「非導通状態」となるような電位、つまり、Vth_Hより低い電位を、情報を読み出さないメモリセルと接続される配線1005に与えればよい。または、例えば、メモリセルアレイがNAND型の構成の場合、情報を読み出さないメモリセルのトランジスタ300を導通状態にすることで、所望のメモリセルの情報のみを読み出すことができる。この場合、ノードSNに与えられた電荷によらずトランジスタ300が「導通状態」となるような電位、つまり、Vth_Lより高い電位を、情報を読み出さないメモリセルと接続される配線1005に与えればよい。
本構造を用いることで、酸化物半導体を有するトランジスタを用いた半導体装置において、電気特性の変動を抑制すると共に、信頼性を向上させることができる。または、酸化物半導体を有するトランジスタを用いた半導体装置において、消費電力を低減することができる。または、酸化物半導体を有するトランジスタを用いた半導体装置において、微細化または高集積化を図ることができる。または、微細化または高集積化された半導体装置を生産性良く提供することができる。
以上、本実施の形態に示す構成、構造、方法などは、他の実施の形態に示す構成、構造、方法などと適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、図26乃至図29を用いて、本発明の一態様に係る、酸化物を半導体に用いたトランジスタ(以下、OSトランジスタと呼ぶ。)、および容量素子が適用されている記憶装置の一例として、NOSRAMについて説明する。NOSRAM(登録商標)とは「Nonvolatile Oxide Semiconductor RAM」の略称であり、ゲインセル型(2T型、3T型)のメモリセルを有するRAMを指す。なお、以下において、NOSRAMのようにOSトランジスタを用いたメモリ装置を、OSメモリと呼ぶ場合がある。
本実施の形態では、図26乃至図29を用いて、本発明の一態様に係る、酸化物を半導体に用いたトランジスタ(以下、OSトランジスタと呼ぶ。)、および容量素子が適用されている記憶装置の一例として、NOSRAMについて説明する。NOSRAM(登録商標)とは「Nonvolatile Oxide Semiconductor RAM」の略称であり、ゲインセル型(2T型、3T型)のメモリセルを有するRAMを指す。なお、以下において、NOSRAMのようにOSトランジスタを用いたメモリ装置を、OSメモリと呼ぶ場合がある。
NOSRAMでは、メモリセルにOSトランジスタが用いられるメモリ装置(以下、「OSメモリ」と呼ぶ。)が適用されている。OSメモリは、少なくとも容量素子と、容量素子の充放電を制御するOSトランジスタを有するメモリである。OSトランジスタが極小オフ電流のトランジスタであるので、OSメモリは優れた保持特性をもち、不揮発性メモリとして機能させることができる。
<<NOSRAM>>
図26にNOSRAMの構成例を示す。図26に示すNOSRAM1600は、メモリセルアレイ1610、コントローラ1640、行ドライバ1650、列ドライバ1660、出力ドライバ1670を有する。なお、NOSRAM1600は、1のメモリセルで多値データを記憶する多値NOSRAMである。
図26にNOSRAMの構成例を示す。図26に示すNOSRAM1600は、メモリセルアレイ1610、コントローラ1640、行ドライバ1650、列ドライバ1660、出力ドライバ1670を有する。なお、NOSRAM1600は、1のメモリセルで多値データを記憶する多値NOSRAMである。
メモリセルアレイ1610は複数のメモリセル1611、複数のワード線WWL、RWL、ビット線BL、ソース線SLを有する。ワード線WWLは書き込みワード線であり、ワード線RWLは読み出しワード線である。NOSRAM1600では、1のメモリセル1611で3ビット(8値)のデータを記憶する。
コントローラ1640は、NOSRAM1600全体を統括的に制御し、データWDA[31:0]の書き込み、データRDA[31:0]の読み出しを行う。コントローラ1640は、外部からのコマンド信号(例えば、チップイネーブル信号、書き込みイネーブル信号など)を処理して、行ドライバ1650、列ドライバ1660および出力ドライバ1670の制御信号を生成する。
行ドライバ1650は、アクセスする行を選択する機能を有する。行ドライバ1650は、行デコーダ1651、およびワード線ドライバ1652を有する。
列ドライバ1660は、ソース線SLおよびビット線BLを駆動する。列ドライバ1660は、列デコーダ1661、書き込みドライバ1662、DAC(デジタル‐アナログ変換回路)1663を有する。
DAC1663は3ビットのデジタルデータをアナログ電圧に変換する。DAC1663は32ビットのデータWDA[31:0]を3ビットごとに、アナログ電圧に変換する。
書き込みドライバ1662は、ソース線SLをプリチャージする機能、ソース線SLを電気的に浮遊状態にする機能、ソース線SLを選択する機能、選択されたソース線SLにDAC1663で生成した書き込み電圧を入力する機能、ビット線BLをプリチャージする機能、ビット線BLを電気的に浮遊状態にする機能等を有する。
出力ドライバ1670は、セレクタ1671、ADC(アナログ‐デジタル変換回路)1672、出力バッファ1673を有する。セレクタ1671は、アクセスするソース線SLを選択し、選択されたソース線SLの電圧をADC1672に送信する。ADC1672は、アナログ電圧を3ビットのデジタルデータに変換する機能を持つ。ソース線SLの電圧はADC1672において、3ビットのデータに変換され、出力バッファ1673はADC1672から出力されるデータを保持する。
なお、本実施の形態に示す、行ドライバ1650、列ドライバ1660、および出力ドライバ1670の構成は、上記に限定されるものではない。メモリセルアレイ1610の構成または駆動方法などに応じて、これらのドライバおよび当該ドライバに接続される配線の配置を変更してもよいし、これらのドライバおよび当該ドライバに接続される配線の有する機能を変更または追加してもよい。例えば、上記のソース線SLが有する機能の一部を、ビット線BLに有せしめる構成にしてもよい。
なお、上記においては、各メモリセル1611に保持させる情報量を3ビットとしたが、本実施の形態に示す記憶装置の構成はこれに限られない。各メモリセル1611に保持させる情報量を2ビット以下にしてもよいし、4ビット以上にしてもよい。例えば、各メモリセル1611に保持させる情報量を1ビットにする場合、DAC1663およびADC1672を設けない構成にしてもよい。
<メモリセル>
図27(A)はメモリセル1611の構成例を示す回路図である。メモリセル1611は2T型のゲインセルであり、メモリセル1611はワード線WWL、RWL、ビット線BL、ソース線SL、配線BGLに電気的に接続されている。メモリセル1611は、ノードSN、OSトランジスタMO61、トランジスタMP61、容量素子C61を有する。OSトランジスタMO61は書き込みトランジスタである。トランジスタMP61は読み出しトランジスタであり、例えばpチャネル型Siトランジスタで構成される。容量素子C61はノードSNの電圧を保持するための保持容量である。ノードSNはデータの保持ノードであり、ここではトランジスタMP61のゲートに相当する。
図27(A)はメモリセル1611の構成例を示す回路図である。メモリセル1611は2T型のゲインセルであり、メモリセル1611はワード線WWL、RWL、ビット線BL、ソース線SL、配線BGLに電気的に接続されている。メモリセル1611は、ノードSN、OSトランジスタMO61、トランジスタMP61、容量素子C61を有する。OSトランジスタMO61は書き込みトランジスタである。トランジスタMP61は読み出しトランジスタであり、例えばpチャネル型Siトランジスタで構成される。容量素子C61はノードSNの電圧を保持するための保持容量である。ノードSNはデータの保持ノードであり、ここではトランジスタMP61のゲートに相当する。
メモリセル1611の書き込みトランジスタがOSトランジスタMO61で構成されているため、NOSRAM1600は長時間データを保持することが可能である。
図27(A)の例では、ビット線は、書き込みと読み出しで共通のビット線であるが、図27(B)に示すように、書き込みビット線として機能する、ビット線WBLと、読み出しビット線として機能する、ビット線RBLとを設けてもよい。
図27(C)−図27(E)にメモリセルの他の構成例を示す。図27(C)−図27(E)には、書き込み用のビット線WBLと読み出し用のビット線RBLを設けた例を示しているが、図27(A)のように書き込みと読み出しで共有されるビット線を設けてもよい。
図27(C)に示すメモリセル1612は、メモリセル1611の変形例であり、読み出しトランジスタをnチャネル型トランジスタ(MN61)に変更したものである。トランジスタMN61はOSトランジスタであってもよいし、Siトランジスタであってもよい。
メモリセル1611、1612において、OSトランジスタMO61はバックゲートの無いOSトランジスタであってもよい。
図27(D)に示すメモリセル1613は、3T型ゲインセルであり、ワード線WWL、RWL、ビット線WBL、RBL、ソース線SL、配線BGL、PCLに電気的に接続されている。メモリセル1613は、ノードSN、OSトランジスタMO62、トランジスタMP62、トランジスタMP63、容量素子C62を有する。OSトランジスタMO62は書き込みトランジスタである。トランジスタMP62は読み出しトランジスタであり、トランジスタMP63は選択トランジスタである。
図27(E)に示すメモリセル1614は、メモリセル1613の変形例であり、読み出しトランジスタおよび選択トランジスタをnチャネル型トランジスタ(MN62、MN63)に変更したものである。トランジスタMN62、MN63はOSトランジスタであってもよいし、Siトランジスタであってもよい。
メモリセル1611−1614に設けられるOSトランジスタは、バックゲートの無いトランジスタでもよいし、バックゲートが有るトランジスタであってもよい。
上記においては、メモリセル1611などが並列に接続された、いわゆるNOR型の記憶装置について説明したが、本実施の形態に示す記憶装置はこれに限られるものではない。例えば、以下に示すようなメモリセル1615が直列に接続された、いわゆるNAND型の記憶装置にしてもよい。
図28はNAND型のメモリセルアレイ1610の構成例を示す回路図である。図28に示すメモリセルアレイ1610は、ソース線SL、ビット線RBL、ビット線WBL、ワード線WWL、ワード線RWL、配線BGL、およびメモリセル1615を有する。メモリセル1615は、ノードSN、OSトランジスタMO63、トランジスタMN64、容量素子C63を有する。ここで、トランジスタMN64は、例えばnチャネル型Siトランジスタで構成される。これに限られず、トランジスタMN64は、pチャネル型Siトランジスタ、であってもよいし、OSトランジスタであってもよい。
以下では、図28に示すメモリセル1615aおよびメモリセル1615bを例として説明する。ここで、メモリセル1615aまたはメモリセル1615bのいずれかに接続する配線、または回路素子の符号については、aまたはbの符号を付して表す。
メモリセル1615aにおいて、トランジスタMN64aのゲートと、OSトランジスタMO63aのソースおよびドレインの一方と、容量素子C63aの電極の一方とは、電気的に接続されている。また、ビット線WBLとOSトランジスタMO63aのソースおよびドレインの他方とは、電気的に接続されている。また、ワード線WWLaと、OSトランジスタMO63aのゲートとは、電気的に接続されている。また、配線BGLaと、OSトランジスタMO63aのバックゲートとは、電気的に接続されている。そして、ワード線RWLaと、容量素子C63aの電極の他方は電気的に接続されている。
メモリセル1615bは、ビット線WBLとのコンタクト部を対称の軸として、メモリセル1615aと対称的に設けることができる。よって、メモリセル1615bに含まれる回路素子も、上記メモリセル1615aと同じように配線と接続される。
さらに、メモリセル1615aが有するトランジスタMN64aのソースは、メモリセル1615bのトランジスタMN64bのドレインと電気的に接続される。メモリセル1615aが有するトランジスタMN64aのドレインは、ビット線RBLと電気的に接続される。メモリセル1615bが有するトランジスタMN64bのソースは、複数のメモリセル1615が有するトランジスタMN64を介してソース線SLと電気的に接続される。このように、NAND型のメモリセルアレイ1610では、ビット線RBLとソース線SLの間に、複数のトランジスタMN64が直列に接続される。
ここで、図29に、メモリセル1615aおよびメモリセル1615bに対応する断面図を示す。メモリセル1615aおよびメモリセル1615bは、図22に示す記憶装置と同様の構造を有する。すなわち、容量素子C63aおよび容量素子C63bは容量素子100と同様の構造を有し、OSトランジスタMO63aおよびOSトランジスタMO63bはトランジスタ200と同様の構造を有し、トランジスタMN64aおよびトランジスタMN64bはトランジスタ300と同様の構造を有する。ただし、本実施の形態に示すメモリセル1615aおよびメモリセル1615bでは、絶縁体280および導電体240aの上に導電体256を配置した。また、図22において絶縁体273の膜厚が薄くなっている部分を除去した構成にした。なお、図29に示す構成で、図22に示す構成と同じ符号が付されたものは、その記載を参酌することができる。
メモリセル1615aにおいて、導電体120は伸長して設けられてワード線RWLaとして機能し、導電体260は伸長して設けられてワード線WWLaとして機能し、導電体205は伸長して設けられて配線BGLaとして機能する。メモリセル1615bでも同様に、ワード線RWLb、ワード線WWLb、および配線BGLbが設けられる。
図29に示す低抵抗領域314bは、トランジスタMN64aのソース、およびトランジスタMN64bのドレインとして機能する。また、トランジスタMN64aのドレインとして機能する低抵抗領域314aは、導電体328および導電体330を介してビット線RBLと電気的に接続される。また、トランジスタMN64bのソースは、複数のメモリセル1615が有するトランジスタMN64、導電体328、および導電体330を介してソース線SLと電気的に接続される。
また、導電体256は伸長して設けられてビット線WBLとして機能する。ここで、導電体240aはワード線WBLのコンタクト部として機能し、OSトランジスタMO63aとOSトランジスタMO63bで共通して用いられる。このように、メモリセル1615aとメモリセル1615bで、ビット線WBLのコンタクト部を共有することにより、ビット線WBLのコンタクト部の数を削減し、メモリセル1615の上面視における占有面積を低減することができる。これにより、本実施の形態に係る記憶装置をさらに高集積化させることができ、単位面積当たりの記憶容量を増加させることができる。
図28に示すメモリセルアレイ1610を有する記憶装置では、同じワード線WWL(またはワード線RWL)に接続された複数のメモリセル(以下、メモリセル列と呼ぶ。)ごとに、書き込み動作および読み出し動作を行う。例えば、書き込み動作は次のように行うことができる。書き込みを行うメモリセル列に接続されたワード線WWLにOSトランジスタMO63がオン状態となる電位を与え、書き込みを行うメモリセル列のOSトランジスタMO63をオン状態にする。これにより、指定したメモリセル列のトランジスタMN64のゲートおよび容量素子C63の電極の一方にビット線WBLの電位が与えられ、該ゲートに所定の電荷が与えられる。それから当該メモリセル列のOSトランジスタMO63をオフ状態にすると、該ゲートに与えられた所定の電荷を保持することができる。このようにして、指定したメモリセル列のメモリセル1615にデータを書き込むことができる。
また、例えば、読み出し動作は次のように行うことができる。まず、読み出しを行うメモリセル列に接続されていないワード線RWLに、トランジスタMN64のゲートに与えられた電荷によらず、トランジスタMN64がオン状態となるような電位を与え、読み出しを行うメモリセル列以外のトランジスタMN64をオン状態とする。それから、読み出しを行うメモリセル列に接続されたワード線RWLに、トランジスタMN64のゲートが有する電荷によって、トランジスタMN64のオン状態またはオフ状態が選択されるような電位(読み出し電位)を与える。そして、ソース線SLに定電位を与え、ビット線RBLに接続されている読み出し回路を動作状態とする。ここで、ソース線SL−ビット線RBL間の複数のトランジスタMN64は、読み出しを行うメモリセル列を除いてオン状態となっているため、ソース線SL−ビット線RBL間のコンダクタンスは、読み出しを行うメモリセル列のトランジスタMN64の状態(オン状態またはオフ状態)によって決定される。読み出しを行うメモリセル列のトランジスタMN64のゲートが有する電荷によって、トランジスタのコンダクタンスは異なるから、それに応じて、ビット線RBLの電位は異なる値をとることになる。ビット線RBLの電位を読み出し回路によって読み出すことで、指定したメモリセル列のメモリセル1615から情報を読み出すことができる。
図28に示すメモリセルアレイ1610においては、複数のOSトランジスタMO63がビット線WBLに並列に接続される構成について示したが、本実施の形態に示す記憶装置はこれに限られるものではない。例えば、図30に示すように、複数のOSトランジスタMO63がビット線WBLに直列に接続される構成にしてもよい。なお、図30に示す回路素子、配線などについては、図28に係る記載を参酌すればよい。
図30に示すメモリセル1615において、OSトランジスタMO63のソースおよびドレインの一方は、隣接するメモリセルのOSトランジスタMO63のソースおよびドレインの他方に接続される。つまり、ノードSNは、同じメモリセルのOSトランジスタMO63のソースおよびドレインの一方として機能し、且つ隣接するメモリセルのOSトランジスタMO63のソースおよびドレインの他方として機能する。直列に接続された複数のメモリセル1615の端のメモリセル1615において、OSトランジスタMO63のソースおよびドレインの他方は、ビット線WBLと電気的に接続される。
ここで、図31に、ビット線WBLに接続されたメモリセル1615、およびそれに隣接するメモリセル1615に対応する断面図を示す。図31に示すように、図30に示すメモリセルアレイ1610では、直列に接続される複数のOSトランジスタMO63が一つの島状の酸化物230に形成される。直列に接続される複数のOSトランジスタMO63の端の、OSトランジスタMO63のソースおよびドレインの他方に、導電体240aを介して、ビット線WBLとして機能する導電体256が接続される。なお、図29に示す構成で、図22に示す構成と同じ符号が付されたものは、その記載を参酌することができる。
また、図30に示すメモリセルアレイ1610の書き込み動作および読み出し動作は、基本的に図28に示すメモリセルアレイ1610の書き込み動作および読み出し動作を参酌することができる。ただし、図30に示すメモリセルアレイ1610において、各メモリセル1615のノードSNは、同じメモリセルのOSトランジスタMO63と、隣接するメモリセルのOSトランジスタMO63に接続されている。このため、どちらかのOSトランジスタMO63がオン状態になると、ノードSNに保持された電荷が抜けて、書き込んだデータが消えてしまう。
よって、図30に示すメモリセルアレイ1610の書き込み動作においては、まず、ビット線WBLから最も離れたメモリセル列で書き込み動作を行う。次に、データを書き込んだメモリセル列に隣接するメモリセル列で書き込み動作を行う。以下、ビット線WBLに接続されたメモリセル列まで順番に書き込み動作を行う。このように、ビット線WBLから最も離れたメモリセル列から、ビット線WBLに接続されたメモリセル列まで順番に書き込み動作を行うことで、書き込み済みのノードSNに接続されたOSトランジスタMO63を、オン状態にせずに、書き込み動作を行うことができる。これにより、図30に示すメモリセルアレイ1610の書き込み動作中にデータが消えることを防ぐことができる。
容量素子C61、容量素子C62、または容量素子C63の充放電によってデータを書き換えるため、NOSRAM1600は原理的には書き換え回数に制約はなく、かつ、低エネルギーで、データの書き込みおよび読み出しが可能である。また、長時間データを保持することが可能であるので、リフレッシュ頻度を低減できる。
上記実施の形態に示す半導体装置をメモリセル1611、1612、1613、1614、1615に用いる場合、OSトランジスタMO61、MO62、MO63としてトランジスタ200を用い、容量素子C61、C62、C63として容量素子100を用い、トランジスタMP61、MP62、MP63、MN61、MN62、MN63、MN64としてトランジスタ300を用いることができる。これにより、トランジスタと容量素子一組当たりの上面視における占有面積を低減することができるので、本実施の形態に係る記憶装置をさらに高集積化させることができる。よって、本実施の形態に係る記憶装置の単位面積当たりの記憶容量を増加させることができる。
本実施の形態に示す構成は、他の実施の形態に示す構成と適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、図32および図33を用いて、本発明の一態様に係る、OSトランジスタ、および容量素子が適用されている記憶装置の一例として、DOSRAMについて説明する。DOSRAM(登録商標)とは、「Dynamic Oxide Semiconductor RAM」の略称であり、1T(トランジスタ)1C(容量)型のメモリセルを有するRAMを指す。DOSRAMも、NOSRAMと同様に、OSメモリが適用されている。
本実施の形態では、図32および図33を用いて、本発明の一態様に係る、OSトランジスタ、および容量素子が適用されている記憶装置の一例として、DOSRAMについて説明する。DOSRAM(登録商標)とは、「Dynamic Oxide Semiconductor RAM」の略称であり、1T(トランジスタ)1C(容量)型のメモリセルを有するRAMを指す。DOSRAMも、NOSRAMと同様に、OSメモリが適用されている。
<<DOSRAM1400>>
図32にDOSRAMの構成例を示す。図32に示すように、DOSRAM1400は、コントローラ1405、行回路1410、列回路1415、メモリセルおよびセンスアンプアレイ1420(以下、「MC−SAアレイ1420」と呼ぶ。)を有する。
図32にDOSRAMの構成例を示す。図32に示すように、DOSRAM1400は、コントローラ1405、行回路1410、列回路1415、メモリセルおよびセンスアンプアレイ1420(以下、「MC−SAアレイ1420」と呼ぶ。)を有する。
行回路1410はデコーダ1411、ワード線ドライバ回路1412、列セレクタ1413、センスアンプドライバ回路1414を有する。列回路1415はグローバルセンスアンプアレイ1416、入出力回路1417を有する。グローバルセンスアンプアレイ1416は複数のグローバルセンスアンプ1447を有する。MC−SAアレイ1420はメモリセルアレイ1422、センスアンプアレイ1423、グローバルビット線GBLL、GBLRを有する。
(MC−SAアレイ1420)
MC−SAアレイ1420は、メモリセルアレイ1422をセンスアンプアレイ1423上に積層した積層構造をもつ。グローバルビット線GBLL、GBLRはメモリセルアレイ1422上に積層されている。DOSRAM1400では、ビット線の構造に、ローカルビット線とグローバルビット線とで階層化された階層ビット線構造が採用されている。
MC−SAアレイ1420は、メモリセルアレイ1422をセンスアンプアレイ1423上に積層した積層構造をもつ。グローバルビット線GBLL、GBLRはメモリセルアレイ1422上に積層されている。DOSRAM1400では、ビット線の構造に、ローカルビット線とグローバルビット線とで階層化された階層ビット線構造が採用されている。
メモリセルアレイ1422は、N個(Nは2以上の整数)のローカルメモリセルアレイ1425<0>―1425<N−1>を有する。図33(A)にローカルメモリセルアレイ1425の構成例を示す。ローカルメモリセルアレイ1425は、複数のメモリセル1445、複数のワード線WL、複数のビット線BLL、BLRを有する。図33(A)の例では、ローカルメモリセルアレイ1425の構造はオープンビット線型であるが、フォールデッドビット線型であってもよい。
図33(B)にメモリセル1445の回路構成例を示す。メモリセル1445はトランジスタMW1、容量素子CS1、端子B1、B2を有する。トランジスタMW1は容量素子CS1の充放電を制御する機能をもつ。トランジスタMW1のゲートはワード線に電気的に接続され、第1端子はビット線に電気的に接続され、第2端子は容量素子の第1端子に電気的に接続されている。容量素子CS1の第2端子は端子B2に電気的に接続されている。端子B2には、定電圧(例えば、低電源電圧)が入力される。
上記実施の形態に示す半導体装置をメモリセル1445に用いる場合、トランジスタMW1としてトランジスタ200を用い、容量素子CS1として容量素子100を用いることができる。これにより、トランジスタと容量素子一組当たりの上面視における占有面積を低減することができるので、本実施の形態に係る記憶装置を高集積化させることができる。よって、本実施の形態に係る記憶装置の単位面積当たりの記憶容量を増加させることができる。
トランジスタMW1はバックゲートを備えており、バックゲートは端子B1に電気的に接続されている。そのため、端子B1の電圧によって、トランジスタMW1の閾値電圧を変更することができる。例えば、端子B1の電圧は固定電圧(例えば、負の定電圧)であってもよいし、DOSRAM1400の動作に応じて、端子B1の電圧を変化させてもよい。
トランジスタMW1のバックゲートをトランジスタMW1のゲート、ソース、またはドレインに電気的に接続してもよい。あるいは、トランジスタMW1にバックゲートを設けなくてもよい。
センスアンプアレイ1423は、N個のローカルセンスアンプアレイ1426<0>―1426<N−1>を有する。ローカルセンスアンプアレイ1426は、1のスイッチアレイ1444、複数のセンスアンプ1446を有する。センスアンプ1446には、ビット線対が電気的に接続されている。センスアンプ1446は、ビット線対をプリチャージする機能、ビット線対の電圧差を増幅する機能、この電圧差を保持する機能を有する。スイッチアレイ1444は、ビット線対を選択し、選択したビット線対とグローバルビット線対と間を導通状態にする機能を有する。
ここで、ビット線対とは、センスアンプによって、同時に比較される2本のビット線のことをいう。グローバルビット線対とは、グローバルセンスアンプによって、同時に比較される2本のグローバルビット線のことをいう。ビット線対を一対のビット線と呼ぶことができ、グローバルビット線対を一対のグローバルビット線と呼ぶことができる。ここでは、ビット線BLLとビット線BLRが1組のビット線対を成す。グローバルビット線GBLLとグローバルビット線GBLRとが1組のグローバルビット線対をなす。以下、ビット線対(BLL,BLR)、グローバルビット線対(BLL,BLR)とも表す。
(コントローラ1405)
コントローラ1405は、DOSRAM1400の動作全般を制御する機能を有する。コントローラ1405は、外部からの入力されるコマンド信号を論理演算して、動作モードを決定する機能、決定した動作モードが実行されるように、行回路1410、列回路1415の制御信号を生成する機能、外部から入力されるアドレス信号を保持する機能、内部アドレス信号を生成する機能を有する。
コントローラ1405は、DOSRAM1400の動作全般を制御する機能を有する。コントローラ1405は、外部からの入力されるコマンド信号を論理演算して、動作モードを決定する機能、決定した動作モードが実行されるように、行回路1410、列回路1415の制御信号を生成する機能、外部から入力されるアドレス信号を保持する機能、内部アドレス信号を生成する機能を有する。
(行回路1410)
行回路1410は、MC−SAアレイ1420を駆動する機能を有する。デコーダ1411はアドレス信号をデコードする機能を有する。ワード線ドライバ回路1412は、アクセス対象行のワード線WLを選択する選択信号を生成する。
行回路1410は、MC−SAアレイ1420を駆動する機能を有する。デコーダ1411はアドレス信号をデコードする機能を有する。ワード線ドライバ回路1412は、アクセス対象行のワード線WLを選択する選択信号を生成する。
列セレクタ1413、センスアンプドライバ回路1414はセンスアンプアレイ1423を駆動するための回路である。列セレクタ1413は、アクセス対象列のビット線を選択するための選択信号を生成する機能をもつ。列セレクタ1413の選択信号によって、各ローカルセンスアンプアレイ1426のスイッチアレイ1444が制御される。センスアンプドライバ回路1414の制御信号によって、複数のローカルセンスアンプアレイ1426は独立して駆動される。
(列回路1415)
列回路1415は、データ信号WDA[31:0]の入力を制御する機能、データ信号RDA[31:0]の出力を制御する機能を有する。データ信号WDA[31:0]は書き込みデータ信号であり、データ信号RDA[31:0]は読み出しデータ信号である。
列回路1415は、データ信号WDA[31:0]の入力を制御する機能、データ信号RDA[31:0]の出力を制御する機能を有する。データ信号WDA[31:0]は書き込みデータ信号であり、データ信号RDA[31:0]は読み出しデータ信号である。
グローバルセンスアンプ1447はグローバルビット線対(GBLL,GBLR)に電気的に接続されている。グローバルセンスアンプ1447はグローバルビット線対(GBLL,GBLR)間の電圧差を増幅する機能、この電圧差を保持する機能を有する。グローバルビット線対(GBLL,GBLR)へのデータの書き込み、および読み出しは、入出力回路1417によって行われる。
DOSRAM1400の書き込み動作の概要を説明する。入出力回路1417によって、データがグローバルビット線対に書き込まれる。グローバルビット線対のデータは、グローバルセンスアンプアレイ1416によって保持される。アドレスが指定するローカルセンスアンプアレイ1426のスイッチアレイ1444によって、グローバルビット線対のデータが、対象列のビット線対に書き込まれる。ローカルセンスアンプアレイ1426は、書き込まれたデータを増幅し、保持する。指定されたローカルメモリセルアレイ1425において、行回路1410によって、対象行のワード線WLが選択され、選択行のメモリセル1445にローカルセンスアンプアレイ1426の保持データが書き込まれる。
DOSRAM1400の読み出し動作の概要を説明する。アドレス信号によって、ローカルメモリセルアレイ1425の1行が指定される。指定されたローカルメモリセルアレイ1425において、対象行のワード線WLが選択状態となり、メモリセル1445のデータがビット線に書き込まれる。ローカルセンスアンプアレイ1426によって、各列のビット線対の電圧差がデータとして検出され、かつ保持される。スイッチアレイ1444によって、ローカルセンスアンプアレイ1426の保持データの内、アドレスが指定する列のデータが、グローバルビット線対に書き込まれる。グローバルセンスアンプアレイ1416は、グローバルビット線対のデータを検出し、保持する。グローバルセンスアンプアレイ1416の保持データは入出力回路1417に出力される。以上で、読み出し動作が完了する。
容量素子CS1の充放電によってデータを書き換えるため、DOSRAM1400には原理的には書き換え回数に制約はなく、かつ、低エネルギーで、データの書き込みおよび読み出しが可能である。また、メモリセル1445の回路構成が単純であるため、大容量化が容易である。
トランジスタMW1はOSトランジスタである。OSトランジスタはオフ電流が極めて小さいため、容量素子CS1から電荷がリークすることを抑えることができる。したがって、DOSRAM1400の保持時間はDRAMに比べて非常に長い。したがってリフレッシュの頻度を低減できるため、リフレッシュ動作に要する電力を削減できる。よって、DOSRAM1400は大容量のデータを高頻度で書き換えるメモリ装置、例えば、画像処理に利用されるフレームメモリに好適である。
MC−SAアレイ1420が積層構造であることよって、ローカルセンスアンプアレイ1426の長さと同程度の長さにビット線を短くすることができる。ビット線を短くすることで、ビット線容量が小さくなり、メモリセル1445の保持容量を低減することができる。また、ローカルセンスアンプアレイ1426にスイッチアレイ1444を設けることで、長いビット線の本数を減らすことができる。以上の理由から、DOSRAM1400のアクセス時に駆動する負荷が低減され、消費電力を低減することができる。
本実施の形態に示す構成は、他の実施の形態に示す構成と適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態7)
本実施の形態では、図34から図37を用いて、本発明の一態様に係る、OSトランジスタ、および容量素子が適用されている半導体装置の一例として、FPGA(フィールドブログラマブルブゲートアレイ)について説明する。本実施の形態のFPGAは、コンフィギュレーションメモリ、およびレジスタにOSメモリが適用されている。ここでは、このようなFPGAを「OS−FPGA」と呼ぶ。
本実施の形態では、図34から図37を用いて、本発明の一態様に係る、OSトランジスタ、および容量素子が適用されている半導体装置の一例として、FPGA(フィールドブログラマブルブゲートアレイ)について説明する。本実施の形態のFPGAは、コンフィギュレーションメモリ、およびレジスタにOSメモリが適用されている。ここでは、このようなFPGAを「OS−FPGA」と呼ぶ。
<<OS−FPGA>>
図34(A)にOS−FPGAの構成例を示す。図34(A)に示すOS−FPGA3110は、マルチコンテキスト構造によるコンテキスト切り替え、細粒度パワーゲーティング、NOFF(ノーマリオフ)コンピューティングが可能である。OS−FPGA3110は、コントローラ3111、ワードドライバ3112、データドライバ3113、プログラマブルエリア3115を有する。
図34(A)にOS−FPGAの構成例を示す。図34(A)に示すOS−FPGA3110は、マルチコンテキスト構造によるコンテキスト切り替え、細粒度パワーゲーティング、NOFF(ノーマリオフ)コンピューティングが可能である。OS−FPGA3110は、コントローラ3111、ワードドライバ3112、データドライバ3113、プログラマブルエリア3115を有する。
プログラマブルエリア3115は、2個の入出力ブロック(IOB)3117、コア3119を有する。IOB3117は複数のプログラマブル入出力回路を有する。コア3119は、複数のロジックアレイブロック(LAB)3120、複数のスイッチアレイブロック(SAB)3130を有する。LAB3120は複数のPLE3121を有する。図34(B)には、LAB3120を5個のPLE3121で構成する例を示す。図34(C)に示すようにSAB3130はアレイ状に配列された複数のスイッチブロック(SB)3131を有する。LAB3120は自身の入力端子と、SAB3130を介して4(上下左右)方向のLAB3120に接続される。
図35(A)乃至図35(C)を参照して、SB3131について説明する。図35(A)に示すSB3131には、data、datab、信号context[1:0]、word[1:0]が入力される。data、databはコンフィギュレーションデータであり、dataとdatabは論理が相補的な関係にある。OS−FPGA3110のコンテキスト数は2であり、信号context[1:0]はコンテキスト選択信号である。信号word[1:0]はワード線選択信号であり、信号word[1:0]が入力される配線がそれぞれワード線である。
SB3131は、PRS(プログラマブルルーティングスイッチ)3133[0]、3133[1]を有する。PRS3133[0]、3133[1]は、相補データを格納できるコンフィギュレーションメモリ(CM)を有する。なお、PRS3133[0]とPRS3133[1]とを区別しない場合、PRS3133と呼ぶ。他の要素についても同様である。
図35(B)にPRS3133[0]の回路構成例を示す。PRS3133[0]とPRS3133[1]とは同じ回路構成を有する。PRS3133[0]とPRS3133[1]とは入力されるコンテキスト選択信号、ワード線選択信号が異なる。信号context[0]、word[0]はPRS3133[0]に入力され、信号context[1]、word[1]はPRS3133[1]に入力される。例えば、SB3131において、信号context[0]が“H”になることで、PRS3133[0]がアクティブになる。
PRS3133[0]は、CM3135、SiトランジスタM31を有する。SiトランジスタM31は、CM3135により制御されるパストランジスタである。CM3135は、メモリ回路3137、3137Bを有する。メモリ回路3137、3137Bは同じ回路構成である。メモリ回路3137は、容量素子C31、OSトランジスタMO31、MO32を有する。メモリ回路3137Bは、容量素子CB31、OSトランジスタMOB31、MOB32を有する。
上記実施の形態に示す半導体装置をSAB3130に用いる場合、OSトランジスタMO31、MOB31としてトランジスタ200を用い、容量素子C31、CB31として容量素子100を用いることができる。これにより、トランジスタと容量素子一組当たりの上面視における占有面積を低減することができるので、本実施の形態に係る半導体装置を高集積化させることができる。
OSトランジスタMO31、MO32、MOB31、MOB32はバックゲートを有し、これらバックゲートはそれぞれ固定電圧を供給する電源線に電気的に接続されている。
SiトランジスタM31のゲートがノードN31であり、OSトランジスタMO32のゲートがノードN32であり、OSトランジスタMOB32のゲートがノードNB32である。ノードN32、NB32はCM3135の電荷保持ノードである。OSトランジスタMO32はノードN31と信号context[0]用の信号線との間の導通状態を制御する。OSトランジスタMOB32はノードN31と低電位電源線VSSとの間の導通状態を制御する。
メモリ回路3137、3137Bが保持するデータは相補的な関係にある。したがって、OSトランジスタMO32またはMOB32の何れか一方が導通する。
図35(C)を参照して、PRS3133[0]の動作例を説明する。PRS3133[0]にコンフィギュレーションデータが既に書き込まれており、PRS3133[0]のノードN32は“H”であり、ノードNB32は“L”である。
信号contex[0]が“L”である間はPRS3133[0]は非アクティブである。この期間に、PRS3133[0]の入力端子が“H”に遷移しても、SiトランジスタM31のゲートは“L”が維持され、PRS3133[0]の出力端子も“L”が維持される。
信号contex[0]が“H”である間はPRS3133[0]はアクティブである。信号contex[0]が“H”に遷移すると、CM3135が記憶するコンフィギュレーションデータによって、SiトランジスタM31のゲートは“H”に遷移する。
PRS3133[0]がアクティブである期間に、入力端子が“H”に遷移すると、メモリ回路3137のOSトランジスタMO32がソースフォロアであるために、ブースティングによってSiトランジスタM31のゲート電圧は上昇する。その結果、メモリ回路3137のOSトランジスタMO32は駆動能力を失い、SiトランジスタM31のゲートは浮遊状態となる。
マルチコンテキスト機能を備えるPRS3133において、CM3135はマルチプレサの機能を併せ持つ。
図36にPLE3121の構成例を示す。PLE3121はLUT(ルックアップテーブル)ブロック3123、レジスタブロック3124、セレクタ3125、CM3126を有する。LUTブロック3123は、入力inA−inDに従って内部の16ビットCM対の出力をマルチプレクスする構成である。セレクタ3125は、CM3126が格納するコンフィギュレーションに従って、LUTブロック3123の出力またはレジスタブロック3124の出力を選択する。
PLE3121は、パワースイッチ3127を介して電圧VDD用の電源線に電気的に接続されている。パワースイッチ3127のオンオフは、CM3128が格納するコンフィギュレーションデータによって設定される。各PLE3121にパワースイッチ3127を設けることで、細粒度パワーゲーティングが可能である。細粒度パワーゲーティング機能により、コンテキストの切り替え後に使用されないPLE3121をパワーゲーティングすることができるので、待機電力を効果的に低減できる。
NOFFコンピューティングを実現するため、レジスタブロック3124は、不揮発性レジスタで構成される。PLE3121内の不揮発性レジスタはOSメモリを備えるフリップフロップ(以下[OS−FF]と呼ぶ)である。
レジスタブロック3124は、OS−FF3140[1]3140[2]を有する。信号user_res、load、storeがOS−FF3140[1]、3140[2]に入力される。クロック信号CLK1はOS−FF3140[1]に入力され、クロック信号CLK2はOS−FF3140[2]に入力される。図37(A)にOS−FF3140の構成例を示す。
OS−FF3140は、FF3141、シャドウレジスタ3142を有する。FF3141は、ノードCK、R、D、Q、QBを有する。ノードCKにはクロック信号が入力される。ノードRには信号user_resが入力される。信号user_resはリセット信号である。ノードDはデータ入力ノードであり、ノードQはデータ出力ノードである。ノードQとノードQBとは論理が相補関係にある。
シャドウレジスタ3142は、FF3141のバックアップ回路として機能する。シャドウレジスタ3142は、信号storeに従いノードQ、QBのデータをそれぞれバックアップし、また、信号loadに従い、バックアップしたデータをノードQ、QBに書き戻す。
シャドウレジスタ3142は、インバータ回路3188、3189、SiトランジスタM37、MB37、メモリ回路3143、3143Bを有する。メモリ回路3143、3143Bは、PRS3133のメモリ回路3137と同じ回路構成である。メモリ回路3143は容量素子C36、OSトランジスタMO35、MO36を有する。メモリ回路3143Bは容量素子CB36、OSトランジスタMOB35、OSトランジスタMOB36を有する。ノードN36、NB36はOSトランジスタMO36、OSトランジスタMOB36のゲートであり、それぞれ電荷保持ノードである。ノードN37、NB37は、SiトランジスタM37、MB37のゲートである。
上記実施の形態に示す半導体装置をLAB3120に用いる場合、OSトランジスタMO35、MOB35としてトランジスタ200を用い、容量素子C36、CB36として容量素子100を用いることができる。これにより、トランジスタと容量素子一組当たりの上面視における占有面積を低減することができるので、本実施の形態に係る半導体装置を高集積化させることができる。
OSトランジスタMO35、MO36、MOB35、MOB36はバックゲートを有し、これらバックゲートはそれぞれ固定電圧を供給する電源線に電気的に接続されている。
図37(B)を参照して、OS−FF3140の動作方法例を説明する。
(バックアップ)
“H”の信号storeがOS−FF3140に入力されると、シャドウレジスタ3142はFF3141のデータをバックアップする。ノードN36は、ノードQのデータが書き込まれることで、“L”となり、ノードNB36は、ノードQBのデータが書き込まれることで、“H”となる。しかる後、パワーゲーティングが実行され、パワースイッチ3127をオフにする。FF3141のノードQ、QBのデータは消失するが、電源オフであっても、シャドウレジスタ3142はバックアップしたデータを保持する。
“H”の信号storeがOS−FF3140に入力されると、シャドウレジスタ3142はFF3141のデータをバックアップする。ノードN36は、ノードQのデータが書き込まれることで、“L”となり、ノードNB36は、ノードQBのデータが書き込まれることで、“H”となる。しかる後、パワーゲーティングが実行され、パワースイッチ3127をオフにする。FF3141のノードQ、QBのデータは消失するが、電源オフであっても、シャドウレジスタ3142はバックアップしたデータを保持する。
(リカバリ)
パワースイッチ3127をオンにし、PLE3121に電源を供給する。しかる後、“H”の信号loadがOS−FF3140に入力されると、シャドウレジスタ3142はバックアップしているデータをFF3141に書き戻す。ノードN36は“L”であるので、ノードN37は“L”が維持され、ノードNB36は“H”であるので、ノードNB37は“H”となる。よって、ノードQは“H”になり、ノードQBは“L”になる。つまり、OS−FF3140はバックアップ動作時の状態に復帰する。
パワースイッチ3127をオンにし、PLE3121に電源を供給する。しかる後、“H”の信号loadがOS−FF3140に入力されると、シャドウレジスタ3142はバックアップしているデータをFF3141に書き戻す。ノードN36は“L”であるので、ノードN37は“L”が維持され、ノードNB36は“H”であるので、ノードNB37は“H”となる。よって、ノードQは“H”になり、ノードQBは“L”になる。つまり、OS−FF3140はバックアップ動作時の状態に復帰する。
細粒度パワーゲーティングと、OS−FF3140のバックアップ/リカバリ動作とを組み合わせることで、OS−FPGA3110の消費電力を効果的に低減できる。
メモリ回路において発生しうるエラーとして放射線の入射によるソフトエラーが挙げられる。ソフトエラーは、メモリやパッケージを構成する材料などから放出されるα線や、宇宙から大気に入射した一次宇宙線が大気中に存在する原子の原子核と核反応を起こすことにより発生する二次宇宙線中性子などがトランジスタに照射され、電子正孔対が生成されることにより、メモリに保持されたデータが反転するなどの誤作動が生じる現象である。OSトランジスタを用いたOSメモリはソフトエラー耐性が高い。そのたため、OSメモリを搭載することで、信頼性の高いOS−FPGA3110を提供することができる。
本実施の形態に示す構成は、他の実施の形態に示す構成と適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態8)
本実施の形態では、図38を用いて、上記実施の形態に示す半導体装置を適用した、AIシステムについて説明を行う。
本実施の形態では、図38を用いて、上記実施の形態に示す半導体装置を適用した、AIシステムについて説明を行う。
図38はAIシステム4041の構成例を示すブロック図である。AIシステム4041は、演算部4010と、制御部4020と、入出力部4030を有する。
演算部4010は、アナログ演算回路4011と、DOSRAM4012と、NOSRAM4013と、FPGA4014と、を有する。DOSRAM4012、NOSRAM4013、およびFPGA4014として、上記実施の形態に示す、DOSRAM1400、NOSRAM1600、およびOS−FPGA3110を用いることができる。
制御部4020は、CPU(Central Processing Unit)4021と、GPU(Graphics Processing Unit)4022と、PLL(Phase Locked Loop)4023と、SRAM(Static Random Access Memory)4024と、PROM(Programmable Read Only Memory)4025と、メモリコントローラ4026と、電源回路4027と、PMU(Power Management Unit)4028と、を有する。
入出力部4030は、外部記憶制御回路4031と、音声コーデック4032と、映像コーデック4033と、汎用入出力モジュール4034と、通信モジュール4035と、を有する。
演算部4010は、ニューラルネットワークによる学習または推論を実行することができる。
アナログ演算回路4011はA/D(アナログ/デジタル)変換回路、D/A(デジタル/アナログ)変換回路、および積和演算回路を有する。
アナログ演算回路4011はOSトランジスタを用いて形成することが好ましい。OSトランジスタを用いたアナログ演算回路4011は、アナログメモリを有し、学習または推論に必要な積和演算を、低消費電力で実行することが可能になる。
DOSRAM4012は、OSトランジスタを用いて形成されたDRAMであり、DOSRAM4012は、CPU4021から送られてくるデジタルデータを一時的に格納するメモリである。DOSRAM4012は、OSトランジスタを含むメモリセルと、Siトランジスタを含む読み出し回路部を有する。上記メモリセルと読み出し回路部は、積層された異なる層に設けることができるため、DOSRAM4012は、全体の回路面積を小さくすることができる。
ニューラルネットワークを用いた計算は、入力データが1000を超えることがある。上記入力データをSRAMに格納する場合、SRAMは回路面積に制限があり、記憶容量が小さいため、上記入力データを小分けにして格納せざるを得ない。DOSRAM4012は、限られた回路面積でも、メモリセルを高集積に配置することが可能であり、SRAMに比べて記憶容量が大きい。そのため、DOSRAM4012は、上記入力データを効率よく格納することができる。
NOSRAM4013はOSトランジスタを用いた不揮発性メモリである。NOSRAM4013は、フラッシュメモリや、ReRAM(Resistive Random Access Memory)、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)などの他の不揮発性メモリと比べて、データを書き込む際の消費電力が小さい。また、フラッシュメモリやReRAMのように、データを書き込む際に素子が劣化することもなく、データの書き込み可能回数に制限が無い。
また、NOSRAM4013は、1ビットの2値データの他に、2ビット以上の多値データを記憶することができる。NOSRAM4013は多値データを記憶することで、1ビット当たりのメモリセル面積を小さくすることができる。
また、NOSRAM4013は、デジタルデータの他にアナログデータを記憶することができる。そのため、アナログ演算回路4011は、NOSRAM4013をアナログメモリとして用いることもできる。NOSRAM4013は、アナログデータのまま記憶することができるため、D/A変換回路やA/D変換回路が不要である。そのため、NOSRAM4013は周辺回路の面積を小さくすることができる。なお、本明細書においてアナログデータとは、3ビット(8値)以上分解能を有するデータのことを指す。上述した多値データがアナログデータに含まれる場合もある。
ニューラルネットワークの計算に用いられるデータやパラメータは、一旦、NOSRAM4013に格納することができる。上記データやパラメータは、CPU4021を介して、AIシステム4041の外部に設けられたメモリに格納してもよいが、内部に設けられたNOSRAM4013の方が、より高速且つ低消費電力に上記データやパラメータを格納することができる。また、NOSRAM4013は、DOSRAM4012よりもビット線を長くすることができるので、記憶容量を大きくすることができる。
FPGA4014は、OSトランジスタを用いたFPGAである。AIシステム4041は、FPGA4014を用いることによって、ハードウェアで後述する、ディープニューラルネットワーク(DNN)、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)、再帰型ニューラルネットワーク(RNN)、自己符号化器、深層ボルツマンマシン(DBM)、深層信念ネットワーク(DBN)などの、ニューラルネットワークの接続を構成することができる。上記のニューラルネットワークの接続をハードウェアで構成することで、より高速に実行することができる。
FPGA4014はOSトランジスタを有するFPGAである。OS‐FPGAは、SRAMで構成されるFPGAよりもメモリの面積を小さくすることができる。そのため、コンテキスト切り替え機能を追加しても面積増加が少ない。また、OS‐FPGAはブースティングによりデータやパラメータを高速に伝えることができる。
AIシステム4041は、アナログ演算回路4011、DOSRAM4012、NOSRAM4013、およびFPGA4014を1つのダイ(チップ)の上に設けることができる。そのため、AIシステム4041は、高速且つ低消費電力に、ニューラルネットワークの計算を実行することができる。また、アナログ演算回路4011、DOSRAM4012、NOSRAM4013、およびFPGA4014は、同じ製造プロセスで作製することができる。そのため、AIシステム4041は、低コストで作製することができる。
なお、演算部4010は、DOSRAM4012、NOSRAM4013、およびFPGA4014を、全て有する必要はない。AIシステム4041が解決したい課題に応じて、DOSRAM4012、NOSRAM4013、およびFPGA4014の一または複数を、選択して設ければよい。
AIシステム4041は、解決したい課題に応じて、ディープニューラルネットワーク(DNN)、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)、再帰型ニューラルネットワーク(RNN)、自己符号化器、深層ボルツマンマシン(DBM)、深層信念ネットワーク(DBN)などの演算を実行することができる。PROM4025は、これらの演算を実行するためのプログラムを保存することができる。また、これらプログラムの一部または全てを、NOSRAM4013に保存してもよい。
ライブラリとして存在する既存のプログラムは、GPUの処理を前提としているものが多い。そのため、AIシステム4041はGPU4022を有することが好ましい。AIシステム4041は、学習と推論で用いられる積和演算のうち、律速となる積和演算を演算部4010で実行し、それ以外の積和演算をGPU4022で実行することができる。そうすることで、学習と推論を高速に実行することができる。
電源回路4027は、論理回路用の低電圧電位を生成するだけではなく、アナログ演算のための電位生成も行う。電源回路4027はOSメモリを用いてもよい。電源回路4027は、基準電位をOSメモリに保存することで、消費電力を下げることができる。
PMU4028は、AIシステム4041の電力供給を一時的にオフにする機能を有する。
CPU4021およびGPU4022は、レジスタとしてOSメモリを有することが好ましい。CPU4021およびGPU4022はOSメモリを有することで、電力供給がオフになっても、OSメモリ中にデータ(論理値)を保持し続けることができる。その結果、AIシステム4041は、電力を節約することができる。
PLL4023は、クロックを生成する機能を有する。AIシステム4041は、PLL4023が生成したクロックを基準に動作を行う。PLL4023はOSメモリを有することが好ましい。PLL4023はOSメモリを有することで、クロックの発振周期を制御するアナログ電位を保持することができる。
AIシステム4041は、DRAMなどの外部メモリにデータを保存してもよい。そのため、AIシステム4041は、外部のDRAMとのインターフェースとして機能するメモリコントローラ4026を有することが好ましい。また、メモリコントローラ4026は、CPU4021またはGPU4022の近くに配置することが好ましい。そうすることで、データのやり取りを高速に行うことができる。
制御部4020に示す回路の一部または全ては、演算部4010と同じダイの上に形成することができる。そうすることで、AIシステム4041は、高速且つ低消費電力に、ニューラルネットワークの計算を実行することができる。
ニューラルネットワークの計算に用いられるデータは外部記憶装置(HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)など)に保存される場合が多い。そのため、AIシステム4041は、外部記憶装置とのインターフェースとして機能する外部記憶制御回路4031を有することが好ましい。
ニューラルネットワークを用いた学習と推論は、音声や映像を扱うことが多いので、AIシステム4041は音声コーデック4032および映像コーデック4033を有する。音声コーデック4032は、音声データのエンコード(符号化)およびデコード(復号)を行い、映像コーデック4033は、映像データのエンコードおよびデコードを行う。
AIシステム4041は、外部センサから得られたデータを用いて学習または推論を行うことができる。そのため、AIシステム4041は汎用入出力モジュール4034を有する。汎用入出力モジュール4034は、例えば、USB(Universal Serial Bus)やI2C(Inter−Integrated Circuit)などを含む。
AIシステム4041は、インターネットを経由して得られたデータを用いて学習または推論を行うことができる。そのため、AIシステム4041は、通信モジュール4035を有することが好ましい。
アナログ演算回路4011は、多値のフラッシュメモリをアナログメモリとして用いてもよい。しかし、フラッシュメモリは書き換え可能回数に制限がある。また、多値のフラッシュメモリは、エンベディッドで形成する(演算回路とメモリを同じダイの上に形成する)ことが非常に難しい。
また、アナログ演算回路4011は、ReRAMをアナログメモリとして用いてもよい。しかし、ReRAMは書き換え可能回数に制限があり、記憶精度の点でも問題がある。さらに、2端子でなる素子でありため、データの書き込みと読み出しを分ける回路設計が複雑になる。
また、アナログ演算回路4011は、MRAMをアナログメモリとして用いてもよい。しかし、MRAMは抵抗変化率が低く、記憶精度の点で問題がある。
以上を鑑み、アナログ演算回路4011は、OSメモリをアナログメモリとして用いることが好ましい。
本実施の形態に示す構成は、他の実施の形態に示す構成と適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態9)
<AIシステムの応用例>
本実施の形態では、上記実施の形態に示すAIシステムの応用例について図39を用いて説明を行う。
<AIシステムの応用例>
本実施の形態では、上記実施の形態に示すAIシステムの応用例について図39を用いて説明を行う。
図39(A)は、図38で説明したAIシステム4041を並列に配置し、バス線を介してシステム間での信号の送受信を可能にした、AIシステム4041Aである。
図39(A)に図示するAIシステム4041Aは、複数のAIシステム4041_1乃至AIシステム4041_n(nは自然数)を有する。AIシステム4041_1乃至AIシステム4041_nは、バス線4098を介して互いに接続されている。
また図39(B)は、図38で説明したAIシステム4041を図39(A)と同様に並列に配置し、ネットワークを介してシステム間での信号の送受信を可能にした、AIシステム4041Bである。
図39(B)に図示するAIシステム4041Bは、複数のAIシステム4041_1乃至AIシステム4041_nを有する。AIシステム4041_1乃至AIシステム4041_nは、ネットワーク4099を介して互いに接続されている。
ネットワーク4099は、AIシステム4041_1乃至AIシステム4041_nのそれぞれに通信モジュールを設け、無線または有線による通信を行う構成とすればよい。通信モジュールは、アンテナを介して通信を行うことができる。例えばWorld Wide Web(WWW)の基盤であるインターネット、イントラネット、エクストラネット、PAN(Personal Area Network)、LAN(Local Area Network)、CAN(Campus Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、WAN(Wide Area Network)、GAN(Global Area Network)等のコンピュータネットワークに各電子装置を接続させ、通信を行うことができる。無線通信を行う場合、通信プロトコル又は通信技術として、LTE(Long Term Evolution)、GSM(Global System for Mobile Communication:登録商標)、EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)、CDMA2000(Code Division Multiple Access 2000)、W−CDMA(登録商標)などの通信規格、またはWi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)等のIEEEにより通信規格化された仕様を用いることができる。
図39(A)、(B)の構成とすることで、外部のセンサ等で得られたアナログ信号を別々のAIシステムで処理することができる。例えば、生体情報のように、脳波、脈拍、血圧、体温等といった情報を脳波センサ、脈波センサ、血圧センサ、温度センサといった各種センサで取得し、別々のAIシステムでアナログ信号を処理することができる。別々のAIシステムのそれぞれで信号の処理、または学習を行うことで一つのAIシステムあたりの情報処理量を少なくできる。そのため、より少ない演算量で信号の処理、または学習を行うことができる。その結果、認識精度を高めることができる。それぞれのAIシステムで得られた情報から、複雑に変化する生体情報の変化を瞬時に統合的に把握することができるといったことが期待できる。
本実施の形態に示す構成は、他の実施の形態に示す構成と適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態10)
本実施の形態は、上記実施の形態に示すAIシステムが組み込まれたICの一例を示す。
本実施の形態は、上記実施の形態に示すAIシステムが組み込まれたICの一例を示す。
上記実施の形態に示すAIシステムは、CPU等のSiトランジスタでなるデジタル処理回路と、OSトランジスタを用いたアナログ演算回路、OS−FPGAおよびDOSRAM、NOSRAM等のOSメモリを、1のダイに集積することができる。
図40に、AIシステムを組み込んだICの一例を示す。図40に示すAIシステムIC7000は、リード7001及び回路部7003を有する。回路部7003には、上記実施の形態で示した各種の回路が1のダイに設けられている。回路部7003は、先の実施の形態で図10に示すように、積層構造をもち、Siトランジスタ層7031、配線層7032、OSトランジスタ層7033に大別される。OSトランジスタ層7033をSiトランジスタ層7031に積層して設けることができるため、AIシステムIC7000の小型化が容易である。
図40では、AIシステムIC7000のパッケージにQFP(Quad Flat Package)を適用しているが、パケージの態様はこれに限定されない。
CPU等のデジタル処理回路と、OSトランジスタを用いたアナログ演算回路、OS−FPGAおよびDOSRAM、NOSRAM等のOSメモリは、全て、Siトランジスタ層7031、配線層7032およびOSトランジスタ層7033に形成することができる。すなわち、上記AIシステムを構成する素子は、同一の製造プロセスで形成することが可能である。そのため、本実施の形態に示すICは、構成する素子が増えても製造プロセスを増やす必要がなく、上記AIシステムを低コストで組み込むことができる。
本実施の形態に示す構成は、他の実施の形態に示す構成と適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態11)
<電子機器>
本発明の一態様に係る半導体装置は、様々な電子機器に用いることができる。図41に、本発明の一態様に係る半導体装置を用いた電子機器の具体例を示す。
<電子機器>
本発明の一態様に係る半導体装置は、様々な電子機器に用いることができる。図41に、本発明の一態様に係る半導体装置を用いた電子機器の具体例を示す。
図41(A)は、自動車の一例を示す外観図である。自動車2980は、車体2981、車輪2982、ダッシュボード2983、およびライト2984等を有する。また、自動車2980は、アンテナ、バッテリなどを備える。
図41(B)に示す情報端末2910は、筐体2911に、表示部2912、マイク2917、スピーカ部2914、カメラ2913、外部接続部2916、および操作スイッチ2915等を有する。表示部2912には、可撓性基板が用いられた表示パネルおよびタッチスクリーンを備える。また、情報端末2910は、筐体2911の内側にアンテナ、バッテリなどを備える。情報端末2910は、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット型情報端末、タブレット型パーソナルコンピュータ、電子書籍端末等として用いることができる。
図41(C)に示すノート型パーソナルコンピュータ2920は、筐体2921、表示部2922、キーボード2923、およびポインティングデバイス2924等を有する。また、ノート型パーソナルコンピュータ2920は、筐体2921の内側にアンテナ、バッテリなどを備える。
図41(D)に示すビデオカメラ2940は、筐体2941、筐体2942、表示部2943、操作スイッチ2944、レンズ2945、および接続部2946等を有する。操作スイッチ2944およびレンズ2945は筐体2941に設けられており、表示部2943は筐体2942に設けられている。また、ビデオカメラ2940は、筐体2941の内側にアンテナ、バッテリなどを備える。そして、筐体2941と筐体2942は、接続部2946により接続されており、筐体2941と筐体2942の間の角度は、接続部2946により変えることが可能な構造となっている。筐体2941に対する筐体2942の角度によって、表示部2943に表示される画像の向きの変更や、画像の表示/非表示の切り換えを行うことができる。
図41(E)にバングル型の情報端末の一例を示す。情報端末2950は、筐体2951、および表示部2952等を有する。また、情報端末2950、筐体2951の内側にアンテナ、バッテリなどを備える。表示部2952は、曲面を有する筐体2951に支持されている。表示部2952には、可撓性基板を用いた表示パネルを備えているため、フレキシブルかつ軽くて使い勝手の良い情報端末2950を提供することができる。
図41(F)に腕時計型の情報端末の一例を示す。情報端末2960は、筐体2961、表示部2962、バンド2963、バックル2964、操作スイッチ2965、入出力端子2966などを備える。また、情報端末2960、筐体2961の内側にアンテナ、バッテリなどを備える。情報端末2960は、移動電話、電子メール、文章閲覧及び作成、音楽再生、インターネット通信、コンピュータゲームなどの種々のアプリケーションを実行することができる。
表示部2962の表示面は湾曲しており、湾曲した表示面に沿って表示を行うことができる。また、表示部2962はタッチセンサを備え、指やスタイラスなどで画面に触れることで操作することができる。例えば、表示部2962に表示されたアイコン2967に触れることで、アプリケーションを起動することができる。操作スイッチ2965は、時刻設定のほか、電源のオン、オフ動作、無線通信のオン、オフ動作、マナーモードの実行及び解除、省電力モードの実行及び解除など、様々な機能を持たせることができる。例えば、情報端末2960に組み込まれたオペレーティングシステムにより、操作スイッチ2965の機能を設定することもできる。
また、情報端末2960は、通信規格された近距離無線通信を実行することが可能である。例えば無線通信可能なヘッドセットと相互通信することによって、ハンズフリーで通話することもできる。また、情報端末2960は入出力端子2966を備え、他の情報端末とコネクターを介して直接データのやりとりを行うことができる。また入出力端子2966を介して充電を行うこともできる。なお、充電動作は入出力端子2966を介さずに無線給電により行ってもよい。
例えば、本発明の一態様の半導体装置を用いた記憶装置は、上述した電子機器の制御情報や、制御プログラムなどを長期間保持することができる。本発明の一態様に係る半導体装置を用いることで、信頼性の高い電子機器を実現することができる。
本実施の形態は、他の実施の形態や実施例などに記載した構成と適宜組み合わせて実施することが可能である。
本実施例では、上記実施の形態に示すトランジスタ200と同様の構成を有する試料200Aを作製し、−∂Vth/∂VBGの実測値と予測値を比較した結果について説明する。本実施例に係る試料200Aは、上記実施の形態で図3に示すトランジスタ200と同様の構成にした。
図42(A)に示すように、試料200Aは、基板(図示せず)の上に配置された絶縁体214および絶縁体216と、絶縁体214および絶縁体216に埋め込まれるように配置された導電体205(導電体205a、および導電体205b)と、絶縁体216と導電体205の上に配置された絶縁体220と、絶縁体220の上に配置された絶縁体222と、絶縁体222の上に配置された絶縁体224と、絶縁体224の上に配置された酸化物230(酸化物230a、酸化物230b、および酸化物230c)と、酸化物230の上に配置された絶縁体250と、絶縁体250上に配置された絶縁体252と、絶縁体252の上に配置された導電体260(導電体260a、および導電体260b)と、導電体260の上に配置された絶縁体270と、絶縁体270の上に配置された絶縁体271と、少なくとも絶縁体250、および導電体260の側面に接して配置された絶縁体272と、酸化物230、および絶縁体272と接して配置された絶縁体274と、を有する。
絶縁体214は、RFスパッタリング法を用いて成膜した膜厚が40nmの酸化アルミニウムである。絶縁体216は、PECVD法を用いて成膜した酸化窒化シリコンである。導電体205aは、スパッタリング法を用いて成膜した膜厚が40nmの窒化タンタルである。導電体205bは、ALD法を用いて成膜した膜厚が5nmの窒化チタンと、その上にメタルCVD法を用いて成膜されたタングステンである。
絶縁体220は、PECVD法を用いて成膜した膜厚10nmの酸化窒化シリコンである。絶縁体222は、ALD法を用いて成膜した膜厚20nmの酸化ハフニウムである。絶縁体224は、PECVD法を用いて成膜した膜厚30nmの酸化窒化シリコンである。
酸化物230aは、DCスパッタリング法を用いて成膜した膜厚が5nmのIn−Ga−Zn酸化物である。なお、酸化物230aの成膜には、In:Ga:Zn=1:3:4[原子数比]ターゲットを用い、成膜ガスとして酸素ガス45sccmを用い、成膜圧力を0.7Pa(キャノンアネルバ製ミニチュアゲージMG−2によって計測した。)とし、成膜電力を500Wとし、基板温度を200℃とし、ターゲット−基板間距離を60mmとした。
酸化物230bは、DCスパッタリング法を用いて成膜した膜厚が15nmのIn−Ga−Zn酸化物である。なお、酸化物230bの成膜には、In:Ga:Zn=4:2:4.1[原子数比]ターゲットを用い、成膜ガスとしてアルゴンガス40sccmおよび酸素ガス5sccmを用い、成膜圧力を0.7Pa(キャノンアネルバ製ミニチュアゲージMG−2によって計測した。)とし、成膜電力を500Wとし、基板温度を130℃とし、ターゲット−基板間距離を60mmとした。
酸化物230cは、DCスパッタリング法を用いて成膜した膜厚が5nmのIn−Ga−Zn酸化物である。酸化物230cは、酸化物230aと同様の条件で成膜した。
絶縁体250は、PECVD法を用いて成膜した膜厚が10nmの酸化窒化シリコンである。絶縁体214は、RFスパッタリング法を用いて成膜した膜厚が5nmの酸化アルミニウムである。
導電体260aは、スパッタリング法を用いて成膜した膜厚が10nmの窒化チタンである。導電体260bは、スパッタリング法を用いて成膜した膜厚が30nmのタングステンである。
絶縁体270は、ALD法を用いて成膜した膜厚7nmの酸化アルミニウムである。絶縁体271は、PECVD法を用いて成膜した酸化窒化シリコンである。絶縁体272は、ALD法を用いて成膜した膜厚5nmの酸化アルミニウムである。絶縁体274は、PECVD法を用いて成膜した膜厚が20nmの酸化窒化シリコンである。
上記のような構成を有する試料200Aにおいて、電圧VBGを0V、−3V、−6Vとしたときの電気特性を測定し、電圧Vthを算出した。試料200Aの電気特性の測定は、ドレイン電圧Vdを+3.3Vとし、トップゲート電圧Vgを−3.3Vから+3.3Vまで0.1Vごとにスイープさせながら行った。なお、電圧Vthの算出は、トップゲート電圧Vg[V]を横軸にし、ドレイン電流Id[A]の対数を縦軸にプロットしたVg−Id曲線において、曲線上の傾きが最大である点における接線と、Id=1.0×10−12[A]の直線との交点のトップゲート電圧Vgとした。
図42(B)に試料200Aの電圧VBGに対する電圧Vthの測定結果を示す。図42(B)に示すグラフは、縦軸に電圧Vthのシフト量[V]をとり、横軸に電圧VBG[V]をとる。ただし、横軸は正負の向きを逆にしている。なお、電圧Vthのシフト量とは、VBG=0Vのときの電圧Vthを0Vとしたときの、VBG=−3V、−6Vとしたときの電圧Vthの差分である。
図42(B)に示すように、試料200Aの電圧Vthのプロットは、一定の傾き0.26を有する直線で近似される。よって、試料200Aにおいて、−∂Vth/∂VBGの実測値が0.26となった。これは、上述の式(8)および式(9)を満たしている。このことから、本実施例に係る試料200Aの構成で、電圧VBGによる電圧Vthの制御性が良好であることが示された。
次に、図43に示す試料200Aのモデルから、式(17)を用いて−∂Vth/∂VBGの予測値を算出した。図43は、試料200Aのトップゲート−ボトムゲート間のモデルを示す模式図である。
図43に示すように、試料200Aでは、酸化物230bと酸化物230cの界面に領域Pが形成されるとする。よって、導電体205と領域Pの間のEOTB、および導電体260と領域Pの間のEOTTから、−∂Vth/∂VBGの予測値を求めることができる。
EOTBは、絶縁体220、絶縁体222、絶縁体224、酸化物230a、および酸化物230bの膜厚および比誘電率から算出できる。また、EOTTは、酸化物230c、絶縁体250、および絶縁体252の膜厚および比誘電率から算出できる。
図43に示す構成の比誘電率は、絶縁体220、絶縁体224、および絶縁体250に用いられる酸化窒化シリコンの比誘電率が4.1、絶縁体222に用いられる酸化ハフニウムが16.4、酸化物230a、酸化物230b、および酸化物230cに用いられるIn−Ga−Zn酸化物が15、絶縁体252に用いられる酸化アルミニウムが8.3となる。
以上より、EOTBが50.5nmとなり、EOTTが13.8nmとなった。なお、本実施例において、EOTBおよびEOTTは、酸化窒化シリコン等価な電気的膜厚に換算した。これらのEOTBおよびEOTTの値を、式(17)に用いると、−∂Vth/∂VBGの予測値は0.27となった。このように、試料200Aにおいて、−∂Vth/∂VBGの予測値と実測値は、よい一致が見られた。
このことから、本実施例に係る試料200Aの構成は、電圧VBGによる電圧Vthの制御性が良好であり、−∂Vth/∂VBGの実測値を予測可能であることが示された。
10 トランジスタ
21 導電体
22 絶縁体
23 酸化物
23a 酸化物
23b 酸化物
23c 酸化物
24 絶縁体
25 絶縁体
26 導電体
100 容量素子
100a 容量素子
100b 容量素子
110 導電体
112 導電体
120 導電体
130 絶縁体
150 絶縁体
200 トランジスタ
200a トランジスタ
200A 試料
200b トランジスタ
203 導電体
203a 導電体
203b 導電体
205 導電体
205a 導電体
205b 導電体
205B 導電膜
207 導電体
207a 導電体
207b 導電体
210 絶縁体
212 絶縁体
214 絶縁体
216 絶縁体
218 導電体
220 絶縁体
222 絶縁体
224 絶縁体
224A 絶縁体
230 酸化物
230a 酸化物
230A 酸化膜
230b 酸化物
230B 酸化膜
230c 酸化物
230C 酸化膜
231 領域
231a 領域
231b 領域
232 領域
232a 領域
232b 領域
234 領域
239 領域
240 導電体
240a 導電体
240b 導電体
240c 導電体
240d 導電体
246 導電体
248 導電体
250 絶縁体
250A 絶縁膜
252 絶縁体
252A 絶縁膜
256 導電体
260 導電体
260a 導電体
260A 導電膜
260b 導電体
260B 導電膜
270 絶縁体
270A 絶縁膜
271 絶縁体
271A 絶縁膜
272 絶縁体
272A 絶縁膜
273 絶縁体
274 絶縁体
280 絶縁体
282 絶縁体
286 絶縁体
300 トランジスタ
311 基板
313 半導体領域
314a 低抵抗領域
314b 低抵抗領域
315 絶縁体
316 導電体
320 絶縁体
322 絶縁体
324 絶縁体
326 絶縁体
328 導電体
330 導電体
350 絶縁体
352 絶縁体
354 絶縁体
356 導電体
360 絶縁体
362 絶縁体
364 絶縁体
366 導電体
370 絶縁体
372 絶縁体
374 絶縁体
376 導電体
380 絶縁体
382 絶縁体
384 絶縁体
386 導電体
400 トランジスタ
403 導電体
403a 導電体
403b 導電体
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405a 導電体
405b 導電体
430c 酸化物
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431b 酸化物
432a 酸化物
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450 絶縁体
452 絶縁体
460 導電体
460a 導電体
460b 導電体
470 絶縁体
472 絶縁体
600 セル
600a セル
600b セル
610 回路
620 回路
650a メモリセル
650b メモリセル
1001 配線
1002 配線
1003 配線
1004 配線
1005 配線
1006 配線
1007 配線
1008 配線
1009 配線
1010 配線
1400 DOSRAM
1405 コントローラ
1410 行回路
1411 デコーダ
1412 ワード線ドライバ回路
1413 列セレクタ
1414 センスアンプドライバ回路
1415 列回路
1416 グローバルセンスアンプアレイ
1417 入出力回路
1420 MC−SAアレイ
1422 メモリセルアレイ
1423 センスアンプアレイ
1425 ローカルメモリセルアレイ
1426 ローカルセンスアンプアレイ
1444 スイッチアレイ
1445 メモリセル
1446 センスアンプ
1447 グローバルセンスアンプ
1600 NOSRAM
1610 メモリセルアレイ
1611 メモリセル
1612 メモリセル
1613 メモリセル
1614 メモリセル
1615 メモリセル
1615a メモリセル
1615b メモリセル
1640 コントローラ
1650 行ドライバ
1651 行デコーダ
1652 ワード線ドライバ
1660 列ドライバ
1661 列デコーダ
1662 ドライバ
1663 DAC
1670 出力ドライバ
1671 セレクタ
1672 ADC
1673 出力バッファ
2000 CDMA
2910 情報端末
2911 筐体
2912 表示部
2913 カメラ
2914 スピーカ部
2915 操作スイッチ
2916 外部接続部
2917 マイク
2920 ノート型パーソナルコンピュータ
2921 筐体
2922 表示部
2923 キーボード
2924 ポインティングデバイス
2940 ビデオカメラ
2941 筐体
2942 筐体
2943 表示部
2944 操作スイッチ
2945 レンズ
2946 接続部
2950 情報端末
2951 筐体
2952 表示部
2960 情報端末
2961 筐体
2962 表示部
2963 バンド
2964 バックル
2965 操作スイッチ
2966 入出力端子
2967 アイコン
2980 自動車
2981 車体
2982 車輪
2983 ダッシュボード
2984 ライト
3110 OS−FPGA
3111 コントローラ
3112 ワードドライバ
3113 データドライバ
3115 プログラマブルエリア
3117 IOB
3119 コア
3120 LAB
3121 PLE
3123 ブロック
3124 レジスタブロック
3125 セレクタ
3126 CM
3127 パワースイッチ
3128 CM
3130 SAB
3131 SB
3133 PRS
3135 CM
3137 メモリ回路
3137B メモリ回路
3140 OS−FF
3141 FF
3142 シャドウレジスタ
3143 メモリ回路
3143B メモリ回路
3188 インバータ回路
3189 インバータ回路
4010 演算部
4011 アナログ演算回路
4012 DOSRAM
4013 NOSRAM
4014 FPGA
4020 制御部
4021 CPU
4022 GPU
4023 PLL
4025 PROM
4026 メモリコントローラ
4027 電源回路
4028 PMU
4030 入出力部
4031 外部記憶制御回路
4032 音声コーデック
4033 映像コーデック
4034 汎用入出力モジュール
4035 通信モジュール
4041 AIシステム
4041_n AIシステム
4041_1 AIシステム
4041A AIシステム
4041B AIシステム
4098 バス線
4099 ネットワーク
7000 AIシステムIC
7001 リード
7003 回路部
7031 Siトランジスタ層
7032 配線層
7033 OSトランジスタ層
21 導電体
22 絶縁体
23 酸化物
23a 酸化物
23b 酸化物
23c 酸化物
24 絶縁体
25 絶縁体
26 導電体
100 容量素子
100a 容量素子
100b 容量素子
110 導電体
112 導電体
120 導電体
130 絶縁体
150 絶縁体
200 トランジスタ
200a トランジスタ
200A 試料
200b トランジスタ
203 導電体
203a 導電体
203b 導電体
205 導電体
205a 導電体
205b 導電体
205B 導電膜
207 導電体
207a 導電体
207b 導電体
210 絶縁体
212 絶縁体
214 絶縁体
216 絶縁体
218 導電体
220 絶縁体
222 絶縁体
224 絶縁体
224A 絶縁体
230 酸化物
230a 酸化物
230A 酸化膜
230b 酸化物
230B 酸化膜
230c 酸化物
230C 酸化膜
231 領域
231a 領域
231b 領域
232 領域
232a 領域
232b 領域
234 領域
239 領域
240 導電体
240a 導電体
240b 導電体
240c 導電体
240d 導電体
246 導電体
248 導電体
250 絶縁体
250A 絶縁膜
252 絶縁体
252A 絶縁膜
256 導電体
260 導電体
260a 導電体
260A 導電膜
260b 導電体
260B 導電膜
270 絶縁体
270A 絶縁膜
271 絶縁体
271A 絶縁膜
272 絶縁体
272A 絶縁膜
273 絶縁体
274 絶縁体
280 絶縁体
282 絶縁体
286 絶縁体
300 トランジスタ
311 基板
313 半導体領域
314a 低抵抗領域
314b 低抵抗領域
315 絶縁体
316 導電体
320 絶縁体
322 絶縁体
324 絶縁体
326 絶縁体
328 導電体
330 導電体
350 絶縁体
352 絶縁体
354 絶縁体
356 導電体
360 絶縁体
362 絶縁体
364 絶縁体
366 導電体
370 絶縁体
372 絶縁体
374 絶縁体
376 導電体
380 絶縁体
382 絶縁体
384 絶縁体
386 導電体
400 トランジスタ
403 導電体
403a 導電体
403b 導電体
405 導電体
405a 導電体
405b 導電体
430c 酸化物
431a 酸化物
431b 酸化物
432a 酸化物
432b 酸化物
450 絶縁体
452 絶縁体
460 導電体
460a 導電体
460b 導電体
470 絶縁体
472 絶縁体
600 セル
600a セル
600b セル
610 回路
620 回路
650a メモリセル
650b メモリセル
1001 配線
1002 配線
1003 配線
1004 配線
1005 配線
1006 配線
1007 配線
1008 配線
1009 配線
1010 配線
1400 DOSRAM
1405 コントローラ
1410 行回路
1411 デコーダ
1412 ワード線ドライバ回路
1413 列セレクタ
1414 センスアンプドライバ回路
1415 列回路
1416 グローバルセンスアンプアレイ
1417 入出力回路
1420 MC−SAアレイ
1422 メモリセルアレイ
1423 センスアンプアレイ
1425 ローカルメモリセルアレイ
1426 ローカルセンスアンプアレイ
1444 スイッチアレイ
1445 メモリセル
1446 センスアンプ
1447 グローバルセンスアンプ
1600 NOSRAM
1610 メモリセルアレイ
1611 メモリセル
1612 メモリセル
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1614 メモリセル
1615 メモリセル
1615a メモリセル
1615b メモリセル
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1671 セレクタ
1672 ADC
1673 出力バッファ
2000 CDMA
2910 情報端末
2911 筐体
2912 表示部
2913 カメラ
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2915 操作スイッチ
2916 外部接続部
2917 マイク
2920 ノート型パーソナルコンピュータ
2921 筐体
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2924 ポインティングデバイス
2940 ビデオカメラ
2941 筐体
2942 筐体
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2944 操作スイッチ
2945 レンズ
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2950 情報端末
2951 筐体
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2961 筐体
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2963 バンド
2964 バックル
2965 操作スイッチ
2966 入出力端子
2967 アイコン
2980 自動車
2981 車体
2982 車輪
2983 ダッシュボード
2984 ライト
3110 OS−FPGA
3111 コントローラ
3112 ワードドライバ
3113 データドライバ
3115 プログラマブルエリア
3117 IOB
3119 コア
3120 LAB
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3124 レジスタブロック
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3128 CM
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3137B メモリ回路
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3141 FF
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3189 インバータ回路
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4028 PMU
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4031 外部記憶制御回路
4032 音声コーデック
4033 映像コーデック
4034 汎用入出力モジュール
4035 通信モジュール
4041 AIシステム
4041_n AIシステム
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4041A AIシステム
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4098 バス線
4099 ネットワーク
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7001 リード
7003 回路部
7031 Siトランジスタ層
7032 配線層
7033 OSトランジスタ層
Claims (9)
- トランジスタを有する半導体装置であって、
前記トランジスタは、
第1の導電体と、
前記第1の導電体の上に配置された第1の絶縁体と、
前記第1の絶縁体の上に、前記第1の導電体と重なるように配置された酸化物と、
前記酸化物の上に配置された第2の絶縁体と、
前記第2の絶縁体の上に、前記第1の導電体および前記酸化物に重なるように配置された第2の導電体と、を有し、
前記第1の導電体に電圧VBGが印加された状態で、前記第2の導電体に電圧Vthより大きい電圧が印加されると、前記酸化物にチャネルが形成され、
前記電圧Vthと、前記電圧VBGが、下記の式(1)を満たす、
ことを特徴とする半導体装置。 - 請求項1において、
さらに、前記電圧Vthと、前記電圧VBGが、下記の式(2)を満たす、
ことを特徴とする半導体装置。 - 請求項1または請求項2において、
前記第1の絶縁体および前記酸化物の合成容量CBと、前記第1の絶縁体の容量CTが、下記の式(3)を満たす、
ことを特徴とする半導体装置。 - 請求項1または請求項2において、
前記酸化物は、第1の酸化物と、前記第1の酸化物の上の第2の酸化物と、前記第2の酸化物の上の第3の酸化物と、の積層構造であり、
前記第1の酸化物および前記第3の酸化物の伝導帯下端のエネルギーは、前記第2の酸化物の伝導帯下端のエネルギーより大きく、
前記第1の絶縁体、前記第1の酸化物、および前記第2の酸化物の合成容量CBと、前記第3の酸化物および前記第1の絶縁体の合成容量CTが、下記の式(4)を満たす、
ことを特徴とする半導体装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、
前記酸化物は、
前記第2の導電体と重なる領域に、チャネル形成領域を有し、
前記第2の導電体と重ならない領域に、前記チャネル形成領域を挟んでソース領域およびドレイン領域を有する、
ことを特徴とする半導体装置。 - 第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、を有する半導体装置であって、
前記第1のトランジスタは、
第1の導電体と、
前記第1の導電体の上に配置された第1の絶縁体と、
前記第1の絶縁体の上に、前記第1の導電体と重なるように配置された第1の酸化物と、
前記第1の酸化物の上に、前記第1の導電体と重なるように配置された第2の酸化物と、
前記第2の酸化物の上に、前記第1の導電体と重なるように配置された第3の酸化物と、
前記第3の酸化物の上に配置された第2の絶縁体と、
前記第2の絶縁体の上に、前記第1の導電体、前記第1の酸化物、前記第2の酸化物、および前記第3の酸化物、に重なるように配置された第2の導電体と、を有し、
前記第1の酸化物および前記第3の酸化物の伝導帯下端のエネルギーは、前記第2の酸化物の伝導帯下端のエネルギーより大きく、
前記第1の導電体に電圧VBGが印加された状態で、前記第2の導電体に電圧Vthより大きい電圧が印加されると、前記第2の酸化物にチャネルが形成され、
前記電圧Vthと、前記電圧VBGが、下記の式(5)を満たす、
前記第2のトランジスタは、
前記第3の酸化物と同じ材料で形成された、第4の酸化物を有し、
前記第2のトランジスタのソースおよびドレインの一方、ならびに前記第2のトランジスタのゲートは、前記第1の導電体に電気的に接続される、
ことを特徴とする半導体装置。 - 請求項6において、
さらに、前記電圧Vthと、前記電圧VBGが、下記の式(6)を満たす、
ことを特徴とする半導体装置。 - 請求項6または請求項7において、
前記第1の絶縁体、前記第1の酸化物、および前記第2の酸化物の合成容量CBと、前記第3の酸化物および前記第1の絶縁体の合成容量CTが、下記の式(7)を満たす、
ことを特徴とする半導体装置。 - 請求項6乃至請求項8のいずれか一項において、
前記第2の酸化物は、
前記第2の導電体と重なる領域に、チャネル形成領域を有し、
前記第2の導電体と重ならない領域に、前記チャネル形成領域を挟んでソース領域およびドレイン領域を有する、
ことを特徴とする半導体装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017074009A JP2018181890A (ja) | 2017-04-03 | 2017-04-03 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017074009A JP2018181890A (ja) | 2017-04-03 | 2017-04-03 | 半導体装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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ID=64275956
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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|---|---|
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