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JP2018179241A - シリンダ装置 - Google Patents

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JP2018179241A
JP2018179241A JP2017083201A JP2017083201A JP2018179241A JP 2018179241 A JP2018179241 A JP 2018179241A JP 2017083201 A JP2017083201 A JP 2017083201A JP 2017083201 A JP2017083201 A JP 2017083201A JP 2018179241 A JP2018179241 A JP 2018179241A
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JP2017083201A
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高志 松石
Takashi Matsuishi
高志 松石
満 飯塚
Mitsuru Iizuka
満 飯塚
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

【課題】ホルダがシール部材をより確実に保持することが可能でありかつより実現性の高いシリンダ装置を得る。【解決手段】実施形態のレリーズシリンダ1は、X2方向を向くとともに端面12eに対して径方向の外方に離れて位置された端面13a1と、端面12eと端面13a1との間からX2方向に突出した円環状の突出部13bと、突出部13bの径方向の内側において内側円錐面13b1が設けられた内周面13fと、を有し、ピストン12に支持されたカップホルダ13と、カップホルダ13のX2方向に位置され突出部13bに向けて開放された凹部14dと、凹部14dの開放側で内側円錐面13b1と軸方向に引っ掛かる外向きフランジ14eと、が設けられ、内筒部11aおよび外筒部11bに弾性変形した状態で当接するカップシール14と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、シリンダ装置に関する。
従来、シリンダ室内で軸方向に沿って移動可能に設けられたピストンと、ピストンとは軸方向の反対側に突出した突出部が設けられたホルダと、突出部に向けて開放された凹部および凹部の開放側で突出部と軸方向に引っ掛かる引掛部が設けられたシール部材と、を備えたシリンダ装置が、知られている。
実開平01−150224号公報
上記従来のシリンダ装置では、突出部の内周面側に引掛部と軸方向に引っ掛かる径方向に沿って凹んだ円環状の凹部が設けられているため、アンダーカット処理による成型が困難あるいは不可能であり、ホルダの製造に要する手間や費用が嵩んでしまう虞があった。
そこで、本発明の課題の一つは、例えば、ホルダがシール部材をより確実に保持することが可能でありかつより実現性の高いシリンダ装置を得ることである。
本発明の実施形態のシリンダ装置は、例えば、内筒部と、上記内筒部の径方向の外方に位置された外筒部と、を有し、上記内筒部と上記外筒部との間に上記内筒部の軸方向の一方に向けて開放されたシリンダ室が設けられたシリンダと、上記軸方向の他方かつ上記径方向の内方に位置された第一の端面を有し、上記シリンダ室内で上記軸方向に沿って移動可能に上記シリンダに支持されたピストンと、上記軸方向の他方を向くとともに上記第一の端面に対して上記径方向の外方に離れて位置された第二の端面と、上記第一の端面と上記第二の端面との間から上記軸方向の他方に突出した円環状の第一の突出部と、上記第一の突出部の上記径方向の内側においてアンダーカット部が設けられた内周面と、を有し、上記ピストンに支持されたホルダと、上記ホルダの上記軸方向の他方に位置され上記第一の突出部に向けて開放された第一の凹部と、上記第一の凹部の開放側で上記アンダーカット部と上記軸方向に引っ掛かる第一の引掛部と、が設けられ、上記内筒部および上記外筒部に弾性変形した状態で当接するシール部材と、を備える。このような構成によれば、第一の突出部が第一の端面と第二の端面との間から突出しているため、アンダーカット部の頂部を境に軸方向に分割された金型を利用することで、アンダーカット部のアンダーカット処理を行うことができる。よって、例えば、ホルダがシール部材をより確実に保持することが可能でありかつより実現性の高いシリンダ装置を得ることができる。
また、上記シリンダ装置では、例えば、上記シール部材には、上記第一の凹部の開放側で上記第一の突出部の外周面と上記軸方向に引っ掛かる第二の引掛部が設けられる。このような構成によれば、シール部材は、第一の引掛部による第一の突出部の内周面側と、第二の引掛部による第一の突出部の外周面側との両側で、ホルダに対して軸方向に引っ掛かる。よって、例えば、シール部材がホルダからより一層外れ難くなる。
また、上記シリンダ装置では、例えば、上記ピストンには、上記径方向の外方に向けて開放された第二の凹部が設けられ、上記ホルダは、上記第二の凹部と上記軸方向に引っ掛かる第三の引掛部を有する。このような構成によれば、第二の凹部および第三の引掛部によって、ピストンとホルダとが軸方向に互いに離れるのが抑制されるため、例えば、クラッチペダルの操作に無効ストロークが生じるのを抑制できる。
図1は、第1実施形態のシリンダ装置を含むクラッチシステムの例示的かつ模式的な構成図である。 図2は、第1実施形態のシリンダ装置の例示的かつ模式的な断面図である。 図3は、第1実施形態のシリンダ装置の一部の例示的かつ模式的な分解断面図である。 図4は、図2の一部の拡大図である。 図5は、第1実施形態のシリンダ装置のシール部材の近傍の油圧無負荷状態での例示的かつ模式的な断面図である。 図6は、第1実施形態のシリンダ装置のシール部材の近傍の油圧負荷状態での例示的かつ模式的な断面図である。 図7は、第2実施形態のシリンダ装置のシール部材の近傍の油圧負荷状態での例示的かつ模式的な断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。
また、以下に開示される複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれる。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される。なお、本明細書では、序数は、部品や部材を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
<第1実施形態>
図1は、クラッチシステム10の構成図である。図1に示されるように、クラッチシステム10には、例えば、クラッチペダル2や、マスタシリンダ3、クラッチライン4、レリーズシリンダ1等が設けられている。クラッチシステム10では、クラッチペダル2を踏み込むことによって、マスタシリンダ3のピストン3aがストロークし、クラッチライン4に油圧が掛かる。これにより、レリーズシリンダ1のピストン12(図2参照)がストロークし、レリーズベアリング15が不図示のダイヤフラムスプリングを軸方向に押すことによって、クラッチが遮断される。レリーズシリンダ1は、シリンダ装置の一例である。レリーズシリンダ1は、スレーブシリンダや、オペレーティングシリンダ等とも称されうる。
図2は、レリーズシリンダ1の断面図である。図2に示されるように、レリーズシリンダ1は、例えば、シリンダ11や、ピストン12、カップホルダ13、カップシール14、レリーズベアリング15、カバー部材16、付勢部材17、支持部材18,19等を備えている。カップホルダ13は、ホルダの一例であり、カップシール14は、シール部材の一例である。
なお、以下の説明では、各図面に示されるように、便宜上、方向が定義されている。X方向は、レリーズシリンダ1の軸心Axの軸方向に沿い、R方向は、軸心Axの径方向に沿う。また、以下の説明では、便宜上、図2におけるレリーズベアリング15側(右側)をX1方向と称し、図2におけるレリーズベアリング15とは反対側(左側)をX2方向と称する。X1方向は、軸方向の一方の一例であり、X2方向は、軸方向の他方の一例である。
シリンダ11は、例えば、内筒部11aと、外筒部11bと、フランジ部11cと、を有する。内筒部11aおよび外筒部11bは、軸心Axを共有する同心円状に構成されている。具体的には、外筒部11bは、内筒部11aの径方向の外方に間隔をあけて設けられており、内筒部11aの周囲を囲っている。また、内筒部11aは、外筒部11bの内側に位置された第一の部分11a1と、外筒部11bよりもX1方向に突出した第二の部分11a2と、を有している。
第一の部分11a1と外筒部11bとの間には、円環状のシリンダ室11rが設けられている。シリンダ室11rは、X1方向、すなわちレリーズベアリング15側に向けて開放されている。シリンダ室11rには、レリーズベアリング15側からX2方向に向かって、ピストン12、カップホルダ13、およびカップシール14が収容されている。
また、シリンダ室11rには、カップシール14が弾性変形した状態で取り付けられている。具体的には、カップシール14の内側リップ部14bおよび外側リップ部14cが自由長の姿勢(図3参照)に対して径方向の外方および内方に屈曲している。これにより、内側リップ部14bおよび外側リップ部14cが弾性力によって内筒部11aおよび外筒部11bを押圧するため、シリンダ室11rの上流側(X2方向)に充填された作動油が、シリンダ室11rの下流側(X1方向)に漏れるのが抑制される。換言すると、シリンダ室11rは、カップシール14によって、作動油が充填された油室11r1と、作動油が充填されていない室11r2とに仕切られている。
フランジ部11cは、外筒部11bのX2方向の端部から、径方向の外方に突出している。フランジ部11cには、油ポート11dが設けられている。油ポート11dは、図1,2の上方、すなわちクラッチライン4側に向けて延びている。油ポート11dの上端部は、クラッチライン4と接続され、油ポート11dの下端部は、油室11r1と接続されている。
レリーズベアリング15は、内筒部11aの第二の部分11a2に軸方向に沿って移動可能に支持されている。レリーズベアリング15は、ピストン12のX1方向に近接して位置されている。また、レリーズベアリング15は、不図示のダイヤフラムスプリングと接触している。
本実施形態では、例えば、クラッチペダル2の踏み込みによって、油室11r1に油圧が掛かると、カップシール14、カップホルダ13、およびピストン12が図2の位置からX1方向に移動する。これにより、レリーズベアリング15およびダイヤフラムスプリングが、ピストン12によってX1方向に押されて、クラッチの接続位置に対応した第一の位置(図2参照)からクラッチの遮断位置に対応した第二の位置(不図示)まで移動する。一方、クラッチペダル2の踏み込みが解除され、油室11r1の油圧が下がると、ダイヤフラムスプリングの弾性力によって、レリーズベアリング15およびダイヤフラムスプリングが、第二の位置から第一の位置(図2参照)に復帰する。これにより、ピストン12、カップホルダ13、およびカップシール14が、レリーズベアリング15によってX2方向に押されて、図2の位置へと戻る。
カバー部材16は、付勢部材17の径方向の外方を覆う円筒状に構成されている。また、カバー部材16は、軸方向に伸縮可能な蛇腹状に構成されている。カバー部材16のX1方向およびX2方向の端部は、支持部材18,19によって径方向に支持されている。また、カバー部材16のX1方向の端部は、支持部材18を介してレリーズベアリング15に接続され、カバー部材16のX2方向の端部は、フランジ部11cに固定されている。カバー部材16は、レリーズベアリング15の軸方向への移動に伴って軸方向に伸縮することができる。
付勢部材17は、支持部材18と支持部材19との間に介在している。付勢部材17は、支持部材18を介して、レリーズベアリング15をX1方向に付勢している。これにより、付勢部材17は、レリーズベアリング15とダイヤフラムスプリングとの間の隙間を詰め、レリーズベアリング15とダイヤフラムスプリングとが常時接触する。なお、付勢部材17の付勢力は、ダイヤフラムスプリングの弾性力よりも小さい。付勢部材17は、弾性部材や、コイルスプリング等とも称されうる。
ピストン12は、内筒部11aの外周面に沿った円筒状に構成されている。ピストン12は、シリンダ室11r内で軸方向に沿ってスライド可能に内筒部11aに支持されている。また、ピストン12のX1方向の端部12aは、シリンダ室11rから突出し、レリーズベアリング15と対向している。ピストン12は、例えば、合成樹脂材料等によって構成されうる。
図3は、レリーズシリンダ1の一部の分解断面図である。図4は、図2の一部の拡大図である。図3,4に示されるように、ピストン12の外周部には、複数の凹部12c,12dが設けられている。凹部12cは、ピストン12のX2方向の端部12bに設けられ、径方向の外方およびX2方向に向けて開放されている。凹部12cは、カップホルダ13に沿って円環状に形成され、カップホルダ13を径方向および軸方向に支持する。凹部12cは、切欠部等とも称されうる。また、ピストン12のうち凹部12cよりも径方向の内方の部分は、張出部や、突出部等とも称されうる。
また、凹部12dは、ピストン12の外周部において、凹部12cよりもX1方向にずれた位置に設けられている。凹部12dは、径方向の外方に向けて開放されており、X1方向を向いた引掛面12d1を有する。引掛面12d1は、カップホルダ13がピストン12に装着された状態で、カップホルダ13の爪部13dと軸方向に対向する。凹部12dは、第二の凹部の一例であり、爪部13dは、第三の引掛部の一例である。
カップホルダ13は、例えば、ベース部13aと、突出部13bと、取付部13cと、を有する。ベース部13aは、凹部12cの底面に沿った円筒状に構成されている。図4に示されるように、ベース部13aのX方向に沿った幅は、凹部12cのX方向に沿った幅と略同じ大きさに設定されている。ベース部13aは、凹部12cに径方向および軸方向に支持される。
また、ベース部13aは、X2方向を向いた端面13a1を有する。端面13a1は、ピストン12のX2方向を向いた端面12eの径方向の外方に間隔をあけて位置されている。端面13a1と端面12eとは、カップホルダ13がピストン12に装着された状態で、互いに径方向に並んでいる。端面12eは、第一の端面の一例であり、端面13a1は、第二の端面の一例である。
取付部13cは、ベース部13aの径方向の外方の端部から、X1方向に突出している。取付部13cは、円筒状に構成されており、ピストン12の外周部に支持される。
また、取付部13cには、爪部13dが設けられている。爪部13dは、取付部13cのX1方向の端部から径方向の内方に突出している。爪部13dは、X2方向を向いた引掛面13d1を有する。引掛面13d1は、凹部12dの引掛面12d1と軸方向に面する。取付部13cには、例えば、三つの爪部13dが軸心Ax回りの周方向に互いに等間隔で設けられている。なお、爪部13dの数は、三つには限らず、例えば、二つや四つ以上であってもよい。
突出部13bは、ベース部13aの端面13a1から、X2方向に突出している。突出部13bは、端面13a1の全周に亘って設けられた円環状に構成されている。また、突出部13bは、端面13a1と端面12eとの間に位置されている。突出部13bは、第一の突出部の一例である。
図5は、レリーズシリンダ1のカップシール14の近傍の油圧無負荷状態での断面図である。図6は、レリーズシリンダ1のカップシール14の近傍の油圧負荷状態での断面図である。図5,6に示さるように、突出部13bは、径方向の内方を向いた内周面13fと、径方向の外方を向いた外周面13gと、X2方向を向いた端面13b3と、を有している。
内周面13fには、端面12eと隣接した位置からX2方向に向かうにつれて径方向の内方に張り出した内側円錐面13b1が設けられている。内側円錐面13b1は、ベース部13aの内周面よりも径方向の内方に張り出している。また、外周面13gには、端面13a1と隣接した位置からX2方向に向かうにつれて径方向の外方に張り出した外側円錐面13b2が設けられている。内側円錐面13b1および外側円錐面13b2は、アンダーカット部の一例である。なお、アンダーカット部とは、例えば、成形品(カップホルダ13)を金型から取出すときに、そのままの状態では離型できない凹凸形状のことである。換言すると、アンダーカット部とは、成形品と金型との係り代であり、金型の抜き方向が一直線状にならない形状、すなわち金型を二つに分割しただけでは取り出せない形状等を指す。
また、端面13b3は、径方向に沿って延びており、内側円錐面13b1のX2方向の端部と外側円錐面13b2のX2方向の端部との間に渡っている。カップホルダ13は、例えば、合成樹脂材料等によって構成されうる。
カップシール14は、例えば、ベース部14aと、内側リップ部14bと、外側リップ部14cと、外向きフランジ14eと、内向きフランジ14fと、を有する。ベース部14aには、X1方向、すなわち突出部13bに向けて開放された凹部14dが設けられている。凹部14dは、突出部13bに対応してベース部14aの全周に亘って設けられている。凹部14dは、突出部13bを収容可能である。凹部14dは、第一の凹部の一例である。
内側リップ部14bは、カップシール14の自由状態(図3参照)では、ベース部14aからX2方向に向かうにつれて径方向の内方に張り出している。また、外側リップ部14cは、カップシール14の自由状態(図3参照)では、ベース部14aからX2方向に向かうにつれて径方向の外方に張り出している。内側リップ部14bおよび外側リップ部14cは、ベース部14aの全周に亘って設けられた円環状に構成されている。
図5に示されるように、内側リップ部14bおよび外側リップ部14cは、径方向に弾性変形した状態、すなわちカップシール14が全体として略H字状を呈する状態に取り付けられている。内側リップ部14bおよび外側リップ部14cは、弾性力によって内筒部11aおよび外筒部11bを径方向に押圧することで、シリンダ室11rの径方向の内方および外方を全周に亘ってシールする。カップシール14は、例えば、エラストマ等の弾性部材によって構成されうる。
外向きフランジ14eは、凹部14dの開放側、すなわちX1方向の端部から、径方向の外方に突出している。外向きフランジ14eは、カップシール14がカップホルダ13に装着された状態で、内側円錐面13b1の少なくとも一部と軸方向に対向する。また、外向きフランジ14eは、カップシール14の自由状態(図3参照)で、径方向に沿って延びている。外向きフランジ14eは、油圧によってカップシール14がX1方向に押された場合、あるいはカップホルダ13によってカップシール14がX2方向に押された場合に、径方向の外方に弾性変形して内側円錐面13b1を押圧する。外向きフランジ14eは、第一の引掛部の一例である。
内向きフランジ14fは、凹部14dの開放側、すなわちX1方向の端部から、径方向の内方に突出している。内向きフランジ14fは、カップシール14がカップホルダ13に装着された状態で、外側円錐面13b2の少なくとも一部と軸方向に対向する。また、内向きフランジ14fは、カップシール14の自由状態(図3参照)で、径方向に沿って延びている。内向きフランジ14fは、油圧によってカップシール14がX1方向に押された場合、あるいはカップホルダ13によってカップシール14がX2方向に押された場合に、径方向の内方に弾性変形して外側円錐面13b2を押圧する。内向きフランジ14fは、第二の引掛部の一例である。
図6に示されるように、本実施形態では、油圧によってカップシール14がX1方向に押されると、凹部14dの底面が突出部13bの端面13b3に突き当り、カップシール14が径方向に広がるように弾性変形する。これにより、内側リップ部14bと内筒部11aとの間の摩擦力(面圧)、および外側リップ部14cと外筒部11bとの間の摩擦力(面圧)が高まる。よって、例えば、このような状態で油圧により内側リップ部14bおよび外側リップ部14cがX1方向に押された場合にも、カップシール14が、内筒部11aとピストン12との間の隙間S1や、外筒部11bとカップホルダ13との間の隙間S2等に食い込むのが抑制される。よって、例えば、カップシール14の隙間S1,S2側への食い込みによって生じるカジレ等の不具合を抑制できる。
以上のように、本実施形態では、例えば、レリーズシリンダ1は、X2方向を向くとともに端面12eに対して径方向の外方に離れて位置された端面13a1と、端面12eと端面13a1との間からX2方向に突出した円環状の突出部13bと、突出部13bの径方向の内側において内側円錐面13b1が設けられた内周面13fと、を有し、ピストン12に支持されたカップホルダ13と、カップホルダ13のX2方向に位置され突出部13bに向けて開放された凹部14dと、凹部14dの開放側で内側円錐面13b1と軸方向に引っ掛かる外向きフランジ14eと、が設けられ、内筒部11aおよび外筒部11bに弾性変形した状態で当接するカップシール14と、を備える。
このような構成によれば、例えば、突出部13bが端面12eと端面13a1との間から突出しているため、内側円錐面13b1の頂部13b4を境に軸方向に分割された金型を利用することで、内側円錐面13b1のアンダーカット処理を行うことができる。よって、例えば、カップホルダ13がカップシール14をより確実に保持することが可能でありかつより実現性の高いレリーズシリンダ1を得ることができる。
また、本実施形態では、例えば、カップシール14には、凹部14dの開放側で外側円錐面13b2と軸方向に引っ掛かる内向きフランジ14fが設けられている。このような構成によれば、カップシール14は、外向きフランジ14eによる突出部13bの内周面13f側と、内向きフランジ14fによる突出部13bの外周面13g側との両側で、カップホルダ13に対して軸方向に引っ掛かる。よって、例えば、カップシール14がカップホルダ13から軸方向に抜けるのがより一層抑制されやすい。
また、本実施形態では、例えば、外向きフランジ14eおよび内向きフランジ14fが、カップシール14の自由状態で径方向に沿って延びている。このような構成によれば、例えば、カップシール14が弾性変形した場合に、外向きフランジ14eと内側円錐面13b1との間の摩擦力(面圧)、および内向きフランジ14fと外側円錐面13b2との間の摩擦力(面圧)が高まりやすくなる。よって、例えば、カップシール14がカップホルダ13からより一層外れ難くなる。
また、本実施形態では、例えば、ピストン12には、径方向の外方に向けて開放された凹部12dが設けられ、カップホルダ13は、凹部12dと軸方向に引っ掛かる爪部13dを有する。このような構成によれば、凹部12dおよび爪部13dによって、ピストン12とカップホルダ13とが軸方向に互いに離れるのが抑制されるため、例えば、クラッチペダル2の操作に無効ストロークが生じるのを抑制できる。
<第2実施形態>
図7に示される実施形態のレリーズシリンダ1Aは、上記第1実施形態のレリーズシリンダ1と同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の構成に基づく同様の結果(効果)が得られる。
ただし、本実施形態では、例えば、図7に示されるように、突出部13bAの内周面13fおよび外周面13gのそれぞれに径方向に沿って凹んだ円環状の凹部13b5,13b6が設けられている点が、上記第1実施形態と相違している。換言すると、突出部13bAは、端面13a1からX2方向に突出した第一の部分と、第一の部分のX2方向の端部から径方向の内方および外方に突出した第二の部分と、を有している。凹部13b5(第二の部分)の軸方向の引掛面13b7は、ベース部13aの内周面よりも径方向の内方に張り出している。凹部13b5は、内側凹部等とも称され、凹部13b6は、外側凹部等とも称されうる。凹部13b5,13b6は、アンダーカット部の一例である。よって、本実施形態によれば、例えば、内周面13fの頂部13b4を境に軸方向に分割された金型を利用することで、凹部13b5のアンダーカット処理を行うことができる。このように、突出部13bAが端面12eと端面13a1との間から突出しているため、例えば、本実施形態のように凹部13b5のアンダーカット量が大きい場合や、凹部13b5の引掛面13b7が径方向に沿った場合にも対応することができる。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。上記実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。本発明は、上記実施形態に開示される構成以外によっても実現可能であるとともに、基本的な構成(技術的特徴)によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)を得ることが可能である。また、各構成要素のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
1,1A…レリーズシリンダ(シリンダ装置)、11…シリンダ、11a…内筒部、11b…外筒部、11r…シリンダ室、12…ピストン、12d…凹部(第二の凹部)、12e…端面(第一の端面)、13…カップホルダ(ホルダ)、13a1…端面(第二の端面)、13b,13bA…突出部(第一の突出部)、13b1…内側円錐面(アンダーカット部)、13b5…凹部(アンダーカット部)、13d…爪部(第三の引掛部)、13f…内周面、13g…外周面、14…カップシール(シール部材)、14d…凹部(第一の凹部)、14e…外向きフランジ(第一の引掛部)、14f…内向きフランジ(第二の引掛部)、R…径方向、X…軸方向。

Claims (3)

  1. 内筒部と、前記内筒部の径方向の外方に位置された外筒部と、を有し、前記内筒部と前記外筒部との間に前記内筒部の軸方向の一方に向けて開放されたシリンダ室が設けられたシリンダと、
    前記軸方向の他方かつ前記径方向の内方に位置された第一の端面を有し、前記シリンダ室内で前記軸方向に沿って移動可能に前記シリンダに支持されたピストンと、
    前記軸方向の他方を向くとともに前記第一の端面に対して前記径方向の外方に離れて位置された第二の端面と、前記第一の端面と前記第二の端面との間から前記軸方向の他方に突出した円環状の第一の突出部と、前記第一の突出部の前記径方向の内側においてアンダーカット部が設けられた内周面と、を有し、前記ピストンに支持されたホルダと、
    前記ホルダの前記軸方向の他方に位置され前記第一の突出部に向けて開放された第一の凹部と、前記第一の凹部の開放側で前記アンダーカット部と前記軸方向に引っ掛かる第一の引掛部と、が設けられ、前記内筒部および前記外筒部に弾性変形した状態で当接するシール部材と、
    を備えた、シリンダ装置。
  2. 前記シール部材には、前記第一の凹部の開放側で前記第一の突出部の外周面と前記軸方向に引っ掛かる第二の引掛部が設けられた、請求項1に記載のシリンダ装置。
  3. 前記ピストンには、前記径方向の外方に向けて開放された第二の凹部が設けられ、
    前記ホルダは、前記第二の凹部と前記軸方向に引っ掛かる第三の引掛部を有した、請求項1または2に記載のシリンダ装置。
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